JP6931893B2 - 鋼管杭の撤去方法 - Google Patents

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本発明は鋼管杭の撤去方法に関し、特に地中に埋設した細径鋼管杭を引抜く際の空隙の発生や孔壁の崩落による地盤強度の低下をもたらすことなく容易に撤去可能な、鋼管杭の撤去方法に関する。
住宅地盤の補強工法として、基礎地盤に鋼管杭を打設する方法や、セメント系固化材を地盤と混合撹拌して柱状体を構築する方法が採用されている。
基礎地盤にφ48.6mmの細径鋼管(単管パイプ)を貫入して補強する、RES−P工法(登録商標)と呼ばれる工法が知られている。これは、地中に細径鋼管を密に打設することにより、細径鋼管の周面摩擦力、先端支持力、及び地盤の支持力の複合作用によって地盤の沈下を防ぐ工法である(特許文献1、2)。
ところで、このように地盤補強を施した土地を売買する場合、地中に打設した細径鋼管や柱状体等の地中障害物は、売主である土地所有者が撤去する義務を負うことが多い。これらの地中障害物は、将来問題が生じないように確実に撤去する必要がある。
地中に打設した細径鋼管を撤去する方法として、以下のような方法が考えられる。
[1]鞘管の被せ掘り
細径鋼管の外径より内径が大きい鞘管を細径鋼管の頭部に被せ、鞘管から水またはエアを送りながら、細径鋼管の外側に回転圧入する。鞘管は、細径鋼管の先端より10〜20cm程度下方まで圧入する。これは、細径鋼管の先端より下方まで鞘管で覆うことで、鞘管の先端に土砂で蓋をして、引上げ時に鞘管からの細径鋼管の落下を防止するためである。細径鋼管を内部に取り込んだ状態で鞘管を引き抜く。引抜き後の跡穴に地上から砂などを投入する。
[2]回転圧入装置による引抜き
地盤から露出させた細径鋼管の頭部を把持装置で把持し、回転圧入装置によって、細径鋼管に軸周りの回転を付与しながら引き抜く。引抜き後の跡穴に地上から砂などを投入する。
[3]クレーンによる引抜き
地盤から露出させた細径鋼管の頭部に固定金具を付設し、固定金具をワイヤに玉掛けしてクレーン等の揚重機で吊り上げて引き抜く。引抜き後の跡穴に地上から砂などを投入する。
特開平9−13359号公報 特開平10−237854号公報
従来技術には以下の問題点がある。
<1>鞘管の被せ掘りによる方法は、細径鋼管の肉厚が2mm程度と薄いため、圧入時に鞘管の先端が細径鋼管の外周と接触することで、細径鋼管が切断されるおそれがある。細径鋼管が切断されて先端が地中に残った場合、これを掘り起こして撤去するのは非常に困難で、多大な手間とコストがかかる。
<2>鞘管と細径鋼管の接触を防ぐためには、鞘管の内面と細径鋼管の外面の間に十分なクリアランスを確保する必要がある。このため、細径鋼管打設時の穴曲がりや削孔機との軸心のずれなどを考慮すると、細径鋼管が長尺になるほど鞘管の内径を大きくする必要が生じる。これにより、大型の回転圧入装置が必要となるため、施工コストが高騰する。また、装置が大型化すると狭隘な住宅現場で施工することができない。
<3>クレーンによる引抜きは、地中に拘束された細径鋼管を直線状に引き抜く方法であるため、長尺の細径鋼管の周面摩擦力を上回る大きな揚重力が必要となる。このため、キンクなどによるワイヤの切断に十分な注意が必要となる。
<4>細径鋼管は細長比が大きいため、引抜き後の跡穴は狭くて長いものとなる。このような跡穴へ地上から砂等を投入すると、孔壁との摩擦等によって途中で目詰まりを生じたり、孔壁の崩落によって穴が閉塞されることが多く、跡穴の全長にわたって隙間なく充填するのが難しい。このため、地中に空隙が生じやすい。また、孔壁の崩落によって、周辺地盤に緩みが生じるおそれがある。このように、空隙の発生や崩落によって、地盤強度を大幅に低下させるおそれがある。
<5>引抜いた細径鋼管の内部に土砂が詰まっているため、そのまま廃棄できず、処分に手間と費用がかかる。
本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決可能な鋼管杭の撤去方法を提供することにある。
本発明の鋼管杭の撤去方法は、送水工程と、充填工程と、引き抜き工程と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、鋼管杭を、引抜きによる地盤強度の低下をもたらすことなく容易に撤去することができる。
本発明の鋼管杭の撤去方法は、充填材が配合によって強度調整可能な流動性の混合材、例えばセメント・ベントナイト系の自硬性混合材であってもよい。
この構成によれば、跡穴を隙間なく充填して空隙の発生や孔壁の倒壊を防ぐことができる。
本発明の鋼管杭の撤去方法は、把持装置が、コーンと、2つのクサビと、キャップと、弾性体と、を備え、収容溝が傾斜面を有し、クサビが係合面と摺動面を有していてもよい。
この構成によれば、鋼管杭の頭部に把持装置を被せるだけで、引き上げ力を、鋼管杭を把持する力に変換して、鋼管杭を自律的に把持することができる。
本発明の鋼管杭の撤去方法は、クサビの両側面が係合面に向かって傾斜し、収容溝の両側面が挿通孔に向かって傾斜していてもよい。
この構成によれば、クサビが挿通孔側へ倒れ込んでコーンから落下するのを防止することができる。
本発明の鋼管杭の撤去方法は、クサビが導入面を有していてもよい。
この構成によれば、把持装置を下ろすだけで鋼管杭の頭部をクサビの間に導入できることで、手元作業なしに鋼管杭を把持することができる。
本発明の鋼管杭の撤去方法は、コーンがピン溝を有していてもよい。
この構造によれば、頭部にピンを連通した鋼管杭であってもピンごとコーンを通過させて把持することができる。
以上の構成より、本発明の鋼管杭の撤去方法は次の効果の少なくともひとつを備える。
<1>既設の鋼管杭をケーシングとして利用し、管内に充填材を充填してから引き抜くことにより、細長比の大きい細径鋼管の跡穴であっても、孔壁の崩壊を予防しつつ隙間なく埋めることができる。このため、地盤強度の低下を引き起こすことなく鋼管杭を撤去することができる。
<2>鋼管杭に回転力を付加し、鋼管杭を地盤と縁切りしてから引き抜くことで、固く締まった地盤であっても比較的小さな力で鋼管杭を引き抜くことができる。このため、小型の装置で引抜きできるので、狭隘な住宅現場でも施工することができる。
<3>鞘管を使用しないため、鋼管杭を切断するおそれがない。
<4>管内の土砂を排除した状態で引き抜くため、引抜き後の鋼管杭の処分が容易である。
本発明の鋼管杭の撤去方法のフロー図。 本発明の鋼管杭の撤去方法の説明図(1)。 本発明の鋼管杭の撤去方法の説明図(2)。 本発明の鋼管杭の撤去方法に係る把持装置の説明図。 キャップ及びコーンの説明図。 クサビの説明図。 把持機能の説明図。
以下、図面を参照しながら本発明の鋼管杭の撤去方法について詳細に説明する。
なお、本明細書中における「上」「下」「縦」「横」等の各方位は、本発明の実施時における各方位、すなわち図2〜4における各方位を意味する。
[鋼管杭の撤去方法]
<1>全体の構成(図1)。
本発明の鋼管杭の撤去方法は、地中に貫入した鋼管杭を引抜き撤去する方法である。
本発明の鋼管杭の撤去方法は、少なくとも、鋼管杭Pの管内の土砂を排除する送水工程と、管内に充填材Sを充填する充填工程と、鋼管杭Pを把持装置1によって引抜く引き抜き工程と、を備える。本例ではさらに、送水工程の前に杭頭出し工程、引き抜き工程の後に補充工程、をそれぞれ備える。
<1.1>適用地盤。
本発明の鋼管杭の撤去方法が適用される地盤について説明する。
本発明に係る地盤は、主として住宅の基礎地盤であって、住宅の新築時に地盤補強目的で鋼管杭Pを打設した地盤である(図2[1])。鋼管杭Pは、地表から地中の支持層にわたって格子状に配置している。
鋼管杭Pは、杭体として用いる中空の細径鋼管である。本例では、鋼管杭Pとして、外径φ48.6mm、肉厚2.4mm、長さ2mの一般構造用炭素鋼製の単管パイプを例に説明する。
このような内径の小さい細径鋼管においては、その内部に鋼管内壁との接触によって引抜力を得る特殊な治具を使用することは構造上難しく、また、破損も生じやすいことから、鋼管の外周から把持する手段を用いる方法を採用する。
なお、上記の構成は一例にすぎず、例えば地盤補強は土木工事その他の用途であってもよい。
<2>杭頭出し工程。
地盤に頭部まで埋まっている鋼管杭Pの周囲をバックホウ等の重機Mによって掘り下げ、杭頭を地盤から20cmほど露出させる(図2[2])。
鋼管杭Pの頭部に杭頭キャップが被せられている場合には、これを取り外す。
<3>送水工程。
鋼管杭Pの内部には土砂が詰まっている。そこで、送液管Tを用いて管内の土砂を排除する。
送液管Tは、鋼管や塩ビ管、ポリエチレンホース等からなり、ウォータースイベルを介して水の供給を受けることで、先端から水を噴射することができる。
鋼管杭Pの頭部に送液管Tを差し入れ、送液管Tの先端から水を噴射して管内の土砂を洗堀する。洗堀された土砂はスラリー状となって順次鋼管杭Pの頭部から外へ排除される。
土砂を排除しながら送液管Tを挿入してゆき(図2[3])、鋼管杭Pの先端へ到達させる(図2[4])。
<4>充填工程。
管内の土砂を鋼管杭Pの先端まで排除したら、送液管Tによって、鋼管杭P先端部から充填材Sを圧送して管内に充填させる。
本例では、充填材Sとして、セメント・ベントナイト系の自硬性混合材を採用する。セメント・ベントナイト系の自硬性混合材は、水、セメント、及びベントナイトを配合してなる混合材であって、極めて流動性が高く、地盤内への優れた充填性及び止水性を併有する。さらに配合調整によって固化後の強度を広範囲に容易に変えることができる。
ただし、充填材Sはこれに限らず、例えば流動化処理土、適切に強度調整したセメントペースト、砂などに増粘剤を加えて流動調整したスラリー等を採用してもよい。
充填材Sの強度は、地盤強度より極端に大きくすると将来地中障害物となる可能性があるので、地盤強度より少し高めに設定する。
充填材Sは、管内に存在する地下水等によって材料が分離しないように鋼管杭Pの先端から吐出して管内を上方へ満たしてゆく(図2[5])。これによって、送水工程によって管内に溜まった泥水が充填材Sに置き換えられる。
鋼管杭Pの頭部まで充填材Sを充填したら、送液管Tを引き抜く(図3[6])。
なお、充填工程と後述する引き抜き工程とは同時に行ってもよい。すなわち、鋼管杭Pを引き抜きながら坑内に充填材Sを充填してもよい。
<5>引き抜き工程。
鋼管杭Pの引抜機には、鋼管杭Pの打設に用いる回転圧入装置を使用することができる。引抜機のロッドRの先端には、予め溶接等の手段を介して把持装置1を固定しておく。
鋼管杭Pの引き抜きは、鋼管杭Pのチャッキング、地盤との縁切り、鋼管杭Pの引抜き、の手順で行う。
<5.1>鋼管杭のチャッキング。
引抜機のリーダを鋼管杭Pの側方に位置合わせし、リーダに沿ってロッドRを鋼管杭Pの上部に下ろして、鋼管杭Pの頭部を把持装置1の挿通孔22内に収容する(図3[7])。
ロッドRを僅かに引き上げて、鋼管杭Pの頭部を把持装置1内にチャッキング(把持)する(図7[2])。把持装置1の具体的な機能については後述する。
<5.2>地盤との縁切り。
このまま鋼管杭Pを上方に引き抜くことも可能であるが、鋼管杭Pは住宅の供用期間を経て地盤内に固く拘束されているため、引き抜きには大きな引抜き力が必要となる。
そこで、本発明の鋼管杭の撤去方法は、鋼管杭Pを把持した後、まず引抜機のロッドRによって鋼管杭Pを軸周りに回転させて、地盤と鋼管杭Pの周面との縁を切る。これによって、地盤による拘束が解除され、鋼管杭Pを小さな力で引き抜くことが可能になる。
<5.3>鋼管杭の引抜き。
引抜機によって鋼管杭Pに軸周りの回転を付与しながらリーダに沿って上方に引き上げる(図3[8])。
ロッドRがリーダの最上部まで上がりきったら、鋼管杭Pの地上部を、頭部20cm程度を残して切断する。
把持装置1とロッドRをリーダの下端部まで下ろし、把持装置1で、鋼管杭Pの切断後の頭部を把持する。
再び鋼管杭Pをリーダに沿って上方に引き上げる。
以上を繰り返して、鋼管杭Pを地盤から完全に引き抜く。
鋼管杭Pを引き抜くと、鋼管杭P内に充填されていた充填材Sが跡穴を満たし、周囲の土壌の微細な空隙を埋めるとともに、孔壁を安定化して崩壊を防ぐ。
<6>補充工程。
跡穴内の充填材Sは、鋼管杭Pの引き抜きによって、鋼管杭Pの体積分液面が下がり、地盤面と充填材Sの液面との間に未充填空間が生じる。
そこで、この未充填空間に送液管Tで充填材Sを補充する(図3[9])。
充填材Sの硬化によって跡穴は完全に塞がれ、地盤が原状回復する(図3[10])。
[把持装置]
<1>全体の構成(図4)。
引き続き、本発明の鋼管杭の撤去方法に用いる把持装置1について説明する。
把持装置1は、コーン20と、コーン20の頭部に連結したキャップ10と、コーン20内に向かい合わせに配置した2つのクサビ30と、キャップ10とクサビ30の間に介挿した弾性体40と、を少なくとも備える。
本例では、キャップ10を、コーン20の頭部にねじ込んで連結し、両者のねじ部に緩み止めボルト50を連通して固定する。
把持装置1は、キャップ10を溶接やねじ止めによって引抜機のロッドRの先端に付設して使用する。
<2>キャップ(図5)。
キャップ10は、コーン20を引抜機のロッドRと連結する構成要素である。
キャップ10は、キャップ本体11と、キャップ本体11に設けた連通孔12と、を有する。
連通孔12は、内部に鋼管杭Pを挿通する孔であり、少なくとも鋼管杭Pの外径より大きく構成する。
本例では、キャップ10として、内周にコーン20螺着用のねじ溝を刻設した円筒形蓋状の鋼製部材を採用する。
本例では、側面に緩み止めボルト50連通用のボルト穴を穿設する。
なお、キャップ10とコーン20とは別部材でなく一体構造としてもよい。
<3>コーン(図5)。
コーン20は、クサビ30を収容する構成要素である。
コーン20は、コーン本体21と、コーン本体21を上下に連通した挿通孔22と、挿通孔22の両側に形成した2つの収容溝23と、を有する。
挿通孔22は、内部に鋼管杭Pを挿通する孔であり、少なくとも鋼管杭Pの外径より大きく構成する。
本例では、コーン20として、外周にキャップ10螺着用のねじ溝を刻設した円柱状の鋼製部材を採用する。
本例では、側面に緩み止めボルト50連通用のボルト穴を穿設する。
<3.1>収容溝。
収容溝23は、クサビ30をスライド自在に内部に保持する溝である。
収容溝23は、概ねクサビ30に対応する形状を呈し、一部が挿通孔22と連通する。
収容溝23は、挿通孔22に面する平滑な傾斜面23aと、傾斜面23aと挿通孔22とを接続する2つの側面を有する。
傾斜面23aは、コーン本体21の上方から下方へ向けて挿通孔22の内側へ傾斜する。
収容溝23の2つの側面は、挿通孔22に向かって互いに近接するように傾斜する。
<3.2>ピン溝。
本例では、挿通孔22の内面に一対のピン溝24を設ける。
細径鋼管による地盤補強では、鋼管杭Pを連結して打ち継ぐことがあり、鋼管杭Pの頭部に直交方向に連結用のピンを連通することがある。
ピンが挿通孔22より外側に突起していると、鋼管杭Pの頭部が挿通孔22を通過できず、コーン20の内部に鋼管杭Pを挿入することができない。
このような場合、挿通孔22内にピン溝24を設けることで、ピン溝24内に鋼管杭Pのピンを通過させて、コーン20内へ挿入することが可能となる。
<4>クサビ(図6)。
クサビ30は、コーン20の引き上げ力を鋼管杭Pの把持力へ変換する構成要素である。
クサビ30は、薄板状のクサビ本体31と、クサビ本体31前面の係合面32と、クサビ本体31背面の摺動面33と、を有する。
クサビ本体31の両側面は、摺動面33から係合面32に向かって互いに近接するように傾斜する。
<4.1>収容溝内のクサビの状態。
クサビ30は、2つの収容溝23内に向かい合わせに配置する。
クサビ30の頭部は、収容溝23の上方に突出する。
クサビ30は、収容溝23内において、傾斜面23aに沿って上下方向に摺動可能である。
クサビ30が収容溝23内の最下部に下りた状態では、係合面32が挿通孔22内に一部延出する。すなわち係合面32間の間隔が挿通孔22の内径より小さくなる。
クサビ30が収容溝23内を上方に移動するにつれ、係合面32間の間隔が広がり、挿通孔22の内径より大きくなる。
<4.2>係合面。
係合面32は、鋼管杭Pの外周に当接して鋼管杭Pを把持する面である。
係合面32は、鋼管杭Pの外周に対応する略凹状の形状を呈する。
係合面32には、鋼管杭Pの滑りを防止するための加工を施すことが望ましい。本例では、係合面32全面にわたって複数の水平溝を刻設する。
<4.3>摺動面。
摺動面33は、コーン20の傾斜面23aに沿って摺動するための平滑面である。
摺動面33は、係合面32の反対面であり、クサビ本体31の上縁から下縁に向かって係合面32側に傾斜する。
<4.4>導入面。
本例では、係合面32の下縁に導入面34を有する。
導入面34は、クサビ本体31の下面と係合面32との間を斜めに面取りして形成する。
把持装置1を鋼管杭Pの上方に下ろすと、鋼管杭P頭部の外縁が導入面34に当接することで、クサビ30が斜め外側に押し上げられる。これによって、係合面32間の間隔が開き、鋼管杭Pの直径より広くなることで、鋼管杭Pの頭部が導入面34に沿って係合面32の間に導入される。
以上のように、導入面34によって、鋼管杭Pの頭部を把持装置1内に挿入する際、手でクサビ30の間隔を広げる必要がなくなるため、手元作業なしに鋼管杭Pの頭部を把持することができる。
<4.5>クサビの落下防止機能。
クサビ本体31の両側面は係合面32側に向けて近接するように傾斜し、収容溝23の両側面は挿通孔22側に向けて近接するように傾斜する。
このため、クサビ30が挿通孔22側に倒れ込もうとすると、クサビ本体31の側面が収容溝23の側面と接触することで、クサビ30の挿通孔22側への移動が規制される。
これによって、把持装置1が鋼管杭Pを把持していない状態において、クサビ30が挿通孔22内に倒れ込んで落下することを防止することができる。
<5>弾性体。
弾性体40は、クサビ30をコーン20内の下方に付勢する構成要素である。
本例では弾性体40として、鋼管杭Pの外径より大径の内空を有する鋼製の圧縮コイルばねを採用する。
クサビ30とキャップ10の間に弾性体40を介挿した状態で、コーン20の頭部にキャップ10を螺着することで、弾性体40の下部が2つのクサビ30の頭部を押圧し、収容溝23内の下方に付勢する。
ただし弾性体40の構成は上記に限らず、例えば小型の圧縮コイルばねを2つのクサビ30上に個別に配置してもよい。
<6>把持機能。
把持装置1の把持機能(鋼管杭の挿入・鋼管杭の把持・回転引き抜き)について説明する。
把持装置1は、鋼管杭Pの頭部に上方から被せて引き上げるだけで、引き上げ力を把持する力に変換して、鋼管杭Pを自律的に把持可能な点に一つの特徴を有する。
<6.1>鋼管杭の挿入(図7[1])。
鋼管杭Pの上方から把持装置1を下ろし、鋼管杭Pの頭部を挿通孔22内に挿入させる。
すると、鋼管杭Pの上縁がクサビ30の導入面34と接触することで、クサビ30が傾斜面23aに沿って斜め上方へ押し上げられ(クサビの開放)、2つの係合面32間の間隔が鋼管杭Pの外径まで広がり、鋼管杭Pの通過を許容する。弾性体40はクサビ30によって下方から押圧され、圧縮変形する。
引き続き把持装置1を下ろし続けると、鋼管杭Pの頭部が2つのクサビ30の係合面32の間を摺動し、弾性体40の内部及びキャップ10の連通孔12の中を通過して、ロッドR内部へ到達する。
<6.2>鋼管杭の把持(図7[2])。
ロッドRを引き上げると、クサビ30の係合面32が鋼管杭Pの周面に引き込まれ、クサビ30が傾斜面23aに沿って下方に移動する。
クサビ30が下がることによって、係合面32間の間隔が縮小し、鋼管杭Pを両側から強力に挟み込む(クサビの締結)。
このように、把持装置1は、引抜機による引き上げ力をクサビ30で挟み込む力に変換することで、鋼管杭Pを自律的に把持することができる。
<6.3>回転引き抜き(図7[3])。
鋼管杭Pを把持した状態で、ロッドRを回転しながら引き上げると、クサビ30が更に深く鋼管杭Pに食い込むことで、鋼管杭Pを一層に強力に把持する。
ロッドRによる回転力は、収容溝23の側面とクサビ30の側面の接面を介して鋼管杭Pに伝達され、鋼管杭Pを回転させる。
1 把持装置
10 キャップ
11 キャップ本体
12 連通孔
20 コーン
21 コーン本体
22 挿通孔
23 収容溝
23a 傾斜面
24 ピン溝
25 連結孔
30 クサビ
31 クサビ本体
32 係合面
33 摺動面
34 導入面
40 弾性体
50 緩み止めボルト
M 重機
P 鋼管杭
R ロッド
S 充填材
T 送液管

Claims (6)

  1. 地中に埋設した細径鋼管杭を撤去するための鋼管杭の撤去方法であって、
    前記鋼管杭の頭部から管内に送液管を挿入し、前記送液管から水を噴射して管内の土砂を排除しつつ、前記送液管を前記鋼管杭の先端へ到達させる、送水工程と、
    前記鋼管杭の先端に配置した前記送液管から、前記鋼管杭の管内に充填材を充填する、充填工程と、
    引抜機に連結した把持装置によって前記鋼管杭の頭部を把持し、引抜機によって前記鋼管杭に軸周りの回転を付与しながら引き抜く、引き抜き工程と、を備えることを特徴とする、
    鋼管杭の撤去方法。
  2. 前記充填材が、配合によって強度調整可能な流動性の混合材であることを特徴とする、請求項1に記載の鋼管杭の撤去方法。
  3. 前記把持装置は、
    上下に連通する挿通孔と、前記挿通孔の両側に形成した2つの収容溝と、を有するコーンと、
    前記2つの収容溝内に向かい合わせに配置した2つのクサビと、
    前記コーンの上部に連結したキャップと、
    前記2つのクサビと前記キャップの間に介挿した弾性体と、を備え、
    前記収容溝は、上方から下方へ向けて前記挿通孔側へ傾斜する傾斜面を有し、
    前記クサビは、前記鋼管杭の外周に対応する略凹状の係合面と、前記係合面と相対する面であって上方から下方へ向けて前記係合面側へ傾斜する摺動面を有し、
    前記収容溝の傾斜面と前記クサビの摺動面との組み合わせによって、前記コーンに付与する引き上げ力を、前記係合面による鋼管杭の把持力に変換可能に構成したことを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の鋼管杭の撤去方法。
  4. 前記クサビの両側面が前記係合面に向かって互いに近接するように傾斜し、収容溝の両側面が前記挿通孔に向かって互いに近接するように傾斜することで、前記クサビの前記収容溝内における前記挿通孔方向への移動を規制可能に構成したことを特徴とする、請求項3に記載の鋼管杭の撤去方法。
  5. 前記クサビが、前記クサビの下面と前記係合面の間に面取りした導入面を有することを特徴とする、請求項3又は4に記載の鋼管杭の撤去方法。
  6. 前記コーンが、前記挿通孔の内面に形成したピン溝であって、前記鋼管杭の頭部に直交方向に連通したピンの突起部の通過を許容するピン溝を有することを特徴とする、請求項3乃至5のいずれか一項に記載の鋼管杭の撤去方法。
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