JP2016089382A - ニューマチックケーソン工法によるケーソン躯体の沈設方法 - Google Patents

ニューマチックケーソン工法によるケーソン躯体の沈設方法 Download PDF

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【課題】 低コストで、上部施工空間を確保するとともに、土砂や地下水、エアー等の噴出を防止することができるニューマチックケーソン工法によるケーソンの沈設方法を提供する。【解決手段】 ケーソンの沈設方法は、弾性材料によって形成された円環状の止水部材4と、止水部材4に接するよう配置され、止水部材4の上方への動きを規制する押え部材8とを備えた止水装置を筒体1の内周面に設け、筒体1の開口部が地盤に対して鉛直方向になるよう据え付けた後、ケーソン躯体30の外表面を止水部材4の内周縁に当接させながら、ケーソンの躯体の刃口31およびケーソン躯体を筒体1内を通過させて、ケーソン躯体30を所定深さまで沈設させるように構成されている。【選択図】 図10

Description

本発明は、ニューマチックケーソン工法によるケーソン躯体の沈設方法に関するものであり、さらに詳細には、上部施工空間を確保するとともに、地下水の噴出を防止することができるニューマチックケーソン工法によるケーソン躯体の沈設方法に関するものである。
ニューマチックケーソン工法において、構築しているケーソン躯体の上部空間には、エアロックやクレーンなどの揚重のための施工空間が必要になるため、ケーソン躯体上部の施工空間に高さ制限がある場合などには、ニューマチックケーソン工法によって工事をすることができないことがある。
上部施工空間を確保するために、ニューマチックケーソンの工法の施工基面を地面から掘り下げて、地下水位以下にして、施工をすると、施工に伴って、ケーソン躯体周囲に生じる空隙に沿って、地下水、土砂、エアー等が施工基面に噴出するという問題があった。
かかる地下水、土砂、エアー等の噴出は、作業室内に加圧空気を送り込んで、作業室内の圧力を高くし、ケーソン躯体の下部を掘削し、沈設するニューマチックケーソン工法において、作業室に送り込まれるエアー圧力の低下が生じ、掘削及び沈設が不可能となるとともに、施工基面からの地下水、土砂、エアー等の噴出で作業自体ができなくなるという問題があった。
そこで、特開平10−280424号公報(特許文献1)は、止水性を有する筒状の側壁と側壁に連なる底盤よりなる沈設地盤を形成した後に、ニューマチックケーソンを沈設することによって、かかる問題を解決する方法を提案している。
特開平10−280424号公報
しかしながら、河川内で、特許文献1に開示された沈設地盤を造設するには、築島や別の仮設工事が必要になるという問題があり、また、ニューマチックケーソンの沈設深さが深くなると、側壁として、大規模で高性能なものが必要になり、コストが嵩むという問題があった。
したがって、本発明は、低コストで、上部施工空間を確保するとともに、土砂や地下水、エアー等の噴出を防止することができるニューマチックケーソン工法によるケーソン躯体の沈設方法を提供することを目的とするものである。
本発明のかかる目的は、弾性材料によって形成された円環状の止水部材と、前記止水部材に接するよう配置され、前記止水部材の上方への動きを規制する押え部材とを備えた止水装置を筒体の内周面に設け、前記筒体の開口部が地盤に対して鉛直方向になるよう据え付けた後、前記ケーソン躯体の刃口または前記ケーソン躯体の外表面を前記止水装置の止水部材の内周縁に当接させながら、前記ケーソンの躯体の刃口および前記ケーソン躯体を前記筒体内を通過させて、前記ケーソン躯体を所定深さまで沈設させることを特徴とするニューマチックケーソン工法によるケーソン躯体の沈設方法によって達成される
本発明によれば、弾性材料によって形成された円環状の止水部材と、止水部材の上方への動きを規制する押え部材とを備えた止水装置を筒体の内周面に設け、筒体の開口部が地盤に対して鉛直方向になるよう据え付けた後、ケーソン躯体またはケーソン躯体の外表面を前記止水装置の止水部材の内周縁に当接させながら、前記ケーソンの躯体の刃口およびケーソン躯体を筒体内を通過させて、ケーソン躯体を所定深さまで沈設させるように構成されているから、施工基盤面に土砂や地下水、エアー等が噴出することを効果的に防止するとともに、筒体を地盤内に据え付け、ケーソンの刃口によって筒体の内部の地盤を掘削するように構成されているので、施工基盤面が地表面の下方に位置し、したがって、上部施工空間を広く確保することが可能になる。
本発明の好ましい実施態様においては、前記止水部材が略L字状断面を有し、前記止水部材の略鉛直方向に延びる鉛直部分が押え部材の鉛直方向に延びる鉛直部分によって、前記筒体の内周面に押圧され、連結部材によって前記筒体の内周面に固定され、前記止水部材の水平方向に延びる水平部分の上面に、前記押え部材の鉛直部分の一端部に回動可能に連結された押え部材の水平に延びる水平部分が当接されている。
本発明の好ましい実施態様によれば、止水部材が略L字状断面を有し、止水部材の略鉛直方向に延びる鉛直部分が押え部材の鉛直方向に延びる鉛直部分によって、筒体の内周面に押圧され、連結部材によって筒体の内周面に固定され、止水部材の水平方向に延びる水平部分の上面に、押え部材の鉛直部分の一端部に回動可能に連結された押え部材の水平に延びる水平部分が当接されているから、掘削の進行に伴い、ケーソンの刃口およびケーソン躯体が下降する際に、ケーソンの刃口またはケーソン躯体の外周面は、弾性材料によって形成された止水部材の水平部分をバックアップしている押え部材の水平部分に当接しつつ下降するから、弾性材料によって形成された止水部材の水平部分の先端部を確実にケーソンの刃口またはケーソン躯体の外周面に密着させて、地盤の掘削をおこなうことが可能になり、土砂や地下水、エアー等が施工基盤面内に噴出することをより効果的に防止するが可能になる。
本発明の好ましい実施態様においては、前記ケーソン躯体の前記刃口の断面部の直径が、前記ケーソンの断面部の直径よりも大きくなるように構成されている。
ケーソン躯体の刃口の断面部の直径とケーソンの断面部の直径とがほぼ同じである場合には、掘削が進行し、深度が大きくなるにつれて、ケーソン躯体の外周部の摩擦抵抗が増大するため、工事に支障を来すことがあるが、本発明のこの好ましい実施態様によれば、ケーソン躯体の刃口の断面部の直径が、ケーソンの断面部の直径よりも大きいから、掘削が進行し、深度が大きくなるにつれて、ケーソンの外周部の摩擦抵抗が増大することを効果的に防止することが可能になる。
本発明の好ましい実施態様においては、さらに、前記筒体の外側に、複数の充填材供給管が設けられ、前記ケーソン躯体の前記刃口の外周部、前記ケーソン躯体の外周部、前記筒体の内周面および前記止水部材によって画定される空間内に、前記複数の充填材供給管から充填材を供給するように構成されている。
ケーソン躯体の刃口の断面部の直径が、ケーソンの断面部の直径よりも大きいため、ケーソンの刃口によって掘削された地盤の穴の内径は、ケーソン躯体の断面部の直径よりも大きく、その結果、ケーソンの刃口によって掘削された穴の内周面とケーソン躯体の外面との間に空間が形成されるので、その空間内に土砂や地下水、エアー等が流入するおそれがあるが、本発明のこの好ましい実施態様によれば、ケーソン躯体の刃口の外周部、ケーソン躯体の外周部、筒体の内周面および止水部材によって画定される空間内に、複数の充填材供給管から充填材を供給するように構成されているから、ケーソン躯体の刃口の外周部、ケーソン躯体の外周部、筒体の内周面および止水部材によって画定される空間内に土砂や地下水、エアー等が流入することを効果的に防止することが可能になる。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記筒体が鉄などの金属によって形成されている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記複数の充填材供給管が前記金属製筒の外表面に沿って、ほぼ等角に配置されている。
本発明によれば、低コストで、上部施工空間を確保するとともに、土砂や地下水、エアー等の噴出を防止することができるニューマチックケーソン工法によるケーソン躯体の沈設方法を提供することが可能になる。
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかるニューマチックケーソン工法において用いられる鉄製筒体および鉄製筒体に付随する部材の略縦断面図である。 図2は、図1のA−A線に沿った略断面図である。 図3は、図2の要部略拡大図である。 図4は、止水装置の略縦断面図である。 図5は、止水装置の略正面図である。 図6は、フリクションカット充填材供給管とその取り付け構造を示す略拡大断面図である。 図7は、ニューマチックケーソン工法によって、地盤を掘削し、ケーソン躯体を沈設させる方法のステップを示す概略図である。 図8は、ニューマチックケーソン工法によって、地盤を掘削し、ケーソン躯体を沈設させる方法のステップを示す概略図である。 図9は、ニューマチックケーソン工法によって、地盤を掘削し、ケーソン躯体を沈設させる方法のステップを示す概略図である。 図10は、ニューマチックケーソン工法によって、地盤を掘削し、ケーソン躯体を沈設させる方法のステップを示す概略図である。 図11は、複数のケーソンユニットに分割されたケーソン躯体が地盤内に沈設される状態を示す略縦断面図である。 図12は、本発明の別の好ましい実施態様にかかるニューマチックケーソン工法において用いられる鉄製筒体およびその止水装置の略縦断面図である。
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかるニューマチックケーソン工法において用いられる鉄製筒体および鉄製筒体に付随する部材の略縦断面図であり、図2は、図1のA−A線に沿った略断面図、図3は図2の要部略拡大図である。
図1、図2および図3に示されるように、鉄製筒体1の内周面には、止水装置3が設けられており、止水装置3は、ゴムなどの弾性部材からなる止水部材4と止水部材4を押さえる押え部材8を備えている。各止水部材4は円環状に形成されている。
図4は、止水装置3の略縦断面図であり、図5は、止水装置3の略正面図である。
図4に示されているように、ゴムなどの弾性部材からなる止水部材4は略L字状の断面を有し、鉄製筒体1の内面に沿った第一の部分4aと、鉄製筒体1の内面に対して略垂直で、鉄製筒体1の中心に向かって延びた第二の部分4bを備えている。
図1ないし図4に示されているように、止水部材4は仮想線で示すケーソン躯体30の外面2の寸法よりも小径の円形開口7を有している。
この第二の部分4bの内周縁4cは、後述するケーソン躯体30の外面2およびケーソン刃口躯体31(以下、ケーソン刃口31と呼ぶ)の外周面に密着しつつ、下方に折れ曲がることが可能である。
図4および図5に示されるように、止水部材4の鉄製筒体1の中心方向側には、止水部材4に接して、略L字状の断面を有する押え部材8が設けられている。押え部材8は、鉄製筒体1の内面に沿った第一の部分8aと、鉄製筒体1の内面に対して略垂直で、鉄製筒体1の中心に向かって延びる第二の部分8bとを備え、図1および図4に示されているように、止水部材4の第一の部分4aは、押え部材8の第一の部分8aによって鉄製筒体1の内周面に向かって押圧され、ボルト10とナット11によって、押え部材8の第一の部分8aとともに、鉄製筒体1の内周面に固定されている。
図4に示されるように、各押え部材8の第二の部分8bは、押え部材8の第一の部分8aの下端部にピン12で回動可能に取り付けられている。
ただし、第二の部分8bは、図4に示される位置から鉛直方向下向きには回動するが、水平方向よりも上には回動しない(図4で示す位置からピン12を軸として反時計回りには回動しない)ように構成されている。第一の部分4aにはが回動を止めるストッパー(図示せず)が設けられている。
図1および図2に示されているように、鉄製筒体1の外側には、8つのフリクションカット充填材供給管20が鉄製筒体1の外周面に沿って、約45度間隔で設けられている。
図6は、フリクションカット充填材供給管とその取り付け構造を示す略拡大断面図である。
図6に示されるように、フリクションカット充填材供給管20は、金物などの固定部材21によって、鉄製筒体1の外面に固定され、止水装置3の下方において、鉄製筒体1を貫通し、ケーソン躯体30の外面2と鉄製筒体1との間の空間に開口する開口部20aを備えている。
図7ないし図10は、ニューマチックケーソン工法によって、地盤15を掘削し、ケーソンを沈設させる方法のステップを示す概略図である。
まず、図7に示されるように、鋼矢板22によって囲まれた領域23内が薬液などによって地盤改良される。
次いで、図8に示されるように、地盤改良された領域23内を掘り込み、鉄製筒体1を据え付ける。ここに、鉄製筒体1には、止水装置3が取り付けられており、鉄製筒体1の上端部には繋ぎ部材24の一端部が取り付けられ、繋ぎ部材24の他端部は地盤に打ち込まれた杭25の上端部に取り付けられている。
鉄製筒体1を据え付けた後に、鉄製筒体1と鋼矢板22との間の領域27の土を埋め戻し、地盤改良をする。
次いで、図9に示されるように、鉄製筒体1の内部にケーソン刃口31を据え付け、その後に、止水装置3の止水部材4の下方の鉄製筒体1とケーソン刃口31の外面2との間の空間に、フリクションカット充填剤供給管20から、その開口部20aを介して、充填材28を供給して、止水部材4の下方の鉄製筒体1とケーソン刃口31の外面2との間の空間を充填材28によって充填する。
こうして、止水部材4の下方の鉄製筒体1とケーソン刃口31の外面2との間の空間が充填材28によって充填されると、図9に示されるように、止水装置3の止水部材4に、第二の部分4bを押し上げようとする力が働くが、押さえ部材8によって止水部材4が押さえ込まれ、止水装置3より上方に充填材28が入り込むことが防止される。
次いで、ケーソン刃口31によって、地盤15の掘削が開始される。
ここに、ケーソン躯体30の断面サイズ(直径)とケーソン刃口31の断面サイズ(直径)とがほぼ同一である場合には、掘削が進行し、深度が大きくなるにつれて、ケーソン躯体30の外周部の摩擦抵抗が増大するため、本実施態様においては、図10に示されるように、ケーソン躯体30の断面サイズ(直径)は、ケーソン刃口31の断面サイズ(直径)よりも小さくされている。
図11に示されるように、ケーソン躯体30は複数のケーソンユニット35に分割されている。1つのケーソンユニット35が地盤15内に沈設され、その上端部が止水装置3の直上方に達すると、次のケーソンユニット35が先に沈設されたケーソンユニット35の上面に継ぎ足されて、地盤15内に沈設される。
図9に示すように、ケーソンユニット35が地盤15内に沈設されるたびに、ケーソンユニット35の外面2には、フリクションカットによって生じた隙間が地盤との間に生じるので、フリクションカット充填管20から充填材28を充填する。
したがって、ケーソン躯体30の沈設作業は地面以下のレベル(施工基面)から工事開始できるので、施工基面と上方の高架式道路などの構造物との間の上部施工空間を広くとることができ、ニューマチックケーソン工法における設備機器を設置すること可能となる。
この際、円環状の止水部材4はケーソン躯体30の外面2の寸法よりも小径の円形開口7を有しているから、ケーソン刃口31によって、次いで、ケーソン躯体30の本体によって、鉄製筒体1の中心に向かって延びる止水部材4の第二の部分4bの内周縁4cがケーソン躯体30の外面2に密着しつつ、下方に移動される。
同時に、押え部材8の第一の部分8aの下端部にピン9で回動可能に取り付けられている押え部材8の第二の部分8bは、ピン12まわりに、図4において時計方向に回動され、押え部材8の第二の部分8bの縁端部8cがケーソン躯体30の外面2に当接しつつ、下方に移動される。
したがって、地下水や土砂、エアー等が、止水装置3の上方の鉄製筒体1の内面とケーソン躯体30の外面2との間に形成された空間内に噴出することを防止することが可能になる。
一方、上述のように、ケーソン刃口31の断面サイズ(直径)は、ケーソン躯体30の断面サイズ(直径)よりも大きいため、ケーソン刃口31に掘削された地盤15の穴16の内径は、ケーソン躯体30の外径よりも大きく、その結果、ケーソン刃口31によって掘削された穴16の内周面とケーソン躯体30の外面2との間に空間が形成されるので、その空間内に土砂や地下水、エアー等が噴出するおそれがある。
しかしながら、本実施態様においては、止水装置3の止水部材4の下方の鉄製筒体1とケーソン躯体30の外面2との間の空間には、フリクションカット充填剤供給管20から、その開口部20aを介して、充填材28が供給されているから、図10に示されるように、止水装置3の止水部材4の下方の鉄製筒体1とケーソン躯体30の外面2との間の空間に連通している穴16の内周面とケーソン躯体30の外面2との間の空間にも充填材28が充填され、穴16の内周面とケーソン躯体30の外面2との間の空間内に土砂や地下水、エアー等が噴出することを効果的に防止することが可能になる。
本実施態様によれば、大規模で高性能な側壁を要することなく、低コストで、すなわち、単に、鉄製筒体1、止水装置3およびフリクションカット充填剤供給管20を設け、ケーソン刃口31の断面サイズ(直径)をケーソン躯体30の断面サイズ(直径)よりも大きくするだけで、施工に伴って、ケーソン躯体30の周囲に生じる空隙に沿って施工基盤面に、土砂や地下水、エアー等が噴出することを効果的に防止することが可能になる。
さらに、本実施態様によれば、施工基面と上方の高架式道路などの構造物との間の上部施工空間を広くとることができるから、所望の工法を用いて、地盤15の掘削が可能になり、工事の融通性を向上させることが可能になる。
図12は、本発明の別の好ましい実施態様にかかるニューマチックケーソン工法において用いられる鉄製筒体およびその止水装置の略縦断面図である。
図12は、鉄製筒体1とケーソン躯体30の外面2との間隔を大きく取る必要がある場合を示しており、図12に示されるように、鉄製筒体1とケーソン躯体30の外面2との間隔を大きく取る場合においても、鉄製筒体1に取り付けられた止水装置3の止水部材4は、ケーソン躯体30の外面2の寸法よりも小径の円形開口7を有している。鉄製筒体1とケーソン躯体30の外面2との間隔を大きく取るために、鉄製筒体1の内面には、止水装置3との間に、間隔保持部材6を介在させている。
本実施態様においても、前記実施態様と同様に、ニューマチックケーソン工法によって地盤15が掘削される。この際、止水部材4はケーソン躯体30の外面2の寸法よりも小径の円形開口7を有しているから、ケーソン刃口31によって、次いで、ケーソン躯体30の本体によって、鉄製筒体1の中心に向かって延びる止水部材4の第二の部分4bの内周縁4cがケーソン躯体30の外面2に密着しつつ、下方に移動される。
同時に、押え部材8の第一の部分8aの下端部にピン12で回動可能に取り付けられている押え部材8の第二の部分8bは、ピン12まわりに、図4において時計方向に回動され、第二の部分8bの縁端部8cがケーソン躯体30の外面2に当接しつつ、下方に移動される。
したがって、本実施態様においても、地下水や土砂、エアーが、止水装置3の上方の鉄製筒体1の内面とケーソン躯体30の外面2との間に形成された空間内に噴出することを効果的に防止することが可能になる。
本発明は、以上の実施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
たとえば、前記実施態様においては、円環状の止水部材4と押え部8を備えた止水装置5を用いているが、止水装置として、シールド工法において使用されるテールブラシを用いてもよい。
また、前記実施態様においては、止水部材4が円環状をなしているが、止水部材4は円環状で一体ではなく、断面視がL字状の短冊が複数に円環状に配置されていてもよい。
1 鉄製筒体
2 ケーソン躯体外面
3 止水装置
4 止水部材
4a 止水部材の第一の部分
4b 止水部材の第二の部分
4c 止水部材の第二の部分の縁端部
6 間隔保持部材
7 止水部材の円形開口
8 押え部材
8a 押え部材の第一の部分
8b 押え部材の第二の部分
8c 押え部材の第二の部分の縁端部
10 ボルト
11 ナット
12 ピン
15 地盤
16 穴
20 フリクションカット充填材供給管
20a フリクションカット充填材供給管の開口部
21 金物
22 鋼矢板
23 鋼矢板によって囲まれた領域
24 繋ぎ部材
25 杭
27 鉄製筒体と鋼矢板との間の領域
28 充填材
30 ケーソン躯体
31 ケーソン刃口
35 ケーソンユニット


Claims (4)

  1. ニューマチックケーソン工法によって、ケーソン躯体を沈設させる方法であって、
    弾性材料によって形成された円環状の止水部材と、前記止水部材に接するよう配置され、前記止水部材の上方への動きを規制する押え部材とを備えた止水装置を筒体の内周面に設け、
    前記筒体の開口部が地盤に対して鉛直方向になるよう据え付けた後、
    前記ケーソン躯体の刃口または前記ケーソン躯体の外表面を前記止水装置の止水部材の内周縁に当接させながら、前記ケーソンの躯体の刃口および前記ケーソン躯体を前記筒体内を通過させて、前記ケーソン躯体を所定深さまで沈設させることを特徴とするケーソン躯体の沈設方法。
  2. 前記止水部材が略L字状断面を有し、前記止水部材の略鉛直方向に延びる鉛直部分が押え部材の鉛直方向に延びる鉛直部分によって、前記筒体の内周面に押圧され、連結部材によって前記筒体の内周面に固定され、前記止水部材の水平方向に延びる水平部分の上面に、前記押え部材の鉛直部分の一端部に回動可能に連結された押え部材の水平に延びる水平部分が当接されていることを特徴とする請求項1に記載のニューマチックケーソン工法によるケーソン躯体の沈設方法。
  3. 前記ケーソン躯体の前記刃口の断面部の直径が、前記ケーソンの断面部の直径よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のニューマチックケーソン工法によるケーソン躯体の沈設方法。
  4. さらに、前記筒体の外側に、複数の充填材供給管が設けられ、前記ケーソン躯体の前記刃口の外周部、前記ケーソン躯体の外周部、前記筒体の内周面および前記止水部材によって画定される空間内に、前記複数の充填材供給管から充填材を供給するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のニューマチックケーソン工法によるケーソン躯体の沈設方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114016556A (zh) * 2021-11-24 2022-02-08 中建筑港集团有限公司 一种连续工作型阻水密封装置以及使用方法

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