JP2019059528A - 包装材 - Google Patents
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Abstract
Description
更に、本発明の包装材は、チーズ用の包装材として好適である。
図1に、本発明の包装材の一実施形態の模式的な断面図を示す。図1において、包装材1は、多層フィルムよりなり、基材層2と、アンカーコート剤層3と、層間剥離層4と、中間層5と、シール層6とを、基材層2の一方の表面側に、この順に積層して備えている。図示した例では基材層2の表面2aに接してアンカーコート剤層3が形成されている。層間剥離層4を備えることにより、本実施形態の包装材1は、優れた易開封性を有している。また、シール層6を備え、サイドシールをするときの高いシール性に寄与する。
[基材層]
基材層2として、通常の包装材を構成する樹脂フィルムを適宜使用することができる。具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテン、ポリブテン、酸変性ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、低結晶性の飽和ポリエステルまたは非晶性のポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、MXD6等からなるフィルムを使用することができる。
上掲した樹脂フィルムのなかでも、ポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」とも言う。)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリブチレンナフタレート(PBN)等のポリエステル樹脂;ポリカプロンアミド(ナイロン6)、ポリへキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリ−p−キシリレンアジパミド(MXD6ナイロン)等のポリアミド樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂等は好ましい。特に、PETフィルムは、透明性が高く、寸法安定性、耐熱性に優れていること等から、基材層2に、より好ましい。上掲ポリエステル樹脂,ポリアミド樹脂およびポリオレフィン樹脂は,それらの混合物であってもよい。
基材層2は、樹脂フィルムを2層以上積層した多層フィルムであってもよい。多層フィルムである場合、各層は、同一の組成であってもよいし、異なる組成であってもよい。
食品の視認性を確保するために、バリア層は透明であることが好ましく、無機酸化物の蒸着膜、または、プラスチックフィルム上に該蒸着膜を設けてなる無機酸化物蒸着フィルムが特に好適に使用される。蒸着膜を形成する無機酸化物としては、透明性を有し、かつ酸素、水蒸気等のガスバリア性を有する無機酸化物であればよく、例えば、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化ホウ素、酸化ハフニウム、酸化バリウム等の酸化物であるが、特に、ガスバリア性、生産効率等の点から、酸化アルミニウム及び酸化珪素が好適に用いられる。
アンカーコート剤層3は、基材層2への接着性と、層間剥離層4の具体例としての押出ラミネートしたポリプロピレンに接着できる性質と、を備えた層である。アンカーコート剤層3は、好ましくはアンカーコート剤としてのポリオレフィン樹脂を含有する水性分散体の塗布層である。アンカーコート剤層3のアンカーコート剤は、該ポリオレフィン樹脂が、ポリオレフィン成分と不飽和カルボン酸成分との共重合体であり、かつ、該ポリオレフィン成分が、ポリプロピレンである。
多層フィルムよりなる包装材に関して、ポリプロピレン層とポリエチレン層とを積層させると、そのポリプロピレン層とポリエチレン層間の接着強度が、同様の層間の接着強度よりも低くなる。この層間接着強度の低さを利用すれば、包装材の易開封性が得られると考えられる。しかしながら、ポリプロピレン層は、一般に包装材に用いられる基材層との密着性が悪く、従来公知のウレタン系アンカーコート剤を基材層の表面に形成していても、押出ラミネートされたポリプロピレン層と基材層とは、包装材に必要な層間接着強度が得られなかった。
[層間剥離層]
層間剥離層4の材料は、好ましくはポリプロピレンである。層間剥離層4をポリプロピレンとすることで、上述した特定のアンカーコート剤の下で、基材層2と強固に密着することができる。また、シール層6をポリエチレンとすることができ、優れたヒートシール性を維持しながら、層間剥離可能となる。
層間剥離層4に用いられるポリプロピレンのメルトフローレートMFR(230℃、2.16kg)は、1〜100g/10minであることが好ましく、より好ましくは3〜50g/minであることが好ましい。
中間層5は、層間剥離層4との間で層間剥離させるための層である。本発明においては、包装材1の易開封性のために、中間層5と層間剥離層4との層間剥離を利用していることから、中間層5は、層間剥離層4のポリプロピレンとの密着性が、本発明の包装材の積層構造における他の層間の密着性よりも低い樹脂からなる層である。具体的に、層間剥離層4が上述したようにポリプロピレンからなる層である場合に、中間層5は、ポリエチレンからなる層とすることができる。ポリエチレンのなかでも、ポリピロピレンとの密着性がより低いものという観点から、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン及び高密度ポリエチレンから選ばれる1又は2種以上のポリエチレンとすることができる。 中間層5の厚さは、特に限定はないが1〜100μm程度とすることが好ましい。好ましくは40μm以下、より好ましくは30μm以下である。
シール層6は、熱によって溶融し相互に融着し得る樹脂層である。一般に、ヒートシールに用いられる樹脂としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸エチル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂(ポリプロピレンを除く)をアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、フマル酸その他等の不飽和カルボン酸で変性したポリオレフィン系樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル−不飽和カルボン酸の三元共重合体樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、環状オレフィンコポリマー、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアクリロニトリル(PAN)、その他等の1種ないしそれ以上からなる樹脂を使用することができる。シール層6は、ヒートシールのためには層間剥離層4のポリプロピレンよりも融点が低い材料であることが必要である。また、シール層6は、べたつきがないことも求められる。そのため、本発明の包装材1のシール層6は、上掲したヒートシールに用いられる樹脂のうち、ポリエチレンが好ましく、具体的にはよりシール性が高いという観点からは、直鎖状低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンから選ばれる1種又は2種が挙げられる。本発明においては、シール層6と上述した中間層5とがいずれもポリエチレンからなる層であるが、シール層6ではシール性を重視し、中間層では易開封性を重視して材料を選択している。例えば直鎖状低密度ポリエチレンは、中密度ポリエチレンや高密度ポリエチレンに比べてシール性が高いが、低密度ポリエチレンや中密度ポリエチレンや高密度ポリエチレンに比べて、ポリプロピレンとの密着性が相対的に高いことから、シール層6に用いることができる。仮に直鎖状低密度ポリエチレンを中間層5に用いた場合や、中間層5を有しないで直鎖状低密度ポリエチレンをシール層6に用いた場合は、層間剥離層4との間の層間剥離が十分でなく、易開封性が十分でないおそれがある。なお、本発明では中間層5とシール層6とが別種のポリエチレンである場合に限られず、中間層5が低密度ポリエチレンであり、シール層6が同種の低密度ポリエチレンである積層構造とすることもできる。
また、本実施形態の包装材9は、撥水コート層7を備えていることにより、優れた撥水性を有している。更に、ヒートシール層8を備えていることにより、チーズを巻き付けたフィルムの重ね合わせ部分の高いシール性を有している。
図4の包装材9において、撥水コート層7は、コーティングする基材への密着性に優れ、かつ撥水性に優れている層が好ましい。
撥水コート層7は、具体的には、アクリル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース系樹脂から選ばれる樹脂の1種を単独で、又は2種以上をブレンドしてなる層とすることができる。セルロース系樹脂は、ニトロセルロース樹脂が好ましい。
図4の包装材9において、ヒートシール層8は、コーティングする基材層2への密着性に優れ、かつ印刷後巻き上げた際にブロッキングものが好ましい。具体的に、ヒートシール層8のヒートシール剤として、エチレン−酢酸ビニル共重合体を用いることができる。エチレン−酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビニル含有量は、20〜40質量%であることが好ましい。20質量%未満では低温安定性が劣り、40質量%を超えるとヒートシール強度が低下する。
エチレン−酢酸ビニル共重合体中の不飽和カルボン酸及び/又はその誘導体の量は、耐熱性が向上することから0.01〜2.0質量%が好ましい。
次に、本発明の包装材の製造方法について説明する。本発明の包装体の製造方法の一例は、基材の一表面上に、ポリオレフィン樹脂を含有する水性分散体であって、該ポリオレフィン樹脂が、ポリオレフィン成分と不飽和カルボン酸成分との共重合体であり、かつ、該ポリオレフィン成分が、プロピレンであるアンカーコート剤を塗布し、乾燥させてアンカーコート剤層を形成した後、該アンカーコート剤層の表面上に、溶融共押出により層間剥離層と、シール層とをその順で一度に積層させて形成する。また、図4に示した包装材においては、基材の他の表面上に、撥水コート剤と、ヒートシール剤とを塗り分けて塗布し、それぞれ撥水コート層、ヒートシール層を形成する。
アンカーコート剤の塗布量は、塗布面に対するアンカーコート剤の乾燥質量で0.001〜5g/m2であることが好ましい。アンカーコート剤の量が0.001〜5g/m2の範囲で十分な接着性が経済的に得られる。
本発明の包装材は、ヒートシールで封止され、易開封性が求められ、包装工程で水中に浸漬される用途に用いることができ、内容物は、特に問わない。例えば、スライスチーズや海苔等の、厚さが薄い食品の包装に用いて好適である。図7に、内容物としてスライスチーズを本発明の包装材で包装した包装体10の一例の平面図を示す。図に示す包装体10は、包装材1が四角形平面のスライスチーズ11の裏面を覆い、スライスチーズ11の対向する二辺で折り返されてスライスチーズ11の表面で重なり合うように巻かれ、包装材1の一方の端部10aおよびそれに対向する他方の端部10bとの間の重なり代Lの間で、ヒートシール層8とシール層6とを接触させ熱融着することによりセンターシールされている。図7に、センターシールされたセンターシール部10cを図示している。また、スライスチーズ11の別の対向する二辺の端部において、重ね合わされた二枚の包装材1のシール層6同士が、ヒートシールされている。図7に、サイドシール部10dを図示している。本発明の包装材1は、シール層6がポリエチレンであるため、サイドシール部11bのシールを高速かつ安定して行うことができる。
基材層として片面がコロナ処理された厚さ12μmのPETフィルム(E−5100 東洋紡株式会社製)のコロナ面に、ポリオレフィン系アンカーコート剤(DA−1010J2、ユニチカ株式会社製)をコートし、100℃で乾燥してアンカーコート剤層を形成した。このアンカーコート剤層の表面上に層間剥離層としてのポリプロピレン(F329RA、プライムポリマー株式会社製)厚さ5μmと、中間層として高密度ポリエチレン(HF560、日本ポリエチレン株式会社)厚さ3μmと、シール層としての直鎖状低密度ポリエチレン(KC570S、日本ポリエチレン株式会社)厚さ4μmとを、290℃で溶融共押出して実施例1の積層体を得た。
[実施例2]
実施例2は、実施例1と対比して、中間層の材料が異なる例である。
基材層として片面がコロナ処理された厚さ12μmのPETフィルム(E−5100 東洋紡株式会社製)のコロナ面に、ポリオレフィン系アンカーコート剤(DA−1010J2、ユニチカ株式会社製)をコートし、100℃で乾燥してアンカーコート剤層を形成した。このアンカーコート剤層の表面上に層間剥離層としてのポリプロピレン(F329RA、プライムポリマー株式会社製)厚さ5μmと、中間層として低密度ポリエチレン(LC522、日本ポリエチレン株式会社)厚さ3μmと、シール層としての直鎖状低密度ポリエチレン(KC570S、日本ポリエチレン株式会社)厚さ4μmとを、290℃で溶融共押出して実施例2の積層体を得た。
比較例1は、実施例1と対比して、中間層の材料が異なる例である。
基材層として片面がコロナ処理された厚さ12μmのPETフィルム(E−5100 東洋紡株式会社製)のコロナ面に、ポリオレフィン系アンカーコート剤(DA−1010J2、ユニチカ株式会社製)をコートし、100℃で乾燥してアンカーコート剤層を形成した。このアンカーコート剤層の表面上に層間剥離層としてのポリプロピレン(F329RA、プライムポリマー株式会社製)厚さ5μmと、中間層として直鎖状低密度ポリエチレン(KC570、日本ポリエチレン株式会社)厚さ3μmと、シール層としての直鎖状低密度ポリエチレン(KC570S、日本ポリエチレン株式会社)厚さ4μmとを、290℃で溶融共押出して比較例1の積層体を得た。
比較例2は、実施例1と対比して、中間層の材料が異なる例である。
基材層として片面がコロナ処理された厚さ12μmのPETフィルム(E−5100 東洋紡株式会社製)のコロナ面に、ポリオレフィン系アンカーコート剤(DA−1010J2、ユニチカ株式会社製)をコートし、100℃で乾燥してアンカーコート剤層を形成した。このアンカーコート剤層の表面上に層間剥離層としてのランダムポリプロピレン(F329RA、プライムポリマー株式会社製)厚さ5μmと、中間層としてランダムポリプロピレン(F329RA、プライムポリマー株式会社製)厚さ3μmと、シール層としての直鎖状低密度ポリエチレン(KC570S、日本ポリエチレン株式会社)厚さ4μmとを、290℃で溶融共押出して比較例2の積層体を得た。
実施例1、2及び比較例1、2の積層体の包装材のサイドシール部に相当する領域のシール強度を測定するために、各積層体の試料を、ヒートシール層が内側になるように折り畳み、ヒートシール層同士を接触させ、1kgf/cm2で加圧して110℃から180℃まで10℃刻みの種々の温度で1秒間シールした。シール部分の強度をJIS K6854に従って、25℃雰囲気下、引張速度を50mm/分の条件で測定するとともに、剥離状態を観察した。シール強度は、1.6〜2.8N/15mmの範囲であれば良好と言える。その結果を表1に示す。
包装充填機(natec社製FP2000)を用いて、各実施例及び各比較例の積層体の包装材に、80℃で溶かしたチーズ充填した包装体を作製した。包装体の作製の際は、装置のシールバーの回転数を400rpmおよび1000rpmの2条件でサイドシールを行った。回転数が高いほど包装体の生産速度が高いことを意味する。サイドシールのシール温度は150℃で実施した。
包装充填後の各包装体のサイドシール部を幅15mmの短冊状に切り出し、JIS K6854に従って、25℃雰囲気下、引張速度を50mm/分として、層間接着強度を測定した。また、試験後の剥離した積層体の剥離形態を確認した。
その結果を表2に示す。なお、表中のシール強度の単位は、N/15mmである。
これに対して、比較例1、比較例2はシールバーの回転数が高い時にシール面凝集剥離となった。
2 基材層
3 アンカーコート剤層
4 層間剥離層
5 中間層
6 シール層
7 撥水コート層
8 ヒートシール層
Claims (10)
- 基材層の一方の表面側に、アンカーコート剤層と、層間剥離層と、中間層と、シール層と、を、この順に積層して備えることを特徴とする包装材。
- 前記アンカーコート剤層が、ポリオレフィン樹脂を含有する水性分散体の塗布層であって、該ポリオレフィン樹脂が、ポリオレフィン成分と不飽和カルボン酸成分との共重合体であり、かつ、該ポリオレフィン成分が、ポリプロピレンである請求項1記載の包装材。
- 前記層間剥離層が、ポリプロピレンである請求項1又は2記載の包装材。
- 前記中間層が、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン及び高密度ポリエチレンから選ばれる1又は2種以上のポリエチレンである請求項1〜3のいずれか一項に記載の包装材。
- 前記シール層が、直鎖状低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンから選ばれる1又は2種のポリエチレンである請求項1〜4のいずれか一項に記載の包装材。
- 前記基材層の他方の表面側に、撥水コート層及びヒートシール層を備える請求項1〜5のいずれか一項に記載の包装材。
- 前記撥水コート層が、アクリル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース系樹脂から選ばれる樹脂の1種又は2種以上を含む請求項6記載の包装材。
- 前記撥水コート層が、ポリアミド樹脂とニトロセルロース樹脂とを含む請求項6又は7記載の包装材。
- 前記ヒートシール層が、エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む請求項6〜8のいずれか一項に記載の包装材。
- チーズ用の包装材である請求項1〜9のいずれか一項に記載の包装材。
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C21 | Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings |
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TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
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