JP2019059528A - 包装材 - Google Patents

包装材 Download PDF

Info

Publication number
JP2019059528A
JP2019059528A JP2017187211A JP2017187211A JP2019059528A JP 2019059528 A JP2019059528 A JP 2019059528A JP 2017187211 A JP2017187211 A JP 2017187211A JP 2017187211 A JP2017187211 A JP 2017187211A JP 2019059528 A JP2019059528 A JP 2019059528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
packaging material
resin
seal
polypropylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017187211A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7106830B2 (ja
Inventor
祐也 高杉
Yuya Takasugi
祐也 高杉
洋平 大和
Yohei Yamato
洋平 大和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2017187211A priority Critical patent/JP7106830B2/ja
Publication of JP2019059528A publication Critical patent/JP2019059528A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7106830B2 publication Critical patent/JP7106830B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Wrappers (AREA)

Abstract

【課題】チーズの個別包装体に好適な、保存性の高いシール性と、易開封性とを兼ね備えるとともに、更に、表面の撥水性を有して包装時の生産性に優れる包装材を提供する。【解決手段】包装材1は、基材層2の一方の表面側に、アンカーコート剤層3と、層間剥離層4と、中間層と、シール層6と、を、この順に積層して備え、前記アンカーコート剤層がポリオレフィン樹脂を含有する水性分散体の塗布層であり、該ポリオレフィン樹脂が、ポリオレフィン成分と不飽和カルボン酸成分との共重合体である。【選択図】図1

Description

本発明は、包装材に関する。より詳しくは、食品や医薬品等を包装した包装体を容易に開封することのできる包装材に関する。
チーズ、ハム、ソーセージ、かまぼこ、羊羹、ゼリー等の食品を充填包装するために、また、粉末等の医薬品を包装するために、プラスチックフィルムの包装材が用いられている。例えば、プロセスチーズを厚さ数mm程度、10cm四方程度の大きさに成形してシート状にしたスライスチーズは、プラスチックフィルムにより直接的かつ個別に包装されていて、その個別包装体の複数枚が重ねられてピロー形状等の包装袋に収容された形態で販売されている。
かかる食品の個別包装体をスライスチーズ包装材の例で説明する。従来のスライスチーズ包装材の一例は、基材の一方の側にシール層を備えた積層構造のプラスチックフィルムである。
スライスチーズ包装材を用いて、充填機でスライスチーズを連続的に包装する工程の一例を説明する。充填機の供給部に長尺なスライスチーズ包装材をセットし、長手方向に引き出して、所定のラインスピードで連続的に移動させながら当該スライスチーズ包装材の短手方向の両端部を引き寄せて重ね合わせ、重ね合わせた部分をセンターシールして円筒形にする。この円筒形の内部空間に、溶融したプロセスチーズを注入してから所定のチーズ厚さになるようにロールで押圧して扁平な形状とする。当該フィルムの長手方向の両端の開口部を挟圧し、その内面に位置するシール層同士を密着させて熱融着する(サイドシール)ことにより、プロセスチーズを包装内に封止する。封止後に水中を通過させて内容物のプロセスチーズを冷却固化させる。冷却固化後、エアとブラシとを用いて包装表面の水分を除去する。その後、所定のサイズにカットして個別包装体とし、複数個の個別包装体を積み重ねて外装袋に袋詰めされる。
個別包装体は、充填された食品が漏れ出ないように、また乾燥や劣化をしないように、しっかりとシールされている必要があり、その一方で食品を個別包装体から取り出すときは容易に開封できること(以下、「易開封性」とも言う。)が好ましい。
シールされた部分が剥離する易開封性の包装材の剥離形態としては、層間剥離や凝集剥離等がある。易開封性の包装材に関し、剥離樹脂層を備える多層フィルムがある(特許文献1)。
特開2016−43964号公報
しかしながら、特許文献1に記載の包装体は、剥離樹脂層と粘着樹脂層とが接して積層されている多層フィルムの包装体であり、開封と再封とを繰り返すような用途に適しているが、開封と再封とを繰り返さない、薄い食品や粉末の医薬品の包装体の用途には必ずしも適切ではなかった。また、特許文献1の包装体の層間剥離層はアミド系樹脂を主成分として構成されているため、高価であり、スライスチーズや粉末の医薬品等の個別包装体のような用途の製造時に求められる加工性が必ずしも十分でなく、また製造時に押出ラミネートするのが容易でなかった。
本発明は、上記の問題を有利に解決するものであり、実用上十分なシール性と、易開封性とを兼ね備え、包装時の生産性に優れ、さらに製造時に押出ラミネートで多層フィルムの一部を積層し得る包装材およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、スライスチーズのような薄い食品や粉末等の医薬品等を個別に包装するのに適した包装材について鋭意研究を重ねた結果、基材層の一方の側にアンカーコート剤層と層間剥離層と中間層とシール層とを備え、この層間剥離層と基材層との間に、アンカーコート剤層を形成することにより、保存性の高いシール性と、易開封性とを兼ね備えた包装材が得られることを見出した。
上記の知見に基づく本発明の包装材は、基材層の一方の表面側に、アンカーコート剤層と、層間剥離層と、中間層と、シール層と、を、この順に積層して備えることを特徴とする。
また、本発明の包装材は、上記アンカーコート剤層が、ポリオレフィン樹脂を含有する水性分散体の塗布層であって、該ポリオレフィン樹脂が、ポリオレフィン成分と不飽和カルボン酸成分との共重合体であり、かつ、該ポリオレフィン成分が、ポリプロピレンであることが好ましく、上記層間剥離層が、ポリプロピレンであることが好ましく、上記中間層が、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン及び高密度ポリエチレンから選ばれる1又は2種以上のポリエチレンであることが好ましく、上記シール層が、直鎖状低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンから選ばれる1種又は2種であることが好ましい。
また、本発明の包装材は、上記基材層の他方の表面側に、撥水コート層及びヒートシール層を備えることができ、上記撥水コート層は、アクリル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース系樹脂から選ばれる樹脂の1種又は2種以上を含むことが好ましく、なかでも前記撥水コート層が、ポリアミド樹脂とニトロセルロース樹脂とを含むことが好ましい。また、上記ヒートシール層は、エチレン−酢酸ビニル共重合体を含むことが好ましい。
更に、本発明の包装材は、チーズ用の包装材として好適である。
本発明の包装材によれば、保存性の高いシール性と、易開封性とを兼ね備えた包装材が得られる。
本発明の包装材の一実施形態の模式的な断面図である。 図1の包装材を用いた包装体のシール部の模式的な断面図である。 図1の包装材を用いた包装体のシール部が分離した状態を示す模式的な断面図である。 本発明の包装材の別の実施形態の模式的な断面図である。 図4の包装材を用いた包装体のシール部の模式的な断面図である。 図4の包装材を用いた包装体のシール部が分離した状態を示す模式的な断面図である。 本発明の包装材を用いた包装体の一例の平面図である。
以下、本発明の包装材の実施形態を、チーズを包装する例で図面を用いつつ具体的に説明する。
図1に、本発明の包装材の一実施形態の模式的な断面図を示す。図1において、包装材1は、多層フィルムよりなり、基材層2と、アンカーコート剤層3と、層間剥離層4と、中間層5と、シール層6とを、基材層2の一方の表面側に、この順に積層して備えている。図示した例では基材層2の表面2aに接してアンカーコート剤層3が形成されている。層間剥離層4を備えることにより、本実施形態の包装材1は、優れた易開封性を有している。また、シール層6を備え、サイドシールをするときの高いシール性に寄与する。
図1に示した包装材1を用いた包装体のシール部、具体的にはサイドシール部の模式的な断面図を図2に示し、図3に、図2の包装体の開封時に当該シール部が分離した状態の模式的な断面図を示す。図2に示すシール部は、一枚の包装材1を折り返して一部分1aと他部分1bとを、シール層6同士を対向させた状態で重ね合わせ、熱を加えることより、同種のシール層6同士が熱融着することによりシールされる。同種のシール層6同士の熱融着によるシール強度は高く、これにより、スライスチーズの個別包装体に用いたときにサイドシール部は高いシール性を有する。また、中間層5として好適な例えばポリエチレンは、層間剥離層4としての例えばポリプロピレン層との密着性が、比較的低いことから、包装体の実用上十分なシール性を確保しつつ、図3に示すように層間剥離層4と中間層5との間で層間剥離させることができ、ひいては、包装材1を用いた包装体を容易に開封することができる。なお、図3では、包装材1の他部分1bの層間剥離層4とシール層6との間で層間剥離している例を示しているが、一部分1aの層間剥離層4とシール層6との間で層間剥離することもあり得る。
以下、各層について具体的に説明する。
[基材層]
基材層2として、通常の包装材を構成する樹脂フィルムを適宜使用することができる。具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテン、ポリブテン、酸変性ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、低結晶性の飽和ポリエステルまたは非晶性のポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、MXD6等からなるフィルムを使用することができる。
上掲した樹脂フィルムのなかでも、ポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」とも言う。)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリブチレンナフタレート(PBN)等のポリエステル樹脂;ポリカプロンアミド(ナイロン6)、ポリへキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリ−p−キシリレンアジパミド(MXD6ナイロン)等のポリアミド樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂等は好ましい。特に、PETフィルムは、透明性が高く、寸法安定性、耐熱性に優れていること等から、基材層2に、より好ましい。上掲ポリエステル樹脂,ポリアミド樹脂およびポリオレフィン樹脂は,それらの混合物であってもよい。
基材層2は、樹脂フィルムを2層以上積層した多層フィルムであってもよい。多層フィルムである場合、各層は、同一の組成であってもよいし、異なる組成であってもよい。
これらの樹脂フィルムは無延伸フィルムでもよいが、透明性等の観点から好ましくは一軸延伸フィルムまたは二軸延伸フィルムが用いられる。フィルムの厚さは特に限定されないが、5〜500μm程度、好ましくは5〜300μm、より好ましくは10〜100μmである。
基材層2は、さらに上記の樹脂フィルム層に、バリア層を積層させた積層構造でもよい。バリア層を積層させることで、内容物の重量減少や内容物の劣化を、効果的に抑制できる。バリア層を積層させたときは、基材層2のうちのバリア層側に撥水コート層7及びヒートシール層を設け、樹脂フィルム層側にアンカーコート剤層3、層間剥離層4及びシール層6を設けるような積層構造が好ましい。もっとも本発明の包装材は、基材層2のうちのバリア層側にアンカーコート剤層3、層間剥離層4及びシール層6を設け、樹脂フィルム層側に撥水コート層7及びヒートシール層を設ける積層構造としてもよい。
バリア層は、例えば、アルミニウム箔等からなる金属箔、無機物または無機酸化物の蒸着膜、樹脂フィルム上に該蒸着膜を有する蒸着フィルム、または、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、MXD6等のガスバリア性樹脂からなる層、あるいはこれらの組み合わせであってよい。
食品の視認性を確保するために、バリア層は透明であることが好ましく、無機酸化物の蒸着膜、または、プラスチックフィルム上に該蒸着膜を設けてなる無機酸化物蒸着フィルムが特に好適に使用される。蒸着膜を形成する無機酸化物としては、透明性を有し、かつ酸素、水蒸気等のガスバリア性を有する無機酸化物であればよく、例えば、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化ホウ素、酸化ハフニウム、酸化バリウム等の酸化物であるが、特に、ガスバリア性、生産効率等の点から、酸化アルミニウム及び酸化珪素が好適に用いられる。
基材層2の表面は、接着性の向上のために、コロナ処理、オゾン処理、フレーム処理等の濡れ性を向上させる表面処理を施してもよい。かかる表面処理は、基材層2の表面のうち、アンカーコート剤層3が形成される面、及び撥水コート層7が形成される面のいずれにも施すことができ、両方の面に施すことが好ましい。また、前述したバリア層を基材層2が有する場合には、このバリア層の表面に表面処理をすることができる。
[アンカーコート剤層]
アンカーコート剤層3は、基材層2への接着性と、層間剥離層4の具体例としての押出ラミネートしたポリプロピレンに接着できる性質と、を備えた層である。アンカーコート剤層3は、好ましくはアンカーコート剤としてのポリオレフィン樹脂を含有する水性分散体の塗布層である。アンカーコート剤層3のアンカーコート剤は、該ポリオレフィン樹脂が、ポリオレフィン成分と不飽和カルボン酸成分との共重合体であり、かつ、該ポリオレフィン成分が、ポリプロピレンである。
アンカーコート剤層3を備える本発明の包装材1の効果について説明する。
多層フィルムよりなる包装材に関して、ポリプロピレン層とポリエチレン層とを積層させると、そのポリプロピレン層とポリエチレン層間の接着強度が、同様の層間の接着強度よりも低くなる。この層間接着強度の低さを利用すれば、包装材の易開封性が得られると考えられる。しかしながら、ポリプロピレン層は、一般に包装材に用いられる基材層との密着性が悪く、従来公知のウレタン系アンカーコート剤を基材層の表面に形成していても、押出ラミネートされたポリプロピレン層と基材層とは、包装材に必要な層間接着強度が得られなかった。
ポリプロピレン層と基材層とを、接着剤で接合すること、いわゆるドライラミネーションは可能であるが、コスト高になるし、接着剤で接着するためには、ある程度のポリプロピレン層の厚さが必要であり、具体的には厚さ20μm以上が必要である。このような厚さのポリプロピレン層は、多層フィルムからなる包装材の曲げ等の包装加工に難点があった。
そのため、基材層に対してポリプロピレン層ではなく、ポリエチレン層を直接にまたはアンカーコート剤層を介して押出ラミネートし、ポリプロピレン層は、ポリエチレン層から見て基材層とは反対側の面に重ねて積層させ、最表層とした層構成を備える多層フィルムの包装材が考えられる。ポリエチレン層は、基材層との密着性が高いので、ポリエチレン層と基材層との間は、包装材に必要な層間接着強度が得られる。しかしながら、かかる層構成では、積層フィルムの最表層のヒートシール層がポリプロピレン層になり、その内層側にポリエチレン層が配置される。ポリプロピレン層をヒートシール層にした包装体は、ポリプロピレンの融点がポリエチレンよりも高いため、ヒートシール時の加熱条件によっては、内層側のポリエチレン層が先に溶融して層間剥離が難しい場合や、ポリプロピレン層同士で十分な接合強度が得難い場合が生じる。よって、包装体の製造時には、ヒートシール時の加熱温度、加熱時間の好適条件範囲が狭く、また、包装機械のラインスピードを上げることが難しかった。
これに対して、本発明の包装材は、ポリプロピレンと不飽和カルボン酸成分との共重合体を含む特定のアンカーコート剤を用いたアンカーコート剤層を備え、このアンカーコート剤層のポリプロピレン成分と、押出ラミネートされた層間剥離層のポリプロピレンとが相溶して、強固に密着させることができる。したがって、押出ラミネートされたポリプロピレン層と基材層とは、包装材に必要な層間接着強度が得られる。また、ドライラミネートでは困難であった層厚20μm未満のポリプロピレン層を、アンカーコート剤層を介して基材層に接着することにより、包装材の曲げ等の包装加工性を向上させることができる。最表層のシール層は、ポリエチレン層を用いることができるので、包装体の製造時には、ヒートシール時の加熱温度、加熱時間の好適条件範囲が広い。さらに、ポリプロピレン層と、最表層の例えばポリエチレン層との間で層間剥離させることができるので、加熱温度や加熱時間に依存することなく、安定した開封強度を得ることができ、易開封性に優れている。
ポリオレフィン成分のポリプロピレンは、ホモポリマーよりなるホモポリプロピレン、ランダムコポリマーからなるランダムポリプロピレン、ブロックコポリマーからなるブロックポリプロピレンに大別でき、基材層2と後述する層間剥離層4としての押出ラミネートポリプロピレンとの接着性の観点から、ホモポリプロピレンやランダムポリプロピレンが好ましい。
不飽和カルボン酸成分としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸または無水マレイン酸等が挙げられる。
アンカーコート剤層3のアンカーコート剤は、特開2015−163688号公報に記載された酸変性ポリプロピレン樹脂と水性媒体とを含有する水性分散体であって、酸変性ポリプロピレン樹脂のポリプロピレン成分が、アイソタクチック構造からなるホモポリプロピレンであるアンカーコート剤を用いることができる。また、アンカーコート剤層3のアンカーコート剤は、市販品としては、ユニチカ株式会社製のDA−1200を用いることができる。
アンカーコート剤としての上記水性分散体の水性媒体は、水であり、水以外にも水を主成分とする液体であってもよく、例えばアンモニア等の塩基性化合物や有機溶媒が含有されていてもよい。
上記アンカーコート剤には、目的に応じて性能をさらに向上させるために、他の樹脂や架橋剤等の添加剤を添加することができる。
アンカーコート剤に添加し得る、他の樹脂としては、例えば、ポリウレタン樹脂が挙げられる。ポリウレタン樹脂を添加することによって、包装材を用いて内容物を保存した際に、折り目部分に生じ得るデラミネーションを抑制することができる。
ポリウレタン樹脂は、主鎖中にウレタン結合を含有する高分子を使用することができ、例えば、ポリオール化合物とポリイソシアネート化合物との反応で得られる高分子を使用することができる。
ポリウレタン樹脂を構成するポリオール成分としては、特に限定されず、例えば、水、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、メチル−1,5−ペンタンジオール、1,8−オクタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール等の低分子量グリコール類、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール等の低分子量ポリオール類、エチレンオキサイドやプロピレンオキサイド単位を有するポリオール化合物、ポリエーテルジオール類、ポリエステルジオール類等の高分子量ジオール類、ビスフェノールAやビスフェノールF等のビスフェノール類、ダイマー酸のカルボキシル基を水酸基に転化したダイマージオール等が挙げられる。
また、ポリウレタン樹脂を構成するポリイソシアネート成分としては、芳香族、脂肪族または脂環族に属する公知のジイソシアネート類の1種または2種以上の混合物を用いることができる。ジイソシアネート類の具体例としては、トリレンジジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジメチルジイソシアネート、リジンジイソシアネート、水添4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、水添トリレンジジイソシアネート、ダイマー酸のカルボキシル基をイソシアネート基に転化したダイマージイソシアネート、およびこれらのアダクト体、ビウレット体、イソシアヌレート体等が挙げられる。また、ジイソシアネート類には、トリフェニルメタントリイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート等の3官能以上のポリイソシアネート類を用いてもよい。
上述したポリウレタン樹脂等の他の樹脂の添加量は、水性分散体中のポリプロピレンと不飽和カルボン酸成分との共重合体100質量部に対し、1〜100質量部であることが好ましく、5〜60質量部であることがより好ましい。
アンカーコート剤に添加することができる架橋剤としては、自己架橋性を有する架橋剤、不飽和カルボン酸成分と反応する官能基を分子内に複数個有する化合物、多価の配位座を有する金属等を用いることができる。
具体的には、オキサゾリン基含有化合物、カルボジイミド基含有化合物、イソシアネート基含有化合物、エポキシ基含有化合物、メラミン化合物、尿素化合物、ジルコニウム塩化合物、シランカップリング剤、有機過酸化物等が挙げられ、必要に応じて複数のものを混合使用してもよい。中でも、取り扱い易さの観点から、オキサゾリン基含有化合物、カルボジイミド基含有化合物、イソシアネート基含有化合物、エポキシ基含有化合物を添加することが好ましい。
オキサゾリン基含有化合物は、分子中に少なくとも2つ以上のオキサゾリン基を有しているものであれば特に限定されない。例えば、2,2′−ビス(2−オキサゾリン)、2,2′−エチレン−ビス(4,4′−ジメチル−2−オキサゾリン)、2,2′−p−フェニレン−ビス(2−オキサゾリン)、ビス(2−オキサゾリニルシクロヘキサン)スルフィド等のオキサゾリン基を有する化合物や、オキサゾリン基含有ポリマー等が挙げられる。これらの1種または2種以上を用いることができる。これらの中でも、取り扱いのし易さからオキサゾリン基含有ポリマーが好ましい。
オキサゾリン基含有ポリマーは、一般に2−ビニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン等の付加重合性オキサゾリンを重合させることにより得られる。オキサゾリン基含有ポリマーには、必要に応じて他の単量体が共重合されていてもよい。オキサゾリン基含有ポリマーの重合方法としては、特に限定されず、公知の重合方法を採用することができる。
カルボジイミド基含有化合物は、分子中に少なくとも2つ以上のカルボジイミド基を有しているものであれば特に限定されない。例えば、p−フェニレン−ビス(2,6−キシリルカルボジイミド)、テトラメチレン−ビス(t−ブチルカルボジイミド)、シクロヘキサン−1,4−ビス(メチレン−t−ブチルカルボジイミド)等のカルボジイミド基を有する化合物や、カルボジイミド基を有する重合体であるポリカルボジイミドが挙げられる。これらの1種または2種以上を用いることができる。これらの中でも、取り扱い易さから、ポリカルボジイミドが好ましい。
ポリカルボジイミドの製法は、特に限定されるものではなく、例えば、イソシアネート化合物の脱二酸化炭素を伴う縮合反応により製造することができる。イソシアネート化合物も限定されるものではなく、脂肪族イソシアネート、脂環族イソシアネート、芳香族イソシアネートのいずれであっても構わない。イソシアネート化合物は、必要に応じて多官能液状ゴムやポリアルキレンジオール等が共重合されていてもよい。
オキサゾリン系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤等の架橋剤の添加量は、水性分散体中のポリプロピレンと不飽和カルボン酸成分との共重合体100質量部に対し、0.1〜20質量部であることが好ましく、1〜10質量部であることがより好ましい。
[層間剥離層]
層間剥離層4の材料は、好ましくはポリプロピレンである。層間剥離層4をポリプロピレンとすることで、上述した特定のアンカーコート剤の下で、基材層2と強固に密着することができる。また、シール層6をポリエチレンとすることができ、優れたヒートシール性を維持しながら、層間剥離可能となる。
具体的にポリプロピレンは、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレン、酸変性ポリプロピレンのいずれでもよい。ポリプロピレンは、なかでも、押出ラミネート適性の観点からランダムポリプロピレンが好ましい。上記酸変性ポリプロピレンは、不飽和カルボン酸に変性されているものが好ましい。不飽和カルボン酸としては、たとえばマレイン酸、イタコン酸、フマル酸、アクリル酸が挙げられ、不飽和カルボン酸の誘導体としては、たとえば無水マレイン酸、マレイン酸モノエステル、マレイン酸ジエステル、イタコン酸モノエステル、イタコン酸ジエステル、無水イタコン酸、フマル酸モノエステル、フマル酸ジエステル等が挙げられる。中でも得られる酸変性ポリプロピレンの基材への接着性が向上することから無水マレイン酸が好ましい。
層間剥離層4に用いられるポリプロピレンのメルトフローレートMFR(230℃、2.16kg)は、1〜100g/10minであることが好ましく、より好ましくは3〜50g/minであることが好ましい。
層間剥離層4の層厚は、1〜100μm程度とすることができる。層間剥離層4が1〜100μmの範囲であることにより、後述するシール層6との間で確実に層間剥離させることができる。層間剥離層4は、5μmもあれば十分な厚さであるが、本発明の包装材の用途に応じて適宜100μm程度までの厚さとすることができる。
層間剥離層4は、アンカーコート剤層3上に、押出ラミネートにより積層させた層、すなわち、押出ラミネート層であることが好ましい。押出ラミネートは、ベースとなるフィルムに、樹脂を溶融させフィルム状にして貼り合わせる方法である。押出ラミネートは、接着剤を用いて貼り合わせる方法に比べて、接着剤が不要であり、貼り合わせる層間剥離層の厚さを薄くすることができるので好ましい。例えば接着剤を用いて貼り合わせる、いわゆるドライラミネートでは貼り合わせることができない厚さ20μm未満の層間剥離層を形成させることができる。
なお、後述するように、層間剥離層4の押出ラミネートは、シール層6との溶融共押出により、基材層2のアンカーコート剤層3上に、層間剥離層4とシール層6とを一度の貼り合わせることができ、包装材1の生産性向上のために好ましい。
[中間層]
中間層5は、層間剥離層4との間で層間剥離させるための層である。本発明においては、包装材1の易開封性のために、中間層5と層間剥離層4との層間剥離を利用していることから、中間層5は、層間剥離層4のポリプロピレンとの密着性が、本発明の包装材の積層構造における他の層間の密着性よりも低い樹脂からなる層である。具体的に、層間剥離層4が上述したようにポリプロピレンからなる層である場合に、中間層5は、ポリエチレンからなる層とすることができる。ポリエチレンのなかでも、ポリピロピレンとの密着性がより低いものという観点から、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン及び高密度ポリエチレンから選ばれる1又は2種以上のポリエチレンとすることができる。 中間層5の厚さは、特に限定はないが1〜100μm程度とすることが好ましい。好ましくは40μm以下、より好ましくは30μm以下である。
中間層5は、層間剥離層4上に、押出ラミネートにより積層させた層、すなわち、押出ラミネート層であることが好ましい。押出ラミネートは、接着剤を用いて貼り合わせる方法に比べて、接着剤が不要であり、貼り合わせるシール層の厚さを薄くすることができる。例えば接着剤を用いて貼り合わせる、いわゆるドライラミネートでは貼り合わせることができない厚さ20μm未満のシール層を形成させることができる。
中間層5は、押出ラミネートに際し層間剥離層4及びシール層6との溶融共押出により積層させた層、すなわち、溶融共押出層であることが好ましい。溶融共押出により、基材層2のアンカーコート剤層3上に、層間剥離層4と中間層5とシール層6とを一度に貼り合わせることができ、包装材1を生産性よく製造することができる。
[シール層]
シール層6は、熱によって溶融し相互に融着し得る樹脂層である。一般に、ヒートシールに用いられる樹脂としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸エチル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂(ポリプロピレンを除く)をアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、フマル酸その他等の不飽和カルボン酸で変性したポリオレフィン系樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル−不飽和カルボン酸の三元共重合体樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、環状オレフィンコポリマー、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアクリロニトリル(PAN)、その他等の1種ないしそれ以上からなる樹脂を使用することができる。シール層6は、ヒートシールのためには層間剥離層4のポリプロピレンよりも融点が低い材料であることが必要である。また、シール層6は、べたつきがないことも求められる。そのため、本発明の包装材1のシール層6は、上掲したヒートシールに用いられる樹脂のうち、ポリエチレンが好ましく、具体的にはよりシール性が高いという観点からは、直鎖状低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンから選ばれる1種又は2種が挙げられる。本発明においては、シール層6と上述した中間層5とがいずれもポリエチレンからなる層であるが、シール層6ではシール性を重視し、中間層では易開封性を重視して材料を選択している。例えば直鎖状低密度ポリエチレンは、中密度ポリエチレンや高密度ポリエチレンに比べてシール性が高いが、低密度ポリエチレンや中密度ポリエチレンや高密度ポリエチレンに比べて、ポリプロピレンとの密着性が相対的に高いことから、シール層6に用いることができる。仮に直鎖状低密度ポリエチレンを中間層5に用いた場合や、中間層5を有しないで直鎖状低密度ポリエチレンをシール層6に用いた場合は、層間剥離層4との間の層間剥離が十分でなく、易開封性が十分でないおそれがある。なお、本発明では中間層5とシール層6とが別種のポリエチレンである場合に限られず、中間層5が低密度ポリエチレンであり、シール層6が同種の低密度ポリエチレンである積層構造とすることもできる。
シール層6の厚さは、特に限定はないが1〜100μm程度とすることが好ましい。好ましくは40μm以下、より好ましくは30μm以下である。
シール層6は、中間層5上に、押出ラミネートにより積層させた層、すなわち、押出ラミネート層であることが好ましい。押出ラミネートは、接着剤を用いて貼り合わせる方法に比べて、接着剤が不要であり、貼り合わせるシール層の厚さを薄くすることができる。例えば接着剤を用いて貼り合わせる、いわゆるドライラミネートでは貼り合わせることができない厚さ20μm未満のシール層を形成させることができる。
シール層6は、押出ラミネートに際し層間剥離層4及び中間層5との溶融共押出により積層させた層、すなわち、溶融共押出層であることが好ましい。溶融共押出により、基材層2のアンカーコート剤層3上に、層間剥離層4と中間層5シール層6とを一度に貼り合わせることができ、包装材1を生産性よく製造することができる。
図4に、本発明の包装材の別の実施形態の模式的な断面図を示す。図4において、包装材9は、多層フィルムよりなり、基材層2と、アンカーコート剤層3と、層間剥離層4と、中間層5と、シール層6とを、基材層2の一方の表面側に、この順に積層して備えている。図示した例では基材層2の表面2aに接してアンカーコート剤層3が形成されている。
また、基材層2の他方の表面側、言い換えると基材層2における、アンカーコート剤層3が接している面とは反対側の基材層2の表面側に、撥水コート層7及びヒートシール層8を備えている。図示した例では、基材層2の表面2bに接して、同一面上に撥水コート層7及びヒートシール層8がそれぞれ形成されている。より具体的には、基材層2の表面2bの所定の領域に、ヒートシール層8が部分的に形成されていて、基材層2の表面2bにおけるヒートシール層8が形成されている領域以外の領域に、撥水コート層7が形成されている。
図4に示した本実施形態の包装材9は、図1に示した包装材1との対比で、基材層2における、アンカーコート剤層3が接している面とは反対側の基材層2の表面側に、撥水コート層7及びヒートシール層8を備えている点で相違している。基材層2における、アンカーコート剤層3が接している面における積層構造は、図1に示した包装材1と同じである。したがって、図4においては、図1に示した包装材と同じ部材については同じ符号を付しており、以下に述べる包装材9の説明においては、図1の包装材で既に説明したのと重複する説明は省略する。
本実施形態の包装材9は、基材層2の一方の表面側に、アンカーコート剤層3と、層間剥離層4と、中間層5と、シール層6とを備えることから、図1に示した包装材と同様に、優れた易開封性と高いシール性とを備えている。
また、本実施形態の包装材9は、撥水コート層7を備えていることにより、優れた撥水性を有している。更に、ヒートシール層8を備えていることにより、チーズを巻き付けたフィルムの重ね合わせ部分の高いシール性を有している。
なお、基材層2の表面2bにおいて、撥水コート層7及びヒートシール層8を形成するときの塗布精度等を考慮して、撥水コート層7とヒートシール層8との間に空隙がある構造を排除するものではない。また、撥水コート層7は、基材層2の表面2bにおいて包装体の外表面として撥水に寄与する領域以外の領域は、形成されなくてもよい。
図4に示した包装材9を用いた包装体のシール部、具体的にはサイドシール部の模式的な断面図を図5に示し、図6に、図5の包装体の開封時に当該シール部が分離した状態の模式的な断面図を示す。図5に示すシール部は、一枚の包装材9を折り返して一部分9aと他部分9bとを、シール層6同士を対向させた状態で重ね合わせ、熱を加えることより、同種のシール層6同士が熱融着することによりシールされる。同種のシール層6同士の熱融着によるシール強度は高く、これにより、スライスチーズの個別包装体に用いたときにサイドシール部は高いシール性を有する。また、中間層5として好適な例えばポリエチレンは、層間剥離層4としての例えばポリプロピレン層との密着性が、比較的低いことから、包装体の実用上十分なシール性を確保しつつ、図6に示すように層間剥離層4と中間層5との間で層間剥離させることができ、ひいては、包装材9を用いた包装体を容易に開封することができる。なお、図6では、包装材9の他部分9bの層間剥離層4とシール層6との間で層間剥離している例を示しているが、一部分9aの層間剥離層4とシール層6との間で層間剥離することもあり得る。
また、図6に示すように一枚の包装材9を折り返した一部分9a及び他部分9bの各シール層6を対向して重ね合わせた包装体の外表面は、部分的なヒートシール層8の領域を除いて撥水コート層7が形成されているので、優れた撥水性を有する。したがって、例えばスライスチーズの個別包装体の製造時の一工程で水中冷却した後の水分を、迅速かつ確実に除去することができる。また、ヒートシール層8は、チーズに包装材1を巻き付けて重ね合わせたときに、その重ね合わせ部分でシール層6と対向するので、ヒートシール層8とシール層6とを接触させて加熱することにより、両者を熱融着させてシールすることにより、センターシール部は高いシール性を有する。
[撥水コート層]
図4の包装材9において、撥水コート層7は、コーティングする基材への密着性に優れ、かつ撥水性に優れている層が好ましい。
撥水コート層7は、具体的には、アクリル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース系樹脂から選ばれる樹脂の1種を単独で、又は2種以上をブレンドしてなる層とすることができる。セルロース系樹脂は、ニトロセルロース樹脂が好ましい。
撥水コート層7は、なかでも、ポリアミド樹脂と、セルロース系樹脂とをブレンドしたものが好ましく、特にセルロース系樹脂がニトロセルロース樹脂であることが好ましい。この場合、ポリアミド樹脂が60〜80質量%であり、セルロース系樹脂が20〜40質量%が好適である。ポリアミド樹脂が80%以下であると撥水性が向上するが、80%を超えると耐熱性が低下し、後加工が困難となる。ポリアミド樹脂が60%以上で耐熱性が向上するが、60質量%を超えると撥水性が不足となる。つまり、セルロース系樹脂は添加しすぎると撥水性が低下するが、耐熱性は向上する。添加が少ないと撥水性は向上するが、耐熱性が劣る。
また、撥水コート層7は、上記したアクリル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース系樹脂から選ばれる樹脂の1種を単独で、又は2種以上をブレンドしてものに、更に、ポリエチレンテトラフルオロエチレン粒子を添加してなるものとすることができる。
ポリエチレンテトラフルオロエチレン粒子は、体積平均粒径が2〜5μmであることが好ましい。体積平均粒径が2μmに満たないと、撥水性向上効果が十分に得られず、5μmを超えると、撥水コート層7の塗布性が低下する。ポリエチレンテトラフルオロエチレン粒子の添加量は、樹脂100質量部に対して、2〜30質量部が好ましい。2質量部より少ないと、撥水性の向上効果が十分に得られず、30質量部より多いと撥水コート層7の塗布性が低下する。
[ヒートシール層]
図4の包装材9において、ヒートシール層8は、コーティングする基材層2への密着性に優れ、かつ印刷後巻き上げた際にブロッキングものが好ましい。具体的に、ヒートシール層8のヒートシール剤として、エチレン−酢酸ビニル共重合体を用いることができる。エチレン−酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビニル含有量は、20〜40質量%であることが好ましい。20質量%未満では低温安定性が劣り、40質量%を超えるとヒートシール強度が低下する。
ヒートシール層8に用いられるエチレン−酢酸ビニル共重合体は、不飽和カルボン酸、及び/又はその誘導体で変性されていても良い。不飽和カルボン酸としては、例えばマレイン酸、イタコン酸、フマル酸、アクリル酸が挙げられ、不飽和カルボン酸の誘導体としては、例えば無水マレイン酸、マレイン酸モノエステル、マレイン酸ジエステル、イタコン酸モノエステル、イタコン酸ジエステル、無水イタコン酸、フマル酸モノエステル、フマル酸ジエステル等が挙げられる。なかでも,得られるエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物の耐熱性が向上することから、無水マレイン酸が好ましい。
エチレン−酢酸ビニル共重合体中の不飽和カルボン酸及び/又はその誘導体の量は、耐熱性が向上することから0.01〜2.0質量%が好ましい。
また、ヒートシール層8のヒートシール剤はブロッキングを防止するため、ポリアミド樹脂を含んでいることが好ましい。ポリアミド樹脂は、アミンと酸とを重縮合して得ることができる熱可塑性ポリアミドであり、アミンとしては、例えば、ヘキサメチレンジアミン等を用いることができ、酸としては、例えば、アジピン酸、セバシン酸、無水トリメリット酸、ダイマー酸等をもちいることができ、更に、アミンと酸とを両方有するものとして、11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸等があり、これらを組み合わせたポリアミド樹脂を用いることができる。
[包装材の製造方法]
次に、本発明の包装材の製造方法について説明する。本発明の包装体の製造方法の一例は、基材の一表面上に、ポリオレフィン樹脂を含有する水性分散体であって、該ポリオレフィン樹脂が、ポリオレフィン成分と不飽和カルボン酸成分との共重合体であり、かつ、該ポリオレフィン成分が、プロピレンであるアンカーコート剤を塗布し、乾燥させてアンカーコート剤層を形成した後、該アンカーコート剤層の表面上に、溶融共押出により層間剥離層と、シール層とをその順で一度に積層させて形成する。また、図4に示した包装材においては、基材の他の表面上に、撥水コート剤と、ヒートシール剤とを塗り分けて塗布し、それぞれ撥水コート層、ヒートシール層を形成する。
アンカーコート剤層として、既に説明したアンカーコート剤を塗布する方法は、公知の塗布方法を行うことができる。塗布後、乾燥処理により水性媒体を蒸発させてアンカーコート剤層を得る。乾燥条件は特に限定されないが、加熱温度40〜200℃、加熱時間1〜600秒の範囲として、適宜選択すればよい。
アンカーコート剤の塗布量は、塗布面に対するアンカーコート剤の乾燥質量で0.001〜5g/mであることが好ましい。アンカーコート剤の量が0.001〜5g/mの範囲で十分な接着性が経済的に得られる。
層間剥離層は、押出ラミネートによりアンカーコート剤層上に形成することができる。また、シール層は、押出ラミネートにより層間剥離層上に形成することができる。特に、層間剥離層とシール層とを、溶融共押出により、アンカーコート剤層上に同時に形成することが好ましい。これにより、本発明の包装材を生産性高く製造することができ、また、層間剥離層とシール層を、ドライラミネートで密着させる方法よりも層厚を薄くすることができる。層間剥離層とシール層の層厚が薄いことは、包装材に内容物を封入して包装体を製造する時の曲げ加工性を向上させることができる。
撥水コート層は、上記樹脂を含むニス又はそのニスにポリエチレンテトラフルオロエチレン粒子を添加したものを、グラビア印刷やシルクスクリーン印刷等の適切な塗布法により基材層表面に塗布することにより形成することができる。塗布前に基材層表面を、コロナ処理、オゾン処理、フレーム処理等の表面処理を施すことが好ましい。
ヒートシール層は、上記ヒートシール剤を含むニスを、グラビア印刷やシルクスクリーン印刷等の適切な塗布法により基材層表面に塗布することにより形成することができる。塗布前に基材層表面を、コロナ処理、オゾン処理、フレーム処理等の表面処理を施すことが好ましい。
ヒートシール層は、基材層の表面上に、包装体においてヒートシールされる領域に部分的に形成される。このような部分的な形成は、上述したグラビア印刷やシルクスクリーン印刷等の適切な塗布法により行うことができる。基材層の表面上でヒートシール層以外の領域は上述した撥水コート層が形成される。このような基材層の表面上におけるヒートシール層と撥水コート層との塗り分けも、上述したグラビア印刷やシルクスクリーン印刷等の適切な塗布法により行うことができる。
[包装体]
本発明の包装材は、ヒートシールで封止され、易開封性が求められ、包装工程で水中に浸漬される用途に用いることができ、内容物は、特に問わない。例えば、スライスチーズや海苔等の、厚さが薄い食品の包装に用いて好適である。図7に、内容物としてスライスチーズを本発明の包装材で包装した包装体10の一例の平面図を示す。図に示す包装体10は、包装材1が四角形平面のスライスチーズ11の裏面を覆い、スライスチーズ11の対向する二辺で折り返されてスライスチーズ11の表面で重なり合うように巻かれ、包装材1の一方の端部10aおよびそれに対向する他方の端部10bとの間の重なり代Lの間で、ヒートシール層8とシール層6とを接触させ熱融着することによりセンターシールされている。図7に、センターシールされたセンターシール部10cを図示している。また、スライスチーズ11の別の対向する二辺の端部において、重ね合わされた二枚の包装材1のシール層6同士が、ヒートシールされている。図7に、サイドシール部10dを図示している。本発明の包装材1は、シール層6がポリエチレンであるため、サイドシール部11bのシールを高速かつ安定して行うことができる。
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
[実施例1]
基材層として片面がコロナ処理された厚さ12μmのPETフィルム(E−5100 東洋紡株式会社製)のコロナ面に、ポリオレフィン系アンカーコート剤(DA−1010J2、ユニチカ株式会社製)をコートし、100℃で乾燥してアンカーコート剤層を形成した。このアンカーコート剤層の表面上に層間剥離層としてのポリプロピレン(F329RA、プライムポリマー株式会社製)厚さ5μmと、中間層として高密度ポリエチレン(HF560、日本ポリエチレン株式会社)厚さ3μmと、シール層としての直鎖状低密度ポリエチレン(KC570S、日本ポリエチレン株式会社)厚さ4μmとを、290℃で溶融共押出して実施例1の積層体を得た。
[実施例2]
実施例2は、実施例1と対比して、中間層の材料が異なる例である。
基材層として片面がコロナ処理された厚さ12μmのPETフィルム(E−5100 東洋紡株式会社製)のコロナ面に、ポリオレフィン系アンカーコート剤(DA−1010J2、ユニチカ株式会社製)をコートし、100℃で乾燥してアンカーコート剤層を形成した。このアンカーコート剤層の表面上に層間剥離層としてのポリプロピレン(F329RA、プライムポリマー株式会社製)厚さ5μmと、中間層として低密度ポリエチレン(LC522、日本ポリエチレン株式会社)厚さ3μmと、シール層としての直鎖状低密度ポリエチレン(KC570S、日本ポリエチレン株式会社)厚さ4μmとを、290℃で溶融共押出して実施例2の積層体を得た。
[比較例1]
比較例1は、実施例1と対比して、中間層の材料が異なる例である。
基材層として片面がコロナ処理された厚さ12μmのPETフィルム(E−5100 東洋紡株式会社製)のコロナ面に、ポリオレフィン系アンカーコート剤(DA−1010J2、ユニチカ株式会社製)をコートし、100℃で乾燥してアンカーコート剤層を形成した。このアンカーコート剤層の表面上に層間剥離層としてのポリプロピレン(F329RA、プライムポリマー株式会社製)厚さ5μmと、中間層として直鎖状低密度ポリエチレン(KC570、日本ポリエチレン株式会社)厚さ3μmと、シール層としての直鎖状低密度ポリエチレン(KC570S、日本ポリエチレン株式会社)厚さ4μmとを、290℃で溶融共押出して比較例1の積層体を得た。
[比較例2]
比較例2は、実施例1と対比して、中間層の材料が異なる例である。
基材層として片面がコロナ処理された厚さ12μmのPETフィルム(E−5100 東洋紡株式会社製)のコロナ面に、ポリオレフィン系アンカーコート剤(DA−1010J2、ユニチカ株式会社製)をコートし、100℃で乾燥してアンカーコート剤層を形成した。このアンカーコート剤層の表面上に層間剥離層としてのランダムポリプロピレン(F329RA、プライムポリマー株式会社製)厚さ5μmと、中間層としてランダムポリプロピレン(F329RA、プライムポリマー株式会社製)厚さ3μmと、シール層としての直鎖状低密度ポリエチレン(KC570S、日本ポリエチレン株式会社)厚さ4μmとを、290℃で溶融共押出して比較例2の積層体を得た。
<シール強度測定>
実施例1、2及び比較例1、2の積層体の包装材のサイドシール部に相当する領域のシール強度を測定するために、各積層体の試料を、ヒートシール層が内側になるように折り畳み、ヒートシール層同士を接触させ、1kgf/cmで加圧して110℃から180℃まで10℃刻みの種々の温度で1秒間シールした。シール部分の強度をJIS K6854に従って、25℃雰囲気下、引張速度を50mm/分の条件で測定するとともに、剥離状態を観察した。シール強度は、1.6〜2.8N/15mmの範囲であれば良好と言える。その結果を表1に示す。
Figure 2019059528
表1から、実施例1、2は、低温でも層間剥離層と中間層との間で剥離していた。
<充填試験>
包装充填機(natec社製FP2000)を用いて、各実施例及び各比較例の積層体の包装材に、80℃で溶かしたチーズ充填した包装体を作製した。包装体の作製の際は、装置のシールバーの回転数を400rpmおよび1000rpmの2条件でサイドシールを行った。回転数が高いほど包装体の生産速度が高いことを意味する。サイドシールのシール温度は150℃で実施した。
包装充填後の各包装体のサイドシール部を幅15mmの短冊状に切り出し、JIS K6854に従って、25℃雰囲気下、引張速度を50mm/分として、層間接着強度を測定した。また、試験後の剥離した積層体の剥離形態を確認した。
その結果を表2に示す。なお、表中のシール強度の単位は、N/15mmである。
Figure 2019059528
表2から、実施例1、2は、高いシール強度、層間剥離による易開封性が得られていた。
これに対して、比較例1、比較例2はシールバーの回転数が高い時にシール面凝集剥離となった。
以上、実施の形態および実施例を用いて本発明の包装材を具体的に説明したが、本発明の包装材は、これらの実施形態および実施例の記載に限定されることなく本発明の趣旨を逸脱しない範囲で幾多の変形が可能である。例えば、本発明の包装材はチーズ用に限られず、チーズ以外の食品、更には食品以外の、医薬品の粉末等の包装体に用いることもできる。
1、9 包装材
2 基材層
3 アンカーコート剤層
4 層間剥離層
5 中間層
6 シール層
7 撥水コート層
8 ヒートシール層

Claims (10)

  1. 基材層の一方の表面側に、アンカーコート剤層と、層間剥離層と、中間層と、シール層と、を、この順に積層して備えることを特徴とする包装材。
  2. 前記アンカーコート剤層が、ポリオレフィン樹脂を含有する水性分散体の塗布層であって、該ポリオレフィン樹脂が、ポリオレフィン成分と不飽和カルボン酸成分との共重合体であり、かつ、該ポリオレフィン成分が、ポリプロピレンである請求項1記載の包装材。
  3. 前記層間剥離層が、ポリプロピレンである請求項1又は2記載の包装材。
  4. 前記中間層が、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン及び高密度ポリエチレンから選ばれる1又は2種以上のポリエチレンである請求項1〜3のいずれか一項に記載の包装材。
  5. 前記シール層が、直鎖状低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンから選ばれる1又は2種のポリエチレンである請求項1〜4のいずれか一項に記載の包装材。
  6. 前記基材層の他方の表面側に、撥水コート層及びヒートシール層を備える請求項1〜5のいずれか一項に記載の包装材。
  7. 前記撥水コート層が、アクリル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース系樹脂から選ばれる樹脂の1種又は2種以上を含む請求項6記載の包装材。
  8. 前記撥水コート層が、ポリアミド樹脂とニトロセルロース樹脂とを含む請求項6又は7記載の包装材。
  9. 前記ヒートシール層が、エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む請求項6〜8のいずれか一項に記載の包装材。
  10. チーズ用の包装材である請求項1〜9のいずれか一項に記載の包装材。
JP2017187211A 2017-09-27 2017-09-27 包装材 Active JP7106830B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017187211A JP7106830B2 (ja) 2017-09-27 2017-09-27 包装材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017187211A JP7106830B2 (ja) 2017-09-27 2017-09-27 包装材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019059528A true JP2019059528A (ja) 2019-04-18
JP7106830B2 JP7106830B2 (ja) 2022-07-27

Family

ID=66177070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017187211A Active JP7106830B2 (ja) 2017-09-27 2017-09-27 包装材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7106830B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02106442U (ja) * 1989-02-04 1990-08-23
JPH0940012A (ja) * 1995-07-31 1997-02-10 Daicel Chem Ind Ltd スライスチーズ包装用フィルムと個装体
JPH10101174A (ja) * 1996-09-30 1998-04-21 Fuji Seal Co Ltd チーズ用包装材及びチーズ包装体
JP2001058649A (ja) * 1999-06-18 2001-03-06 Dainippon Printing Co Ltd 包装材料およびそれを用いたパウチ
JP2001205761A (ja) * 2000-01-31 2001-07-31 Toppan Printing Co Ltd 耐ピンホール性に優れた積層体およびそれを用いた包装袋
JP2001301763A (ja) * 2000-04-24 2001-10-31 Komatsu Ltd 食品包装フィルム
JP2002127334A (ja) * 2000-10-19 2002-05-08 Dainippon Printing Co Ltd 易剥離性積層体およびその製造方法
JP2014181076A (ja) * 2013-03-15 2014-09-29 Daicel Value Coating Ltd スライスチーズ包装用フィルムと個装体
JP2015163688A (ja) * 2014-01-31 2015-09-10 ユニチカ株式会社 ポリプロピレン樹脂押出しラミネート用アンカーコート剤、包装材料およびその製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02106442U (ja) * 1989-02-04 1990-08-23
JPH0940012A (ja) * 1995-07-31 1997-02-10 Daicel Chem Ind Ltd スライスチーズ包装用フィルムと個装体
JPH10101174A (ja) * 1996-09-30 1998-04-21 Fuji Seal Co Ltd チーズ用包装材及びチーズ包装体
JP2001058649A (ja) * 1999-06-18 2001-03-06 Dainippon Printing Co Ltd 包装材料およびそれを用いたパウチ
JP2001205761A (ja) * 2000-01-31 2001-07-31 Toppan Printing Co Ltd 耐ピンホール性に優れた積層体およびそれを用いた包装袋
JP2001301763A (ja) * 2000-04-24 2001-10-31 Komatsu Ltd 食品包装フィルム
JP2002127334A (ja) * 2000-10-19 2002-05-08 Dainippon Printing Co Ltd 易剥離性積層体およびその製造方法
JP2014181076A (ja) * 2013-03-15 2014-09-29 Daicel Value Coating Ltd スライスチーズ包装用フィルムと個装体
JP2015163688A (ja) * 2014-01-31 2015-09-10 ユニチカ株式会社 ポリプロピレン樹脂押出しラミネート用アンカーコート剤、包装材料およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7106830B2 (ja) 2022-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6653516B2 (ja) 非吸着性シーラントフィルム及びそれよりなる包装材用積層体
JP6511713B2 (ja) 包装材用積層体
JP2018516182A (ja) 滅菌プロセス用または殺菌プロセス用の多重フィルム
TWM598286U (zh) 具海洋回收塑料層的積層膜的包裝體
JP5193395B2 (ja) ヒートシール性積層体及びその製造方法
JP6318737B2 (ja) ボイル処理用食品包装フィルム、深絞り包装体用底材、および深絞り包装体
JP2021181318A (ja) 包装用吸湿フィルム
JP6511712B2 (ja) 包装材用積層体
JP7106830B2 (ja) 包装材
JP6988327B2 (ja) 包装材
JP6988328B2 (ja) 包装材
JPH04214345A (ja) 複合包装材料とそれを用いた包装容器 
JP7366517B2 (ja) 包装材
JP7114869B2 (ja) 包装材
JP7316023B2 (ja) 包装材
WO2021215506A1 (ja) 積層フィルム及び包装容器
JP6746879B2 (ja) シーラントフィルム、多層フィルム、および包装体
JP6790679B2 (ja) 包装材およびその製造方法
JPH03218830A (ja) 複合包装材料とそれを用いた包装容器
JP2014046979A (ja) バリア容器およびバリア容器の製造方法
JP6554756B2 (ja) 非吸着性シーラントフィルム
JP6451381B2 (ja) 深絞り包装用共押出多層フィルム
JP3841874B2 (ja) ラミネ−トチュ−ブ容器
JP7251111B2 (ja) 多層フィルム及び包装体
JPH0631880A (ja) 加圧加熱殺菌包装用積層フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210810

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211004

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220411

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220411

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20220420

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220614

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7106830

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150