JP2019058572A - 枠保持装置及び刺繍枠セット - Google Patents

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和輝 竹内
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充弘 飯田
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Abstract

【課題】刺繍枠に被縫製物を挟持させる際に、容易に被縫製物の位置を調整できる枠保持装置及び刺繍枠セットを提供する。【解決手段】枠保持具8は、ミシンの刺繍枠の下枠を保持可能な冶具である。枠保持具8は、基台部60、固定部70、枠装着部80、規制部90を備える。基台部60は、下枠50が載置される載置面67を有する。固定部70は、基台部60を作業台に固定する。枠装着部80は、一対のピン85を備える。一対のピン85は、下枠50のミシンに装着される装着部55に設けた一対の係合孔58と係合することで、載置面67に載置された下枠50の水平方向への移動を制限する。規制部90は、装着部55に対して上方から当接することで、下枠50の上方向への移動を規制する。故に枠保持具8は、下枠50を載置面67に保持できるので、ユーザは下枠50に対して、容易に被縫製物の位置を調整できる。【選択図】図13

Description

本発明は、枠保持装置及び刺繍枠セットに関する。
支え枠と、押え枠を備え、当該支え枠と押え枠が磁力で布を挟持する刺繍枠が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−146460号公報
特許文献1に記載の刺繍枠に布を一旦挟持させてしまうと、支え枠に押え枠が磁力で強く固定されているので、刺繍枠に対して加工布がずれていた場合に、布位置の微調整がやり難いという問題点があった。
本発明の目的は、刺繍枠に被縫製物を挟持させる際に、容易に被縫製物の位置を調整できる枠保持装置及び刺繍枠セットを提供することである。
本発明の第一態様の枠保持装置は、磁石を備える第一枠と磁性体を備える第二枠の間に被縫製物を磁力で挟持可能なミシンの刺繍枠を保持する枠保持装置であって、前記枠保持装置を作業台に着脱可能に固定する固定部と、前記固定部に接続され、前記固定部に向かう第一方向に延び、前記第二枠が載置される載置面を有する基台部と、前記第二枠の前記ミシンに着脱可能に装着される装着部に設けられた被係合部と係合することにより、前記載置面に載置された前記第二枠の前記第一方向、及び前記第一方向とは反対方向である第二方向への移動を制限する係合部と、前記載置面よりも、前記第一方向及び前記載置面と交差する第三方向側に設けられ、前記被係合部が前記係合部に係合した状態の前記装着部に対して前記第三方向から当接することにより、前記第二枠の前記第三方向への移動を規制する規制部とを備えたことを特徴とする。
第一態様の枠保持装置は、固定部で作業台に固定できる。作業台に固定した状態で、ユーザは基台部の載置面に刺繍枠の第二枠を載置する。載置面は、固定部に向かう第一方向に延びる。第二枠には、ミシンに装着する為の装着部が設けられる。その装着部に設けられた被係合部を、載置面に設けられた係合部に係合させる。これにより、第二枠は、載置面に位置決めされた状態で、第一方向及び第二方向への移動が制限される。更に、第二枠の装着部に対して、載置面よりも第三方向側に設けられた規制部が当接する。これにより、第二枠は、第三方向への移動も規制されるので、載置面に対して第二枠を強固に保持できる。よって、ユーザは、例えば、作業台に固定した枠保持装置の載置面に第二枠を強固に保持した状態で、被縫製物の両端部を両手に持ちながら第二枠の上に被縫製物を張り、正確に位置決めをしてから、第一枠を第二枠に磁力で固定できる。このように、第二枠が載置面に固定されているので、その第二枠に対し、ユーザは被縫製物の位置を容易且つ正確に調整できる。仮に刺繍枠に被縫製物を挟持させた後で、刺繍枠と被縫製物の位置がずれていた場合、第二枠を枠保持装置の載置面に固定した状態で第一枠を取り外すことができるので、被縫製物の位置の微調整も簡単に行うことができる。
本発明の第二態様の刺繍枠セットは、第一態様の枠保持装置と、前記刺繍枠とを備えたことを特徴とする。
第二態様の刺繍枠セットは、第一態様の枠保持装置と刺繍枠を備えているので、第一態様の効果を得ることができる。
ミシン1の斜視図である。 ミシン1のホルダ25に装着された刺繍枠ユニット30の斜視図である。 刺繍枠ユニット30の分解斜視図である。 布C1を保持した刺繍枠ユニット30の断面図である。 枠保持具8の右前方から見た斜視図である。 枠保持具8の左後方から見た斜視図である。 枠保持具8の平面図である。 枠保持具8の底面図である。 枠保持具8の右側面図である。 枠保持具8の正面図である。 枠保持具8の背面図である。 枠保持具8に下枠50を保持するときの斜視図である。 下枠50を保持した枠保持具8の斜視図である。 刺繍枠5に筒状布C2を挟持した場合に、ミシン1で縫製可能な筒状布C2の最小周長を示す図である。 枠保持具8に保持された刺繍枠5で挟持可能な筒状布C2の最小周長を示す図である。
図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。以下説明は、図1〜図15中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。
図1,図2を参照し、ミシン1の構成を説明する。図1に示すミシン1は多針ミシンである。ミシン1は、10本の針棒(図示略)を備える。10本の針棒のうち縫製位置にある1本の針棒は、縫製に関与する縫製針棒である。各針棒下端には、縫針(図示略)が装着される。
ミシン1は、シリンダベッド10を備える。シリンダベッド10は、前後方向に延びる略筒状に形成されている。シリンダベッド10の先端部の内部には、釜(図示略)が設けられる。釜は、下糸(図示略)が巻回されたボビン(図示略)を収納する。シリンダベッド10の上面には、針板27が設けられる。針板27は、縫針が挿通する針穴16を備える。
シリンダベッド10の上方には、移動機構(図示略)であるホルダ25、Yキャリッジ26、Xキャリッジ28等が設けられる。図2に示すように、ホルダ25は、枠装着部材31を介して、刺繍枠5を支持する。刺繍枠5は、後述する上枠40と下枠50で布C1を磁力で挟持する。移動機構は、ホルダ25に装着された刺繍枠5を、前後左右方向に移動可能である。ミシン1は、糸駒台12を備える。上糸15は、糸駒台12に設置された糸駒13から供給される。上糸15は、各縫針の目孔(図示略)に供給される。
布C1を挟持した刺繍枠5は、枠装着部材31を介してホルダ25に装着される。ミシン1は、移動機構により刺繍枠5を移動させるとともに、縫製針棒を上下駆動し、釜を回転駆動することで、布C1に縫目を形成する。
図2〜図4を参照し、刺繍枠ユニット30の構造を説明する。図3に示すように、刺繍枠ユニット30は、枠装着部材31と刺繍枠5を備える。枠装着部材31は、ミシン1のホルダ25に取り外し可能に固定される(図2参照)。刺繍枠5は、上枠40と下枠50を備え、上枠40と下枠50の間に磁力で布C1を挟持可能である(図4参照)。下枠50は後部に、装着部55を備える。装着部55は、ホルダ25に固定された枠装着部材31に対し、取り外し可能に装着される。
上枠40は、例えば、樹脂等の非磁性体で形成された外装部を有し、上下方向に貫通する平面視略矩形状の枠部材である。図4に示すように、上枠40の外装部の内部には、磁石41が設けられる。磁石41は、上枠40の底面側に配置される。上枠40の上面の左右両端部には、左右一対の把持部43が設けられる。ユーザは、一対の把持部43を両手で把持することで、上枠40を下枠50に対して上方から容易に接近又は離隔できる。
下枠50は、本体部51と案内部52を有する。本体部51は、上下方向に貫通する孔53を有する平面視略矩形状の枠部材であり、例えばステンレス等の磁性体(例えば板金)で構成される。孔53は平面視略矩形状に形成されている。本体部51は、上面に挟持面54を有する。挟持面54は、本体部51の内縁511の周縁部であり、案内部52よりも内縁511側に水平に延設される。布C1が挟持面54に載置された状態で、上枠40の底面が、布C1を介して挟持面54に対向して配置されることで、布C1は、上枠40と下枠50との間で磁力によって挟持される。本体部51の後端部には、後述する装着部55の取付板部56の前端部が連結される。
案内部52は、挟持面54の外縁部に設けられ、上枠40を挟持面54に案内する。案内部52は、樹脂等の非磁性体で構成され、平面視略矩形の枠状に形成されている。上枠40と下枠50の間に布C1を磁力で挟持した状態では、下枠50の挟持面54は、上枠40の底部と対向する。即ち、上枠40は、案内部52よりも内側に配置される(図2,図4参照)。
装着部55は、取付板部56と位置決め部材57を備える。取付板部56は、下枠50の本体部51の後端部に連結され、後方に延設される。取付板部56は、横方向部560と矩形状部561を備える。横方向部560は、取付板部56の前後方向の略中央から左右方向に延びる平面視略矩形状に形成されている。横方向部560の左右両端部には、一対の挿通部562が設けられる。挿通部562は、横方向部560の左右両端部を上方に折り曲げることによって形成され、左右方向に貫通する孔564を備える。矩形状部561は、取付板部56の後部に設けられ、平面視略矩形状に形成されている。矩形状部561の下面の後端側で且つ左右方向中央部には、凸部563が設けられる。凸部563は下方に突出する。矩形状部561の左右両端部と、横方向部560の後端部とが交わる部分には、前方に向かって延びる一対の溝部566が設けられる。一対の溝部566は、枠装着部材31の後述する一対のピン35を挿入可能な幅を有する。
位置決め部材57は、枠装着部材31に対する装着部55の装着位置を規定する。位置決め部材57は左右方向に延び、可撓性を有する板バネである。位置決め部材57の左右方向中央部は、一対の螺子22で取付板部56の上面左右方向中央部に固定される。位置決め部材57は、一対の係合孔58と一対の摘み部59を備える。一対の係合孔58は、位置決め部材57の左右両端側に設けられる。一対の係合孔58の直下には、取付板部56に設けられた一対の溝部566が位置する。一対の係合孔58には、枠装着部材31の後述する一対のピン35が下方から挿入されて係合可能である。一対の摘み部59は、位置決め部材57の左右両端部に設けられる。一対の摘み部59は、横方向部560の一対の挿通部562に設けられた一対の孔564に挿通される。ユーザは、一対の摘み部59を押し上げることにより、横方向部560の上面に対し、位置決め部材57の左右両端部を上方向に撓ませることができる。位置決め部材57の後端部の左右両側には、一対のストッパ571が設けられる。一対のストッパ571は、平面視略矩形の板状に形成され、後方に対して斜め上方に傾斜する。
枠装着部材31は、左右方向の中央部が前方に突出する平面視略T字型に形成されている。枠装着部材31は、被固定部32と前方延設部33を備える。被固定部32は、左右方向に延びる板状に形成されている。被固定部32は、一対の摘み螺子23(図2参照)により枠装着部材31をホルダ25に固定する。
前方延設部33は、被固定部32の前端部の略中央部から前方に延設される。前方延設部33は、平面視略矩形状に形成されている。前方延設部33の上面の右前角部と左前角部には、上方に突出する一対のピン35が設けられる。枠装着部材31は、前方延設部33の上面側に押圧部材36を備える。押圧部材36は正面視下方が開口する略逆U字状で、且つ平面視左右方向に長い略矩形状に形成されている。押圧部材36の左右両端部は、螺子で前方延設部33の上面に固定される。押圧部材36の上壁部には、下方に突出する一対の押圧片(図示略)が設けられる。押圧部材36の内側において、一対の押圧片は、取付板部56の矩形状部561の上面に接触し、前方延設部33側に押圧する。押圧部材36の内側には、板バネ(図示略)が設けられる。板バネは、矩形状部561の後端部に当接して前方に付勢する。
図1〜図3を参照し、ミシン1のホルダ25に固定された枠装着部材31に刺繍枠5を装着する方法の一例を説明する。ユーザは、刺繍枠5の装着部55を、枠装着部材31に向けて後方に水平移動させる。このとき、ユーザは、一対の摘み部59を上方に持ち上げ、位置決め部材57の左右両端部を上方に撓ませる。ユーザは、この状態で、装着部55の矩形状部561を、枠装着部材31の前方延設部33と押圧部材36の間に挿入し、後方に押し込む。矩形状部561は、前方延設部33に設けられた一対のピン35の間を後方に移動する。一対のピン35は、取付板部56に設けられた一対の溝部566に挿入され、取付板部56に対し相対的に前方に移動する。位置決め部材57の左右両端部は上方に撓んでいるので、一対のピン35に衝突することなくそれらの上方を後方に移動する。
刺繍枠5を更に後方に移動させると、位置決め部材57に設けられた一対のストッパ571が、枠装着部材31の押圧部材36の左右両側壁の夫々の前端部に当接する。これにより、取付板部56の移動が規制され、取付板部56は装着位置に位置決めされる。このとき、位置決め部材57に設けられた一対の係合孔58は、前方延設部33に設けられた一対のピン35の上方に位置する。ユーザは、一対の摘み部59から手を離すことによって、位置決め部材57は元の平板形状に戻る。これにより、一対のピン35に対し、一対の係合孔58が係合し、枠装着部材31に対して刺繍枠5の水平方向の位置が固定される。取付板部56の矩形状部561は、押圧部材36の内側に挿入されている。押圧部材36の一対の押圧片は、取付板部56の矩形状部561を、前方延設部33側(下側)に付勢する。これにより、取付板部56は、押圧部材36と前方延設部33との間に挟持されるので、上下方向の位置が固定される。このようにして、刺繍枠5は枠装着部材31に装着され、ミシン1のホルダ25に取り付けられる。
一方、刺繍枠5を枠装着部材31から取り外す場合、ユーザは摘み部59を上方へ持ち上げる。摘み部59が上方に持ち上げられると、位置決め部材57の左右両端部が上方に撓むので、一対のピン35から位置決め部材57の一対の係合孔58が上方に抜ける。これにより、取付板部56は前方に移動可能となる。このようにして、ユーザは、刺繍枠5を装着位置から取り外すことができる。
図5〜図11を参照し、枠保持具8の構造を説明する。図5に示す枠保持具8は、作業台Tの端部に固定した状態で、刺繍枠5の下枠50を水平に保持することによって、刺繍枠5に対する布C1の位置調整を簡単且つ速やかに行う為の冶具である(図12,図13参照)。
図5,図6に示すように、枠保持具8は、基台部60、固定部70、枠装着部80、規制部90等を備える。基台部60は、前後方向に延設され、下枠50を載置する為の載置面67を備える。固定部70は、基台部60の後部に固定され、基台部60を作業台T(図12参照)に固定する部位である。枠装着部80は、載置面67の後側に設けられ、載置面67に載置された下枠50の装着部55を装着させ、水平方向への移動を制限する部位である。規制部90は、枠装着部80を覆うように設けられ、枠装着部80に取り付けられた装着部55に上方から当接することで、下枠50の上方向への移動を規制する部位である。
基台部60の構造を説明する。基台部60は、平面視前後方向に長い略矩形状で、且つ正面視下方に向けて開口する略逆U字状(図10参照)に形成されている。基台部60は、上壁部61、右壁部62、左壁部63等を備える。
上壁部61は、前後方向に略水平に延びる略矩形の板状に形成されている。上壁部61は後端部に、上側接続片64を備える。上側接続片64は、上壁部61の後端部の略中央部から後方に延設され、平面視略矩形状に形成されている。上側接続片64は、固定部70の後述する上壁部71の上面に一対の螺子79で固定される。上壁部61の上面には、載置面67が形成されている。載置面67には、下枠50が載置される。載置面67は、下枠50を略水平に支持可能である。
載置面67の前側には、平面視略矩形状の凹部100が形成されている。凹部100は、載置面67よりも低く形成された面である。凹部100の位置と面積は、載置面67に位置決めされた状態の下枠50の孔53の位置と面積に対応する。凹部100の面積は、刺繍枠5を用いたときのミシン1の縫製範囲よりも大きい。ユーザは、例えば布C1の上から凹部100の位置を指でなぞることで、下枠50の孔53の位置を確認できる。凹部100の内側には、下枠50の孔53の中心位置、該中心位置を基準とする前後・左右方向、及びミシン1の縫製範囲等を示す複数の指標が設けられる。
図7を参照し、凹部100の内側に形成された複数の指標について説明する。凹部100の中心位置には、中心孔101が設けられる。中心孔101は、例えば上下方向に貫通する丸孔である。中心孔101は、載置面67に位置決めされた下枠50の孔53の中心位置に対応する指標である。それ故、ユーザは、下枠50の上に載置された布C1によって孔53の位置が視認できない状態でも、布C1の上から中心孔101の位置を指でなぞることで、その触感により下枠50の孔53の中心位置を確認できる。なお、中心孔101は丸孔であるが、孔形状は丸以外でもよく、例えば角状の孔であってもよい。また、触感で認識できる形状であれば、貫通しない穴でもよく、例えばエンボス加工等で凸状又は凹状に形成してもよい。
凹部100には、更に4本の基線121〜124が設けられる。基線121〜124は、ミシン1の縫製範囲を示し且つ中心孔101を中心とする正方形の4本の辺に対応する位置に夫々配置される。基線121は、中心孔101の前方に配置され、左右方向に延びる。基線122は、中心孔101の後方に配置され、左右方向に延びる。基線123は、中心孔101の右側に配置され、前後方向に延びる。基線124は、中心孔101の左側に配置され、前後方向に延びる。これら基線121〜124は、例えば太幅のエンボス形状である。基線121〜124は、中心孔101を基準とする前後・左右方向を示す指標である。それ故、ユーザは、下枠50の上に載置された布C1によって孔53の位置が視認できない状態でも、布C1の上から基線121〜124の位置を指でなぞることで、その触感により縫製範囲を認識できる。
4本の基線121〜124に囲まれるミシン1の縫製範囲に相当する領域には、複数の基線125が前後方向に所定間隔毎(例えば、5mm毎)に並んで設けられる。基線125は、左右方向に延びる細幅のビード形状である。複数の基線125は凹状であるので、ユーザは、布C1の上から複数の基線125の位置を指でなぞることで、その触感によりミシン1の縫製範囲を確認できる。基線125は、細幅のビード形状であるので、ユーザは、基線121〜124と基線125を触感で明確に区別できる。複数の基線125は、前後方向において、例えば長線と短線を交互に配置するとよい。これにより、長線と長線の間は1cm間隔、長線と短線の間は5mm間隔となるので、布C1上において具体的な長さを測定できる。また、凹部100内に形成された複数の基線125は、所定間隔毎に並んでいるので、例えば目視で、基線121または基線122からの布C1の位置、換言すれば、縫製領域の端部からの布C1の位置を確認することもできる。
4本の基線121〜124に囲まれる領域内には、中心孔101を通過して前後方向に延びる基線126が設けられる。基線126は、細幅のビード形状であり、基線125と同様に凹状である。基線126は、ミシン1の縫製範囲を左右に二分割する位置を、ユーザに触感で認識させる指標である。それ故、ユーザは、布C1の上から基線126の位置を指でなぞることで、縫製範囲を左右に二分割する位置を確認できる。
中心孔101を中心とする前後左右の十字の位置に配置された2本の基線125と基線126の夫々には、凸部127が夫々設けられる。具体的には、2本の基線125の夫々の中間位置に一つの凸部127が設けられる。基線126には、中心孔101を間にして一対設けられる。凸部127は、略半球状に上方に突出する。これら4つの凸部127は、ミシン1の縫製範囲内における前後・左右方向を、ユーザに触感で認識させる指標である。それ故、ユーザは、布C1の上から各凸部127の位置を指でなぞることで、縫製範囲内における前後・左右方向を確認できる。
ユーザは、下枠50に対して布C1の位置調整を行う際、布C1の上から上記の各指標を指でなぞることで、下枠50に対する布C1の位置、及びミシン1の縫製範囲との位置関係を明確に認識できる。更に、本実施形態では、凹部100内に形成された複数の指標の形状を、指標が示す位置・方向に応じて変えることで、ユーザは、布C1の素材や厚みにより何れかの指標が触感で認識できなくても他の指標の触感でその指標が示す位置・方向を区別して認識できる。よって、ユーザは、例えば中心孔101で下枠50の孔53の中心位置を確認してから、基線121〜124で中心孔101を中心とする前後・左右方向を確認し、その後で、複数の基線125でミシン1の縫製範囲を確認できる。これにより、ユーザは、布C1の位置調整を順序良く行うことができる。
図5,図7に示すように、上壁部61の前端部の中央部には、平面視略V字状の切欠き部611が設けられる。切欠き部611は、上壁部61の前端部のうち、凹部100内の中心孔101の前方に相当する位置に設けられる。即ち、切欠き部611は、載置面67における中心孔101の左右方向の位置を示す。それ故、ユーザは、布C1の上から切欠き部611の位置を指でなぞることで、載置面67における中心孔101の左右方向の位置が分かるので、中心孔101を速やかに探し当てることができる。
上壁部61の凹部100よりも前側で且つ左右方向の略中央部には、前後方向に並ぶ一対のスリット612が設けられる。一対のスリット612は、左右方向に延びる細孔である。上壁部61の下面において一対のスリット612に対応する部位には、磁石201を内側に固定したヨーク202が固定される(図8参照)。ヨーク202は、略U字状に形成された磁性体であり、磁石201の磁束を所定方向に導くものである。ヨーク202は、磁石201を固定した内側を上方に向けた状態で、上壁部61の下面に固定される。ヨーク202から上方に延びる一対の端部は、一対のスリット612に下面側から載置面67側に向けて挿入され、載置面67上に露出する。これにより、載置面67に載置された下枠50を、磁石201で載置面67側に直接引き付けるよりも、強固に引き付けることができる。なお、ヨーク202から上方に延びる一対の端部は、載置面67よりも上方に突出していない。
図5,図9に示すように、右壁部62は、上壁部61の右端部から垂直下方に延設され、右側面視前後方向に長い略矩形状に形成されている。右壁部62と上壁部61が接続する角部は、テーパ状に形成するとよい。右壁部62の前端部の下部は、前方から後方に向かうに従って斜め下方に傾斜するテーパ状に形成されている。右壁部62の下端部の前側部分には、右側面視略V字状の切欠き部621が設けられる。切欠き部621は、右壁部62の下端部のうち、上壁部61の凹部100内の中心孔101の右側方に対応する位置に設けられる。即ち、切欠き部621は、載置面67における中心孔101の前後方向の位置を示す。それ故、ユーザは、布C1の上から切欠き部621の位置を指でなぞることで、載置面67における中心孔101の前後方向の位置が分かるので、中心孔101を速やかに探し当てることができる。
右壁部62の外面(右側面)には、押えバネ68が設けられる。押えバネ68は、前後方向に延びる細板状の板バネであって、その後端部が螺子68Aによって固定される。それ故、押えバネ68は、螺子68Aの固定部分を基点として前端側が右側方に撓むことができるので、例えば右壁部62の外面との間に、布C1の一端部を挟んで仮止めできる(図13参照)。
右壁部62の後端部には、右側接続片65が設けられる(図5,図10,図11参照)。右側接続片65は、右壁部62の後端部から左側方に屈曲して延設され、背面視略逆L字状に形成されている。右側接続片65は、固定部70の後述する縦壁部72の前面右側に一対の螺子78で接続される。
図6に示すように、左壁部63は、右壁部62と左右対称形状を備える。左壁部63は、上壁部61の左端部から垂直下方に延設され、左側面視前後方向に長い略矩形状に形成されている。左壁部63と上壁部61が接続する角部も、テーパ状に形成するとよい。つまり、上壁部61の左右両端部の角部をテーパ状にすることで、基台部60を手で持ち易くできる。左壁部63の前端部の下部も、前方から後方に向かうに従って斜め下方に傾斜するテーパ状に形成されている。左壁部63の下端部の前側部分には、左側面視略V字状の切欠き部631が設けられる。切欠き部631は、左壁部63の下端部のうち、上壁部61の凹部100内の中心孔101の左側方に対応する位置に設けられる。即ち、切欠き部631は、載置面67における中心孔101の前後方向の位置を示す。それ故、ユーザは、布C1の上から切欠き部631の位置を指でなぞることでも、載置面67における中心孔101の前後方向の位置が分かるので、中心孔101を速やかに探し当てることができる。
左壁部63の外面(左側面)にも、押えバネ69が設けられる。押えバネ69は、前後方向に延びる細板状の板バネであって、その後端部が螺子69Aによって固定される。それ故、押えバネ69は、螺子69Aの固定部分を基点として前端側が左側方に撓むことができるので、例えば左壁部63の外面との間に、布C1の他端部を挟んで仮止めできる。
左壁部63の後端部には、左側接続片66が設けられる(図6,図10,図11参照)。左側接続片66は、左壁部63の後端部から右側方に屈曲して延設され、背面視略逆L字状に形成されている。左側接続片66は、固定部70の後述する縦壁部72の前面左側に一対の螺子78で接続される。
固定部70の構造を説明する。図6,図9,図11に示すように、固定部70は、開口する側を後方に向けた側面視略U字状に形成されている。固定部70は、上壁部71、縦壁部72、下壁部73、固定具74等を備える。上壁部71は平面視略矩形状に形成されている。上壁部71の上面には、基台部60の上側接続片64の下面が当接し、上方から一対の螺子79で固定される(図6,図7参照)。上壁部71の下面には、クッション部材71Aが設けられる。クッション部材71Aには、後述する固定具74の当接部77が当接可能である。縦壁部72は、上壁部71の前端部から垂直下方に延設される。縦壁部72は正面視縦長の略矩形状に形成されている。縦壁部72の前面右側には、基台部60の右側接続片65が当接し、上下方向に並ぶ一対の螺子78で固定される。縦壁部72の前面左側には、基台部60の左側接続片66が当接し、上下方向に並ぶ一対の螺子78で固定される。下壁部73は、縦壁部72の下端部から後方に延設され、底面視略矩形状に形成されている(図8参照)。上壁部71と下壁部73の離間幅は、固定対象として想定される作業台Tの端部(図12参照)の厚みよりも長くするとよい。下壁部73の略中央には、上下方向に貫通する螺子孔(図示略)が設けられる。
螺子孔には、固定具74の上下方向に延びる軸部75が螺合する。軸部75の外周面には、螺子山が形成されている。軸部75の下端部は、下壁部73の下面に形成された螺子孔の開口(図示略)から下方に突出する。軸部75の下端部には、取手部76が固定される。軸部75の上端部には、略半球状の当接部77が設けられる。当接部77は空洞状に形成され、その上方に向けられた平面視略円形状の周端部が作業台Tの下面に当接可能である。ユーザは、固定具74の取手部76を回転することで、下壁部73に対する固定具74の位置が変わるので、当接部77の位置を上下方向に調節できる。なお、当接部77は略平板状であってもよい。
上記構造を備える固定部70は、上壁部71と下壁部73の間に、作業台Tの端部を挿入した状態で、固定具74の当接部77の高さを調節することで、上壁部71と当接部77の間に作業台Tの端部を挟持させることができる。これにより、枠保持具8を作業台Tの端部に強固に固定できる。
また、基台部60は、上記構造を有する固定部70の上壁部71の上面に対して上側接続片64が接続し、縦壁部72の前面に対して右側接続片65と左側接続片66が夫々接続する。基台部60の載置面67には、例えば下枠50が載置され、その上から布C1を張ったりすることから、載置面67には大きな重量負荷が掛けられることが多い。これにより、基台部60に対して上方向から大きな重量負荷が掛けられた場合でも、その負荷を、固定部70の上壁部71と縦壁部72を介して作業台Tで受けることができる。よって、ユーザは、載置面67に載置された下枠50に対して、布C1を張る作業を安定した状態で行うことができる。
枠装着部80の構造を説明する。図5〜図7に示すように、枠装着部80は、基台部60の載置面67の後端側に設けられる。枠装着部80は、本体部81、前側固定部82、傾斜ガイド部83,84、後側支持部(図示略)、一対のガイド部86,87等を備える。本体部81は、平面視略T字状に形成され、載置面67よりも上方に浮かせた状態で支持される(図9参照)。前側固定部82は、本体部81の前端部の左右方向中央部に設けられ、側面視略L字状に形成されている。前側固定部82は、本体部81の前端部から下方に突出し、その突出する先端側が前方に略直角に屈曲して延びる。前側固定部82の前方に延びる先端部は、螺子89で基台部60の載置面67に固定される。後側支持部は、本体部81の後端部に設けられ、本体部81の後端部を載置面67よりも上方に浮かせた状態で支持する。
本体部81の上面は、下枠50の装着部55を下方から支持可能である。本体部81の上面における前側部分の左右両側には、一対のピン85が設けられる。一対のピン85の形状、及び左右方向の離間幅は、枠装着部材31の前方延設部33の上面に設けられた一対のピン35の形状、及び離間幅と同じである。一対のピン85には、下枠50の装着部55の位置決め部材57に設けられた一対の係合孔58が係合可能である。本体部81の左右方向中央部には、前側固定部82の下方に突出する部分から後方に延びる長孔88が設けられる。
傾斜ガイド部83,84は、本体部81の前端部の左右両側であって、前側固定部82を中央に挟むようにして設けられる。傾斜ガイド部83は前側固定部82の右側、傾斜ガイド部84は前側固定部82の左側に配置される。傾斜ガイド部83,84は、何れも平面視略矩形の板状に形成され、載置面67から本体部81の上面に向けて斜め上方に傾斜する。傾斜ガイド部83は、本体部81の上面に設けられた右側のピン85の前方に配置される。左側の傾斜ガイド部84は、本体部81の上面に設けられた左側のピン85の前方に配置される。傾斜ガイド部83,84は、下枠50を枠保持具8に装着させる際、下枠50の装着部55を本体部81の上面に向けて後方にガイドする。
一対のガイド部86,87は、本体部81の後端側の左右両端部に設けられ、リブ状に上方に突出して形成されている。ガイド部86,87の離間幅は、下枠50の装着部55の矩形状部561の左右方向の長さより若干長く形成されている。
規制部90の構造を説明する。図5〜図7に示すように、規制部90は、基台部60の載置面67の後端側であって、枠装着部80を上方から覆うようにして設けられる。規制部90は、例えば板金を折り曲げることで形成するとよい。規制部90は、平面視左右方向に長い略矩形状で、且つ開口する側を下方に向けた正面視略逆U字状に形成されている。規制部90は、上壁部91、右壁部92、左壁部93、右側板バネ部94、左側板バネ部95、右側固定部96(図11参照)、左側固定部97(図11参照)等を備える。
上壁部91は、左右方向に長い略矩形の板状に形成され、上下方向に撓むことができる板バネの機能を有する。規制部90を板金で折り曲げて形成することで、上壁部91に板バネの機能を持たせ易い。上壁部91には、左右方向に並ぶ一対の当接片98が設けられる。当接片98は、上壁部91の下面から載置面67側に突出する。当接片98は、例えば上壁部91を下方に切り起して形成するとよい。当接片98の下端部は、後方に向かうほど載置面67側に下り傾斜する。後述するが、一対の当接片98は、載置面67に載置された下枠50の装着部55の矩形状部561の上面に当接することで、下枠50が上方へ浮き上がるのを防止する。
右壁部92は、上壁部91の右端部から垂直下方に延設され、右側面視略矩形の板状に形成されている。左壁部93も、上壁部91の左端部から垂直下方に延設され、左側面視略矩形の板状に形成されている。右側板バネ部94は、右壁部92の後端部から左側方に延びるようにして設けられる。右側板バネ部94の左方に延びる先端部には、付勢部94Aが設けられる。付勢部94Aは、前方が凸となるように平面視略円弧状に湾曲する。左側板バネ部95は、左壁部93の後端部から右側方に延びるようにして設けられる。左側板バネ部95の右方に延びる先端部には、付勢部95Aが設けられる。付勢部95Aも、前方が凸となるように平面視略円弧状に湾曲する。下枠50の装着部55が枠装着部80に装着したとき、付勢部94A及び付勢部95Aの夫々の前方に突出する頂点部に対し、装着部55の矩形状部561の後端部が当接する。これにより、右側板バネ部94及び左側板バネ部95は、装着部55の矩形状部561を前方に付勢する。
右側固定部96は、右壁部92の下端部から左側方に屈曲して延び、上壁部61の下面の後端側の右側部分に下方から当接し、一対の螺子99で固定される。左側固定部97は、左壁部93の下端部から右側方に屈曲して延び、上壁部61の下面の後端側の左側部分に下方から当接し、一対の螺子99で固定される。このようにして、規制部90は、載置面67の後端側において、枠装着部80を上方から覆うようにして支持される。
図12,図13を参照し、枠保持具8に対し、下枠50を保持させる方法の一例を説明する。図12に示すように、枠保持具8は、固定部70により、作業台Tの端部に予め固定する。作業台Tに枠保持具8を固定した状態では、基台部60は手前方向(前方)に突出した状態で支持される。載置面67は、手前側から固定部70側に向けて延びる。ユーザは、刺繍枠5の装着部55を、枠保持具8の枠装着部80の本体部81の上面に沿って後方に移動させる。このとき、ユーザは、一対の摘み部59を上方に持ち上げ、位置決め部材57の左右両端部を上方に撓ませながら後方に移動させる。このとき、仮に装着部55の矩形状部561が載置面67に沿って移動したとしても、矩形状部561は、枠装着部80の傾斜ガイド部83,84によって、本体部81の上面に乗り上げることができる。
ユーザは、矩形状部561を一対のガイド部86,87の間に滑り込ませる。これにより、ガイド部86,87は、矩形状部561の左右方向の位置を規制しつつ後方にガイドする。矩形状部561は、規制部90の内側に押し込まれる。装着部55に設けられた一対の係合孔58は、一対のピン85に向けて誘導される。一対のピン85は、取付板部56に設けられた一対の溝部566に挿入され、取付板部56に対し相対的に前方に移動する。位置決め部材57の左右両端部は上方に撓んでいるので、一対のピン85に衝突することなくそれらの上方を後方に移動する。凸部563は、長孔88に収容され、長孔88に沿って後方に移動する。
刺繍枠5を更に後方に移動すると、位置決め部材57の後端部に設けられた一対のストッパ571が、ガイド部86,87の夫々の前端部に当接する。これにより、取付板部56の後方への移動が規制され、取付板部56は装着位置に位置決めされる。このとき、位置決め部材57に設けられた一対の係合孔58は、本体部81の上面に設けられた一対のピン85の上方に位置する。ユーザは、一対の摘み部59から手を離すことによって、位置決め部材57は元の平板形状に戻る。これにより、図13に示すように、一対のピン85に対し、一対の係合孔58が係合し、枠装着部80に対して刺繍枠5の水平方向の位置が固定される。
矩形状部561は、規制部90の内側に挿入されている。矩形状部561の上面には、規制部90から下方に突出する一対の当接片98の下端部がバランス良く当接する。これにより、下枠50の装着部55が上方へ浮き上がるのを防止する。また、当接片98の下端部は、後方に向かうほど載置面67側に下り傾斜しているので、装着部55が枠装着部80に装着される際、仮に矩形状部561が一対の当接片98に対して上方向に位置がずれていたとしても、当接片98の傾斜する下端部によって、矩形状部561は載置面67側に誘導されるので、最終的に当接片98によって上方から位置が規制される。これにより、取付板部56は、規制部90の一対の当接片98と、枠装着部80の本体部81の間に挟持されるので、上下方向の位置が固定される。
なお、刺繍枠5の下枠50の製造誤差によっては、載置面67に載置されたときの装着部55の位置が上下方向においてずれる場合がある。規制部90の一対の当接片98は、弾性を有する上壁部91に設けられる。これにより、規制部90は、装着部55の位置ずれに応じて一対の当接片98を装着部55に対して無理なく押し当てることができる。
また、規制部90の内側において、矩形状部561の後端部には、右側板バネ部94及び左側板バネ部95の付勢部94A及び付勢部95Aの夫々の前方に突出する頂点部が当接する。これにより、矩形状部561は、右側板バネ部94及び左側板バネ部95によって、前方に付勢された状態で保持される。
下枠50は、装着部55が枠装着部80に装着されたことで、載置面67において水平方向及び上下方向の位置が固定される。下枠50は載置面67に位置決めされた状態で、載置面67の前側の一対のスリット612から露出する一対のヨーク202の端部202A(図5参照)からの磁力によって、載置面67に強く引き付けられる。このようにして、下枠50は枠保持具8の載置面67に保持される。よって、枠保持具8は、下枠50に布C1を張る際に、下枠50が載置面67から不用意に外れたり、浮いたり、ずれたりするのを防止できる。
一方、下枠50(刺繍枠5)を枠保持具8から取り外す場合、ユーザは摘み部59を上方へ持ち上げる。摘み部59が上方に持ち上げられると、位置決め部材57の左右両端部が上方に撓むので、一対のピン85から位置決め部材57の一対の係合孔58が上方に抜ける。これにより、取付板部56は前方に移動可能となる。ここで、取付板部56の矩形状部561は、右側板バネ部94及び左側板バネ部95によって前方に付勢されているので、矩形状部561は規制部90の内側から前方に押し出される。ユーザは、右側板バネ部94及び左側板バネ部95から受ける前方への付勢力を利用することにより、下枠50を前方にスムーズに水平移動させることができる。このようにして、ユーザは、刺繍枠5を装着位置からスムーズに取り外すことができる。また、仮にユーザが、摘み部59を上方に持ち上げることなく、下枠50(刺繍枠5)の前端部を上方に持ち上げることで一対のピン85から位置決め部材57の一対の係合孔58を取り外したとしても、矩形状部561は、右側板バネ部94及び左側板バネ部95の付勢力により、規制部90の内側からスムーズに前方に押し出される。これにより、枠保持具8は、矩形状部561が規制部90の上壁部91やその周囲に当たって、下枠50及び枠保持具8が損傷するのを効果的に防止できる。
図13を参照し、枠保持具8に固定された下枠50に対し、布C1を張る作業方法の一例を説明する。ユーザは、枠保持具8の載置面67に下枠50が保持された状態で、布C1の両端を両手で持ちながら、下枠50に対して上方から被せる。このとき、下枠50の孔53を介して露出する載置面67に設けられた凹部100の中心孔101や基線121〜126,凸部127等の指標を、布C1を介して触感で認識することで、下枠50に対する布C1の位置調整を行うとよい。このとき、布C1の左右の両端部を、基台部60の右壁部62及び左壁部63に設けられた押えバネ68,69によって仮押えすることで、布C1の位置を仮固定できる。布C1は、押えバネ68,69によって軽い力で一時的に仮押えされた状態であるので、下枠50に対して布C1の位置を少しずつずらすような微調整も簡単にできる。
布C1の位置が決まったら、ユーザは、上枠40の一対の把持部43を両手で把持し、下枠50に対して上方から上枠40を接近させ、磁力で固定する。これにより、布C1が上枠40と下枠50の間に挟持される。このように、下枠50が枠保持具8に保持され、水平状態に支持されているので、ユーザは下枠50を手で持つ必要が無い。このことから、ユーザは、布C1を両手で持ちながら、枠保持具8に水平に支持された下枠50に対して位置決めができる。よって、布C1の位置調整が簡単且つ正確にできることに加え、微調整も簡単にできる。また、下枠50が枠保持具8に保持されているので、布C1を刺繍枠5から張り替える場合にも下枠50を手で保持する必要はない。ユーザは、上枠40の一対の把持部43を両手で把持し、上枠40の前方の一辺を軸にして後方の一辺を持ち上げるように上枠40を取り外せば、規制部90により下枠50の上方向への移動が規制され、上枠40を簡単に取り外すことができる。
図14,図15を参照し、ミシン1で縫製可能な筒状布C2の最小周長と、枠保持具8で下枠50に張ることが可能な筒状布C2の最小周長との関係について説明する。ミシン1では、筒形状の布(以下、筒状布C2と呼ぶ)を被縫製物として刺繍枠5に挟持させ、縫製することもできる。筒状布C2は、例えば、シャツの袖、ズボン等が挙げられる。ミシン1は、筒状布C2を挟持した刺繍枠5を、ホルダ25に固定された枠装着部材31に装着する。このとき、筒状布C2の内側にシリンダベッド10を挿入する必要がある。このことから、図14に示すように、ミシン1で縫製可能な筒状布C2の最小周長L1は、シリンダベッド10の大きさと、刺繍枠5がシリンダベッド10に対して左右方向(X軸方向)に移動したときの位置関係を考慮して決められる。即ち、筒状布C2の最小周長L1は、刺繍枠5がシリンダベッド10に対して左右方向(X軸方向)に移動する場合に、移動範囲X1において、筒状布C2がシリンダベッド10の位置に応じて移動できる長さである。なお、移動範囲X1とは、刺繍枠5を用いて縫製するときの縫製範囲におけるX軸方向の範囲を意味する。
仮に、筒状布C2の周長が、上記の最小周長L1よりも小さいことにユーザが気付かずに、刺繍枠5に挟持した筒状布C2をミシン1で縫製した場合、縫製動作中に筒状布C2がシリンダベッド10に引っ張られ、縫製動作が停止する可能性がある。それ故、ユーザは、刺繍枠5をミシン1に装着する前に、筒状布C2がミシン1で縫製可能な最小周長L1を満たしているか否かを確認する必要がある。そこで、図15に示すように、本実施形態の枠保持具8は、載置面67に保持した下枠50に張ることが可能な筒状布C2の最小周長L2を、ミシン1で縫製可能な最小周長L1と同一もしくはそれ以上となるように、基台部60の大きさが設定されている。
筒状布C2を下枠50に張るときは、筒状布C2の内側に、基台部60を挿入する必要がある。このことから、下枠50に張ることが可能な筒状布C2の最小周長L2とは、筒状布C2の内側に、枠保持具8の基台部60を挿入できる最小周長である。つまり、枠保持具8に保持された下枠50に筒状布C2を張ることができれば、筒状布C2は、ミシン1で縫製可能な最小周長L1を満たしていると判断できる。これにより、ユーザは、筒状布C2を枠保持具8に保持された下枠50に張ることが出来るか否かで、ミシン1に装着する前に、ミシン1で縫製可能な布形状であるかを容易に判断できる。
図13,図15を参照し、枠保持具8の載置面67と、下枠50の本体部51との位置関係を説明する。図13に示すように、下枠50が載置面67に載置され、一対の係合孔58が一対のピン85に係合した状態において、載置面67(基台部60)の前端部は、下枠50の本体部51の前端部よりも前方に位置する。これにより、下枠50の上に布C1が載置された場合、布C1の上から切欠き部611を指でなぞることができる。また、枠保持具8は、載置面67上において下枠50を安定して支持できるので、下枠50に対して上方から布C1を張るときの作業を安定して行うことができる。
一方、図15に示すように、下枠50の本体部51の左右両端部の位置は、基台部60の左右両端部の位置よりも外側に位置する。つまり、下枠50の本体部51の左右方向の長さは、基台部60の左右方向の長さよりも長い。これにより、例えば筒状布C2を、枠保持具8の基台部60に前方から挿入させる際に、下枠50の本体部51の左右両端部と、基台部60の左右両端部との間にできる隙間S1,S2に手を入れて、筒状布C2を摘むことができる。よって、ユーザは、筒状布C2を両手で摘みながら基台部60に容易に挿入できる。また、枠保持具8は、下枠50と基台部60を上記のような位置関係にしたことで、右壁部62及び左壁部63に設けられた押えバネ68,69に対して、筒状布C2が接触しないようにできる。
また、基台部60の右壁部62及び左壁部63の夫々の前端部の下部は、前方から後方に向かうに従って斜め下方に傾斜するテーパ状であるので、筒状布C2の内側に、基台部60を前端側から挿入させ易い。これにより、筒状布C2を張る際の作業性を向上できる。
以上説明したように、本実施形態の枠保持具8は、上枠40と下枠50の間に、布C1を磁力で挟持可能なミシン1の刺繍枠5を保持する冶具である。枠保持具8は、基台部60、固定部70、枠装着部80、規制部90を備える。基台部60は、下枠50が載置される載置面67を有する。固定部70は、基台部60を作業台Tに着脱可能に固定する。基台部60の載置面67は、固定部70に向かう後方に延びる。枠装着部80は、下枠50のミシン1に着脱可能に装着される装着部55に設けられた一対の係合孔58と係合する一対のピン85を備える。一対のピン85は、一対の係合孔58と係合することにより、載置面67に載置された下枠50の前後方向への移動を制限する。規制部90は、載置面67よりも上方に設けられ、一対の係合孔58が一対のピン85に係合した装着部55に対して上方から当接することにより、下枠50の上方向への移動を規制する。これにより、枠保持具8は、下枠50を載置面67上に強固に保持できる。ユーザは、作業台Tに固定した枠保持具8の載置面67に下枠50をしっかり保持させた状態で、布C1を両手に持ちながら下枠50の上に布C1を張り、その上から上枠40を磁力で挟持させることができる。それ故、布C1を張る際の作業性を向上できる。仮に、下枠50に対して布C1の位置がずれていた場合は、下枠50を枠保持具8に保持させた状態で、上枠40を取り外すことができるので、布C1の位置の微調整も簡単に行うことができる。
上記説明において、上枠40は本発明の「第一枠」の一例、下枠50は本発明の「第二枠」の一例である。枠保持具8は本発明の「枠保持装置」の一例である。前方から後方に向かう方向は本発明の「第一方向」、後方から前方に向かう方向は本発明の「第二方向」の一例である。上下方向は本発明の「第三方向」の一例、左右方向は本発明の「第四方向」の一例である。一対の係合孔58は、本発明の「被係合部」の一例である。一対のピン35は、本発明の「係合部」の一例である。基台部60に設けられたスリット612は、本発明の「孔部」の一例である。規制部90に設けられた右側板バネ部94及び左側板バネ部95は、本発明の「付勢部」の一例である。固定部70の下壁部73と固定具74は、本発明の「挟持部」の一例である。基台部60の上側接続片64は、本発明の「第一接続部」の一例であり、右側接続片65及び左側接続片66は、本発明の「第二接続部」の一例である。規制部90の上壁部91は、本発明の「平板部」の一例であり、一対の当接片98は、本発明の「当接部」の一例である。一対の当接片98の下端部は、本発明の「傾斜部」の一例である。一対のガイド部86,87の夫々の前端部は、本発明の「制限部」の一例である。枠装着部80の本体部81は、本発明の「段部」の一例である。凹部100の領域は、本発明の「所定領域」の一例である。中心孔101は、本発明の「中心指標」の一例である。基台部60の上壁部61は、本発明の「本体部」の一例、右壁部62及び左壁部63は、本発明の「一対の側部」の一例である。切欠き部611,621,631は、本発明の「ガイド指標」の一例である。押えバネ68,69は、本発明の「押え部」の一例である。
本発明の刺繍枠は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更が可能である。例えば、以下の変形が適宜加えられてもよい。刺繍枠5、刺繍枠ユニット30、及びミシン1の構成は適宜変更してよい。ミシン1が備える針棒の数は1以上であればよい。ミシン1は1種類以上の刺繍枠を装着可能であればよい。刺繍枠5は、ミシン1のホルダ25に直接装着される構成であってもよい。刺繍枠5が枠装着部材31を介してミシン1に取り付けられる場合、枠装着部材31の構成は適宜変更されてよい。刺繍枠をミシンに装着する装着部は、第一枠及び第二枠の少なくとも何れかに連結されればよい。ミシン1に対する刺繍枠5の取付姿勢は適宜変更してよい。
刺繍枠5の大きさ、平面形状、及び厚み等は適宜変更されてもよい。上枠40と下枠50の各々は内縁が円状、楕円状等、多角形状以外の形状でもよい。上枠40と下枠50の各々の内縁が、多角形状である場合、三角形状、矩形状、及び五角形状等、正方形状以外の形状でもよい。
布C1,筒状布C2は、ミシン1で縫製可能な被縫製物の一例であり、可撓性を有する縫製可能なシート材であれば、材質については限定されない。例えば、加工布、皮、樹脂製シート等でもよい。加工布は不織布であってもよい。被縫製物の形状についても限定されない。
枠保持具8の構成は適宜変更してよい。基台部60は、正面視略逆U字型であるが、本体部と一対の側部があれば、上記実施形態の形状に限定されず、例えば、直方体状、筒状、箱状等であってもよい。凹部100、及び凹部100内に設けられる上記各指標は、種々の方法で作成できるが、例えばハーフパンチ加工で形成するとよい。ハーフパンチ加工は、凹部100の作成の手間を省略できる。凸形状については、別部材を溶接等で固定して形成してもよい。また、中心孔101の代わりに、凹凸形状を形成してもよい。各指標である基線の本数、太さ、長さ、配置等は上記実施形態に限定されず、自由に変更可能である。各指標は、孔及び基線以外の形状でもよい。上記実施形態の基線121〜126は、上方に突出するエンボス形状、又はビード形状であるが、例えば下方に窪ませてもよい。但し、触感での認識し易さを考慮すると、上方に突出する形状の方が好ましい。各種指標は、触感ではなく目視でのみ認識可能な指標でもよいが、布の上からでも位置を特定できることを考慮すると、触感で認識可能な指標であるのが好ましい。右壁部62及び左壁部63の夫々の下端部に設けられた切欠き部621,631は、中心孔101の位置をガイド可能な位置であれば、右壁部62及び左壁部63のうち何れの部位に設けてもよい。切欠き部611,621,631は、略V字の切欠き状に形成されているが、触感で認識可能な形状であればよく、例えば外方に突出する形状でもよい。凹部100、押えバネ68,69、磁石201、ヨーク202、一対のスリット612は、適宜省略してもよく、形状及び位置についても適宜変更可能である。スリット612の位置は、載置面67上であれば、前側でなくてもよい。
固定部70の構成は適宜変更してよい。固定部70は、上壁部71と下壁部73の間に、作業台Tの端部を挿入し、固定具74で締める構成であるが、作業台Tの端部に固定できる構成であればよく、例えばクリップのような構造であってもよい。固定具74を下壁部73側ではなく、上壁部71に設けることで、上側から締め付ける構成であってもよい。
枠装着部80の構成は適宜変更してよい。枠装着部80の傾斜ガイド部83,84は適宜省略してもよい。一対のガイド部86,87は、下枠50の装着部55に設けられた矩形状部561を後方にガイドする機能と、装着部55の一対のストッパ571に当接することで、装着位置から下枠50が後方に移動するのを制限する制限機能とを備えているが、制限機能を有する別部材を設けてもよい。
規制部90の構成は適宜変更してよい。規制部90は、上壁部91に一対の当接片98を備えているが、当接片98の数は一本でもよく、二本以上であってもよい。但し、左右方向中央部を挟んで同一個数の当接片98を設けることで装着部55の矩形状部561を上方からバランス良く押えることができる。
上記実施形態の枠保持具8は、刺繍枠5又は刺繍枠ユニット30と組み合わせて「刺繍枠セット」として用いることができる。
1:ミシン、5:刺繍枠、8:枠保持具、50:下枠、53:孔、55:装着部、58:係合孔、60:基台部、61:上壁部、62:右壁部、63:左壁部、64:上側接続片、65:右側接続片、66:左側接続片、67:載置面、68,9:押えバネ、70:固定部、71:上壁部、72:縦壁部、73:下壁部、74:固定具、80:枠装着部、81:本体部、83,84:傾斜ガイド部、85:ピン、86,87:ガイド部、90:規制部、91:上壁部、94:右側板バネ部、95:左側板バネ部、98:当接片100:凹部101:中心孔121〜126:基線、127:凸部、201:磁石、202:ヨーク、571:ストッパ
611,621,631:切欠き部、612:スリット、C1:布、C2:筒状布、T:作業台

Claims (17)

  1. 磁石を備える第一枠と磁性体を備える第二枠の間に被縫製物を磁力で挟持可能なミシンの刺繍枠を保持する枠保持装置であって、
    前記枠保持装置を作業台に着脱可能に固定する固定部と、
    前記固定部に接続され、前記固定部に向かう第一方向に延び、前記第二枠が載置される載置面を有する基台部と、
    前記第二枠の前記ミシンに着脱可能に装着される装着部に設けられた被係合部と係合することにより、前記載置面に載置された前記第二枠の前記第一方向、及び前記第一方向とは反対方向である第二方向への移動を制限する係合部と、
    前記載置面よりも、前記第一方向及び前記載置面と交差する第三方向側に設けられ、前記被係合部が前記係合部に係合した状態の前記装着部に対して前記第三方向から当接することにより、前記第二枠の前記第三方向への移動を規制する規制部と
    を備えたことを特徴とする枠保持装置。
  2. 前記基台部における前記載置面とは反対側の裏面側にて、前記第二枠の前記被係合部が前記係合部に係合した状態で、前記第二枠の前記磁性体と相対する位置に磁石が設けられたこと
    を特徴とする請求項1に記載の枠保持装置。
  3. 前記裏面には、前記磁石に固定されたヨークが取り付けられ、
    前記ヨークの前記第三方向側の端部は、前記基台部に設けられた孔部に前記裏面側から前記載置面側に向けて挿入され、前記載置面上に露出したこと
    を特徴とする請求項2に記載の枠保持装置。
  4. 前記係合部よりも前記第一方向側に設けられ、前記被係合部が前記係合部に係合した状態の前記第二枠を、前記第二方向に付勢する付勢部を備えたこと
    を特徴とする請求項1から3の何れかに記載の枠保持装置。
  5. 前記固定部は、
    前記第三方向に延設された縦壁部と、
    前記縦壁部の前記第三方向の一端部から前記第一方向に延設され、前記作業台の上面に当接可能な上壁部と、
    前記縦壁部の前記一端部とは反対側の他端部に接続され、前記上壁部との間に前記作業台を下方から挟持可能な挟持部と
    を備え、
    前記基台部は、
    前記上壁部に接続される第一接続部と、
    前記縦壁部に接続される第二接続部と
    を備えたこと
    を特徴とする請求項1から4の何れかに記載の枠保持装置。
  6. 前記規制部は、
    前記載置面に平行な方向で、且つ前記第一方向及び前記第三方向に直交する第四方向に延び、弾性を有する板状の平板部と、
    前記平板部の前記載置面側に対向する面から前記載置面側に突出し、前記装着部に対して前記第三方向から当接する当接部と
    を備えたこと
    を特徴とする請求項1から5の何れかに記載の枠保持装置。
  7. 前記規制部は、
    前記装着部に当接する部分において、前記第一方向に向かうほど前記載置面側に傾斜する傾斜部を備えたこと
    を特徴とする請求項1から6の何れかに記載の枠保持装置。
  8. 前記係合部よりも前記第一方向側に設けられ、前記第二枠の前記装着部を前記第一方向にガイドするガイド部を備えたこと
    を特徴とする請求項1から7の何れかに記載の枠保持装置。
  9. 前記ガイド部は、
    前記第二枠の前記装着部を、前記第一方向及び前記第三方向に直交する第四方向の両側から挟み込むことが可能な位置に設けられると共に、前記第一方向に平行な板状に形成され、
    前記ガイド部の前記第二方向側の端部には、前記第二枠において前記装着部よりも前記第二方向側に設けられたストッパと当接することにより、前記第二枠の前記第一方向への移動を制限する制限部が設けられたこと
    を特徴とする請求項8に記載の枠保持装置。
  10. 前記係合部は、前記載置面よりも前記第三方向側に設けられた段部に設けられ、
    前記係合部よりも前記第二方向側には、前記載置面から前記段部に向けて傾斜し、前記装着部を前記段部側へガイドする傾斜ガイド部が設けられたこと
    を特徴とする請求項1から9の何れかに記載の枠保持装置。
  11. 前記第二枠が前記載置面に載置され、前記被係合部が前記係合部に係合した状態において、前記第二枠の内側に位置する前記載置面の所定領域には、前記第二枠に対する前記被縫製物の配置位置の基準を表す凹凸部又は穴部である一又は複数の指標が設けられたこと
    を特徴とする請求項1から10の何れかに記載の枠保持装置。
  12. 前記所定領域には、前記被係合部が前記係合部に係合したときの前記第二枠の中心位置を示す中心指標が設けられたこと
    を特徴とする請求項11に記載の枠保持装置。
  13. 前記基台部は、
    前記載置面を有し、前記第一方向に延設された本体部と、
    前記本体部の前記第一方向及び前記第三方向に直交する第四方向の両端部に設けられ、前記第一方向に延設された一対の側部と
    を備え、
    前記本体部の前記第二方向側の端部であって前記第四方向における前記中心指標の位置、及び、前記一対の側部であって前記第一方向又は前記第二方向における前記中心指標の位置の少なくとも何れかには、前記凹凸部、前記穴部又は切欠き部であるガイド指標が設けられたこと
    を特徴とする請求項12に記載の枠保持装置。
  14. 前記一対の側部には、前記第二枠に張られた前記被縫製物を押える為の押え部が設けられたこと
    を特徴とする請求項13に記載の枠保持装置。
  15. 前記載置面の前記第二方向の端部は、前記第二枠が前記載置面に載置され、前記被係合部が前記係合部に係合した状態において、前記第二枠の前記第二方向の端部よりも前記第二方向側に位置すること
    を特徴とする請求項1から14の何れかに記載の枠保持装置。
  16. 前記第二枠が前記載置面に載置され、前記被係合部が前記係合部に係合した状態において、前記第二枠における前記第一方向及び前記第三方向に直交する第四方向の両端部の位置は、前記基台部の前記第四方向の両端部の位置よりも外側に位置すること
    を特徴とする請求項1から15の何れかに記載の枠保持装置。
  17. 請求項1から16の何れかに記載の枠保持装置と、
    前記刺繍枠と
    を備えたことを特徴とする刺繍枠セット。
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