JP2019056269A - バルコニー取付構造および建物 - Google Patents

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吾朗 島田
Goro Shimada
吾朗 島田
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Abstract

【課題】製造コストを抑制しつつ高さ調節可能として水平材を折板屋根に固定することのできるバルコニー取付構造を提供する。【解決手段】断面形状が波形状の折板屋根11の複数の長尺な頂部21に跨ってバルコニー12の床部13を受ける水平材(18)が配置され、水平材が折板屋根11に固定具30で固定され、固定具30は、水平材を支持する支持部40と、支持部40を折板屋根11に固定する固定部50と、を備えるバルコニー取付構造10である。支持部40は、水平材に幅方向で宛がわれる2つの側片41と、2つの側片41を差し渡しつつ水平材が載せられる底片42と、一方の側片41の上端から外側へと伸びて固定部50に連結される連結片44と、を有し、水平材と底片42との間に水平材に沿って伸びる長尺な複数の板状部材31を介在させることが可能である。【選択図】図1

Description

本開示は、折板屋根にバルコニーを取り付けるバルコニー取付構造、それによりバルコニーが折板屋根に取り付けられた建物に関する。
従来、折板屋根にバルコニーを取り付けるためのバルコニー取付構造が知られている(特許文献1、2参照)。特許文献1のバルコニー取付構造は、バルコニーの床部を受ける水平材としての縁フレームまたは根太を折板屋根に固定具で固定するとともに、固定されていない水平材と折板屋根との間にスペーサを設けている。特許文献1のバルコニー取付構造は、スペーサが適切な枚数のサブスペーサを載せることで水平材の高さ調節することができ、折板屋根の傾斜に対応しつつバルコニーの床部の強度を確保できる。
また、特許文献2のバルコニー取付構造は、U字形状とされて根太を受ける受部が、一対の垂下片が設けられた基片に固定された根太受け金具を用いるものとされている。特許文献2のバルコニー取付構造は、U字形状とされた受部で適宜調整板を介して根太を受けつつ一対の垂下片を屋根葺材の突条に嵌めることで、根太の取付高さを調整しつつ屋根葺材に水平材を固定できる。
特開平09−302768号公報 実開昭61−080901号公報
しかしながら、特許文献1のバルコニー取付構造は、スペーサが折板屋根に固定されていないので、バルコニーを折板屋根から浮かすような力が作用すると、スペーサとサブスペーサとの間やサブスペーサ同士の間が広がりサブスペーサがずれる虞がある。また、特許文献1のバルコニー取付構造は、固定具が断面L字状とされて水平材に固定される固定板を固定手段で折板屋根に固定するものなので、水平材の高さ調節することができない。
そして、特許文献2のバルコニー取付構造は、突条に嵌まる一対の垂下片が基片の両側縁に設けられ、その基片の上に受部を設ける構成であるので、専用品としての根太受け金具を形成する必要があり、製造コストの増加を招いてしまう。
本開示は、上記の事情に鑑みて為されたもので、製造コストを抑制しつつ高さ調節可能として水平材を折板屋根に固定することのできるバルコニー取付構造を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本開示のバルコニー取付構造は、断面形状が波形状の折板屋根の複数の長尺な頂部に跨ってバルコニーの床部を受ける水平材が配置され、前記水平材が前記折板屋根に固定具で固定され、前記固定具は、前記水平材を支持する支持部と、前記支持部を前記折板屋根に固定する固定部と、を備え、前記支持部は、前記水平材に幅方向で宛がわれる2つの側片と、2つの前記側片を差し渡しつつ前記水平材が載せられる底片と、一方の前記側片の上端から外側へと伸びて前記固定部に連結される連結片と、を有し、前記水平材と前記底片との間に前記水平材に沿って伸びる長尺な複数の板状部材を介在させることが可能であることを特徴とする。
ここで、前記底片では、前記板状部材が載せられる底面に前記水平材の長尺方向に沿って伸びる底面溝が設けられ、前記板状部材では、前記底面に対向する下面に前記底面溝に嵌め入れ可能な下面突起と、前記下面とは反対側の上面に前記下面突起の嵌め入れが可能な上面溝と、が設けられている構成とすることができる。また、前記水平材における前記固定具が設けられていない箇所と前記折板屋根との間では、前記水平材の側面に宛がわれる側壁部と、前記水平材を下方から支える底盤部と、を有する支持具が前記水平材に取り付けられている構成とすることができる。
前記固定部は、前記頂部を挟んで前記折板屋根に固定される支持金具を有する構成としてもよい。前記支持部は、緩衝部材を介して前記頂部に載せられている構成とすることができる。前記板状部材は、複数の前記頂部の間を跨る長さとされている構成とすることができる。上記したバルコニー取付構造により、バルコニーが折板屋根に取り付けられた建物とすることができる。
このように構成された本開示のバルコニー取付構造は、製造コストを抑制しつつ高さ調節可能として水平材を折板屋根に固定することができる。
ここで、前記底片では、前記板状部材が載せられる底面に前記水平材の長尺方向に沿って伸びる底面溝が設けられ、前記板状部材では、前記底面に対向する下面に前記底面溝に嵌め入れ可能な下面突起と、前記下面とは反対側の上面に前記下面突起の嵌め入れが可能な上面溝と、が設けられている構成であれば、支持部の底片に対して板状部材がずれることや、重ねられた板状部材同士がずれることをより適切に抑制できる。また、前記水平材における前記固定具が設けられていない箇所と前記折板屋根との間では、前記水平材の側面に宛がわれる側壁部と、前記水平材を下方から支える底盤部と、を有する支持具が前記水平材に取り付けられている構成であれば、固定具が設けられていない位置であっても水平材を補強することができ、水平材の下に板状部材が重ねられている場合には支持具が水平材と板状部材とを一体とできる。
前記固定部は、前記頂部を挟んで前記折板屋根に固定される支持金具を有する構成であれば、簡易な構成で適切に固定部を折板屋根に固定できる。前記支持部は、緩衝部材を介して前記頂部に載せられている構成であれば、水平材を介するバルコニーの荷重により支持部が折板屋根(その頂部)に押し付けられることに起因して、折板屋根(頂部)を傷付けることを適切に抑制できる。前記板状部材は、複数の前記頂部の間を跨る長さとされている構成であれば、各固定具による水平材の高さ調節量を等しくでき、高さ調節を容易なものにできる。上記したバルコニー取付構造により、バルコニーが折板屋根に取り付けられた建物であれば、簡易にかつ適切にバルコニーが折板屋根に設けられている。
本開示に係るバルコニー取付構造の一実施形態に係る一例としてのバルコニー取付構造を模式的に示す断面図である。 固定具の各構成を分解して示す模式的な斜視図である。 固定具を折板屋根に固定し、そこに板状部材および根太が嵌め入れられる様子を示す斜視図である。 固定具により高さ調節されて根太が折板屋根に固定された様子を示す斜視図である。 固定具により高さ調節されて固定された根太が設けられた折板屋根を示す斜視図である。
以下に、本開示に係るバルコニー取付構造の一例としての実施例1のバルコニー取付構造10について図面を参照しつつ説明する。
本開示に係るバルコニー取付構造の一実施形態に係る実施例1のバルコニー取付構造10を、図1から図5を用いて説明する。バルコニー取付構造10は、建物1に設けられた折板屋根11にバルコニー12を取り付けるものである。
バルコニー12は、折板屋根11の上方で水平に拡がる床部13(デッキ)と、床部13の側縁に沿って設けられた手摺部材14と、を有する。床部13は、折板屋根11の後述する各頂部21を跨る水平材としての床フレーム15が床板材16を支持している。床フレーム15は、床部13の外縁を形成する枠材としての縁フレーム17(図1では両端の対向する2つの縁フレーム17のみ図示)と、対向する2つの縁フレーム17と並列された複数の根太18(図1では2つ)と、を有する。
折板屋根11は、所定のピッチで複数の頂部21が並列されて設けられた平板状の屋根である(図5等参照)。折板屋根11は、例えば、ポリ塩化ビニル被覆鋼板が、断面が波形状となるように折り曲げられて形成され、その折り曲げられた山形が頂部21になる。折板屋根11の下側には、それを支持する屋根フレームや天井が設けられている。頂部21では、実施例1では、上端近傍と比較してその下方の幅寸法(頂部21が伸びる方向と直交する幅方向の寸法)が部分的に小さくされた括れ22が設けられている。
実施例1のバルコニー取付構造10は、床フレーム15(水平材)の根太18を、固定具30を用いて頂部21に固定することで、折板屋根11にバルコニー12を取り付ける。固定具30は、図2に示すように、根太18を支持する支持部40と、その支持部40を折板屋根11に固定する固定部50と、を備える。
支持部40は、板状の金属材料がU字形状に折り曲げられて構成され、所定の間隔を置いて並列された一対の側片41と、両側片41と直交しつつ両側片41の下端を差し渡す底片42と、を有する。支持部40は、U字形状の内方に根太18や後述する板状部材31を嵌め入れる、すなわち根太18の側面18aや板状部材31の両側面31aに両側片41(その内側面)を宛がいつつ根太18や板状部材31を底片42上に載せることが可能とされている(図3等参照)。底片42には、根太18や板状部材31が載せられる底面42aに、その根太18の長尺方向に沿って伸びる底面溝43が設けられている。底面溝43は、伸びる方向に直交する断面の形状がV字形状とされている。
支持部40では、一方の側片41の上端から外側へと伸びる板状の連結片44が設けられている。連結片44は、支持部40における固定部50への連結箇所となるもので、U字形状に折り曲げられた板状の金属材料の一端が折り曲げられて形成されている。連結片44には、一対の連結穴45が設けられている。
固定部50は、折板屋根11の頂部21に取り付けられる一対の支持金具51と、両支持金具51に挟まれる連結金具52と、両支持金具51と連結金具52を締結する締結部53と、を備える。両支持金具51は、頂部21を幅方向で挟んで設けられるもので、金属材料が折り曲げられて形成され、頂部21の幅方向の中心を通る鉛直面に関して対称な形状とされている。両支持金具51は、それぞれが支持箇所54と、そこから上方に伸びる締結箇所55と、を有する。各支持箇所54は、括れ22を含めた頂部21の側面の形状に倣って湾曲されており、頂部21の両側面にそれぞれを宛がうことで、括れ22に引っ掛かって抜け落ちることが防止された状態で頂部21を挟むことができる。各締結箇所55は、平板状とされ、それぞれに締結穴56が設けられている。
連結金具52は、両支持金具51の締結箇所55の間に設けられるもので、板状の金属材料がL字形状に折り曲げられて構成され、締結箇所57と、そこに直交する連結箇所58と、を有する。締結箇所57は、両締結箇所55に挟まれた状態でそれらと締結される箇所であり、締結穴59が設けられている。連結箇所58は、支持部40の連結片44に連結される箇所であり、一対の連結穴61が設けられている。
締結部53は、両支持金具51の締結穴56と連結金具52の締結穴59とに挿通されるボルト62と、そのボルト62に嵌められるナット63と、ナット63の内側でボルト62に通されるバネ座金64と、を有する。
実施例1のバルコニー取付構造10は、図3に示すように、折板屋根11上での固定具30により根太18を固定支持する高さ位置の調節のために、複数の板状部材31が用いられる。各板状部材31は、長尺な板状とされており、幅方向(板状部材31の長尺方向に直交する方向)の大きさが根太18と略等しいものとされている。各板状部材31は、板状部材31が複数の頂部21の間を跨る長さとされており、実施例1では根太18と略等しい長さとされている。各板状部材31は、実施例1ではアルミ材料から押し出し成型されて形成される。各板状部材31は、長尺方向の位置に係わらず部分的に、固定具30の支持部40の両側片41に側面31aを宛がいつつ底片42(その底面42a)上に載せることが可能な形状とされている。各板状部材31では、底面42aに対向する下面31bに下面突起32が設けられ、下面31bとは反対側の上面31cに上面溝33が設けられている。下面突起32は、伸びる方向に直交する断面の形状がV字形状とされて、支持部40の底片42の底面42aに設けられた底面溝43に嵌め入れ可能とされている。下面突起32は、底面溝43に嵌め入れられることで、板状部材31が支持部40に対して幅方向にずれることを抑制する。上面溝33は、支持部40の底片42の底面溝43と等しい構成とされており、下面突起32の嵌め入れが可能とされている。このため、各板状部材31は、固定具30の支持部40に嵌め入れつつ重ねて載せることが可能とされて、互いに幅方向にずれることが抑制されている。固定具30では、支持部40に嵌め入れる板状部材31の枚数を調節することで、根太18を固定支持する高さ位置の調節することができる。
実施例1のバルコニー取付構造10は、図4に示すように、根太18や各板状部材31のうち、固定具30により支持されていない箇所に支持具35を設ける。支持具35は、折板屋根11において隣り合う2つの頂部21に設けられた固定具30の支持部40の間隔と略等しい長さ寸法の板状の金属材料がL字形状に折り曲げられて構成され、根太18の側面18aに宛がわれる側壁部36と、その側壁部36と直交して伸びて根太18を下方から支える底盤部37と、を有する。底盤部37は、根太18(その底面18b)を載せること、または根太18の下に重ねられた板状部材31を載せること、のできる大きさとされている。側壁部36は、底盤部37に重ねて載せられた複数の板状部材31の上に載せられた根太18の側面18aに宛がうことのできる大きさ(高さ)とされている。底盤部37は、根太18(底面18b)が載せられる底面37aに、支持部40の底片42の底面溝43と等しい構成の底面溝38が設けられている。
次に、バルコニー取付構造の一例としての固定具30を用いたバルコニー12の折板屋根11への取り付けについて説明する。なお、バルコニー取付構造は、以下の説明と取り付けの構造(各部材の関係性)が等しいものであれば、取り付ける順番に関しては以下の説明から適宜入れ替えてもよく、以下の例に限定されない。
固定具30は、固定部50において、両支持金具51の締結箇所55の間に連結金具52の締結箇所57を挟んだ状態で、ボルト62が、連結金具52の連結箇所58が伸びる方向側から、両締結箇所55の締結穴56と締結箇所57の締結穴59とに通されている。そして、固定部50は、ボルト62の先端に、バネ座金64とナット63とが嵌められることで、両支持金具51の支持箇所54の間隔を調整可能な状態で組み付けられる。連結金具52の締結箇所57には、支持部40の連結片44が載せられて、連結片44の両連結穴45と締結箇所57の両締結穴59とがリベット65によって連結される。これにより、固定具30は、固定部50の両支持金具51が折板屋根11の頂部21に取り付け可能な状態で、組み付けられている。この支持部40の底片42の裏面42bには、緩衝部材66が設けられる。この緩衝部材66は、折板屋根11の頂部21に傷がつくのを抑制するために設けられ、実施例1ではシート状のテープ材が用いられて裏面42bに貼り付けられる。
その後、図3に示すように、折板屋根11の頂部21に固定部50の両支持金具51の支持箇所54を両側から宛がい、緩衝部材66を介して支持部40の底片42(その裏面42b)を同じ頂部21の載せた状態で、ボルト62に対してナット63を締め付ける。これにより、固定具30は、折板屋根11に固定される。このとき、ナット63は、連結金具52の連結箇所58が伸びる方向とは反対側に位置するので、締め付けの作業が連結箇所58により阻害されることなく容易なものとされる。この固定具30は、折板屋根11の各頂部21において、バルコニー12の各根太18が設けられる位置に支持部40を対応させるように折板屋根11の同一の頂部21上で点在して設けられている(図1、図5では2つ)。このため、各固定具30は、各頂部21が伸びる方向で並列されるとともに、各頂部21が隣り合う方向(頂部21の幅方向)で並列されて設けられている(図5参照)。
その後、各固定具30では、等しい高さ位置で根太18を支持するように、位置に応じた枚数の板状部材31を支持部40に嵌め入れる(図3の例では4枚)。このとき、最も下の板状部材31の下面31bの下面突起32を支持部40の底片42の底面溝43に嵌め入れ、かつ上側の板状部材31の下面31bの下面突起32を下側の板状部材31の上面31cに上面溝33に嵌め入れる。この位置に応じた枚数とは、折板屋根11の傾斜を打ち消すように各固定具30において最も上に重ねられる根太18を基準とする高さ位置にするものである。図1に示す例では、左側の固定具30に4枚の板状部材31を重ね、右側の固定具30に3枚の板状部材31を重ねている。そして、図3に示すように、最も上の板状部材31の上面31cに、支持部40の底片42の裏面42bに設けたものと同様の緩衝部材66を貼り付ける。
その後、各固定具30では、根太18が支持部40に嵌め入れられて、緩衝部材66が貼られた最も上の板状部材31の上に根太18が載せられる。各固定具30では、図4に示すように、支持部40において連結片44が設けられていない他方の側片41の外側から複数のビス67が捩じ込まれることで、側片41が根太18の側面18aに固定される。また、根太18では、各固定具30が設けられていない位置に支持具35が設けられる。支持具35は、根太18の下方に重ねられた板状部材31の下面31bの下面突起32を底盤部37の底面溝38に嵌め入れつつ、側面18aに側壁部36が宛がわれる。支持具35は、側壁部36の外側から複数のビス67が捩じ込まれることで、側壁部36が根太18の側面18aに固定されて、底盤部37が各板状部材31および根太18を支える。
これにより、折板屋根11では、図5に示すように、各頂部21が伸びる方向と直交する方向に伸びて各根太18が設けられ、その各根太18が各頂部21の伸びる方向に並列されている。各根太18は、各頂部21と交差する箇所が各固定具30により各頂部21に固定されている。そして、各根太18は、各固定具30により各頂部21と離隔されるすなわち高さ位置が調整されることで、同一の水平面上に位置される。このように、各根太18が同一の水平面上に位置されることで水平材としての床フレーム15を水平に設けることができ、折板屋根11の傾斜に関わらずバルコニー12を適切に設けることができる。これにより、建物1では、簡易にかつ適切にバルコニー12が折板屋根11に設けられる。
ここで、各固定具30は、支持部40における一対の側片41と底片42とによりU字形状とされた箇所から折り曲げられて外側へと伸びる連結片44と、固定部50における両支持金具51の間に設けた連結金具52と、を連結して構成されている。このため、各固定具30は、連結片44に連結できるものであれば、例えば太陽光発電パネルを折板屋根11(その頂部21)に固定する一般的な固定部材を固定部50として用いることができる。これにより、各固定具30は、連結片44が設けられた支持部40を用意すれば、汎用品としての固定部材を連結片44に連結することで固定部50とすることができ、製造コストを抑制できる。また、各固定具30は、汎用品としての固定部材を適宜選択することで、頂部21の形状が異なる等の様々な種類の折板屋根11に対応することができ、様々な折板屋根11に適切に固定することができる。
本開示に係るバルコニー取付構造の一実施例のバルコニー取付構造10は、以下の各作用効果を得ることができる。
バルコニー取付構造10は、根太18が折板屋根11に固定する固定具30が、支持部40において2つの側片41を幅方向で宛がいつつ底片42に載せて根太18を支持しているとともに、その支持部40を固定部50で折板屋根11に固定している。バルコニー取付構造10では、支持部40が、根太18と底片42との間に根太18に沿って伸びる長尺な複数の板状部材31を介在させることが可能である。このため、バルコニー取付構造10では、介在させる板状部材31の枚数を調節することで、根太18の高さ位置を調節しつつ根太18を折板屋根11に固定することができる。これにより、バルコニー取付構造10は、様々な設置角度とされた折板屋根11に対応して、水平材としての床フレーム15を水平に設置することができ、根太18の折板屋根11への固定により床部13の強度を確保できる。バルコニー取付構造10は、バルコニー12を折板屋根11から浮かすような力が作用しても、根太18が折板屋根11に固定されているので、根太18と板状部材31との間隔や板状部材31同士の間隔が広がることを抑制でき、それらがずれることを抑制できる。加えて、バルコニー取付構造10は、固定具30の支持部40が、2つの側片41を幅方向で宛がいつつ底片42に載せて根太18や各板状部材31を支持している、すなわちU字形状の内方に嵌め入れているので、例え根太18と板状部材31との間隔や板状部材31同士の間隔が広がったとしても、それらがずれることを抑制できる。
また、バルコニー取付構造10は、支持部40における一対の側片41と底片42とによりU字形状とされた箇所から折り曲げられて外側へと伸びる連結片44と、固定部50における両支持金具51の間に設けた連結金具52と、を連結して構成されている。このため、バルコニー取付構造10は、連結片44に連結できるものであれば、一般的な固定部材を固定部50として用いることができ、製造コストを抑制できるとともに、様々な折板屋根11に適切に固定することができる。
さらに、バルコニー取付構造10は、支持部40の底片42に底面溝43が設けられるとともに、板状部材31の下面31bに下面突起32が設けられ、板状部材31の上面31cに上面溝33が設けられている。このため、バルコニー取付構造10は、下面突起32を底面溝43や上面溝33に嵌め入れることで、支持部40の底片42に対して板状部材31がずれることや、重ねられた板状部材31同士がずれることをより適切に抑制できる。加えて、バルコニー取付構造10は、支持部40の底片42に底面溝43を設けるとともに、板状部材31の上面31cに上面溝33を設けていることから、上記したようにずれることをより適切に抑制しつつ、根太18の構成の変更を招くことなく根太18を底片42や上面31cに載せることができる。これは、底片42や上面31cに突起を設けてしまうと、根太18の底面18bを対応する形状とする必要があることによる。
バルコニー取付構造10は、根太18における固定具30が設けられていない箇所と折板屋根11との間において、根太18の側面18aが宛がわれる側壁部36とその側壁部36と直交して伸びる底盤部37とを有する支持具35が根太18に取り付けられている。このため、バルコニー取付構造10は、固定具30が設けられていない位置であっても根太18を補強することができる。特に、バルコニー取付構造10は、根太18の下に板状部材31が重ねられている場合には、固定具30が設けられていない位置であっても、支持具35が根太18と板状部材31とを一体とできるので、根太18と板状部材31との間隔や板状部材31同士の間隔が広がって別々に挙動してしまうことを適切に抑制できる。
バルコニー取付構造10は、固定部50が頂部21を挟んで折板屋根11に固定される支持金具51を有している。このため、バルコニー取付構造10は、簡易な構成で適切に固定部50を折板屋根11に固定でき、水平材としての根太18(床フレーム15)延いてはバルコニー12を簡易な構成で適切に折板屋根11に固定できる。
バルコニー取付構造10は、支持部40が緩衝部材66を介して頂部21に載せられている。このため、バルコニー取付構造10は、根太18を介するバルコニー12の荷重により支持部40が折板屋根11(その頂部21)に押し付けられることに起因して、折板屋根11(頂部21)を傷付けることを適切に抑制できる。
バルコニー取付構造10は、板状部材31が複数の頂部21の間を跨る長さとされている。このため、バルコニー取付構造10は、根太18とともに複数の固定具30により支持されているので、各固定具30による根太18の高さ調節量を等しくでき、高さ調節を容易なものにできる。特に、実施例1のバルコニー取付構造10は、板状部材31が根太18と略等しい長さとされているので、根太18の全長に亘り高さ調節を容易なものにできる。
バルコニー取付構造10は、固定部50において両支持金具51(その支持箇所54)に対する連結金具52の傾斜角度を調整することで、折板屋根11(頂部21)に対する水平材としての根太18の姿勢を調整することができ、床フレーム15延いてはバルコニー12をより適切に折板屋根11に設けることができる。
バルコニー取付構造10は、各固定具30が、折板屋根11(頂部21)に固定される固定部50と、根太18および各板状部材31を支持する支持部40と、が頂部21上で並列された構成とされている。このため、バルコニー取付構造10は、根太18を介してバルコニー12の荷重を頂部21で受けさせることができ、床部13が荷重で変形することを抑制できるとともに、荷重が根太18の真下の頂部21に局所的に作用するのを防ぐことができる。
したがって、本開示に係るバルコニー取付構造としての実施例1のバルコニー取付構造10では、製造コストを抑制しつつ高さ調節可能として水平材としての根太18を折板屋根11に固定することができる。
以上、本開示のバルコニー取付構造10を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施例1では、水平材としての根太18を固定具30により折板屋根11に固定していたが、床部13を受ける水平材であればよく、実施例1の構成に限定されない。
また、実施例1では、根太18が跨ぐ全ての頂部21に固定具30を設けて固定していたが、1つおき等のように設けない箇所があってもよく、実施例1の構成に限定されない。この場合、隣り合う固定具30の間隔に相当する長尺な支持具35を、固定具30が設けられていない箇所で頂部21との間に設けることで、全ての頂部21で根太18を支持できるので、実施例1と略同様に床部13の強度を確保することができる。このとき、長尺な支持具35の底盤部37の裏面に緩衝部材66を設けることで、折板屋根11(頂部21)を傷付けることを適切に抑制できる。
さらに、実施例1では、支持部40の底片42に底面溝43を設けるとともに、板状部材31の下面31bに下面突起32を設け、板状部材31の上面31cに上面溝33を設けている。しかしながら、これらの底面溝43、下面突起32および上面溝33を設けなくてもよく、実施例1の構成に限定されない。
実施例1では、固定部50が両支持金具51で頂部21を挟むことで折板屋根11に固定される構成とされている。しかしながら、固定部50は、折板屋根11に固定することができるものであればよく、実施例1の構成に限定されない。
1 建物 10 バルコニー取付構造 11 折板屋根 12 バルコニー 13 床部 18 (水平材の一例としての)根太 18a 側面 21 頂部 30 固定具 31 板状部材 31b 下面 31c 上面 32 下面突起 33 上面溝 35 支持具 36 側壁部 37 底盤部 40 支持部 41 側片 42 底片 42a 底面 43 底面溝 44 連結片 50 固定部 51 支持金具 66 緩衝部材

Claims (7)

  1. 断面形状が波形状の折板屋根の複数の長尺な頂部に跨ってバルコニーの床部を受ける水平材が配置され、
    前記水平材が前記折板屋根に固定具で固定され、
    前記固定具は、前記水平材を支持する支持部と、前記支持部を前記折板屋根に固定する固定部と、を備え、
    前記支持部は、前記水平材に幅方向で宛がわれる2つの側片と、2つの前記側片を差し渡しつつ前記水平材が載せられる底片と、一方の前記側片の上端から外側へと伸びて前記固定部に連結される連結片と、を有し、前記水平材と前記底片との間に前記水平材に沿って伸びる長尺な複数の板状部材を介在させることが可能であることを特徴とするバルコニー取付構造。
  2. 前記底片では、前記板状部材が載せられる底面に前記水平材の長尺方向に沿って伸びる底面溝が設けられ、
    前記板状部材では、前記底面に対向する下面に前記底面溝に嵌め入れ可能な下面突起と、前記下面とは反対側の上面に前記下面突起の嵌め入れが可能な上面溝と、が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のバルコニー取付構造。
  3. 前記水平材における前記固定具が設けられていない箇所と前記折板屋根との間では、前記水平材の側面に宛がわれる側壁部と、前記水平材を下方から支える底盤部と、を有する支持具が前記水平材に取り付けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバルコニー取付構造。
  4. 前記固定部は、前記頂部を挟んで前記折板屋根に固定される支持金具を有することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のバルコニー取付構造。
  5. 前記支持部は、緩衝部材を介して前記頂部に載せられていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のバルコニー取付構造。
  6. 前記板状部材は、複数の前記頂部の間を跨る長さとされていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のバルコニー取付構造。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のバルコニー取付構造により、前記バルコニーが前記折板屋根に取り付けられていることを特徴とする建物。
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