JP2019054210A - インプリント装置および物品製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インプリント材の過不足による欠陥の発生を低減するために有利な技術を提供する。【解決手段】インプリント装置は、基板のショット領域の上に配置されたインプリント材に型を接触させ硬化させるインプリント処理を行う。インプリント装置は、前記ショット領域へのインプリント材の供給から前記型の接触までの経過時間が予定経過時間の許容範囲から外れている場合に、前記接触のタイミングにおける前記ショット領域の上のインプリント材の量を調整する調整処理を実行する制御部を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、インプリント装置および物品製造方法に関する。
インプリント技術は、基板の上にインプリント材を配置し、インプリント材に型(モールド)を接触させ硬化させることによってインプリント材の硬化物からなるパターンを基板の上に形成する技術である。インプリント材は揮発性を有するので、基板の上にインプリント材が配置されてからインプリント材に型を接触させるまでの間にインプリント材の量が減少しうる。インプリント材の揮発によって基板の上のインプリント材の量が適正量に満たなくなった状態でインプリント材に型を接触させ硬化させると、基板の上に形成されるパターンに欠陥が生じうる。
特許文献1には、複数のフィールドにポリマ材料(インプリント材)を分配した後に、個々のフィールドのポリマ材料にモールドを接触させてパターンニングを行う方法が記載されている。この方法では、複数のフィールドの第1の部分集合のパターニングの後に複数のフィールドの第2の部分集合がパターニングされる。そして、第2の部分集合のフィールドに分配されるポリマ材料の容積が第1の部分集合のフィールドに分配されるポリマ材料の容積より大きくされる。特許文献2には、基板の上に未硬化状態の樹脂(インプリント材)を配置する際に、樹脂の蒸発量に基づいてインプリント材の配置間隔を調整することが記載されている。
特表2009−532906号公報 特許第4819577号公報
インプリント材の揮発を考慮して基板の上にインプリント材を配置したとしても、基板の上へのインプリント材の配置からインプリント材への型の接触までの時間が予定から外れると、インプリント材の過不足が起こりうる。これにより、基板の上に形成されるパターンに欠陥が生じうる。あるいは、基板の上へのインプリント材の供給を制御するための情報が誤って設定されている場合においても、インプリント材の過不足が起こりうる。特許文献1、2では、このような状況に対する考慮はなされていない。
本発明は、上記の課題認識を契機としてなされたものであり、インプリント材の過不足による欠陥の発生を低減するために有利な技術を提供することを目的とする。
本発明の1つの側面は、基板のショット領域の上に配置されたインプリント材に型を接触させ硬化させるインプリント処理を行うインプリント装置に係り、前記インプリント装置は、前記ショット領域へのインプリント材の供給から前記型の接触までの経過時間が予定経過時間の許容範囲から外れている場合に、前記接触のタイミングにおける前記ショット領域の上のインプリント材の量を調整する調整処理を実行する制御部を備える。
本発明によれば、インプリント材の過不足による欠陥の発生を低減するために有利な技術が提供される。
本発明の一実施形態のインプリント装置の構成を示す図。 インプリント処理を模式的に示す図。 ディスペンサの吐出ヘッドの構成例を示す図。 インプリント装置の制御部の構成例を示す図。 配置レシピを例示する図。 ショットレイアウトを例示する図。 他のショットレイアウトを例示する図。 連続してインプリント材が供給されるグループを構成する複数のショット領域を例示する図。 予定経過時間の計算方法を例示する図。 インプリント装置の動作例を示す図。 インプリント装置の動作例を示す図。 第1配置レシピおよび第2モードにおける第2配置レシピを例示する図。 管理テーブルを例示する図。 第2実施形態のインプリント装置の動作例を示す図。 第2実施形態のインプリント装置の動作例を示す図。 第2実施形態のインプリント装置の動作例を示す図。 グループを構成する複数のショット領域の処理順番(シーケンス)の変更方法を例示する図。 物品製造方法を例示する図。
以下、添付図面を参照しながら本発明をその例示的な実施形態を通して説明する。
図1には、本発明の一実施形態のインプリント装置100の構成が示されている。インプリント装置100は、基板1のショット領域の上に配置されたインプリント材に型(モールド)18のパターン面Pを接触させ硬化させるインプリント処理を行う。
インプリント材としては、硬化用のエネルギーが与えられることにより硬化する硬化性組成物(未硬化状態の樹脂と呼ぶこともある)が用いられる。硬化用のエネルギーとしては、電磁波、熱等が用いられうる。電磁波は、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される光、例えば、赤外線、可視光線、紫外線などでありうる。硬化性組成物は、光の照射により、あるいは、加熱により硬化する組成物でありうる。これらのうち、光の照射により硬化する光硬化性組成物は、少なくとも重合性化合物と光重合開始剤とを含有し、必要に応じて非重合性化合物または溶剤を更に含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマ成分などの群から選択される少なくとも一種である。インプリント材は、液滴状、或いは複数の液滴が繋がってできた島状又は膜状となって基板上に配置されうる。インプリント材の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上100mPa・s以下でありうる。基板の材料としては、例えば、ガラス、セラミックス、金属、半導体、樹脂等が用いられうる。必要に応じて、基板の表面に、基板とは別の材料からなる部材が設けられてもよい。基板は、例えば、シリコンウエハ、化合物半導体ウエハ、石英ガラスである。
本明細書および添付図面では、基板1の表面に平行な方向をXY平面とするXYZ座標系において方向を示す。XYZ座標系におけるX軸、Y軸、Z軸にそれぞれ平行な方向をX方向、Y方向、Z方向とし、X軸周りの回転、Y軸周りの回転、Z軸周りの回転をそれぞれθX、θY、θZとする。X軸、Y軸、Z軸に関する制御または駆動は、それぞれX軸に平行な方向、Y軸に平行な方向、Z軸に平行な方向に関する制御または駆動を意味する。また、θX軸、θY軸、θZ軸に関する制御または駆動は、それぞれX軸に平行な軸の周りの回転、Y軸に平行な軸の周りの回転、Z軸に平行な軸の周りの回転に関する制御または駆動を意味する。また、位置は、X軸、Y軸、Z軸の座標に基づいて特定されうる情報であり、姿勢は、θX軸、θY軸、θZ軸の値で特定されうる情報である。位置決めは、位置および/または姿勢を制御することを意味する。位置合わせは、基板および型の少なくとも一方の位置および/または姿勢の制御を含みうる。
インプリント装置100は、基板1の上へのインプリント材の供給およびインプリント処理を行うための環境を一定の温度、湿度に維持し、異物の侵入を排除するためのチャンバー200を備えうる。また、インプリント装置100は、計測器4、計測器6、基板ステージ7、ブリッジ構造体8、計測器9、硬化部11、アライメント計測部12、ハーフミラー13、排気ダクト14、連結部材15およびインプリントヘッド16を備えうる。更に、インプリント装置100は、空気ばね19、ベース定盤20、ガス供給部21、ホルダ22、インプリント材供給部(ディスペンサ)23、オフアクシススコープ24、圧力センサ25、検出部26、制御部400及びユーザーインターフェース34を備えうる。制御部400は、ネットワーク301を介して、統括コンピュータ300と接続されうる。インプリントヘッド16は、パターン面Pを有する型18を保持する型チャック17を含みうる。型18のパターン面Pには、基板1に形成すべきパターンに対応する凹凸パターンが形成されている。
検出部26は、基板1の上のインプリント材に対する型18の接触状態、型18のパターン面Pのパターンへのインプリント材の充填状態、硬化したインプリント材と型18との分離状態をモニタするための撮像を行う。また、検出部26は、基板ステージ7を移動させることで、基板1の周辺部と基板チャックの位置関係を観察することも可能である。型チャック17は、例えば、真空吸引によって型18を保持しうる。型チャック17は、型チャック17からの型18の脱落を防止する構造を有しうる。インプリントヘッド16は、例えば、ブリッジ構造体8を基準として、少なくとも、Z軸、θX軸およびθY軸の3軸、好ましくは、X軸、Y軸、Z軸、θX軸、θY軸、θZ軸の6軸に関して型18を駆動するように構成されうる。インプリントヘッド16は、連結部材15を介して、ブリッジ構造体8に連結され、ブリッジ構造体8によって支持されている。また、アライメント計測部12もブリッジ構造体8によって支持されている。
アライメント計測部12は、型18と基板1との位置合わせ(アライメント)のためのアライメント計測を行う。アライメント計測部12は、例えば、型18に設けられたマーク、および、基板ステージ7および基板1に設けられたマークを検出してアライメント信号を生成するアライメント検出系を含む。また、アライメント計測部12は、カメラを含んでいてもよく、検出部26と同様、硬化エネルギーの照射による基板1上のインプリント材の硬化状態を観察する機能を有していてもよい。アライメント計測部12は、基板上のインプリント材の硬化状態だけではなく、基板上のインプリント材に対する型18の接触状態、型18へのインプリント材の充填状態、硬化したインプリント材と型18との分離状態も観察可能に抗されてもよい。連結部材15の上方には、ハーフミラー13が配置されている。硬化部11からの硬化エネルギーは、ハーフミラー13で反射され、型18を透過して基板1の上のインプリント材に照射される。基板1の上のインプリント材は、硬化部11からの硬化エネルギーの照射によって硬化する。
ブリッジ構造体8は、床からの振動を絶縁するための空気ばね19を介して、ベース定盤20によって支持されている。空気ばね19は、アクティブ防振機能として露光装置で一般的に採用されている構造を有しうる。例えば、空気ばね19は、ブリッジ構造体8及びベース定盤20に設けられたXYZ相対位置測定センサ、XYZ駆動用リニアモータ、空気ばねの内部のエア容量を制御するサーボバルブなどを含む。ブリッジ構造体8には、ホルダ22を介して、基板1にインプリント材を供給(塗布)するためのノズルとその供給タイミングと供給量を制御する制御部を含むディスペンサ(インプリント材供給部)23が取り付けられている。基板ステージ7(即ち、基板1)を移動させながらディスペンサ23からインプリント材を吐出することによって、基板1の任意の位置にインプリント材を配置(供給)することができる。基板1は、例えば、円形状を有しうる。基板1には、複数のショット領域が配置されうる。各ショット領域は、33mm×26mmの寸法を有しうるが、他の寸法を有してもよい。各ショット領域は、スクライブラインで区切られた複数のチップ領域を有しうる。
インプリント装置100を使用して実行されるインプリントプロセスでは、基板1の表面上に形成される凹凸パターンの凹部に膜が残りうる。この膜は残膜と呼ばれる。残膜は、エッチングによって除去されうる。残膜の厚さは、RLT(Residual Layer Thickness)と呼ばれる。必要なRLTに相当する厚さの膜がショット領域に形成されていない場合には、エッチングによって基板1がえぐれてしまう。
基板ステージ7は、基板チャックを有し、該基板チャックによって基板1が保持される。基板1を保持する基板ステージ7は、X軸、Y軸、Z軸、θX軸、θY軸、θZ軸の6軸に関して駆動されうる。基板ステージ7は、例えば、X方向の移動機構を含むXスライダー3、及び、Y方向の移動機構を含むYスライダー5を介して、ブリッジ構造体8によって支持されうる。Xスライダー3には、Xスライダー3とYスライダー5との相対位置を計測する計測器4が設けられうる。また、Yスライダー5には、Yスライダー5とブリッジ構造体8との相対位置を計測する計測器6が設けられうる。計測器4、6は、ブリッジ構造体8を基準として、基板ステージ7の位置を計測しうる。計測器4、6のそれぞれは、例えば、エンコーダ(リニアエンコーダ)で構成されうる。
基板ステージ7とブリッジ構造体8とのZ方向における距離は、ブリッジ構造体8、Xスライダー3およびYスライダー5によって決まる。Xスライダー3およびYスライダー5のZ方向、チルト方向の剛性を十nm/N程度に高く維持することによって、基板ステージ7とブリッジ構造体8とのZ方向におけるインプリント動作の変動を数十nm程度の変動に抑えることができる。
計測器9は、ブリッジ構造体8に設けられうる。計測器9は、干渉計で構成されうる。計測器9は、基板ステージ7に向けて計測光10を照射し、基板ステージ7の端面に設けられた干渉計用ミラーで反射された計測光10を検出することで、基板ステージ7の位置を計測しうる。計測器9は、基板ステージ7の基板1の保持面に対して計測器4、6よりも近い位置において、基板ステージ7の位置を計測しうる。図1では、計測器9から基板ステージ7に照射される計測光10が1つしか図示されていないが、計測器9は、少なくとも基板ステージ7のX軸、Y軸、θX軸、θY軸、θZ軸に関する計測が可能なように構成されうる。
ガス供給部21は、型18のパターンへのインプリント材の充填性を向上させるために、型18の近傍、具体的には、型18と基板1との間の空間に充填用ガスを供給する。充填用ガスは、型18とインプリント材との間に挟み込まれた充填用ガス(気泡)を迅速に低減させ、型18のパターンへのインプリント材の充填を促進させるために、透過性ガス及び凝縮性ガスの少なくとも1つを含む。ここで、透過性ガスとは、型18に対して高い透過性を有し、基板1上のインプリント材に型18を接触させた際に型18を透過するガスである。また、凝縮性ガスとは、基板1上のインプリント材に型18を接触させた際に液化(即ち凝縮)するガスである。
オフアクシススコープ24は、型18を介さずに、基板ステージ7に配置された基準プレートに設けられた基準マークやアライメントマークを検出する。また、オフアクシススコープ24は、基板1(の各ショット領域)に設けられたアライメントマークを検出することも可能である。圧力センサ25は、基板ステージ7に設けられうる。圧力センサ25は、型18を基板1上のインプリント材に接触させることで基板ステージ7に作用する圧力を検出しうる。圧力センサ25は、基板ステージ7に作用する圧力を検出することによって、型18と基板1上のインプリント材との接触状態を検出するセンサとして機能しうる。また、圧力センサ25は、インプリントヘッド16に設けられてもよい。即ち、圧力センサ25は、インプリントヘッド16および基板ステージ7のうち少なくとも一方に設けられうる。
制御部400は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Arrayの略。)などのPLD(Programmable Logic Deviceの略。)、又は、ASIC(Application Specific Integrated Circuitの略。)、又は、プログラムが組み込まれた汎用コンピュータ、又は、これらの全部または一部の組み合わせによって構成されうる。制御部400は、インプリント装置100の動作を制御する。制御部400は、例えば、インプリント処理およびそれに関連する処理の制御、および、配置レシピの生成等を行いうる。
ガス供給部21は、型18と基板1との間の空間に充填用ガスを供給する。型18と基板1との間に供給された充填用ガスは、インプリントヘッド16の上部から排気ダクト14を介して吸引されて、インプリント装置100の外部に排出されうる。また、型18と基板1との間に供給された充填用ガスは、インプリント装置100の外部に排出されるのではなく、ガス回収機構(不図示)によって回収されてもよい。
図2には、インプリント処理が模式的に示されている。図2(a)は、ディスペンサ23によってインプリント材27aが供給された基板1のショット領域に型18のパターン面Pが接触を開始する前の状態を示している。図2(b)は、型18のパターン面Pと基板1のショット領域の上のインプリント材とが接触した状態を示している。この状態で、硬化部11からの硬化エネルギーが基板1のショット領域の上のインプリント材に照射される。これによって、インプリント材27bが硬化する。図2(c)は、インプリントヘッド16を上昇させて、基板1のショット領域の上の硬化したインプリント材と型18とが分離される様子を示している。これにより、基板1のショット領域には、型18のパターン面Pのパターンに対応したインプリント材パターン27cが残る。図2(d)は、型18のパターン面Pのパターンと、硬化後のインプリント材を示している。型18のパターンは、基板1に形成すべき凸パターンに対応する凸形成パターン28と、基板1に形成すべき凹パターンに対する凹形成パターン36とを有する。Pdは、パターン深さを表し、RLTは残膜厚(Residual Layer Thickness: RLT)を表す。
図3は、ディスペンサ23の吐出ヘッド32の構成例を示している。吐出ヘッド32は、インプリント材を吐出する複数の吐出口33を有しうる。吐出口33の配置間隔を狭くすると、型18の凸形成パターン内へのインプリント材の充填に要する時間が短くなるが、該配置間隔が狭すぎると、吐出ヘッド32の製造が困難になるし、隣接する吐出口33から吐出されたインプリント材の液滴が干渉しうる。インプリント材の複数の液滴が干渉すると、それらが相互に結合することによって位置がずれる。図3の例では、2つの列を構成するように吐出口33が配列され、列方向における吐出口33の中心間距離L1、2つの列の中心線の間隔L2が吐出口33の配置情報として使用される。
制御部400は、処理レシピ(制御情報)に従って基板1の複数のショット領域に対するインプリント処理の順番を制御しうる。また、制御部400は、基板1におけるインプリント材の供給対象のショット領域に対応付けられた配置レシピに従って該ショット領域にインプリント材が配置されるようにディスペンサ23を制御する。制御部400は、ショット領域へのインプリント材の供給から型18の接触までの経過時間が予定経過時間の許容範囲から外れる場合に調整処理を実行するように構成されうる。調整処理は、ショット領域の上のインプリント材に対する型18の接触の(実際の)タイミングにおける該ショット領域の上のインプリント材の量を調整する処理である。経過時間が予定経過時間より短い場合、調整処理は、例えば、基板のショット領域に配置されたインプリント材に対する型18の接触のタイミングを遅くする処理を含みうる。これによって、ショット領域の上のインプリント材に対する型18の接触の(実際の)タイミングにおける該ショット領域の上のインプリント材の量をインプリント材の揮発によって減少させることができる。経過時間が予定経過時間より長い場合、調整処理は、例えば、ショット領域に対してインプリント材を追加するようにディスペンサ23を制御する処理を含みうる。これにより、インプリント材の揮発による減少を補うことができる。
制御部400は、ショット領域へのインプリント材の供給から型18の接触までの経過時間に基づいて、配置レシピが適正であるかどうかを判断し、配置レシピが不適正である場合にエラー処理を実行するように構成されうる。
図4には、制御部400の構成例が示されている。制御部400は、例えば、主制御部401、データベース402、時間計算部403、配置レシピ判定部404、調整部405、配置レシピ準備部406およびディスペンサ制御部407を含みうる。主制御部401は、例えば、基板1の搬送、基板1へのインプリント材の供給、基板1の駆動、アライメント、インプリント材の硬化、型18の駆動等のインプリント装置100の動作の全般を制御する。また、主制御部401は、ユーザーインターフェース34またはネットワーク301を介し、統括コンピュータ300から、インプリント処理に必要な情報を受け取り、インプリント処理に関係する情報を転送する。
データベース402は、例えば、基板のショット領域へのインプリント材の供給およびインプリント処理を制御する処理レシピ(制御情報)、および、基板へのインプリント材の液滴の配置を制御する配置レシピを格納しうる。時間計算部403は、第1計算部4031および第2計算部4032を含みうる。第1計算部4031は、データベース402に格納されたた処理レシピに基づいて、基板1のショット領域へのインプリント材の供給から型18の接触までに要する予定経過時間を計算する。処理レシピは、ショットレイアウト情報および連続インプリント材供給情報を含み、第1計算部4031は、ショットレイアウト情報および連続インプリント材供給情報に基づいて予定経過時間を計算しうる。ショットレイアウト情報は、基板1における複数のショット領域の配列(レイアウト)を示す情報である。連続インプリント材供給情報は、ディスペンサ23によって連続してインプリント材が供給される複数のショット領域(からなるグループ)およびインプリント材の供給順番を示す情報である。第2計算部4032は、ショット領域へのインプリント材の供給の後に、当該ショット領域へのインプリント材の供給から型18の接触までに(実際に)要する時間を(実際の)経過時間として計算する。
配置レシピ判定部404は、ショット領域へのインプリント材の供給から型18の接触までの予定経過時間に基づいて配置レシピが適正であるかどうかを判定する。配置レシピ判定部404は、例えば、判定対象のショット領域に対応付けられている配置レシピに含まれる揮発残存比率から得られる第1揮発量と、第1計算部4031によって計算される予定経過時間に基づいて得られる第2揮発量とを比較する。また、配置レシピ判定部404は、第1揮発量と第2揮発量との差分に基づいて判定対象のショット領域に対応付けられている配置レシピが適正であるかどうかを判定する。配置レシピ判定部404は、例えば、経過時間と揮発量との関係を示す近似式またはテーブルに基づいて、予定経過時間から第2揮発量を計算することができる。該近似式またはテーブルは、インプリント材の種類ごとに設けられうる。
調整部405は、第2計算部4032によって計算された経過時間が第1計算部4031によって計算された予定経過時間の許容範囲から外れている場合に、調整処理を実行する。調整処理は、配置レシピ準備部406に配置レシピを準備させ、その配置レシピに従ってディスペンサ制御部407を制御することによってなされうる。あるいは、調整処理は、型18の接触のタイミングを(該調整処理の実行前に設定されている型18の接触のタイミングよりも)遅くする処理でありうる。
配置レシピ準備部406は、ショット領域に対してインプリント材を追加する調整処理が実行される場合、ショット領域に対してインプリント材を追加するための配置レシピを準備する。この準備は、例えば、複数の追加用配置レシピの中からインプリント材を追加すべき量に応じた追加用配置レシピを選択することによって、または、インプリント材を追加すべき量に応じて追加用配置レシピを生成することによってなされうる。配置レシピ判定部404によって判定対象のショット領域に対応付けられている配置レシピが不適正であると判定された場合、配置レシピ準備部406は、エラー処理を実行しうる。エラー処理は、例えば、第2計算部4032によって計算された経過時間に基づいて複数の配置レシピの中からショット領域に対して適正な配置レシピを選択する処理を含みうる。あるいは、エラー処理は、第2計算部4032によって計算された経過時間に基づいてショット領域に対して適正な配置レシピを生成する処理を含みうる。あるいは、エラー処理は、操作者に対して警告を発し、適正な処理レシピを入力または選択させる処理を含みうる。ディスペンサ制御部407は、調整部405による制御、および、配置レシピ準備部406によって準備される配置レシピに従ってディスペンサ23を制御する。
図5には、データベースに格納される配置レシピの一例が示されている。ここで、1つのショット領域に対して1つの配置レシピが対応付けられる。この際に、2以上のショット領域に対して1つの配置レシピが共通に対応付けられてもよい。配置レシピは、例えば、ショット領域に配置するべきインプリント材の液滴ごとに、X座標、Y座標、量、揮発残存比率を含みうる。図5の例では、第1列(最も左の列)がX座標、第2列がY座標、第3列が量(体積)、第4列が揮発残存比率である。図5の例では、X座標およびY座標は、ショット領域の中心座標を(0,0)とし、ミリメートルの単位で示されている。また、量は、ピコリットルの単位で示されている。揮発残存比率は、インプリント材に型18を接触させる時点で残存するインプリント材(1滴)の量(堆積)をショット領域に供給されたインプリント材(1滴)の量(堆積)で除した値である。揮発残存比率は、ショット領域へのインプリント材の供給からの経過時間に比例して小さい値となる。
図6Aには、視覚化された処理レシピがショットレイアウトとともに例示されている。基板1には、複数のショット領域35が配置されている。各ショット領域35は、矩形で示されている。矩形の中の数字は、インプリント処理が実行される順番(換言すると、ショット番号)であり、処理レシピにおいて規定されている。A、B、Cは、ショット領域35に対応付けられた配置レシピの種別を示している。破線で囲まれたA、BまたはA、B、Cはからなるグループは、連続してインプリント材が供給された後にインプリント処理(型18の接触、硬化)がなされるグループを示している。インプリント材の供給は、矢印で示される順番でなされ、インプリント処理は、矩形の中の数字が小さい順番でなされる。
配置レシピAに従ってインプリント材が供給されるショット領域は、ショット番号が1,3,5,8,11,14,17,19,21,24,27,30,33,35のショット領域である。配置レシピBに従ってインプリント材が供給されるショット領域は、ショット番号が2,4,6,9,12,15,18,20,22,25,28,31,34,36のショット領域である。配置レシピCに従ってインプリント材が供給されるショット領域は、ショット番号が7,10,13,16,23,26,29,32のショット領域である。
ショット領域へのインプリント材の供給から型18の接触までに要する予定経過時間は、式1のようになる。なお、式1において、「配置レシピA」は、配置レシピAに従ってインプリント材が供給されるショット領域についての予定経過時間を意味する。また、「配置レシピB」は、配置レシピBに従ってインプリント材が供給されるショット領域についての予定経過時間を意味する。また、「配置レシピC」は、配置レシピCに従ってインプリント材が供給されるショット領域についての予定経過時間を意味する。
配置レシピA < 配置レシピB < 配置レシピC ・・・式1
インプリント材が揮発する量は、インプリント材が配置されてからインプリント材に型18が接触するまでの時間に依存(比例)する。残膜の厚さRLTを均一にするために、配置レシピにおけるインプリント材の「量」が揮発量に応じて定められうる。
配置レシピA、B、Cにおけるインプリント材の「量」は、式2のようになる。なお、式2において、「配置レシピA」は、配置レシピAに従ってインプリント材が供給されるショット領域におけるインプリント材の揮発量を意味する。また、「配置レシピB」は、配置レシピBに従ってインプリント材が供給されるショット領域におけるインプリント材の揮発量を意味する。また、「配置レシピC」は、配置レシピCに従ってインプリント材が供給されるショット領域におけるインプリント材の揮発量を意味する。
配置レシピA < 配置レシピB < 配置レシピC ・・・式2
図6Aに例示された処理レシピでは、連続してインプリント材が供給されるグループを構成するショット領域の数が2または3であるが、4以上であってもよい。
図6Bには、視覚化された処理レシピの他の例がショットレイアウトとともに示されている。図6Bの例における標記方法は、図6Aの例に従っている。A、B、C、D、E、F、G、Hは、ショット領域35に対応付けられた配置レシピの種別を示している。破線で囲まれたグループは、連続してインプリント材が供給された後にインプリント処理(型18の接触、硬化)がなされるグループを示している。図6Bの例では、ショットレイアウトにおける1つの行が1つのグループを構成する。
図9および図10には、第1実施形態におけるインプリント装置100の動作例が示されている。この動作例に係る動作は、制御部400によって制御される。工程S100では、アライメント計測部12によるアライメント計測の結果に基づいて、型18と基板ステージ7との位置合わせが行われる。この際、型18は、不図示の搬送系によってインプリント装置100に搬入され、型チャック17に渡され、型チャック17によって保持される。アライメント計測部12によって検出されるマーク(アライメントマーク)は、専用の基準マークとして基板ステージ7に設けられてもよいし、専用のアライメント基板に設けられてもよい。
工程S101では、時間計算部403の第1計算部4031により、データベース402に格納されている以下の情報に基づいて、インプリント材の配置からインプリント材に型18が接触するまでの予定経過時間が計算され、その結果がメモリに格納される。
(1)ショットレイアウト
(2)ディスペンサ23からインプリント位置までの距離
(3)基板ステージ7の移動プロファイル
(4)連続してインプリント材が供給される各グループのショット番号と順番
(5)1つのショット領域に対するインプリント処理に要する時間(インプリント時間)
ここで、上記(1)のショットレイアウトの情報は、処理レシピに含まれる情報である。ショットレイアウトの情報に基づいて、連続してインプリント材が供給されるショット領域のそれぞれの中心座標を得ることができ、この中心座標から、連続してインプリント材が供給されるショット領域間の距離を得ることができる。上記(3)の距離の情報に基づいて、移動に要する時間を計算することができる。
図7には、連続してインプリント材が供給されるグループを構成するショット番号24、25、26のショット領域のそれぞれに対するインプリント材の供給タイミングの差が模式的に示されている。タイミングteは、ショット番号24、25、26のショット領域からなるグループに対する連続したインプリント材の供給が完了するタイミングである。時間t1は、ショット番号24のショット領域の代表位置(例えば、中心)に対するインプリント材の供給のタイミングからタイミングteまでの時間である。時間t2は、ショット番号25のショット領域の代表位置(例えば、中心)に対するインプリント材の供給のタイミングからタイミングteまでの時間である。時間t3は、ショット番号26のショット領域の代表位置(例えば、中心)に対するインプリント材の供給のタイミングからタイミングteまでの時間である。時間t1、t2、t3は、基板1の上にインプリント材の配置する際の基板ステージ7の速度および1つのショット領域の寸法に基づいて第1計算部4031が計算可能である。
図8には、図6Aの例におけるショット番号24、25、26のショット領域のそれぞれについての予定経過時間が模式的に示されている。この予定経過時間は、第1計算部4031によって計算される。
<ショット番号24のショット領域についての予定経過時間T1>
第1計算部4031は、上記(4)の情報に基づいて、ショット番号24のショット領域がグループの先頭のショット領域であると判断することができる。また、第1計算部4031は、上記(2)、(3)の情報に基づいて、ショット番号24のショット領域をディスペンサ23の下方位置からインプリント位置(型18の下方位置)まで移動させるために要する移動時間を計算することができる。第1計算部4031は、移動時間と時間t1との和を予定経過時間T1として計算することができる。
<ショット番号25のショット領域についての予定経過時間T2>
第1計算部4031は、上記(4)の情報に基づいて、ショット番号25のショット領域がグループの2番目のショット領域であると判断することができる。また、第1計算部403は、上記(1)、(3)の情報に基づいて計算されるショット番号24のショット領域からショット番号25のショット領域への移動に要するステップ時間を計算することができる。第1計算部403は、上記の移動時間、上記(5)のインプリント時間、ステップ時間、時間t2の和を予定経過時間T2として計算することができる。
<ショット番号25のショット領域についての予定経過時間T3>
第1計算部4031は、上記(4)の情報に基づいて、ショット番号26のショット領域がグループの3番目のショット領域であると判断することができる。また、第1計算部403は、上記(1)、(3)の情報に基づいて計算されるショット番号25のショット領域からショット番号26のショット領域への移動に要するステップ時間(この例では上記のステップ時間と同じ)を計算することができる。第1計算部403は、上記の移動時間、上記(5)のインプリント時間、2つのステップ時間、時間t3の和を予定経過時間T3として計算することができる。
ここで、インプリント時間には、例えば、以下の各処理に要する時間が含まれうる。このような時間に関する情報は、制御部400に予め登録され、必要に応じて参照されうる。
(a)インプリント材と型18との接触前になされるアライメントマーク計測(接触前アライメント計測)、
(b)アライメントマーク計測の結果または推定値を用いたX、Y、Z軸についての位置合わせ駆動、
(c)インプリント材と型18とを接触させるために型18を下降させる駆動(接触駆動)、
(d)インプリント材と型18とが接触した状態でなされるショット領域と型18との位置合わせ、
(e)型18のパターン(凹部)へのインプリント材の充填待ち、
(f)インプリント材の硬化、
(g)硬化したインプリント材と型18とを分離するために型18を上昇させる駆動(分離駆動)
工程S102では、配置レシピ判定部404により、予め設定されている揮発特性と、工程S101で計算した予定経過時間とに基づいて、各ショット領域についての予定経過時間の経過におけるインプリント材の揮発量である第2揮発量が計算される。揮発特性は、経過時間と揮発量との関係を示す特性である。配置レシピ判定部404は、第2揮発量を「EvapoAmountMachine」の値として、図12に例示される管理テーブルに、ショット領域と対応付けて格納する。また、工程S102では、配置レシピ判定部404により、配置レシピにおける揮発残存比率に基づいてインプリント材の揮発量である第1揮発量が計算される。配置レシピ判定部404は、第1揮発量を「EvapoAmountDRF」の値として、図12に例示される管理テーブルに、ショット領域と対応付けて格納する。また、工程S102では、配置レシピ判定部404により、「EvapoAmountDRF」(第1揮発量)と「EvapoAmountMachine」(第2揮発量)との差分が各ショット領域について計算される。配置レシピ判定部404は、この差分を「DiffAmount」の値として、図12に例示される管理テーブルに格納する。また、工程S102では、配置レシピ判定部404により、第1揮発量と第2揮発量との差分に基づいて、各ショット領域に対応付けられている配置レシピが適正であるかどうかが判定される。
また、工程S102では、配置レシピ判定部404によって各ショット領域に対応付けられている配置レシピが不適正であると判定された場合、配置レシピ準備部406は、エラー処理を実行しうる。エラー処理は、例えば、第2計算部4032によって計算された経過時間に基づいて複数の配置レシピの中からショット領域に対して適正な配置レシピを選択する処理を含みうる。あるいは、エラー処理は、第2計算部4032によって計算された経過時間に基づいてショット領域に対して適正な配置レシピを生成する処理を含みうる。あるいは、エラー処理は、操作者に対して警告を発し、適正な処理レシピを入力または選択させる処理を含みうる。ディスペンサ制御部407は、調整部405による制御、および、配置レシピ準備部406によって準備される配置レシピに従ってディスペンサ23を制御する。
工程S103では、基板1がインプリント装置100のチャンバー200に搬入され、基板ステージ7の基板チャックに搬送され、基板チャックによって保持される。工程S104では、プリアライメントが行われる。基板1がインプリント装置100に搬入された後に初めて行われるプリアライメント(S104)では、基板1がオフアクシススコープ24の下に移動され、オフアクシススコープ24によって基板1の位置が計測される。この際のプリアライメントは、アライメント計測(S107)において、基板1の各ショット領域に設けられたアライメントマークがアライメント計測部12の計測レンジに収まるような精度(1μm〜2μm程度)で行われる。
工程S105では、インプリント材の供給対象のグループを構成する複数のショット領域のち先頭のショット領域がディスペンサ23の下方位置するように基板ステージ7が移動される。また、ガス供給部21によって、型18と基板1との間の空間に充填用ガスが供給される。
工程S106では、ディスペンサ23によって、インプリント材の供給対象のグループを構成する複数のショット領域に対して連続的にインプリント対象のショット領域にインプリント材が供給される。この際に、制御部400は、各ショット領域に対するインプリント材の供給のタイミングを示す供給時刻情報をショット番号情報とともに保存する。
工程S107では、グループを構成する複数のショット領域のうちインプリント対象のショット領域が型18の下方位置に位置決めされ、インプリント材と型18とが接触しない状態で、アライメント計測部12によってアライメント計測がなされる。工程S107では、基板1と型18との高さ方向の差であるギャップが計測されうる。ここで、ショット領域と型18とが適正な相対位置に制御された状態でインプリント材と型18とを接触させるための駆動を開始しないと、インプリト材がショット領域から食み出したり、未充填欠陥が生じたりしうる。
工程S108では、時間計算部403の第2計算部4032により、ショット領域へのインプリント材の供給から型18の接触までの経過時間が計算される。経過時間は、ショット領域へのインプリント材の供給の時刻タイミングを示す供給時刻情報と現在時刻情報とに基づいて計算されうる。また、工程S108では、経過時間が、ショット領域へのインプリント材の供給から型18の接触までの予定経過時間の許容範囲に収まっているかどうかが判断される。経過時間が予定経過時間の許容範囲に収まっている場合には工程S110に移行し、経過時間が予定経過時間の許容範囲から外れている場合には工程S109に移行する。工程S109では、調整処理が実行される。調整処理の詳細については後述される。
工程S110では、前述のギャップに基づいて、型18のパターン面Pと基板1のインプリント対象のショット領域の上のインプリント材とが接触するように型18が駆動される。また、その状態で、アライメント計測部12によるアライメント計測に基づいて、型18とインプリント対象のショット領域とのアライメントが行われる。このアライメントは、ダイバイダイアライメントと呼ばれる。工程S111では、型18のパターン面Pと基板1上のインプリント材とが接触した状態において、型18を介して、硬化部11からの硬化エネルギーがインプリント対象のショット領域上のインプリント材に照射される。
工程S112では、硬化したインプリント材と型18とが分離される。これにより、基板1のインプリント対象のショット領域には、型18のパターン面Pのパターンに対応するインプリント材パターンが残る。即ち、型18のパターン面Pのパターンに対応したパターンが基板1のインプリント対象のショット領域に形成される。
工程S113では、連続してインプリント材が供給されるグループを構成する複数のショット領域の全てについてインプリント処理が終了したかどうかが判断される。そして、グループを構成する複数のショット領域の全てについてインプリント処理が終了していない場合は工程S107に戻り、グループを構成する複数のショット領域の全てについてインプリント処理が終了した場合は工程S114に移行する。
工程S114では、基板1の指定された全てのショット領域にパターンが形成されたかどうかが判断される。そして、基板1の指定された全てのショット領域にパターンが形成されていない場合は工程S105に戻り、基板1の指定された全てのショット領域にパターンが形成された場合は工程S115に進む。工程S115では、基板1がインプリント装置100から搬出される。
工程S116では、指定された全ての基板1にインプリント処理が行われたかどうかが判断される。そして、指定された全ての基板1にインプリント処理が行われていない場合には、次の基板1にインプリント処理を行うために工程S103に戻り、指定された全ての基板1にインプリント処理が行われた場合には、処理が終了される。
次に、図10を参照しながら図9の工程S109で実行される調整処理の詳細な例を説明する。工程S201では、制御部400は、経過時間が予定経過時間より短いかどうかを判断し、経過時間が予定経過時間より短い場合は、工程S202に移行し、経過時間が予定経過時間より長い場合は、工程S203に移行する。
経過時間が予定経過時間より短くなる場合としては、例えば、先行するショット領域のインプリント時間が予定インプリンント時間より短い場合、インプリント処理の順序が変更された場合、先行するインプリト処理がスキップされた場合がありうる。例えば、図6Aの例において、処理レシピでは、ショット番号24、25、26の順番でインプリント処理が実行されるように規定されている。しかし、操作者または制御部400によって、ショット番号25のショット領域とショット番号26のショット領域との順番が入れ替えられた場合にショット番号26のショット領域についての経過時間が予定経過時間より短くなる。また、ショット番号25のショット領域のインプリント処理がスキップされた場合、ショット番号26のショット領域についての経過時間が予定経過時間より短くなる。
経過時間が予定経過時間より長くなる場合としては、例えば、先行するショット領域のインプリント時間が予測されるインプリンント時間より長い場合、インプリント処理の順序が変更された場合がありうる。先行するショット領域のインプリント時間が予測されるインプリンント時間より長い場合としては、例えば、先行するショット領域の処理中に異常が発生し、該処理が中断された後に再開される場合がありうる。例えば、図6Aの例において、処理レシピでは、ショット番号24、25、26の順番でインプリント処理が実行されるように規定されている。しかし、操作者または制御部400によって、ショット番号25のショット領域とショット領域26のショット領域との順番が入れ替えられた場合、ショット番号25のショット領域についての経過時間が予定経過時間より長くなる。また、ショット番号25のショット領域の処理中に異常が発生し、該処理が中断された後に再開された場合、ショット番号26のショット領域の経過時間が予定経過時間より長くなる。
上記の他、先行するショット領域の処理に要する時間(例えば、インプリント時間)の変動は、例えば、工程S110のアライメントに要する時間の変動、工程S111における硬化エネルギーの変動、インプリント材の硬化性能の変動等を要因として起こりうる。
工程S202では、調整部405は、調整処理として、予測経過時間と経過時間との差分に相当する時間だけ、インプリント材に対する型18の接触のタイミングを遅くする処理を実行する。
工程S203では、調整部405は、工程S106で保存した供給時刻情報とショット番号情報とに基づいて、インプリント対象のショット領域にインプリント材が供給された時刻を示す供給時刻情報を抽出する。工程S204では、調整部405は、工程S203で抽出した供給時刻情報と現在時刻情報とから得られる経過時間と予定経過時間との差分と、インプリント対象のショット領域に対するインプリント材の追加に要する付加時間と、の合計である超過時間を計算する。ここで、付加時間は、インプリント対象のショット領域をディスペンサ23の下方位置に駆動する時間、ディスペンサ23によるインプリント材の追加に要する時間、その後に該ショット領域を型18の下方位置に位置決めするために要する時間等を含みうる。
工程S205では、調整部405は、予め設定されている揮発特性と工程S204で計算した超過時間とに基づいて、該超過時間におけるインプリント材の揮発量(換言すると、追加すべきインプリント材の量)を決定する。工程S206では、調整部405は、処理レシピにおいて設定されたインプリント材追加モードを取得する。インプリント材追加モードは、第1モードおよび第2モードを含みうる。第1モードは、工程S106で使用した配置レシピに従って既に配置されたインプリント材の位置と同一の位置にインプリント材を配置するモードである。第1モードで追加されるインプリント材の個々の液滴の量は、例えば、ディスペンサ23の吐出口からのインプリント材の吐出を制御する信号波形(吐出用駆動素子に印加する信号波形)を調整することによって調整されうる。あるいは、第1モードで追加されるインプリント材の個々の液滴の量は、吐出口に可変絞りを設け、該可変絞りを調整することによって調整されうる。第2モードは、工程S106で使用した配置レシピに従って既に配置されたインプリント材の位置と異なる位置にインプリント材を配置するモードである。
工程S208では、配置レシピ準備部406は、工程S106で使用した配置レシピにおけるインプリント材の液滴数を取得し、変数DropNumに格納する。また、配置レシピ準備部406は、工程S205で決定したインプリント材の揮発量を変数EvapoAmountに格納する。また、配置レシピ準備部406は、以下の式3に従って、インプリント材1滴当たりの追加吐出量AddOneDropAmountを計算する。
AddOneDropAmount [pL] = EvapoAmount [pL] ÷ DropNum ・・・式3
また、配置レシピ準備部406は、工程S106で使用した配置レシピ(以下、区別のために「第1配置レシピ」という。)におけるインプリント材の「量」をAddOneDropAmountで置換した第2配置レシピを生成する。工程S209では、配置レシピ準備部406は、工程S208で生成した第2配置レシピをディスペンサ制御部407に提供する。
工程S210では、配置レシピ準備部406は、工程S106で使用した配置レシピにおけるインプリント材の「量」を取得し、変数OneDropAmountに格納する。また、配置レシピ準備部406は、工程S205で決定したインプリント材の揮発量を変数EvapoAmountに格納する。また、配置レシピ準備部406は、以下の式4に従って、追加すべきインプリント材の液滴数DropNumを計算する。
AddDropNum = EvapoAmount [pL] ÷ OneDropAmount [pL] ・・・式4
工程S211では、配置レシピ準備部406は、工程S106で使用した配置レシピ(以下、区別のために「第1配置レシピ」という。)で規定されるインプリント材の位置とは異なる位置に、工程S210で計算された液滴数DropNumのインプリント材を配置する第2配置レシピを生成する。工程S212では、配置レシピ準備部406は、工程S211で生成した第2配置レシピをディスペンサ制御部407に提供する。
工程S213では、制御部400は、インプリント前処理を実行する。インプリント前処理では、インプリント材を追加すべきショット領域(インプリント対象のショット領域)がディスペンサ23の下方位置するように基板ステージ7が移動される。インプリント前処理では、次いで、ガス供給部21によって、型18と基板1との間の空間に充填用ガスが供給される。インプリント前処理では、次いで、ディスペンサ23によって、第2配置レシピに従って、インプリント材を追加すべきショット領域(インプリント対象のショット領域)にインプリント材が追加される。その後、図9の工程S110に移行する。
図11には、第1配置レシピによって規定されるインプリント材の配置と、第2モードにおける第2配置レシピによって規定されるインプリント材の配置とが例示されている。ここで、白丸は、第1配置レシピによって規定されるインプリント材の配置を示し、黒丸は、第2モードにおける第2配置レシピによって規定されるインプリント材の配置を示す。第2モードでは、工程S106で使用した第1配置レシピに従って既に配置されたインプリント材の位置と異なる位置に、液滴数DropNumのインプリント材が分散して配置される。第2モードは、ディスペンサ23が吐出するインプリント材の個々の液滴量を調整する機能を有しない場合に有用である。あるいは、第2モードは、型18のパターン面Pへのインプリント材の充填に要する時間を短縮するために有用である。
図12には、図6Aに例示されたショットレイアウトに対応する管理テーブルが例示されている。管理テーブルは、ショット番号(SHOT#)、配置レシピのファイル名(DropRecipeFile)、揮発係数(EvapoRatio)を保持しうる。また、管理テーブルは、配置レシピから計算される第1揮発量(EvapoAmountDRF)、処理レシピと装置情報から計算される第2揮発量(EvapoAmountMachine)を保持しうる。また、管理テーブルは、第1揮発量と第2揮発量との差分情報(DiffAmount)を保持しうる。
以下、図13〜図16を参照しながら本発明の第2実施形態のインプリント装置100について説明する。なお、第2実施形態として言及しない事項は、第1実施形態に従いうる。図13〜図15には、第2実施形態におけるインプリント装置100の動作例が示されている。この動作例に係る動作は、制御部400によって制御される。図13に示された動作例において、工程S101〜S107、S110〜S116は、図9に示された第1実施形態の動作例と同じである。
工程S107に次いで工程S308では、工程S107におけるアライメント計測が正常に終了したかどうかが判断され、正常に終了した場合には工程S110に移行し、そうでない場合(異常が発生した場合)には工程S309を経て工程S110に移行する。
図14を参照しながら工程S309の詳細を説明する。工程S401では、工程S107におけるアライメント計測における異常の発生が2回以上あったかどうかが判断され、2回以上であった場合は、工程S418に移行し、エラー処理が実行される。工程S418におけるエラー処理は、例えば、ユーザーインターフェース34のディスプレイにエラーメッセージを出力し、処理を停止することを含みうる。処理を停止状態から再開する場合は、オペレータが異常の連続発生を回避する対応を取るか、処理中の基板を含むロットの処理を中断するかを判断し、その判断結果をユーザーインターフェース34に入力することになりうる。
工程S402では、接触前アライメント計測の異常が発生した後に、現在の処理対象のショット領域を含むグループに関して既に工程S405(シーケンス変更)が実施されたかどうかが判断される。そして、既に工程S405が実施された場合には工程S408に移行し、そうでない場合には工程S403に移行する。
グループを構成する複数のショット領域の処理順番(シーケンス)が変更されると、経過時間が変更されることになる。例えば、特定のショット領域に対するインプリント処理の開始時刻がシーケンス変更前の開始時刻より早くなる場合、該特定のショット領域についての経過時間が予定経過時間より短くなる。例えば、図6Aの例において、処理レシピでは、ショット番号24、25、26の順番でインプリント処理が実行されるようにシーケンスが規定されている。しかし、ショット番号25のショット領域とショット番号26のショット領域との処理順番が入れ替えられた場合にショット番号26のショット領域についての経過時間が予定経過時間より短くなる。
逆に、シーケンス変更後における特定のショット領域のインプリト開始時刻がシーケンス変更前における該特定のショット領域のインプリント開始時刻より遅くなる場合、該特定のショット領域についての経過時間が予定経過時間より長くなる。
ここで、図6Bにおけるショット番号5からショット番号10までのショット領域のグループにおいてシーケンスが変更される例について図16を参照しながら説明する。A〜Fは、ショット領域に対応付けられた配置レシピの種別を示していて、図16では、ショット領域の識別子を意味するものと理解されてもよい。つまり、配置レシピA、B、C、D、E、Fは、ショット番号5、6、7、8、9、10のショット領域にそれぞれ対応する。
<ケース1>
ケース1では、ショット番号5からショット番号10までのショット領域の全てにおいて、接触前アライメント計測において異常が発生しない(つまり、アライメント計測が成功する)。ケース1では、ショット番号5、6、7、8、9、10(配置レシピA、B、C、D、E、F)の順にインプリント処理がなされる。
以下のケース2〜6は、ショット番号6(B)のショット領域に対する接触前アライメント計測において異常(アライメント計測の失敗)が発生し、シーケンスが変更されるケースである。
<ケース2>
ケース2では、ショット番号6(B)のショット領域に対する接触前アライメント計測において異常が発生し、該ショット領域に対する処理を中断する。そして、ケース2では、次にインプリント処理がなされることが予定されていたショット番号7(C)のショット領域に対する接触前アライメント計測に移行する。
ショット番号7(C)のショット領域に対する接触前アライメント計測が成功した場合、そのタイミングにおける時刻とショット番号7(C)のショット領域に対するインプリント処理の予定開始時刻との差となる時間差(t10−t11)が求められる。そして、その時間差(t10−t11)がインプリント性能に影響を与える時間差以内であるかどうか(つまり、インプリント材の揮発量が足りないことによる影響が許容範囲であるかどうか)が判断される。ケース2は、時間差(t10−t11)が許容範囲内であると判断されたケースである。
ショット番号7(C)のショット領域に対するインプリント処理に続いてショット番号6(B)のショット領域に対するインプリト処理がなされる。そこで、ショット番号6(B)のショット領域に対して、接触前アライメント計測を除くインプリント処理を実行した場合、その実行開始時刻と、ショット番号6(B)のショット領域に対するインプリント処理の予定開始時刻との時間差(t10)が求められる。そして、その時間差(t10)がインプリント性能に影響を与える時間差以内であるかどうか(つまり、インプリント材の揮発量が多すぎることによる影響が許容範囲であるかどうか)が判断される。ケース2は、この時間差(t10)が許容範囲内であると判断されたケースであり、ショット番号6(B)のショット領域に対して、接触前アライメント計測を除くインプリント処理が実行される。ショット番号6(B)のショット領域に対する接触前アライメント計測の結果としては、例えば、該ショット領域に隣接するショット領域であるショット番号5(A)、7(C)のショット領域に対する接触前アライメント計測の結果の平均値を用いることができる。
<ケース3>
ケース3では、シーケンス変更後において、ショット番号7(C)のショット領域についての時間差が許容範囲内である。また、ケース3では、ショット番号6(B)のショット領域についての時間差が許容範囲外、ショット番号8(D)、9(E)、10(F)のショット領域についての時間差が許容範囲内である。ここで、ショット領域についての時間差は、シーケンス変更後における当該ショット領域に対するインプリント処理の開始時刻とシーケンス変更前における当該ショット領域に対する予定開始時刻との時間差である。
<ケース4>
ケース4では、シーケンス変更後において、ショット番号7(C)のショット領域についての時間差が許容範囲内である。また、ケース4では、ショット番号6(B)、8(D)、9(E)、10(F)のショット領域についての時間差が許容範囲外である。ケース4では、ショット番号6(B)からショット番号10(F)のショット領域に対してインプリント材が追加で供給される。時間t13は、ケース5において、ショット番号6(B)からショット番号10(F)のショット領域に対するインプリント材の追加に要する時間である。
<ケース5>
ケース5では、シーケンス変更後において、ショット番号7(C)のショット領域についての時間差が許容範囲外である。また、ケース5では、接触前アライメント計測が成功したと判定した時刻からショット番号7(C)のショット領域のインプリント処理の予定開始時刻の許容範囲になるまでインプリント処理の開始が待たれる。図16には、接触前アライメント計測が成功したと判定した時刻からショット番号7(C)のショット領域のインプリント処理の予定開始時刻までインプリント処理継続開始を待つ例が示されている。ショット番号7(C)のショット領域に対するインプリント処理の終了後、ショット番号8(D)、9(E)、10(F)のショット領域に対してインプリント処理が実行される。最後に、ショット番号6(B)のショット領域に対して、インプリント材が追加で供給される。この追加には、時間t12を要する。その後、ショット番号6(B)のショット領域に対してインプリント処理が実行される。
<ケース6>
ケース6では、ショット番号7(C)のショット領域に対するインプリント処理の終了後、ショット番号6(B)、8(D)、9(E)、10(F)のショット領域にインプリント材を追加で供給し、この順番にインプリント処理を実行する。ショット番号6(B)、8(D)、9(E)、10(F)のショット領域にインプリント材を追加で供給するためには、時間t13を要する。
ケース2に関して説明したように、あるショット領域について接触前アライメント計測が失敗した場合に、そのショット領域に隣接するショット領域について既になされた接触前アライメント計測の結果を用いることができる。しかし、あるショット領域について接触前アライメント計測が失敗し、そのショット領域に隣接するショット領域について未だ接触前アライメント計測がなされていない場合もありうる。この場合、既に接触前アライメント処理がなされた他のショット領域についての接触前アライメント計測の結果を用いることができる。
以下、図14に戻って説明を続ける。工程S403では、制御部400は、工程S106で保存した供給時刻情報とショット番号情報とに基づいて、インプリント対象のショット領域にインプリント材が供給された時刻を示す供給時刻情報を抽出する。工程S404では、制御部400は、接触前アライメントに要する時間、型18の下の位置とディスペンサ23の下の位置との間でショット領域を移動させるために要する時間、ショット領域にインプリント材を配置するために要する時間等の装置情報を取得する。
工程S405では、制御部400は、揮発残存比率、揮発量、工程S403、S404で取得した情報等に基づいて、シーケンス変更を実行する。図15を参照しながらシーケンス変更(工程S405)の詳細を説明する。
工程S501では、制御部400は、接触前アライメント計測で異常が発生したショット領域(以下、エラーショット領域)と、その次のショット領域とを入れ替えた場合、前倒しされるショット領域の処理時刻の変更が許容範囲であるかどうかを判断する。この判断は、前倒しされるショット領域に対するインプリント処理の開始時刻の変更によってインプリント材への型18の接触のタイミングにおけるインプリント材の量と予め設定された閾値との比較によって行うことができる。換言すると、インプリント材の揮発量が予定揮発量よりも少なくなることにより影響が許容範囲であるかどうかが判断される。前倒しされるショット領域に対するインプリント処理の開始時刻の変更が許容範囲であれば、工程S502に移行し、そうでなければ、工程S507に移行する。
工程S502では、制御部400は、エラーショット領域と、次のショット領域とを入れ替えた場合、後送りしされるショット領域(エラーショット領域)の処理時刻の変更が許容範囲であるかどうかを判断する。この判断は、後送りされるショット領域に対するインプリント処理の開始時刻の変更によってインプリント材への型18の接触のタイミングにおけるインプリント材の量と予め設定された閾値との比較によって行うことができる。換言すると、インプリント材の揮発量が予定揮発量よりも多くなることにより影響が許容範囲であるかどうかが判断される。後送りされるショット領域に対するインプリント処理の開始時刻の変更が許容範囲であれば、工程S504に移行し、そうでなければ、工程S503に移行する。
工程S503では、制御部400は、エラーショット領域の次の次のショット領域およびそれに続くショット領域の処理時刻の変更が許容範囲であるかどうかを判断する。この判断は、エラーショット領域の次の次のショット領域とそれに続くショット領域に対するインプリント処理の開始時刻の変更によってインプリント材への型18の接触のタイミングにおけるインプリント材の量と予め設定された閾値との比較によって行われうる。エラーショット領域の次の次のショット領域およびそれに続くショット領域に対するインプリント処理の開始時刻が許容範囲であれば、工程S505に移行し、そうでなければ工程S506に移行する。
工程S503では、制御部400は、エラーショット領域と次のショット領域を入れ替えるようにシーケンスを変更し、また、この入れ替えに伴って、インプリント材の追加をしないように決定する。工程S505では、制御部400は、エラーショット領域と次のショット領域とを入れ替えるようにシーケンスを変更する。また、工程S505では、制御部400は、この入れ替えに伴って、次にインプリント処理がなされるショット領域(エラーショット領域)に対してインプリント材が追加されるように決定する。
工程S506では、制御部400は、エラーショット領域と次のショット領域を入れ替えるようにシーケンスを変更し、また、この入れ替えに伴って、次のショット領域およびそれに続くショット領域の全てに対してインプリント材が追加されるように決定する。工程S507では、制御部400は、エラーショット領域がグループの最後にインプリント処理されるようにシーケンスを変更し、また、この入れ替えに伴って、エラーショット領域のみに対してインプリント材が追加されるように決定する。
以下、図14に戻って説明を続ける。工程S405の後、工程S406では、調整部405は、予め設定されている揮発特性と、変更後のシーケンスにおけるインプリント処理の開始時刻と予定開始時刻との差分である超過時間とに基づいて、該超過時間におけるインプリント材の揮発量を決定する。工程S206では、調整部405は、処理レシピにおいて設定されたインプリント材追加モードを取得する。インプリント材追加モードは、第1実施形態と同様に、第1モードおよび第2モードを含みうる。
工程S408では、制御部400は、追加のインプリント材の供給が必要であるかどうかを工程S405における決定に基づいて判断し、追加のインプリント材の供給が必要である場合は工程S207に移行し、そうでない場合は工程S415に移行する。工程S207以降の処理は、第1実施形態と同様である。工程S415では、制御部400は、処理対象のショット領域の上のインプリント材に対する型18の接触のタイミングを遅くするか必要があるかどうかを判断する。そして、その必要がある場合は、工程S416に移行する、工程S416では、調整部405は、調整処理として、予測経過時間と経過時間との差分に相当する時間だけ、インプリント材に対する型18の接触のタイミングを遅くする処理を実行する。
インプリント装置を用いて形成した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型等である。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMのような、揮発性或いは不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAのような半導体素子等が挙げられる。型としては、インプリント用のモールド等が挙げられる。
硬化物のパターンは、上記物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチング又はイオン注入等が行われた後、レジストマスクは除去される。
次に、インプリント装置によって基板にパターンを形成し、該パターンが形成された基板を処理し、該処理が行われた基板から物品を製造する物品製造方法について説明する。図17(a)に示すように、絶縁体等の被加工材2zが表面に形成されたシリコンウエハ等の基板1zを用意し、続いて、インクジェット法等により、被加工材2zの表面にインプリント材3zを付与する。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材3zが基板上に付与された様子を示している。
図17(b)に示すように、インプリント用の型4zを、その凹凸パターンが形成された側を基板上のインプリント材3zに向け、対向させる。図17(c)に示すように、インプリント材3zが付与された基板1と型4zとを接触させ、圧力を加える。インプリント材3zは型4zと被加工材2zとの隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとして光を型4zを透して照射すると、インプリント材3zは硬化する。
図17(d)に示すように、インプリント材3zを硬化させた後、型4zと基板1zを引き離すと、基板1z上にインプリント材3zの硬化物のパターンが形成される。この硬化物のパターンは、型の凹部が硬化物の凸部に、型の凹部が硬化物の凸部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材3zに型4zの凹凸パターンが転写されたことになる。
図17(e)に示すように、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとしてエッチングを行うと、被加工材2zの表面のうち、硬化物が無いか或いは薄く残存した部分が除去され、溝5zとなる。図17(f)に示すように、硬化物のパターンを除去すると、被加工材2zの表面に溝5zが形成された物品を得ることができる。ここでは硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子等に含まれる層間絶縁用の膜、つまり、物品の構成部材として利用してもよい。
100:インプリント装置、1:基板、18:型、400:制御部

Claims (10)

  1. 基板のショット領域の上に配置されたインプリント材に型を接触させ硬化させるインプリント処理を行うインプリント装置であって、
    前記ショット領域へのインプリント材の供給から前記型の接触までの経過時間が予定経過時間の許容範囲から外れている場合に、前記接触のタイミングにおける前記ショット領域の上のインプリント材の量を調整する調整処理を実行する制御部を備える、
    ことを特徴とするインプリント装置。
  2. 前記制御部は、
    前記ショット領域へのインプリント材の供給および前記インプリント処理を制御する制御情報に基づいて前記予定経過時間を計算する第1計算部と、
    前記ショット領域にインプリント材が供給された後に、前記ショット領域へのインプリント材の供給から前記型の接触までに実際に要する時間を前記経過時間として計算する第2計算部と、
    前記経過時間が前記予定経過時間の前記許容範囲から外れる場合に、前記調整処理を実行する調整部と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記調整部は、前記経過時間が前記予定経過時間の前記許容範囲から外れ、かつ、前記経過時間が前記予定経過時間よりも短い場合に、前記型の接触のタイミングを遅くする、
    ことを特徴とする請求項2に記載のインプリント装置。
  4. 前記基板の複数のショット領域に対する前記インプリント処理の順番が変更された場合に、前記第2計算部による計算および前記調整部による前記調整処理が実行される、
    ことを特徴とする請求項3に記載のインプリント装置。
  5. 前記基板におけるインプリント材が配置された複数のショット領域の少なくとも1つに対する前記インプリント処理がスキップされた場合に、前記第2計算部による計算および前記調整部による前記調整処理が実行される、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載のインプリント装置。
  6. 前記ショット領域の上にインプリント材を供給するディスペンサを更に備え、
    前記調整部は、前記経過時間が前記予定経過時間の前記許容範囲から外れ、かつ、前記経過時間が前記予定経過時間よりも長い場合に、前記ショット領域に対してインプリント材を追加するように前記ディスペンサを制御する処理を前記調整処理として実行する、
    ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  7. 前記調整部は、前記ショット領域に対してインプリント材を追加する場合に、前記ショット領域に既に配置されたインプリント材の位置と同一の位置にインプリント材を追加するように前記ディスペンサを制御する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のインプリント装置。
  8. 前記調整部は、前記ショット領域に対してインプリント材を追加する場合に、前記ショット領域に既に配置されたインプリント材の位置と異なる位置にインプリント材を追加するように前記ディスペンサを制御する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のインプリント装置。
  9. 基板の上に配置されたインプリント材に型を接触させ硬化させるインプリント処理を行うインプリント装置であって、
    インプリント材を吐出するディスペンサと、
    前記基板におけるインプリント材の供給対象のショット領域に対応付けられた配置レシピに従って前記ショット領域にインプリント材が配置されるように前記ディスペンサを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記ショット領域へのインプリント材の供給から前記型の接触までの経過時間に基づいて前記配置レシピが適正であるかどうかを判定し、前記配置レシピが不適正である場合にエラー処理を実行する、
    ことを特徴とするインプリント装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のインプリント装置を用いて基板の上にパターンを形成する工程と、
    前記工程において前記パターンが形成された基板の処理を行う工程と、
    を含み、前記処理が行われた前記基板から物品を製造することを特徴とする物品製造方法。
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