JP2019053236A - 撮像レンズ及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影距離によらず最大画角の主光線の像面への入射角が小さく、合焦による画角変動が小さく、製品外径が小さく、高性能の撮像レンズ、及びこの撮像レンズを備えた撮像装置を提供する。【解決手段】撮像レンズは、物体側から順に、第1レンズ群G1、開口絞りSt、正の第2レンズ群G2からなる。遠距離物体から近距離物体への合焦時に、第1レンズ群G1は不動であり、開口絞りStと第2レンズ群G2が一体的に物体側へ移動する。全系の焦点距離、第1レンズ群G1の焦点距離、第2レンズ群G2の主点位置、第2レンズ群G2の焦点距離、バックフォーカス等に関する所定の条件式を満足する。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像レンズ及び撮像装置に関し、特に、FA(factory automation)用カメラ、MV(Machine Vision)用カメラ、デジタルカメラ、監視用カメラ、車載用カメラ、及びシネマ用カメラ等に好適な撮像レンズ、並びにこの撮像レンズを備えた撮像装置に関する。
MV用カメラ等では合焦機能を有する撮像レンズが用いられている。従来知られている合焦機能を有する結像レンズとして、例えば下記特許文献1〜3に記載のものが挙げられる。特許文献1〜3には、リアフォーカス式のレトロフォーカス型のレンズ系が記載されている。
特開2003−202493号公報 特開平9−43512号公報 特開平8−166537号公報
近年の上記カメラでは撮像レンズとCCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を組み合わせた構成が一般的である。このような構成では周辺光量の低下を抑制するため等の理由から、撮影距離によらず最大画角の主光線の像面への入射角が小さい撮像レンズが要望されている。また、上記カメラでは、合焦による画角変動が小さいことも要求されている。さらに、カメラボディと撮像レンズを接合するマウント部分の規格を考慮して、製品外径を小さく構成することが可能な撮像レンズが求められている。
しかしながら、特許文献1、2に記載のレンズ系は、撮像レンズの製品外径を小さくすることが困難である。特許文献3に記載のレンズ系は、最大画角の主光線の像面への入射角が十分小さいとは言えない。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、撮影距離によらず最大画角の主光線の像面への入射角が小さく、合焦による画角変動が小さく、製品外径を小さく構成することが可能であり、良好な性能を有する撮像レンズ、及びこの撮像レンズを備えた撮像装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の撮像レンズは、物体側から像側へ向かって順に、第1レンズ群と、開口絞りと、正の屈折力を有する第2レンズ群とからなり、遠距離物体から近距離物体への合焦時に、第1レンズ群は像面に対して固定されており、開口絞りと第2レンズ群とが一体的に物体側へ移動し、無限遠物体に合焦した状態において、全系の焦点距離をf、第1レンズ群の焦点距離をf1、開口絞りから第2レンズ群の物体側主点までの光軸方向の距離をsH、第2レンズ群の焦点距離をf2、第1レンズ群の最も物体側のレンズ面での近軸軸上光線の高さをh1、第1レンズ群の最も像側のレンズ面での近軸軸上光線の高さをh2、空気換算距離での全系のバックフォーカスをBfとした場合、
−0.1<f/f1<0.1 (1)
0.8<sH/f2<1.2 (2)
0.3<h1/h2<1 (3)
1.4<f/(Bf×(h1/h2))<2.5 (4)
で表される条件式(1)、(2)、(3)、(4)全てを満足する。
本発明の撮像レンズにおいては、下記条件式(1−1)、(2−1)、(3−1)、(4−1)の少なくとも1つを満足することが好ましい。
−0.06<f/f1<0.06 (1−1)
0.85<sH/f2<1.1 (2−1)
0.35<h1/h2<0.8 (3−1)
1.55<f/(Bf×(h1/h2))<2 (4−1)
本発明の撮像レンズにおいては、無限遠物体に合焦した状態において、第1レンズ群と第2レンズ群との光軸上の間隔をd、第2レンズ群の最も物体側のレンズ面より物体側を負方向として、第2レンズ群の最も物体側のレンズ面から第2レンズ群の物体側焦点までの光軸上の空気換算距離をFf2とした場合、下記条件式(5)を満足することが好ましく、下記条件式(5−1)を満足することがより好ましい。
−1.2<Ff2/d<0 (5)
−1.1<Ff2/d<0 (5−1)
本発明の撮像レンズにおいては、無限遠物体に合焦した状態において、最も物体側のレンズ面から第1レンズ群の最も像側のレンズ面までの光軸上の距離をdG1、最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の距離と上記Bfとの和をTTLとした場合、下記条件式(6)を満足することが好ましく、下記条件式(6−1)を満足することがより好ましい。
0.2<dG1/TTL<0.5 (6)
0.25<dG1/TTL<0.4 (6−1)
本発明の撮像レンズにおいては、最も物体側のレンズ及び物体側から2番目のレンズの少なくとも一方のレンズのd線基準のアッベ数が40より大きいことが好ましく、さらに85より小さいことが好ましい。
本発明の撮像レンズにおいては、無限遠物体に合焦した状態において、最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の距離と上記Bfとの和をTTL、第1レンズ群と第2レンズ群との光軸上の間隔をdとした場合、下記条件式(7)を満足することが好ましく、下記条件式(7−1)を満足することがより好ましい。
4<TTL/d<9 (7)
4.5<TTL/d<8.5 (7−1)
本発明の撮像レンズにおいては、無限遠物体に合焦した状態において、最も物体側のレンズ面から第1レンズ群の最も像側のレンズ面までの光軸上の距離をdG1、第1レンズ群と第2レンズ群との光軸上の間隔をdとした場合、下記条件式(8)を満足することが好ましく、下記条件式(8−1)を満足することがより好ましい。
1<dG1/d<4 (8)
1.4<dG1/d<3.5 (8−1)
本発明の撮像レンズにおいては、無限遠物体に合焦した状態において、第1レンズ群と第2レンズ群との光軸上の間隔をdとした場合、このdと上記Bfに関して下記条件式(9)を満足することが好ましく、下記条件式(9−1)を満足することがより好ましい。
0.5<Bf/d<3 (9)
0.7<Bf/d<2 (9−1)
本発明の撮像レンズにおいては、第1レンズ群は、少なくとも2枚の負レンズを含むことが好ましい。
本発明の撮像装置は、本発明の撮像レンズを備えたものである。
なお、本明細書の「〜からなり」は、実質的な構成を有しているという意味で用いており、構成要素として挙げたもの以外に、実質的に屈折力を有さないレンズ、並びに、絞り、フィルタ、及びカバーガラス等のレンズ以外の光学要素、並びに、レンズフランジ、レンズバレル、撮像素子、及び手振れ補正機構等の機構部分、等が含まれていてもよいことを意図する。
なお、本明細書において、「正の屈折力を有する〜群」は、群全体として正の屈折力を有することを意味する。同様に、「負の屈折力を有する〜群」は、群全体として負の屈折力を有することを意味する。屈折力の符号は、非球面が含まれているものは近軸領域で考えることとする。「レンズ群」は、必ずしも複数のレンズから構成されるものだけでなく、1枚のレンズのみで構成されるものも含む。「全系」は、撮像レンズ全体を意味する。「バックフォーカス」は、最も像側のレンズ面から像側焦点までの光軸上の距離である。上記条件式は全て、無限遠物体に合焦した状態において、d線(波長587.6nm(ナノメートル))を基準としたものである。
本発明によれば、物体側から順に、第1レンズ群と、開口絞りと、正の屈折力を有する第2レンズ群からなるレンズ系において、合焦時の挙動を好適に設定し、所定の条件式を満足することによって、撮影距離によらず最大画角の主光線の像面への入射角が小さく、合焦による画角変動が小さく、製品外径を小さく構成可能であり、良好な性能を有する撮像レンズ、及びこの撮像レンズを備えた撮像装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る撮像レンズ(本発明の実施例1の撮像レンズ)の構成と光路を示す断面図である。 アフォーカル系の第1レンズ群と像側テレセントリックの第2レンズ群とからなる光学系の概念図である。 本発明の実施例2の撮像レンズの構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例3の撮像レンズの構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例4の撮像レンズの構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例5の撮像レンズの構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例1の撮像レンズの各収差図である。 本発明の実施例2の撮像レンズの各収差図である。 本発明の実施例3の撮像レンズの各収差図である。 本発明の実施例4の撮像レンズの各収差図である。 本発明の実施例5の撮像レンズの各収差図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置の概略的な構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1に本発明の一実施形態に係る撮像レンズの構成と光路の断面図を示す。図1に示す例は後述の実施例1の撮像レンズに対応している。図1では、左側が物体側、右側が像側であり、光路として軸上光束2と最大画角の光束3の光路を示している。図1では、「無限遠」と付した上段に無限遠物体に合焦した状態を示し、「0.1m」と付した下段に物体距離が0.1m(メートル)の近距離物体に合焦した状態を示している。なお、物体距離とは、最も物体側のレンズ面から物体までの光軸Z上の距離である。
この撮像レンズは、光軸Zに沿って物体側から像側へ向かって順に、第1レンズ群G1と、開口絞りStと、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とからなる。なお、図1に示す開口絞りStは必ずしも大きさや形状を表すものではなく、光軸Z上の位置を示すものである。
図1の例では、第1レンズ群G1は、物体側から像側へ向かって順に、レンズL11〜L14の4枚のレンズからなり、第2レンズ群G2は、物体側から像側へ向かって順に、レンズL21〜L26の6枚のレンズからなる。
なお、図1では最も像側のレンズと像面Simとの間に平行平板状の光学部材PPを配置した例を示しているが、光学部材PPは図1の例とは異なる位置に配置してもよく、また光学部材PPを省略した構成も可能である。光学部材PPは、赤外線カットフィルタ、ローパスフィルタなどの各種フィルタやカバーガラス等を想定したものである。
この撮像レンズは、遠距離物体から近距離物体への合焦時に、第1レンズ群G1は像面Simに対して固定されており、開口絞りStと第2レンズ群G2とが一体的に物体側へ移動する。すなわち、この撮像レンズはリアフォーカス式のレンズ系であり、合焦時に移動するレンズ群(以下、フォーカスレンズ群という)は開口絞りStと第2レンズ群G2とからなる。合焦時に上記のように開口絞りStと第2レンズ群G2とを移動させることによって、合焦による軸外収差の変動を抑制することができる。図1の開口絞りStと第2レンズ群G2の下の括弧と左方向を向く矢印は、遠距離物体から近距離物体への合焦時に、開口絞りStと第2レンズ群G2とが一体的に物体側へ移動することを意味する。
この撮像レンズは、下記条件式(1)〜(4)全てを満足するように構成されている。
−0.1<f/f1<0.1 (1)
0.8<sH/f2<1.2 (2)
0.3<h1/h2<1 (3)
1.4<f/(Bf×(h1/h2))<2.5 (4)
ただし、
f:全系の焦点距離、
f1:第1レンズ群の焦点距離、
sH:開口絞りから第2レンズ群の物体側主点までの光軸方向の距離、
f2:第2レンズ群の焦点距離、
h1:第1レンズ群の最も物体側のレンズ面での近軸軸上光線の高さ、
h2:第1レンズ群の最も像側のレンズ面での近軸軸上光線の高さ、
Bf:空気換算距離での全系のバックフォーカス
であり、上記条件式で用いている記号はいずれも無限遠物体に合焦した状態におけるものである。図1に第2レンズ群G2の物体側主点Hを示す。ここで、sHの符号は、第2レンズ群G2の物体側主点Hが開口絞りStより像側にある場合を正、物体側にある場合を負としている。なお、h1、h2については「光学技術シリーズ1 レンズ設計法」(松居吉哉著、共立出版)のpp.19、(2.10)〜(2.12)式による近軸光線追跡における定義に準ずる。
条件式(1)を満足することによって、第1レンズ群G1を略アフォーカル系の構成にすることができる。条件式(2)を満足することによって、第2レンズ群G2を像側テレセントリック性の高い構成にすることができる。
ここで、理解を容易にするために、第1レンズ群G1がアフォーカル系に構成され、第2レンズ群G2が像側テレセントリックに構成され、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間に開口絞りStが配置された光学系について図2を参照しながら説明する。図2は、上記光学系を概念的に示した図である。図2に示す光学系では、第1レンズ群G1はアフォーカル系であるから、物体側から第1レンズ群G1へ入射した主光線3cの光軸Zとのなす角の正接(tangent)と、第1レンズ群G1から像側へ射出された主光線3cの光軸Zとのなす角の正接(tangent)は、入射側の角度によらず比例の関係になる。第1レンズ群G1から射出された主光線3cは開口絞りStと光軸との交点を通り、第2レンズ群G2へ入射する。第2レンズ群G2は像側テレセントリックに構成されているから、主光線3cが画角内の光線であれば第2レンズ群G2に入射する主光線3cの画角に関わらず、第2レンズ群G2から射出される主光線3cは光軸Zに平行となる。すなわち、図2に示す光学系では、主光線3cの像面Simへの入射角は必ず0度となる。
図2に示す光学系において、像側から物体側へ主光線3cを逆追跡してみればわかるように、第2レンズ群G2と像面Simの間で主光線3cは光軸Zに平行であるから、フォーカスレンズ群が光軸方向に移動しても、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間の主光線3cの光軸Zとのなす角は不変であり、したがって、第1レンズ群G1より物体側の主光線3cの光軸Zとのなす角も不変である。すなわち、フォーカスレンズ群が移動しても、画角は不変である。
本実施形態の撮像レンズでは、条件式(1)及び(2)を満足することによって、図2の光学系、又は図2の光学系に非常に近い光学系を実現することができる。したがって、条件式(1)及び(2)を満足することによって、撮影距離によらず最大画角の主光線の像面Simへの入射角が小さくなるように抑制することができ、また、合焦による画角変動が小さくなるように抑制することができる。
なお、条件式(1)に代えて下記条件式(1−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。また、条件式(2)に代えて下記条件式(2−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
−0.06<f/f1<0.06 (1−1)
0.85<sH/f2<1.1 (2−1)
撮像レンズは、物体側から像側へ向かって順に、合焦時に不動の第1レンズ群G1と、開口絞りStと、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とからなる群構成を採っている。この群構成と条件式(3)を満足する構成とを兼備することによって、広角なレンズ系でバックフォーカスを確保するのに有利となり、また、フォーカスレンズ群に入射する最大画角の主光線の光軸Zとのなす角が小さくなるため非点収差の変動を抑えることができる。
第1レンズ群G1がアフォーカル光学系の場合は、条件式(3)のh1/h2は第1レンズ群G1のアフォーカル倍率に相当する。条件式(3)の下限以下とならないようにすることによって、第1レンズ群G1に入射する光線と第1レンズ群G1から射出する光線との角度変化が急激になりすぎるのを防ぐことができ、収差の発生を抑制することができる。条件式(3)の上限以上とならないようにすることによって、フォーカスレンズ群に入射する最大画角の主光線の光軸Zとのなす角が小さくなるため、非点収差の変動を抑えることができる。なお、条件式(3)に代えて下記条件式(3−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0.35<h1/h2<0.8 (3−1)
条件式(4)の下限以下とならないようにすることによって、製品外径を小さくするのに有利となる。条件式(4)の上限以上とならないようにすることによって、Fナンバーを小さくしつつバックフォーカスを確保するのが容易となる。なお、条件式(4)に代えて下記条件式(4−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
1.55<f/(Bf×(h1/h2))<2 (4−1)
第1レンズ群G1は、少なくとも2枚の負レンズを含むことが好ましい。このようにした場合は、歪曲収差、及び倍率色収差の発生を抑えることが容易となる。
最も物体側のレンズ及び物体側から2番目のレンズの少なくとも一方のレンズのd線基準のアッベ数が40より大きいことが好ましい。このようにした場合は、倍率色収差の発生を抑制することができる。さらに、最も物体側のレンズ及び物体側から2番目のレンズの少なくとも一方のレンズのd線基準のアッベ数が40より大きく、かつ、85より小さいことがより好ましい。現存する光学材料の中からアッベ数が85より小さい光学材料を選択することによって、上記レンズの屈折率が低くなりすぎないため、歪曲収差の補正に有利となる。
また、この撮像レンズは、下記条件式(5)〜(12)の少なくとも1つを満足することが好ましい。
−1.2<Ff2/d<0 (5)
0.2<dG1/TTL<0.5 (6)
4<TTL/d<9 (7)
1<dG1/d<4 (8)
0.5<Bf/d<3 (9)
1<Bf/(f×tan(ωmax))<3 (10)
0<(f×tan(ωmax))/d<1.1 (11)
8<TTL/(f×tan(ωmax))<11 (12)
ただし、
Ff2:第2レンズ群の最も物体側のレンズ面から第2レンズ群の物体側焦点までの光軸上の空気換算距離、
d:第1レンズ群と第2レンズ群との光軸上の間隔、
dG1:最も物体側のレンズ面から第1レンズ群の最も像側のレンズ面までの光軸上の距離、
TTL:最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の距離と上記Bfとの和
ωmax:最大半画角
であり、上記条件式で用いている記号はいずれも無限遠物体に合焦した状態におけるものである。Ff2の符号は、第2レンズ群G2の物体側焦点が第2レンズ群の最も物体側のレンズ面より像側にある場合を正、物体側にある場合を負としている。ωmaxは、最大全画角の半値である。図2の例では、レンズL11より物体側における、最大画角の光束3中の一点鎖線で示す主光線と光軸Zとのなす角がωmaxに相当する。
以下に、上記の各条件式について説明する。条件式(5)のFf2は、第2レンズ群G2のフロントフォーカスに相当する。第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に開口絞りStを配置したレンズ系において、条件式(5)の下限以下とならないようにすることによって、最大画角の主光線の像面Simへの入射角がマイナス側及びプラス側の一方の大きな値をとることがなく、また、条件式(5)の上限以上とならないようにすることによって、最大画角の主光線の像面Simへの入射角が上記の他方の大きな値をとることがないため、像側テレセントリック性を確保することが可能となる。なお、下記条件式(5−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
−1.1<Ff2/d<0 (5−1)
条件式(6)の下限以下とならないようにすることによって、第1レンズ群G1のアフォーカル倍率を確保するのに有利となる。条件式(6)の上限以上とならないようにすることによって、第2レンズ群G2に入射する軸外光線の高さを確保することができ、また、フォーカスレンズ群の移動量を確保することができる。なお、下記条件式(6−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0.25<dG1/TTL<0.4 (6−1)
条件式(7)の下限以下とならないようにすることによって、良好な収差補正に要するレンズ系の光軸方向の長さを確保することができる。条件式(7)の上限以上とならないようにすることによって、レンズ系全長が長くなりすぎてレンズ径が大きくなるのを防ぐことができる。また、条件式(7)の上限以上とならないようにすることによって、フォーカスレンズ群の移動量を確保することができる。なお、下記条件式(7−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
4.5<TTL/d<8.5 (7−1)
条件式(8)の下限以下とならないようにすることによって、第1レンズ群G1のアフォーカル倍率を確保するのに有利となる。条件式(8)の上限以上とならないようにすることによって、フォーカスレンズ群の移動量を確保することができる。なお、下記条件式(8−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
1.4<dG1/d<3.5 (8−1)
条件式(9)の下限以下とならないようにすることによって、撮像レンズと撮像素子との間隔を確保でき、撮像装置におけるメカ構造を構成することが容易となる。条件式(9)の上限以上とならないようにすることによって、フォーカスレンズ群の移動量を確保することができる。なお、下記条件式(9−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0.7<Bf/d<2 (9−1)
条件式(10)の下限以下とならないようにすることによって、撮像レンズと撮像素子との間隔を確保でき、マウント部のメカ構造を構成することが容易となる。条件式(10)の上限以上とならないようにすることによって、レンズ系全長が長くなりすぎるのを防ぐことができる。
条件式(11)の下限については、f、tanωmax、dが正の値をとるため0<(f×tan(ωmax))/dとなる。条件式(11)の上限以上とならないようにすることによって、フォーカスレンズ群の移動量を確保することができる。
条件式(12)の下限以下とならないようにすることによって、十分なバックフォーカスとフォーカスレンズ群の移動量を確保するのに有利となる。条件式(12)の上限以上とならないようにすることによって、レンズ系全長が長くなりすぎることがないため、最も物体側のレンズの有効径もしくは最も像側のレンズの有効径を抑えることができ、撮像レンズの製品外径を小さくすることに有利となる。
上述した好ましい構成及び可能な構成は、任意の組合せが可能であり、要求される仕様に応じて適宜選択的に採用されることが好ましい。本実施形態によれば、撮影距離によらず最大画角の主光線の像面Simへの入射角が小さく、合焦による画角変動が小さく、製品外径を小さく構成可能であり、良好な性能を有する撮像レンズを実現することが可能である。なお、「主光線の像面Simへの入射角」とは、主光線と、像面Simの法線とがなす角である。また、ここでいう「最大画角の主光線の像面Simへの入射角が小さく」とは、像面Simの垂線と最大画角の主光線とのなす角が−5度〜+5度の範囲内にあることを意味する。
次に、本発明の撮像レンズの数値実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1の撮像レンズの断面図は図1に示したものであり、その図示方法は上述したとおりであるので、ここでは重複説明を一部省略する。実施例1の撮像レンズは、物体側から像側へ向かって順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、開口絞りStと、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とからなる。遠距離物体から近距離物体への合焦時に、第1レンズ群G1は像面Simに対して固定されており、開口絞りStと第2レンズ群G2とが一体的に物体側へ移動する。第1レンズ群G1は、物体側から像側へ向かって順に、レンズL11〜L14の4枚のレンズからなり、第2レンズ群G2は、物体側から像側へ向かって順に、レンズL21〜L26の6枚のレンズからなる。
実施例1の撮像レンズの基本レンズデータを表1に、諸元と可変面間隔を表2に、非球面係数を表3に示す。表1において、面番号の欄には最も物体側の面を第1面とし像側に向かうに従い1つずつ番号を増加させた場合の面番号を示し、Rの欄には各面の曲率半径を示し、Dの欄には各面とその像側に隣接する面との光軸上の面間隔を示す。また、Ndの欄には各構成要素のd線(波長587.6nm(ナノメートル))に対する屈折率を示し、νdの欄には各構成要素のd線基準のアッベ数を示す。
表1では、曲率半径の符号は、物体側に凸面を向けた面形状のものを正、像側に凸面を向けた面形状のものを負としている。表1には開口絞りSt及び光学部材PPも合わせて示している。表1では、開口絞りStに相当する面の面番号の欄には面番号と(St)という語句を記載している。表1のDの最下欄の値は表中の最も像側の面と像面Simとの間隔である。表1では可変面間隔については、DD[ ]という記号を用い、[ ]の中にこの間隔の物体側の面番号を付してDの欄に記入している。
表2に、無限遠物体に合焦した状態の全系の焦点距離f、物体距離が0.1m(メートル)の物体に合焦した状態の全系の焦点距離fnear、無限遠物体に合焦した状態の空気換算距離での全系のバックフォーカスBfを示す。また、表2に無限遠物体に合焦した状態と物体距離が0.1m(メートル)の物体に合焦した状態の、FナンバーFNo.、最大全画角2ω、及び可変面間隔の値をd線基準で示す。2ωの欄の(°)は単位が度であることを意味する。表2では、無限遠物体に合焦した状態の各値を「無限遠」と表記した欄に示し、物体距離が0.1m(メートル)の物体に合焦した状態の各値を「0.1m」と表記した欄に示す。
表1では、非球面の面番号には*印を付しており、非球面の曲率半径の欄には近軸の曲率半径の数値を記載している。表3に、非球面の面番号と各非球面に関する非球面係数を示す。表3の非球面係数の数値の「E±n」(n:整数)は「×10±n」を意味する。非球面係数は、下式で表される非球面式における各係数KA、Am(m=3、4、5、…)の値である。
Zd=C×h/{1+(1−KA×C×h1/2}+ΣAm×h
ただし、
Zd:非球面深さ(高さhの非球面上の点から、非球面頂点が接する光軸に垂直な平面に
下ろした垂線の長さ)
h:高さ(光軸からのレンズ面までの距離)
C:近軸曲率
KA、Am:非球面係数
であり、非球面式のΣはmに関する総和を意味する。
各表のデータにおいて、角度の単位としては度を用い、長さの単位としてはmm(ミリメートル)を用いているが、光学系は比例拡大又は比例縮小しても使用可能なため他の適当な単位を用いることもできる。また、以下に示す各表では所定の桁でまるめた数値を記載している。
図7に実施例1の撮像レンズの各収差図を示す。図7では左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差、及び倍率色収差を示す。図7では「無限遠」と付した上段に無限遠物体に合焦した状態のものを示し、「0.1m」と付した下段に物体距離が0.1m(メートル)の物体に合焦した状態のものを示す。球面収差図では、d線(波長587.6nm(ナノメートル))、C線(波長656.3nm(ナノメートル))、F線(波長486.1nm(ナノメートル))、及びg線(波長435.8nm(ナノメートル))における収差をそれぞれ黒の実線、長破線、短破線、及び二点鎖線で示す。非点収差図では、サジタル方向のd線における収差を実線で示し、タンジェンシャル方向のd線における収差を短破線で示す。歪曲収差図ではd線における収差を実線で示す。倍率色収差図では、C線、F線、及びg線における収差をそれぞれ長破線、短破線、及び二点鎖線で示す。球面収差図のFNo.はFナンバーを意味し、その他の収差図のωは半画角を意味する。
上述した実施例1の撮像レンズに関する各データの記号、意味、記載方法、及び図示方法は、特に断りがない限り以下の実施例のものについても同様であるので、以下では重複説明を省略する。
[実施例2]
実施例2の撮像レンズの断面図を図3に示す。実施例2の撮像レンズは、物体側から像側へ向かって順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、開口絞りStと、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とからなる。遠距離物体から近距離物体への合焦時に、第1レンズ群G1は像面Simに対して固定されており、開口絞りStと第2レンズ群G2とが一体的に物体側へ移動する。第1レンズ群G1は、物体側から像側へ向かって順に、レンズL11〜L15の5枚のレンズからなり、第2レンズ群G2は、物体側から像側へ向かって順に、レンズL21〜L26の6枚のレンズからなる。実施例2の撮像レンズの基本レンズデータを表4に、諸元と可変面間隔を表5に、非球面係数を表6に、各収差図を図8に示す。
[実施例3]
実施例3の撮像レンズの断面図を図4に示す。実施例3の撮像レンズは、物体側から像側へ向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、開口絞りStと、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とからなる。遠距離物体から近距離物体への合焦時に、第1レンズ群G1は像面Simに対して固定されており、開口絞りStと第2レンズ群G2とが一体的に物体側へ移動する。第1レンズ群G1は、物体側から像側へ向かって順に、レンズL11〜L17の7枚のレンズからなり、第2レンズ群G2は、物体側から像側へ向かって順に、レンズL21〜L26の6枚のレンズからなる。実施例3の撮像レンズの基本レンズデータを表7に、諸元と可変面間隔を表8に、非球面係数を表9に、各収差図を図9に示す。
[実施例4]
実施例4の撮像レンズの断面図を図5に示す。実施例4の撮像レンズは、物体側から像側へ向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、開口絞りStと、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とからなる。遠距離物体から近距離物体への合焦時に、第1レンズ群G1は像面Simに対して固定されており、開口絞りStと第2レンズ群G2とが一体的に物体側へ移動する。第1レンズ群G1は、物体側から像側へ向かって順に、レンズL11〜L13の3枚のレンズからなり、第2レンズ群G2は、物体側から像側へ向かって順に、レンズL21〜L23の3枚のレンズからなる。実施例4の撮像レンズの基本レンズデータを表10に、諸元と可変面間隔を表11に、各収差図を図10に示す。
[実施例5]
実施例5の撮像レンズの断面図を図6に示す。実施例5の撮像レンズは、物体側から像側へ向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、開口絞りStと、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とからなる。遠距離物体から近距離物体への合焦時に、第1レンズ群G1は像面Simに対して固定されており、開口絞りStと第2レンズ群G2とが一体的に物体側へ移動する。第1レンズ群G1は、物体側から像側へ向かって順に、レンズL11〜L13の3枚のレンズからなり、第2レンズ群G2は、物体側から像側へ向かって順に、レンズL21〜L23の3枚のレンズからなる。実施例5の撮像レンズの基本レンズデータを表12に、諸元と可変面間隔を表13に、各収差図を図11に示す。
表14に実施例1〜5の撮像レンズの条件式(1)〜(12)の対応値を示す。実施例1〜5はd線を基準波長としている。表14にはd線基準での値を示す。
次に、本発明の実施形態に係る撮像装置について説明する。図12に、本発明の実施形態の撮像装置の一例として、本発明の実施形態に係る撮像レンズ1を用いた撮像装置10の概略構成図を示す。撮像装置10としては、例えば、FA用カメラ、MV用カメラ、または監視カメラを挙げることができる。
撮像装置10は、撮像レンズ1、撮像レンズ1の像側に配置されたフィルタ4、撮像素子5、撮像素子5からの出力信号を演算処理する信号処理部6、及び撮像レンズ1の合焦を行うためのフォーカス制御部7を備える。図12では撮像レンズ1が有する第1レンズ群G1、開口絞りSt、及び第2レンズ群G2を概念的に図示している。撮像素子5は、撮像レンズ1により形成された被写体の像を撮像して電気信号に変換するものであり、例えばCCDまたはCMOS等を用いることができる。撮像素子5は、その撮像面が撮像レンズ1の像面に一致するように配置される。撮像装置10は、本発明の実施形態に係る撮像レンズ1を備えているため、合焦による画角変動が小さく、製品外径を小さく構成可能であり、撮影距離によらず良好な画像を取得することができる。
以上、実施形態及び実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態及び実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズの曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数、及び非球面係数等は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。
例えば、上記実施例では無限遠物体から近距離物体に合焦するレンズ系を挙げたが、本発明は有限距離の遠距離物体から近距離物体に合焦する撮像レンズに適用可能であることは言うまでもない。
また、本発明の実施形態に係る撮像装置についても、上記例に限定されず、デジタルカメラ、及び車載用カメラとする等、種々の態様とすることができる。
1 撮像レンズ
2 軸上光束
3 最大画角の光束
4 フィルタ
5 撮像素子
6 信号処理部
7 フォーカス制御部
10 撮像装置
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
H 第2レンズ群の物体側主点
L11〜L17、L21〜L26 レンズ
PP 光学部材
Sim 像面
St 開口絞り
Z 光軸

Claims (19)

  1. 物体側から像側へ向かって順に、第1レンズ群と、開口絞りと、正の屈折力を有する第2レンズ群とからなり、
    遠距離物体から近距離物体への合焦時に、前記第1レンズ群は像面に対して固定されており、前記開口絞りと前記第2レンズ群とが一体的に物体側へ移動し、
    無限遠物体に合焦した状態において、
    全系の焦点距離をf、
    前記第1レンズ群の焦点距離をf1、
    前記開口絞りから前記第2レンズ群の物体側主点までの光軸方向の距離をsH、
    前記第2レンズ群の焦点距離をf2、
    前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面での近軸軸上光線の高さをh1、
    前記第1レンズ群の最も像側のレンズ面での近軸軸上光線の高さをh2、
    空気換算距離での全系のバックフォーカスをBfとした場合、
    −0.1<f/f1<0.1 (1)
    0.8<sH/f2<1.2 (2)
    0.3<h1/h2<1 (3)
    1.4<f/(Bf×(h1/h2))<2.5 (4)
    で表される条件式(1)、(2)、(3)、(4)全てを満足する撮像レンズ。
  2. 無限遠物体に合焦した状態において、
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との光軸上の間隔をd、
    前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ面より物体側を負方向として、前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ面から前記第2レンズ群の物体側焦点までの光軸上の空気換算距離をFf2とした場合、
    −1.2<Ff2/d<0 (5)
    で表される条件式(5)を満足する請求項1記載の撮像レンズ。
  3. 無限遠物体に合焦した状態において、
    最も物体側のレンズ面から前記第1レンズ群の最も像側のレンズ面までの光軸上の距離をdG1、
    最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の距離と前記Bfとの和をTTLとした場合、
    0.2<dG1/TTL<0.5 (6)
    で表される条件式(6)を満足する請求項1又は2記載の撮像レンズ。
  4. 最も物体側のレンズ及び物体側から2番目のレンズの少なくとも一方のレンズのd線基準のアッベ数が40より大きい請求項1から3のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  5. 無限遠物体に合焦した状態において、
    最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の距離と前記Bfとの和をTTL、
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との光軸上の間隔をdとした場合、
    4<TTL/d<9 (7)
    で表される条件式(7)を満足する請求項1から4のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  6. 無限遠物体に合焦した状態において、
    最も物体側のレンズ面から前記第1レンズ群の最も像側のレンズ面までの光軸上の距離をdG1、
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との光軸上の間隔をdとした場合、
    1<dG1/d<4 (8)
    で表される条件式(8)を満足する請求項1から5のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  7. 無限遠物体に合焦した状態において、
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との光軸上の間隔をdとした場合、
    0.5<Bf/d<3 (9)
    で表される条件式(9)を満足する請求項1から6のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  8. 前記第1レンズ群は、少なくとも2枚の負レンズを含む請求項1から7のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  9. −0.06<f/f1<0.06 (1−1)
    で表される条件式(1−1)を満足する請求項1記載の撮像レンズ。
  10. 0.85<sH/f2<1.1 (2−1)
    で表される条件式(2−1)を満足する請求項1記載の撮像レンズ。
  11. 0.35<h1/h2<0.8 (3−1)
    で表される条件式(3−1)を満足する請求項1記載の撮像レンズ。
  12. 1.55<f/(Bf×(h1/h2))<2 (4−1)
    で表される条件式(4−1)を満足する請求項1記載の撮像レンズ。
  13. −1.1<Ff2/d<0 (5−1)
    で表される条件式(5−1)を満足する請求項2記載の撮像レンズ。
  14. 0.25<dG1/TTL<0.4 (6−1)
    で表される条件式(6−1)を満足する請求項3記載の撮像レンズ。
  15. 最も物体側のレンズ及び物体側から2番目のレンズの少なくとも一方のレンズのd線基準のアッベ数が、40より大きく、かつ、85より小さい請求項4記載の撮像レンズ。
  16. 4.5<TTL/d<8.5 (7−1)
    で表される条件式(7−1)を満足する請求項5記載の撮像レンズ。
  17. 1.4<dG1/d<3.5 (8−1)
    で表される条件式(8−1)を満足する請求項6記載の撮像レンズ。
  18. 0.7<Bf/d<2 (9−1)
    で表される条件式(9−1)を満足する請求項7記載の撮像レンズ。
  19. 請求項1から18のいずれか1項記載の撮像レンズを備えた撮像装置。
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