JP2019053137A - 光走査装置、画像形成装置及び管理システム - Google Patents

光走査装置、画像形成装置及び管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】光走査装置の故障を検知する効率及び精度を改善すること。【解決する手段】レーザ光を偏向する回転多面鏡15aを回転させFG信号16を出力するモータ15と、偏向されたレーザ光を検知してBD信号21を出力するBD20と、FG信号16又はBD信号21に基づいてモータ15の回転を制御する画像制御部5と、FG信号16、BD信号21の周期に基づいてモータ15が目標回転速度で安定回転していることを検知した場合には、それぞれFGロック信号45、BDロック信号46を出力する判定部40と、を備え、画像制御部5は、所定の時間内に判定部40からFGロック信号45が出力されない場合にはモータ15の異常を報知し(S104)、判定部40からFGロック信号45が出力された場合には、所定の時間内に判定部40からBDロック信号46が出力されない場合にはBD信号21の周期異常を報知する(S107)。【選択図】図6

Description

本発明は、光走査装置、電子写真方式の画像形成装置及び複数の画像形成装置を管理する管理システムに関し、特に光走査装置のエラー情報の報知に関する。
従来から画像形成装置が備える光走査装置では、半導体レーザから出射される光ビームを回転多面鏡により偏向し、fθレンズを介して感光ドラムに照射して静電潜像を形成する方式が知られている。この方式では、回転多面鏡を安定的に回転させるため、スキャナモータの安定した回転制御が要求される。ビームディテクタは光走査装置内に配置され、ラスタスキャンされた光ビームを所定の位置で検知してビーム検知信号を出力する。ビーム検知信号に基づいてスキャナモータの回転基準信号が生成され、回転基準信号に基づいて、各スキャナモータが等速回転するように制御される。一方、ビームディテクタに光ビームが到達しなかった場合は、ビーム検知信号が出力されないため、スキャナモータの回転基準信号が生成されず、その結果、スキャナモータの回転制御を安定的に行うことができないという課題がある。特許文献1では、上述した課題に対応するため、次のような構成を有する光走査装置が提案されている。すなわち、提案された光走査装置では、光ビームを検知する光ビーム検知部、光ビーム検知部に光ビームが所定期間に検知されないと走査異常と判定する走査異常判定部、及び走査異常の原因を判定する異常原因判定部を備えている。
特許第5957394号公報
ビーム検知信号は、スキャナモータが正常に駆動されてはじめて、ビームディテクタから出力される。したがって、光ビームが出力されているかどうかの検知は、スキャナモータが正常回転していることを確認した後に行うことが望ましい。しかしながら、上述した従来の方式では、ビーム検知信号周期の確認を行った後にスキャナモータの回転状態の検知を行っている。先にスキャナモータの回転状態の検知を行い、回転状態が正常であることを確認した後にビーム検知信号周期の確認を行うようにすれば、スキャナモータの回転状態が異常な場合には、ビーム検知信号周期の確認を行う必要がない。その結果、故障箇所を検知する効率を上げることができ、このように、従来の方式では故障を検知する効率が低いという課題がある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、光走査装置の故障を検知する効率及び精度を改善することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
(1)レーザ光を出射する光源と、前記レーザ光が感光体上を走査するように前記レーザ光を偏向する回転多面鏡と、前記回転多面鏡を回転させ、前記回転多面鏡の回転に応じた第1の回転周期信号を出力する駆動モータと、偏向された前記レーザ光を検知して、第2の回転周期信号を出力する検知手段と、選択された前記第1の回転周期信号又は前記第2の回転周期信号に基づいて、前記駆動モータの回転を制御する制御手段と、入力される前記第1の回転周期信号の周期を測定し、測定された前記第1の回転周期信号の周期に基づいて、前記駆動モータの回転状態を検知し、前記駆動モータが目標回転速度で回転している場合には安定回転を示す第1の状態信号を出力し、入力される前記第2の回転周期信号の周期を測定し、測定された前記第2の回転周期信号の周期に基づいて、前記駆動モータの回転状態を検知し、前記駆動モータが目標回転速度で回転している場合には安定回転を示す第2の状態信号を出力する出力手段と、を備え、前記制御手段は、前記駆動モータを駆動すると、前記第1の回転周期信号に基づいて前記駆動モータの回転を制御し、所定の時間内に前記出力手段から前記第1の状態信号が出力されない場合には前記駆動モータの異常を報知し、前記出力手段から前記第1の状態信号が出力された場合には、前記第2の回転周期信号に基づいて前記駆動モータの回転を制御し、前記所定の時間内に前記出力手段から前記第2の状態信号が出力されない場合には前記第2の回転周期信号の周期異常を報知することを特徴とする光走査装置。
(2)前記感光体と、前記(1)に記載の光走査装置と、情報を表示する表示部と、前記表示部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記制御手段から報知された異常情報を前記表示部に表示することを特徴とする画像形成装置。
(3)複数の前記(2)に記載の画像形成装置と、複数の前記画像形成装置とネットワーク回線を介して接続された管理装置と、を備える管理システムであって、前記制御部は、前記異常情報を前記管理装置に送信し、前記管理装置は、情報を表示する表示装置を有し、複数の前記画像形成装置から受信した前記異常情報を解析し、前記表示装置に表示することを特徴とする管理システム。
本発明によれば、光走査装置の故障を検知する効率及び精度を改善することができる。
実施例1〜4の画像形成装置の構成を示す断面図 実施例1〜4の光走査装置の構成を説明する要部模式図 実施例1〜4のスキャナモータの制御を説明するブロック図 実施例1〜4のモータ制御部の構成を示すブロック図、及びモータ制御部の動作を説明するタイミングチャート 実施例1〜4のFGロック信号及びBDロック信号を説明するグラフ、及びロック検知部の構成を示すブロック図 実施例1の光走査装置の異常検知の制御シーケンスを示すフローチャート 実施例2、3の電源電圧検知部の構成を示すブロック図 実施例2のレーザ駆動部及び半導体レーザの構成を示すブロック図、及びレーザ駆動部の動作を説明するタイミングチャート 実施例2の電流検知部の構成を示すブロック図 実施例2の光走査装置の異常検知の制御シーケンスを示すフローチャート 実施例3の電流検知部の構成を示すブロック図、及び閾値を説明するグラフ 実施例3の光走査装置の異常検知の制御シーケンスを示すフローチャート 実施例4の管理システムを示す図
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[画像形成装置の構成]
図1は、実施例1の電子写真方式の画像形成装置100の全体構成を示す断面図である。画像形成装置100は、光走査装置2Y、2M、2C、2K、画像制御部5、画像読取部500、感光ドラム29Y、29M、29C、29Kを含む画像形成部503、定着部504、及び給紙/搬送部505から構成される。画像読取部500は、原稿台に置かれた原稿に対して、照明を当てて原稿の画像を光学的に読み取り、読み取った画像を画像データ(電気信号)へ変換する。コントローラ(不図示)は、画像読取部500から画像データを受信し、受信した画像データを画像信号へ変換し、光走査装置2(2Y、2M、2C、2K)に送信する。制御手段である画像制御部5は、後述するCPU47(図5[B]参照)を有し、光走査装置2Y、2M、2C、2Kの発光制御や後述するスキャナモータ15(図2参照)の回転制御を行う。図1中の符号の添字Y、M、C、Kは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)に対応する構成であることを示す。なお、以下では、特定の感光ドラム等を指す場合を除き、符号の添字を省略することとする。また、画像形成装置100の上部には、データを入力する入力部や情報を表示する表示部を有する操作部140を備えている。また、制御部130は、後述する画像形成動作を行うために、上述した各装置を制御する。
画像形成部503は、4つの画像形成ステーションP(PY、PM、PC、PK)を有する。4つの画像形成ステーションPは同じ構成を有し、無端の中間転写ベルト511の回転方向(時計回り方向)に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に並べられている。画像形成ステーションPのそれぞれは、矢印方向(反時計回り方向)に回転する感光体である感光ドラム29を有し、感光ドラム29の周りには、回転方向(反時計回り方向)に沿って、帯電器3、現像装置4、及びクリーニング装置7が配置されている。
帯電器3は、回転する感光ドラム29の表面を同じ電位で均一に帯電する。光走査装置2は、画像信号に従って変調された光ビームを出射して、感光ドラム29の表面上に静電潜像を形成する。現像装置4は、感光ドラム29上(感光体上)に形成された静電潜像をそれぞれの色のトナー(現像剤)を付着させて現像し、トナー像を形成する。一次転写部材6により、感光ドラム29上のトナー像は中間転写ベルト511上に順次重畳して転写され、カラー画像が形成される。クリーニング装置7は、中間転写ベルト511に転写されずに感光ドラム29上に残ったトナーを回収する。
記録媒体であるシートSは、給紙/搬送部505の給紙カセット508又は手差しトレイ509から二次転写ローラ510へ搬送される。二次転写ローラ510は、中間転写ベルト511上のトナー像を一括して、シートSへ転写する。トナー像が転写されたシートSは、定着部504へ搬送される。定着部504は、シートSを加熱及び加圧してトナーを融解して、シートSにトナー像を定着させる。トナー画像が定着されたシートSは、排出トレイ512へ排出される。
光走査装置2は、イエロー画像の光ビームの出射開始タイミングからそれぞれマゼンタ、シアン及びブラック画像の光ビームの出射を順次開始していく。副走査方向(感光ドラム29の回転方向)における光走査装置2の出射開始タイミングを制御することにより、中間転写ベルト511上に色ずれのないフルカラーのトナー像が形成される。
[感光ドラムと光走査装置]
図2は、図1の光走査装置2の構成を説明する図である。光走査装置2は、レーザ駆動部11、半導体レーザ(光源)12、コリメートレンズ13、円柱レンズ14、スキャナモータ15、fθレンズ17及び反射ミラー18を有する。駆動モータであるスキャナモータ15は、複数の反射面(図2では5面)を備える回転多面鏡15aを回転駆動し、回転多面鏡15aに入射するレーザ光を偏向させる。また、スキャナモータ15を制御するモータ駆動部15b(後述する図3参照)が設けられている。モータ駆動部15bは、スキャナモータ15の回転駆動を制御すると共に、スキャナモータ15の回転速度が安定したか否かを判断する機能を有している。また、モータ駆動部15bは、回転多面鏡15aの回転角度に応じた回転角度信号(以下、FG信号という)16を出力する。
図1に示すように、画像制御部5は、光走査装置2の外部で、画像形成装置100の本体側に設けられている。画像制御部5と光走査装置2とは、信号線を介して電気的に接続されている。レーザ駆動部11の制御により半導体レーザ12から出射されたレーザ光は、コリメートレンズ13及び円柱レンズ14を経て、回転多面鏡15aへと進む。レーザビームL1は、回転多面鏡15aにより偏向され、fθレンズ17を経てビームディテクタ20(以下、BD20という)に入射する。検知手段であるBD20は、レーザビームL1を検知すると、画像領域の基準位置を決定する第2の回転周期信号であるBD信号21を出力する。一方、感光ドラム29上に画像形成が行われる画像領域では、レーザビームL2が、fθレンズ17を通過した後、反射ミラー18により反射されて感光ドラム29上を走査し、静電潜像が形成される。
[スキャナモータの制御]
図3はスキャナモータ15を制御する制御部の構成を示すブロック図である。図3において、スキャナモータ15は、第1の回転周期信号であるFG信号16をモータ制御部30に出力する。また、レーザ駆動部11の制御により半導体レーザ12から出射されたレーザ光は、回転多面鏡15aにより偏向されてBD20に入射し、BD20はレーザ光を検知するとBD信号21をモータ制御部30及びレーザ駆動部11に出力する。モータ制御部30には、スキャナモータ15から出力されたFG信号16及びBD20から出力されたBD信号21が入力される。そして、回転制御部であるモータ制御部30は、FG信号16及びBD信号21の周期の計測結果に基づいて、モータ制御信号23をスキャナモータ15のモータ駆動部15bに出力する。スキャナモータ15に設けられたモータ駆動部15bは、モータ制御部30からのモータ制御信号23に応じて回転多面鏡15aの回転を制御する。
モータ制御部30は、入力されるFGロック信号45に応じて、FG信号16又はBD信号21を選択し、選択された信号の周期に基づいてモータ制御信号23を出力する。なお、FG信号16又はBD信号21を選択するタイミングについては後述する。スキャナモータ15の起動開始時には不要なレーザ発光を行わないようにするため、モータ制御信号23は、FG信号16に基づいて生成される。一方、スキャナモータ15が所定の回転数に到達した場合は、モータ制御信号23は、信号周期が安定しているBD信号21に基づいて生成される。
[モータ制御信号の生成]
図4はモータ制御部30の動作を説明するための図であり、図4[A]はモータ制御部30の構成を示す回路ブロック図であり、図4[B]はモータ制御部30の回路動作を説明するタイミングチャートである。図4[A]において、分周器31aにはFG信号16が入力され、分周器31bにはBD信号21が入力される。分周器31a、31bでは、入力された信号を分周して、スキャナモータ15が1回転するたびにハイレベルとローレベルの信号レベルが切り替わるパルス信号を出力する。
選択回路32は、入力されるFGロック信号45に応じて、分周器31a又は分周器31bから出力された信号を選択し、選択された信号を制御信号33として立ち上がりエッジ検知回路34a及び立ち下がりエッジ検知回路34bに出力する。なお、選択回路32の出力タイミングについては後述する。立ち上がりエッジ検知回路34aは、制御信号33の立ち上がりエッジに同期した信号を出力し、立ち下がりエッジ検知回路34bは、制御信号33の立ち下がりエッジに同期した信号を出力する。
カウンタ35aは、立ち上がりエッジ検知回路34aから信号が出力されると、カウンタ値をクリアして、メインクロック回路(以下、MCLKという)27から出力されるクロック信号によりカウントを開始する。第2の周期である基準周期設定値28は、例えば記憶装置等に格納された値であり、スキャナモータ15の所定の回転速度を時間(クロック信号の数)に換算した値である。カウンタ35aは、立ち上がりエッジ検知回路34aからの出力信号によりカウンタ値をクリアした後にカウントを開始し、カウンタ値が基準周期設定値28になるまでカウントを行う。同様に、カウンタ35bは、立ち下がりエッジ検知回路34bからの出力信号によりカウンタ値をクリアした後にカウントを開始し、カウンタ値が基準周期設定値28になるまでカウントを行う。カウンタ35a及びカウンタ35bは、回転多面鏡15aが2回転する毎、すなわちスキャナモータ15が2回転する毎に、各々、カウントを開始してからカウンタ値が基準周期設定値28になるまでハイレベルの信号を出力する。カウンタ35a及びカウンタ35bから出力される信号の状態に基づいて回転周期が遅延している(長い)場合は、ORゲート回路36により加速信号23aがモータ駆動部15bに出力される。一方、回転周期が短くなっている場合には、NANDゲート回路37により、減速信号23bがモータ駆動部15bに出力される。すなわち、スキャナモータ15の回転速度が遅い場合には、制御信号33の周期は基準周期設定値28より長く、カウンタ35aの出力とカウンタ35bの出力の差分が加速信号23aになる。一方、スキャナモータ15の回転速度が上昇するに従い、制御信号33の周期が短くなり、基準周期設定値28との差分が縮まる。スキャナモータ15の回転速度に応じて加速信号23aの出力信号周期が短くなる。その結果、スキャナモータ15の回転速度が所定回転速度を超えると、カウンタ35aの出力信号のハイレベル期間とカウンタ35bの出力信号のハイレベル期間が重複する。この重複した期間が、スキャナモータ15の回転速度の超過分であり、減速信号23bとなる。
図4[B]はモータ制御部30の回路動作を説明するタイミングチャートであり、a)は、分周器31aに入力される回転検知信号であるFG信号16の信号波形、b)は、分周器31bに入力されるビーム検知信号であるBD信号21の信号波形である。また、c)は、制御信号33の信号波形、d)は、立ち上がりエッジ検知回路34aの出力信号の波形、e)は立ち下がりエッジ検知回路34bの出力信号の波形、f)はカウンタ35aの出力信号の波形を示している。更に、g)はカウンタ35bの出力信号の波形を示し、h)は、モータ駆動部15bに出力されるモータ制御信号23のうちの加速信号23a、減速信号23bの信号波形を示し、i)はスキャナモータ15の回転周期の順番を示し、横軸は時間を示している。a)、b)に示すように、スキャナモータ15は1回転する毎に、FG信号は6パルス出力され、回転多面鏡15aは反射面を5面有するため、BD信号は5パルス出力される。図4[B]では、各分周器(31a、31b)の比率を回転多面鏡15aの1回転単位で制御を行うよう設定する。例えば、FG信号16は分周比『6』、BD信号21は分周比『5』で、これらは回転多面鏡15aの1回転に出力されるパルス数である。
c)に示すように、制御信号33は、スキャナモータ15が1回転する毎にハイレベルとローレベルが切り替わる信号(第1の周期を示す信号)を出力する。そして、d)、e)に示すように、立ち上がりエッジ検知回路34aは、制御信号33の立ち上がりタイミングでローレベルに立ち下がる信号を出力する。一方、立ち下がりエッジ検知回路34bは、制御信号33の立ち下がりタイミングでローレベルに立ち下がる信号を出力する。f)に示すようにカウンタ35aは、立ち上がりエッジ検知回路34aから出力された信号の立ち下がりタイミングでカウンタ値をクリア後、カウントを開始してハイレベルの信号を出力する。そして、カウンタ35aは、カウンタ値が基準周期設定値28に到達するとカウントを停止し、ローレベルの信号を出力する。同様に、g)に示すように、カウンタ35bは、立ち上がりエッジ検知回路34bから出力された信号の立ち下がりタイミングでカウンタ値をクリア後、カウントを開始してハイレベルの信号を出力する。そして、カウンタ値が基準周期設定値28に到達するとカウントを停止し、ローレベルの信号を出力する。
h)はカウンタ35a、35bの出力に応じて、モータ駆動部15bに出力される加速信号23a、減速信号23bを示している。加速信号23aは、カウンタ35a、35bの出力信号が共にローレベルの期間だけローレベル状態の信号である。一方、減速信号23bは、カウンタ35a、35bの出力信号が共にハイレベルの期間だけローレベル状態の信号である。また、ローレベル状態の期間の長さは、スキャナモータ15の回転速度と目標とする回転速度との差分が大きいと長くなり、小さいと短くなる。i)に示す回転周期において、回転周期1〜3では、スキャナモータ15の回転が遅いので、加速信号23aが出力されている。ところが、回転周期4〜6では、スキャナモータ15の回転速度が目標とする回転速度の所定範囲内に保持されているため、加速信号23a及び減速信号23bは共に出力されていない。一方、回転周期7〜9では、スキャナモータ15の回転速度が目標とする回転速度よりも速くなっているため、減速信号23bが出力されている。
また、スキャナモータ15のモータ駆動部15bは、モータ制御部30から出力されるモータ制御信号23、すなわち加速信号23a及び減速信号23bに応じて、表1に示すスキャナモータ15の回転制御を行う。表1は、加速信号23a及び減速信号23bに応じてモータ駆動部15bが行う制御を示した表である。
Figure 2019053137
表1において、加速信号、減速信号の列に示すL、Hはそれぞれローレベル、ハイレベルを示している。また、モータ駆動部の制御の列は、加速信号23a、減速信号23bの状態に応じて行うスキャナモータ15の制御が記載されている。加速信号23aがL、減速信号23bがHの場合には、モータ駆動部15bは、スキャナモータ15の回転速度が遅いので、加速制御を行う。加速信号23aがH、減速信号23bがLの場合には、モータ駆動部15bは、スキャナモータ15の回転速度が速いので、減速制御を行う。加速信号23aがH、減速信号23bがHの場合には、モータ駆動部15bは、スキャナモータ15が所定の回転速度で回転しているので、減速・加速制御を行わず、現在の状態を保持する制御を行う。加速信号23aがL、減速信号23bがLの場合には、モータ駆動部15bは、スキャナモータ15への電流供給を遮断し、スキャナモータ15の回転を停止する制御を行う。
[ロック信号の生成]
図5は、FG信号16及びBD信号21の周期が所定範囲内(ロック状態)の場合に出力されるFGロック信号45及びBDロック信号46について説明する図である。図5[A]は、モータ15の起動が開始されてから、FGロック信号45及びBDロック信号46が出力されるまでの出力条件を説明するグラフである。図5[B]は、FGロック信号45及びBDロック信号46を出力する出力手段であるロック判定部40の構成を示すブロック図である。
図5[A]において、縦軸は図4で説明した制御信号33の周期Tを示し、横軸は時間tを示す。図4で説明したように、モータ15を起動した場合には、モータ制御部30は、まずFG信号16の周期に基づいて、モータ15が目標回転速度で回転しているかどうかを監視し、モータ15の回転制御を行う。そして、モータ15が目標回転速度の所定の変動範囲内で回転していることが検知されると、後述するロック判定部40よりFGロック信号45が出力される。FGロック信号45が出力されると、モータ制御部30は、監視する信号をFG信号16からBD信号21に切り替え、BD信号21の周期に基づいて、モータ15が目標回転速度で回転しているかどうかを監視し、モータ15の回転制御を行う。一方、半導体レーザ12からレーザ光が出射され、レーザ光を検知したBD20からは、BD信号21が出力される。そして、モータ15が目標回転速度の所定の変動範囲内で回転していることが検知されると、後述するロック判定部40よりBDロック信号46が出力される。
実線で示すグラフは、制御信号33にFG信号16を選択した場合の周期特性を示すグラフであり、破線で示すグラフは、制御信号33にBD信号21を選択した場合の周期特性を示すグラフである。縦軸の基準周期T0は、スキャナモータ15が目標回転速度で駆動されているときの1回転の周期を示している。また、周期変動の範囲を示すT1、T2は、入力される信号の周期変動の許容範囲(以下、ロック範囲という)を示しており、それぞれ基準周期T0に予め設定した比率を乗じた範囲が設定されている。第1の変動範囲である範囲T1は、制御信号33にFG信号16を選択した場合のロック範囲を示し、第2の変動範囲である範囲T2は、制御信号33にBD信号21を選択した場合のロック範囲を示している。なおロック範囲T2は、画像形成時に選択される制御信号33、すなわちBD信号21であるため、ロック範囲はロック範囲T1より狭くなっている。
また、時間τ1、τ2は、制御信号33の周期がロック範囲内に収まっている保持時間を示している。本実施例では、制御信号33の周期がロック範囲内に所定時間保持されることにより、制御信号33はロック完了と判断される。図中、第1の時間である時間τ1は、制御信号33にFG信号16を選択した場合のロック完了と判断される保持時間を示しており、第2の時間である時間τ2は制御信号33にBD信号21を選択した場合のロック完了と判断される保持時間を示している。FG信号16が周期T0を中心に変動幅T1以内の周期状態が時間τ1以上、保持されると、FGロック信号45はローレベルからハイレベルに切り替わる。そして、図4に示すモータ制御部30では、選択回路32から出力される制御信号33は、分周されたFG信号16から分周されたBD信号21に切り替わる。更に、BD信号21が周期T0を中心に変動幅T2以内の周期状態が時間τ2以上、保持されると、BDロック信号46はローレベルからハイレベルに切り替わる。
図5[B]は、FG信号16及びBD信号21を入力して、測定されたそれぞれの信号周期を判断して、FGロック信号45及びBDロック信号46を出力するロック判定部40の構成を示すブロック図である。FG周期測定部41は、入力されるFG信号16の周期をMCLK27(メインクロック回路)からのクロック信号を用いて計測し、計測した周期情報を出力する。FGロック判定部43は、内部にFG信号がロック状態(安定回転状態)かどうかを判断するための情報、すなわち上述したロック範囲T1及び保持時間τ1を有している。そして、FGロック判定部43は、FG周期測定部41から出力される周期情報に基づいて、周期の変動範囲がロック範囲T1以下(第1の変動範囲内)の状態が連続して時間τ1以上(第1の時間以上)継続しているかどうか判断する。そして、FGロック判定部43は、継続していると判断した場合には、FGロック信号45(第1の状態信号)を出力する。
同様に、BD周期測定部42は、入力されるBD信号21の周期をMCLK27からのクロック信号を用いて測定し、測定された周期情報を出力する。BDロック判定部44は、内部にBD信号21がロック状態かどうかを判断するための情報、すなわち上述したロック範囲T2及び保持時間τ2を有している。BDロック判定部44は、BD周期測定部42から出力される周期情報に基づいて、周期の変動範囲がロック範囲T2以下(第2の変動範囲内)の状態が連続して時間τ2以上(第2の時間以上)継続しているかどうか判断する。そして、BDロック判定部44は、継続していると判断した場合には、BDロック信号46(第2の状態信号)を出力する。FGロック信号45及びBDロック信号46はCPU47に入力される。なお、CPU47は、画像制御部5を制御するCPUであり、内部に時間測定を行うタイマを有している。
[エラー検知の制御シーケンス]
図6は、本実施例の光走査装置2の異常検知の制御シーケンスを示すフローチャートである。図6の処理は、画像形成装置が画像形成動作を行うときに起動され、CPU47により実行される。ステップ(以下、Sとする)101では、CPU47は、モータ制御部30にスキャナモータ15の駆動開始を指示する。モータ制御部30は、CPU47からの指示に基づいて、スキャナモータ15のモータ駆動部15bにスキャナモータ15の回転を開始させるために、モータ制御信号23(加速信号23a)を送信する。また、CPU47は、タイマをリセットしてスタートさせる。S102では、CPU47は、ロック判定部40からFGロック信号45が入力されているかどうか判断し、入力されていると判断した場合には処理をS105に進め、入力されていないと判断した場合には処理をS103に進める。S103では、CPU47は、タイマを参照して所定時間が経過したかどうか判断し、所定時間が経過していない(所定の時間内)と判断した場合には処理をS102に戻し、所定時間が経過していると判断した場合には処理をS104に進める。S104では、CPU47は、スキャナモータ15の異常と判断して、モータ異常のエラー情報を設定して、処理をS108に進める。
S105では、CPU47は、ロック判定部40からBDロック信号46が入力されているかどうか判断し、入力されていると判断した場合には処理を終了し、入力されていないと判断した場合には処理をS106に進める。S106では、CPU47は、タイマを参照して所定時間が経過したかどうか判断し、所定時間が経過していないと判断した場合には処理をS105に戻し、所定時間が経過していると判断した場合には処理をS107に進める。S107では、CPU47は、BD20が出力するBD信号21の周期異常と判断して、BD周期異常のエラー情報を設定する。S108では、CPU47は、モータ制御部30にスキャナモータ15の強制停止を指示する。モータ制御部30は、CPU47からの指示に基づいて、スキャナモータ15のモータ駆動部15bにスキャナモータ15の回転を停止させるために、スキャナモータ15への駆動電流の供給を遮断して回転を停止させるモータ制御信号23を送信する。S109では、CPU47は、次に示すエラー情報の報知処理を行う。CPU47は、制御部130にエラー情報を通知する。制御部130は、操作部140の表示部に、CPU47から通知されたエラー情報(異常情報)のエラーコードの表示を行うと共に、プリント開始動作を停止し、処理を終了する。なお、ここでは、所定時間は1つだけ設けているが、FGロック信号45が出力されるまでの所定時間、FGロック信号が出力されてからBDロック信号46が出力されるまでの所定時間をそれぞれ設けてもよい。
[エラーコード]
上述したように、制御部130は、光走査装置2に異常が発生した場合には、制御部130を介して操作部140にエラー表示を行う。以下に示す表2は、上述した図6の処理で検知され、操作部140に表示されるエラー情報の中のエラーコードの一例を示した表である。本実施例では、光走査装置2に関する異常は、エラーコードで異常の内容及び異常発生の箇所を表示するものとする。
Figure 2019053137
表2は、エラーコード欄と、異常の内容や異常が発生した箇所を示す状態欄と、備考欄から構成されている。エラーコード欄に示すエラーコードは、ハイフンで結ばれた16進数の2つの4桁コードで構成されている。上位の16進数の4桁コード(E123)は、光走査装置2の異常であることを示している。そして、下位の16進数の4桁コードが、異常が発生した箇所を示している。下位の4桁コードが0*01の場合には、スキャナモータ15の異常(モータ異常)を示している。また、下位の4桁コードが0*14の場合には、BD信号21の周期異常を示している。なお、エラーコード中の*は、エラーが発生している光走査装置2(2a〜2d)を示している。*は16進数で表現されるため、4ビット構成となっている。*が1の場合には、イエロー(Y)ステーションに対応する光走査装置2a、*が2の場合には、マゼンタ(M)ステーションに対応する光走査装置2b、*が3の場合には、シアン(C)ステーションに対応する光走査装置2cを示している。また、*が4の場合には、ブラック(K)ステーションに対応する光走査装置2d、*がEの場合には、複数のステーションの光走査装置2、*がFの場合には、全ステーションに対応する光走査装置2を示している。
以上説明したように、本実施例によれば、光走査装置の故障を検知する効率及び精度を改善することができる。
実施例1では、スキャナモータの異常のうち、モータ異常及びBD周期異常の異常検知について説明した。実施例2では、電源異常や半導体レーザの異常の検知についての実施例について説明する。なお、実施例2での画像形成装置及び光走査装置の構成については、実施例1と同様であり、同じ装置には同じ符号を用いることで、ここでの説明を省略する。
[電源異常の検知]
図7は、スキャナモータ15を駆動するための電源電圧の状態を出力する電圧検知手段である電源電圧検知部60の構成を示すブロック図である。電源電圧検知部60は、2つの抵抗61、62を有し、スキャナモータ15へ供給される電源電圧(図中、モータ電源)を抵抗61、62で分圧した電圧を電圧信号である電源監視信号63として、CPU47へ出力する。CPU47は、スキャナモータ15を起動している間は、電源電圧検知部60から入力される電源監視信号63の電圧に基づいて、スキャナモータ15に供給される電源電圧の状態を監視する。そして、CPU47は、電源監視信号63の電圧が所定の電圧以下であることを検知した場合には、電源異常と判断する。
[レーザ駆動部の構成]
図8は、レーザ駆動部11の動作を説明する図であり、図8[A]は、レーザ駆動部11及び半導体レーザ12の構成を示す回路ブロック図であり、図8[B]はレーザ駆動部11の動作を説明するタイミングチャートである。図8[B]において、a)はレーザ制御状態を示し、b)、c)、d)は、それぞれ後述するイネーブル信号25、レーザ制御信号26、ビデオデータ信号24を示している。また、図8のe)は、後述するホールドコンデンサ110の充電電圧(出力)の状態を示し、f)はレーザ駆動部11の出力信号の状態を示している。なお、図8[B]の横軸は時間を示す。
図8[A]において、半導体レーザ12の発光部であるレーザダイオード12a(以下、LD12aという)はレーザ駆動部11のLD端子に接続されている。同様に、半導体レーザ12のフォトダイオード12b(以下、PD12bという)はレーザ駆動部11のPD端子に接続され、電圧変換抵抗101により電圧変換された後、レーザ駆動部11の比較器102の+端子に入力される。また、画像制御部5からレーザ駆動部11には、ビデオデータ信号24、イネーブル信号25及びレーザ制御信号26が入力される。ビデオデータ信号24は、レーザ駆動部11のトランジスタ109のベース端子に接続されている。トランジスタ108がオン状態で、ビデオデータ信号24がH(ハイレベル)の場合には、トランジスタ109がオンし、LD12aに電流が流れる。一方、トランジスタ108がオン状態でも、ビデオデータ信号24がL(ローレベル)の場合には、トランジスタ109はオフし、LD12aには電流が流れない。
イネーブル信号25は、レーザ駆動部11に接続されているホールドコンデンサ110に充電される電荷量の制御を行う。イネーブル信号25は、インバータ回路106を介して、トランジスタ105のベース端子に入力される。イネーブル信号25がH(ハイレベル)の場合には、トランジスタ105はオフ状態となり、ホールドコンデンサ110に充電された電荷量は保持される。一方、イネーブル信号25がL(ローレベル)の場合には、トランジスタ105はオン状態となり、ホールドコンデンサ110に充電された電荷量は放電される。
レーザ制御信号26は、レーザ駆動部11のスイッチ104に接続され、スイッチ104のオン(接続)・オフ(遮断)状態を制御する。レーザ制御信号26がH(ハイレベル)の場合には、スイッチ104はオン(接続)状態に設定され、比較器102の出力端子とホールドコンデンサ110とが接続される。一方、レーザ制御信号26がL(ローレベル)の場合には、スイッチ104はオフ(遮断)状態に設定され、比較器102の出力端子とホールドコンデンサ110との間は切断された状態となる。
差動アンプ107の+端子にはホールドコンデンサ110の充電電圧が入力され、−端子にはトランジスタ108のエミッタ端子の電圧が入力される。差動アンプ107の出力端子はトランジスタ108のベース端子に接続され、差動アンプ107の+端子から入力されるホールドコンデンサ110の充電電圧に応じて、トランジスタ108はオン・オフ制御される。
続いて、図8[B]について説明する。半導体レーザ12は、LD12aに流れる駆動電流に応じて発光し、LD12aの発光はPD12bにより受光(検知)され、PD12bは受光した光量に応じた電流を出力する。レーザ駆動部11は、レーザ制御状態における初期モード(DIS:DISCHARGE)では(図8[B]a))、イネーブル信号25を“L”に設定して(図8[B]b))、ホールドコンデンサ110を放電状態とする(図8[B]e))。その結果、差動アンプ107の+端子への入力電圧が下がり、トランジスタ108からの出力電圧も下がり、トランジスタ108はオフ状態となる。トランジスタ108はオフ状態となり、LD12aには駆動電流が流れず、LD12aの出力は遮断される(図8[B]f))。
次にレーザ駆動部11は、レーザ制御状態における光量制御モード(APC)では(図8[B]a))、半導体レーザ12の発光量が所定光量となるように、LD12aを流れる駆動電流(出力電流)を可変制御する。イネーブル信号25、レーザ制御信号26及びビデオデータ信号24を“H”にすると(図8[B]b)、c)、d))、スイッチ104はオン状態に設定され、比較器102の出力端子は、ホールドコンデンサ110と接続される。初期モード(DIS)の直後では、比較器102は、基準電圧103(−端子)とPD12bの入力(+端子)を比較する。そして、基準電圧103の方が高いため、基準電圧103が比較器102から出力されることにより、ホールドコンデンサ110に電荷が徐々に蓄積される(図8[B]e))。ホールドコンデンサ110に充電された電圧は、差動アンプ107と電流設定抵抗(Rs)111で構成された電圧−電流変換部により電流に変換され、LD12aに出力される(図8[B]f))。上述したように、レーザ駆動部11は、LD12aの発光量が所定の発光量となるよう、LD12aを流れる出力電流(駆動電流)を可変制御する。なお、LD12aの光量を可変する場合には、電圧変換抵抗101を可変抵抗として、PD12bのゲインを増減させる。
レーザ駆動部11は、レーザ制御状態における消灯モード(OFF)では(図8[B]a))、半導体レーザ12を消灯させるため、LD12aの出力電流を遮断する。このとき、イネーブル信号25を“H”、ビデオデータ信号24及びレーザ制御信号26を“L”にすると(図8[B]b)、c)、d))、スイッチ104はオフ状態に設定される。そのため、ホールドコンデンサ110は電荷を保持された状態となる(図8[B]e))。また、ビデオデータ信号24が“L”であるため、トランジスタ109はオフ状態となり、LD12aには電流が流れない状態となる(図8[B]f))。
レーザ駆動部11は、レーザ制御状態におけるビデオデータ出力モード(VDO)では(図8[B]a))、半導体レーザ12をビデオデータ信号24のオン/オフに応じてLD12aの出力電流を変調する。なお、ビデオデータ信号24は、画像形成装置100の画像情報に基づき、オン・オフされる(図8[B]d)、f))。
[電流検知部の構成]
図9は、レーザ駆動部11により制御される半導体レーザ12のLD12aに流れる電流を検知する電流検知手段である電流検知部50の構成を説明する回路図である。図9の[A]、[B]には同じ電流検知機能を有する電流検知部50が記載されており、後述するように、一部の回路を除いて同様の回路構成を有している。図9の[A]、[B]の構成の違いには、入力をホールドコンデンサ110の出力電圧としているか、半導体レーザ12のLD12aの駆動電流が流れる抵抗の両端に生じる電圧としているかという点である。図9には2種類の電流検知部50を示しているが、電流検知を行うために[A]、[B]の両方の回路を有する必要はなく、どちら一方の電流検知部50を備えていればよい。
図9[A]は、レーザ駆動部11に半導体レーザ12のLD12aを駆動する電圧を供給するホールドコンデンサ110に充電された電圧を入力とする電流検知部50の回路構成を示す図である。なお、ホールドコンデンサ110には、LD12aの出力電流(駆動電流)相当の直流電圧が保持されている(充電されている)。電流検知部50では、比較器52の+端子には、ホールドコンデンサ110の充電電圧が入力され、−端子には、閾値電圧生成用の抵抗53、54により分圧された基準電圧が入力される。比較器52は、ホールドコンデンサ110の充電電圧が基準電圧以上、すなわちLD12aに流れる駆動電流が所定の電流値以上の場合には、ハイレベルの電流検知信号51をCPU47に出力する。一方、比較器52は、ホールドコンデンサ110の充電電圧が基準電圧より低い、すなわちLD12aに流れる駆動電流が所定の電流値より小さい場合には、ローレベルの電流検知信号51をCPU47に出力する。CPU47が電流検知部50から出力される電流検知信号51の状態を検知するタイミングは、上述したレーザ制御状態の初期モード(DIS)以外で、光量制御モード(APC)実施後であれば、任意のタイミングでよい。
図9[B]は、レーザ駆動部11と半導体レーザ12のLD12aとの間に設けられた電流検知抵抗56の両端に生じた電圧を入力とする電流検知部50の回路構成を示す図である。電流検知抵抗56の両端に生じる電圧により、レーザ駆動部11の出力電流、すなわちLD12aの駆動電流を直接検知することができる。電流検知部50では、電流検知抵抗56の端子は差動アンプ55の+端子、−端子に接続され、差動アンプ55の出力は比較器52の+端子に出力される。一方、比較器52の−端子には、閾値電圧生成用の抵抗53、54により分圧された基準電圧が入力される。比較器52は、差動アンプ55の出力電圧、すなわち電流検知抵抗56の両端に生じたLD12aの駆動電流に応じた電圧が基準電圧以上、すなわちLD12aに流れる駆動電流が所定の電流値以上の場合には、ハイレベルの電流検知信号51を出力する。一方、比較器52は、差動アンプ55の出力電圧が基準電圧より小さい、すなわちLD12aに流れる駆動電流が所定の電流値より小さい場合には、ローレベルの電流検知信号51をCPU47に出力する。CPU47が電流検知部50から出力される電流検知信号51の状態を検知するタイミングは、レーザ制御状態の初期モード(DIS)以外で、光量制御モード(APC)実施後の、ビデオデータ信号24がハイレベルで、LD12aが発光時とする。
[エラー検知の制御シーケンス]
図10は、本実施例の光走査装置2の異常検知の制御シーケンスを示すフローチャートである。図10の処理は、画像形成装置が画像形成動作を行うときに起動され、CPU47により実行される。S201では、CPU47は、モータ制御部30にスキャナモータ15の駆動開始を指示する。モータ制御部30は、CPU47からの指示に基づいて、スキャナモータ15のモータ駆動部15bにスキャナモータ15の回転を開始させるために、モータ制御信号23(加速信号23a)を送信する。また、CPU47は、タイマをリセットしてスタートさせる。S202では、CPU47は、ロック判定部40からFGロック信号45が入力されているかどうか判断し、入力されていると判断した場合には処理をS207に進め、入力されていないと判断した場合には処理をS203に進める。S203では、CPU47は、タイマを参照して所定時間が経過したかどうか判断し、所定時間が経過していないと判断した場合には処理をS202に戻し、所定時間が経過していると判断した場合には処理をS204に進める。
S204では、CPU47は、電源電圧検知部60から入力される電源監視信号63の電圧に基づいて、電源異常かどうか判断する。CPU47は、電源監視信号63の電圧が所定の電圧以下である場合には電源異常と判断して処理をS205に進め、電源監視信号63の電圧が所定の電圧より高い場合には電源異常ではないと判断して処理をS206に進める。S205では、CPU47は、電源異常のエラー情報を設定して、処理をS212に進める。S206では、CPU47は、スキャナモータ15の異常と判断して、モータ異常のエラー情報を設定して、処理をS212に進める。
S207では、CPU47は、ロック判定部40からBDロック信号46が入力されているかどうか判断し、入力されていると判断した場合には処理を終了し、入力されていないと判断した場合には処理をS208に進める。S208では、CPU47は、タイマを参照して所定時間が経過したかどうか判断し、所定時間が経過していないと判断した場合には処理をS207に戻し、所定時間が経過していると判断した場合には処理をS209に進める。
S209では、CPU47は、電流検知部50から出力される電流検知信号51に基づいて、半導体レーザ12のLD12aに流れる駆動電流(レーザ電流)が異常かどうか判断する。CPU47は、電流検知信号51がローレベルの場合にはレーザ電流は異常と判断して、処理をS210に進め、電流検知信号51がハイレベルの場合にはレーザ電流は異常ではない(正常である)と判断して、処理をS211に進める。S210では、CPU47は、レーザ異常のエラー情報を設定して、処理をS212に進める。S211では、CPU47は、BD20の異常と判断して、BD異常のエラー情報を設定し、処理をS212に進める。
S212では、CPU47は、モータ制御部30にスキャナモータ15の強制停止を指示する。モータ制御部30は、CPU47からの指示に基づいて、スキャナモータ15のモータ駆動部15bにスキャナモータ15の回転を停止させるために、スキャナモータ15への駆動電流の供給を遮断して回転を停止させるモータ制御信号23を送信する。S213では、CPU47は、次に示すエラー情報の報知処理を行う。CPU47は、制御部130にエラー情報を通知する。制御部130は、操作部140の表示部に、CPU47から通知されたエラー情報のエラーコードの表示を行うと共に、プリント開始動作を停止し、処理を終了する。なお、ここでは、所定時間は1つだけ設けているが、FGロック信号45が出力されるまでの所定時間、FGロック信号が出力されてからBDロック信号46が出力するまでの所定時間をそれぞれ設けてもよい。
[エラーコード]
上述したように、CPU47は、光走査装置2に異常が発生した場合には、制御部130を介して操作部140にエラー表示を行う。以下に示す表3は、上述した図10の処理で検知され、操作部140に表示されるエラー情報のうちのエラーコードの一例を示した表である。本実施例での報知方法は、光走査装置2に関する異常は、エラーコードで異常部位を特定して表示するものとする。
Figure 2019053137
表3は、エラーコード欄と、異常が発生した箇所や異常が発生したときの異常箇所を示す状態欄と、備考欄から構成されている。エラーコード欄に示すエラーコードは、ハイフンで結ばれた16進数の2つの4桁コードで構成されている。上位の16進数の4桁コード(E123)は、光走査装置2の異常であることを示している。そして、下位の16進数の4桁コードが、異常が発生した箇所を示している。下位の4桁コードが0FFFの場合には、スキャナモータ15に供給される電源電圧の異常(電源異常)を示している。また、下位の4桁コードが0*01の場合には、スキャナモータ15の異常(モータ異常)を示している。更に、下位の4桁コードが0*F0の場合には、半導体レーザ12のLD12aの駆動電流の異常(レーザ異常)を示している。また、下位の4桁コードが0*14の場合には、BD20の異常(BD異常)を示している。なお、エラーコード中の*については、上述した表2と同様であり、ここでの説明は省略する。
以上説明したように、本実施例によれば、光走査装置の故障を検知する効率及び精度を改善することができる。
実施例2では、画像形成時の半導体レーザの異常検知を行う電流検知部の実施例について説明した。実施例3では、実施例2の電流検知部の異常検知の種類を増やした実施例について説明する。なお、実施例3での画像形成装置、光走査装置の構成、及びスキャナモータへ供給される電源電圧を検知する電源電圧検知部の構成については、実施例2と同様であり、同じ装置には同じ符号を用いることで、ここでの説明を省略する。
[電流検知部の構成]
図11は、本実施例の電流検知部80の構成を示すブロック図([A])と、電流検知部80で使用する閾値を説明するグラフ([B])である。図11[B]は、半導体レーザ12の電流−光量との特性関係を示すグラフであり、縦軸は光量Pを示し、横軸は半導体レーザ12を流れる駆動電流I(Vch)を示している。図11[B]において、実線で示すグラフは、標準的な半導体レーザ12の電流−光量との特性関係を示すグラフであり、光量Pが最大光量Poのときの電流値は、図中に示す標準値である。また、破線で示すグラフは、例えば高温環境下や使用期間が長い半導体レーザ12等に見られる、駆動電流が最大となる半導体レーザ12の電流−光量特性を示すグラフであり、光量Pが最大光量Poのときの電流値は、図中に示す最大値である。更に、一点鎖線で示すグラフは、例えば低温環境下等に見られる、駆動電流が最小となる半導体レーザ12の電流−光量特性を示すグラフであり、光量Pが最大光量Poのときの電流値は、図中に示す最小値である。また、図中に示す、第1の閾値である閾値aは、最大の駆動電流値(最大値)よりも所定量だけ増加させた値である。第2の閾値である閾値bは、最小の駆動電流値(最小値)よりも所定量だけ減少させた値である。
図11[A]において、電流検知部80は、比較器a82、比較器b83、レーザ異常判定部88、閾値a84、閾値b85から構成されている。比較器a82は、ホールドコンデンサ110(図9)の出力(充電電圧)と、図11[B]で説明した閾値a84とを比較し、比較結果に基づいた電流検知信号86を出力する。詳細には、比較器a82は、ホールドコンデンサ110の充電電圧に基づいて算出される半導体レーザ12のLD12aに流れる駆動電流値と、閾値a84で示される駆動電流の最大閾値との大小比較を行う。そして、算出された半導体レーザ12のLD12aに流れる駆動電流値が閾値a84以上(第1の閾値以上)の場合には、比較器a82は、過電流であることを示すハイレベルの電流検知信号86を出力する。一方、算出された半導体レーザ12のLD12aに流れる駆動電流値が閾値a84よりも小さい場合には、比較器a82は、過電流ではないことを示すローレベルの電流検知信号86を出力する。
同様に、比較器b83は、ホールドコンデンサ110(図9)の出力(充電電圧)と、図11[B]で説明した閾値b85とを比較し、比較結果に基づいた電流検知信号87を出力する。詳細には、比較器b83は、ホールドコンデンサ110の充電電圧に基づいて算出される半導体レーザ12のLD12aに流れる駆動電流値と、閾値b85で示される駆動電流の最小閾値との大小比較を行う。そして、算出された半導体レーザ12のLD12aに流れる駆動電流値が閾値b85以下(第2の閾値以下)の場合には、比較器b83は、低電流であることを示すハイレベルの電流検知信号87を出力する。一方、算出された半導体レーザ12のLD12aに流れる駆動電流値が閾値b85よりも大きい場合には、比較器b83は、低電流ではないことを示すローレベルの電流検知信号87を出力する。
レーザ異常判定部88は、比較器a82から出力された電流検知信号86と、比較器b83から出力された電流検知信号87と、に基づいて、半導体レーザ12のLD12aに流れる駆動電流の状態を示す電流検知信号81を出力する。表4は、電流検知信号86、電流検知信号87、電流検知信号81の対応関係を示す表である。
Figure 2019053137
表4より、電流検知信号86がH(ハイレベル)で、電流検知信号87がL(ローレベル)の場合には、レーザ異常判定部88は、過電流を示す電流検知信号81を出力する。また、電流検知信号86がL(ローレベル)で、電流検知信号87がH(ハイレベル)の場合には、レーザ異常判定部88は、低電流を示す電流検知信号81をCPU47に出力する。更に、電流検知信号86がL(ローレベル)で、電流検知信号87もL(ローレベル)の場合には、レーザ異常判定部88は、正常状態を示す電流検知信号81をCPU47に出力する。なお、電流検知信号81により示される状態は3つあるため、1本の信号線では通知できない。そのため、例えば電流検知信号81が出力される信号線を複数の信号線からなるバス構成とし、表4に記載する信号が出力されるものとする。
[エラー検知の制御シーケンス]
図12は、本実施例の光走査装置2の異常検知の制御シーケンスを示すフローチャートである。図12の処理は、画像形成装置が画像形成動作を行うときに起動され、CPU47により実行される。図12に示すS301〜S308の処理は、実施例2で説明した図10のS201〜S208の処理と同様であり、ここでの説明は省略する。S309では、CPU47は、電流検知部80から出力される電流検知信号81に基づいて、半導体レーザ12のLD12aに流れる駆動電流(レーザ電流)が過電流かどうか判断する。CPU47は、電流検知信号81が過電流を示している場合には、レーザ電流は異常と判断して、処理をS310に進め、電流検知信号81が過電流を示していない場合には、処理をS311に進める。S310では、CPU47は、レーザ異常のエラー情報を設定して、処理をS314に進める。S311では、CPU47は、電流検知部80から出力される電流検知信号81に基づいて、半導体レーザ12のLD12aに流れる駆動電流(レーザ電流)が低電流かどうか判断する。CPU47は、電流検知信号81が低電流を示している場合には、レーザ以外(発光部以外)の箇所が異常と判断して処理をS312に進め、電流検知信号81が低電流を示していない場合には処理をS313に進める。S312では、CPU47は、レーザ以外の異常のエラー情報を設定して、処理をS314に進める。S313では、CPU47は、BD異常のエラー情報を設定して、処理をS314に進める。S314、S315の処理は、実施例2で説明した図10のS212、S213の処理と同様であり、ここでの説明は省略する。
[エラーコード]
上述したように、CPU47は、光走査装置2に異常が発生した場合には、制御部130を介して操作部140にエラー表示を行う。以下に示す表5は、上述した図12の処理で検知され、操作部140に表示されるエラー情報のうちのエラーコードの一例を示した表である。本実施例での報知方法は、光走査装置2に関する異常は、エラーコードで異常部位を特定して表示するものとする。
Figure 2019053137
表5は、エラーコード欄と、異常が発生した箇所や異常が発生したときの異常箇所を示す状態欄と、備考欄から構成されている。エラーコード欄に示すエラーコードは、ハイフンで結ばれた16進数の2つの4桁コードで構成されている。上位の16進数の4桁コード(E123)は、光走査装置2の異常であることを示している。そして、下位の16進数の4桁コードが、異常が発生した箇所を示している。下位の4桁コードが0FFFの場合には、スキャナモータ15に供給される電源電圧の異常(電源異常)を示している。また、下位の4桁コードが0*01の場合には、スキャナモータ15の異常(モータ異常)を示している。更に、下位の4桁コードが0*F0の場合には、半導体レーザ12のLD12aの駆動電流の異常(レーザ異常)を示している。また、下位の4桁コードが0*0Fの場合には、レーザ以外の異常を示している。また、下位の4桁コードが0*14の場合には、BD20の異常(BD異常)を示している。なお、エラーコード中の*については、上述した表2と同様であり、ここでの説明は省略する。
以上説明したように、本実施例によれば、光走査装置の故障を検知する効率及び精度を改善することができる。
実施例1〜3では、画像形成時や画像形成中の光走査装置における異常発生時のエラー報知について説明した。社内に構築されたLAN等のネットワークに画像形成装置やパーソナルコンピュータ(以下、PCという)が接続されている場合、ユーザのPCからの印刷指示に応じて、画像形成装置で印刷が行われる。ネットワークに接続された複数の画像形成装置を集中管理するため、PC等のホスト装置をネットワークに接続して、オペレータが各画像形成装置の異常状態を監視する実施例について説明する。
[ネットワーク構成]
図13は、本実施例の複数の画像形成装置100、200、300とホスト装置57の接続状況を示す図である。画像形成装置100、200、300は、いずれも、ネットワーク接続装置160を介してネットワーク回線70に接続されている。なお、画像形成装置100、200、300の構成及び動作は、実施例1〜3で説明した構成と同様であり、同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。複数の画像形成装置を集中管理するため、ホスト装置57がネットワーク回線70に接続されている。ホスト装置57は、制御部57aにより、ネットワーク回線70を経由して、画像形成装置100、200、300において異常発生時に操作部140に表示されるエラーコード等のエラー情報の収集が可能となっている。画像形成装置100、200、300では、ネットワーク接続装置160は制御部130と接続されており、制御部130は、光走査装置2の異常発生時には、操作部140にエラー情報を表示してユーザに報知する。更に、画像形成装置100、200、300は、ホスト装置57にもネットワーク回線70経由でエラー情報を送信する。
ホスト装置57は、画像形成装置100、200、300と同一のネットワーク回線70に接続され、画像形成装置100、200、300からのエラー情報の受信を介して、各画像形成装置の動作状況を監視する。画像形成装置100、200、300は、光走査装置2の異常状態を検知すると、実施例1〜3で説明したエラーコードと異常発生した画像形成装置に割り当てられた識別番号をホスト装置57に送信する。ホスト装置57の制御部57aは、画像形成装置100、200、300からのエラー情報を受信すると、ホスト装置57のディスプレイ57b上に次のようなエラー情報の表示を行う。即ち、エラーコードは実施例1〜3で説明したように16進数で表現されているため、制御部57aはエラーコードを解析して、オペレータが分かりやすいように、次のような情報を表示装置であるディスプレイ57b上に表示する。例えば、異常が発生した画像形成装置の識別番号、異常発生した装置が例えば光走査装置2の場合には、画像形成前の起動時か、画像形成実行中なのかが表示される。更に、制御部57aは、画像形成前の起動時の場合には、異常が発生したのがFGロック信号45が出力されるまでの異常なのか、FGロック信号45が出力され、BDロック信号46が出力されるまでの異常なのかの別をディスプレイ57b上に表示する。オペレータはディスプレイ57bに表示されたこれらのエラー情報に基づいて異常が発生している画像形成装置の異常個所を特定することができる。その結果、オペレータやサービスマンは、異常が検知された光走査装置2の交換品を準備し、交換対応を迅速に行うことができる。
以上説明したように、画像形成装置の異常監視を行う管理システムを構成することで、複数の画像形成装置に対して、異常発生時に異常が発生した画像形成装置、光走査装置を特定し、迅速に回復対応することができる。これにより、異常発生時のオペレータやサービスマンの作業負荷を低減させることが可能となる。
以上、本実施例によれば、光走査装置の故障を検知する効率及び精度を改善することができる。
5 画像制御部
12 半導体レーザ
15 モータ
15a 回転多面鏡
20 BD
40 判定部

Claims (13)

  1. レーザ光を出射する光源と、
    前記レーザ光が感光体上を走査するように前記レーザ光を偏向する回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡を回転させ、前記回転多面鏡の回転に応じた第1の回転周期信号を出力する駆動モータと、
    偏向された前記レーザ光を検知して、第2の回転周期信号を出力する検知手段と、
    選択された前記第1の回転周期信号又は前記第2の回転周期信号に基づいて、前記駆動モータの回転を制御する制御手段と、
    入力される前記第1の回転周期信号の周期を測定し、測定された前記第1の回転周期信号の周期に基づいて、前記駆動モータの回転状態を検知し、前記駆動モータが目標回転速度で回転している場合には安定回転を示す第1の状態信号を出力し、入力される前記第2の回転周期信号の周期を測定し、測定された前記第2の回転周期信号の周期に基づいて、前記駆動モータの回転状態を検知し、前記駆動モータが目標回転速度で回転している場合には安定回転を示す第2の状態信号を出力する出力手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記駆動モータを駆動すると、前記第1の回転周期信号に基づいて前記駆動モータの回転を制御し、所定の時間内に前記出力手段から前記第1の状態信号が出力されない場合には前記駆動モータの異常を報知し、前記出力手段から前記第1の状態信号が出力された場合には、前記第2の回転周期信号に基づいて前記駆動モータの回転を制御し、前記所定の時間内に前記出力手段から前記第2の状態信号が出力されない場合には前記第2の回転周期信号の周期異常を報知することを特徴とする光走査装置。
  2. 前記制御手段は、前記駆動モータの回転を制御する回転制御部を有し、
    前記回転制御部は、選択された前記第1の回転周期信号又は前記第2の回転周期信号の第1の周期と、前記駆動モータが前記目標回転速度で回転しているときの第2の周期と、を比較し、前記第1の周期が前記第2の周期よりも短い場合には前記駆動モータの回転速度を減速し、前記第1の周期が前記第2の周期よりも長い場合には前記駆動モータの回転速度を加速するように制御することを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記出力手段は、入力された前記第1の回転周期信号の周期が前記第2の周期の第1の変動範囲内で第1の時間以上、保持されている場合には、前記第1の状態信号を出力し、入力された前記第2の回転周期信号の周期が前記第2の周期の第2の変動範囲内で第2の時間以上、保持されている場合には、前記第2の状態信号を出力することを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記第2の変動範囲は、前記第1の変動範囲よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の光走査装置。
  5. 前記駆動モータに供給される電源電圧を検知する電圧検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記出力手段から前記第1の状態信号が出力されない場合には、前記電圧検知手段が検知する前記電源電圧に基づいて、前記駆動モータに供給される電源電圧が所定の電圧よりも低い場合には電源異常を報知することを特徴とする請求項4に記載の光走査装置。
  6. 前記光源は、発光部を有し、
    前記発光部に流れる電流を検知する電流検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記出力手段から前記第2の状態信号が出力されない場合で、前記電流検知手段が検知する前記電流が所定の電流値よりも低い場合には、前記発光部の異常を報知し、前記電流検知手段が検知する前記電流が所定の電流値以上の場合には、前記検知手段の異常を報知することを特徴とする請求項5に記載の光走査装置。
  7. 前記光源は、前記発光部に流れる電流を供給するための電圧が充電されたコンデンサを有し、
    前記電流検知手段は、前記コンデンサに充電された電圧に基づいて、前記発光部に流れる電流を検知することを特徴とする請求項6に記載の光走査装置。
  8. 前記光源の前記発光部は、抵抗と接続され、
    前記電流検知手段は、前記発光部に電流が流れているときに前記抵抗の両端に生じる電圧に基づいて、前記発光部に流れる電流を検知することを特徴とする請求項6に記載の光走査装置。
  9. 前記光源は、発光部を有し、
    前記発光部に流れる電流を検知する電流検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記出力手段から前記第2の状態信号が出力されない場合で、前記電流検知手段が検知する前記電流が第1の閾値以上の場合には、前記発光部の異常を報知し、前記電流検知手段が検知する前記電流が前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値以下の場合には、前記発光部以外の異常を報知し、前記電流検知手段が検知する前記電流が前記第2の閾値より大きい場合には、前記検知手段の異常を報知することを特徴とする請求項5に記載の光走査装置。
  10. 前記光源は、前記発光部に流れる電流を供給するための電圧が充電されたコンデンサを有し、
    前記電流検知手段は、前記コンデンサに充電された電圧に基づいて、前記発光部に流れる電流を検知することを特徴とする請求項9に記載の光走査装置。
  11. 前記第1の閾値は、前記発光部から最大光量を出射したときに前記発光部に流れる最大の電流値よりも大きい電流値であり、前記第2の閾値は、前記発光部から最大光量を出射したときに前記発光部に流れる最小の電流値よりも小さい電流値であることを特徴とする請求項10に記載の光走査装置。
  12. 前記感光体と、
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の光走査装置と、
    情報を表示する表示部と、
    前記表示部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記制御手段から報知された異常情報を前記表示部に表示することを特徴とする画像形成装置。
  13. 複数の、請求項12に記載の画像形成装置と、複数の前記画像形成装置とネットワーク回線を介して接続された管理装置と、を備える管理システムであって、
    前記制御部は、前記異常情報を前記管理装置に送信し、
    前記管理装置は、情報を表示する表示装置を有し、複数の前記画像形成装置から受信した前記異常情報を解析し、前記表示装置に表示することを特徴とする管理システム。
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