JP2008227005A - 光制御装置、画像形成装置、および光制御方法 - Google Patents

光制御装置、画像形成装置、および光制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の発光素子の光量を共通の受光素子により検知し、当該検知した各発光素子の光量に基づいて、各発光素子の光量を制御する場合において、各発光素子の光量の制御動作の異常を容易に検知することのできる光制御装置、画像形成装置、および光制御方法を提供する。
【解決手段】同期検知板は、同期検知用PDに入射されるレーザビームの所定の光量の1/2を越えた値を閾値光量として設定できる回路構成を有しており、同期検知用PDで検知したレーザビームの光量が、閾値光量を超えた場合に、同期検知信号を生成する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、光制御装置、画像形成装置、および光制御方法に関し、特に、複数の発光素子の光量を共通の受光素子により検知し、当該検知した各発光素子の光量に基づいて、各発光素子の光量を制御する光制御装置、画像形成装置、および光制御方法に関するものである。
レーザダイオードやLED(Light Emitting Diode)、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)などの発光素子は、発光素子が置かれた環境や発光素子自体の発熱に起因する温度変動によって、光量が変動する性質を有する。
このような発光素子を利用したレーザプリンタに代表される画像形成装置では、発光素子から放出されたレーザ光をポリゴンミラー(回転多面鏡)などの走査手段によって偏向走査させることにより、帯電した感光体表面に静電潜像を形成する。この静電潜像の形成中に発光素子の光量が変動すると、画像品質の低下を招くので、静電潜像の形成中における発光素子の光量は一定であることが望ましい。
そこで、画像形成装置では、画像形成を行わない期間である有効走査期間外に、フォトダイオードなどの受光素子により発光素子の光量を一定期間毎に検知し、検知した光量に基づいたフィードバック制御により発光素子の光量を一定にするAPC(Automatic Power Control)などの光量制御動作が一般的に行われている(特許文献1参照)。
一方、独立に駆動可能な複数の発光素子(レーザダイオード・アレイ(LDA)やVCSELなど)を内蔵したデバイスを使用する場合、スペースの制御などの理由により、各発光素子毎に個別に光量検知用の受光素子を搭載できないことが多い。
そこで、受光素子を複数の発光素子間で共用し、一定期間毎に各発光素子を順番に独立に点灯することで個別にAPCを実行し、APC実行時以外は、記憶しておいた前回のAPC終了時点の駆動電流の値に基づいて、各発光素子を駆動する制御が一般的に行われている。
特開2006−58690号公報
ところで、発光素子の光量を制御するための制御信号の誤動作などに起因して、複数の発光素子について同時にAPCの実行がなされる場合がある。また、APCの実行中の発光素子以外の発光素子が点灯する場合がある。かかる場合には、受光素子が光量を余分に検知してしまうので、APCの実行中の発光素子は、狙いよりも低い光量に制御されてしまい、この状態でAPCの実行が終了してしまうと、狙いよりも低い光量の駆動電流の値に基づいて各発光素子が駆動されることになることになり、結果として画像品質の低下を招いてしまう。
従って、上記のように光量制御動作が異常になった場合には、画像形成動作を中断して画像品質の低下を未然に防止することが望ましい。
しかしながら、従来技術では、発光素子の光量制御動作が異常になった場合であっても、その異常を検知する手段がないため、正常に発光素子の光量制御動作を行うことができないまま画像形成動作が行われることになり、結果として、画像品質の低下を招くという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の発光素子の光量を共通の受光素子により検知し、当該検知した各発光素子の光量に基づいて、各発光素子の光量を制御する場合において、各発光素子の制御動作の異常を検知することのできる光制御装置、画像形成装置、および光制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の発光素子の光量を共通の受光素子により検知し、当該検知した前記各発光素子の光量に基づいて、前記各発光素子の光量を制御する光制御装置であって、前記各発光素子の光量が所定の値になるように前記各発光素子の制御を行う発光制御手段と、前記各発光素子の光量を検知し、当該検知した前記各発光素子の光量が所定の光量の約1/2の値を超えた場合に、当該検知した前記各発光素子の光量に対応する信号を生成する信号生成手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記信号生成手段により、所定の期間、前記信号が生成されない場合に、前記発光制御手段の設定状態を確認する設定状態確認手段をさらに備えることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記発光制御手段は、前記設定状態確認手段により前記設定状態の異常が確認された場合に、前記各発光素子の制御を停止することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記発光制御手段は、前記各発光素子の制御を停止した後に、前記設定状態を正常にし、前記各発光素子の制御を再開することが望ましい。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の発光素子の光量を共通の受光素子により検知し、当該検知した前記各発光素子の光量に基づいて、前記各発光素子の光量を制御する画像形成装置であって、前記の光制御装置を備えることを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の発光素子の光量を共通の受光素子により検知し、当該検知した前記各発光素子の光量に基づいて、前記各発光素子の光量を制御する光制御方法であって、前記各発光素子の光量を検知し、当該検知した前記各発光素子の光量が所定の光量の約1/2の値を超えた場合に、当該検知した前記各発光素子の光量に対応する信号を生成する信号生成工程を含むことを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、所定の期間内に、前記信号生成工程で前記信号が生成されない場合に、前記各発光素子を制御するための設定状態を確認する設定状態確認工程をさらに含むことが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記設定状態確認工程で前記設定状態の異常が確認された場合に、前記各発光素子の制御を停止する制御停止工程をさらに含むことが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記制御停止工程で前記各発光素子の制御を停止した後に、前記設定状態を正常にし、前記各発光素子の制御を再開する制御再開工程をさらに含むことが望ましい。
本発明によれば、複数の発光素子の光量を共通の受光素子により検知し、当該検知した各発光素子の光量に基づいて、各発光素子の光量を制御する場合において、各発光素子の光量を検知し、当該検知した各発光素子の光量が所定の光量の約1/2の値を超えた場合に、当該検知した各発光素子の光量に対応する信号を生成するので、当該信号を検知できなかった場合には、各発光素子の制御動作の異常を検知することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる光制御装置、画像形成装置、および光制御方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、または実質的に同一のものが含まれる。
[画像形成装置の構成]
図1は、本実施の形態にかかる画像形成装置100の構成を示す図である。本実施の形態の画像形成装置100は、レーザビームを照射して静電潜像を形成し、形成した静電潜像に対応したトナー画像を転写紙27上に形成する電子写真方式を採用したものである。
第1の実施の形態の画像形成装置100は、同図に示すように、スキャナ部10と、スキャナ部10で読み込んだ画像を形成するエンジン部20とから構成されている。
スキャナ部10は、原稿台11上に置かれた原稿12をスキャン露光することで、原稿12にかかる文書情報を画像信号に変換するためのものである。スキャナ部10内部の露光ランプ13は、原稿台11に沿ってスキャン露光を実施する。
原稿12からの反射光は、キャリッジミラー14、第一ハーフスキャンミラー15、第二ハーフスキャンミラー16、結像ミラー17、光学レンズ18を経て、CCD(Charge Coupled Device)センサ19によって光電変換された後、反射光に応じた電気信号となる。光電変換によって生成された画像データ信号は、エンジン部20の光制御装置200へ出力される。
エンジン部20では、帯電装置である帯電チャージャ21によって一様に帯電された一定回転する感光体ドラム22を、光制御装置200からのレーザビームで露光することにより静電潜像を形成する。感光体ドラム22上に形成された静電潜像を現像装置23によりトナーで現像することにより可視像となる。
一方、予め給紙ローラ24によって給紙トレイ25から給紙搬送され、レジストローラ26で待機した転写紙27を、感光体ドラム22の駆動と同期を取って搬送し、転写装置である転写チャージャ28によって感光体ドラム22上のトナーを転写紙27に静電転写し、用紙分離チャージャ29によって転写紙27を感光体ドラム22から分離させる。分離させた後、転写紙27上のトナー像を定着装置30により加熱定着させ、排紙ローラ31により排紙トレイ32に排紙する。
一方、静電転写後の感光体ドラム22上に残留したトナー画像は、クリーニング装置33が感光体ドラム22に圧接することによって除去される。また、感光体ドラム22は除電ランプ34の照射光によって除電される。
以上のように、本実施の形態の画像形成装置100は、これら一連のプロセスを繰り返すことにより画像を形成している。
[光制御装置の構成]
図2は、本実施の形態の光制御装置200の構成を示す図である。本実施の形態の光制御装置200は、同図に示すように、レーザビームを放出するためのレーザダイオードユニット(以下「LDユニット」)300と、LDユニット300から放出されたレーザビームを偏光走査させる回転多面鏡(以下「ポリゴンミラー」)400と、f−θレンズから構成される結像レンズ410と、結像レンズ410を通ったレーザビームを感光体ドラム22へ反射させる反射ミラー420と、感光体ドラム22の走査領域外のレーザビームを反射する同期検知ミラー430と、同期検知ミラー430で反射されたレーザビームを検知するための受光素子を搭載した同期検知板500と、各種の制御信号をLDユニット300に対して出力する画像処理部(IPU)600と、光制御装置200全体を統括的に制御するCPU700とから構成されている。
なお、本実施の形態では、LDユニット300内部に内蔵される発光素子として、一つのチップ上に個別に制御可能な4個のレーザダイオード(以下「LD」)330aがアレイ状に配列されたレーザダイオード・アレイ(以下「LDA」)330を使用するものとする。また、このLDA330に内蔵される複数のLD330aの光量を検知する共通の受光素子として、一つのフォトダイオード(以下「APC用PD」)330bを使用するものとする。また、同期検知板500に搭載する受光素子として、フォトダイオード(以下「同期検知用PD」)500aを使用するものとする。
LDユニット300内部のLDA330aから放出された4本のレーザビームは、LDユニット300内部のコリメートレンズによって平行光線となり、ポリゴンミラー400によって偏向走査された後、結像レンズ410によって感光体ドラム22の帯電した表面に、副走査方向に近接した4個のビームスポットとして結像する。この際に、それぞれのレーザビームは、画像処理部600からのLD点灯信号に基づいてそれぞれ個別に変調されて点灯、消灯を繰り返し、ポリゴンミラー400の回転に従って、主走査方向に反復して4ライン分同時に走査される。また、感光体ドラム22が回転して副走査を行なうことによって、感光体ドラム22上に静電潜像が形成される。
上記構成において、光制御装置200は、LD330aに供給する駆動電流の制御動作をLDユニット1および画像処理部600で行い、LD330aから発光され、同期検知ミラー420で反射されたレーザビームを同期検知板500で検知し、検知したレーザビームの光量が所定の光量の1/2を超えた場合に、その旨を知らせる信号(以下、「同期検知信号」)を同期検知板500で生成し、生成した信号を画像処理部600に出力する。そして、光制御装置200は、同期検知板500から同期検知信号が出力されない場合に、LD330aへの駆動電流の制御動作の異常をCPU700で検知する。
[LDユニットの構成]
図3は、本実施の形態のLDユニット300の回路構成を示す図である。本実施の形態のLDユニット300は、同図に示すように、光量基準電圧を生成するための光量基準電圧生成回路310と、LD330aを駆動するためのLDドライバ320と、4個のLD330aと1個のAPC用PD330bを配設するLDA330とから構成されている。
なお、本実施の形態のLDユニット300は、LDA330に内蔵された4個のLD330aに対応して4個のLDドライバ320および4個の光量基準電圧生成回路310を備えているが、ここでは代表して2個のLDドライバ320および光量基準電圧生成回路310のみ図示している。
上記構成において、LDユニット300、特に、LDドライバ320は、画像データを電気的に処理した画像処理部600からの制御信号(光量制御信号、S/H信号、LD点灯信号)に基づいて、LD330aへ供給する駆動電流を制御する。
光量基準電圧生成回路310は、画像処理部600から出力された光量制御信号に基づいて、外部基準電圧を変倍して光量基準電圧としてLDドライバ320に出力する。
LDドライバ320は、光量基準電圧生成回路310から出力された光量基準電圧と、画像処理部600からAPC実行時に出力されるLD点灯信号によってAPC用PD330bから出力される電圧とに基づいて、画像処理部600から出力されるS/H信号がサンプリング信号である場合に、ホールドコンデンサを充電する。
また、LDドライバ320は、画像処理部600から有効走査期間(画像形成期間)内に出力されるLD点灯信号と、および、画像処理部600から出力されるS/H信号がホールド信号である場合に、ホールドコンデンサの電圧値に基づいた電流制御信号とに基づいた駆動電流によって、LD300aを発光させる。
図4は、本実施の形態の光量基準電圧生成回路310の回路構成を示す図である。本実施の形態の光量基準電圧生成回路310は、DAC(D/Aコンバータ)312、および可変抵抗を含む分圧抵抗VDを用いて、光量基準電圧を生成する。本実施の形態で用いられるDAC312は、外部基準電圧を変倍して出力するタイプである。光量基準電圧生成回路310は、画像処理部600から出力される光量制御信号に基づいて、外部基準電圧を変倍して光量基準電圧としてLDドライバ320へ出力する。なお、LDドライバ320は、この出力された光量基準電圧に応じた光量になるようにLD330aをコントロールしている。
図5は、本実施の形態のLDドライバ320の回路構成を示す図である。本実施の形態のLDドライバ320は、主に、LD変調回路324と、I/V変換回路326と、コンパレータ328と、ステートインジケータ329と、ホールドコンデンサと、S/HスイッチSWとから構成されている。
LD変調回路324は、画像処理部600から出力されるLD点灯信号と、当該LD点灯信号をステートインジケータ329で反転させた信号(反転信号)と電流制御信号とに基づいて、LD330aを変調させるための信号を出力する。
I/V変換回路326は、APC用PD330aを流れる電流値を電圧に変換してコンパレータ328に出力する。
コンパレータ328は、画像処理部600から出力されるS/H信号(サンプリング信号)によってS/HスイッチSWがON状態にされている場合に、I/V変換回路326から出力される電圧と、光量基準電圧生成回路310から出力される光量基準電圧との比較結果に応じた信号を出力する。なお、ホールドコンデンサは、この比較結果に応じた信号に基づいて、充電または放電を行う。
なお、同図に示す点線は、APC回路322を示し、APC回路322は、LD変調回路324、ステートインジケータ329、ホールドコンデンサ、S/HスイッチSWから構成されている。ここで、APC回路322の動作について図5を参照して説明する。
APC実行時には、画像処理部600からLD330aを連続点灯させるためのLD点灯信号と、それに続くS/H信号(サンプル信号)が出力される。LD点灯信号は、LD変調回路324に入力されてLD変調回路324をON状態とするとともに、S/H信号(サンプル信号)は、S/HスイッチSWをONに切り替える。これにより、ホールドコンデンサの電圧値に基づいた電流制御信号がLD変調回路324に出力され、電流制御信号に基づいた駆動電流がLD330aに流れ込んでLD330aが発光し、LD330aの光強度に比例した電流がAPC用PD330bから出力される。
そして、I/V変換回路326では、APC用PD330bを流れる電流値が電圧に変換される。その変換後の電圧と光量基準電圧生成回路310から出力された光量基準電圧とがコンパレータ328によって比較された結果に基づいて、ホールドコンデンサが充電または放電されて、ホールドコンデンサの電圧値が変化することで、LD変調回路324の駆動電流がコントロールされ、LD330aの光量が一定に制御される。
そして、有効走査期間時には、画像処理部600から出力されるS/H信号(ホールド信号)によって、S/HスイッチSWがOFFに切り替わる。その結果、ホールドコンデンサの値が一定値に固定されるため、電流制御信号は一定値に固定される。その結果、LD330aに流れる駆動電流は一定値に固定される。そして、画像処理部600から出力されるLD点灯信号に基づいて、LD変調回路324を介してLD330aが変調されて、感光体ドラム22に画像の書き込みが行われる。
図6は、本実施の形態のLD変調回路324の構成を示す図である。本実施の形態のLD変調回路324は、ホールドコンデンサの電圧値に応じた電流制御信号に基づいて、LD点灯時にLD330aに印加する駆動電流をコントロールするとともに、LD点灯信号および反転信号に基づいて、LD330aへの電流供給をON、OFFしてLD変調している。
[同期検知板の構成]
図7は、本実施の形態の同期検知板500の回路構成を示す図である。本実施の形態の同期検知板500は、同図に示すように、ポリゴンミラー400により走査され、同期検知ミラー430で反射したレーザビームを検知する同期検知用PD500aと、同期検知用PD500aにより入射光強度に比例して発生する電流を電圧に変換するI/V変換回路502と、I/V変換回路502から出力される電圧と基準電圧Vref2との比較結果を同期検知信号(例えば、入力信号>Vref2である場合「1」、入力信号<Vref2である場合「0」)として出力するコンパレータ506とから構成されている。
I/V変換回路502は、同図に示すように、オペアンプ504と、ゲイン抵抗RGとから構成されている。また、同期検知用PD500aは、同図に示すように、逆方向のバイアス電圧が与えられており、同期検知用PD500aに到達したレーザビームの入射光強度に比例した電流を出力する。
上記構成において、同期検知板500は、同期検知用PD500aに入射されるレーザビームの所定の光量の1/2を越えた値を閾値光量として設定できる回路構成を有しており、同期検知用PD500aで検知したレーザビームの光量が、上記閾値光量を超えた場合に、同期検知信号を生成し、生成した同期検知信号を画像処理部600に出力する。
以下、閾値光量について説明し、続けて、閾値光量を設定する回路の構成条件について説明する。
[閾値光量の説明]
本実施の形態のLDA330のようにAPC用PD330bを共用してAPCを行う場合において、画像処理部600からの制御信号の誤動作に起因して、複数のLD330aに対して同時にAPCの実行が行われてしまう場合がある。即ち、図8に示すように、画像処理部600から複数のLD330aに対応する各LDドライバ320に対して、LD点灯信号およびS/H信号(サンプリング信号)が同時に送出されると、複数のLD330aについて同時にAPCが実行される。そして、APC用PD330bは、同図に示すように、通常の光量の3倍の光量を受光することになる。なお、図8では4個のLD330aのうち、3個のLD330aについてAPCが同時に実行されていることを示す。
こうなるとAPC制御系は、LD330aの発光を抑制する方向に働くことで、実際には、図9に示すように、APCの実行対象となっているLD330aの光量が、所望する光量を下回るように制御されることになる。
複数のLD330aの必要光量はほぼ同等であり、このような所望の光量がほぼ同等なn個のLD330aについて同時にAPCの実行がなされた場合について考えると、画像処理部600では、各LD330aの所望する光量の1/nに制御するように動作するものと考えられる。
なぜならば、各APC制御系が同等の制御系であれば、その応答速度もほぼ均一であると考えられることから、各LD330aについて同時にAPCの実行がなされると、各LD330aとも同等の応答速度で光量が抑制されていき、各LD光量が所望する光量の1/nに制御された時点で、各LD330aからAPC用PD330bへのトータル入射光量が所望する光量になって安定すると考えられるからである。
このように、n個のLD330aについて同時にAPCの実行がなされた場合には、LD光量は所望する光量の1/nに制御されるので、nの値が大きくなるほど1個のLD330aあたりのLD光量は小さくなる。一方、nの値が小さくなるほど1個のLD330aあたりのLD光量は大きくなる。また、複数個のLD330aについて同時にAPCの実行がなされるためには、最低2個のLD330aについて同時にAPCの実行がなされることが必要であるため、複数個のLD330aについて同時にAPCの実行がなされた場合のLD光量は、n=2のときに最大の値になることが分かる(図10参照)。即ち、複数個のLD330aについて同時にAPCの実行がなされた場合の1個あたりのLD光量は、所望する光量の1/2以下の値になると考えることができる。
上記のようにLD光量が所望する光量の1/2以下の値になる場合においては、同期検知用PD500aへの入射光量が、所定の光量の1/2以下の値になると考えられる。そこで、同期検知用PD500aに入射されるレーザビームの所定の光量の1/2を越える値を閾値光量とし(図11参照)、レーザビームの光量が閾値光量を超えた場合に同期検知信号を生成して画像処理部600に出力することとすれば、所定の期間内の同期検知信号の出力の有無に基づいて、複数のLD330aについて同時にAPCの実行がなされたか否かをCPU700で判断できる。
また、本実施の形態のLDA330のように複数のLD330a間でAPC用PD330bを共有する場合において、APCの実行の対象ではないLD330aに対応するLDドライバ320にLD点灯信号が送出されると、当該LD330aが他のLD330aのAPC実行中に、通常の点灯を行ってしまう場合がある。
この場合、通常に点灯しているLD330aについては、発光を抑制する方向にはAPC制御系が働かないためLD光量はそのままであり、APCの実行の対象となっているLD330aについては、複数個のLD330aについて同時にAPCの実行がなされた場合と比較すると、さらに余分に光量を抑制しなければ、LD光量を所望する光量に近づけることができない。
即ち、いかなる場合でも、APCの実行中において、APCの実行の対象ではないLD330aの点灯によってAPC動作の異常が発生した場合のLD光量は、所望する光量の1/2以下の値になることが分かる。そこで、同期検知用PD500aに入射されるレーザビームの所定の光量の1/2を越える値を閾値光量とし(図11参照)、レーザビームの光量が閾値光量を超えた場合に同期検知信号を生成して出力することとすれば、所定の期間内の同期検知信号の出力の有無に基づいて、APCの実行の対象ではないLD330aの点灯が発生したか否かをCPU700で判断できる。
従来技術では、制御信号の誤動作に起因して、複数のLD330aに対してAPCが同時に実行された場合やAPCの実行の対象ではないLD330aの点灯が発生した場合であっても、APC動作の異常を検知することができない。しかしながら、同期検知板500において、同期検知用PD500aへの所定の入射光量の1/2を超える値を閾値光量として設定する回路を構成し、同期検知用PD500aへの入射光量が閾値光量を超えた場合に同期検知信号を生成して画像処理部600に出力することとすれば、CPU700での同期検知信号の監視によって、APC動作の異常を認識することが可能になる。
[閾値を設定するための条件]
次に、同期検知板500において、閾値光量を設定する回路の構成条件について図7を参照して説明する。なお、本実施の形態では、コンパレータ504に与えられる基準電圧Vref1の値およびコンパレータ506に与えられる基準電圧Vref2の値は固定されているものとする。
同期検知用PD500aから電流が出力された場合に、I/V変換回路502内部のコンパレータ504から出力される電圧(V)は、式(1)より求めることができる。
V = - R・Ipd + Vref1・・・(1)
ただし、
Ipd : 同期検知用PD500aの出力電流[A]
R : ゲイン抵抗RGの抵抗値[Ω]
Vref1 : コンパレータ504に与えられる基準電圧[V]
つまり、I/V変換回路502は、基準電圧Vref1と、同期検知用PD500aの出力電流Ipdに比例した電圧とに基づいた電圧(V)を出力することができ、ゲイン抵抗RGによって増幅率を可変できる構造になっている。なお、出力電流Ipdは、レーザビームの照射角度、使用されるPDの種類などに起因として、画像形成装置100毎に異なるものである。
次に、コンパレータ506は、I/V変換回路502の出力電圧(V)と、基準電圧Vref2を比較し、比較した結果、I/V変換回路502の出力電圧(V)の方が小さい場合に、Low信号を出力する。即ち、コンパレータ506は、式(2)が成り立つ場合に、Low信号を出力する。この場合において、同期検知板500は同期検知信号を生成しない。
- R ・ Ipd + Vref1 < Vref2・・・(2)
換言すれば、式(2)を変形した式(3)が成り立つ場合にLow信号を出力することに等しい。
R ・ Ipd > Vref1 - Vref2・・・(3)
さらに換言すれば、式(4)が成り立つ場合に、同期検知用PD500aから出力される電流Ipdが閾値光量となる。
R ・ Ipd = Vref1 - Vref2・・・(4)
そして、本実施の形態においては、I/V変換回路502では、式(5)が成り立つ抵抗値(Ω)を有するゲイン抵抗RGがコンパレータ504の非反転入力端子と出力端子の間に配設する。これにより、同期検知用PD500aに入射されるレーザビームの光量が所定の光量の1/2を越える値を閾値光量とすることができる。
(1/2) ・ Po < (1/RA) ・ (Vref1 - Vref2)・・・(5)
ただし、
Po : 同期検知用PD500aへの入射光量[w]
A : 同期検知用PD500aの受光感度[A/W]
ここで、式(5)に基づいて、同期検知用PD500aに入射されるレーザビームの光量が所定の光量の1/2を越える値を閾値光量とすることができる理由について説明する。
まず、同期検知用PD500aの出力電流Ipdは、入射光量に比例することが知られていることから、同期検知用PD500aの出力電流Ipdは、式(6)により表現することができる。
Ipd = A・Po・・・(6)
従って、閾値光量における同期検知用PD500aの出力電流Ipdは、式(7)により表現することができる。
Ipd = A・Pth・・・(7)
ただし、
Pth:閾値光量[W]
また、上述したように、式(4)が成り立つ場合の出力電流Ipdが光量閾値となることから、式(8)が成り立つことが分かる。
R ・ A ・ Pth = Vref1 - Vref2・・・(8)
式(8)を変形すると、式(9)が得られる。
Pth = 1/RA (Vref1 - Vref2)・・・(9)
ここで、閾値光量が同期検知板500への所定の入射光量の1/2を超える値にするためには、式(10)が成り立てばよい。
Pth > (1/2) Po・・・(10)
(10)式を(9)式に代入すると(5)式が得られる。従って、(5)式が成り立つ抵抗値を有するゲイン抵抗RGを配設することにより、同期検知用PD500aに入射されるレーザビームの所定の光量の1/2を越える値を閾値光量とすることができる。
従って、本実施の形態の同期検知板500の回路構成において、同期検知用PD500aに入射されるレーザビームの光量が所定の光量の1/2を越える値を閾値光量にするためには、上記(5)式を満たす抵抗値を有するゲイン抵抗RGをI/V変換回路502に配設すればよい。
[画像処理部の構成]
図12は、本実施の形態の画像処理部600の構成を示す図である。本実施の形態の画像処理部600は、同図に示すように、光量設定信号を出力する光量設定レジスタ610と、S/H信号およびLD点灯信号を出力するLD点灯制御ブロック620と、ポリゴン制御信号を出力するポリゴン制御ブロック670と、ドラム制御信号を出力するドラム制御ブロック680とから構成されている。
なお、画像処理部600は、上述したLDユニット1内部の4個の光量基準電圧生成回路310とLDドライバ320にそれぞれ対応して、4個の光量設定レジスタ610と4個のLD点灯制御ブロック620を備えているが、ここでは代表して、それぞれ1個の光量設定レジスタ610とLD点灯制御ブロック620のみ図示している。
画像処理部600は、CPU70からの命令に基づいて、CPUインタフェース690を介して、光量設定レジスタ610やLD点灯制御ブロック620、ポリゴン制御ブロック670、ドラム制御ブロック680などの各ブロック内部のレジスタを書き換えて、各種の制御信号(光量設定信号、S/H信号、LD点灯信号)を生成する。
上記構成において、画像処理部600は、同期検知板500からLD点灯制御ブロック670に送出される同期検知信号を元にして各種の制御信号を生成し、生成した各種の制御信号をLDユニット300に出力する。しかしながら、各種の制御信号の誤動作によって、APC動作が異常になり、同期検知板500からLD点灯制御ブロック670に同期検知信号が送出されない場合には、CPU700によりAPC動作の異常を検知する。
なお、上記構成において、APC動作の異常を検知した場合に、画像処理部600内部の各レジスタの設定状態をCPU700により確認する。また、レジスタなどの設定状態の異常を確認した場合に、CPU700による制御により、画像形成動作を停止させる。また、画像形成動作を停止させた後、CPU700により、各レジスタの設定状態を正常にし、画像形成動作を再開させる。
光量設定レジスタ610は、CPU700の命令によりCPUインタフェース690を介して書き換えられた所定の値に対応する光量設定信号をLDユニット300に対して出力する。
LD点灯制御ブロック620は、CPU700の命令により内部レジスタがCPUインタフェース690を介して所定の値に書き換えられることで、APCタイミング、同期検知タイミング、画像データ送信タイミングを設定し、同期検知板500からの同期検知信号を元にして、APCタイミングおよび同期検知タイミングに合わせたLD点灯信号と、S/H信号と、画像データ信号に対応するLD点信号とをLDユニット300に対して出力する。
ポリゴンは、CPU700により内部レジスタがCPUインタフェース690を介して所定の値に書き換えられることで、ポリゴン設定信号をポリゴン制御板672に対して出力する。ドラム制御ブロック680は、CPU700により内部レジスタがCPUインタフェース690を介して所定の値に書き換えられることで、ドラム設定信号をドラム制御板682に対して出力する。
図13は、本実施の形態のLD点灯制御ブロック620の回路構成を示す図である。本実施の形態のLD点灯制御ブロック620は、APC信号および同期点灯信号を出力するAPC・同期制御回路630と、読出し制御信号を出力するFIFO読出し制御回路650と、一時的に蓄積していた画像データ信号を出力するFIFOメモリ652と、LD点灯信号を生成する論理和回路660とから構成されている。
APC・同期制御回路630は、CPUインタエースを介してのCPU700の命令に基づいて、内部レジスタが所定の値に書き換えられることで、APCタイミング、同期検知タイミング、画像データ送信タイミングを設定し、同期検知板500からの同期検知信号を元にして、APC信号および同期点灯信号を出力する。なお、出力されたAPC信号は、論理和回路660に入力され、また、そのままS/H信号としてLDユニット300に入力される。
FIFO読出し制御回路650は、同期検知板500からの同期検知信号を元にして、読出し制御信号を生成し、生成した読出し制御信号をFIFOメモリ652に出力する。FIFO652は、外部からの画像データ信号を一時的に蓄積し、FIFO読出し制御回路650からの読出し制御信号に合わせて画像データ信号を論理和回路660に出力する。論理和回路660は、APC信号、同期点灯信号、および画像データ信号のうち、いずれかの信号が生成された場合に、LD点灯信号をLDユニット300に出力する。
図14は、本実施の形態のAPC・同期制御回路630の回路構成を示す図である。本実施の形態のAPC・同期制御回路630は、同期検知板500から出力される同期検知信号によってリセットされ、内部クロック信号に基づいて、時間計測を行うカウンタ回路631と、APC開始設定レジスタ632と、APC開始設定レジスタ値とカウンタ回路631の出力値を比較するコンパレータ633と、APC終了設定レジスタ634と、APC終了設定レジスタ値とカウンタ回路631の出力値を比較するコンパレータ635と、コンパレータ633およびコンパレータ635の出力信号に基づいてAPC信号を出力する論理回路636と、同期点灯開始設定レジスタ637と、同期点灯開始設定レジスタ値とカウンタ回路631の出力値を比較するコンパレータ638と、同期点灯終了設定レジスタ639と、同期点灯終了設定レジスタ値とカウンタ回路631の出力値を比較するコンパレータ640と、コンパレータ638およびコンパレータ640の出力信号に基づいて同期点灯信号を出力する論理回路641とから構成されている。
APC動作の異常を検知したCPU700は、LD点灯制御ブロック620内部の設定状態を確認する。即ち、APC・同期制御回路630内部のレジスタ設定や、FIFO読出し制御回路650やFIFOメモリ652内部のレジスタ設定を確認する。
例えば、図14に示すAPC・同期制御回路630内部において、各レジスタの設定値が所定の値でない場合には、APC信号または同期点灯信号が、所定のタイミングとは異なるタイミングで、論理回路636または論理回路641から出力されることになり、複数のLD330aについてのAPCの同時実行や、APCの実行の対象ではないLD330aの点灯を起因として、APC動作の異常を招来する。APC動作の異常を継続させたままの画像形成動作は、画像品質の低下を招くので望ましくない。
そこで、CPU700は、LD点灯制御ブロック620内部の設定状態を確認し、設定状態の異常を確認した場合に、画像形成動作を停止させるように制御する。
また、CPU700は、設定状態の異常が確認された場合に、上記設定状態を正常に戻す。具体的には、CPU700は、予め記憶装置(図示なし)などに格納されている、各レジスタに対応する所定の設定値を読み出し、読み出した各設定値を各レジスタに設定する。そして、CPU700は、所定の設定値を各レジスタに設定した後に、画像形成動作を再開するように制御する。
また、CPU340は、設定状態が異常であると確認された場合には、その旨を操作表示部(例えば、タッチパネル)や外部装置(例えば、画像形成装置100に接続された情報処理装置に対応する液晶ディスプレイやCRT)などに表示させ、ユーザにその旨を知らせる。
上記構成において、LDユニット300、画像処理部600、およびCPU700は、発光制御手段として機能する。また、同期検知板500は、信号生成手段として機能する。また、CPU700は、設定状態確認手段として機能する。
以上説明したように、本実施の形態の画像形成装置100によれば、LD330aからのレーザビームの所定の光量の1/2を越える値を閾値光量として設定される回路構成である同期検知板500において、LD330aからのレーザビームを同期検知用PD500aで検知し、検知したレーザビームの光量が閾値光量を超えた場合に、同期検知信号を生成して画像処理部600に出力する。所定の期間、画像処理部600への同期検知信号の送出がない場合には、APC動作の異常をCPU700で検知する。従って、APC動作の異常を簡易に検知することができ、結果として、画像品質の低下を防止することできる。
また、本実施の形態の画像形成装置100によれば、APC動作の異常を検知したCPU700は、LD点灯制御ブロック620内部の設定状態を確認するので、画像処理部600からLDユニット300へ出力される各種の制御信号(光量基準電圧、S/H信号、LD点灯信号)を起因として、APC動作が異常になったかどうかを把握することができる。
また、本実施の形態の画像形成装置100によれば、LD点灯制御ブロック620内部の設定状態の異常を確認できたCPU700は、LD330aへの駆動電流の供給の停止、ポリゴンミラー400や感光体ドラム22などの駆動停止など、エンジン部20による画像形成動作を停止させるので、APC動作の異常に基づく画像品質の低下を未然に防止することができる。
また、本実施の形態の画像形成装置100によれば、画像形成動作を停止させたCPU700は、所定の順序を踏んで、LD点灯制御ブロック620内部の設定状態を正常にし、画像形成動作を再開させるので、正常なAPC動作に基づく画像形成を行うことができる。
また、本実施の形態の画像形成装置100によれば、LD点灯制御ブロック620内部の設定状態の異常を確認できたCPU700は、その旨を操作表示部や外部装置などに通知するので、ユーザはその旨を把握することができる。
なお、本実施の形態では、基準電圧Vref1および基準電圧Vref2が固定値であることを前提として、上述した(5)式を満たす抵抗値を求め、求めた抵抗値を有するゲイン抵抗RGを配設する構成としたが、ゲイン抵抗RGの抵抗値に応じて、上記(5)式を満たす基準電圧Vref1または基準電圧Vref2の値を調整して設定する構成としてもよい。
また、基準電圧Vref1、基準電圧Vref2、およびゲイン抵抗RGの抵抗値が固定値であることを前提として、上記(5)式を満たす出力電流Ipdを出力することのできるPDを同期検知用PD550aとして配設する構成としてもよい。
また、本実施の形態では、発光素子として、レーザダイオード(LD)を用いたが、LED(Light Emitting Diode)、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)などの発光素子を用いてもよい。
また、本実施の形態では、LDユニット300から放出されたレーザビームを走査させるための手段として、回転多面鏡(ポリゴンミラー)を用いていたが、ピエゾ素子やMEMS(Micro Electro-Mechanical Systems)技術を利用した回折格子型空間変調器などを用いてもよい。
以上のように、本発明にかかる光制御装置、画像形成装置、および光制御方法は、レーザ光を生成する発光素子を制御してレーザ光を走査させるのに有用であり、特に、画像の品質低下を防止するのに適する。また、本発明にかかる光制御装置、画像形成装置、および光制御方法は、光ディスクや光通信などの情報・通信分野において使用されるレーザビーム光原に応用が可能である。
画像形成装置100の構成を示す図である 光制御装置200の構成を示す図である。 LDユニット300の回路構成を示す図である。 光量基準電圧生成回路310の回路構成を示す図である。 LDドライバ320の回路構成を示す図である。 LD変調回路324の回路構成を示す図である。 同期検知板500の回路構成を示す図である。 複数のLDについて同時にAPC実行が行われた場合のLD光量を示す図である。 複数のLDについて同時にAPC実行が行われた場合に抑制されたLDの光量を示す図である。 所望のLD光量に対する、複数のLDについて同時にAPC実行が行われた場合のLD光量の割合を示す図である。 所定の入射光量に対する、複数のLDについて同時にAPC実行が行われた場合の入射光量の割合を示す図である。 画像処理部600の構成を示す図である。 LD点灯制御ブロック620の回路構成を示す図である。 APC・同期制御回路630の回路構成を示す図である。
符号の説明
100 画像形成装置
200 光制御装置
300 LDユニット(レーザダイオードユニット)
310 光量基準電圧生成回路
312 DAC(D/Aコンバータ)
320 LDドライバ
322 APC回路
330 LDA(レーザダイオード・アレイ)
330a LD
330b APC用PD
500 同期検知板
500a 同期検知用PD
502 I/V変換回路
600 画像処理部
610 光量設定レジスタ
620 LD点灯制御ブロック

Claims (9)

  1. 複数の発光素子の光量を共通の受光素子により検知し、当該検知した前記各発光素子の光量に基づいて、前記各発光素子の光量を制御する光制御装置であって、
    前記各発光素子の光量が所定の値になるように前記各発光素子の制御を行う発光制御手段と、
    前記各発光素子の光量を検知し、当該検知した前記各発光素子の光量が所定の光量の約1/2の値を超えた場合に、当該検知した前記各発光素子の光量に対応する信号を生成する信号生成手段とを備えることを特徴とする光制御装置。
  2. 前記信号生成手段により、所定の期間、前記信号が生成されない場合に、前記発光制御手段の設定状態を確認する設定状態確認手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の光制御装置。
  3. 前記発光制御手段は、前記設定状態確認手段により前記設定状態の異常が確認された場合に、前記各発光素子の制御を停止することを特徴する請求項2に記載の光制御装置。
  4. 前記発光制御手段は、前記各発光素子の制御を停止した後に、前記設定状態を正常にし、前記各発光素子の制御を再開することを特徴とする請求項3に記載の光制御装置。
  5. 複数の発光素子の光量を共通の受光素子により検知し、当該検知した前記各発光素子の光量に基づいて、前記各発光素子の光量を制御する画像形成装置であって、
    請求項1〜請求項4に記載の光制御装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 複数の発光素子の光量を共通の受光素子により検知し、当該検知した前記各発光素子の光量に基づいて、前記各発光素子の光量を制御する光制御方法であって、
    前記各発光素子の光量を検知し、当該検知した前記各発光素子の光量が所定の光量の約1/2の値を超えた場合に、当該検知した前記各発光素子の光量に対応する信号を生成する信号生成工程を含むことを特徴とする光制御方法。
  7. 所定の期間内に、前記信号生成工程で前記信号が生成されない場合に、前記各発光素子を制御するための設定状態を確認する設定状態確認工程をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の光制御方法。
  8. 前記設定状態確認工程で前記設定状態の異常が確認された場合に、前記各発光素子の制御を停止する制御停止工程をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の光制御方法。
  9. 前記制御停止工程で前記各発光素子の制御を停止した後に、前記設定状態を正常にし、前記各発光素子の制御を再開する制御再開工程をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の光制御方法。
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