JP2019051806A - クローラユニット及び歩行型農作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】回動を規制するための部品点数を抑制しつつ、強度を向上させたクローラユニットを提供する。【解決手段】機体のミッションケースから左右に突出した車軸部にそれぞれ取り付け可能な一対のクローラユニット3L、3Rにおいて、一対のクローラユニット3L、3Rを繋ぐ回動規制部材を備える構成とする。回動規制部材は、車軸部より前方において一対のクローラユニット3L、3Rを繋ぐ第1回動規制部材37と、車軸部より後方において一対のクローラユニット3L、3Rを繋ぐ第2回動規制部材38とで構成される。【選択図】図12

Description

本発明は、オペレータが歩きながら操向操作する管理機、トラクタ、田植機等の歩行型農作業機と、それに取り付けられるクローラユニットとに関する。
機体のミッションケースから左右に突出した車軸部に対し、車輪とクローラユニットとを選択的に取り付け可能な歩行型農作業機が知られている(特許文献1参照)。このような歩行型農作業機によれば、作業の種類に応じて車輪又はクローラユニットを選択することにより、良好な走行性能を実現することができる。特に、接地圧を低くすることが求められる播種作業や大きな牽引力を必要とする畝立て作業において、クローラユニットを選択することにより、作業性及び作業精度を向上させることができる。
また、特許文献1の歩行型農作業機はクローラユニットの回動範囲を規制する回動規制部を備えている。回動規制部は、クローラユニット側に設けられるクローラユニット側回動規制部材と、機体側に設けられる機体側回動規制部材とによって構成される。
特許第5289901号公報
しかしながら、特許文献1によれば、回動規制部としてクローラユニット側と機体側との両方に回動規制部材を設けているため、部品点数が多くなるという課題がある。また、特許文献1によれば、左右の回動規制部が独立しているため、クローラユニットの強度を確保することが難しい。
本発明は、回動を規制するための部品点数を抑制しつつ、強度を向上させたクローラユニットを提供することを目的とする。また、そのクローラユニットを備えた歩行型農作業機を提供することも目的とする。
本発明のクローラユニットは、機体のミッションケースから左右に突出した車軸部にそれぞれ取り付け可能な一対のクローラユニットにおいて、前記一対のクローラユニットを繋ぐ回動規制部材を備えることを特徴とする。
上記のクローラユニットにおいて、前記回動規制部材は、前記車軸部より前方において前記一対のクローラユニットを繋ぐ第1回動規制部材と、前記車軸部より後方において前記一対のクローラユニットを繋ぐ第2回動規制部材とを備えてもよい。
また上記のクローラユニットにおいて、外周部に沿って配置され半径外向きに突出して形成される複数の送り歯を有し、互いに隣接する送り歯が第1間隔で配置されている第1領域と、互いに隣接する送り歯が前記第1間隔より広い第2間隔で配置されている第2領域とを有し、前記車軸部に取り付けられて第1回転軸を中心に回転する駆動スプロケットと、外周部に沿って半径内向きに凹んで形成され前記送り歯が嵌る溝部を有し、第2回転軸を中心に回転するアイドラと、前記送り歯に係合する係合部を有し、前記駆動スプロケット及び前記アイドラに巻回される無端状の履帯とを備え、前記第1回転軸と前記第2回転軸間の軸間距離が、前記駆動スプロケットにおける前記送り歯の歯先までの第1半径と前記アイドラにおける外周部までの第2半径との和より短い構成としてもよい。
また上記のクローラユニットにおいて、前記第2間隔が前記第1間隔の2倍であってもよい。
また上記のクローラユニットにおいて、前記第2領域が前記アイドラに対向する位置にある場合、前記第1回転軸方向において前記送り歯は前記アイドラに重ならないこととすることができる。
また上記のクローラユニットにおいて、前記駆動スプロケットを前記第1回転軸を中心に回転可能に支持し、前記アイドラを前記第2回転軸を中心に回転可能に支持する連結部材を備え、前記連結部材は、前記駆動スプロケットと前記アイドラとが離れる方向に付勢する付勢部材を有してもよい。
また上記のクローラユニットにおいて、前記駆動スプロケットは、歯底幅が歯幅より狭くてもよい。
また上記のクローラユニットにおいて、前記スプロケットは、歯元から前記第1回転軸へ向かう突出部が、前記第1回転軸方向に突出し、かつ前記第1回転軸へ向かって円周方向に狭まっていてもよい。
本発明の歩行型農作業機は、ミッションケースが設けられた機体と、前記ミッションケースから左右に突出した車軸部と、左右の前記車軸部にそれぞれ取り付けられた上記のクローラユニットとを備えることを特徴とする。
上記の歩行型農作業機は、前記クローラユニットは車輪に替えて取り付け可能であり、
前記クローラユニットの最大外径を前記車輪の外径と同等にしてもよい。
本発明によれば、一対のクローラユニットを繋ぐ回動規制部材を設けることにより、回動を規制するための部品点数を抑制しつつ、クローラユニットの強度を向上させることができる。
一実施形態の管理機の左側面図である。 クローラユニットの左側斜視図である。 クローラユニットの右側斜視図である。 クローラユニットの左側面図である。 クローラユニットの右側面図である。 駆動スプロケットを示す図であり、(a)はその左側面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。 変形例1の駆動スプロケットの左側面図である。 図7の駆動スプロケットを構成する3枚の板金部材の左側面図であり、(a)は右側の第1板金部材、(b)は中央の第2板金部材、(c)は左側の第3板金部材である。 変形例2の駆動スプロケットの左側面図である。 図9の駆動スプロケットを構成する2枚の板金部材の左側面図であり、(a)は右側板金部材、(b)は左側板金部材である。 クローラユニットにおける駆動スプロケット及びアイドラの配置を示す左側面図であり、(a)は第1領域がアイドラに対向する位置にある場合、(b)は第2領域がアイドラに対向する位置にある場合を示している。 左右のクローラユニットを2本の回動規制部材で繋いだ状態を示す斜視図である。 図12の平面図である。 車輪を取り付けた管理機の左側面図である。 他の形態の駆動スプロケットの左側面図である。
本実施形態では、オペレータが歩きながら操向操作する管理機、トラクタ、田植機等の歩行型農作業機について、管理機を例に説明する。以下の説明では、図1に示すように管理機1の一使用状態におけるオペレータから見た方向を基準とし、前後、左右、上下の各方向を定める。
<管理機の全体構成>
図1は、管理機1の左側面図である。管理機1は、機体11の前後中央に配置されるミッションケース10と、機体11の前部上に配置されるエンジン20と、ミッションケース10の下部に支持されるクローラユニット3(3L・3R)と、機体11の後部に配置され耕耘作業を可能とするロータリ耕耘装置4と、機体11の後部のロータリ耕耘装置4上方に配置される操縦部60とを備える。
エンジン20は、駆動源となるものである。エンジン20は、ミッションケース10の前部に固定されたエンジンフレーム21上に固定される。エンジン20からの動力は、ベルト伝動機構2を介してミッションケース10に伝達される。ベルト伝動機構2はエンジン20の出力軸上に固設した出力プーリ26と、ミッションケース10の上側部より突出した入力軸部13上に固設した入力プーリ27と、入力プーリ27と出力プーリ26とに巻回したベルト28と、ベルト28を緊張または弛緩するテンションプーリ29とを有する。
テンションプーリ29は主クラッチレバー63と連動連結されている。そして、主クラッチレバー63の「入」操作により、テンションプーリ29はベルト28を緊張させてエンジン20からミッションケース10に動力を伝達できるようにし、主クラッチレバー63の「切」操作により、テンションプーリ29はベルト28を弛緩させて動力伝達を絶つようにしている。
ミッションケース10は、側面視「へ」字状に構成されて管理機1の左右略中央に配置される。ミッションケース10内には、変速装置(図示せず)やクラッチ(図示せず)が収納される。ミッションケース10はエンジン20からの動力を変速してクローラユニット3やロータリ耕耘装置4に伝達する。
ミッションケース10は左右に突出した車軸部12(12L・12R)を支持している。車軸部12L・12Rにはクローラユニット3L・3Rが固定される。ミッションケース10の後部にはロータリ耕耘装置4が設けられている。ロータリ耕耘装置4は、ミッションケース10の後下部に横架される耕耘軸41と、耕耘軸41上に間隔をあけて固定される耕耘爪42とを有する。またロータリ耕耘装置4は、耕耘爪42の回転軌跡の上方を覆う耕耘カバー43と、耕耘カバー43の後部に設けられた抵抗棒44及び尾輪45とを有する。
操縦部60は、管理機1を走行及び作業させるための種々の操作を行うためのものである。操縦部60は、ミッションケース10の上部から上後方に突出したハンドル61及び変速レバー62を有する。ハンドル61後部には、主クラッチレバー63や作業レバー64やアクセルレバー(図示せず)等が配置される。なお、管理機1は、ハンドル61を180°回転させることにより、前後逆方向にして使用することもできる。
<クローラユニット>
次に、クローラユニット3について左側のクローラユニット3Lを例に説明する。右側のクローラユニット3Rは左側のクローラユニット3Lと左右対称な構造であるため、その詳細な説明を省略する。図2はクローラユニット3Lの左側斜視図、図3はクローラユニット3Lの右側斜視図、図4はクローラユニット3Lの左側面図、図5はクローラユニット3Lの右側面図である。
クローラユニット3は、前後方向に延びる連結部材30と、連結部材30に第1回転軸R1を中心に回転可能に支持される駆動スプロケット31と、連結部材30に第2回転軸R2を中心に回転可能に支持されるアイドラ32と、駆動スプロケット31及びアイドラ32に巻回される無端状の履帯33とを備える。
(連結部材)
連結部材30は、図3に示すように、付勢部材34と、付勢部材34から後方へ延びる支持板35と、付勢部材34の前端部から左方へ延びる軸部36とを備える。図5に示すように、付勢部材34は、第1回転軸R1と第2回転軸R2とを結ぶ直線上に配置され、駆動スプロケット31とアイドラ32とが離れる方向に付勢するように伸縮自在に構成される。付勢部材34は、入れ子継手状に嵌合する角パイプ340、341と、内側の角パイプ341に挿入される圧縮コイルばね342と、圧縮コイルばね342の後端部を押圧する調整部材343とを備える。
本実施形態の角パイプ340、341の断面は六角形であるが、その断面形状には特に限定はなく、四角形や八角形等であってもよい。多角形とすることにより、角パイプ340、341同士が回転することなく、駆動スプロケット31とアイドラ32とを平行に保持することができる。
圧縮コイルばね342の後端部は角パイプ341の後端部より後方に突出している。調整部材343は、角パイプ340の後端部に形成されたネジ穴340aに螺合されている。これにより、調整部材343を回転させて圧縮コイルばね342を圧縮する量を調整することができる。つまり、付勢部材34の付勢力を調整することができる。
このように、連結部材30に付勢部材34を設けることにより、駆動スプロケット31とアイドラ32とが離れる方向に付勢されるため、履帯33を所定の張り具合に維持することができる。よって、駆動スプロケット31又はアイドラ32と履帯33との間に石や泥等の異物が挟まった場合に、付勢部材30が収縮することによって、履帯33が異常緊張することが抑制される。その結果、車軸部12への負荷が軽減され、ミッションケース10のギヤの破損を抑制できる。
支持板35は、第1板状部材351及び第2板状部材352を略三角形状にボルトで固定した部材である。第1板状部材351及び第2板状部材352は第1回転軸R1を中心とする円周上に複数のボルト孔を有する。よって、第1板状部材351と第2板状部材352とは任意のボルト孔が重なるように様々な角度で固定することができる。これにより、後述する第2回動規制部材38を様々な位置に設けることができ、クローラユニット3の回動規制範囲を調整することができる。
第1板状部材351の前端部は角パイプ340の左側面に溶着されている。第1板状部材351には、駆動スプロケット31の中空軸部31f(図6参照)を第1回転軸R1を中心に回転可能に支持する円形の支持穴35aが形成されている。軸部36は、角パイプ341の前端部に貫通して固定される。軸部36にアイドラ32の中空軸部32a(図3参照)が挿嵌されることによって、軸部36はアイドラ32を第2回転軸R2を中心に回転可能に支持する。
(駆動スプロケット)
図6は駆動スプロケット31を示す図であり、(a)はその左側面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。駆動スプロケット31は、例えば一体成型された鋳物である。図6(a)に示すように、駆動スプロケット31は、外周部31aに沿って配置され半径外向きに突出して形成される複数の送り歯31b(図6では13本)を有する。また駆動スプロケット31は、互いに隣接する送り歯31bが第1間隔D1で配置されている第1領域A1と、互いに隣接する送り歯31bが第1間隔D1より広い第2間隔D2で配置されている第2領域A2とを有する。
図6(a)では、1本の送り歯31bが抜けた形態になっており、つまり第2間隔D2が第1間隔D1の2倍になっている。なお、履帯33を駆動可能であれば、隣接する2本の送り歯31bを抜いて、第2間隔D2を第1間隔D1の3倍としてもよい。また、離れた位置の2本以上の送り歯31bを抜いて、第2領域A2を複数設けてもよい。
図6(c)に示すように、送り歯31b間の歯底部31cは半径外向きに徐々に狭まったテーパー状となっている。これにより、歯底幅W1は歯幅W2より狭くなっている。このように、歯底幅W1を狭くすることにより、外周部31a(歯底部31cの先端部)と履帯33との間に石や泥等の異物が挟まりにくくなる。
また、歯元31dから第1回転軸R1へ向かう突出部31eは、第1回転軸R1方向に突出し、かつ第1回転軸R1へ向かって円周方向に狭まった形状となっている。このように、突出部31eを第1回転軸R1へ向かって狭まった形状とすることにより、突出部31eの側面に泥が溜まりにくくなる。
駆動スプロケット31は第1回転軸R1を中心とする中空軸部31fを有している。この中空軸部31fに様々な形状のアダプタ(図示せず)を取り付けることにより、様々な形状の車軸部12にクローラユニット3を取り付けることができ、仕様の異なる管理機に対して汎用性をもたせることができる。
(駆動スプロケットの変形例1)
駆動スプロケットは、板金部材を3枚重ねた構成であってもよい。この駆動スプロケットを変形例1とする。図7は変形例1の駆動スプロケットの左側面図である。図8は図7の駆動スプロケットを構成する3枚の板金部材の左側面図であり、(a)は右側の第1板金部材、(b)は中央の第2板金部材、(c)は左側の第3板金部材である。
図7及び図8に示すように、変形例1の駆動スプロケット70は、上記の駆動スプロケット31と略同形状であり、右から順に第1板金部材71、第2板金部材72、第3板金部材73を重ねて溶着することで作製することができる。駆動スプロケット70の送り歯70aは、図8(a)に示す第1板金部材71の送り歯71aと、図8(b)に示す第2板金部材72の送り歯72aと、図8(c)に示す第3板金部材73の送り歯73aとが重なって形成される。よって、送り歯70aの歯幅は第1〜第3板金部材71〜73の厚みの和となる。
駆動スプロケット70の歯底部70bは、第2板金部材72の歯底部72bによって形成される。歯底部72bと重なる第1板金部材71の部分は円弧状に切り欠かれた切欠部71bとなっている。歯底部72bと重なる第3板金部材73の部分は円弧状に切り欠かれた切欠部73bとなっている。よって、駆動スプロケット70の歯底幅は第2板金部材72の厚みとなる。
駆動スプロケット70の突出部70cは、第1板金部材71の突出部71cと、第3板金部材73の突出部73cとでそれぞれ形成される。よって、突出部70cの突出量は第1板金部材71又は第3板金部材73の厚みとなる。
(駆動スプロケットの変形例2)
駆動スプロケットは、板金部材を2枚重ねた構成であってもよい。この駆動スプロケットを変形例2とする。図9は変形例2の駆動スプロケットの左側面図である。図10は図9の駆動スプロケットを構成する2枚の板金部材の左側面図であり、(a)は右側板金部材、(b)は左側板金部材である。
図9及び図10に示すように、変形例2の駆動スプロケット80は、上記の駆動スプロケット31と略同形状であり、右側板金部材81と左側板金部材82とを重ねて溶着することで作製することができる。駆動スプロケット80の送り歯80aは、図10(a)に示す右側板金部材81の送り歯81aと、図10(b)に示す左側板金部材82の送り歯82aとが重なって形成される。よって、送り歯80aの歯幅は右側板金部材81及び左側板金部材82の厚みの和となる。
駆動スプロケット80の歯底部80bは、右側板金部材81の歯底部81bによって形成される。歯底部81bと重なる左側板金部材82の部分は台形状に切り欠かれた切欠部82bとなっている。また、駆動スプロケット80の歯底部80bに隣接する歯底部80cは、左側板金部材82の歯底部82cによって形成される。歯底部82cと重なる右側板金部材81の部分は台形状に切り欠かれた切欠部81cとなっている。よって、駆動スプロケット80の歯底幅は右側板金部材81又は左側板金部材82の厚みとなる。
変形例1又は変形例2のように、複数の板金部材を重ねて駆動スプロケットを作製することにより、容易にかつ安価に作製することができる。
(アイドラ)
アイドラ32は、例えば一体成型された鋳物である。図2又は図3に示すように、アイドラ32は、中空軸部32aと、外周部32bに沿って半径内向きに凹んで形成される溝部32cを有する。溝部32cは駆動スプロケット31の送り歯31bが嵌るスペースとなる。溝部32cの幅は駆動スプロケット31と干渉しない長さに形成される。
(履帯)
履帯33は、回転方向に沿って配置された略矩形の貫通孔である係合部33a(図13参照)を有する。係合部33aは送り歯31bと係合し、駆動スプロケット31の回転によって回転される。そして、履帯33の回転によって、アイドラ32が回転される。
(駆動スプロケット及びアイドラの位置関係)
図11はクローラユニット3Lにおける駆動スプロケット31及びアイドラ32の配置を示す左側面図であり、(a)は第1領域A1がアイドラ32に対向する位置にある場合、(b)は第2領域A2がアイドラ32に対向する位置にある場合を示している。
クローラユニット3Lにおいて、図11(a)に示すように、第1回転軸R1と第2回転軸R2間の軸間距離L1が、駆動スプロケット31における送り歯31bの歯先までの第1半径L2とアイドラ32における外周部32bまでの第2半径L3との和より短い(L1<L2+L3)。これは、第1領域A1がアイドラ32に対向する位置にある場合、第1回転軸R1方向(本実施形態では左右方向)において少なくとも送り歯31bがアイドラ32と重なることを意味する。
このように、L1<L2+L3とすることにより、クローラユニット3Lの前後長を短くできるため、旋回性能が向上する。また、駆動スプロケット31とアイドラ32と履帯33とで囲まれる部分の面積も小さくなるため、石や泥等の異物が挟まりにくくなり、履帯33の外れを抑制できる。
一方、クローラユニット3Lにおいて、図11(b)に示すように、第2領域A2の中央がアイドラ32に対向する位置にある場合、第1回転軸R1方向において送り歯31bはアイドラ32に重ならない。よって、クローラユニット3Lを組み立てる工程において、履帯33に駆動スプロケット31を係合し、続いて履帯33にアイドラ32を係合する際、図11(b)のような位置関係となるようにしてアイドラ32を組み付けることにより、送り歯31bに引っ掛からない。
このように、駆動スプロケット31が第2領域A2を有することにより、組み立て時に送り歯31bとアイドラ32とが干渉しないため、クローラユニット3Lの組立性が向上する。
<回動規制部材>
図12は左右のクローラユニット3L・3Rを2本の回動規制部材で繋いだ状態を示す斜視図であり、図13はその平面図である。管理機1は、第1回転軸R1より前方において左右のクローラユニット3L・3Rを繋ぐ第1回動規制部材37と、第1回転軸R1より後方において左右のクローラユニット3L・3Rを繋ぐ第2回動規制部材38とを備える。
第1回動規制部材37は丸パイプであり、その両端部がそれぞれ左右の支持部材39に溶着され、支持部材39が角パイプ341の前端部から突出した軸部36に固定されている。よって、第1回動規制部材37は第1回転軸R1より前方に位置する。第2回動規制部材38は丸パイプであり、その両端部がそれぞれ左右の第3板状部材381に溶着され、第3板状部材381が第2板状部材352の後端部にボルトで固定されている。よって、第2回動規制部材38は第1回転軸R1より後方に位置する。
そして、図4の矢印F1に示すように、クローラユニット3の前端部が上方に回動した場合、第1回動規制部材37がエンジンフレーム21の下部に当接し、クローラユニット3の回動が規制される。一方、図4の矢印F2に示すように、クローラユニット3の後端部が上方に回動した場合、第2規制部材38がミッションケース10の下部に当接し、クローラユニット3の回動が規制される。また、上述したように、第1板状部材351に対する第2板状部材352の固定位置を変えることにより、第2回動規制部材38の位置を変えることができ、クローラユニット3の後端部が上方に回動した場合の回動規制範囲を調整することができる。
このように、第1回動規制部材37及び第2回動規制部材38によって、走行時にクローラユニット3が回転することが防止される。よって、クローラユニット3は程度回動できるため走行中に地面の凹凸に追従することができるとともに、過度な回動が規制されるため回転することなく正常に走行できる。
また、左右のクローラユニット3L・3Rを第1回動規制部材37及び第2回動規制部材38で繋ぐことにより、クローラユニット3の強度が向上する。また、車軸部12の長さが異なる管理機に対しては、長さの異なる第1回動規制部材37及び第2回動規制部材38を用いることで本クローラユニット3を取り付けることができる。
<車輪を取り付けた管理機>
クローラユニット3は車輪に替えて取り付け可能である。図14は車輪を取り付けた管理機1の左側面図である。車輪90の外径E2とクローラユニット3の最大外径E1(図4参照)とは同等である。
クローラユニット3の最大外径E1が車輪90より小さい場合、ギヤ比がそのままだとクローラユニット3を使用する場合には走行速度が遅くなるが、クローラユニット3の最大外径E1を車輪90の外径E2と同等にすることにより、ギヤ比がそのままでもクローラユニット3を使用する場合に同等の走行速度となる。よって、車輪90に替えてクローラユニット3を取り付けるだけで正常に使用することができる。
また、クローラユニット3のみが取り付けられる管理機を設計する場合にも、車輪90が取り付けられる管理機と同じ設計とすることができ、設計変更が容易となる。
<その他>
図15は他の形態の駆動スプロケットの左側面図である。図15に示すように、駆動スプロケット311は、外周部31aの全周に沿って均等に配置され半径外向きに突出して形成される複数の送り歯31bを有している。このような駆動スプロケット311を上記の駆動スプロケット31の代わりに用いることもできる。
1 管理機(歩行型農作業機)
3 クローラユニット
10 ミッションケース
11 機体
12 車軸部
30 連結部材
31、70、80 駆動スプロケット
31a 外周部
31b、70a、80a 送り歯
31d 歯元
31e、70c 突出部
32 アイドラ
32b 外周部
32c 溝部
33 履帯
33a 係合部
34 付勢部材
37 第1回動規制部材(回動規制部材)
38 第2回動規制部材(回動規制部材)
90 車輪
A1 第1領域
A2 第2領域
D1 第1間隔
D2 第2間隔
E1 クローラユニットの最大外径
E2 車輪の外径
L1 軸間距離
L2 第1半径
L3 第2半径
R1 第1回転軸
R2 第2回転軸
W1 歯底幅
W2 歯幅

Claims (10)

  1. 機体のミッションケースから左右に突出した車軸部にそれぞれ取り付け可能な一対のクローラユニットにおいて、
    前記一対のクローラユニットを繋ぐ回動規制部材を備えることを特徴とするクローラユニット。
  2. 前記回動規制部材は、前記車軸部より前方において前記一対のクローラユニットを繋ぐ第1回動規制部材と、前記車軸部より後方において前記一対のクローラユニットを繋ぐ第2回動規制部材とを備えることを特徴とする請求項1に記載のクローラユニット。
  3. 外周部に沿って配置され半径外向きに突出して形成される複数の送り歯を有し、互いに隣接する送り歯が第1間隔で配置されている第1領域と、互いに隣接する送り歯が前記第1間隔より広い第2間隔で配置されている第2領域とを有し、前記車軸部に取り付けられて第1回転軸を中心に回転する駆動スプロケットと、
    外周部に沿って半径内向きに凹んで形成され前記送り歯が嵌る溝部を有し、第2回転軸を中心に回転するアイドラと、
    前記送り歯に係合する係合部を有し、前記駆動スプロケット及び前記アイドラに巻回される無端状の履帯とを備え、
    前記第1回転軸と前記第2回転軸間の軸間距離が、前記駆動スプロケットにおける前記送り歯の歯先までの第1半径と前記アイドラにおける外周部までの第2半径との和より短いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクローラユニット。
  4. 前記第2間隔が前記第1間隔の2倍であることを特徴とする請求項3に記載のクローラユニット。
  5. 前記第2領域が前記アイドラに対向する位置にある場合、前記第1回転軸方向において前記送り歯は前記アイドラに重ならないことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のクローラユニット。
  6. 前記駆動スプロケットを前記第1回転軸を中心に回転可能に支持し、前記アイドラを前記第2回転軸を中心に回転可能に支持する連結部材を備え、
    前記連結部材は、前記駆動スプロケットと前記アイドラとが離れる方向に付勢する付勢部材を有することを特徴とする請求項3から請求項5の何れか一項に記載のクローラユニット。
  7. 前記駆動スプロケットにおいて、歯底幅が歯幅より狭いことを特徴とする請求項3から請求項6の何れか一項に記載のクローラユニット。
  8. 前記スプロケットにおいて、歯元から前記第1回転軸へ向かう突出部が、前記第1回転軸方向に突出し、かつ前記第1回転軸へ向かって円周方向に狭まっていることを特徴とする請求項7に記載のクローラユニット。
  9. ミッションケースが設けられた機体と、
    前記ミッションケースから左右に突出した車軸部と、
    左右の前記車軸部にそれぞれ取り付けられた請求項1から請求項8の何れか一項に記載のクローラユニットとを備えることを特徴とする歩行型農作業機。
  10. 前記クローラユニットは車輪に替えて取り付け可能であり、
    前記クローラユニットの最大外径を前記車輪の外径と同等にすることを特徴とする請求項9に記載の歩行型農作業機。
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