JP6785688B2 - 作業車 - Google Patents

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Description

本発明は、車体フレームの左右に配置された左右のクローラと、変速ユニットから左右に延出された左右の駆動軸と、前記車体フレームから左右に延出された左右の支軸と、左右の前記クローラのトレッドを変更するトレッド変更ユニットとを備えた作業車に関する。
上記のような作業車としては、左右の後輪の代わりに左右のクローラを備えることによってセミクローラ仕様に構成されたものがある。そして、セミクローラ仕様の作業車に備えられる左右のクローラとしては、左右の駆動軸と一体回転する左右の駆動スプロケット、車体フレーム(伝動ケース)に左右の支軸(揺動軸)を介して揺動可能に支持された左右のトラックフレーム、左右のトラックフレーム31の前端部に支持された前側遊輪(アイドラ)、左右のトラックフレームの後端部に支持された後側遊輪(アイドラ)、左右のトラックフレームの前後中間部に支持された複数の転輪、及び、左右の駆動スプロケットの回転により回動し、かつ、前後の遊輪及び転輪により回動案内される左右のクローラベルト、などを備えたものがある(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の作業車は、上記のような左右のクローラを備えることにより、圃場の耕盤に起伏がある場合は、クローラベルトの接地側を回動案内する前後の遊輪及び各転輪が、耕盤の凹凸に応じて、支軸を支点にしてトラックフレームとともに上下揺動する。
これにより、クローラベルトの接地側を耕盤の起伏に沿わせることができ、耕盤の起伏にかかわらず、左右のクローラの接地面積が広くなって左右のクローラのグリップ力が高くなる。その結果、左右のクローラによる走破性が高くなる。
又、左右のトラックフレームを揺動可能に支持する専用の支軸を備えることから、例えば、左右の駆動軸を支軸に兼用する場合に比較して、左右の駆動軸にかかる負担を軽減することができる。これにより、左右の駆動軸の耐久性を向上させることができる。
セミクローラ仕様の作業車においては、玉ねぎなどの作物を栽培するための左右幅の広い畝が形成された圃場で使用されるものがある。圃場に形成される畝の左右幅は、同じ作物を栽培するためのものであっても栽培する地域によって異なることがある。そのため、セミクローラ仕様の作業車においては、左右の前輪のトレッド、及び、左右のクローラのトレッドが変更可能に構成されたものがある。
前述した特許文献1には、左右のクローラのトレッド変更を可能にするための構成が示されている。
詳述すると、特許文献1に記載の作業車においては、左右の駆動スプロケットの左右中心が、左右の駆動軸に取り付けられる駆動スプロケットの取付部に対して左右方向にオフセットされている。これにより、左右の駆動スプロケットは、それらの左右中心が取付部よりも車体内側に位置する状態で左右の駆動軸に取り付けられることにより、左右の駆動スプロケットの間隔が狭くなる。又、左右の駆動スプロケットは、それらの左右中心が取付部よりも車体外側に位置する状態で左右の駆動軸に取り付けられることにより、左右の駆動スプロケットの間隔が広くなる。
そして、特許文献1に記載の作業車には、左右の支軸を軸心方向に移動可能で軸心回りに回動可能に支持する左右の筒部、左右の支軸の左右方向への移動を規制するように各支軸の左右両端部に取り付けられた左右の規制部材、及び、左右内側の規制部材と筒部との間、又は、左右外側の規制部材と筒部との間に選択的に介在される左右のスペーサ、などが備えられている。これにより、左右のスペーサが、左右内側の規制部材と筒部との間に介在されると、左右の支軸に取り付けられた左右のトラックフレームの間隔が狭くなるとともに、左右のトラックフレームに支持された左右の前側遊輪の間隔、左右の後側遊輪の間隔、及び、左右の各転輪の間隔、がそれぞれ狭くなる。又、左右のスペーサが、左右外側の規制部材と筒部との間に介在されると、左右の支軸に取り付けられた左右のトラックフレームの間隔が広くなるとともに、左右のトラックフレームに支持された左右の前側遊輪の間隔、左右の後側遊輪の間隔、及び、左右の各転輪の間隔、がそれぞれ広くなる。
つまり、特許文献1に記載の作業車においては、左右の駆動軸に対する左右の駆動スプロケットの取り付け状態を変更し、かつ、左右のスペーサの取り付け位置を変更することにより、左右のクローラのトレッドを、左右幅の狭い畝に対応した狭いトレッドと、左右幅の広い畝に対応した広いトレッドとに変更することができる。
特開2003−276657号公報
特許文献1に記載の作業車においては、左右のトラックフレームの間隔を変更する場合に、左右の支軸から左右内側の規制部材を取り外して、左右の支軸を左右の筒部から抜き出す必要がある。そして、左右の支軸から左右内側の規制部材を取り外すときには、作業者は、車体の横外側から車体の内部に向けて腕などを大きく差し入れる必要がある。又、左右の支軸を左右の筒部から抜き出すためには、トラックフレームなどを、トラックフレームの間隔変更量よりも大きい操作量で左右方向に移動させる必要がある。その結果、左右のトラックフレームの間隔変更が手間のかかる煩わしいものになっていた。
つまり、左右のトラックフレームの間隔変更を簡単に行えるようにすることが望まれている。
上記の課題を解決するための手段として、
本発明に係る作業車は、車体フレームの左右に配置された左右のクローラと、変速ユニットから左右に延出された左右の駆動軸と、前記車体フレームから左右に延出された左右の支軸と、左右の前記クローラのトレッドを変更するトレッド変更ユニットとを備え、
前記クローラは、前記駆動軸と一体回転する駆動スプロケットと、前記車体フレームに前記支軸を介して揺動可能に支持されたトラックフレームと、前記トラックフレームの前端部に支持された前側遊輪と、前記トラックフレームの後端部に支持された後側遊輪と、前記トラックフレームの前後中間部に支持された複数の転輪と、前記駆動スプロケットの回転により回動し、かつ、前後の前記遊輪及び前記転輪により回動案内されるクローラベルトとを備え、
前記トレッド変更ユニットは、前記支軸に対する前記トラックフレームの取り付け位置を左右方向に変更するフレーム位置変更機構を備え、
前記フレーム位置変更機構は、前記支軸におけるトラックフレーム側の端部に固定された第1連結部材と、前記第1連結部材に連結可能に前記トラックフレームから延出された第2連結部材と、前記第1連結部材と前記第2連結部材とを連結する複数の連結具とを備え、
前記第1連結部材と前記第2連結部材とのいずれか一方に載置面が形成され、かつ、前記第1連結部材と前記第2連結部材とのいずれか他方に前記載置面に載置される被載置面が形成され、
前記第1連結部材及び前記第2連結部材は、前記載置面に沿った前記第1連結部材に対する前記第2連結部材の左右方向へのスライド移動によって前記第1連結部材に対する前記第2連結部材の連結位置が選択され、かつ、選択された連結位置での前記連結具による前記第1連結部材と前記第2連結部材との連結を可能にする連結部を備えており、
前記第1連結部材の前記連結部は、前記第1連結部材において左右方向に一定間隔をあけて形成された複数の第1丸孔により構成され、
前記第1丸孔は、その全てが、前記第1連結部材が備える1つの部材における平板状の部位に形成されており、
前記第2連結部材の前記連結部は、前記第2連結部材において左右方向に一定間隔をあけて形成された複数の第2丸孔により構成され、
前記第2丸孔は、その全てが、前記第2連結部材が備える1つの部材における平板状の部位に形成されている。
この手段によると、左右のトラックフレームの間隔を変更する場合は、その手順として、先ず、複数の連結具による第1連結部材と第2連結部材との連結を解除する。次に、トラックフレームなどとともに第2連結部材を載置面に沿って左右方向にスライド移動させて、第1連結部材に対する第2連結部材の連結位置を変更する。その後、変更後の連結位置にて、載置面と被載置面とを面接触させた状態で、第1連結部材と第2連結部材とを複数の連結具によって連結する。
つまり、作業者は、第1連結部材に対する第2連結部材の連結位置を変更することにより、支軸の抜き差しを行うことなく、左右のトラックフレームの間隔を変更することができる。
そして、第1連結部材が、支軸におけるトラックフレーム側の端部、つまり、支軸における車体の横外端側に固定されていることから、作業者は、第1連結部材に対する第2連結部材の連結及び連結解除を、車体の横外側から無理なく行うことができる。
その結果、左右のトラックフレームの間隔を、栽培する地域や作物の種類などに応じて異なる畝の左右幅に適した間隔に容易に変更することができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記被載置面及び前記載置面は何れも連続した平面である。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記第2連結部材に、上向きに突出すると共に前記第1連結部材に対する前記第2連結部材の前後方向への位置ズレを規制する規制部を備えている。
この手段によると、第1連結部材に対する第2連結部材の連結位置を変更するときに、第2連結部材を、第1連結部材に対して左右方向にスライド移動させ易くなる。これにより、左右のトラックフレームの間隔変更が更に行い易くなる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記第1丸孔及び前記第2丸孔の配置間隔は、前記トレッドの変更長さに対して半分の長さに設定され、
前記第1丸孔と前記第2丸孔とのいずれか一方の数量が、前記連結具の数量と同じ数量であり、前記第1丸孔と前記第2丸孔とのいずれか他方の数量が、前記連結具の数量に前記トレッドの変更段数に応じた数量を加えた数量である。
この手段によると、第1連結部材に対する第2連結部材の連結位置の変更にかかわらず、第1連結部材と第2連結部材との連結に使用する連結具の数量が同じになる。これにより、第1連結部材と第2連結部材との連結強度を、連結位置の変更にかかわらず同じにすることができる。
又、第1連結部材又は第2連結部材の連結部に長孔を採用する場合に比べて、第1連結部材又は第2連結部材における孔形成領域が少なくなる。これにより、連結部を備えることに起因した第1連結部材又は第2連結部材における強度の低下を抑制することができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記第1連結部材に前記被載置面が形成され、かつ、前記第2連結部材に前記載置面が形成され、
前記トラックフレームは、前記第2連結部材の基端側を下方から支持する支持部材を備え、
前記第1連結部材に対する前記第2連結部材の連結位置の変更にかかわらず、前記被載置面におけるトラックフレーム側の端部が、前記載置面における前記支持部材の支持領域内に位置している。
この手段によると、第1連結部材に対する第2連結部材の連結位置の変更にかかわらず、第1連結部材は、被載置面におけるトラックフレーム側の端部、つまり、被載置面における車体横外側の端部が、第2連結部材の基端側を介して、トラックフレームの支持部材によって下方から受け止め支持された状態になる。
その結果、第1連結部材に対する第2連結部材の連結位置の変更にかかわらず、車体フレーム側の第1連結部材を、クローラ側の支持部材によって下方から安定性良く好適に受け止め支持することができる。
セミクローラ仕様に構成されたトラクタの左側面図である。 クローラの一部縦断左側面図である。 左右のクローラのトレッドが第1トレッドに変更された状態を示す要部の一部縦断背面図である。 左右のクローラのトレッドが第2トレッドに変更された状態を示す要部の一部縦断背面図である。 フレーム位置変更機構の分解斜視図である。 フレーム位置変更機構の縦断左側面図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例として、本発明が、作業車の一例であるセミクローラ仕様のトラクタに適用された実施形態を図面に基づいて説明する。
尚、図1に記載された符号Fの矢印が指し示す方向がトラクタの前側であり、符号Uの矢印が指し示す方向がトラクタの上側である。
図1に示すように、本実施形態に例示されたトラクタは、骨組みを形成する車体フレーム1、車体フレーム1の前部側に支持された原動部2、車体フレーム1の後部側に支持された搭乗式の運転部3、運転部3の下方に配置された変速ユニット4、車体フレーム1の左右に操舵可能で駆動可能に配置された左右の前輪5、車体フレーム1の左右に駆動可能に配置された左右のクローラ6、及び、車体フレーム1の後端部に連結された保護フレーム7、などを備えている。つまり、このトラクタは、左右の後輪の代わりに左右のクローラ6を備えるセミクローラ仕様に構成されている。
図1〜5に示すように、車体フレーム1は、車体の前部に配置された前部フレーム8、車体の前後中間部に配置された中間フレーム9、車体の後部に配置された後部フレーム10、及び、後部フレーム10の底部に連結された支持フレーム11、などを備えている。
前部フレーム8は、原動部2に備えられたエンジン12の下部から前方に延出している。
中間フレーム9は、エンジン12の後端下部に連結された主クラッチ13と、主クラッチ13の後方に配置された変速ユニット4とに架設されている。後部フレーム10には、変速ユニット4のトランスミッションケースが兼用されている。支持フレーム11は、支持フレーム11の左右両端部から左右の横外方に延出する左右の支軸14を支持している。
左右の支軸14は、支持フレーム11の左右両端部に固定された左右のボス部11Aに回転可能に支持されている。左右の支軸14は、支軸14の左右中間部に固定された位置決め板15、及び、支軸14の車体内側端部にボルト連結された抜け止め部材16、などによって、ボス部11Aに対する左右方向への移動が阻止されている。
エンジン12からの動力は、主クラッチ13などを介して変速ユニット4に伝達されている。そして、変速ユニット4の内部において、前輪駆動用の動力と、クローラ駆動用の動力と、作業用の動力とに分岐される。前輪駆動用の動力は、前車軸ケース(図示せず)などの内部に備えられた前輪駆動ユニット(図示せず)などを介して左右の前輪5に伝達される。クローラ駆動用の動力は、変速ユニット4から左右に延出された左右の駆動軸17などを介して左右のクローラ6に伝達される。作業用の動力は、変速ユニット4から後方に延出されたPTO軸18から取り出される。
前車軸ケース16には、左右の前輪5のトレッドを広くする左右の延長ケース(図示せず)がボルト連結されている。左右の駆動軸17には、左右のクローラ6のトレッドを広くする延長軸20がボルト連結されている。これにより、このトラクタは、玉ねぎ栽培用の畝を跨ぐことが可能な広いトレッドを有する玉ねぎ仕様に構成されている。
図1に示すように、運転部3は、前輪操舵用のステアリングホイール21、及び、ステアリングホイール21の後方に配置された運転座席22、などを備えている。
変速ユニット4の後部には、作業装置の取り付けを可能にするリンク機構23が備えられている。これにより、畝成形用のマルチロータリ、玉ねぎ用の苗移植装置、及び、玉ねぎ用の根切り装置、などの作業装置をトラクタの後部に取り付けることができる。
図1〜5に示すように、左右のクローラ6は、延長軸20を介して駆動軸17と一体回転する駆動スプロケット30、車体フレーム1に左右の支軸14を介して揺動可能に支持されたトラックフレーム31、トラックフレーム31の前端部に付勢機構32を介して支持された前側遊輪33、トラックフレーム31の後端部に支持された後側遊輪34、トラックフレーム31の前後中間部に支持された3つの転輪35と単一のクローラガイド36、及び、駆動スプロケット30の回転により回動し、かつ、前後の遊輪33,34などにより回動案内されるクローラベルト37、などを備えている。
上記の構成により、左右のクローラ6は、圃場の耕盤に起伏がある場合は、クローラベルト37の接地側を回動案内する前後の遊輪33,34及び各転輪35などが、耕盤の凹凸に応じて、左右の支軸14を支点にしてトラックフレーム31とともに上下揺動する。
これにより、クローラベルト37の接地側を耕盤の起伏に沿わせることができ、耕盤の起伏にかかわらず、左右のクローラ6の接地面積が広くなって左右のクローラ6のグリップ力が高くなる。その結果、左右のクローラ6による走破性が高くなる。
又、左右のトラックフレーム31を揺動可能に支持する専用の支軸14を備えることから、例えば、左右の駆動軸17を支軸14に兼用する場合に比較して、左右の駆動軸17にかかる負担を軽減することができる。これにより、左右の駆動軸17の耐久性を向上させることができる。
図1〜5に示すように、左右のクローラ6において、クローラベルト37は、無端帯状のゴムベルト37A、及び、ゴムベルト37に埋設された複数の芯金37B、などを備えている。複数の芯金37Bは、ゴムベルト37Aの周方向に一定間隔をあけて並ぶように配置されている。クローラベルト37の左右中間部には、隣接する芯金37Bの間に形成される複数の貫通孔37aと、芯金37Bを含む複数の受動部37bとが、クローラベルト37の周方向に一定ピッチで交互に配置されている。クローラベルト37の内周面には、芯金37Bを含む複数の被案内突起37cが左右2列でクローラベルト37の周方向に一定ピッチで突出形成されている。
左右のクローラ6において、駆動スプロケット30は、延長軸20にボルト連結された第1回転体38、及び、第1回転体38の外周部にボルト連結されたリング状の第2回転体39、などを備えている。第1回転体38は、延長軸20にボルト連結される内周部が外周部に対して左右一方に偏倚した形状に形成されている。第2回転体39は、2つの円弧状部材39Aを有して周方向に2分割可能に構成されている。第2回転体39の外周部には、複数の駆動突起39aが一定ピッチで突出形成されている。各駆動突起39aは、クローラ6の駆動時にクローラベルト37の貫通孔37aに入り込んで受動部37bを押圧する。この押圧により、左右の駆動スプロケット30は左右のクローラベルト37を回動させる。
左右のクローラ6において、前側遊輪33及び後側遊輪34は、クローラベルト37に形成された左右2列の被案内突起37cの間に入り込む内転輪に形成されている。これにより、前側遊輪33及び後側遊輪34は、クローラ6の駆動時に、クローラベルト37の前後両端部が左右方向に位置ズレすることを防止しながらクローラベルト37を回動方向に案内する。
左右のクローラ6において、各転輪35は、前後方向に間隔をあけて前側遊輪33と後側遊輪34との間に配置されている。各転輪35は、クローラベルト37に形成された左右2列の被案内突起37cを跨ぐ外転輪に形成されている。クローラガイド36は、3つの転輪35にわたる前後長さを有して、クローラベルト37に形成された左右2列の被案内突起37cの間に入り込んでいる。これにより、各転輪35及びクローラガイド36は、クローラ6の駆動時に、クローラベルト37の前後中間部が左右方向に位置ズレすることを防止しながらクローラベルト37を回動方向に案内する。
左右のクローラ6において、トラックフレーム31は、各転輪35とクローラガイド36とを支持する第1部材41、第1部材41の前端部に位置して付勢機構32を支持する第2部材42、第1部材41の後端部に位置して後側遊輪34を支持する第3部材43、及び、第2部材42と第3部材43とに架設された第4部材44、などを備えている。
左右のクローラ6において、付勢機構32は、前側遊輪33を前下方に押し出す圧縮バネ45、及び、前側遊輪33に作用する圧縮バネ45の力を調節するネジ送り式の調節部46、などを備えている。これにより、付勢機構32は、調節部46の操作によってクローラベルト37のテンションを適正な状態に調節することができ、この調節により、クローラベルト37を前後の遊輪33,34及び各転輪35などから外れ難くすることができる。
図2〜6に示すように、このトラクタは、左右の支軸14を支点にした左右のトラックフレーム31の揺動を規制する左右の揺動規制機構47を備えている。左右の揺動規制機構47は、支軸14を介してトラックフレーム31と一体揺動する位置決め板15、及び、支持フレーム11の左端部又は右端部から支持フレーム11の横外方に延出する固定部材48、により構成されている。左右の位置決め板15には、固定部材48の延出部が差し込まれる開口15Aが形成されている。左右の揺動規制機構47は、位置決め板15の上部が固定部材48の延出部に接触することにより、トラックフレーム31の前下がり揺動を規制する。左右の揺動規制機構47は、位置決め板15の下部が固定部材48の延出部に接触することにより、トラックフレーム31の前上がり揺動を規制する。
図1〜6に示すように、このトラクタは、左右の前輪5及び左右のクローラ6のトレッド(輪距)を変更するトレッド変更ユニット50を備えている。トレッド変更ユニット50は、左右の前輪5のトレッドを変更する前側トレッド変更部(図示せず)と、左右のクローラ6のトレッドを変更する後側トレッド変更部52とを備えている。
図示は省略するが、前側トレッド変更部51は、左右の前車軸と左右の前輪5との間に着脱される左右のスペーサによって構成されている。これにより、左右の前輪5のトレッドを、左右の前輪5が左右の前車軸24の外端部に直結されることによって左右の前輪5の間隔が狭くなる第1トレッドと、左右の前輪5が左右の前車軸24の外端部に左右のスペーサ53を介して連結されることによって左右の前輪5の間隔が広くなる第2トレッドとに切り換えることができる。
図1〜6に示すように、後側トレッド変更部52は、左右の延長軸20に対する左右の駆動スプロケット30の位置を左右方向に変更するスプロケット位置変更機構54と、左右の支軸14に対する左右のトラックフレーム31の取り付け位置を左右方向に変更するフレーム位置変更機構55とを備えている。
スプロケット位置変更機構54は、左右の駆動スプロケット30に備えた第1回転体38によって構成されている。第1回転体38は、延長軸20に対する連結姿勢を、第1回転体38の内周部が外周部よりも車体横外側に位置する第1姿勢と、第1回転体38の外周部が内周部よりも車体横外側に位置する第2姿勢とに切り換えることができる。左右の駆動スプロケット30において、第2回転体39は、第1回転体38の第1姿勢と第2姿勢とにかかわらず、第1回転体38の外周部に車体の内側から接触する姿勢で第1回転体38の外周部にボルト連結される。つまり、左右の駆動スプロケット30は、第1回転体38の連結姿勢が第1姿勢になる第1形状と、第1回転体38の連結姿勢が第2姿勢になる第2形状とに組み換えることができる。
スプロケット位置変更機構54は、第1形状に組み立てられた左右の駆動スプロケット30が左右の延長軸20にボルト連結された場合に、左右の第2回転体39の間隔が、左右の前輪5の第1トレッドに対応した狭い間隔になるように設定されている。スプロケット位置変更機構54は、第2形状に組み立てられた左右の駆動スプロケット30が左右の延長軸20にボルト連結された場合に、左右の第2回転体39の間隔が、左右の前輪5の第2トレッドに対応した広い間隔になるように設定されている。
フレーム位置変更機構55は、左右の支軸14におけるトラックフレーム側の端部に固定された左右の第1連結部材56、左右の第1連結部材56に連結可能に左右のトラックフレーム31から延出された左右の第2連結部材57、及び、左右の第1連結部材56と左右の第2連結部材57とを連結する左右6組ずつの連結具58、などを備えている。左右の第1連結部材56には被載置面56aが形成されている。左右の第2連結部材57には載置面57aが形成されている。左右の第1連結部材56及び左右の第2連結部材57は、載置面57aに沿った第1連結部材56に対する第2連結部材57の左右方向へのスライド移動によって第1連結部材56に対する第2連結部材57の連結位置が選択され、かつ、選択された連結位置での連結具58による第1連結部材56と第2連結部材57との連結を可能にする連結部56b,57bを備えている。
上記の構成により、左右のトラックフレーム31の間隔を変更する場合は、その手順として、先ず、各連結具58による第1連結部材56と第2連結部材57との連結を解除する。次に、トラックフレーム31などとともに第2連結部材57を載置面57aに沿って左右方向にスライド移動させて、第1連結部材56に対する第2連結部材57の連結位置を変更する。その後、変更後の連結位置にて、載置面57aと被載置面56aとを面接触させた状態で、第1連結部材56と第2連結部材57とを各連結具58によって連結する。
つまり、作業者は、第1連結部材56に対する第2連結部材57の連結位置を変更することにより、支持フレーム11のボス部11Aに対する支軸14の抜き差しを行うことなく、左右のトラックフレーム31の間隔を変更することができる。
そして、第1連結部材56が、支軸14におけるトラックフレーム側の端部、つまり、支軸14における車体の横外端側に固定されていることから、作業者は、第1連結部材56に対する第2連結部材57の連結及び連結解除を、車体の横外側から無理なく行うことができる。
その結果、左右のトラックフレーム31の間隔を、栽培する地域や作物の種類などに応じて異なる畝の左右幅に適した間隔に容易に変更することができる。
図3〜4に示すように、第1連結部材56に対する第2連結部材57の連結位置は、第2連結部材5が車体フレーム1に近づく第1連結位置(図3参照)と、第2連結部材5が車体フレーム1から離れる第2連結位置(図4参照)とに、2段階に変更することができる。フレーム位置変更機構55は、第2連結部材57が第1連結位置に連結された場合に、左右のトラックフレーム31の間隔が、左右の前輪5の第1トレッドに対応した狭い間隔になるように設定されている。フレーム位置変更機構55は、第2連結部材57が第2連結位置に連結された場合に、左右のトラックフレーム31の間隔が、左右の前輪5の第2トレッドに対応した広い間隔になるように設定されている。
以上の構成により、左右のクローラ6のトレッドを狭くする場合は、その手順として、先ず、ジャッキなどを使用して、車体フレーム1の後部を、クローラ6のトレッド変更に適した高さ位置に固定する。次に、付勢機構32の調節部46を操作してクローラベルト37のテンションを緩め、クローラベルト37を駆動スプロケット30などから取り外す。そして、駆動スプロケット30を延長軸20から取り外して、駆動スプロケット30を第1形状から第2形状に組み変える。又、各連結具58による第1連結部材56と第2連結部材57との連結を解除した後、トラックフレーム31などとともに第2連結部材57を載置面57aに沿って左右方向にスライド移動させて、第1連結部材56に対する第2連結部材57の連結位置を第1連結位置から第2連結位置に変更する。その後、第2連結位置にて、被載置面56aと載置面57aとを面接触させた状態で、第1連結部材56と第2連結部材57とを各連結具58によって連結する。又、第2形状の駆動スプロケット30を延長軸20に取り付け、クローラベルト37を駆動スプロケット30などに取り付ける。そして、付勢機構32の調節部46を操作してクローラベルト37のテンションを適正な状態に調節した後、ジャッキなどによる車体フレーム1の固定を解除する。
これにより、左右のクローラ6のトレッドを、前述した左右の前輪5の第1トレッドと同様に左右のクローラ6の間隔が狭くなる第1トレッドT1に変更することができる(図3参照)。
逆に、左右のクローラ6のトレッドを広くする場合は、その手順として、先ず、ジャッキなどを使用して、車体フレーム1の後部を、クローラ6のトレッド変更に適した高さ位置に固定する。次に、付勢機構32の調節部46を操作してクローラベルト37のテンションを緩め、クローラベルト37を駆動スプロケット30などから取り外す。そして、駆動スプロケット30を延長軸20から取り外して、駆動スプロケット30を第2形状から第1形状に組み変える。又、各連結具58による第1連結部材56と第2連結部材57との連結を解除した後、トラックフレーム31などとともに第2連結部材57を載置面57aに沿って左右方向にスライド移動させて、第1連結部材56に対する第2連結部材57の連結位置を第2連結位置から第1連結位置に変更する。その後、第1連結位置にて、被載置面56aと載置面57aとを面接触させた状態で、第1連結部材56と第2連結部材57とを各連結具58によって連結する。又、第1形状の駆動スプロケット30を延長軸20に取り付け、クローラベルト37を駆動スプロケット30などに取り付ける。そして、付勢機構32の調節部46を操作してクローラベルト37のテンションを適正な状態に調節した後、ジャッキなどによる車体フレーム1の固定を解除する。
これにより、左右のクローラ6のトレッドを、前述した左右の前輪5の第2トレッドと同様に左右のクローラ6の間隔が広くなる第2トレッドT2に変更することができる(図4参照)。
つまり、左右のクローラ6のトレッドを、左右幅の狭い畝が形成された圃場での作業に適した第1トレッドT1と、左右幅の広い畝が形成された圃場での作業に適した第2トレッドT2とに、容易に変更することができる。
図2〜6に示すように、左右の第1連結部材56は、被載置面56aを形成する平面視四角形の第1鋼板56A、第1鋼板56Aの前後中間箇所を支軸14に連結する前後の第2鋼板56B、及び、第1鋼板56Aの横外端を支軸14に連結する第3鋼板56C、を備えている。第1鋼板56A及び前後の第2鋼板56Bは、前述した位置決め板15から第3鋼板56Cにわたる左右幅を有している。
左右の第2連結部材57は、鋼板製で、前後両端に起立部57cを備えるU字状に屈曲形成されている。そして、第2連結部材57の基端側が、トラックフレーム31の第4部材44によって下方から支持されている。つまり、第4部材44は、第2連結部材57の基端側を下方から支持する支持部材として機能する。第4部材44は、側面視略台形の支持板44Aと、支持板44Aの内側面に接合された前後の補強板44Bとを備えている。
前側の補強板44Bは、トラックフレーム31の第2部材42から第2連結部材57に架設されている。後側の補強板44Bは、トラックフレーム31の第3部材43から第2連結部材57に架設されている。
各連結具58は、第2連結部材57の連結部形成箇所に溶接されたナット59、ナット59にねじ込み可能なボルト60、及び、第2連結部材56とボルト60との間に介装される座金61、を備えている。
図5〜6に示すように、左右の第1連結部材56において、連結部56bは、第1鋼板56Aの前後両端側において左右方向に一定間隔をあけた4カ所に形成された合計8つの第1丸孔aにより構成されている。左右の第2連結部材57において、連結部57bは、第2連結部材57の前後両端側において左右方向に一定間隔をあけた3カ所に形成された合計6個の第2丸孔bにより構成されている。つまり、左右の第2連結部材57には、連結具58の数量(6組)と同じ数量(6つ)の第2丸孔bが形成され、左右の第1連結部材56には、連結具58の数量(6組)に左右のクローラ6のトレッド変更段数(2段)に応じた数量(2つ)を加えた数量(8つ)の第1丸孔aが形成されている。第1丸孔aの左右方向の配置間隔、及び、第2丸孔bの左右方向の配置間隔は、左右のクローラ6のトレッド変更長さに対して半分の長さに設定されている。
上記の構成により、第1連結部材56に対する第2連結部材57の連結位置の変更にかかわらず、第1連結部材56と第2連結部材57との連結に使用する連結具58の数量が同じになる。これにより、第1連結部材56と第2連結部材57との連結強度を、連結位置の変更にかかわらず同じにすることができる。
又、第1連結部材56の連結部56bに長孔を採用する場合に比べて、第1連結部材56における孔形成領域が少なくなる。これにより、第1連結部材56に連結部56bを備えることに起因した第1連結部材56における強度の低下を抑制することができる。
ちなみに、左右のクローラ6のトレッド変更段数が3段であれば、左右の第1連結部材56には、連結具58の数量(6組)に左右のクローラ6のトレッド変更段数(3段)に応じた数量(4つ)を加えた数量(10個)の第1丸孔aが形成されることになる。
図2〜6に示すように、左右の第2連結部材57においては、前後両端の起立部57cが、第1連結部材56に対する第2連結部材57の前後方向への位置ズレを規制する規制部として機能する。
この構成により、トレッド変更のために第1連結部材56に対する第2連結部材57の連結位置を変更するときに、第2連結部材57を、第1連結部材56に対して左右方向にスライド移動させ易くなる。これにより、左右のトラックフレーム31の間隔変更が更に行い易くなり、左右のクローラ6のトレッド変更が更に行い易くなる。
図3〜4に示すように、左右のトラックフレーム31において、第4部材44は、第2連結部材57の基端側を支持する支持領域の左右方向の長さが、第2丸孔bの左右方向の配置間隔よりも長くなるように設定されている。左右の第1連結部材56は、第1連結部材56に対する第2連結部材57の連結位置の変更にかかわらず、被載置面56aにおけるトラックフレーム側の端部が、載置面57aにおける第4部材(支持部材)44の支持領域内に位置するように構成されている。
上記の構成により、第1連結部材56に対する第2連結部材57の連結位置の変更にかかわらず、第1連結部材56は、被載置面56aにおけるトラックフレーム側の端部、つまり、被載置面56aにおける車体横外側の端部が、第2連結部材57の基端側を介して、トラックフレーム31の第4部材44によって下方から受け止め支持された状態になる。
その結果、第1連結部材56に対する第2連結部材57の連結位置の変更にかかわらず、車体フレーム側の第1連結部材56を、クローラ側の第4部材44によって下方から安定性良く好適に受け止め支持することができる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記の実施形態に例示された構成に限定されるものではなく、以下、本発明に関する代表的な別実施形態を例示する。
〔1〕作業車は、以下に例示する構成が採用されていてもよい。
例えば、作業車は、左右の前輪5を備えずに左右のクローラ6のみを備えるフルクローラ仕様に構成されていてもよい。
例えば、作業車は、エンジン12の代わりに電動モータを備える電動仕様に構成されていてもよい。
例えば、作業車は、エンジン12と電動モータとを備えるハイブリッド仕様に構成されていてもよい。
〔2〕車体フレーム1の構成は種々の変更が可能である。
例えば、車体フレーム1は、車体の前後両端部にわたる左右のサイドメンバ、及び、左右のサイドメンバにわたる複数のクロスバー、などを備えていてもよい。
〔3〕左右のクローラ6の構成は種々の変更が可能である。
例えば、左右のクローラ6は、変速ユニット4から左右に延出された左右の駆動軸17に駆動スプロケット30が直結される構成であってもよい。
例えば、左右のクローラ6は、駆動スプロケット30の第1回転体38と第2回転体39とが一体形成されていてもよい。
例えば、左右のクローラ6は、駆動スプロケット30の第2回転体39が周方向に分割不能なリング形状に形成されていてもよい。
例えば、左右のクローラ6は、駆動スプロケット30の第2回転体39が周方向に3分割可能に構成されていてもよい。
例えば、左右のクローラ6は、クローラベルト37に複数の貫通孔37aを備えずに、クローラベルト37の各受動部37bが、クローラベルト37の内周面から突出する状態で、クローラベルト37の周方向に一定ピッチで形成されていてもよい。
例えば、左右のクローラ6は、トラックフレーム31が、車体フレーム1から左右に延出された前後の支軸14に揺動アームを介して支持されることにより、一定姿勢で上下揺動するように構成されていてもよい。
例えば、左右のクローラ6は、トラックフレーム31の支持部材(第4部材)44が、側面視略台形の支持板44Aのみを備えるように構成されていてもよい。この構成においては、支持板44Aの前後両端側が左右向きになる曲げ加工を支持板44Aに施すことにより、上記の実施形態に例示した前後の補強板44Bに相当する前後の補強部を、支持板44Aに一体形成することができる。
〔4〕トレッド変更ユニット50の構成は、作業車の構成などに応じて種々の変更が可能である。
例えば、トレッド変更ユニット50は、作業車がフルクローラ仕様に構成されている場合は、左右のクローラ6のトレッドのみを変更するフルクローラ仕様に構成される。
例えば、トレッド変更ユニット50は、スプロケット位置変更機構54が、左右の延長軸20と左右の駆動スプロケット30との間に着脱される左右のスペーサによって構成されていてもよい。
例えば、トレッド変更ユニット50は、左右のクローラ6のトレッドを無段階で変更するように構成されていてもよい。
例えば、トレッド変更ユニット50は、左右のクローラ6のトレッドを3段階以上に変更可能に構成されていてもよい。
〔5〕フレーム位置変更機構55の構成は種々の変更が可能である。
例えば、フレーム位置変更機構55は、第1連結部材56に載置面が形成され、かつ、第2連結部材57に被載置面が形成されていてもよい。
例えば、フレーム位置変更機構55は、第1連結部材56の連結部56bと第2連結部材57の連結部57bとのいずれか一方が、左右方向に長い長孔によって構成されていてもよい。
例えば、フレーム位置変更機構55は、左右の第1連結部材56に、連結具58の数量と同じ数量の第1丸孔aが形成され、左右の第2連結部材57に、連結具58の数量に左右のクローラ6のトレッド変更段数に応じた数量を加えた数量の第2丸孔bが形成されていてもよい。尚、連結具58などの数量は、トラックフレーム31の重量などに応じて種々の変更が可能である。
例えば、フレーム位置変更機構55は、左右の第1連結部材56に、第1連結部材56に対する第2連結部材57の前後方向への位置ズレを規制する規制部57cが備えられていてもよい。
例えば、フレーム位置変更機構55は、各連結具58のナット59が、第1連結部材56の連結部形成箇所に溶接されていてもよい。
本発明は、左右のクローラのトレッド変更が可能に構成されたセミクローラ仕様のトラクタ、フルクローラ仕様のトラクタ、苗移植穫、収穫機、バックホー、などの作業車に適用することができる。
1 車体フレーム
4 変速ユニット
6 クローラ
14 支軸
17 駆動軸
30 駆動スプロケット
31 トラックフレーム
33 前側遊輪
34 後側遊輪
35 転輪
37 クローラベルト
44 支持部材
50 トレッド変更ユニット
55 フレーム位置変更機構
56 第1連結部材
56a 被載置面
56b 連結部
57 第2連結部材
57a 載置面
57b 連結部
57c 規制部(起立部)
58 連結具
a 第1丸孔
b 第2丸孔

Claims (5)

  1. 車体フレームの左右に配置された左右のクローラと、変速ユニットから左右に延出された左右の駆動軸と、前記車体フレームから左右に延出された左右の支軸と、左右の前記クローラのトレッドを変更するトレッド変更ユニットとを備え、
    前記クローラは、前記駆動軸と一体回転する駆動スプロケットと、前記車体フレームに前記支軸を介して揺動可能に支持されたトラックフレームと、前記トラックフレームの前端部に支持された前側遊輪と、前記トラックフレームの後端部に支持された後側遊輪と、前記トラックフレームの前後中間部に支持された複数の転輪と、前記駆動スプロケットの回転により回動し、かつ、前後の前記遊輪及び前記転輪により回動案内されるクローラベルトとを備え、
    前記トレッド変更ユニットは、前記支軸に対する前記トラックフレームの取り付け位置を左右方向に変更するフレーム位置変更機構を備え、
    前記フレーム位置変更機構は、前記支軸におけるトラックフレーム側の端部に固定された第1連結部材と、前記第1連結部材に連結可能に前記トラックフレームから延出された第2連結部材と、前記第1連結部材と前記第2連結部材とを連結する複数の連結具とを備え、
    前記第1連結部材と前記第2連結部材とのいずれか一方に載置面が形成され、かつ、前記第1連結部材と前記第2連結部材とのいずれか他方に前記載置面に載置される被載置面が形成され、
    前記第1連結部材及び前記第2連結部材は、前記載置面に沿った前記第1連結部材に対する前記第2連結部材の左右方向へのスライド移動によって前記第1連結部材に対する前記第2連結部材の連結位置が選択され、かつ、選択された連結位置での前記連結具による前記第1連結部材と前記第2連結部材との連結を可能にする連結部を備えており、
    前記第1連結部材の前記連結部は、前記第1連結部材において左右方向に一定間隔をあけて形成された複数の第1丸孔により構成され、
    前記第1丸孔は、その全てが、前記第1連結部材が備える1つの部材における平板状の部位に形成されており、
    前記第2連結部材の前記連結部は、前記第2連結部材において左右方向に一定間隔をあけて形成された複数の第2丸孔により構成され、
    前記第2丸孔は、その全てが、前記第2連結部材が備える1つの部材における平板状の部位に形成されている作業車。
  2. 前記被載置面及び前記載置面は何れも連続した平面である請求項1に記載の作業車。
  3. 記第2連結部材上向きに突出すると共に前記第1連結部材に対する前記第2連結部材の前後方向への位置ズレを規制する規制部を備えている請求項1又は2に記載の作業車。
  4. 記第1丸孔及び前記第2丸孔の配置間隔は、前記トレッドの変更長さに対して半分の長さに設定され、
    前記第1丸孔と前記第2丸孔とのいずれか一方の数量が、前記連結具の数量と同じ数量であり、前記第1丸孔と前記第2丸孔とのいずれか他方の数量が、前記連結具の数量に前記トレッドの変更段数に応じた数量を加えた数量である請求項1から3の何れか1項に記載の作業車。
  5. 前記第1連結部材に前記被載置面が形成され、かつ、前記第2連結部材に前記載置面が形成され、
    前記トラックフレームは、前記第2連結部材の基端側を下方から支持する支持部材を備え、
    前記第1連結部材に対する前記第2連結部材の連結位置の変更にかかわらず、前記被載置面におけるトラックフレーム側の端部が、前記載置面における前記支持部材の支持領域内に位置している請求項1から4の何れか1項に記載の作業車。
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