JP5350828B2 - セミクローラ型作業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、セミクローラ型作業車両に関する。詳細には、セミクローラ型作業車両が備えるクローラベルトのトレッドを変更可能とするための構成に関する。
前後方向の一側に車輪を配置し、他側にクローラ部を配置するセミクローラ型作業車両においては、前記クローラ部を側面視で上方に凸となるような略三角形状に形成し、当該クローラ部を駆動する駆動輪を前記三角形の上側の頂点に配置する構成が従来から知られている。このようなセミクローラ型作業車両において、機体(走行ミッション装置や後部アクスル装置)から出力軸を突出させて配置し、当該出力軸によって前記駆動輪を駆動するように構成することがある。この種のクローラ部を開示するものとして例えば特許文献1がある。
米国特許第3583509号公報
ところで、上記の作業車両を農作業で運用する場合、例えば、畝のピッチが異なる複数の圃場や、樹木が植えられている間隔が異なる複数の果樹園で作業をすること等が考えられる。このような場合、セミクローラ型作業車両において、クローラ部のトレッドを状況に応じて変更できると便利である。
この点、特許文献1は、クローラベルトを保持する位置を移動させるための構成を開示していない。従って、クローラ部のトレッドを変更するためには大変な手間を掛けてクローラ部の全体を交換する必要があり、この点で改善の余地が残されていた。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、セミクローラ型作業車両において、クローラ部のトレッドの変更を簡便に行うことが可能な簡素な構成を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成のセミクローラ型作業車両が提供される。即ち、このセミクローラ型作業車両は、車輪と、左右一対のクローラ部と、出力軸と、ディスクと、転輪支持部と、を備える。前記車輪は、機体前後方向の一側に配置される。前記左右一対のクローラ部は、機体前後方向の他側に配置される。前記出力軸は、前記クローラ部近傍に機体左右方向に突出するように配置され、エンジン側の駆動力を出力する。前記ディスクは、前記クローラ部のクローラベルトを駆動する。前記転輪支持部は、前記クローラ部に配置される転輪を支持し、前後方向に揺動可能に構成される。このセミクローラ型作業車両は、ディスク固定部材と、スペーサと、を備える。前記ディスク固定部材は、前記ディスクに固定される。前記スペーサは、前記ディスクと前記ディスク固定部材との間に配置される。前記転輪支持部は、前記ディスク固定部材に支持されており、前記スペーサを前記ディスクと前記ディスク固定部材の間に配置することによって転輪支持部を出力軸から離れた位置に変位させる。前記ディスクは、一側の面を出力軸側に取り付けた場合は、前記クローラベルトを保持する位置が車体側に近づき、他側の面を出力軸側に取り付けた場合は、前記クローラベルトを保持する位置が車体側から離れるように構成される。
これにより、スペーサをディスクとディスク固定部材の間に配置するだけで、転輪支持部材の位置を変更できる。従って、クローラ部のトレッド変更の作業効率を向上させることができる。
前記のセミクローラ型作業車両においては、前記スペーサが前記ディスク固定部材の一側の面に固定された状態で、前記ディスクから前記ディスク固定部材を取り外すことができるように構成されていることが好ましい。
これにより、スペーサとディスク固定部材とを一体的にまとめて取り扱うことができるので、トレッドの変更作業を効率的に行うことができる。
前記のセミクローラ型作業車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記ディスクは、当該ディスクに配置される固定具によって前記出力軸に固定されている。前記ディスク固定部材には、前記固定具を露出させるための露出部が形成されている。
これにより、ディスク固定部材がディスクに取り付けられたままの状態でも、前記ディスクを出力軸に着脱する作業を行うことができ、メンテナンス性や作業性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るセミクローラ型トラクタを示した側面図。 クローラ部を詳細に示す拡大側面図。 一側のクローラ部の構成を詳細に示す背面一部断面図。 図3の状態からクローラ部のトレッドを変更した場合の構成を示す背面一部断面図。 変形例において、支軸部材及び駆動スプロケットを出力軸に組み付ける構成を示す分解組立斜視図。 クローラ部のトレッドを図5の場合と異ならせる場合の組付けを示す分解組立斜視図。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るセミクローラ型トラクタ10を示した側面図である。なお、以下の説明では、単に「左側」「右側」等というときは、セミクローラ型トラクタ10の機体前方に向かって左側及び右側を意味するものとする。
図1に示す農作業用のセミクローラ型作業車両としてのセミクローラ型トラクタ10は、プラウ、ハロー、ローダ等の各種装置を必要に応じて装着し、様々な種類の作業を行うことが可能に構成されている。このセミクローラ型トラクタ10の前部には前車輪14が配置されており、後部にはクローラ部15が配置されている。また、セミクローラ型トラクタ10の前部には、開閉可能なボンネット20が配置されている。
ボンネット20内にはエンジン19が収容されている。このエンジン19は、セミクローラ型トラクタ10が備える図略のフレームに直接又は防振部材等を介して支持されている。ボンネット20の後方には、運転のための空間を構成するキャビン16が配置されており、このキャビン16の内部には各種の操作を行うための図略の操作部及び座席部が備えられている。セミクローラ型トラクタ10のオペレータは、前記操作部を介して、セミクローラ型トラクタ10の走行操作等を行うことができる。
エンジン19は、前後方向に延びる図略のクランク軸を有しており、このクランク軸の後端にはフライホイールが固定されている。このフライホイールの回転は、クラッチ及びシャフト等を介して図略のミッションケースに伝達される。エンジン19の動力はミッションケースにおいて適宜変速された後、リアアクスル装置70に伝達され、クローラ部15のクローラベルト51を駆動する。
また、本実施形態のセミクローラ型トラクタ10においては、機体の後部に連結装置90が配置されている。この連結装置90には、前述したプラウ、ハロー等の各種の作業機を連結することができる。
次に、図2を参照してクローラ部15について説明する。図2は、クローラ部15を詳細に示す拡大側面図である。
図1及び図2に示すように、クローラ部15は、クローラベルト51と、駆動スプロケット(駆動輪)52と、揺動フレーム(転輪支持部)54と、転輪80と、前側アイドラ84と、後側アイドラ85と、を主要な構成として備えている。
クローラベルト51は無端状に構成されており、駆動スプロケット52、前側アイドラ84、後側アイドラ85、及び転輪80に巻き掛けられている。この結果、クローラベルト51は図1の側面視に示すように、駆動スプロケット52、前側アイドラ84、後側アイドラ85を3つの頂点とする略三角形状となっている。駆動スプロケット52は高い位置に配置される一方、前側アイドラ84及び後側アイドラ85は、地面に近い位置に配置されている。また、平面視において前側アイドラ84は駆動スプロケット52よりも前方に、後側アイドラ85は駆動スプロケット52よりも後方に、それぞれ配置される。
次に、駆動スプロケット52の構成について説明する。図3は、一側のクローラ部15の構成を詳細に示す背面一部断面図である。
この駆動スプロケット52は多数の駆動ピン34を備えたピン駆動型として構成されており、エンジン19側からミッションケース及びリアアクスル装置70を介して伝達される駆動力によってクローラベルト51を駆動する。この駆動スプロケット52は、図3に示すように、ディスク31と、ピン支持板33,33と、駆動ピン34と、を主要な構成として備えている。
ディスク31は、中央部に貫通状の支持孔36が形成された円板状部材として構成されている。ディスク31の外周部には、ピン支持板33を取り付けるための筒部37が一体的に形成されている。
ピン支持板33,33は一対で形成されており、それぞれがリング板状に形成されている。これらのピン支持板33,33は、前記筒部37を軸方向で挟むように一対で配置され、当該筒部37の端面にボルト等の適宜の手段で固定されている。
前記筒部37の径方向外側の空間はピン支持板33,33によって仕切られており、これにより、駆動スプロケット52の外周部分(ピン支持板33,33の間の部分)に環状溝38が形成されている。この環状溝38には、クローラベルト51の内周部に形成された後述の嵌合歯35を外側から差し込むことができる。
駆動ピン34は、駆動スプロケット52に形成された前記環状溝38の内部において周方向に等間隔で配置されている。それぞれの駆動ピン34は、2つのピン支持板33,33の間に固定される。
一方、無端状に形成されたクローラベルト51の内周面には、凸状に形成された嵌合歯35が、当該クローラベルト51の長手方向に所定の間隔をあけて複数配置されている。この嵌合歯35が駆動ピン34の間に差し込まれることで、駆動スプロケット52とクローラベルト51とが嵌合し、駆動スプロケット52の駆動力をクローラベルト51に伝達することができる。
図3に示すように、前記ディスク31は、支持孔36が形成された中心部と、外周の筒部37と、を繋ぐ部分が若干湾曲した形状となっている。従って、駆動スプロケット52において前記環状溝38(駆動ピン34)は、支持孔36の位置から軸方向一側に所定距離だけオフセットされた位置に配置されている。
駆動スプロケット52を駆動するためのリアアクスル装置70においては、左右一対の出力軸(リアアクスル)71が機体左右方向に延びるように配置されている。この出力軸71は、リアアクスルハウジング72内に図略のベアリングを介して支持されている。
出力軸71の先端はリアアクスルハウジング72から突出しており、その端部にはディスク固定部73が一体的に形成されている。このディスク固定部73は小径部74と大径部75とを有する段付き状のフランジとして構成されており、小径部74は、駆動スプロケット52のディスク31に形成された支持孔36に差し込まれる。一方、大径部75は、前記ディスク31の軸方向一側の面に、複数のボルト41を介して固定される。
ディスク31において出力軸71が取り付けられる側と反対側の面には、支軸部材(ディスク固定部材)61が固定されている。この支軸部材61は、ディスク31に対して固定されるフランジ部62と、このフランジ部62の中央部から突出するように形成された支軸63と、を備えている。
フランジ部62は、ディスク31の中心部分に前記ボルト41によって固定されている。フランジ部62とディスク31との間には筒状のスペーサ81が配置されており、これにより、フランジ部62はディスク31に対して所定の間隔をあけて配置されている。このスペーサ81の長さ(間隔の大きさ)は、駆動スプロケット52において環状溝38がディスク31の中心部から軸方向にオフセットされている距離の2倍の値となるように、適宜設定されている。
この構成で、支軸部材61のフランジ部62と、スペーサ81と、ディスク31と、出力軸71のディスク固定部73とが、複数本の前記ボルト41によって共締めされる。これにより、駆動スプロケット52及び支軸部材61が、出力軸71と一体的に回転するように取り付けられる。支軸部材61の支軸63、ディスク31(駆動スプロケット52)、及び出力軸71は、互いに軸線を一致させて配置される。
支軸部材61の支軸63は、揺動フレーム54を吊下げ状に支持している。この揺動フレーム54は、前記支軸63にベアリングを介して回転可能に取り付けられる支持フレーム45と、この支持フレーム45の下部に固定されたトラックフレーム46と、を主要な構成として有している。
側面図としての図2に示すように、支持フレーム45はV字を上下逆さにしたような屈曲形状に構成され、その中央部の折れ曲がった箇所が前記支軸63によって支持されている。従って、支持フレーム45は、この屈曲部分を中心として適宜揺動することができる。一方、トラックフレーム46は前後方向に延びる細長い形状とされており、支持フレーム45の両端部に適宜の部材を介して固定されている。このトラックフレーム46には、前側アイドラ84、後側アイドラ85及び複数の転輪80が取り付けられている。
トラックフレーム46の前部には長手方向にスライド移動可能なテンションアーム47が備えられており、このテンションアーム47の先端に前側アイドラ84が支持されている。前記テンションアーム47には図略のバネが取り付けられており、そのバネ力により前側アイドラ84を前方へ押し付けることで、クローラベルト51にテンションを適切に付与することができる。一方、後側アイドラ85は、トラックフレーム46の後端に直接的に取り付けられている。
また、前側アイドラ84と後側アイドラ85との間の位置には、複数の転輪80がトラックフレーム46の下部に並べて配置されている。
以上の構成で、エンジン19が駆動されることによって、リアアクスル装置70の出力軸71を介して駆動スプロケット52に駆動力が伝達される。この結果、無端状のクローラベルト51が三角形状の経路を循環するように駆動される。また、トラクタの走行時において、揺動フレーム54は、出力軸71の軸線を揺動中心として圃場の凹凸に応じて揺動する。
次に、前記クローラ部15のトレッドを変更するための構成について説明する。即ち、本実施形態のクローラ部15においては、出力軸71の先端に対して、ディスク31(駆動スプロケット52)を図4のように表裏を反転させて取り付けることもできるようになっている。上述したように駆動スプロケット52のディスク31は湾曲形状に構成されているので、駆動スプロケット52の表裏反転により、環状溝38(駆動ピン34)の位置を図3の状態から駆動スプロケット52の軸方向に移動させ、クローラベルト51が保持される位置を機体左右方向に変更することができる。このクローラベルト51の保持位置の変更を左右それぞれのクローラ部15について行うことにより、トレッド(左右のクローラベルト51間の距離)の変更を実現することができる。
ところで、上記のクローラベルト51の位置の変更に応じて、前側アイドラ84、後側アイドラ85及び転輪80の位置も移動させる必要がある。この点を考慮して、本実施形態では、揺動フレーム54の保持位置を簡単な作業で変更できるようになっている。具体的には、図3の状態では支軸部材61と駆動スプロケット52の間に配置されていたスペーサ81を、図4のように駆動スプロケット52を裏返すときには取り外し、支軸部材61をディスク31に直接固定する。これにより、スペーサ81の分だけ揺動フレーム54を移動させ、クローラベルト51の取付位置の変更に容易に対応させることができる。
以上に説明したように、本実施形態のセミクローラ型トラクタ10は、機体前部に配置される前車輪14と、機体後部に配置される左右一対のクローラ部15と、出力軸71と、ディスク31と、揺動フレーム54と、を備える。出力軸71は、クローラ部15の近傍に機体左右方向に突出するように配置され、エンジン19の駆動力を出力する。ディスク31は、クローラ部15のクローラベルト51を駆動する。揺動フレーム54は、クローラ部15に配置される転輪80を支持し、前後方向に揺動可能に構成される。また、セミクローラ型トラクタ10は、支軸部材61と、スペーサ81と、を備える。支軸部材61は、ディスク31に固定される。スペーサ81は、ディスク31と支軸部材61との間に配置される。揺動フレーム54は支軸部材61に支持されており、スペーサ81をディスク31と支軸部材61の間に配置することによって揺動フレーム54を出力軸71から離れた位置に変位させることができる。ディスク31は、一側の面を出力軸71側に取り付けた場合は、クローラベルト51を保持する位置が車体側に近づき、他側の面を出力軸71側に取り付けた場合は、クローラベルト51を保持する位置が車体側から離れるように構成される。
これにより、スペーサ81をディスク31と支軸部材61の間に配置するだけで、揺動フレーム54の位置を変更できる。従って、クローラ部15のトレッド変更の作業効率を向上させることができる。
次に、上記実施形態の変形例を説明する。この変形例は、上記実施形態において揺動フレーム54の位置を変更するために備えられていたスペーサ81を、支軸部材61に一体的に設けた構成に相当する。図5は、変形例において、支軸部材61x及びディスク31xを出力軸71に組み付ける構成を示す分解組立斜視図である。図6は、変形例のクローラ部15xのトレッドを図5の場合と異ならせる場合の組付けを示す分解組立斜視図である。なお、本変形例の説明においては、前記の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
図5に示す変形例のクローラ部15xでは、支軸部材61xが備えるフランジ部62xにおいて、その一側の面に筒状のスペーサ64が突出状に形成されている。このスペーサ64は周方向に等間隔で4つ配置され、溶接等によって一体的に固定されている。ただし、鋳造等の方法でスペーサ64をフランジ部62xに対し一体的に形成しても良い。
それぞれのスペーサ64は、前記の実施形態のスペーサ81と同様に筒状に構成されている。スペーサ64は、その図示しない軸孔を、フランジ部62xに形成された第1貫通孔91と一致させるようにして取り付けられている。
前記第1貫通孔91と異なる位置において、フランジ部62xには第2貫通孔92が形成されている。この第2貫通孔92の部分には、第1貫通孔91と異なり、スペーサは取り付けられていない。
駆動スプロケット52xが備えるディスク31xの中心部には円形の支持孔36xが形成されており、この周囲には、ボルト41及び後述の第2ボルト42を差し込むことが可能な差込孔が形成されている。また、支持孔36xの縁部には、前記スペーサ64を差し込むことが可能な収容凹部88が、周方向に等間隔で4つ形成されている。
出力軸71の先端に形成されるディスク固定部73xにおいては、中心から放射状に延びる板状の取付片75xが、周方向に等間隔で4つ形成されている。それぞれの取付片75xには、ボルトの軸部を差込可能な取付孔77が形成されている。
以上の構成で、トレッドを広くする場合は図5に示すように、ボルト41を第1貫通孔91に差し込んだ上で、ディスク31xの差込孔と、ディスク固定部73xの取付片75xを通すようにして共締めして固定する。これにより、ディスク31xと支軸部材61xとの間にスペーサ64を介在させ、所定の間隔を形成することができる。
一方、トレッドを狭くする場合は、図6に示すようにディスク31x(駆動スプロケット52x)を反転させた上で、支軸部材61xのディスク31xに対する取付位相を変化させ、前記スペーサ64が前記収容凹部88に差し込まれるように配置する。そして、ボルト41を第2貫通孔92に差し込み、ディスク31xの差込孔に差し込んで締め付ける。これにより、ディスク31xに対して支軸部材61xのフランジ部62xを隙間なく取り付け、クローラベルト51の取付位置の変更に応じて揺動フレーム54を変位させることができる。
ここで、前記支軸部材61xのフランジ部62xには切欠部(露出部)93が形成されており、支軸部材61xを駆動スプロケット52xに図6のように取り付けると、ディスク31xにおいて複数形成された差込孔の一部が切欠部93を通じて露出するようになっている。そして本実施形態では、この露出した差込孔に対して第2ボルト(固定具)42を差し込み、ディスク31xとディスク固定部73xとを固定する。以上により、出力軸71、ディスク31x(駆動スプロケット52x)、及び支軸部材61xを互いに組み付けることができる。
なお、図5及び図6で示した組付けは一例であって、様々に変更することができる。例えば、図6の構成から第2ボルト42を省略し、支軸部材61x、ディスク31x、出力軸71(取付片75x)の三者を、図5と同様にボルト41で共締めする構成に変更することもできる。逆に、図5の構成において、ディスク31xと出力軸71(取付片75x)とを、支軸部材61xとディスク31xとを固定するボルトとは別のボルトで固定することもできる。
この変形例の構成では、支軸部材61とスペーサ64が一体となっているので、部品点数を削減することができる。また、トレッドの変更作業時に支軸部材61とスペーサ64とを一体的に取り扱うことができるので、部品がバラバラになることを防止して、作業を効率化できる。また、スペーサ64を必要としない図6の場合でも当該スペーサ64をクローラ部15xに取り付けておくことができるので、小さな部品であるスペーサを紛失したりすることを防止できる。
以上に説明したように、本変形例においては、スペーサ64が支軸部材61xの一側の面に固定された状態で、ディスク31xから支軸部材61xを取り外すことができるように構成されている。
これにより、揺動フレーム54を出力軸71から離れた位置に変位させるための構造を簡素に構成できる。また、スペーサ64と支軸部材61xとを一体的に取り扱うことができるので、トレッド変更の作業を効率的に行うことができる。
また、本変形例(図6)において、前記ディスク31xは、当該ディスク31xに配置される第2ボルト42によって出力軸71に固定されている。そして、前記支軸部材61xには、ボルト41を露出させるための切欠部93が形成されている。
これにより、支軸部材61xがディスク31xに取り付けられた状態のままでも、前記ディスク31xを出力軸71に着脱する作業を行うことができ、メンテナンス性や作業性を向上させることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
スペーサ64,81の形状は、筒状に限定されず、例えば円錐状、平板状等、様々な形状に変更することができる。また、スペーサ64,81が設置される個数についても、適宜変更することができる。
支軸部材61,61xの形状は、円形フランジ状に限定されず、例えば矩形状、十字状等に変更することができる。
上記実施形態において駆動スプロケット52はピン駆動型としているが、これに代えて、例えば外歯を有する形状のスプロケットに変更することができる。
上記実施形態のセミクローラ型トラクタ10では後側にクローラ部15が配置されているが、上記の構成は、前側にクローラ部が配置されるセミクローラ型トラクタにも適用することができる。
10 セミクローラ型トラクタ(セミクローラ型作業車両)
14 前車輪(車輪)
15 クローラ部
19 エンジン
31 ディスク
51 クローラベルト
54 揺動フレーム(転輪支持部)
61 支軸部材(ディスク固定部材)
71 出力軸
81 スペーサ

Claims (2)

  1. 機体前後方向の一側に配置される車輪と、
    機体前後方向の他側に配置される左右一対のクローラ部と、
    前記クローラ部近傍に機体左右方向に突出するように配置され、エンジン側の駆動力を出力する出力軸と、
    前記クローラ部のクローラベルトを駆動するためのディスクと、
    前記クローラ部に配置される転輪を支持し、前後方向に揺動可能に構成される転輪支持部と、
    を備えるセミクローラ型作業車両において、
    前記ディスクに固定されるディスク固定部材と、
    前記ディスクと前記ディスク固定部材との間に配置されるスペーサと、
    を備え、
    前記転輪支持部は、前記ディスク固定部材に支持されており、前記スペーサを前記ディスクと前記ディスク固定部材の間に配置することによって転輪支持部を出力軸から離れた位置に変位させ、
    前記ディスクは、一側の面を出力軸側に取り付けた場合は、前記クローラベルトを保持する位置が車体側に近づき、他側の面を出力軸側に取り付けた場合は、前記クローラベルトを保持する位置が車体側から離れるように構成され
    前記ディスクは、当該ディスクに配置される固定具によって前記出力軸に固定されており、
    前記ディスク固定部材には、前記固定具を露出させるための露出部が形成されていることを特徴とするセミクローラ型作業車両。
  2. 請求項1に記載のセミクローラ型作業車両であって、
    前記スペーサが前記ディスク固定部材の一側の面に固定された状態で、前記ディスクから前記ディスク固定部材を取り外すことができるように構成されていることを特徴とするセミクローラ型作業車両。
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