JP2004270725A - 水田作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】水田作業機において、ホイルベースの異なる車種を複数種類に分けて製造する場合、金型の種類を少なくしながら長さの異なる後輪支持ケースが得られるようにする。
【解決手段】前部ケース36、中間ケース37及び後車軸52を横外側向きに支持する後部ケース38とを備えて、後輪支持ケース35を構成する。後輪支持ケース35を機体の右及び左側部に備えて、後輪2を支持するように構成し、後輪支持ケース35の内部に配置された伝動機構により、後車軸52に動力を伝達するように構成する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は乗用型田植機や乗用型直播機等の水田作業機において、後輪の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
水田作業機の一例である乗用型田植機では、例えば特許文献1に開示されているように、半割り状のケースを合わせて連結することにより、後輪支持ケース(特許文献1の第1,2,3図中の6)を構成している。これにより、機体に固定された支持ケース(特許文献1の第1図及び第2図中の5)の右及び左側部に、後輪支持ケースを備えて後方に延出し、後輪支持ケースの後部に後輪を支持しており、後輪支持ケースの内部に配置された伝動機構(特許文献1の第2図中の11)により、後輪に動力を伝達するように構成している。
【0003】
【特許文献1】
実公昭60−30898号公報(第1,2,3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
水田作業機において、ホイルベースの異なる車種を複数種類に分けて製造する場合、特許文献1の構造によると、後輪支持ケースの長さを変更することによって、機体や支持ケースに大きな変更を施さずに、ホイルベースの異なる車種を複数種類に分けて製造することができる。この場合、長さの異なる後輪支持ケースを複数種類に分けて製造することになる。
【0005】
特許文献1の構造では、半割り状のケースを合わせて連結することにより後輪支持ケースを構成しており、半割り状のケースを製造する為に金型が必要になるので、長さの異なる後輪支持ケースに応じて、半割り状のケースを製造する為の別々の金型を用意しなければならない。
本発明は水田作業機において、ホイルベースの異なる車種を複数種類に分けて製造する場合に、長さの異なる後輪支持ケースに応じて、半割り状のケースを製造する為の別々の金型を用意すると言うような状態を避けることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
[I]
請求項1の特徴によると、機体に固定された支持ケースに支持される前部ケースと、前部ケースに連結されて後方に延出される中間ケースと、中間ケースの後部に連結されて後車軸を横外側向きに支持する後部ケースとを備えて、後輪支持ケースを構成しており、後車軸に後輪を支持させ、後輪支持ケースを機体の右及び左側部に備えて、後輪を支持するように構成し、後輪支持ケースの内部に配置された伝動機構により、後車軸に動力を伝達するように構成している。
【0007】
請求項1の特徴によると、後輪支持ケースが前部ケース、中間ケース及び後部ケースを連結して構成されているので、長さの異なる中間ケースを複数種類に分けて製造することにより、長さの異なる後輪支持ケースを複数種類に分けて製造することができるのであり、長さの異なる後輪支持ケースにおいて、前部及び後部ケースを特に変更する必要がない(長さの異なる後輪支持ケースにおいて、前部及び後部ケースを共用することができる)。
これにより、長さの異なる後輪支持ケースにおいて、前部及び後部ケースを製造する為の金型を共用することができるのであり、長さの異なる後輪支持ケースに応じて、前部及び後部ケースを製造する為の別々の金型を用意すると言うような状態を避けることができる。
【0008】
この場合、後輪支持ケースにおいて、機体に固定された支持ケースに支持される前部ケースや、後車軸を横外側向きに支持する後部ケースは、比較的複雑な形状に構成する必要があるのに対して、中間ケースは例えば丸パイプ状や角パイプ状等のように比較的単純な形状で良い。これにより、請求項1の特徴によると、前述のように長さの異なる中間ケースを複数種類に分けて製造する場合、中間ケースを比較的容易に製造することができる。
【0009】
[II]
請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項2の特徴によると、前部ケースを機体左右方向の横軸芯周りに上下に揺動自在に支持ケースに支持している。これにより、請求項2の特徴によると、右及び左の後輪支持ケース(右及び左の後輪)が凹凸に応じて上下に揺動自在に支持されることになる。
【0010】
[III]
請求項3の特徴によると、請求項1又は2の場合と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
前項[I]に記載ような後車軸を横外側向きに支持する後部ケースにおいて、後車軸を短いものに構成することが、後輪の支持強度を向上させる面で有効である。水田作業機において、後輪は一般に外周部にラグを備えることが多いので、前述のように後車軸を短いものに構成した場合、後輪が後部ケースに接近して後輪のラグが中間ケースに接近することになり、後輪のラグが中間ケースに接触するおそれがある。
【0011】
請求項3の特徴によると、前部ケースの内部に機体左右方向に第1伝動軸を備え、中間ケースの内部に機体前後方向の第2伝動軸を備えて、第1伝動軸に備えられた第1ベベルギヤと第2伝動軸の前部に備えられた第2ベベルギヤとを咬合させ、第2伝動軸の後部に備えられた第3ベベルギヤと後車軸に備えられた第4ベベルギヤとを咬合させて、伝動機構を構成しており、中間ケースの機体左右方向の中心が第2伝動軸の中心よりも内方側に位置するように、中間ケースを配置している。
これにより、請求項3の特徴によると、後輪支持ケースにおいて中間ケースが内方側に位置することになるので、前述のように後車軸を短いものに構成した場合、後輪が後部ケースに接近しても、後輪のラグが中間ケースに接触するような状態を避けることができる。
【0012】
[IV]
請求項4の特徴によると、請求項3の場合と同様に、前項[I]〜[III]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項4の特徴によると、支持ケースに備えられた支持部にベアリングを介して第1伝動軸を支持し、第1伝動軸を支持ケースの支持部から突出させて支持ケースの支持部及び第1伝動軸を前部ケースに入り込ませており、ベアリングを介して第1伝動軸を前部ケースに支持させ、支持ケースの支持部の外周部と前部ケースの内周部との間にブッシュ部材を備えて、前部ケースを機体左右方向の横軸芯周りに上下に揺動自在に支持ケースに支持している。
【0013】
これにより、請求項4の特徴によると、支持ケースの支持部及び第1伝動軸が前部ケースに入り込んでおり、支持ケースの支持部が機体左右方向に比較的長いものとなっているので、支持ケースの支持部にベアリングを介して第1伝動軸を支持する際、比較的大きな間隔を置いてベアリングを備えることができるのであり、支持ケースの支持部に第1伝動軸が充分な強度で支持される。
【0014】
請求項4の特徴によると、支持ケースの支持部及び第1伝動軸が前部ケースに入り込んだ状態において、ベアリングを介して第1伝動軸を前部ケースに支持させ、支持ケースの支持部の外周部と前部ケースの内周部との間にブッシュ部材を備えて、前部ケースを機体左右方向の横軸芯周りに上下に揺動自在に支持ケースに支持している。
これにより、請求項4の特徴によると、前部ケースが支持ケースの支持部を外側から覆った状態となり、前部ケースが機体左右方向に比較的長いものとなっているので、比較的大きな間隔を置いてベアリング及びブッシュ部材を備えることができるのであり、支持ケースの支持部及び第1伝動軸に前部ケースが充分な強度で支持される。
【0015】
[V]
請求項5の特徴によると、請求項4の場合と同様に前項[I]〜[IV]に記載の「作用」を備えておりこれに加えて以下のような「作用」を備えている。
前項[IV]に記載のように、後輪支持ケースを支持ケースに支持させる場合には、後輪支持ケース(前部ケース、中間ケース及び後部ケース)の内部に第2伝動軸及び後車軸、第1,2,3ベベルギヤを組み付けた状態で、支持ケースの支持部及び第1伝動軸を前部ケースに挿入することにより、後輪支持ケースを支持ケースに組み付けることになる。
【0016】
請求項5の特徴によると、支持ケースの支持部及び第1伝動軸を前部ケースに入り込ませていない状態において、第2ベベルギヤに咬合した状態で第1ベベルギヤを前部ケースに回転自在に支持可能に構成し、第1伝動軸を前部ケースに支持するベアリングを前部ケースに支持可能に構成している。
これにより、請求項5の特徴によると、支持ケースの支持部及び第1伝動軸を前部ケースに挿入することにより、前部ケースの内部で第1伝動軸を第1ベベルギヤ及びベアリングに挿入して、第1伝動軸に第1ベベルギヤを取り付けることができる。この場合、第2ベベルギヤに咬合した状態が第1ベベルギヤが前部ケースに回転自在に支持され、ベアリングが支持されているので、支持ケースの支持部及び第1伝動軸を前部ケースに挿入する際、前部ケースの内部で第1ベベルギヤ及びベアリングが移動したりすることがなく、前部ケースの内部で第1伝動軸を第1ベベルギヤ及びベアリングに支障なく挿入して、第1伝動軸に第1ベベルギヤを取り付けることができる。
【0017】
[VI]
請求項6の特徴によると、請求項1〜5のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[I]〜[V]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項6の特徴によると、前部ケースに対する中間ケースの位置を決める位置決め部を備え、後部ケースに対する中間ケースの位置を決める位置決め部を備えている。
これにより、請求項6の特徴によると、前部ケース(後部ケース)と中間ケースとを連結する際、前部ケース(後部ケース)に対する中間ケースの位置が決められた状態で、前部ケース(後部ケース)と中間ケースとを確実に連結することができる。
【0018】
[VII]
請求項7の特徴によると、請求項1〜6のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[I]〜[VI]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
水田作業機では、乗降用の補助ステップを備えることが多くあり、請求項7の特徴によると、乗降用の補助ステップを前部ケースに備えている。
これにより、請求項7の特徴によると、補助ステップが後輪支持ケース(前部ケース)を介して支持ケースに支持されることになり、補助ステップが充分な強度で支持される。
【0019】
【発明の実施の形態】
[1]
図1及び図2に示すように、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2で支持された機体に運転部3を備え、機体の後部にリンク機構4が上下に揺動自在に支持され、リンク機構4を昇降駆動する油圧シリンダ5が備えられており、リンク機構4の後部に苗植付装置6が支持されて、水田作業機の一例である乗用型田植機が構成されている。
【0020】
図1及び図2に示すように、苗植付装置6は4条植型式に構成されており、2個の伝動ケース9、伝動ケース9の後部の右及び左の横側部に回転駆動自在に支持された植付ケース10、植付ケース10の両端に備えられた一対の植付アーム11、接地フロート12及び苗のせ台13等を備えて構成されている。これにより、苗のせ台13が左右に往復横送り駆動されるのに伴って、植付ケース10が回転駆動され、苗のせ台13の下部から植付アーム11が交互に苗を取り出して田面に植え付ける。
【0021】
図1及び図2に示すように、運転部3の運転座席14の後側に、肥料を貯留するホッパー15、繰り出し部16及びブロア17が備えられている。接地フロート12に作溝器18が備えられて、繰り出し部16と作溝器18とに亘ってホース19が接続されている。これにより、前述のような苗の植え付けに伴って、ホッパー15から肥料が所定量ずつ繰り出し部16によって繰り出され、ブロア17の送風により肥料がホース19を通って作溝器18に供給されるのであり、作溝器18を介して肥料が田面に供給される。
【0022】
[2]
図1に示すように、機体の下部の左右中央に支持ケース7が機体前後方向に沿って固定され、支持ケース7の前部に固定された支持フレーム8にエンジン(図示せず)が支持されている。支持ケース7の前部に前車軸ケース21が左右に突出するように固定されて、前車軸ケース21の右及び左の端部に右及び左の前輪1が操向自在に支持されており、ステアリングハンドル22により右及び左の前輪1を操向操作する。エンジンの動力が、支持ケース7の前部に備えられた静油圧式無段変速装置20、及び支持ケース7の内部に備えられたギヤ変速式の副変速装置(図示せず)を介して右及び左の前輪1に伝達される。
【0023】
図3に示すように、円筒状の支持部23が支持ケース7の後部に左右に突出するように一体的に備えられている。図7に示すように、支持ケース7の右及び左の支持部23の各々に、2組のベアリング24を介して右及び左の第1伝動軸26が支持されて、右及び左の第1伝動軸26が同芯状に突き合わされて配置されており、支持ケース7の右及び左の支持部23の端部にシ−ル部材27が取り付けられている。右及び左の第1伝動軸26の端部に、スプライン部26a及びネジ部26bが備えられている。
【0024】
図7に示すように、右及び左の第1伝動軸26の突き合わせ部分にスプロケット28が相対回転自在に外嵌され、右及び左の前輪1に伝達される動力が分岐して伝動チェーン29を介してスプロケット28に伝達されており、スプロケット28と右及び左の第1伝動軸26との間に、右及び左のサイドクラッチ30が構成されている。右及び左のサイドクラッチ30は、スプロケット28に固定された円筒部材31、右及び左の第1伝動軸26にスプライン構造により一体回転及びスライド自在に外嵌されたシフト部材32、円筒部材31とシフト部材32とに亘って配置された摩擦板33、シフト部材32を円筒部材31から離れる方向(摩擦板33を押圧する方向)に付勢するバネ34を備えて構成されている。
【0025】
これにより、図7に示す状態は、バネ34によりシフト部材32が円筒部材31から離れる方向に付勢され、摩擦板33が押圧されて、右及び左のサイドクラッチ30が伝動状態となった状態であり、スプロケット28の動力が右及び左のサイドクラッチ30を介して、右及び左の第1伝動軸26に伝達されている。バネ34に抗してシフト部材32を円筒部材31に接近する方向にスライド操作すると、摩擦板33が押圧される状態が消えて、右(左)のサイドクラッチ30が遮断状態となる。
【0026】
ステアリングハンドル22と右及び左のサイドクラッチ30とが機械的に連係されており、ステアリングハンドル22により右及び左の前輪1を、直進位置から右及び左の設定角度の範囲内に操向操作している状態では、右及び左のサイドクラッチ30が伝動状態に操作されている。ステアリングハンドル22により右及び左の前輪1を右(左)の設定角度を越えて右(左)に操向操作すると、右(左)のサイドクラッチ30が遮断状態に操作される。
【0027】
[3]
図1,3,4に示すように、右及び左の後輪2を支持する後輪支持ケース35が備えられており、後輪支持ケース35は前部ケース36、中間ケース37及び後部ケース38を連結して構成されている。図7に示すように、前部ケース36は大径のボス部36a及び小径のボス部36b、連結部36c及び開口部36dを備えて、ダイキャスト製に構成されている。図6及び図7に示すように、中間ケース37は丸パイプ状の鋼管によって構成されており、中間ケース37の一方及び他方の端部にフランジ部37aが溶接によって固定されている。
【0028】
図6に示すように、後部ケース38は連結部38a及び開口部38b,38cを備えて、ダイキャスト製に構成されている。図3,4,6に示すように、前部ケース36の連結部36cと中間ケース37の前のフランジ部37aとが、ボルト50によって連結されており、後部ケース38の連結部38aと中間ケース37の後のフランジ部37aとが、ボルト50によって連結されている。図1,2,3,4に示すように、乗降用の補助ステップ60がボルト61により前部ケース36に連結され、図4,5,6に示すように、中間ケース37の上面部及び内面部にブラケット37b,37cが固定されている。
【0029】
図3,4,6,7に示すように、前部ケース36の連結部36cに凸部36eが備えられ、後部ケース38の連結部38aに凸部38dが備えられている。これにより、前部ケース36に対する中間ケース37の位置、及び後部ケース38に対する中間ケース37の位置が、前部ケース36の凸部36e及び後部ケース38の凸部38dによって決められるので、前部ケース36の連結部36cと中間ケース37の前のフランジ部37aとのボルト50による連結を容易に行うことができ、後部ケース38の連結部38aと中間ケース37の後のフランジ部37aとのボルト50による連結を容易に行うことができる。
【0030】
図6及び図7に示すように、前部ケース36の開口部36dに第2伝動軸39の前部が、ベアリング40及びシール部材45を介して支持され、第2伝動軸39の前部に第2ベベルギヤ42が固定されており、第2ベベルギヤ42に咬合する第1ベベルギヤ41及びベアリング46が、前部ケース36のボス部36bに支持されている。
【0031】
図6に示すように、第3ベベルギヤ43を備えた第3伝動軸47が、ベアリング48及びシール部材49を介して後部ケース38の開口部38bに支持されており、第2伝動軸39と第3伝動軸47とがボス部材51を介して連結されている。後部ケース38の開口部38cに後車軸52が、ベアリング53及びシール部材54を介して支持されて、後車軸52に固定された第4ベベルギヤ44が第3ベベルギヤ43に咬合しており、後車軸52に後輪2が支持されている。図5及び図6に示すように、第2伝動軸39の中心L1に対して、中間ケース37の機体左右方向の中心L2が内方側に位置しており、図3に示すように後輪2のラグ2aに対して中間ケース37が内方側に離れている。
【0032】
[4]
前項[3]に記載のように構成された後輪支持ケース35において、後輪支持ケース35を支持ケース7の支持部23に組み付ける場合、図8に示すように、前部ケース36に第1伝動軸26が挿入されていない。この場合、第1ベベルギヤ41に大径のボス部41aが備えられて、第1ベベルギヤ41のボス部41aが前部ケース36のボス部36bに接当しており、第1ベベルギヤ41が第2ベベルギヤ42に咬合している。ストッパーリング63により、ベアリング46が前部ケース36のボス部36bに留められている。
【0033】
従って、図8に示すように、第1ベベルギヤ41のボス部41aが前部ケース36のボス部36bに接当している点、及び第1ベベルギヤ41が第2ベベルギヤ42に咬合している点により、前部ケース36に第1伝動軸26が挿入されていなくても、第1ベベルギヤ41が前部ケース36のボス部36bから外れることはない。前部ケース36に第1伝動軸26が挿入されていなくても、ストッパーリング63により、ベアリング46が前部ケース36のボス部36bから外れることはない。
【0034】
これによって、図8から図7に示すように、支持ケース7の支持部23の外周部と前部ケース36のボス部36aの内周部との間に、リング状のブッシュ部材55及びシール部材56を入り込ませながら、支持ケース7の支持部23及び第1伝動軸26を前部ケース36のボス部36aに入り込ませるのであり、第1伝動軸26のスプライン部26aを第1ベベルギヤ41のスプライン孔41bに入り込ませ、第1伝動軸26のネジ部26bを前部ケース36のボス部36bに入り込ませる。この後、リング部材57を前部ケース36のボス部36bに反対側から挿入して第1伝動軸26に取り付け、ナット58を前部ケース36のボス部36bに反対側から挿入して第1伝動軸26のネジ部26bに締め付けるのであり、蓋部材59を前部ケース36のボス部36bに取り付ける。
【0035】
図1,4,5に示すように、機体の固定部64と中間ケース37のブラケット37bとに亘ってサスペンション機構25を接続して、図3,5,6に示すように、右及び左の中間ケース37のブラケット37cに亘って連係ロッド62を接続する(右(左)の中間ケース37のブラケット37cと連係ロッド62との連結部分に、長孔やゴムブッシュ等の融通が備えられている)。これにより、図6に示すように、第1伝動軸26の動力が、第1ベベルギヤ41、第2ベベルギヤ42、第2伝動軸39、第3伝動軸47、第3ベベルギヤ43及び第4ベベルギヤ44を介して、後車軸52に伝達される。
【0036】
[5]
前項[4]に記載の構造により、図7に示すように、支持ケース7の支持部23のベアリング24により第1伝動軸26が支持されており、比較的大きな間隔を置いてベアリング24が支持ケース7の支持部23に備えられて、支持ケース7の支持部23に第1伝動軸26が充分な強度で支持される。
【0037】
図7に示すように、前部ケース36がベアリング46及びブッシュ部材55により、支持ケース7の支持部23及び第1伝動軸26に上下に揺動自在に支持されるのであり(図1及び図3に示すように、後輪支持ケース35が支持ケース7の支持部23の機体左右方向の横軸芯P1周りに上下に揺動自在に支持されるのであり)、後輪支持ケース35が後方に延出された状態となる。この場合、比較的大きな間隔を置いてベアリング46及びブッシュ部材55が備えられるので、支持ケース7の支持部23及び第1伝動軸26に後輪支持ケース35(前部ケース35)が充分な強度で支持される。
【0038】
これにより、右及び左の後輪支持ケース35(右及び左の後輪2)が凹凸に応じて独立に上下に揺動自在し、右及び左の後輪支持ケース35(右及び左の後輪2)の上下の揺動並びにサスペンション機構25によって、凹凸が吸収される。中間ケース37のブラケット37cと連係ロッド62との連結部分に長孔やゴムブッシュ等の融通が備えられていることにより、右及び左の後輪支持ケース35(右及び左の後輪2)が独立に上下に揺動自在することが許容されるのであり、右及び左の後輪支持ケース35の上下位置が離れ過ぎる状態が、連係ロッド62によって止められて、右及び左の後輪支持ケース35の間隔が機体左右方向に広がろうとする状態(狭まろうとする状態)が、連係ロッド62によって止められる。
【0039】
ホイルベースの異なる車種を複数種類に分けて製造する場合、長さの異なる中間ケース37及び第2伝動軸39を複数種類に分けて製造することにより、長さの異なる後輪支持ケース35を複数種類に分けて製造して、長さの異なる後輪支持ケース35により、ホイルベースの異なる車種を複数種類に分けて製造する。この場合、図6に示す前部ケース36及び後部ケース38、フランジ部37a、第1ベベルギヤ41、第2ベベルギヤ42、ボス部材51、第3伝動軸47及び第3ベベルギヤ43、第4ベベルギヤ44、後車軸52等を共用することができる。
【0040】
[発明の実施の別形態]
前述の[発明の実施の形態]において、図3,4,6,7に示す前部ケース36の凸部36e及び後部ケース38の凸部38dを、中間ケース37のフランジ部37aに備えるように構成してもよい。
本発明は乗用型田植機ばかりではなく、機体の後部に直播装置を上下動自在に支持した乗用型直播機や、機体の後部に代掻きロータリを上下動自在に支持した乗用型作業機にも適用できる。
【0041】
【発明の効果】
請求項1の特徴によると、水田作業機において、ホイルベースの異なる車種を複数種類に分けて製造する場合、後輪支持ケースを前部ケース、中間ケース及び後部ケースを連結して構成することにより、前部及び後部ケースを製造する為の金型を共用することができ、長さの異なる後輪支持ケースに応じて、前部及び後部ケースを製造する為の別々の金型を用意すると言うような状態を避けることができる点、並びに、中間ケースは例えば丸パイプ状や角パイプ状等のように比較的単純な形状で良く、長さの異なる中間ケースを複数種類に分けて製造する場合に、中間ケースを比較的容易に製造することができる点により、水田作業機の製造コストの低減を図ることができた。
【0042】
請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項2の特徴によると、右及び左の後輪支持ケース(右及び左の後輪)が凹凸に応じて上下に揺動自在に支持されることになって、水田作業機の乗り心地を向上させることができた。
【0043】
請求項3の特徴によると、請求項1又は2の場合と同様に前述の請求項1又は2の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項3の特徴によると、後輪のラグが中間ケースに接触するような状態を避けながら、後車軸を短いものに構成することが可能になって、後輪の支持強度を向上させることができた。
【0044】
請求項4の特徴によると、請求項3の場合と同様に前述の請求項3の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項4の特徴によると、支持ケースの支持部に第1伝動軸が充分な強度で支持される点、並びに、支持ケースの支持部及び第1伝動軸に前部ケースが充分な強度で支持される点により、後輪支持ケースの支持強度を向上させることができた。
【0045】
請求項5の特徴によると、請求項4の場合と同様に前述の請求項4の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項5の特徴によると、後輪支持ケース(前部ケース、中間ケース及び後部ケース)の内部に第2伝動軸及び後車軸、第1,2,3ベベルギヤを組み付けた状態で、後輪支持ケースを支持ケースに組み付ける場合、前部ケースの内部で第1ベベルギヤ及びベアリングが移動したりすることがなく、前部ケースの内部で第1伝動軸を第1ベベルギヤ及びベアリングに支障なく挿入して、第1伝動軸に第1ベベルギヤを取り付けることができるようになって、後輪支持ケースの組立性及び生産性を向上させることができた。
【0046】
請求項6の特徴によると、請求項1〜5のうちのいずれか一つの場合と同様に前述の請求項1〜5の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項6の特徴によると、前部ケース(後部ケース)に対する中間ケースの位置が決められた状態で、前部ケース(後部ケース)と中間ケースとを確実に連結することができるようになって、後輪支持ケースの組立性及び生産性を向上させることができた。
【0047】
請求項7の特徴によると、請求項1〜6のうちのいずれか一つの場合と同様に前述の請求項1〜6の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項7の特徴によると、乗降用の補助ステップを備える場合、補助ステップを前部ケースに備えることにより、補助ステップが充分な強度で支持されるようになって、補助ステップの支持強度を向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】乗用型田植機の全体平面図
【図3】後輪支持ケースの付近の平面図
【図4】後輪支持ケースの付近の側面図
【図5】後輪支持ケースの縦断背面図
【図6】後輪支持ケースの横断平面図
【図7】支持ケースの支持部及び前部ケース(後輪支持ケース)の付近の横断平面図
【図8】支持ケースの支持部及び第1伝動軸を前部ケース(後輪支持ケース)に入り込ませる状態を示す横断平面図
【符号の説明】
2 後輪
7 支持ケース
23 支持部
24,46 ベアリング
26 第1伝動軸
35 後輪支持ケース
36 前部ケース
36e,38d 位置決め部
37 中間ケース
38 後部ケース
39 第2伝動軸
41 第1ベベルギヤ
42 第2ベベルギヤ
43 第3ベベルギヤ
44 第4ベベルギヤ
52 後車軸
55 ブッシュ部材
60 補助ステップ
P1 横軸芯
L1 第2伝動軸の中心
L2 中間ケースの機体左右方向の中心

Claims (7)

  1. 機体に固定された支持ケースに支持される前部ケースと、前記前部ケースに連結されて後方に延出される中間ケースと、前記中間ケースの後部に連結されて後車軸を横外側向きに支持する後部ケースとを備えて、後輪支持ケースを構成すると共に、
    前記後車軸に後輪を支持させ、前記後輪支持ケースを機体の右及び左側部に備えて、後輪を支持するように構成し、
    前記後輪支持ケースの内部に配置された伝動機構により、前記後車軸に動力を伝達するように構成してある水田作業機。
  2. 前記前部ケースを機体左右方向の横軸芯周りに上下に揺動自在に支持ケースに支持してある請求項1に記載の水田作業機。
  3. 前記前部ケースの内部に機体左右方向に第1伝動軸を備え、前記中間ケースの内部に機体前後方向の第2伝動軸を備えて、前記第1伝動軸に備えられた第1ベベルギヤと前記第2伝動軸の前部に備えられた第2ベベルギヤとを咬合させ、前記第2伝動軸の後部に備えられた第3ベベルギヤと前記後車軸に備えられた第4ベベルギヤとを咬合させて、前記伝動機構を構成すると共に、前記中間ケースの機体左右方向の中心が前記第2伝動軸の中心よりも内方側に位置するように、前記中間ケースを配置してある請求項1又は2に記載の水田作業機。
  4. 前記支持ケースに備えられた支持部にベアリングを介して前記第1伝動軸を支持し、前記第1伝動軸を前記支持ケースの支持部から突出させて、前記支持ケースの支持部及び第1伝動軸を前部ケースに入り込ませると共に、
    ベアリングを介して前記第1伝動軸を前部ケースに支持させ、前記支持ケースの支持部の外周部と前部ケースの内周部との間にブッシュ部材を備えて、前記前部ケースを機体左右方向の横軸芯周りに上下に揺動自在に支持ケースに支持してある請求項3に記載の水田作業機。
  5. 前記支持ケースの支持部及び第1伝動軸を前部ケースに入り込ませていない状態において、前記第2ベベルギヤに咬合した状態で前記第1ベベルギヤを前部ケースに回転自在に支持可能に構成し、前記第1伝動軸を前部ケースに支持するベアリングを前部ケースに支持可能に構成してある請求項4に記載の水田作業機。
  6. 前記前部ケースに対する中間ケースの位置を決める位置決め部を備え、前記後部ケースに対する中間ケースの位置を決める位置決め部を備えてある請求項1〜5のうちのいずれか一つに記載の水田作業機。
  7. 乗降用の補助ステップを前記前部ケースに備えてある請求項1〜6のうちのいずれか一つに記載の水田作業機。
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