JP3768126B2 - 作業機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メインフレームの前部に、左右一側の主ケース部とこれに対して着脱自在な蓋ケース部とからなるミッションケースを連結して機体フレームを構成するとともに、前記主ケース部の側面と蓋ケース部の側面に前車軸ケースを取り付けた田植機などの作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】
田植機などの作業機では、メインフレームの前部に、左右一側の主ケース部とこれに対して着脱自在な蓋ケース部とからなるミッションケースを連結して機体フレームを構成することがある。そのような場合、従来では、メインフレームの前部に、ミッションケースの左右両面に接当する左右一対のブラケット板を固着連設し、このブラケット板とメインフレームの前端フレーム部とにミッションケースをボルトを介して着脱自在に連結していた。
【0003】
また、田植機などの作業機では、苗植付装置など作業装置への動力取出し軸を回転自在に保持する軸受け部材を機体フレームに取り付けることがあり、そのような場合、従来では、鋳造品や鍛造品のホルダーを機体フレームに取り付け、このホルダーに軸受け部材を保持させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の技術によるときは次のような欠点があった。
メインフレームにブラケット板を固着連設してミッションケースを連結した場合には、主ケース部のみならず蓋ケース部もメインフレームに連結することで連結強度を十分に確保できるものの、ミッションケースが左右のブラケット板で挟まれるから、主ケース部に対する蓋ケース部の連結を解除しても、蓋ケース部を離脱させることができず、その結果、蓋ケース部を主ケース部から離脱させてミッションケース内に対するメンテナンスを行う際には、ミッションケースの全体をメインフレームから取り外す必要があり、作業性が悪い。
【0005】
また、鋳造品や鍛造品のホルダーを介して軸受け部材を機体フレームに取り付ける場合には、ホルダーが高価であるためコストアップを招来していた。
【0006】
本発明の目的は、上記欠点を解消する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明による作業機の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0008】
〔特徴〕
メインフレームの前部に、左右一側の主ケース部とこれに対して着脱自在な蓋ケース部とからなるミッションケースを連結するとともに、前記主ケース部の側面と蓋ケース部の側面に前車軸ケースを取り付けた作業機において、メインフレームの前部にミッションケースを連結するに、前記主ケース部をメインフレームに直接に着脱自在に連結し、メインフレームに主ケース部を連結した状態で主ケース部に対して蓋ケース部が着脱でき、蓋ケース部を主ケース部に装着した状態で該蓋ケース部の横外側部をメインフレームに連結材を介して着脱自在に連結してある点にある。
【0009】
〔作用〕
ミッションケースのうち主ケース部はメインフレームに直接に連結するが、蓋ケース部は連結材を介してメインフレームに連結してあるから、連結材を外すことにより、主ケース部をメインフレームに連結させたままで蓋ケース部を主ケース部から離脱させてミッションケース内部を開放することができる。
【0010】
しかも、蓋ケース部も連結材を介してメインフレームに連結してあるから、ミッションケースのメインフレームへの取付強度を十分なものにできる。
【0011】
〔効果〕
従って、ミッションケースをメインフレームに確実に連結しながらも、連結材を外し、蓋ケース部を外すといった簡単な作業で作業性良くミッションケース内に対するメンテナンスを行えるようになった。
【0012】
【発明の実施の形態】
作業機の一例である田植機は、図1、図2に示すように、乗用型の自走本機1の後部に作業装置の一例である苗植付装置2をリンク機構3を介して昇降自在に連結し、圧油供給に伴い前記苗植付装置2を上昇させるとともに排油に伴い苗植付装置2を自重で下降させる油圧シリンダ利用のリフトシリンダ4を設けて構成されている。
【0013】
前記自走本機1は、左右一対の操向用の駆動前輪5と左右一対の駆動後輪6とを備えた機体フレームの前部にエンジン7を搭載し、機体フレームの後部に運転座席8を搭載して構成されている。
【0014】
前記機体フレームは、図6〜図8にも示すように、左右のフレーム材9Aを連結してなるメインフレーム9の前部に、走行部(駆動前輪5と駆動後輪6)及び前記苗植付装置2への伝動機構を内装したミッションケース10を連結し、このミッションケース10の前部に、前記エンジン7を搭載するためのエンジン搭載フレーム11を連結して構成されている。
【0015】
前記駆動前輪5は、前車軸ケース12を介して前記ミッションケース10に支持されており、駆動後輪6は、後車軸ケース13を介して前記メインフレーム9に支持されている。
前記前車軸ケース12は、ミッションケース10の左右側面それぞれに左右外方に張り出す状態で取り付けた固定ケース部12Aと、これら固定ケース部12Aの外端部にキングピン軸芯周りに揺動自在に取り付けた車輪支持ケース部12Bとから構成されている。
前記後車軸ケース13は、図9に示すように、前記メインフレーム9のうち左右のフレーム材9Aの後端同士を繋ぐ前後一対の後端連結フレーム材9C,9Dに前後向き軸芯P周りにローリング自在に取り付けられている。なお、後端連結フレーム材9C,9Dのうち後側のもの9Dは、後車軸ケース13の着脱を許容するように、フレーム材9Aにボルトを介して着脱自在に連結されている。
【0016】
前記ミッションケース10の左右一側面には、図3、図4に示すように、ベルトテンション式クラッチ利用の主クラッチ14を介して前記エンジン7により駆動される前後進切り換え自在な静油圧式の無段変速装置15がその変速動力をミッションケース10内に出力する状態で装着されている。
【0017】
前記ミッションケース10内の伝動機構は、図4に示すように、無段変速装置15からの動力を高低二段に変速して走行部に伝達する副変速装置16と、前記駆動前輪5に対するデフロック機能付きの前輪デフ17と、前記苗植付装置2に設定以上の負荷が作用したとき伝動を断つ状態で前記無段変速装置15からの動力を苗植付装置2に伝達するジャンプクラッチ18とを備えている。PSは駆動後輪6への出力軸であり、DSは、この出力軸PSの動力を後車軸ケース13に伝達する伝動シャフトである。
【0018】
前記ミッションケース10は、前記副変速装置16の軸芯方向一端側を支持するとともに前輪デフ17を内装しかつジャンプクラッチ18の左右半分を内装する左右一側の左右幅広な主ケース部10Aと、この主ケース部10Aの側面開口を閉塞する状態にボルト19で主ケース部10Aに装着されて前記副変速装置16の軸芯方向他端側を支持するとともにジャンプクラッチ18の残る左右半分を内装する蓋ケース部10Bと、ジャンプクラッチ18の後部を内装するキャップ状のクラッチケース部10Cとから構成されている。
【0019】
前記ミッションケース10をメインフレーム9に連結する手段は、図5〜図8に示すように、前記主ケース部10Aをメインフレーム9に直接に着脱自在に連結し、前記蓋ケース部10Bをメインフレーム9に連結材20を介して着脱自在に連結する手段である。
【0020】
前記主ケース部10Aをメインフレーム9に連結する手段は、メインフレーム9の左右一側に前方に突出する状態で固着したブラケット板21に左右向き姿勢の第1ボルト22を介して連結し、左右のフレーム材9Aの前端同士を繋ぐ前端連結フレーム材9Bに前後向き姿勢の第2ボルト23を介して連結する手段であって、主ケース部10Aは、前後向き姿勢の第3ボルト24を介して前記エンジン搭載フレーム11に連結されている。
【0021】
前記連結材20は、板状のものであって、メインフレーム9の左右他側面及び蓋ケース部10Bの側面に接当する状態でメインフレーム9に左右向き姿勢の第4ボルト25を介して連結するとともに蓋ケース部10Bに左右向き姿勢の第5ボルト26を介して連結することにより、蓋ケース部10Bをメインフレーム9に連結するものである。また、蓋ケース部10Bは、前後向き姿勢の第6ボルト27を介して前記前端連結フレーム材9Bに連結され、前後向き姿勢の第7ボルト28を介して前記エンジン搭載フレーム11に連結されている。
【0022】
前記クラッチケース部10Cは、周方向複数本のボルトBTで主ケース部10A及び蓋ケース部10Bに取り付けられている。
【0023】
前記メインフレーム9とエンジン搭載フレーム11とは、主ケース部10A及びクラッチケース部10Cへの連結をそれぞれ解除した状態の蓋ケース部10Bの左右外側への抜き出しを許容する状態に配置されている。
【0024】
従って、連結材20の第4ボルト25及び第5ボルト26によるメインフレーム9及び蓋ケース部10Bへの連結を解除して連結材20を離脱させるとともに、蓋ケース部10Bの第6ボルト27及び第7ボルト28による前端連結フレーム材9B及びエンジン搭載フレーム11への連結を解除し、かつ、クラッチケース部10CへのボルトBTによる連結を解除した状態で蓋ケース部10Bの主ケース部10Aへのボルト19による連結を解除することにより、主ケース部10Aをメインフレーム9及びエンジン搭載フレーム11に連結した状態で蓋ケース部10Aを主ケース部10Aから離脱させて主ケース部10A、つまり、ミッションケース10を開放させることができるのである。
【0025】
なお、前記連結材20は、踏み込み操作に伴って前記主クラッチ14を切り作動させた後に走行ブレーキ(図示せず)を制動作動させる主クラッチ・ブレーキペダル29の支持ブラケットを兼用している。
【0026】
前記ジャンプクラッチ18の出力軸18Aに前端で連動連結し、図9に示すように、後端で前記苗植付装置2への伝動軸30に自在継ぎ手31を介して連動連結する苗植付装置2への動力取出し軸32の後端を回転自在に機体フレームに支持させる手段は、図10の(イ)(ロ)に示すように、前記後端連結フレーム材9C,9Dのうち前側のものに取り付けたホルダー33に、動力取出し軸32を回転自在に支持する転がり軸受け部材34を位置決め状態に保持させる手段である。
【0027】
前記ホルダー33は、前記後端連結フレーム材9C上に位置決め安定載置された状態で1本のボルト35で固定されるとともに前記転がり軸受け部材34を載置する左右幅広の安定載置板部36と、この安定載置板部36に連設して転がり軸受け部材34の後面に接当することにより転がり軸受け部材34の軸芯方向後方への移動を規制する立ち上り板部37と、この立ち上り板部37に連設して斜め上方から転がり軸受け部材34を前記安定載置部36に押し付けることにより転がり軸受け部材34の軸芯に直交する面内方向での移動を規制するとともに転がり軸受け部材34の前面に接当することにより転がり軸受け部材34の軸芯方向前方への移動を規制する左右一対の折り曲げ舌片38と、前記安定載置板部36に連設して前記後端連結フレーム材9Cの前面に接当することにより後端連結フレーム材9Cに対する前後位置及び回転を規制する規制板部39とを備える状態に形成された板金製のものである。つまり、折り曲げ舌片38で転がり軸受け部材34を抱持して位置決め状態に保持するように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 田植機の側面図
【図2】 田植機の平面図
【図3】 要部の側面図
【図4】 ミッションケースの断面図
【図5】 機体フレーム要部の側面図
【図6】 機体フレーム要部の平面図
【図7】 蓋ケース部取り外し状態の平面図
【図8】 機体フレーム要部の斜視図
【図9】 本機後部の縦断側面図
【図10】 軸受け部の横断正面図と縦断側面図
【符号の説明】
9 メインフレーム
10A 主ケース部
10B 蓋ケース部
10 ミッションケース
20 連結材
2 作業装置
32 動力取出し軸
34 軸受け部材
38 折り曲げ舌片
33 ホルダー
Claims (1)
- メインフレームの前部に、左右一側の主ケース部とこれに対して着脱自在な蓋ケース部とからなるミッションケースを連結するとともに、前記主ケース部の側面と蓋ケース部の側面に前車軸ケースを取り付けた作業機において、メインフレームの前部にミッションケースを連結するに、前記主ケース部をメインフレームに直接に着脱自在に連結し、メインフレームに主ケース部を連結した状態で主ケース部に対して蓋ケース部が着脱でき、蓋ケース部を主ケース部に装着した状態で該蓋ケース部の横外側部をメインフレームに連結材を介して着脱自在に連結してある作業機。
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2001
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