JP2019041676A - タンク固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構造で複数のタンクを固定することにより部品コストや組立てコストを低減することができる薬剤散布車のタンク固定構造を提供する。【解決手段】タンク固定構造Xは、薬液タンク21、手洗い水タンク22、および洗浄水タンク23の下方に配置されて薬液タンク21を支持するメインフレーム3と、手洗い水タンク22および洗浄水タンク23を上から押さえると共に下端がメインフレーム3に結合された第1の押さえフレーム52および第2の押さえフレーム53と、を備える。メインフレーム3に載置された薬液タンク21に手洗い水タンク22および洗浄水タンク23が上方から嵌まり込んでおり、手洗い水タンク22および洗浄水タンク23が第1の押さえフレーム52および第2の押さえフレーム53によって上から押さえられることにより、薬液タンク21、手洗い水タンク22、および洗浄水タンク23がメインフレーム3上に固定される。【選択図】図2

Description

本発明は、薬剤散布車のタンク固定構造に関する。
特許文献1に記載されるように、防除作業を行う作業車であって、薬液を貯留する主タンクと、主タンクよりも容量の小さい薬液補充用の補助タンクとを備えた作業車が知られている。補助タンクは、主タンクの後方に設置されている。主タンクは、主タンクベースフレーム上に設置されており、補助タンクは、補助タンクベースフレーム上に固定された置き台の上に設置されている。主タンクと補助タンクとの間には、これらの接触や干渉を防止するために緩衝材が設けられている。主タンクの後部に設けられた突出部が補助タンクの突出部に当たるようになっており、これによって補助タンクの浮き上がりが防止されている。
特開2010−200652号公報
ところで従来、防除機(薬剤散布車)に搭載されるメインタンクは、フレーム等の構造部材の上に載せられて、ボルトを用いて固定されることが多かった。サブタンクが設けられる場合には、サブタンクは、メインタンクとは別に構造部材に固定されるか、若しくは、メインタンクにボルトを用いて結合されていた。
タンクをボルトで固定するためには、タンクに穴を設けたり、インサートナットを埋め込んだり、若しくはアンカーボルトを埋め込んだりする必要があり、タンクの固定構造が複雑になる。複雑なタンク固定構造は、コスト増加の原因となる。タンクに穴を設けると、水漏れも恐れもあり、水漏れ対策を施す必要もある。このため、結合部にパッキン等を入れる必要があり、また組立作業も慎重に行う必要がある。また、タンクをボルトで固定すると、薬液をタンクに入れてタンクが膨らんだ際や、走行中および作業中にタンクが揺れた際に、ボルトの周辺に過大な応力が生じ得る。この応力によるタンクの破損を防ぐためには、タンクの厚みを増したり、固定ボルトの本数を増やしたりする対策が必要であった。これは、余計な重量増加やコスト増加の原因となる。さらには、各タンクが独立して設置される場合、各タンクは別々に固定されることになるため、固定部材が各タンクに必要となる。これは、部品コストの増加のみならず、組立て作業の手間の増加にもつながる。
本発明は、簡素な構造で複数のタンクを固定することにより部品コストや組立てコストを低減することができる薬剤散布車のタンク固定構造を提供することを目的とする。
本発明は、薬剤を貯留するための第1のタンク(21)と、第1のタンク(21)とは別体とされた1つ又は複数の第2のタンク(22,23)とを備える薬剤散布車(1)のタンク固定構造(X)であって、第1のタンク(21)および第2のタンク(22,23)の下方に配置されて第1のタンク(21)を支持するメインフレーム(3)と、第2のタンク(22,23)を上から押さえると共に下端がメインフレーム(3)に結合された押さえフレーム(52,53)と、を備え、メインフレーム(3)に載置された第1のタンク(21)に第2のタンク(22,23)が上方から嵌まり込んでおり、第2のタンク(22,23)が押さえフレーム(52,53)によって上から押さえられることにより、第1のタンク(21)および第2のタンク(22,23)がメインフレーム(3)上に固定されることを特徴とする。
この薬剤散布車(1)は、複数のタンクを備える。このタンク固定構造(X)によれば、第2のタンク(22,23)は、第1のタンク(21)に対して上方から嵌まり込んでいる。さらにこの第2のタンク(22,23)が、押さえフレーム(52,53)によって上から押さえられることにより、第1のタンク(21)および第2のタンク(22,23)がメインフレーム(3)上に固定されている。このタンク固定構造(X)では、第1のタンク(21)にも第2のタンク(22,23)にも、ボルト等の固定具を用いる必要がない。また、第2のタンク(22,23)を押さえフレーム(52,53)によって上から押さえることにより、第1のタンク(21)をも押さえることができ、第1のタンク(21)を固定するためだけの固定部材は不要である。よって、構造が簡素になっており、部品の点数も少なく、組立て作業も容易である。したがって、簡素な構造で複数のタンクを固定することにより、部品コストや組立てコストを低減することができる。
第1のタンク(21)の下部(21L)は、メインフレーム(3)に嵌まり込んでおり、メインフレーム(3)は、第1のタンク(21)の下部(21L)に対し、前後方向、左右方向、および下方向への移動を規制する。この場合、第1のタンク(21)の下部(21L)はメインフレーム(3)によって各方向への移動を規制されるので、第1のタンク(21)の下部(21L)を安定して支持・固定することができる。
第2のタンク(22,23)は第1のタンク(21)の上部(21UF,21UR)に嵌まり込んでおり、第2のタンク(22,23)は、第1のタンク(21)の上部(21UF,21UR)に対し、前後方向、左右方向、および上方向への移動を規制する。この場合、第1のタンク(21)の上部(21UF,21UR)は第2のタンク(22,23)によって各方向への移動を規制されるので、第1のタンク(21)の上部(21UF,21UR)を安定して保持・固定することができる。
第2のタンク(22,23)は、第1のタンク(21)の前部(21UF)に嵌まり込む第1のサブタンク(22)と、第1のタンク(21)の後部(21UR)に嵌まり込む第2のサブタンク(23)とを有し、第1のサブタンク(22)は、第1のタンク(21)の前部(21UF)に対し、前方向、左右方向、および上方向への移動を規制し、第2のサブタンク(23)は、第1のタンク(21)の後部(21UR)に対し、後方向、左右方向、および上方向への移動を規制する。この場合、前側の第1のサブタンク(22)と後ろ側の第2のサブタンク(23)とによって、第1のタンク(21)は全方向への移動を規制される。2つのサブタンク(22,23)によって第1のタンク(21)を前後から挟み込むようにして固定することで、第1のタンク(21)を安定して保持・固定することができる。
本発明によれば、簡素な構造で複数のタンクを固定することにより、部品コストや組立てコストを低減することができる。
本発明の一実施形態に係る薬剤散布車を示す斜視図である。 図1の薬剤散布車を示す斜視図である。 第1のタンクおよび第1のタンクに嵌め込まれる2つのサブタンクを前方から見て示す分解斜視図である。 第1のタンクおよび第1のタンクに嵌め込まれる2つのサブタンクを後方から見て示す分解斜視図である。 タンクを取り除きメインフレームを露出させた状態を示す斜視図である。 タンクを取り除きメインフレームを露出させた状態を示す斜視図である。 タンクを取り除いた状態を示す底面図である。 (a)および(b)は、それぞれ、第1のタンクを上方から見て示す斜視図である。 (a)および(b)は、それぞれ、第1のタンクを下方から見て示す斜視図である。 (a)および(b)は、それぞれ、第1のサブタンクを上方および下方から見て示す斜視図である。 (a)および(b)は、それぞれ、第2のサブタンクを上方および下方から見て示す斜視図である。 第1のタンクの下部の係止状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の薬剤散布車は、スピードスプレーヤとも呼ばれ、例えば果樹園等の圃場に薬液を散布する際に用いられるものである。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」は、薬剤散布車を基準とした方向とする。
図1および図2に示されるように、薬剤散布車1は、メインフレーム3に取り付けられた左右の車輪5を備えており、接続部7を介してトラクタ等の牽引車両に接続され、牽引・走行可能な車両である。メインフレーム3の前端には、前方に延びる接続用フレーム33が固定されており、その先端に接続部7が取り付けられている。薬剤散布車1は、トラクタのPTO(Power Take Off)から動力を受ける入力軸6を前部に備えており、入力軸6および伝達軸6a(図6参照)を介して、ポンプ4(図5参照)および送風機部10の送風ファン11へ動力を伝達するように構成されている。
薬剤散布車1は、ポンプ4の駆動により薬液タンク21から薬液を圧送し、薬剤散布車1の後部に設けられた送風機部10の複数の噴霧ノズル8から薬液を噴霧する。図5および図6に示されるように、メインフレーム3の前部には、ポンプ4と、ベルト(図示せず)により入力軸6に連結されてポンプ4を駆動させるポンプ駆動軸43と、ベルトを覆うベルトカバー44とが組み付けられている。
入力軸6および伝達軸6aには、左右方向の中心線に沿って前後方向に延びるユニバーサルシャフト41が連結されており、ユニバーサルシャフト41の後端には、送風機部10を駆動するためのミッション42が組み込まれている。
送風機部10は、送風ファン11と、送風ファン11を収容するファンケース12と、ファンケース12の後方に配置された噴頭板16と、ファンケース12と噴頭板16との間の空間を包囲するように配列された複数の噴霧ノズル8とを有する。噴霧ノズル8は、たとえば左側および右側において、それぞれ半円弧状に配列されている。
図2に示されるように、ファンケース12の前端には吸込口13が形成されており、ファンケース12の後端には吐出口14が形成されている。送風機部10は、送風ファン11の回転によって吸込口13から空気を吸い込み、吐出口14から空気を吐出する。噴霧ノズル8から噴霧された薬液は、吐出口14から吐出され噴頭板16によって上方および左右の側方に向けられた空気の流れによって、放射状に拡散させられる。薬剤散布車1は、トラクタによって牽引されながら走行し、圃場に向けて放射状に薬液を散布する。ファンケース12の側方には、ストレーナ18が設けられる。
送風機部10のファンケース12や噴霧ノズル8等の主要機器は、メインフレーム3に後部に固定された送風機支持フレーム17上に固定されている。送風機支持フレーム17の後端には、噴頭板16が取り付けられた環状の噴頭板支持フレーム19が固定される。
一方、図7に示されるように、メインフレーム3の前端には、上方に延びると共に前方に突出する操作部支持フレーム45が固定されており、この操作部支持フレーム45の先端には、左ノズル群開閉コック46と右ノズル群開閉コック47と調圧ハンドル48とが固定されている。
続いて、薬剤散布車1のタンク2およびタンク2のタンク固定構造Xについて説明する。図1および図2に示されるように、薬剤散布車1は、メインフレーム3上に固定されたタンク2を備える。タンク2は、薬液を貯留するための薬液タンク(第1のタンク)21と、手洗い用の清水を貯留する手洗い水タンク(第1のサブタンク)22と、薬液タンク21を洗浄するための清水を貯留する洗浄水タンク(第2のサブタンク)23とを有する。薬液タンク21、手洗い水タンク22、および洗浄水タンク23は、いずれもポリエチレン等の樹脂製である。手洗い水タンク22および洗浄水タンク23は、薬液タンク21とは別体とされており、薬液タンク21とは別の貯留空間を形成する。手洗い水タンク22および洗浄水タンク23の用途は上記に限られず、手洗い水タンク22および洗浄水タンク23は、薬液タンク21よりも小さい容量を有し、何らかの補助的な用途に用いられてもよい。
薬液タンク21、手洗い水タンク22、および洗浄水タンク23は、それぞれ別体とされているが、対応する形状を有することにより、互いに嵌め合わされて一体化され、しかも簡素な構造とされた本実施形態のタンク固定構造Xによって、メインフレーム3に固定されている。タンク固定構造Xでは、ボルト等の固定具は不要とされている。なお、細部において、ボルト等による固定が行われてもよい。
薬液タンク21は、略矩形のメインフレーム3(図5および図7参照)に載置されている。メインフレーム3は、薬液タンク21の下方に配置されて、薬液タンク21を支持する。薬液タンク21は、平面視すなわち上方から見た場合に、メインフレーム3の略全面に重なるように配置されている。言い換えれば、薬液タンク21の底面は、メインフレーム3に対応する形状・構造を有している。薬液タンク21の頂部には、第1の蓋25aおよび第2の蓋25bが設けられている。
図1〜図4に示されるように、手洗い水タンク22は、薬液タンク21の前部かつ上部である上前部21UFに嵌まり込んでいる。上前部21UFには、手洗い水タンク22の外形に対応する第1の収容凹部21bが形成されており、この第1の収容凹部21bに、手洗い水タンク22が上方から嵌まり込んでいる。手洗い水タンク22の頂部には、蓋27が設けられている。
洗浄水タンク23は、薬液タンク21の後部かつ上部である上後部21URに嵌まり込んでいる。上後部21URには、洗浄水タンク23の外形に対応する第2の収容凹部21aが形成されており、この第2の収容凹部21aに、洗浄水タンク23が上方から嵌まり込んでいる。洗浄水タンク23の頂部には、蓋26が設けられている。
薬液タンク21、手洗い水タンク22、および洗浄水タンク23は、互いに嵌まり合っており、それらの境界線のみが外観に現れている。薬液タンク21に合わさる手洗い水タンク22や洗浄水タンク23の側面は露出しておらず、したがって、各タンクの境界面は外観に現れていない。上記した蓋27、第1の蓋25a、第2の蓋25b、および蓋26は、前後方向に並ぶように配列されている。薬液タンク21、手洗い水タンク22、および洗浄水タンク23は、一体感をもったデザインで組み立てられており、メインの薬液タンク21に対して、手洗い水タンク22および洗浄水タンク23はデザイン上のポイントとなっている。
以下、各タンクの構成と嵌合構造、およびタンク固定構造Xについて詳細に説明する。図7に示されるように、メインフレーム3は、左右一対の縦フレーム31と、縦フレーム31に結合された複数の横フレーム32とを備える。水平面に沿って延びる縦フレーム31および横フレーム32によって矩形の骨格が形成されており、その前端に、門型フレーム34が設けられ、その後端に、起立フレーム36が設けられている。メインフレーム3の後部であって左右の側方には、一対の側方支持フレーム37が設けられている。これらはたとえば、鋼製のアングル材、チャンネル材、およびパイプ材等から構成される。
縦フレーム31、横フレーム32、門型フレーム34、起立フレーム36、および側方支持フレーム37によって、薬液タンク21の下部を受け入れる枠体であるメインフレーム3が構成されている。薬液タンク21の下部21L(図9(a)および(b)参照)は、メインフレーム3に嵌まり込んでいる。下部21Lは、ユニバーサルシャフト41との干渉を避けるようにして、薬液タンク21の中央よりも左側で、下方に突出している。
図9(a)および(b)に示されるように、薬液タンク21の下部21Lには、下方に突出すると共に配管類が接続された下端部21Laが形成されている。下部21Lの前部には、左右方向にわたって前方凹部21mが形成されており、前方凹部21mの上方に連通して更に深くえぐられた前方中央凹部21nが形成されている。前方中央凹部21nには、上記したポンプ4等が収容されてもよい。下部21Lの後部には、左右一対の側方凹部21kが形成されている。図12に示されるように、下端部21Laの前面21Lbには、横フレーム32が当接している。横フレーム32は、薬液タンク21の下部21Lの前方向への移動を規制する。側方凹部21kには側方支持フレーム37が嵌まっており、側方支持フレーム37によって、薬液タンク21の後部が支持されている。側方支持フレーム37は、薬液タンク21の後部の左右方向および後方向への移動を規制する。
また図8(a)に示されるように、薬液タンク21の前端には、左右一対の突出部21gが設けられており、突出部21gの上面には、左右方向に延びると共に上方に開放されたフレーム係合凹部21hが形成されている。図1および図6に示されるように、このフレーム係合凹部21hに、左右方向に延びる門型フレーム34の押さえステー34bが嵌まり込んでおり、丸棒からなる押さえステー34bによって、薬液タンク21が上方から押さえられ保持されている。門型フレーム34の押さえステー34bは、薬液タンク21の下部21Lの上方向への移動を規制する。門型フレーム34の一対の起立フレーム34aは、前方凹部21m内で上下方向に延びており、突出部21gの間に配置される。
上記の構成を有することにより、メインフレーム3は、薬液タンク21の下部21Lに対し、前後方向、左右方向、および上下方向への移動を規制している。
続いて、図3、図4、および図8(a)および(b)を参照して、薬液タンク21の上部の構成およびその固定構造について説明する。薬液タンク21は、上前部21UFにおいて、第1の蓋25aの前側に形成された第1の収容凹部21bを有する。薬液タンク21は、上後部21URにおいて、第2の蓋25bの後ろ側に形成された第2の収容凹部21aを有する。
薬液タンク21の上前部21UFには、第1の収容凹部21bの後部に相当する位置に円筒部21fが形成され、円筒部21fの下端から前方に延びる段状面21UF3が形成されている。段状面21UF3の左右の側方には、段状面21UF3と薬液タンク21の上面とを接続する左内側面21UF1および右内側面21UF2が形成されている。段状面21UF3の前方には、後述する手洗い水タンク22の下部22bと、上述した押さえステー34bとが配置される。
図10(a)および(b)に示されるように、手洗い水タンク22は、上部22aと下部22bとを有する。上部22aは、後方に開放された凹部22cと、凹部22cの前側に設けられた蓋27と、上部左側面22a1および上部右側面22a2とを有する。上部22aの前部に下部22bが接続され、下部22bが上部22aから下方に垂下することで、手洗い水タンク22は全体としてL字状の形状を有する。
下部22bの前部には矩形の前方突出部22dが形成されており、前方突出部22dと上部22aとの間には、左右方向に延びると共に上方に向けて開放されたフレーム係合溝22eが形成されている。前方突出部22dの左右の側方には、上下方向に延びると共に前方に開放された一対のフレーム収容凹部22fが形成されている。
図3および図4に示されるように、手洗い水タンク22は、薬液タンク21の上前部21UFに上方から嵌まり込む。手洗い水タンク22が嵌まり込んだ状態で、円筒部21fに凹部22cが嵌まり、上部22aの底面22a3が段状面21UF3に載置される。上部22aの上部左側面22a1および上部右側面22a2は、左内側面21UF1および右内側面21UF2にそれぞれ対面し、当接する。
図1、図5、および図6に示されるように、メインフレーム3の門型フレーム34には、門型の第1の押さえフレーム52および三角形状の前方制止フレーム54が固定されている。第1の押さえフレーム52は、手洗い水タンク22のフレーム係合溝22eおよびフレーム収容凹部22fに収容される。C字のフック状に形成された第1の押さえフレーム52は、薬液タンク21の上前部21UFに嵌まり込んだ手洗い水タンク22を上から押さえる。前方制止フレーム54は、薬液タンク21の上前部21UFに嵌まり込んだ手洗い水タンク22の前方突出部22dの前方に配置され、前方突出部22dを前方から保持する。
第1の押さえフレーム52の下端は、門型フレーム34に結合されている。第1の押さえフレーム52は、たとえば薬液タンク21に対して手洗い水タンク22が組み付けられた後に、門型フレーム34に取り付けられる。
上記の構成により、手洗い水タンク22は、第1の押さえフレーム52および前方制止フレーム54によって保持されると共に、薬液タンク21の上前部21UFに対し、前方向、左右方向、および上方向への移動を規制する。
図3、図4、および図8(a)および(b)に示されるように、薬液タンク21の上後部21URには、第2の収容凹部21aの前部に相当する位置に円筒部21cが形成され、円筒部21cの下端から後方に延びる段状面21UR3が形成されている。段状面21UR3の左右の側方には、段状面21UR3と薬液タンク21の上面とを接続する左内側面21UR1および右内側面21UR2が形成されている。円筒部21cの左右の側方には一対の凹部21dが形成されており、凹部21dの間に第2の蓋25bが配置される。段状面21UR3の後方には、薬液タンク21の後部を上下方向に貫通する円筒状の上下貫通凹部21eが形成されている。
図11(a)および(b)に示されるように、洗浄水タンク23は、上部23aと下部23bとを有する。上部23aは、前方に開放された凹部23cと、凹部23cの後ろ側に設けられた蓋26と、上部左側面23a1および上部右側面23a2とを有する。上部23aの後部に柱状の下部23bが接続され、下部23bが上部23aから下方に垂下している。
下部23bの後部には矩形の後方突出部23dが形成されており、後方突出部23dと上部23aとの間には、左右方向に延びると共に上方に向けて開放されたフレーム係合溝23eが形成されている。
図3および図4に示されるように、洗浄水タンク23は、薬液タンク21の上後部21URに上方から嵌まり込む。洗浄水タンク23が嵌まり込んだ状態で、円筒部21cに凹部23cが嵌まり、上部23aの底面23a3が段状面21UR3に載置される。上部23aの上部左側面23a1および上部右側面23a2は、左内側面21UR1および右内側面21UR2にそれぞれ対面し、当接する。薬液タンク21の上下貫通凹部21eには、下部23bが嵌まり込む。
図1、図5、および図6に示されるように、メインフレーム3の起立フレーム36には、門型の第2の押さえフレーム53が固定されている。第2の押さえフレーム53は、洗浄水タンク23のフレーム係合溝23eに収容される。C字のフック状に形成された第2の押さえフレーム53は、薬液タンク21の上後部21URに嵌まり込んだ洗浄水タンク23を上から押さえる。
第2の押さえフレーム53の下端は、起立フレーム36に結合されている。第2の押さえフレーム53は、たとえば薬液タンク21に対して洗浄水タンク23が組み付けられた後に、起立フレーム36に取り付けられる。
上記の構成により、洗浄水タンク23は、第2の押さえフレーム53によって保持されると共に、薬液タンク21の上後部21URに対し、後方向、左右方向、および上方向への移動を規制する。
そして、タンク固定構造Xでは、薬液タンク21に手洗い水タンク22および洗浄水タンク23が上方から嵌まり込んでおり、手洗い水タンク22および洗浄水タンク23が、第1の押さえフレーム52および第2の押さえフレーム53によってそれぞれ上から押さえられることにより、薬液タンク21、手洗い水タンク22、および洗浄水タンク23がメインフレーム3上に固定されている。薬液タンク21には、薬液タンク21を固定することを目的とする押さえフレームは設けられていない。
本実施形態のタンク固定構造Xによれば、手洗い水タンク22および洗浄水タンク23は、薬液タンク21に対して上方から嵌まり込んでいる。さらに手洗い水タンク22および洗浄水タンク23が、押さえフレーム52,53によって上から押さえられることにより、薬液タンク21および手洗い水タンク22および洗浄水タンク23がメインフレーム3上に固定されている。このタンク固定構造Xでは、薬液タンク21にも手洗い水タンク22および洗浄水タンク23にも、ボルト等の固定具を用いる必要がない。また、手洗い水タンク22および洗浄水タンク23を押さえフレーム52,53によって上から押さえることにより、薬液タンク21をも押さえることができ、薬液タンク21を固定するためだけの固定部材は不要である。よって、構造が簡素になっており、部品の点数も少なく、組立て作業も容易である。したがって、簡素な構造で複数のタンクを固定することにより、部品コストや組立てコストを低減することができる。
タンク類をボルトで固定しないため、タンクの穴あけ、インサートナット、およびアンカーボルトは不要になっており、それらのコストを低減できる。
手洗い水タンク22および洗浄水タンク23は薬液タンク21に嵌まり込み、広い範囲で荷重を支えるため、応力集中が生じにくい。よって、タンクの厚みを低減することが可能になっている。これにより、タンクのコスト低減および軽量化が可能となっている。
第1の押さえフレーム52および第2の押さえフレーム53が手洗い水タンク22および洗浄水タンク23を押さえると当時に、手洗い水タンク22および洗浄水タンク23が薬液タンク21の押さえとしても機能する。手洗い水タンク22および洗浄水タンク23は薬液タンク21に深く嵌まり込んでいるため、これらは1つの塊となっている。よって、薬液タンク21、手洗い水タンク22、および洗浄水タンク23がずれることもない。手洗い水タンク22および洗浄水タンク23を持ち上げるような力が加わった場合、第1の押さえフレーム52や第2の押さえフレーム53を支点に回転するような力が生じ得るが、タンク同士が接触面をもって接触しているため、手洗い水タンク22および洗浄水タンク23は回転もせず、持ち上がることもない。
タンクにボルト結合のための穴が設けられないため、水漏れの恐れは大幅に低減されている。
また、タンク2は全体として一体的なデザインとされている。手洗い水タンク22若しくは洗浄水タンク23の形状や色によって、これらのタンクをデザイン上のポイントとして活用することもできる。
薬液タンク21の下部21Lは、メインフレーム3に嵌まり込んでおり、メインフレーム3は、薬液タンク21の下部21Lに対し、前後方向、左右方向、および下方向への移動を規制する。この場合、薬液タンク21の下部21Lはメインフレーム3によって各方向への移動を規制されるので、薬液タンク21の下部21Lを安定して支持・固定することができる。
手洗い水タンク22および洗浄水タンク23は薬液タンク21の上前部21UFおよび上後部21URに嵌まり込んでおり、手洗い水タンク22および洗浄水タンク23は、薬液タンク21の上前部21UFおよび上後部21URに対し、前後方向、左右方向、および上方向への移動を規制する。よって、薬液タンク21の上前部21UFおよび上後部21URは手洗い水タンク22および洗浄水タンク23によって各方向への移動を規制されるので、薬液タンク21の上前部21UFおよび上後部21URを安定して保持・固定することができる。
手洗い水タンク22および洗浄水タンク23は、薬液タンク21の上前部21UFに嵌まり込む手洗い水タンク22と、薬液タンク21の上後部21URに嵌まり込む洗浄水タンク23とを有し、手洗い水タンク22は、薬液タンク21の上前部21UFに対し、前方向、左右方向、および上方向への移動を規制し、洗浄水タンク23は、薬液タンク21の上後部21URに対し、後方向、左右方向、および上方向への移動を規制する。この場合、前側の手洗い水タンク22と後ろ側の洗浄水タンク23とによって、薬液タンク21は全方向への移動を規制される。2つのサブタンクによって薬液タンク21を前後から挟み込むようにして固定することで、薬液タンク21を安定して保持・固定することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。たとえば、手洗い水タンク22および洗浄水タンク23のいずれか一方が省略されてもよい。サブタンク(第2のタンク)の個数は、1個または2個に限られず、3個以上であってもよい。薬液タンク21、手洗い水タンク22、および洗浄水タンク23の外形の凹凸形状は、適宜に変更可能である。薬液タンク21に対して手洗い水タンク22や洗浄水タンク23が上方から嵌まり込むことのできる形状であれば、これらはどのような形状であってもよい。
薬剤散布車は、上記したようなトラクタ牽引式のスピードスプレーヤ(薬剤散布作業車)に限られず、たとえばトラクタ搭載式のスピードスプレーヤ(薬剤散布作業車)であってもよく、自走式のスピードスプレーヤ(薬剤散布作業車)であってもよい。本発明は、送風機部を備えるあらゆる薬剤散布車(薬剤散布作業車)に適用可能である。
1…薬剤散布車、2…タンク、3…メインフレーム、8…噴霧ノズル、10…送風機部、21…薬液タンク(第1のタンク)、22…手洗い水タンク(第1のサブタンク、第2のタンク)、23…洗浄水タンク(第2のサブタンク、第2のタンク)、52…第1の押さえフレーム、53…第2の押さえフレーム、54…前方制止フレーム、X…タンク固定構造。

Claims (4)

  1. 薬剤を貯留するための第1のタンク(21)と、前記第1のタンク(21)とは別体とされた1つ又は複数の第2のタンク(22,23)とを備える薬剤散布車(1)のタンク固定構造(X)であって、
    前記第1のタンク(21)および前記第2のタンク(22,23)の下方に配置されて前記第1のタンク(21)を支持するメインフレーム(3)と、
    前記第2のタンク(22,23)を上から押さえると共に下端が前記メインフレーム(3)に結合された押さえフレーム(52,53)と、を備え、
    前記メインフレーム(3)に載置された前記第1のタンク(21)に前記第2のタンク(22,23)が上方から嵌まり込んでおり、前記第2のタンク(22,23)が前記押さえフレーム(52,53)によって上から押さえられることにより、前記第1のタンク(21)および前記第2のタンク(22,23)が前記メインフレーム(3)上に固定されることを特徴とする薬剤散布車(1)のタンク固定構造(X)。
  2. 前記第1のタンク(21)の下部(21L)は、前記メインフレーム(3)に嵌まり込んでおり、
    前記メインフレーム(3)は、前記第1のタンク(21)の下部(21L)に対し、前後方向、左右方向、および下方向への移動を規制することを特徴とする請求項1に記載の薬剤散布車(1)のタンク固定構造(X)。
  3. 前記第2のタンク(22,23)は前記第1のタンク(21)の上部(21UF,21UR)に嵌まり込んでおり、
    前記第2のタンク(22,23)は、前記第1のタンク(21)の上部(21UF,21UR)に対し、前後方向、左右方向、および上方向への移動を規制することを特徴とする請求項1または2に記載の薬剤散布車(1)のタンク固定構造(X)。
  4. 前記第2のタンク(22,23)は、前記第1のタンク(21)の前部(21UF)に嵌まり込む第1のサブタンク(22)と、前記第1のタンク(21)の後部(21UR)に嵌まり込む第2のサブタンク(23)とを有し、
    前記第1のサブタンク(22)は、前記第1のタンク(21)の前部(21UF)に対し、前方向、左右方向、および上方向への移動を規制し、
    前記第2のサブタンク(23)は、前記第1のタンク(21)の後部(21UR)に対し、後方向、左右方向、および上方向への移動を規制することを特徴とする請求項3に記載の薬剤散布車(1)のタンク固定構造(X)。
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