JP2019032737A - ロッカー管理システム、ロッカー装置及びロッカー管理方法 - Google Patents

ロッカー管理システム、ロッカー装置及びロッカー管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】利用者による遠隔でのロッカー装置の予約及び予約無しでロッカー装置の収納部への物品の預け入れの双方が可能である場合の競合に伴う利用者の不利益を防止すること。【解決手段】利用者Aが現地でロッカー装置10に対して預入操作(S11)を行うと、ロッカー装置10は、開扉を預入操作の開始として検知して(S12)、預入開始をロッカー管理装置20に通知する(S13)。ロッカー管理装置20は、ロッカー装置10から預入開始通知を受けた時点で空き収納部の数を減算(S14)して収納部の空き状態を管理する。このため、利用者Bから予約操作(S15)を受けた場合には、預入開始通知に基づいて減算済の空き収納部の数が通知される(S16)ことになり、利用者Aが預入を開始した収納部が利用者Bにより獲得される事態を回避することができる。【選択図】図1

Description

この発明は、利用者による遠隔でのロッカー装置の予約及び予約無しでロッカー装置の収納部への物品の預け入れの双方が可能である場合の競合に伴う利用者の不利益を防止するロッカー管理システム、ロッカー装置及びロッカー管理方法に関する。
従来、駅などの公共施設にロッカー装置を設置しておき、顧客がネット通信販売などで商品を購入した場合に、該顧客が公共施設に設置されたロッカー装置の収納部(ロッカー)を選択して配送依頼を行い、配送主(ネット通販会社等)が契約先の宅配業者を使って該当するロッカー装置に商品を届け、その後に顧客がロッカー装置から商品を受け取る技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、駅構内に設置された手荷物等を一時的に保管するコインロッカーを管理する予約管理サーバを設け、利用者の携帯端末からインターネットを介して予約管理サーバにアクセスしてコインロッカーの収納部(ロッカー)を予約する技術が知られている(例えば、特許文献2を参照)。
このように、携帯端末等を用いて駅などの公共施設に配設されたロッカー装置を予約する従来技術が知られており、かかる従来技術を用いることにより、顧客があらかじめ収納部(ロッカー)を確保することができる。
特開2015−221200号公報 特開2011−034238号公報
しかしながら、上記従来技術のものは、携帯端末等を用いてロッカー装置の予約に着目しており、かかる予約を行うことなく現場でロッカー装置の空きの収納部を利用する場合を考慮したものではない。実際のロッカー装置では、収納部の稼働率を高めるために、予約がされていない空きの収納部に対する荷物の預け入れを可能にすると予想される。
このように、利用者がロッカー装置の収納部を遠隔で予約することができ、かつ、現場においても利用者が予約無しにロッカー装置の空き収納部に物品を預け入れることが可能である場合に、収納部の獲得に関する競合が生ずるという問題がある。具体的には、ある利用者Aがロッカー装置の収納部に物品を入れ、今まさに預け入れ操作を行おうとする直前に他の利用者Bによってインターネットを介して該ロッカー装置の収納部が予約されてしまうと、利用者Aの混乱を招く事態が生ずる。
このため、利用者による遠隔でのロッカー装置の予約及び予約無しでロッカー装置の収納部への物品の預け入れの双方が可能である場合に生ずる競合をいかに防止するかが重要な課題となっている。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、利用者による遠隔でのロッカー装置の予約及び予約無しでロッカー装置の収納部への物品の預け入れの双方が可能である場合の競合に伴う利用者の不利益を防止することができるロッカー管理システム、ロッカー装置及びロッカー管理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、物品を収納する複数の収納部を有し、予約された収納部に対する第1の物品収納及び空き収納部に対する第2の物品収納を行うロッカー装置と、利用者が予約操作を行う利用者端末と、前記利用者端末による予約操作を受け付けて前記ロッカー装置の収納部を予約処理するロッカー管理装置とを有するロッカー管理システムであって、前記ロッカー管理装置は、前記ロッカー装置により前記第2の物品収納に要する所定の預入開始操作が検知されたことを条件として、前記第1の物品収納を行うための前記利用者端末による予約操作を制限することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記ロッカー管理装置は、前記空き収納部に対する第2の物品収納に係る取引が完了する前であっても、前記所定の預入開始操作が検知されたならば、前記第1の物品収納を行うための前記利用者端末による予約操作を制限することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記ロッカー管理装置は、前記空き収納部に対する第2の物品収納に係る取引が中止されたならば、前記第1の物品収納を行うための前記利用者端末による予約操作の制限を解除することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記ロッカー装置は、前記第2の物品収納に要する所定の預入開始操作を検知する検知部と、前記検知部による検知結果を前記ロッカー管理装置に通知する通知部とを備え、前記ロッカー管理装置は、前記ロッカー装置の収納部の空き状態を記憶する記憶部と、前記ロッカー装置から通知された前記預入開始操作の検知結果に応答して、前記記憶された収納部の空き状態を更新処理する更新処理部と、前記記憶部に記憶された前記ロッカー装置の収納部の空き状態を前記利用者端末に通知する空き状態通知部と、前記利用者端末から前記第1の物品収納を行うための予約要求を受け付けた場合に、空き状態の収納部が存在することを条件として、予約要求を受け付ける予約受付部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記検知部は、前記収納部に設けられた扉が閉状態から開状態とされる操作を前記所定の預入開始操作として検知することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記検知部は、所定の操作部において物品預入又は物品取出の操作を選択させる場合に、前記操作部に対する物品預入の選択操作を前記所定の預入開始操作として検知することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記空き状態通知部は、前記記憶部に記憶された前記ロッカー装置の空き状態の収納部を加算した数を前記利用者端末に通知することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記空き状態通知部は、前記記憶部に記憶された前記ロッカー装置の空き状態である各収納部の識別情報を前記利用者端末に通知することを特徴とする。
また、本発明は、利用者端末からの予約操作を受け付けるロッカー管理装置と通信可能に接続され、物品を収納する複数の収納部を有し、予約された収納部に対する第1の物品収納及び空き収納部に対する第2の物品収納を行うロッカー装置であって、前記第2の物品収納に要する所定の預入開始操作を検知する検知部と、前記検知部による検知結果に基づいて、前記第1の物品収納を制限する制限部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記制限部は、前記第2の物品収納に係る取引が完了するか否かを問わず、前記検知部による検知結果を前記ロッカー管理装置に通知することで、前記ロッカー管理装置による予約操作の受け付けを制限することを特徴とする。
また、本発明は、物品を収納する複数の収納部を有し、予約された収納部に対する第1の物品収納及び空き収納部に対する第2の物品収納を行うロッカー装置と、利用者が予約操作を行う利用者端末と、前記利用者端末による予約操作を受け付けて前記ロッカー装置の収納部を予約処理するロッカー管理装置とを有するロッカー管理システムのロッカー管理方法であって、前記ロッカー装置が、前記第2の物品収納に要する所定の預入開始操作を検知する検知工程と、前記ロッカー管理装置が、前記ロッカー装置により前記預入開始操作が検知されたことを条件として、前記第1の物品収納を行うための前記利用者端末による予約操作を制限する制限工程とを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、利用者による遠隔でのロッカー装置の予約及び予約無しでロッカー装置の収納部への物品の預け入れの双方が可能である場合の競合に伴う利用者の不利益を防止することができる。
図1は、本実施例1に係るロッカー管理システムの概念を示す図である。 図2は、本発明に係るインターネットショッピングについて説明するための説明図である。 図3は、ロッカー装置の外観構成を示す外観構成図である。 図4は、操作パネルの外観構成を示す外観構成図である。 図5は、ロッカー装置の内部構成を示すブロック図である。 図6は、図5に示した記憶部が記憶するデータについての説明図である。 図7は、ロッカー管理装置の内部構成を示すブロック図である。 図8は、図7に示した記憶部が記憶するデータについての説明図である。 図9は、ロッカー管理装置の予約処理に係る処理手順を示すフローチャートである。 図10は、預入と受取に係るロッカー管理装置の処理手順を示すフローチャートである。 図11は、預入開始通知及び開放通知に基づくロッカー管理装置の処理手順を示すフローチャートである。 図12は、配送された物品の預入に係る処理手順を示すフローチャートである。 図13は、配送された物品の受取に係る処理手順を示すフローチャートである。 図14は、利用者による預入に係るロッカー装置の処理手順を示すフローチャートである。 図15は、物品の取出に係る処理手順を示すフローチャートである。 図16は、本実施例2に係るロッカー管理システムの概念を示す図である。 図17は、本実施例2に係るロッカー装置データの説明図である。 図18は、本実施例2における預入開始通知及び開放通知に基づくロッカー管理装置の処理手順を示すフローチャートである。 図19は、本実施例2における利用者による預入に係るロッカー装置の処理手順を示すフローチャートである。 図20は、配送業者の操作に係る変形例についての説明図である。 図21は、収納部の割当てに係る変形例についての説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るロッカー管理システム、ロッカー装置及びロッカー管理方法の好適な実施例を詳細に説明する。
<ロッカー管理システムの概念>
まず、本実施例1に係るロッカー管理システムの概念について説明する。図1は、本実施例1に係るロッカー管理システムの概念を示す図である。図1に示すロッカー装置10は、駅や商業施設等に設置され、物品を収納する収納部を複数有し、複数の収納部を個別に施錠可能である。
このロッカー装置10は、ロッカー管理装置20と通信可能に接続され、収納部を物品の配送先として選択することができる。具体的には、ロッカー管理装置20がロッカー装置10の空き収納部の数を管理しており、空き収納部の数が所定数以上(例えば1以上)であることを条件としてロッカー装置10の収納部を物品の配送先として予約する予約操作を受け付ける。
また、ロッカー装置10は、利用者が現地で直接に物品の預入を行うコインロッカー機能を有する。コインロッカー機能では、ロッカー装置10は収納部を時間貸しで利用者に提供することになる。
図1では、利用者Aが現地でロッカー装置10に対して預入操作(S11)を行う場合を示している。この預入操作では、まず、利用者Aが空き状態の収納部の扉を開き、物品を収納し、扉を閉める。ロッカー装置10は、この閉扉を検知して収納部の仮施錠を行う。その後、利用者Aが利用料金の入金を行うと、ロッカー装置10が収納部の本施錠を行う。なお、入金前であれば、預入操作の取消が可能であり、取消時には仮施錠は解除される。
このように利用者Aによる物品の預入は、入金後の本施錠で確定する。従って、本施錠後にロッカー装置10がロッカー管理装置20に通知を行い、空き収納部の数を減算する構成とすれば、確定した預入に基づいた管理を行うことできる。
しかしながら、確定した預入に基づいて空き収納部の数を更新することとすると、予約操作との競合が問題となる。具体的には、利用者Aが既に物品を収納して仮施錠を行っていたとしても、入金前であれば他の利用者Bによる予約操作が可能となるため、利用者Aにより物品を収納済の収納部が利用者Bによって獲得される事態が発生するのである。
そこで、本実施例1に係るロッカー装置10は、預入操作の開始を検知してロッカー管理装置20に通知し、空き収納部の数を更新させる。具体的には、ロッカー装置10は、利用者Aが扉を開く操作(開扉操作)を預入操作の開始を示す預入開始操作として検知し(S12)、預入開始をロッカー管理装置20に通知する(S13)。
ロッカー管理装置20は、ロッカー装置10から預入開始通知を受けた時点で空き収納部の数を減算(S14)して収納部の空き状態を管理する。このため、利用者Bから予約操作(S15)を受けた場合には、預入開始通知に基づいて減算済の空き収納部の数が通知される(S16)ことになり、利用者Aが預入を開始した収納部が利用者Bにより獲得される事態を回避することができる。
このように、ロッカー装置10が利用者Aによる預入開始操作を検知してロッカー管理装置20に通知し、ロッカー管理装置20がロッカー装置10から通知された預入開始操作に基づいて利用者Bによる予約操作を制限することで、予約と現地での預入の双方が可能である場合の競合に伴う利用者の不利益を防止することができる。
<ロッカー管理システムの構成>
次に、本発明に係るロッカー管理システムをインターネットショッピングに適用した場合の具体例について説明する。図2は、本発明に係るインターネットショッピングについて説明するための説明図である。なお、図2においてはインターネットショッピングにより購入された物品の配送に係る処理について説明を行い、ロッカー装置10に対する現地での預入に係る処理については説明を省略する。
図2に示した例では、販売者40は、物品を販売する販売サイトを提供する。かかる販売サイトは、商店が販売する物品の情報を表示制御し、物品に対する購入操作、すなわち注文を受け付けることができる。また、販売サイトでは、購入された物品の配送先としてロッカー装置10を選択可能である。
利用者は、利用者端末30を用いて販売者40が提供する販売サイトにアクセスし、物品の購入操作を行う。購入した物品の配送先をロッカー装置10とする場合には、利用者は利用者端末30を用いてロッカー管理装置20に予約操作を行う。この予約操作では、配送先のロッカー装置10の空き情報の照会と、配送の予約が行われる(1)。
ロッカー管理装置20は、ロッカー装置10の収納部の空き情報を管理しており(2)、利用者端末30からの照会を受けて、収納部の空き情報を通知する。そして、利用者端末30から配送の予約を受け付けたならば、収納部の空き情報を更新し、預入鍵データを生成する(3)。預入鍵データは、配送業者50がロッカー装置10に物品を収納するときに使用する鍵データである。預入鍵データは、数字列や文字列であってもよいし、二次元コード等であってもよい。本実施例では、数字列を預入鍵データとして用いる場合を例に説明を行う。なお、ロッカー管理装置20は、予約を受けて収納部の空き情報を更新し、預入鍵データを生成した場合に、配送先のロッカー装置10に対する予約処理を行う(2a)。この予約処理では、予約された収納部の数や預入鍵データなどが通知され、ロッカー装置10は予約された収納部を施錠し、預入鍵データを対応付けて記憶する。
また、ロッカー管理装置20は、生成した預入鍵データを利用者端末30に通知する(4)。利用者端末30は、配送先の指定とともに、預入鍵データを付して販売者40に配送依頼を行う(5)。
配送依頼を受けた販売者40は、所定の配送業者50に配送手配を行う(6)。この配送手配には、配送依頼で指定された配送先と、預入鍵データとが含まれる。配送手配は、販売者40のサーバから配送業者50のサーバに通信にて行うことができる。また、所定の伝票に配送先や預入鍵データを記入してもよい。
配送手配を受けた配送業者50は、購入された物品をロッカー装置10に配送し、ロッカー装置10の収納部に預け入れる(7)。具体的には、配送業者50が預入鍵データをロッカー装置10に入力すると、ロッカー装置10は預入鍵データの認証を行い、収納部を解錠し、物品を収納可能とする。配送業者50が収納部の扉を開け、物品を収納して扉を閉めると、ロッカー装置10は扉を施錠して、預入完了通知をロッカー管理装置20に送信する(8)。
ロッカー管理装置20は、預入完了通知を受信したならば、受取鍵データの生成を行う(9)。受取鍵データは、利用者が物品の受取時に使用する鍵データである。受取鍵データは、数字列や文字列であってもよいし、二次元コード等であってもよい。本実施例では、数字列を受取鍵データとして用いる場合を例に説明を行う。
ロッカー管理装置20は、生成した受取鍵データを利用者端末30に通知することで、配送の完了を利用者に通知する(10)。利用者は、ロッカー装置10の設置場所へ赴き、受取鍵データを読み取らせて収納部を解錠し、購入した物品を取り出すことで、物品の受取を行う(11)。
利用者による受取が成立した場合には、ロッカー装置10はロッカー管理装置20に受取完了通知を送信する(12)。ロッカー管理装置20は、受取完了通知を受信したならば、収納部の空き情報を更新する。
<ロッカー装置の構成>
次に、ロッカー装置10の外観構成について説明する。図3は、ロッカー装置10の外観構成を示す外観構成図である。図3に示すように、ロッカー装置10は、収納部L01、L02、L11を含む複数の収納部と、各収納部に対応するロック機構を有する。例えば、ロック機構L01aは、収納部L01を施解錠する機構であり、ロック機構L02aは、収納部L02を施解錠する機構である。さらに、ロッカー装置10は、表示操作部11を含むユーザインタフェースとして操作パネルP1を有する。
また、図3に示したロッカー装置10では、複数の収納部は全て同一の形状ではなく、小型の収納部と大型の収納部とがある。大型の収納部は、小型の収納部2つ分の大きさである。ここでは2つの形状の収納部を示したが、3以上の形状の収納部を設けてもよい。
図4は、操作パネルP1の外観構成を示す外観構成図である。図4に示すように、操作パネルP1の前面には、表示操作部11、コードリーダ12、カードリーダ12a、プリンタ13、紙幣処理部18a、硬貨投入口18b及び硬貨返却口18cが設けられる。これらは、操作者に対するインタフェースとして機能するものであり、その詳細については後述する。
次に、ロッカー装置10の内部構成について説明する。図5は、ロッカー装置10の内部構成を示すブロック図である。図5に示すように、ロッカー装置10は、表示操作部11と、コードリーダ12と、カードリーダ12aと、プリンタ13と、貨幣処理部18と、通信部14と、記憶部15と、主制御部16と、収納制御部17とを有する。また、ロッカー装置10は、収納部L01、L02及びL11を含む複数の収納部を有する。各収納部には、ロック機構(L01a、L02a等)が設けられている。また、図示しないが、各収納部には扉開閉センサや物品センサが設けられている。扉開閉センサは、対応する収納部の扉が開いているか、閉じているかを検知するセンサである。物品センサは、光学センサ等であり、対応する収納部内に所在する物品を検知する。
表示操作部11は、タッチパネルディスプレイ等からなり、配送業者50や利用者への情報表示や各種入力の受付に用いられる。預入鍵データ、受取鍵データ、後述する取出鍵データとして数字列を用いる場合には、これらの鍵データの入力も表示操作部11が受け付ける。
コードリーダ12は、鍵データとして二次元コード等を用いる場合に鍵データを読み取るユニットであり、二次元コード等を撮像するカメラと画像処理部によって構成する。カードリーダ12aは、鍵データをカードから読み取る場合等に使用するユニットである。
プリンタ13は、物品の配送時等、必要に応じてレシートを発行するためのユニットである。通信部14は、所定の通信回線を経由してロッカー管理装置20等と通信するためのインタフェース部である。
貨幣処理部18は、貨幣にかかる処理を行うユニットである。具体的には、貨幣処理部18は、紙幣処理部18aや硬貨投入口18bにより貨幣の投入を受け付け、受け付けた貨幣の金種等を識別し、識別結果に応じて収納する。また、貨幣の払い出しが必要となった場合には、紙幣処理部18aや硬貨返却口18cから貨幣を投出する。
記憶部15は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部15は、収納管理データ15a、配送管理データ15b及び時間貸管理データ15cを記憶する。
収納制御部17は、ロック機構(L01a及びL02a等)の動作を制御するとともに、ロック機構(L01a及びL02a等)、扉開閉センサ、物品センサからの出力を取得することで、各収納部の状態を制御及び監視する処理部である。
主制御部16は、ロッカー装置10を全体制御する制御部であり、収納管理部16a、入出庫処理部16b、施解錠制御部16c、開始操作検知部16d及び時間貸操作通知部16eを有する。
収納管理部16aは、各収納部の状態を示す収納管理データ15aを管理する処理部である。収納管理データ15aは、収納部の識別情報である収納部IDに、扉番号、収納部の状態、収納部のサイズを示すサイズ種別、最大収納寸法を対応付けたデータである。
収納管理部16aは、収納部の状態が変更となった場合に、収納管理データ15aを更新する。収納部の状態には、「0:空」、「1:予約中」、「2:収納中(配送物)」、「3:収納中(時間貸)」、「9:故障中」がある。「0:空」は、収納部には物品が収納されていない状態を示す。「1:予約中」は、収納部が配送先として予約された状態を示す。「2:収納中(配送物)」は、配送された物品が収納された状態を示す。「3:収納中(時間貸)」は、現地で預け入れられた物品が収納された状態を示す。「9:故障中」は、収納部に故障が生じ、使用できない状態を示す。また、サイズ種別には、小型の収納部であることを示す「小」と、大型の収納部であることを示す「大」とがある。
入出庫処理部16bは、物品の入出庫に係る処理を行う処理部である。すなわち、入出庫処理部16bは、第1の物品収納(配送された物品の預入と受取)に係る処理と、第2の物品収納(時間貸における物品の預入と取出)に係る処理とを行うことになる。
入出庫処理部16bは、ロッカー管理装置20の予約処理により予約された収納部の数、サイズ種別、預入鍵データなどの通知を受けた場合に、預入鍵データ及びサイズ種別を予約データとして配送管理データ15bに登録し、予約された収納部の施錠を行うよう施解錠制御部16cに指示する。
また、入出庫処理部16bは、表示操作部11などが預入鍵データを受け付けた場合には、預入鍵データの認証を実行する。この認証は、受け付けた預入鍵データが配送管理データ15bに登録された預入鍵データと一致するか否かを判定することで行う。
入出庫処理部16bは、表示操作部11などが受け付けた預入鍵データが配送管理データ15bに登録された預入鍵データと一致する場合には、物品を収納する収納部の選択を受け付ける。この収納部の選択は、予約データに示されたサイズ種別に適合し、かつ「1:予約中」として施錠された収納部から受け付けることになる。
入出庫処理部16bは、選択された収納部について、解錠を行うよう施解錠制御部16cに指示する。その後、解錠した収納部の扉の開閉が行われた場合に、入出庫処理部16bは、配送管理データ15bを更新し、預入完了通知をロッカー管理装置20に送信する。配送管理データ15bの更新では、物品が収納された預入日時と、物品が収納された収納部の収納部IDとが追加される。
また、解錠した扉の開閉が行われた場合には、収納管理部16aは、収納部の状態を「2:収納中(配送物)」として収納管理データ15aを更新し、収納部の施錠を行うよう施解錠制御部16cに指示する。
なお、配送管理データ15bの更新、預入完了通知の送信及び収納管理データ15aの更新は、物品センサが物品を検知していることを条件としてもよい。
また、表示操作部11などが受取鍵データを受け付けた場合には、入出庫処理部16bは、受取鍵データの認証を実行する。この認証は、受け付けた受取鍵データをロッカー管理装置20に送信し、認証結果を受信することで行うことができる。また、ロッカー管理装置20から予め受取鍵データを受信して配送管理データ15bに登録しておき、受け付けた受取鍵データが配送管理データ15bに登録された受取鍵データと一致するか否かで認証を行ってもよい。
本実施例では、ロッカー管理装置20から予め受取鍵データを受信して配送管理データ15bに登録する構成を例に説明を行う。ロッカー管理装置20の動作については後述するが、ロッカー管理装置20は、預入完了通知を受信して受取鍵データを生成した場合に、受取鍵データをロッカー装置10に送信する。入出庫処理部16bは、受信した受取鍵データを配送管理データ15bに追加する。また、受取期限の指定がある場合には、受取期限を配送管理データ15bに追加する。
入出庫処理部16bは、表示操作部11などが受け付けた受取鍵データが配送管理データ15bに登録された受取鍵データと一致する場合には、配送管理データ15bの収納部IDにより特定される収納部の解錠を行うよう施解錠制御部16cに指示する。その後、解錠した収納部の扉の開閉が行われた場合に、入出庫処理部16bは、配送管理データ15bを更新する。配送管理データ15bの更新では、物品が取り出された受取日時が追加される。
また、解錠した扉の開閉が行われた場合には、収納管理部16aは、収納部の状態を「0:空」として収納管理データ15aを更新し、受取完了通知をロッカー管理装置20に送信する。
なお、配送管理データ15bの更新、受取完了通知の送信及び収納管理データ15aの更新は、物品センサが物品を検知していないことを条件としてもよい。
また、入出庫処理部16bは、受取期限を超過した収納部については、配送業者50や所定の管理者による回収操作を受け付け可能とする。利用者による受取が行われないまま収納部が専有されることを防ぐためである。回収操作が行われた場合には、入出庫処理部16bは、対応する収納部を解錠するよう施解錠制御部16cに指示することで、物品を取り出させる。また、回収が行われた旨をロッカー管理装置20に通知し、ロッカー管理装置20から利用者に通知される。
また、入出庫処理部16bは、利用者が空き状態の収納部に物品を預け入れて扉を閉めた場合に、収納部の仮施錠を行うよう施解錠制御部16cに指示する。そして、仮施錠から所定時間を経過するまでに利用料金の決済が行われなければ、収納部の仮施錠を解除するよう施解錠制御部16cに指示する。一方、仮施錠から所定時間を経過するまでに利用料金の決済が行われたならば、入出庫処理部16bは、収納部の本施錠を行うよう施解錠制御部16cに指示する。
利用料金の決済は、貨幣処理部18に投入された貨幣の金額を算定し、必要に応じて釣銭を払い出すことで行う。また、クレジットカード等のペイメントカードによる決済や電子マネーによる決済を行うことも可能である。
入出庫処理部16bは、利用者からの預入に基づく利用料金の決済を行った場合に、取出鍵データを設定する。取出鍵データとしては、数字列や二次元コードを用いることができる。また、利用者が所持しているカードや携帯端末の識別情報を用いることも可能である。入出庫処理部16bは、設定した取出鍵データを印字したレシートをプリンタ13に発行させる。このレシートは、利用者による預入の控えとなる。
また、入出庫処理部16bは、利用者からの預入に基づく利用料金の決済を行った場合に、物品が収納された預入日時と、物品が収納された収納部の収納部IDと、取出し鍵データとを対応付けて時間貸管理データ15cに登録する。そして、収納管理部16aは、収納部の状態を「3:収納中(時間貸)」として収納管理データ15aを更新する。
また、入出庫処理部16bは、利用者から取出鍵データを受け付けた場合には、収納管理データ15aを参照し、追加料金が必要でなければ対応する収納部を解錠するよう施解錠制御部16c指示する。また、追加料金が必要である場合には、追加料金の決済を条件に収納部を解錠するよう施解錠制御部16c指示する。追加料金は、例えば預入日時からの経過時間によって要否と金額が定められる。追加料金の決済は、現金、ペイメントカード又は電子マネーなどを用いて行うことができる。
また、入出庫処理部16bは、収納部の解錠を指示した場合に、物品が取り出された受取日時を追加して時間貸管理データ15cを更新する。そして、収納管理部16aは、収納部の状態を「0:空」として収納管理データ15aを更新する。なお、収納管理データ15a及び時間貸管理データ15cの更新は、物品センサが物品を検知していないことを条件としてもよい。
施解錠制御部16cは、入出庫処理部16bからの指示に基づいて、指定された収納部の施錠、仮施錠、本施錠、解錠を行うよう収納制御部17に動作指示を出力する。
開始操作検知部16dは、第2の物品収納における預入開始操作、すわなち、利用者が現地で物品の預入操作を開始したことを示す操作を検知する処理部である。預入開始操作としては、収納部の扉を開く開扉操作、物品の収納、収納後に扉を閉める閉扉操作などを用いることができるが、本実施例1では、開扉操作を預入開始操作として検知する場合を例に説明を行う。開扉操作は、収納部に設けた扉開閉センサにより検知可能である。なお、物品の収納を預入開始操作として検知する場合には、物品センサからの出力を用いればよい。また、閉扉操作を預入開始操作として検知する場合には扉開閉センサの出力を用いることができる。この他、仮施錠を預入開始操作として検知することとしてもよい。
時間貸操作通知部16eは、時間貸に係る操作をロッカー管理装置20に通知する処理部である。具体的には、時間貸操作通知部16eは、開始操作検知部16dが預入開始操作を検知した場合に、ロッカー管理装置20に対して預入開始通知を送信する。また、時間貸操作通知部16eは、仮施錠が解除されるか、もしくは取出が行われた場合に、ロッカー管理装置20に開放通知を送信する。
次に、図5に示した記憶部15が記憶するデータについて説明する。図6は、図5に示した記憶部15が記憶するデータについての説明図である。図6(a)に示すように、収納管理データ15aは、収納部IDに対し、扉番号、状態、サイズ種別及び最大収納寸法を対応付けたデータである。図6(a)では、収納部ID「01」の扉番号が「01」であり、状態が「0:空」であり、サイズ種別が「小」であり、最大収納寸法が「H400×W340×D570」であることを示している。収納管理データ15aは、ロッカー装置10が有する各収納部について、同様のデータを有する。
図6(b)に示す配送管理データ15bは、予約データとして預入鍵データとサイズ種別を有し、預入データとして預入日時、収納部ID、受取鍵データ及び受取期限を有し、受取データとして受取日時を有する。
具体的には、図6(b)では、預入鍵データが「12341234」であり、サイズ種別が「小」であり、預入日時が「2016 08/03 10:30」であり、収納部IDが「01」であり、受取鍵データが「11223344」であり、受取期限が「2016 08/09 10:30」であり、受取日時が「2016 08/07 19:00」である状態を示している。配送管理データ15bは、ロッカー装置10を配送先として行われた配送について、同様のデータを生成して蓄積する。
図6(c)に示す時間貸管理データ15cは、預入データとして預入日時、収納部ID及び取出鍵データを有し、取出データとして取出日時を有する。具体的には、図6(c)では、預入日時が「2016 08/07 13:30」であり、収納部IDが「08」であり、取出鍵データが「99887766」であり、取出日時が「2016 08/07 22:00」である状態を示している。時間貸管理データ15cは、ロッカー装置10に対して利用者が現地で行った預入と取出について、同様のデータを生成して蓄積する。
<ロッカー管理装置の構成>
次に、ロッカー管理装置20の内部構成について説明する。図7は、ロッカー管理装置20の内部構成を示すブロック図である。図7に示すように、ロッカー管理装置20は、表示部21及び入力部22と接続され、通信部23、記憶部24及び制御部25を有する。
表示部21は、液晶ディスプレイ等の表示デバイスである。入力部22は、キーボードやマウス等である。通信部23は、通信回線を介してロッカー装置10及び利用者端末30等とデータ通信するためのインタフェース部である。記憶部24は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、ロッカー装置データ24a、利用者データ24b及び配送管理データ24cを記憶する。
制御部25は、ロッカー管理装置20を全体制御する制御部であり、ロッカー装置管理部25a、空き状態通知部25b、予約受付部25c及び配送管理部25dを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、ロッカー装置管理部25a、空き状態通知部25b、予約受付部25c及び配送管理部25dにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
ロッカー装置管理部25aは、ロッカー装置10の状態を管理する処理部である。具体的には、ロッカー装置管理部25aは、1又は複数のロッカー装置10について、名称、場所、サイズ種別毎の収納部の数、サイズ種別毎の収納部の空き数を対応付けてロッカー装置データ24aとして記憶部24に格納し、適宜更新する処理を行う。
また、ロッカー装置管理部25aは、ロッカー装置10を配送先として利用する利用者について登録処理を行う。利用者についての登録処理では、ロッカー装置管理部25aは、利用者の識別情報である利用者IDに利用者名や連絡先などを対応付けて利用者データ24bに追加する。利用者の連絡先は、受取鍵データの通知などに用いられるものであり、メールアドレス等が望ましい。
ここで、ロッカー装置管理部25aによる収納部の空き数の管理について説明する。ロッカー装置管理部25aは、ロッカー装置10の収納部の予約が行われた場合に、空き数を1減算し、ロッカー装置10からの受取が行われた場合に空き数を1加算する。さらに、ロッカー装置管理部25aは、ロッカー装置10から預入開始通知を受信した場合に空き数を1減算し、ロッカー装置10から開放通知を受信した場合に空き数を1加算する。
空き状態通知部25bは、利用者端末30からロッカー装置10の空き情報の照会を受けた場合に、ロッカー装置データ24aを参照し、収納部の空き情報を通知する処理を行う。ここで、利用者が指定したロッカー装置10の収納部に空きが無い場合には、近傍に所在する他のロッカー装置10の空き情報を合わせて通知することができる。
予約受付部25cは、利用者端末30からロッカー装置10の収納部を配送先として指定する予約を受け付ける処理部である。このとき、予約受付部25cは、空き状態通知部25bにより通知された空き情報に基づいて、空き状態の収納部が存在することを条件として、ロッカー装置10に対する予約を受け付けることになる。
ロッカー装置10に対する予約は、サイズ種別の制限を受ける。配送する物品の大きさによっては、サイズ種別が「小」であると収納できないためである。従って、予約受付部25cは、購入された物品の大きさからサイズ種別を特定し、対応するサイズ種別の収納部に空きがあることを条件に配送先の選択を受け付けることになる。
さらに、予約受付部25cは、物品の配送予定日や受取期限が定まっている場合には、この配送予定日や受取期限を用いて配送先の特定を行うことができる。配送先のロッカー装置10について現時点で空きが無くとも、収納中の物品の受取期限が過ぎれば空き数が増えるため、新たな物品の配送予定日時によっては配送の予約が可能である。一方、現時点で空きがあっても、既に受け付けた配送予約によって収納部が全て使用中となるならば、収納部が全て使用中となる期間に配送が行われる新たな予約は受け付けない。
予約受付部25cは、配送先が特定された場合に、配送の予約処理を行う。具体的には、予約受付部25cは、預入鍵データを生成し、特定された配送先とともに利用者端末30に通知する。また、予約日時、利用者ID、サイズ種別及び預入鍵データを関連付けて配送管理データ24cに登録する。さらに、預入鍵データ及びサイズ種別などを配送先のロッカー装置10に送信する。
予約受付部25cが予約処理を行った場合には、ロッカー装置管理部25aは、既に説明したように指定されたロッカー装置10の空き数を1減算してロッカー装置データ24aを更新する。
また、予約受付部25cは、販売者40などから配送予定日時の通知を受けたならば、配送予定日時を配送管理データ24cに追加して更新する。
配送管理部25dは、物品の配送状態を管理する処理部である。具体的には、配送管理部25dは、予約処理の後、ロッカー装置10から預入完了通知を受信したならば、受取鍵データの生成を行い、受取鍵データと預入日時を配送管理データ24cに追加して更新する。また、受取期限を設定することも可能である。受取期限を設定した場合には、受取期限も配送管理データ24cに追加して更新する。
配送管理部25dは、生成した受取鍵データを対応する利用者の連絡先に送信することで、配送の完了を利用者に通知する。また、配送管理部25dは、受取鍵データをロッカー装置10に送信する。なお、受取期限を設定した場合には、受取期限も合わせて利用者及びロッカー装置10に送信する。
配送管理部25dは、受取鍵データの送信後、ロッカー装置10から受取完了通知を受信したならば、受取日時を配送管理データ24cに追加して更新する。また、配送管理部25dが受取完了通知を受信した場合には、ロッカー装置管理部25aは、既に説明したように受取が完了したロッカー装置10の空き数を1加算してロッカー装置データ24aを更新する。
なお、配送管理部25dは、受取期限の超過が発生した場合には、配送業者50や所定の管理者に回収を指示する。そして、ロッカー装置10から回収が行われた旨の通知を受けたならば、利用者に回収完了を通知する。
次に、図7に示した記憶部24が記憶するデータについて説明する。図8は、図7に示した記憶部24が記憶するデータについての説明図である。図8(a)に示すように、ロッカー装置データ24aは、ロッカー装置名称と、場所データと、サイズ種別ごとの収納部数と、サイズ種別ごとの収納部の空き数とを示すデータである。
図8(a)では、ロッカー装置名称「新宿第1」に対し、場所データ「東京都新宿区・・・」、サイズ種別「小」の収納部数「18」、サイズ種別「大」の収納部数「2」、サイズ種別「小」の空き数「10」、サイズ種別「大」の空き数「2」が対応付けられている。このロッカー装置データ24aでは、ロッカー装置名称がロッカー装置10を一意に識別するデータとなっている。また、ロッカー装置データ24aは、ロッカー装置10ごとに同様のデータを有する。
図8(b)に示すように、利用者データ24bは、利用者ID、利用者名、連絡先などを対応付けたデータである。図8(b)では、利用者ID「U0023」に対し、利用者名「E F」や連絡先「EF@・・・」などを対応付けている。利用者データ24bは、利用者ごとに同様のデータを有する。
図8(c)に示すように、配送管理データ24cは、予約データとして予約日時、利用者ID、配送先、サイズ種別、預入鍵データ、配送予定日時を有する。また、配送管理データ24cは、預入データとして預入日時、受取鍵データ及び受取期限を有する。また、配送管理データ24cは、受取データとして受取日時を有する。
具体的には、図8(c)では、予約日時が「2016 08/02 22:40」であり、利用者IDが「U0023」であり、配送先が「新宿第1」であり、サイズ種別が「小」であり、預入鍵データが「12341234」であり、配送予定日時が「2016 08/03 11:00」である状態を示している。
また、預入日時が「2016 08/03 10:30」であり、受取鍵データが「11223344」であり、受取期限が「2016 08/09 10:30」であり、受取日時が「2016 08/07 19:00」である状態を示している。配送管理データ24cは、ロッカー装置10を配送先として行われる配送について、同様のデータを有する。
<処理手順の説明>
次に、ロッカー管理装置20の処理手順を説明する。図9は、ロッカー管理装置20の予約処理に係る処理手順を示すフローチャートである。まず、ロッカー管理装置20の空き状態通知部25bは、利用者端末30から配送先としてロッカー装置10の指定を受け付ける(ステップS101)。ロッカー装置10の指定を受け付けた空き状態通知部25bは、ロッカー装置データ24aを参照し、収納部の空き情報を通知する(ステップS102)。
予約受付部25cは、ロッカー装置10の収納部に係る属性、すなわち、サイズ種別ごとの空き数と、利用者の選択とに基づいて、配送先のロッカー装置10を特定する(ステップS103)。
予約受付部25cは、預入鍵データを生成し(ステップS104)、預入鍵データを特定された配送先とともに利用者端末30に通知し、預入鍵データ及びサイズ種別などを配送先のロッカー装置10に通知する(ステップS105)。また、予約日時、利用者ID、サイズ種別及び預入鍵データを関連付けて配送管理データ24cを更新する(ステップS106)。その後、ロッカー装置管理部25aは、指定されたロッカー装置10に対応するロッカー装置データ24aの空き数を1減算して更新し(ステップS107)、処理を終了する。
図10は、預入と受取に係るロッカー管理装置20の処理手順を示すフローチャートである。ロッカー管理装置20の配送管理部25dは、ロッカー装置10から預入完了通知を受信する(ステップS201)。その後、配送管理部25dは、受取鍵データの生成を行い(ステップS202)、受取鍵データと預入日時を配送管理データ24cに追加して更新する(ステップS203)。また、配送管理部25dは、生成した受取鍵データを対応する利用者の連絡先に送信することで、配送の完了を利用者に通知する(ステップS204)。
配送管理部25dは、受取鍵データの通知後、ロッカー装置10から受取完了通知を受信したならば(ステップS205)、受取日時を配送管理データ24cに追加して更新する(ステップS206)。また、ロッカー装置管理部25aは、受取が完了したロッカー装置10に対応するロッカー装置データ24dの空き数を1加算して更新し(ステップS207)、処理を終了する。
図11は、預入開始通知及び開放通知に基づくロッカー管理装置20の処理手順を示すフローチャートである。ロッカー装置管理部25aは、ロッカー装置10から預入開始通知を受信したか否かを判定する(ステップS301)。
ロッカー装置10から預入開始通知を受信したならば(ステップS301;Yes)、ロッカー装置管理部25aは、通知の送信元のロッカー装置10に対応するロッカー装置データ24aの空き数を1減算して更新する(ステップS302)。
ステップS302の後、若しくは預入開始通知を受信していない場合(ステップS301;No)、ロッカー装置管理部25aは、ロッカー装置10から開放通知を受信したか否かを判定する(ステップS303)。
ロッカー装置10から開放通知を受信したならば(ステップS303;Yes)、ロッカー装置管理部25aは、通知の送信元のロッカー装置10に対応するロッカー装置データ24aの空き数を1加算して更新して(ステップS304)、処理を終了する。また、開放知を受信していない場合(ステップS303;No)、ロッカー装置管理部25aは、そのまま処理を終了する。
次に、ロッカー装置10の処理手順を説明する。図12は、配送された物品の預入に係る処理手順を示すフローチャートである。まず、ロッカー装置10の表示操作部11などが預入鍵データを受け付ける(ステップS401)。入出庫処理部16bは、受け付けた預入鍵データの認証を実行し(ステップS402)。物品を収納する収納部の選択を受け付ける(ステップS403)。入出庫処理部16bは、選択された収納部について、解錠を行うよう施解錠制御部16cに指示する(ステップS404)。
その後、解錠した収納部の扉の開閉が行われたならば、施解錠制御部16cが収納部を施錠し(ステップS405)、収納管理部16aが収納管理データ15aを更新し、入出庫処理部16bが配送管理データ15bを更新する(ステップS406)。また、入出庫処理部16bは、預入完了通知をロッカー管理装置20に送信し(ステップS407)、処理を終了する。
図13は、配送された物品の受取に係る処理手順を示すフローチャートである。まず、ロッカー装置10の表示操作部11などが受取鍵データを受け付ける(ステップS501)。入出庫処理部16bは、受け付けた受取鍵データの認証を実行し(ステップS502)。受取鍵データに対応する収納部を解錠するよう施解錠制御部16cに指示する(ステップS503)。
ステップS503の後、収納管理部16aが収納管理データ15aを更新し、入出庫処理部16bが配送管理データ15bを更新する(ステップS504)。配送管理データ15bの更新では、受取日時が配送管理データ15bに追加される。その後、入出庫処理部16bは、受取完了通知をロッカー管理装置20に送信し(ステップS505)、処理を終了する。
図14は、利用者による預入に係るロッカー装置10の処理手順を示すフローチャートである。まず、開始操作検知部16dが収納部の開扉を検知すると(ステップS601)、時間貸操作通知部16eは、ロッカー管理装置20に対して預入開始通知を送信する(ステップS602)。その後、収納部の閉扉を検知すると(ステップS603)、入出庫処理部16bは、収納部の仮施錠を行う(ステップS604)。
ステップS604の後、貨幣処理部18への貨幣の投入などの支払操作を受け付けたならば(ステップS605;Yes)、入出庫処理部16bは利用料金の決済処理を行う(ステップS609)。支払操作を受け付けていない場合(ステップS605;No)、入出庫処理部16bは、仮施錠から所定時間が経過したか否かを判定し(ステップS606)、所定時間が経過していなければ(ステップS606;No)、ステップS605に移行して支払操作を待機する。そして、支払操作を受け付けることなく仮施錠から所定時間が経過したならば(ステップS607;Yes)、入出庫処理部16bは仮施錠を解除する(ステップS607)。その後、時間貸操作通知部16eがロッカー管理装置20に対して開放通知を送信し(ステップS608)、処理を終了する。
一方、利用料金の決済処理(ステップS609)が行われた場合には、入出庫処理部16bが取出鍵データを設定する(ステップS610)。その後、収納管理部16aが収納管理データ15aを更新し、入出庫処理部16bが時間貸管理データ15cを更新する(ステップS611)。そして、入出庫処理部16bが収納部の本施錠を行って(ステップS612)、処理を終了する。
図15は、物品の取出に係る処理手順を示すフローチャートである。まず、ロッカー装置10の表示操作部11などが取出鍵データを受け付ける(ステップS701)。入出庫処理部16bは、受け付けた取出鍵データの認証を実行し(ステップS702)。受取鍵データに対応する収納部を解錠するよう施解錠制御部16cに指示する(ステップS703)。
ステップS703の後、収納管理部16aが収納管理データ15aを更新し、入出庫処理部16bが時間貸管理データ15cを更新する(ステップS704)。時間貸管理データ15cの更新では、受取日時が配送管理データ15bに追加される。その後、時間貸操作通知部16eは、開放通知をロッカー管理装置20に送信し(ステップS705)、処理を終了する。
上述してきたように、本実施例1に係るロッカー管理システム、ロッカー装置及びロッカー管理方法では、ロッカー装置10が所定の預入開始操作を検知してロッカー管理装置20に通知し、ロッカー管理装置20がロッカー装置10から通知された預入開始操作に基づいて予約操作を制限する。このため、空き収納部に対する預入操作において決済が行われ、取引が完了する前であっても、予約操作を制限が可能となり、予約と現地での預入の双方が可能である場合の競合に伴う利用者の不利益を防止することができる。
なお、預入開始操作を検知した後、預入操作が取り消された、すなわち預入に係る取引が中止されたならば、ロッカー装置10がロッカー管理装置20に開放通知を送信することで、予約操作の制限を解除することができる。
<施錠待機と収納部の個別管理>
実施例1では、ロッカー管理装置20がロッカー装置10の収納部の空き数を管理する構成について説明を行ったが、収納部の空き状況を個別に管理することも可能である。また、実施例1では、空き収納部を解錠状態とする解錠待機のロッカー装置10について説明を行ったが、空き収納部を施錠状態とする施錠待機を行うことも可能である。そこで、本実施例2では、ロッカー管理装置20が収納部の空き状況を個別に管理し、ロッカー装置10が施錠待機を行う場合について説明を行う。
図16は、本実施例2に係るロッカー管理システムの概念を示す図である。図16に示すロッカー装置110は、駅や商業施設等に設置され、物品を収納する収納部を複数有し、複数の収納部を個別に施錠可能である。また、ロッカー装置110は、ロッカー管理装置120と通信可能に接続され、第1の物品収納(配送された物品の預入と受取)に係る処理と、第2の物品収納(時間貸における物品の預入と取出)に係る処理とを行うことができる。
ロッカー管理装置120は、ロッカー装置110の収納部の空き状況を個別に管理しており、空き収納部を物品の配送先として予約する予約操作を受け付けることができる。
図16では、利用者Aが現地でロッカー装置110に対して預入操作(S21)を行う場合を示している。この預入操作では、まず、利用者Aが操作パネルP1の表示操作部11に対する操作(パネル操作)により預入を選択する。ロッカー装置110は、この預入を選択する操作を受付けて、収納部の空き状況を表示する。次に、利用者Aは、操作パネルP1の表示操作部11に対する操作により使用する収納部を選択する。ロッカー装置110は、収納部が選択された場合に、選択された収納部を解錠する。
利用者Aは、選択した収納部の扉を開き、物品を収納し、扉を閉める。ロッカー装置110は、この閉扉を検知して収納部の仮施錠を行う。その後、利用者が利用料金の入金を行うと、ロッカー装置110が収納部の本施錠を行う。なお、入金前であれば、預入操作の取消が可能であり、取消時には仮施錠は解除される。
本実施例2に係るロッカー装置110は、利用者Aが収納部を選択する操作を預入操作の開始を示す預入開始操作として検知し(S22)、預入開始をロッカー管理装置120に通知する(S23)。また、預入開始通知を行う場合には、選択された収納部の識別情報である収納部IDを合わせて送信する。
ロッカー管理装置120は、ロッカー装置110から預入開始通知及び収納部IDを受信した時点で、収納部IDにより特定される収納部の状態を「3:収納中(時間貸)」に変更して収納部の空き状況を更新する(S24)。このため、利用者Bから予約操作(S25)を受けた場合には、預入開始通知に基づいて更新済の空き収納部が通知される(S26)ことになり、利用者Aが預入を開始した収納部が利用者Bにより獲得される事態を回避することができる。
このように、ロッカー管理装置120は、収納部の空き状況を個別に管理するため、ロッカー装置データ24aの構成が実施例1に示したロッカー管理装置20と異なる。図17は、本実施例2に係るロッカー装置データ24aの説明図である。
図17に示すように、実施例2に係るロッカー装置データ24aは、ロッカー装置名称と、場所データと、各収納部の情報とを示すデータである。図17では、ロッカー装置名称が「新宿第1」であり、場所データが「東京都新宿区・・・」である。また、収納部については、収納部IDに対し、扉番号、状態、サイズ種別及び最大収納寸法を対応付けている。図17では、収納部ID「01」の扉番号が「01」であり、状態が「0:空」であり、サイズ種別が「小」であり、最大収納寸法が「H400×W340×D570」であることを示している。なお、ロッカー装置データ24aは、ロッカー装置110ごとに同様のデータを有する。
図18は、預入開始通知及び開放通知に基づくロッカー管理装置120の処理手順を示すフローチャートである。ロッカー管理装置120のロッカー装置管理部25aは、ロッカー装置110から預入開始通知を受信したか否かを判定する(ステップS801)。
ロッカー装置110から預入開始通知を受信したならば(ステップS801;Yes)、ロッカー装置管理部25aは、預入開始通知と合わせて受信した収納部IDにより指定された収納部の状態を「3:収納中(時間貸)」に変更してロッカー装置データ24aを更新する(ステップS802)。
ステップS802の後、若しくは預入開始通知を受信していない場合(ステップS801;No)、ロッカー装置管理部25aは、ロッカー装置110から開放通知を受信したか否かを判定する(ステップS803)。
ロッカー装置110から開放通知を受信したならば(ステップS803;Yes)、ロッカー装置管理部25aは、開放通知と合わせて受信した収納部IDにより指定された収納部の状態を「0:空」に変更してロッカー装置データ24aを更新し(ステップS804)、処理を終了する。また、開放知を受信していない場合(ステップS803;No)、ロッカー装置管理部25aは、そのまま処理を終了する。
図19は、利用者による預入に係るロッカー装置110の処理手順を示すフローチャートである。まず、ロッカー装置110は、利用者が操作パネルP1の表示操作部11に対して行った預入選択操作を受け付け(ステップS901)、収納管理データ15aを参照して収納部の空き状況を表示操作部11に表示する(ステップS902)。次に、ロッカー装置110は、利用者Aが操作パネルP1の表示操作部11に対して行った収納部選択操作を受け付ける(ステップS903)。
ロッカー装置110は、収納部選択操作を受付けた場合に、選択された収納部の収納部IDとともに預入開始通知をロッカー管理装置120に送信し(ステップS904)、選択された収納部を解錠する(ステップS905)。その後、ロッカー装置110は、収納部の開閉を検知し(ステップS906)、収納部の仮施錠を行う(ステップS907)。
ステップS907の後、貨幣の投入などの支払操作を受け付けたならば(ステップS908;Yes)、ロッカー装置110は利用料金の決済処理を行う(ステップS913)。支払操作を受け付けていない場合(ステップS908;No)、ロッカー装置110は、仮施錠から所定時間が経過したか否かを判定し(ステップS909)、所定時間が経過していなければ(ステップS909;No)、ステップS908に移行して支払操作を待機する。そして、支払操作を受け付けることなく仮施錠から所定時間が経過したならば(ステップS909;Yes)、ロッカー装置110は、仮施錠を解除し(ステップS910)、ロッカー管理装置120に対して開放通知を送信する(ステップS911)。その後、解錠した収納部からの物品の取出を検知し(ステップS912)、収納部を本施錠して(ステップS916)、処理を終了する。
一方、利用料金の決済処理(ステップS913)が行われた場合には、ロッカー装置110は、取出鍵データを設定し(ステップS914)、収納管理データ15aを更新し、時間貸管理データ15cを更新する(ステップS915)。そして、収納部の本施錠を行って(ステップS916)、処理を終了する。
このように、ロッカー装置110を施錠待機とし、ロッカー管理装置120が収納部の空き状況を個別に管理する構成においても、預入開始操作に基づいて予約操作を制限し、競合の発生を回避することができる。なお、その他の構成及び動作については、実施例1に示したロッカー装置10及びロッカー管理装置20と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を用いて説明を省略する。
<配送業者の操作>
次に、配送業者の操作に係る変形例について説明する。図20は、配送業者の操作に係る変形例についての説明図である。これまでの説明では、ロッカー装置に対して配送業者が預入を行う場合にも、利用者が受取、預入又は取出を行う場合にも、表示操作部11をインタフェースとして用いることを前提に説明を行った。
しかしながら、利用者の操作と配送業者の操作を単一の表示操作部11で受け付けることとすると、利用者と配送業者との間で競合が生じる場合がある。例えば、利用者が表示操作部11を操作中であり、操作に時間を要していると、配送業者は作業ができずに待たされる事態となり、作業に遅れが発生してしまう。
そこで、図20に示したロッカー装置210は、配送業者が携行する配送用端末60と通信し、配送業者による操作を配送用端末60経由で受け付け可能としている。かかる構成では、配送業者は預入鍵データの入力等を配送用端末60に対して行い、ロッカー装置210は配送用端末60から預入鍵データを受信して認証し、対応する収納部を解錠する。このため、配送業者は表示操作部11を操作することなく物品の収納が可能である。また、配送業者による作業と、利用者Aによる操作とを並行して行うことができるため、利用者の操作を阻害することなく、効率的に作業を行うことができる。
さらに、配送用端末60に対する操作は必ずしもロッカー装置210の近傍で行うことを要しない。すなわち、配送用端末60に対する各種入力を事前に行って記憶させておき、配送用端末60が記憶した各種入力の内容をロッカー装置210に送信することで、現地での作業をより効率的に行うことが可能である。
なお、利用者Aが表示操作部11を操作している状態で、配送業者が配送用端末60を利用して作業を行う場合には、表示操作部11に「配送業者が作業中です」などの表示を行うことで、利用者Aへの報知を行うことが望ましい。
<収納部の割当て>
次に、収納部の割当てに係る変形例について説明する。図21は、収納部の割当てに係る変形例についての説明図である。これまでの説明では、ロッカー装置の全ての収納部を配送用にも時間貸用にも使用可能とする構成について説明を行ったが、ロッカー装置の収納部を予め配送用と時間貸用とに割り当てておいてもよい。
図21(a)では、ロッカー装置310の収納部のうち、小型の収納部3つと大型の収納部1つを配送用に割当て、残りの収納部を時間貸用に割り当てた状態を示している。かかる構成では、配送用に割り当てた収納部の空き状態に基づいて配送の予約を受け付け、時間貸用に割り当てた収納部を利用者による預入に提供する。このとき、配送用に割り当てた収納部を施錠待機とし、時間貸用に割り当てた収納部を解錠待機としてもよい。
さらに、ロッカー装置310は、収納部の利用状況に応じて割当てを変更することができる。例えば、(b1)に示すように、配送用に割り当てた小型の収納部が全て「1:予約中」又は「2:収納中(配送物)」となり、時間貸用に割り当てた小型の収納部に十分な空きがある場合、(c1)に示すように時間貸用に割り当てていた収納部の一部を配送用に変更する。同様に、(b2)に示すように、時間貸用に割り当てた小型の収納部が全て「3:収納中(時間貸)」となり、配送用に割り当てた小型の収納部に十分な空きがある場合、(c2)に示すように配送用に割り当てていた収納部の一部を時間貸用に変更する。
図21では、割当てにより配送専用の収納部と、時間貸専用を設ける場合を示したが、これに限らず、配送専用、時間貸専用、配送時間貸共用の収納部を適宜組みあわせて設けることができ、また、その割当ても適宜変更可能である。そして、配送時間貸共用の収納部については、配送と時間貸の競合が発生する可能性があるため、預入開始操作の検知に基づく空き状態の管理を行うことが望ましい。
上述してきたように、本実施例2に係るロッカー管理システム、ロッカー装置及びロッカー管理方法は、実施例1と同様に、予約と現地での預入の双方が可能である場合の競合に伴う利用者の不利益を防止することができる。
なお、本実施例2では、施錠待機において、収納部を選択する操作を預入開始操作として検知する場合を例に説明を行ったが、収納部の選択以前の操作、例えば預入を選択する操作を預入開始操作として検知してもよい。預入を選択する操作を預入開始操作として検知する場合には、収納部が特定されていないので、ロッカー管理装置20は預入開始操作から収納部を特定するまでの間は、ロッカー装置10への予約を一時的に停止する。この一時的な停止は、比較的短時間で解消するため、他の利用者から予約操作が行われた場合には、例えば「問い合せ中です。しばらくお待ち下さい。」などの報知で予約操作を待機させればよい。
また、収納部の選択以降の操作、開扉、物品収納、閉扉、仮施錠などを預入開始操作として検知してもよい。この場合には、収納部は特定されているため、預入開始通知とともに収納部IDを送信することができる。
また、上記の実施例1及び2では、インターネットショッピングなどで購入した物品の配送先として使用するために収納部を予約する場合を例に説明を行ったが、利用者自身が物品を預け入れるために収納部を事前に予約する場合に適用してもよい。利用者自身が物品を預け入れるために行う予約であっても、現地での預入と競合が発生するためである。
また、上記の実施例1では、解錠待機と収納部の空き数管理とを組み合わせて実施する場合について説明を行い、実施例2では、施錠待機と収納部の個別管理とを組み合わせて実施する場合について説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、施錠待機と収納部の空き数管理とを組み合わせて実施してもよいし、解錠待機と収納部の個別管理とを組み合わせて実施してもよい。
また、上記の実施例1では、ロッカー管理装置20が空き数の算定を行う場合を例に説明を行ったが、ロッカー装置10が自装置の空き数を算定してロッカー管理装置20に通知する構成としてもよい。
また、上記の実施例1及び実施例2では、物品の購入時点で配送先の収納部を予約する場合を例に説明を行ったが、物品の配送予定が定まった後に利用者に通知し、配送先の収納部の選択を行わせて予約する構成としてもよい。具体的には、配送日が未定若しくは配送日まで所定日数以上である物品を購入した場合には、物品の発注準備を完了したときに、利用者端末30に発送準備完了通知を行い、この発送準備完了通知を確認した利用者がロッカー装置の予約を行うことになる。
また、上記の実施例1及び実施例2では、ロッカー装置を配送先として利用する場合に、利用者端末からロッカー管理装置にアクセスして配送先を決定し、ロッカー管理装置が生成した預入鍵データを利用者端末に通知し、利用者端末から販売者に配送先及び預入データを通知する構成を例示したが、本発明はかかる構成に限定されるものではない。例えば、利用者端末からロッカー装置を配送先として指定した場合に、ロッカー管理装置が生成した預入鍵データを販売者や配送業者に通知する構成としてもよい。
また、上記の実施例1及び実施例2では、ロッカー装置を配送先として決定した場合に預入鍵データを生成し、預入が完了した場合に受取鍵データを生成する構成を例示したが、ロッカー装置を配送先として決定した時点で預入鍵データ及び受取鍵データを生成し、預入鍵データを販売者や配送業者に通知するとともに、受取鍵データを利用者端末に通知する構成としてもよい。
また、上記の実施例1及び実施例2では、収納部を複数備えたロッカー装置を例に説明を行ったが、収納部が1つのロッカー装置に本発明を適用してもよい。
また、上記の実施例1及び実施例2に図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部または一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
以上のように、本発明に係るロッカー管理システム、ロッカー装置及びロッカー管理方法は、利用者による遠隔でのロッカー装置の予約及び予約無しでロッカー装置の収納部への物品の預け入れの双方が可能である場合の競合に伴う利用者の不利益を防止することに適している。
10、110、210、310 ロッカー装置
11 表示操作部
12 コードリーダ
12a カードリーダ
13 プリンタ
14、23 通信部
15、24 記憶部
15a 収納管理データ
15b、24c 配送管理データ
15c 時間貸管理データ
16 主制御部
16a 収納管理部
16b 入出庫処理部
16c 施解錠制御部
16d 開始操作検知部
16e 時間貸操作通知部
17 収納制御部
18 貨幣処理部
18a 紙幣処理部
18b 硬貨投入口
18c 硬貨返却口
20、120 ロッカー管理装置
21 表示部
22 入力部
24a ロッカー装置データ
24b 利用者データ
25 制御部
25a ロッカー装置管理部
25b 空き状態通知部
25c 予約受付部
25d 配送管理部
30 利用者端末
40 販売者
50 配送業者
60 配送用端末
L01、L02、L11 収納部
L01a、L02a ロック機構

Claims (11)

  1. 物品を収納する複数の収納部を有し、予約された収納部に対する第1の物品収納及び空き収納部に対する第2の物品収納を行うロッカー装置と、利用者が予約操作を行う利用者端末と、前記利用者端末による予約操作を受け付けて前記ロッカー装置の収納部を予約処理するロッカー管理装置とを有するロッカー管理システムであって、
    前記ロッカー管理装置は、
    前記ロッカー装置により前記第2の物品収納に要する所定の預入開始操作が検知されたことを条件として、前記第1の物品収納を行うための前記利用者端末による予約操作を制限する
    ことを特徴とするロッカー管理システム。
  2. 前記ロッカー管理装置は、
    前記空き収納部に対する第2の物品収納に係る取引が完了する前であっても、前記所定の預入開始操作が検知されたならば、前記第1の物品収納を行うための前記利用者端末による予約操作を制限する
    ことを特徴とする請求項1に記載のロッカー管理システム。
  3. 前記ロッカー管理装置は、
    前記空き収納部に対する第2の物品収納に係る取引が中止されたならば、前記第1の物品収納を行うための前記利用者端末による予約操作の制限を解除する
    ことを特徴とする請求項2に記載のロッカー管理システム。
  4. 前記ロッカー装置は、
    前記第2の物品収納に要する所定の預入開始操作を検知する検知部と、
    前記検知部による検知結果を前記ロッカー管理装置に通知する通知部とを備え、
    前記ロッカー管理装置は、
    前記ロッカー装置の収納部の空き状態を記憶する記憶部と、
    前記ロッカー装置から通知された前記預入開始操作の検知結果に応答して、前記記憶された収納部の空き状態を更新処理する更新処理部と、
    前記記憶部に記憶された前記ロッカー装置の収納部の空き状態を前記利用者端末に通知する空き状態通知部と、
    前記利用者端末から前記第1の物品収納を行うための予約要求を受け付けた場合に、空き状態の収納部が存在することを条件として、予約要求を受け付ける予約受付部とを備えた
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のロッカー管理システム。
  5. 前記検知部は、
    前記収納部に設けられた扉が閉状態から開状態とされる操作を前記所定の預入開始操作として検知する
    ことを特徴とする請求項4に記載のロッカー管理システム。
  6. 前記検知部は、
    所定の操作部において物品預入又は物品取出の操作を選択させる場合に、前記操作部に対する物品預入の選択操作を前記所定の預入開始操作として検知する
    ことを特徴とする請求項4に記載のロッカー管理システム。
  7. 前記空き状態通知部は、
    前記記憶部に記憶された前記ロッカー装置の空き状態の収納部を加算した数を前記利用者端末に通知する
    ことを特徴とする請求項4〜6のいずれか一つに記載のロッカー管理システム。
  8. 前記空き状態通知部は、
    前記記憶部に記憶された前記ロッカー装置の空き状態である各収納部の識別情報を前記利用者端末に通知する
    ことを特徴とする請求項4〜6のいずれか一つに記載のロッカー管理システム。
  9. 利用者端末からの予約操作を受け付けるロッカー管理装置と通信可能に接続され、物品を収納する複数の収納部を有し、予約された収納部に対する第1の物品収納及び空き収納部に対する第2の物品収納を行うロッカー装置であって、
    前記第2の物品収納に要する所定の預入開始操作を検知する検知部と、
    前記検知部による検知結果に基づいて、前記第1の物品収納を制限する制限部と
    を備えたことを特徴とするロッカー装置。
  10. 前記制限部は、前記第2の物品収納に係る取引が完了するか否かを問わず、前記検知部による検知結果を前記ロッカー管理装置に通知することで、前記ロッカー管理装置による予約操作の受け付けを制限することを特徴とする請求項9に記載のロッカー装置。
  11. 物品を収納する複数の収納部を有し、予約された収納部に対する第1の物品収納及び空き収納部に対する第2の物品収納を行うロッカー装置と、利用者が予約操作を行う利用者端末と、前記利用者端末による予約操作を受け付けて前記ロッカー装置の収納部を予約処理するロッカー管理装置とを有するロッカー管理システムのロッカー管理方法であって、
    前記ロッカー装置が、前記第2の物品収納に要する所定の預入開始操作を検知する検知工程と、
    前記ロッカー管理装置が、前記ロッカー装置により前記預入開始操作が検知されたことを条件として、前記第1の物品収納を行うための前記利用者端末による予約操作を制限する制限工程と
    を含んだことを特徴とするロッカー管理方法。
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