JP2019031326A - 複数の品物の梱包容器とその梱包方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数個の比較的小さい品物を1個の容器に詰めるにあたり、各品物が搬送や展示により移動して品物同士がぶつかることによって破損したり、品物の配置の美観を損ねることが無い梱包容器及び梱包方法を提供する。【解決手段】梱包容器1は、基本的に3個の基材3a、3b、4からなり、各基材の中央部の開口部は透明延伸フィルム7a、7b、10が接着され、3枚のフィルムが近接した状態で、隣り合った2枚のフィルム間に形成される2つの空間に、1個または複数個ずつの品物11、12をそれぞれ挟持する。3枚のうち中間のフィルム10は、その両側の品物の形状に沿って巻きつくように伸びて品物を挟持するので、品物は移動しにくい。それゆえに、品物が破損したり、配置の美観を損ねることが無い。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の品物の梱包容器とその梱包方法に関する。特に、比較的小さい贈答用瓶詰め商品、婚礼用引き出物、装飾品などの複数個の品物を1個の容器に梱包して、その容器を開封して人目に触れた際に、配送などにより複数個の商品が梱包容器内で移動せずに当初の配置のままになっているとともに、開封した人にその商品そのものや商品の配置方法等の美的感覚を与えるような、複数の商品の梱包容器とその梱包方法に関する。
また、本発明の梱包容器は、搬送に供しなくても、単に、複数の比較的小さい品物を展示する等の目的で梱包するものも含まれる。
なお、梱包容器の材質としては、梱包容器の容器本体は紙製の段ボールや、段ボールの一部又は全部を木製や樹脂製に代えたもの等、様々な材質が考えられる。一方、容器本体に接着されて、複数の品物を包み込むものとして透明樹脂フィルムが考えられる。
また、梱包される品物としては、様々な物が考えられ、食品やお酒等の瓶詰め商品、引き出物、電子機器、花瓶などの陶器、比較的小さいあらゆる装飾品などが考えられ、本発明の対象の梱包容器は、梱包される品物そのものが如何なるものかを問わない。更に、お酒とコップや複数種類の食品瓶詰めなどのようにセットにすることが望まれる品物も考えられる。
従来の複数個の品物の梱包容器としては、例えば、デパートの贈答用セットのように、商品や販売企業に関する情報が印刷された外側段ボール箱の中に更にもう1個の無地の内側段ボール部材が存在するものがある。この内側段ボール部材には複数の商品の大きさや形状に合った切込みや穴が設けられ、各商品はその切込みや穴に納められる。それによって、配送時や陳列時に段ボール箱内で商品の配置が移動することなく、配置の美観を損うことがないようにしたものがある。このような従来技術としては、デパートの贈答用の紙箱に多く見受けられる。
また、従来の別の梱包容器としては、可撓性フィルムを用いて、品物を可撓性フィルムで抑え込んで固定させようとするものがある。例えば、形状が複雑な凹凸を有している商品や、電子機器のように損傷を避けたい商品については、外側梱包容器内にその商品の形状に合った別の段ボール部材を所定の位置に設けて、商品をその別の段ボール部材と可撓性フィルムの間に挟み込むことによって、商品が移動しないように工夫されている。このような従来技術としては、実用新案登録第3197405号がある。
更には、可撓性フィルムを用いた別の従来技術もある。梱包容器の中に、商品の形状に合った形状の製品押圧片を設置すると共に、2枚の透明な可撓性フィルムの間の所定位置に商品を挟む。それによって、商品が容易に梱包容器内を移動しないように配置することができると共に、梱包容器の外部から商品が見えるように工夫されている。このような従来技術としては、特開2011−184107号がある。
なお、上述の2つの公知例に用いられている可撓性フィルムは、その性質に関しては、何らの言及が無い。特に、可撓性を有しているとしても、力を除去した場合に元に戻ろうとする「回復弾性」を有しているかどうかは不明である。
ところが、これらの従来の梱包容器には、いくつかの問題がある。
従来の商品を梱包する容器のうち、特許文献1(上記の実用新案登録第3197405号)に記載される梱包容器は、梱包容器の内部の底部の板体の上に商品を置き、その上から可撓性フィルムで商品を板体に押し付けることによって、商品を板体と可撓性フィルムに挟み込んでいる。
しかし、この公知技術では、1個のみの商品を梱包することが前提となっていると言うべきである。仮に、複数個の商品を板体と可撓性フィルムの間に挟み込むと、商品は1枚の可撓性フィルムと板体のみによって挟まれるので、商品と商品の間や、商品と可撓性フィルムの間に、比較的大きい隙間ができやすく、商品と可撓性フィルムが接触する面積が少ない。それゆえに、配送中や長期間の展示中に商品が移動して商品同士がぶつかって壊れるとか、配置の美観を損なうなどの問題があった。
また、特許文献2(上記の特開2011−184107号)に記載される梱包容器の場合には、商品の梱包容器の中に設置された商品保持部材に、商品の外形上に合った多数の切断部を設け、その切断部と商品との間に2枚の可撓性フィルムを設置している。その結果、商品は、2枚の可撓性フィルムによって挟持され、商品は、配送中でも、容器の中で移動しにくくなっている。
しかし、この特許文献2においても、2枚の可撓性フィルムによって挟持されるだけであるので、商品が移動しないためには、1個のみの商品を梱包することが前提とならざるを得ない。特許文献1と同様に、仮に、複数の商品を2枚の可撓性フィルムに挟持させたとすると、搬送中や長期間の展示中に商品が移動しやすいという同じ問題がある。
実用新案登録第3197405号 公報 特開2011−184107号 公報
従来の複数の商品の梱包容器では、所定の切込みや穴を設けた内側段ボール部材を用いる場合には、特定の決められた品物に対してしか利用できない。つまり、決められた商品を、決められた梱包容器に入れるしかできない。また、上述の特許文献1及び特許文献2のように、1枚または2枚のフィルムを用いて1個の梱包容器に梱包した場合に、様々な品物に対して使用できると言う利点はあるものの、基本的には1個しか梱包できず、2個以上を梱包した場合には、配送中や展示中などに、商品同士がフィルムで挟持された位置から移動することにより、商品が壊れるとか、商品の配置による美観を損ねるという問題があった。
本発明は、上述の問題を解決しようとするものであり、複数の品物を1個の梱包容器に梱包することができ、配送中や展示中などに、複数の品物が梱包容器内で移動することによって品物が壊れるとか、品物の配置の美観を損ねることが無いような、複数の品物の梱包容器とその梱包方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、紙段ボール、木材、樹脂などの所定の材料でできた基本的に3個の基材からなり、各基材の各開口部には1枚の透明樹脂フィルムが開口部を覆うようにそれぞれ接着されており、前記各基材は、複数個の品物の梱包にあたり、それら3枚の前記透明樹脂フィルムが互いに向き合うように近接して配置され、前記複数の品物が前記3枚の透明樹脂フィルムの間に挟持された状態で前記3個の基材が組立接着される、複数の商品の梱包容器を提供する。
開口部に透明樹脂フィルムを接着した新たな別の基材を、上記3個の基材に追加して、4枚の透明樹脂フィルムで品物を挟持することもできる。5枚以上の場合も同様であり、基本的に3個の基材が備えられれば、本発明の範囲内である。
また、本発明によれば、紙段ボール、木材、樹脂などの所定の材料でできた基本的に3個の基材を用意し、各基材はその各開口部に透明樹脂フィルムがそれぞれ接着されており、隣り合う2個の基材にそれぞれ接着された2枚の前記透明樹脂フィルムを近接して配置し、前記2枚の透明樹脂フィルムの間に1個または複数個の品物を挟持させ、さらに、別の透明樹脂フィルムが接着された前記基材の前記透明樹脂フィルムと前記2枚の透明樹脂フィルムのうちの他方の前記透明樹脂フィルムを近接して配置し、これら2枚の透明樹脂フィルムの間に別の1個または複数個の品物を挟持することによって、3個の基材に接着された3枚の透明樹脂フィルムの間に複数の品物が挟持される、複数の品物の梱包方法を提供する。
4個以上の基材で4枚以上の透明樹脂フィルムを用いても、基本的に3個の基材で3枚の透明樹脂フィルムを用いる本発明の範囲内である。
本発明によれば、紙段ボール、木材、樹脂などの所定の材料でできた基本的に3個の基材からなり、各基材の各開口部には透明樹脂フィルムが其々接着されており、複数の品物の梱包にあたり、それら3枚の前記透明樹脂フィルムが互いに向き合うように近接して配置され、前記複数の品物が前記3枚の透明樹脂フィルムの間に形成される2つの空間に挟持された状態で前記3個の基材が組立接着される、複数の商品の梱包容器を提供する。
4個以上の基材で4枚以上の透明樹脂フィルムを用いても、基本的に3個の基材で3枚の透明樹脂フィルムを用いる本発明の範囲内である。
上述の構成の梱包容器ゆえに、1個又は複数個の品物は近接する2枚の第一と第二の透明樹脂フィルムに挟持され、別の1個又は複数個の品物はその2枚のうちの1枚の透明樹脂フィルムと別の近接する第三の透明樹脂フィルムの間で挟持され、全ての品物は互いに近接する3枚の透明樹脂フィルムに挟持される。3枚のうちの中間にある透明樹脂フィルムは、その両側に配置された品物から互いに反対の方向へ押圧されることになる。この中間にある透明樹脂フィルムが波状に曲がって、全ての品物に巻き付く。そして、中間の透明樹脂フィルムと両側の2枚の透明樹脂フィルムによって、全ての品物が広い面積でフィルムと接することになり、品物がフィルムから位置がずれにくくなる。そのために、品物は、梱包容器が搬送されて振動を受けても品物の位置が移動することも無いので、複数の品物同士が接触して壊れることが無い。さらに、複数の品物を美しく配置して梱包された容器を受け取った人がその容器を開封した際に、梱包された品物の美観を損なうこともない。また、品物が梱包された容器を長期間に渡って展示しても、品物が移動しにくいので、見る人にとって、美観を損なうことが無い。しかも、これらの梱包作業は、品物を、順次、3枚の透明樹脂フィルムの間に挟持させるだけあるので、好みの品物を対象に、極めて短時間に、簡単に行うことができる。
透明樹脂フィルムを接着した基材を3個より多く使用して、フィルム間に品物を挟持させても、基本的に3個の基材の場合と同様の効果を得られる。
本発明においては、基本的に3個の基材のうち2個は、梱包容器としての強度を保つことと、挟持する品物の大きさに対応した所定の厚さを有することが望ましい。それによって、梱包容器全体としての強度を保有するとともに、商品を梱包した状態で梱包容器を立てらせることができ、強度や美観に優れた複数の商品の梱包容器を提供することができる。この所定の厚さは、主として、梱包される品物の大きさを考慮して決められる。
更に、本発明によれば、紙段ボール、木材、樹脂などの所定の材料でできた基本的に3個の基材からなり、各基材の各開口部に透明樹脂フィルムがそれぞれ接着されており、隣り合う2個の基材にそれぞれ接着された2枚の前記透明樹脂フィルムの間に1個または複数個の品物を挟持させ、さらに、別の透明樹脂フィルムが接着された前記基材の前記透明樹脂フィルムと前記2枚の透明樹脂フィルムのうちの他方の前記透明樹脂フィルムの間に別の1個または複数個の品物を挟持することによって、基本的に3個の基材に接着された基本的に3枚の透明樹脂フィルムの間に複数の品物が挟持される、複数の品物の梱包方法を提供する。
それゆえに、複数の品物を、基本的に3個の基材にそれぞれ接着されて互いの近接する2枚の透明樹脂フィルムの間に配置することができ、全ての品物は中間にある透明樹脂フィルムと接することになり、この中間にある透明樹脂フィルムは、フィルムの両側にある品物によって互いに反対方向の押圧力を受けることにより、中間の透明樹脂フィルムが品物に巻きつくように挟持するので、品物は移動しにくくなる。そのため、品物同士が接触して壊れるとか、美観を損なうことが無い効果がある。
図1(a)は本発明の梱包容器に複数の品物を透明樹脂フィルムに挟持した状態を示す全体図、図1(b)は図1(a)のA−A断面図、図1(c)は本発明の梱包容器の組立図を示す。 図2は、本発明の梱包容器にカバーを付けると共に、梱包容器を外部容器に入れる組立図を示す。 図3(a)は本発明の梱包容器の強度保持基材の展開図を示し、図3(b)は外部容器の展開図を示し、図3(c)と図3(d)は強度保持基材の枠の展開図を示し、図3(e)は強度保持基材のカバーの展開図を示す。 図4(a)は強度保持基材に透明樹脂フィルムを接着する組立図、図4(b)は透明樹脂フィルムを接着した強度保持基材の組立図を示す。 図5は、中間基材の組立図を示す。
本発明の実施形態による梱包容器について、以下に詳細に説明する。本発明の梱包容器は、基本的には、開口部に透明樹脂フィルムをそれぞれ接着した3個の基材からなる。各基材は、ある程度の強度を持つ四角形の枠を有している。その四角形の枠に囲まれた四角形の開口部を塞ぐように透明樹脂フィルムが接着されている。これらの3つの基材を3個組み立てることによって形成される。最終的に、品物を梱包した状態では、それら基材の各開口部に接着された各透明樹脂フィルムが互いに近接して重なり合うように組み立てられた構造になるように形成する。
3個の基材のうち、両側の2個の基材は、強度を持つためと品物を挟持したときに必要な所定の厚さを有する、外形がほぼ正四角形の強度保持基材である。透明樹脂フィルムは、厚さを有する枠で形成される四角形の一方の開口部に接着される。2個の強度保持基材の間に配置されるのは、これら強度保持基材の外形と同じ大きさの正四角形の薄い中間基材である。中間基材には、開口部に透明樹脂フィルムが接着される。そして、これらの3個の基材に接着されている3枚の透明樹脂フィルムが互いに近接するように配置する。
そして、梱包される各品物は、2個の強度保持基材の2枚の透明樹脂フィルムと、その間にある1個の中間基材の1枚の透明樹脂フィルムとの間の2つの空間で、各フィルムによって挟持される。
本発明は、基材を3個より多くして、各基材に接着された透明樹脂フィルムを3枚より多くして、それらの間にも品物を挟持させても良いことは言うまでもない。例えば、中間基材を2個にして、4枚の近接する透明樹脂フィルムによって形成される3つの空間に、品物を挟持することができる。5個以上の基材の場合でも同様である。
この透明樹脂フィルムは、ガラス瓶や小さい陶器類や電子機器などの品物が2枚のフィルムに挟まれた際に、適宜、1個または複数個の品物の形状や大きさによって伸びる。そして、フィルムは品物に巻きつくように、品物の外形に沿って変形する。
中間基材を中間に配置して3枚の透明樹脂フィルムを近接させて配置する。まず、外側の強度保持基材の透明樹脂フィルムと中間基材の透明樹脂フィルムとの間に1個又は複数個の品物を挟持させる。そして、もう一つの強度保持基材の透明樹脂フィルムと中間基材の透明樹脂フィルムとの間に、別の1個または複数個の品物を挟持させる。すると、中間基材の透明樹脂フィルムは、フィルムの両側の品物から押圧されて、フィルムの両側の品物に更に巻きつくように密着する。このように、中間のフィルムが両側の品物に巻きつくように、広い面積で品物に接するので、品物は、その位置から移動しにくくなる。そのためには、透明樹脂フィルムとしては、品物の外形状に沿って方向性を有さずに「伸びる」性質があり、しかも、フィルム自身は「伸びすぎない」ことも必要であり、品物の重量にも耐えうるだけの「強度」も必要であり、伸びても元に戻る「回復弾性」もあることが望ましい。透明樹脂フィルムの選択に当たっては、品物の大きさや重量や個数などを考慮して、適宜、選択することが望ましい。
本実施形態においては、透明樹脂フィルムとして、「ポリウレタンフィルムタフグレイス(Tough Grace Film)」(「Tough Grace Film」は、株式会社 武田産業 の登録商標)を使用する。このフィルムの厚さは25、40、70、100μmがあり、必要な「伸び」、「強度」、「回復弾性」などを考慮して選定する。
透明樹脂フィルムが接着される基材は、加工性、組立性、重量、硬さ、コストなどを考慮して材料を決定すればよい。基材の大きさは、品物の大きさ、重さ、個数にもよるが、更には、梱包容器の目的にもよる。すなわち、搬送用、展示用、贈答品用、等によっても異なる。これらを考慮すれば、大きさは、一辺が20〜50センチメートルである。もちろん、それよりも大きい場合も小さい場合も、本発明が適用されうる範囲内である。本実施形態では、組立後の基材の一辺の大きさは、縦横28.5cmである。この大きさであれば、瓶詰めのサラダドレッシングやジャムなどの5個が3枚の透明樹脂フィルムの間に配置されても、各品物は全く移動しないで保持されている。また、基材の寸法が36センチメートルの実施形態もあり、その梱包容器の場合には複数のワインボトルとグラスを梱包することができる。
本実施形態においては、基材の材質として、紙の段ボールを使用した。本実施形態においては、基材の材質は、加工し易く、強度を有する構造に加工でき、手作業によって組み立てることができる材質を重視した。また、コスト面も重要である。紙段ボールを使用した場合にも、梱包容器の一部に木材や樹脂を使用することもありうる。
量産性や強度を考慮すれば、樹脂を採用することも考えられる。
図1は、図1(a)が本発明に係る梱包容器に品物を梱包した状態の梱包容器の斜視図を示している。図1(b)は、図1(a)のA−A断面図を示す。図1(c)は、本発明の梱包容器の組立方法を説明する組立図を示す。
図1(a)は、梱包容器1に複数の品物2が梱包されて、最終的に組み立てられた状態を示している。梱包容器1は、2個の強度保持基材3a、3bの間に、1個の中間基材4が挟まれて接着されている。そして、梱包容器1には3枚の透明樹脂フィルム7が接着されており、複数個の品物2はこれらの透明樹脂フィルム7の間に挟持されている。
図1(b)は、図1(a)の梱包容器1のA−A断面図である。この図を見ればわかるように、強度保持基材3a、3bに接着されている透明樹脂フィルム7a、7bと中間基材4に接着されている透明樹脂フィルム10の3枚の透明樹脂フィルムによって、複数個の品物11、12は挟持されている。特に、中間にある透明樹脂フィルム10が各品物に巻き付くように、その形状に沿って、できるだけ広い面積で接触している。このフィルム7a、7b、10は、伸び性能と回復弾性と強度を有するので、一旦、品物11、12を挟持すれば、品物11、12は移動しないで保持される。
図1(c)は、梱包容器1の2個の強度保持基材3a、3bと中間基材4の組立方法と、梱包容器1による複数の品物11、12の梱包方法を説明する組立図が示される。
図1(c)において、強度保持基材3a、3bは、後述するように、段ボールの枠5a、5bと、枠5a、5bの開口部6a、6bに接着された透明樹脂フィルム7a、7bからなる。中間基材4は、段ボールの枠8と、その開口部9に接着された透明樹脂フィルム10からなる。2個の強度保持基材3a、3bの透明樹脂フィルム7a、7bと中間基材4の透明樹脂フィルム10は、相互に近接して重なるように配置される。このとき、2個の強度保持基材3a、3bは、透明樹脂フィルム7a、7bが近接するように、背中合わせに近接させ、その間に、中間基材4が配置されることになる。これらの基材3a、3b、4は、その外形が正四角形で、大きさもほぼ同一である。そのために、基材3a、3b、4を近接させると、一つの梱包容器となる。
品物11は、強度保持基材3aの透明樹脂フィルム7aと中間基材4の透明樹脂フィルム10の間に挟まれて配置する。一方、品物12は、他方の強度保持基材3bの透明樹脂フィルム7bと中間基材4の透明樹脂フィルム10の間に挟まれて配置される。このように、2個の強度保持基材3a、3bと中間保持基材4は、隣り合って向き合う透明樹脂フィルム7a、7b、10の間に品物を挟み込むように梱包し、相互に接触させた状態で、枠5aと枠5bと枠8を側面で接着する。その結果、図1(a)に示すような、品物2を梱包した梱包容器1が完成する。なお、枠5a、5b、8の側面での接着に当たっては、テープ、糊、その他の方法で良い。
2個の強度保持基材3a、3bは、紙の段ボールで形成されており、段ボールは、通常、内部は一定方向に波を打って形成されており、折曲がり易さに方向性が存在する。梱包容器1全体の強度を、縦方向と横方向でバランスを取り、結果として、梱包容器1全体としての強度を強くするために、強度保持基材3aと3bをその波の方向が直行するように中間基材4を挟んで接着することが望ましい。この場合、上述のように、強度保持基材3a、3bと中間基材4が正四角形であることによって、段ボールの強度の方向性を考慮することができる。
上述のように、2枚の隣り合う透明樹脂フィルム7a、7b、10の間に包み込むように挟まれた複数の品物11、12は、透明樹脂フィルム7a、7b、10の持つ「伸び性能」と「回復弾性」によって、透明樹脂フィルム7a、7b、10が品物11、12の外形に沿って伸びて確実に包まれる。そして、品物11、12は、配置された位置を移動することなく、ほぼ固定された状態になる。もちろん、品物11,12の大きさや重量がフィルム7a、7b、10の性能を超える場合には、フィルム7a、7b、10が破れるとか、品物11,12の位置がずれることは有りうる。しかし、梱包容器1として使用するにあたって、品物11,12に適した大きさの梱包容器1を選定し、フィルム7a、7b、10の材質や厚さなどを、適宜、選定することは、当然のことであり、発明の範囲内である。
このように、2個の強度保持基材3a、3bと1個の中間基材4のそれぞれの透明樹脂フィルム7a、7b、10に挟持された品物11、12は、梱包容器1が搬送中であっても、また、商品展示場にて立てらせた状態で展示中であっても、品物の位置はほとんど移動することも無く、透明樹脂フィルム7a、7b、10を介して、見る人に美観を与えることができる。
図2は、図1に示す梱包容器1が、強度を補強するために枠にカバー16を取り付けることと、その梱包容器1の寸法に合致した直方体の外部容器13に挿入することを示す説明図である。これらのカバー16と外部容器13を含めて、梱包容器1とすることも可能である。それによって、搬送時に、更に梱包容器1の強度を高めることができる。
図3ないし図5は、梱包容器1の各基材(強度保持基材3a、3bと中間基材4)、外部容器13、中間基材4の枠8a、8b、梱包容器1のカバー16の具体的な構造や組立方法を示す展開図や説明図である。
図3(a)は、強度保持基材3aの外形が正四角形の枠5aの展開図である。図3(b)は、梱包容器1の外部容器13の展開図である。図3(c)と図3(d)は、それぞれ、梱包容器1の枠8a、8bの展開図である。図3(e)は、梱包容器1のカバー16の展開図である。
図3において、各基材や部材は、図に示す折れ線において段ボールを折ることによって組み立てられる。
強度保持基材3aは、四角形の枠5aと中央部に開口部6aがある。枠5aに示す破線は折れ線14a、14b、14c、14dであり、この折れ線14a、14b、14c、14dに沿って折り曲げると、所定の厚さを持った立体構造の強度保持基材3aになる。この立体構造によって、容器として必要な強度を持つと共に、梱包容器1の厚さに相当する部分の一辺が、容器1全体を縦方向に立てることを可能にし、容器に梱包された商品が見えやすくすることにも貢献する。
図4は、強度保持基材3aの組立方法を説明する説明図である。
具体的には、図4(a)は、組み立てる前の強度保持基材3aに、透明樹脂フィルム7aを接着することを説明する説明図である。透明樹脂フィルム7aは、強度保持基材3aの開口部を形成している枠に、矢印方向へ接着される。
図4(b)は、透明樹脂フィルム7aを接着された組立前の強度保持基材3aを、順次、折れ線に沿って組み立てることを示す説明図である。枠5aの4辺を折り曲げることによって、額縁材15aが形成され、強度保持基材3aの強度が強くなる。その結果、最終的に、組み立てられた強度保持基材3aが形成される。
図5は、梱包容器1の中間基材4の組立方法を説明する説明図である。中間基材4の枠8a、8b材を折り曲げて枠8a、8bを、それぞれ2個ずつ形成する。これらの枠8a、8bの折り曲げ部分の中に、四角形の透明樹脂フィルムの4辺を挟み込む。その結果、図5に示すような中間基材4が形成される。
1 梱包容器
2 品物
3 強度保持基材
4 中間基材
5 強度保持基材の枠
6 強度保持基材の開口部
7 強度保持部材の透明樹脂フィルム
8 中間基材の枠
9 中間基材の開口部
10 中間基材の透明樹脂フィルム
11 品物
12 品物
13 外部容器
14 折れ線
15 強度保持基材の額縁材
16 強度保持基材のカバー

Claims (8)

  1. 所定の材料からなる基本的に3個の基材からなり、各基材の各開口部には透明樹脂フィルムが前記開口部を覆うように其々接着されており、前記各基材は、複数個の品物の梱包にあたり、それら3枚の前記透明樹脂フィルムが互いに向き合うように近接して配置され、前記複数の品物が前記3枚の透明樹脂フィルムの間に挟持された状態で前記3個の基材が組立接着されることを特徴とする複数の商品の梱包容器
  2. 前記基材の前記所定の材料が段ボールである請求項1に記載の複数個の品物の梱包容器。
  3. 前記基材の前記所定の材料が樹脂である請求項1に記載の複数個の品物の梱包容器。
  4. 所定の材料からなる四角形の外周枠と、当該外周枠に囲まれた開口部と、当該開口部を塞ぐように前記外周枠に接着された透明樹脂フィルムとを有し、前記外周枠は所定の厚さを持つ第1の基材と、前記第1の基材と同一材料からなりほぼ同一外周形状の外周枠と、当該外周枠に囲まれた開口部と、当該開口部を塞ぐように前記外周枠に接着された透明樹脂フィルムとを有し、前記外周枠は板状である第2の基材と、前記第1の基材と同一材料からなりほぼ同一の構造の外周枠、開口部および透明樹脂フィルムを有する第3の基材とからなることを特徴とする複数個の商品の梱包容器。
  5. 前記基材の前記所定の材料が段ボールである請求項4に記載の複数個の品物の梱包容器。
  6. 前記基材の前記所定の材料が樹脂である請求項4に記載の複数個の品物の梱包容器。
  7. 外周枠に形成された開口部を塞ぐように透明樹脂フィルムが接着された、所定の材料でできた基本的に3個の基材を用意し、前記3個の基材を前記透明樹脂フィルムが近接するように配置し、前記3個の基材のうち隣り合う2個の基材のそれぞれの前記透明樹脂フィルムの間に1個または複数個の品物を挟持させ、さらに、別の基材の透明樹脂フィルムと前記2枚の透明樹脂フィルムのうちの一方の前記透明樹脂フィルムの間に別の1個または複数個の品物を挟持することによって、3個の基材に接着された3枚の透明樹脂フィルムの間に複数の品物が挟持されることを特徴とする複数の品物の梱包方法
  8. 前記3個の基材は、段ボールで形成され、2個の強度保持基材と、前記2個の強度保持基材の間に挟まれて配置される1個の中間基材からなり、前記強度保持基材は、外周枠で形成された開口部を有すると共に、外周枠は梱包される品物の大きさに見合う所定の大きさと厚さを有し、前記中間基材は板状の外周枠で形成されており、前記3個の基材を前記3枚の透明樹脂フィルムが互いに近接するように配置し、隣り合う2枚の透明樹脂フィルム間に1個または複数個の品物を挟持させることを特徴とする請求項7に記載の複数の品物の梱包方法。
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