JP2019020037A - 給湯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】爆発着火を生じさせることなく速やかに再点火することが可能な給湯器を提供する。【解決手段】複数のバーナーに燃料ガスを分配するガスマニホールドには、各バーナーに燃料ガスを噴出する複数のガスノズルと、それらガスノズルに燃料ガスを分配するガス分配通路とが形成されている。このガス分配通路の途中に分配遅延部を設けて、分配遅延部よりも下流側にはガス供給通路からの燃料ガスが遅れて分配されるようにし、点火の際には、分配遅延部よりも上流側のガスノズルに対応するバーナーに点火して燃焼を開始し、その後、分配遅延部よりも下流側のガスノズルに対応するバーナーから流出する燃料ガスに火移りさせる。こうすれば、たとえ点火に失敗しても、分配遅延部よりも下流側のガスノズルに対応するバーナーからは未だ燃料ガスが流出していないので、再点火する際に爆発着火の発生を回避することができる。【選択図】図7

Description

本発明は、燃焼缶内に収納したバーナーで燃料ガスを燃焼させることによって、湯を生成する給湯器に関する。
バーナーで燃料ガスを燃焼させることによって湯を生成する給湯器は広く用いられている。この給湯器は、燃焼缶と呼ばれるケースの内部に、細長形状の複数のバーナーを一方向に隣接させた状態で収納し、その上方に熱交換器を配設すると共に、熱交換器の上方に排気口を形成した構造となっている。また、燃焼缶の下部には、バーナーでの燃焼に必要な燃焼用空気を供給する燃焼ファンが取り付けられており、燃焼缶の側部には、複数のバーナーに燃料ガスを供給するガスマニホールドが取り付けられている。そして、燃焼ファンで燃焼用空気を供給しながら、ガスマニホールドから燃料ガスを供給してバーナーで燃料ガスを燃焼させると、燃焼によって生じた高温の燃焼ガスが熱交換器を通って排気口から排出される。この時、熱交換器の内部を流れる水と高温の燃焼ガスとが熱交換することによって湯が生成されるようになっている。
また、給湯器には、バーナーに点火するための点火プラグが搭載されている。給湯を開始する際には、点火プラグから火花を飛ばしながら、ガスマニホールドからバーナーに燃料ガスの供給を開始する。すると、先ず始めに点火プラグの近くのバーナーが着火し、その炎が隣接するバーナーに伝わり、その炎が更に隣接するバーナーに伝わるといったように、次々と炎が伝わっていくことによって全てのバーナーで燃焼が開始される。そして、バーナーで燃料ガスが燃焼することによって生じた高温の燃焼ガスが熱交換器で水と熱交換することによって湯が生成される。
このような給湯器の構造から、何らかの理由(例えば、点火プラグから適切に火花が飛ばない等)でバーナーへの点火に失敗すると全てのバーナーから流出した燃料ガスが燃焼缶の内部に滞留してしまう。このため、再び点火プラグから火花を飛ばしたときに、滞留していた燃料ガスが爆発的に着火する現象(いわゆる爆発着火)が発生する。そこで、バーナーに点火したにも拘わらずバーナーでの着火が検知されなかった場合には、再び点火プラグから火花を飛ばす前に、燃焼ファンを用いて燃焼缶内に滞留した燃料ガスをパージすることで、爆発着火を防止する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平7−217876号公報
しかし、提案されている技術では、滞留した燃料ガスのパージが完了するまで点火を待たなければならないので、再点火するまでに時間が掛かってしまうという問題があった。
この発明は、従来技術における上述した課題を解決するためになされたものであり、点火に失敗した場合でも、爆発着火を生じさせることなく、速やかに再点火することが可能な給湯器の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の給湯器は次の構成を採用した。すなわち、
細長形状に形成された複数のバーナーと、該複数のバーナーが一方向に配列された状態で収容する燃焼缶と、該燃焼缶の側方に搭載されて、前記複数のバーナーの各々に対して燃料ガスを供給するガスノズルが複数設けられたガスマニホールドと、前記複数のバーナーに燃焼用空気を供給する燃焼ファンと、前記バーナーから流出した前記燃料ガスに点火する点火プラグと、前記複数のバーナーで前記燃料ガスが燃焼することによって生じた燃焼ガスを排出する排気口と、前記複数のバーナーで生じた前記燃焼ガスが前記排気口に向かう経路上に設けられて、前記燃焼ガスと水とを熱交換させることによって湯を生成する熱交換器とを備える給湯器において、
前記複数のバーナーには、
前記点火プラグによって点火される被点火バーナーと、
隣接する前記バーナーの炎が火移りすることによって着火する火移着火バーナーと
が設けられており、
前記マニホールドは、
前記複数のバーナーが配列された方向に延設されて、前記複数のガスノズルが列状に設けられ、該複数のガスノズルに前記燃料ガスを分配するガス分配通路と、
前記ガス分配通路に接続されて、該ガス分配通路に前記燃料ガスを供給するガス供給通路と
を備えており、
前記列状に形成された複数のガスノズルには、
前記被点火バーナーに前記燃料ガスを供給するガスノズルを含んだ所定の複数個の前記ガスノズルによって形成された点火位置ノズル列と、
前記複数のガスノズルから前記点火位置ノズル列を除いた残余の前記ガスノズルによって形成された残余ノズル列と
が設けられており、
前記ガスマニホールドの前記ガス分配通路は、前記点火位置ノズル列が形成されている部分で前記ガス供給通路が接続されており、
前記点火位置ノズル列が形成されている部分の前記ガス分配通路と、前記残余ノズル列が形成されている部分の前記ガス分配通路との間には、前記ガス供給通路から供給された前記燃料ガスの分配を遅らせる分配遅延部が形成されている
ことを特徴とする。
かかる本発明の給湯器においては、ガスマニホールドに供給された燃料ガスは、ガスマニホールド内に形成されたガス供給通路からガス分配通路を通って複数のガスノズルに分配された後、ガスノズルから対応するバーナーに向けて噴出するようになっている。そして、ガス分配通路の途中には分配遅延部が設けられており、分配遅延部よりも下流側にはガス供給通路からの燃料ガスが、遅れて分配されるようになっている。更に、点火プラグは、分配遅延部よりも上流側のガスノズルに対応するバーナーに点火するようになっている。
こうすれば、給湯器の点火時には、分配遅延部よりも上流側のガスノズルに対応するバーナーに点火プラグで点火することによって燃焼が開始され、その後、分配遅延部よりも下流側のガスノズルに対応するバーナーから流出する燃料ガスに火移りすることによって、これらのバーナーでも燃焼が開始されるようになる。このため、何らかの理由で点火に失敗しても、分配遅延部よりも下流側のガスノズルに対応するバーナーからは未だ燃料ガスが流出していないので、燃焼缶の内部に大量の燃料ガスが滞留することがない。その結果、点火プラグで再点火したときに、燃焼缶の内部に滞留した大量の燃料ガスが一気に着火して、爆発着火が発生することを回避することが可能となる。また、点火プラグで再点火するまえに、燃焼缶の内部の燃料ガスをパージする必要が無いので迅速に再点火することができる。加えて、ガスマニホールドの内部のガス分配通路に分配遅延部を設けるだけなので、給湯器の構造が複雑になってしまうことも無い。
また、上述した本発明の給湯器においては、ガス分配通路の内壁の一部を突設させることによって、分配遅延部を設けることとしても良い。
ガス分配通路の内壁の一部を突設させれば、突設させた部分より下流側に燃料ガスが供給されることを遅らせることができる。このため、こうすることによって、単純な構造で分配遅延部を設けることができる。
また、上述した本発明の給湯器においては、ガス分配通路に燃料ガスを供給するガス供給通路の壁面を、ガス分配通路内に突設させることによって分配遅延部を設けることとしても良い。
ガス供給通路がガス分配通路に接続される部分では、ガス供給通路から流入する燃料ガスがガス分配通路内で速やかに分配されるように、ガス供給通路の壁面とガス分配通路の壁面とを、滑らかに曲線で接続することが通常である。従って、これとは逆に、ガス供給通路の壁面をガス分配通路内に突設させれば、ガス供給通路からの燃料ガスがガス分配通路内で分配されることが遅延することとなり、その結果、単純な構造で分配遅延部を設けることができる。
また、上述した本発明の給湯器において、分配遅延部は、分配遅延部の下流に存在するガスノズルのノズル穴の合計面積よりも小さくならない範囲で、ガス分配通路の通路面積を狭くすることによって、燃料ガスの分配を遅らせるようにしても良い。
分配遅延部でガス分配通路の通路面積を狭くしておけば、分配遅延部よりも下流のガスノズルへの燃料ガスの分配を遅延させることができる。更に、分配遅延部でガス分配通路が狭くなった部分の通路面積を、分配遅延部よりも下流に存在するガスノズルのノズル穴の合計面積よりも大きくしておけば、これらのガスノズルへの燃料ガスの流量が減少することがない。その結果、これらのガスノズルから燃料ガスが供給されるバーナーで、火力の低下や燃焼状態の悪化が生じる虞を回避することが可能となる。
また、上述した本発明の給湯器においては、分配遅延部よりも上流側のガスノズルから燃料ガスが供給されるバーナーの中の少なくとも1つに対しては、バーナーの炎を検知する炎検知器を設けることとしても良い。
上述した本発明の給湯器の点火時には、分配遅延部よりも上流側のガスノズルに対応するバーナーで燃焼を開始した後、その炎を、分配遅延部よりも下流側のガスノズルに対応するバーナーに火移りさせるようになっている。従って、分配遅延部よりも上流側のガスノズルから燃料ガスが供給されるバーナーの中の少なくとも1つに対して炎検知器を設けておけば、何らかの理由で点火に失敗した場合でも、そのことを確実に検知することが可能となる。
本実施例の給湯器1の大まかな構造を示した説明図である。 本実施例の給湯器1に搭載されたガスマニホールド10およびバーナー3の大まかな構造を示した説明図である。 ガスマニホールド10に形成されたガスノズル14の形状を示す説明図である。 一般的な給湯器91では点火時に爆発着火が発生することがある理由についての説明図である。 本実施例のガスマニホールド10の内部形状についての説明図である。 本実施例のガスマニホールド10の内部での燃料ガスの流れについての説明図である。 本実施例の給湯器1で燃焼を開始する様子を示した説明図である。 本実施例の給湯器1では爆発着火の発生を回避することが可能な理由についての説明図である。 第1変形例のガスマニホールド10の内部形状についての説明図である。 第2変形例のガスマニホールド10の内部形状についての説明図である。 第3変形例のガスマニホールド10の内部形状についての説明図である。 第4変形例のガスマニホールド10の内部形状についての説明図である。
図1は、本実施例の給湯器1の大まかな構造を示した説明図である。図示されるように給湯器1は、大きな矩形形状の燃焼缶2の内部に、熱交換器5や後述する複数のバーナー3が収納されると共に、燃焼缶2の側方には、ガスマニホールド10や点火プラグ7や炎検知器8が取り付けられ、更に、燃焼缶2の下方には、燃焼ファン4が取り付けられた構造となっている。図示しないガス配管からガスマニホールド10に燃料ガスを供給すると、燃料ガスはガスマニホールド10の内部を通って複数のバーナー3に分配される。また、燃焼ファン4を回転させると、燃料ガスの燃焼に必要な燃焼用空気が燃焼缶2の内部に供給される。更に、点火プラグ7から火花を飛ばすことによって、燃料ガスに点火することができ、燃料ガスが着火して発生した炎は、炎検知器8によって検出することができる。従って、点火プラグ7からの火花を飛ばしたにも拘わらず炎検知器8で炎が検出できなかった場合は、何らかの理由で点火に失敗したものと考えられるので、再び点火プラグ7から火花を飛ばすことによって再点火する。
こうして燃料ガスを燃焼させることによって生じた高温の燃焼ガスは、熱交換器5を通過した後、燃焼缶2の上部に設けられた排気口6から外部に排出される。熱交換器5は、蛇行させた金属パイプの外側に複数枚の金属フィンが取り付けられた構造となっており、金属パイプの内部を水が流れるようになっている。高温の燃焼ガスは、複数枚の金属フィンの間を通過し、この際に、金属パイプ内を流れる水と熱交換して、湯が生成されるようになっている。
図2は、燃焼缶2の内部に収納された複数のバーナー3の形状と、ガスマニホールド10の内部の構造を示した説明図である。1つ1つのバーナー3は扁平な細長形状に形成されており、主に2枚の板金部材を向かい合わせに組み合わせることによって形成されている。バーナー3の一端側には、2枚の板金部材が向かい合わせになって開口部3aが形成されており、バーナー3の上端側には、板金部材が向かい合わせになった隙間に別部材が嵌め込まれることによって複数の炎口3bが形成されている。そして、複数の炎口3bが形成された上端側と、一端側の開口部3aとの間には、板金部材が向かい合わされて混合通路3cが形成されている。燃焼缶2の内部には、このような複数のバーナー3が一方向に配列された状態で収納されている。尚、図2では、図示の都合上から、一部のバーナー3(図面上で右側に表示された6つのバーナー3)については、配列する前の状態で表示されている。
ガスマニホールド10は、アルミダイカスト製のマニホールド本体11に、板金製のマニホールドカバー12を、複数本の取付ネジ13によってネジ止めした構造となっている。マニホールド本体11には、複数のバーナー3が配列された方向(図2では水平方向)にガス分配通路10aが延設されており、そのガス分配通路10aに下方からガス供給通路10bが接続されることによって、略T字形状の通路を形成している。燃料ガスは、図示しないガス配管からガス供給通路10bの下方に供給され、供給された燃料ガスは、ガス供給通路10bを上昇してガス分配通路10aに達した後、左右に分かれてガス分配通路10a内を流れていく。また、ガス分配通路10aには、複数のガスノズル14が設けられている。
図3は、ガスマニホールド10のマニホールド本体11をバーナー3の側から見ることによって、マニホールド本体11に突設されたガスノズル14の形状を示した説明図である。図3(a)に示されるように、マニホールド本体11のバーナー3側には、複数のガスノズル14が列状に突設されている。これらのガスノズル14は、一方向に配列されているバーナー3の個数と同じ個数が、バーナー3同士の間隔と同じ間隔で形成されており、それぞれのガスノズル14が形成されている位置は、対応するバーナー3の開口部3aが開口する位置となっている。
図3(b)には、一部のガスノズル14を拡大して表示することによって、ガスノズル14の詳細な形状が示されている。図示されるように、ガスノズル14は、大まかには円錐形の頂部を平坦にした形状となっており、平坦な頂部の中央には、ガス分配通路10aまで貫通するノズル穴14aが穿設されている。このため、ガス分配通路10aに流入した燃料ガスは、ガスノズル14のノズル穴14aから、バーナー3の開口部3aに向かって噴き出されることになる。図3(b)中に示した破線の矢印は、ガスノズル14のノズル穴14aから燃料ガスが噴き出される様子を表している。また、この時、ガスノズル14の周囲に存在する空気も、燃料ガスの流れに巻き込まれるようにして、バーナー3の開口部3aに向かって流れていく。図3(b)中に示した実線の矢印は、このような空気の流れを表している。バーナー3の開口部3aには、こうしてガスノズル14から噴き出した燃料ガスおよび空気が流入する。
そして、図2を用いて前述したように、バーナー3の開口部3aは混合通路3cに繋がっており、開口部3aから流入した燃料ガスおよび空気は混合通路3cを通過する際に混合して、バーナー3の上端に形成された複数の炎口3bから流出する。更に、バーナー3の上方には点火プラグ7が設けられているので(図2参照)、点火プラグ7から火花を飛ばすことによって、複数のバーナー3の中の一部のバーナー3に点火することができる。そして、一部のバーナー3を点火することができれば、そのバーナー3の炎が次々と隣のバーナー3に火移りすることによって、全てのバーナー3で燃焼が開始される。尚、以上の説明から明らかなように、複数のバーナー3の中には、点火プラグ7からの火花によって着火するバーナー3と、隣接するバーナー3の炎が火移りすることによって着火するバーナー3とが存在する。これらを区別する必要がある場合には、前者のバーナー3を「被点火バーナー」と呼び、後者のバーナー3を「火移着火バーナー」と呼んで区別するものとする。
また、点火プラグ7から火花を飛ばしても、何らかの理由でバーナー3に点火することができない場合も発生する。このような場合を検知するために、炎を検知する炎検知器8が設けられており、炎検知器8で炎が検知されなかった場合は、点火に失敗したものと判断して、再び点火プラグ7から火花を飛ばすことによって再点火を試みる。その結果、バーナー3に点火することができれば、そのバーナー3の炎が次々と隣のバーナー3に火移りすることによって、全てのバーナー3で燃焼を開始することができる。もっとも、特に対策をしていない給湯器では、点火プラグ7で再点火する際に、燃焼缶2内に滞留している燃料ガスが爆発的に着火する爆発着火が発生することがある。
図4は、未対策の給湯器91では、点火時に爆発着火が発生する理由を示した説明図である。未対策の給湯器91で点火する際には、燃焼ファン4を回転させて燃焼缶2内に燃焼用空気を供給し、更に、点火プラグ7から火花を飛ばした状態で、ガスマニホールド10の入口に取り付けられたガス制御弁9を開くことによって、燃料ガスの供給を開始する。尚、図4(a)中で、点火プラグ7からの火花が飛んでいるバーナー3が被点火バーナー3fであり、それ以外のバーナー3が火移着火バーナー3sである。ガスマニホールド10に供給された燃料ガスは、ガス供給通路10bを通ってガス分配通路10aに流入する。図4(a)中で細かい斜線を付した部分は、燃料ガスが存在する領域を表している。この段階では、燃料ガスは未だバーナー3には届いていないので、点火プラグ7から火花を飛ばしても燃料ガスに着火することはないが、その間も、燃料ガスはガス分配通路10a内を広がって行く。そして、ガスノズル14からバーナー3に向かって噴出されて、その燃料ガスがバーナー3の内部で空気と混合した後、バーナー3から流出するようになる。図4(b)中で粗い斜線を付した部分は、バーナー3内で空気と混合済みの燃料ガスが存在する領域を表している。従って、バーナー3から燃料ガスが流出してくるまで点火プラグ7から火花を飛ばしていれば、被点火バーナー3fに点火することができる。そして、被点火バーナー3fで燃料ガスが燃焼することによって生じる炎を、隣接する火移着火バーナー3sに火移りさせ、その火移着火バーナー3sの炎を更に隣接する火移着火バーナー3sに火移りさせていくことによって、全てのバーナー3で燃焼を開始することができる。
ところが、図4(b)に示した段階まで火花を飛ばしていても、何らかの理由で被点火バーナー3fに点火することができないことがある。この場合は、再び点火を試みるために、点火プラグ7からの放電を一旦中止するが、この間も燃料ガスはガスマニホールド10に供給されるから、ガスノズル14からは燃料ガスが噴出され、その燃料ガスがバーナー3内で空気と混合してバーナー3から流出する。その結果、図4(c)に示したように、バーナー3内で空気と混合済みの燃料ガスが燃焼缶2の内部に滞留した状態となる。そして、再び点火プラグ7から火花を飛ばした時に、燃焼缶2の内部に滞留していた混合済みの燃料ガスが一気に着火すると、いわゆる爆発着火が発生することになる(図4(d)参照)。
このような爆発着火の発生を回避するためには、火花を飛ばしても点火できなかったことを検知した段階で、燃焼ファン4を回転させたまま、ガス制御弁9を閉じて燃料ガスの供給を中止することによって、燃焼缶2内に滞留した燃料ガスをパージすればよいが、これでは再点火するまでに時間が掛かってしまう。そこで、本実施例の給湯器1は、ガスマニホールド10の形状を工夫することによって、爆発着火の発生を回避する。
図5は、本実施例のガスマニホールド10の内部形状を示した説明図である。図2を用いて前述したように、ガスマニホールド10は、マニホールド本体11にマニホールドカバー12を取り付けることによって形成されているが、図5では、ガスマニホールド10の内部を示す目的から、マニホールドカバー12を取り除いた状態で表示されている。図示されるように、本実施例のガスマニホールド10には、複数のガスノズル14が形成されたガス分配通路10aの途中に、ガス分配通路10aの通路面積を狭くするような凸部15が形成されている。また、凸部15が形成されている位置は、ガス分配通路10aにガス供給通路10bが接続された箇所から、ガス分配通路10aを左側あるいは右側に向かって進んだ途中の位置に設定されている。図5に示した例では、ガス分配通路10aを左側に進んで一番奥から3つめのガスノズル14の手前側(従って、4つめのガスノズル14の奥側)の位置と、ガス分配通路10aの右側に進んで一番奥から3つめのガスノズル14の手前側(従って、4つめのガスノズル14の奥側)の位置とに形成されている。従って、左右の何れの凸部15についても、ガス分配通路10aの一番奥から3つめのガスノズル14の手前側に形成されていることになるが、左側の凸部15と右側の凸部15とは、それぞれの側の一番奥から数えて異なる数のガスノズル14の位置に形成しても良い。
尚、このようにガス分配通路10a内の2箇所に凸部15を形成することによって、ガス分配通路10aに形成されている複数のガスノズル14は、2つの凸部15の間に存在するガスノズル14と、凸部15よりも奥側に存在するガスノズル14とに区分されることになる。2つの凸部15の間の部分は、ガス供給通路10bがガス分配通路10aに合流する部分でもあるから、以下では、2つの凸部15の間に存在するガスノズル14を「合流部ガスノズル14f」と呼び、凸部15よりも奥側に存在するガスノズル14を「奥側ガスノズル14s」と呼んで区別することがあるものとする。
また、凸部15によって絞られた部分のガス分配通路10aの通路断面積は、その凸部15よりも奥側に存在する全てのガスノズル14(奥側ガスノズル14s)のノズル穴14aの合計面積よりも大きくなるように設定しておく必要がある。例えば、図5に示した例では、左側の凸部15よりも奥側には、3つの奥側ガスノズル14sが存在している。従って、左側の凸部15によって絞られた部分のガス分配通路10aの通路断面積SsLは、ノズル穴14aの面積をSnとすると、Snの3倍よりも大きな面積としておく必要がある。また、右側の凸部15についても、この凸部15よりも奥側には3つの奥側ガスノズル14sが存在しているから、右側の凸部15によって絞られた部分のガス分配通路10aの通路断面積SsRは、Snの3倍よりも大きな面積としておく必要がある。更に、これらの通路断面積SsL,SsRは、凸部15よりも奥側に存在する奥側ガスノズル14sのノズル穴14aの合計面積(ここでは、Snの3倍)に対して、2倍よりは大きく、5倍よりは小さな面積に設定するのが望ましいことが経験上から分かっている。この点については、後ほど改めて説明する。
図6は、ガス分配通路10aに形成された凸部15が、ガスマニホールド10の内部での燃料ガスの流れに与える影響を示した説明図である。図中に破線の矢印で示したように、ガス供給通路10bの下方のガス流入口11cから流入した燃料ガスは、ガス供給通路10b内を進んでガス分配通路10aに合流する。この時、燃料ガスの多くは、ガス分配通路10aを横切ってガス分配通路10aの上壁面に突き当たると、そこから左右に分かれた後、壁面に沿ってガス分配通路10a内を流れていく。凸部15は、この流れを遮る位置に設けられている。このため燃料ガスは、凸部15を迂回して流れることになり、凸部15よりも奥側に存在する奥側ガスノズル14sには、凸部15よりも手前側に存在する合流部ガスノズル14fよりも、燃料ガスの供給が遅れることになる。このように、凸部15は、奥側ガスノズル14sへの燃料ガスの分配を遅らせる機能を有していることになる。尚、本実施例の凸部15は本発明の「分配遅延部」に該当する。
また、ガスマニホールド10内に凸部15を備える本実施例の給湯器1の点火動作は次のようなものとなる。図7は、本実施例の給湯器1で燃焼を開始する様子を示した説明図である。本実施例の給湯器1の場合でも、図4を用いて前述した未対策の給湯器91と同様に、バーナー3に点火する際には、燃焼ファン4を回転させて燃焼缶2内に燃焼用空気を供給し、更に、点火プラグ7から火花を飛ばした状態で、ガスマニホールド10の入口に取り付けられたガス制御弁9を開くことによって、燃料ガスの供給を開始する。図7(a)中で細かい斜線を付した部分は、燃料ガスが存在する領域を表している。
燃料ガスはガス分配通路10a内を広がって行くが、本実施例のガスマニホールド10はガス分配通路10aに凸部15が設けられているので、左右の凸部15よりも奥側の部分では燃料ガスの分配が遅延する。このため、凸部15よりも奥側に存在するガスノズル14(すなわち奥側ガスノズル14s)よりも先に、左右の凸部15の間に存在するガスノズル14(すなわち合流部ガスノズル14f)から燃料ガスが噴出して、対応するバーナー3内で空気と混合した後、バーナー3から流出する。図7(b)中で粗い斜線を付した部分は、バーナー3内で空気と混合済みの燃料ガスが存在する領域を表している。そして、合流部ガスノズル14fから燃料ガスが供給されるバーナー3の中には、点火プラグ7によって点火される被点火バーナー3fも含まれている。従って、点火プラグ7から火花を飛ばしていれば、被点火バーナー3fに点火することができ、更に、合流部ガスノズル14fから燃料ガスが供給されるバーナー3にも炎を火移りさせることができる。
その結果、図7(c)に示したように、先ず初めに、合流部ガスノズル14fから燃料ガスが供給されるバーナー3で燃焼が開始される。また、合流部ガスノズル14fから燃料ガスが供給されるバーナー3の中には、炎検知器8が炎を検知するバーナー3も含まれている。従って、合流部ガスノズル14fから燃料ガスが供給されるバーナー3で燃焼が開始されれば、炎検知器8で炎が検知されることになる。尚、本実施例では、複数の合流部ガスノズル14fによって形成されるノズル列が、本発明における「点火位置ノズル列」に対応する。また、合流部ガスノズル14fを除いた残りのガスノズル14(すなわち奥側ガスノズル14s)によって形成されるノズル列が、本発明における「残余ノズル列」に対応する。
また、凸部15よりも奥側に存在するガスノズル14(すなわち奥側ガスノズル14s)は、合流部ガスノズル14fよりも燃料ガスが遅れて供給される。このため、図7(c)に示されるように、合流部ガスノズル14fが燃料ガスを供給するバーナー3で燃焼が開始されても、奥側ガスノズル14sが燃料ガスを供給するバーナー3からは、まだ燃料ガスが流出していないので、これらのバーナー3には炎が火移りしない。しかし、これらのバーナー3についても、やがては奥側ガスノズル14sから供給された燃料ガスが流出して、その燃料ガスに炎が火移りする。その結果、図7(d)に示すように、全てのバーナー3で燃焼が開始されることになる。
このように本実施例の給湯器1では、燃焼缶2の内部に収納された全てのバーナー3に対して同時に火移りさせるのではなく、合流部ガスノズル14fから燃料ガスが供給されるバーナー3に火移りさせる。そして、これらのバーナー3で燃焼が開始された状態で、残りのバーナー3からも燃料ガスを流出させて火移りさせることによって、二段階の火移りを実現している。その結果、何らかの理由で点火に失敗した場合でも、爆発着火の発生を回避することが可能となる。
図8は、本実施例の給湯器1で爆発着火の発生を回避することが可能な理由を示した説明図である。図8(a)は、前述した図7(b)の状態で、点火プラグ7から火花を飛ばしている様子を表している。2つの凸部15の間に存在するガスノズル14(すなわち合流部ガスノズル14f)が燃料ガスを供給されるバーナー3からは燃料ガスが流出しているので、通常であれば、被点火バーナー3fを含むこれらのバーナー3で燃焼が開始されるが、何らかの理由で被点火バーナー3fに点火できないことがある。この場合は、炎検知器8で炎が検知されないので、点火プラグ7からの放電を一旦中止して再点火を試みる。ここで、本実施例のガスマニホールド10にはガス分配通路10aに凸部15が設けられているので、凸部15よりも奥側のガス分配通路10aには遅れて燃料ガスが流入する。このため、再点火のために点火プラグ7からの放電を中止している間に、凸部15よりも奥側に存在する奥側ガスノズル14sまで燃料ガスが流入するものの、奥側ガスノズル14sから噴射された燃料ガスが、対応するバーナー3から流出するまでには到らない(図8(b)参照)。そして、再び点火プラグ7から火花を飛ばして点火する段階になって、これらのバーナー3から燃料ガスが流出するようになっても、燃焼缶2の内部に大量の燃料ガスが滞留することはない。このため、点火プラグ7で再点火した際に爆発着火が発生する事態を回避することが可能となる。
また、再点火する時点で、奥側ガスノズル14sが燃料ガスを供給するバーナー3から燃料ガスが流出していた場合は、これらのバーナー3も含めて全てのバーナー3に一気に火移りすることになる。しかし、この場合でも、未対策の給湯器91で隣接するバーナー3からの火移りで燃焼を開始する場合と同様に考えることができるので、爆発着火が発生することはない。そして、点火プラグ7で点火に失敗した場合でも、再点火する前に燃焼缶2内に滞留している燃料ガスをパージする必要がないので、迅速に再点火することが可能となる。加えて、ガスマニホールド10のガス分配通路10a内に凸部15を設ければ良く、他には特別な装置や制御などを要しないので、単純な構造で、且つ、簡単に、爆発着火の発生を回避することが可能となる。
以上に説明したように、本実施例の給湯器1では、ガスマニホールド10のガス分配通路10aに凸部15を設けて、凸部15よりも奥側に存在する奥側ガスノズル14sには、燃料ガスが分配されることを遅らせることによって、爆発着火の発生を回避している。もっとも、凸部15の役割は、奥側ガスノズル14sへの燃料ガスの分配を遅らせることであって、奥側ガスノズル14sに供給される燃料ガスの流量を絞ることではない。仮に、燃料ガスの流量を絞ってしまうと、奥側ガスノズル14sから噴出する燃料ガスが減少してしまい、奥側ガスノズル14sに対応するバーナー3での火力の低下や、燃焼状態の悪化を招く虞がある。このことから、凸部15によって絞られた部分でのガス分配通路10aの断面積は、その凸部15よりも奥側に存在する全ての奥側ガスノズル14sについてのノズル穴14aの合計面積よりも、大きくしておく必要がある。
また、経験上からは、ノズル穴14aの合計面積の2倍よりも大きくすることが望ましいことが分かっている。また、凸部15で絞られた部分でのガス分配通路10aの面積が大きくなると、燃料ガスの分配を遅らせるという凸部15の機能が低下する。このことから、凸部15で絞られた部分のガス分配通路10aの面積は、その凸部15よりも奥側に存在する全ての奥側ガスノズル14sのノズル穴14aの合計面積の5倍よりも、小さな面積としておくことが望ましい。このようにしておけば、火力の低下や燃焼状態の悪化を招くことなく、爆発着火の発生を回避することが可能となる。
上述した本実施例のガスマニホールド10には、幾つかの変形例が存在する。すなわち、上述した実施例のガスマニホールド10では、ガス供給通路10bから見て、向こう側に存在するガス分配通路10aの壁面から凸部15が突設されているものとして説明した。しかし、凸部15は、凸部15よりも奥側のガス分配通路10aに燃料ガスが流入することを遅らせることができるのであれば、別の位置に設けることとしても良い。例えば、図9に示したように、ガス供給通路10bがガス分配通路10aに合流する部分で、ガス供給通路10bの壁面を延長してガス分配通路10a内に突出させることによって凸部15を設けても良い。あるいは、図10に例示したように、ガス分配通路10aを横断する低いリブ状の凸部15を設けても良い。これらの場合でも、凸部15がガス分配通路10aを絞る部分の面積を適切に設定しておけば、凸部15よりも奥側に存在する奥側ガスノズル14sへの燃料ガスの分配を遅らせることができるので、爆発着火の発生を回避することが可能となる。
あるいは、複数種類の凸部15を組み合わせて設けることで、複数段階にガス分配通路10aを絞るようにしても良い。例えば、図11に示した例では、前述した本実施例のガスマニホールド10と同様な凸部15aと、図9に例示した変形例のガスマニホールド10と同様な凸部15bとが設けられている。このため、ガス分配通路10aは、凸部15bの部分で絞られた後、更に、凸部15aの部分でも絞られている。このような場合は、凸部15aが絞った部分のガス分配通路10aの面積を、凸部15aより奥側に存在するガスノズル14(すなわち、奥側ガスノズル14sa)のノズル穴14aの合計面積よりも大きく設定し、更に、凸部15bが絞った部分のガス分配通路10aの面積を、凸部15bより奥側に存在するガスノズル14(すなわち、奥側ガスノズル14saおよび奥側ガスノズル14sb)のノズル穴14aの合計面積よりも大きく設定する。こうすれば、火力の低下や燃焼状態の悪化を招くことなく、爆発着火の発生を確実に回避することが可能となる。
また、上述した本実施例および変形例のガスマニホールド10は、ガス供給通路10bがガス分配通路10aに対してT字形状に接続されているものとして説明したが、ガス供給通路10bはガス分配通路10aに対して必ずしもT字形状に接続されていなくても構わない。例えば、図12に例示したように、ガス供給通路10bがガス分配通路10aに対してL字形状に接続されていても良い。このような場合でも、ガス分配通路10aにガス供給通路10bが接続された箇所から、ガス分配通路10aを奥側に進んだ途中の位置に凸部15を設けておけば良い。更に、凸部15で絞られた部分のガス分配通路10aの面積を、その凸部15よりも奥側に存在する全ての奥側ガスノズル14sのノズル穴14aの合計面積よりも大きく(望ましくは、合計面積の2倍〜5倍の範囲に)設定しておけば、凸部15よりも奥側への燃料ガスの分配を遅らせることができるので、爆発着火の発生を防止することが可能となる。
以上、本実施例および変形例の給湯器1について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
1…給湯器、 2…燃焼缶、 3…バーナー、
3f…被点火バーナー、 3s…火移着火バーナー、 4…燃焼ファン、
5…熱交換器、 6…排気口、 7…点火プラグ、
8…炎検知器、 9…ガス制御弁、 10…ガスマニホールド、
10a…ガス分配通路、 10b…ガス供給通路、 11…マニホールド本体、
12…マニホールドカバー、 14…ガスノズル、 14a…ノズル穴、
14f…合流部ガスノズル、 14s…奥側ガスノズル、 15…凸部。

Claims (5)

  1. 細長形状に形成された複数のバーナーと、該複数のバーナーが一方向に配列された状態で収容する燃焼缶と、該燃焼缶の側方に搭載されて、前記複数のバーナーの各々に対して燃料ガスを供給するガスノズルが複数設けられたガスマニホールドと、前記複数のバーナーに燃焼用空気を供給する燃焼ファンと、前記バーナーから流出した前記燃料ガスに点火する点火プラグと、前記複数のバーナーで前記燃料ガスが燃焼することによって生じた燃焼ガスを排出する排気口と、前記複数のバーナーで生じた前記燃焼ガスが前記排気口に向かう経路上に設けられて、前記燃焼ガスと水とを熱交換させることによって湯を生成する熱交換器とを備える給湯器において、
    前記複数のバーナーには、
    前記点火プラグによって点火される被点火バーナーと、
    隣接する前記バーナーの炎が火移りすることによって着火する火移着火バーナーと
    が設けられており、
    前記マニホールドは、
    前記複数のバーナーが配列された方向に延設されて、前記複数のガスノズルが列状に設けられ、該複数のガスノズルに前記燃料ガスを分配するガス分配通路と、
    前記ガス分配通路に接続されて、該ガス分配通路に前記燃料ガスを供給するガス供給通路と
    を備えており、
    前記列状に形成された複数のガスノズルには、
    前記被点火バーナーに前記燃料ガスを供給するガスノズルを含んだ所定の複数個の前記ガスノズルによって形成された点火位置ノズル列と、
    前記複数のガスノズルから前記点火位置ノズル列を除いた残余の前記ガスノズルによって形成された残余ノズル列と
    が設けられており、
    前記ガスマニホールドの前記ガス分配通路は、前記点火位置ノズル列が形成されている部分で前記ガス供給通路が接続されており、
    前記点火位置ノズル列が形成されている部分の前記ガス分配通路と、前記残余ノズル列が形成されている部分の前記ガス分配通路との間には、前記ガス供給通路から供給された前記燃料ガスの分配を遅らせる分配遅延部が形成されている
    ことを特徴とする給湯器。
  2. 請求項1に記載の給湯器であって、
    前記分配遅延部は、前記ガス分配通路の内壁の一部を突設させることによって形成されている
    ことを特徴とする給湯器。
  3. 請求項1に記載の給湯器であって、
    前記分配遅延部は、前記ガス分配通路に前記燃料ガスを供給する前記ガス供給通路の壁面を、前記ガス分配通路内に突設させることによって形成されている
    ことを特徴とする給湯器。
  4. 請求項1または請求項3の何れか一項に記載の給湯器であって、
    前記分配遅延部は、該分配遅延部の下流に存在する前記ガスノズルのノズル穴の合計面積よりも小さくならない範囲で、前記ガス分配通路の通路面積を狭くすることによって、前記燃料ガスの分配を遅らせる
    ことを特徴とする給湯器。
  5. 請求項1または請求項4の何れか一項に記載の給湯器であって、
    前記点火位置ノズル列から前記燃料ガスが供給される複数の前記バーナーの中の少なくとも1つに対しては、該バーナーの炎を検知する炎検知器が設けられている
    ことを特徴とする給湯器。
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