JP7046459B2 - バーナー装置及び加熱処理設備 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料供給管の外周側に空気供給管が設けられ、燃料供給管を通して導かれた燃料と、前記の空気供給管を通して燃料供給管の外周側に導かれる空気とを混合させて燃焼させるバーナー装置及びこのようなバーナー装置を用いた加熱処理設備に関するものである。特に、前記のバーナー装置において、燃料供給管を通して供給する燃料の量を少なくして、燃焼量を小さくした場合においても、前記の燃料が空気供給管を通して燃料供給管の外周側に導かれる空気と適切に混合されて火炎が適切に保持され、バーナーのターンダウン比を大きくすることができると共に、燃料供給管を通して供給する燃料の量を多くして燃焼量を大きく増加させた場合には、広い範囲で燃焼させて、NOxの発生を低減できるようにした点に特徴を有するものである。
従来から、工業炉等の加熱処理設備においては、燃料供給管の外周側に空気供給管が設けられ、燃料供給管を通して導かれる燃料と、前記の空気供給管を通して燃料供給管の外周側に導かれる空気とを混合させて燃焼させるバーナー装置が広く利用されている。
ここで、このようなバーナー装置においては、一般に、炉の運転開始時や保熱時等には、燃料供給管を通して導かれる燃料の量や空気供給管を通して燃料供給管の外周側に導かれる空気の量が少なくして、低燃焼状態(ターンダウン状態)で燃焼を行うようにしている。
しかし、このような低燃焼状態で燃焼を行うようにした場合、空気供給管を通して供給される空気と、燃料供給管を通して供給される燃料とが十分に混合されず、バーナー装置における火炎が不安定になり、特に、燃料供給管を通して供給される燃料に対して空気供給管を通して供給される空気の位置が遠くなると、一層、燃料と空気とが適切に混合されなくなって燃焼を継続させることが困難になり、大きなターンダウン比を確保することができなくなるという問題があった。
このため、従来においては、炉の運転開始時や保熱時等に、バーナー装置における火炎が不安定になって消えた場合等に対応するため、バーナー装置にパイロットバーナーや電気式着火装置を設けることが行われていた。
しかし、このようにバーナー装置にパイロットバーナーや電気式着火装置を設けるようにした場合、パイロットバーナーに燃料等を別に供給させる設備等が必要になり、これらの設備に要するコストが高くつくと共に、バーナー装置における火炎が消えたことを適切に検知して、パイロットバーナーや電気式着火装置を作動させる制御が必要になって、装置が大型化するなどの問題があった。
一方、炉内に導かれた被加熱物を急速に加熱させるように、燃料供給管を通して供給する燃料の量を多くすると共に、燃料供給管の近くに設けられた空気供給管を通して燃料に供給する空気の量を多くして、燃料を炉内で燃焼させる燃焼温度を高くした場合には、燃焼時におけるNOxの発生量が増加するという問題が存在した。
また、従来においては、特許文献1に示されるように、燃料供給管の外周側に設けた空気供給管を進退させて、燃料供給管と空気供給管との先端部における開口面積を変更させて、燃料供給管の外周側に設けた空気供給管の先端から噴出させる空気の流速を変更させるようにしたものが提案されている。
しかし、このように燃料供給管の外周側に設けた空気供給管を進退させて、燃料供給管と空気供給管との先端部における開口面積を変更させる場合、構造が複雑になると共に、空気供給管との先端部の熱変形や煤の付着によって動作トラブルが生じるという問題があり、また従来における前記のような問題を解決することも困難であった。
また、従来においては、特許文献2、3、4に示されるように、燃料を供給する燃料供給管の外周側に、空気を供給する多重の空気供給管を設け、燃料供給管から供給された燃料に、各空気供給管から供給させた空気を順々に混合させ、燃料供給管から供給された燃料を広い範囲で燃焼させて、炉内において燃料を燃焼させた際の燃焼温度が高くなるのを抑制し、燃焼時におけるNOxの発生量を減少させるようにしたものが提案されている。
ここで、これらの特許文献2、3、4に示されるものにおいては、空気供給管から供給させる空気を変化させる場合、各空気供給管から供給させる空気量が同じように変化して、各空気供給管から供給させる空気量を個別に変化させることができなかった。このため、これらの特許文献2、3、4に示されるものにおいても、前記のように炉の運転開始時や保熱時等には、燃料供給管を通して導かれる燃料の量や空気供給管を通して燃料供給管の外周側に導かれる空気の量が少なくして、低燃焼状態で燃焼を行う場合には、空気供給管から供給させる空気の量を少なくした場合に、空気を噴射する流速が遅くなりすぎて、バーナー装置における火炎が不安定になって安定した燃焼を継続させることが困難になったり、失火したりして、大きなターンダウン比を確保することができないという問題が依然として存在した。
特公昭63-3206号公報 実開昭50-128140号公報 実開昭54-80040号公報 実開昭63-61608号公報
本発明は、燃料供給管の外周側に空気供給管が設けられ、燃料供給管を通して導かれた燃料と、前記の空気供給管を通して燃料供給管の外周側に導かれる空気とを混合させて燃焼させるバーナー装置及びこのようなバーナー装置を用いた加熱処理設備における前記のような問題を解決することを課題とするものである。
特に、前記のようなバーナー装置を用い、燃料供給管を通して供給する燃料の量を少なくして燃焼量を小さくした場合においても、前記の燃料が空気供給管を通して燃料供給管の外周側に導かれる空気と適切に混合されて火炎が適切に保持され、バーナーのターンダウン比を大きくすることができると共に、燃料供給管を通して供給する燃料の量を多くして燃焼量を大きく増加させた場合には、広い範囲で燃焼させて、NOxの発生を低減できるようにすることを課題とするものである。
本発明に係るバーナー装置においては、前記のような課題を解決するため、燃料供給管の外周側に空気供給管を設け、前記の燃料供給管を通して供給される燃料と、前記の空気供給管を通して燃料供給管の外周側に導かれる空気とを混合させて燃焼させるバーナー装置において、前記の燃料供給管の外周に3重以上の空気供給管を設け、前記の燃料供給管を通して供給される燃料の量を燃料調整バルブによって調整させると共に、前記の3重以上の各空気供給管に、それぞれ空気の供給を制御する制御バルブを設け、前記の燃料調整バルブにより燃料供給管を通して供給する燃料の量を少なくする場合に、前記の制御バルブにより燃料供給管に最も近い外周側に位置する空気供給管から空気を供給する一方、前記の燃料調整バルブにより燃料供給管を通して供給する燃料の量を多くすると共に、前記の制御バルブにより空気供給管を通して燃料に供給する空気の量を多くして燃焼量を大きくする場合に、前記の制御バルブにより燃料供給管から離れた外周側に位置する各空気供給管から供給させる空気の量を増加させるようにした
ここで、本発明におけるバーナー装置においては、燃料供給管に最も近い外周側に位置する空気供給管よりも外周側に位置する各空気供給管の先端面に、それぞれ複数の円弧状になった噴出口を設けることができる。
また、本発明におけるバーナー装置においては、前記の燃料供給管の外周に3重になった空気供給管を設け、前記の燃料調整バルブにより燃料供給管を通して供給する燃料の量を多くすると共に、前記の制御バルブにより空気供給管を通して燃料に供給する空気の量を多くして燃焼量を大きくする場合に、燃料供給管に最も近い外周側に位置する第1の空気供給管から空気を供給すると共に、燃料供給管に最も離れた外周側に位置する第3の空気供給管から空気を供給し、燃料供給管を通して供給された燃料を、第1の空気供給管から供給された空気と混合させ、さらに第3の空気供給管から供給された空気と混合させて燃焼させるようにすることができる。
また、本発明におけるバーナー装置においては、前記の空気供給管に設ける制御バルブとして、各空気供給管に供給する空気の量を調整する流量調整バルブを設けることができる。
そして、前記のように各空気供給管に設ける制御バルブに空気の量を調整する流量調整バルブを設けると、各空気供給管に供給する空気の量を、バーナー装置における燃焼目的などに応じて適切に調整することができる。
また、本発明に係る加熱処理設備においては、前記のようなバーナー装置を用い、前記の燃料調整バルブにより燃料供給管を通して供給する燃料の量を少なくする場合に、前記の制御バルブにより燃料供給管に最も近い外周側に位置する空気供給管から空気を供給して、燃料供給管から供給された燃料と速やかに混合させて燃料を燃焼させる一方、前記の燃料調整バルブにより燃料供給管を通して供給する燃料の量を多くすると共に、前記の制御バルブにより空気供給管を通して燃料に供給する空気の量を多くして燃焼量を大きくする場合に、前記の制御バルブにより燃料供給管から離れた外周側に位置する各空気供給管から供給させる空気の量を増加させて、燃料を広い範囲で燃焼させるようにした。
そして、この加熱処理設備において、前記の燃料供給管を通して供給される燃料に対応させて適当な空気供給管を通して空気の供給し、燃料供給管を通して供給させる燃料と空気供給管を通して供給させる空気とを適切に混合させて燃焼させることができる。
また、本発明に係る加熱処理設備において、前記の3重以上の各空気供給管に設ける制御バルブとして、各空気供給管に供給する空気の量を調整する流量調整バルブを設けた場合には、前記の燃料供給管を通して供給される燃料の量を調整すると共に、各空気供給管に供給する空気の量を流量調整バルブによって調整することができる。
そして、この加熱処理設備においては、前記の燃料供給管に供給する燃料の量と、前記の各空気供給管に供給する空気の量を制御して燃料の燃焼を制御することができ、前記のように燃料供給管を通して供給させる燃料の量を少なくする場合等においては、この燃料供給管に最も近い外周における空気供給管から必要な量の空気を供給し、この空気を燃料供給管から供給された燃料と速やかに混合させて燃料を燃焼させる一方、燃料供給管を通して供給させる燃料の量を多くして、燃焼量を大きくさせる場合等においては、燃料供給管に離れた外周側における各空気供給管から供給させる空気量を増加させて、燃料を広い範囲で燃焼させることができる。
本発明におけるバーナー装置において、炉の運転開始時や保熱時等のように、燃料供給管を通して供給する燃料の量を少なくする場合には、この燃料供給管に最も近い外周における空気供給管から必要な量の空気を供給し、この空気を燃料供給管から供給された燃料と速やかに混合させて、燃料を燃焼させるようにすることができ、バーナーのターンダウン比を大きくすることができるようになる。
また、本発明におけるバーナー装置において、炉内に導かれた被加熱物を急速に加熱させる場合等において、燃料供給管を通して供給する燃料の量を多くすると共に空気供給管を通して燃料に供給する空気の量を多くして、燃焼量を大きくするにあたっては、燃料供給管に離れた外周側における各空気供給管から供給させる空気の量を増加させて、燃料を広い範囲で燃焼させるようにすることができ、燃焼時における火炎の温度が高くなるのを抑制して、NOxの発生を低減できるようになる。
本発明の実施形態におけるバーナー装置を炉に設けた状態を示し、燃料供給管の外周側に、第1の空気供給管と第2の空気供給管と第3の空気供給管との3重管を設け、前記の燃料供給管に供給する燃料の量を調整する燃料調整バルブを設けると共に、前記の第1~第3の各空気供給管に制御バルブとして、供給する空気の量を調整する各流量調整バルブ設けた状態を示した概略説明図である。 前記の実施形態におけるバーナー装置の概略正面図である。 前記の実施形態におけるバーナー装置において、燃料供給管を通して供給させる燃料の量を少なくする場合において、この燃料供給管に最も近い外周における第1の空気供給管における第1の流量調整バルブだけを開けて、第1の空気供給管から必要な空気を供給し、この空気を燃料供給管から供給された燃料と速やかに混合させて燃料を燃焼させる状態を示した概略説明図である。 前記の実施形態に使用するバーナー装置において、燃料供給管を通して供給させる燃料の量を多くして燃焼量を多くする場合の3つの例を示し、(A)は第1の空気供給管と第2の空気供給管とにおける各流量調整バルブを開けて、第1の空気供給管と第2の空気供給管とから必要な空気を供給し、この空気を燃料供給管から供給された燃料と混合させて燃料を燃焼させる状態を示した概略説明図、(B)は第1の空気供給管と第2の空気供給管と第3の空気供給管とにおける各流量調整バルブを開けて、第1の空気供給管と第2の空気供給管と第3の空気供給管とから必要な空気を供給し、この空気を燃料供給管から供給された燃料と混合させて燃料を燃焼させる状態を示した概略説明図、(C)は第1の空気供給管と第3の空気供給管とにおける各流量調整バルブを開けて、第1の空気供給管と第3の空気供給管とから必要な空気を供給し、この空気を燃料供給管から供給された燃料と混合させて燃料を燃焼させる状態を示した概略説明図である。
以下、本発明の実施形態に係るバーナー装置及び加熱処理設備を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係るバーナー装置及び加熱処理設備は、下記の実施形態に示したものに限定されず、発明の要旨を変更しない範囲において、適宜変更して実施できるものである。
この実施形態においては、図1に示すように、炉1の側壁1aにバーナー装置10を設けるようにしている。
ここで、この実施形態におけるバーナー装置10においては、図1に示すように、燃料Gを供給する燃料供給管11の外周側に、空気Aを供給するための3重になった第1~第3の3つの空気供給管12、13、14を設けている。
また、この実施形態におけるバーナー装置10においては、燃料供給管11に供給する燃料Gの量を調整する燃料調整バルブ11aを設けると共に、前記の第1~第3の3つの空気供給管12、13、14においても、制御バルブ12a、13a、14aとして、各空気供給管12、13、14に供給する空気Aの量を調整する第1~第3の流量調整バルブ12a、13a、14aを設けている。ここで、この実施形態においては、第1~第3の3つの空気供給管12、13、14に対して、それぞれ第1~第3の流量調整バルブ12a、13a、14aを設け、第1~第3の各空気供給管12、13、14に供給する空気Aの量を調整できるようにしたが、このような流量調整バルブ12a、13a、14aに代えて、第1~第3の各空気供給管12、13、14に空気Aを供給する否かのオン、オフを行うだけの制御バルブを設けるようにすることも可能である。なお、図に示した各バルブの開閉については、開の場合を白抜きで、閉の場合を黒塗りで示した。
ここで、この実施形態におけるバーナー装置10においては、図2に示すように、前記の燃料供給管11に最も近い第1の空気供給管12の先端の噴出口12bを、燃料供給管11の外周に沿ったリング状に形成している一方、第2の空気供給管13の先端面や第3の空気供給管14の先端面においては、それぞれ複数の円弧状になった噴出口13b、14bを、リング状で配置させた形状になっている。なお、第2の空気供給管13や第3の空気供給管14の先端における噴出口13b、14bを、第1の空気供給管12の先端の噴出口12bと同様にリング状に形成するようにしてもよい。
そして、この実施形態におけるバーナー装置10において、炉1の運転開始時や保熱時等のように、燃料の燃焼量を少なくする場合には、図3に示すように、燃料供給管11に設けられた燃料調整バルブ11aによって燃料供給管11に供給する燃料Gの量を少なくして、燃料供給管11の先端の燃料噴出口11bから炉1内に供給すると共に、前記の第2の空気供給管13に設けられた第2の流量調整バルブ13aと、第3の空気供給管14に設けられた第3の流量調整バルブ14aとを閉じて、第2の空気供給管13における噴出口13bと第3の空気供給管14における噴出口14bとから空気Aを供給させないようにした状態で、前記の第1の空気供給管12に設けた第1の流量調整バルブ12aを適当量開けて、この第1の空気供給管12の先端におけるリング状になった噴出口12bから、前記の燃料供給管11から供給された燃料Gの量に適した量の空気Aを供給し、前記の燃料Gと混合させて燃焼させるようにする。
このようにすると、空気Aの供給量を少なくしても、第1の空気供給管12の流路断面積が小さくなるため、火炎の形成に充分な噴射の流速が得られるので、火炎が不安定になったり、失火したりすることがなくなる。なお、炉1の運転開始時のように炉1内の温度が低く、燃料Gが燃焼する温度になっていない場合には、図示していないが、パイロットバーナー等を用いて着火させるようにする。
また、この実施形態におけるバーナー装置10において、燃料供給管11に設けた燃料調整バルブ11aをさらに開けて、燃料供給管11を通して燃料噴出口11bから炉1内に供給する燃料Gの量を多くして、大きな燃焼量が得られるようにするにあたっては、それぞれ必要とされる燃焼量や燃焼状態に対応するように、図4(A)~(C)に示すようにして燃焼させることができる。
そして、燃料供給管11を通して燃料噴出口11bから炉1内に供給する燃料Gの量を多くした場合において、図4(A)に示すように、前記の第3の空気供給管14に設けられた第3の流量調整バルブ14aを閉じた状態にする一方、前記の第1の空気供給管12における第1の流量調整バルブ12aと第2の空気供給管13における第2の流量調整バルブ13aとを開けて、第1の空気供給管12における噴出口12bと第2の空気供給管13における噴出口13bとから空気Aを供給させるようにする。このようにすると、燃料供給管11を通して燃料噴出口11bから炉1内に供給された燃料Gが、前記のように第1の空気供給管12における噴出口12bから供給された空気Aと混合され、さらに第1の空気供給管12に近い第2の空気供給管13における噴出口13bから供給された空気Aが混合されて燃焼され、燃料Gの量を多くして燃焼させる場合に、火炎の長さを短くして燃料Gを燃焼させることができるようになる。なお、この場合、燃料Gの量や空気Aの量が多くなると、火炎の温度が高くなってNOxが発生する可能性があるため、燃料Gの量や空気Aの量を適切に制御することが好ましい。
また、図4(B)に示すように、前記の第1の空気供給管12における第1の流量調整バルブ12aと第2の空気供給管13における第2の流量調整バルブ13aと第3の空気供給管14に設けられた第3の流量調整バルブ14aとの全てを開けて、第1の空気供給管12における噴出口12bと第2の空気供給管13における噴出口13bと第3の空気供給管14における噴出口14bとから空気を供給させるようにする。このようにすると、燃料供給管11を通して燃料噴出口11bから炉1内に供給された燃料Gが、前記のように第1の空気供給管12における噴出口12bから供給された空気Aと混合され、さらに第1の空気供給管12に近い第2の空気供給管13における噴出口13bから供給された空気Aと混合され、さらに第3の空気供給管14における噴出口14bから空気と混合されて燃焼され、燃料Gの量を多くして燃焼させる場合に、前記の図4(A)に示した場合よりも、火炎の長さを長くして燃料Gを燃焼させることができるようになる。このため、燃料Gを図4(A)の場合よりも広い範囲で燃焼させることができ、燃料Gの量や空気Aの量を多くしても、火炎の温度が高くなるのが抑制されて、図4(A)の場合よりも、NOxが発生するのを抑制できるようになる。
また、図4(C)に示すように、前記の第2の空気供給管13における第2の流量調整バルブ13aを閉じた状態にする一方、前記の第1の空気供給管12における第1の流量調整バルブ12aと第3の空気供給管14における第3の流量調整バルブ14aとを開けて、第1の空気供給管12における噴出口13bと第3の空気供給管14における噴出口14bから空気Aを供給させるようにする。このようにすると、燃料供給管11を通して燃料噴出口11bから炉1内に供給された燃料Gが、前記のように第1の空気供給管12における噴出口12bから供給された空気Aと混合された後、この第1の空気供給管12から離れた位置に設けられた第3の空気供給管14における噴出口14bから供給された空気と混合されて燃焼されてるようになり、燃料Gの量を多くして燃焼させる場合に、前記の図4(B)に示した場合よりも、さらに火炎の長さを長くして、燃料Gを燃焼させることができるようになる。このため、燃料Gを前記の図4(B)に示した場合よりもさらに広い範囲で燃焼させることができ、燃料Gの量や空気Aの量を多くしても、火炎の温度が高くなるのが抑制されて、NOxが発生するのをより一層抑制できるようになる。
前記に示すようにして、本発明においては、1台のバーナー装置10により、図4(B)に示すような極めて大きな燃焼量の火炎と、図3に示すような極めて小さな燃焼量の火炎の両方が得ることができるため、極めて大きなターンダウン比が得られるバーナー装置10が完成する。
なお、この実施形態においては、燃料Gを供給する燃料供給管11の外周側に、空気Aを供給するための3重になった第1~第3の3つの空気供給管12、13、14を設けるようにしただけであるが、さらに外周側に多くの空気供給管(図示せず)を設けるようにすることも可能である。
1 :炉
1a :側壁
10 :バーナー装置
11 :燃料供給管
11a :燃料調整バルブ
11b :燃料噴出口
12 :第1の空気供給管
12a :第1の流量調整バルブ(制御バルブ)
12b :噴出口
13 :第2の空気供給管
13a :第2の流量調整バルブ(制御バルブ)
13b :噴出口
14 :第3の空気供給管
14a :第3の流量調整バルブ(制御バルブ)
14b :噴出口
A :空気
G :燃料

Claims (5)

  1. 燃料供給管の外周側に空気供給管を設け、前記の燃料供給管を通して供給される燃料と、前記の空気供給管を通して燃料供給管の外周側に導かれる空気とを混合させて燃焼させるバーナー装置において、前記の燃料供給管の外周に3重以上の空気供給管を設け、前記の燃料供給管を通して供給される燃料の量を燃料調整バルブによって調整させると共に、前記の3重以上の各空気供給管に、それぞれ空気の供給を制御する制御バルブを設け、前記の燃料調整バルブにより燃料供給管を通して供給する燃料の量を少なくする場合に、前記の制御バルブにより燃料供給管に最も近い外周側に位置する空気供給管から空気を供給する一方、前記の燃料調整バルブにより燃料供給管を通して供給する燃料の量を多くすると共に、前記の制御バルブにより空気供給管を通して燃料に供給する空気の量を多くして燃焼量を大きくする場合に、前記の制御バルブにより燃料供給管から離れた外周側に位置する各空気供給管から供給させる空気の量を増加させることを特徴とするバーナー装置。
  2. 請求項1に記載のバーナー装置において、燃料供給管に最も近い外周側に位置する空気供給管よりも外周側に位置する各空気供給管の先端面に、それぞれ複数の円弧状になった噴出口を設けたことを特徴とするバーナー装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のバーナー装置において、前記の燃料供給管の外周に3重になった空気供給管を設け、前記の燃料調整バルブにより燃料供給管を通して供給する燃料の量を多くすると共に、前記の制御バルブにより空気供給管を通して燃料に供給する空気の量を多くして燃焼量を大きくする場合に、燃料供給管に最も近い外周側に位置する第1の空気供給管から空気を供給すると共に、燃料供給管に最も離れた外周側に位置する第3の空気供給管から空気を供給し、燃料供給管を通して供給された燃料を、第1の空気供給管から供給された空気と混合させ、さらに第3の空気供給管から供給された空気と混合させて燃焼させることを特徴とするバーナー装置。
  4. 請求項1~請求項3に記載のバーナー装置において、前記の各空気供給管に設ける制御バルブとして、各空気供給管に供給する空気の量を調整する流量調整バルブを設けたことを特徴とするバーナー装置。
  5. 請求項1に記載のバーナー装置を用い、前記の燃料調整バルブにより燃料供給管を通して供給する燃料の量を少なくする場合に、前記の制御バルブにより燃料供給管に最も近い外周側に位置する空気供給管から空気を供給して、燃料供給管から供給された燃料と速やかに混合させて燃料を燃焼させる一方、前記の燃料調整バルブにより燃料供給管を通して供給する燃料の量を多くすると共に、前記の制御バルブにより空気供給管を通して燃料に供給する空気の量を多くして燃焼量を大きくする場合に、前記の制御バルブにより燃料供給管から離れた外周側に位置する各空気供給管から供給させる空気の量を増加させて、燃料を広い範囲で燃焼させることを特徴とする加熱処理設備。
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