JP2021025739A - 給湯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】爆発着火の発生を回避可能でありながら、ガスマニホールドのマニホールドカバーの組み付け作業性も低下させることのない給湯器を提供する。【解決手段】複数のバーナに燃料ガスを分配するガスマニホールドのガス分配通路の途中に分配遅延壁を設けて、分配遅延壁よりも下流側にはガス供給通路からの燃料ガスが遅れて分配されるようする。点火の際には、分配遅延壁よりも上流側のガスノズルに対応するバーナに点火して燃焼を開始し、その後、分配遅延壁よりも下流側のガスノズルに対応するバーナから流出する燃料ガスに火移りさせることで、爆発着火の発生を防止する。更に、分配遅延壁の部分でのシール部材の圧縮量は、ガス分配通路の外周部分(シール面)での圧縮量よりも小さくしておく。こうすれば、シール部材の圧縮に伴う反力が小さくなり、マニホールドカバーの組み付け作業性の低下を回避することが可能となる。【選択図】図7

Description

本発明は、燃焼缶内に収納したバーナで燃料ガスを燃焼させることによって、湯を生成する給湯器に関する。
バーナで燃料ガスを燃焼させることによって湯を生成する給湯器は広く用いられている。この給湯器は、燃焼缶と呼ばれるケースの内部に、複数のバーナを隣接させて一方向に配列した状態で収納すると共に、その上方に熱交換器を収納し、更に、燃焼缶の側方にはガスマニホールドを組み付けた構造となっている。ガスマニホールドは、燃焼缶内の複数のバーナに燃料ガスを供給するためのものであり、マニホールド本体には複数のガスノズルが形成されている。そして、マニホールド本体にマニホールドカバーを組み付けると、マニホールド本体とマニホールドカバーとの間に、ガス分配通路と呼ばれる燃料ガスの通路が形成される構造となっている。ガスマニホールドのガス分配通路に燃料ガスを供給すると、マニホールド本体に形成された複数のガスノズルから、それぞれのバーナに燃料ガスが供給される。そして、バーナで燃料ガスを燃焼させることによって高温の燃焼ガスを発生させ、その燃焼ガスと水とを熱交換器で熱交換させることによって、湯が生成されるようになっている。
また、給湯器には、バーナに点火するための点火プラグが搭載されている。給湯を開始する際には、点火プラグから火花を飛ばしながら複数のバーナに燃料ガスを供給する。すると、先ず始めに点火プラグの近くのバーナが着火し、その炎が隣接するバーナに伝わり、その炎が更に隣接するバーナに伝わるといったように、次々と炎が伝わっていくことによって全てのバーナで燃焼が開始される。
もっとも、何らかの理由(例えば、点火プラグから適切に火花が飛ばない等)でバーナへの点火に失敗すると全てのバーナから流出した燃料ガスが燃焼缶の内部に滞留することになる。このため、再び点火プラグから火花を飛ばしたときに、滞留していた燃料ガスが爆発的に着火する現象(いわゆる爆発着火)が発生することがある。そこで、ガスマニホールド内のガス分配通路内に障害壁を設けておき、燃料ガスの供給を開始した時に、障害壁よりも奥側のガスノズルには、障害壁よりも手前側のガスノズルよりも遅れて燃料ガスが供給されるようにすることで、爆発着火を防止する技術が提案されている(特許文献1)。この提案の技術では、障害壁よりも手前側のガスノズルは、障害壁より奥側のガスノズルよりも、早いタイミングでバーナに燃料ガスを供給し始めるので、手前側のガスノズルから燃料ガスが供給されるバーナに点火する。こうすれば、たとえ点火に失敗して、奥側のガスノズルから燃料ガスが供給されるバーナからは、未だ燃料ガスが流出していないか、僅かな燃料ガスしか流出していないので、再び点火しても爆発着火の発生を回避することができる。
特開2019−020037号公報
しかし、提案されている技術では、ガスマニホールドのマニホールド本体にマニホールドカバーを組み付ける際の組み付け作業性が低下するという問題があった。この理由は、次のようなものである。マニホールド本体にマニホールドカバーを組み付ける際には、マニホールド本体とマニホールドカバーとの間にシール部材を介在させて、シール部材を圧縮した状態で組み付ける。この時、ガス分配通路内に障害壁が存在すると、障害壁の部分でもシール部材が圧縮されることになるため、シール部材が圧縮される面積が大きくなって、シール部材から受ける反力が増加する。その結果、マニホールド本体にマニホールドカバーを組み付けるために要する力が大きくなってしまうためである。
この発明は、従来技術における上述した課題を解決するためになされたものであり、爆発着火の発生を回避可能でありながら、ガスマニホールドのマニホールド本体にマニホールドカバーを組み付ける際の組み付け作業性も低下させることのない給湯器の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の第1の給湯器は次の構成を採用した。すなわち、
燃料ガスを燃焼させる複数のバーナを一方向に配列した状態で収容する燃焼缶と、該燃焼缶の側方に組み付けられて、前記複数のバーナの各々に対して前記燃料ガスを供給する複数のガスノズルが形成されたガスマニホールドと、前記バーナから流出した前記燃料ガスに点火する点火プラグと、前記複数のバーナで前記燃料ガスが燃焼することによって生じた燃焼ガスと水とを熱交換させることによって湯を生成する熱交換器とを有し、
前記複数のバーナには、
前記点火プラグによって点火される被点火バーナと、
隣接する前記バーナの炎が火移りすることによって着火する火移着火バーナと
が設けられると共に、
前記ガスマニホールドは、
前記複数のバーナが配列された方向に延設されると共に、列状に設けられた前記複数のガスノズルに前記燃料ガスを分配するガス分配通路と、
前記ガス分配通路に接続されて、該ガス分配通路に前記燃料ガスを供給するガス供給通路と
を有しており、
前記列状に形成された複数のガスノズルは、
前記被点火バーナに前記燃料ガスを供給するガスノズルを含んだ所定の複数個の前記ガスノズルによって構成された点火位置ノズル列と、
前記複数のガスノズルから前記点火位置ノズル列を除いた残余の前記ガスノズルによって構成された残余ノズル列と
を形成しており、
前記ガスマニホールドの前記ガス供給通路は、前記点火位置ノズル列が形成されている部分で、前記ガス分配通路に接続されており、
前記ガスマニホールドは、
前記複数のガスノズルが形成されたマニホールド本体と、
前記マニホールド本体に組み付けられることによって、前記マニホールド本体との間に前記ガス分配通路を形成するマニホールドカバーと、
前記マニホールドカバーと前記マニホールド本体との間に介在することによって、前記ガス分配通路の外周部分で、前記ガス分配通路内の前記燃料ガスをシールするシール部材と
を備える給湯器において、
前記マニホールド本体または前記マニホールドカバーの少なくとも一方には、他方の前記マニホールド本体または前記マニホールドカバーが組み付けられることによって、前記ガス分配通路が形成される通路溝が形成されており、
前記点火位置ノズル列が存在する部分の前記ガス分配通路と、前記残余ノズル列が存在する部分の前記ガス分配通路との間には、前記ガス供給通路から供給された前記燃料ガスが前記残余ノズル列に分配されることを遅延させる分配遅延壁が、前記通路溝の側壁から突設されており、
前記シール部材の圧縮量は、前記ガス分配通路の外周部分での圧縮量に比べて、前記分配遅延壁の部分での圧縮量の方が小さくなっている
ことを特徴とする。
かかる本発明の第1の給湯器においては、ガスマニホールドに供給された燃料ガスは、ガスマニホールドのガス供給通路からガス分配通路を通って複数のガスノズルに分配された後、ガスノズルから対応するバーナに向けて噴出するようになっている。ガス分配通路の途中には分配遅延壁が設けられており、分配遅延壁よりも下流側に形成された複数のガスノズル(残余ノズル列のガスノズル)には、分配遅延壁よりも上流側に形成された複数のガスノズル(点火位置ノズル列のガスノズル)に比べて、ガス供給通路からの燃料ガスが遅れて分配されるようになっている。そして、点火プラグは、点火位置ノズル列のガスノズルから燃料ガスが供給されるバーナに点火するようになっている。また、ガスマニホールドは、マニホールド本体にマニホールドカバーを組み付けることによって形成されており、マニホールド本体またはマニホールドカバーの少なくとも一方には、他方のマニホールド本体またはマニホールドカバーが組み付けられることによって、ガス分配通路が形成される通路溝が形成されている。更に、マニホールド本体とマニホールドカバーとの間にはシール部材が介在することによって、ガス分配通路の外周部分で燃料ガスがシールされている。そして、シール部材の圧縮量は、ガス分配通路の外周部分での圧縮量よりも、分配遅延壁の部分での圧縮量の方が小さくなっている。
こうすれば、給湯器の点火時には、分配遅延壁よりも上流側のガスノズル(点火位置ノズル列のガスノズル)から燃料ガスが供給されるバーナに点火プラグで点火することによって燃焼が開始され、その後、分配遅延壁よりも下流側のガスノズル(残余ノズル列のガスノズル)から燃料ガスが供給されるバーナに火移りすることによって、これらのバーナでも燃焼が開始されるようになる。このため、何らかの理由で点火に失敗しても、分配遅延壁よりも下流側のガスノズルに対応するバーナからは未だ燃料ガスが流出していないので、燃焼缶の内部に大量の燃料ガスが滞留することがない。その結果、点火プラグで再点火したときに、燃焼缶の内部に滞留した大量の燃料ガスが一気に着火して、爆発着火が発生することを回避することが可能となる。また、マニホールド本体とマニホールドカバーとの間に介在して、燃料ガスをシールしているシール部材の圧縮量は、ガス分配通路の外周部分での圧縮量よりも、分配遅延壁の部分での圧縮量の方が小さくなっている。このため、シール部材を間に挟んでマニホールド本体にマニホールドカバーを組み付ける際に、分配遅延壁の部分でシール部材を圧縮することによる反力を小さくすることができる。その結果、マニホールドカバーの組み付け時に必要な力が増加することを抑制することができるので、組み付け作業性の低下を回避することが可能となる。
また、上述した課題を解決するために、本発明の第2の給湯器は次の構成を採用した。すなわち、
燃料ガスを燃焼させる複数のバーナを一方向に配列した状態で収容する燃焼缶と、該燃焼缶の側方に組み付けられて、前記複数のバーナの各々に対して前記燃料ガスを供給する複数のガスノズルが形成されたガスマニホールドと、前記バーナから流出した前記燃料ガスに点火する点火プラグと、前記複数のバーナで前記燃料ガスが燃焼することによって生じた燃焼ガスと水とを熱交換させることによって湯を生成する熱交換器とを有し、
前記複数のバーナには、
前記点火プラグによって点火される被点火バーナと、
隣接する前記バーナの炎が火移りすることによって着火する火移着火バーナと
が設けられると共に、
前記ガスマニホールドは、
前記複数のバーナが配列された方向に延設されると共に、列状に設けられた前記複数のガスノズルに前記燃料ガスを分配するガス分配通路と、
前記ガス分配通路に接続されて、該ガス分配通路に前記燃料ガスを供給するガス供給通路と
を有しており、
前記列状に形成された複数のガスノズルは、
前記被点火バーナに前記燃料ガスを供給するガスノズルを含んだ所定の複数個の前記ガスノズルによって構成された点火位置ノズル列と、
前記複数のガスノズルから前記点火位置ノズル列を除いた残余の前記ガスノズルによって構成された残余ノズル列と
を形成しており、
前記ガスマニホールドの前記ガス供給通路は、前記点火位置ノズル列が形成されている部分で、前記ガス分配通路に接続されており、
前記ガスマニホールドは、
前記複数のガスノズルが形成されたマニホールド本体と、
前記マニホールド本体に組み付けられることによって、前記マニホールド本体との間に前記ガス分配通路を形成するマニホールドカバーと、
前記マニホールドカバーと前記マニホールド本体との間に介在することによって、前記ガス分配通路の外周部分で、前記ガス分配通路内の前記燃料ガスをシールするシール部材と
を備える給湯器において、
前記マニホールド本体または前記マニホールドカバーの少なくとも一方には、他方の前記マニホールド本体または前記マニホールドカバーが組み付けられることによって、前記ガス分配通路および前記ガス供給通路が形成される通路溝が形成されており、
前記ガス分配通路が形成される部分の前記通路溝と、前記ガス供給通路が形成されている部分の前記通路溝との間には、前記ガス供給通路から供給された前記燃料ガスが前記残余ノズル列に分配されることを遅延させる分配遅延壁が、前記通路溝の側壁から突設されており、
前記シール部材の圧縮量は、前記ガス分配通路および前記ガス供給通路の外周部分での圧縮量に比べて、前記分配遅延壁の部分での圧縮量の方が小さくなっている
ことを特徴とする。
かかる本発明の第2の給湯器においても、上述した第1の給湯器と同様に、ガスマニホールド内には分配遅延壁が形成されており、この分配遅延壁は、ガス分配通路の点火位置ノズル列に燃料ガスが供給されるタイミングよりも、ガス分配通路の残余ノズル列に燃料ガスが供給されるタイミングを遅延させる機能を有している。このため、何らかの理由で点火に失敗しても、燃料ガスが遅れて供給されるガスノズル(すなわち、残余ガスノズル列のガスノズル)から燃料ガスが供給されるバーナからは、未だ燃料ガスが流出していないか、流出しても僅かな量に過ぎないので、燃焼缶の内部に大量の燃料ガスが滞留することがない。その結果、点火プラグで再点火したときに、燃焼缶の内部に滞留した大量の燃料ガスが一気に着火して、爆発着火が発生することを回避することが可能となる。また、シール部材の圧縮量は、ガス分配通路およびガス供給通路の外周部分での圧縮量よりも、分配遅延壁の部分での圧縮量の方が小さくなっている。このため、マニホールド本体にマニホールドカバーを組み付ける際に、分配遅延壁の部分でシール部材を圧縮することによる反力を小さくすることができるので、マニホールドカバーの組み付け作業性が低下することを回避することが可能となる。
また、上述した本発明の第1あるいは第2の給湯器においては、分配遅延壁の位置ではシール部材の圧縮量がゼロとなるようにしても良い。
こうすれば、マニホールドカバーをマニホールド本体に組み付ける際に、分配遅延壁の部分では反力が発生しなくなるので、マニホールドカバーの組み付け作業性が低下することを回避することが可能となる。
また、上述した本発明の給湯器においては、少なくともマニホールド本体に通路溝を形成すると共に、通路溝の外周部分には、マニホールドカバーによってシール部材が押し付けられるシール面を形成してもよい。そして、分配遅延壁のマニホールドカバー側の端面を、シール面よりも、通路溝の奥側に引っ込んだ位置に形成しても良い。
こうすれば、分配遅延壁の部分でのシール部材の圧縮量を、シール面でのシール部材の圧縮量よりも小さくすることができるので、マニホールドカバーの組み付け作業性が低下することを回避することが可能となる。
本実施例の給湯器1の大まかな構造を示した説明図である。 本実施例の給湯器1に搭載されたガスマニホールド10およびバーナ3の大まかな構造を示した説明図である。 ガスマニホールド10のマニホールド本体11に形成されたガスノズル15の形状を示す説明図である。 本実施例のマニホールド本体11の詳細な形状についての説明図である。 本実施例のガスマニホールド10の内部での燃料ガスの流れについての説明図である。 本実施例の給湯器1で爆発着火の発生を回避することが可能な理由についての説明図である。 マニホールド本体11のシール面11cと、突壁16の端面16aとの位置関係を拡大して示した断面図である。 突壁16の端面16aとマニホールド本体11のシール面11cとが連続するように、突壁16の端面16aが傾斜して形成された態様を示した説明図である。 変形例のマニホールド本体11とシール部材13とマニホールドカバー12とについての説明図である。
図1は、本実施例の給湯器1の大まかな構造を示した説明図である。図示されるように給湯器1は、大きな矩形形状の燃焼缶2の内部に、熱交換器5や、後述する複数のバーナ3が収納されると共に、燃焼缶2の側方には、ガスマニホールド10や点火プラグ7や炎検知器8が取り付けられ、更に、燃焼缶2の下方には、燃焼ファン4が取り付けられた構造となっている。図示しないガス配管からガスマニホールド10に燃料ガスを供給すると、燃料ガスはガスマニホールド10の内部を通って複数のバーナ3に分配される。また、燃焼ファン4を回転させると、燃料ガスの燃焼に必要な燃焼用空気が燃焼缶2の内部に供給される。更に、点火プラグ7から火花を飛ばすことによって、燃料ガスに点火することができ、燃料ガスが着火して発生した炎は、炎検知器8によって検出することができる。従って、点火プラグ7からの火花を飛ばしたにも拘わらず炎検知器8で炎が検出できなかった場合は、何らかの理由で点火に失敗したものと考えられるので、再び点火プラグ7から火花を飛ばすことによって再点火する。
こうして燃料ガスを燃焼させることによって生じた高温の燃焼ガスは、熱交換器5を通過した後、燃焼缶2の上部に設けられた排気口6から外部に排出される。熱交換器5は、蛇行させた金属パイプの外側に複数枚の金属フィンが取り付けられた構造となっており、金属パイプの内部を水が流れるようになっている。高温の燃焼ガスは、複数枚の金属フィンの間を通過し、この際に、金属パイプ内を流れる水との間で熱交換することによって湯が生成されるようになっている。
図2は、燃焼缶2の内部に収納された複数のバーナ3の形状と、ガスマニホールド10の内部の構造を示した説明図である。1つ1つのバーナ3は扁平な細長形状に形成されており、主に2枚の板金部材を向かい合わせに組み合わせることによって形成されている。バーナ3の一端側には、2枚の板金部材が向かい合わせになって開口部3aが形成されており、バーナ3の上端側には、板金部材が向かい合わせになった隙間に別部材が嵌め込まれることによって複数の炎口3bが形成されている。そして、複数の炎口3bが形成された上端側と、一端側の開口部3aとの間には、板金部材が向かい合わされて混合通路3cが形成されている。燃焼缶2の内部には、このような複数のバーナ3が一方向に配列された状態で収納されている。尚、図2では、図示の都合上から、一部のバーナ3(図面上で右側に表示された6つのバーナ3)については、配列する前の状態で表示されている。
ガスマニホールド10は、アルミニウムなどの材料で形成されたダイカスト製のマニホールド本体11と、板金製のマニホールドカバー12とが、シール部材13を挟み込んだ状態で、複数本の取付ネジ14によってネジ止めされた構造となっている。マニホールド本体11には、複数のバーナ3が配列された方向(図2では水平方向)に延びるガス分配通路溝11aが形成されており、そのガス分配通路溝11aに対して下方からガス供給通路溝11bが接続されている。尚、本実施例のガス分配通路溝11aおよびガス供給通路溝11bは、本発明の「通路溝」に対応する。更に、ガス分配通路溝11aおよびガス供給通路溝11bの外周部分には、平坦なシール面11cが形成されている。
このようなマニホールド本体11に、シール部材13を介在させた状態でマニホールドカバー12が組み付けられることによって、ガス分配通路溝11aとマニホールドカバー12とによってガス分配通路10aが形成され、ガス供給通路溝11bとマニホールドカバー12とによってガス供給通路10bが形成されている。燃料ガスは、図示しないガス配管からガス供給通路10bの下方に供給され、供給された燃料ガスは、ガス供給通路10bを上昇してガス分配通路10aに達した後、左右に分かれてガス分配通路10a内を流れていく。また、ガス分配通路10aのマニホールド本体11側(すなわち、ガス分配通路溝11a)には複数のガスノズル15が形成されている。
図3は、ガスマニホールド10のマニホールド本体11をバーナ3の側から見ることによって、マニホールド本体11に突設されたガスノズル15の形状を示した説明図である。図示されるように、マニホールド本体11のバーナ3側には、複数のガスノズル15が列状に突設されている。これらのガスノズル15は、一方向に配列されているバーナ3の個数と同じ個数が、バーナ3同士の間隔と同じ間隔で形成されており、それぞれのガスノズル15が形成されている位置は、対応するバーナ3の開口部3aが開口する位置となっている。また、ガスノズル15は、大まかには円錐形の頂部を平坦にした形状となっており、平坦な頂部の中央には、ガス分配通路10aまで貫通するノズル穴15nが穿設されている。このため、ガス分配通路10aに流入した燃料ガスは、ガスノズル15のノズル穴15nから、バーナ3の開口部3aに向かって噴き出される。バーナ3の開口部3aには、こうしてガスノズル15から噴き出した燃料ガスが、周囲の空気を巻き込みながら流入することになる。
そして、図2を用いて前述したように、バーナ3の開口部3aは混合通路3cに繋がっており、開口部3aから流入した燃料ガスおよび空気は混合通路3cを通過する際に混合して、バーナ3の上端に形成された複数の炎口3bから流出する。更に、バーナ3の上方には点火プラグ7が設けられているので(図2参照)、点火プラグ7から火花を飛ばすことによって、複数のバーナ3の中の一部のバーナ3に点火することができる。そして、一部のバーナ3を点火することができれば、そのバーナ3の炎が次々と隣のバーナ3に火移りすることによって、全てのバーナ3で燃焼が開始される。尚、以上の説明から明らかなように、複数のバーナ3の中には、点火プラグ7からの火花によって着火するバーナ3と、隣接するバーナ3の炎が火移りすることによって着火するバーナ3とが存在する。これらを区別する必要がある場合には、前者のバーナ3を「被点火バーナ」と呼び、後者のバーナ3を「火移着火バーナ」と呼んで区別するものとする。
また、点火プラグ7から火花を飛ばしても、何らかの理由でバーナ3に点火することができない場合も発生する。このような場合を検知するために、炎を検知する炎検知器8が設けられており、炎検知器8で炎が検知されなかった場合は、点火に失敗したものと判断して、再び点火プラグ7から火花を飛ばすことによって再点火を試みる。その結果、バーナ3に点火することができれば、そのバーナ3の炎が次々と隣のバーナ3に火移りすることによって、全てのバーナ3で燃焼を開始することができる。もっとも、特に対策をしていない給湯器では、点火プラグ7で再点火する際に、燃焼缶2内に滞留している燃料ガスが爆発的に着火する爆発着火が発生することがある。そこで、本実施例の給湯器1は、マニホールド本体11の形状を工夫することによって、爆発着火の発生を回避している。
図4は、本実施例のマニホールド本体11の詳細な形状を示した説明図である。図示されるように、本実施例のマニホールド本体11には、図面上で左右方向に延びるガス分配通路溝11aと、ガス分配通路溝11aに交差して接続されたガス供給通路溝11bとが形成されている。また、ガス分配通路溝11aおよびガス供給通路溝11bの外周部分には、平坦なシール面11cが形成されており、ガス分配通路溝11aの溝底(図面上では奥側の面)には、複数のガスノズル15が形成されている。そして、ガス分配通路溝11aの側壁からは、溝幅を狭めるようにして突壁16が形成されている。突壁16は2箇所に形成されており、このためガス分配通路溝11aは、2つの突壁16によって3つの領域に区分された状態となっている。ガス供給通路溝11bは、3つの区分されたガス分配通路溝11aの中で、真ん中のガス分配通路溝11aに接続されている。また、ガス分配通路溝11aが3つの領域に区分されることに伴って、ガス分配通路溝11aに形成された複数のガスノズル15も、3つのグループの区分されている。以下では、複数のガスノズル15の中で、真ん中の(2つの突壁16に挟まれた)ガス分配通路溝11aに形成されているガスノズル15を「合流部ガスノズル15f」と称し、突壁16よりも奥側のガス分配通路溝11aに形成されているガスノズル15を「奥側ガスノズル15s」と称することがあるものとする。
尚、本実施例の突壁16は本発明の「分配遅延壁」に該当する。また、合流部ガスノズル15fによって形成されるノズル列が、本発明の「点火位置ノズル列」に該当し、奥側ガスノズル15sによって形成されるノズル列が、本発明の「残余ノズル列」に該当する。また、上述した実施例では、マニホールド本体11にガス分配通路溝11aとガス供給通路溝11bとが形成されており、マニホールド本体11にマニホールドカバー12を取り付けることによって、ガス分配通路10aとガス供給通路10bとが一体になったガスマニホールド10が形成されるものとしているが、ガス分配通路10aとガス供給通路10bとが別体に形成されていても良い。例えば、ガス分配通路溝11aは形成されているが、ガス供給通路溝11bが形成されていないマニホールド本体11に、マニホールドカバー12を取り付けることによって、ガスマニホールド10内にガス分配通路10aを形成し、そのガス分配通路10aに、パイプ部材などで形成したガス供給通路10bを接続することによって、ガスマニホールド10を形成しても良い。
図5は、ガス供給通路10bからガス分配通路10aに供給された燃料ガスの流れを概念的に示した説明図である。尚、図5では、マニホールドカバー12およびシール部材13の図示が省略されている。また、図中に示した太い破線の矢印は、燃料ガスの流れを表している。図示されるように、燃料ガスは、ガス供給通路10bの下方に開口したガス流入口11dからガス供給通路10bに流入した後、ガス供給通路10b内を通過してガス分配通路10aに合流する。ガス分配通路10aに合流した後は、左右に分かれてガス分配通路10a内を流れて行くが、ガス分配通路10aの途中には突壁16が突設されている。このため、燃料ガスは突壁16を迂回して流れることになり、突壁16よりも奥側のガスノズル15(すなわち、奥側ガスノズル15s)には、突壁16よりも手前側のガスノズル15(すなわち、合流部ガスノズル15f)に比べて、遅れて燃料ガスが供給されることになる。こうすることにより、以下の理由から、爆発着火の発生を回避することが可能となる。
図6は、本実施例の給湯器1で燃焼を開始する様子を示した説明図である。バーナ3に点火する際には、燃焼ファン4を回転させて燃焼缶2内に燃焼用空気を供給し、更に、点火プラグ7から火花を飛ばした状態で、ガスマニホールド10の入口に取り付けられたガス制御弁9を開くことによって、燃料ガスの供給を開始する。図6(a)中で細かい斜線を付した部分は、燃料ガスが存在する領域を表している。
燃料ガスはガス分配通路10a内を広がって行くが、本実施例のガスマニホールド10はガス分配通路10aに突壁16が設けられているので、左右の突壁16よりも奥側の部分では燃料ガスの分配が遅延する。このため、突壁16よりも奥側に存在するガスノズル15(すなわち奥側ガスノズル15s)よりも先に、左右の突壁16の間に存在するガスノズル15(すなわち合流部ガスノズル15f)から燃料ガスが噴出して、対応するバーナ3に供給された後、バーナ3から流出する。図6(b)中では、合流部ガスノズル15fから噴出した燃料ガスが存在する部分に斜線を付して表示している。
合流部ガスノズル15fから燃料ガスが供給されるバーナ3の中には、点火プラグ7によって点火される被点火バーナ3fも含まれている。従って、点火プラグ7から火花を飛ばすことによって、被点火バーナ3fに点火することができる。その被点火バーナ3fから火移着火バーナ3sに着火させて、更に、合流部ガスノズル15fから燃料ガスが供給される火移着火バーナ3sにも炎を火移りさせることができる。その結果、図6(c)に示したように、先ず初めに、合流部ガスノズル15fから燃料ガスが供給されるバーナ3で燃焼が開始される。また、合流部ガスノズル15fから燃料ガスが供給されるバーナ3の中には、炎検知器8が炎を検知するバーナ3も含まれている。従って、合流部ガスノズル15fから燃料ガスが供給されるバーナ3で燃焼が開始されれば、炎検知器8で炎が検知されることになる。尚、以下では、合流部ガスノズル15fから燃料ガスが供給されるバーナ3のことを、単に「合流部のバーナ3」と称し、奥側ガスノズル15sから燃料ガスが供給されるバーナ3のことを、単に「奥側のバーナ3」と称することがあるものとする。
また、突壁16よりも奥側に存在するガスノズル15(すなわち奥側ガスノズル15s)は、合流部ガスノズル15fよりも燃料ガスが遅れて供給される。このため、合流部のバーナ3(合流部ガスノズル15fから燃料ガスが供給されるバーナ3)で燃焼が開始されても、奥側のバーナ3(奥側ガスノズル15sから燃料ガスが供給されるバーナ3)に直ちに火移りするわけではない(図6(c)参照)。しかし、奥側のバーナ3からも、やがては奥側ガスノズル15sから供給された燃料ガスが流出して、その燃料ガスに炎が火移りする結果、図6(d)に示すように全てのバーナ3で燃焼が開始されることになる。
また、奥側のバーナ3からは、合流部のバーナ3よりも遅れて燃料ガスが流出するので、点火プラグ7から火花を飛ばしても合流部のバーナ3に点火させることができなかった時点では、奥側のバーナ3からは未だ燃料ガスが流出していないか、流出しても僅かな量に過ぎない。このため、再び点火プラグ7で火花を飛ばした時に、燃焼缶2内に存在する燃料ガスの分量が抑制されるので、爆発着火させることなく燃料ガスに点火して給湯器1の燃焼を開始することが可能となる。
しかし、ガスマニホールド10のガス分配通路10aに突壁16を形成すると、マニホールド本体11にマニホールドカバー12を組み付ける際の組み付け作業性が低下するという問題があった。この理由は、次のようなものである。図2を用いて前述したように、マニホールドカバー12は、シール部材13を間に挟んでマニホールド本体11に組み付けられている。シール部材13は、マニホールド本体11のシール面11c部分で、マニホールドカバー12によって強く圧縮されることによって、ガス分配通路10a内の燃料ガスが外部に漏れないようにシールしている。ここで、ガス分配通路10a内に突壁16が突設されていると、シール部材13は、シール面11cの部分に加えて突壁16の部分でも圧縮されることになって、シール部材13の圧縮面積が増加する。その結果、シール面11cでのシール圧力を確保するためには、より一層大きな力で、マニホールドカバー12をマニホールド本体11に組み付けることが必要となって、組み付け作業性が低下してしまう。
そこで、本実施例の給湯器1では、マニホールド本体11のガス分配通路溝11aに形成した突壁16の端面16aが、マニホールド本体11のシール面11cに対して、ガス分配通路溝11aの溝底側に引っ込んだ状態で形成されている。図7(a)は、突壁16の位置(図5のA−A断面の位置)でマニホールド本体11を切断した時の断面図である。図示したように、突壁16は、ガス分配通路溝11aの側壁11eから突設されているが、突壁16の端面16aは、マニホールド本体11のシール面11cに対して、距離dhだけ、ガス分配通路溝11aの溝底側に引っ込ませて形成されている。こうすれば、図7(b)に示したように、取付ネジ14でマニホールドカバー12とシール部材13とをマニホールド本体11に組み付けた時に、シール面11cでのシール部材13の圧縮量に比べて、突壁16の端面16aでの圧縮量が小さくすることができる。また、シール面11cに対して突壁16の端面16aを引っ込ませる距離dhを、シール面11cでのシール部材13の圧縮量と同等、あるいは同等以上としておけば、突壁16の端面16aでの圧縮量をゼロとすることもできる。そして、シール部材13の圧縮量が小さくなれば、マニホールドカバー12を組み付ける時にシール部材13から受ける反力も小さくなる(圧縮量がゼロの場合は反力もゼロとなる)ので、マニホールド本体11にマニホールドカバー12を組み付ける際の作業性が悪化することを回避することが可能となる。
尚、図7に示した例では、突壁16の端面16aが、マニホールド本体11のシール面11cに対して、一段低い位置に形成されているものとして説明した。従って、突壁16の端面16aとマニホールド本体11のシール面11cとが接続する部分では、段差が生じていることになる。しかし、図8に例示したように、マニホールド本体11のシール面11cから連続させて、突壁16の端面16aを斜めに形成するようにしても良い。こうしても、突壁16の端面16aでのシール部材13の圧縮量が小さくなるので、マニホールドカバー12に対する反力を抑制することができ、その結果、マニホールドカバー12の組み付け作業性が悪化することを回避することが可能となる。
上述した本実施例では、突壁16がガス分配通路10a内に突設されているものとして説明した(例えば図4参照)。しかし、突壁16は、必ずしもガス分配通路10a内に突設されていなくても構わない。例えば、ガス供給通路10bがガス分配通路10aに対して斜めに合流している場合には、ガス供給通路10bとガス分配通路10aとが合流する箇所に突壁16を設けるようにしてもよい。
図9は、ガス供給通路10bとガス分配通路10aとが合流する箇所に突壁16を設けた変形例についての説明図である。図9(a)には変形例のマニホールド本体11が例示されており、図9(b)には変形例のシール部材13が、図9(c)には変形例のマニホールドカバー12が例示されている。図9(a)に示したように、マニホールド本体11には図面上で左右方向にガス分配通路溝11aが形成されており、ガス分配通路溝11a内には、複数のガスノズル15が形成されている。尚、図9(a)に示した例では、ガスノズル15が2列に形成されているが、必ずしも2列である必要は無く、1列であっても構わない。
また、ガス供給通路溝11bは、ガス分配通路溝11aに対して、下方から斜めに(図面上では左下から右斜め上方向に)接続されている。そして、ガス供給通路溝11bとガス分配通路溝11aとが合流する箇所の側壁11eには、突壁16が突設されている。図中では、突壁16の端面16aが斜線を付して表示されている。更に、ガス分配通路溝11aおよびガス供給通路溝11bの外周部分には、シール面11cが形成されている。
このような変形例のマニホールド本体11に、図9(b)に例示したシール部材13を挟んで、図9(c)に例示したマニホールドカバー12を組み付ける。すると、ガス分配通路溝11aの部分にガス分配通路10aが形成され、ガス供給通路溝11bの部分にガス供給通路10bが形成される。このような変形例の給湯器1でも、以下の理由から、爆発着火の発生を防止することができる。
先ず、図9(a)に示したように、ガス供給通路10bは、右斜め上方に向かってガス分配通路10aに合流する。このため、ガス分配通路10aに流入した燃料ガスは、ガス分配通路10a内を右方向に進むほうが、左方向に進むよりも流れ易くなる。更に、ガス供給通路10bがガス分配通路10aに合流する部分の左側には、側壁11eから突壁16が突設されている。このため、ガス分配通路10aに流入した燃料ガスがガス分配通路10a内を左方向に流れるためには、突壁16を迂回するだけでなく、鋭角に流れの向きを変更する必要が生じる。その結果、燃料ガスは、ガス供給通路10bがガス分配通路10aに合流する部分、および合流部分よりも右側に形成されたガスノズル15には速やかに供給されるが、ガス供給通路10bがガス分配通路10aに合流する部分よりも左側のガスノズル15には遅れて供給されることになる。すなわち、変形例のガスマニホールド10では、ガス供給通路10bがガス分配通路10aに合流する部分に形成されたガスノズル15、および合流部分よりも右側に形成されたガスノズル15が、前述した本実施例の合流部ガスノズル15fに対応し、ガス供給通路10bがガス分配通路10aに合流する部分よりも左側に形成されたガスノズル15が、前述した本実施例の奥側ガスノズル15sに対応していることになる(図9(a)参照)。このため、前述した本実施例の給湯器1と同様なメカニズムによって、爆発着火の発生を防止することが可能となる。
また、このような変形例のマニホールド本体11においても、図9(a)中で斜線を付した突壁16の端面16aが、図7(a)に示したように、シール面11cに対して一段、引っ込んだ状態で形成されている。あるいは、図8に示したように、突壁16の端面16aがシール面11cから斜めに形成されている。こうすれば、シール面11cでのシール部材13の圧縮量に比べて、突壁16の端面16aでのシール部材13の圧縮量が小さくなるので、マニホールドカバー12に対する反力を抑制することができ、その結果、マニホールドカバー12の組み付け作業性が悪化することを回避することが可能となる。
以上、本実施例および変形例の給湯器1について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、上述した実施例および変形例では、ガス分配通路溝11aおよびガス供給通路溝11bがマニホールド本体11側に形成されているものとして説明した。しかし、マニホールドカバー12の側に、ガス分配通路溝11aおよびガス供給通路溝11bを形成しても良い。
1…給湯器、 2…燃焼缶、 3…バーナ、 3a…開口部、
3b…炎口、 3c…混合通路、 3f…被点火バーナ、
3s…火移着火バーナ、 4…燃焼ファン、 5…熱交換器、
6…排気口、 7…点火プラグ、 8…炎検知器、 9…ガス制御弁、
10…ガスマニホールド、 10a…ガス分配通路、 10b…ガス供給通路、
11…マニホールド本体、 11a…ガス分配通路溝、 11b…ガス供給通路溝、
11c…シール面、 11d…ガス流入口、 11e…側壁、
12…マニホールドカバー、 13…シール部材、 14…取付ネジ、
15…ガスノズル、 15f…合流部ガスノズル、 15n…ノズル穴、
15s…奥側ガスノズル、 16…突壁、 16a…端面。

Claims (4)

  1. 燃料ガスを燃焼させる複数のバーナを一方向に配列した状態で収容する燃焼缶と、該燃焼缶の側方に組み付けられて、前記複数のバーナの各々に対して前記燃料ガスを供給する複数のガスノズルが形成されたガスマニホールドと、前記バーナから流出した前記燃料ガスに点火する点火プラグと、前記複数のバーナで前記燃料ガスが燃焼することによって生じた燃焼ガスと水とを熱交換させることによって湯を生成する熱交換器とを有し、
    前記複数のバーナには、
    前記点火プラグによって点火される被点火バーナと、
    隣接する前記バーナの炎が火移りすることによって着火する火移着火バーナと
    が設けられると共に、
    前記ガスマニホールドは、
    前記複数のバーナが配列された方向に延設されると共に、列状に設けられた前記複数のガスノズルに前記燃料ガスを分配するガス分配通路と、
    前記ガス分配通路に接続されて、該ガス分配通路に前記燃料ガスを供給するガス供給通路と
    を有しており、
    前記列状に形成された複数のガスノズルは、
    前記被点火バーナに前記燃料ガスを供給するガスノズルを含んだ所定の複数個の前記ガスノズルによって構成された点火位置ノズル列と、
    前記複数のガスノズルから前記点火位置ノズル列を除いた残余の前記ガスノズルによって構成された残余ノズル列と
    を形成しており、
    前記ガスマニホールドの前記ガス供給通路は、前記点火位置ノズル列が形成されている部分で、前記ガス分配通路に接続されており、
    前記ガスマニホールドは、
    前記複数のガスノズルが形成されたマニホールド本体と、
    前記マニホールド本体に組み付けられることによって、前記マニホールド本体との間に前記ガス分配通路を形成するマニホールドカバーと、
    前記マニホールドカバーと前記マニホールド本体との間に介在することによって、前記ガス分配通路の外周部分で、前記ガス分配通路内の前記燃料ガスをシールするシール部材と
    を備える給湯器において、
    前記マニホールド本体または前記マニホールドカバーの少なくとも一方には、他方の前記マニホールド本体または前記マニホールドカバーが組み付けられることによって、前記ガス分配通路が形成される通路溝が形成されており、
    前記点火位置ノズル列が存在する部分の前記ガス分配通路と、前記残余ノズル列が存在する部分の前記ガス分配通路との間には、前記ガス供給通路から供給された前記燃料ガスが前記残余ノズル列に分配されることを遅延させる分配遅延壁が、前記通路溝の側壁から突設されており、
    前記シール部材の圧縮量は、前記ガス分配通路の外周部分での圧縮量に比べて、前記分配遅延壁の部分での圧縮量の方が小さくなっている
    ことを特徴とする給湯器。
  2. 燃料ガスを燃焼させる複数のバーナを一方向に配列した状態で収容する燃焼缶と、該燃焼缶の側方に組み付けられて、前記複数のバーナの各々に対して前記燃料ガスを供給する複数のガスノズルが形成されたガスマニホールドと、前記バーナから流出した前記燃料ガスに点火する点火プラグと、前記複数のバーナで前記燃料ガスが燃焼することによって生じた燃焼ガスと水とを熱交換させることによって湯を生成する熱交換器とを有し、
    前記複数のバーナには、
    前記点火プラグによって点火される被点火バーナと、
    隣接する前記バーナの炎が火移りすることによって着火する火移着火バーナと
    が設けられると共に、
    前記ガスマニホールドは、
    前記複数のバーナが配列された方向に延設されると共に、列状に設けられた前記複数のガスノズルに前記燃料ガスを分配するガス分配通路と、
    前記ガス分配通路に接続されて、該ガス分配通路に前記燃料ガスを供給するガス供給通路と
    を有しており、
    前記列状に形成された複数のガスノズルは、
    前記被点火バーナに前記燃料ガスを供給するガスノズルを含んだ所定の複数個の前記ガスノズルによって構成された点火位置ノズル列と、
    前記複数のガスノズルから前記点火位置ノズル列を除いた残余の前記ガスノズルによって構成された残余ノズル列と
    を形成しており、
    前記ガスマニホールドの前記ガス供給通路は、前記点火位置ノズル列が形成されている部分で、前記ガス分配通路に接続されており、
    前記ガスマニホールドは、
    前記複数のガスノズルが形成されたマニホールド本体と、
    前記マニホールド本体に組み付けられることによって、前記マニホールド本体との間に前記ガス分配通路を形成するマニホールドカバーと、
    前記マニホールドカバーと前記マニホールド本体との間に介在することによって、前記ガス分配通路の外周部分で、前記ガス分配通路内の前記燃料ガスをシールするシール部材と
    を備える給湯器において、
    前記マニホールド本体または前記マニホールドカバーの少なくとも一方には、他方の前記マニホールド本体または前記マニホールドカバーが組み付けられることによって、前記ガス分配通路および前記ガス供給通路が形成される通路溝が形成されており、
    前記ガス分配通路が形成される部分の前記通路溝と、前記ガス供給通路が形成されている部分の前記通路溝との間には、前記ガス供給通路から供給された前記燃料ガスが前記残余ノズル列に分配されることを遅延させる分配遅延壁が、前記通路溝の側壁から突設されており、
    前記シール部材の圧縮量は、前記ガス分配通路および前記ガス供給通路の外周部分での圧縮量に比べて、前記分配遅延壁の部分での圧縮量の方が小さくなっている
    ことを特徴とする給湯器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の給湯器において、
    前記シール部材は、前記分配遅延壁の位置でも前記マニホールドカバーと前記マニホールド本体との間に介在しているが、前記分配遅延壁の位置では前記圧縮量がゼロとなっている
    ことを特徴とする給湯器。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載の給湯器において、
    前記通路溝は、少なくとも前記マニホールド本体に形成されており、
    前記マニホールド本体に形成された前記通路溝の外周部分には、前記マニホールドカバーによって前記シール部材が押し付けられるシール面が形成されており、
    前記分配遅延壁の前記マニホールドカバー側の端面は、前記シール面よりも、前記通路溝の奥側の位置に形成されている
    ことを特徴とする給湯器。
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