JP2019017653A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】面材の表面から出糸が突出することを阻止可能なミシンを提供することにある。
【解決手段】ベッド4上の面材SMを、下降状態の押さえ部材4Hで押さえながらミシン針2Hの針孔3Hに通された上糸NYで縫製したのち、ベッド4側で上糸NYを切断して、ミシン針2Hと押さえ部材4Hを上昇させた際に、ミシン針2Hに、針孔3Hから切断箇所までの上糸の余剰部分NYexが生じる構成のミシン2において、ミシン2は、上糸NYをヘッド6に保持する上糸保持機構8(10)を有するとともに、上糸保持機構8(10)が、ミシン針2Hの下降によって上糸の余剰部分NYexが面材SMの裏側(Sb側)に移動するまで上糸NYを保持し、その後、上糸NYの保持が解除されるよう制御されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ミシン針と、押さえ部材を備えたミシンに関する。
この種のミシンを用いた縫製作業では、ベッド上の面材を押さえ部材で押さえつつ、ヘッドに設けたミシン針を昇降させることで、ミシン針の上糸を面材の裏側で下糸に交絡させる。そして縫製後においてベッド側で上糸を切断してミシン針を上昇させるのであるが、このときミシン針の針孔から上糸の余剰部分が垂れ下がる。そして縫製を再開する際に、上糸の余剰部分が押さえ部材と面材の間に挟まれることで、面材の縫い始めの部分において、上糸の端部が面材の表面から過度に飛び出して出糸として残ることがあった。
そこで特許文献1に開示のミシンは、ベッドと、ヘッドと、ヘッドに設けられている糸抜き部材とを有している。この糸抜き部材は、輪状の保持具と、この保持具をミシン針から離れる方向に移動させるコントロールケーブルを有している。そして公知技術では、ヘッドから下方に延びている上糸を、保持部とミシン針の針孔の順に通しておく。そしてベッド側で上糸を切断して、ミシン針を上昇させると同時に、保持具を移動させることにより、上糸の余剰部分をできるだけ針孔から引き抜いておく。こうして上糸の余剰部分を針孔から引き抜いておくことにより、縫い始めの部分における出糸の量を低減できる。
ところで図14を参照して、上述の面材として、表面をなす表材Saと、裏面をなす裏材Sbとを重ねて縫製した面材SMAが用いられることが多く、この面材SMAは、他の面材SMBと中表状に縫合されることが想定される。そして一般的なミシンにて、表材Saと裏材Sbとを重ねて縫製することにより、これらの端部に縫目(仮縫いの縫目SEW1)が形成され、さらに短寸とされた出糸PYが面材SMAの表材Sa側(表面側)から突出することとなる。そして縫製後の面材SMAを他の面材SMBに縫合するに際しては、面材同士を中表状に重ねた状態で、これら面材SMAの縫い代同士を縫合して縫目(本縫いの縫目SEW2)を形成していく。このとき面材SMAの出糸PYが長いと、この出糸PYが、本縫いの縫目SEW2に巻き込まれて外部に飛び出してしまうことがある。そこで公知技術のミシンでは、面材SMAの出糸PYを極力短寸とすることができる。このように出糸PYを短寸化することにより、本縫いの縫目SEW2に巻き込まれて外部に飛び出してしまうことを極力回避している。
特開2017−6479号公報
ところでこの種の構成では、面材の縫い始めの部分における出糸自体をなくしたいとの要請がある。すなわち面材に出糸が少しでも突出していると、図14に示す仮縫いの縫目SEW1と本縫いの縫目SEW2との距離が近い場合などに出糸が外部に露出する危険性がある。このため公知技術のように、出糸の突出量を低減する構成は、出糸による不具合を抜本的に解決するには不向きの構成であった。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、面材の表面から出糸が突出することを阻止可能なミシンを提供することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明のミシンは、ベッドと、ヘッドと、ヘッドに昇降可能に設けられたミシン針と、ヘッドに昇降可能に設けられた押さえ部材とを備える。そしてベッド上の面材を、下降状態の押さえ部材で押さえながらミシン針の針孔に通された上糸で縫製したのち、ベッド側で上糸を切断して、ミシン針と押さえ部材を上昇させた際に、ミシン針に、針孔から切断箇所までの上糸の余剰部分が生じる。この種のミシンでは、上述の面材が、他の面材に中表状に重ねられて縫合されることなどを考慮して、面材の表面から出糸が突出することを阻止できることが望ましい。
そこで本発明のミシンは、上糸をヘッドに保持する上糸保持機構を有するとともに、上糸保持機構が、ミシン針の下降によって上糸の余剰部分が面材の裏側に移動するまで上糸を保持し、その後、上糸の保持が解除されるよう制御されている。本発明では、上糸保持機構の働きによって、上糸の余剰部分をミシン針によって面材の裏側に移動させることができる。こうして出糸となる上糸の余剰部分を面材の裏側に移動させておくことにより、面材の表面から出糸が突出することを阻止することができる。
第2発明のミシンは、第1発明のミシンにおいて、上糸保持機構は、上糸をその長手方向の側面から挟み込むことで保持する挟み込み部材を有する。本発明の上糸保持機構では、挟み込み部材にて、上糸を挟み込むことで保持するとともに、挟み込みを解くことで上糸の保持を解除するという比較的簡素な構成を採用している。
第3発明のミシンは、第1発明又は第2発明のミシンにおいて、操作部材を有するとともに、操作部材は、上糸保持機構を作動させて上糸を保持させる第一操作位置と、ミシン針を下降させる第二操作位置と、上糸保持機構による上糸の保持を解除し且つミシン針を上昇させる第三操作位置の順に動かすことができる。本発明では、操作部材を段階的に動かすことで、ミシン針の昇降動作(ミシンの縫い操作)を極力阻害することなく、上糸保持機構による上糸の保持と解除を順序良く行うことができる。
第4発明のミシンは、第1発明〜第3発明のいずれかのミシンにおいて、押さえ部材の面材を押さえておく部分が、ミシン針の両側にそれぞれ配置されている。本発明では、押さえ部材の面材を押さえておく部分が、面材を安定的に押さえられるようにミシン針の両側に配置されているが、同時に上糸の余剰部分が挟まれやすい構成でもある。このような構成においても、上糸保持機構によって、面材の表面から出糸が突出することを阻止することができる。
第5発明のミシンは、第1発明〜第4発明のいずれかのミシンにおいて、スイッチ部材を有するとともに、スイッチ部材は、上糸保持機構を作動可能な状態と作動不能な状態との間で切り替える構成である。本発明では、上糸保持機構の作動を要さない場合には、スイッチ部材によって、上糸保持機構を作動不能な状態としておくことができる。このように上糸保持機構を、必要に応じて作動させないことにより、エアや電気などのエネルギー消費を抑えることができる。
本発明に係る第1発明によれば、面材の表面から出糸が突出することを阻止可能なミシンを提供することができる。また第2発明によれば、比較的簡便な構成によって、面材の表面から出糸が突出することを阻止可能なミシンを提供することができる。また第3発明によれば、ミシンの縫い操作を極力阻害することなく、面材の表面から出糸が突出することを阻止可能なミシンを提供することができる。また第4発明によれば、安定した縫製作業を可能としつつ、面材の表面から出糸が突出することを阻止可能なミシンを提供することができる。そして第5発明によれば、必要に応じてエネルギー消費を抑えることのできるミシンを提供することができる。
縫製台に設置されたミシンの斜視図である。 ミシンを部分的に透視して示す側面図である。 ミシン一部と面材一部の拡大斜視図である。 上糸保持機構の主構成を示すミシン一部の正面図である。 上糸を挟み込んでいない上糸保持機構の一部の概略断面図である。 上糸を挟み込んでいる上糸保持機構の一部の概略断面図である。 操作部材を第一操作位置とした際の上糸保持機構の概略正面図である。 操作部材を第二操作位置とした際の上糸保持機構の概略正面図である。 操作部材を第三操作位置とした際の上糸保持機構の概略正面図である。 図9の状態からミシン針が上昇した上糸保持機構の概略正面図である。 操作部材の動きを示す概略側面図である。 縫製後の面材の断面図である。 他の面材に縫合されている面材の断面図である。 従来の手法によって他の面材に縫合されている面材の断面図である。 上糸保持機構を作動させない場合のミシンの挙動を示す参考図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図15を参照して説明する。各図には、ミシンの上下方向と左右方向と前後方向を示す矢線を適宜図示することがある。なお図5〜図10では、便宜上、上糸保持機構とそれに関連するミシン部分のみを図示する。
図1のミシン2は、後述する面材を縫製するための電動ミシンであり、ベッド4とヘッド6と上糸保持機構8を備えて縫製台SBの上に設置されている(各部材等の詳細は後述)。この縫製台SBの下部には、ミシン2の構成要素である複数のペダルPD1〜PD3(詳細後述)が設けられており、各ペダルを個別に操作することで、後述するようにミシン2に対して各種の縫製作業を行わせることができる。
[ベッド]
ベッド4は、図1を参照して、縫製台SBの上面に嵌装された略立方体状の部材である。このベッド4は、図2を参照して、すべり板2Bと、釜部材4Bと、糸切部材6Bを有している。すべり板2Bは、面材SMを配置可能な平板部材であってベッド4上面に設けられている。また釜部材4Bは、ベッド4内に設けられた略円筒状の部材であり、内部に下糸BYを巻きつけたボビン8Bを有する。そして糸切部材6Bは、後述のミシン針2Hに通されている上糸NYを縫製後に切断する部材である。この糸切部材6Bは、上糸NYを摺動可能に保持する固定メス10Bと、上糸NYに向けて進退するスライドメス12Bを備え、これら両メス10B,12Bはベッド4内に設けられている。そして糸切作業においては、スライドメス12Bが、上糸NYに向けて移動しつつ、固定メス10Bに保持された上糸部分を切断することとなる。
[ヘッド]
ヘッド6は、図1を参照して、ベッド4右上から起立して左方に張出す立方体状の部材である。このヘッド6は、図1及び図2を参照して、ミシン針2Hと、押さえ部材4Hと、上送り部材6Hと、後述する天秤29H及び一対の糸案内30H,31Hとを有している。ミシン針2Hは、ヘッド6の左下に上下動可能に取付けられており、ミシン針2Hの先端側には、図3を参照して、上糸NYを通すための針孔3Hが設けられている。また押さえ部材4H(詳細後述)は、図2を参照して、ベッド4上の面材SMを押さえるための平板部材であり、棒状の軸部5Hを介してヘッド6の左下に昇降可能に取付けられている。また上送り部材6Hは、図2及び図3を参照して、ベッド4上の面材SMを前方に向けて送り出す部材であり、ヘッド6に対して昇降可能に取付けられている。この上送り部材6Hは、側面視で略L字状の部材であり、ヘッド6の下面から下方に延長したのち前方に向けて延長しており、この前方に延長している部分が送り脚部10Hとなっている。この送り脚部10Hは、左右方向においてミシン針2Hと概ね同位置に配置されており、送り脚部10Hを上下に貫通する貫通孔11Hにミシン針2Hを挿通しておくことができる。この送り脚部10Hとミシン針2Hは交互に昇降することが可能である。そして上送り部材6Hが相対的に下降して貫通孔11Hからミシン針2Hが抜け出した状態で、送り脚部10Hが面材SMに当接しながら後方に移動することにより、面材SMが後方に送り出されることとなる。
[押さえ部材]
そして押さえ部材4Hは、図3を参照して、上面視で略U字状をなしており、左右一対の押さえ脚20H,21Hと、ミシン針2Hの通過を許容する溝部22Hとを有している(図3では、便宜上、左右の押さえ脚の間の空間部に溝部を示す符号22Hを付す)。各押さえ脚(右押さえ脚20Hと左押さえ脚21H)は、それぞれ前後方向に延びている板状の部位であり、各々、ベッド4上の面材SMの表面(図3に示す表材Sa)を押さえることができる。そして各押さえ脚20H,21Hは、ミシン針2Hを挟んで左右対称となるように配置されている。このように右押さえ脚20Hをミシン針2Hの右方に配置し、左押さえ脚21Hをミシン針2Hの左方に配置することで、縫製時の面材SMを左右にバランス良く押さえることができ、安定的な縫製作業を行うことが可能とされている。また各押さえ脚20H,21Hが左右に適宜の間隔で離間して配置されることで、これら各押さえ脚20H,21Hの間に溝部22Hが形成されている。この溝部22Hは、各押さえ脚20H,21Hの内縁で囲まれた空間部であって、前後方向に長尺な上面視で略矩形をなしている。
そして面材SMの縫製作業においては、図2を参照して、ヘッド6上部の糸駒(図示省略)から上糸NYを引き出しつつ、この上糸NYを、ヘッド6の前面6bに設けられた一対の糸案内30H,31Hを通じてミシン針2Hの針孔3Hに通す。ここで一対の糸案内(上側糸案内30H,下側糸案内31H)は、ヘッド6の前面6b左側に固定されており、天秤29Hの下方に上側糸案内30Hが固定され、さらにその下に下側糸案内31Hが固定されている。そこで上糸NYを、天秤29Hを基点に下方に延長しつつ、一対の糸案内30H,31Hに通しながらミシン針2Hの針孔3Hに通しておく。そしてすべり板2B上の面材SMを押さえ部材4Hで押さえておく。この状態ですべり板2B上の面材SMを後方に移動させながらミシン針2Hを昇降させて、上糸NYを、釜部材4Bを介してベッド4側で下糸BYに交絡させていく。
つぎに上述の縫製後においては、ベッド4の糸切部材6Bで上糸NYを切断して、ミシン針2Hと押さえ部材4Hを上昇させるのであるが、このとき図3を参照して、ミシン針2Hに、針孔3Hから切断箇所CPまでの上糸の余剰部分NYex(上下の長さ寸法L1)が生じる。そして縫製作業を再開する際には、この上糸の余剰部分NYexが、面材SMの表面から突出して、図14に示す縫い始めの部分における出糸PYとなる。この種のミシン2では、図13に示すように面材SMが他の面材SMBに中表状に重ねられて縫合されることなどを考慮して、面材SMの表面から出糸PYが突出することを阻止できることが望ましい。そこで本実施例では、後述する上糸保持機構8を備えることにより、面材SMの表面から出糸PYが突出することを阻止可能なミシン2を提供することとした。以下、上糸保持機構8について詳述する。
[上糸保持機構]
上糸保持機構8は、図1及び図2を参照して、上糸NYをヘッド6に保持する機構であり、挟み込み部材10(詳細後述)と、エア供給部材13と、制御部材(図示省略)と、スイッチ部材50と、操作部材60を有している。ここでエア供給部材13は、後述する挟み込み部材10にエアを供給する部材であり、ミシン2の適所(図2ではヘッド6の後面側)に設置することができ、ミシン2から離れた場所(例えば図1に示す縫製台SB)に設置することもできる。また制御部材は、後述の挟み込み部材10の動きを制御する部材である。この制御部材は、ミシン2の図示しない制御部とは別の部材(上糸保持機構8だけを制御する構成)であってもよく、ミシン2の制御部を利用して構成することもできる。そして本実施例では、上糸保持機構8の挟み込み部材10によって、後述するようにミシン針2Hの昇降動作に応じて、ヘッド6側の上糸NYを適宜のタイミングで保持することができる。
[挟み込み部材]
挟み込み部材10は、図4を参照して、上糸NYをその長手方向の側面(図4では右面と左面)から挟み込むことで保持する部材であり、第一挟み込み部11と、後述の第二挟み込み部12とを有している。第一挟み込み部11は、ヘッド6の前面6b下部に固定されている板状部材で構成されており、下側糸案内31Hの下方右側に配置されている。この第一挟み込み部11は、固定片部20と、突出片部22と、固定側保持部24とを有している。固定片部20は、ヘッド6の前面6b下部にあてがわれてビスBSで固定されている正面視で概ね矩形の板状部材であり、その上部左端には、相対的に大きく左側に張出している張出部位21が設けられている。また突出片部22は、張出部位21の左端から前方に突出している板状部位であり、その左面には、板状の固定側保持部24がボルトBMで固定されている。この固定側保持部24は、概ね矩形状の板状部材で構成されており、その左面で構成されている第一当接面24aは、概ね平坦な状態で左方を向いている。そして突出片部22は、下側糸案内31Hから下方に延びている上糸NYの右方に近接配置されているとともに、固定側保持部24が、上糸NYから若干離れた状態でそれに対面状に配置されている。
また第二挟み込み部12は、図4を参照して、ヘッド6の前面6b下部に固定されている部分であり、下側糸案内31Hの下方左側に配置されている。この第二挟み込み部12は、ミシン2に固定されている取付けブラケット30と、可動部32と、可動側保持部42とを有している。ここで取付けブラケット30は、上方視でクランク状に屈曲する板状部材で構成されており、固定側片部30aと、取付け側片部30bを有している。固定側片部30aは、上方視でL字状の部分であり、ヘッド6の左面6aから前面6bにかけての部分にあてがわれてビスBSで固定されている。また取付け側片部30bは、固定側片部30aの右端から前方に屈曲している部分であり、上述の突出片部22に対して左方に適宜の間隔をあけて配置されている。この取付け側片部30bには、後述する可動部32のシリンダ部34を左右方向から挿通可能な挿通孔(図示省略)が設けられている。
また可動部32は、図4及び図5を参照して、シリンダ部34と、ピストン部36と、付勢部38と、エア通路部40とを有している。シリンダ部34は、図4に示すように左右方向に延びる円筒状の中空部材であり、右端部には、ナットNTを螺合可能なネジ溝(図示省略)が設けられている。このシリンダ部34は、左右方向を向いた状態で概ね水平に取付けブラケット30に取付けられている。すなわちシリンダ部34の右端部が、取付けブラケット30の取付け側片部30bに挿通され、さらに一対のナットNTが、取付け側片部30bを左右から挟むようにシリンダ部34の右端部に螺合されている。なおシリンダ部34の左右の位置は、シリンダ部34の右端部に対する取付け側片部30bの左右の位置を変更することで微調整可能である。
またピストン部36は、図5を参照して、ピストン36aと、ピストンロッド36bと、ストッパー部36cを有している。ピストン36aは、シリンダ部34の内径にほぼ一致する径寸法の円盤状の部位であるとともに、ピストン36aの外縁がシリンダ部34の内壁に接した状態で、シリンダ部34内に摺動可能な状態で配置されている。このためシリンダ部34内は、ピストン36aを境に右側室34aと左側室34bとに区画されている。またピストンロッド36bは、左右方向に長尺な軸状の部位であり、ピストンロッド36bの左端がピストン36aの中心に固定されている。このピストンロッド36bは、シリンダ部34の右側室34aを左右に横断するように配置されており、ピストンロッド36bの右側は、シリンダ部34の右壁の開口34cから露出して右方に突出している。そして外部に露出しているピストンロッド36b部分にはその径方向外方に張出す円盤状のストッパー部36cが設けられている。このストッパー部36cの外径は、ピストンロッド36bを挿通しているシリンダ部34の右壁の開口34cよりも径大とされている。
また付勢部38は、図5を参照して、シリンダ部34内の右側室34aに配置されたコイルばね状の部材であり、左右方向を向いた状態でピストンロッド36bに嵌挿されている。この付勢部38は、弾性的に押し縮められた状態で、シリンダ部34(右側室)の右壁内面とピストン36aの右面との間に挟まれて配置されている。このため付勢部38が元に戻ろうとする際の力によって、ピストン36aが、ピストンロッド36bとともに左方に付勢される。これによりピストン36aは、ピストンロッド36bのストッパー部36cがシリンダ部34の右壁に当接するまで、シリンダ部34内の左方に移動した状態となっている。
またエア通路部40は、図2及び図4を参照して、可撓性を備えた中空のチューブ状の部材であり、シリンダ部34の左側室34bからヘッド6の左面を通ってエア供給部材13につながっている。そしてエア供給部材13から送り出されたエアが、エア通路部40を通じて図5に示す左側室34bに流入する。このエアの力によって、図6に示すように、ピストン36aが、付勢部38の付勢力に抗してピストンロッド36bとともに右側に移動していくこととなる。なお左側室34bからエアを排出する構成は特に限定しないが、例えば左側室34bに設けた図示しない排気弁を制御部材によって開放し、この排気弁を通じて左側室34b内のエアを外部に排出することができる。
また可動側保持部42は、図4〜図6を参照して、ピストンロッド36bに固定された板状部材であり、固定側保持部24と概ね同一の形状及び寸法を有している。すなわち可動側保持部42は、概ね矩形状の板状部材で構成されており、その右面で構成されている第二当接面42aは、概ね平坦な状態で右方を向いている。この可動側保持部42は、ピストンロッド36bの右端に一対のナットNTを噛ませた状態で螺合されている。そしてシリンダ部34を取付けブラケット30に取付けた状態では、可動側保持部42の第二当接面42aが、固定側保持部24の第一当接面24aの対面に配置されている。
そして可動側保持部42は、図5及び図6を参照して、可動部32によって左右方向に移動可能とされている。すなわち可動側保持部42は、図5に示す付勢部38の付勢力によって、ピストン部36とともに固定側保持部24から離れる左方に付勢されている。そしてストッパー部36cがシリンダ部34の右壁に当接した状態では、可動側保持部42は、固定側保持部24から左方に適宜の間隔で離間した状態で配置されている。このため両保持部24,42の間には上糸NYを配索可能な隙間が生じることとなり、この状態が、両保持部24,42による上糸NYの挟み込みが説かれた状態である。
また可動側保持部42は、図6を参照して、シリンダ部34へのエアの流入によって固定側保持部24に向かって移動することができる。すなわち図4に示すエア通路部40を通じてエアが左側室34bに流入することにより、ピストン36aが、付勢部38の付勢力に抗してピストンロッド36b(可動側保持部42)とともに右側に移動していく。これにより可動側保持部42の第二当接面42aが固定側保持部24の第一当接面24aに当接し(本実施例では面接触し)、これら両当接面24a,42aの間に上糸NYが挟み込まれて保持されることとなる。ここで両保持部24,42による上糸NYの保持力は、図7に示す押さえ部材4Hと面材SMの間に上糸NYが挟み込まれた際(詳細後述)にこれらから上糸NYにかかる力よりも強くなるように設定されている。
[スイッチ部材]
スイッチ部材50は、図1を参照して、上糸保持機構8を制御する部材であり、本実施例のスイッチ部材50として、上糸保持機構8の作動をON-OFF制御可能なボタンがヘッド6に取付けられている。このスイッチ部材50は、上糸保持機構8を、作動可能な状態と作動不能な状態との間で切り替えることができる。すなわちスイッチ部材50としてのボタンを一度押し込んで、制御部材に作動開始信号を入力することにより、上糸保持機構8が作動可能な状態(ON状態)となる。また押し込まれたボタンをもう一度押し込んで、制御部材に停止信号を入力することにより、上糸保持機構8が作動不能な状態(OFF状態)となる。なお本実施例においては、制御部材が、図2に示すエア供給部材13の電源をON又はOFFにしたり、エア通路部40の図示しない電磁弁を開閉したりすることで、上糸保持機構8を、作動可能な状態と作動不能な状態との間で切り替えることができる。そして上糸保持機構8の作動を要さない場合には、スイッチ部材50によって、上糸保持機構8を作動不能な状態としておくことができる。上糸保持機構8の作動を要さない場合として、例えば出糸PYの向きが製品に影響しない場合(面材SMと他の面材とを中表状に縫合しない場合や、製品の意匠面ではない部分に面材を配置する場合など)を想定できる。このように上糸保持機構8を、必要に応じて作動させないことにより、エアや電気などのエネルギー消費を抑えることができる。
[ペダル(操作部材)]
ここで図1のミシン2では、上述の通り複数のペダル(第一ペダルPD1,第二ペダルPD2,第三ペダルPD3)が設けられている。そして各ペダルPD1〜PD3を個別に操作する(本実施例においては踏み込む)ことで、ミシン2に対して各種の縫製作業を行わせることができる。例えば第一ペダルPD1の操作で、押さえ部材4Hが昇降し、第二ペダルPD2の操作で、ミシン針2Hの昇降などの縫製作業が行われ、第三ペダルPD3の操作で、図2に示す糸切部材6Bによる上糸NYの糸切作業が行われる。そして本実施例においては、第二ペダルPD2を、本発明の操作部材60として用いることができる。
すなわち操作部材60である第二ペダルPD2は、その踏み込みの程度に応じて、図11に示す第一操作位置P1と第二操作位置P2と第三操作位置P3の順に変位可能であり、操作位置毎に異なる信号情報を制御部材に入力できる。そして本実施例においては、面材の縫い始めにおいて第二ペダルPD2を踏み込んで初期位置P0から第一操作位置P1に変位させることにより、上糸保持機構8を作動させて上糸NYを保持させる。つぎに第二ペダルPD2を第一操作位置P1からさらに踏み込んで第二操作位置P2に変位させることでミシン針2Hを下降させる。つぎに第二ペダルPD2を第二操作位置P2から更に踏み込んで第三操作位置P3に変位させることで、上糸保持機構8による上糸NYの保持を解除し且つミシン針2Hを上昇させる。なお縫い始め以後の第二ペダルPD2の操作では、上糸保持機構8を作動させることなく、ミシン針2Hを昇降させることができる。またスイッチ部材50によって上糸保持機構8がOFF状態にある場合には、第二ペダルPD2は、ミシン針2Hの昇降の操作にのみ用いられる。
[ミシンによる面材の縫製作業]
図4を参照して、下降状態の押さえ部材4Hで面材SMを押さえながら、ミシン針2Hを昇降させて上糸NYにて面材SMを縫製する。このとき図3を参照して、押さえ部材4Hの下降に先立って、ベッド4側で上糸NYを切断してミシン針2Hを上昇させておくのであるが、このミシン針2Hには上糸の余剰部分NYexが垂れ下がっている。そして縫製作業を開始する際には、上糸の余剰部分NYexが、押さえ部材4Hと面材SMの間に挟み込まれることで、面材SMの表面から突出して出糸(図14の出糸PYを参照)となってしまうことがある。すなわち図15を参照して、上糸の余剰部分NYexが押さえ部材4Hの右押さえ脚20Hと面材SMの間に挟み込まれた状態で、ミシン針2Hを下降させると、この上糸の余剰部分NYexが面材の表面に残って出糸となってしまう。特に本実施例では、押さえ部材4Hの右押さえ脚20Hと左押さえ脚21Hが、面材SMを安定的に押さえられるようにミシン針2Hの両側に配置されているが、同時に上糸の余剰部分NYexが挟まれやすい構成でもある。
さらに本実施例の面材SMの縫製に際しては、図4を参照して、面材SMの表面をなす表材Saと、面材SMの裏面をなす裏材Sbとを重ねて縫製する。そして面材SMは、後述するように図13に示す他の面材SMBに中表状に縫合することが予定されている。しかし他の面材SMBとの縫製時において、面材SMの表面をなす表材Saから出糸PYが突出していると、この出糸PYが、面材SMと他の面材SMBとの縫合箇所(本縫いの縫目SEW2)から外部に露出する危険性がある。
このためこの種のミシン2では、上述の問題を抜本的に解決する観点から、面材SMの表面から出糸PYが突出することを阻止できることが好ましい。そこで本実施例のミシン2は、上糸NYをヘッド6に保持する上糸保持機構8を有するとともに、上糸保持機構8が、ミシン針2Hの下降によって上糸の余剰部分NYexが面材SMの裏側に移動するまで上糸NYを保持し、その後、上糸NYの保持が解除されるよう制御されている。
すなわち本実施例では、図7に示すように、上糸保持機構8の挟み込み部材10によって、ヘッド側の上糸NYをその長手方向の側面から挟み込むことで保持する。このとき図1のスイッチ部材50をON状態としたのち、第二ペダルPD2を踏み込んで図11の第一操作位置P1に変位させることにより、上糸保持機構8を作動させる。こうすることでエア通路部40を通じてエアがシリンダ部34(図6の左側室34b)に流入し、ピストン部36が、可動側保持部42とともに右側に移動していく。こうして可動側保持部42の第二当接面42aが固定側保持部24の第一当接面24aに面接触し、これら両当接面24a,42aの間に上糸NYが挟み込まれて保持される。
つぎに図8を参照して、上糸保持機構8によって、ミシン針2Hの下降によって上糸の余剰部分NYexが面材SMの裏側に移動するまで上糸NYを保持しておく。このとき第二ペダルPD2を踏み込んで図11の第二操作位置P2に変位させることにより、ミシン針2Hを、上糸の余剰部分NYexとともに下降させる。ここで図8の挟み込み部材10による上糸NYの保持力は、上述の通り、押さえ部材4Hと面材SMの間に上糸NYが挟み込まれた際に上糸NYにかかる力よりも強くなるように設定されている。このためミシン針2Hの下降に伴って、上糸の余剰部分NYexが右押さえ脚20Hと面材SMとの間から引き抜かれていく。そしてミシン針2Hが面材SMの裏側に刺し通されて図8の最下点までいくと、上糸の余剰部分NYexの全てが、ミシン針2Hに追従して面材SMの裏側に移動する。
そして図9及び図10を参照して、上糸の余剰部分NYexが面材SMの裏側に移動した後、上糸保持機構8による上糸NYの保持を解除する。すなわち第二ペダルPD2を踏み込んで図11の第三操作位置P3に変位させることにより、上糸保持機構8による上糸NYの保持を解除し且つミシン針2Hを上昇させる。このときシリンダ部34からエアが流出するとともに、図6の付勢部38の付勢力によって、ピストンロッド36bと可動側保持部42が左側に移動していく。こうして可動側保持部42は、固定側保持部24から左方に離間した状態で配置され(挟み込みが解かれ)、両保持部24,42の間に、上糸NYを配索可能な隙間が生じることとなる。そして図10に示すように上糸の余剰部分NYexを面材SMの裏側に配置することで、上糸の余剰部分NYexが、図12に示すように面材SMの裏面をなす裏材Sbから突出する出糸PYとなる。この状態で図12に示す面材SMに縫目(後述する仮縫いの縫目SEW1)を形成していくことにより、表材Saと裏材Sbを縫合して面材SMを形成することができる。こうして本実施例では、上糸保持機構8の働きによって、上糸の余剰部分NYexをミシン針2Hによって面材SMの裏側に移動させることにより、面材SMの表面をなす表材Saから出糸PYが突出することを阻止できる。さらに操作部材60の段階的な動きを利用して、ミシン針2Hの昇降動作(ミシン2の縫い操作)を極力阻害することなく、上糸保持機構8による上糸NYの保持と解除を順序良く行うことができる。
[面材と他の面材の縫合]
上述のミシン2にて縫製された面材SMでは、図12に示すように表材Sa側ではなく裏材Sbの縫目(仮縫いの縫目SEW1)の縫い始めの部分から出糸PYが突出している。そして図13を参照して、面材SMを他の面材SMBに縫合するに際しては、これら面材同士を中表状に重ねた状態で縫目(本縫いの縫目SEW2)を形成していく。このとき面材SMの出糸PYを裏材Sb側に配置したことにより、この面材SMの出糸PYが、本縫いの縫目SEW2に巻き込まれて外部に飛び出してしまうことを好適に回避することができる。すなわち面材同士を中表状に縫合する際には、これら面材の表面同士の間が外部に通じているため、面材SM表面に出糸PYが突出していると、本縫いの縫目SEW2に巻き込まれて外部に飛び出してしまう可能性がある。これとは異なり本実施例のように面材SMの出糸PYを裏材Sb側に配置しておくと、この面材SMの裏側は外部に通じていないため、本縫いの縫目SEW2と仮縫いの縫目SEW1の距離にかかわらず出糸PYが外部に露出することはない。このため本実施例のミシン2にて仮縫いの縫目SEW1を形成しておくことにより、面材SMと他の面材SMBを、出糸PYの外部露出を確実に回避して見栄えよく縫合することが可能となる。
以上説明したとおり本実施例では、上糸保持機構8の働きによって、上糸の余剰部分NYexをミシン針2Hによって面材SMの裏側に移動させることができる。こうして出糸PYとなる上糸の余剰部分NYexを面材SMの裏側に移動させておくことにより、面材SMの表面から出糸PYが突出することを阻止することができる。また本実施例の上糸保持機構8では、挟み込み部材10にて、上糸NYを挟み込むことで保持するとともに、挟み込みを解くことで上糸NYの保持を解除するという比較的簡素な構成を採用している。また本実施例では、操作部材60を段階的に動かすことで、ミシン針2Hの昇降動作(ミシンの縫い操作)を極力阻害することなく、上糸保持機構8による上糸NYの保持と解除を順序良く行うことができる。また本実施例では、押さえ部材4Hの面材SMを押さえておく部分(20H,21H)が、面材SMを安定的に押さえられるようにミシン針2Hの両側に配置されているが、同時に上糸の余剰部分NYexが挟まれやすい構成でもある。このような構成においても、上糸保持機構8によって、面材SMの表面から出糸PYが突出することを阻止することができる。また本実施例では、上糸保持機構8の作動を要さない場合には、スイッチ部材50によって、上糸保持機構8を作動不能な状態としておくことができる。このように上糸保持機構8を、必要に応じて作動させないことにより、エアや電気などのエネルギー消費を抑えることができる。このため本実施例によれば、面材SMの表面から出糸PYが突出することを阻止可能なミシンを提供することができる。
本実施形態のミシン2は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、上糸保持機構8の構成(形状,寸法,配置位置,構成部材など)を例示したが、上糸保持機構の構成を限定する趣旨ではない。例えば上糸NYの保持に、挟み込み部材10を用いる例を説明したが、この種の保持部材として、上糸の移動を阻止する各種の部材を採用することができる。また挟み込み部材として、エアを利用する機構を例示したが、ラック&ピニオンなどの電気的に動く機構や、油圧式の機構を採用することもできる。また操作部材として、ミシンの構成部材であるペダルをそのまま使用する例を説明したが、操作部材をミシンに別途配設することができる。また操作部材として、ペダルやレバーやハンドルやボタンなどの各種の部材を複数又は単数用いることができ、コンピュータなどの操作画面を操作部材として使用することもできる。また操作部材は、ミシン針の操作とは無関係に上糸保持機構を操作することができる。またスイッチ部材として、ペダルやレバーやハンドルやボタンなどの各種の部材を複数又は単数用いることができ、コンピュータなどの操作画面をスイッチ部材として使用することもでき、スイッチ部材を省略する(ミシンの既存構成をスイッチ部材として兼用する等)こともできる。
また本実施形態では、ミシン2のベッドとヘッドの構成を例示したが、これら各構成は適宜変更可能である。例えば押さえ部材には、押さえ部材の面材を押さえておく部分が複数又は単数設けられていてもよく、同部分の配置位置も適宜変更可能である。
そして本実施例のミシン2は、各種の面材を縫製することができ、この種の面材として、乗物用シートなどの乗物内装品の表皮や、家庭用の内装品の表皮や、バッグやカバンなどの被服雑貨の表皮を例示できる。なお乗物用シートとして、車両や航空機や電車などの乗物用シートを例示できる。そして面材の構成は、内装品や被覆雑貨などの構成に応じて適宜変更可能である。
SB 縫製台
2 ミシン
4 ベッド
2B すべり板
4B 釜部材
6B 糸切部材
8B ボビン
10B 固定メス
12B スライドメス
6 ヘッド
2H ミシン針
3H 針孔
4H 押さえ部材
5H 軸部
6H 上送り部材
10H 送り脚部
11H 貫通孔
20H 右押さえ脚
21H 左押さえ脚
22H 溝部
29H 天秤
30H 上側糸案内
31H 下側糸案内
8 上糸保持機構
10 挟み込み部材
11 第一挟み込み部
12 第二挟み込み部
13 エア供給部材
20 固定片部
21 張出部位
22 突出片部
24 固定側保持部
24a 第一当接面
30 取付けブラケット
30a 固定側片部
30b 取付け側片部
32 可動部
34 シリンダ部
34a 右側室
34b 左側室
36 ピストン部
36a ピストン
36b ピストンロッド
36c ストッパー部
38 付勢部
40 エア通路部
42 可動側保持部
42a 第二当接面
50 スイッチ部材
60 操作部材
PD1 第一ペダル
PD2 第二ペダル(本発明の操作部材)
PD3 第三ペダル
NY 上糸
NYex 上糸の余剰部分
BY 下糸
PY 出糸
SM 面材
Sa 表材
Sb 裏材
SMB 他の面材
SEW1 仮縫いの縫目
SEW2 本縫いの縫目

Claims (5)

  1. ベッドと、ヘッドと、前記ヘッドに昇降可能に設けられたミシン針と、前記ヘッドに昇降可能に設けられた押さえ部材とを備え、
    前記ベッド上の面材を、下降状態の前記押さえ部材で押さえながら前記ミシン針の針孔に通された上糸で縫製したのち、前記ベッド側で前記上糸を切断して、前記ミシン針と前記押さえ部材を上昇させた際に、前記ミシン針に、前記針孔から切断箇所までの前記上糸の余剰部分が生じる構成のミシンにおいて、
    前記ミシンは、前記上糸を前記ヘッドに保持する上糸保持機構を有するとともに、前記上糸保持機構が、前記ミシン針の下降によって前記上糸の余剰部分が前記面材の裏側に移動するまで前記上糸を保持し、その後、前記上糸の保持が解除されるよう制御されているミシン。
  2. 前記上糸保持機構は、前記上糸をその長手方向の側面から挟み込むことで保持する挟み込み部材を有する請求項1に記載のミシン。
  3. 前記ミシンは操作部材を有するとともに、前記操作部材は、前記上糸保持機構を作動させて前記上糸を保持させる第一操作位置と、前記ミシン針を下降させる第二操作位置と、前記上糸保持機構による前記上糸の保持を解除し且つ前記ミシン針を上昇させる第三操作位置の順に動かすことができる請求項1又は2に記載のミシン。
  4. 前記押さえ部材の前記面材を押さえておく部分が、前記ミシン針の両側にそれぞれ配置されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のミシン。
  5. 前記ミシンはスイッチ部材を有するとともに、前記スイッチ部材は、前記上糸保持機構を作動可能な状態と作動不能な状態との間で切り替える構成である請求項1〜4のいずれか一項に記載のミシン。
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