JP2019017144A - 電力変換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】DC/DCコンバータに設けられたスイッチング素子の異常を確実に検知する。【解決手段】電力変換器はDC/DCコンバータ10と制御部24とを備え、制御部24は、DC/DCコンバータ10の出力電圧が過電圧か否かを検知し(S002)、過電圧を検知した場合に、過電圧の検知結果を用いて、通常の動作中に過電圧になった回数を異常判定カウンタでカウントし(S005)、異常判定カウンタのカウント値が閾値以上の場合に、スイッチング素子が異常であると判定し(S006,S007)、一方、過電圧でないと検知した場合に、直流電源から入力される入力電流ILが入力閾値未満になる回数を正常判定カウンタでカウントし(S016)、正常判定カウンタのカウント値が閾値以上の場合に、スイッチング素子が正常であると判定する(S017,S018)。【選択図】図2

Description

この発明は電力変換器に関し、特に、故障検知が可能な電力変換器に関するものである。
近年、電力変換器を搭載した車両が開発されている。
特許文献1には、電力変換器として、昇圧装置が記載されている。特許文献1に記載の昇圧装置は、例えば、車両の運転者の手動操舵力を補助するためのアシストトルクをモータから出力させる電動パワーステアリング装置に設けられている。電動パワーステアリング装置は、モータとモータ駆動部とを備えている。モータ駆動部は、複数のスイッチング素子から構成されたブリッジ回路を有し、昇圧装置から供給される直流電力に基づき、PWM制御により、各スイッチング素子をオン/オフ駆動させ、モータの各相への通電を順次転流させる。
特許文献1においては、電源に接続されて電源電圧が印加されるコイルから出力される電流の平均値が所定値以下である場合に、前記コイルに流れる電流の検出結果に基づき、回生動作は正常であるか否か、或いは、異常であるか否かを診断する診断手段を備えている。前記診断手段は、前記コイルに流れる電流が0をまたぐ場合に、回生動作は正常であると診断する。特許文献1では、上アームのスイッチング素子がオフ故障となった場合、リアクトル電流が0をまたぐことがなくなること、すなわち、回生方向に電流が流れなくなることを利用している。
特許文献2には、入力された電力の電圧を調節する昇降圧コンバータと電動機を回転させるインバータとを備えた車両が提案されている。ここで、昇降圧コンバータは、上アームと下アームと称されるスイッチング素子を有するチョッパ回路からなり、下アームをオンしてバッテリの低電圧の電力を入力し高電圧の電力に昇圧して電動機に出力し、且つ、上アームをオンして電動機の回生運転により生じる高電圧の電力を入力し低電圧の電力に降圧してバッテリに出力する。
特許文献2では、昇降圧コンバータの電動機側の電圧がしきい値を超えたときには、該電圧がしきい値以下に回復するように、昇降圧コンバータと電動機とを制御する。また、昇降圧コンバータの電動機側の電圧が一定期間内にしきい値を超えた回数が基準回数未満のときには、該電圧がしきい値以下に回復したあと、電動機と蓄電手段との間で電力がやり取りされるよう、昇降圧コンバータと電動機とを制御する。一方、昇降圧コンバータの電動機側の電圧が一定期間内にしきい値を超えた回数が基準回数以上のときには、電動機による蓄電手段の充電を禁止した状態で蓄電手段の放電を伴って該蓄電手段の電力により電動機が運転されるよう、昇降圧コンバータと電動機とを制御する。特許文献2では、昇降圧コンバータの上アームがオフ故障となった場合に、回生動作が行われると、出力側から入力側に電力を送ることができずに、出力電圧が上昇することを利用している。
特許第4804916号公報 特許第5133609号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、正常動作中での故障検知について、リアクトル電流のボトム値もしくはピーク値を必要としているため、リアクトル電流をスイッチング1周期に対して十分に速い周期でサンプリングしなければ、上アームのオフ故障を検知することができない。また、特許文献2の方法では、一定期間で過電圧の判定回数がリセットされるが、一定期間内に回生動作が基準回数以上行われない場合には、上アームのオフ故障を検知することができない。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、リアクトル電流を速い周期でサンプリングする必要はなく、且つ、一定期間内の回生動作の回数を規定する必要もなく、過電圧の検出とリアクトル電流の平均値の検出とを行うことで、半導体スイッチング素子の異常を確実に検知することが可能な、電力変換器を得ることを目的としている。
この発明は、直流電源と回生動作可能な負荷との間に接続され、内部にスイッチング素子を備えた、DC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータの動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記DC/DCコンバータの出力電圧が過電圧か否かを検知する過電圧検知部と、前記過電圧検知部が前記過電圧を検知した場合に、前記過電圧検知部の前記過電圧の検知結果を用いて、前記DC/DCコンバータが通常動作中に前記過電圧になった回数をカウントする異常判定カウンタと、前記異常判定カウンタのカウント値が予め設定された異常カウント閾値以上の場合に、前記スイッチング素子が異常であると判定する異常判定部と、前記過電圧検知部が前記過電圧でないと検知した場合に、前記直流電源から入力される入力電流または入力電力の値が予め設定された入力閾値未満になる回数をカウントする正常判定カウンタと、前記正常判定カウンタのカウント値が予め設定された正常カウント閾値以上の場合に、前記スイッチング素子が正常であると判定する正常判定部とを備えた、電力変換器である。
この発明に係る電力変換器によれば、過電圧の検出とリアクトル電流の平均値の検出とを行うことで、リアクトル電流を速い周期でサンプリングする必要はなく、且つ、一定期間内の回生動作の回数を規定する必要もなく、半導体スイッチング素子の異常を確実に検知することができる。
この発明の実施の形態1に係る電力変換器の構成を示した構成図である。 この発明の実施の形態1に係る電力変換器における半導体スイッチング素子のオフ固着異常の検出動作の処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る電力変換器の構成を示した構成図である。
以下、この発明に係る電力変換器を、好適な実施の形態に従って、図面を用いて説明する。なお、図面の説明においては、同一要素または相当する要素には同一符号を付して示し、重複する説明は省略する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る電力変換器の構成を示した概略構成図である。図1に示すように、電力変換器は、DC/DCコンバータ10を備えている。DC/DCコンバータ10には、入力平滑コンデンサ1と、平滑リアクトル2と、半導体スイッチング素子3,4と、出力平滑コンデンサ5と、リアクトル電流検出回路23とが設けられている。
以下、図1の電力変換器の構成について詳細に説明する。
DC/DCコンバータ10の入力端には、バッテリ11と入力電圧検出回路21とが並列に接続されている。バッテリ11は、DC/DCコンバータ10に直流電力を入力する直流電源を構成している。バッテリ11は、放電/充電が可能な蓄電装置から構成される。DC/DCコンバータ10の出力端には、モータ駆動部12と出力電圧検出回路22とが並列に接続されている。また、モータ駆動部12の出力側には、モータ13が接続されている。DC/DCコンバータ10は、バッテリ11の低電圧の電力を、モータ13を駆動するための高電圧の電力に変換して、モータ駆動部12に出力する。また、DC/DCコンバータ10は、モータ13の回生動作により生じる高電圧の電力を低電圧の電力に変換してバッテリ11を充電する。
入力電圧検出回路21は、DC/DCコンバータ10に入力される入力電圧Vinを検出する。また、出力電圧検出回路22は、DC/DCコンバータ10から出力される出力電圧Voutを検出する。リアクトル電流検出回路23は、平滑リアクトル2に流れるリアクトル電流ILを検出する。
モータ駆動部12は、DC/DCコンバータ10が出力した高電圧の直流電力を交流電力に変換してモータ13に供給することで、モータ13を駆動する。モータ駆動部12は、内部にスイッチング素子を有し、制御部24の制御により当該スイッチング素子がオン/オフ動作することで、直流/交流変換を行う。モータ駆動部12は、例えば、インバータ回路から構成される。
DC/DCコンバータ10のバッテリ11側の入力端には、入力平滑コンデンサ1が設けられている。入力平滑コンデンサ1の正極は、リアクトル電流検出回路23と平滑リアクトル2から構成される直列回路の一端に接続されている。当該直列回路の他端は、半導体スイッチング素子3のドレイン端子に接続されている。また、入力平滑コンデンサ1の負極は、半導体スイッチング素子3のソース端子に接続されている。
また、半導体スイッチング素子4のソース端子は、半導体スイッチング素子3のドレイン端子に接続されている。半導体スイッチング素子4のドレイン端子は、出力平滑コンデンサ5の正極に接続されている。出力平滑コンデンサ5の負極は、半導体スイッチング素子3のソース端子に接続されている。
制御部24は、入力電圧検出回路21、出力電圧検出回路22、および、リアクトル電流検出回路23からの各信号に基づいて、半導体スイッチング素子3および半導体スイッチング素子4のゲート信号を作り出す仕組みになっている。すなわち、制御部24は、半導体スイッチング素子3,4に対してPWM制御を行う。以下では、制御部24がPWM制御を行うことを、PWM動作と呼ぶこととする。また、制御部24は、モータ駆動部12およびモータ13も制御可能である。
なお、通常のPWM動作においては、半導体スイッチング素子3,4のオン/オフのデューティ比、すなわち、オン/オフ状態の比率に応じて、DC/DCコンバータ10の出力電圧Voutが所望の値となるように制御される。
一方、直結動作においては、例えば、半導体スイッチング素子3のオフ状態の設定が維持されると共に、半導体スイッチング素子4のオン状態の設定が維持されるように制御される。
また、制御部24の制御においては、半導体スイッチング素子3,4は、同時にオン状態となることが禁止され、半導体スイッチング素子3,4が同時にオフ状態となるデッドタイムが適宜設けられている。このため、半導体スイッチング素子3,4の各動作の過渡状態においても、半導体スイッチング素子3,4が共にオン状態になることがなく、出力側の相対的な高電圧に応じて電流が逆流してしまうことは防止されている。
図2は、この発明の実施の形態1に係る電力変換器における、半導体スイッチング素子4のオフ固着異常を検出するための検出フローチャートである。
まず、概略を述べると、電力変換器は、以下のようにして、半導体スイッチング素子4のオフ固着異常を検出する。
・制御部24は、異常判定カウンタと正常判定カウンタとを有し、それぞれのカウント値が制御部24の図示しない記憶装置に記憶されている。
・制御部24の通常のPWM動作中に、出力電圧Voutが過電圧であることを検出された場合、異常判定カウンタのカウント値を上昇させるとともに、正常判定カウンタのカウント値をリセットする(図2のステップS001〜S005)。
・異常判定カウンタのカウント値がしきい値Nth1に達した場合、異常確定する(図2のステップS006〜S008)。
・リアクトル電流検出回路23が検出したリアクトル電流ILが、しきい値ILthより低い場合、すなわち、ILth<0で、この場合は回生動作の場合、正常判定カウンタのカウント値を上昇させる(図2のステップS014〜S015)。
・正常判定カウンタのカウント値がしきい値Nth2に達した場合、正常確定し、異常判定カウンタのカウント値をリセットする(図2のステップS016〜S017)。
・通常のPWM動作中以外(DC/DCコンバータ10のゲート遮断時など)に出力電圧Voutが過電圧であることを検出した場合、もしくは、異常判定カウンタのカウント値がしきい値Nth2未満の場合に、復帰動作を実行する(図2のステップS009〜S013)。
・復帰動作が完了した場合、もしくは、正常判定を行って正常確定しなかった場合に、ステップS002に戻る。
以下、図2のフローチャートの各ステップの処理を説明する。
図2において、ステップS001〜S005の処理は、通常のPWM動作中に、出力電圧Vout過電圧を検出した場合、異常判定カウンタを上昇させ、正常判定カウンタをリセットする。ステップS001〜S005の処理は、制御部24の図示しない過電圧検知部によって実行される。以下、具体的に説明する。
まず、ステップS001で処理を開始する。
次に、ステップS002で、制御部24は、過電圧検知部により、出力電圧Voutが過電圧か否かの検出を行う。すなわち、出力電圧Voutが、予め設定された過電圧検出用閾値以上であれば、過電圧であると判定し、過電圧検出用閾値未満であれば、過電圧でないと判定する。出力電圧Voutが過電圧であると判定した場合、ステップS003に進む。一方、過電圧でないと判定した場合はステップS015に進む。
ステップS003では、制御部24は、ゲート遮断を行う。これにより、DC/DCコンバータ10の半導体スイッチング素子3,4、および、モータ駆動部12内に設けられている半導体スイッチング素子がすべてゲートオフとなる。
次に、ステップS004では、制御部24は、DC/DCコンバータ10が制御部24による通常のPWM動作中か否かを判定する。通常のPWM動作中の場合、制御部24は、半導体スイッチング素子4のオフ固着故障と推定し、ステップS005に進む。一方、通常PWM動作中でない場合、半導体スイッチング素子4のオフ固着故障ではないと推定し、ステップS009に進む。
ステップS005では、制御部24は、異常判定カウンタのカウント値を1上昇させ、正常判定カウンタのカウント値をリセットして、ステップS006に進む。
次に、図2において、ステップS006〜S008の処理は、異常判定カウンタのカウント値が、異常カウント閾値Nth1に達した場合、異常確定する。ステップS006〜S008の処理は、制御部24の図示しない異常判定部によって実行される。以下、具体的に説明する。
ステップS006で、制御部24は、異常判定部により、異常判定カウンタのカウント値が、異常カウント閾値Nth1以上か否かを判定する。異常カウント閾値Nth1以上の場合、半導体スイッチング素子4のオフ固着故障と判断し、ステップS007に進む。一方、異常カウント閾値Nth1未満の場合、ステップS009に進む。
ステップS007では、半導体スイッチング素子4が異常であるという異常確定を行い、全ゲート遮断を行う。これにより、DC/DCコンバータ10の半導体スイッチング素子3,4、および、モータ駆動部12内に設けられている半導体スイッチング素子がすべてゲートオフとなる。
次に、ステップS008で、処理を終了する。
次に、図2において、ステップS009〜S014の処理は、通常のPWM動作中に、出力電圧Voutが過電圧になった回数が異常カウント閾値未満の場合、あるいは、通常のPWM動作中以外、例えば、DC/DCコンバータ10のゲート遮断時などに、出力電圧Voutが過電圧であることを検出した場合に実行される、DC/DCコンバータ10の復帰動作である。ステップS009〜S014の処理は、制御部24の図示しない復帰部によって実行される。以下、具体的に説明する。
ステップS009で、制御部24は、復帰部により、DC/DCコンバータ10が自己保護検出中か否かを確認する。自己保護とは、DC/DCコンバータ10の各箇所の過電圧、過電流、過昇温などDC/DCコンバータ10が通常動作を行うことが難しい場合に検出されるものである。自己保護検出中の場合は、周期的にステップS009の処理を繰り返し、自己保護がすべて解消された後に、ステップS010に進む。
ステップS010で、制御部24は、モータ駆動部12を介してモータ13を力行(放電)動作させ、DC/DCコンバータ10を遮断する。
ステップS011では、制御部24が、DC/DCコンバータ10の入力電圧Vinと出力電圧Voutとが、ほぼ等しく、DC/DCコンバータ10が直結動作に移行可能かどうかを判定する。すなわち、出力電圧Voutから入力電圧Vinを差し引いた差分が、一定値α以下か否かを判定する。ここでの一定値αは、半導体スイッチング素子4の電圧降下、入力電圧検出回路21、出力電圧検出回路22の検出誤差を考慮して設定される値である。
その後、ステップS012で、制御部24は、DC/DCコンバータ10を直結動作に移行する。直結動作とは、半導体スイッチング素子4をベタオフする動作である。このとき、モータ13は、力行動作、すなわち、バッテリ11の放電動作を継続している。
その後、ステップS013で、制御部24は、DC/DCコンバータ10を通常のPWM動作に移行する。このとき、モータ13は、力行動作、すなわち、バッテリ11の放電動作を継続している。
その後、ステップS014で、制御部24は、モータ駆動部12を介して、モータ13を正常動作に移行して回生動作を許可する。
なお、DC/DCコンバータ10の復帰動作については、ステップS009〜S014で示した方法以外でも、過電圧によるゲート遮断から正常動作に復帰できればどのような方法でもよい。
次に、図2において、ステップS015〜S016の処理は、リアクトル電流ILがしきい値ILthより低い場合、すなわち、ILth<0とした場合の回生動作時に、正常判定カウンタのカウント値を上昇させる。ステップS015〜S016の処理は、制御部24の図示しない正常判定部によって実行される。以下、具体的に説明する。
ステップS015で、制御部24は、正常判定部により、リアクトル電流ILが、予め設定されたリアクトル電流閾値ILthより低いかどうかを判定する。低ければS016に進み、低くなければS002に進む。このとき、リアクトル電流閾値ILthは、リアクトル電流検出回路23の検出誤差なども考慮したうえで、必ず回生動作となる値に設定する。また、ステップS015の判定を、DC/DCコンバータ10に入力される入力電力による判定に変更することも可能である。
ステップS016では、制御部24が、正常判定カウンタのカウント値を1上昇させて、ステップS017に進む。
次に、図2において、ステップS017〜S018の処理は、正常判定カウンタのカウント値が、予め設定された正常カウント閾値Nth2に達した場合、正常確定し、異常判定カウンタのカウント値をリセットする。ステップS017〜S018の処理は、制御部24の図示しない正常判定部および異常カウンタリセット部によって実行される。以下、具体的に説明する。
まず、ステップS017で、制御部24は、正常判定部により、正常判定カウンタのカウント値が正常カウント閾値Nth2以上かどうかを判定する。正常カウント閾値Nth2以上の場合は、ステップS018進み、Nth2以上でない場合は、ステップS002に進む。
ステップS018では、制御部24は、正常判定部により、半導体スイッチング素子4が正常であるという正常確定を行い、異常カウンタリセット部により、異常判定カウンタのカウント値をリセットする。
ここで、図2のフローチャートが一定周期で周期的に実行されている場合、正常カウント閾値Nth2の設定により、過電圧判定回数をリセットするために必要な時間を調節することが可能となる。従って、制御部24の正常判定部は、正常判定カウンタのカウント値による判定を行う代わりに、バッテリ11から入力される入力電流または入力電力の値が予め設定されたリアクトル電流閾値ILth未満になる時間が一定時間以上の場合に、半導体スイッチング素子4が正常であると判定するようにしてもよい。
以上のように、実施の形態1においては、通常のPWM動作中に、出力電圧Voutが過電圧になる回数が、異常カウント閾値Nth1に達した場合に、半導体スイッチング素子4の異常であるとして、異常検出を行う。また、過電圧の検出が通常のPWM動作中でなかった場合、あるいは、過電圧の回数が異常カウント閾値Nth1未満の場合は、DC/DCコンバータ10の復帰動作を行う。また、復帰動作後に、回生動作、すなわち、DC/DCコンバータ10の平滑リアクトル2のリアクトル電流ILがリアクトル電流閾値ILthより低い状態が、正常カウント閾値Nth2以上続いた場合に、回生動作が正常に行われていて、半導体スイッチング素子4が正常であると確定して、異常判定カウンタのカウント値をリセットする。
このように、実施の形態1では、Nth2回分のリアクトル電流ILの値を用いて、半導体スイッチング素子4が正常かどうかの判定を行っている。すなわち、実質的に、Nth2回分のリアクトル電流の平均値を使用しているため、リアクトル電流のボトム値もしくはピーク値を使用している特許文献1のように、リアクトル電流をスイッチング1周期に対して十分に速い周期でサンプリングする必要はない。
また、実施の形態1では、DC/DCコンバータ10の回生動作が正常に行われない限り、過電圧を判定するための異常判定カウンタのカウント値がリセットされないので、特許文献2とは異なり、一定期間内に回生動作を基準回数以上行わなくても、過電圧の判定回数が蓄積され、半導体スイッチング素子4のオフ故障を確実に判別することが可能である。
以上説明したように、実施の形態1に係る電力変換器においては、リアクトル電流をスイッチング1周期に対して十分に速い周期でサンプリングする必要がなく、かつ、一定期間内の回生動作の回数を規定する必要もなく、過電圧の検出およびリアクトル電流の平均値の検出を行うことで、半導体スイッチング素子の正常/異常を確実に検知することができる。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2に係る電力変換器の概略構成図である。図1と図3との違いは、図3においては、(1)DC/DCコンバータ10内に4つの半導体スイッチング素子3a,3b,4a,4bが設けられている点と、(2)それらの4つの半導体スイッチング素子3a,3b,4a,4bからなる直列回路に対して、出力平滑コンデンサ5と出力電圧検出回路22とが並列に接続されている点と、(3)4つの半導体スイッチング素子のうち、半導体スイッチング素子3b,4aからなる直列回路に対して、中間平滑コンデンサ6と中間電圧検出回路25とが並列に接続されている点とが、図1と異なる。なお、中間電圧検出回路25は、中間平滑コンデンサ6の電圧を検出する。以下、図1と異なる点を中心に、実施の形態2に係る電力変換器の構成について簡単に説明する。
図3に示すように、DC/DCコンバータ10の入力端には、バッテリ11と入力電圧検出回路21とが並列に接続されている。DC/DCコンバータ10の出力端には、モータ駆動部12と出力電圧検出回路22とが並列に接続されている。さらに、モータ駆動部12の出力には、モータ13が接続されている。
DC/DCコンバータ10の入力端には、入力平滑コンデンサ1が設けられている。入力平滑コンデンサ1の正極には、平滑リアクトル2とリアクトル電流検出回路23とからなる直列回路の一端が接続されている。平滑リアクトル2とリアクトル電流検出回路23からなる直列回路の他端には、半導体スイッチング素子3bのドレイン端子と半導体スイッチング素子4aのソース端子とが接続されている。
また、半導体スイッチング素子3aのドレイン端子と半導体スイッチング素子3bのソース端子との接続点に対して、中間コンデンサの負極が接続されている。同様に、半導体スイッチング素子4aのドレイン端子と半導体スイッチング素子4bのソース端子との接続点に対して、中間平滑コンデンサ6の正極が接続されている。
さらに、半導体スイッチング素子3aのソース端子に出力平滑コンデンサ5の負極が接続され、半導体スイッチング素子4bのドレイン端子に出力平滑コンデンサ5の正極が接続されている。また、出力平滑コンデンサ5には、モータ駆動部12と出力電圧検出回路22とが並列に接続されている。
制御部24は、入力電圧検出回路21、出力電圧検出回路22、リアクトル電流検出回路23、および、中間電圧検出回路25からの各信号に基づいて、半導体スイッチング素子3と半導体スイッチング素子4のゲート信号を作り出す仕組みになっている。また、制御部24は、モータ駆動部12およびモータ13も制御可能である。
なお、通常のPWM動作においては、半導体スイッチング素子3a,3b,4a,4bのオン/オフのデューティ比、すなわち、オン/オフ状態の比率に応じて、DC/DCコンバータ10の出力電圧Voutが所望の値となるように制御される。
一方、直結動作においては、例えば、半導体スイッチング素子3a,3bのオフ状態の設定が維持されると共に、半導体スイッチング素子4a,4bのオン状態の設定が維持されるように制御される。
この発明の実施の形態2に係る故障検知のフローチャートは、実施の形態1で示した図2と同じであるため、ここでは、その説明を省略する。但し、実施の形態1においては、図2のステップS006,S007で、半導体スイッチング素子4の異常の判定を行っていたが、実施の形態2においては、図2のステップS006,S007で、半導体スイッチング素子4a,4bの異常の判定を行う点が異なる。同様に、実施の形態1においては、図2のステップS018で、半導体スイッチング素子4の正常の判定を行っていたが、実施の形態2においては、図2のステップS018で、半導体スイッチング素子4a,4bの正常の判定を行う点が異なる。
以上のように、実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、リアクトル電流の平均値を使用するため、リアクトル電流をスイッチング1周期に対して十分に早い周期でサンプリングする必要はない。また、DC/DCコンバータの回生動作が正常に行われない限り、過電圧の判定回数がリセットされないので、予め設定された期間内に回生動作を予め設定された回数以上行わなくても、過電圧の判定回数が蓄積され、半導体スイッチング素子4aもしくは半導体スイッチング素子4bのオフ故障を判別することが可能である。
1 入力平滑コンデンサ、2 平滑リアクトル、3,3a,3b,4,4a,4b 半導体スイッチング素子、5 出力平滑コンデンサ、6 中間平滑コンデンサ、10 DC/DCコンバータ、11 バッテリ、12 モータ駆動部、13 モータ、21 入力電圧検出回路、22 出力電圧検出回路、23 リアクトル電流検出回路、24 制御部、25 中間電圧検出回路。

Claims (8)

  1. 直流電源と回生動作可能な負荷との間に接続され、内部にスイッチング素子を備えた、DC/DCコンバータと、
    前記DC/DCコンバータの動作を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記DC/DCコンバータの出力電圧が過電圧か否かを検知する過電圧検知部と、
    前記過電圧検知部が前記過電圧を検知した場合に、前記過電圧検知部の前記過電圧の検知結果を用いて、前記DC/DCコンバータが通常動作中に前記過電圧になった回数をカウントする異常判定カウンタと、
    前記異常判定カウンタのカウント値が予め設定された異常カウント閾値以上の場合に、前記スイッチング素子が異常であると判定する異常判定部と、
    前記過電圧検知部が前記過電圧でないと検知した場合に、前記直流電源から入力される入力電流または入力電力の値が予め設定された入力閾値未満になる回数をカウントする正常判定カウンタと、
    前記正常判定カウンタのカウント値が予め設定された正常カウント閾値以上の場合に、前記スイッチング素子が正常であると判定する正常判定部と
    を備えた、電力変換器。
  2. 前記正常判定部によって前記スイッチング素子が正常であると判定された場合に、前記異常判定カウンタの前記カウント値をリセットする異常判定カウンタリセット部
    をさらに備えた、請求項1に記載の電力変換器。
  3. 前記正常判定部は、前記正常判定カウンタの前記カウント値による判定を行う代わりに、前記直流電源から入力される入力電流または入力電力の値が予め設定された入力閾値未満になる時間が一定時間以上の場合に、前記スイッチング素子が正常であると判定する、
    請求項1または2に記載の電力変換器。
  4. 前記異常判定部は、前記スイッチング素子が異常であると判定した場合に、前記DC/DCコンバータのゲート遮断を行う、
    請求項1から3までのいずれか1項に記載の電力変換器。
  5. 前記電力変換器は、
    前記異常判定カウンタの前記カウント値が前記異常カウント閾値未満の場合に、前記DC/DCコンバータの出力電圧が前記過電圧から回復した後に、前記DC/DCコンバータを通常動作に復帰させる復帰部
    をさらに備えた、請求項1から4までのいずれか1項に記載の電力変換器。
  6. 前記負荷は、モータと前記モータを駆動させるモータ駆動部とから構成され、
    前記直流電源は、蓄電装置から構成され、
    前記復帰部は、
    前記モータ駆動部と前記モータとを制御して前記蓄電装置からの放電動作を行い、
    前記放電動作中に前記DC/DCコンバータを通常動作させ、
    前記モータ駆動部と前記モータとに対して回生動作を許可する、
    請求項5に記載の電力変換器。
  7. 前記DC/DCコンバータは、
    前記直流電源に並列に接続された入力コンデンサと、
    前記入力コンデンサの正極に一端が接続されたリアクトルと、
    前記リアクトルの他端に接続された第1および第2のスイッチング素子と、
    前記第1および第2のスイッチング素子に接続された出力コンデンサと
    を備え、
    前記リアクトルの前記他端が、前記第1のスイッチング素子のドレイン端子と前記第2のスイッチング素子のソース端子とに接続され、
    前記第1のスイッチング素子のソース端子に、前記入力コンデンサの負極と前記出力コンデンサの負極とがそれぞれ接続され、
    前記第2のスイッチング素子のドレイン端子に、前記出力コンデンサの正極が接続され、
    前記出力コンデンサに対して前記負荷が並列に接続されている、
    請求項1から6までのいずれか1項に記載の電力変換器。
  8. 前記DC/DCコンバータは、
    前記直流電源に並列に接続された入力コンデンサと、
    前記入力コンデンサの正極に一端が接続されたリアクトルと、
    前記リアクトルの他端に接続された第1から第4までの4つのスイッチング素子から構成された直列体と、
    前記直列体のうちの前記第1および第4のスイッチング素子に接続された出力コンデンサと、
    前記直列体のうちの前記第2および第3のスイッチング素子に接続された中間コンデンサと
    を備え、
    前記リアクトルの前記他端が、前記第2のスイッチング素子のドレイン端子と前記第3のスイッチング素子のソース端子との接続点に接続され、
    前記第1のスイッチング素子のドレイン端子と前記第2のスイッチング素子のソース端子との接続点に、前記中間コンデンサの負極が接続され、
    前記第3のスイッチング素子のドレイン端子と前記第4のスイッチング素子のソース端子との接続点に、前記中間コンデンサの正極が接続され、
    前記第1のスイッチング素子のソース端子に、前記入力コンデンサの負極と前記出力コンデンサの負極とがそれぞれ接続され、
    前記第4のスイッチング素子のドレイン端子に、前記出力コンデンサの正極が接続され、
    前記出力コンデンサに対して前記負荷が並列に接続されている、
    請求項1から6までのいずれか1項に記載の電力変換器。
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