JP5115064B2 - ロボットコントローラ - Google Patents

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本発明は、直流電源装置からインバータ装置に至る電源供給経路に設けられた開閉手段を備えたロボットコントローラに関する。
ロボットコントローラは、外部の交流電源から与えられる交流電圧を整流し、内部の各装置に直流を供給する直流電源装置を備えている。この直流電源装置には、整流回路と平滑コンデンサからなる直流電源回路を2系統備えているものがある。この場合、一方の直流電源回路の出力は、ロボットに設けられた各モータを駆動するインバータ装置などのパワー系に与えられ、他方の直流電源回路の出力は、ロボットコントローラ内部のマイクロコンピュータなどの制御系に与えられるようになっている。そして、パワー系電源回路の交流入力ラインにリレーを備え、その交流入力ラインを遮断するように構成されている。これにより、制御系の直流電源を遮断することなく、パワー系の直流電源のみを遮断できるようにしている。(例えば特許文献1参照)。
このような構成によれば、例えばロボットが誤動作した場合、使用者による緊急停止用スイッチの操作などに応じて、ロボットコントローラは、モータの駆動を停止させつつ、交流入力ラインのリレーを開放してパワー系への電源供給を停止させることにより、ロボットの動作を確実に停止させることが可能となっている。
特開平4−189488号公報
上記従来構成では、2つの直流電源回路を設ける必要があるため、装置の製造コストが高くなるという問題があった。そこで、直流電源回路を1つにし、その直流出力ラインにおいて、パワー系出力用と制御系出力用とに分岐させる構成が考えられる。この場合、分岐後のパワー系出力用の直流出力ラインにリレーを設けることにより、制御系への直流出力を遮断することなく、パワー系への直流出力のみを遮断できる。
しかしながら、このように直流ラインにリレーを設けると、交流ラインにリレーを設けた場合には存在しなかった以下のような問題が生じる。すなわち、ロボットが誤動作した場合、その動作を確実に且つ迅速に停止させるためにはパワー系への電源供給を速やかに停止させなければならない。このため、モータへの通電を停止させると同時あるいはその直後にリレーを開放させる必要がある。しかし、モータへの通電を停止させると、パワー系への直流出力ラインにモータからの回生電流が流れ、その回生電流が流れている状態でリレーの接点を開放させることになる。その結果、リレーの接点にアークが発生し、リレーの寿命が低下してしまうという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置の製造コストが高くなるのを抑制しつつ、直流電源装置からインバータ装置に至る電源供給経路に設けられた開閉手段の寿命低下を抑制できるロボットコントローラを提供することにある。
請求項1記載の手段によれば、直流電源装置は、交流電源から与えられる交流電圧を整流してインバータ装置に直流を出力する。制御部は、この直流出力が入力されるインバータ装置を制御してモータを駆動する。また、制御部は、直流電源装置からインバータ装置に至る電源供給経路に設けられた開閉手段の開閉を制御する。このような構成によれば、例えば、ロボットが誤動作した場合、制御部は、インバータ装置を制御してモータの駆動を停止させつつ、開閉手段の開放動作を行い、インバータ装置への電源供給経路を遮断することでロボットの動作を確実に停止させることが可能となる。
しかし、通常、モータの駆動停止後には、モータからインバータ装置を介して直流電源装置へ回生電流が流れる。すなわち、モータの駆動停止後、電源供給経路および開閉手段に回生電流が流れることになり、このような状態で開閉手段を開放させると、開閉手段の寿命が低下するおそれがある。回生電流は、モータの回転速度の低下などに伴って徐々に減少する。この点を考慮し、制御部による開閉手段の開放動作を、遅延制御手段により遅延させるようにした。従って、この遅延させた分だけ回生電流が減少してから開閉手段が開放されることになり、開閉手段の寿命低下を抑制できる。
また、開閉手段よりも直流電源装置側の電源供給経路を、例えば制御部に電源を供給するために分岐させた構成としても、上記したインバータ装置への電源供給のみを停止させることを可能とした。従って、インバータ装置への電源供給を行う直流電源装置を利用して、制御部など他の装置への電源供給を行うことができるので、装置の製造コストが高くなるのを抑制できる。
また、制御部は、開閉手段を開閉動作させるための開閉指令信号を遅延制御手段に出力し、遅延制御手段は、この開閉指令信号の電圧レベルに基づいて開閉手段を開閉するものであって、制御部による開閉手段の開放動作を所定時間だけ遅延させる。従って、電源供給経路および開閉手段に流れるモータからの回生電流が確実に減少するまでの時間を所定時間として設定すれば、開閉手段の寿命低下を確実に抑制できる。
また、開閉手段は、直流電源装置からの直流出力に基づいて生成される直流電源により通電されるコイルと、コイルが通電されると閉成されるとともにコイルへの通電が停止されると開放される接点とを備えている。遅延制御手段は、コンデンサ、充放電回路および通電制御回路を備えている。充放電回路は、開閉指令信号の電圧レベルがHレベルのときにコンデンサの充電を行い、開閉指令信号の電圧レベルがLレベルのときにコンデンサの放電を行う。通電制御回路は、コンデンサの端子電圧が所定時間を定めるための基準電圧より低下するとコイルへの通電を停止し、コンデンサの端子電圧が基準電圧を超えるとコイルへの通電を行う。
このようにハードウェア構成を用いて制御部による開閉手段の開放動作を遅延させるので、例えば、制御部を、ウォッチドッグタイマなどを用いて自身のCPUの異常を監視させ、CPUに異常が発生するとインバータ装置に対しモータの駆動を停止させる停止指令信号およびLレベルの開閉指令信号を出力するように設定しておけば、制御部のCPUが暴走してしまった場合であっても、開閉手段の寿命低下を抑制しつつ、モータの駆動を停止させるとともにインバータ装置への電源供給経路を遮断することができる。
請求項記載の手段によれば、制御部は、インバータ装置に対しモータの駆動を停止させる停止指令信号を出力するとともに開閉指令信号の電圧レベルをLレベルに変化させ、遅延制御手段は、少なくとも開閉指令信号の電圧レベルがLレベルに変化してから開閉手段に流れる電流が所定値以下に減少するまでの時間を所定時間とする。従って、電源供給経路および開閉手段に流れるモータからの回生電流が、開閉手段の寿命を低下させない程度の電流値(所定値)以下に減少するまでの時間を所定時間として設定すれば、開閉手段の寿命低下をより確実に抑制できる。
請求項記載の手段によれば、遅延制御手段は、少なくとも開閉指令信号の電圧レベルがLレベルに変化してから開閉手段に流れる電流がゼロとなるまでの時間を所定時間とする。従って、開閉手段にモータからの回生電流などの電流が全く流れていない状態で開閉手段が開放されることになり、開閉手段の寿命低下を防止できる。
請求項記載の手段によれば、開閉手段に対して並列に且つモータからの回生電流が電源供給経路に流れている状態において順バイアスとなるように接続したダイオードを設けた。これにより、例えば開閉手段に大きな回生電流が流れている状態で、制御部により開閉手段が開放されてしまった場合でも、回生電流はダイオードを通過するような経路で流れるので、開閉手段の寿命低下を抑制することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
ロボット(図示せず)にはその可動部を動かすための複数のモータ、例えばブラシレスDCモータが設けられており、本実施形態のロボットコントローラは、それらのモータを駆動するための構成を備えている。図1は、ロボットコントローラにおける各モータを駆動するための構成部分について示している。
図1に示すロボットコントローラ1は、交流電源2より供給される交流を整流および平滑して出力する直流電源装置3、ロボットに設けられた各モータ4を駆動するインバータ装置5、直流電源装置3からインバータ装置5への電源供給経路を開閉する開閉回路6、モータ4からの回生電力の一部を消費させる回生回路7、開閉回路6の開閉動作を行う遅延制御回路8およびこれら各装置および回路の制御を行う制御部9から構成されている。
直流電源装置3は、整流回路10と平滑用コンデンサ11とを備えている。整流回路10は、ダイオードを三相ブリッジ形に接続してなる周知構成のものである。例えば三相200Vの交流電源2のR、S、Tの各相出力は、交流電源線12r、12s、12tを介して整流回路10の交流入力端子に接続されている。整流回路10の直流出力端子は、直流電源線13a、13bに接続されている。これら直流電源線13a、13b間には平滑用コンデンサ11が接続されている。
回生回路7は、回生用抵抗14とNチャネル型のMOSトランジスタ15との直列回路と、駆動回路16とから構成されている。上記直列回路は、直流電源線13a、13b間に接続されている。駆動回路16は、制御部9から与えられる指令信号Saに基づいて、MOSトランジスタ15をオンまたはオフするようになっている。
開閉回路6(開閉手段に相当)は、リレー17とダイオード18、19とを備えている。リレー17の接点17a、17bのそれぞれの一方の端子は直流電源線13a、13bに接続されており、それぞれの他方の端子は直流電源線20a、20bに接続されている。すなわち、開閉回路6は、直流電源装置3からインバータ装置5に至る電源供給経路に設けられている。
リレー17の駆動用のコイル17cの両端子は、遅延制御回路8の出力端子に接続されている。これにより、遅延制御回路8によりコイル17cへの通断電が行われるようになっている。リレー17の接点17a、17bは、コイル17cへの通電が停止されると開放するようになっている。ダイオード18は、アノードを直流電源線20a側にして接点17aに対し並列に接続されている。ダイオード19は、アノードを直流電源線13b側にして接点17bに対し並列に接続されている。
インバータ装置5は、直流電源線20a、20b間に6つのスイッチング素子例えばIGBT(図1には2つのみ示す)を三相フルブリッジ接続して構成されたインバータ主回路と、その駆動回路とを備えている。IGBTのコレクタ−エミッタ間には還流ダイオードが接続されている。また、IGBTのゲートには、駆動回路からゲート信号が与えられている。駆動回路は、制御部9から与えられる指令信号Sbに基づいてゲート信号を出力し各IGBTを駆動するようになっている。
制御部9は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えたマイクロコンピュータを主体として構成されている。制御部9は、電源線21、22から電源電圧(例えば+5V)の供給を受けて動作するようになっている。なお、この電源電圧(+5V)は、直流電源線13a、13bにおける直流電圧を図示しない電源回路により降圧して生成されている。
制御部9は、指令信号Sbを出力してインバータ装置5を制御し、モータ4の駆動を制御する。また、制御部9は、モータ4の駆動を停止させる際、回生回路7に指令信号Saを出力してMOSトランジスタ15をオンさせる。これにより、モータ4からの回生エネルギーの一部を回生用抵抗14により消費させて平滑用コンデンサ11の端子電圧の過大な上昇を抑える。さらに、制御部9は、信号線23を介して遅延制御回路8に開閉指令信号Scを出力し、コイル17cの通断電を制御する。
制御部9は、非常停止スイッチ(図示せず)からの非常停止信号が入力されるようになっている。この非常停止スイッチは、ロボットの誤動作などの異常が発生した場合に使用者により操作されるものである。また、制御部9は、ウォッチドッグタイマを備えており、自身のCPUを監視可能となっている。そして、モータ4の駆動中に、非常停止信号が入力された場合、またはウォッチドッグタイマによりCPUの暴走が検知された場合には、モータ4の駆動を直ちに停止させるように構成されている(詳細は作用説明にて後述する)。
遅延制御回路8(遅延制御手段)は、コンパレータ24、フォトカプラ25(通電制御回路に相当)、コンデンサC1および抵抗R1〜R5から構成されている。信号線23と電源線22(グランド電位に相当)との間には、抵抗R1とコンデンサC1との直列回路が接続されている。また、抵抗R2はコンデンサC1に対し並列に接続されている。コンパレータ24は、制御部9と同様に電源線21、22から電源電圧(+5V)の供給を受けて動作するようになっている。この電源線21と電源線22との間には、抵抗R3と抵抗R4との直列回路が接続されており、その共通接続点N1はコンパレータ24の非反転入力端子に接続されている。
なお、抵抗R3、R4の両者の抵抗値の比(分圧比)は、共通接続点N1における電圧が、基準電圧Vrefとなるように設定されている。この基準電圧Vrefは、後述するリレー17の接点17a、17bの開放動作のディレイ時間(所定時間に相当)を定めるためのものである。また、本実施形態では、抵抗R1、R2、信号線23および電源線22によりコンデンサC1への充放電を行う充放電回路26(放電制御回路に相当)が構成されている。
コンパレータ24の反転入力端子には抵抗R1とコンデンサC1との共通接続点N2が接続されている。これにより、コンデンサC1の端子電圧Vcがコンパレータ24の反転入力端子に与えられている。コンパレータ24の出力端子は、フォトカプラ25の入力側のダイオード25aのカソードに接続されている。本実施形態では、コンパレータ24の出力端子の電圧が遅延開放信号に相当する。
ダイオード25aのアノードは、抵抗R5を介して電源線21に接続されている。フォトカプラ25の出力側のトランジスタ25bのコレクタには、電源線27を介して電圧(例えば+24V)が与えられている。トランジスタ25bのエミッタは、コイル17cの一方の端子に接続されている。コイル17cの他方の端子は、電源線22に接続されている。このような構成により、制御部9からの開閉指令信号Scの電圧レベルの変化に伴い変化するコンパレータ24の出力端子の電圧に基づいてフォトカプラ25がオンまたはオフされ、コイル17cへの通断電が行われる(詳細は作用説明にて後述する)。
なお、制御部9から遅延制御回路8に出力される開閉指令信号Scは、Hレベル(+5V)とLレベル(0V)の2値レベルの信号であり、Hレベルの開閉指令信号Scが閉成指令信号に相当し、Lレベルの開閉指令信号Scが開放指令信号に相当するようになっている。また、コイル17cに通電するための電圧(+24V)は、電源電圧(+5V)と同様に、直流電源線13a、13bにおける直流電圧を図示しない電源回路により降圧し、生成されている。
次に、本実施形態の作用について図2も参照しながら説明する。
図2は、リレー17の閉成時および開放時における各部の波形図である。図2に示す波形は、上から順に開閉指令信号Sc、コンパレータ24の入力端子電圧(基準電圧Vref、電圧Vc)、コンパレータ24の出力端子電圧、コイル17cの端子電圧、接点17a、17bに流れる電流となっている。
まず、モータ4の駆動を開始する際の制御部9によるリレー17の閉成動作について説明する。制御部9は、リレー17の接点17a、17bを閉成して直流電源装置3の直流出力をインバータ装置5に供給するようにしてから、インバータ装置5の各IGBTのスイッチング制御を行い各モータ4の駆動を制御するようになっている。
すなわち、制御部9が開閉指令信号ScをHレベル(+5V)に変化させると、遅延制御回路8において、信号線23および電源線22から抵抗R1を介してコンデンサC1への充電が開始される(時刻t0)。この時刻t0の時点では、コンデンサC1の端子電圧Vcは、0Vであり、コンパレータ24の出力はHレベル(+5V)となる。従って、フォトカプラ25のダイオード25aがオフとなり、コイル17cへの通電は行われない。
その後、次第にコンデンサC1の充電が進み、コンデンサC1の端子電圧Vc(共通接続点N2の電圧)が基準電圧Vref(共通接続点N1の電圧)を超えると、コンパレータ24の出力がLレベル(0V)になる(時刻t1)。これにより、フォトカプラ25のダイオード25aがオンし、コイル17cの両端子にトランジスタ25bを介して電圧+24Vが印加され、コイル17cが通電される。コイル17cが通電されると、接点17a、17bが閉成され、直流電源装置3からインバータ装置5への電源供給が開始される。
続いて、モータ4の駆動を停止する際の制御部9によるリレー17の開放動作について説明する。制御部9は、各モータ4の駆動中に、非常停止信号が入力された場合、またはウォッチドッグタイマにより自身のCPUが暴走したことを検知した場合には、直ちに各モータ4を停止させる。
すなわち、制御部9は、インバータ装置5の各IGBTを全てオフさせる指令信号Sb(停止指令信号に相当)を出力してから回生回路7のMOSトランジスタ15をオンさせる指令信号Saを出力する。また、制御部9は、上記指令信号Sbの出力と同時にリレー17の接点17a、17bを開放するために開閉指令信号ScをLレベル(0V)に変化させる。これにより、信号線23と電源線22とが同電位(0V)となり、遅延制御回路8において、コンデンサC1の両端に電圧が印加されない状態となり、抵抗R2を介してコンデンサC1に充電された電荷の放電が開始される(時刻t2)。
一方、時刻t2の時点におけるインバータ装置5では、インバータ主回路の各IGBTが全てオフされ、モータ4からの回生電流が還流ダイオードおよびリレー17の接点17a、17bを介して直流電源装置3側へと流れる。しかし、この回生電流は、モータ4の回転速度の低下に伴い徐々に減少する。
さて、時刻t2以降、次第にコンデンサC1の放電が進み、コンデンサC1の端子電圧Vcが基準電圧Vrefよりも低下すると、コンパレータ24の出力がHレベル(+5V)になる(時刻t3)。これにより、フォトカプラ25のダイオード25aがオフし、コイル17cへの通電が停止される。コイル17cへの通電が停止されると、接点17a、17bが開放され、直流電源装置3からインバータ装置5への電源供給経路が遮断される。
一方、時刻t3の時点におけるインバータ装置5では、モータ4からの回生電流は、徐々に減少した結果、ゼロ(所定値以下に相当)になっている。本実施形態では、この時刻t2〜t3までの時間がディレイ時間Tdに相当する。そして、このディレイ時間Tdは、充放電回路26の回路特性(放電特性)や、モータ4およびインバータ装置5の定格などにより定まるものである。本実施形態では、回生電流が確実にゼロになるようなディレイ時間Tdを設定している。このように、リレー17の接点17a、17bに全く電流が流れていない状態で接点17a、17bが開放される。
万が一、ディレイ時間Td内に回生電流がゼロになるまで減少しなかった場合には、回生電流が流れた状態で接点17a、17bが開放されるため、開放後にアークが発生してしまうことが考えられる。しかし、本実施形態では、接点17a、17bが開放された直後に、順バイアスとなっているダイオード18、19を介して回生電流が流れるため、接点17a、17bにアークが発生することはない。
以上説明したように、本実施形態によれば次のような効果を奏する。
直流電源装置3からインバータ装置5に至る電源供給経路である直流電源線13a、13bと直流電源線20a、20bとの間にリレー17の接点17a、17bを設け、遅延制御回路8は、制御部9からLレベルの開閉指令信号Sc(開放指令信号)が与えられると、ディレイ時間Tdが経過した後、リレー17のコイル17cへの通電を停止するようにした。このように構成すれば、例えば、ロボットの誤動作などの異常が発生し、制御部9がモータ4の駆動を直ちに停止させた場合、モータ4から接点17a、17bを介して直流電源装置3側に流れる回生電流がゼロになってから、接点17a、17bが開放されるので、接点17a、17bにアークが発生したり、接点17a、17bが溶着したりすることがなくなる。従って、リレー17の寿命低下を抑制できる。
また、制御部9および遅延制御回路8の電源電圧(+5V)およびリレー17のコイル17cへ通電を行うための電圧(+24)を、直流電源線13a、13bにおける直流電圧を図示しない電源回路により降圧して生成するようにした。このようにインバータ装置5への直流電源の供給を行うための直流電源装置3を利用して、ロボットコントローラ1内に設けられた他の回路および装置への直流電源の供給を行うので、装置の製造コストが高くなるのを抑制できる。
制御部9は、インバータ装置5の各IGBTを全てオフさせる指令信号Sb(停止指令信号に相当)の出力と同時にリレー17の接点17a、17bを開放するためのLレベルの開閉指令信号Scを遅延制御回路8に出力するようにした。そして、上述したとおり、遅延制御回路8は、開閉指令信号Scが与えられてからディレイ時間Td経過後にコイル17cへの通電を停止するので、モータ4からの回生電流が確実に減少してから、接点17a、17bを開放させることになり、リレー17の寿命低下を確実に抑制できる。
遅延制御回路8をコンパレータ24、フォトカプラ25および充放電回路26などのハードウェアにより構成し、制御部9をウォッチドッグタイマにより自身のCPUの暴走を検知すると、モータ4を停止させる指令信号SbおよびLレベルの開閉指令信号Scを出力するように構成した。これにより、制御部9のCPUが暴走してしまった場合であっても、リレー17の寿命低下を抑制しつつ、モータ4の駆動を停止させるとともにインバータ装置5への電源供給経路を遮断することができる。
リレー17の接点17a、17bに対して並列に且つモータ4からの回生電流が流れている状態で順バイアスとなるようにダイオード18、19を接続した。これにより、万が一、ディレイ時間Td内に回生電流がゼロになるまで減少しなかった場合にも、接点17a、17bが開放された直後に、順バイアスとなっているダイオード18、19を介して回生電流が流れるため、接点17a、17bにおけるアークの発生および接点17a、17bの溶着を防止し、リレー17の寿命低下を抑制できる。
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した実施形態に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
リレー17を用いて直流電源装置3からインバータ装置5への電源供給経路を開閉する構成としたが、コンタクタなど、他の電気回路を開閉する手段を用いてもよい。リレー17は、2つの接点17a、17bを備えたものを使用したが、1つの接点を備えたものを使用し、直流電源線13aと20aとの間および直流電源線13bと20bとの間のいずれか一方にのみ接点を設ける構成としてもよい。
制御部9のウォッチドッグタイマによる自身のCPUの監視については、必要に応じて行えばよい。制御部9は、インバータ装置5の各IGBTを全てオフさせる指令信号Sbを出力した後に、リレー17の接点17a、17bを開放するためのLレベルの開閉指令信号Scを遅延制御回路8に出力するようにしてもよい。
遅延制御回路8によるディレイ時間Tdは、回生電流が接点17a、17bにアークを発生させない電流値以下に減少するまでの時間、または単に回生電流が減少を開始するまでの時間に設定してもよい。
遅延制御回路8は、コンパレータ24、フォトカプラ25および充放電回路26などにより構成したが、制御部9からのLレベルの開閉指令信号が与えられてからディレイ時間Td経過後にリレー17のコイル17cへの通電を停止する構成であれば、その他の回路により構成してもよい
モータ4からの回生電流による平滑用コンデンサ11の端子電圧の上昇が問題にならない構成であれば、回生回路7を設けなくてもよい。また、ダイオード18、19は必要に応じて設ければよい。
本発明の一実施形態を示すロボットコントローラの電気的構成図 リレーの閉成時および開放時における各部の波形図
符号の説明
図面中、1はロボットコントローラ、2は交流電源、3は直流電源装置、4はモータ、5はインバータ装置、6は開閉回路(開閉手段)、8は遅延制御回路(遅延制御手段)9は制御部、17a、17bは接点、17cはコイル、18、19はダイオード、24はコンパレータ、25はフォトカプラ(通電制御回路)、26は充放電回路(放電制御回路)C1はコンデンサを示す。

Claims (4)

  1. 交流電源からの交流出力を整流して直流を出力する直流電源装置と、
    前記直流電源装置からの直流出力を入力してモータを駆動するインバータ装置と、
    前記直流電源装置から前記インバータ装置に至る電源供給経路に設けられた開閉手段と、
    前記インバータ装置を制御して前記モータを駆動するように構成されているとともに、前記開閉手段の開閉を制御するように構成されている制御部と、
    前記制御部による前記開閉手段の開放動作を所定時間だけ遅延させる遅延制御手段とを備え
    前記開閉手段は、前記直流電源装置からの直流出力に基づいて生成される直流電源により通電されるコイルと、前記コイルが通電されると閉成されるとともに前記コイルへの通電が停止されると開放される接点とを備え、
    前記制御部は、前記開閉手段を開閉動作させるための開閉指令信号を前記遅延制御手段に出力し、
    前記遅延制御手段は、前記開閉指令信号の電圧レベルに基づいて前記開閉手段を開閉するものであって、コンデンサ、充放電回路および通電制御回路を備え、
    前記充放電回路は、前記開閉指令信号の電圧レベルがHレベルのときに前記コンデンサの充電を行い、前記開閉指令信号の電圧レベルがLレベルのときに前記コンデンサの放電を行い、
    前記通電制御回路は、前記コンデンサの端子電圧が前記所定時間を定めるための基準電圧より低下すると前記コイルへの通電を停止し、前記コンデンサの端子電圧が前記基準電圧を超えると前記コイルへの通電を行うことを特徴とするロボットコントローラ。
  2. 前記制御部は、前記インバータ装置に対し前記モータの駆動を停止させる停止指令信号を出力するとともに前記開閉指令信号の電圧レベルをLレベルに変化させ、
    前記遅延制御手段は、少なくとも前記開閉指令信号の電圧レベルがLレベルに変化してから前記開閉手段に流れる電流が所定値以下に減少するまでの時間を前記所定時間とすることを特徴とする請求項1記載のロボットコントローラ。
  3. 前記遅延制御手段は、少なくとも前記開閉指令信号の電圧レベルがLレベルに変化してから前記開閉手段に流れる電流がゼロとなるまでの時間を所定時間とすることを特徴とする請求項2記載のロボットコントローラ。
  4. 前記開閉手段に対して並列に且つ前記モータからの回生電流が前記電源供給経路に流れている状態において順バイアスとなるように接続されたダイオードを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のロボットコントローラ。
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