JP2019015125A - 妻側先行手摺り - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者の墜落の可能性を限りなく低減することが可能な妻側先行手摺りを提供する。【解決手段】本発明の妻側先行手摺り10は、両端に係止部110が設けられた上側手摺り部材100と、両端に係止部210が設けられた下側手摺り部材200と、前記上側手摺り部材100と前記下側手摺り部材200の一方端側と他方端側で、前記上側手摺り部材100と前記下側手摺り部材200のそれぞれに対して回動するように取り付けられた一対の軸部材400と、前記一対の軸部材400のそれぞれに設けられ、係止部610を含むフック部材600を保持し、それぞれの前記軸部材の軸を中心に回転する保持部材500と、からなることを特徴とする。【選択図】 図10

Description

本発明は、本発明は、建設現場等の足場用の手摺りであり、特に、仮設足場を構築するに際し、足場の妻側において、上層作業床を設置する前に下層作業床から上層に設置される妻側先行手摺りに関する。
従来、建設現場等における仮設足場の構築に関して、作業者の安全のため、手摺り先行工法が推奨されている。このような工法で用いる先行手摺りとしては、例えば、引用文献1(特開2010−229700号公報)には、楔緊結式の足場を仮設するにあたり、足場の妻側端部に上段側足場の先行手摺りとして取り付ける妻側先行手摺りであって、水平材と、水平材の両端部に夫々一端部が枢着されて、互いに交差する一対の斜材とからなり、水平材と斜材との各枢着端部には水平材側端部又は斜材側端部に、支柱の楔孔付きフランジに係止可能な係止部材を設け、各斜材の他端部には、足場板幅方向に対向する支柱間に横架される横ステーに係止可能な係止フックを設けてなる妻側先行手摺りが開示されている。
特開2010−229700号公報
従来技術によれば、一対の斜材からなる交さ筋かいにより作業者の落下防止が図られているが、前記交さ筋かいのすき間からの墜落の可能性を完全に無くすことができない、という問題があった。
また、厚生労働省労働局・労働基準監督署により施行されている労働安全衛生規則(足場等関係)によれば、足場等からの墜落防止措置としては、「高さ85センチメートル以上の手摺り」に加え「中さん等」を設けることとされているが、従来技術に係るものは、このような規則に対応していない、という問題もあった。
上記のような問題を解決するために、本発明に係る妻側先行手摺りは、両端に係止部が設けられた上側手摺り部材と、両端に係止部が設けられた下側手摺り部材と、前記上側手摺り部材と前記下側手摺り部材の一方端側と他方端側で、前記上側手摺り部材と前記下側手摺り部材のそれぞれに対して回動するように取り付けられた一対の軸部材と、前記一対の軸部材のそれぞれに設けられ、係止部を含むフック部材を保持し、それぞれの前記軸部材の軸を中心に回転する保持部材と、からなることを特徴とする。
また、本発明に係る妻側先行手摺りは、前記上側手摺り部材及び前記下側手摺り部材の両端に設けられた係止部は、シャフト部と前記シャフト部から延出する円錐台部からなり、前記シャフト部には折り曲げ部が形成されることを特徴とする。
また、本発明に係る妻側先行手摺りは、前記折り曲げ部における折り曲げ方向が、前記上側手摺り部材及び前記下側手摺り部材の端部から中央部に向かう方向であることを特徴とする。
また、本発明に係る妻側先行手摺りは、前記保持部材は前記軸部材から延出する延出板部を有しており、前記フック部材は、前記延出板部に対して変位可能な状態、かつ、前記延出板部に対して取り外し不能な状態で、前記延出板部に保持されることを特徴とする。
また、本発明に係る妻側先行手摺りは、前記フック部材がバネ部材により付勢されることを特徴とする。
本発明に係る妻側先行手摺りは、上側手摺り部材と下側手摺り部材とから構成されており、このような本発明に係る妻側先行手摺りによれば、作業者の墜落の可能性を限りなく低減することが可能となる。
また、本発明に係る妻側先行手摺りによれば、厚生労働省労働局・労働基準監督署により施行されている労働安全衛生規則(足場等関係)の足場等からの墜落防止措置としての規定である「高さ85センチメートル以上の手摺り」に加え「中さん等」を設けることと、という規則を遵守することが可能となる。
また、本発明に係る妻側先行手摺りによれば、妻部においても、下層作業床から先行して手摺りをかけることができるので、例え、仮に作業者が安全帯の取り付けを忘れてしまったような場合でも、作業者の妻部からの墜落を防止することができる。
本発明の実施形態に係る妻側先行手摺り10の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る妻側先行手摺り10の斜視図である。 本発明の実施形態に係る妻側先行手摺り10の正面図である。 係止部110及び係止部210を抜き出して示す図である。 本発明の実施形態に係る妻側先行手摺り10を折り畳んだ状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る妻側先行手摺り10の保持部材500を説明する図である。 本発明の実施形態に係る妻側先行手摺り10の支柱1への取り付け工程を説明する図である。 本発明の実施形態に係る妻側先行手摺り10の支柱1への取り付け工程を説明する図である。 本発明の実施形態に係る妻側先行手摺り10の支柱1への取り付け工程を説明する図である。 本発明の実施形態に係る妻側先行手摺り10の支柱1への取り付け工程を説明する図である。 本発明の実施形態に係る妻側先行手摺り10による足場の構築例を示す図である。 本発明の実施形態に係る妻側先行手摺り10による足場の構築例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態に係る妻側先行手摺り10の分解斜視図であり、また、図2は本発明の実施形態に係る妻側先行手摺り10の斜視図であり、また、図3は本発明の実施形態に係る妻側先行手摺り10の正面図である。
上側手摺り部材100は、本発明に係る妻側先行手摺り10が支柱1に取り付けられたとき、上側の手摺りとなる部材であり、前記規則で規定されている「高さ85センチメートル以上の手摺り」となる部材である。
一方、下側手摺り部材200は、本発明に係る妻側先行手摺り10が支柱1に取り付けられたとき、下側の手摺りとなる部材であり、前記規則で規定されている「中さん等」となる部材である。
上側手摺り部材100の両端には、係止部110が設けられている。また、下側手摺り部材200の両端には、係止部210が設けられている。本明細書では、「係止部」は足場を構成する支柱1に一定間隔で設けられているフランジ3に形成された孔5に挿通される部材であるものと定義する。なお、足場に用いられる支柱1などの図面については、図7以降の図面を参照されたい。
上側手摺り部材100や下側手摺り部材200は、所定の剛性を有する金属材料で構成すれば、どのような金属材料を用いてもよいが、矩形断面を有する中空のアルミニウム材料を用いると、本発明に係る妻側先行手摺り10を軽量に構成することができ好ましい。また、係止部110や係止部210も、所定の剛性を有する金属材料で構成すれば、どのような金属材料を用いてもよいが、支柱1のフランジ3に形成された孔5に挿通されるものであるので、例えば、鉄で構成することが好ましい。
ここで、係止部110や係止部210の構成をより詳しく説明する。図4(A)は係止部110を抜き出して示す図であり、図4(B)は係止部210を抜き出して示す図である。
係止部110は、シャフト部112と、このシャフト部112から延出する円錐台部115ととから構成されている。ここで、シャフト部112には図示するように、折り曲げ部117が設けられている。この折り曲げ部117の折り曲げ方向は、上側手摺り部材100の端部から中央部に向かう方向とされている。このため、図3でみて、係止部110は上側手摺り部材100から垂直下方に延出するのではなく、係止部110は上側手摺り部材100から、上側手摺り部材100の中央部にわずかに向かうようにして延出する。
上記のような折り曲げ部117の効果について説明する。上側手摺り部材100の両端の係止部110は、折り曲げ部117が形成されるによって、上側手摺り部材100の中央部方向にわずかに向かうようにして延出しているが、これにより、係止部110が支柱1のフランジ3に形成された孔5にいったん挿通された後には、係止部110はフランジ3の孔5から抜け難いようになっている。このようにして、妻側先行手摺り10が、支柱1から脱落する可能性をより低減している。
同様に、係止部210は、シャフト部212と、このシャフト部212から延出する円錐台部215とから構成されている。また、シャフト部212にも、シャフト部112の場合と同様の折り曲げ部217が構成されている。このような折り曲げ部217による効果も、折り曲げ部117と同様である。
折り曲げ部が構成される点で、両者の係止部は共通しているが、ここで、係止部110と係止部210で両者が相違する点について説明する。図4(A)における長さL1は係止部110が上側手摺り部材100から延出する長さであり、図4(B)における長さL2は係止部210が下側手摺り部材200から延出する長さである。
下側手摺り部材200から延出する長さL2は、上側手摺り部材100から延出する長さL1より短くなるように設定されている。このように設定される理由について説明する。
同じ側の端部に設けられている上側手摺り部材100の係止部110と、下側手摺り部材200の係止部210は、ほぼ同時にそれぞれ対応するフランジ3の孔5に挿通する必要がある。仮に、下側手摺り部材200から延出する長さL2が、上側手摺り部材100の長さL1と、同様程度に設定されているとすると、このような挿通作業を行う際、係止部110と係止部210の孔5への挿通が困難となる。このような理由により、(長さL2)<(長さL1)とされている。
さて、上記のような上側手摺り部材100及び下側手摺り部材200に対して、環状連結部材300が利用されることで、一対の軸部材400が取り付けられている。
環状連結部材300は環状部310を有しており、この環状部310の内径より、小径である軸部材400が内通されることで、軸部材400が環状連結部材300に対して回転可能(図2参照)に保持されるようになっている。また、軸部材400には、環状部310の上下に抜け止め凸部410が設けられており、軸部材400が環状連結部材300から脱落しないようになっている。
上記のような環状連結部材300は、1つの軸部材400の上下2箇所に設けられている。上側の環状連結部材300は、上側手摺り部材100への取り付けに利用され、下側の環状連結部材300は、下側手摺り部材200に利用される。
環状連結部材300の環状部310には、垂直延出シャフト部320が設けられており、垂直延出シャフト部320の先端側には螺刻部325が設けられている。
また、上側手摺り部材100には2つの貫通孔130が設けられ、下側手摺り部材200には2つの貫通孔230が設けられている。
一方の軸部材400の上下の垂直延出シャフト部320は、一方端側で上側手摺り部材100の貫通孔130及び下側手摺り部材200の貫通孔230に挿通され、ロックナット340に締結される。このとき、図示するように、ナイロンワッシャー330が垂直延出シャフト部320に挿通される。
垂直延出シャフト部320は、貫通孔130、貫通孔230より小径であり、従って、軸部材400は、一方端側において、上側手摺り部材100及び下側手摺り部材200のそれぞれに対して回動可能に取り付けられることになる。
また、他方の軸部材400の上下の垂直延出シャフト部320は、他方端側で上側手摺り部材100の貫通孔130及び下側手摺り部材200の貫通孔230に挿通され、ロックナット340に締結される。このとき、図示するように、ナイロンワッシャー330が垂直延出シャフト部320に挿通される。そして、他方端側においても、上側手摺り部材100及び下側手摺り部材200のそれぞれに対して回動可能に取り付けられることになる。
なお、軸部材400を構成するためには鉄パイプなどの汎用部品を利用することで、本発明に係る妻側先行手摺り10を安価に製造することが可能となる。また、本発明に係る妻側先行手摺り10においては、前述のように合成樹脂製のナイロンワッシャー330が用いられているために、妻側先行手摺り10を折り畳む際や、折り畳まれた妻側先行手摺り10を展開する際、或いは、妻側先行手摺り10を足場の支柱1に取り付ける際には、アソビができ、スムースにこれらの動作を行いやすい。
上側手摺り部材100と下側手摺り部材200と、2つの軸部材400の関係をまとめると、図3のa、b、c、dを中心に互いに回動可能なリンク機構を構成しているものと理解することができる。本発明に係る妻側先行手摺り10は、このようなリンク機構を有するために、運搬の際などには折り畳むことが可能となる。図5は本発明の実施形態に係る妻側先行手摺り10を折り畳んだ状態を示す図である。このように折り畳む際に、可能な限りコンパクトな構成とするために、下側手摺り部材200には、上側手摺り部材100の係止部110が挿通される折り畳み時係止部挿通孔270が2つ設けられている。このような折り畳み時係止部挿通孔270が設けられているために、折り畳み時において、図5の一点鎖線内に示されるように、下側手摺り部材200に上側手摺り部材100の係止部110が貫通し、コンパクトな構成とすることができる。なお、折り畳み時係止部挿通孔270が2つ設けられているのは、妻側先行手摺り10を、折り畳む際に、どちらの方向に折り畳んでもよいようにするためである。
2つの軸部材400の端部には、保持部材500が設けられており、これらの保持部材500が、軸部材400の回転に伴い、図2に示すように回転するようになっている。ここで、本発明に係る妻側先行手摺り10を実施するためには、必ずしも軸部材400が回転する必要はない。要は、保持部材500のみが軸部材400の周りを回転するようにも構成することができる。
次に、保持部材500についてより詳細に説明する。図6は本発明の実施形態に係る妻側先行手摺り10の保持部材500を説明する図である。本発明における保持部材500は、フランジ3の孔5に挿通される係止部610を含むフック部材600を、取り外し不能な状態で保持していることを大きな特徴としている。
図6(C)はフック部材600を抜き出して示す図である。このフック部材600は、図6(A)、(B)に示されるように、保持部材500中に取り付けられている。
フック部材600は、略J字上の鉄製の部材である。フック部材600は、第1垂直シャフト部630と、この第1垂直シャフト部630から延出する第1屈曲部631と、この第1屈曲部631から延出する水平シャフト部632と、この水平シャフト部632から延出する第2垂直シャフト部634と、この第2垂直シャフト部634から延出する円錐台部635とから構成されている。第2垂直シャフト部634と円錐台部635とが、フランジ3の孔5に挿通される係止部610に供される。
また、フック部材600の第1垂直シャフト部630の端部近傍には、抜け止め凸部640が設けられている。このようなフック部材600は、軸部材400の軸方向に対して垂直に延出している延出板部510に取り付けられている。より具体的には、フック部材600は、延出板部510に対して、変位可能な状態、かつ、前記延出板部510に対して取り外し不能な状態で、取り付けられている。この延出板部510は鉄などの金属材料であり、軸部材400に対して溶接などで設け得るものである。
次に、フック部材600がどのように延出板部510に対して取り付けられているかを図6(A)、(B)を参照して説明する。
延出板部510は、第1面511と、この第1面511の表裏の関係にある第2面512を有している。この第1面511側には、軸部材400から延出している延出板部510の強度を増すために補強リブ515が設けられている。
延出板部510の第2面512側には、円筒部535が設けられている。第1貫通孔530は、第1面511の延出板部510から、第2面512側の円筒部535へと貫通する孔である。円筒部535が設けられているために第1貫通孔530の貫通孔の長さは、後述する第2貫通孔540より長く、従って、フック部材600を延出板部510に対して持ち上げて変位させる際などに、フック部材600がばたつくことを防止できる。
上記の第1貫通孔530に、フック部材600の第1垂直シャフト部630が挿通される状態で、フック部材600は延出板部510に取り付けられている。また、第1貫通孔530の内径は、第1垂直シャフト部630の外径より大きく設定されている。
さらに、円筒部535と、フック部材600の抜け止め凸部640との間には、圧縮状態のバネ部材650が配されている。これにより、バネ部材650は図6(A)の矢印に示すように、各構成を付勢している。
延出板部510の端部側には、第1面511から第2面512に貫通する第2貫通孔540が設けられている。この第2貫通孔540に、フック部材600の係止部610が挿入される。第2貫通孔540の内径は、第2垂直シャフト部64の外径より大きく設定されている。
図6(A)は、フック部材600の係止部610が第2貫通孔540に挿入されている状態を示している。本発明に係る妻側先行手摺り10を、支柱1に取り付けた際には、この状態とされる。このとき、フランジ3の孔5には、フック部材600の第2垂直シャフト部634が挿通された状態となる。また、フック部材600と延出板部510との間で形成される閉空間Rに、フランジ3の端部が配される状態となる。さらに、バネ部材650が、図6(A)の矢印に示すような付勢力を付与するので、フック部材600がフランジ3の孔5から脱落する可能性は皆無となる。
図6(B)は、バネ部材650の付勢力に抗して、フック部材600を持ち上げた状態を示す図である。このような状態とした上で、点線を中心として回転させることにより、フランジ3の孔5にフック部材600を挿通させたり、或いは、フック部材600をフランジ3の孔5から引き抜いたりすることが可能となる。
次に、以上のような本発明に係る妻側先行手摺り10の支柱1への取り付けについて説明する。図7乃至図10は本発明の実施形態に係る妻側先行手摺り10の支柱1への取り付け工程を、順を追って説明する図である。
図7乃至図10において、2本の支柱1の間が足場の妻部である。紙面奥側が足場内であり、紙面手前側が足場外である。支柱1に配されているそれぞれのフランジ3の近傍には、点線の囲み内にフランジ3の上面図を示している。このような上面図により、フランジ3の孔5のうちどの孔5に係止部が挿通されているかを示すようにする。係止部が挿通されている孔5には、黒丸が示される。なお、囲み内の上面図のフランジ3の下側の孔5が、図7乃至図10の本図中における手前側の孔5に対応している。
また、図7乃至図10において、それぞれの支柱1にフランジ3は3つ示されており、上から上段のフランジ3、中段のフランジ3、下段のフランジ3と称することとする。
まず、図7の工程では、一方の支柱1の上段のフランジ3、中段のフランジ3にそれぞれ、上側手摺り部材100の係止部110、下側手摺り部材200の係止部210を挿通させる。
続く図8の工程では、他方の支柱1の上段のフランジ3、中段のフランジ3にそれぞれ、上側手摺り部材100の係止部110、下側手摺り部材200の係止部210を挿通させる。
図9の工程では、軸部材400を回転させることで、保持部材500を回転させると共に、保持部材500のフック部材600を持ち上げる。
図10の工程では、持ち上げたフック部材600を解放し、フック部材600の係止部610を、下段のフランジ3の手前側の孔5、及び、延出板部510の第2貫通孔540にそれぞれ挿通させる。以上のような一連の工程で、本発明に係る妻側先行手摺り10の支柱1への取り付けが完了する。支柱1から本発明に係る妻側先行手摺り10を取り外す場合は、図7乃至図10の工程を逆にたどることで、これを行うことができる。
次に、以上のような本発明に係る妻側先行手摺り10によって、墜落などの危険がない安全な足場を構築する方法について説明する。図11及び図12は本発明の実施形態に係る妻側先行手摺り10による足場の構築例を順を追って示す図である。
図11は、作業者が、上層作業床を設置する前に下層作業床から、上層の手摺りを設置している様子を示している。前踏み側、及び後踏み側には、従来より用いられる先行手摺り7が設置される。一方、妻側には、本発明に係る妻側先行手摺り10を設置する。続く、図12は、上層作業床として布板9が張られた様子を示している。このような手摺り先行工法を用いた足場構築によれば、作業者が例え仮に安全帯を取り付け忘れたような場合においても、墜落の危険性は極めて低い。
以上、本発明に係る妻側先行手摺り10は、上側手摺り部材100と下側手摺り部材200とから構成されており、このような本発明に係る妻側先行手摺り10によれば、作業者の墜落の可能性を限りなく低減することが可能となる。
また、本発明に係る妻側先行手摺り10によれば、厚生労働省労働局・労働基準監督署により施行されている労働安全衛生規則(足場等関係)の足場等からの墜落防止措置としての規定である「高さ85センチメートル以上の手摺り」(上側手摺り部材100が相当)に加え「中さん等」(下側手摺り部材200が相当)を設けることと、という規則を遵守することが可能となる。
また、本発明に係る妻側先行手摺り10によれば、妻部においても、下層作業床から先行して手摺りをかけることができるので、例え、仮に作業者が安全帯の取り付けを忘れてしまったような場合でも、作業者の妻部からの墜落を防止することができる。
なお、本発明の先行手摺りの技術については、妻側に用いることに限定されるものではなく、必要に応じて、本発明の先行手摺りは、前踏み側及び後踏み側に適用され得るものである。
1・・・支柱
3・・・フランジ
5・・・孔
7・・・先行手摺り
9・・・布板
10・・・妻側先行手摺り
100・・・上側手摺り部材
110・・・係止部
112・・・シャフト部
115・・・円錐台部
117・・・折り曲げ部
130・・・貫通孔
200・・・下側手摺り部材
210・・・係止部
212・・・シャフト部
215・・・円錐台部
217・・・折り曲げ部
230・・・貫通孔
270・・・折り畳み時係止部挿通孔
300・・・環状連結部材
310・・・環状部
320・・・垂直延出シャフト部
325・・・螺刻部
330・・・ナイロンワッシャー
340・・・ロックナット
400・・・軸部材
410・・・抜け止め凸部
500・・・保持部材
510・・・延出板部
511・・・第1面
512・・・第2面
515・・・補強リブ
530・・・第1貫通孔
535・・・円筒部
540・・・第2貫通孔
600・・・フック部材
610・・・係止部
630・・・第1垂直シャフト部
631・・・第1屈曲部
632・・・水平シャフト部
633・・・第2屈曲部
634・・・第2垂直シャフト部
635・・・円錐台部
640・・・抜け止め凸部
650・・・バネ部材

Claims (5)

  1. 両端に係止部が設けられた上側手摺り部材と、
    両端に係止部が設けられた下側手摺り部材と、
    前記上側手摺り部材と前記下側手摺り部材の一方端側と他方端側で、前記上側手摺り部材と前記下側手摺り部材のそれぞれに対して回動するように取り付けられた一対の軸部材と、
    前記一対の軸部材のそれぞれに設けられ、係止部を含むフック部材を保持し、それぞれの前記軸部材の軸を中心に回転する保持部材と、からなることを特徴とする妻側先行手摺り。
  2. 前記上側手摺り部材及び前記下側手摺り部材の両端に設けられた係止部は、シャフト部と前記シャフト部から延出する円錐台部からなり、前記シャフト部には折り曲げ部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の妻側先行手摺り。
  3. 前記折り曲げ部における折り曲げ方向が、前記上側手摺り部材及び前記下側手摺り部材の端部から中央部に向かう方向であることを特徴とする請求項2に記載の妻側先行手摺り。
  4. 前記保持部材は前記軸部材から延出する延出板部を有しており、
    前記フック部材は、前記延出板部に対して変位可能な状態、かつ、前記延出板部に対して取り外し不能な状態で、前記延出板部に保持されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の妻側先行手摺り。
  5. 前記フック部材がバネ部材により付勢されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の妻側先行手摺り。
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