JP2008095933A - ロープ緊張機 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の緊張機は、被覆ワイヤロープの緊張時に、それに吊り下げた安全ネットおよびそのネットに及ぼす他要因の過大力が、巻取り部のラチェット機構およびそれを設けた側の側板にかかり、多大な負荷となっている恐れがあった。
【解決手段】間隔をあけた一対の側板3,4の一方の側板4の外側に設けたラチェット機構7を、巻取り部6と同じ支持軸11に回転自在に支持したラチェット歯車12と、支持軸11と所定間隔をあけて側板4に設けた支軸16に回転自在に支持したラチェット爪17とから成し、さらに支持軸11と支軸16とに懸架した補強板18を設けた構成とした。これにより、ラチェット機構7および側板4にかかる過大な力を補強板18によって分散させて、安全ネットの吊り下げ時における緊張機自体の耐性を向上させることができる。
【選択図】図1
【解決手段】間隔をあけた一対の側板3,4の一方の側板4の外側に設けたラチェット機構7を、巻取り部6と同じ支持軸11に回転自在に支持したラチェット歯車12と、支持軸11と所定間隔をあけて側板4に設けた支軸16に回転自在に支持したラチェット爪17とから成し、さらに支持軸11と支軸16とに懸架した補強板18を設けた構成とした。これにより、ラチェット機構7および側板4にかかる過大な力を補強板18によって分散させて、安全ネットの吊り下げ時における緊張機自体の耐性を向上させることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、建物建築の際の安全ネット養生用の被覆ワイヤ、ワイヤロープなどのロープを緊張するための緊張機に関するものである。
高層建物などの建物建築の際、安全ネットを建築中の外壁面側に張って、落下物が建物敷地外に落下するのを防止している。これら安全ネットを外壁面側の鉄骨柱間に張るには、被覆ワイヤロープを鉄骨柱間に掛け、それに柱間の長さの幅を持つ垂直ネットを懸下させている。この被覆ワイヤロープを柱間に架設するため、従来ではターンバックルを使用していたが、近年ではラチェット機構を備えた緊張機を使用するようになっている。
このラチェット機構を備えた緊張機としては、特許文献1に示すような円柱巻取り部を使用してその胴体に丸孔を穿設し、その丸孔に被覆ワイヤロープを挿入し巻き取り部を回転して被覆ワイヤロープを巻き取るというものが提案されている。この緊張機にて被覆ワイヤロープを柱間に架設するには、まず一方の柱に取付けた半環状ピースに、被覆ワイヤロープ先端に形成した環状連結部(アイ部とも称する)をシャックルによって結合し、他方の柱に取付けた半環状ピースに緊張機のフックを掛け、被覆ワイヤロープの他端である自由端を緊張機巻取り部の丸孔に挿入して、巻取り部をラチェット機構に反しながら正回転方向に巻き上げ、被覆ワイヤロープの緊張状態にてラチェット機構によって巻取り部の逆回転を阻止して、このワイヤロープの架設を完了する。
また、ラチェット機構を備えた他の緊張機としては、特許文献2に示すように、巻取り部として矩形体のものを使用し、この矩形体に四角形の大きめな挿通孔を穿設したものがある。このタイプの緊張機は、上述の円柱巻取り部を使用したものに比べ、被覆ワイヤロープを挿通させる孔の大きさを大きくとれるという自由度を確保でき、外径の比較的大きな被覆ワイヤロープを使用できるという利点がある。
特開2000−2832247号公報 特開2002−147540号公報
また、ラチェット機構を備えた他の緊張機としては、特許文献2に示すように、巻取り部として矩形体のものを使用し、この矩形体に四角形の大きめな挿通孔を穿設したものがある。このタイプの緊張機は、上述の円柱巻取り部を使用したものに比べ、被覆ワイヤロープを挿通させる孔の大きさを大きくとれるという自由度を確保でき、外径の比較的大きな被覆ワイヤロープを使用できるという利点がある。
これら緊張機の巻取り部は、巻取り部およびフックを一対の側板間に渡したそれぞれの支持軸に支持させ、かつ巻取り部を支持する同じ軸に側板外にてラチェット機構のラチェット歯車を回転自在に設けて、ラチェット爪を同じ側板外に設けた支軸に回転可能に設けている。しかしながら被覆ワイヤロープの緊張時には、安全ネットの重量自体がかかるとともに、安全ネットに及ぼす風などの影響により過大な力が、緊張機に特に巻取り部の逆転を阻止するラチェット機構およびそれを設けた側の側板にかかり、緊張機に多大な負荷となっている恐れがある。
本発明は、上述の問題点を解消し、緊張機のラチェット機構にかかる過大な力を分散させて養生ネット吊り下げ時の耐性を向上させた緊張機を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、所定間隔をあけて対向した一対の側板と、該両側板の対応する一端側同士を間隔をあけて連結しフックを回転自在に支持した連結軸と、上記両側板の他端側同士の間に回転自在に設け、ロープを挿通させる挿通孔を具備して該挿通孔に挿通したロープを正回転時に巻き取る巻取り部と、上記一方の側板の外側に設けた、上記巻取り部の逆回転を阻止するラチェット機構とを備え、上記ラチェット機構が上記巻取り部と同じ支持軸に回転自在に支持したラチェット歯車と、ラチェット歯車の上記支持軸と所定間隔をあけて上記一方の側板に設けた支軸に回転自在に支持した上記ラチェット歯車に噛合して係止するラチェット爪と、ラチェット歯車の上記支持軸とラチェット爪の上記支軸とに懸架した補強板とを具備したロープ緊張機にある。補強板は、ラチェット機構およびそれを設けた側の側板にかかる多大な負荷を分散させるのに十分な素材で作製する。たとえばステンレス、スチールを使用するのが好ましい。
第2の課題解決手段は、上記ラチェット爪とこれを設けた上記側板との間に前記ラチェット歯車に対するラチェット爪の係止解除防止ピンを着脱自在に設けたものである。
第3の課題解決手段は、上記巻取り部の外形形状を矩形体形状としたものである。巻取り部の矩形体の大きさは、それに穿設する挿通孔の大きさと緊張機に求められる重量との関係に基づき決まる。たとえば短手幅55mm〜18mm、長手幅75mm〜25mm、厚さ29mm〜9mmが好ましい。
第4の課題解決手段は、上記巻取り部の上記挿通孔を断面四角形状に形成したものである。断面四角形の挿通孔は、比較的外径の大きい被覆ワイヤロープを挿通させるのに十分な大きさであればよい。たとえば短手幅26mm〜8mm、長手幅45mm〜15mmであるのが好ましい。
第5の課題解決手段は、外形形状が矩形体形状である上記巻取り部にて上記挿通孔を形成していない面間の厚さを上記一対の側板側に向けて次第に厚さを増したものである。
第1の課題解決手段の作用は、ラチェット歯車の支軸を通してラチェット歯車からラチェット爪へ、そして支軸から一方の側板にかかる被覆ワイヤロープの架設時の負荷を、補強板によってラチェット歯車の支軸にもフィードバックさせて分散させることができる。たとえば補強板がない場合では最大で1.5トンの負荷耐性しかなかったものが2トンの負荷耐性を持つことになる。
第2の課題解決手段の作用は、係止解除防止ピンによって、ワイヤロープの架設時にラチェット爪が不測の回転をしてラチェット歯車から外れるという恐れを回避することができる。しかも、係止解除防止ピンを着脱自在にラチェット爪に取り付けるので、ラチェット爪をラチェット歯車に係止した後、このピンをラチェット爪とその近傍の側板と間に設けるので、架設作業において何ら支障をもたらさない。
第3の課題解決手段の作用は、巻取り部の矩形体形状自体により、挿通孔に挿通させたワイヤロープの巻き取りを容易にし、かつ矩形体の面角部でワイヤロープに抵抗を与えてワイヤロープの緊張を容易に行うことができる。
第4の課題解決手段の作用は、断面四角形状とした挿通孔により比較的外径の大きいワイヤロープを緊張させることができる。たとえば14mmの外径を持つワイヤロープ、被覆ワイヤロープの場合16mmの外径を持つものでも十分に挿通かつ緊張させることができる。
第5の課題解決手段の作用は、巻取り部の薄厚部分において挿通孔を挿通したワイヤロープの折り返しを容易にし、かつワイヤロープを巻取り部中央に寄せつつ巻き取るので、ロープを巻き取り作業および緊締を容易にすることができる。
本発明の緊張機は、緊張機のラチェット機構およびそれを設けた側の側板にかかる過大な力を補強板によって分散させて、安全ネットの吊り下げ時における緊張機自体の耐性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
緊張機は、図1に示すように、被覆ワイヤロープを緊張するための緊張機本体1と、緊張機を建築中の建物の柱に取付けた半環状ピースに掛けるためのフック2とから構成されている。緊張機本体1は、所定間隔をあけて対向した一対のスチール製側板3,4と、両側板の対応する一端側同士を間隔をあけて連結し、フック2を回転自在に支持した連結軸であるボルト5と、両側板3,4の他端側同士の間に回転自在に設け、ワイヤロープを巻き取るためのスチール製巻取り部6と、一方の側板4の外側に設け、巻取り部6の逆回転を阻止するラチェット機構7とからなる基本機構を備えている。
巻取り部6は、図2に示すようにその外形形状を矩形体形状とし、被覆ワイヤロープを挿通させる断面四角形状の挿通孔8を形成している。巻取り部6は、挿通孔8に挿通した被覆ワイヤロープを正回転時に巻き取るようになっている。巻取り6部は、その矩形体形状により、挿通孔8に挿通させた被覆ワイヤロープの巻き取りを容易にし、かつ矩形体の面角部で被覆ワイヤロープに抵抗を与えてこのロープの緊張を容易に行うことができるようになっている。この実施の形態における巻取り部の寸法は、より大きな面積を持つ第1の面6aの長手方向の幅が50mmであり、短手方向の幅が37mmである。より小さな面積を持つ第2の面6bの長手方向の幅が50mmであり、短手方向の幅が19mmとなっている。
挿通孔8は、断面四角形の孔形状によって比較的外径の大きい被覆ワイヤロープを緊張させることができるようになっている。たとえば14mmの外径を持つワイヤロープでも十分に挿通かつ緊張させることができる。この実施の形態における挿通孔8の断面寸法は、長手方向の幅が30mmであり、短手方向の幅が17mmとなっている。しかも、挿通孔8の両開口は、ワイヤ保護のため面取りが施されている。
さらに巻取り部6は、図2および図3に示すように、第2の面6b,6b間の厚さを中央から両端側に向けて次第に厚さを増した形状となっている。かかる厚さ形状は、巻取り部6の薄厚部分において挿通孔8を挿通したワイヤロープの折り返しを容易にし、かつワイヤロープを巻取り部中央に寄せつつ巻き取るので、ロープを巻き取り作業および緊締を容易にすることができるようになっている。この実施の形態では、端面から最深5mmをえぐるような曲面寸法になるよう形成されている。
巻取り部6の一方の側端面6cに、先端が四角柱状の支持軸9が一体的に突設され、側板3の孔を通った支持軸9の先端四角柱状部分をその外形に合わせた通孔を持つナット10に嵌合している。巻取り部6の他方の側端面6dにも、支持軸11が一体的に突設されている。支持軸11は、外方に向けて順に円柱軸部11aと四角柱状軸部11bとを形成しており、軸部11a先端の軸方向に平行に4方向から切り込んで形成したほぞ機能をもつ絞り係合部11cにラチェット機構7を成すラチェット歯車12を嵌め、四角柱状軸部11bをその外形に合わせた四角孔13aを持つナット13に嵌合している。すなわちラチェット歯車12の芯部にも、図4に示すように、絞り係合部11cを嵌合させるようその外形に合わせた形状を持つ係合孔12aが形成されており、巻取り部6とラチェット歯車12は一体的に回転するようになっている。ナット10,13にはスプリングピン孔10a,13aが形成され、それぞれの孔および支持軸9,11にも形成した対応する孔(図示略)を挿通したスプリングピン14,15によって固定されている。
ラチェット機構7は、ラチェット歯車12と、ラチェット歯車12の支持軸11と所定間隔をあけて側板4に設けた支軸16に回転自在に支持したラチェット爪17と、支持軸11と支軸16とに懸架した補強板18とを具備した構成となっている。ラチェット爪17の内側には、ラチェット爪17をラチェット歯車12と噛合する方向に付勢するコイルスプリングなどの付勢機構(図示略)が設けられている。
補強板18は、支持軸11を通してラチェット歯車12からラチェット爪17へ、そして支軸16から側板4にかかる被覆ワイヤロープの架設時の負荷を、補強板18を通してラチェット歯車12の支持軸11にフィードバックさせて分散させるものである。たとえば補強板18がない場合では最大で1.5トンの負荷耐性しかなかったものが2トンの負荷耐性を持つことになる。かかる点から補強板18は、ラチェット機構7にかかる多大な負荷を分散させるのに十分な素材で作製する。たとえばステンレス、スチールを使用するのが好ましい。この実施の形態では、略楕円形状となし、長手方向の幅77mm、短手方向の幅30mm、厚さ3mmとなっているが、補強板18の形状・大きさはこれらに拘泥されるものではない。
ラチェット機構7の組み立ては、図4に示すように支持軸11にラチェット歯車12を嵌めるとともに、支軸16にラチェット爪17を嵌め、ラチェット爪17のピン孔17aに上述のコイルスプリングを止めるビス47を嵌めてラチェット爪17を固定する。次に図4に示すように、補強板18に形成した2つの四角孔18a,18bに支持軸11の四角柱状軸部11bおよび支軸16の四角柱状軸部16aをそれぞれ通し、ついでナット13の四角孔13aおよびナット19の四角孔19aに嵌合する。そしてスプリングピン15をしてナット13を支持軸11に固定する。ナット19の固定は、支軸16先端にスナップリング48を嵌めて行われる。そのため、支軸16の先端にはスナップリング止め16bが形成されている。補強板18は、ラチェット歯車12およびラチェット爪17の軸周りの回転に差し支えないようなわずかなクリアランスを設けて配置する。
ラチェット爪17には、さらにラチェット爪17と側板4との間に、ラチェット歯車12に対するラチェット爪17の係止解除防止ピン21を着脱自在に設けている。係止解除防止ピン21は、被覆ワイヤロープの架設時にラチェット爪17が不測の回転をしてラチェット歯車12から外れるという恐れを回避するためのものである。ピン21をラチェット爪17に着脱自在に取り付けるのは、ラチェット爪17をラチェット歯車12に係止した後で行うので、被覆ワイヤロープの架設作業において何ら支障をたらさない。ピン21は、図5および図6に示すように、一端を固定した係止ワイヤ22を係止孔21aに通して止めて側板4に常時係止され、ピン21の先端では係止片21bを軸21cにて回転自在に連結している。係止片21aを先方にしてピン21をラチェット爪17のピン挿通孔17a、そして側板4の係留孔4aを挿通した後、挿入先端の係止片21aをピン21に対して図5にて二点鎖線にて示すように直角方向に回転させて、ピン21をラチェット爪17側に引っ張れば側板4の内面に係止されるようになっている。
フック2は、図1に示すように、ボルト5に回動自在に連結された環状部23と、環状部23から一体に延設され柱に係着される半環状のフック部24と、フック部24の基部に開閉自在に軸支されフック部24を柱から外れないようにするアーム部25とからなる。アーム部25は、初期状態にてフック部23と共働してループを形成するようにばね26によって開いた状態に付勢されている。この状態においてフック部24先端とアーム部25先端とは当接している。アーム部25は、フック部24の基部の上側・下側に位置する第1アーム25aと第2アーム25bとからなり、第1アーム25aの一端をフック部24の基部に枢支させ、第2アーム25bの一端をアーム部24の基部の異なった位置に枢支させ、第1アーム25aに形成した弓形孔25cに第2アームに形成したピン25dをスライド可能に係合させて、両アーム25a,25bを握ってばね26の付勢力に抗しながらピン25dを弓形孔25c内をスライドさせつつ閉めると、第2アーム25a先端がフック部24先端から離れて、その空隙に柱に取付けた半環状ピースを通してフック部24を掛けることができるようになっている。
環状部23を支持したボルト5は、図3に示すように、側板4側から挿通されて、その外周面に嵌合された内部カラー27と、その外周面に嵌合された2つの外部カラー28,29と、他方の側板3の外側に突き出たボルト5先端の四角柱状部5aに嵌めたナット30とから構成されている。ナット30にはスプリングピン孔30aが形成され、スプリングピン46がスプリングピン孔30aおよびボルト5の四角柱状部5aに形成した対応する孔(図示略)を通してナット30を固定する。これらナット30およびボルト5の四角柱状部5aの形状は、支持軸9とナット10のそれら形状と同様である。内部カラー27は、側板3,4同士の間隔を決定する長さであり、外部カラー28,29はそれらの間にフック2の環状部23を配置し得る長さである。
次に、この実施の形態にかかる緊張機の作用を説明する。
この緊張機で被覆ワイヤロープを鉄骨柱間に緊張する際には、図7に示すように、まず一方の鉄骨柱40に取付けた半環状ピース41に周知のシャックル42を用いて被覆ワイヤロープ43の先端に取付けた形成した環状連結部43aを結合し、他方の柱44に取付けた半環状ピース45に緊張機のフック2を係着する。
この緊張機で被覆ワイヤロープを鉄骨柱間に緊張する際には、図7に示すように、まず一方の鉄骨柱40に取付けた半環状ピース41に周知のシャックル42を用いて被覆ワイヤロープ43の先端に取付けた形成した環状連結部43aを結合し、他方の柱44に取付けた半環状ピース45に緊張機のフック2を係着する。
次に、緊張機本体1のラチェット歯車12と係止解除ピン21を外したラチェット爪17との噛合状態を確認し、被覆ワイヤロープ43の他端部を緊張機本体1の巻取り部6の挿通孔8に余裕を残して挿通し、被覆ワイヤロープ43を手で緊張する。ラチェット歯車12の外方のナット13に図示を省略したレンチを係合し、このレンチを、被覆ワイヤロープ43を緊張させる正回転方向すなわち図8にて矢印R方向に回転する。これにより、巻取り部6が回転して、ロープ43を段階的に巻き取って緊張する。
そして、被覆ワイヤロープ43の緊張状態におけるラチェット歯車12とラチェット爪17との噛合状態において、係止解除ピン21をラチェット爪17のビン挿通孔17a、つづいて側板4の係留孔4aに挿通し、先端の係止片21aをピン21のピン本体に対して直角方向に回転させてピン21をラチェット爪17側に引っ張れば側板4の内面に係止される。これにより被覆ワイヤロープ43の架設を完了する。
この緊張によって被覆ワイヤロープ43を柱間に架設した状態において、被覆ワイヤロープ43の架設時の負荷は、巻取り部6のねじ軸11を通してラチェット歯車12からラチェット爪17へ、そしてねじ軸16から側板4にかかるとともに、補強板18を通して巻取り部6のねじ軸11にもフィードバックさせて分散されることになる。
本発明にかかるロープ緊張機は、建物建築の際の安全ネット養生用の被覆ワイヤロープを緊張して、建物の鉄骨柱間に被覆ワイヤロープを架設するのに使用できるが、これだけに限定されるものではなく、ワイヤロープなどの各種ロープの架設、緊張に使用できる。
1 緊張機本体
2 フック
3 側板
4 側板
5 ボルト(連結軸)
6 巻取り部
7 ラチェット機構
8 挿通孔
9,11 支持軸
12 ラチェット歯車
16 支軸
17 ラチェット爪
21 係止解除防止ピン
2 フック
3 側板
4 側板
5 ボルト(連結軸)
6 巻取り部
7 ラチェット機構
8 挿通孔
9,11 支持軸
12 ラチェット歯車
16 支軸
17 ラチェット爪
21 係止解除防止ピン
Claims (5)
- 所定間隔をあけて対向した一対の側板と、該両側板の対応する一端側同士を間隔をあけて連結しフックを回転自在に支持した連結軸と、前記両側板の他端側同士の間に回転自在に設け、ロープを挿通させる挿通孔を具備して該挿通孔に挿通したロープを正回転時に巻き取る巻取り部と、前記一方の側板の外側に設けた、前記巻取り部の逆回転を阻止するラチェット機構とを備え、前記ラチェット機構が前記巻取り部と同じ支持軸に一体的に回転自在に支持したラチェット歯車と、ラチェット歯車の前記支持軸と所定間隔をあけて前記一方の側板に設けた支軸に回転自在に支持した前記ラチェット歯車に噛合して係止するラチェット爪と、ラチェット歯車の前記支持軸とラチェット爪の前記支軸とに懸架した補強板とを具備したことを特徴とするロープ緊張機。
- 前記ラチェット爪とこれを設けた前記側板との間に前記ラチェット歯車に対するラチェット爪の係止解除防止ピンを着脱自在に設けたことを特徴とする請求項1に記載のロープ緊張機。
- 前記巻取り部の外形形状を矩形体形状としたことを特徴とする請求項1または2に記載のロープ緊張機。
- 前記巻取り部の前記挿通孔を断面四角形状に形成したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のロープ緊張機。
- 外形形状が矩形体形状である前記巻取り部にて前記挿通孔を形成していない面間の厚さを前記一対の側板側に向けて次第に厚さを増したことを特徴とする請求項3または4に記載のロープ緊張機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006300892A JP2008095933A (ja) | 2006-10-07 | 2006-10-07 | ロープ緊張機 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=39378985
Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104565203A (zh) * | 2013-10-07 | 2015-04-29 | 西蒙德机构 | 沿绳索可移置和可移除的连接装置 |
CN109826106A (zh) * | 2019-03-22 | 2019-05-31 | 蚌埠市神舟机械有限公司 | 一种用于舟桥装备的拉紧机构 |
-
2006
- 2006-10-07 JP JP2006300892A patent/JP2008095933A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109826106A (zh) * | 2019-03-22 | 2019-05-31 | 蚌埠市神舟机械有限公司 | 一种用于舟桥装备的拉紧机构 |
CN109826106B (zh) * | 2019-03-22 | 2024-01-02 | 蚌埠市神舟机械有限公司 | 一种用于舟桥装备的拉紧机构 |
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