JP2019004911A - 米飯盛付装置及び米飯盛付方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】連続的に米飯を所定量ずつ盛り付ける米飯盛付装置において、米飯を供給する供給位置と、搬送した容器の盛付位置との相対位置の調節を容易とし、米飯の盛付位置を適正位置に整えておくことで、盛付状態の偏りや盛付体裁の悪化といった問題の発生を抑制する。【解決手段】内部に米飯を貯留し、貯留した米飯のうち、所定量の米飯を下方へ供給する供給口(230)を有する供給ユニットと、供給ユニットに有する供給口から所定量の米飯を容器へと供給する所定の盛付位置へと、容器を間歇搬送する搬送ユニットと、供給ユニットの位置を、容器の搬送幅方向及び/または搬送前後方向に可変させる可変手段と、を備え、可変手段により、供給ユニットに有する供給口の平面位置である供給位置と、所定の盛付位置に搬送された容器との平面相対位置を調整することを特徴とする米飯盛付装置及び米飯盛付方法としたものである。【選択図】 図3

Description

本発明は、弁当箱等の容器群のそれぞれを連続的に搬送し、各容器に米飯を所定量ずつ連続的に盛り付ける米飯盛付装置及び米飯盛付方法に関する。
従来の米飯盛付装置として、ほぐしホッパーの下方に計量ホッパーを設置し、その下部に内外にスライドする上下2段のシャッターを有するものが開示される。これは、上下2段のシャッター間に米飯を区画し、下部のシャッターを開いて下方に位置させた弁当箱内に落下させることにより、弁当箱内に米飯を供給して盛り付けるものである。また、ほぐしホッパーの出口下方に計量ホッパーを有し、同時に供給する弁当箱等の容器の数にあわせて該計量ホッパーを分岐させ、計量ホッパーの下部に内部を開閉する上部シャッターと下部シャッターを上下方向に間隔をおいて設け、分岐させた計量ホッパーのそれぞれの通路を開閉し得る振り分けダンパーを途中に設けたものとなっている。また、計量ホッパーの分岐させた通路ごとに供給される米飯を検知しうる米飯センサーを設けてなる(例えば特許文献1参照)。
上記従来の米飯盛付装置によれば、炊飯釜からほぐしホッパー内に米飯を供給して内部で米飯をほぐし、途中に設けた振り分けダンパーにて計量ホッパーにおける分岐された通路のうち供給する通路のみを開いて他の通路を閉じた状態で米飯を供給することにより、計量ホッパーにおける分岐された通路に順にそれぞれ均一な状態で米飯を供給することができるのである。その後、下部シャッターを閉じた状態で、上部シャッターを開いて閉じることにより、上部シャッターと下部シャッターの間に一定量の米飯が保持され、下部シャッターを開くことにより、下方に位置させた複数個の弁当箱等の容器に同時に一定量の米飯を供給して盛り付けることができる、とされる。
また従来の米飯盛付け装置として、冷却水の添加手段のノズルパイプと、攪拌手段と、ほぐし手段と、シャッターを備えた分配手段とを、前記の順に上方から縦に配設し、シャッターの下方に盛付け容器の間歇コンベアを設けたものが開示される(例えば特許文献2参照)。これは、冷えた米飯にノズルパイプで冷却水を散布しながら攪拌手段で攪拌し、攪拌後の米飯をほぐし手段に落下させ、ほぐし手段でほぐし、ほぐし後の米飯を分配手段に落下させ、間歇コンベアで運ばれシャッターの下方で停止している盛付け容器に分配手段で米飯を盛付け、盛付け済の容器を間歇コンベアで搬送するもの、とされる。
実開平06−061090号公報 特開2000−14339号公報
ここで米飯の盛付現場においては、米飯の供給位置の中心と弁当箱の盛付位置の中心とを合わせて、米飯の盛付位置を適正位置に整えておく必要がある。もし米飯の供給位置が弁当箱の箱口に対して僅かにずれたまま米飯投入を続けると、盛付状態の偏りや見栄え(盛付体裁)の悪化といった問題が発生してしまう。
また米飯の盛付現場においては、一の容器形状の弁当箱群を搬送して所定数の米飯盛付け動作を行った後に、容器形状の異なる他の弁当箱群を搬送して異なる弁当箱群への米飯盛付動作を行うことがある。例えば同じ容積の弁当箱同士であっても、容器深さや容器側壁の角度に多少の相違がある。このため異なる弁当箱に切り替える場合には、米飯の盛付位置の微調整を行わなければ盛付不良による影響が生じてしまう。また例えば平面形状の異なる弁当箱に切り替える場合は、米飯の盛付位置の中心を各弁当箱の中心に合わさなければ盛付不良による影響が生じてしまう。
しかしながら、上記従来の米飯盛付装置は、米飯をほぐして供給する供給機構と、弁当箱を搬送する搬送機構とのいずれもが大型の複合機器で構成されるため、米飯をほぐして米飯を供給する供給位置と、盛付対象の弁当箱の盛付位置との相対位置を調整することが困難であった。
すなわち弁当箱を押し出して搬送する搬送機構においては、アタッチメントプレートが締結具によって間歇コンベアに等間隔に取り付けられ、また間歇コンベアが決められた位相ごとに間歇停止する駆動ギヤに巻きつけられ、スプロケットによって決められた距離だけ間歇移動するものとなっている。これら間歇コンベア及びその駆動ギヤは大型の搬送機構に組み込まれており、間歇コンベアの位置や駆動ギヤの回転位相を微調整することは機構上困難であった。具体的にはスプロケットの断続回転位相を自由にずらすことはできないため、もしアタッチメントプレートの位置を変更させようとすれば、締結具を一旦緩めてスプロケットへの噛合位置を変える必要があり、極めて煩雑な作業を強いられることになる。
また米飯をほぐして供給する供給機構においては、反転投下された米飯の受け口を固定しておく必要がある一方、受け口から投入された米飯は、ほぐし機構、分配機、供給ホッパー、シャッターといった各機構を通じて、弁当箱へ連続的に供給されるものとなっている。
具体的には、炊飯釜を上方へ運んで反転させる大型の反転装置はその反転位置が固定されており、これに合わせて、反転装置からの米飯を受ける受け口も固定しておく必要がある。また一方で従来の供給機構は、反転装置によって炊飯釜から投入された大量の米飯をほぐして少量ずつ仕分けて米飯を弁当箱へ投下するという機能上、ほぐしホッパー、ほぐし機構、計量ホッパー、計量通路及びシャッターという各機器が上下に一体的に配置されていた。このため盛付を行う供給位置だけを動かすことはできず、供給口の位置の微調整ができなかった。
そこで本発明は、連続的に米飯を所定量ずつ盛り付ける米飯盛付装置において、米飯を供給する供給位置と、搬送した容器の盛付位置との相対位置の調節を容易なものとし、米飯の盛付位置を適正位置に整えておくことで、盛付状態の偏りや盛付体裁の悪化といった問題の発生を抑制することを課題とする。
本発明は前記課題を解決するため、以下の各手段を講じている。なお以下の括弧内符号は後述実施例の理解のために便宜的に付したものであり、各符号に相当する実施例の構成に限定する趣旨ではない。
・本発明の米飯盛付装置は、間歇搬送される複数の容器に、連続的に米飯を所定量ずつ供給して盛り付ける米飯盛付装置において、
内部に米飯を貯留し、前記貯留した米飯のうち、所定量の米飯を下方へ供給する供給口を有する供給ユニットと、
前記供給ユニットに有する供給口から前記所定量の米飯を容器へと供給する所定の盛付位置へと、容器を間歇搬送する搬送ユニットと、
前記供給ユニットの位置を、容器の搬送幅方向及び/または搬送前後方向に可変させる可変手段と、を備え、
前記可変手段により、前記供給ユニットに有する供給口の平面位置である供給位置と、前記所定の盛付位置に搬送された容器との平面相対位置を調整することを特徴とする。
・前記供給ユニットは、
上部の開口である受け口と下部の供給口とを連通させ、内部に米飯を貯留する供給路と、
前記供給路内の米飯の有無を検知する上センサーと、
前記上センサーよりも下方にあり、前記供給ユニットの供給路内の米飯の有無を検知する下センサーと、を有し、
可変手段により前記供給ユニットの位置を可変させることにより、前記供給路とともに前記上センサーと前記下センサーの平面位置を移動させることが好ましい。
・本発明の米飯盛付方法は、前記いずれかに記載の米飯盛付装置を用いた米飯盛付方法であって、
搬送ユニットで間歇搬送する複数の容器へと供給口から連続的に米飯を供給する盛付運転中に、前記供給口の平面位置である供給位置と、盛付位置に搬送された容器との平面相対位置を調整することを特徴とする。
・前記米飯盛付装置は、搬送ユニット(C)によって所定の盛付位置(31P)に搬送された容器(C0)に対して、平面視にて盛付位置(31P)上方の所定の供給位置から米飯を投下して盛付ける米飯盛付装置であって、
内部貯留した複数容器分の米飯のうちの第一所定量ずつを下方へ放出する放出口(120)を有する貯留ユニット(1)と、
前記貯留ユニット(1)から放出された米飯を第二所定量ずつ計量して投下供給する供給口(230)を有する供給ユニット(2)と、
複数の容器(C0)を所定の搬送方向(CD)へ間歇搬送して、一個または複数個ずつの容器からなる容器(C0)セットを前記所定の盛付位置(31P)及びその後の取出位置(34P)へ順に搬送する搬送ユニット(C)と、
前記供給ユニット(2)の供給口(230)が前記所定の供給位置に配置されるように供給ユニット(2)を支持する支持枠(22)と、
前記支持枠(22)による平面支持位置を可変させる可変手段とを有し、
搬送ユニット(C)を固定して盛付位置(31P)を定位置に保持したまま可変手段によって前記支持枠(22)の平面位置を可変させることで、供給口(230)の平面視供給位置と盛付位置(31P)との相対位置を可変し得ることが好ましい。
・前記米飯盛付装置において、
前記貯留ユニット(1)は、貯留した米飯をほぐすほぐし機構(12)を有すると共に、設置面上に設置された固定フレーム(11F)によって前記供給ユニット(2)の上方に配置され、
前記供給ユニット(2)は、貯留ユニット(1)から放出された米飯を受け入れる上端の受け口(210)と、受け口(210)から縦連通した供給路(23)と、供給路(23)の下端にて供給路(23)内の米飯を所定の第二供給量ずつ供給する下端の供給口(230)とからなる供給ホッパー(21)を有し、
前記搬送ユニット(C)は、前記固定フレーム(11F)に連結され、
前記支持枠(22)は、前記供給ホッパーに固定されると共に固定フレーム(11F)に対して平面方向へスライド移動可能に取り付けられ、
前記可変手段は、前記支持枠(22)の取り付け位置を、固定フレーム(11F)に対して所定の調整量だけスライド可変させるものであり、
固定フレーム(11F)によって貯留ユニット(1)及び搬送ユニット(C)を一体的に固定したまま、可変手段によって前記支持枠(22)の平面位置をスライド可変させることで、供給口(230)の平面視供給位置を調整し得ることが好ましい。
・前記米飯盛付装置において、
固定フレーム(11F)は、前記搬送方向(CD)に沿う搬送前後方向(X)、又は前記搬送方向と交わる搬送幅方向(Y)、の少なくともいずれかに沿って伸長したスライドレール(4S,6S)を有し、
可変手段は、前記スライドレール(4S,6S)へ所定の調整量だけ移動可能に取り付けられたスライド片(43,6R)を有し、
また、前記供給ユニット(2)は、
貯留ユニット(1)の放出口(120)の下方に離間配置されると共に縦方向に連通接続された供給路(23)を有する供給ホッパー(21)と、
前記供給路(23)内の上下二カ所に離間して介設された開閉式の上下シャッター(24)と、
上下シャッター(24)それぞれを開閉駆動させるシャッター駆動機構(24G)と、
上下シャッター付きの供給ホッパーを支持する支持アーム(22A)のアーム基部に固定されると共に、前記シャッター駆動機構(24G)の少なくとも一部を囲って収容した可動ケーシング(5F)に固定された支持枠(22)と、を有して構成され、
前記可変手段によって、供給ユニット(2)の前記各構成(供給ホッパー(21)、上下シャッター(24)、シャッター駆動機構(24G)、及び支持枠(22)の各構成)が、固定フレーム(11F)に対し、前記搬送前後方向(X)又は搬送幅方向(Y)、の少なくともいずれかに沿って所定の調整量だけ一体的にスライド移動することが好ましい。
・前記米飯盛付装置において、
上下シャッター(24)は、上下のシャッター板(241,242)同士の離間間隔(24D)を可変させると共に離間間隔を認識する間隔制御手段を有し、
前記貯留ユニット(1)は、
炊飯釜から投入される米飯を上部の受け口(110)から受け入れるとともに下部の放出口(120)が開口した貯留ホッパー(11)と、
貯留ホッパー(11)内にて互いに平行な横軸を有して軸回転可能に列設された、複数本のほぐし羽根付き回転体(121,122)と、
各ほぐし羽根付き回転体(121,122)を、回転速度を繰り返し大小可変させながら回転駆動させる回転駆動部(125M,126M)と、を有して構成され、
前記回転駆動部(125M,126M)によってほぐし羽根付き回転体(121,122)が所定の回転速度の可変周期で回転速度を繰り返し大小可変させながら回転することで、貯留ホッパー(11)内の米飯がほぐされると共に前記高速回転時間に応じて第一所定量ずつ前記所定の可変周期ごとに繰り返し放出されるものであり、
さらに前記回転駆動部(125M,126M)は、間隔制御手段によって認識した上下のシャッター同士の離間距離(24D)に連動させて、ほぐし羽根付き回転体(121,122)の回転速度の可変周期或いは、高速回転又は低速回転のうちいずれかの時間を自動的に変更するように第一制御する回転制御手段を有することが好ましい。
・前記間隔制御手段と、ほぐし羽根付き回転体(121,122)と、回転駆動部(125M,126M)と、第一制御する回転制御手段とを有する米飯盛付装置において、
供給ホッパー(21)の供給路(23)の側方に固定され、供給路(23)内を通る米飯の、充填上限位置(UL)及び充填下限位置(LL)への各充填の有無をそれぞれ認識する上下センサー(S)をさらに有し、
前記回転制御手段は、上下センサー(S)それぞれによる充填上限位置(UL)への充填有の認識、又は充填下限位置(LL)への不充填(充填無し)の認識のいずれかに応じて、ほぐし羽根付き回転体(121,122)の回転速度の可変周期或いは、高速回転又は低速回転のうちいずれかの時間を自動的に変更(臨時延長または臨時短縮)するように第二制御するものであり、
この第二制御を前記第一制御よりも優先させて実行することが好ましい。
・前記貯留ユニット(1)は、
貯留ホッパー内に貯留された米飯をほぐすほぐし機構(12)と、
ほぐし機構内にて互いに平行な横軸を有して軸回転可能に列設された、複数本のほぐし羽根付き回転体(121,122)と、
各ほぐし羽根付き回転体(121,122)を、回転速度を繰り返し大小可変させながら回転駆動させる回転駆動部(125M,126M)と、を有して構成され、
前記回転駆動部(125M,126M)は、ほぐし機構(12)の側部に固定された連結機構(125A,122D,・・・)を介して、ほぐし機構(12)内の各ほぐし羽根付き回転体(121,122)と分解可能に連結され、
連結機構はほぐし羽根付き回転体の軸位相を制限して、所定の軸位相でほぐし羽根付き回転体(121,122)を連結保持することが好ましい。
なお本発明において、“ほぐし機構(12)の側部”とは、ほぐし機構の周囲四方の側部の少なくともいずれかをいう。例えば後述の実施例(図15〜図18)では後面の側部プレート(124)が“ほぐし機構(12)の側部”となっている。
本発明は上記手段を講じており、これにより、米飯を供給する供給口の位置と、搬送した容器の盛付位置との平面相対位置を容易に調節し得る。前記平面相対位置の調節によって米飯の盛付位置を適正位置に整えることで、盛付状態の偏りや盛付体裁の悪化といった問題の発生を抑制することができる。
本発明の実施例1の米飯盛付装置の全体構成を示す正面図。 実施例1の米飯盛付装置及び反転装置の全体構成を示す左側面図。 図2の中央部の構成及び移動状態を示す拡大正面図。 図2及び図3の平面視α−α線断面図。 本発明の実施例1の米飯盛付装置の駆動ユニット内の全体構成を示す背面構成図。 図5の中央部の構成を示す拡大背面図。 実施例1の米飯盛付装置のユニット構成及びスライド機構を示す背面側斜視図。 本発明の実施例2の米飯盛付装置のユニット構成及びスライド機構を示す背面側斜視図。 本発明の実施例3の米飯盛付装置のユニット構成及びスライド機構を示す背面側斜視図。 本発明の実施例4の米飯盛付装置の全体構成を示す正面図。 本発明の回転制御手段による準備段階の制御フローを示すフロー図。 本発明の回転制御手段による第一制御の制御フローを示すフロー図。 本発明の回転制御手段による第二制御の制御フローを示すフロー図。 本発明の回転制御手段及び間隔制御手段によるほぐし羽根の回転周期の操作画面例。 本発明の回転制御手段及び間隔制御手段によるほぐし羽根の回転周期の設定チャート例。 本発明の実施例1のほぐし機構の全体構成を示す平面図。 実施例1のほぐし機構の第一分解状態を示す平面図。 実施例1のほぐし機構の第二分解状態を示す平面図。 図17に示す米実施例1のほぐし機構のβ−β線部分の拡大図。
以下、本発明を実施するための形態例を、実施例として示す各図と共に説明する。
(米飯盛付装置)
いずれの実施形態においても、本発明の米飯盛付装置は、搬送ユニット(C)によって所定の盛付位置(31P)に搬送された容器(C0)に対して、盛付位置(31P)上方の所定の平面視供給位置から米飯を投下して盛付ける米飯盛付装置である。
内部貯留した複数容器分の米飯のうちの第一所定量ずつを下方へ放出する放出口(120)を有する貯留ユニット(1)と、
前記貯留ユニット(1)から放出された米飯を第二所定量ずつ計量して投下供給する供給口(230)を有する供給ユニット(2)と、
複数の容器(C0)を所定の搬送方向(CD)へ間歇搬送して、一個または複数個ずつの容器からなる容器(C0)セットを前記所定の盛付位置(31P)及びその後の取出位置(34P)へ順に搬送する搬送ユニット(C)と、を具備する。
またいずれの実施形態においても、前記供給ユニット(2)の供給口(230)が前記所定の供給位置に配置されるように供給ユニット(2)を支持する支持枠(22)と、
前記支持枠(22)による平面支持位置を、前記搬送方向に沿う搬送前後方向(X)、又は前記搬送方向と交わる搬送幅方向(Y)、の少なくともいずれかに沿って可変させる可変手段とを有する。そして搬送ユニット(C)を固定したまま可変手段によって前記支持枠(22)の平面位置を可変させることで、供給口(230)の平面視供給位置を調整し得ることを特徴とする。
以下、各実施例の構成につき詳述する。
図1〜図7に示す実施例1の米飯盛付装置は、正面構成として、
上部に配置された反転装置(B)から反転投入された複数容器分の米飯を内部貯留すると共に、内部のほぐし機構(12)によって内部貯留した米飯のうち第一所定量ずつを下方へ放出する貯留ユニット(1)と、
平行に突出した2本の支持アーム(22A)によって両側方から支持されると共に前記貯留ユニット(1)から放出された米飯を第二所定量ずつ計量して供給口(230)から盛付位置(31P)にある空の容器(C0)に米飯を投下供給する供給ユニット(2)と、
複数の容器(C0)を所定の搬送方向(CD)へ間歇搬送して、搬送幅方向に並んだ2個の容器(C0)からなる容器(C0)セットを各セットずつ、前記所定の盛付位置(31P)及びその後の取出位置(34P)へ順に搬送する搬送ユニット(C)と、が上方から順に配置される(図1)。
また背面構成として、固定フレーム(11F)によって上部固定された上部ユニット(4)と、上部ユニット(4)の下部に支持されてスライド可動する可動ユニット(5)と、可動ユニット(5)の下部にて固定フレーム(11F)に固定された下部ユニット(6)とが、上方から順に配置される(図5)。上部ユニット(4)は前記貯留ユニット(1)の背部に固定され、供給ユニット(2)は前記可動ユニット(5)の背部に固定され、下部ユニット(6)は前記可動ユニット(5)の下部に配置される。以下、各構成につき詳述する。
(貯留ユニット(1))
貯留ユニット(1)は、貯留した米飯をほぐすほぐし機構を有すると共に、設置面上に設置された固定フレーム(11F)によって前記供給ユニットの上方に支持される。貯留ユニット(1)は具体的には、
炊飯釜から投入される米飯を上部の受け口(110)から受け入れるとともに下部の放出口(120)が開口した貯留ホッパー(11)と、
貯留ホッパー内にて互いに平行な横軸を有して軸回転可能に列設された、複数本のほぐし羽根付き回転体(121,122)と、
各ほぐし羽根付き回転体を、回転速度を繰り返し大小可変させながら回転駆動させる回転駆動部(125M,126M)(図15)と、を有して構成される。
固定フレーム(11F)は貯留ユニット(1)の周囲を囲って枠状に支持する。また固定フレームの貯留ユニット(1)の周囲を囲う固定フレームの側部には、各駆動部の操作ないし動作設定を行う操作盤(13)が固設される。
貯留ホッパー(11)の上部の受け口(110)は反転装置による炊飯釜(B0)の投下位置に合わせて配置され、受け口(110)へ投下された炊飯釜(B0)内の米飯を貯留する。
回転駆動部(125M,126M)は貯留ホッパー(11)の背部の上部ユニット(4)内に配置され、水平の回転軸(121A、122A)を有して上下2段に配置されたほぐし羽根付き回転体(121,122)を、回転速度を繰り返し大小可変させながら回転させる。具体的には貯留ホッパー(11)の放出口(120)付近に、4本の上段ほぐし羽根付き回転体(122B)の水平列と、2本の下段ほぐし羽根付き回転体(121B)の水平列とが組み込まれる(図3)。各ほぐし羽根付き回転体(121,122)は水平棒状の回転軸(121A、122A)周りに複数枚の羽根板が設けられており、回転駆動機構によってすべてのほぐし羽根付き回転体が同時に回転駆動される。回転駆動部(125M,126M)は、所定の回転速度の可変周期で高速回転と低速回転とを交互に繰り替えした回転動作を行う。この回転速度を繰り返し大小可変させながらの回転動作によって、貯留ホッパー内の米飯がほぐされると共に前記高速回転時間に応じて第一所定量ずつ繰り返し放出される。なお実施例では、高速回転時と低速回転時の二段階で回転速度調節しているが、多段階又は無段階調節を行ってもよい。また実質的に異なる回転速度で制御したものであればよく、例えば回転速度の設定の代わりに所定時間内の回転数(たとえばrpm)の設定によって制御してもよい。
(ほぐし機構(12))
貯留ホッパー(11)内に貯留された米飯をほぐすほぐし機構(12)は、下部に放出口(120)を有して上下に貫通した枠体からなるほぐし枠体(12F)と、ほぐし枠体(12F)の前面及び後面に取り外し可能に結合される側部プレート(123,124)と、からなる。
ほぐし枠体(12F)は正背面視倒立台形の側面を有して下方が窄んだ枠体からなり、正面視両側部上端に、貯留ホッパー(11)に固定されるための固定片(12FP)が側方へ張り出し形成される。
側部プレート(123,124)は、図15〜17内の各上部に表れる前面の側部プレート(123)と、図15〜17内の各下部に表れる後面の側部プレート(124)の2枚で構成される。これらは共に透光性を有する倒立台形形状の覆い板からなり、ほぐし枠体(12F)と結合するためのプレート結合孔(124H)が左右側部に貫通形成される。
前面の側部プレート(123)には、ほぐし羽根付き回転体(121B,122B)の一端側の軸端部(121C,122C)を挿通保持するための挿入孔(123H)が上下2列に設けられる。
後面の側部プレート(124)には、連結ギヤ(125G,126G)のシャフトが貫通形成され、プレート内面側であって前記シャフトの先部に、連結ピン(125A,126A)が突出形成される。これら連結ピン(125A,126A)は、ほぐし羽根付き回転体(121B,122B)の他端側の軸端と取り外し可能に連結する連結機構の片側を構成する。連結ギヤ(125G,126G)及びそのシャフトは、後面の側部プレート(124)にて上下2列に設けられる。
(ほぐし羽根付き回転体の連結)
ほぐし機構(12)は、機構内部にて互いに平行な横軸を有して軸回転可能に列設された、複数本のほぐし羽根付き回転体(121,122)それぞれを分解可能に連結する。この連結は、ほぐし機構(12)の少なくとも一側部に固定された連結機構(125A,122D,・・・)を介して行われる。連結機構には、各ほぐし羽根付き回転体(121,122)を回転駆動させる回転駆動部(125M,126M)が、ほぐし機構の外部に連結される。すなわち回転駆動部(125M,126M)は、ほぐし機構(12)の側部に固定された連結機構(125A,122D,・・・)を介して、ほぐし機構(12)内の各ほぐし羽根付き回転体(121,122)と分解可能に連結される。なお回転駆動部(125M,126M)は、回転数の制御によって、回転速度を繰り返し大小可変させながら駆動させる。
前記連結機構は、軸位相制限溝(121D,122D)とこれに嵌合する軸位相制限ピン(125P,126P)とからなる軸位相制限機構によって、ほぐし羽根付き回転体の軸位相を制限し、各列内のほぐし羽根(121B,122B)同士が所定の角度関係となるよう軸位相でほぐし羽根付き回転体(121,122)を連結保持する。
実施例では、ほぐし機構(12)から分解可能に結合された後面の側部プレート(124)外部に連結ギヤ(125G,126G)が取り付けられ、連結ギヤ(125G,126G)のギヤ軸が側部プレート(124)内を貫通して上下2列に列設される。ギヤ軸の先には図18に示す連結ピン(125A,126A)が突出形成され、各連結ピンの両側部に軸位相制限ピン(125P,126P)が対称に突出形成される。
回転軸(121A,122A)の他端には連結ピン(125A,126A)が挿入し得る連結穴(121H,122H)が軸方向に穿穴形成される。各連結穴(121H,122H)の両側部には連結ピンの挿入時に軸位相制限ピン(125P,126P)が嵌合する軸位相制限溝(121D,122D)がそれぞれ、半長円溝で対応位置に形成される。この軸位相制限ピン(125P,126P)と軸位相制限溝(121D,122D)とからなる軸位相制限機構は、連結ギヤ(125G,126G)の回転位相によって、軸位相を所定の範囲に可変させる。
連結ギヤ(125G,126G)の外部には、各列一つずつの伝達シャフト(125S,126S)を介して2つの回転駆動部(125M,126M)が連結構成される。
(反転装置(B))
反転装置(B)は、米飯入りの炊飯釜(B0)を装置下部から上部の投下位置へ運搬する運搬コンベア(BB)を有して、本発明の米飯盛付装置の背部に配置される(図2)。運搬コンベア(BB)は上方運搬した炊飯釜(B0)を投下位置へ反転させることで、炊飯釜(B0)内の米飯を投下する。貯留ユニット(1)は貯留ホッパー(11)の受け口(110)がこの投下位置に合うように配置される。なお運搬コンベア(BB)は反転後の空の炊飯釜(B0)を再び下部へ運搬したのち、再び米飯入りの炊飯釜(B0)を上部へ運搬し反転させることで、運搬・反転動作を繰り返す。
(供給ユニット(2))
供給ユニット(2)は、支持枠(22)に支持されることで貯留ユニット(1)の放出口(120)の下方に配置されたユニットからなる。前記貯留ユニット(1)と供給ユニット(2)とが上下に順に離間配置されることで、米飯を供給口から供給する供給機構が構成される。供給ユニット(2)は、貯留ユニット(1)から放出された米飯を上部の受け口(210)から受けると共に供給ホッパー(21)内に下方搬送すると共に、米飯を第二所定量ずつ計量分離して、所定の供給口から第二所定量の米飯を投下供給する。投下供給は、盛付位置(31P)に各容器(C0)セットが搬送されたタイミングごとに行われる。
供給ユニット(2)は具体的には、
貯留ユニット(1)の下方に離間配置されると共に縦方向に連通した供給路(23)を有する供給ホッパー(21)と、
前記供給ホッパー(21)の供給路(23)の路内又は先側下方に上下セットで配置された開閉式の上下シャッター(24)と、
供給ホッパー(21)の背部の可動ユニット(5)内に配置されて上下シャッターそれぞれを開閉駆動させるシャッター駆動機構(24G)と、
前記供給ホッパー(21)及び上下シャッター(24)を共支持すると共に前記シャッター駆動機構の少なくとも一部を囲う可動ケーシング(5F)と、を有して構成される。
そして2個の容器からなる容器(C0)セットの間歇搬送に合わせて上下シャッター(24)の各シャッター(241,242)がそれぞれ開閉動作することで、第一所定量よりも少ない第二所定量の米飯が供給口(230)下方の所定の位置へ間歇的に投下供給される。
供給ホッパー(21)は貯留ユニット(1)から放出された米飯を受け入れる上端の受け口(210)と、受け口から縦連通して受け入れた米飯を路内搬送する供給路(23)と、供給路(23)の下端にて供給路(23)内の米飯を所定の第二供給量ずつ供給する下端の供給口(230)とを有して一体的に構成される。
実施例では供給路(23)は容器(C0)の幅2個分の路内幅を有した矩形断面路からなり、その幅方向中央に仕切り板(23P)が固定される。供給路(23)内を、容器2個分の平面充填形状の米飯が通過し、供給路(23)下部の供給口(230)から容器2個分の米飯が同時に投下供給される。供給口(230)の下部には、搬送ユニット(C)によって幅方向に2個並べられた容器(C0)セットが盛付位置(31P)に連続的に搬送される。
また供給ホッパー(21)の両側部には矩形の支持枠(22)が張り出して固設され、この支持枠(22)が2本の支持アーム(22A)に支持されることで、所定の高さかつ所定の平面位置に配置される。
支持枠(22)は具体的には、供給路(23)の所定高さに固設された扁平の略水平箱状枠からなり、供給路(23)の平面視前後方向にそれぞれ張り出して固定される。支持枠(22)のうち、前後方向への張り出し部分それぞれの下部には、水平に固定された支持アーム(22A)を嵌入する嵌入溝(22D)が形成される。
供給ホッパー(21)の背部側には可動ケーシング(5F)に立設固定された固定板(5P)が配置される。この固定板(5P)は可動ケーシング(5F)に固定されて後述の可動ユニット(5)の前面板を構成する。固定板(5P)には、2本の水平な支持アーム(22A)が、支持高さ調節機構(51)を介して固定される。2本の支持アーム(22A)は各基部が支持高さ調節機構(51)によって支持され、先端が正面方向(図1の向かって手前側、図2の向かって右側、図4の向かって左側)を向くように互いに平行に突出する。この突出した2本の支持アーム(22A)が、前記支持枠(22)の下面に開口した各嵌入溝(22D)内に嵌め入れられることで、支持枠(22)が水平に支持される。支持枠(22)は供給ホッパー(21)に固定されており、支持枠(22)及び供給ホッパーは、支持アーム(22A)によって所定高さで互いに一体的に支持される。
供給ホッパー(21)の下部には上下シャッター(24)が、供給ホッパー(21)の両側部にはセンサーアーム(SA)に支持された上下センサー(S1,S2)が、それぞれ配置される。これら上下シャッター(24)及び上下センサー(S1,S2)は、前記固定板(5P)に固定されて前方へ突出するように配置される。上下センサー(S1,S2)を支持するセンサーアーム(SA)は、アーム下部が長孔付きアングルに固定され、この長孔付きアングルの長孔内に固定ピン(SAP)が固定される。可変手段によってセンサーアーム(SA)が搬送前後方向に可変したとき、固定ピン(SAP)は固定フレーム(11F)に固定されたまま、アーム及びセンサーアームの変位に伴って、長孔付きアングルの長孔の位置が変位する。
また、供給ホッパー(21)の背部側にて可動ケーシング(5F)に立設固定された固定板(5P)は、固定フレーム(11F)に対して平面方向へスライド移動可能に支持されている。そして可変手段によって、固定板(5P)が平面方向へスライド移動する(図3)。図3に、可変手段によってスライド可変したスライドユニットの状態を二点鎖線で示す。なお図3におけるダッシュ(´)付きの符号は、スライド移動後の各構成を示す。
本実施例では、前記供給ホッパー(21)、上下シャッター(24)、上下センサー(S1,S2)の構成はすべて、供給ホッパー(21)の背部側にて可動ケーシング(5F)に立設固定された固定板(5P)の移動と共に、一体的なスライドユニットとして、固定フレーム(11F)に対し、可変手段によって設定された所定の調整量だけ一体的にスライド移動する。
上下シャッター(24)は、左右一対のシャッター板からなる開閉式の上シャッター(241)と、同じく左右一対のシャッター板からなる開閉式の下シャッター(242)と、が上下に所定の離間間隔(24D)で離間配置され、このうち下シャッター(242)は、シャッターフレーム(24F)によって上部及び側部が部分的に囲われる。上シャッター(241)と下シャッター(242)はそれぞれ、固定板(5P)の背部に構成されたシャッター駆動機構(24G)によって開閉駆動される。また上下のシャッター(241,242)同士の離間間隔(24D)を機械的に可変させると共に離間間隔(24D)を認識する間隔制御手段を有する。
シャッター駆動機構(24G)は、可動ユニット(5)内であって固定板(5P)の背部に収容固定され、上下シャッター(24)を背部から開閉駆動可能に支持する。また、上下シャッター(24)を構成する上シャッター(241)と下シャッター(242)のシャッター間の離間間隔(24D)を所定量に調節する調節機構を有する。実施例では下シャッターの高さが固定され、上シャッターの高さのみが上下へスライド可変可能となっている。具体的には図6に示すように、2枚の上シャッター(241)それぞれの端部を背部側から回転駆動可能に支持する上駆動ギヤ(241G)と、上シャッター(241)の高さをスライド移動可能に支持するスライド枠(24S)と、上駆動ギヤ(241G)を駆動させる上駆動モーター(241M),並びに、2枚の下シャッター(242)それぞれの端部を背部側から回転駆動可能に支持する下駆動ギヤ(242G)と、下駆動ギヤ(242G)を駆動させる下駆動モーター(242M)と、から構成される。上駆動ギヤ(241G)、下駆動ギヤ(242G)は、一対の左右のシャッターそれぞれに対応して左右に一対設けられ、各左右のギヤ同士が噛合して左右のシャッターを連動開閉させる。
米飯の下方搬送は供給ホッパー(21)によって行われ、第二所定量の計量分離及び所定タイミングごとの間歇投下は開閉式の上下シャッター(24)によって行われる。ここで上下シャッター(24)は、供給路(23)内の上下二カ所に離間して介設され、上シャッター及び下シャッターそれぞれがシャッター駆動機構(24G)によって制御駆動されて所定タイミングで開閉する。上シャッターの開閉動によって米飯を第二所定量だけ下方搬送して計量分離し、下シャッターの開閉動によって計量分離した第二所定量の米飯を供給口(230)から投下する。供給口(230)から供給された米飯は、上下のシャッター(241,242)の開閉によって供給量が高さ方向に仕切られる。すなわち上下シャッターを経て供給される米飯の厚さは、上下シャッター間の離間間隔(24D)によって決定される。
(搬送ユニット(C))
搬送ユニット(C)は、複数の容器(C0)を、所定の平面視一方向である搬送方向(CD)へ順に間歇搬送するものであり、複数の容器を一セットずつ盛付位置へ連続的に搬送する、いわゆる搬送機構の役割を果たす。具体的には、搬送方向に沿って配置した搬送ベルト(CC)と、搬送ベルトに沿って等間隔に設けられたアタッチメントプレート(C11)と、搬送ベルト(CC)を駆動させる伝達ベルト(TC)及びコンベアモーター(CM)と、コンベアモーター(CM)の間歇駆動を制御する制御ボックス(CB)と、これら各機構を枠持する搬送フレーム(CF)と、から構成される。コンベアを駆動させたとき、アタッチメントプレート(C11)の各プレート面は容器(C0)に当接して容器を押し出して搬送する。実施例ではアタッチメントプレート(C11)が搬送ベルト(CC)の幅方向へ2つずつ並ぶようにして設けられ、容器2個からなる容器セットを各セットずつ、間歇的に押し出して搬送する。
具体的には、幅方向に並べられた2個の容器(C0)からなる容器(C0)セットを、前搬送位置(30P)から所定の盛付位置(31P)へ間歇搬送し、続けてその後の取出位置(34P)へ間歇搬送する(図1参照)。ユニット内に複数の空の容器(C0)を連続供給することで、決まった数の容器セットを順に盛付位置及びその後の取り出し位置へ順に間歇搬送することとなる。また搬送ユニット(C)は前記固定フレーム(11F)に連結されており、前記貯留ユニット(1)と共に設置場所へ実質的に固定される。このため設置後の搬送ユニットにおいて盛付位置(31P)は定位置に保持されている。
(支持枠(22))
そして本発明においては、この供給ユニット(2)が支持枠(22)に支持され、支持枠(22)が可変手段によって平面移動制御されることで、前記貯留ユニット(1)から独立して平面方向へ移動可能となっている。支持枠(22)は、前記供給ホッパー(21)に固定されると共に固定フレーム(11F)に対して平面方向へスライド移動可能に取り付けられる。これにより、固定フレーム(11F)への取り付け位置から供給ホッパー(21)を支持すると共に、取り付け位置の平面方向へのスライド移動に従って、供給ホッパーの支持位置を取り付け位置の平面方向へスライド移動させる。
固定フレーム(11F)は、搬送前後方向(X)に沿って伸長したスライドレール(4S,6S)を、可動ユニット(5)の上下各位置に有する。具体的には、可動ユニット(5)上部の上部ユニット(4)、及び可動ユニット(5)下部の下部ユニット(6F)にそれぞれ固定して有する。各スライドレール(4S,6S)にはスライド片(43,6R)が接触配置される。各スライド片(43,6R)はスライドレール上に沿って移動可能に取り付けられ、また各スライド片(43,6R)は可動ユニット(5)の可動ケーシング(5F)又は固定板(5P)に固定される。これにより、可動ユニット(5)は動きが規制され、スライドレール(4S,6S)上のスライド片(43,6R)と共にスライド移動する。
(可動ユニット(5))
可動ユニット(5)は支持枠の背部であって上部ユニットの吊り機構によって吊り支持された箱状の可動ケーシング(5F)を有する。このうち可動ケーシング(5F)は、供給ユニット(2)の背面側に縦配置された固定板と、固定板の両側部に枠囲した側板と、側板の背面側を覆う背面板と、からなる平面視四方枠からなる。その内部に、上下シャッター(24)の一部を保持して上下シャッター(24)それぞれのシャッター片を開閉駆動させるシャッター駆動機構(24G)が固定される。また固定板の板面内の中央寄りの位置には、支持枠(22)を支持する支持アーム(22A)の基部が貫通してなり、支持アームの基部は支持高さ調整を行う支持高さ調節機構(51)に組み込まれて支持される。
(上部ユニット(4))
上部ユニット(4)は貯留ユニット(1)の背部に配置された箱枠状の上部フレーム(4F)を有し、枠内には、貯留ユニット(1)の背面近傍に縦方向に固定された固定板と、ほぐし機構(12)のほぐし羽根付き回転体(121,122)を回転駆動させる回転駆動部(125M,126M)と、可動ユニットをスライド移動可能に吊り支持する吊り機構と、下部に近接支持した可動ユニットの平面支持位置を所定の設定量だけ可変させる可変手段と、を内蔵する。
(吊り機構)
吊り機構は固定板の左右位置にそれぞれ上端固定され、下方に平行に伸長した左右の支持アーム(42A)と、左右の支持アーム(42A)の下端同士の間を亘って、搬送前後方向(X)に伸長固定されたスライドレール(4S)と、スライドレール(4S)にスライド移動可能に取り付けられると共に可動ユニット(5)の可動ケーシング(5F)に固定されたスライド片(43)と、から構成される。実施例のスライド片(43)は円柱棒状のスライドレール(4S)を囲って取り付けられたスライドブッシュと、上部フレーム(4F)の縦方向の固定板の板面に取り付けられたアングル(42)とが互いに連結された一体構造からなり、スライドレール(4S)の左右位置に離間して二つ設けられる。
(可変手段)
可変手段は、上部ユニット(4)内に設けられ、前記支持枠(22)の取り付け位置を、固定フレームに対して所定の調整量だけスライド可変させるものである。可変手段は具体的には、可動ユニットに固定されて可動ユニットの搬送前後方向(X)の位置を制御する制御支持アーム(41A)と、上部ユニット(4)内に固定されると共に制御支持アーム(41A)を位置制御可能に支持した制御機構(41)と、制御機構(41)に付属されると共に制御機構(41)による位置制御量を規定する回転操作片(40)と、からなる。実施例の可変手段のスライド可変は、搬送ユニットによる容器C0の搬送方向に沿う搬送前後方向(X)のみに沿って可変させる。
制御機構(41)は具体的には、ラックアンドピニオン構造によって回転操作片の回転操作と制御支持アーム(41A)の支持位置の水平変動とを連動させている。ラックアンドピニオン構造は水平方向に伸長したラック構造を有し、またピニオンギヤの先端に回転操作片を有している。回転操作片(40)の回転操作によって、制御支持アーム(41A)を搬送方向(CD)に沿う搬送前後方向(X)に沿って平行移動(変位)させるものとしている。ここで、制御支持アーム(41A)のアーム先部は、スライドレール(4)上に覆囲した2つのスライド片(43)のうちの片側に固定されており、スライド片(43)が可動ユニット(5)の固定板(5P)に固定されている。これにより、制御支持アームの変位と共に片側のスライド片(43)がスライド移動し、これと共にスライド片(43)に固定された固定板(5P)が側方へスライド移動する。すなわち、制御手段の制御機構(41)がアーム位置をスライド変位させることで、固定板(5P)が当該スライド方向へ連動変位する。
制御支持アーム(41A)は具体的には、縦方向に伸びた支持アームからなり、支持アーム下端が可動ユニットに固定されると共に、支持アーム上端が上部ユニット内のラックアンドピニオン構造のラックに噛合して平行移動可能に支持される。
実施例では支持枠(22)による平面支持位置を、前記搬送方向に沿う搬送前後方向(X)のみに沿ってスライド可変させる、搬送前後方向のスライド機構を有している。本実施例とは異なる他の形態として、前記搬送方向と平面視にて交わる搬送幅方向(Y)に沿ってスライド可変させる、搬送幅方向のスライド機構を、搬送前後方向のスライド機構の代わりに有していてもよい。あるいは搬送幅方向と搬送前後方向の二軸にスライド可変させる二軸スライド機構を有していてもよい。
スライド可変操作は実施例では回転操作片を手動操作するものとしている。本実施例とは異なる他の形態として、供給位置と盛付位置の位置関係のずれ、或いは盛付後の容器内の米飯と容器枠との位置関係のずれを認識して、この位置関係のずれに応じて回転操作片またはピニオンギヤを機械的に回転制御するものとしてもよい。
(スライド可変動作)
そして固定フレームによって貯留ユニット(1)及び搬送ユニットを一体的に固定したまま可変手段によって前記支持枠の平面位置をスライド可変させることで、供給口の平面視供給位置を調整し得る。搬送ユニット(C)を固定したまま可変手段によって前記支持枠(22)の平面位置を可変させることで、供給口(230)の平面視供給位置を調整し得る。供給ユニットだけでなく、供給ユニットのシャッター開閉駆動源を含む可動ユニット全体を移動させるものとしたため、供給ユニットによる供給機能を損なうことなく、平面視供給位置を調整することができる。また供給ユニットによる米飯の盛付中において、容器への米飯の供給状態に応じて調整することができる。
(支持高さ調節機構(51))
支持アーム(22A)の基部は、固定板(5P)の調整孔(5H)を貫通して、固定板(5P)の背部にて支持高さ調節機構(51)の可動プレート(53)に固定されることで固定板(5P)に間接的に固定される(図4、図6)。支持高さ調節機構(51)は図6に示すように、左右の支持アーム(22A)を共に保持する可動プレート(53)に固定される。この可動プレート(53)は背面視にて略U字型にカットされ(図6)、U字型の左右突片にそれぞれ高さ調節ギヤを内蔵して、高さ調節ギヤのギヤ位相に応じて所定高さに保持される。高さ調節ギヤは左右を亘るギヤシャフト(52S)の回転に伴って位相を可変させる。ギヤシャフト(52S)は左右両側部が支持プレート(53P)によって軸支され、一端側が延長して回転制御部(511,512)に接続される。回転制御部(511)は可動ユニット(5)の可動ケーシング(5F)に固定され、可動ユニット(5)の側面外部に形成された回転操作片(50)の操作に伴ってギヤシャフト(52S)を回転させる。また略U字型にカットされた可動プレート(53)の中央上方には、前方へ送風して盛付時の湯気を吹き飛ばす送風ファン(F)が設けられる(図6)。
(下部ユニット(6))
下部ユニット(6)は、搬送ユニット(C)及び押上げユニット(3)に共通する背面側であって、かつ可動ユニット(5)の下部に配置された箱状枠を有し、搬送ユニット(C)及び押上げユニット(3)に共通する背面近傍に縦方向に固定された固定板と、可動ユニットのスライド移動を補助する下部スライド機構と、を内蔵する。ここで搬送ユニット(C)は、ベルト状に亘る搬送コンベア(CC)の内側に押上げユニット(3)を内蔵するところ、下部ユニット(6)はこの押上げユニット(3)の背面側に配置される。このうち下部スライド機構は、箱状枠内の左右にわたって固定されたスライドレール(6S)と、可動ユニット(5)の下方に延設固定された保持板(6P)と、保持板に軸支されると共にスライドレールに接して転動するスライドローラーからなるスライド片(6R)と、から構成される。
実施例1では、図5〜6に示す背面視にて搬送ユニットの背面近傍側に、縦回転軸の鼓状のガイドローラーが2個、保持板上に軸支され、スライドレール(6S)たる円柱のシャフトを奥側から押圧している。これにより保持板が常に正面側へ押し付けられて固定され、保持板(6P)に固定された可動ユニット(5)の搬送幅方向への可動のアソビをなくすものとしている。
(制御方法)
さらに前記回転駆動部(125M,126M)は、間隔制御手段によって認識した上下のシャッター同士の離間距離に連動させて、ほぐし羽根付き回転体の回転速度の可変周期或いは、高速回転又は低速回転のうちいずれかの時間を自動的に変更するように第一制御する回転制御手段を有する。第一制御によって、貯留ホッパーから投下されるほぐし済みの米飯の第一所定量を安定的に制御することができる。シャッター同士の離間距離はすなわち、供給口からの供給量である第二所定量を制御するものである。この第二所定量の制御と第一所定量の制御とを連動制御することで、各ホッパーからの排出量の差をより小さくし、安定的な供給量の制御によって、米飯の過投入や投入不足を抑制することができる。大量の弁当箱を連続処理する際にこれら盛付不良が発生すると、盛付に必要な米飯の総量が大きく異なるといったケースが生じるところ、この安定的な供給量の制御は米飯の総量変化を抑制する効果を果たす。
特に貯留ユニット(1)を固定したまま供給ユニットを移動させることで、供給ユニットへの米飯の放出位置がわずかに相違することとなり、供給ユニットによる供給量への影響が現れる可能性がある。この場合に上記第一制御を行うことで、安定した供給量の制御を行うものとなる。
また供給ホッパーの供給路の側方に固定され、供給路内を通る米飯の、充填上限位置及び充填下限位置への各充填の有無をそれぞれ認識する上下センサーをさらに有し、
前記回転制御手段は、上下センサーそれぞれによる充填上限位置又は充填下限位置への充填の有無の認識に応じて、ほぐし羽根付き回転体の回転速度の可変周期或いは、高速回転又は低速回転のうちいずれかの時間を自動的に変更するように第二制御するものであり、この第二制御を前記第一制御よりも優先させて制御実行する。
回転制御手段による制御は、たとえば図11〜13によるフローによって行われる。このうち図11は盛付運転を初期運転開始状態にするまでのフローであり、図12は連続的な盛付運転を上下センサーによって制御しながら行う第一制御フローであり、図13は下センサーによって米飯供給が不足したときの非常時対応を行う第二制御フローである。図11では下センサーのOFF検知すなわち米飯の供給口近傍までの貯留がないことの検知を行い、これによってほぐし羽根回転の開始(ON)を制御する。なおほぐし羽根回転は、開始(ON)後には途中で停止することなく、回転速度を所定の可変周期で高速回転、低速回転の2段階に繰り返し可変させる。一時停止時間を設けずにほぐし羽根が回転し続けながらほぐすことで、ほぐし機構内の米飯の密度が高くなることを防ぎ、安定した米飯供給と米飯のつまり状態の回避とを行うことができる。ほぐし羽根回転の開始(ON)時には高速回転となっている。
下センサーが米飯供給を検知(ON検知)したとき、ほぐし羽根は低速回転(WEAK)となり、貯留ホッパーからの米飯の投入速度を緩める。ここから図12の連続運転の第一制御(A)に移っていく。
図12の第一制御では、まず搬送ベルト(CC)の駆動を開始(ON)し、続いて所定の盛付位置の側部近傍に設けた第三センサーにて、所定の盛付位置容器の有無を検知する。第三センサーが容器を検知したとき、上下シャッターを交互に開閉して、投入口からの盛付けを行う。盛付完了後に上センサーによる米飯の貯留の有無(上センサーON検知)を検知する。上センサーによる米飯の貯留が検知(上センサーON検知)された場合は、ほぐし羽根回転を低回転(WEAK)のままとして、再び盛付開始に移る。上センサーによる米飯の貯留が検知(上センサーON検知)されない場合は、高速回転(HIGH)に可変させて所定の設定時間の経過を待ってから、ほぐし羽根回転を低回転(WEAK)に可変させる。
所定の設定時間は、上下シャッター間距離に応じて自動設定される。例えばほぐし羽根の高速回転の経過時間が図14Bのチャートに従った0.1〜0.6秒のいずれかの値となるように、高速回転開始時からの経過時間で制御される。
図12の第一制御を行いながら、図13の第二制御を優先して行う。図13では下センサーによる米飯の下部貯留の不足(OFF)検知の判断を行い、下センサーによる米飯貯留の不足(OFF)が検知されたらほぐし羽根回転を高速に可変させると共に、検知から2秒後に搬送ベルト(CC)駆動の一時停止を行う。その後、ほぐし羽根回転の高速運転中に下センサーによる米飯の下部貯留の充足(ON)検知の判断を繰り返し行い、下センサーによる米飯の下部貯留が充足(ON)検知となったときに、ほぐし羽根回転を低速回転(WEAK)にすると共に搬送ベルト(CC)の駆動を再開始(再ON)にする。図13のフロー制御の後、図12のBの制御に移る。
ほぐし羽根の回転速度の可変周期の制御は、具体的には図14Aの設定画面、図14Bの設定チャートに従って行われる。図14Aは設定値の入力画面であり、6段階に分けた上下シャッター間距離のそれぞれについて、ほぐし羽根の高速回転運転の時間(HIGH時間)をプラスマイナスボタンによって設定するものとなっている。なお図14Aの「量目調整」の表示枠内には、「上下シャッター間距離」の現在の値が表示される。
図14Bではほぐし羽根の高速回転時間の設定値を、上下のシャッター間距離に応じて6段階で設定している。上下のシャッター間距離はすなわち一回の盛付量に対応するものであり、ダイヤル設定値が10上がるたびに、約1.5mmの一定量ずつ上下のシャッター間距離が増加するようにしている。ほぐし羽根の高速回転時間は、ダイヤル設定値の30の一定閾値の可変ごとに段階的に設定される。なおダイヤル設定値30とは、上下シャッター間距離4.5mmに対応する。
なお、容器の大きさで米飯の重量は大きく変わる。例えば上下シャッター間距離が1.0mm増えるごとに、米飯の重量は約10g程度増える。この制御時の投入重量の変化は、ほぐし羽根の回転数の可変と連動させることができる。
図8に示す実施例2の米飯盛付装置は、実施例1と異なる下部スライド機構を有する。実施例2のスライド片(6R)たるガイドローラーは、鼓形状のローラーが水平軸周りへ回転可能に軸支され、軸棒が可動ユニット(5)の下方に延設固定された保持フレーム(65F)に固定される。ガイドローラーがスライドレール(6S)たる円柱のシャフトを下部から挟み込んで接することにより、保持フレーム(65F)が常に上方側へ押し付けられて固定され、保持フレーム(65F)に固定された可動ユニット(5)の上下方向への可動のアソビをなくすものとしている。またガイドローラーの鼓形状によって、可動ユニットの搬送幅方向への余分な可動を制限するものとしている。他の特記しない構成は実施例1と同様である。
図9に示す実施例3の米飯盛付装置は、実施例1、2の下部スライド機構の代わりに、下部スライド機構及び側部スライド機構を有する。実施例3のスライドレール(6S)は、互いに平行な角柱状の2本のシャフトからなり、1本は下部ユニット内にて搬送前後方向に亘って固定され、もう一本は搬送機構内であって可動ユニットの固定板よりも正面側の固定フレームに固定される。
実施例3のスライド片(6R)たるガイドローラーは、円柱形状の下ローラー(61R)、上ローラー(62R)が水平軸周りへ回転可能に軸支され、2本のシャフトそれぞれの上面に二個ずつ接触配置される。
上ローラー(62R)の軸棒は可動ユニット(5)の前方側面にて固定フレーム(11F)に軸支され、下ローラー(61R)の軸棒は可動ユニット(5)の後方側面にて可動ケーシング(5F)に軸支される。
2つのスライド機構によって可動ユニットの下部位置と正面側位置のそれぞれから保持フレームのスライド移動を補助することで、安定したスライド移動が可能となる。他の特記しない構成は実施例1と同様である。
図10に示す実施例4の米飯盛付装置は、実施例1の正面側の機構を搬送前後方向へ順に2セット連設したものである。すなわち実施例4では、
貯留ユニット(1)と、
供給ユニット(2)と、
供給ユニット(2)を支持する支持枠(22)と、
可変手段と、からなる正面側のユニットセットを、それぞれ搬送方向上流側及び下流側に連設している。これにより搬送前後方向にわたって2列ずつセットした容器セットのすべてへ米飯を連続供給できるものとしている。具体的には、上流側貯留ホッパー(11A)と下流側貯留ホッパー(11B)、上流側ユニットセット(2A)と下流側ユニットセット(2B)、上流側センサー(SA)と下流側センサー(SB)、上流側回転操作片(50A)と下流側回転操作片(50B)、のそれぞれの組を、上流側と下流側、又は上流側用と下流側用に並んで有している。実施例では搬送幅方向にも容器(C0)を二個ずつ並べて搬送するものとしており、盛付位置には搬送幅方向に2列、搬送前後方向に2列の、合計4つの容器(C0)が容器(C0)セットとして搬送される。
実施例4においては反転装置の先側へ分配機(D)を設置している。分配機(D)の内部の分配羽根(DB)が可動することによって、反転装置から反転投入された米飯を上流側と下流側とへ分配する。また実施例4において搬送ユニット(C)の取出位置(34P)よりも先側には、容器の蓋を閉じるための閉蓋用コンベア(E)が設けられる。米飯盛付後の容器C0は閉蓋用コンベア(E)に連続的に送られ、順に蓋閉される。
他の特記しない構成は実施例1と同様である。
上記実施例によれば、供給ユニットを含む構成を、スライド機構によって支持された可動ユニットとして平面方向へスライド移動させるものであるため、搬送ユニット及び供給ユニットのいずれの駆動中であっても、供給位置と盛付位置との平面視相対位置を容易に微調整することができる。例えば実際の盛付現場においては、一の容器形状の弁当箱群の搬送中においても、大人用と子供用の盛付量の区別、或いは男性用と女性用の盛付量の区別といったように、需要者に応じて一部の投入群だけ投入量を調整する場合がある。このような場合でも本発明の構成であれば、米飯の盛付状態を確認しながら供給位置の微調整を容易に行うことができる。
また上記実施例によれば、搬送前後方向(X)に沿ってのみスライドさせるスライド機構を有しており、搬送方向又は搬送方向と逆の方向へのユニットの移動調節を容易に行えるものとなっている。このため従来のようにスプロケットの締結具の操作などを行うことなく、容易に供給口の搬送前後方向の位置調整を行うことができる。
特に供給口を有する供給ホッパー、及びシャッターの駆動源を含むユニット全体を上部ユニットでスライド可能に吊持しており、供給ユニットの供給動作や制御状況を保持したまま移動させることができる。
但し本発明は、米飯の供給口を有する供給ユニットを支持枠で支持し、可変手段によってこの支持枠の平面支持位置を搬送前後方向又は搬送幅方向の少なくともいずれかに沿って可変させるものとしていればよい。これにより、弁当箱を搬送する搬送機構の盛付位置を一定位置に保ったまま、供給口の平面位置すなわち供給位置を搬送前後方向又は搬送幅方向へ容易に変位調節し得る。これにより、供給位置と盛付位置との相対位置関係の微調整が容易なものとなる。
そして前記位置関係の微調整によって、米飯の盛付位置を適正位置に整えておくことで、盛付状態の偏りや見栄え(盛付体裁)の悪化といった問題の発生を抑制することができる。また前記位置関係の微調整によって、容器形状の異なる他の弁当箱群に切り替え搬送した場合や、一部投入群だけ投入量を調整する場合であっても、米飯の盛付位置を適正位置に容易に整えておくことができ、盛付状態の偏りや見栄え(盛付体裁)の悪化といった問題の発生を抑制することができる。
その他、上記構成においては本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成や形状、配置変更、一部構成の抽出、他の構成の付加が可能である。
1 貯留ユニット
11 貯留ホッパー
11F 固定フレーム
110 受け口
12 ほぐし機構
121,122 ほぐし羽根付き回転体
121A,122A 回転軸
121B,122B ほぐし羽根
121D,122D 軸位相制限溝
121H,122H 連結穴
123,124 側部プレート
123H, ピン連結孔
124H プレート結合孔
125A,126A 連結ピン
125G,126G 連結ギヤ
125M,126M 回転駆動部
125P,126P 軸位相制限ピン
125S,126S 伝達シャフト
12FC プレート結合具
12F ほぐし枠体
12FP 固定片
120 放出口
13 操作盤
2 供給ユニット
21 供給ホッパー
210 受け口
22 支持枠
22A 支持アーム
22D 嵌入溝
23 供給路
230 供給口
23P 仕切り板
24 シャッター(上下シャッター)
24D 離間間隔
24G シャッター駆動機構
24S スライド枠
241 上シャッター
241G 上駆動ギヤ
241M 上駆動モーター
242 下シャッター
242G 下駆動ギヤ
242M 下駆動モーター
24G シャッター駆動機構
3 押上げユニット
31P 盛付位置
31 押上げ板
34P 取出位置
4 上部ユニット
4F 上部フレーム
40 回転操作片
41 制御機構
41A 制御支持アーム
4S スライドレール
42 アングル
42A 支持アーム
43 スライド片
5 可動ユニット
50 回転操作片
51 支持高さ調節機構
511,512 回転制御部
52S ギヤシャフト
53 可動プレート
53P 支持プレート
5F 可動ケーシング
5H 調整孔
5P 固定板
50A,50B 上流側回転操作片、下流側回転操作片
6 下部ユニット
65F 保持フレーム
6F 下部フレーム
6P 保持板
6R スライド片
6S スライドレール
61R 下ローラー
62R 上ローラー
A 米飯盛付装置
B 反転装置
B0 炊飯釜
BB 運搬コンベア
C 搬送ユニット
C0 容器
CB 制御ボックス
CC 搬送ベルト
CD 搬送方向
C11 アタッチメントプレート
CM コンベアモーター
CF 搬送フレーム
E 閉蓋用コンベア
TC 伝達ベルト
S1,S2,S 上下センサー
X 搬送前後方向
Y 搬送幅方向
11A 上流側貯留ホッパー
11B 下流側貯留ホッパー
2A 上流側ユニットセット
2B 下流側ユニットセット
SA 上流側センサー
SB 下流側センサー
D 分配機
DB 分配羽根

Claims (3)

  1. 間歇搬送される複数の容器に、連続的に米飯を所定量ずつ供給して盛り付ける米飯盛付装置において、
    内部に米飯を貯留し、前記貯留した米飯のうち、所定量の米飯を下方へ供給する供給口を有する供給ユニットと、
    前記供給ユニットに有する供給口から前記所定量の米飯を容器へと供給する所定の盛付位置へと、容器を間歇搬送する搬送ユニットと、
    前記供給ユニットの位置を、容器の搬送幅方向及び/または搬送前後方向に可変させる可変手段と、を備え、
    前記可変手段により、前記供給ユニットに有する供給口の平面位置である供給位置と、前記所定の盛付位置に搬送された容器との平面相対位置を調整することを特徴とする米飯盛付装置。
  2. 供給ユニットは、
    上部の開口である受け口と下部の供給口とを連通させ、内部に米飯を貯留する供給路と、
    前記供給路内の米飯の有無を検知する上センサーと、
    前記上センサーよりも下方にあり、前記供給ユニットの供給路内の米飯の有無を検知する下センサーと、を有し、
    可変手段により前記供給ユニットの位置を可変させることにより、前記供給路とともに前記上センサーと前記下センサーの平面位置を移動させることを特徴とする請求項1に記載の米飯盛付装置。
  3. 請求項1または2に記載の米飯盛付装置を用いた米飯盛付方法であって、
    搬送ユニットで間歇搬送する複数の容器へと供給口から連続的に米飯を供給する盛付運転中に、前記供給口の平面位置である供給位置と、盛付位置に搬送された容器との平面相対位置を調整することを特徴とする米飯盛付方法。
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