JP2019001100A - 多層フィルム及び包装体 - Google Patents
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Abstract
Description
即ち、本発明は下記の通りである。
[2]前記金属酸化物の平均粒子径が25〜500nmである、[1]に記載の多層フィルム。
[3]前記吸湿層中の金属酸化物の含有量が0.05〜20質量%である、[1]又は[2]に記載の多層フィルム。
[4]前記金属酸化物が、カルシウム酸化物、マグネシウム酸化物、バリウム酸化物、リチウム酸化物、コバルト酸化物、ナトリウム酸化物、カリウム酸化物、及びチタン酸化物からなる群より選択される少なくとも1種である、[1]〜[3]のいずれか1つに記載の多層フィルム。
[5]総厚における、前記吸湿層の厚さの割合が3〜80%である、[1]〜[4]のいずれか1つに記載の多層フィルム。
[6][1]〜[5]のいずれか1つに記載の多層フィルムを備えた包装体。
本実施形態の多層フィルムは、金属酸化物を含む吸湿層と、耐ピンホール層と、外層と、がこの順に積層されている。
本実施形態の多層フィルム1は、食品包装用、特にレトルト食品包装用のフィルムとして用いることができる。
外層2に含まれる樹脂としては、特に制限はないが、例えば、ポリアミド樹脂等が挙げられる。外層2は、ポリアミド樹脂を1種類含むものでもよいし、他の樹脂と併せて2種類以上を含むものでもよい。外層2が、ポリアミド樹脂を含むことで、多層フィルム1の耐ピンホール性を向上することができる。また、この多層フィルム1を用いて包装体を作製することにより、レトルト処理した際に生じる強度の低下を抑制することができる。また、外層2に含まれる樹脂としてポリアミド樹脂以外の樹脂を用いてもよい。例えば、レトルト処理後のカールを抑制する観点から、ポリプロピレン、ポリエチレン等を用いてもよい。また、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレン‐2,6‐ナフタレートのようなポリエステル樹脂を用いてもよい。
外層2に含まれる酸化防止剤としては、具体的には、例えば、ヒドロキシフェニルプロピオン酸エステル、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、及びイオウ系酸化防止剤等が挙げられる。
吸湿層8に含まれる樹脂としては、特に制限はないが、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、変性ポリエチレン樹脂等が挙げられる。
次に、上述した多層フィルム1の製造方法の一例について説明する。
吸湿層の形成に用いる、金属酸化物が分散した樹脂組成物の製造方法は、特に限定されるものではないが、吸湿層8に含まれる樹脂に金属酸化物を添加して混練する方法が挙げられる。分散効率を向上させる観点から、混練時に分散剤やカップリング剤等を添加してもよい。
次に、本発明を適用した一実施形態である包装体の構成の一例について説明する。本実施形態の包装体は、上述した多層フィルム1を軟化させ、これを真空成型又は圧空成型することにより成型された包装体である。本実施形態の包装体は、具体的には、例えば、スキンパック包装体、及び深絞り包装体等が挙げられる。
上述した包装体の製造方法は、特に限定されるものではないが、具体的には、先ず、台紙に被包装物を載置する。次に、上述した多層フィルム1を軟化させ、これを用いてシーラント層9が台紙と対向するように、被包装物を被覆する。次に、吸引により多層フィルム1を被包装物の外形に沿って伸展させ、その後、台紙と多層フィルム1とを接着させる。以上の製造方法によって、本実施形態の包装体を製造することができる。なお、上述した包装体の構成は一例であり、これに限定されるものではない。具体的には、例えば、深絞り成形によって収納部を形成した包装体としてもよい。
次に、上述した包装体の使用方法について説明する。
上述した包装体の使用方法としては、特に限定されるものではないが、具体的には、先ず、包装体の中に食品を封入する。次に、100〜121℃、1〜60分の条件で加熱処理をする(レトルト処理)。その後、常温に戻すことにより、長期に保存可能なレトルト食品ができあがる。
以下に示すようにして、実施例1〜3及び比較例1の多層フィルムを作製した。
実施例1の多層フィルムとして、上述した図1に示す構成の多層フィルムを作製した。
外層、第1耐ピンホール層、第2耐ピンホール層に含まれる樹脂として、ポリアミド樹脂(宇部興産社製、品番:ウベナイロン 1022B)を用意した。
また、接着性樹脂層、接着層に含まれる樹脂として、ポリオレフィン系樹脂(三井化学社製、品番:アドマー NF536)を用意した。
また、酸素バリア層に含まれる樹脂として、耐熱性EVOH(クラレ社製、品番:FR101B)及び通常のEVOH(クラレ社製、品番:J171B)を用意した。
また、吸湿層に含まれる樹脂として、低密度ポリエチレン樹脂(宇部丸善ポリエチレン製、品番:F222NH、密度:0.92g/cm3)を用意した。
また、シーラント層に含まれる樹脂として、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE;プライムポリマー社製、品番:ハイゼックス 2100J)を用意した。
酸化カルシウムの代わりに、酸化マグネシウム(平均粒子径550nm)を用いた以外は、実施例1と同様にして多層フィルムを作製した。下記表1に多層フィルムの構成を示す。
吸湿層中の金属酸化物の含有量を25質量%とした以外は、実施例1と同様にして多層フィルムを作製した。下記表1に多層フィルムの構成を示す。
金属酸化物の平均粒子径を20nmとした以外は、実施例1と同様にして多層フィルムを作製した。下記表1に多層フィルムの構成を示す。
吸湿層中に金属酸化物を分散させない以外は、実施例1と同様にして多層フィルムを作製した。下記表1に多層フィルムの構成を示す。
実施例1〜3及び比較例1の多層フィルムについて、以下の評価基準にしたがって、発泡性及び透明性についてそれぞれ評価を行った。
発泡性の評価は、以下のように、製膜したフィルムでの発泡発生有無を目視で確認することによって行った。
○:発泡が発生していない。
△:発泡の発生が少ない。
×:発泡の発生が多い。
透明性の評価は、以下のように、製膜したフィルムの曇度を測定すること(日本電色製ヘイズメーターNDH2000)及び目視での視認性判断によって行った。
○:曇度が10%未満であり、曇っていない。
△:曇度が10%以上〜15%未満であり、少し曇っている。
×:曇度が15%以上であり、曇っている。
また、実施例1〜3では、酸素バリア層の白化や溶出を示唆するような、多層フィルムの異常は認められなかった。
2…外層
3…接着性樹脂層
4…耐ピンホール層
5…酸素バリア層
6…耐ピンホール層
7…接着層
8…吸湿層
9…シーラント層
Claims (6)
- 金属酸化物を含む吸湿層と、
耐ピンホール層と、
外層と、
がこの順に積層されている多層フィルム。 - 前記金属酸化物の平均粒子径が25〜500nmである、請求項1に記載の多層フィルム。
- 前記吸湿層中の金属酸化物の含有量が0.05〜20質量%である、請求項1又は2に記載の多層フィルム。
- 前記金属酸化物が、カルシウム酸化物、マグネシウム酸化物、バリウム酸化物、リチウム酸化物、コバルト酸化物、ナトリウム酸化物、カリウム酸化物、及びチタン酸化物からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の多層フィルム。
- 総厚における、前記吸湿層の厚さの割合が3〜80%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の多層フィルム。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の多層フィルムを備えた包装体。
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