JP2019001100A - 多層フィルム及び包装体 - Google Patents

多層フィルム及び包装体 Download PDF

Info

Publication number
JP2019001100A
JP2019001100A JP2017118950A JP2017118950A JP2019001100A JP 2019001100 A JP2019001100 A JP 2019001100A JP 2017118950 A JP2017118950 A JP 2017118950A JP 2017118950 A JP2017118950 A JP 2017118950A JP 2019001100 A JP2019001100 A JP 2019001100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
multilayer film
film
nylon
oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017118950A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7073638B2 (ja
Inventor
彰良 大槻
Akiyoshi Otsuki
彰良 大槻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP2017118950A priority Critical patent/JP7073638B2/ja
Publication of JP2019001100A publication Critical patent/JP2019001100A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7073638B2 publication Critical patent/JP7073638B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】高温でのフィルム成形時にフィルムが発泡せず、さらにフィルムの透明性も確保された多層フィルム及び包装体を提供する。【解決手段】金属酸化物を含む吸湿層8と、耐ピンホール層6と、外層2がこの順に積層されている多層フィルム1。好ましくは金属酸化物の平均粒子径が25〜500nmであり、吸湿層8中の含有量が0.05〜20質量%である多層フィルム1。吸湿層8の厚さの割合が総厚に対して3〜80%である多層フィルム1。【選択図】図1

Description

本発明は、多層フィルム及び包装体に関する。
高齢化社会における生活の質の向上や、災害時のライフラインの確保の点から、常温で長期に保存可能なレトルト食品が求められている。レトルト食品とは、レトルト(加圧加熱)殺菌処理された食品のことをいう。レトルト殺菌処理された商品は、無菌状態にできることから、常温で流通させることができる。
例えば、特許文献1及び2には、レトルト食品包装用のフィルムとして、接着剤層を介して2層以上のポリアミド層を含む多層ポリアミド層と、酸素バリア層と、接着剤層と、シーラント層とを含み、これらがこの順番で積層された複合フィルムが提案されている。
また、特許文献3には、30質量%以上50質量%以下の高密度ポリエチレン、40質量%以上50質量%以下の線状低密度ポリエチレン、及び、10質量%以上20質量%以下の高圧法低密度ポリエチレンからなるポリエチレン樹脂組成物を主体とする樹脂からなるシーラント層を備えたレトルト食品包装用のフィルムが提案されている。
なお、レトルト食品等の包装に使用される包装用材料は、食品の外観を確認するために、透明性が確保されていることが重要である。
特公平05−075586号公報 特公平05−075587号公報 特開2015−229301号公報
しかしながら、特許文献1〜3に開示された複合フィルムでは、フィルムを構成する樹脂をしばらく放置しておくとナイロン等の成分が水分を吸収してしまい、高温でのフィルム成形時にフィルム中に含まれていた水分が蒸発し、フィルムが発泡してしまうという問題があった。
また、フィルム中に含まれている水分を取り除くため、ミクロンサイズの吸湿剤を添加するとフィルムが濁ってしまい、フィルムの透明性が確保されないという問題もあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、高温でのフィルム成形時にフィルムが発泡せず、さらにフィルムの透明性も確保された多層フィルム及び包装体を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、金属酸化物を含む吸湿層と、耐ピンホール層と、外層と、がこの順に積層されている多層フィルム及び包装体を使用することにより、フィルム中に含まれている水分が金属酸化物に吸収され、高温でのフィルム成形時にフィルムが発泡せず、さらにフィルムの透明性も確保することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は下記の通りである。
[1]金属酸化物を含む吸湿層と、耐ピンホール層と、外層と、がこの順に積層されている多層フィルム。
[2]前記金属酸化物の平均粒子径が25〜500nmである、[1]に記載の多層フィルム。
[3]前記吸湿層中の金属酸化物の含有量が0.05〜20質量%である、[1]又は[2]に記載の多層フィルム。
[4]前記金属酸化物が、カルシウム酸化物、マグネシウム酸化物、バリウム酸化物、リチウム酸化物、コバルト酸化物、ナトリウム酸化物、カリウム酸化物、及びチタン酸化物からなる群より選択される少なくとも1種である、[1]〜[3]のいずれか1つに記載の多層フィルム。
[5]総厚における、前記吸湿層の厚さの割合が3〜80%である、[1]〜[4]のいずれか1つに記載の多層フィルム。
[6][1]〜[5]のいずれか1つに記載の多層フィルムを備えた包装体。
本発明の多層フィルムは、金属酸化物を含む吸湿層を含むため、フィルム中に含まれている水分が金属酸化物に吸収され、高温でのフィルム成形時にフィルムが発泡せず、さらにフィルムの透明性も確保することができる。
本発明を適用した一実施形態である多層フィルムの断面模式図である。
以下、本発明を適用した一実施形態である多層フィルム及び包装体について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
<多層フィルム>
本実施形態の多層フィルムは、金属酸化物を含む吸湿層と、耐ピンホール層と、外層と、がこの順に積層されている。
先ず、本発明を適用した一実施形態である多層フィルムの構成について説明する。図1は、本発明を適用した一実施形態である多層フィルム1の断面模式図である。図1に示すように、本実施形態の多層フィルム1は、外層2と、接着性樹脂層3と、耐ピンホール層4と、酸素バリア層5と、耐ピンホール層6と、接着層7と、吸湿層8と、シーラント層9とを備え、これらがこの順に積層されて概略構成されている。
本実施形態の多層フィルム1は、食品包装用、特にレトルト食品包装用のフィルムとして用いることができる。
外層2は、多層フィルム1の一方側の最表層である。
外層2に含まれる樹脂としては、特に制限はないが、例えば、ポリアミド樹脂等が挙げられる。外層2は、ポリアミド樹脂を1種類含むものでもよいし、他の樹脂と併せて2種類以上を含むものでもよい。外層2が、ポリアミド樹脂を含むことで、多層フィルム1の耐ピンホール性を向上することができる。また、この多層フィルム1を用いて包装体を作製することにより、レトルト処理した際に生じる強度の低下を抑制することができる。また、外層2に含まれる樹脂としてポリアミド樹脂以外の樹脂を用いてもよい。例えば、レトルト処理後のカールを抑制する観点から、ポリプロピレン、ポリエチレン等を用いてもよい。また、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレン‐2,6‐ナフタレートのようなポリエステル樹脂を用いてもよい。
外層2中のポリアミド樹脂の含有量は3〜50質量%であることが好ましく、5〜40質量%であることがより好ましい。
なお、本実施形態において「レトルト処理」とは、食品を長期保存させるために、100〜121℃の温度で、1〜60分間、加熱する処理を意味する。
外層2に含まれるポリアミド樹脂としては、具体的には、例えば、3員環以上のラクタム、アミノ酸、又はジアミンとジカルボン酸とからなるナイロン塩を、重合又は共重合することによって得られるポリアミド樹脂等が挙げられる。
3員環以上のラクタムとしては、具体的には、例えば、ε−カプロラクタム、ω−エナントラクタム、ω−ラウロラクタム、α−ピロリドン、及びα−ピペリドン等が挙げられる。
アミノ酸としては、具体的には、例えば、6−アミノカプロン酸、7−アミノヘプタン酸、9−アミノノナン酸、11−アミノウンデカン酸、及び12−アミノドデカン酸等が挙げられる。
ナイロン塩を構成するジアミンとしては、具体的には、例えば、脂肪族アミン、脂環族ジアミン、及び芳香族ジアミン等が挙げられる。脂肪族アミンとしては、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、及び2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン等が挙げられる。脂環族ジアミンとしては、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、イソホロンジアミン、ピペラジン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、及び2,2−ビス−(4−アミノシクロヘキシル)プロパン等が挙げられる。芳香族ジアミンとしては、メタキシリレンジアミン、及びパラキシリレンジアミン等が挙げられる。
ナイロン塩を構成するジカルボン酸としては、具体的には、例えば、脂肪族ジカルボン酸、脂環族カルボン酸、及び芳香族ジカルボン酸等が挙げられる。脂肪族ジカルボン酸としては、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セパチン酸、ウンデカンジオン酸、及びドデカンジオン酸等が挙げられる。脂環族カルボン酸としては、ヘキサヒドロテレフタル酸、及びヘキサヒドロイソフタル酸等が挙げられる。芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸(1,2−体、1,3−体、1,4−体、1,5−体、1,6−体、1,7−体、1,8−体、2,3−体、2,6−体、又は2,7−体)等が挙げられる。
ポリアミド樹脂としては、具体的には、例えば、4−ナイロン、6−ナイロン、7−ナイロン、11−ナイロン、12−ナイロン、46−ナイロン、66−ナイロン、69−ナイロン、610−ナイロン、611−ナイロン、612−ナイロン、6T−ナイロン、6Iナイロン、6−ナイロンと66−ナイロンのコポリマー(ナイロン6/66)、6−ナイロンと610−ナイロンのコポリマー、6−ナイロンと611−ナイロンのコポリマー、6−ナイロンと12−ナイロンのコポリマー(ナイロン6/12)、6−ナイロンと612ナイロンのコポリマー、6−ナイロンと6T−ナイロンのコポリマー、6−ナイロンと6I−ナイロンのコポリマー、6−ナイロンと66−ナイロンと610−ナイロンのコポリマー、6−ナイロンと66−ナイロンと12−ナイロンのコポリマー(ナイロン6/66/12)、6−ナイロンと66−ナイロンと612−ナイロンのコポリマー、66−ナイロンと6T−ナイロンのコポリマー、66−ナイロンと6I−ナイロンのコポリマー、6T−ナイロンと6I−ナイロンのコポリマー、及び66−ナイロンと6T−ナイロンと6I−ナイロンのコポリマー等が挙げられる。中でも、耐熱性、機械的強度、及び入手の容易性の点から、6−ナイロン、12−ナイロン、66−ナイロン、ナイロン6/66、ナイロン6/12、及びナイロン6/66/12等が好ましい。
外層2に含まれていてもよいナイロン等の成分は水分を吸収しやすいため、高温でのフィルム成形時にフィルム中に含まれていた水分が蒸発し、フィルムが発泡してしまう原因となり得る。しかしながら、本実施形態の多層フィルム1は、後述する金属酸化物を吸湿層に含むため、フィルム中に含まれる水分を金属酸化物に吸収させることができ、高温でのフィルム成形時にフィルムの発泡を防止することができる。
また、外層2は酸化防止剤を含んでいてもよい。
外層2に含まれる酸化防止剤としては、具体的には、例えば、ヒドロキシフェニルプロピオン酸エステル、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、及びイオウ系酸化防止剤等が挙げられる。
ヒドロキシフェニルプロピオン酸エステルとしては、下記式(I)で表されるヒドロキシフェニルプロピオン酸エステル等が挙げられる。
Figure 2019001100
式(I)において、Rは、炭素数1〜3のアルキル基を示し、中でも熱安定性の点から、メチル基が好ましい。ヒドロキシフェニルプロピオン酸エステルとしては、3,9−ビス[2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフエニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカン、3,9−ビス[2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−エチルフエニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカン、及び3,9−ビス[2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−イソプロピルフエニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカン等が挙げられる。
式(I)で表わされるヒドロキシフェニルプロピオン酸エステルは、3−(3−アルキル−5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸、又はその酸塩化物若しくは酸無水物等の反応性誘導体と、3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカン類とを公知の方法で反応させることにより製造することができる。
フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、及びイオウ系酸化防止剤は、公知のものが使用できる。リン系酸化防止剤としては、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、及びテトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンフォスファイト等が挙げられる。
外層2における、ポリアミド樹脂及び酸化防止剤の含有量は特に限定されるものではないが、レトルト処理後の多層フィルムの強度の低下を低減でき、また耐ピンホール性に優れる点から、ポリアミド樹脂100質量部に対して、酸化防止剤を0.01〜1.0質量部含むことが好ましく、0.01〜0.5質量部含むことがより好ましく、0.05〜0.25質量部含むことが特に好ましい。
外層2の厚さの比率としては、具体的には、例えば、多層フィルム1の総厚の5〜20%の範囲であることが好ましく、7〜15%の範囲であるであることがより好ましい。外層2の厚さの比率が上記範囲内であると、製膜過程において外観不良の発生を抑制することができるとともに、フィルムの柔軟性を確保することができる。
接着性樹脂層3は、外層2と耐ピンホール層4との間に、外層2と耐ピンホール層4に隣接するようにして積層されている。接着性樹脂層3により、外層2と耐ピンホール層4との層間の接着力が高まり、この層間での剥離を防止することができる。
接着性樹脂層3は接着性樹脂を含む樹脂層である。接着性樹脂層3に含まれる接着性樹脂としては、特に制限されないが、酸変性されたポリオレフィン系樹脂、イソシアネート化合物、ポリエステル系化合物、及びポリウレタン化合物等が挙げられる。また、ポリオレフィン系樹脂としては、具体的には、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、及び環状オレフィン系樹脂等が挙げられる。接着性樹脂層は、接着性樹脂を1種類含むものでもよいし、2種類以上を含むものでもよい。
接着性樹脂層3の厚さの比率としては、具体的には、例えば、多層フィルム1の総厚の5〜40%であることが好ましく、10〜20%であることがより好ましい。比率が5%以上であることにより、水蒸気バリア性が向上し、加熱処理した際の酸素バリア層5の吸水を抑制することができる。一方、比率が40%以下であることにより、加熱処理後、常温に戻した際に、酸素バリア層5に吸水された水が抜けやすくなるため、酸素バリア層5が白化から回復しやすい。
耐ピンホール層4は、接着性樹脂層3と酸素バリア層5との間に、接着性樹脂層3と酸素バリア層5に隣接するようにして積層されている。耐ピンホール層4により、多層フィルム1の耐ピンホール性を向上することができる。また、この多層フィルム1を用いて包装体を作製することにより、レトルト処理した際に生じる強度の低下を抑制することができる。
耐ピンホール層4はポリアミド樹脂を含むことが好ましい。耐ピンホール層4に含まれるポリアミド樹脂としては、具体的には、例えば、外層2に含まれるポリアミド樹脂と同様のものを用いることができる。
耐ピンホール層4中のポリアミド樹脂の含有量は3〜50質量%であることが好ましく、5〜40質量%であることがより好ましい。
耐ピンホール層4に含まれていてもよいナイロン等の成分は水分を吸収しやすいため、高温でのフィルム成形時にフィルム中に含まれていた水分が蒸発し、フィルムが発泡してしまう原因となり得る。しかしながら、本実施形態の多層フィルム1は、後述する金属酸化物を吸湿層に含むため、フィルム中に含まれる水分を金属酸化物に吸収させることができ、高温でのフィルム成形時にフィルムの発泡を防止することができる。
耐ピンホール層4の厚さの比率としては、具体的には、例えば、多層フィルム1の総厚の3〜20%の範囲であることが好ましく、5〜15%の範囲であることがより好ましい。ここで、耐ピンホール層4の厚さの比率が上記範囲内であると、フィルムの強度を向上しつつ、柔軟性の低下を抑制することができる。
酸素バリア層5は、耐ピンホール層4と耐ピンホール層6との間に、耐ピンホール層4と耐ピンホール層6に隣接するようにして積層されている。酸素バリア層5により、多層フィルム1に優れた酸素バリア性が付与される。そのため、多層フィルム1を用いて包装体を形成した場合、外層2側からの包装体内部への酸素の侵入を抑制することができる。酸素バリア層5に含まれる樹脂としては、酸素バリア性を有するものであれば特に制限はないが、例えば、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂(以下、単に「EVOH」と記載することがある)等が挙げられる。
酸素バリア層5中のEVOHの含有量は3〜30質量%であることが好ましく、5〜20質量%であることがより好ましい。
EVOHは、エチレンと酢酸ビニルとを共重合した後、酢酸ビニルから誘導された構成単位を加水分解して水酸基を生じさせることにより製造することができる。本実施形態の酸素バリア層5は、上記共重合の際にナイロンや架橋促進剤を添加することにより、耐熱性や耐水性等が付与されたEVOH(以下、「耐熱性EVOH」と記載することがある)を含むことができる。酸素バリア層5が耐熱性EVOHを含むことにより、酸素バリア層5の耐熱性及び耐水性が向上する。
また、酸素バリア層5に含まれるEVOHとして、上記耐熱性EVOHの他に、共重合の際にナイロンや架橋促進剤を添加しないで製造したEVOH(以下、「通常のEVOH」と記載することがある)を併せて含んでいてもよい。耐熱性EVOHの他に通常のEVOHを含むことにより、酸素バリア層5の成膜性を向上させることができる。
ここで、酸素バリア層5が、通常のEVOHと耐熱性EVOHとを含む場合、通常のEVOHは、酸素バリア層5の全質量の1〜50質量%含まれることが好ましく、20〜40質量%含まれることがより好ましい。通常のEVOHが1質量%以上含まれることにより、酸素バリア層5の成膜性を向上させることができる。一方、通常のEVOHが50質量%以下含まれることにより、十分な酸素バリア性を得ることができる。これに対して、酸素バリア層5中に通常のEVOHが全質量の50質量%より多く含まれると、耐レトルト性能が低下(レトルト後の白化、EVOHが溶出しデラミ発生等)するため、好ましくない。
EVOHにおける、エチレンから誘導された構成単位の含有率は、酸素バリア層5において十分な酸素バリア性が得られ、レトルト処理後における白化等の外観低下を抑制することができる点から、20〜60モル%であることが好ましく、25〜50モル%であることがより好ましい。また、EVOHにおけるケン化度は、ガスバリア層において十分な酸素バリア性が得られ、レトルト処理後における白化等の外観低下を抑制することができる点から、90%以上であることが好ましく、95%以上であることがより好ましい。
また、酸素バリア層5は、ガスバリア性および低吸湿性を有する公知の樹脂、例えば、主鎖中に芳香族環を有する芳香族ポリアミド樹脂などを用いても良い。この芳香族ポリアミド樹脂として、例えば、一般式(II)、(III)で示されるものが挙げられる。
Figure 2019001100
(式(II)中、nは2以上の整数である。)
Figure 2019001100
(式(III)中、nは2以上の整数であり、X、Yは、置換基である。)
酸素バリア層5の厚さの比率としては、具体的には、例えば、多層フィルム1の総厚の1〜20%の範囲であることが好ましく、5〜15%の範囲であるであることがより好ましい。酸素バリア層5の厚さの比率が上記範囲内であると、多層フィルム1に要求される酸素透過率の性能が得られるとともに、生産性(特にコスト)を向上することができる。
耐ピンホール層6は、酸素バリア層5と接着層7との間に、酸素バリア層5と接着層7に隣接するようにして積層されている。耐ピンホール層6により、多層フィルム1の耐ピンホール性を向上することができる。また、この多層フィルム1を用いて包装体を作製することにより、レトルト処理した際に生じる強度の低下を抑制することができる。
耐ピンホール層6はポリアミド樹脂を含むことが好ましい。耐ピンホール層6に含まれるポリアミド樹脂としては、具体的には、例えば、外層2に含まれるポリアミド樹脂と同様のものを用いることができる。
耐ピンホール層6中のポリアミド樹脂の含有量は3〜50質量%であることが好ましく、5〜40質量%であることがより好ましい。
耐ピンホール層6に含まれていてもよいナイロン等の成分は水分を吸収しやすいため、高温でのフィルム成形時にフィルム中に含まれていた水分が蒸発し、フィルムが発泡してしまう原因となり得る。しかしながら、本実施形態の多層フィルム1は、後述する金属酸化物を吸湿層に含むため、フィルム中に含まれる水分を金属酸化物に吸収させることができ、高温でのフィルム成形時にフィルムの発泡を防止することができる。
耐ピンホール層6の厚さの比率としては、具体的には、例えば、多層フィルム1の総厚の3〜20%の範囲であることが好ましく、5〜15%の範囲であることがより好ましい。耐ピンホール層6の厚さの比率が上記範囲内であると、フィルムの強度向上と柔軟性を両立させることができる。
接着層7は、耐ピンホール層6とコア層8との間に、耐ピンホール層6とコア層8に隣接するようにして積層されている。接着層7により、耐ピンホール層6とコア層8との層間の接着力が高まり、この層間での剥離を防止することができる。
接着層7は接着性樹脂を含む。接着層7に含まれる接着性樹脂としては、具体的には、例えば、接着性樹脂層3と同様のものを用いることができる。
接着層7の厚さの比率としては、具体的には、例えば、多層フィルム1の総厚の3〜20%の範囲であることが好ましく、5〜15%の範囲であるであることがより好ましい。接着層7の厚さの比率が上記範囲内であれば、十分な接着力を得ることができる。
吸湿層8は、接着層7とシーラント層9との間に、接着層7とシーラント層9に隣接するようにして積層されている。
吸湿層8に含まれる樹脂としては、特に制限はないが、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、変性ポリエチレン樹脂等が挙げられる。
吸湿層8中の樹脂の含有量は3〜60質量%であることが好ましく、5〜50質量%であることがより好ましい。
吸湿層8には、金属酸化物が含まれる。金属酸化物によって、フィルム中に含まれる水分を吸収させることができ、高温でのフィルム成形時にフィルムの発泡を防止することができる。
フィルムの透明性を確保する観点から、金属酸化物はナノサイズであることが好ましい。具体的には、金属酸化物の平均粒子径は25〜500nmであることが好ましく、30〜480nmであることがより好ましく、35〜460nmであることがより一層好ましい。金属酸化物の平均粒子径が25nm以上であることにより、フィルムの吸湿性がより向上し、フィルムの発泡防止性もより向上する。一方、金属酸化物の平均粒子径が500nm以下であることにより、フィルムの十分な透明性を確保することができる。
吸湿層8中の金属酸化物の含有量は0.05〜20質量%であることが好ましく、0.1〜15質量%であることがより好ましく、0.15〜10質量%であることがより一層好ましい。吸湿層8中の金属酸化物の含有量が0.05質量%以上であることにより、フィルムの吸湿性がより向上し、フィルムの発泡防止性もより向上する。一方、吸湿層8中の金属酸化物の含有量が20質量%以下であることにより、フィルムの十分な透明性を確保することができる。
金属酸化物は、カルシウム酸化物(酸化カルシウム)、マグネシウム酸化物(酸化マグネシウム)、バリウム酸化物(酸化バリウム)、リチウム酸化物(酸化リチウム)、コバルト酸化物(酸化コバルト)、ナトリウム酸化物(酸化ナトリウム)、カリウム酸化物(酸化カリウム)、及びチタン酸化物(酸化チタン)からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましく、カルシウム酸化物(酸化カルシウム)、マグネシウム酸化物(酸化マグネシウム)、バリウム酸化物(酸化バリウム)、及びリチウム酸化物からなる群より選択される少なくとも1種であることがより一層好ましい。
前記金属酸化物は比較的安定な化合物であるため、フィルム成形時の高温下では分解しにくい。よって、前記金属酸化物を使用することにより、金属酸化物の分解による水分の放出を回避することができる。
総厚における、前記吸湿層8の厚さの割合は3〜80%であることが好ましく、4〜70%であることがより好ましく、5〜60%であることがより一層好ましい。吸湿層8の厚さの割合が上記範囲内であることにより、フィルムの吸湿性がより向上し、フィルムの発泡防止性もより向上する。
シーラント層9は、多層フィルム1の外層2の反対側の最表層である。シーラント層9により、シーラント層9同士、又は他の部材と接着することができる。接着方法としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、ヒートシール、超音波シール、高周波シール、インパルスシール等が挙げられる。このように、シーラント層9を備える多層フィルム1同士を接着することにより、包装体を形成することができる。
シーラント層9は、ポリオレフィン系樹脂を1種以上含むことが好ましい。シーラント層9に含まれるポリオレフィン系樹脂としては、具体的には、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/アクリル酸共重合体、エチレン/メタクリル酸共重合体、エチレン/アクリル酸メチル共重合体、エチレン/メタクリル酸メチル共重合体、及びエチレン/アクリル酸エチル共重合体等が挙げられる。より具体的には、例えば、高密度ポリエチレン、及びポリプロピレンが挙げられる。シーラント層9は、上記樹脂からなるものであってもよいし、上記樹脂を1種類含むものであってもよいし、2種類以上を含むものであってもよい。
シーラント層9は、イージーピール機能、すなわち剥離性に優れた機能を有することができる。イージーピール機能を有するとは、例えば、ヒートシールされた部分のヒートシール強さをJIS Z 0238に従って測定した場合に、1N/15mm以上10N/15mm未満であることを表す。
シーラント層9の厚さの比率としては、具体的には、例えば、多層フィルム1の総厚の5%以上70%以下であることが好ましく、5%以上20%以下の範囲であることがより好ましく、5%以上10%以下の範囲であることがより一層好ましい。シーラント層9の厚さの比率が上記範囲内であれば、シール性能を充分発揮することができるとともに、イージーピール機能を有する場合であっても剥離不良が発生することがない。
<多層フィルムの製造方法>
次に、上述した多層フィルム1の製造方法の一例について説明する。
吸湿層の形成に用いる、金属酸化物が分散した樹脂組成物の製造方法は、特に限定されるものではないが、吸湿層8に含まれる樹脂に金属酸化物を添加して混練する方法が挙げられる。分散効率を向上させる観点から、混練時に分散剤やカップリング剤等を添加してもよい。
上述した多層フィルム1の製造方法は、特に限定されるものではないが、数台の押出機により、原料となる樹脂等を溶融押出するフィードブロック法やマルチマニホールド法等の共押出Tダイ法、空冷式又は水冷式共押出インフレーション法、及びラミネート法が挙げられる、この中でも、共押出Tダイ法で製膜する方法が各層の厚さ制御に優れる点で特に好ましい。
その後の工程として、各層を形成する単層のシート又はフィルムを適当な接着剤を用いて貼り合せるドライラミネート法、押出ラミネート法、ホットメルトラミネート法、ウエットラミネート法、サーマル(熱)ラミネート法等、及びそれらの方法を組み合わせて用いられる。また、コーティングによる方法で積層してもよい。
フィルム成形時の温度は、150℃〜320℃であることが好ましく、180℃〜290℃であることがより好ましい。
<包装体>
次に、本発明を適用した一実施形態である包装体の構成の一例について説明する。本実施形態の包装体は、上述した多層フィルム1を軟化させ、これを真空成型又は圧空成型することにより成型された包装体である。本実施形態の包装体は、具体的には、例えば、スキンパック包装体、及び深絞り包装体等が挙げられる。
深絞り包装とは、包装容器に用いる一対のフィルムのうち一方のフィルムを深絞り包装機の容器形成部で製品に適した形に凹み成形して底材とし、成形した底材の中に製品を収容した後、蓋材となる他方のフィルムをかけて脱気すると共に、一対の上記フィルムの当接部分をヒートシールしてなる包装形態である。
次に、上述した包装体の製造方法の一例について説明する。
上述した包装体の製造方法は、特に限定されるものではないが、具体的には、先ず、台紙に被包装物を載置する。次に、上述した多層フィルム1を軟化させ、これを用いてシーラント層9が台紙と対向するように、被包装物を被覆する。次に、吸引により多層フィルム1を被包装物の外形に沿って伸展させ、その後、台紙と多層フィルム1とを接着させる。以上の製造方法によって、本実施形態の包装体を製造することができる。なお、上述した包装体の構成は一例であり、これに限定されるものではない。具体的には、例えば、深絞り成形によって収納部を形成した包装体としてもよい。
<包装体の使用方法>
次に、上述した包装体の使用方法について説明する。
上述した包装体の使用方法としては、特に限定されるものではないが、具体的には、先ず、包装体の中に食品を封入する。次に、100〜121℃、1〜60分の条件で加熱処理をする(レトルト処理)。その後、常温に戻すことにより、長期に保存可能なレトルト食品ができあがる。
以上説明したように、本実施形態の多層フィルム1によれば、金属酸化物を含む吸湿層を含むため、フィルム中に含まれている水分が金属酸化物に吸収され、高温でのフィルム成形時にフィルムが発泡せず、さらにフィルムの透明性も確保することができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば、上述した多層フィルム1では、外層2と、接着性樹脂層3と、耐ピンホール層4と、酸素バリア層5と、耐ピンホール層6と、接着層7と、吸湿層8と、シーラント層9とを備えて構成される例について説明したが、各層の間や最表層に、別の機能を有する層を新たに設けてもよい。また、外層、耐ピンホール層、吸湿層、及びシーラント層以外のいずれかの層を除いてもよい。
以下、本発明の効果を実施例及び比較例を用いて詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
<多層フィルムの作製>
以下に示すようにして、実施例1〜3及び比較例1の多層フィルムを作製した。
(実施例1)
実施例1の多層フィルムとして、上述した図1に示す構成の多層フィルムを作製した。
外層、第1耐ピンホール層、第2耐ピンホール層に含まれる樹脂として、ポリアミド樹脂(宇部興産社製、品番:ウベナイロン 1022B)を用意した。
また、接着性樹脂層、接着層に含まれる樹脂として、ポリオレフィン系樹脂(三井化学社製、品番:アドマー NF536)を用意した。
また、酸素バリア層に含まれる樹脂として、耐熱性EVOH(クラレ社製、品番:FR101B)及び通常のEVOH(クラレ社製、品番:J171B)を用意した。
また、吸湿層に含まれる樹脂として、低密度ポリエチレン樹脂(宇部丸善ポリエチレン製、品番:F222NH、密度:0.92g/cm)を用意した。
また、シーラント層に含まれる樹脂として、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE;プライムポリマー社製、品番:ハイゼックス 2100J)を用意した。
吸湿層に含まれる樹脂に、酸化カルシウム(平均粒子径250nm)を添加し、10分間混錬して、吸湿層中に金属酸化物を分散させた。その際、吸湿層の金属酸化物の含有量が0.60質量%となるように調整した。
次に、外層と、接着性樹脂層と、第1耐ピンホール層と、酸素バリア層と、第2耐ピンホール層と、接着層と、吸湿層と、シーラント層とを、この順番で、260℃で共押出成形して多層フィルムを作製した。その際、酸素バリア層の総質量に対して、耐熱性EVOHが70質量%含まれ、通常のEVOHが30質量%含まれるように調整した。
なお、多層フィルムの総厚は120μmであった。多層フィルムの総厚に対する、各層の厚さの比率は、外層が20%、接着性樹脂層が10%、第1耐ピンホール層が15%、酸素バリア層が10%、第2耐ピンホール層が15%、接着層が10%、吸湿層が10%、シーラント層が10%であった。下記表1に多層フィルムの構成を示す。
(実施例2)
酸化カルシウムの代わりに、酸化マグネシウム(平均粒子径550nm)を用いた以外は、実施例1と同様にして多層フィルムを作製した。下記表1に多層フィルムの構成を示す。
(実施例3)
吸湿層中の金属酸化物の含有量を25質量%とした以外は、実施例1と同様にして多層フィルムを作製した。下記表1に多層フィルムの構成を示す。
(実施例4)
金属酸化物の平均粒子径を20nmとした以外は、実施例1と同様にして多層フィルムを作製した。下記表1に多層フィルムの構成を示す。
(比較例1)
吸湿層中に金属酸化物を分散させない以外は、実施例1と同様にして多層フィルムを作製した。下記表1に多層フィルムの構成を示す。
<フィルム特性の評価>
実施例1〜3及び比較例1の多層フィルムについて、以下の評価基準にしたがって、発泡性及び透明性についてそれぞれ評価を行った。
(発泡性)
発泡性の評価は、以下のように、製膜したフィルムでの発泡発生有無を目視で確認することによって行った。
○:発泡が発生していない。
△:発泡の発生が少ない。
×:発泡の発生が多い。
(透明性)
透明性の評価は、以下のように、製膜したフィルムの曇度を測定すること(日本電色製ヘイズメーターNDH2000)及び目視での視認性判断によって行った。
○:曇度が10%未満であり、曇っていない。
△:曇度が10%以上〜15%未満であり、少し曇っている。
×:曇度が15%以上であり、曇っている。
結果を下記の表1に示す。
Figure 2019001100
*吸湿層以外の各層の数値は、総厚における各層の厚さの比率[%]を表す。
表1に示すように、金属酸化物を含む吸湿層と、耐ピンホール層と、外層と、がこの順に積層されている多層フィルムは、高温でのフィルム成形時にフィルムが発泡せず、さらにフィルムの透明性も確保されていることが確認された。
また、実施例1〜3では、酸素バリア層の白化や溶出を示唆するような、多層フィルムの異常は認められなかった。
本発明の多層フィルムは、包装体、特にレトルト食品用の包装体の材料として利用可能性がある。また、本発明の包装体は、食品、特にレトルト食品等を包装するための包装袋、包装容器などへの利用可能性がある。
1…多層フィルム
2…外層
3…接着性樹脂層
4…耐ピンホール層
5…酸素バリア層
6…耐ピンホール層
7…接着層
8…吸湿層
9…シーラント層

Claims (6)

  1. 金属酸化物を含む吸湿層と、
    耐ピンホール層と、
    外層と、
    がこの順に積層されている多層フィルム。
  2. 前記金属酸化物の平均粒子径が25〜500nmである、請求項1に記載の多層フィルム。
  3. 前記吸湿層中の金属酸化物の含有量が0.05〜20質量%である、請求項1又は2に記載の多層フィルム。
  4. 前記金属酸化物が、カルシウム酸化物、マグネシウム酸化物、バリウム酸化物、リチウム酸化物、コバルト酸化物、ナトリウム酸化物、カリウム酸化物、及びチタン酸化物からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の多層フィルム。
  5. 総厚における、前記吸湿層の厚さの割合が3〜80%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の多層フィルム。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の多層フィルムを備えた包装体。
JP2017118950A 2017-06-16 2017-06-16 多層フィルムの製造方法 Active JP7073638B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017118950A JP7073638B2 (ja) 2017-06-16 2017-06-16 多層フィルムの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017118950A JP7073638B2 (ja) 2017-06-16 2017-06-16 多層フィルムの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019001100A true JP2019001100A (ja) 2019-01-10
JP7073638B2 JP7073638B2 (ja) 2022-05-24

Family

ID=65007161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017118950A Active JP7073638B2 (ja) 2017-06-16 2017-06-16 多層フィルムの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7073638B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021146629A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 共同印刷株式会社 透明吸湿性積層体

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007069487A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Daicel Value Coating Ltd 積層フィルム
JP2015217987A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 共同印刷株式会社 体外診断薬包装用の積層体、及び包装された体外診断薬
JP2017513205A (ja) * 2014-03-27 2017-05-25 エルジー・ケム・リミテッド 封止フィルム及びこれを含む有機電子装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007069487A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Daicel Value Coating Ltd 積層フィルム
JP2017513205A (ja) * 2014-03-27 2017-05-25 エルジー・ケム・リミテッド 封止フィルム及びこれを含む有機電子装置
JP2015217987A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 共同印刷株式会社 体外診断薬包装用の積層体、及び包装された体外診断薬

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021146629A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 共同印刷株式会社 透明吸湿性積層体
JP7465688B2 (ja) 2020-03-19 2024-04-11 共同印刷株式会社 透明吸湿性積層体

Also Published As

Publication number Publication date
JP7073638B2 (ja) 2022-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013091526A (ja) 配向フルオロポリマーを使用した蓋材料
JP2020049763A (ja) Ma包装用透明多層フィルム及び包装体
TWI564158B (zh) 疊層膜
JP2008087293A (ja) 複合フィルム、ならびに該複合フィルムを用いた深絞り成型用底材、および深絞り包装体
JP6318737B2 (ja) ボイル処理用食品包装フィルム、深絞り包装体用底材、および深絞り包装体
JP2018012201A (ja) 深絞り包装体用共押出多層フィルム並びにこれを用いた深絞り包装体用底材及び深絞り包装体
JP6728707B2 (ja) 多層フィルム及び包装体
JP2015027880A (ja) 深絞り包装体
JP2019001100A (ja) 多層フィルム及び包装体
JP2019059122A (ja) 多層フィルム及び包装体
JP5604021B1 (ja) 成形体及びその製造方法
JP4563758B2 (ja) 深絞り成形用共押出フィルム、このフィルムを用いた底材および深絞り成形容器
JP2018062141A (ja) 多層フィルム及び包装体
JP5199838B2 (ja) 二軸延伸ポリアミド積層フィルム及びその製造方法
JP2018122487A (ja) 多層フィルム及び包装体
JP2018099818A (ja) 多層フィルム及び包装体
JP2007216457A (ja) 積層フィルム
JP5549141B2 (ja) 多層フィルム
JP2021133504A (ja) 多層フィルムおよび深絞り包装体
JP7484320B2 (ja) 多層フィルム及び包装体
JP5188407B2 (ja) 二軸延伸ポリアミド積層フィルム及びその製造方法
JP2692286B2 (ja) 積層体の製造方法
JP2024068723A (ja) 多層フィルム及び包装体
JP2023176446A (ja) 多層フィルム、深絞り成形用多層フィルム及び深絞り成形体
JP2016150448A (ja) 深絞り包装用共押出多層フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200512

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220425

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7073638

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151