JP2018530532A - 貯蔵安定性のある殺生物剤組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、以下の成分を含む貯蔵安定性のある殺生物剤組成物に関する:(a)メチルイソチアゾリン−3−オン(MIT)、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BIT)、およびN−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(M−BIT)からなる群から選択される1つまたは複数のイソチアゾリノンを2wt%から20wt%、(b)以下の群:フェノキシエタノール、フェネチルアルコール、およびフェニルプロパノールから選択される少なくとも1つの殺生物剤を65wt%から97wt%、ならびに(c)水を1wt%から15wt%。本発明は、さらに、微生物による腐敗および/または劣化から工業用材料を保護するための前記組成物の使用に関する。

Description

本発明は、以下の成分を含む貯蔵安定性のある殺生物剤組成物に関する:(a)メチルイソチアゾリン−3−オン(MIT)、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BIT)、およびN−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(M−BIT)からなる群から選択される1つまたは複数のイソチアゾリノンを2wt%から20wt%、(b)以下の群:フェノキシエタノール、フェネチルアルコール、およびフェニルプロパノールから選択される少なくとも1つの殺生物剤を65wt%〜97wt%、ならびに(c)水を1wt%から15wt%。本発明は、微生物による腐敗および/または劣化から工業用材料を保護するための本発明の組成物の使用にさらに関する。
以下ではBITともいう1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンおよび以下ではMITともいうメチルイソチアゾリン−3−オンの混合物が、例えば、PCT国際公開特許第99/08530(A1)号から公知である。それらの殺菌および殺カビ特性の結果として、このような混合物は、水媒体および水を含む工業製品における微生物的腐敗から防御するための殺生物剤の技術において使用されることが多い。
MITおよびBITを含む殺生物剤組成物は、保護すべき媒体または工業製品に濃縮形態で通常添加されるため、貯蔵中安定な濃縮流体組成物の形態で利用できることが望ましい。
イソチアゾリン濃縮物の安定性に関連して、EP0450916A1として公開されている欧州特許明細書では、イソチアゾリノン内容物が、5−クロロ−2−メチル−3−イソチアゾロン、2−メチル−3−イソチアゾロン、2−オクチル−3−イソチアゾロン、4,5−ジクロロ−2−シクロヘキシル−3−イソチアゾロン、および4,5−ジクロロ−2−オクチル−3−イソチアゾロンを好ましくは含む、イソチアゾリノン組成物が推奨されているが、前記組成物はフェノキシアルカノール類、好ましくはフェノキシエタノールによって安定化されている。EP0450916A1で規定された組成物は、水を5wt%未満含むことが好ましく、水を含まないことが特に好ましい。しかし、貯蔵安定性に関して、寒冷気候条件、特に5℃未満などの低温において、および/または凍結融解を伴う温度条件において、前記組成物は凝集および沈殿物を形成するという欠点を呈し、それゆえ、深刻な取扱上の問題を示す。
したがって、先行技術に基づいて、本発明の目的は、貯蔵安定性を有しかつメチルイソチアゾリン−3−オン(MIT)および1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BIT)を含む、流動性の殺生物剤組成物を提供することにある。
この目的は、以下の成分を含む:
(a)メチルイソチアゾリン−3−オン(MIT)、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BIT)、およびN−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(M−BIT)からなる群から選択される1つまたは複数のイソチアゾリノンを2wt%から20wt%、
(b)以下の群:フェノキシエタノール、フェネチルアルコール、およびフェニルプロパノールから選択される少なくとも1つの殺生物剤を65wt%から97wt%、ならびに
(c)水を1wt%から15wt%、
より詳細には、成分(a)、(b)、および(c)からなる、貯蔵安定性のある殺生物剤組成物によって実現される。本発明の組成物は、広範囲の作用によって特徴付けられ、5℃未満の温度で貯蔵安定性を呈し、それゆえ、その他の殺生物剤組成物によって先に得られた結果を凌駕する。本発明の好適な一実施形態では、本明細書に記載の抗微生物組成物は5℃未満の温度で貯蔵安定性がある。
本発明のさらなる一実施形態によれば、殺生物剤組成物は、追加の成分、すなわち成分(d)として:モノエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、およびモノ−、ジ−、トリ−、およびテトラ−ポリエチレングリコール、からなる群から選択される1つまたは複数のグリコール、ならびにそれらのメチルエーテルおよびブチルエーテルを0.1wt%から10wt%含む。したがって、(d)成分の存在によって、発明による組成物の安定性においてさらに大きな改善がもたらされる。
殺生物剤組成物は、以下の成分を含むことが好ましく、より詳細には以下の成分からなる:
(a)メチルイソチアゾリン−3−オン(MIT)、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BIT)、およびN−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(M−BIT)からなる群から選択される1つまたは複数のイソチアゾリノンを2wt%から20wt%、
(b)以下の群:フェノキシエタノール、フェネチルアルコール、およびフェニルプロパノールから選択される少なくとも1つの殺生物剤を65wt%から97wt%、ならびに
(c)水を1wt%から15wt%、ならびに
(d)モノエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、およびモノ−、ジ−、トリ、およびテトラ−ポリエチレングリコールからなる群から選択される1つまたは複数のグリコール、ならびにそれらのメチルエーテルおよびブチルエーテルを0.1wt%から10wt%。
本発明の好適な一実施形態によれば、殺生物剤組成物は、成分(d)として、ジエチレングリコールおよび/またはトリエチレングリコールを含む。本発明の特に好適な一実施形態によれば、殺生物剤組成物は、成分(d)として、ジエチレングリコールを、 − 殺生物剤組成物に対して − 1wt%から5wt%の量で、好ましくは1.5wt%から3wt%の量で含む。
殺生物剤組成物は、成分(a)として、メチルイソチアゾリン−3−オン(MIT)、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BIT)、およびN−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(M−BIT)からなる群から選択される1つまたは複数のイソチアゾリノンを、通常は2wt%から20wt%、好ましくは2wt%から10wt%、特に好ましくは4wt%から8wt%含む。
本発明の好適な一実施形態によれば、殺生物剤組成物は、成分(a)として、メチルイソチアゾリン−3−オンおよび1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンを、2wt%から20wt%、好ましくは2wt%から10wt%、特に好ましくは4wt%から8wt%含む。本発明のさらにより好適な一実施形態によれば、殺生物剤組成物は、イソチアゾリノンとして、メチルイソチアゾリン−3−オンおよび1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのみを含む。メチルイソチアゾリン−3−オンと1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとの間の重量比は幅広い範囲内で変えることができるが、メチルイソチアゾリン−3−オンと1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとの間の重量比は、好ましくは1:10から10:1、より好ましくは1:5から5:1、特に好ましくは1:3から3:1である。
本発明の好適な一実施形態によれば、殺生物剤組成物は、成分(a)として、メチルイソチアゾリン−3−オンおよびN−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンを、2wt%から20wt%、好ましくは2wt%から10wt%、特に好ましくは4wt%から8wt%含む。本発明のさらにより好適な一実施形態によれば、殺生物剤組成物はイソチアゾリノンとしてメチルイソチアゾリン−3−オンおよびN−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのみを含む。メチルイソチアゾリン−3−オンとN−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとの間の重量比は幅広い範囲内で変えることができるが、メチルイソチアゾリン−3−オンとN−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとの間の重量比は、好ましくは1:10から10:1、より好ましくは1:5から5:1、特に好ましくは1:3から3:1である。イソチアゾリン−3−オンを使用している殺微生物剤の活性成分(a)は、公知の物質であり、したがって市販されているかまたは公知の方法により製造することができる。
本発明にかかる殺生物剤組成物は、成分(b)として、以下の群:フェノキシエタノール、フェネチルアルコール、およびフェニルプロパノールから選択される少なくとも1つの殺生物剤を、通常は65wt%から97wt%、好ましくは75wt%から97wt%、特に好ましくは80wt%から90wt%含む。本発明に関連して、「群から選択される少なくとも1つの殺生物剤」とは、本発明にかかる殺生物剤組成物は、以下の群:フェノキシエタノール、フェネチルアルコール、およびフェニルプロパノールから選択される、1つの殺生物剤または2つの殺生物剤または3つの殺生物剤を含むことを意味する。本発明の好適な一実施形態によれば、本発明にかかる殺生物剤組成物は、フェノキシエタノールを通常は65wt%から97wt%、好ましくは75wt%から97wt%、特に好ましくは80wt%から90wt%含む。
成分(c)として、本発明にかかる殺生物剤組成物は、水を通常は1wt%から15wt%、好ましくは5wt%から10wt%、より好ましくは5.5wt%から10wt%、特に好ましくは7.5wt%から10wt%含む。それによるとフェノキシエタノールで安定化されるイソチアゾリノン濃縮物は水を5wt%未満含むかまたは好ましくは含まない必要がある、EP0450916A1文献の教示とは対照的に、上記で規定した精密な水の割合は、本発明にかかる組成物の貯蔵安定性に関して極めて重要であることが、本発明に関連して判明した。
本発明の特に好適な一実施形態によれば、殺生物剤組成物は、以下の成分を含み、より詳細には以下の成分からなる:
(aa)メチルイソチアゾリン−3−オン 2wt%、
(ab)1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 2wt%、
(b)フェノキシエタノール 87wt%、および
(c)水 9wt%。
本発明のさらに特に好適な一実施形態によれば、殺生物剤組成物は、以下の成分を含み、より詳細には以下の成分からなる:
(aa)メチルイソチアゾリン−3−オン 2wt%、
(ab)1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 2wt%、
(b)フェノキシエタノール 80wt%、
(c)水 14wt%、および
(d)ジエチレングリコール 2wt%。
殺生物剤組成物は標準条件下で4から7のpHレベルを、好ましくは5から6のpHレベルを通常は呈する。
本発明にかかる殺生物剤組成物は流体である。本発明に関連して、「流体」という用語は、殺生物剤組成物が、室温で、好ましくは0℃までの温度で、流体物理学的状態で存在すること、および固体成分の割合が0から1wt%、好ましくは0から0.5wt%であることを、意味する。殺生物剤組成物は固体成分を含んでいないことが特に好ましい。
一般的には、例えば、作用の増強または微生物から保護すべき物質との適合性の改善に関して、さらなる活性物質を添加することにより殺生物剤組成物を特定分野の用途に適用させることが可能である。これらのさらなる活性物質は、殺生物剤分野の当業者に公知であり、本発明にかかる殺生物剤組成物の用途に応じて当業者であれば選択することができる。
本発明の特に好適な一実施形態では、本発明にかかる殺生物剤組成物はイソチアゾリノンおよびフェノキシエタノールに加えてさらなる殺生物剤を含んでいない。
本発明にかかる殺生物剤組成物は、微生物による腐敗を受けやすい工業用材料の保存に特に適している。
本発明は、さらに、微生物による腐敗から工業用材料を保護するため、および微生物を防除するための本発明にかかる殺生物剤組成物の使用、ならびに、微生物による腐敗および/または劣化から工業用材料を保護する方法に関するが、本発明の方法は、本発明にかかる殺生物剤組成物を微生物またはそれらの生息環境に作用させることを特徴とする。この場合、前記作用は希釈形態で行っても、非希釈形態で行ってもよい。本発明に関して、微生物とは、例えば、細菌、糸状菌、および酵母である。
本発明は、また、本発明にかかる殺生物剤組成物を使用して工業用材料を処理することにより得られうる工業用材料にも関する。好ましい工業用材料としては、水を含有する工業用製品、例えば洗剤、クリーナー、リグノスルホネート、およびデンプン調製物、ならびにコーティング材、例えば塗料、ワニス、うわぐすりが挙げられ、ならびに下塗り、エマルジョン、ラテックス、ポリマー分散物、チョークスラリー、ミネラルスラリー、セラミック素材(ceramic mass)、接着剤、シーラント、香料、カゼイン含有製品、デンプン含有製品、ビチューメンエマルジョン、界面活性剤溶液、モーター用燃料、清浄財、顔料ペーストおよび顔料分散物、インク、リソグラフィー用流体、増粘剤、化粧品、洗面用品、水回路(water circuit)、紙加工に使用する液体、木材加工に使用する液体、石油採取に使用する液体、皮革品製造に使用する液体、掘削油および切削油、油圧油、冷却潤滑剤が挙げられる。
本発明にかかる殺生物剤組成物は、洗剤、クリーナー、および冷却潤滑剤などの工業用材料を保存するために使用されることが特に好ましい。
殺生物剤組成物の適用濃度は、防除すべき微生物の性質および存在量、初期微生物負荷、ならびに保護すべき工業用材料の組成に応じて異なる。特定の用途に使用される最適な量は、組成物を実際に用いる前に、当業者に十分なじみのある方法で一連の実験室試験を行うことにより、簡単に決定することができる。
通常、本発明にかかる殺生物剤組成物の適用濃度は、 − 保護すべき工業用材料に対して − 本発明にかかる殺生物剤組成物の0.01wt%から5wt%の範囲内、好ましくは0.05wt%から1.0wt%の範囲内、特に好ましくは0.1wt%から0.5wt%の範囲内である。
以下の実施例により、本発明をさらに明瞭にする。
種々の水分含量を有する殺生物剤組成物の貯蔵安定性の調査
イソチアゾリノン含量を5から6wt%有しならびにフェノキシエタノールを含む殺生物剤組成物の貯蔵安定性を調べるために、下表に記載の殺生物剤組成物を異なる水分含量を使用して製造し、0℃または5℃で24時間の間貯蔵した。
以下に示す、表1から表3にまとめられるように、3wt%から7.5wt%の間の水分含量を考慮さえすれば、貯蔵安定性のある組成物をより低温で得ることが可能である。
成分(d)、すなわち少なくとも1つのグリコールをさらに含む殺生物剤組成物の貯蔵安定性の調査:
成分(a)、(b)、および(c)に加えて、少なくとも1つのグリコール、すなわち成分(d)をさらに含む殺生物剤組成物の貯蔵安定性を調査するために、下表4に記載の殺生物剤組成物を製造し、−5℃で24時間貯蔵した。
以下に示す、表4にまとめられるように、殺生物剤組成物は−5℃で貯蔵安定性がある。

Claims (13)

  1. 以下の成分を含む殺生物剤組成物:
    (a)メチルイソチアゾリン−3−オン(MIT)、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BIT)、およびN−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(M−BIT)からなる群から選択される1つまたは複数のイソチアゾリノンを2wt%から20wt%、
    (b)以下の群:フェノキシエタノール、フェネチルアルコール、およびフェニルプロパノールから選択される少なくとも1つの殺生物剤を65wt%から97wt%、ならびに
    (c)水を1wt%から15wt%。
  2. 成分(b)としてフェノキシエタノールを含むことを特徴とする、請求項1に記載の殺生物剤組成物。
  3. 成分として、
    (d)モノエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、およびモノ−、ジ−、トリ、およびテトラ−ポリエチレングリコールからなる群から選択される1つまたは複数のグリコール、ならびにそれらのメチルエーテルおよびブチルエーテルを0.1wt%から10wt%
    さらに含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の殺生物剤組成物。
  4. 成分(d)としてジエチレングリコールを含むことを特徴とする、請求項3に記載の殺生物剤組成物。
  5. イソチアゾリノンとしてメチルイソチアゾリン−3−オン(MIT)および1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BIT)のみを含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の殺生物剤組成物。
  6. イソチアゾリノンとしてメチルイソチアゾリン−3−オン(MIT)およびN−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(M−BIT)のみを含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の殺生物剤組成物。
  7. 成分(c)として、水を5wt%から10wt%、好ましくは7.5wt%から10wt%含むことを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の殺生物剤組成物。
  8. メチルイソチアゾリン−3−オン(MIT)と1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BIT)とを1:3から3:1の比で含むことを特徴とする、請求項1から5および7のいずれかに記載の殺生物剤組成物。
  9. 以下の成分:
    (aa)メチルイソチアゾリン−3−オン 2wt%、
    (ab)1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 2wt%
    (b)フェノキシエタノール 87wt%、および
    (c)水 9wt%
    からなることを特徴とする、請求項1から5、7、および8のいずれかに記載の殺生物剤組成物。
  10. 以下の成分:
    (aa)メチルイソチアゾリン−3−オン 2wt%、
    (ab)1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 2wt%
    (b)フェノキシエタノール 80wt%、
    (c)水 14wt%、および
    (d)ジエチレングリコール 2wt%
    からなることを特徴とする、請求項1から5、7、および8のいずれかに記載の殺生物剤組成物。
  11. 非治療的に微生物を防除することにより工業用材料を腐敗から保護するための、請求項1から10のいずれかに記載の殺生物剤組成物の使用。
  12. 微生物による腐敗および/または劣化から工業用材料を保護する方法であって、請求項1から10のいずれかに記載の殺生物剤組成物を微生物またはそれらの生息環境に作用させることを特徴とする、方法。
  13. 請求項1から10のいずれかに記載の殺生物剤組成物を使用して工業用材料を処理することにより入手し得る工業用材料。
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