JP2018521047A - 掻痒の治療 - Google Patents
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Abstract
本発明は、掻痒を治療するためのIL−17アンタゴニスト抗体を使用する方法を提供する。
【選択図】なし
【選択図】なし
Description
本発明は、医学の分野にある。より具体的には、本発明は、掻痒の治療に関する。より具体的には、本発明は、掻痒を治療するためのIL−17アンタゴニスト抗体の、それを必要とする患者への投与に関する。より具体的には、本発明は、皮膚疾患、全身性障害、神経障害、または心因性障害に関連付けられる掻痒を治療するためのIL−17アンタゴニスト抗体の投与に関する。
掻痒は、引っ掻きたいという欲望を引き起こす不快な皮膚感覚である。これは、様々な状態及び疾患における共通の、かつ悩ましい症状である。掻痒は、皮膚科学的原因、全身性原因、神経性原因、及び心因性原因の4つの主原因に広く分類される。
実際に、痒みの治療は、局所療法、全身性療法、光線療法、及び行動療法に分類される。局所療法には、軟化薬及び石鹸、麻酔剤、例えばカプサイシン、プラモキシン、リドカイン、及びプリロカイン、冷却剤、グルココルチコイド、カルシニューリン阻害剤、ならびに他の薬剤が含まれるが、これらに限定されない。全身性療法には、鎮静用抗ヒスタミン剤、抗痙攣薬、抗うつ剤、及びオピオイド遮断薬が含まれるが、これらに限定されない。光線療法には、UV照射の使用が含まれる。行動療法には、心理療法士とのカウンセリングが含まれる。掻痒の病因の理解は、近年、著しく向上してきた一方で、掻痒療法は、ほとんどが未だに従来の皮膚科学的療法、掻痒の病因において神経に直接作用するいくつかの特定の外用薬、及び主に神経に作用しない物質に基づいている。これは、掻痒の病因に特異的に介入する新しい物質の開発の必要性を強調する。
近年では、抗体を用いた抗サイトカイン療法が注目されている。例えば、自然発症アトピー性皮膚炎モデルマウスNC/Ngaにおいて、IL−18の血中濃度は、病態の進行と共に増加する。しかしながら、抗IL−18抗体の継続投与は、皮膚炎及び掻破行動の悪化につながる傾向にあった(Higa et al.,British Journal of Dermatology 2003;149:39−45)。より最近では、IL−31及びNR10(IL−31の受容体)に対する抗体が、掻痒に治療のために提案されてきた(それぞれ、米国特許第8,431,127号及び同第8,846,039号を参照されたい)。第2相研究において、イキセキズマブとして知られる抗IL−17モノクローナル抗体の使用は、乾癬の臨床症状を改善した。イキセキズマブで治療された、慢性的な中等度から重度の尋常性乾癬を有する患者は、12週間の治療期間中に、臨床測定(Psoriasis Area−and−Severity Index(PASI)及びStatic Physician’s Global Assessment(sPGA))における顕著な改善を有し、これは急速であり、継続治療により20週間にわたって維持された(Leonardi et al.,the New England Journal of Medicine 2012;366:1190−9)。同じ研究において、患者は、副次的評価項目が、その乾癬の治療後に痒みの低減を示したことを報告した。患者は、研究に参加するために乾癬に関連する掻痒を有することは必要とされず、患者は、掻痒について特異的に治療されていなかった。したがって、掻痒に悩む患者を特異的に治療するための新規の療法の必要性が残される。
本発明は、掻痒を有する患者に治療有効量のIL−17アンタゴニスト抗体を投与することを含む、掻痒の治療方法を提供する。別の実施形態では、本発明は、掻痒を有する患者に治療有効量のIL−17アンタゴニスト抗体を投与することを含む、皮膚疾患、全身性障害、神経障害、または心因性障害に関連付けられる掻痒の治療方法を提供する。別の実施形態では、上記の方法のIL−17アンタゴニスト抗体は、軽鎖及び重鎖を含み、軽鎖は軽鎖可変領域(LCVR)を含み、重鎖は重鎖可変領域(HCVR)を含み、LCVRは、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、HCVRは、HCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含み、
a.LCDR1が配列番号1のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号2のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号3のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号4のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号5のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号6のアミノ酸配列を含むか、または
b.LCDR1が配列番号11のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号12のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号13のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号14のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号15のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号16のアミノ酸配列を含むか、または
c.LCDR1が配列番号21のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号22のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号23のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号24のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号25のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号26のアミノ酸配列を含む。
a.LCDR1が配列番号1のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号2のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号3のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号4のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号5のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号6のアミノ酸配列を含むか、または
b.LCDR1が配列番号11のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号12のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号13のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号14のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号15のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号16のアミノ酸配列を含むか、または
c.LCDR1が配列番号21のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号22のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号23のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号24のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号25のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号26のアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、上記の方法のIL−17アンタゴニスト抗体は、配列番号7のLCVRアミノ酸配列及び配列番号8のHCVRアミノ酸配列、または配列番号17のLCVRアミノ酸配列及び配列番号18のHCVRアミノ酸配列、または配列番号27のLCVRアミノ酸配列及び配列番号28のHCVRアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、上記の方法のIL−17アンタゴニスト抗体は、配列番号9の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号10の重鎖アミノ酸配列、または配列番号19の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号20の重鎖アミノ酸配列、または配列番号29の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号30の重鎖アミノ酸配列を含む。
さらに、本発明は、掻痒の治療における使用のためのIL−17アンタゴニスト抗体を提供する。別の実施形態では、本発明は、皮膚疾患、全身性障害、神経障害、または心因性障害に関連付けられる掻痒の治療における使用のためのIL−17アンタゴニスト抗体を提供する。別の実施形態では、上記の使用のIL−17アンタゴニスト抗体は、軽鎖及び重鎖を含み、軽鎖は軽鎖可変領域(LCVR)を含み、重鎖は重鎖可変領域(HCVR)を含み、LCVRは、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、HCVRは、HCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含み、
a.LCDR1が配列番号1のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号2のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号3のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号4のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号5のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号6のアミノ酸配列を含むか、または
b.LCDR1が配列番号11のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号12のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号13のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号14のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号15のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号16のアミノ酸配列を含むか、または
c.LCDR1が配列番号21のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号22のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号23のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号24のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号25のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号26のアミノ酸配列を含む。
a.LCDR1が配列番号1のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号2のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号3のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号4のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号5のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号6のアミノ酸配列を含むか、または
b.LCDR1が配列番号11のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号12のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号13のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号14のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号15のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号16のアミノ酸配列を含むか、または
c.LCDR1が配列番号21のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号22のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号23のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号24のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号25のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号26のアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、上記の使用のIL−17アンタゴニスト抗体は、配列番号7のLCVRアミノ酸配列及び配列番号8のHCVRアミノ酸配列、または配列番号17のLCVRアミノ酸配列及び配列番号18のHCVRアミノ酸配列、または配列番号27のLCVRアミノ酸配列及び配列番号28のHCVRアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、上記の使用のIL−17アンタゴニスト抗体は、配列番号9の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号10の重鎖アミノ酸配列、または配列番号19の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号20の重鎖アミノ酸配列、または配列番号29の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号30の重鎖アミノ酸配列を含む。
別の実施形態では、本発明はまた、掻痒の治療のための医薬品の製造のためのIL−17アンタゴニスト抗体の使用も提供する。別の実施形態では、本発明は、皮膚疾患、全身性障害、神経障害、または心因性障害に関連付けられる掻痒の治療のための医薬品の製造のためのIL−17アンタゴニスト抗体の使用を提供する。
IL−17アンタゴニスト抗体は、IL−17またはその受容体に結合し、IL−17の活性を阻害する抗体を指す。IL−17は、IL−17A、IL−17B、IL−17C、IL−17D、IL−17E、またはIL−17Fを指し、全てのIL−17形態のホモ二量体、ヘテロ二量体、または多量体を含む。IL−17受容体は、IL−17受容体A、IL−17受容体C、IL−17受容体B、IL−17受容体E、ホモマー複合体、及びそれらのヘテロマー複合体を指す。好ましくは、IL−17アンタゴニスト抗体は、IL−17Aホモ二量体、IL−17Fホモ二量体、IL−17A/Fヘテロ二量体、またはIL−17受容体A及びIL−17受容体Cのヘテロマー複合体に結合する。IL−17アンタゴニスト抗体、例えば、イキセキズマブ(米国特許第7,838,638号及び同第8,110,191号を参照されたい)、セクキヌマブ(米国特許第7,807,155号を参照されたい)、及びブロダルマブ(米国特許第7,767,206号を参照されたい)の実施形態が開示されている。
IL−17のその受容体との相互作用の遮断による掻痒の治療に使用され得る抗体の実施形態には、以下が含まれる(CDR、可変領域、ならびに軽鎖及び重鎖のアミノ酸配列がそれぞれ列挙される):
イキセキズマブ
>配列番号1(LCDR1)
RSSRSLVHSRGNTYLH
>配列番号2(LCDR2)
KVSNRFI
>配列番号3(LCDR3)
SQSTHLPFT
>配列番号4(HCDR1)
GYSFTDYHIH
>配列番号5(HCDR2)
VINPMYGTTDYNQRFKG
>配列番号6(HCDR3)
YDYFTGTGVY
>配列番号7(LCVR)
DIVMTQTPLSLSVTPGQPASISCRSSRSLVHSRGNTYLHWYLQKPGQSPQLLIYKVSNRF
IGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYCSQSTHLPFTFGQGTKLEIK
>配列番号8(HCVR)
QVQLVQSGAEVKKPGSSVKVSCKASGYSFTDYHIHWVRQAPGQGLEWMGVINPMYGTTDYNQRFKGRVTITADESTSTAYMELSSLRSEDTAVYYCARYDYFTGTGVYWGQGTLVTVSS
>配列番号9(軽鎖)
DIVMTQTPLSLSVTPGQPASISCRSSRSLVHSRGNTYLHWYLQKPGQSPQLLIYKVSNRF
IGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYCSQSTHLPFTFGQGTKLEIKRTVAAPSV
FIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
>配列番号10(重鎖)
QVQLVQSGAEVKKPGSSVKVSCKASGYSFTDYHIHWVRQAPGQGLEWMGVINPMYGTTDYNQRFKGRVTITADESTSTAYMELSSLRSEDTAVYYCARYDYFTGTGVYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLG
セクキヌマブ
>配列番号11(LCDR1)
RASQSVSSSYLA
>配列番号12(LCDR2)
GASSRAT
>配列番号13(LCDR3)
QQYGSSPCT
>配列番号14(HCDR1)
GFTFSNYWMN
>配列番号15(HCDR2)
AINQDGSEKYYVGSVKG
>配列番号16(HCDR3)
DYYDILTDYYIHYWYFDL
>配列番号17(LCVR)
EIVLTQSPGTLSLSPGERATLSCRASQSVSSSYLAWYQQKPGQAPRLLIYGASSRATGIPDRFSGSGSGTDFTLTISRLEPEDFAVYYCQQYGSSPCTFGQGTRLEIK
>配列番号18(HCVR)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSNYWMNWVRQAPGKGLEWVAAINQDGSEKYYVGSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRVEDTAVYYCVRDYYDILTDYYIHYWYFDLWGRGTLVTVSS
>配列番号19(軽鎖)
EIVLTQSPGTLSLSPGERATLSCRASQSVSSSYLAWYQQKPGQAPRLLIYGASSRATGIPDRFSGSGSGTDFTLTISRLEPEDFAVYYCQQYGSSPCTFGQGTRLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
>配列番号20(重鎖)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSNYWMNWVRQAPGKGLEWVAAINQDGSEKYYVGSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRVEDTAVYYCVRDYYDILTDYYIHYWYFDLWGRGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDS
DGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
ブロダルマブ
>配列番号21(LCDR1)
RASQSVSSNLA
>配列番号22(LCDR2)
DASTRAT
>配列番号23(LCDR3)
QQYDNWPLT
>配列番号24(HCDR1)
GYTFTRYGIS
>配列番号25(HCDR2)
WISTYSGNTNYAQKLQG
>配列番号26(HCDR3)
RQLYFDY
>配列番号27(LCVR)
EIVMTQSPATLSVSPGERATLSCRASQSVSSNLAWFQQKPGQAPRPLIYDASTRATGVPARFSGSGSGTDFTLTISSLQSEDFAVYYCQQYDNWPLTFGGGTKVEIK
>配列番号28(HCVR)
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTRYGISWVRQAPGQGLEWMGWISTYSGNTNYAQKLQGRVTMTTDTSTSTAYMELRSLRSDDTAVYYCARRQLYFDYWGQGTLVTVSS
>配列番号29(軽鎖)
EIVMTQSPATLSVSPGERATLSCRASQSVSSNLAWFQQKPGQAPRPLIYDASTRATGVPARFSGSGSGTDFTLTISSLQSEDFAVYYCQQYDNWPLTFGGGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
>配列番号30(重鎖)
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTRYGISWVRQAPGQGLEWMGWISTYSGNTNYAQKLQGRVTMTTDTSTSTAYMELRSLRSDDTAVYYCARRQLYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
イキセキズマブ
>配列番号1(LCDR1)
RSSRSLVHSRGNTYLH
>配列番号2(LCDR2)
KVSNRFI
>配列番号3(LCDR3)
SQSTHLPFT
>配列番号4(HCDR1)
GYSFTDYHIH
>配列番号5(HCDR2)
VINPMYGTTDYNQRFKG
>配列番号6(HCDR3)
YDYFTGTGVY
>配列番号7(LCVR)
DIVMTQTPLSLSVTPGQPASISCRSSRSLVHSRGNTYLHWYLQKPGQSPQLLIYKVSNRF
IGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYCSQSTHLPFTFGQGTKLEIK
>配列番号8(HCVR)
QVQLVQSGAEVKKPGSSVKVSCKASGYSFTDYHIHWVRQAPGQGLEWMGVINPMYGTTDYNQRFKGRVTITADESTSTAYMELSSLRSEDTAVYYCARYDYFTGTGVYWGQGTLVTVSS
>配列番号9(軽鎖)
DIVMTQTPLSLSVTPGQPASISCRSSRSLVHSRGNTYLHWYLQKPGQSPQLLIYKVSNRF
IGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYCSQSTHLPFTFGQGTKLEIKRTVAAPSV
FIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
>配列番号10(重鎖)
QVQLVQSGAEVKKPGSSVKVSCKASGYSFTDYHIHWVRQAPGQGLEWMGVINPMYGTTDYNQRFKGRVTITADESTSTAYMELSSLRSEDTAVYYCARYDYFTGTGVYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLG
セクキヌマブ
>配列番号11(LCDR1)
RASQSVSSSYLA
>配列番号12(LCDR2)
GASSRAT
>配列番号13(LCDR3)
QQYGSSPCT
>配列番号14(HCDR1)
GFTFSNYWMN
>配列番号15(HCDR2)
AINQDGSEKYYVGSVKG
>配列番号16(HCDR3)
DYYDILTDYYIHYWYFDL
>配列番号17(LCVR)
EIVLTQSPGTLSLSPGERATLSCRASQSVSSSYLAWYQQKPGQAPRLLIYGASSRATGIPDRFSGSGSGTDFTLTISRLEPEDFAVYYCQQYGSSPCTFGQGTRLEIK
>配列番号18(HCVR)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSNYWMNWVRQAPGKGLEWVAAINQDGSEKYYVGSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRVEDTAVYYCVRDYYDILTDYYIHYWYFDLWGRGTLVTVSS
>配列番号19(軽鎖)
EIVLTQSPGTLSLSPGERATLSCRASQSVSSSYLAWYQQKPGQAPRLLIYGASSRATGIPDRFSGSGSGTDFTLTISRLEPEDFAVYYCQQYGSSPCTFGQGTRLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
>配列番号20(重鎖)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSNYWMNWVRQAPGKGLEWVAAINQDGSEKYYVGSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRVEDTAVYYCVRDYYDILTDYYIHYWYFDLWGRGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDS
DGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
ブロダルマブ
>配列番号21(LCDR1)
RASQSVSSNLA
>配列番号22(LCDR2)
DASTRAT
>配列番号23(LCDR3)
QQYDNWPLT
>配列番号24(HCDR1)
GYTFTRYGIS
>配列番号25(HCDR2)
WISTYSGNTNYAQKLQG
>配列番号26(HCDR3)
RQLYFDY
>配列番号27(LCVR)
EIVMTQSPATLSVSPGERATLSCRASQSVSSNLAWFQQKPGQAPRPLIYDASTRATGVPARFSGSGSGTDFTLTISSLQSEDFAVYYCQQYDNWPLTFGGGTKVEIK
>配列番号28(HCVR)
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTRYGISWVRQAPGQGLEWMGWISTYSGNTNYAQKLQGRVTMTTDTSTSTAYMELRSLRSDDTAVYYCARRQLYFDYWGQGTLVTVSS
>配列番号29(軽鎖)
EIVMTQSPATLSVSPGERATLSCRASQSVSSNLAWFQQKPGQAPRPLIYDASTRATGVPARFSGSGSGTDFTLTISSLQSEDFAVYYCQQYDNWPLTFGGGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
>配列番号30(重鎖)
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTRYGISWVRQAPGQGLEWMGWISTYSGNTNYAQKLQGRVTMTTDTSTSTAYMELRSLRSDDTAVYYCARRQLYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
本発明のいくつかの実施形態では、皮膚科学的原因による掻痒には、アトピー性湿疹、乾燥症、疥癬、接触性皮膚炎、虫刺症、熱傷誘発性掻痒、扁平苔癬、水原性掻痒症、アトピー性皮膚炎、膿痂疹、白癬症、特発性掻痒症、慢性単純性苔癬、アレルギー性皮膚疾患、掻痒性皮膚疾患、血管性皮膚疾患、皮脂腺障害、丘疹鱗屑皮膚病、細菌性皮膚疾患、ウイルス性皮膚疾患、ミコール酸皮膚感染、肉芽性皮膚疾患、皮膚寄生虫症、コロモジラミ寄生症及びケジラミ寄生症、剥離性皮膚炎、水疱性皮膚症、色素性皮膚疾患、光過敏性皮膚炎、乾燥症、創傷、日焼け、口唇ヘルペス、ざ瘡、虫刺症、結節性痒疹、原発性皮膚癌、転移性皮膚癌、神経性皮膚炎、接触性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、自己感作性、皮膚炎、毛虫皮膚炎、皮脂欠乏症、虫刺され、光過敏性皮膚炎、及び錯感覚性背痛が含まれる。
本発明のいくつかの実施形態では、全身性原因による掻痒には、慢性腎疾患、慢性腎不全、肝疾患、胆汁うっ滞、ホジキンリンパ腫、真性多血症、HIV感染、ヘルペス、リウマチ性関節炎、じんましん、全身性エリテマトーデス、進行性全身性硬化症、シェーグレン症候群、皮膚筋炎、混合性結合組織病、多発性硬化症、膠原病による皮膚疾患、内臓疾患による皮膚疾患、甲状腺中毒症、糖尿病、腎機能不全、尿毒症、血液透析、腹膜透析、鉄欠乏性貧血、胆汁うっ滞化学療法、腫瘍随伴症候群、悪性腫瘍、甲状腺機能亢進症、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、閉塞性総胆管結石症、胆管癌、胆汁うっ滞、慢性C型肝炎感染及びウイルス性肝炎の他の形態、ならびに妊娠が含まれる。
本発明のいくつかの実施形態では、神経性原因による掻痒には、腕橈骨の掻痒、錯感覚性背痛、及びヘルペス後の痒みが含まれる。
本発明のいくつかの実施形態では、心因性原因による掻痒には、強迫性障害、寄生虫妄想、物質乱用が含まれる。
治療有効量は一般に、掻痒の治療において患者への単剤または多回投与に際して有効なIL−17アンタゴニスト抗体の量を指す。
イキセキズマブ、セクキヌマブ、またはブロダルマブ等のIL−17アンタゴニスト抗体は、薬学的に許容される担体、賦形剤、または希釈剤と共に薬学的組成物として使用され得る。
イキセキズマブを含む薬学的組成物は、約80mg/mL〜約150mg/mLの範囲内の濃度である。好ましいイキセキズマブ濃度は、約68mg/mL〜約92mg/mLの範囲内である。より好ましいイキセキズマブ濃度は、約80mg/mLである。別のより好ましいイキセキズマブ濃度は、約120mg/mLである。別のより好ましいイキセキズマブ濃度は、約150mg/mLである。
イキセキズマブを含む薬学的組成物はまた、約15mM〜約25mMの範囲内の濃度でクエン酸緩衝剤を含み得る。クエン酸緩衝剤の好ましい濃度は、約15mMである。クエン酸緩衝剤の別の好ましい濃度は、約20mMである。クエン酸緩衝剤の別の好ましい濃度は、約25mMである。クエン酸緩衝剤の別の好ましい濃度は、約30mMである。クエン酸緩衝剤は、クエン酸、クエン酸三ナトリウム二水和物、及びクエン酸一水和物、またはクエン酸一水和物、二塩基性リン酸ナトリウム、及びクエン酸から作製することができる。また、クエン酸緩衝剤は、一塩基性クエン酸ナトリウム、クエン酸三ナトリウム塩、または三塩基性クエン酸ナトリウム水和物を含んで作製することができる。好ましくは、クエン酸緩衝剤は、クエン酸ナトリウムに水和物及びクエン酸から作製される。
イキセキズマブを含む薬学的組成物はまた、約200mM〜約300mMの範囲内の濃度でNaClを含み得る。好ましいNaCl濃度は、約175mM〜225mMの範囲である。好ましいNaCl濃度は、約200mMである。別の好ましいNaCl濃度は、約250mMである。別の好ましいNaCl濃度は、約300mMである。
イキセキズマブを含む薬学的組成物はまた、約0.01%〜約0.04%の範囲内の濃度でポリソルベート80またはポリソルベート20を含み得る。0.04%.好ましいポリソルベート80またはポリソルベート20の濃度は、約0.02%〜約0.04%の範囲内である。好ましいポリソルベート80またはポリソルベート20の濃度は、約0.03%である。別の好ましいポリソルベート80またはポリソルベート20の濃度は、約0.01%である。別の好ましいポリソルベート80またはポリソルベート20の濃度は、約1.2%である。1.2%.別の好ましいポリソルベート80またはポリソルベート20の濃度は、約0.04%である。
イキセキズマブを含む薬学的組成物はまた、約5.4〜約6.0のpH範囲を有し得る。好ましいpH範囲は、約5.7である。別の好ましいpH範囲は、約5.4である。別の好ましいpH範囲は、約5.7である。別の好ましいpH範囲は、約6.0である。
研究デザイン
二重盲検、多施設、無作為、用量範囲探索試験は、掻痒を有する患者におけるイキセキズマブの多回皮下投与の安全性及び有効性を評価するようにデザインされ得る。
二重盲検、多施設、無作為、用量範囲探索試験は、掻痒を有する患者におけるイキセキズマブの多回皮下投与の安全性及び有効性を評価するようにデザインされ得る。
研究患者
適格条件は、18歳以上であり、掻痒の臨床診断を有する患者であり得る。患者は、0、2、4、8、12、及び16週で、プラセボ、または10mg、25mg、75mg、もしくは150mgのイキセキズマブの皮下注射を受けるように無作為に割り当てられ得る。表1に示されるように、低用量の10mg群を始めとして、掻痒の用量依存的低減がイキセキズマブでの治療に際して明白に認められた。平均掻痒スコアは、8週及び16週で、25mg、75mg、及び150mgの用量について同様であった。
適格条件は、18歳以上であり、掻痒の臨床診断を有する患者であり得る。患者は、0、2、4、8、12、及び16週で、プラセボ、または10mg、25mg、75mg、もしくは150mgのイキセキズマブの皮下注射を受けるように無作為に割り当てられ得る。表1に示されるように、低用量の10mg群を始めとして、掻痒の用量依存的低減がイキセキズマブでの治療に際して明白に認められた。平均掻痒スコアは、8週及び16週で、25mg、75mg、及び150mgの用量について同様であった。
研究患者
適格条件は、18歳以上であり、掻痒の臨床診断を有する患者であり得る。患者は、0、2、4、8、12、及び16週で、プラセボ、または10mg、25mg、75mg、もしくは150mgのイキセキズマブの皮下注射を受けるように無作為に割り当てられ得る。表1に示されるように、低用量の10mg群を始めとして、掻痒の用量依存的低減がイキセキズマブでの治療に際して明白に認められた。平均掻痒スコアは、8週及び16週で、25mg、75mg、及び150mgの用量について同様であった。
本発明は、以下の態様を含む。
[1]
掻痒を有する患者に治療有効量のIL−17アンタゴニスト抗体を投与することを含む、掻痒の治療方法であって、前記抗体が、軽鎖及び重鎖を含み、前記軽鎖が軽鎖可変領域(LCVR)を含み、前記重鎖が重鎖可変領域(HCVR)を含み、前記LCVRが、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、前記HCVRが、HCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含み、
a.LCDR1が配列番号1のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号2のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号3のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号4のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号5のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号6のアミノ酸配列を含むか、または
b.LCDR1が配列番号11のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号12のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号13のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号14のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号15のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号16のアミノ酸配列を含むか、または
c.LCDR1が配列番号21のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号22のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号23のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号24のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号25のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号26のアミノ酸配列を含む、方法。
[2]
前記掻痒が、皮膚疾患、全身性障害、神経障害、または心因性障害に関連付けられる、[1]に記載の方法。
[3]
前記IL−17アンタゴニスト抗体が、配列番号7のLCVRアミノ酸配列及び配列番号8のHCVRアミノ酸配列、または配列番号17のLCVRアミノ酸配列及び配列番号18のHCVRアミノ酸配列、または配列番号27のLCVRアミノ酸配列及び配列番号28のHCVRアミノ酸配列を含む、[1]または[2]に記載の方法。
[4]
前記IL−17アンタゴニスト抗体が、配列番号9の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号10の重鎖アミノ酸配列、または配列番号19の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号20の重鎖アミノ酸配列、または配列番号29の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号30の重鎖アミノ酸配列を含む、[3]に記載の方法。
[5]
掻痒の治療における使用のためのIL−17アンタゴニスト抗体であって、前記IL−17アンタゴニスト抗体が、軽鎖及び重鎖を含み、前記軽鎖が軽鎖可変領域(LCVR)を含み、前記重鎖が重鎖可変領域(HCVR)を含み、前記LCVRが、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、前記HCVRが、HCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含み、
a.LCDR1が配列番号1のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号2のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号3のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号4のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号5のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号6のアミノ酸配列を含むか、または
b.LCDR1が配列番号11のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号12のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号13のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号14のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号15のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号16のアミノ酸配列を含むか、または
c.LCDR1が配列番号21のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号22のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号23のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号24のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号25のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号26のアミノ酸配列を含む、IL−17アンタゴニスト抗体。
[6]
前記掻痒が、皮膚疾患、全身性障害、神経障害、または心因性障害に関連付けられる、[5]に記載の使用のための抗体。
[7]
前記抗体が、配列番号7のLCVRアミノ酸配列及び配列番号8のHCVRアミノ酸配列、または配列番号17のLCVRアミノ酸配列及び配列番号18のHCVRアミノ酸配列、または配列番号27のLCVRアミノ酸配列及び配列番号28のHCVRアミノ酸配列を含む、[5]または[6]に記載の使用のための抗体。
[8]
抗体が、配列番号9の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号10の重鎖アミノ酸配列、または配列番号19の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号20の重鎖アミノ酸配列、または配列番号29の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号30の重鎖アミノ酸配列を含む、[7]に記載の使用のための抗体。
適格条件は、18歳以上であり、掻痒の臨床診断を有する患者であり得る。患者は、0、2、4、8、12、及び16週で、プラセボ、または10mg、25mg、75mg、もしくは150mgのイキセキズマブの皮下注射を受けるように無作為に割り当てられ得る。表1に示されるように、低用量の10mg群を始めとして、掻痒の用量依存的低減がイキセキズマブでの治療に際して明白に認められた。平均掻痒スコアは、8週及び16週で、25mg、75mg、及び150mgの用量について同様であった。
本発明は、以下の態様を含む。
[1]
掻痒を有する患者に治療有効量のIL−17アンタゴニスト抗体を投与することを含む、掻痒の治療方法であって、前記抗体が、軽鎖及び重鎖を含み、前記軽鎖が軽鎖可変領域(LCVR)を含み、前記重鎖が重鎖可変領域(HCVR)を含み、前記LCVRが、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、前記HCVRが、HCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含み、
a.LCDR1が配列番号1のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号2のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号3のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号4のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号5のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号6のアミノ酸配列を含むか、または
b.LCDR1が配列番号11のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号12のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号13のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号14のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号15のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号16のアミノ酸配列を含むか、または
c.LCDR1が配列番号21のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号22のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号23のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号24のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号25のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号26のアミノ酸配列を含む、方法。
[2]
前記掻痒が、皮膚疾患、全身性障害、神経障害、または心因性障害に関連付けられる、[1]に記載の方法。
[3]
前記IL−17アンタゴニスト抗体が、配列番号7のLCVRアミノ酸配列及び配列番号8のHCVRアミノ酸配列、または配列番号17のLCVRアミノ酸配列及び配列番号18のHCVRアミノ酸配列、または配列番号27のLCVRアミノ酸配列及び配列番号28のHCVRアミノ酸配列を含む、[1]または[2]に記載の方法。
[4]
前記IL−17アンタゴニスト抗体が、配列番号9の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号10の重鎖アミノ酸配列、または配列番号19の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号20の重鎖アミノ酸配列、または配列番号29の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号30の重鎖アミノ酸配列を含む、[3]に記載の方法。
[5]
掻痒の治療における使用のためのIL−17アンタゴニスト抗体であって、前記IL−17アンタゴニスト抗体が、軽鎖及び重鎖を含み、前記軽鎖が軽鎖可変領域(LCVR)を含み、前記重鎖が重鎖可変領域(HCVR)を含み、前記LCVRが、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、前記HCVRが、HCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含み、
a.LCDR1が配列番号1のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号2のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号3のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号4のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号5のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号6のアミノ酸配列を含むか、または
b.LCDR1が配列番号11のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号12のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号13のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号14のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号15のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号16のアミノ酸配列を含むか、または
c.LCDR1が配列番号21のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号22のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号23のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号24のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号25のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号26のアミノ酸配列を含む、IL−17アンタゴニスト抗体。
[6]
前記掻痒が、皮膚疾患、全身性障害、神経障害、または心因性障害に関連付けられる、[5]に記載の使用のための抗体。
[7]
前記抗体が、配列番号7のLCVRアミノ酸配列及び配列番号8のHCVRアミノ酸配列、または配列番号17のLCVRアミノ酸配列及び配列番号18のHCVRアミノ酸配列、または配列番号27のLCVRアミノ酸配列及び配列番号28のHCVRアミノ酸配列を含む、[5]または[6]に記載の使用のための抗体。
[8]
抗体が、配列番号9の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号10の重鎖アミノ酸配列、または配列番号19の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号20の重鎖アミノ酸配列、または配列番号29の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号30の重鎖アミノ酸配列を含む、[7]に記載の使用のための抗体。
Claims (8)
- 掻痒を有する患者に治療有効量のIL−17アンタゴニスト抗体を投与することを含む、掻痒の治療方法であって、前記抗体が、軽鎖及び重鎖を含み、前記軽鎖が軽鎖可変領域(LCVR)を含み、前記重鎖が重鎖可変領域(HCVR)を含み、前記LCVRが、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、前記HCVRが、HCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含み、
a.LCDR1が配列番号1のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号2のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号3のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号4のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号5のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号6のアミノ酸配列を含むか、または
b.LCDR1が配列番号11のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号12のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号13のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号14のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号15のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号16のアミノ酸配列を含むか、または
c.LCDR1が配列番号21のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号22のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号23のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号24のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号25のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号26のアミノ酸配列を含む、方法。 - 前記掻痒が、皮膚疾患、全身性障害、神経障害、または心因性障害に関連付けられる、請求項1に記載の方法。
- 前記IL−17アンタゴニスト抗体が、配列番号7のLCVRアミノ酸配列及び配列番号8のHCVRアミノ酸配列、または配列番号17のLCVRアミノ酸配列及び配列番号18のHCVRアミノ酸配列、または配列番号27のLCVRアミノ酸配列及び配列番号28のHCVRアミノ酸配列を含む、請求項1または2に記載の方法。
- 前記IL−17アンタゴニスト抗体が、配列番号9の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号10の重鎖アミノ酸配列、または配列番号19の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号20の重鎖アミノ酸配列、または配列番号29の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号30の重鎖アミノ酸配列を含む、請求項3に記載の方法。
- 掻痒の治療における使用のためのIL−17アンタゴニスト抗体であって、前記IL−17アンタゴニスト抗体が、軽鎖及び重鎖を含み、前記軽鎖が軽鎖可変領域(LCVR)を含み、前記重鎖が重鎖可変領域(HCVR)を含み、前記LCVRが、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、前記HCVRが、HCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含み、
a.LCDR1が配列番号1のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号2のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号3のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号4のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号5のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号6のアミノ酸配列を含むか、または
b.LCDR1が配列番号11のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号12のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号13のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号14のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号15のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号16のアミノ酸配列を含むか、または
c.LCDR1が配列番号21のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号22のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号23のアミノ酸配列を含み、かつHCDR1が配列番号24のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号25のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号26のアミノ酸配列を含む、IL−17アンタゴニスト抗体。 - 前記掻痒が、皮膚疾患、全身性障害、神経障害、または心因性障害に関連付けられる、請求項5に記載の使用のための抗体。
- 前記抗体が、配列番号7のLCVRアミノ酸配列及び配列番号8のHCVRアミノ酸配列、または配列番号17のLCVRアミノ酸配列及び配列番号18のHCVRアミノ酸配列、または配列番号27のLCVRアミノ酸配列及び配列番号28のHCVRアミノ酸配列を含む、請求項5または6に記載の使用のための抗体。
- 抗体が、配列番号9の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号10の重鎖アミノ酸配列、または配列番号19の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号20の重鎖アミノ酸配列、または配列番号29の軽鎖アミノ酸配列及び配列番号30の重鎖アミノ酸配列を含む、請求項7に記載の使用のための抗体。
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