JP2007535930A - 皮膚の炎症を予測するためのil−17発現の使用;処置方法 - Google Patents

皮膚の炎症を予測するためのil−17発現の使用;処置方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007535930A
JP2007535930A JP2007511437A JP2007511437A JP2007535930A JP 2007535930 A JP2007535930 A JP 2007535930A JP 2007511437 A JP2007511437 A JP 2007511437A JP 2007511437 A JP2007511437 A JP 2007511437A JP 2007535930 A JP2007535930 A JP 2007535930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
expression
subject
antibody
psoriasis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007511437A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007535930A5 (ja
Inventor
ロバート エー. カステレイン,
テリル ケー. マックラナハン,
エリン マーフィー,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Merck Sharp and Dohme Corp
Original Assignee
Schering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Schering Corp filed Critical Schering Corp
Publication of JP2007535930A publication Critical patent/JP2007535930A/ja
Publication of JP2007535930A5 publication Critical patent/JP2007535930A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6876Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes
    • C12Q1/6883Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for diseases caused by alterations of genetic material
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • A61P17/06Antipsoriatics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q2600/00Oligonucleotides characterized by their use
    • C12Q2600/158Expression markers

Abstract

被験体の皮膚の炎症(特に、乾癬)を発症する傾向を診断するための方法が提供される。IL−17および/またはIL−23のアンタゴニストによる処置方法もまた提供される。本発明は、被験体が炎症性の皮膚障害を発症する傾向を評価する方法を提供し、この方法は、a)この被験体から皮膚のサンプルを得る工程;およびb)このサンプル中のIL−17発現のレベルを定量化する工程を包含する。一実施形態において、IL−17発現はmRNA発現であり、そしてIL−17発現のレベルはリアルタイムPCRにより定量化される。

Description

本出願は、2004年5月3日に出願された、米国仮特許出願第60/567747号(この全体は、全ての目的のために本明細書において参考として援用される)の利益を主張する。
(発明の分野)
本発明は、皮膚の炎症障害(特に、乾癬)を発症する傾向を分析する方法に関する。IL−17A、IL−17Fおよび/またはIL−23のアンタゴニストを使用して、このような皮膚の炎症障害を予防するための処置方法もまた提供される。
(発明の背景)
皮膚は、内部環境と環境との間の重要な境界としての役割を果たし、潜在的に有害な抗原との接触を防止する。抗原/病原体の侵入(pentetration)の場合、炎症応答が、抗原を除去するために誘導される。この応答は、主にT細胞、多形核(polymophonuclear)細胞およびマクロファージからなる皮膚の浸潤を導く(例えば、非特許文献1を参照のこと)。通常、この炎症応答(病原体により誘発される)は、厳密な制御下にあり、病原体の除去したときに停止される。
特定の場合において、この炎症応答は、外部の刺激および適切な制御なしに生じ、皮膚炎(cutaneous inflammation)を導く。皮膚炎(上記の細胞の浸潤およびこれらの細胞から分泌されたサイトカインの結果)は、数種の炎症障害(例えば、瘢痕性類天疱瘡、強皮症、汗腺膿瘍、中毒性表皮壊死症、ざ瘡、骨炎、移植片対宿主病(GvHD)、壊疽性膿皮症(pyroderma gangrenosum)およびベーチェット症候群)を包含する(例えば、非特許文献2を参照のこと)。皮膚炎の最も一般的な形態は、乾癬である。
乾癬は、炎症性浸潤を伴うT細胞媒介性のケラチノサイトの過剰増殖により特徴付けられる。この疾患は、臨床上の表現型(慢性のプラーク病変、皮膚の発疹および膿疱性の病変が挙げられる)が重なり合った明確な特徴を有する(例えば、非特許文献3を参照のこと)。乾癬患者のうちの約10%が、関節炎を発症する。この疾患は、一卵性双生児において60%の一致を有する、強いが、複雑な遺伝的素因を有する。
代表的な乾癬の病変は、厚い、銀様の板状鱗屑により覆われた、詳細に規定される紅斑性(erthematous)プラークである。乾癬組織の炎症および過剰増殖は、正常な皮膚のものとは異なる、組織学的プロフィール、抗原性プロフィールおよびサイトカインプロフィールに関連する。サイトカインの中でも、以下のものが乾癬に関連する:TNFα、IL−18、IL−15、IL−12、IL−7、IFNγ、IL−17AおよびIL−23(非特許文献3を参照のこと)。IL−17Aは、乾癬の皮膚において検出され、ケラチノサイトの増殖を媒介することが公知である。
現在までに、乾癬の突発(flare−up)の予測は、病変部でない乾癬組織と病変性の乾癬組織との間のサイトカインの変化についての知識の欠如により妨害されてきた。本発明は、正常な皮膚に対する、病変部でない乾癬の皮膚におけるIL−17A発現およびIL−17F発現を比較する方法を提供し、それにより病変性の乾癬の形成の可能性を評価する能力を提供することにより、この未達成の必要性を満たす。
WilliamsおよびKupper Life Sci.(1996)58:1485〜1507 WillamsおよびGriffiths Clin.Exp.Dermatol.(2002)27:585〜590 Gudjonssonら Clin Exp.Immunol.(2004)135:1〜8
(発明の要旨)
本発明は、一部では、IL−17AおよびIL−17F(集合的に、「IL−17」)のmRNAレベルが、正常な皮膚組織または乾癬ではない皮膚組織と比較して、病変部でない乾癬の組織において比較できるほどに増大されるという発見に基づく。
本発明は、被験体が炎症性の皮膚障害を発症する傾向を評価する方法を提供し、この方法は、a)この被験体から皮膚のサンプルを得る工程;およびb)このサンプル中のIL−17発現のレベルを定量化する工程を包含する。一実施形態において、IL−17発現はmRNA発現であり、そしてIL−17発現のレベルはリアルタイムPCRにより定量化される。
本発明は、さらに、IL−17発現のレベルが、正常な皮膚よりも5倍〜20倍高い平均値であることを提供する。炎症性の皮膚障害は、皮膚炎(特に、乾癬)である。
さらなる実施形態において、皮膚のサンプルは、病変部でない乾癬の皮膚由来である。病変部でない乾癬の皮膚サンプルが、a)乾癬の家族歴を有するか、またはb)以前に乾癬の症状を呈したことがある被験体由来であることもまた包含される。さらなる実施形態において、被験体はヒトである。
本発明はまた、皮膚の炎症を予防する方法も提供し、この方法は、a)IL−17のアンタゴニスト;b)IL−23のアンタゴニスト;またはc)IL−17のアンタゴニストおよびIL−23のアンタゴニストを、皮膚の炎症を発症する傾向を示す被験体に投与する工程を包含する。一実施形態において、皮膚の炎症は皮膚炎(特に、乾癬)である。皮膚の炎症を予防する本方法において、被験体は、リアルタイムPCRにより定量化される場合、正常な皮膚サンプルと比較して、病変部でない乾癬の皮膚サンプルにおいて、少なくとも5倍高いIL−17発現の平均値を発現する。
本発明はさらに、IL−17および/またはIL−23のアンタゴニストが、a)抗体もしくはその結合フラグメント;b)siRNA;またはc)低分子インヒビターであることを提供する。さらなる実施形態において、この抗体は、a)ポリクローナル抗体;b)モノクローナル抗体;c)ヒト化抗体;d)二重特異性抗体である。
(詳細な説明)
添付の特許請求の範囲を含め、本明細書で使用される場合、単語の単数形(例えば「a」、「an」および「the」)は、文脈がその他を明確に指示しない限り、その対応する複数の言及を含む。本明細書で引用される全ての参考文献は、あたかも各々個別の刊行物、特許出願または特許が詳細かつ個別に参考として援用されることを示されたように、その同一の範囲について参考として援用される。
(I.定義)
分子の「活性」は、リガンドまたはレセプターへの分子の結合、触媒活性、遺伝子発現を刺激する能力、抗原性活性および他の分子の活性の調節などを記載または言及し得る。分子の「活性」はまた、細胞−細胞相互作用(例えば、付着)を調節または維持することにおける活性、あるいは細胞の構造(例えば、細胞膜または細胞骨格)を維持することにおける活性を言及し得る。「活性」はまた、比活性(例えば、[触媒活性]/[mgタンパク質]または[免疫学的活性]/[mgタンパク質]など)も意味し得る。
「投与」および「処置」は、動物、ヒト、実験被験体、細胞、組織、器官または生物学的液体に適用する場合、動物、ヒト、被験体、細胞、組織、器官または生物学的液体への外因性の薬学的因子、治療用因子、診断因子または組成物の接触をいう。「投与」および「処置」は、例えば、治療方法、薬物動態方法、診断方法、研究方法および実験方法を言及し得る。細胞の処理は、細胞への試薬の接触および細胞と接触する液体への試薬の接触を包含する。「投与」および「処置」はまた、試薬、診断薬、結合組成物または別の細胞による、例えば、細胞のインビトロ処理および生体外処理も意味する。処置は、例えば、混合細胞反応物においてか、または研究被験体、動物被験体またはヒト被験体への投与のために、精製された免疫細胞を使用する方法を包含する。本発明は、細胞、精製された細胞、刺激された細胞、特定の細胞が富化された細胞集団および精製された細胞による処置を意図する。さらに処置は、投与された試薬または投与された細胞が、代謝、分解または保存条件によって改変される状態を包含する。
「アミノ酸」は、天然に存在するアミノ酸および合成アミノ酸、ならびに天然に存在するアミノ酸と同様な様式で機能するアミノ酸アナログおよびアミノ酸模倣物(mimetic)をいう。天然に存在するアミノ酸は、遺伝コードによりコードされるもの(セレノメチオニンが挙げられる)、ならびにポリペプチドへの取り込み後に改変されるアミノ酸(例えば、ヒドロキシプロリン、O−ホスホセリン、O−ホスホチロシン、γ−カルボキシグルタメートおよびシスチン)である。アミノ酸アナログは、天然に存在するアミノ酸と同一の基本的な化学構造、すなわち、水素、カルボキシル基、アミノ基およびR基に結合されたα−炭素を有する化合物をいう(例えば、ホモセリン、ノルロイシン、メチオニンスルホキシド、メチオニンメチルスルホニウム)。このようなアナログは、修飾R基(例えば、ノルロイシン)または修飾ペプチドバックボーンを有するが、天然に存在するアミノ酸と同一の基本的な化学構造を保持する。アミノ酸模倣物は、アミノ酸の一般的な化学構造とは異なる構造を有するが、天然に存在するアミノ酸と同様な様式で機能する化合物をいう。アミノ酸は、本明細書において、それらの一般的に知られた3文字記号または1文字記号のいずれかによって言及され得る。
「結合組成物」は、標的に結合し得る分子、低分子、高分子、抗体、それらのフラグメントもしくはアナログ、または可溶性レセプターをいう。「結合組成物」はまた、標的に結合し得る、分子の複合体(例えば、非共有結合性の複合体)、イオン化分子、および、例えば、リン酸化、アシル化、架橋、環化または限定的な切断により修飾された共有結合性の修飾分子または非共有結合性の修飾分子も言及し得る。「結合組成物」はまた、安定化剤、賦形剤、塩、緩衝化剤、溶媒または添加剤と組み合わせた、標的に結合し得る分子も言及し得る。「結合」は、標的と結合組成物との会合として定義され得、この会合は、結合組成物が溶液中に溶解または懸濁され得る場合、結合組成物の通常のブラウン運動の低下をもたらし得る。
「二重特異性抗体」は、一般的に、共有結合性の複合体をいうが、2つの異なる抗体由来の結合フラグメント、2つの異なる抗体由来のヒト化結合フラグメントまたは2つの異なる抗体由来の結合フラグメントから得られたペプチド模倣物の非共有結合性の安定複合体を言及し得る。各結合フラグメントは、異なる標的またはエピトープ(例えば、異なるレセプター(例えば、阻害レセプターおよび活性化レセプター))を認識する。二重特異性抗体は、通常、2つの異なる抗原に対する特異的な結合を示す。
「皮膚炎」は、皮膚または真皮における免疫応答の不適切な制御をいい、炎症細胞の浸潤および種々の炎症因子(サイトカインを含む)の放出を導く。皮膚炎としては、乾癬、アトピー性皮膚炎および強皮症などが挙げられる。
活性化または阻害の終点は、以下のようにモニタリングされ得る。例えば、細胞、皮膚組織、ケラチノサイト、生理学的液体、組織、器官および動物被験体またはヒト被験体の活性化、阻害ならびに処置に対する応答は、終点までモニタリングされ得る。終点は、例えば、炎症の兆候、発癌能または細胞の脱顆粒もしくは分泌(例えば、サイトカイン、毒性酸素またはプロテアーゼの放出)の所定量または所定パーセンテージを含み得る。終点は、例えば、イオンの流動または輸送;細胞の移動;細胞の付着;細胞の増殖;転移の可能性;細胞分化;および表現型の変化(例えば、炎症、アポトーシス、形質転換、細胞周期または転移に関する遺伝子の発現における変化)の所定量を含み得る(例えば、Knight(2000)Ann.Clin.Lab.Sci.30:145〜158;HoodおよびCheresh(2002)Nature Rev.Cancer 2:91〜100;Timmeら(2003)Curr.Drug Targets 4:251〜261;RobbinsおよびItzkowitz(2002)Med.Clin.North Am.86:1467〜1495;GradyおよびMarkowitz(2002)Annu.Rev.Genomics Hum.Genet.3:101〜128;Bauerら(2001)Glia 36:235〜243;StanimirovicおよびSatoh(2000)Brain Pathol.10:113〜126を参照のこと)。
例えば、阻害の程度を試験するために、例えば、所定のタンパク質、遺伝子、細胞または生物を含むサンプルまたはアッセイは、可能性のあるアクチベーターまたはインヒビターにより処理され、インヒビターを含まないコントロールサンプルと比較される。コントロールサンプル(すなわち、アンタゴニストにより処理されない)は、100%の相対活性値に割り当てられる。コントロールに対する活性値が約90%以下、代表的には85%以下、より代表的には80%以下、最も代表的には75%以下、一般的には70%以下、より一般的には65%以下、最も一般的には60%以下、代表的には55%以下、通常では50%以下、より通常においては45%以下、最も通常においては40%以下、好ましくは35%以下、より好ましくは30%以下、なおより好ましくは25%以下、そして最も好ましくは25%以下である場合に、阻害が達成される。コントロールに対する活性値が約110%、一般的には少なくとも120%、より一般的には少なくとも140%、より一般的には少なくとも160%、しばしば少なくとも180%、より頻繁には少なくとも2倍大きい、最も頻繁には少なくとも2.5倍大きい、通常では少なくとも5倍大きい、より通常においては少なくとも10倍大きい、好ましくは少なくとも20倍大きい、より好ましくは少なくとも40倍大きい、そして最も好ましくは40倍を超えて大きい場合に、活性化が達成される。
「外因性」は、文脈に依存して、生物、細胞またはヒトの身体の外部で生成される物質をいう。「内因性」は、文脈に依存して、生物、細胞またはヒトの身体の内部で生成される物質をいう。
具体的に別を言明しない限り、本明細書で使用される「IL−17」は、IL−17Aおよび/またはIL−17Fを意味し得る。
「IL−17発現のレベル」は、ユビキチンに対して正規化されるリアルタイムPCR値を意味する。Kruskal−Wallis統計分析を、対数変換されたデータに対して実行する(メジアン法)。代表的に、病変部でない乾癬組織における計算されたIL−17mRNA発現の平均レベルは、正常な組織よりも2倍〜50倍高い。好ましくは、このレベルは、5倍〜20倍高い。
「マーカー」は、細胞、組織、器官、動物またはヒト被験体の表現型に関する。マーカーは、例えば、細胞の精製、定量化、移動、活性化、成熟または発達の間に細胞を検出するために使用され、インビトロ研究およびインビボ研究の両方のために使用され得る。活性化マーカーは、細胞の活性化に関連するマーカーである。
「単機能試薬」は、単一の型の標的に特異的に結合する、例えば、抗体、抗体の結合部位から得られた結合組成物、抗体模倣物、可溶性レセプター、操作、組み換えまたは化学修飾されたそれらの誘導体をいう。例えば、単機能試薬は、IL−17リガンドもしくはIL−23リガンドまたはIL−17レセプターもしくはIL−23レセプターに対する、1箇所以上の機能性の結合部位を含み得る。「単機能試薬」はまた、例えば、IL−17リガンドもしくはIL−23リガンドまたはIL−17レセプターもしくはIL−23レセプターに対する1箇所以上の機能性の結合部位と、別の型のレセプターに対する1箇所以上の非機能性の結合部位とを含むポリペプチド、抗体または他の試薬もいう。例えば、単機能試薬は、IL−17リガンドもしくはIL−23リガンドまたはIL−17レセプターもしくはIL−23レセプターに対する抗体結合部位とFcレセプターに特異的に結合しないように操作されたFcフラグメントとを含み得る。
「核酸」は、一本鎖形態または二本鎖形態のいずれかでの、デオキシリボヌクレオチドまたはリボヌクレオチドおよびそれらのポリマーをいう。用語「核酸」は、遺伝子、cDNA、mRNA、オリゴヌクレオチドおよびポリヌクレオチドと交換可能に使用され得る。特定の核酸配列はまた、「対立遺伝子改変体」および「スプライスバリアント」を暗に包含する。
皮膚の「状態」は、障害を包含するが、必ずしも障害とは分類されない皮膚(skincle)の状態(例えば、美容状態または正常な生理状態)もまた包含する。皮膚の障害は、皮膚の同一の遺伝系統にある細胞(例えば、ケラチノサイトになることが決まっている、皮膚のケラチノサイトの前駆体細胞)の障害を包含する。
「サンプル」は、ヒト、動物由来のサンプル、または研究サンプル(例えば、細胞、組織、器官、液体、気体、エアロゾル、スラリー、コロイドまたは凝固した物質)をいう。「サンプル」は、例えば、ヒトもしくは動物から取り出されること無く、インビボで試験されてもよいし、インビトロで試験されてもよい。サンプルは、例えば、組織学的方法により加工後に試験され得る。「サンプル」はまた、例えば、液体または組織サンプルを含む細胞あるいは液体または組織サンプルから分離された細胞もいう。「サンプル」はまた、ヒトまたは動物から新鮮に取得された細胞、組織、器官または液体、あるいは、加工または保存された細胞、組織、器官または液体も言及し得る。
低分子は、皮膚の生理および障害(例えば、皮膚炎)の処置のために提供される。「低分子」は、10kD未満、代表的には2kD未満、そして好ましくは1kD未満の分子量を有する分子と定義される。低分子としては、無機分子、有機分子、無機成分を含有する有機分子、放射性原子を含有する分子、合成分子、ペプチド模倣物および抗体模倣物が挙げられるが、これらに限定されない。治療薬として、低分子は、大型の分子よりも、より細胞に浸透性であり、分解に対し非感受性であり、そして免疫応答を引き起こしにくい可能性がある。低分子毒素が記載される(例えば、Stewartらに発行された米国特許第6,326,482号を参照のこと)。
リガンド/レセプター、抗体/抗原または他の結合の対を言及する場合、「特異的に」または「選択的に」結合するとは、タンパク質と他の生物製剤(biologics)との異種性の集団中のタンパク質の存在の決定的要因である結合反応を示す。したがって、所定の条件下で、特定のリガンドは、特定のレセプターに結合し、サンプル中に存在する他のタンパク質に有意な量で結合しない。抗体、または意図される方法の抗体の抗原結合部位から得られた結合組成物は、あらゆる他の抗体またはそれら由来の結合組成物との親和性よりも、少なくとも2倍大きい、好ましくは少なくとも10倍大きい、より好ましくは少なくとも20倍大きい、そして最も好ましくは少なくとも100倍大きい親和性もしくは結合定数で、それらの抗原、またはそれらの改変体もしくはムテインに結合する。好ましい実施形態において、抗体は、例えば、スキャッチャード分析により決定される場合、約10リットル/molより大きい親和性を有する(Munsenら(1980)Analyt.Biochem.107:220〜239)。
「処置」は、ヒト被験体、獣医学被験体または研究被験体に適用する場合、治療処置、予防的または防止的手段、研究および診断適用をいう。「処置」は、ヒト被験体、獣医学被験体もしくは研究被験体、または細胞、組織もしくは器官に適用する場合、ヒトもしくは動物被験体または細胞、組織、生理学的区画もしくは生理学的液体へのIL−17アンタゴニストもしくはIL−23アンタゴニストの接触を包含する。「細胞、組織、器官または被験体の処置」は、IL−17のアンタゴニストまたはIL−23のアンタゴニストが、それら各々のレセプターまたはこれらのレセプターを発現する細胞に接触していないことを示した状態を包含する。
治療剤の「治療有効量」は、有意義な患者の利益を示す(すなわち、処置されている状態の症状の減少、改善または予防を引き起こす)のに十分な薬学的処方物の各活性成分の量として定義される。薬学的処方物が診断剤を含む場合、「治療有効量」は、診断を容易にするシグナル、画像または他の診断パラメータを生成するのに十分な量として定義される。薬学的処方物の有効量は、因子(例えば、個体の感受性の程度、個体の年齢、性別および体重ならびに個体の特異体質の応答)にしたがって変動する(例えば、米国特許第5,888,530号を参照のこと)。
(II.一般原理)
哺乳動物の皮膚は、真皮(内側)層および上皮(外側)層からなる。表皮は、ほとんど全て、ケラチノサイト(95%)と他の細胞型(ランゲルハンス細胞およびメラノサイトが挙げられる)とからなる。表皮は、マウスにおいて迅速に成長し、7日間毎に代謝回転している。乾癬において、この代謝回転は、IL−17誘導性のケラチノサイトの過剰増殖の結果、3〜5日間に短縮される。
本発明は、正常組織または非乾癬組織と比較される場合、病変部でない乾癬組織が有意に増大されたレベルでIL−17A mRNAを発現するという発見に、部分的に基づく。ヒトの炎症性の皮膚パネルを、リアルタイム定量的PCR(TaqMan)により分析した。皮膚パネルは、正常皮膚組織、病変部でない乾癬皮膚組織および病変性の乾癬皮膚組織、ならびに病変性および非病変性アトピー性皮膚炎の皮膚サンプルを含んだ。非病変性および病変性の乾癬組織を、9〜20.75の間のPASI(乾癬面積および重症度の指数)スコアを有する患者サンプルから得た。非病変性および病変性アトピー性皮膚炎の組織を、1.85〜35.95の間のEASI(湿疹面積および重症度の指数)スコアを有する患者サンプルから得た。
PCR分析の結果を、ユビキチンに対して正規化し、Kruskal−Wallis統計分析を、対数変換したデータについて実行した(メジアン法)。表1に記載されるように、正常皮膚組織サンプルは、IL−17A mRNA発現の平均値0.42を有した一方、乾癬の非病変性組織、乾癬の病変組織、非病変性アトピー性皮膚炎の組織および病変性アトピー性皮膚炎の組織は、正常な皮膚と比較された場合、それぞれIL−17A発現の平均値5.19(12.3倍大きい)、25.7(61.2倍大きい)、0.72(1.7倍大きい)および2.1(5倍大きい)を有した(L=病変性、NL=非病変性、AD=アトピー性皮膚炎)。
Figure 2007535930
IL−17F mRNA発現を、同様に分析した。PCR分析の結果を、ユビキチンに対して正規化し、Kruskal−Wallis統計分析を、対数変換したデータについて実行した(メジアン法)。表2に記載されるように、正常皮膚組織サンプルは、IL−17F mRNA発現の平均値0.90を有した一方、乾癬の非病変性組織、乾癬の病変性組織、非病変性アトピー性皮膚炎の組織および病変性アトピー性皮膚炎の組織は、正常な皮膚と比較された場合、それぞれIL−17F発現の平均値9.39(10.43倍大きい)、55.85(62.05倍大きい)、1.39(1.54倍大きい)および4.13(4.59倍大きい)を有した(L=病変性、NL=非病変性、AD=アトピー性皮膚炎)。
Figure 2007535930
IL−17A(活性化されたげっ歯類T細胞ハイブリドーマから最初に単離された)は、最初CTLA−8と命名された(例えば、Rouvierら(1993)J.Immunol.150:5445〜5456を参照のこと)。このサイトカインは、Herpesvirus samiriのオープンリーディングフレームに対して実質的な相同性(58%)を有していた。最初の生物学的な特徴づけは、IL−17が、上皮細胞、内皮細胞および線維芽細胞からの他の炎症性サイトカインおよびケモカイン(例えば、IL−6、IL−8およびG−CSF)の産生を促進し得ることを見出した(例えば、Yaoら(1995)Immunity 3:811〜821;Kennedyら(1996)J.Interferon Cytokine Res.16:611〜617;およびFossiezら(1996)J.Exp.Med.183:2593〜2603を参照のこと)。IL−17は、種々の炎症障害および増殖障害(慢性関節リウマチ、気道の炎症、移植拒否反応(transplant rejection)、全身性硬化症、乾癬および腫瘍の増殖が挙げられる)に関連している(例えば、AggarwalおよびGurney(2002)J.Leukocyte Biology 71:1〜8を参照のこと)。
IL−17Fは、IL−17Aに対して高い配列同一性を有する。しかしながら、IL−17F(ML−1としても公知)の発現のレベルは、IL−17Aのそれと比較すると低く、IL−17Fについての発現パターンは、IL−17Aのそれとかなり異なる。RT−PCRの結果は、IL−17Fが、活性化されたCD4+ T細胞および活性化された単球により発現されることを示す(例えば、Starnesら(2001)J.Immunol.167:4137〜4140を参照のこと)。IL−17F発現およびIL−17F活性は、新脈管形成ならびに肺上皮細胞に関連している(例えば、Starnesら、上記;Kawaguchiら(2001)J.Immunol.167:4430〜4435;およびKawaguchiら(2004)J.Allergy Clin.Immunol.114:1265〜1273を参照のこと)。本発明は、病変性の乾癬および病変部でない乾癬ならびにアトピー性皮膚炎におけるIL−17Fの発現が、同一の組織におけるIL−17Aの発現を反映することを明らかにする(例えば、表1および表2を参照のこと)。それゆえ、IL−17ファミリーのメンバーのうちの一方または両方の発現レベルを使用することは、これらの2つの炎症性の皮膚障害の突発を予測することにおいて有用な情報を提供するはずである。これらのサイトカインのうちの一方または両方と拮抗することはまた、これらの障害の突発を回避するための予防的な治療を提供するはずである。
IL−23は、IL−12由来のp40サブユニットと会合する、1つの固有のサブユニットp19(IL−B30、IL−30としても公知)からなるヘテロ二量体のサイトカインである(例えば、Oppmannら(2000)Immunity 13:715〜725を参照のこと)。IL−23p19のトランスジェニック性の過剰発現は、全身性の炎症および早死の誘導に十分であることが示されたが、この影響はIFNγ非依存的であるようであった。それゆえ、IL−23が、IL−12とは無関係かつ実質的に異なる影響を有することを示唆する(例えば、Wiekowskiら(2001)J.Immunol.166:7563〜7570を参照のこと)。最近の研究は、IL−23が、IL−17の産生を導く、明確なT細胞の活性化状態を誘導するように作用し得ることを示した(Aggarwalら(2003)J.Biol.Chem.278:1910〜1914を参照のこと)。したがって、IL−17および/またはIL−23と拮抗することは、皮膚炎(特に、乾癬)の予防に有効であるはずである。
(III.結合組成物)
本発明の方法により提供される結合組成物としては、試薬(例えば、IL−17およびIL−23、可溶性レセプターならびに抗体)およびこれらの試薬をコードする核酸が挙げられる。
モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体およびヒト化抗体が調製され得る(例えば、SheperdおよびDean(編)(2000)Monoclonal Antibodies、Oxford Univ.Press、New York、NY;KontermannおよびDubel(編)(2001)Antibody Engineering、Springer−Verlag、New York;HarlowおよびLane(1988)Antibodies A Laboratory Manual、Cold Spring Harbor Laboratory Press、Cold Spring Harbor、NY、pp.139〜243;Carpenterら(2000)J.Immunol.165:6205;Heら(1998)J.Immunol.160:1029;Tangら(1999)J.Biol.Chem.274:27371〜27378;Bacaら(1997)J.Biol.Chem.272:10678〜10684;Chothiaら(1989)Nature 342:877〜883;FooteおよびWinter(1992)J.Mol.Biol.224:487〜499;Vasquezらに発行された米国特許第6,329,511号を参照のこと)。
ヒト化のための代替方法は、ファージ上に提示されるヒト抗体ライブラリまたはトランスジェニックマウスにおけるヒト抗体ライブラリを使用することである(Vaughanら(1996)Nature Biotechnol.14:309〜314;Barbas(1995)Nature Medicine 1:837〜839;Mendezら(1997)Nature Genetics 15:146〜156;HoogenboomおよびChames(2000)Immunol.Today 21:371〜377;Barbasら(2001)Phage Display:A Laboratory Manual、Cold Spring Harbor Laboratory Press、Cold Spring Harbor、New York;Kayら(1996)Phage Display of Peptides and Proteins:A Laboratory Manual、Academic Press、San Diego、CA;de Bruinら(1999)Nature Biotechnol.17:397〜399)。
一本鎖抗体およびダイアボディ(diabody)が記載される(例えば、Maleckiら(2002)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 99:213〜218;Conrathら(2001)J.Biol.Chem.276:7346〜7350;Desmyterら(2001)J.Biol.Chem.276:26285〜26290;HudsonおよびKortt(1999)J.Immunol.Methods 231:177〜189;および米国特許第4,946,778号を参照のこと)。二機能性抗体が提供される(例えば、Mackら(1995)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 92:7021〜7025;Carter(2001)J.Immunol.Methods 248:7〜15;Volkelら(2001)Protein Engineering 14:815〜823;Segalら(2001)J.Immunol.Methods 248:1〜6;Brennanら(1985)Science 229:81〜83;Rasoら(1997)J.Biol.Chem.272:27623;Morrison(1985)Science 229:1202〜1207;Trauneckerら(1991)EMBO J.10:3655〜3659;ならびに米国特許第5,932,448号、同第5,532,210号および同第6,129,914号を参照のこと)。
本発明は、IL−17とIL−23との両方、またはそれらのレセプターに特異的に結合し得る二重特異性抗体を提供する(例えば、Azzoniら(1998)J.Immunol.161:3493;Kitaら(1999)J.Immunol.162:6901;Merchantら(2000)J.Biol.Chem.74:9115;Pandeyら(2000)J.Biol.Chem.275:38633;Zhengら(2001)J.Biol Chem.276:12999;Propstら(2000)J.Immunol.165:2214;Long(1999)Ann.Rev.Immunol.17:875を参照のこと)。
抗原の精製は、抗体の生成に必ずしも必要でない。動物は、目的の抗原を保持する細胞により免疫され得る。次に、脾細胞は、免疫された動物から単離され得、そしてこの脾細胞は、骨髄腫細胞株と融合され得、ハイブリドーマを生成し得る(例えば、Meyaardら(1997)Immunity 7:283〜290;Wrightら(2000)Immunity 13:233〜242;Prestonら 上記;Kaithamanaら(1999)J.Immunol.163:5157〜5164を参照のこと)。
抗体は、通常、少なくとも約10−3MのK、より通常においては少なくとも約10−6MのK、代表的に少なくとも約10−7MのK、より代表的には少なくとも約10−8MのK、好ましくは少なくとも約10−9MのK、そしてより好ましくは少なくとも約10−10MのK、そして最も好ましくは少なくとも約10−11MのKで結合する(例えば、Prestaら(2001)Thromb.Haemost.85:379〜389;Yangら(2001)Crit.Rev.Oncol.Hematol.38:17〜23;Carnahanら(2003)Clin.Cancer Res.(Suppl.)9:3982s〜3990sを参照のこと)。
ポリペプチド、抗体および核酸は、例えば、小さな薬物分子、酵素、リポソーム、ポリエチレングリコール(PEG)または融合タンパク質抗体に結合体化され得る。抗体は診断目的またはキットの目的のために有用であり、これらとしては、例えば、色素、ラジオアイソトープ、酵素または金属(例えば、コロイド金)に連結された抗体が挙げられる(例えば、Le Doussalら(1991)J.Immunol.146:169〜175;Gibelliniら(1998)J.Immunol.160:3891〜3898;HsingおよびBishop(1999)J.Immunol.162:2804〜2811;Evertsら(2002)J.Immunol.168:883〜889を参照のこと)。
本発明はまた、アンチセンス核酸としての使用または低分子干渉(small interference)RNA(siRNA)のための結合組成物も提供する(例えば、ArenzおよびSchepers(2003)Naturwissenschaften 90:345〜359;SazaniおよびKole(2003)J.Clin.Invest.112:481〜486;Pirolloら(2003)Pharmacol.Therapeutics 99:55〜77;Wangら(2003)Antisense Nucl.Acid Drug Devel.13:169〜189;Chengら(2003) Mol.Genet.Metab.80:121〜128;KittlerおよびBuchholz(2003)Semin.Cancer Biol.13:259〜265を参照のこと)。
(IV.ポリペプチドおよび核酸の精製および改変)
意図される方法における使用のためのポリペプチド(例えば、抗原、抗体および抗体フラグメント)および核酸は、当該分野において確立された方法により精製され得る。精製は、細胞または組織の均一化、免疫沈降およびクロマトグラフィを含み得る。精製または保存の間の安定性は、例えば、抗プロテアーゼ剤、抗酸化剤、イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤ならびに溶媒(例えば、グリセロールまたはジメチルスルホキシド)によって増大され得る。
例えば、ペプチド、ポリペプチドおよび核酸の改変としては、エピトープタグ、蛍光基もしくは放射性基、単糖類もしくは多糖類、硫酸基もしくはリン酸基、C末端アミド、アセチル化N基およびエステル化N基、アシル化(例えば、脂肪酸)、分子内鎖切断されたペプチド結合ならびに脱アミド産物が挙げられる(例えば、Johnsonら(1989)J.Biol.Chem.264:14262〜14271;Youngら(2001)J.Biol.Chem.276:37161〜37165を参照のこと)。グリコシル化は、使用される組換え宿主生物の性質または生理状態に依存する(例えば、Jefferis(2001)BioPharm 14:19〜27;Mimuraら(2001)J.Biol.Chem.276:45539〜45547;Axford(1999)Biochim.Biophys.Acta 1:219〜229;Malhotraら(1995)Nature Medicine 1:237〜243を参照のこと)。
(V.治療組成物および治療方法)
薬学的組成物または無菌の組成物(IL−17またはIL−23のアンタゴニストを含む)を調製するために、試薬は、薬学的に受容可能なキャリアまたは賦形剤と混合される。治療剤、予防(profilactic)剤および診断剤の処方物は、例えば、凍結乾燥された粉末、スラリー、水溶液、ローションまたは懸濁物の形態として、生理学的に受容可能なキャリア、賦形剤または安定化剤と混合することにより調製され得る(例えば、Hardmanら(2001)Goodman and Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics、McGraw−Hill、New York、NY;Gennaro(2000)Remington:The Science and Practice of Pharmacy、Lippincott、Williams、and Wilkins、New York、NY;Avisら(編)(1993)Pharmaceutical Dosage Forms:Parenteral Medications、Marcel Dekker、NY;Liebermanら(編)(1990)Pharmaceutical Dosage Forms:Tablets、Marcel Dekker、NY;Liebermanら(編)(1990)Pharmaceutical Dosage Forms:Disperse Systems、Marcel Dekker、NY;WeinerおよびKotkoskie(2000)Excipient Toxicity and Safety、Marcel Dekker、Inc.、New York、NYを参照のこと)。
予防薬(profilactic)または治療薬のために投与レジメンを選択することは、いくつかの因子(実体の血清または組織の代謝回転速度、症状のレベル、実体の免疫抗原性および生物学的マトリクス中の標的細胞への接近のし易さが挙げられる)に依存する。好ましくは、投与レジメンは、副作用の受容可能なレベルと両立して、患者に送達される治療薬の量を最大限にする。したがって、送達される生物製剤の量は、特定の実体および処置されている状態の重症度に、部分的に依存する。抗体、サイトカインおよび低分子の適切な用量を選択する手引きが利用可能である(例えば、Wawrzynczak(1996)Antibody Therapy、Bios Scientific Pub.Ltd、Oxfordshire、UK;Kresina(編)(1991)Monoclonal Antibodies,Cytokines and Arthritis、Marcel Dekker、New York、NY;Bach(編)(1993)Monoclonal Antibodies and Peptide Therapy in Autoimmune Diseases、Marcel Dekker、New York、NY;Baertら(2003)New Engl.J.Med.348:601〜608;Milgromら(1999)New Engl.J.Med.341:1966〜1973;Slamonら(2001)New Engl.J.Med.344:783〜792; Beniaminovitzら(2000)New Engl.J.Med.342:613〜619;Ghoshら(2003)New Engl.J.Med.348:24〜32;Lipskyら(2000)New Engl.J.Med.343:1594〜1602を参照のこと)。
抗体、抗体フラグメントおよびサイトカインは、連続注入または、例えば、1日、1週間の間隔での用量もしくは週当たり1〜7回の用量により提供され得る。用量は、静脈内に、皮下に、局所に、経口に、鼻内に、直腸に、筋肉内に、脳室内にか、または吸入によって提供され得る。好ましい用量プロトコールは、顕著かつ望ましくない副作用を回避する最大用量または用量頻度を伴うものである。一週間の総用量は、一般的にはkg体重あたり少なくとも0.05μg、より一般的にはkg体重あたり少なくとも0.2μg、最も一般的にはkg体重あたり少なくとも0.5μg、代表的にはkg体重あたり少なくとも1μg、より代表的にはkg体重あたり少なくとも10μg、最も代表的にはkg体重あたり少なくとも100μg、好ましくはkg体重あたり少なくとも0.2mg、より好ましくはkg体重あたり少なくとも1.0mg、最も好ましくはkg体重あたり少なくとも2.0mg、最適にはkg体重あたり少なくとも10mg、より最適にはkg体重あたり少なくとも25mg、最も最適にはkg体重あたり少なくとも50mgである(例えば、Yangら(2003)New Engl.J.Med.349:427〜434;Heroldら(2002)New Engl.J.Med.346:1692〜1698;Liuら(1999)J.Neurol.Neurosurg.Psych.67:451〜456;Portieljiら(20003)Cancer Immunol.Immunother.52:133〜144を参照のこと)。低分子治療薬(例えば、ペプチド模倣物、天然産物または有機化学薬品)の望ましい用量は、kg体重あたりのモルに基づいて、抗体またはポリペプチドについてのものとおおよそ同じである。低分子治療薬の望ましい血漿濃度は、kg体重あたりのモルに基づいて、抗体についてのものとおおよそ同じである。
特定の患者に対する有効量は、因子(例えば、処置されている状態、患者の全般的な健康、投与方法、投与経路および投与用量ならびに副作用の重症度)に依存して変化し得る(例えば、Maynardら(1996)A Handbook of SOPs for Good Clinical Practice、Interpharm Press、Boca Raton、FL;Dent(2001)Good Laboratory and Good Clinical Practice、Urch Publ、London、UKを参照のこと)。
代表的な獣医学被験体、実験被験体または研究被験体としては、サル、イヌ、ネコ、ラット、マウス、ウサギ、モルモット、ウマおよびヒトが挙げられる。
適切な用量の決定は、例えば、処置に影響するか、または処置に影響すると予測されることが当該分野において公知であるか、またはそのように疑われるパラメータまたは因子を使用して、臨床家によりなされる。一般的に、用量は、最適用量から幾分少ない量で開始し、その後、全ての負の副作用と相対的に、望ましい効果または最適な効果が達成されるまで、少しずつの増分で増加される。重要な診断尺度としては、例えば、炎症の症状の尺度または産生された炎症性サイトカインのレベルが挙げられる。好ましくは、使用される生物製剤は、処置のために標的化される動物と同じ種に由来し、それにより試薬に対する体液性応答を最小限にする。
第二の治療剤(例えば、サイトカイン、ステロイド、化学治療剤、抗生物質または照射)との同時投与または第二の治療剤(例えば、サイトカイン、ステロイド、化学治療剤、抗生物質または照射)による処置のための方法は、当該分野において周知である(例えば、Hardmanら(編)(2001)Goodman and Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics、第10版、McGraw−Hill、New York、NY;PooleおよびPeterson(編)(2001)Pharmacotherapeutics for Advanced Practice:A Practical Approach、Lippincott、Williams&Wilkins、Phila.、PA;ChabnerおよびLongo(編)(2001)Cancer Chemotherapy and Biotherapy、Lippincott、Williams&Wilkins、Phila.、PAを参照のこと)。治療薬の有効量は、代表的には少なくとも10%、通常少なくとも20%、好ましくは少なくとも約30%、より好ましくは少なくとも40%、最も好ましくは少なくとも50%、症状を減少させる。
投与の経路は、例えば、局所塗布もしくは皮膚への塗布、静脈内経路、腹腔内経路、大脳内経路、筋肉内経路、眼内経路、動脈内経路、脳脊髄内経路、病変内経路もしくは肺経路による注射もしくは注入、または徐放性システムもしくは移植物による(例えば、Sidmanら(1983)Biopolymers 22:547〜556;Langerら(1981)J.Biomed.Mater.Res.15:167〜277;Langer(1982)Chem.Tech.12:98〜105;Epsteinら(1985)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82:3688〜3692;Hwangら(1980)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 77:4030〜4034;米国特許第6,350,466号および同第6,316,024号を参照のこと)。
(VI.キット)
提供される本発明の診断キットは、IL−17またはIL−23ならびにそれらの代謝産物および分解産物(脱アミド、限定的なタンパク分解性の切断もしくは加水分解性の切断、またはジスルフィド結合の酸化もしくは形成に起因する産物が挙げられる)の検出のための結合組成物(抗体または抗体フラグメントが挙げられる)である。代表的に、キットは、IL−17ポリペプチドもしくはIL−23ポリペプチドまたはそれらの抗原性フラグメント、それらに対する結合組成物、あるいは核酸(例えば、ストリンジェントな条件下でIL−17またはIL−23をコードする核酸にハイブリダイズし得る核酸プローブまたは核酸プライマー)のいずれかを含む区画を有する。
キットは、例えば、試薬および区画、試薬および使用のための説明書、または区画を伴う試薬および使用のための説明書を含み得る。試薬は、全長のIL−17ポリペプチドもしくはIL−23ポリペプチドまたはそれらの抗原性フラグメント、結合組成物あるいは核酸を含み得る。試験化合物(例えば、生物学的サンプルまたは化学ライブラリから取得される)の結合を決定するためのキットは、コントロール化合物、標識化合物および結合した標識化合物から遊離の標識化合物を分離するための方法を含み得る。
核酸プローブまたは核酸プライマーのストリンジェントなハイブリダイゼーションを可能にする条件が利用可能である(例えば、Freemanら(2000)Biotechniques 29:1042〜1055;de SilvaおよびWittwer(2000)J.Chromatogr.B.Biomed.Sci.Appl.741:3〜13;Long(1998)Eur.J.Histochem.42:101〜109;Musianiら(1998)Histol.Histopathol.13:243〜248;Gillespie(1990)Vet.Microbiol.24:217〜233;Giuliettiら(2001)Methods 25:386〜401;SchweitzerおよびKingsmore(2001)Curr.Opin.Biotechnol.12:21〜27;Speelら(1999)J.Histochem.Cytochem.47:281〜288;TsuruokaおよびKarube(2003)Comb.Chem.High Throughput Screen.6:225〜234;Roseら(2002)Biotechniques 33:54〜56を参照のこと)。
診断アッセイは、生物学的マトリクス(例えば、生細胞、細胞抽出物、細胞溶解物、固定された細胞、細胞培養物、体液または法医学的サンプル)とともに使用され得る。診断目的またはキットの目的のために有用な結合体化抗体としては、色素、同位体、酵素および金属に連結された抗体が挙げられる(例えば、Le Doussalら(1991)New Engl.J.Med.146:169〜175;Gibelliniら(1998)J.Immunol.160:3891〜3898;HsingおよびBishop(1999)New Engl.J.Med.162:2804〜2811;Evertsら(2002)New Engl.J.Med.168:883〜889を参照のこと)。種々のアッセイ様式(例えば、リアルタイムPCR、ラジオイムノアッセイ(RIA)、ELISAおよびラボオンチップ(lab on a chip)(米国特許第6,176,962号および同第6,517,234号))が存在する。
診断方法は、試験被験体由来のサンプルと、IL−17またはIL−23のポリペプチドまたは核酸に特異的に結合する結合組成物とを接触させる工程を包含し得る。加えて、診断方法は、結合組成物をコントロール被験体またはコントロールサンプルから得られたサンプルに接触させる工程、および試験被験体で見出される結合とコントロール被験体またはコントロールサンプルで見出される結合とを比較する工程をさらに包含し得る。「試験サンプル」は、乾癬を経験する被験体由来の皮膚サンプル(病変性および病変部でない両方)から取得され得、一方、「コントロールサンプル」は、正常な被験体由来の皮膚サンプル、または皮膚炎を経験する被験体由来の罹患していない皮膚サンプルから取得され得る。被験体は、例えば、ヒト被験体、獣医学被験体、実験被験体または農業被験体であり得る。取得されるとは、生検材料、サンプル、抽出物、または加工、精製もしくは半精製されたサンプルもしくは抽出物を包含する。
あるいは、先に定義されるように、試験皮膚サンプルおよび正常な皮膚サンプルの両方は、取得され得、標準的なmRNA抽出プロトコールに供され得る。続いてmRNAは、ssDNAに逆転写され、それから、このssDNAは、第二のDNA鎖の合成のために使用される。次に、この二本鎖DNAは、リアルタイムPCR(例えば、TaqMan)反応において使用される。データは、下記のように分析される。
(VII.使用)
本発明は、皮膚炎(瘢痕性類天疱瘡、強皮症、汗腺膿瘍、中毒性表皮壊死症、ざ瘡、骨炎、移植片対宿主病(GvHD)、壊疽性膿皮症およびベーチェット症候群が挙げられるが、これらに限定されない(例えば、WillamsおよびGriffiths(2002)上記を参照のこと)の診断または予防のための方法を提供する。皮膚炎の最も一般的な形態は、乾癬である。
本発明の広範な範囲は、以下の実施例を参照して最も良く理解される。これらの実施例は、本発明を特定の実施形態に限定するとは意図されない。
(I.一般的な方法)
動物およびヒトにおける、皮膚の炎症状態の診断、予防および処置のための方法が記載される(例えば、Ackerman(1997)Histological Diagnosis of Inflammatory Skin Disease、第2版、Lippincott、Williams、and Wilkins、New York、NY;Gallinら(1999)Inflammation:Basic Principles and Clinical Correlates、第3版、Lippincott、Williams、and Wilkins、New York、NY;Parnhamら(1991)Drugs in Inflammation(Agents and Actions Suppl.、Vol.32)、Springer Verlag、Inc.、New York、NY;Chan(編)(2003)Animal Models of Human Inflammatory Skin Diseases、CRC Press、Boca Raton、FL;KownatzkiおよびNorgauer(編)(1998)Chemokines and Skin、Birkhauser Verlag、Basel、Switzerland;Kanitakisら(編)(1999)Diagnostic Immunohistochemistry of the Skin、Lippincott、Williams、and Wilkins、New York、NYを参照のこと)。
皮膚炎の動物モデルおよび関連する方法が利用可能である。これらの方法は、皮膚移植片の使用、免疫細胞を注射された皮膚移植片、免疫細胞の皮下注射、および動物(例えば、種々の乾癬のマウスモデル(特に、異種移植(xenotransplatation)モデル))の使用を含む(例えば、Krugerら(1981)J.Clin.Invest.68:1548〜1577;Nickoloffら(1995)Am.J.Pathol.146:580〜588;およびSchoen(1999)J.Invest.Dermatol.112:405〜410を参照のこと)。
分子生物学における標準的な方法が記載される(Maniatisら(1982)Molecular Cloning、A Laboratory Manual、Cold Spring Harbor Laboratory Press、Cold Spring Harbor、NY;SambrookおよびRussell(2001)Molecular Cloning、第3版、Cold Spring Harbor Laboratory Press、Cold Spring Harbor、NY;Wu(1993)Recombinant DNA、Vol.217、Academic Press、San Diego、CA)。標準的な方法はまた、Ausbelら(2001)Current Protocols in Molecular Biology、Vols.1〜4、John Wiley and Sons,Inc.New York、NY(この文献は、細菌細胞におけるクローニングおよびDNA突然変異誘発(Vol.1)、哺乳動物細胞および酵母におけるクローニング(Vol.2)、複合糖質およびタンパク質発現(Vol.3)ならびにバイオインフォマティクス(Vol.4)を記載する)にもある。
タンパク質精製のための方法(免疫沈降、クロマトグラフィ、電気泳動、遠心分離および結晶化が挙げられる)が記載される(Coliganら(2000)Current Protocols in Protein Science、Vol.1、John Wiley and Sons,Inc.、New York)。化学分析、化学修飾、翻訳後修飾、融合タンパク質の生成、タンパク質のグリコシル化が記載される(例えば、Coliganら(2000)Current Protocols in Protein Science、Vol.2、John Wiley and Sons,Inc.、New York;Ausubelら(2001)Current Protocols in Molecular Biology、Vol.3、John Wiley and Sons,Inc.、NY、NY、pp.16.0.5〜16.22.17;Sigma−Aldrich,Co.(2001)Products for Life Science Research、St.Louis、MO;pp.45〜89;Amersham Pharmacia Biotech(2001)BioDirectory、Piscataway、N.J.、pp.384〜391を参照のこと)。ポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体の生成、精製およびフラグメント化が記載される(Coliganら(2001)Current Protcols in Immunology、Vol.1、John Wiley and Sons,Inc.、New York;HarlowおよびLane(1999)Using Antibodies、Cold Spring Harbor Laboratory Press、Cold Spring Harbor、NY;HarlowおよびLane、上記)。リガンド/レセプター相互作用を特徴付けるための標準的な技術が利用可能である(例えば、Coliganら(2001)Current Protcols in Immunology、Vol.4、John Wiley,Inc.、New Yorkを参照のこと)。
細胞培養および組織培養における標準的な技術が記載される(例えば、Freshney(2000)Culture of Animal Cells:A Manual of Basic Technique、第4版、Wiley−Liss、Hoboken、NJ;Masters(編)(2000)Animal Cell Culture:A Practical Approach、第3版、Oxford Univ.Press、Oxford、UK;Doyleら(編)(1994)Cell and Tissue Culture:Laboratory Procedures、John Wiley and Sons、NY;Melamedら(1990)Flow Cytometry and Sorting Wiley−Liss,Inc.、New York、NY;Shapiro(1988)Practical Flow Cytometry Liss、New York、NY;Robinsonら(1993)Handbook of Flow Cytometry Methods、Wiley−Liss、New York、NYを参照のこと)。
例えば、抗原性フラグメント、シグナル配列およびリーダー配列、タンパク質の折りたたみ、ならびに機能性ドメインを決定するためのソフトウェアパッケージが利用可能である。例えば、Vector NTI(登録商標)Suite(Informax,Inc.、Bethesda、MD);GCG Wisconsin Package(Accelrys,Inc.、San Diego、CA)、およびDeCypher(登録商標)(TimeLogic Corp.、Crystal Bay、Nevada);Menneら(2000)Bioinformatics 16:741〜742を参照のこと。公開配列データベースもまた、例えば、GenBankおよび他から使用した。
(II.リアルタイムPCR)
ホモジェナイズした組織サンプル(以下参照のこと)由来の全RNAを抽出し、先に記載されるように、逆転写した(例えば、Homeyら(2000)J.Immunol.164:3465〜3470を参照のこと)。相補的なDNAを、IL−17の発現について蛍光性(fluorgenic)5’−ヌクレアーゼPCRアッセイ(例えば、Hollandら(1991)Proc.Natl.Acad.Sci.88:7276〜7280を参照のこと)によって定量的に分析した。使用した特異的なプライマーは以下のものであった。
Figure 2007535930
IL−17特異的PCR産物を、40サイクルの間、ABI PRISM 7700配列検出システム(Applied Biosystems)によって連続的に測定した。値をユビキチンに対して正規化した。対数変換したデータを、Kruskal−Wallis統計分析(メジアン法)に供した。発現レベル(対数変換された)が高ければ高いほど、組織サンプル内で発現されるIL−17の量が大きくなるように、 発現レベル(対数変換された)は、組織サンプル内で発現されるIL−17の量と一致する。
(III.ヒト炎症性皮膚疾患パネル)
ヒト炎症性皮膚疾患パネルは、正常な皮膚、乾癬患者およびアトピー性皮膚炎患者由来の病変部でない皮膚および病変性の皮膚を含んだ。パネルは、35個の正常な皮膚サンプル(検死ドナーから15個、そして臨床試験設定における正常ドナーから20個、以下参照のこと)、24個の病変部でない乾癬皮膚サンプル、25個の病変性の乾癬皮膚サンプル、30個の非病変性アトピー性皮膚炎の皮膚サンプル、および30個の病変性アトピー性皮膚炎の皮膚サンプルを含んだ。各患者から、4mmのパンチ生検を2つずつ取得した。病変部でない乾癬皮膚サンプルおよび非病変性アトピー性皮膚炎の皮膚サンプルを、乾癬の病変またはアトピー性皮膚炎の病変から遠位の部位から取得した。Stanford University Dermatology Departmentでの臨床試験設定において、サンプルを取得した。Zoionから、検死ドナーの材料を取得した。この研究は、各施設の現地の倫理委員会によって認可された。
全ての病変部でない患者サンプルおよび病変性の患者サンプルを、PASI(乾癬面積および重症度の指数)スコアまたはEASI(湿疹面積および重症度の指数)スコアのいずれかによって等級付けた。乾癬患者については、PASIスコアは、9〜20.75の範囲内であった。アトピー性皮膚炎患者については、EASIスコアは、1.85〜35.95の範囲内であった。これらのスコアは、患者の身体を覆う疾患の程度および重症度を反映した。
(IV.細胞培養、組織学および皮膚移植のための方法)
代替的に、細胞株が使用され得る。細胞株は、10%ウシ胎児血清(FBS)を補充したダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)(GIBCO BRL、Grand Island、NY)中で培養される。ヒトケラチノサイトは、新生児のヒト包皮から取得され得、ケラチノサイトSFM(GIBCO BRL;RheinwaldおよびGreen Cell 6:317〜330)中で培養される。皮膚を、軟骨板にそって穏やかに引き剥がすことにより分離し、リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)中の0.5%トリプシン(GIBCO BRL)上に37℃で45分間、浮かべる。表皮シートは、真皮から剥がされ、10%ウシ胎児血清(FBS)を含有するPBS中の0.05%DNAase(Sigma、St.Louis、MO)に再懸濁する。単一の細胞懸濁物は、シリンジを勢いよく通過させることにより取得される。逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)分析のために、細胞はケラチノサイトSFM中で培養され、RNAは標準的な方法論により単離される。
フローサイトメトリのために、新鮮に単離された表皮細胞は、冷リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)により一回洗浄され、4×10個の細胞が、4℃で30分間、任意の適切に標識された抗体試薬により染色される。細胞は、冷PBSによって2回洗浄され、Becton Dickenson FACScan(登録商標)フローサイトメーター(flow cytometer)(San Jose、CA)によるフローサイトメトリによって分析される。
当業者にとって明らかなように、本発明の多くの改変およびバリエーションが、特定の状況、材料、組成物、プロセス、プロセスの工程または工程に適合させるためになされ得、本発明の目的、意図および範囲を保護し得る。全てのこのような改変は、本発明の意図および範囲から逸脱することなしに、本明細書に添付の特許請求の範囲内であることが意図される。本明細書に記載された特定の実施形態は、例示のみのために提供され、本発明は、添付の特許請求の文言、加えて、このような特許請求が権利を与えられる等価物の完全な範囲によって限定されるべきである。そして本発明は、例示のために本明細書に提示された特定の実施形態により限定されるべきではない。

Claims (15)

  1. 被験体が炎症性の皮膚障害を発症する傾向を評価する方法であって、該方法は、
    a)該被験体から皮膚のサンプルを得る工程;および
    b)該サンプルのIL−17発現のレベルを定量化する工程
    を包含する方法。
  2. 前記IL−17発現がmRNA発現である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記IL−17発現のレベルが、リアルタイムPCRにより定量化される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記IL−17発現のレベルが、正常な皮膚よりも5倍〜20倍高い平均値である、請求項3に記載の方法。
  5. 前記炎症性の皮膚障害が、皮膚炎である、請求項1に記載の方法。
  6. 前記皮膚炎が、乾癬である、請求項4に記載の方法。
  7. 前記皮膚のサンプルが、病変部でない乾癬の皮膚由来である、請求項1に記載の方法。
  8. 前記被験体が、
    a)乾癬の家族歴を有するか;または
    b)以前に乾癬の症状を呈したことがある、
    、請求項1に記載の方法。
  9. 前記被験体が、ヒトである、請求項1に記載の方法。
  10. 皮膚の炎症を予防する方法であって、該方法は、皮膚の炎症を発症する傾向を示す被験体に、
    a)IL−17のアンタゴニスト;
    b)IL−23のアンタゴニスト;または
    c)IL−17のアンタゴニストおよびIL−23のアンタゴニスト、
    を投与する工程を包含する、方法。
  11. 前記皮膚の炎症が、皮膚炎である、請求項10に記載の方法。
  12. 前記皮膚炎が、乾癬である、請求項11に記載の方法。
  13. リアルタイムPCRにより定量化される場合、前記被験体が、正常な皮膚サンプルと比較して、病変部でない乾癬の皮膚サンプルにおいて、少なくとも5倍高いIL−17発現の平均値を発現する、請求項10に記載の方法。
  14. 前記IL−17のアンタゴニストおよび/または前記IL−23のアンタゴニストが、
    a)抗体またはその結合フラグメント;
    b)siRNA;または
    c)低分子インヒビター、
    である、請求項10に記載の方法。
  15. 前記抗体が、
    a)ポリクローナル抗体;
    b)モノクローナル抗体;
    c)ヒト化抗体;
    d)二重特異性抗体、
    である、請求項14に記載の方法。
JP2007511437A 2004-05-03 2005-05-02 皮膚の炎症を予測するためのil−17発現の使用;処置方法 Pending JP2007535930A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US56774704P 2004-05-03 2004-05-03
PCT/US2005/014720 WO2005108616A1 (en) 2004-05-03 2005-05-02 Use of il-17 expression to predict skin inflammation; methods of treatment

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007535930A true JP2007535930A (ja) 2007-12-13
JP2007535930A5 JP2007535930A5 (ja) 2008-06-19

Family

ID=34967584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007511437A Pending JP2007535930A (ja) 2004-05-03 2005-05-02 皮膚の炎症を予測するためのil−17発現の使用;処置方法

Country Status (11)

Country Link
US (2) US7501247B2 (ja)
EP (1) EP1761643A1 (ja)
JP (1) JP2007535930A (ja)
CN (1) CN1993480A (ja)
AU (1) AU2005241020B2 (ja)
BR (1) BRPI0510617A (ja)
CA (1) CA2565566A1 (ja)
MX (1) MXPA06012754A (ja)
NO (1) NO20065560L (ja)
WO (1) WO2005108616A1 (ja)
ZA (1) ZA200609140B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012524067A (ja) * 2009-04-15 2012-10-11 ノースウェスタン ユニバーシティ オリゴヌクレオチド機能化ナノ粒子の送達
JP2021523735A (ja) * 2018-05-09 2021-09-09 ダームテック,インク. 自己免疫疾患における新規な遺伝子分類とその使用

Families Citing this family (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7422743B2 (en) * 2000-05-10 2008-09-09 Schering Corporation Mammalian receptor protein DCRS5;methods of treatment
US20070160576A1 (en) * 2001-06-05 2007-07-12 Genentech, Inc. IL-17A/F heterologous polypeptides and therapeutic uses thereof
EP1576011B1 (en) 2002-10-30 2009-08-12 Genentech, Inc. Inhibition of il-17 production
WO2004101750A2 (en) * 2003-05-09 2004-11-25 Centocor, Inc. IL-23p40 SPECIFIC IMMUNOGLOBULIN DERIVED PROTEINS, COMPOSITIONS, METHODS AND USES
EP1761643A1 (en) * 2004-05-03 2007-03-14 Schering Corporation Use of il-17 expression to predict skin inflammation; methods of treatment
GB0417487D0 (en) 2004-08-05 2004-09-08 Novartis Ag Organic compound
AR051444A1 (es) * 2004-09-24 2007-01-17 Centocor Inc Proteinas derivadas de inmunoglobulina especifica de il-23p40, composiciones, epitopos, metodos y usos
US10080779B2 (en) 2004-12-15 2018-09-25 Universite D'angers Method for increasing the expression of anti-microbial peptides by keratinocytes comprising administering a composition comprising IL-17, TNF-alpha and OSM
EP1671642A1 (en) * 2004-12-15 2006-06-21 Universite D'angers Compositions comprising (ant)agonists of oncostatin M (OSM), IL-31 and IFN-gamma for modulating keratinocyte migration and functions via a receptor containing OSMRbeta as a subunit, and applications thereof.
AU2006214384A1 (en) * 2005-02-14 2006-08-24 University Of Pittsburgh Of The Commonwealth System Of Higher Education Use of IL-17F in diagnosis and therapy of airway inflammation
PL1896073T3 (pl) * 2005-06-30 2013-08-30 Janssen Biotech Inc Przeciwciała anty-IL-23, kompozycje, sposoby i zastosowania
EP1933869B1 (en) * 2005-09-01 2009-10-14 Schering Corporation Use of il-23 and il-17 antagonists to treat autoimmune ocular inflammatory disease
RS53685B1 (en) * 2005-12-29 2015-04-30 Janssen Biotech Inc. HUMAN ANTI-IL-23 ANTIBODIES, COMPOSITIONS, METHODS AND APPLICATIONS
US7910703B2 (en) 2006-03-10 2011-03-22 Zymogenetics, Inc. Antagonists to IL-17A, IL-17F, and IL-23P19 and methods of use
WO2007147019A2 (en) 2006-06-13 2007-12-21 Zymogenetics, Inc. Il-17 and il-23 antagonists and methods of using the same
AU2007261019A1 (en) * 2006-06-19 2007-12-27 Wyeth Methods of modulating IL-22 and IL-17
WO2008021156A2 (en) 2006-08-11 2008-02-21 Schering Corporation Antibodies to il-17a
NZ579297A (en) * 2007-02-28 2012-03-30 Schering Corp Combination therapy comprising an il-23 antagonist and a cytokine antagonist for treatment of immune disorders
EP2150564A2 (en) * 2007-04-27 2010-02-10 ZymoGenetics, Inc. Antagonists to il-17a, il-17f, and il-23p19 and methods of use
WO2009082624A2 (en) * 2007-12-10 2009-07-02 Zymogenetics, Inc. Antagonists of il-17a, il-17f, and il-23 and methods of using the same
BRPI0908312A2 (pt) 2008-05-05 2015-08-18 Novimmune Sa '' anticorpo monoclonal totalmente humano isolado, composição farmacêutica, método de alívio de um sintoma de uma indicação clínica e método de alívio de um sintoma de uma doença autoimune, distúrbio inflamatório ou distúrbio da proliferação celular''
EP2294216A4 (en) 2008-05-14 2011-11-23 Dermtech Int DIAGNOSIS OF MELANOMA AND SOLAR LENTIGO BY ANALYSIS OF NUCLEIC ACIDS
US20100233270A1 (en) 2009-01-08 2010-09-16 Northwestern University Delivery of Oligonucleotide-Functionalized Nanoparticles
KR101811886B1 (ko) 2009-05-05 2017-12-22 노비뮨 에스 에이 항―il―17f 항체 및 이의 사용 방법
JO3244B1 (ar) 2009-10-26 2018-03-08 Amgen Inc بروتينات ربط مستضادات il – 23 البشرية
ES2728115T3 (es) 2009-10-30 2019-10-22 Janssen Biotech Inc Antagonistas de IL-17A
LT2635601T (lt) 2010-11-04 2016-10-10 Boehringer Ingelheim International Gmbh Antikūnai prieš il-23
EP2723889B1 (en) * 2011-06-27 2019-11-06 Galderma Research & Development New th17 differentiation markers for acne and uses thereof
US9284283B2 (en) 2012-02-02 2016-03-15 Ensemble Therapeutics Corporation Macrocyclic compounds for modulating IL-17
JP6293120B2 (ja) 2012-05-03 2018-03-14 ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 抗IL−23p19抗体
EP3456741B1 (en) 2012-05-22 2020-12-16 Bristol-Myers Squibb Company Il-17a/f il-23 bispecific antibodies and their uses
JP2017524359A (ja) 2014-07-24 2017-08-31 ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング Il−23a関連疾患の処置に有用なバイオマーカー
MY192824A (en) 2014-09-03 2022-09-12 Boehringer Ingelheim Int Compound targeting il-23a and tnf-alpha and uses thereof
EA201792527A1 (ru) * 2015-07-16 2018-06-29 Эли Лилли Энд Компани Лечение зуда
RU2680011C2 (ru) 2016-04-29 2019-02-14 Закрытое Акционерное Общество "Биокад" Триспецифические антитела против il-17a, il-17f и другой провоспалительной молекулы
CA3023451A1 (en) 2016-05-06 2017-11-09 Exicure, Inc. Liposomal spherical nucleic acid (sna) constructs presenting antisense oligonucleotides (aso) for specific knockdown of interleukin 17 receptor mrna
US11433131B2 (en) 2017-05-11 2022-09-06 Northwestern University Adoptive cell therapy using spherical nucleic acids (SNAs)
US11548941B2 (en) 2018-11-20 2023-01-10 Janssen Biotech, Inc. Safe and effective method of treating psoriasis with anti-IL-23 specific antibody
US11780911B2 (en) 2019-05-23 2023-10-10 Janssen Biotech, Inc. Method of treating inflammatory bowel disease with a combination therapy of antibodies to IL-23 and TNF alpha

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000055204A1 (en) * 1999-03-16 2000-09-21 Human Genome Sciences, Inc. Interleukin 17 receptor-like protein
JP2002515246A (ja) * 1998-05-15 2002-05-28 ジェネンテック・インコーポレーテッド Il−17相同的ポリペプチドとその治療用途
WO2002078729A1 (en) * 2001-03-29 2002-10-10 Celltech R & D, Inc. Compositions and methods for diagnosing or treating psoriasis
WO2002102411A2 (en) * 2001-01-25 2002-12-27 Zymogenetics, Inc. Method for treating psoriasis by using an il-17d antagonist
JP2003527104A (ja) * 1999-12-23 2003-09-16 ジェネンテック・インコーポレーテッド Il−17相同的ポリペプチドとその治療上の用途

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030083231A1 (en) * 1998-11-24 2003-05-01 Ahlem Clarence N. Blood cell deficiency treatment method
US6914128B1 (en) * 1999-03-25 2005-07-05 Abbott Gmbh & Co. Kg Human antibodies that bind human IL-12 and methods for producing
US7090847B1 (en) 1999-09-09 2006-08-15 Schering Corporation Mammalian cytokines; related reagents and methods
ATE444361T1 (de) * 1999-12-23 2009-10-15 Genentech Inc Il-17 und il-17r homologe polypeptide und deren therapeutische verwendungen
MXPA02011081A (es) * 2000-05-10 2003-03-10 Schering Corp Proteinas de subunidad de receptor de citocina de mamifero, reactivos y metodos relacionados.
EP1576011B1 (en) * 2002-10-30 2009-08-12 Genentech, Inc. Inhibition of il-17 production
AU2003303384A1 (en) * 2002-12-23 2004-07-22 Schering Corporation Uses of mammalian cytokine; related reagents
WO2004060291A2 (en) * 2002-12-31 2004-07-22 Schering Corporation Uses of mammalian cytokine; related reagents
WO2004101750A2 (en) * 2003-05-09 2004-11-25 Centocor, Inc. IL-23p40 SPECIFIC IMMUNOGLOBULIN DERIVED PROTEINS, COMPOSITIONS, METHODS AND USES
DK1641822T3 (da) 2003-07-08 2013-07-22 Genentech Inc Heterologe il-17-a/f-polypeptider og terapeutiske anvendelser deraf.
US7501427B2 (en) * 2003-08-14 2009-03-10 Array Biopharma, Inc. Quinazoline analogs as receptor tyrosine kinase inhibitors
US7183057B2 (en) 2004-03-31 2007-02-27 Dermtech International Tape stripping methods for analysis of skin disease and pathological skin state
EP1761643A1 (en) * 2004-05-03 2007-03-14 Schering Corporation Use of il-17 expression to predict skin inflammation; methods of treatment
US20050287593A1 (en) * 2004-05-03 2005-12-29 Schering Corporation Use of cytokine expression to predict skin inflammation; methods of treatment

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002515246A (ja) * 1998-05-15 2002-05-28 ジェネンテック・インコーポレーテッド Il−17相同的ポリペプチドとその治療用途
WO2000055204A1 (en) * 1999-03-16 2000-09-21 Human Genome Sciences, Inc. Interleukin 17 receptor-like protein
JP2003527104A (ja) * 1999-12-23 2003-09-16 ジェネンテック・インコーポレーテッド Il−17相同的ポリペプチドとその治療上の用途
WO2002102411A2 (en) * 2001-01-25 2002-12-27 Zymogenetics, Inc. Method for treating psoriasis by using an il-17d antagonist
WO2002078729A1 (en) * 2001-03-29 2002-10-10 Celltech R & D, Inc. Compositions and methods for diagnosing or treating psoriasis

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012524067A (ja) * 2009-04-15 2012-10-11 ノースウェスタン ユニバーシティ オリゴヌクレオチド機能化ナノ粒子の送達
JP2021523735A (ja) * 2018-05-09 2021-09-09 ダームテック,インク. 自己免疫疾患における新規な遺伝子分類とその使用
JP7431812B2 (ja) 2018-05-09 2024-02-15 ダームテック,インク. 自己免疫疾患における新規な遺伝子分類とその使用

Also Published As

Publication number Publication date
US20050244874A1 (en) 2005-11-03
EP1761643A1 (en) 2007-03-14
NO20065560L (no) 2006-12-01
AU2005241020A1 (en) 2005-11-17
US7501247B2 (en) 2009-03-10
CA2565566A1 (en) 2005-11-17
WO2005108616A1 (en) 2005-11-17
BRPI0510617A (pt) 2007-10-30
AU2005241020B2 (en) 2008-07-10
MXPA06012754A (es) 2007-02-19
US20090028860A1 (en) 2009-01-29
ZA200609140B (en) 2007-11-28
US7776540B2 (en) 2010-08-17
CN1993480A (zh) 2007-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7501247B2 (en) Method of treating skin inflammation
US8178095B2 (en) Method of treating skin inflammation
Li et al. Delayed microglial depletion after spinal cord injury reduces chronic inflammation and neurodegeneration in the brain and improves neurological recovery in male mice
Vandeghinste et al. Neutralization of IL-17C reduces skin inflammation in mouse models of psoriasis and atopic dermatitis
Choy et al. Comparative transcriptomic analyses of atopic dermatitis and psoriasis reveal shared neutrophilic inflammation
Gittler et al. Progressive activation of TH2/TH22 cytokines and selective epidermal proteins characterizes acute and chronic atopic dermatitis
Visvanathan et al. Psoriatic skin molecular and histopathologic profiles after treatment with risankizumab versus ustekinumab
CN107099581B (zh) 预测、诊断和治疗特发性肺纤维化的方法
Wong et al. Sequential expression of transforming growth factors α and β1 by eosinophils during cutaneous wound healing in the hamster
US20020111290A1 (en) Uses of mammalian genes and related reagents
Padoan et al. Real time RT-PCR analysis of inflammatory mediator expression in recurrent airway obstruction-affected horses
McColl et al. TLR7-mediated skin inflammation remotely triggers chemokine expression and leukocyte accumulation in the brain
Pulichino et al. Identification of transforming growth factor β1–driven genetic programs of acute lung fibrosis
Martino et al. Tumor necrosis factor α and its receptors in relapsing-remitting multiple sclerosis
Ugurel et al. Enhanced NLRP3 and DEFA1B expression during the active stage of parenchymal neuro-Behçet's disease
US20080226631A1 (en) Methods of modulating cytokine activity; related reagents
Sasaki-Iwaoka et al. AS2762900-00, a potent anti-human IL-23 receptor monoclonal antibody, prevents epidermal hyperplasia in a psoriatic human skin xenograft model
WO2018207182A1 (en) Biomarker for anti-tnf therapy in retinal diseases
Hong Act1-Mediated RNA Metabolism in IL-17-Driven Inflammatory Diseases
Chaudhry Investigation of systemic inflammation in aneurysmal subarachnoid hemorrhage (aSAH) and its impact on post-aSAH complications
WO2023285362A1 (en) Use of il-36 inhibitors for the treatment of netherton syndrome
Belperio et al. IL-13 Is Pivotal in the Fibro-Obliterative

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080425

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110113

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110412

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110509

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110905