JP2018520650A5

JP2018520650A5 -

Info

Publication number: JP2018520650A5
Application number: JP2017560535A
Authority: JP
Filing date: 2016-05-20
Publication date: 2019-06-20

Claims

第１のＴ細胞標的に特異的に結合することのできる、Ｂ１と呼称される第１の結合ドメインと、第２のＴ細胞標的に特異的に結合することのできる、Ｂ２と呼称される第２の結合ドメインと、を含み、前記第１及び第２のＴ細胞標的が、異なる標的である、二重特異性ポリペプチド。
前記ポリペプチドが、二重特異性抗体である、請求項１に記載のポリペプチド。
（ａ）Ｂ１が、ＩｇＧ１抗体を含むかもしくはそれから成り、Ｂ２が、非免疫グロブリンポリペプチドを含むかもしくはそれから成るか、またはその逆であるか、
（ｂ）Ｂ１が、ＩｇＧ１抗体を含むかもしくはそれから成り、Ｂ２が、ｓｃＦｖを含むかもしくはそれから成るか、またはその逆であるか、あるいは、
（ｃ）Ｂ１が、少なくとも１つのｓｃＦｖを含むかもしくはそれから成り、Ｂ２が、少なくとも１つのｓｃＦｖを含むかもしくはそれから成る、請求項１または２に記載のポリペプチド。
ヒトＦｃ領域または前記領域の変異形を含み、前記領域が、ＩｇＧ１、ＩｇＧ２、ＩｇＧ３、またはＩｇＧ４領域、好ましくはＩｇＧ１またはＩｇＧ４領域である、請求項１〜３のいずれか１項に記載のポリペプチド。
前記第１のＴ細胞標的及び／または前記第２のＴ細胞標的が、
（ａ）Ｔ細胞の表面上で発現する、
（ｂ）チェックポイント分子である、
（ｃ）刺激性チェックポイント分子である、
（ｄ）阻害性チェックポイント分子である、
（ｅ）ＴＮＦＲスーパーファミリーメンバーである、
（ｆ）ＯＸ４０、ＣＴＬＡ−４、ＣＤ１３７、ＣＤ２７、ＧＩＴＲ、及びＣＤ２８から成る群から選択される、
（ｇ）ＯＸ４０、ＣＴＬＡ−４、及びＣＤ１３７から成る群から選択される、
請求項１〜４のいずれか１項に記載のポリペプチド。
前記ポリペプチドが、抗体依存性細胞傷害（ＡＤＣＣ）、抗体依存性細胞食作用（ＡＤＣＰ）、補体依存性細胞傷害（ＣＤＣ）、及び／またはアポトーシスを誘導することができる、ならびに／あるいは腫瘍免疫を誘導することができる、請求項１〜５のいずれか１項に記載のポリペプチド。
（ａ）Ｂ１が、ＣＤ１３７に対して特異的であり、Ｂ２が、ＣＴＬＡ−４に対して特異的である、
（ｂ）Ｂ１が、ＯＸ４０に対して特異的であり、Ｂ２が、ＣＴＬＡ−４に対して特異的である、
（ｃ）Ｂ１が、ＯＸ４０に対して特異的であり、Ｂ２が、ＣＤ１３７に対して特異的である、
請求項１〜６のいずれか１項に記載のポリペプチドであって、ＣＤ１３７、ＣＴＬＡ−４及びＯＸ４０に特異的なポリペプチドが明細書中に列記された配列を含む、ポリペプチド。
Ｂ２が、ＣＴＬＡ−４に対して特異的なポリペプチド結合ドメインであり、前記ポリペプチド結合ドメインが、
ｉ）配列番号３のアミノ酸配列、もしくは、
ｉｉ）配列番号３のアミノ酸配列と比較したときに少なくとも１個のアミノ酸が変更されているアミノ酸配列を含むか、またはそれから成るが、ただし、前記結合ドメインが、野生型ヒトＣＤ８６よりも高い親和性でヒトＣＴＬＡ−４に結合することを条件とする、請求項１〜７のいずれか１項にに記載のポリペプチド。
Ｂ１が、表Ａ（１）もしくは表Ｉ（１）に示されるＶＨ配列の３つ全ての重鎖ＣＤＲ配列、及び／もしくは表Ａ（２）もしくは表Ｉ（２）に示されるＶＬ配列の３つ全ての軽鎖ＣＤＲ配列を含むか、または、Ｂ１が、表Ｂもしくは表Ｈに示される重鎖ＶＨ配列及び／もしくは軽鎖ＶＬ配列を含む、請求項１〜８のいずれか１項に記載のポリペプチド。
請求項１〜９のいずれか１項に記載の二重特異性ポリペプチドを個体に投与することを含む、個体の疾患もしくは病態を治療または防止する方法における医薬の製造のための、請求項１〜９のいずれか１項に記載の二重特異性ポリペプチドの使用。
前記疾患もしくは病態ががんであり、場合により、前記個体がヒトである、請求項１０に記載の使用。
前記方法が、前記二重特異性抗体を全身投与すること、または腫瘍部位もしくは腫瘍排出リンパ節などに局所投与することを含む、請求項１１に記載の使用。
前記がんが、前立腺がん、乳がん、結腸直腸がん、膵がん、卵巣がん、肺がん、子宮頸がん、横紋筋肉腫、神経芽細胞腫、多発性骨髄腫、白血病、急性リンパ性白血病、黒色腫、膀胱がん、胃がん、頭頸部がん、肝臓がん、皮膚がん、リンパ腫、または神経膠芽腫である、請求項１１または１２に記載の使用。
請求項１〜９のいずれか１項に記載の二重特異性ポリペプチドの少なくとも１つのポリペプチド鎖をコードする、ポリヌクレオチド。
請求項１〜９のいずれか１項に記載の二重特異性ポリペプチドと、少なくとも１つの薬学的に許容される希釈剤または担体と、を含む、組成物。
追加の治療部分と共役した、請求項１〜９のいずれか１項に記載のポリペプチド。
記載及び図を参照して本明細書に記載される、ＣＤ１３７に対して特異的な抗体。
記載及び図を参照して本明細書に実質的に記載される、二重特異性ポリペプチド、ポリヌクレオチド、組成物又は二重特異性ポリペプチドの使用。