JP2018518567A5 - - Google Patents

Description

この組成物は、任意の相溶化剤及び添加剤を用いてまたは用いずに、過酸化物との以下の架橋反応速度を有する。
（１）押出条件における耐スコーチ性の尺度：１４０℃におけるｔｓ１（トルクの１ｌｂ−ｉｎの増加時間）が、≧３０分、好ましくは≧３５分、最も好ましくは≧４０分、
（２）連続加硫ステップにおける架橋性の尺度：ＭＨ（１８２℃での最大トルク）−ＭＬ（１８２℃での最小トルク）が、≧０．７ｌｂ−ｉｎ、好ましくは≧１．３ｌｂ−ｉｎ、最も好ましくは≧１．８ｌｂ−ｉｎ。

組成物は、任意の相溶化剤及び添加剤を用いてまたは用いずに、架橋後に以下の特性を有する。
（１）ゲル含有量が、≧４０％、好ましくは≧５０％、最も好ましくは≧６０％、
（２）曲げ弾性率、２％セカント（ＭＰａ）が、（≦）２２０以下、好ましくは≦２００、最も好ましくは≦１８０、
（３）ホットクリープ（２００℃）が、≦１７５％、好ましくは≦１２５％、最も好ましくは≦１００％、
（４）１３０℃、６０Ｈｚでの誘電正接（ＤＦ）が、≦５％、好ましくは≦２％、最も好ましくは≦１％、ならびに
（５）ＡＣ破壊強度（エージングしていない及びエージングした）が、≧２８ｋＶ／ｍｍ、好ましくは≧２９ｋＶ／ｍｍ、最も好ましくは≧３０ｋＶ／ｍｍ。

特性
組成物の特性を以下の表に示す。実施例１〜７は、１００ｒａｄ秒^−１及び１２０℃または１３５℃でのせん断粘度≦１６００Ｐａ・ｓ（押出加工性のため）ならびに１４０℃におけるｔｓ１≧３０分（押出中の予備成熟架橋に対する耐性のため）と組み合わせた、それぞれの比較例よりもより高い、１のヘンキーひずみでの伸張粘度（押出条件における耐タレ性を高めるため）を示す。１００ｒａｄ秒^−１ （１２０℃または１３５℃）でのせん断粘度≦１６００Ｐａ・ｓを維持するためのポリプロピレンの最大許容充填量は、１３重量％（すなわち、１４重量％未満）である。さらに、組成物中のポリプロピレンがわずか１重量％であっても、（曲げ弾性率及び／または溶融せん断粘度の増大を最小限に抑えながら）溶融伸長粘度を有意に高めることができた。