JP2018505817A - 自動二輪車用のポジションライト構造 - Google Patents
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Abstract
自動二輪車のポジションライト構造であって、中央上部位置にポジションライトを取り付けるフロントカバーを備える。フロントカバーは、ポジションライトの周辺の窪み部と、ポジションライトを取り付ける上方突出部とを備える。ポジションライトは、鉛直方向において、ヘッドライトユニットの下で、フロントカバーの下部であってその外側に配置した一対のウィンカーライトの上に位置する。窪み部は、前方から後方への方向に沿って徐々に幅が大きくなり、上方突出部の幅は前方から後方への方向に沿って狭くなる。上方突出部は、フロントカバーの上部において下方に凹んだ下部突出部と、下部突出部の後端から上方に突き出た上部突出部とを備え、ポジションライトは、上部突出部に取り付ける。【選択図】図3
Description
本開示は一般に、自動二輪車又は自動二輪車等のその他の鞍型又は鞍乗り型の車両のフロントカバーによって担持されるポジションライトの構造に関する。フロントカバーは、中央上部位置に取り付けたポジションライトを備え、上方突出部によってポジションライトを担持する。上方突出部の側部周辺には窪み部が延在し、走行風はポジションライトの周囲に向かい且つ加速される。
自動二輪車は、法律に従った位置標示のためのポジションライトを前部に配置している。特許5534677によれば、図1及び図3に示すように、自動二輪車(1)のフロントカバー(12)の前方中央下部に配置したポジションライト(18)を有する自動二輪車(1)が開示される。このポジションライト(18)は、中央部に配置され、光源カバー(38)に覆われたポジションライトバルブ(37)と、ポジションライトバルブ(37)から左右に離間するよう広く突き出たレンズ延長部(43)とを備え、このレンズ延長部(43)によって散乱した光によって自動二輪車(1)の前方から視認可能な位置標示照明が得られる。
上述の従来技術において、ポジションライトは、フロントカバーの中央下部に配置され、ポジションライトのレンズ延長部は、ポジションライトバルブから離間する左右方向に広く延在する特別に設計された構造物である。このようなポジションライトによれば視覚的に際立ったポジションライトのパターンが得られるが、部品の数やコストが増す大型で複雑な構造であり、製造費用が高くなる。更に、この構造は、非常に特別なものであって、別の自動二輪車に共通して使用するよう適応させるのが困難である。
加えて、レンズ延長部によって散乱する光はポジションライトバルブから間接的に出た光なので、有用な位置標示照明の強度と均一性とを確保するためには、ポジションライトバルブを高出力レベルで動作させねばならず、消費電力がより多くなってしまう。
ポジションライト構造の設計と自動二輪車上での鉛直方向の位置とによって被視認性が増し、構造的には単純で小型であり、幾つかの又は多くの種類の自動二輪車のモデルに容易に応用可能であって標準的な設計において広く利用可能であり、従来のポジションライトと較べると適度な出力を使用して適度な価格であるようなポジションライトの構造を提供することが望ましい。標準的な設計を有する広く利用可能な部品であるポジションライトであれば、自動二輪車の製造コストが下がり、ポジションライトの保守や交換が容易となるであろう。このようなポジションライトの設計によって更に、ポジションライトレンズを清潔に保つのに役立つことが望ましい。
請求項1に係る発明は、自動二輪車上で位置標示照明を行うためのポジションライト構造であって、前記自動二輪車の前方部に取り付けたフロントカバーとポジションライトとを備え、前記ポジションライトは、前記フロントカバーの中央上部に取り付けられ、前記フロントカバーには、前記ポジションライトの周辺の窪み部と、前記ポジションライトを取り付ける突出部とが形成されることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のポジションライト構造であって、前記ポジションライトは、鉛直方向において、前記自動二輪車のヘッドライトユニットとウィンカーライトユニットとの間に配置される。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のポジションライト構造であって、前記フロントカバーは、前記ポジションライトを取り付ける、取り付けステイを備える。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載のポジションライト構造であって、前記取り付けステイが更に、前記ポジションライト用の電気コードを保持するためのホルダ部を備える。
請求項5に係る発明は、請求項2に記載のポジションライト構造であって、前記ウィンカーライトユニットは、側方方向に互いに離間し、前記フロントカバーに取り付けた一対のウィンカーライトを備え、前記一対のウィンカーライトは、前記フロントカバー上の前記ポジションライトの下であって、前記フロントカバーの下部で前記フロントカバーの外側部に位置する。
請求項6に係る発明は、請求項1に記載のポジションライト構造であって、前記窪み部は、前方から後方への方向に沿って徐々に幅が大きくなり、前記突出部の幅は前方から後方への方向に沿って狭くなる。
請求項7に係る発明は、請求項1に記載のポジションライト構造であって、前記上方突出部分が、前記フロントカバーの前記上部において下方に凹んだ下部突出部と、前記下部突出部の後端から上方に突き出た上部突出部と、を備え、前記ポジションライトは、前記上部突出部に取り付ける。
請求項1に開示した本発明によれば、ポジションライト構造は、従来技術と比較すると、鉛直方向のより高い位置に配置され、より広い角度範囲に渡って位置標示用照明を出力するよう構成される。この結果、このポジションライト構造によって自動二輪車の被視認性が改善される。加えて、このポジションライト構造は、従来技術とは違って、幅広い種類の自動二輪車のモデルに利用可能であるような一以上の標準的で容易に利用可能な設計の形式で製造可能である。更に、窪み部や上方突出部によって、自動二輪車に乗車した際のポジションライト周辺の気流がより良く即ちよりスムーズになり、従来技術と較べると、より多くの走行風がポジションライトの周囲をより速く流れることになる。これによって、自動二輪車の空気力学が改善され、ポジションライトの前表面に直接流れる比較的低速の走行風の量が有意に減少するので、ポジションライトを清潔に保つのに役立つ。
請求項2に開示した本発明によれば、ヘッドライトユニットと、ポジションライトと、ウィンカーライトユニットとの互いの離間距離が増す。この結果、このように鉛直方向の互いの離間距離が増えたことによって、観察者は、ヘッドライトユニットによる一対のヘッドライト、ポジションライト、ウィンカーライトユニットによる一対のウィンカーライトのそれぞれをより容易に視覚的に区別可能となる。これに応じて、ヘッドライトユニットの灯りやウィンカーライトの灯りとポジションライトによる位置標示照明とを観察者がより容易に区別できるようになり、ポジションライトを二次光源としてより容易に識別可能となる。
請求項3に開示した本発明によれば、取り付けステイがフロントカバーの取り付け部に係合する。この結果、特別に設計したポジションライトケースを有する必要なく、一以上の標準的な設計を示す様々なポジションライトをフロントカバーに取り付け可能となる。加えて、フロントカバーの取り付け部と係合する様々な取り付けステイの設計、形状、及び/又は大きさとすることができ、複数の自動二輪車のモデルについて、非常に広範囲のポジションライトの設計を選択又は利用可能となる。更に、取り付けステイとフロントカバーの取り付け部の構造が単純であるので、このようなポジションライトの設計と組み合わせるための広範囲のフロントカバーの設計を選択可能である。従って、請求項3に開示された本発明によれば、設計の単純さが増し、設計の自由度が大きく広がる。
請求項4の本発明によれば、ポジションライトを取り付けるのに取り付けステイを使用する。これによって、部品同士をより近くに位置決め可能となる。取り付けステイにホルダ部を形成して、ポジションライトの電気コードを保持する。これによって、特別なホルダ部を形成する必要がないので、製造コストが減る。
請求項5の本発明によれば、ポジションライトと一対のウィンカーライトとが、三角形の頂点を効果的に形成又は規定するよう互いに関連して位置決め又は離間する。従って、観察者は、ポジションライトバルブの出力による灯りをより容易に見て、ウィンカーライトの出力による灯りと区別して識別即ちはっきりと区別でき、その逆も同様である。加えて、各ウィンカーライトには、配線や電気コネクタ等の電気部品用にフロントカバーの下の所定の空間が必要であるが、このようにそれぞれのウィンカーライトを配置することによって、照明部品の内部機構がより単純となり、フロントカバーの下にこのような電気部品のためのより広い空間が得られることになる。
請求項6の本発明によれば、自動二輪車の前方から後方へと向かう方向に沿って窪み部が広がっていくことによって、自動二輪車に乗車した際のポジションライトの側方を通過する走行風が加速され、これによって、ポジションライト構造の空気力学的側面が改善され、走行風が運ぶゴミ、塵、粒子状物質によってポジションライトの前面に影響を与えて前面を汚す確率が減る。
請求項7の発明によれば、突出部は、下部と上部との二つの部分に分かれる。下部突出部は、フロントカバーの上部において下方に凹み、下部突出部の後端から上方に突き出た上部突出部に取り付けるポジションライトが、前方及び中央において見えやすくなる。
簡潔に明確にするために、自動二輪車等(例えば、カブ(Cub)型の自動二輪車等のアンダーボーン型の自動二輪車)の鞍型又は鞍乗り型の車両用のポジションライトの構造についての代表的な実施形態について、図1〜図10Bを参照して以下に述べる。
図1は、本発明の一実施態様にかかる、フロントカバー又はフロントカバー構造100を取り付けた代表的な自動二輪車10の正面図である。図2は、この自動二輪車10の左側面図である。自動二輪車10を左右半分に分ける又は略左右半分に分ける中央ライン12を定義する。自動二輪車10は、運転手及び乗員が座ることのできるシート20と、運転手の脚を支持する一対の運転手用ステップ24R、Lと、乗員の脚を支持する一対の乗員用ステップ26R、Lと、自動二輪車10を駐車する際に、自動二輪車10を直立の位置に維持するためのメインスタンド28とを備える。
自動二輪車30は更に、シート20の下に配置したエンジンユニット30を備える。エンジンユニットは、揺動アーム38に取り付けられ、この揺動アーム38は、揺動アームの前端において自動二輪車の下部構造フレームに枢着される。エンジンユニット30は、推進力即ち駆動力を発生するよう構成されるが、このような力は、後方タイヤ33を担持する後輪32に変速機を介して伝達可能である。後輪32は、揺動アーム38の後端に担持される後ろ車軸34によって回転可能に支持される。自動二輪車10は更に、ギア選択レバー36を備え、運転手はこのギア選択レバーを用いて自動二輪車の変速機のギアのうち現在のギア設定を選択可能である。リアブレーキ機構は、後輪32が担持するリアブレーキロータ56を備え、リアブレーキロータはリアブレーキキャリパーと選択的に係合可能である。
リアサスペンション40が後ろ車軸34とシート20の下の自動二輪車のフレームの部分とに連結しており、これによって、自動二輪車10に乗車している間、シート20に対する後輪32と揺動アーム38の鉛直方向の動きを吸収する。シート20の下であって後輪32の上且つ後方にはリアフェンダ39が配置され、後輪が回転することで上方且つ放射状外側に跳ね上がる道路のしぶきやがれきがリアフェンダ39を超えて移動しないようにする。自動二輪車10は更に、後方乗員用グリップ42、複合型テールライト、リアウィンカライト、及びライセンスプレートライト等の後方コンビネーションライト44を備える。
自動二輪車10の前方部では、前車軸48によって回転可能に支持された前輪46が前方タイヤ47を担持する。前車軸48は、左右外側フロントフォーク50L、Rに連結して支持されており、フロントフォークはフロントフォークカバー52L、R内へと上方に延在する。前輪46上にはフロントフェンダ54が配置されるが、前輪が回転することで上方且つ放射状外側に跳ね上がる道路のしぶきやがれきがフロントフェンダ54を超えて移動しないようにする。フロントブレーキ機構は、前輪46が担持するフロントブレーキロータ56とフロントブレーキロータに選択的に係合可能であるフロントブレーキキャリパー57とを備える。
外側フロントフォーク50R、Lは、ステアリングステムを介してハンドル構造と連結しており、一対のハンドルグリップ62R、Lがこのハンドル構造に連結し、運転手がハンドルグリップ62R、Lを保持してステアリングステムの軸と外側フロントフォーク50R、Lとを中心にハンドルグリップ62R、Lを旋回移動させることにより自動二輪車を操舵できる。右ハンドルグリップ62Rは、アクセルとして機能する。バックミラー64R、Lは、ハンドルグリップ62R、Lの上で上方に延在しているので、自動二輪車10の後方の環境の一部を運転手が見ることができる。
フロントブレーキレバー66は、運転手が右手で前輪のブレーキ機構を選択的に制御可能なように、右ハンドルグリップ62Rの前方に配置される。リアブレーキペダル67は、右運転手用ステップ24Rに近接して配置され、運転手は、右足を使って後輪のブレーキ機構を選択的に制御可能である。
自動二輪車10は、自動二輪車の下部構造フレームやこのフレームによって担持する特定の部品を覆う多くのカバー又はパネルを備え、これらのカバーによって自動二輪車の外観が形成される。様々な実施形態において、自動二輪車10は、シート20の下に配置した後方サイドカバー68L、R(図示せず)や、シート20の下に配置し、後方サイドカバー68L、Rに連続してその前方のセンターカバー70を備える。自動二輪車10は更に、センターカバー70の前側境界から連続して前方に延在し、更に上方に延びてシート20の前面に対向するインナーカバー76を備える。自動二輪車10は更に、センターカバー70の下であって後方サイドカバー68L、Rの前方に配置した前方サイドカバー72L、R(図示せず)を備える。更に、自動二輪車10は、前方サイドカバー72R、Lに連続してその前方に配置した脚用シールド74L、Rを備える。脚用シールド74R、Lはそれぞれ、自動二輪車10の前面に向かって延び、(a)ウィンカーライト602L、Rに対応するウィンカーレンズ604L、Rの後ろ側境界と、(b)インナーカバー76の前側境界と、に到達するまで上方に延びる上部脚用シールド部75L、Rを備える。脚用シールド74L、Rは、自動二輪車10に乗車した際の運転手の脚を保護する。
後方ハンドルカバー78がインナーカバー76に連続してその上方に配置され、運転手に対向する。後方ハンドルカバー78は、その前方に配置した前方ハンドルカバー80と関連して、ステアリングハンドルアセンブリ79の一部を覆う。前方ハンドルカバー80は、自動二輪車10の前方頂部表面を形成する上部前方ハンドルカバー82と、上部前方ハンドルカバー82の下の下部前方ハンドルカバー84とを備える。自動二輪車10は、左右ヘッドライトを提供するヘッドライトユニット90を備え、ヘッドライトユニット90の外側レンズ92の上部領域が上部前方ハンドルカバー82に対応し、外側レンズ92の下部領域が下部前方ハンドルカバー84に対応するように、ステアリングハンドルアセンブリ79の前方で前方ハンドルカバー80の内部にヘッドライトユニット90を取り付ける。
フロントカバー100は、前方ハンドルカバー80とフロントフェンダ54との間の自動二輪車の外部前表面の一部を形成する。フロントカバー100は、ヘッドライトユニット90の下で、フロントフェンダ54の上で、脚用シールド74L、Rの上且つ前方に配置され、フロントカバー100の上後方部は、脚用シールドの上部脚用シールド部75L、Rを備える脚用シールド74L、Rの上部前側境界と連続する。側面から見ると、フロントカバー100は、フロントフェンダ54に向かって下向きの傾斜に沿って前方に延びる。フロントカバー100の上部には、その上の中央に配置したポジションライト500が担持され、フロントカバー100の外側下部は、開口部を備え、この開口部内にウィンカーライトユニット600に対応する左右ウィンカーライト602R、Lのウィンカーレンズ604L、Rが配置される。各ウィンカーライト602L、Rは、ウィンカーライト602L、Rの外側上部であって、そのウィンカーレンズ604L、Rの奥に配置したウィンカーライトバルブ615L、Rを備える。
図1に示すように、自動二輪車のポジションライト500は、ヘッドライトユニット90の下であって、ウィンカーライトユニット600の上又はほぼ完全に上に配置され、この結果、従来技術と比較すると、ポジションライト500とヘッドライトユニット90又はウィンカーライトユニット600との距離が有意に即ち大きく増えることになる。観察者(例えば、対向車の運転手や歩行者)は従って、ヘッドライトの灯りやウィンカーライトの灯りと、ポジションライト500の照明出力とをより簡単に視覚的に区別することができるので、ポジションライト500を二次光源としてより容易に認識可能である。加えて、ポジションライト500の位置がフロントカバー100の上部であって、従来技術と比較するとポジションライト500の位置が高くなっており、これによって被視認性が増す。更に、図3を追加的に参照すると、左右ウィンカーライト602L、Rの位置に対するポジションライト500の位置により、フロントカバー100が担持する光源が三角形状に配置されることとなり、これによって、ポジションライトバルブ515は、この三角形の配置の上部交点即ち頂点に位置し、ウィンカーライトバルブ615L、Rは三角形の配置の下部交点に位置する。このような配置によって、ウィンカーライトの灯りがポジションライトの灯りを圧倒しないようにするのに役立ち、観察者が、ウィンカーライトバルブ615L、Rによる照明出力とポジションライトバルブ500による照明出力とをよりはっきりと区別できるようになる。
図3は、本発明の一実施形態に係るフロントカバー100の正面図である。図4及び図5はそれぞれ、フロントカバー100の左側面図と平面図である。様々な実施形態において、フロントカバー100は、自動二輪車の中央ライン12に関して対称であって、同様にフロントカバーの中央ライン102に関しても対称である。フロントカバー100は、フロントカバー100の前端105に沿ってそれぞれの界面を有する上部110と下部200とを備える。上部110は、前端105の上のフロントカバー関連部品として定義可能であって、下部200は、前端105の下のフロントカバー関連部品として定義可能である。従って、下部200は前端105の下に配置され、図示するように、フロントカバーの中央ライン102の両側に配置した一対の下部表面210L、Rと、取り付け手段432L、Rとを備える。この取り付け手段によって、対応する上部脚用シールド部75L、Rにフロントカバー100を取り付ける。
フロントカバー100の最も前方に配置した部分によって、フロントカバー100の前方先端部106が形成される。図5に示すように、平面視において、フロントカバーの上部110の特定の箇所は、V字形状又は略V字形状の構造を備える。具体的には、フロントカバー100は、ノーズ部112L、Rを備え、ノーズ部は、フロントカバーの中央ライン102の両側に配置され、フロントカバーの幅Wの所定の第一の部分を横切って、中央ライン102から離間して側方に且つ先端部106から後方に上向きに延びる。フロントカバー100は更に、ノーズ部114L、Rの上に配置したストリップ部120L、Rを備え、ストリップ部120L、Rは、後方且つ上向きに中央ライン102から離間して側方に延び、フロントカバー100の上端部108L、Rに到達する。
図3及び図4に示すように、フロントカバー100は更に、ストリップ部120L、Rの下側境界から下向きに延びるウィンカーインターフェース部124L、Rを備え、ウィンカーライト602L、Rのウィンカー外側レンズ604L、Rに対応する開口部の上側境界を形成する。この開口部の奥に左右ウィンカーライトバルブ615L、Rが位置する。フロントカバーの上部110は更に、ウィンカー外側レンズ604L、Rの下に配置した縁部(lip portion)126L、Rを備え、各縁部126L、Rは、フロントカバーの前端105へと延びる。
フロントカバー100は更に、対応するストリップ部120L、Rの上であって、中央ライン102に対して中心的に配置した上部側面部(flank portion)130L、Rを備える。上部側面部130L、Rは、フロントカバーの幅Wの所定の第二の部分を横切って、中央ライン102から離間して後方且つ上向きに側方に延びる。様々な実施形態において、この第二の部分の幅は、ノーズ部112L、Rが延びるフロントカバーの幅Wの第一部分より少なくとも若干小さい。
フロントカバー100は、上部側面部130L、Rの上に中心に配置した突出部300を備える。突出部300は、下部突出部310と上部突出部320とを備え、それぞれ突出部300の外側境界304の内部に位置する。上部突出部320によって、自動二輪車のポジションライト500を担持する。以下に詳細に説明するように、ポジションライトは、ポジションライトレンズ502を備え、その奥にポジションライトバルブ515が位置する。上部突出部320と下部突出部と310とをより理解しやすく容易に区別できるようにするために、図3、図5、図10A及び図10Bにおいて、下部突出部310の周辺境界を第一の灰色の陰影をつけて示し、上部突出部320の周辺境界を第二の灰色の陰影をつけて示す。上部突出部320の周辺境界は、側方に下部突出部310の周辺境界の内部に位置することがわかる。
突出部300の両側には一対の窪み部170L、Rが配置され、窪み部170L、Rはそれぞれ、図3及び図5に示すような方法で、内側境界172と、外側境界174と、後ろ側境界176とを備える。各窪み部170L、Rの内側境界172は、突出部300の外側境界304と各上部側面部130L、Rの外側境界134へと延びる。各窪み部170L、Rの外側境界174は、対応するストリップ部120L、Rの上側境界122へと延びる。前方から後方への方向に沿って、窪み部170L、Rは徐々に広くなる。
窪み部170L、Rはそれぞれ、内側境界172と外側境界174との間に凹み(indentation)173を備える。フロントカバーの中央ライン102から離間して内側−外側方向に沿って、各窪み部170L、Rは、(a)窪み部の内側境界172から凹み173へと延びる、下向きに傾斜して外側に向いた第一表面180と、(b)凹み173から窪み部の外側境界174へと延びる、内側に向いて上向きに傾斜する第二の表面182と、を備える。従って、窪み部170L、Rはそれぞれ、内側境界172と外側境界174との間で凹形状を示す。即ち、図8A及び図9Aに更に示すように、フロントカバーの中央ライン102に垂直に切り取った所定の窪み部170L、Rの断面は、凹形状を有する。
上述したように、突出部300は、下部及び上部突出部310、320を備える。下部突出部310は、側面部130L、Rの上且つ後方に配置され、窪み部170L、Rの内側境界172同士の間の上向きの傾斜に沿って延びる。下部突出部の周辺境界は、窪み部170L、Rの内側境界172によって側方に囲まれている。図5に示すように、下部突出部310の前側境界312はV字形状であって、フロントカバーの中央ライン102と一直線上に並ぶ頂点を有し、下部突出部310の先端部314が形成される。突出部300の外側境界304に沿って先端部312の後方では、下部突出部310は徐々に広がっている。下部突出部310は、略V字形状の後ろ側境界316を備え、その頂部はフロントカバーの中央ライン102と一直線上に並ぶ。様々な実施形態において、下部突出部310は、その幅に渡って若干凹んで(indented)いる。
上部突出部320は、下部突出部310の後方に位置し、ポジションライト300が下部突出部310の上に配置されるように、下部突出部310の上で上方に延びて突き出ている。上部突出部320は、中心に形成した開口部を備え、その中にポジションライトレンズ502が位置する。図5に示すように、ポジションライトレンズ502は、フロントカバーの中央ライン102と一直線上に並び下部突出部310の後ろ側境界314の頂部の真後ろに頂部を有するV字形状の構造体である。上部突出部320は、ポジションライトレンズ502の両側に外向きの角度を有する前面330L、Rと、対応する前面330L、Rから後方且つ若干内向き方向に延びる側表面332L、Rと、頂部表面334と、後表面336とを備える。
前方から後方へと向かう方向に沿って、ポジションライトレンズ502の頂点から前面330L、Rが側表面332L、Rと交わる交差位置又は領域335へと向かって、上部突出部320は徐々に広くなる。側表面332L、Rに沿ってこの交差位置335の後方において、上部突出部330は徐々に狭くなる。交差領域335によって、上部突出部320の前方に面する部分であって上部突出部320の幅が徐々に広がっていく部分と、上部突出部320の側方に向かう部分であって上部突出部320の幅が徐々に狭まっていく部分との屈曲境界(inflection boundary)が形成される。この屈曲境界の物理的位置は、(a)下部突出部の幅が最大となるフロントカバー位置と、(b)窪み部170L、Rの内側境界172がフロントカバーの中央ライン102に対して外側に角度を有する状態から内側に角度を有する状態へと移行するフロントカバー位置とに、対応即ちこれらの位置と一直線上に並ぶ。
前述のことに鑑みて、フロントカバー100の上部110は、走行風が突出部300の周囲に優先的に向かい、これによって上部突出部320に前面から影響を与える走行風の量を減らすことができるような形状である。特に、走行風がこのように向かうのは、突出部300の両側に配置した窪み部170L、Rの形状に起因し、窪み部170L、Rに対して突出部300がより高い位置にあることに関連する。この結果、自動二輪車10に乗車すると、ポジションライトレンズ502を長い期間清潔に保つことができ、これによってポジションライトレンズ502に堆積する塵による被視認性の低下が防げる。加えて、様々な実施形態において、ポジションライトレンズ502は、その内部に形成されたレンズの切り込み(lens cuts)504を備えるが、この切込みによって位置標示照明がより広い角度範囲に散乱するのに役立ち、被視認性が増す。
図6に示すようにフロントカバー100の裏面(underside)に関して、左右窪み部170L、Rのそれぞれの周辺境界を第三の灰色の陰影によって示す。各窪み部170L、Rの凹形状の断面輪郭については、フロントカバー100の背面図においてはっきりと示されており、各窪み部170L、Rに形成した凹み173によって定義される。下部突出部310の周辺境界に隣接した各窪み部170L、Rの周辺境界に沿う陰影に対して、下部突出部310の周辺境界に沿う別の灰色の陰影で示すように、下部突出部310は、二つの窪み部170L、Rの間で中心に配置される。
図6及び図7を参照すると、ポジションライト500は、後方に延びるポジションライトソケット構造520を備え、このポジションライトソケット構造の内部にポジションライトバルブ515を担持する。ポジションライトの電気コード702がこのポジションライトソケット構造520に延びるが、ポジションライトバルブ515に電力を供給するためのものである。ポジションライト500は更に、その内部にポジションライトソケット構造520の両側で側方に延びる反射装置構造530を備える。この反射装置構造は、ポジションライトバルブ515によって出力された灯りをポジションライトレンズ502を介して前方方向に向かわせる(方向を変える)よう構成される。
図6及び図7を参照すると、ポジションライト500は、後方に延びるポジションライトソケット構造520を備え、このポジションライトソケット構造の内部にポジションライトバルブ515を担持する。ポジションライトの電気コード702がこのポジションライトソケット構造520に延びるが、ポジションライトバルブ515に電力を供給するためのものである。ポジションライト500は更に、その内部にポジションライトソケット構造520の両側で側方に延びる反射装置構造530を備える。この反射装置構造は、ポジションライトバルブ515によって出力された灯りをポジションライトレンズ502を介して前方方向に向かわせる(方向を変える)よう構成される。
ポジションライト500は更に、一対の取り付けフランジ506L、Rを備え、この取り付けフランジは、ポジションライトの反射装置構造530を超えて側方に若干下向きの角度で延びる。取り付けフランジ506L、Rによって、フロントカバー100の裏面にポジションライトの反射装置構造530をしっかりと保持する。図8A〜図8Bに関連して更に説明するように、特に、フロントカバー100の裏面は、ポジションライトの取り付けフランジ506L、Rの外側且つ若干下に配置した一対のポジションライト取り付けステイ400L、Rを担持し、この取り付けステイにねじ等の締結具によってポジションライト500を固定する。図9A〜図9Bに関連して更に説明するように、ポジションライト取り付けステイ400L、Rそのものは、ねじ等の締結具によりフロントカバー100の裏面の、フロントカバーの窪み部170L、Rの後ろの所定の箇所等に固定する。ポジションライト取り付けステイ400L、Rの存在により、フロントカバー100への標準的な形状及び大きさを有するポジションライト500の設置及びそこからの取り外しが便利に行える。更に、フロントカバー100へのポジションライト500の取り付けは、ポジションライト取り付けステイ400L、Rを介して行われるので、本発明に係る実施形態によれば、フロントカバー100の外部/外側の設計の詳細に関係なく又は実質的に関係なく、標準的で高価ではないポジションライト500を容易に収容可能である。この結果、同じモデル、モデルシリーズ、又は種類のポジションライト500を、標準的な又は特定用途向けのフロントカバーの設計を含む、様々な設計のフロントカバー100に容易に取り付け可能である。
なお、ポジションライト取り付けステイ400L、Rのうちのいずれか(例えば、左側のポジションライト取り付けステイ400L)は、コードホルダ/クリップ401を備える。ポジションライトの電気コード702へのストレス/歪みを減らす又は最小限にし、ポジションライトの電気コード702を空間利用効率よく配線するために、ポジションライトの電気コード702をフロントカバー100の下でしっかりと保持/クリップ留めするためのものである。
ウィンカーライト602L、Rはそれぞれ、後部ケース部603R、Lを有するモジュール式の構造体であって、そこから後方に突き出たウィンカーバルブ固定具即ちソケット構造606L、Rが延びる。ウィンカーソケット構造606L、Rはそれぞれ、その内部にウィンカーバルブ615L、Rを担持する。従って、ウィンカーの電気コード710L、Rが各ウィンカーソケット構造606L、Rに延び、その内部に担持したウィンカーバルブ615L、Rに電力を供給する。
各ウィンカーライト602L、Rは、後方からフロントカバー100に取り付ける。具体的に、各ウィンカーライト602R、Lは、複数のウィンカーフランジ610a〜dを備え、これによって、ウィンカーライト602R、Lをフロントカバー100に固定する。任意のウィンカーライト602L、Rに関して、ウィンカーフランジ610a〜dは、(a)フロントカバーの中央ライン102から少しの距離だけ離間して側方に偏り、フロントカバーのノーズ部112L、Rの下部境界とフロントカバーの前端105に近接するフロントカバー固定箇所410に取り付ける、下部ウィンカーフランジ610aと、(b)ストリップ部120L、Rの上部領域に対応する外側上部箇所でフロントカバー100が担持する外側上部ウィンカー取り付けステイ412に取り付ける、外側上部ウィンカーフランジ610bと、(c)フロントカバーの下部200の外側部によって担持される外側下部ウィンカー取り付けステイ414に取り付ける、外側下部ウィンカーフランジ610cと、(d)上部ステアリングヘッドパイプ取り付け部品420aの外側に取り付ける中間上部ウィンカーフランジ610dとを備える。上部ステアリングヘッドパイプ取り付け部品420aの内側で、フロントカバー100はステアリングヘッドパイプ20のフロントカバー取り付けステイ21に固定される。フロントカバー100は更に、ストリップ部120L、Rと側面部130L、Rとの交差領域の後方で、フロントカバーの中央ライン102と一直線上に並ぶ下部ステアリングヘッドパイプ取り付け部品420bを介してステアリングヘッドのフロントカバー取り付けステイ21に固定される。下部ステアリングヘッドパイプ取り付け部品420bは図10A〜図10Bにも示す。
ステアリングヘッドパイプのフロントカバー取り付けステイ21は、ステアリングヘッドパイプ20に溶接され、これによって、フロントカバー100を強力に指示する安定した構造が得られる。図7に示すように、フロントカバー取り付けステイ21は、フロントカバー取り付け部21aと共に、自動二輪車のクラクション16を支持するクラクション取り付け部21bを備える。クラクション16は右側のウィンカーライト502Rの下であってフロントカバーの下部200の後ろに位置する。クラクション16は、フロントカバーの下部200の後ろであってデッドスペースであったであろう場所に位置するので、空間利用効率が向上し自動二輪車を小型化できる。クラクションの電気コード720がクラクション16に延びるが、クラクションに電力を供給するためのものである。
主フロントカバー電気コード700がフロントカバー100の裏面とフロントカバー取り付け部21a又はクラクション取り付け部21bとの間で上方に延びる。下部ステアリングヘッドパイプ取り付け部品420cに近接して、主フロントカバー電気コード700と、そこから発するポジションライトの電気コード702、ウィンカーの電気コード710R、Lと、クラクションの電気コード720とに対応するコードの支線とを、クリップ又は紐750でクリップ留め又は縛っておく。このように電気コードを配置することで、コードのストレスが軽減又は最小化し、小型で空間利用効率のよい電気コードの配線に役立つ。
フロントカバー100の裏面は更に、複数のコーナー部取り付け構造430L、R、432L、Rを備える。これによって、フロントカバー100の上下左右のコーナー部をねじ等の締結具によって上部脚用シールド74L、Rの上部脚用シールド部75L、Rに固定する。特に、上部左右コーナー部の取り付け構造430L、Rは、フロントカバーの上端部108L、Rに近接して配置し、下部左右コーナー部の取り付け構造432L、Rは、フロントカバー100の下部200の左右下部外側部に配置する。
図8A〜図8Bは、図6のA−A線に沿った断面図であって、ポジションライトレンズ502がポジションライトの反射装置530と係合する様子と共に、ポジションライト500の取り付けフランジ506L、Rがフロントカバー100のポジションライト取り付けステイ400L、Rと係合する様子を示す図である。図8Aに示すように、ポジションライトの反射装置530は、鋸歯状の輪郭を有してもよく、ポジションライトバルブ510が出力した光を様々な方向に反射、散乱、方向転換させる。このような断面の輪郭は、ポジションライトの反射装置530の後ろ表面532と前方内表面531との間で延びる。図10A〜図10Bに示すように、ポジションライトの反射装置530は、その前方内表面531から前方に延びて、底部反射装置壁部533を形成する。底部反射装置壁部は、ポジションライトレンズ502に向かって延び、ポジションライトレンズ502を介して光が前方に向かうように構成される。
ポジションライトバルブ515は、ポジションライトレンズ502の後ろで中央に配置する。ポジションライトレンズ502は、左右接続部503L、Rを備え、各接続部は、反射装置係合片509を有する後方突出部508とフロントカバー係合スタブ510とを備える。各反射装置係合片509は、ポジションライトレンズ502の終端部に向かって下方且つ若干内向きに突出し、ポジションライトの反射装置530の外側前方部であって対応する取り付けフランジ506L、Rの内側でスロット534と嵌合係合する。このように、各反射装置係合片509は、さね継ぎ(tongue−in−groove)状にスロット534と係合する。フロントカバー係合スタブ510は、外側且つ若干下向きに突出し、スロット534の外側アームの上部表面に当接し、更に、上部突出部の前面330L、Rの内側後ろ側境界に当接する。前面330L、Rの内部が更に、ポジションライトレンズ502の後方突出部508の外側部と当接する。
ポジションライトの取り付けフランジ506L、Rは、スロット534L、Rを超えて側方に延びる。フロントカバーのポジションライト取り付けステイ400L、Rは、以下に述べるようにフロントカバー100の裏面にしっかりと取り付け、窪み部170L、Rの後ろからスロット534L、Rに向かって側方に延びる。取り付けフランジ506L、Rと取り付けステイ400L、Rとが協働して互いに位置合わせされ、ねじ810等の締結具によって共に固定される。
図9A〜図9Bは、図6の線B−Bに沿った断面図であって、ポジションライト取り付けステイ400L、Rとフロントカバー100との係合の態様を示す図である。様々な実施形態において、フロントカバー100は、開口481R、Lを有する後方に延びるステイ固定箇所480L、Rを一体的に備える。このような開口481R、Lは、ポジションライト取り付けステイ400L、Rの開口部401L、Rと位置合わせすることが可能であって、ねじ800等の締結具を開口に挿入して、ポジションライト取り付けステイ400L、Rをフロントカバー100の裏面に固定することができる。
図10A〜図10Bは、フロントカバーの中央ライン102に一致する図6の線C−Cに沿った断面図である。図10A〜図10Bは更に、本発明の一実施形態に係るフロントカバー100によるポジションライト取り付け構造内部の特定の構造的関係を示す図である。ポジションライトレンズ502は、上部突出部320の頂部334と係合し、ポジションライトの反射装置520がポジションライトソケット520と係合する。特に、ポジションライトレンズ502は、反射装置係合片546と上部突出部320の頂部表面334と係合するよう構成した係合スタブ548とを備えた後方突出部544を有する頂部接続部540を備える。反射装置係合片546は、ポジションライトの反射装置530の上部スロット535と当接し、係合スタブ548は、頂部表面334の下方に突出する部分と当接する。ポジションライトの反射装置530は、ポジションライトソケット522の周辺窪み部522と係合するよう構成した下方突出部552aと上方突出部552bとを有するソケット係合構造550を備える。最後に、ポジションライトの反射装置の底部反射装置壁部533は、支持構造560を備え、この支持構造によって、ポジションライトレンズ502の内部下部にもたせ掛けられるようになっている。
図10A〜図10Bには更に、下部突出部310に対応する第一の灰色の陰影と、上部突出部320とポジションライトレンズ502との組み合わせに対応する第二の灰色の陰影とによって、上部突出部320とそこに担持されるポジションライト500とに対する下部突出部310の前方の位置決めについて示す。ポジションライトバルブ515と、ポジションライトの反射装置530の底部反射装置壁部533と、ポジションライトレンズ502の前方部と、上部突出部320の頂部334とが、下部突出部310の上且つ後方に配置されることがはっきりと示されている。
図10A〜図10Bには更に、下部突出部310に対応する第一の灰色の陰影と、上部突出部320とポジションライトレンズ502との組み合わせに対応する第二の灰色の陰影とによって、上部突出部320とそこに担持されるポジションライト500とに対する下部突出部310の前方の位置決めについて示す。ポジションライトバルブ515と、ポジションライトの反射装置530の底部反射装置壁部533と、ポジションライトレンズ502の前方部と、上部突出部320の頂部334とが、下部突出部310の上且つ後方に配置されることがはっきりと示されている。
本発明の様々な実施形態により、現存する自動二輪車用のポジションライト構造に関連する問題、制限及び/又は短所の少なくとも一つが解決される。幾つかの実施形態に関連する幾つかの特徴及び/又は利点について説明してきたが、他の実施形態であってもこのような特徴及び/又は利点を示す可能性がある。また、以下の請求項の範囲内にある全ての実施形態が必ずしもこのような特徴及び/又は利点を示す必要性はない。上述の構造、要素、部品又はその代替品のうちの幾つかを、以下の請求項の範囲内で、他の異なる構造、要素又は部品に所望に組み合わせることができることを、当業者であれば理解されるであろう。加えて、当業者であれば、本明細書に記載した実施形態に様々な修正、変更及び/又は改善を行うことが可能である。本発明に係る実施形態は、以下の請求項によってのみ限定される。
Claims (6)
- 自動二輪車上で位置標示照明を行うためのポジションライト構造であって、
前記自動二輪車の前方部に取り付けたフロントカバーとポジションライトとを備え、
前記ポジションライトは、前記フロントカバーの中央上部に取り付けられ、
前記フロントカバーには、前記ポジションライトの周辺の窪み部と、前記ポジションライトを取り付ける上方突出部とが形成され、
前記窪み部は、前方から後方への方向に沿って徐々に幅が大きくなり、前記突出部の幅は前方から後方への方向に沿って狭くなることを特徴とする、ポジションライト構造。 - 自動二輪車上で位置標示照明を行うためのポジションライト構造であって、
前記自動二輪車の前方部に取り付けたフロントカバーとポジションライトとを備え、
前記ポジションライトは、前記フロントカバーの中央上部に取り付けられ、
前記フロントカバーには、前記ポジションライトの周辺の窪み部と、前記ポジションライトを取り付ける上方突出部とが形成され、
前記上方突出部分が、
前記フロントカバーの前記上部において下方に凹んだ下部突出部と、
前記下部突出部の後端から上方に突き出た上部突出部と、を備え、
前記ポジションライトは、前記上部突出部に取り付けることを特徴とする、ポジションライト構造。 - 前記ポジションライトは、鉛直方向において、前記自動二輪車のヘッドライトユニットとウィンカーライトユニットとの間に配置される、請求項1又は2に記載のポジションライト構造。
- 前記フロントカバーは、前記ポジションライトを取り付ける、取り付けステイを備える、請求項1又は2に記載のポジションライト構造。
- 前記取り付けステイが更に、前記ポジションライト用の電気コードを保持するためのホルダ部を備える、請求項4に記載のポジションライト構造。
- 前記ウィンカーライトユニットは、側方方向に互いに離間し、前記フロントカバーに取り付けた一対のウィンカーライトを備え、前記一対のウィンカーライトは、前記フロントカバー上の前記ポジションライトの下であって、前記フロントカバーの下部で前記フロントカバーの外側部に位置する、請求項3に記載のポジションライト構造。
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