JP2018505269A - 水不溶性粒子の含有量を減少させた水溶性セルロース誘導体を生成するための方法 - Google Patents

水不溶性粒子の含有量を減少させた水溶性セルロース誘導体を生成するための方法 Download PDF

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Abstract

水不溶性粒子の減少した含有量の水溶性セルロース誘導体を生成するためのプロセスは、a)セルロースをアルカリ性物質と反応させてアルカリセルロースを生成するステップと、b)生成されたアルカリセルロースを1つ以上の誘導化剤と反応させて水溶性セルロース誘導体を生成するステップと、c)生成されたセルロース誘導体を水性液体で1回または数回洗浄して、湿潤セルロース誘導体の総重量に基づいて25〜85パーセントの含水量を有する湿潤セルロース誘導体を得るステップと、d)湿潤セルロース誘導体を均質化に供して湿潤セルロース誘導体をペーストに形成するステップと、e)ペーストを最大200μmの細孔径のフィルタを通して押圧するステップとを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、水不溶性粒子の含有量を減少させた水溶性セルロース誘導体を生成するためのプロセスに関する。
水溶性セルロースエーテルなどの水溶性セルロース誘導体は、分子内に結晶性及び非晶性部分を有するセルロースを、結晶性部分を非晶性状態に転換させるためのエーテル化剤などの誘導化剤で処理し、それによりセルロース誘導体を水溶性にすることによって得られる。セルロースの結晶性は、大部分は、セルロース分子の骨格構造に生じる分子内のヒドロキシル基間の水素結合が原因であることが認められている。セルロースが水不溶性であるのは、この水素結合が、水中の水分子との水和を防ぐほど強力なためである。セルロースエーテルなどのセルロース誘導体の調製において、セルロースは、結晶性を崩壊させるためにNaOHなどのアルカリ水溶液で処理してセルロースをアルカリセルロースに変換し、次いでエーテル化剤などの誘導化剤で処理してセルロース上のヒドロキシル基を誘導化剤で置き換えて、セルロース誘導体を形成する。理想的には、セルロース誘導体は水中に完全に溶解されて、透明の水溶液を形成する。しかしながら、結晶性はアルカリセルロース中で完全には消滅しないため、市販の水溶性セルロース誘導体は、水溶性セルロース誘導体から除去することが困難でありかつ時間のかかる水不溶性繊維などの水不溶性粒子を部分的に含有し得る。
しかしながら、水不溶性粒子の残渣含有量は、多くの最終用途において望ましくない。例えば、水溶性セルロース誘導体は、透明のシャンプー/リンス、ヘアコンディショナー、点眼薬、コンタクトレンズ洗浄剤、カプセル製造のための浸漬液用の製剤、透明のタブレットコーティング用の製剤などにおいて濃厚剤として使用される。これらの用途において、生成物は透明であることが望まれる。水溶性セルロース誘導体の水性溶液中の相当量の水不溶性粒子が、不十分な透明性をもたらす。
さらには、The Dow Chemical Companyより市販のMETHOCEL(商標)F4Mセルロースエーテル及びMETHOCEL(商標)A4Mセルロースエーテルなどの特定のセルロースエーテルは、触媒のための担体または排ガス処理用の触媒フィルタとしての使用のための薄壁ハニカム構造体など、セラミック成形材料において結合剤/可塑剤として使用される。薄壁ハニカム構造体において結合剤/可塑剤として使用される水溶性セルロースエーテル中、相当量の水不溶性繊維などの水不溶性粒子は、薄壁ハニカム構造体において、安定性の低下、及び小穴などの欠陥をもたらす。日本特許出願公開第JP1111770A号は、その0.1重量%水溶液の2cm中、≦1,000単位の直径8〜200μmを有する不溶解繊維を残すセルロース誘導体をセラミック材料のための成形用結合剤として組み込むことを提案している。JP1111770Aは、このセルロース誘導体を使用するとき、焼結後に孔が形成されない成型物が得られると開示している。
米国特許出願第2003/0236398号は、セルロースエーテルの水溶液が、使用前に、分子レベルで溶解されなかった部分を除去するためにろ過されると開示している。しかしながら、水溶性セルロースエーテルは、典型的には、濃厚剤として機能する。したがって、セルロースエーテルの水溶液は、水溶液の総重量に基づいて、典型的には最大10重量パーセントのみ、及び多くの場合は最大5重量パーセントのみという低い濃度を有する。故に、セルロースエーテルの水溶液を生成し、それらをろ過し、水分を蒸発させることは、大量の廃水を生成し、かつ水分の蒸発に多くのエネルギーを必要とする。水溶性セルロースエーテル中の水不溶性繊維の問題を解決するため、米国特許出願第2003/0236398号は、25℃で0.1重量%水溶液中16〜200μmのサイズを有する不溶解繊維の数が最大350繊維/2mlである水溶性セルロースエーテルを選択する方法を提案している。そのような選択された水溶性セルロースエーテルの水溶液は、63μm未満の開口部を有する金属メッシュへの詰まりを最低限にすると言われる。残念ながら、米国特許出願第2003/0236398号は、特定のニーズのためにセルロースエーテルを選択する方法を開示するだけであり、所与の水溶性セルロース誘導体中の水不溶性粒子を減少させる方法は教示していない。しかしながら、単に低レベルの不溶解粒子を有するセルロースエーテルを選択するだけでなく、水不溶性粒子の含有量を減少させた水溶性セルロース誘導体を生成するためのプロセスを見つけることが、強く及び長年にわたって必要とされている。
WO2012/138531は、水溶性セルロース誘導体中の水不溶性繊維の量を減少させるためのプロセスを開示する。本プロセスは、混合機中で水溶性セルロース誘導体を水と混合して、少なくとも50℃の温度及び湿潤セルロース誘導体の総重量に基づいて35〜90パーセントの水分量を有する湿潤水溶性セルロース誘導体を得ること、ならびに気流衝撃型粉砕機(gas−swept impact mill)中で湿潤セルロース誘導体を乾燥−粉砕することを伴う。乾燥及び粉砕されたセルロース誘導体は、好ましくは、ガス分類に供される。減少した繊維の水溶性セルロース誘導体が達成されるが、このプロセスは特定の乾燥−粉砕操作に限定される。
したがって、依然として、水溶性セルロース誘導体中の水不溶性粒子の含有量を減少させるための別のプロセスを見つける必要がある。
驚くべきことに、水不溶性粒子の含有量を減少させた水溶性セルロース誘導体を生成するための効果的な方法が発見され、それはセルロース誘導体を生成するためのプロセスに組み込まれ得、したがって、セルロース誘導体中の水不溶性繊維などの水不溶性粒子の含有量を減少させるのに必要とされる労力、時間、エネルギーを最小限にする。
したがって、本発明の一態様は、a)セルロースをアルカリ性物質と反応させてアルカリセルロースを生成するステップと、b)生成されたアルカリセルロースを1つ以上の誘導化剤と反応させて水溶性セルロース誘導体を生成するステップと、c)生成されたセルロース誘導体を1回または数回洗浄して、湿潤セルロース誘導体の総重量に基づいて25〜85パーセントの含水量を有する湿潤セルロース誘導体を得るステップと、d)湿潤セルロース誘導体を均質化に供して湿潤セルロース誘導体をペーストに形成するステップと、e)ペーストを最大200μmの細孔径のフィルタを通して押圧するステップとを含む、水溶性セルロース誘導体を生成するためのプロセスである。
驚くべきことに、水溶性セルロースエーテルなどの湿潤水溶性セルロース誘導体は、水溶性セルロース誘導体が25〜85パーセントの含水量を有するとき、及び湿潤セルロース誘導体がペーストを生成するために均質化されるときには、フィルタがわずか最大200μmの細孔径を有するときでさえ、フィルタを通して押圧され得ることが分かった。この発見はまた、既知の手順に従ってすでに生成及び乾燥されており、水不溶性粒子の含有量が続いて減少される必要のある水溶性セルロース誘導体中の水不溶性粒子の含有量を減少させるのに有用である。
したがって、本発明の別の態様は、水不溶性粒子の含有量を減少させた水溶性セルロース誘導体を生成するためのプロセスであり、本プロセスは、水溶性セルロース誘導体を、湿潤セルロース誘導体の総重量に基づいて25〜85パーセントの含水量有する湿潤セルロース誘導体を得る重量比で水性液体と混合するステップと、湿潤セルロース誘導体を均質化して湿潤セルロース誘導体をペーストに形成するステップと、ペーストを最大200μmの細孔径のフィルタを通して押圧するステップとを含む。
本発明のさらなる別の態様は、上記プロセスに従って水溶性セルロースエーテルを生成するステップと、その水溶性セルロースエーテルを、脂肪族モノカルボン酸無水物またはジカルボン酸もしくはトリカルボン酸無水物、あるいは脂肪族モノカルボン酸無水物及びジカルボン酸もしくはトリカルボン酸無水物の組み合わせと反応させるステップとを含む、エステル化セルロースエーテルを生成するためのプロセスである。
本発明のさらなる別の態様は、パーソナルケア、食物、または薬学的組成物における、上記プロセスに従って生成された水溶性セルロース誘導体の使用である。
本発明のさらなる別の態様は、電子もしくは光学組成物における、またはハニカム構造体を有する無機組成物における、上記プロセスに従って生成された水溶性セルロース誘導体の使用である。
湿潤セルロース誘導体の総重量に基づいて約72パーセントの含水量を有する湿潤セルロース誘導体を例証する。 図1に例証される湿潤セルロース誘導体の均質化によって生成されたペーストを例証する。 本発明のプロセスにおいて有用である第1のフィルタタイプを例証する。 本発明のプロセスにおいて有用である第2のフィルタタイプを例証する。 フィルタを支持する穴のあいた金属板を例証する。
本発明の一実施形態において、水溶性セルロース誘導体は、a)セルロースをアルカリ性物質と反応させてアルカリセルロースを生成するステップと、b)生成されたアルカリセルロースを1つ以上の誘導化剤と反応させるステップとを含むプロセスにおいて生成される。
典型的には、セルロースパルプなどの細かく分割された状態にあるセルロースを、ステップa)において、アルカリ性水溶液、好ましくはアルカリ金属水酸化物水溶液、より好ましくはナトリウム水酸化物水溶液と反応させる。アルカリ性水溶液は、好ましくは、アルカリ性水溶液の総重量に基づいて、30〜70パーセント、より好ましくは35〜60パーセントのアルカリ金属水酸化物含有量を有する。既知のプロセスは、細砕セルロースにアルカリ性水溶液が噴霧されるという、好適な混合器内での噴霧アルカリ化である。代替的に、細砕セルロースが懸濁培地に懸濁され、次いでアルカリ性水溶液が添加される。スラリーアルカリ化プロセスでは、セルロースはアルカリ性水溶液中に懸濁され、次いで過剰なアルカリ性水溶液を除去するためにスクリュープレスまたはシーブドラムプレス(sieve drum press)に通される。時として、セルロースのアルカリ性水溶液での処理は、セルロースの結晶性を完全には排除しない。セルロースを完全にアルカリセルロースに転換することが望ましいが、生成プロセス内の制約が、未反応セルロースの残渣量をもたらし得る。当業者は、セルロース(パルプ)の粉砕の方法など、どのような反応条件が、望ましくない量の反応しない大型粒子、反応器中のデッドゾーン、またはアルカリ化の最中のナトリウム水酸化物の不均一の分布をもたらし得る、未反応セルロースの量の増加をもたらすかを知っている。
ステップb)では、生成されたアルカリセルロースを1つ以上の誘導化剤と反応させて水溶性セルロース誘導体を生成する。アルカリセルロースとの望ましい反応性を有する誘導化剤は、当該技術分野において既知である。好ましい誘導化剤は、エステル化剤またはエーテル化剤、例えば、塩化メチル、硫酸ジメチル、もしくは塩化エチルなどのアルキル化剤、またはエチレンオキシド、プロピレンオキシド、及び/もしくはブチレンオキシドなどのヒドロキシアルキル化剤である。セルロースエーテルを生成するためのプロセスは、米国特許第4,477,657号及び同第3,839,319号など、多くの刊行物に記載されている。生成(生成プロセス及びプロセスステップ)の化学的基礎及び原理の概要、ならびに物質の一覧、ならびに様々なセルロースエーテルの特性及び使用可能性の説明は、例えば、Houben−Weyl,Methoden der Organischen Chemie,Makromolekulare Stoffe [Methods of Organic Chemistry,Macromolecular Substances],4th edition,volume E 20,page 2042(1987)に開示される。
ステップb)で生成される好ましいセルロース誘導体は、セルロースエステルまたはセルロースエーテルである。好ましいセルロースエーテルは、カルボキシメチルセルロースなどのカルボキシ−C−C−アルキルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロースなどのカルボキシ−C−C−アルキルヒドロキシ−C−C−アルキルセルロース、メチルセルロースなどのC−C−アルキルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、もしくはエチルヒドロキシエチルセルロースなどのC−C−アルキルヒドロキシ−C1−3−アルキルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースもしくはヒドロキシプロピルセルロースなどのヒドロキシ−C1−3−アルキルセルロース、ヒドロキシエチルヒドロキシプロピルセルロースもしくはアルコキシヒドロキシエチルヒドロキシプロピルセルロースなどの混合ヒドロキシ−C−C−アルキルセルロースであり、アルコキシ基が直鎖または分岐でありかつ2〜8個の炭素原子を含有する。最も好ましい水溶性セルロース誘導体は、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、またはヒドロキシプロピルメチルセルロースである。
セルロース誘導体は水溶性であり、それは、それらが一般的に、25℃及び1気圧で100グラムの蒸留水中、少なくとも1グラム、より好ましくは少なくとも2グラム、最も好ましくは少なくとも5グラムの水への溶解度を有することを意味する。
最も好ましくは、水溶性セルロースエーテルは、1.2〜2.2、好ましくは1.5〜2.0のメチル置換度DSメチルを有するメチルセルロース、または0.9〜2.2、好ましくは1.1〜2.0のDSメチル、ならびに0.02〜2.0、好ましくは0.1〜1.2、及びより好ましくは0.1〜0.4のモル置換度MSヒドロキシプロピルを有するヒドロキシプロピルメチルセルロース、または1.15〜2.3、好ましくは1.15〜2.2のDSメチル、ならびに0.03〜1.0、好ましくは0.05〜0.9のモル置換度MSヒドロキシエチルを有するヒドロキシエチルメチルセルロース、または1.2〜3.0、好ましくは1.45〜2.2のMSヒドロキシエチルを有するヒドロキシエチルセルロースである。最も好ましくは、水溶性セルロースエーテルは、1.6〜2.0のメチル置換度DSメチルを有するメチルセルロース、または1.1〜2.0のDSメチル及び0.1〜0.4のモル置換度MSヒドロキシプロピルを有するヒドロキシプロピルメチルセルロースである。エーテル側の基、即ち、DSメチル、MSヒドロキシエチル、及びMSヒドロキシプロピルの決定は、K.L.Ketterer,W.E.Kester,D.L.Wiederrich,and J.A.Grover,Determination of Alkoxyl Substitution in Cellulose Ethers by Zeisel−Gas Chromatographie,Analytical Chemistry,Vol.51,No.13,Nov 1979,2172−76に記載されるように達成され得る。
水溶性セルロースエーテルなどの水溶性セルロース誘導体の粘度は、幅広い範囲にわたって様々であり得る。本発明の一態様において、セルロース誘導体の粘度は、200mPa・s超、好ましくは500〜200,000mPa・s、より好ましくは500〜100,000mPa・s、最も好ましくは1000〜80,000、特に1000〜60,000である(20℃の2.0重量%水溶液中、20℃及び2.55s−1のせん断速度で、コーンプレートジオメトリ(CP−60/2°)を用いたHaake RS600レオメータにおいて決定)。
本発明の別の態様において、セルロースエーテルの粘度は、1.2〜200mPa・s、好ましくは2〜100mPa・s、より好ましくは2.5〜50mPa・s、特に3〜30mPa・sである(ウベローデに従って20℃の2重量%水溶液中で測定)。ウベローデ粘度測定は、DIN51562−1:1999−01(1999年1月)に従って実施される。例えば、水中2.0重量%のヒドロキシプロピルメチルセルロース溶液は、米国薬局方(USP35,“Hypromellose”,pages 3467−3469)に従って調製され、続いてDIN51562−1:1999−01(1999年1月)に従ってウベローデ粘度測定が行われる。他の水溶性セルロースエーテルの粘度は、類似して測定され得る。セルロースエーテルなどのそのような低粘度セルロース誘導体は、既知の様式で、例えば、高粘度セルロース誘導体の部分分解、または酸化剤の存在下でのアルカリセルロースの、エーテル化などの誘導体化によって生成され得る。
洗浄ステップc)では、生成された粗セルロース誘導体は、塩または他の反応副産物を除去するために水性液体で1回または数回洗浄される。水性液体は、追加で、少量の有機液体希釈剤を含んでもよい。好ましい有機希釈剤は、アルコール、より好ましくはグリセロールなどの多官能アルコール、メタノール、エタノール、イソプロパノール、もしくはn−プロパノールなどの単官能アルコール;テトラヒドロフラン、アセトン、メチルエチルケトン、もしくはメチルイソブチルケトンなどのケトンなどのエーテル;酢酸エチルなどの酢酸;塩化メチレンなどのハロゲン化炭化水素;またはアセトニトリルなどのニトリルである。より好ましくは、有機液体希釈剤は、1〜6個、最も好ましくは1〜4個の炭素原子を有する。しかしながら、水性液体は、水性液体の総重量に基づいて、少なくとも55重量パーセント、好ましくは少なくとも65重量パーセント、より好ましくは少なくとも75重量パーセント、最も好ましくは少なくとも90重量パーセント、及び特に少なくとも95重量パーセントの水を含むべきである。より好ましくは、水またはブラインが水性液体として使用される。最も好ましくは、水性液体は水である。
洗浄の前後、セルロース誘導体は、残渣有機含有量を減少させるために、蒸気への曝露によって剥離されてもよい。セルロースエーテルなどのセルロース誘導体は、一般的には、少なくとも20℃、典型的には少なくとも45℃、及びより典型的には少なくとも65℃の温度で洗浄される。典型的には、最大120℃、好ましくは最大95℃の温度が洗浄ステップには好適である。洗浄ステップは、典型的には、例えば、沈殿、遠心分離、またはろ過によって、セルロースエーテルを洗浄水から分離することを含む。湿潤セルロース誘導体は、通常、湿潤顆粒または湿潤塊の形状で、例えば、水湿ろ過ケークの形状で得られる。
本発明のプロセスの洗浄ステップc)は、湿潤セルロース誘導体の総重量に基づいて少なくとも25パーセント、好ましくは少なくとも30パーセント、より好ましくは少なくとも35パーセント、最も好ましくは少なくとも38パーセント、及び特に少なくとも40パーセントの含水量を有する湿潤セルロース誘導体が得られるような様式で実施される。洗浄ステップc)はまた、湿潤セルロース誘導体の総重量に基づいて最大85パーセント、好ましくは最大80パーセント、より好ましくは最大70パーセント、最も好ましくは最大60パーセント、及び特に最大50パーセントの含水量を有する湿潤セルロース誘導体が得られるような様式で実施される。含水量がそれより高い場合、過剰水は、例えば、沈殿、遠心分離、またはろ過によって除去される。含水量がそれより低い場合、上記の範囲の含水量を有する湿潤セルロース誘導体を得るために水が添加される。湿潤セルロース誘導体は、続いて、湿潤セルロース誘導体を下にさらに記載されるようなペーストに形成するために均質化ステップd)に供される。
代替的な方法に従うと、洗浄された湿潤水溶性セルロース誘導体は、均質化ステップに直接供されるのではなく、洗浄された湿潤水溶性セルロース誘導体は乾燥ステップに供され、その後初めて水性液体と混合される。洗浄された水溶性セルロース誘導体を水性液体と混合する前の洗浄された水溶性セルロース誘導体の部分または完全乾燥は、例えば、非水洗浄液が、セルロース誘導体を洗浄するのに使用されるか、または洗浄ステップ及び均質化ステップが異なる場所で実施されるときなど、生成プロセスにおける制約のために使用される場合に有用であり得る。洗浄されたセルロースエーテルは、湿潤セルロース誘導体の総重量に基づいて25パーセント未満、典型的には15パーセント未満、及びより典型的には5パーセント以下の水分量を有する水溶性セルロース誘導体を得るために、Louisville Dryer Company(Louisville、USA)より市販の蒸気管乾燥機、またはKrauss−Maffei、Germanyより市販のプレート乾燥機などの接触乾燥機を使用するなど、既知の様式で乾燥され得る。故に、本発明の別の実施形態に従うと、水不溶性粒子の含有量を減少させた水溶性セルロース誘導体は、水溶性セルロース誘導体を、湿潤セルロース誘導体の総重量に基づいて25〜85パーセントの含水量を有する湿潤セルロース誘導体を得る重量比で水性液体と混合し、湿潤セルロース誘導体を均質化に供して湿潤セルロース誘導体をペーストに形成するステップを含む。セルロース誘導体と混合される水性液体の量は、もしあれば、部分的または概ね乾燥したセルロース誘導体の含水量に依存する。好ましい含水量は、洗浄ステップc)について上に記載されるようなものである。
湿潤セルロース誘導体を均質化に供してペーストを形成するとき、湿潤セルロース誘導体は、典型的には、0℃以上、より典型的には2℃以上、及び最も典型的には5℃以上の温度を有する。典型的には、その温度は、最大40℃、より典型的には最大30℃、及び最も典型的には最大20℃である。湿潤セルロース誘導体の温度は、好ましくは、均質化ステップ中、例えば必要に応じて均質化装置を冷やすことによって、この温度範囲内に維持される。ペーストを形成するための均質化ステップでは、一般的に、完全かつ激しい混合及びペーストの形成を可能にする混合機が使用される。有用な混合機は、ツインスクリュー混合機など、セルロース誘導体及び液体の混合物が、せん断力を適用して混ぜ合わせることによって均質化される、例えば、混錬機、押出機、プレス機、またはローラーミルである。混錬機は好ましい均質化装置である。共回転ならびに逆回転機が好適である。互いに深く係合しかつ相互剥離動作を実施する2つの水平に配置された撹拌刃を有するいわゆる分割トラフ混錬機は、ツインスクリュー混合機の場合のように、特に好適である。好適な一軸の連続混錬機は、多部品からなるモジュラー構成の高性能ミキサ、加熱可能及び冷却可能な混合シリンダ、ならびに片側に取り付けられたブレード型ミキサである、いわゆるReflector(登録商標)混合機を含む(製造業者:Lipp、Germany)。いわゆるピンシリンダー押出機またはStiftconvert(登録商標)押出機(製造業者:Berstorff、Germany)も好適である。収納部に組み込まれるピンは、混練された材料が軸と一緒に回転するのを防ぐために、橋台としての機能を果たす。水平に組み立てられた、いわゆる両刃シグマ撹拌棒を有する混錬機(製造業者:Fima、Germany)が特に好適である。刃は異なる速度で動作し、それらの回転の方向は反対にされ得る。また、垂直に配置されたミキサ軸を有する撹拌容器は、混錬された塊が撹拌軸と一緒に回転することを防ぐために、好適な流動バッフルが容器の壁に取り付けられ、このようにして激しい撹拌動作が混錬材料に付与される場合に好適である(製造業者:Bayer AG)。プラネタリ撹拌棒及びインラインホモジナイザを有する二重壁の混合容器も好適である。
均質化後、ペーストは、好ましくは、押出機などの好適な装置を用いてフィルタを通して押圧される。押出機は、好ましくは、均質化のための上記の範囲にペーストの温度を保つために冷やすことを可能にする。ペーストは、それがフィルタを通して押圧されるとき、典型的には0℃以上、より典型的には2℃以上、及び最も典型的には5℃以上、ならびにより典型的には最大40℃、より典型的には最大30℃、及び最も典型的には最大20℃の温度を有する。湿潤ペーストは、最大200μm、好ましくは最大150μm、より好ましくは最大105μm、さらにより好ましくは最大85μm、最も好ましくは最大65μm、及び特に最大50μmの細孔径のフィルタを通して押圧される。典型的には、フィルタは、少なくとも5μm、より典型的には少なくとも10μm、及び最も典型的には少なくとも15μmの細孔径を有する。「細孔径」という用語は、幾何学的な細孔径が意味される。幾何学的な細孔径は、フィルタのメッシュまたは孔を通ることができる最大球状ビーズの直径で表される。フィルタは、好ましくは、鋼などの金属材料製である。フィルタは、好ましくは、耐食性である。最も好ましくは、フィルタはステンレス鋼製である。好ましいフィルタは、織られた金属フィルタである。織られた金属フィルタは、1本または2本の縦糸を用いた平織、綾織、綾畳織、逆畳織、または平畳織など、様々な織りの形状であり得る。フィルタは、好ましくは、ペーストがフィルタを通して押圧される方向に少なくとも0.05mm、より好ましくは少なくとも0.08mm、及び最も好ましくは少なくとも0.10mmの厚さを有する。フィルタ厚は、好ましくは、述べられた流動方向に最大5mm、より好ましくは最大2mm、及び最も好ましくは最大1mmである。
フィルタの安定性を増大させ、かつフィルタの破断を最小限にするため、フィルタは、好ましくは、フィルタの細孔径よりも大きい開口部を有する支持層によって支持される。支持層の開口部は、概して、支持層が第2のフィルタとして機能することがないほどに大きい。より好ましくは、支持層は、穴のあいた金属板である。支持層は、好ましくは、直径少なくとも1mm、より好ましくは少なくとも3mm、及び最も好ましくは少なくとも5mm、ならびに好ましくは最大100mm、より好ましくは最大40mm、及び最も好ましくは最大20mmの円形開口部を有する。支持層は、好ましくは、ペーストがフィルタを通して押圧される方向に少なくとも10mm、及びより好ましくは少なくとも15mmの厚さを有する。支持層の厚さは、好ましくは、述べられた流動方向に最大100mm及びより好ましくは最大50mmである。
ペーストを本発明のプロセスに従うフィルタを通して押圧するステップの後、水不溶性粒子の含有量を減少させた湿潤水溶性セルロース誘導体は、1つ以上のステップにおいて、乾燥もしくは粉砕またはそれらの組み合わせに供される。乾燥、粉砕、及び乾燥−粉砕を組み合わせたプロセスは当該技術分野において周知である。
以下の実施例で例証されるように、概して、少なくとも7パーセント、典型的には少なくとも15パーセント、より典型的には少なくとも30パーセント、多くの場合は少なくとも50パーセント、及び最適条件下では少なくとも70パーセントの水不溶性粒子の減少が、本発明のプロセスによって達成され得る。前述の減少は、湿潤水溶性セルロース誘導体のペーストを本発明のプロセスに従うフィルタを通して押圧する前の水溶性セルロース誘導体中の水不溶性粒子の重量に基づく。「水不溶性粒子」という用語は、本明細書で使用される場合、i)25℃及び1気圧で100グラムの蒸留水中、1グラム未満の水への溶解度を有する粒子、ならびに/またはii)水溶性セルロース誘導体の完全に溶解されない粒子、即ち、分子レベルでは溶解されないが、依然として離散した、目で検出可能な粒子であるセルロース誘導体を意味する。除去された水不溶性は、例えば、未反応セルロース繊維、または部分的に反応した水不溶性セルロース誘導体、またはセルロース誘導体の完全には溶解されない粒子である。水不溶性粒子の低い残渣含有量に起因して、本発明のプロセスに従って生成された水溶性セルロース誘導体からは、透明な水溶液が調製され得る。したがって、本発明のプロセスに従って生成された水溶性セルロース誘導体は、パーソナルケア、食物、もしくは薬学的組成物において、特に透明のシャンプー/リンス、ヘアコンディショナー、点眼薬、コンタクトレンズ洗浄剤などの高い清澄度もしくは透明度の液体パーソナルケア組成物においては、濃厚剤として、またはカプセル製造のための浸漬液などのヘルスケア用途、もしくは透明のタブレットコーティング用の製剤などにおいては、補助剤として非常に有用である。そのようなパーソナルケア、食物、または薬学的組成物において好ましい水溶性セルロース誘導体は、本発明のプロセスに従って生成され、かつ1.2〜200mPa・s、好ましくは2〜100mPa・s、より好ましくは2.5〜50mPa・s、特に3〜30mPa・sの粘度を有する(ウベローデに従って20℃の2重量%水溶液中で測定)、水溶性セルロースエーテル、より好ましくはメチルセルロース、またはヒドロキシプロピルメチルセルロースである。そのようなパーソナルケア、食物、または薬学的組成物において特に好まれるのは、市販の材料METHOCEL(商標)A15 Premium LV メチルセルロース、METHOCEL(商標)E5 Premium LV ヒプロメロース、METHOCEL(商標)E15 Premium ヒプロメロース、またはK3 Premium LV ヒプロメロースとして生成され、かつそれらを乾燥及び粉砕に供する前に本発明のプロセスに供されたセルロースエーテルである。
代替的に、本発明のプロセスに従って生成された水溶性セルロース誘導体は、電子または光学組成物において、またはハニカム構造体を有する無機組成物において有用である。本発明のプロセスに従って生成され、かつ200mPa・s超、好ましくは500〜200,000mPa・s、及びより好ましくは1000〜80,000の粘度を有する(20℃の2.0重量%水溶液中、20℃及び2.55s−1のせん断速度で、コーンプレートジオメトリ(CP−60/2°)を用いたHaake RS600レオメータにおいて決定)、水溶性セルロース誘導体、好ましくは水溶性セルロースエーテル、より好ましくはメチルセルロース、またはヒドロキシプロピルメチルセルロースは、例えば、触媒のための担体または排ガス処理用の触媒フィルタとしての使用のための薄壁ハニカム構造体などのセラミック成形材料において、結合剤/可塑剤として特に有用である。安定性が高く、かつ小穴などの欠陥が非常に少ない薄壁ハニカム構造体は、そのような水溶性セルロース誘導体を結合剤/可塑剤として使用して生成され得る。
さらなる実施形態において、本発明のプロセスに従って生成された水溶性セルロースエーテルは、脂肪族モノカルボン酸無水物、またはジカルボン酸もしくはトリカルボン酸無水物、あるいは脂肪族モノカルボン酸無水物及びジカルボン酸もしくはトリカルボン酸無水物の組み合わせとの反応において有用である。水溶性セルロースエーテル中の水不溶性粒子の減少された含有量に起因して、そこから生成されたエステル化セルロースエーテルの質も改善される。より好ましくは、セルロースエーテルはヒドロキシプロピルメチルセルロースである。最も好ましくは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(HPMCAS)が生成される。セルロースエーテルのエステル化は、例えば、米国特許第3,435,027号及び同第4,226,981号において、国際特許出願第WO2005/115330号、同第WO/2013/148154号、同第WO/2014/031448号、もしくは同第WO/2013/148154号において、または欧州特許出願第EP0 219 426号において記載されるような既知の方法で実施され得る。
本発明のいくつかの実施形態は、これより以下の実施例において詳細に説明される。
別段の記述のない限り、すべての部及びパーセンテージは、重量によるものである。実施例では、以下の試験手続きが使用される。
本発明のプロセスに従って生成された水溶性セルロース誘導体の塊中、目で検出可能な水不溶性粒子(主に未反応セルロース繊維、または部分的に反応した水不溶性セルロース誘導体であり、以後、総称して「繊維」と呼ぶ)の含有量は、水溶性セルロース誘導体の重量比率でppmとして決定する。水不溶性粒子の含有量は、OCS Optical Control SystemsのLiquid Analyzer LA−20を使用して決定した。Liquid Analyzer LA−20は、258.06mg/kg〜0.25mg/kgの範囲にわたるセルロース濃度を有する純水中のセルロース(木材パルプRayonnier Cellunier F)の分散体からなる繊維基準で較正した。分析のため、純水中の水溶性セルロース誘導体の溶液(乾燥含有量に基づいて2重量%)を使用した。繊維含有量の決定のため、5分以内に1500枚の画像を記録した。ソフトウェアにより、試料の繊維含有量をppm(1gの乾燥セルロース誘導体当たりμgでの繊維含有量)と同じmg/kgまたはμg/gで自動的に算出した。
実施例1
1.92のメチル置換度DSメチル、0.24のモル置換度MSヒドロキシプロピル、3.2mPa・sのウベローデ粘度(DIN51562−1:1999−01(1999年1月)に従って20℃の2重量%水溶液として測定)を有する1.416kgの乾燥ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)を、まず、1.5kWエンジン付きのLodige M 20 MKとしてGebruder Lodige Maschinenbau GmbH、Paderborn、Germanyより市販の20l流動床ミキサに充填した。ミキサが230rpmで動作しているとき、続いて3.584kgの氷冷水を、噴霧ノズルを介してHPMCのバッチ内へ噴霧した。噴霧プロセスは5分かかった。次いで、ミキサを継続してさらに20秒動作させた。直径0.5〜2cmの団子様の粒子を含有する濁った白色の塊を形成する湿潤セルロースHPMCが生じた。図1は湿潤HPMCのこの塊を例証する。湿潤HPMCのこの塊を冷やした混錬機(2×1.5kWのエンジン、20lの有用な容量、及び総容量35lを有するAMK Type IIU Tilt−KneaderとしてAachner Misch−und Knetmaschinenfabrik Peter Kupper GmbH&Co.KG、Germany(AMK)という会社より市販される)へ供給した。AMK Type IIU Tilt−Kneaderを−5℃まで冷やした。塊を5分間混錬した。続いて結果として生じるペーストを、45分間沈静状態に保ち(混錬なしの「熟成」)、その後、湿潤HPMCを均質化するために2回目の混錬を5分間行った。このステップ後の結果として生じるペーストの温度は、20℃未満であった。この混錬及び均質化ステップより生じたかなり均質のペースト;直径0.5〜2cmの団子様の粒子はもはやほとんど目には見えなかった。図2は、この混錬及び均質化ステップより生じたペーストを例証する。
混錬後、ペーストを水で冷やしたシングルスクリュー押出機(内スクリュー直径80mm、フィーダスクリュー速度12rpm、及びオーガスクリュー速度15rpmを有するPZVE 8 DとしてHandle GmbH、Muhlackerより市販される)へ直ちに入れた。ペーストを定義された細孔径の鋼フィルタを通した押出しにより押圧した。押出し温度は一定に維持し、押出機ジャケット内の水冷却により常に30℃未満であった。下の表1に列挙されるように、3つの異なる鋼フィルタを使用した。下の表1に列挙されるように、ペーストの第1の部分を第1のフィルタを通して押圧し、ペーストの第2の部分を第2のフィルタを通して押圧し、ペーストの第3の部分を第3のフィルタを通して押圧した。
第1のフィルタは、82μmの幾何学的な細孔径を有する指定のDuplex60フィルタ付き金属フィルタ布であった。金属フィルタ布は、0.65mmの布厚を有した。
第2のフィルタは、37μmの幾何学的な細孔径を有する指定のDuplex30フィルタ付き金属フィルタ布であった。金属フィルタ布は、0.18mmの布厚を有した。
第3のフィルタは、17μmの幾何学的な細孔径を有する指定のRobusta 720×150付き金属フィルタ布であった。金属フィルタ布は、0.18mmの布厚を有した。
3つすべてのフィルタは、Sporl、Germanyより市販されるものであった。図3は、Duplex型の金属フィルタ布を例証する。図4は、Robusta型の金属フィルタ布を例証する。それぞれのフィルタを、穴のあいた鋼製のフィルタ支持体上に取り付けた。フィルタ支持体は、17mmの厚さを有し、かつ直径8mmの円形開口部を有していた。図5は、各フィルタを支持する穴のあいた金属板を例証する。
HPMCペーストを、フィルタを通して押圧する前後に、水溶性HPMC中の水不溶性粒子の含有量を上記のように決定した。
実施例2
1.79のメチル置換度DSメチル、0.17のモル置換度MSヒドロキシプロピル、及び45mPa・sのウベローデ粘度(DIN51562−1:1999−01(1999年1月)に従って20℃の2重量%水溶液として測定)を有するHPMCを、セルロースをアルカリ性ナトリウム水酸化物と反応させて、アルカリセルロースを生成し、その生成されたアルカリセルロースを塩化メチル及びプロピレンオキシドでエーテル化することによって、既知の様式で生成した。生成されたHPMCを湯で洗浄し、加圧ろ過に供してフィルタケークを生成した。結果として生じるHPMCフィルタケークは、湿潤HPMCの総重量に基づいて40パーセントの含水量を有した。
40パーセントの湿度を有する3.083kgの湿潤HPMCフィルタケークを、実施例1と同じ冷やしたAMK Type IIU Tilt−Kneader(ただし混錬機を12℃まで冷やした)へ供給した。30秒の間、1.917kgの水を添加して、湿潤HPMCの総重量に基づいて63パーセントの含水量のHPMCをもたらした。
塊をさらに14.5分間混錬した。続いて、結果として生じるペーストを45分間沈静状態に保ち(混錬なしの「熟成」)、その後、湿潤HPMCを均質化するために2回目の混錬を今回は10分間行った。このステップの後、結果として生じるペースト温度は24℃に達した。
混錬後、ペーストを実施例1に記載されるような水冷却されたシングルスクリュー押出機PZVE 8 Dへ直ちに入れた。続いて、ペーストを、実施例1に記載されるような定義された細孔径の鋼フィルタを通して押出しにより押圧した。
実施例3
1.92のメチル置換度DSメチル、0.26のモル置換度MSヒドロキシプロピル、及び48mPa・sのウベローデ粘度(DIN51562−1:1999−01(1999年1月)に従って20℃の2重量%水溶液として測定)を有するHPMCを、セルロースをアルカリ性ナトリウム水酸化物と反応させて、アルカリセルロースを生成し、その生成されたアルカリセルロースを塩化メチル及びプロピレンオキシドでエーテル化することによって、既知の様式で生成した。生成されたHPMCを湯で洗浄し、加圧ろ過に供してフィルタケークを生成した。結果として生じるHPMCフィルタケークは、湿潤HPMCの総重量に基づいて41パーセントの含水量を有した。
41パーセントの湿度を有する3.56kgの湿潤HPMCフィルタケークを、実施例1と同じ冷やしたAMK Type IIU Tilt−Kneader(ただし混錬機を8℃まで冷やした)へ供給した。2秒の間、1.440kgの水を添加して、湿潤HPMCの総重量に基づいて58パーセントの含水量のHPMCをもたらした。
塊をさらに15分間混錬した。続いて結果として生じるペーストを、45分間沈静状態に保ち(混錬なしの「熟成」)、その後、湿潤HPMCを均質化するために2回目の混錬を15分間行った。このステップの後、結果として生じるペースト温度は22℃に達した。
混錬後、ペーストを実施例1に記載されるような水冷却されたシングルスクリュー押出機PZVE 8 Dへ直ちに入れた。続いて、ペーストを、実施例1に記載されるような定義された細孔径の鋼フィルタを通して押出しにより押圧した。
本実施例は、水不溶性粒子の含有量を減少させた水溶性セルロース誘導体を生成するための本発明の方法の有効性を例証するものである。

Claims (15)

  1. 水溶性セルロース誘導体を生成するためのプロセスであって、
    a)セルロースをアルカリ性物質と反応させてアルカリセルロースを生成するステップと、
    b)前記生成されたアルカリセルロースを1つ以上の誘導化剤と反応させて水溶性セルロース誘導体を生成するステップと、
    c)前記生成されたセルロース誘導体を水性液体で1回または数回洗浄して、湿潤セルロース誘導体の総重量に基づいて25〜85パーセントの含水量を有する前記湿潤セルロース誘導体を得るステップと、
    d)前記湿潤セルロース誘導体を均質化に供して前記湿潤セルロース誘導体をペーストに形成するステップと、
    e)前記ペーストを最大200μmの細孔径のフィルタを通して押圧するステップと、を含む、プロセス。
  2. 水不溶性粒子の含有量を減少させた水溶性セルロース誘導体を生成するためのプロセスであって、
    水溶性セルロース誘導体を、湿潤セルロース誘導体の総重量に基づいて25〜85パーセントの含水量を有する前記湿潤セルロース誘導体を得る重量比で水性液体と混合して、前記湿潤セルロース誘導体を均質化に供して前記湿潤セルロース誘導体をペーストに形成するステップと、
    前記ペーストを最大200μmの細孔径のフィルタを通して押圧するステップと、を含む、プロセス。
  3. 前記ペーストが最大150μmの細孔径のフィルタを通して押圧される、請求項1または2に記載のプロセス。
  4. 前記ペーストが最大85μmの細孔径のフィルタを通して押圧される、請求項3に記載のプロセス。
  5. 前記水溶性セルロース誘導体が水溶性セルロースエーテルである、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロセス。
  6. 前記水溶性セルロース誘導体が、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、またはヒドロキシプロピルメチルセルロースである、請求項5に記載のプロセス。
  7. 前記水溶性セルロース誘導体が、ウベローデに従って20℃の2重量%水溶液として測定される、1.2〜200mPa・sの粘度を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. 前記水性液体が水である、請求項1〜7のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. 均質化が混錬機内で実施される、請求項1〜8のいずれか一項に記載のプロセス。
  10. 前記ペーストが0〜40℃の温度で前記フィルタを通して押圧される、請求項1〜9のいずれか一項に記載のプロセス。
  11. 前記フィルタがステンレス鋼製の織られたフィルタである、請求項1〜10のいずれか一項に記載のプロセス。
  12. 前記ペーストを、前記フィルタを通して押圧する前記ステップの後、前記セルロース誘導体が、1つ以上のステップにおいて、乾燥もしくは粉砕またはそれらの組み合わせに供される、請求項1〜11のいずれか一項に記載のプロセス。
  13. エステル化セルロースエーテルを生成するためのプロセスであって、請求項1〜12のいずれか一項に記載のプロセスに従って水溶性セルロースエーテルを生成するステップと、前記水溶性セルロースエーテルを脂肪族モノカルボン酸無水物またはジカルボン酸もしくはトリカルボン酸無水物、あるいは脂肪族モノカルボン酸無水物及びジカルボン酸もしくはトリカルボン酸無水物の組み合わせと反応させるステップと、を含む、プロセス。
  14. パーソナルケア、食物、または薬学的組成物における、請求項1〜12のいずれか一項に従って生成された水溶性セルロース誘導体の使用。
  15. 電子もしくは光学組成物における、またはハニカム構造体を有する無機組成物における、請求項1〜12のいずれか一項に従って生成された水溶性セルロース誘導体の使用。

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