JP2018203792A - 眼の異物感改善剤 - Google Patents

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和宏 辻
孝弘 黒瀬
Takahiro Kurose
孝弘 黒瀬
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Masashi Ito
昌志 伊藤
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Abstract

【課題】眼の異物感改善剤を提供する。【解決手段】ピリドキシン及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種を有効成分として含有する、眼の異物感改善剤。【選択図】なし

Description

本発明は、眼の異物感改善剤に関する。
角膜に分布している知覚神経は、そのほとんどが三叉神経とされており、角膜の知覚は人体の疼痛知覚の中でも最も鋭敏なものの一つとされ、その疼痛の程度は極めて鋭いものとなっている。このように、角膜は非常に痛覚が発達していることから、砂埃や花粉、過剰量のタンパク質等の異物が角膜上皮に付着することによっても、瞬間に異物感や眼痛等の症状として現れ、ときには異物を排出するための流涙が生じることもある。このため、タンパク質汚れ等の眼球表面への異物付着及びそこから生じる異物感を改善することは、不定愁訴を取り除き、クオリティ・オブ・ライフを向上させる観点からも重要となる。
近年では、砂埃や花粉、タンパク質汚れに限らず、化粧料(マスカラ、アイライナー、アイシャドウ、ローション、乳液、アイクリーム、ラメ入り化粧料、スクラブ入り洗眼剤等)のような汚れの付着による眼の異物感及び眼障害も大きな問題となっている。眼球や眼瞼に付着した化粧料または花粉を洗浄除去するために、カルボキシビニルポリマーにモノテルペンを含み、一度に被洗浄部位に接触させる使用量が500μLである洗眼剤が見出されている(特許文献1)。
また、角膜の痛覚が発達していることから、アレルギーによる炎症に伴い眼をこする際の摩擦、ドライアイによる乾燥、コンタクトレンズの装用、紫外線、及び薬物などの刺激により、眼がコロコロ・チクチクしたり、まばたきをするときに眼に何かが当たるような違和感が生じたりして、眼に異物感がもたらされることもある。
眼の異物感を主要な症状とするドライアイ疾患を治療するのに有効な医薬組成物として、Aアデノシンレセプターアゴニストを含む医薬組成物が報告されている(特許文献2)。
特開2011−93889号公報 特表2009−524647号公報
本発明の目的は、眼の異物感改善剤を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、ピリドキシン又はその塩が眼の異物感を改善する効果を有することを見出した。
すなわち、本発明は以下の[1]〜[10]を提供する。
[1]ピリドキシン及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種を有効成分として含有する、眼の異物感改善剤。
[2]さらにアミノ酸類を有効成分として含有する、[1]に記載の眼の異物感改善剤。
[3]アミノ酸類がアミノエチルスルホン酸、コンドロイチン硫酸及びそれらの塩からなる群から選択される少なくとも一種である、[2]に記載の眼の異物感改善剤。
[4](A)成分の総含有量が、0.0005〜0.5w/v%である、[1]〜[3]に記載の眼の異物感改善剤。
[5](B)成分の総含有量が、0.001〜5w/v%である、[2]〜[4]に記載の眼の異物感改善剤。
[6](A)成分の総含有量1質量部に対して、(B)成分の総含有量が、0.01〜10000質量部である、[2]〜[5]に記載の眼の異物感改善剤。
[7]点眼剤又は洗眼剤である、[1]〜[6]に記載の眼の異物感改善剤。
[8]眼科用組成物に眼の異物感改善作用を付与する方法であって、ピリドキシン及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種を有効成分として眼科用組成物に配合することを特徴とする、方法。
[9]さらにアミノ酸類を有効成分として眼科用組成物に配合することを特徴とする、[8]に記載の方法。
[10]アミノ酸類がアミノエチルスルホン酸、コンドロイチン硫酸及びそれらの塩からなる群から選択される少なくとも一種である、[9]に記載の方法。
本発明の眼の異物感改善剤及び眼科用組成物は、アレルギーによる炎症に伴い眼をこする際の摩擦、ドライアイによる乾燥、コンタクトレンズの装用、紫外線、及び薬物等の刺激により生じる、眼がコロコロ・チクチクしたり、まばたきをするときに眼に何かがあたるような違和感が生じたりする眼の異物感の治療及び予防に用いることができる。また、本発明の異物感改善剤及び眼科用組成物は、角膜上皮細胞への異物の吸着量を抑制する効果を有するという点からも、眼の異物感の治療及び予防に有用である。
本明細書において含有量の単位「%」は「w/v%」を意味し、「g/100mL」と同義である。
本明細書中、特に記載の無い限り、略号「POE」はポリオキシエチレンを意味する。本明細書中、特に記載の無い限り、略号「POP」はポリオキシプロピレンを意味する。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物は、ピリドキシン及びその塩からなる群から選択される少なくとも1種(以下、単に(A)成分と表記する場合がある。)を含有する。
ピリドキシンは5−ヒドロキシ−6−メチルピリジン−3,4−ジメタノールとも称される化合物である。ピリドキシン及び/又はその塩は、水溶性ビタミンであるビタミンB6として公知の化合物であり、公知の方法によって合成してもよく市販品として入手することもできる。
ピリドキシンの塩としては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されないが、具体的には、有機酸塩[例えば、モノカルボン酸塩(酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、酪酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩等)、多価カルボン酸塩(フマル酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、マロン酸塩等)、オキシカルボン酸塩(乳酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩等)、有機スルホン酸塩(メタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、トシル酸塩等)等]、無機酸塩(例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩等)等が挙げられる。
これらのピリドキシン及び/又はその塩は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。眼の異物感を改善するという観点から、(A)成分としては、ピリドキシンの無機酸塩が好ましく、ピリドキシンの塩酸塩又はリン酸塩がより好ましく、ピリドキシンの塩酸塩が更に好ましい。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物における(A)成分の含有量は、特に限定されず、(A)成分の種類、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定される。(A)成分の含有量としては、例えば、本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物の総量を基準として、(A)成分の総含有量が、0.0005〜0.5w/v%であることが好ましく、0.001〜0.2w/v%であることがより好ましく、0.005〜0.1w/v%であることが更に好ましく、0.01〜0.1w/v%であることが特に好ましい。
上記(A)成分の含有量は、眼の異物感を改善するという観点から好適である。
さらに本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物は、上記(A)成分と、アミノ酸類(以下、単に(B)成分と表記する場合がある。)とを組み合わせることで、眼の異物感をより改善することができる。
本実施形態において、アミノ酸類とは、アミノ酸及びその塩、並びにアミノ酸類似体を包含し、分子内にアミノ基とカルボキシル基もしくはスルホ基を有する化合物又はその誘導体を意味する。
本実施形態で用いられるアミノ酸類としては、例えば、グリシン、アラニン、アミノ酪酸、アミノ吉草酸、アミノカプロン酸等のモノアミノモノカルボン酸;アスパラギン酸、グルタミン酸等のモノアミノジカルボン酸又はそれらの塩;アルギニン、リジン等のジアミノモノカルボン酸又はそれらの塩;アミノエチルスルホン酸(タウリン)又はその塩;コンドロイチン硫酸又はその塩;ヒアルロン酸又はその塩等が挙げられる。本実施形態で用いられるアミノ酸類の具体例としては、グリシン、アラニン、γ―アミノ酪酸、γ―アミノ吉草酸、コンドロイチン硫酸、イプシロンアミノカプロン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、アミノエチルスルホン酸、ヒアルロン酸及びそれらの塩等が挙げられる。
上記アミノ酸類の塩としては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容される塩であれば特に制限されない。そのような塩としては、有機酸との塩[例えば、モノカルボン酸塩(酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、酪酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩など)、多価カルボン酸塩(フマル酸塩、マレイン酸塩など)、オキシカルボン酸塩(乳酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、マロン酸塩など)、有機スルホン酸塩(メタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、トシル酸塩など)など]、無機酸との塩(例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩など)、有機塩基との塩(例えば、メチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、ピペラジン、ピロリジン、トリピリジン、ピコリンなどの有機アミンとの塩など)、無機塩基との塩[例えば、アンモニウム塩;アルカリ金属(ナトリウム、カリウムなど)、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウムなど)、アルミニウムなどの金属との塩など]などが例示でき、使用されるアミノ酸類によって適宜選択される。
これらのアミノ酸類及び/又はその塩は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。眼の異物感を改善するという観点から、(B)成分としては、イプシロンアミノカプロン酸、アスパラギン酸、コンドロイチン硫酸、アミノエチルスルホン酸、ヒアルロン酸又はそれらの塩が好ましい。
なかでも、眼の異物感を顕著に改善するという観点から、(B)成分としては、アミノエチルスルホン酸、コンドロイチン硫酸又はそれらの塩が好ましい。
アミノエチルスルホン酸は、タウリンとも称される公知の化合物である。
アミノエチルスルホン酸の塩としては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されない。アミノエチルスルホン酸の塩として、具体的には、有機酸との塩[例えば、モノカルボン酸塩(酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、酪酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩など)、多価カルボン酸塩(フマル酸塩、マレイン酸塩など)、オキシカルボン酸塩(乳酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、マロン酸塩など)、有機スルホン酸塩(メタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、トシル酸塩など)など]、無機酸との塩(例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩など)、有機塩基との塩(例えば、メチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、ピペラジン、ピロリジン、トリピリジン、ピコリン等の有機アミンとの塩等)、無機塩基との塩[例えば、アンモニウム塩;アルカリ金属(ナトリウム、カリウム等)、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウム等)、アルミニウム等の金属との塩等]等が挙げられる。
これらのアミノエチルスルホン酸及び/又はその塩は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。眼の異物感を改善するという観点から、アミノエチルスルホン酸及び/又はその塩としては、アミノエチルスルホン酸が好ましい。
コンドロイチン硫酸は、D−グルクロン酸とN−アセチル−D−ガラクトサミンの2つの糖が反復する糖鎖に硫酸が結合した構造を有するグリコサミノグリカンの1種である。
本実施形態に使用されるコンドロイチン硫酸としては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容される限り、その由来については、特に制限されず、例えば、哺乳動物や魚類の軟骨(サケ軟骨等)などに由来するものなどが使用され得る。
コンドロイチン硫酸の塩としては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されない。コンドロイチン硫酸の塩としては、例えば、上記アミノエチルスルホン酸がとり得る塩と同形態のものが例示できる。
これらのコンドロイチン硫酸及び/又はその塩は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。眼の異物感を改善するという観点から、コンドロイチン硫酸及び/又はその塩としては、コンドロイチン硫酸の無機塩基との塩が好ましく、コンドロイチン硫酸のアルカリ金属塩がより好ましく、コンドロイチン硫酸ナトリウムが更に好ましい。なお、コンドロイチン硫酸はコンドロイチン硫酸エステルともいい、コンドロイチン硫酸ナトリウムはコンドロイチン硫酸エステルナトリウムともいう。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物における、(B)成分の含有量は特に制限されず、(A)成分及び(B)成分の種類、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定される。(B)成分の含有量としては、例えば、本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物の総量を基準として、アミノ酸類の総含有量が、0.001〜5w/v%であることが好ましく、0.005〜3w/v%であることがより好ましく、0.01〜2w/v%であることが更に好ましく、0.05〜1w/v%であることが特に好ましい。
点眼剤、洗眼剤等の眼科用組成物として使用するという観点から、アミノ酸類の総含有量は、0.002〜7.5w/v%であることが好ましく、0.01〜4w/v%であることがより好ましく、0.02〜1.5w/v%であることが更に好ましい。
(B)成分がアミノエチルスルホン酸及び/又はその塩である場合、アミノエチルスルホン酸及び/又はその塩の含有量としては、例えば、本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物の総量を基準として、アミノエチルスルホン酸及び/又はその塩の総含有量が、0.01〜3w/v%であることが好ましく、0.05〜1.5w/v%であることがより好ましく、0.1〜1w/v%であることが更に好ましい。
(B)成分がコンドロイチン硫酸及び/又はその塩である場合、コンドロイチン硫酸及び/又はその塩の含有量としては、例えば、本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物の総量を基準として、コンドロイチン硫酸及び/又はその塩の総含有量が、0.005〜2w/v%であることが好ましく、0.01〜1w/v%であることがより好ましく、0.05〜0.5w/v%であることが更に好ましい。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物における、(B)成分の(A)成分に対する含有比率は特に制限されず、(A)成分及び(B)成分の種類、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定される。(B)成分の(A)成分に対する含有比率としては、例えば、本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物に含まれる(A)成分の総含有量1質量部に対して、(B)成分の総含有量が、0.01〜10000質量部であることが好ましく、0.05〜2000質量部であることがより好ましく、0.1〜500質量部であることが更に好ましく、0.5〜200質量部であることが特に好ましく、1〜50質量部であることが一層好ましい。
(B)成分がアミノエチルスルホン酸及び/又はその塩である場合、アミノエチルスルホン酸及び/又はその塩の(A)成分に対する含有比率としては、例えば、(A)成分の総含有量1質量部に対して、アミノエチルスルホン酸及び/又はその塩の総含有量が、0.02〜5000質量部であることが好ましく、0.1〜2000質量部であることがより好ましく、0.5〜500質量部であることが更に好ましく、1〜100質量部であることが特に好ましく、1〜20質量部であることが一層好ましい。
(B)成分がコンドロイチン硫酸及び/又はその塩である場合、コンドロイチン硫酸及び/又はその塩の(A)成分に対する含有比率としては、例えば、(A)成分の総含有量1質量部に対して、コンドロイチン硫酸及び/又はその塩の総含有量が、0.01〜5000質量部であることが好ましく、0.05〜1000質量部であることがより好ましく、0.1〜200質量部であることが更に好ましく、0.5〜50質量部であることが特に好ましく、0.5〜20質量部であることが一層好ましい。
上記(B)成分の含有量及び(A)成分に対する(B)成分の含有比率は、本実施形態において、眼の異物感を改善するという用途の観点から好適である。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物は、さらに界面活性剤を含有することができる。界面活性剤は、本実施形態に係る眼科用組成物の使用目的に応じて、後述する種々の薬理活性成分、生理活性成分及び添加剤等を配合する際に、それらの溶解性を向上させる溶解補助剤として有効である。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物が含有することができる界面活性剤は、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば特に制限されず、非イオン性界面活性剤、イオン性(両性、陰性、陽性)界面活性剤のいずれであってもよい。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物が含有することができる非イオン性界面活性剤として、具体的には、モノウラリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノパルミチン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート40)、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、トリステアリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート65)、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート80)等のPOEソルビタン脂肪酸エステル;POE(40)硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40)、POE(60)硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60)等のPOE硬化ヒマシ油;POE(10)ヒマシ油(ポリオキシエチレンヒマシ油10)、POE(35)ヒマシ油(ポリオキシエチレンヒマシ油35)等のPOEヒマシ油;POE(9)ラウリルエーテル等のPOEアルキルエーテル;POE(20)POP(4)セチルエーテル等のPOE−POPアルキルエーテル;POE(196)POP(67)グリコール(ポロクサマー407、プルロニックF127)、POE(200)POP(70)グリコール等のポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー;ステアリン酸ポリオキシル40等のモノステアリン酸ポリエチレングリコール等が挙げられる。なお、上記で例示する化合物において、括弧内の数字は付加モル数を示す。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物が含有することができる両性界面活性剤として、具体的には、アルキルジアミノエチルグリシン及びその塩(例えば、塩酸塩等)等が例示できる。
また、本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物が含有することができる陰イオン性界面活性剤として、具体的には、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸等が例示できる。
そして、本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物が含有することができる陽イオン性界面活性剤として、具体的には、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が例示される。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物において、界面活性剤は1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物が含有することができる界面活性剤の中で、眼の異物感を改善させるという観点から、非イオン性界面活性剤が好適である。非イオン性界面活性剤としては、POEソルビタン脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ油、又はPOE・POPブロックコポリマーが好ましく、ポリソルベート80、POE硬化ヒマシ油60、又はポロクサマー407がより好ましい。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物が界面活性剤を含有する場合、その含有量は、該界面活性剤の種類、他の配合成分の種類及び含有量、該眼科用組成物の用途、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定される。界面活性剤の含有量として、例えば、本実施形態に係る眼科用組成物の総量を基準に、界面活性剤の総含有量が、0.001〜3w/v%であることが好ましく、0.005〜2w/v%であることがより好ましく、0.01〜1w/v%であることがさらに好ましく、0.05〜1w/v%であることが特に好ましい。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物は、さらに緩衝剤を含有することができる。これにより、本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物のpHを調整できる。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物が含有することができる緩衝剤は、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されない。このような緩衝剤の一例として、ホウ酸緩衝剤、リン酸緩衝剤、炭酸緩衝剤、クエン酸緩衝剤、酢酸緩衝剤、トリス緩衝剤等が挙げられる。
ホウ酸緩衝剤として、ホウ酸、又はホウ酸アルカリ金属塩、ホウ酸アルカリ土類金属塩等のホウ酸塩が挙げられる。リン酸緩衝剤として、リン酸、又はリン酸アルカリ金属塩、リン酸アルカリ土類金属塩等のリン酸塩が挙げられる。炭酸緩衝剤として、炭酸、又は炭酸アルカリ金属塩、炭酸アルカリ土類金属塩等の炭酸塩が挙げられる。クエン酸緩衝剤として、クエン酸、又はクエン酸アルカリ金属塩、クエン酸アルカリ土類金属塩等が挙げられる。また、ホウ酸緩衝剤又はリン酸緩衝剤として、ホウ酸塩又はリン酸塩の水和物を用いてもよい。より具体的な例として、ホウ酸緩衝剤として、ホウ酸又はその塩(ホウ酸ナトリウム、テトラホウ酸カリウム、メタホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、ホウ砂等);リン酸緩衝剤として、リン酸又はその塩(リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二カリウム、リン酸一水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム等);炭酸緩衝剤として、炭酸又はその塩(炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カリウム、炭酸マグネシウム等);クエン酸緩衝剤として、クエン酸又はその塩(クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸カルシウム、クエン酸二水素ナトリウム、クエン酸二ナトリウム等);酢酸緩衝剤として、酢酸又はその塩(酢酸アンモニウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、酢酸ナトリウム等);トリス緩衝剤として、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン又はその塩(塩酸塩、酢酸塩、スルホン酸塩等)等が例示できる。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物が含有する緩衝剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。これらの緩衝剤の中でも、ホウ酸緩衝剤又はリン酸緩衝剤を好適に用いることができ、ホウ酸緩衝剤をより好適に用いることができる。ホウ酸緩衝剤として、ホウ酸とホウ砂の組み合わせが好ましい。また、リン酸緩衝剤として、リン酸水素二ナトリウムとリン酸二水素ナトリウムの組み合わせが好ましい。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物が緩衝剤を含有する場合、その含有量は、該緩衝剤の種類、他の配合成分の種類及び含有量、該眼科用組成物の用途、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定される。緩衝剤の含有量として、例えば、本実施形態に係る眼科用組成物の総量を基準に、該緩衝剤の総含有量が、0.01〜15w/v%であることが好ましく、0.05〜10w/v%であることがより好ましく、0.1〜7.5w/v%であることがさらに好ましく、0.5〜5w/v%であることが特に好ましい。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物のpHは、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容される範囲内であれば特に限定されるものではない。本実施形態に係る眼科用組成物のpHの一例として、4.0〜9.5であることが好ましく、5.0〜9.0であることがより好ましく、5.5〜8.5であることがさらに好ましい。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物は、さらに等張化剤を含有することができる。これにより、本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物の浸透圧を調整できる。
等張化剤としては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されない。等張化剤としては、例えば、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ブドウ糖、マンニトール、ソルビトール等が挙げられる。これらの等張化剤の中でも、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ブドウ糖、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム又は塩化マグネシウムが好ましく、塩化ナトリウム、塩化カリウム又はプロピレングリコールがさらに好ましく、塩化ナトリウムが特に好ましい。これらの等張化剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物が等張化剤を含有する場合、その含有量は、等張化剤の種類、他の含有成分の種類及び含有量等に応じて適宜設定される。等張化剤の含有量としては、例えば、眼の異物感改善剤及び眼科用組成物の総量を基準として、等張化剤の総含有量が、0.01〜10w/v%であることが好ましく、0.05〜5w/v%であることがより好ましく、0.1〜3w/v%であることが更に好ましい。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物は、さらに粘稠剤を含有することができる。これにより、本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物の粘度を調整できる。
粘稠剤としては、例えば、ポリビニルアルコール(完全又は部分ケン化物)、ポリビニルピロリドン(K25、K30、K90など)、カルボキシビニルポリマー、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマー(BASF Wyandotte Coproration、プルロニック、テトロニックなど)、セルロース誘導体[メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(2208、2906、2910など)、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ニトロセルロース又はそれらの塩など]、ポリエチレングリコール(マクロゴール300、マクロゴール400、マクロゴール1500、マクロゴール4000、マクロゴール6000など)、コンドロイチン硫酸ナトリウム、アラビアゴム、トラガント、デキストラン(40、70など)、ブドウ糖、ソルビトールなどが例示でき、好ましくはポリビニルアルコール(完全又は部分ケン化物)、ポリビニルピロリドン(K25、K30、K90)、カルボキシビニルポリマー、セルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(2208、2906、2910)、カルボキシメチルセルロース又はその塩など)、ポリエチレングリコール(マクロゴール300、マクロゴール400、マクロゴール4000、マクロゴール6000)、デキストラン(70)であり、更に好ましくはポリビニルアルコール(完全又は部分ケン化物)、ポリビニルピロリドン(K25、コリドン(R)K30、コリドン(R)K90)、カルボキシビニルポリマー、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(2208、2906、2910)、カルボキシメチルセルロース又はその塩、ポリエチレングリコール(マクロゴール300、マクロゴール400、マクロゴール4000、マクロゴール6000)、デキストラン(70)である。
これらの粘稠剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物が粘稠剤を含有する場合、その含有量は、該粘稠剤の種類、他の配合成分の種類及び含有量、該眼科用組成物の用途、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定される。粘稠剤の含有量として、例えば、本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物の総量を基準に、該粘稠剤の総含有量が、0.01〜10w/v%であることが好ましく、0.01〜5w/v%であることがより好ましく、0.05〜3w/v%であることがさらに好ましい。
また、本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物の浸透圧については、生体に許容される範囲内であれば、特に制限されない。本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物の浸透圧比の一例として、0.5〜5.0であることが好ましく、0.6〜3.0であることがより好ましく、0.7〜2.0であることがさらに好ましく、0.8〜1.55であることが特に好ましい。浸透圧の調整は、無機塩、多価アルコール、糖アルコール、糖等を用いて、当該技術分野で既知の方法で行うことができる。浸透圧比は、第十六改正日本薬局方に基づき、286mOsm(0.9w/v%塩化ナトリウム水溶液の浸透圧)に対する試料の浸透圧の比とし、浸透圧は日本薬局方記載の浸透圧測定法(氷点降下法)を参考にして測定する。なお、浸透圧比測定用標準液(0.9w/v%塩化ナトリウム水溶液)については、塩化ナトリウム(日本薬局方標準試薬)を500〜650℃で40〜50分間乾燥した後、デシケーター(シリカゲル)中で放冷し、その0.900gを正確に量り、精製水に溶かし正確に100mLとして調製するか、市販の浸透圧比測定用標準液(0.9w/v%塩化ナトリウム水溶液)を用いることができる。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物の粘度については、生体に許容される範囲内であれば特に制限されない。例えば、回転粘度計(RE550型粘度計、東機産業社製、ローター:1°34’xR24)で測定した25℃における粘度が、0.1〜1000mPa・sであることが好ましく、1〜100mPa・sであることがより好ましく、1〜10mPa・sであることがさらに好ましい。
また、本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物は、本発明の効果を妨げない限り、上記成分の他に種々の薬理活性成分や生理活性成分を組み合わせて適当量含有していてもよい。成分は特に制限されず、例えば、一般用医薬品製造販売承認基準2012年版(一般社団法人レギュラトリーサイエンス学会監修)に記載された各種医薬における有効成分が例示できる。例えば、眼科用薬において用いられる成分として、具体的には、次のような成分が挙げられる。
抗ヒスタミン剤又は抗アレルギー剤:例えば、フマル酸ケトチフェン、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、クロモグリク酸ナトリウム、トラニラスト、ペミロラストカリウム、オロパタジン塩酸塩等。
充血除去剤:塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリン、硫酸ナファゾリン、塩酸エピネフリン、塩酸エフェドリン、塩酸メチルエフェドリン等。
眼筋調節薬剤:例えば、アセチルコリンと類似した活性中心を有するコリンエステラーゼ阻害剤、具体的にはメチル硫酸ネオスチグミン、トロピカミド等。
殺菌剤:例えば、アクリノール、セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸ポリヘキサメチレンビグアニド等。
ビタミン類:例えば、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、シアノコバラミン、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、パンテノール、パントテン酸カルシウム、酢酸トコフェロール等。
消炎剤:例えば、グリチルリチン酸、アズレンスルホン酸、アラントイン、ベルベリン、リゾチーム等。
収斂剤:例えば、乳酸亜鉛、硫酸亜鉛等。
その他:例えば、スルファメトキサゾール及びこれらの塩等。
また、本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物には、発明の効果を損なわない範囲であれば、その用途や製剤形態に応じて、常法に従い、様々な添加物を適宜選択し、1種又はそれ以上を併用して適当量含有させてもよい。それらの添加物として、例えば、医薬品添加物事典2007(日本医薬品添加剤協会編集)に記載された各種添加物が例示できる。代表的な成分として次の添加物が挙げられる。
担体:例えば、水、含水エタノール等の水性担体。
糖類:例えば、グルコース、シクロデキストリン、アルギン酸等。
糖アルコール類:例えば、キシリトール、ソルビトール、マンニトール等。これらはD体、L体及びDL体のいずれでもよい。
防腐剤、殺菌剤又は抗菌剤:例えば、塩化亜鉛、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、安息香酸ナトリウム、エタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、クロロブタノール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、硫酸オキシキノリン、フェネチルアルコール、ベンジルアルコール、ビグアニド化合物(具体的には、ポリヘキサメチレンビグアニド等)、グローキル(ローディア社製 商品名)等。
清涼化剤:メントール、メントン、カンフル、ボルネオール、ゲラニオール、ネロール、シネオール、シトロネロール、カルボン、アネトール、オイゲノール、リモネン、リナロール、酢酸、ユーカリ油、ベルガモット油、ペパーミント油、ウイキョウ油、ローズ油、ケイヒ油、スペアミント油、樟脳油、クールミント、ハッカ油等。
安定化剤:エデト酸ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、トロメタモール、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(ロンガリット)、トコフェロール、ピロ亜硫酸ナトリウム、モノエタノールアミン、モノステアリン酸アルミニウム、モノステアリン酸グリセリン等。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物としては、水性組成物であることが好ましい。本実施形態において水性組成物とは、水の含有量が、該水性組成物の総量に対して、85w/v%以上の組成物を意味する。本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物における水の含有量は、90w/v%以上であることが好ましく、92w/v%以上であることがより好ましく、94w/v%以上であることがさらに好ましく、96w/v%以上であることが特に好ましい。本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物に用いられる水としては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容される水を使用すればよく、このような水として、具体的には、蒸留水、常水、精製水、滅菌精製水、注射用水、注射用蒸留水等が例示される。また本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物の剤型については、特に制限されないが、液剤、半固形剤(軟膏等)等が挙げられ、液剤であることが好ましい。これらの定義は第十六改正日本薬局方に基づく。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物は、所望量の上記(A)成分、(B)成分及び必要に応じて他の配合成分を所望の濃度となるように担体に添加することにより調製可能である。例えば、水性組成物の場合、精製水で前記成分を溶解又は懸濁させ、所定のpH及び浸透圧に調整し、濾過滅菌等により滅菌処理することで調製できる。上記(A)成分、(B)成分、及びその他疎水性の高い成分の溶解に関しては、予め界面活性剤等の溶解補助作用のある成分とあわせて攪拌を行なってから、さらに精製水を加えて溶解又は懸濁させてもよい。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤は、眼科用組成物として好適に用いることができる。また、本実施形態に係る眼の異物改善剤は、角膜上皮細胞の異物吸着を抑制することで、眼の異物感を緩和することが可能である。このため、本実施形態に係る眼の異物感改善剤は、角膜上皮細胞の異物吸着抑制剤として用いることもできる。
本実施形態は、別の観点から、眼科用組成物に眼の異物感改善作用を付与する方法であって、(A)成分を有効成分として眼科用組成物に配合することを特徴とする、方法を提供するものである。また、(A)成分に加えて(B)成分を有効成分として眼科用組成物に配合することで、眼科用組成物に眼の異物感改善作用を付与する方法をも提供する。(B)成分としては、アミノエチルスルホン酸、コンドロイチン硫酸及びそれらの塩からなる群から選択される少なくとも一種を好適に用いることができる。
ここで、眼の異物感改善剤及び眼科用組成物には、例えば、点眼剤(点眼液又は点眼薬ともいう。また、点眼剤にはコンタクトレンズ装用中に点眼可能な点眼剤を含む。)、人工涙液、洗眼剤(洗眼液又は洗眼薬ともいう。また、洗眼剤にはコンタクトレンズ装用中に洗眼可能な洗眼剤を含む。)、眼軟膏剤等の眼科用組成物;コンタクトレンズ用組成物[コンタクトレンズ装着液、コンタクトレンズケア用組成物(コンタクトレンズ消毒剤、コンタクトレンズ用保存剤、コンタクトレンズ用洗浄剤、コンタクトレンズ用洗浄保存剤)等]等が含まれる。なお、上記コンタクトレンズ用組成物は、ハードコンタクトレンズ、ソフトコンタクトレンズを含むあらゆるコンタクトレンズに適用可能である。(A)成分及び(B)成分の薬理作用に鑑みれば、本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物が、点眼剤及び洗眼剤であることが好ましく、点眼剤であることがより好ましい。
また、本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物は、ドライアイ、アレルギー、炎症等によって生じる眼の異物感を改善することができるため、抗アレルギー、抗炎症等の用途に用いられる眼科用組成物として有効であり、抗アレルギー用点眼剤として好適に用いることができる。
本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物は、自覚症状そのものを改善するだけでなく、異物の付着を抑制することもできる。異物感としては、目の乾燥、コンタクトレンズの不適切な使用、花粉、ハウスダスト等の異物の付着によるアレルギー性結膜炎などによって引き起こされる、コロコロ又はチクチクとした自覚症状を意味する。異物感は炎症を伴うことにより、さらに増強される。本実施形態に係る点眼剤は、異物感を伴う様々な症状に対する予防又は治療を目的として適用することができ、異物の付着を抑制できるという観点から、異物の付着によるアレルギー性結膜炎等、アレルギーによって引き起こされる異物感に対して好適であり、花粉症又はハウスダストによるアレルギーに伴う異物感に対して特に好適である。
一方、本実施形態に係る眼の異物感改善剤及び眼科用組成物は、ハードコンタクトレンズ、ソフトコンタクトレンズを含むあらゆるコンタクトレンズに対して装用した状態で適用することが可能であるが、異物感の改善という効果の観点からは、物理的に異物感へ与える影響が強いため、コンタクトレンズ、中でもソフトコンタクトレンズ、特にシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズを装用しない状態で適用することが好適である。シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズとはソフトコンタクトレンズに包含され、イオン性及び非イオン性の双方があるが、イオン性シリコーンコンタクトレンズにはアレルゲンとなるタンパク質を吸着する性質があることが知られている。また、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズは他のソフトコンタクトレンズに比しても材質が固いため異物感を感じ易い上に、角膜上皮に物理的損傷を与え易いことから炎症を惹起し症状としての異物感を増強しうることから、異物感の改善という効果への影響は、計り知れない。しかるに、本実施形態に係る点眼剤は、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズを装用中に点眼することを推奨するものではない。
以下に、実施例及び試験例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例等によって限定されるものではない。
試験例1 眼の異物感に関する試験
下記表1に従い、点眼剤を調製した。これらの点眼剤を用いて、VAS(Visual Analogue Scale)法により異物感を評価した。具体的には、眼の異物感を訴える4名の者に各点眼液を点眼し、全長114mmのスケールの左端を「異物感を感じない」0点、右端を「異物感を感じる」100点とし、自覚する異物感の程度がどの程度に相当するかをチェックさせた。なお、点眼液はコンタクトレンズを装用していない状態にて点眼された。0点(左端)からチェックした点までの長さを測定し、全長を100とした際の割合を、異物感スコアとして算出した。スコアが低い程、異物感が改善されたことを表す。結果は4名の平均値にて、表1に併せて示す。
Figure 2018203792
表1に示す通り、塩酸ピリドキシンを含む点眼剤(実施例1)は、有効成分を含有しない点眼剤(比較例1)と比べて、異物感スコアを低下させ、眼の異物感を改善することが確認された。また、塩酸ピリドキシンと共に、アミノエチルスルホン酸(実施例2)、又はコンドロイチン硫酸ナトリウム(実施例3)を含有する点眼剤は、異物感スコアを顕著に低下させ、眼の異物感をさらに改善することが確認された。
試験例2 角膜上皮細胞への異物吸着量の測定(1)
以下の表2に従って、各眼科組成物を調製し、角膜上皮細胞への異物吸着に及ぼす影響について評価した。
ヒト角膜上皮細胞株HCE−T(理化学研究所バイオリソースセンター、No.RCB2280)を96ウェルマイクロプレート(コーニング社製)に1.0×10細胞/ウェルの割合となるように、各ウェル培養培地で200μLずつ播種を行い、37℃、5%CO条件下で24時間培養した。培養後、培養培地を吸引除去し、FITCで蛍光標識したアルブミン0.05%をそれぞれ含有した各眼科組成物100μLを入れ、室温下で30分間静置した。処理後、ウェル中の液を吸引除去し、200μLのリン酸緩衝液を入れ、ウェル中の液を吸引除去して洗浄した後、100μLのリン酸緩衝液を入れ、蛍光プレートリーダー(Fluoroskan Ascent CF、Labsystems社製)を用いて励起波長485nm/発光波長527nmにおける蛍光値を測定した。得られた蛍光値を、異物量と蛍光値の検量線に基づいて、異物(アルブミン)量に換算した。得られた異物量から、式(I)に基づいて、異物吸着抑制率(%)を算出した。なお、実施例4、5及び比較例2において、コントロールとは、(A)成分も(B)成分も含んでいない眼科用組成物(コントロール1)を指す。結果を表2にまとめた。
(式I)
異物吸着抑制率(%)=(1−(各比較例又は実施例の異物量)/(コントロールの異物量))×100
Figure 2018203792
表2に示す通り、角膜上皮細胞において、有効成分を添加しない場合(コントロール1)と比べて、塩酸ピリドキシンを添加した場合(実施例4)には角膜上皮細胞への異物(FITC標識アルブミン)の吸着抑制率の上昇が認められた。一方で、アミノエチルスルホン酸を添加した場合には吸着抑制率がむしろ低下した(比較例2)。それにもかかわらず、驚くべきことに、塩酸ピリドキシンと共に、アミノエチルスルホン酸を添加した場合においては、異物吸着率の上昇が顕著に認められた(実施例5)。
試験例3 角膜上皮細胞への異物吸着量の測定(2)
以下の表3に従って、培養培地中に各薬剤を調整し、角膜上皮細胞への異物吸着に及ぼす影響について評価した。
ヒト角膜上皮細胞株HCE−T(理化学研究所バイオリソースセンター、No.RCB2280)を96ウェルマイクロプレート(コーニング社製)に1.0×10細胞/ウェルの割合となるように、各ウェル培養培地で200μLずつ播種を行い、37℃、5%CO条件下で24時間培養した。培養後、培養培地を吸引除去し、FITCで蛍光標識したアルブミン0.1%をそれぞれ含有した各薬剤100μLを入れ、室温下で60分間静置した。処理後、ウェル中の液を吸引除去し、200μLのリン酸緩衝液を入れ、ウェル中の液を吸引除去して洗浄した後、100μLのリン酸緩衝液を入れ、蛍光プレートリーダー(Fluoroskan Ascent CF、Labsystems社製)を用いて励起波長485nm/発光波長527nmにおける蛍光値を測定した。得られた蛍光値を、異物量と蛍光値の検量線に基づいて、異物(アルブミン)量に換算した。得られた異物量から、式(I)に基づいて、異物吸着抑制率(%)を算出した。なお、実施例6、7及び比較例3において、コントロールとは、(A)成分も(B)成分も含んでいない培養培地(コントロール2)を指す。結果を表3にまとめた。
Figure 2018203792
表3に示す通り、角膜上皮細胞において、有効成分を添加しない場合(コントロール2)と比べて、塩酸ピリドキシンを添加した場合(実施例6)には角膜上皮細胞への異物(FITC標識アルブミン)の吸着抑制率の上昇が認められた。一方で、コンドロイチン硫酸ナトリウムを添加した場合には吸着抑制率がむしろ低下した(比較例3)。それにもかかわらず、驚くべきことに、塩酸ピリドキシンと共に、コンドロイチン硫酸ナトリウムを添加した場合においては、異物吸着率の上昇が顕著に認められた(実施例7)。
製剤例
表4及び表5に記載の処方で、点眼剤(製剤例1−7)、洗眼剤(製剤例8)が調製される。表4及び表5に記載の眼科用組成物は、いずれも眼の異物感改善作用を有する。
Figure 2018203792
Figure 2018203792

Claims (8)

  1. (A)ピリドキシン及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種を有効成分として含有する、眼の異物感改善剤。
  2. さらに(B)アミノ酸類を有効成分として含有する、請求項1に記載の眼の異物感改善剤。
  3. (B)アミノ酸類がアミノエチルスルホン酸、コンドロイチン硫酸及びそれらの塩からなる群から選択される少なくとも一種である、請求項2に記載の眼の異物感改善剤。
  4. (A)成分の総含有量が、0.0005〜0.5w/v%である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の眼の異物感改善剤。
  5. (B)成分の総含有量が、0.001〜5w/v%である、請求項2〜4のいずれか一項に記載の眼の異物感改善剤。
  6. (A)成分の総含有量1質量部に対して、(B)成分の総含有量が、0.01〜10000質量部である、請求項2〜5のいずれか一項に記載の眼の異物感改善剤。
  7. 点眼剤又は洗眼剤である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の眼の異物感改善剤。
  8. 眼科用組成物に眼の異物感改善作用を付与する方法であって、ピリドキシン及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種を有効成分として眼科用組成物に配合することを特徴とする、方法。
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