JP2018203456A - 乗客コンベア及びその取付け方法 - Google Patents

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聡太郎 斉藤
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Abstract

【課題】トラスの端部からの突出部の長さを容易に長くすることができ、その突出部がアンカープレートに対してずれても衝撃が発生しにくい乗客コンベアを提供する。【解決手段】乗降場所に形成された駆体切欠部4内に設けられたアンカープレート30と、一方の乗降場所から他方の乗降場所まで延びるトラス10と、トラス10の端部から外側へ突出してアンカープレート30に載った支持具31と、支持具31の上方に配置され支持具31へ固定された肉薄部41と、支持具31よりも外側へ長く突出するとともに肉薄部41よりも下方へ向かって厚くなった肉厚部42とを有する延長部材40とを備え、延長部材40の肉厚部42がアンカープレート30に接していることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、エスカレータあるいは動く歩道のような乗客コンベア及びその取付け方法に関する。
エスカレータは、上階側及び下階側の乗降場所の間にトラスが架け渡されることにより取り付けられている。この架け渡しは、上階側及び下階側の乗降場所に形成された駆体切欠部内のアンカープレート(受梁部ベース)に、トラスの端部から突出した支持具が載せられることにより行われている。従来から、このトラスの端部から突出する長さは、耐震基準を満足するように設計されている。
ところが最近、耐震基準が変更されたことにより、トラスの端部からの突出の長さをさらに長くする必要が生じている。しかし、既設のエスカレータの支持具を交換するためにはエスカレータ全体を重機で吊り上げなければならないため、支持具を交換することは容易ではない。
そこで、例えば特許文献1に記載されているように、既設の支持具よりも外側へ長く突出する延長部材(延長プレート)を、既設の支持具(支持部)に固定することが提案されている。この提案によれば、既設の支持具を交換することなく、トラスの端部からの突出の長さを長くすることができる。なお特許文献1のエスカレータでは、延長部材を貫通するジャッキボルトがアンカープレートに当たりエスカレータを支えている。
特開2016−69100号公報
上記の提案によれば、支持具がアンカープレートから外れたとしても延長部材がアンカープレートに掛かったまま残る。しかし、例えば支持具の下面と延長部材の下面との境界に段差が生じている場合等は、支持具がアンカープレートから外れた時にトラスが若干落ち込んで衝撃が発生してしまう。また、このような段差を解消するために支持具とアンカープレートとの間にシムを挿入して高さ調整しようとすると、トラスをジャッキアップする必要が生じ、作業が大がかりになったり周囲の外装を傷付けてしまったりする。
そこで本発明は、トラスの端部からの突出の長さを容易に長くすることができ、トラスの端部に設けられた支持具がアンカープレートから外れても衝撃が発生しにくく、またそのための構造をトラスをジャッキアップすることなく実現できる乗客コンベアを提供することを課題とする。
実施形態の乗客コンベアは、乗降場所に形成された駆体切欠部内に設けられたアンカープレートと、一方の乗降場所から他方の乗降場所まで延びるトラスと、前記トラスの端部から外側へ突出して前記アンカープレートに載った支持具と、前記支持具の上方に配置され前記支持具へ固定された肉薄部と、前記支持具よりも外側へ長く突出するとともに前記肉薄部よりも下方へ向かって厚くなった肉厚部とを有する延長部材とを備え、前記延長部材の前記肉厚部が前記アンカープレートに接していることを特徴とする。
実施形態のエスカレータ1を側方から見た断面図。 実施形態のエスカレータ1の下階側の乗降場所を側方から見た断面図。(なお上階側も下階側と同じ構造である。) 実施形態において床閉塞板8及び乗降板9を外した下階側の乗降場所を上方から見た平面図。 既設のエスカレータ101の下階側の乗降場所を側方から見た断面図。 実施形態において支持具31がアンカープレート30から外れたときのエスカレータ1の下階側の乗降場所を側方から見た断面図。 変更例1の取付け構造を側方から見た断面図。 変更例1において床閉塞板8及び乗降板9を外した下階側の乗降場所を上方から見た平面図。 変更例2の取付け構造を側方から見た断面図。 変更例3の取付け構造を側方から見た断面図。
1.エスカレータ1の構造
図1に示すように、エスカレータ1は、上階側の乗降場所に形成された駆体切欠部2と下階側の乗降場所に形成された駆体切欠部4とに架け渡されている。エスカレータ1は、上階側の乗降場所から下階側の乗降場所まで前後方向(図の左右方向)へ延びるトラス10を備える。トラス10の内部には、上階と下階との間で踏段20を移動させるための駆動装置が設けられている。トラス10の上には左右一対の欄干22が設けられ、欄干22には踏段20と同期して移動する手摺ベルト24が設けられている。
トラス10は、前後方向へ延びる左右一対の上枠材11と、上枠材11の下方において上枠材11と平行に延びる左右一対の下枠材12とを備える。またトラス10は、上階側及び下階側の両端部に、上枠材11と下枠材12とを連結する縦枠材13と、左右一対の上枠材11を連結するとともに左右一対の下枠材12を連結する横枠材14(図3参照)とを備える。さらにトラス10は、上階側及び下階側の両端部の間の複数箇所に、上枠材11と下枠材12とを連結する縦中間枠材15と、上枠材11と下枠材12とをこれらの枠材に対して斜め方向に連結する斜め中間枠材16と、左右一対の上枠材11を連結するとともに左右一対の下枠材12を連結する不図示の横中間枠材とを備える。
エスカレータ1の下階側の取付け構造を図2及び図3に示す。乗降場所の駆体切欠部4はコンクリート等により形成されている。駆体切欠部4を形成する面の1つは、床面7より低く水平な載置面6である。この載置面6上にはアンカープレート30が設けられている。アンカープレート30の上面は床面7より低い水平面となっている。アンカープレート30は駆体切欠部4の上階側の端部5まで延びている。
トラス10の前後方向の端部には支持具31が設けられている。支持具31は例えば金属製の金具である。支持具31は、前後方向(図の左右方向)の断面がL字状の部材であり、トラス10の縦枠材13に沿った垂直板32と、垂直板32の上端部からエスカレータ1の外側(前後方向のうちエスカレータ1から離れる方向)へ向かって突出した水平板33とからなる。垂直板32は、ボルト等の固定具又は溶接等の手段により、トラス10の上枠材11及び縦枠材13に固定されている。水平板33は上枠材11の延長上にあり、上枠材11の上面と水平板33とがほぼ同じ高さにある。水平板33の上面はアンカープレート30の上面に平行になっている。
そして、支持具31の水平板33がアンカープレート30に載り、これによりエスカレータ1が支持されている。水平板33とアンカープレート30との間にはシム等のかさ上げ部材34が挟まれている。かさ上げ部材34は一定の厚みを有するものであれば良い。かさ上げ部材34は、1枚の部材であっても良いし、複数枚の部材が重なって形成されたものであっても良い。
なお図示しないが、支持具31の水平板33とアンカープレート30との間にかさ上げ部材34が無く、水平板33がアンカープレート30に接していても良い。支持具31(の水平板33)がアンカープレート30に載るという表現は、支持具31の水平板33とアンカープレート30との間にかさ上げ部材34が挟まれる場合と挟まれない場合とを含む表現である。
支持具31の水平板33の上には延長部材40が設けられている。延長部材40は、肉薄部41と、肉薄部41よりもエスカレータ1の外側において肉薄部41よりも下方へ向かって厚くなった肉厚部42とからなる。延長部材40の上面はアンカープレート30の上面に平行な1つの平面である。ただし延長部材40の上面の後述するボルト45の場所には座ぐり部が形成されている。一方、延長部材40の下面側では、肉薄部41と肉厚部42との境界に段差が形成されている。なお、肉薄部41の下面及び肉厚部42の下面は、それぞれ、アンカープレート30の上面に平行な1つの平面である。
延長部材40の肉薄部41は支持具31の水平板33の上に配置されている。そして肉薄部41と水平板33とが固定されている。固定方法は限定されないが、本実施形態では、延長部材40の肉薄部41と支持具31の水平板33とがボルト45で固定されている。また、延長部材40の肉厚部42は支持具31よりもエスカレータ1の外側へ突出している。肉厚部42の下面はアンカープレート30に接している。
支持具31の水平板33と延長部材40の肉薄部41との間にはシム等の挿入部材46が挟まれている。挿入部材46は一定の厚みを有するものであれば良い。挿入部材46は、1枚の部材であっても良いし、複数枚の部材が重なって形成されたものであっても良い。挿入部材46の厚みは、延長部材40の肉厚部42の下面がアンカープレート30に接した状態において延長部材40の肉薄部41と支持具31の水平板33との間に生じる隙間を埋める厚みとなっている。従って、挿入部材46の厚みと支持具31の水平板33の厚みとかさ上げ部材34の厚みとの和が、延長部材40における肉薄部41と肉厚部42との境界の段差の上下方向の長さH(以下において「延長部材40の下面側の段差の長さH」とする)と一致している。これにより、延長部材40の肉厚部42の下面とかさ上げ部材34の下面とが、同一平面を形成し、アンカープレート30に接して載っている。なお挿入部材46には上記のボルト45が貫通する孔が形成されている。
図3に示すように、本実施形態では、1つの支持具31がトラス10の左右方向(幅方向、図3の上下方向)の一端部から他端部にかけて延長されて設けられている。そして、支持具31の左右方向(幅方向)両側に、延長部材40がそれぞれ1つずつ設けられている。上記の挿入部材46及びかさ上げ部材34も、支持具31の幅方向両側にそれぞれ1つずつ設けられている。
図2に示すように、駆体切欠部4は床閉塞板8により閉塞されている。またトラス10の端部近傍の上方には床閉塞板8と隣接して乗降板9が設けられている。床面7、床閉塞板8及び乗降板9は、エスカレータ1の利用者の歩行面を形成している。
図示しないが、エスカレータ1の上階側の乗降場所にも下階側と同じ取付け構造が形成されている。それによりエスカレータ1が上階側の駆体切欠部2及び下階側の駆体切欠部4から支持されている。
2.エスカレータ1の取り付け方法
図4に示すように、既設のエスカレータ101において、トラス10の端部に設けられた支持具31の水平板33が、アンカープレート30上のかさ上げ部材34の上に載っているものとする。この既設のエスカレータ101に延長部材40等を設けてエスカレータ1の取り付けを完了させる方法について説明する。
まず延長部材40を作成する。このとき、延長部材40を支持具31に固定したときにトラス10の端部から延長部材40の先端までの突出長さが耐震基準を満たす長さになるように、延長部材40の前後方向(図の左右方向)の長さを決定する。延長部材40の下面側の段差の長さHは、かさ上げ部材34の厚みと支持具31の水平板33の厚みとを足した長さよりも、やや長く設定される。
次に、アンカープレート30と延長部材40の肉厚部42とを接触させるために支持具31の水平板33と延長部材40の肉薄部41との間に挟むべき挿入部材46の厚みを算出する。具体的には、延長部材40の下面側の段差の長さHから、支持具31の水平板33の厚みとかさ上げ部材34の厚みとを引いた値を、挿入部材46の厚みとする。
また、既設のエスカレータ101から床閉塞板8及び乗降板9を取り外す。ここで、駆体切欠部2、4の前後方向の長さが延長部材40を取り付けるために必要な長さに満たない場合は、床面7を削って駆体切欠部2、4を前後方向に広げる。また、駆体切欠部2、4がモルタルで埋められている場合は、モルタルを削り取る。
次に、既設のエスカレータ101における支持具31の水平板33にボルト45のためのねじ穴が無い場合は、タップを用いて水平板33にねじ穴を形成する。
次に、既設のエスカレータ101における支持具31の水平板33の上に上記の厚みの挿入部材46を載せる。
次に、挿入部材46の上から延長部材40を被せる。具体的には、挿入部材46の上に延長部材40の肉薄部41を載せるとともに、アンカープレート30の上に延長部材40の肉厚部42を載せる。すると、肉厚部42の下面とかさ上げ部材34の下面とが同一平面上になるとともに、延長部材40の肉厚部42とアンカープレート30とが接触する。
なお、先に支持具31の水平板33の上に延長部材40の肉薄部41を載せ、その後に水平板33と肉薄部41との間に挿入部材46を挟んでも良い。
次に、ボルト45で支持具31と延長部材40とを固定する。
最後に床閉塞板8及び乗降板9を取り付ける。これによりエスカレータ1の取り付けが完了する。
なお、エスカレータ1を新設する場合は、まず、トラス10の端部に設けられた支持具31の水平板33をアンカープレート30上のかさ上げ部材34の上に載せる。次に、支持具31の水平板33の上に延長部材40の肉薄部41を載せ、支持具31と延長部材40とを固定する。
このように新設する場合は、あらかじめかさ上げ部材34を延長部材40の肉厚部42の下まで延長しておき、その延長された部分を延長部材40の肉厚部42とアンカープレート30とで挟んでも良い。又は、支持具31と延長部材40とを固定する前に、かさ上げ部材34とは異なる厚みのシム等を延長部材40の肉厚部42とアンカープレート30との間に挟んでも良い。又は、延長部材40の肉厚部42とアンカープレート30との間に何も挟まなくても良い。
3.作用及び効果
大きな地震が起きる等してエスカレータ1が大きく揺れて、支持具31等がアンカープレート30に対して大きくずれ、図5に示すように支持具31及びかさ上げ部材34がアンカープレート30から外れたとする。しかし本実施形態では支持具31よりも外側へ長く突出した延長部材40が設けられているため、延長部材40がアンカープレート30に掛かったまま残ることができる。なおかさ上げ部材34はアンカープレート30から外れた時に落下する。
ここで、支持具31及びかさ上げ部材34がアンカープレート30に掛かった状態(以下、「正常状態」)において、既に延長部材40がアンカープレート30に接している。そのため、支持具31及びかさ上げ部材34がアンカープレート30から外れる前と後とで延長部材40がアンカープレート30に接している状態には変わりが無く、支持具31及びかさ上げ部材34がアンカープレート30から外れた時にトラス10が落ち込まないため衝撃が発生しにくい。
以上のように、本実施形態では、既設のエスカレータ101の支持具31の上に延長部材40を被せて支持具31と延長部材40とを固定するだけで、トラス10の端部からの突出の長さを容易に長くすることができる。また、正常状態において延長部材40がアンカープレート30に接しているため、支持具31及びかさ上げ部材34がアンカープレート30から外れた時に上記のように衝撃が発生しにくい。また、支持具31の水平板33と延長部材40の肉薄部41との間に挿入部材46を挿入して高さ調整することによって、正常状態における延長部材40の肉厚部42とアンカープレート30との接触を、容易に実現することができる。そして、これらの効果を奏する構造を実現するにあたって、トラス10をジャッキアップする必要がない。
4.変更例
上記の実施形態の変更例を説明する。上記の実施形態に対して、以下に説明する複数の変更例のうちいずれか1つを適用しても良いし、以下に説明する変更例のうちいずれか2つ以上を選択して適用しても良い。ただし、以下の変更例の他にも様々な変更が可能であり、発明の範囲は上記の実施形態及び以下の変更例の範囲に限定されない。なお、変更例を示す図6〜図9において、図1〜図5と同じ部分には同じ符号が付されている。
(変更例1)
図6及び図7に示すように、変更例1では、延長部材240がトラス10より上方の場所まで延長されている。そして、延長部材240のトラス10より上方の部分に、トラス10に向かって下方に突出した突出部材としての補強ボルト241が設けられている。補強ボルト241の先端がトラス10の上枠材11に接触していても良いが、図示するように補強ボルト241とトラス10の上枠材11との間に当て板242が挟まれていても良い。
エスカレータ1が大きく揺れて支持具31及びかさ上げ部材34がアンカープレート30から外れた場合、図5に矢印Aで示すようにトラス10に対して上向きの力が働くとともに、図5に矢印Bで示すようにボルト45に対して支持具31と延長部材40とを引き離す方向の力が働き、ボルト45に過大な負荷がかかることが予想される。しかし図6に示すように上記の補強ボルト241が設けられていれば、補強ボルト241からトラス10に対して下向きに押し付ける力が加えられる。その結果、支持具31と延長部材240とを引き離す方向の力が緩和され、ボルト45にかかる負荷が軽減される。
なお、突出部材は、延長部材240のトラス10より上方の部分からトラス10に向かって下方に突出する部材であれば良く、図示する補強ボルト241でなくても良い。
(変更例2)
図8に示すように、延長部材40の肉厚部42とアンカープレート30とを貫通するピン245が設けられていても良い。このピン245は、小さい力では折れないが大きい力では折れる程度の強度を有する。
この変更例では、小さな地震が起こっても、ピン245によって延長部材40とアンカープレート30とが固定されているため、トラス10が乗降場所の駆体切欠部2、4に対してずれない。しかし、大きな地震が起こると、ピン245に対して大きな力が加わりピン245が折れ、トラス10が乗降場所の駆体切欠部2、4に対してずれる。このように、ピン245は、トラス10がずれる必要が無い場合である小さな地震が起こった場合にはトラス10のずれを防ぐことができ、トラス10がずれることが好ましい場合である大きな地震が起こった場合にはトラス10のずれを生じさせることができる。
(変更例3)
図9に示すように、延長部材40を覆うモルタルカバー250が設けられていても良い。モルタルカバー250は、延長部材40の少なくとも肉厚部42の上方と、延長部材40の側方のうち少なくともモルタル(図示省略)が充填される場所の方向とに、壁を形成する。図9のモルタルカバー250は、少なくとも、上壁251と、エスカレータ1の前後方向外側の側壁252とを備える。モルタルカバー250の高さは乗降場所に形成された駆体切欠部4内に収まる高さである。図9に示すように、延長部材40の上面とモルタルカバー250との間にシム等の挿入部材253が挟まれていても良い。
モルタルカバー250の上方には床閉塞板8が設けられる。図9ではモルタルカバー250と床閉塞板8とが接している。しかし、モルタルカバー250と床閉塞板8との間には、空間が空いていても良いし、モルタルが充填されていても良い。
このモルタルカバー250を使用する場合は、まず、上記実施形態と同様に延長部材40を取り付ける。次に、延長部材40の上からモルタルカバー250を被せる。次に、駆体切欠部4のうち側壁252の外側の場所にモルタルを充填する。必要であればモルタルカバー250の上にもモルタルを充填する。最後に、床閉塞板8及び乗降板9を被せる。
このようにモルタルカバー250が延長部材40を覆うことにより、延長部材40及びその下の支持具31がモルタルで固められて動けなくなることを防ぐことができる。
(変更例4)
乗客コンベアとして動く歩道等も挙げられる。動く歩道等においても、上記実施形態と同じ取付け構造が採用され得る。
以上の変更例の他にも、発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々な変更、置換、省略等を行うことができる。以上の実施形態及び変更例は例示であり発明の範囲はこれに限定されない。以上の実施形態及び変更例は、特許請求の範囲に記載された発明及びその均等の範囲に含まれる。
1…エスカレータ、2…駆体切欠部、4…駆体切欠部、5…駆体切欠部4の上階側の端部、6…載置面、7…床面、8…床閉塞板、9…乗降板、10…トラス、11…上枠材、12…下枠材、13…縦枠材、14…横枠材、15…縦中間枠材、16…斜め中間枠材、20…踏段、22…欄干、24…手摺ベルト、30…アンカープレート、31…支持具、32…垂直板、33…水平板、34…かさ上げ部材、40…延長部材、41…肉薄部、42…肉厚部、45…ボルト、46…挿入部材、101…既設のエスカレータ、240…延長部材、241…補強ボルト、242…当て板、245…ピン、250…モルタルカバー、251…上壁、252…側壁、253…挿入部材
実施形態の乗客コンベアは、乗降場所に形成された駆体切欠部内に設けられたアンカープレートと、一方の乗降場所から他方の乗降場所まで延びるトラスと、前記トラスの端部から外側へ突出して前記アンカープレートに載った支持具と、前記支持具の上方に配置され前記支持具へ固定された肉薄部と、前記支持具よりも外側へ長く突出するとともに前記肉薄部よりも下方へ向かって厚くなった肉厚部とを有する延長部材とを備え、前記延長部材の前記肉厚部が前記アンカープレートに接し、前記支持具の下にかさ上げ部材が設けられ、前記かさ上げ部材が前記アンカープレートに接していることを特徴とする。

Claims (10)

  1. 乗降場所に形成された駆体切欠部内に設けられたアンカープレートと、
    一方の乗降場所から他方の乗降場所まで延びるトラスと、
    前記トラスの端部から外側へ突出して前記アンカープレートに載った支持具と、
    前記支持具の上方に配置され前記支持具へ固定された肉薄部と、前記支持具よりも外側へ長く突出するとともに前記肉薄部よりも下方へ向かって厚くなった肉厚部とを有する延長部材とを備え、
    前記延長部材の前記肉厚部が前記アンカープレートに接している乗客コンベア。
  2. 前記支持具と前記延長部材の前記肉薄部との間に挿入部材が挟まれた、請求項1に記載の乗客コンベア。
  3. 前記延長部材が前記トラスより上方の場所まで延長され、前記延長部材の前記トラスより上方の部分に、前記トラスに向かって突出した突出部材が設けられた、請求項1又は2に記載の乗客コンベア。
  4. 前記延長部材が前記支持具の幅方向両側にそれぞれ設けられた、請求項1〜3のいずれか1項に記載の乗客コンベア。
  5. 前記延長部材の前記肉厚部と前記アンカープレートとを貫通するピンが設けられた、請求項1〜4のいずれか1項に記載の乗客コンベア。
  6. 前記延長部材を覆うモルタルカバーが設けられ、前記モルタルカバーが前記駆体切欠部内に収まる高さを有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の乗客コンベア。
  7. 前記モルタルカバーと前記延長部材の上面との間に挿入部材が挟まれた、請求項6に記載の乗客コンベア。
  8. 請求項1に記載の乗客コンベアの取り付け方法であって、
    前記アンカープレートに載っている前記支持具の上に前記延長部材の前記肉薄部を載せるとともに、前記アンカープレートの上に前記延長部材の前記肉厚部を載せる工程と、
    前記支持具と前記延長部材とを固定する工程とを含む、
    乗客コンベアの取り付け方法。
  9. 前記延長部材をモルタルカバーで覆い、前記駆体切欠部の少なくとも一部をモルタルで埋める工程を含む、請求項8に記載の乗客コンベアの取り付け方法。
  10. 前記支持具と前記延長部材の前記肉薄部との間に前記挿入部材を挟む工程を含む、請求項8又は9に記載の乗客コンベアの取り付け方法。
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