JP2018203389A - 移動可否判別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吊荷の移動を開始する前の作業を簡易なものとしつつ吊荷を運べるか否かを判別することのできる移動可否判別装置を提供する。【解決手段】移動可否判別装置20は、作業車両のブームに吊り下げられた吊荷の実荷重Wを検出する荷重検出器(22、23、24)と、吊荷を移動させる目標位置Pgを設定する目標位置設定部27と、目標位置Pgにおけるブームの姿勢に基づいて限界荷重値Cを算出する限界値算出部28と、限界荷重値Cと実荷重Wとを比較して吊荷の目標位置Pgへの移動が可能であるか否かを判別する移動可否判別部31と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、移動可否判別装置に関する。
ブームやジブ(以下では、ブーム等という)を備える作業車両では、ブーム等からワイヤロープにより吊り下げられたフックに吊荷を玉掛けして、吊荷を移動させるものが知られている。
このような作業車両では、ブーム等の姿勢により、フックに玉掛けすることのできる吊荷の限界荷重値が変化する。このため、作業車両では、実際に吊荷の移動を開始する前に、運びたい位置まで吊荷を運べるか否かを判別し、その判別結果を報知する移動可否判別装置が考えられている(例えば、特許文献1等参照)。この移動可否判別装置は、フックで吊荷を吊らない状態としたブーム等で、目的の吊荷を玉掛けする位置から運びたい位置まで運ぶための一連の動作を行うことにより、その一連の動作において最小となる限界荷重値(最小限界荷重値)を取得する。そして、この移動可否判別装置は、最小限界荷重値を表示したり、入力操作や実際に吊り下げて得た吊荷の荷重が最小限界荷重値よりも大きい場合に警報を鳴らしたりすることで、実際に吊荷の移動を開始する前に吊荷を運べるか否かを把握させることができる。
特開平08−268685号公報
しかしながら、上記した従来の移動可否判別装置は、吊荷を運べるか否かの判別のために、実際に吊荷の移動を開始する前に吊荷を吊らない状態としたブーム等で一連の動作を行う必要がある。
本開示は、上記の事情に鑑みて為されたもので、吊荷の移動を開始する前の作業を簡易なものとしつつ吊荷を運べるか否かを判別することのできる移動可否判別装置を提供することを目的とする。
本開示の移動可否判別装置は、作業車両のブームに吊り下げられた吊荷の実荷重を検出する荷重検出器と、前記吊荷を移動させる目標位置を設定する目標位置設定部と、前記目標位置における前記ブームの姿勢に基づいて限界荷重値を算出する限界値算出部と、前記限界荷重値と前記実荷重とを比較して前記吊荷の前記目標位置への移動が可能であるか否かを判別する移動可否判別部と、を備えることを特徴とする。
本開示の移動可否判別装置によれば、吊荷の移動を開始する前の作業を簡易なものとしつつ吊荷を運べるか否かを判別することができる。
一例としての移動可否判別装置を用いた作業車両の一例としてのクレーン車を用いて吊荷を吊り下げるクレーン作業の様子を模式的に示す説明図である。 移動可否判別装置の構成を示すブロック図である。 一例としての目標位置における作業半径と地上揚程との関係を示す説明図である。 移動可否判別装置の制御部が実行する移動可否判別処理の一例を示すフローチャートである。 一例としての作業領域図を示す説明図である。
以下に、本開示に係る一例としての移動可否判別装置20を、一例としてのクレーン車1に用いた実施例について図面を参照しつつ説明する。なお、図3では、図面が煩雑となるのを避けるため、最終位置Pf(目標位置Pg)として吊荷13が空中で吊り下げられている様子を示しているが、実際には例えば高台に設定された最終位置Pfに吊荷13が置かれるものとする。
本開示に係る移動可否判別装置の一実施形態に係る実施例1の移動可否判別装置20を、図1から図5を用いて説明する。実施例1の移動可否判別装置20は、図1に示すように、作業車両の一例としての積載形トラッククレーンであるクレーン車1に用いる。クレーン車1は、走行体(キャリヤ)2と、走行体2の前部に設けられたキャビン3と、キャビン3の後方に設けられたクレーン部4と、クレーン部4の後方に設けられた荷台5と、を備える。
走行体2は、走行機能を有する車両の本体部分(車体)となり、複数の車輪と、車輪およびクレーン部4を駆動する駆動源と、を有する。走行体2には、クレーン部4から延びる左右一対のアウトリガ6(図1および図3に走行体2の左側のみ図示)が設けられる。各アウトリガ6は、左右の張り出しおよび格納を可能とし、適宜張り出して地面Gに接地することで後述するブーム8を用いた作業時(クレーン作業)に走行体2を安定して支持する。キャビン3は、走行時等に作業者(オペレータ)が乗る場所であり、走行体2の走行やエンジンの始動および停止等の操作が可能とされている。荷台5は、走行体2上において後述する吊荷13等を載せる箇所である。
クレーン部4は、走行体2の上部において後述するブーム8を水平旋回可能とするために設けられ、旋回可能なブームサポート7を有する。ブームサポート7は、ブーム8を取り付ける箇所であり、ブーム8の基端部がブーム根本支点ピンを介して取り付けられ、そのブーム根本支点ピンを中心にしてブーム8を起伏可能とする。また、ブームサポート7では、ブーム8との間に起伏シリンダ9が設けられ、起伏シリンダ9を伸縮することでブーム8が起伏される。ブーム8は、複数のブーム部が外側から内側へと入れ子式に組み合わせて収納して構成され、各伸縮シリンダが伸縮することで伸縮する。なお、ブーム8は、箱型構造ジブとしているが、クレーン部4の一端を支点とした腕となる構造体であればよく、ラチス構造ジブやブームを伸長するための補助ジブも含む。
クレーン部4の基端位置には、作業者(オペレータ)が各種の操作を行うための操作部10が設けられる。その各種の操作としては、例えば、ブーム8(ブームサポート7)の旋回、ブーム8の起伏および伸縮、ブームサポート7に設けたウインチの巻上および巻下、各アウトリガ6の張出および格納、エンジンの始動および停止等がある。
ブーム8の先端に設けられたシーブ11には、ウインチで巻き上げられるまたは巻き下げられるワイヤロープ12が巻き掛けられている。ワイヤロープ12には、吊荷13(図3参照)等が玉掛けされるフック14が吊り下げられている。その吊荷13は、ウインチによるワイヤロープ12の巻上または巻下の操作によりフック14とともに昇降する。ブーム8は、使用時には各ブーム部が適宜旋回されるとともに、適宜起伏および進退され、そこから吊り下げられるフック14が適宜昇降されることで吊荷13を移動させる。また、ブーム8は、走行時等の非使用時には、フック14が最も上昇されつつ各ブーム部が最も後退されて収納した状態とされる。
このブーム8の伸縮、起伏および旋回や、フック14の昇降は、操作部10の操作に従って行われる。操作部10は、入力された操作に対応した操作信号を出力する。操作部10から出力された操作信号は、油圧ポンプ、方向制御弁、流量制御弁等の駆動装置の動作を制御する。それらの動作により、クレーン部4の旋回やウインチの駆動のための油圧モータや、起伏シリンダ9や伸縮シリンダ等の油圧シリンダが作動して、ブーム8の伸縮、起伏および旋回や、フック14の昇降が行われる。
ブーム8は、玉掛けされたフック14に吊るされた吊荷13を所望の位置まで移動させるために、姿勢すなわち長さ(以下ではブーム長ともいう)や起伏の程度(以下では起伏角度ともいう)や旋回角度が適宜調整される。ここで、ブーム8は、複数のブーム部で伸縮可能に構成されていることや、俯瞰して走行体2が長方形状とされていること等に起因して、姿勢の変化に応じてフック14で吊り下げることのできる限界荷重値が変化する。クレーン車1は、吊り下げた吊荷13を所望の位置まで移動させることができるか否かを判別するために移動可否判別装置20を用いている。
移動可否判別装置20は、図2に示すように、上記した操作部10に加えて、旋回角度検出器21と起伏圧力検出器22と起伏角度検出器23とブーム長検出器24とが、制御部25に接続されて形成されている。操作部10は、入力された操作に対応した操作信号S1を制御部25に出力する。
旋回角度検出器21は、旋回可能とされたブーム8のその時点での現在旋回角度Ap(旋回方向(図3参照))を検出する。現在旋回角度Apは、クレーン車1におけるブームサポート7の旋回姿勢、すなわち走行体2における基準とする方向とブーム8が延びる方向とが為す角度であり、実施例1では、その基準の方向を走行体2における進行方向後側としている。現在旋回角度Apは、図3に示す例では、実線で示すブーム8が延びる方向が進行方向後側に向けられているので0度となり、図3ではブーム8が延びる方向を示す線分に符号Apを付している。旋回角度検出器21は、ブーム8の現在旋回角度Apを即時連続的に検出し、その検出した現在旋回角度Apを示す検出信号S2を制御部25に出力する。
なお、実施例1では、ブーム8の現在旋回角度Apを即時連続的に検出し、その検出した現在旋回角度Apを示す検出信号S2を制御部25に出力するようにしているが、ブーム8の延びている方向に関する信号を制御部25に出力するようにしてもよい。この一例として、ブーム8の延びている方向が左前方か、右前方か、左後方か、右後方であるかを検出し、それを示す方向検出信号を制御部25に出力することがあげられる。
起伏圧力検出器22は、起伏可能とされたブーム8を支える起伏シリンダ9に掛かる圧力を検出する。起伏圧力検出器22は、起伏シリンダ9における圧力を即時連続的に検出し、その検出した圧力を示す検出信号S3を制御部25に出力する。
起伏角度検出器23は、起伏可能とされたブーム8の起伏角度(水平面または基準姿勢に対する角度)を検出する。起伏角度検出器23は、ブーム8の起伏角度を即時連続的に検出し、その検出した起伏角度を示す検出信号S4を制御部25に出力する。
ブーム長検出器24は、伸縮可能とされたブーム8の長さ(伸縮度合(補助ジブも含む))を検出する。ブーム長検出器24は、ブーム8の長さを即時連続的に検出し、その検出した長さを示す検出信号S5を制御部25に出力する。
制御部25は、記憶部(内蔵する内蔵メモリ26)や演算部を有するマイクロコンピュータであり、実施例1ではクレーン部4に設けられる(図1参照)。制御部25は、内蔵メモリ26あるいは接続される記憶部に格納されたプログラムに基づき、操作部10、旋回角度検出器21、起伏圧力検出器22、起伏角度検出器23、ブーム長検出器24および後述する報知部32の動作を統括的に制御し、それらから適宜情報を取得する。制御部25は、それらからの各種情報の取得処理や、吊荷13の移動目標となる目標位置Pgの設定処理や、目標位置Pgにおける限界荷重値Cの算出処理や、ブーム8の吊荷13の実荷重Wの演算処理や、吊荷13を目標位置Pgまで移動できるか否かを判別する移動可否判別処理の制御を行う。制御部25は、実施例1では、目標位置Pgの設定処理を行う目標位置設定部27と、限界荷重値Cの算出処理を行う限界値算出部28と、実荷重Wの演算処理を行う実荷重演算部29と、目標位置Pgまでの移動可否判別処理を行う移動可否判別部31と、を有する。
目標位置設定部27は、操作部10での操作に従って目標位置Pg(図3参照)を設定する。目標位置Pgは、吊荷13を運びたい位置(移動目標)を示すもので、その一例を図3に示す。図3の例では、荷台5に載せられた吊荷13を移動目標まで運ぶものとし、吊荷13が最初に置いてある(玉掛けされる)荷台5上の位置を当初位置Psとし、吊荷13を運び終えたい位置を最終位置Pfとして、その最終位置Pfを目標位置Pgとしている。これは、吊荷13を移動させる際、当初位置Psから最終位置Pfへと移動させる道程(矢印D参照)において、最終位置Pfが最もクレーン車1から離れていると考えられ、後述する限界荷重値Cが最終位置Pfで最も小さくなると考えられることによる。この例の最終位置Pf(目標位置Pg)は、クレーン車1が存在する地面Gよりも高台に設定されている。
目標位置Pgは、基本的に、クレーン車1を基準とする作業半径Rおよび地上揚程Hで設定される。その作業半径Rは、クレーン車1におけるクレーン部4の旋回中心Tcから目標位置Pgまでの水平方向の大きさ(長さ)である。また、地上揚程Hは、クレーン車1が存在する地面Gから目標位置Pgまでの鉛直方向の大きさ(高さ)である。作業者は、目標位置Pgにおける作業半径Rおよび地上揚程H(その数値)を操作部10に入力操作すると、それらを示す操作信号S1が操作部10から目標位置設定部27に入力される。目標位置設定部27は、操作信号S1としての作業半径Rおよび地上揚程Hが示す位置を目標位置Pgとして設定する。
ここで、吊荷13は、大きさが様々であり、高さ寸法が一定ではない。そこで、後述する限界荷重値Cは、吊荷13を吊り下げるフック14の下端を基準として算出するのが一般的である。このため、目標位置Pgを示す地上揚程Hは、実施例1では、実際に吊荷13を移動させる位置に対して、フック14から吊り下げられた際の吊荷13の下端とフック14の下端との差分を考慮して設定するものとして、操作部10での操作により差分を設定可能としている。なお、地上揚程Hは、実際に吊荷13を移動させる高さ位置に、吊荷13の下端とフック14の下端との差分を加算した値を、操作部10での操作により入力するものとしてもよく、限界値算出部28が吊荷13の下端を考慮して限界荷重値Cを算出するものとしてもよく、実施例1の構成に限定されない。
実施例1の目標位置設定部27は、目標位置Pgとして、作業半径Rおよび地上揚程Hに加えて、目標旋回角度Atを設定する。この目標旋回角度Atは、旋回中心Tcから見た目標位置Pgの方向を示すもので、走行体2の基準の方向(実施例1では進行方向後側)と目標位置Pgへ向かう方向とが為す角度で示される。作業者は、旋回中心Tcから見て、走行体2の基準の方向に対して目標位置Pgへ向かう方向が為す角度(その数値)を操作部10に入力操作すると、それを示す操作信号S1が操作部10から目標位置設定部27に入力される。目標位置設定部27は、作業半径Rおよび地上揚程Hに加えて、操作部10から入力された操作信号S1が示す目標旋回角度Atが示す位置を目標位置Pgとして設定する。
また、実施例1の目標位置設定部27は、複数の目標位置Pgを設定することが可能とされている。これは、吊荷13を移動させる際、当初位置Psから最終位置Pfへと移動させる道程において、その中間位置での後述する限界荷重値Cが最終位置Pfでの限界荷重値Cよりも小さくなる場合に対応するものである。目標位置設定部27は、操作部10からの入力に従って目標位置Pg(作業半径R、地上揚程Hおよび目標旋回角度At)を設定すると、設定した目標位置Pg(それを示す信号)を限界値算出部28に出力し、次の操作部10からの入力を待つ。そして、この動作を繰り返すことで、複数の目標位置Pgを設定することが可能とされている。
限界値算出部28は、図2に示すように、目標位置設定部27から目標位置Pg(それを示す信号)が入力される。すると、限界値算出部28は、吊荷13を目標位置Pgに移動させた際のブーム8の姿勢に基づいて、目標位置Pgにおける限界荷重値C(転倒モーメントの限界値)を算出する。すなわち、限界値算出部28は、目標位置Pgとしての作業半径Rとなる位置で地上揚程Hの高さに吊荷13を移動させた状態におけるブーム8のブーム長および起伏角度に基づいて、限界荷重値Cを算出する。限界荷重値Cは、設計上での限界値としてもよく、その限界値に安全性や撓み等を考慮した所定の割合を乗算したものでもよい。なお、限界値算出部28は、アウトリガ6の張出量が可変とされている場合には、その張出量を考慮して限界荷重値Cを設定してもよい。
加えて、実施例1の限界値算出部28は、現在のブーム8が向いている方向である現在旋回角度Ap(検出信号S2)が旋回角度検出器21から入力されるとともに、目標位置Pgとして設定された目標旋回角度Atが目標位置設定部27から入力される。すると、限界値算出部28は、目標旋回角度Atから現在旋回角度Apを減算することで、ブーム8(その延びる方向)を目標位置Pgに向けた状態における走行体2の向きに対するブーム8の回転姿勢(旋回角度)を求める。そして、限界値算出部28は、その回転姿勢に応じた補正値を、作業半径Rおよび地上揚程Hから求めた限界荷重値(C)に乗算して、限界荷重値Cを算出する。これは、走行体2の向きに対するブーム8の回転姿勢に応じて、限界荷重値Cが変化することによる。限界値算出部28は、算出結果としての限界荷重値C(それを示す信号)を移動可否判別部31に出力する。
なお、実施例1の限界値算出部28は、作業半径R、地上揚程Hおよび回転姿勢(旋回角度)に基づいて限界荷重値Cを算出しているが、旋回角度検出器21から現在旋回角度Apが入力されるのではなく上述したように方向検出信号(左前方か、右前方か、左後方か、右後方かを示す信号)が入力される場合、作業半径Rおよび地上揚程Hに基づいて限界荷重値Cを算出する。
実施例1の限界値算出部28は、上記したように目標位置設定部27が複数の目標位置Pgを設定できるものとされているので、各目標位置Pgに対して限界荷重値(C)をそれぞれ算出する。その場合、限界値算出部28は、算出した複数の限界荷重値(C)のうちの最も小さい限界荷重値C(それを示す信号)を、算出結果として移動可否判別部31に出力する。
実荷重演算部29は、起伏圧力検出器22から起伏シリンダ9における圧力の検出信号S3と、起伏角度検出器23からブーム8の起伏角度の検出信号S4と、ブーム長検出器24からブーム8のブーム長の検出信号S5と、が入力される。すると、実荷重演算部29は、ブーム8の起伏角度およびブーム長に基づいて、クレーン車1の作業半径を求める。また、実荷重演算部29は、起伏シリンダ9における圧力から、ブーム8やフック14等の自重成分を差し引くことで、フック14に吊荷13等が吊り下げられたことに起因して起伏シリンダ9に掛かるモーメントを演算する。そして、実荷重演算部29は、作業半径に基づいてモーメントからブーム8の吊荷13の実荷重Wを演算する。このため、起伏圧力検出器22と起伏角度検出器23とブーム長検出器24とは、実荷重演算部29がクレーン車1のブーム8の吊荷13の実荷重Wを演算するための実荷重を検出する荷重検出器として機能する。実荷重演算部29は、演算結果としての実荷重W(それを示す信号)を移動可否判別部31に出力する。なお、荷重検出器は、フック14に玉掛けされた吊荷13の実荷重Wを検出するものであればよく、実施例1の構成に限定されない。
移動可否判別部31は、限界値算出部28からの限界荷重値Cと、実荷重演算部29からの実荷重Wと、に基づいて、フック14で吊り下げられた(地切りされた)吊荷13を、設定された目標位置Pgまで移動させることができるか否かを判別する。移動可否判別部31は、実荷重Wが限界荷重値Cよりも小さい場合は移動できると判別し、実荷重Wが限界荷重値Cよりも大きい場合は移動できないと判別する。ここで、実荷重Wと限界荷重値Cとが等しい場合は、移動できると判別しても移動できないと判別してもよいが、実施例1では移動できないと判別する。
制御部25には、報知部32が接続されている。報知部32は、移動可否判別部31での判別結果を作業者に報知するもので、実施例1では音声発生器で形成されている。報知部32は、実施例1では、移動可否判別部31が目標位置Pgまで移動できないと判別すると、その旨と吊荷13を小分けすることを促す旨との音声を発する。なお、報知部32は、目標位置Pgまで移動できない旨の音声を発することや、目標位置Pgまで移動できる旨の音声を発することのように、判別結果を音声で報知するものであればよく、実施例1の構成に限定されない。また、報知部32は、実施例1では音声発生器としているが、判別結果を報知するものであれば、ブザー発生器やランプや表示器等で構成してもよく、他の構成でもよく、実施例1の構成に限定されない。
次に、移動可否判別装置20において、制御部25の制御下で、吊荷13を目標位置Pgまで移動させることができるか否かを判別する移動可否判別処理の一例について、図4を用いて説明する。図4は、実施例1における制御部25にて実行される移動可否判別処理(移動可否判別方法)を示すフローチャートである。この移動可否判別処理は、制御部25の内蔵メモリ26もしくは記憶部に記憶されたプログラムに基づいて制御部25が実行する。以下では、図4のフローチャートの各ステップ(各工程)について説明する。図4のフローチャートは、移動可否判別装置20が移動可否判別処理を実行する状態とされることにより開始される。移動可否判別装置20は、常に移動可否判別処理を実行する状態とされていてもよく、操作部10の操作で実行の有無を切り替え可能としてもよい。実施例1では、常に移動可否判別処理を実行する状態とされており、クレーン車1が起動されると移動可否判別処理を実行する状態となり、図4のフローチャートが開始される。
ステップS1は、操作部10での入力操作情報を取得し、ステップS2へ進む。ステップS1は、操作部10に為された目標位置Pgのための入力操作による作業半径R、地上揚程Hおよび目標旋回角度Atの情報を、目標位置設定部27が取得する。このとき、ステップS1は、表示や音声等で、目標位置Pgのための情報を操作部10で入力することを促すことが望ましい。
ステップS2は、目標位置Pgを設定し、ステップS3へ進む。ステップS2は、目標位置設定部27が、ステップS1で取得した作業半径R、地上揚程Hおよび目標旋回角度Atが示す位置を目標位置Pgとして設定する。ステップS2では、目標位置設定部27が、設定した目標位置Pgを限界値算出部28に出力する。
ステップS3は、目標位置Pgの設定が終了したか否かを判断し、YESの場合はステップS4へ進み、NOの場合はステップS1へ戻る。ステップS3は、目標位置Pgの設定のための操作部10での入力操作が終了したか否かを判断し、実施例1では操作部10に設定終了の操作が為されると入力操作が終了したと判断する。
ステップS4は、限界荷重値Cを算出し、ステップS5へ進む。ステップS4は、限界値算出部28が、目標位置設定部27から入力された目標位置Pgにおける限界荷重値Cを算出して、それを移動可否判別部31に出力する。ステップS4は、上記したステップS1からステップS3までの流れが複数回繰り返された場合、限界値算出部28が、各目標位置Pgに対して限界荷重値(C)をそれぞれ算出し、その中で最も小さいものを限界荷重値Cとして求めて、移動可否判別部31に出力する。
ステップS5は、実荷重Wを演算したか否かを判断し、YESの場合はステップS6へ進み、NOの場合はステップS5を繰り返す。ステップS5は、実荷重演算部29が実荷重Wを演算したか否か、すなわち吊荷13がフック14で吊り下げられ(地切りされ)たか否かを判断する。ステップS5は、吊荷13がフック14で吊り下げられると、実荷重演算部29が吊荷13の実荷重Wを演算して移動可否判別部31に出力して、ステップS6へ進む。また、ステップS5は、吊荷13がフック14で吊り下げられていないと、実荷重演算部29が吊荷13の実荷重Wを演算できないので、吊り下げられるまで繰り返す。
ステップS6は、吊荷13を目標位置Pgまで移動させることができるか否かを判別し、ステップS7へ進む。ステップS6は、移動可否判別部31が、限界値算出部28からの限界荷重値Cと実荷重演算部29からの実荷重Wとに基づいて、フック14で吊り下げられた吊荷13を、設定された目標位置Pgまで移動させることができるか否かを判別する。
ステップS7は、移動可否判別部31での判別結果を報知し、ステップS8へ進む。ステップS7は、報知部32を駆動して、移動可否判別部31での判別結果を音声で報知する。実施例1のステップS7は、吊荷13を目標位置Pgまで移動させることができないと判別されると、その旨と吊荷13を小分けすることを促す旨との音声が報知部32から発せられる。
ステップS8は、移動可否判別処理を終了するか否かを判断し、YESの場合は移動可否判別処理を終了し、NOの場合はステップS5へ戻る。このステップS8は、クレーン車1を停止することや、移動可否判別装置20を停止することや、操作部の操作で実行をしない旨が選択されると、移動可否判別処理を終了すると判断し、実施例1ではクレーン車1が停止されると移動可否判別処理を終了する。
次に、移動可否判別装置20により吊荷13を目標位置Pgまで移動させることができるか否かを判別する動作の一例を説明する。この例では、目標位置Pgとして、最終位置Pfと、当初位置Psから最終位置Pfに至る間の2つの中間位置と、の3箇所を設定するものとする。その各中間位置は、当初位置Psから最終位置Pfに至る間において、最終位置Pfよりも限界荷重値が小さくなる虞がある位置としている。このような位置は、例えば、当初位置Psと最終位置Pfとの間に障害物等を回避するようにブーム8を移動させる場合に生じる。
先ず、クレーン車1が起動される。すると、移動可否判別装置20は、図4のフローチャートのステップS1→S2と進み、1つ目の目標位置Pgが設定される。他にも目標位置が設定されるので、ステップS3→S1→S2と進み、2つ目の目標位置Pgが設定され、同様の動作により3つ目の目標位置Pgが設定される。そして、全ての目標位置が設定されたので、ステップS3→S4と進み、3つの目標位置Pgのうち最も低い値となる限界荷重値Cが設定される。このため、これ以降は、この限界荷重値Cを基準として吊荷13の移動の可否を判別するので、移動可能と判別されると設定された3つの目標位置Pgのいずれにも移動可能であることとなる。
次に、ステップS5に進み、吊荷13がフック14で吊り下げられ(地切りされ)ると、その際に吊荷13の実荷重Wが求められる。この実荷重Wは、限界荷重値Cよりも大きいものとする。すると、ステップS6→S7と進み、実荷重Wが限界荷重値Cよりも大きいので、吊荷13を目標位置Pgまで移動させることができない旨と、吊荷13を小分けすることを促す旨と、の音声を報知部32が発する。これにより、作業者は、吊荷13を吊り下げた時点で目標位置Pgまで移動させることができないことが判り、移動を開始することなく吊荷13を降ろして対応することができる。ここで、この報知に応じて、吊荷13が小分けされて限界荷重値Cよりも小さくされて、その小分けされた吊荷13がフック14に玉掛けされたものとする。
すると、ステップS8→S5と進み、小分けされた吊荷13の実荷重Wが演算される。そして、ステップS6→S7と進み、実荷重Wが限界荷重値Cよりも小さいので、報知部32からなんらの報知がされないことで、作業者は小分けした吊荷13を目標位置Pgまで移動させることができることを把握する。これにより、作業者は、ブーム8を操作することで、吊荷13を2つの目標位置Pgを経由しつつ最終的な目標位置Pgまで移動させることができる。
このように、移動可否判別装置20は、目標位置Pgを示す作業半径R、地上揚程Hおよび目標旋回角度At(それらの数値)を入力するだけの簡易な操作で、吊荷13を目標位置Pgまで移動させることができるか否かの判別を可能とする。また、移動可否判別装置20は、吊荷13がフック14で吊り下げられ(地切りされ)ると、その吊荷13の実荷重Wに基づいて目標位置Pgまで移動できるか否かの判別を行うので、吊荷13の移動を開始する前に目標位置Pgまでの移動の可否を知らせることができる。これにより、移動可否判別装置20は、吊荷13を移動させている途中で限界荷重となり、その移動を中断してその場で吊荷を下ろして小分けにしたり移動を最初からやり直したりすることを防止できる。また、移動可否判別装置20は、吊荷13を吊るした時点では運ぶことを可能と判別したにも拘わらず、ブーム8を4段まで伸ばしたら警告が出た(限界荷重となった)場合には、ブーム8を3段まで縮めれば良いことを解らせることができ、途中で諦めることなく吊荷13を運ばせることができる。
なお、移動可否判別装置20では、目標位置Pgを作業半径R、地上揚程Hおよび目標旋回角度Atで示すものとしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、吊荷13の当初位置Psから目標位置Pgへの移動が水平移動となる場合、一例として当初位置Psと目標位置Pgとの高さ方向の位置および旋回方向の位置が等しい場合には、作業半径Rのみで目標位置Pgを示すようにしてもよい。また、例えば、吊荷13の当初位置Psから目標位置Pgへの移動が鉛直移動となる場合、一例として当初位置Psと目標位置Pgとの作業半径方向の位置および旋回方向の位置が等しい場合には、地上揚程Hのみで目標位置Pgを示すようにしてもよい。
一実施例の移動可否判別装置20は、以下の各作用効果を得ることができる。
移動可否判別装置20は、目標位置Pgを目標位置設定部27が設定し、その目標位置Pgでの限界荷重値Cを限界値算出部28が算出し、その限界荷重値Cと実荷重Wとを比較して吊荷13の目標位置Pgへの移動が可能であるか否かを移動可否判別部31が判別する。このため、移動可否判別装置20は、吊荷13を玉掛けする当初位置Psから運びたい最終位置Pfまでのブーム8の一連の動作の情報ではなく、目標位置Pgの情報を操作部10で入力操作するだけで、吊荷13を目標位置Pgに移動できるか否かが判別できる。よって、移動可否判別装置20は、従来の移動可否判別装置のように何も吊るしていないブーム8を当初位置Psから最終位置Pfまで実際に移動させる必要がないので、使い勝手を向上させることができる。
また、移動可否判別装置20は、目標位置設定部27が複数の目標位置Pgを設定することができ、移動可否判別部31が、各目標位置Pgにおける限界荷重値Cのうちの最も小さい限界荷重値Cと実荷重Wとを比較して吊荷13の目標位置Pgへの移動が可能であるか否かを判別する。このため、移動可否判別装置20は、当初位置Psから最終位置Pfに至る間において、最終位置Pfよりも限界荷重値が小さくなる虞がある中間位置があったとしても、それらの中間位置も考慮して吊荷13の目標位置Pgへの移動が可能であるか否かを判別することができる。よって、移動可否判別装置20は、より使い勝手を向上させることができる。
さらに、移動可否判別装置20は、作業半径Rおよび地上揚程Hの少なくとも一つで示す位置として目標位置Pgを設定することができる。このため、移動可否判別装置20は、作業者がクレーン車1を扱う際に常に留意している作業半径Rや目標位置Pgの高さ位置である地上揚程Hで目標位置Pgを設定できるので、目標位置Pgの設定をより簡易なものにでき、使い勝手を向上させることができる。
移動可否判別装置20は、作業半径R、地上揚程Hおよび目標旋回角度Atで示す位置として目標位置Pgを設定することができる。このため、移動可否判別装置20は、作業者がクレーン車1を扱う際に常に留意している作業半径Rと、目標位置Pgの高さ位置である地上揚程Hと、目標位置Pgの方向となる目標旋回角度Atと、で目標位置Pgを設定できるので、目標位置Pgの設定をより簡易なものにでき、使い勝手を向上させることができる。
移動可否判別装置20は、フック14により吊荷13が吊り下げられると荷重検出器(起伏圧力検出器22、起伏角度検出器23、ブーム長検出器24)が実荷重Wを検出し、その荷重検出器が実荷重Wを検出すると、移動可否判別部31が実荷重Wと限界荷重値Cとを比較して吊荷13の目標位置Pgへの移動が可能であるか否かを判別する。このため、移動可否判別装置20は、吊荷13がフック14で吊り下げられ(地切りされ)ると、その吊荷13の実荷重Wに基づいて目標位置Pgまで移動できるか否かの判別を行うので、吊荷13の移動を開始する前に目標位置Pgまでの移動の可否を判別できる。よって、移動可否判別装置20は、実際に限界荷重値Cが小さくなる位置まで吊荷13を移動させることを防止でき、吊荷13の移動の作業をより効率の良いものにできる。
移動可否判別装置20は、移動可否判別部31での判別結果を報知部32で報知する。このため、移動可否判別装置20は、吊荷13の目標位置Pgへの移動が可能であるか否かを、報知部32で作業者に報知することができ、使い勝手を向上させることができる。特に、実施例1の移動可否判別装置20は、吊荷13がフック14で吊り下げられ(地切りされ)ると、目標位置Pgへの移動が可能であるか否かを報知部32で作業者に報知するので、より使い勝手を向上させることができる。
移動可否判別装置20は、旋回角度検出器21で検出したブーム8の旋回角度と、起伏角度検出器23で検出したブーム8の起伏角度と、ブーム長検出器24で検出したブーム8のブーム長と、を利用して移動の可否を判断し、その移動の可否を報知部32で報知する。このため、移動可否判別装置20は、従来から検出している旋回角度と起伏角度とブーム長とを用いるとともに、移動の可否を報知可能な装置を報知部32として用いればよいので、移動の可否の報知のためだけに設ける新たな構成を最小限に留めることができ、コストの増大を招くことのない簡易な構成で実現できる。
したがって、本開示に係る移動可否判別装置の一実施例としての移動可否判別装置20は、吊荷13の移動を開始する前の作業を簡易なものとしつつ吊荷13を運べるか否かを判別することができる。
以上、本開示の移動可否判別装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施例1では、移動可否判別装置20を用いる作業車両として積載形トラッククレーンであるクレーン車1を示していたが、伸縮するブーム8を搭載するものであれば、例えばオールテレーンクレーンやラフテレーンクレーンでもよく、他の構成の作業車両でもよく、実施例1に限定されない。
また、実施例1では、目標位置Pgの設定のために、作業半径R、地上揚程Hおよび目標旋回角度Atを入力していたが、作業半径Rまたは地上揚程Hのいずれか一方だけであってもよく、作業半径Rおよび地上揚程Hの2つであってもよく、実施例1の構成に限定されない。また、実施例1では、操作部10での操作により作業半径R、地上揚程Hおよび目標旋回角度Atの数値を入力するものとしていたが、図5に示す一例としての作業領域図33における位置で設定してもよい。作業領域図33は、ブーム8の長さに対する作業半径Rおよび地上揚程Hの関係性を示すもので、縦軸を地上揚程H(m)とし横軸を作業半径R(m)としたグラフ上において、起伏角度を変化させつつ各ブーム部を1段ずつ伸ばして長さ(ブーム長)を変化させたブーム8を記載したものである。作業領域図33は、最も内側の湾曲線(最も縮小したブーム長(1段ブーム)におけるフック14の下端位置の軌跡)と、最も外側から2番目の湾曲線(最も伸長したブーム長(5段ブーム)におけるフック14の下端位置の軌跡)と、の間が吊荷13の移動可能な範囲となり、この中の任意の点を指し示すことで目標位置Pgを設定する。このような構成とする場合、例えば、タッチパネルで構成した操作部10に作業領域図33を表示させることにより、上記した任意の点の指定を簡易なものにできる。作業領域図33上の任意の点が指定されると、その位置を示す作業半径Rおよび地上揚程Hが決定するので、実施例1と同様(目標旋回角度Atを除く)に目標位置Pgを設定することができる。
1 (作業車両の一例としての)クレーン車 8 ブーム 13 吊荷 20 移動可否判別装置 22 (荷重検出器の一例としての)起伏圧力検出器 23 (荷重検出器の一例としての)起伏角度検出器 24 (荷重検出器の一例としての)ブーム長検出器 27 目標位置設定部 28 限界値算出部 31 移動可否判別部 32 報知部 33 作業領域図 C 限界荷重値 H 地上揚程 Pg 目標位置 R 作業半径 W 実荷重

Claims (6)

  1. 作業車両のブームに吊り下げられた吊荷の実荷重を検出する荷重検出器と、
    前記吊荷を移動させる目標位置を設定する目標位置設定部と、
    前記目標位置における前記ブームの姿勢に基づいて限界荷重値を算出する限界値算出部と、
    前記限界荷重値と前記実荷重とを比較して前記吊荷の前記目標位置への移動が可能であるか否かを判別する移動可否判別部と、を備えたことを特徴とする移動可否判別装置。
  2. 前記目標位置設定部は、複数の前記目標位置を設定することができ、
    前記限界値算出部は、前記各目標位置における前記限界荷重値を算出し、
    前記移動可否判別部は、最も小さい前記限界荷重値と前記実荷重とを比較して前記吊荷の前記目標位置への移動が可能であるか否かを判別することを特徴とする請求項1に記載の移動可否判別装置。
  3. 前記目標位置は、作業半径および地上揚程の少なくとも一つで示す位置であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の移動可否判別装置。
  4. 前記目標位置は、作業半径、地上揚程および旋回角度で示す位置であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の移動可否判別装置。
  5. 前記目標位置は、前記ブームの長さに対する作業半径および地上揚程の関係性を示す作業領域図における位置で設定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の移動可否判別装置。
  6. 前記移動可否判別部での判別結果を報知する報知部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の移動可否判別装置。
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