JP2018202994A - スタビライザー - Google Patents

スタビライザー Download PDF

Info

Publication number
JP2018202994A
JP2018202994A JP2017109729A JP2017109729A JP2018202994A JP 2018202994 A JP2018202994 A JP 2018202994A JP 2017109729 A JP2017109729 A JP 2017109729A JP 2017109729 A JP2017109729 A JP 2017109729A JP 2018202994 A JP2018202994 A JP 2018202994A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
stabilizer
housing
contact
sheet metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017109729A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6763822B2 (ja
Inventor
佳典 篠田
Yoshinori Shinoda
佳典 篠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pop Rivets and Fasteners Ltd
Original Assignee
Nippon Pop Rivets and Fasteners Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Pop Rivets and Fasteners Ltd filed Critical Nippon Pop Rivets and Fasteners Ltd
Priority to JP2017109729A priority Critical patent/JP6763822B2/ja
Priority to EP18810105.9A priority patent/EP3647119B1/en
Priority to PCT/JP2018/021249 priority patent/WO2018221736A1/ja
Priority to CN201880036487.5A priority patent/CN110691719A/zh
Publication of JP2018202994A publication Critical patent/JP2018202994A/ja
Priority to US16/700,170 priority patent/US11434680B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6763822B2 publication Critical patent/JP6763822B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R11/00Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05FDEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION; CHECKS FOR WINGS; WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
    • E05F7/00Accessories for wings not provided for in other groups of this subclass
    • E05F7/04Arrangements affording protection against rattling
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R7/00Stowing or holding appliances inside vehicle primarily intended for personal property smaller than suit-cases, e.g. travelling articles, or maps
    • B60R7/04Stowing or holding appliances inside vehicle primarily intended for personal property smaller than suit-cases, e.g. travelling articles, or maps in driver or passenger space, e.g. using racks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N3/00Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for
    • B60N3/10Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for of receptacles for food or beverages, e.g. refrigerated
    • B60N3/102Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for of receptacles for food or beverages, e.g. refrigerated storable or foldable in a non-use position
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R11/00Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for
    • B60R2011/0042Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for characterised by mounting means
    • B60R2011/008Adjustable or movable supports
    • B60R2011/0082Adjustable or movable supports collapsible, e.g. for storing after use
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05FDEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION; CHECKS FOR WINGS; WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
    • E05F3/00Closers or openers with braking devices, e.g. checks; Construction of pneumatic or liquid braking devices
    • E05F3/18Closers or openers with braking devices, e.g. checks; Construction of pneumatic or liquid braking devices with counteracting springs

Abstract

【課題】固定部材とスライド部材の細かい寸法調整をしなくても、スライド部材が一定の荷重で滑らかに作動するスライド構造。
【解決手段】スタビライザー(1)は、開口部を有するハウジングと、レバー(30)と、板金スプリング(40)とを備える。レバー(30)は、レバー軸部(31)と、レバー軸部から延びるレバー本体部(37)と、レバー本体部から湾曲し、先端部がハウジング外に出るレバー延長部(32)と、レバー軸部からレバー本体部と反対方向に延びるレバーカム部(35)とを有する。板金スプリング(40)は、ハウジングに固定される平板部(41)と、レバーカム部が当接して撓む曲面部(42)とを有する。スタビライザーは固定部材(60)に取り付けられ、ハウジングの開口部から、スタビライザーのレバー先端部(33)が出て、スライド部材(50)の表面に当接する。固定部材とスライド部材の距離によらず、レバー先端部は、スライド部材の表面に一定の荷重で当接する。
【選択図】図8

Description

本発明は、自動車の小物入れ等のスライド部材をスライドさせるためのスタビライザー及びこのようなスタビライザーを使用した取付構造に関する。
自動車の車室内のパネル等の固定部材に、小物入れ、カップホルダー等のスライド部材が、スライド可能に取り付けられる。スライド部材をスライドさせるため、スライド構造が設けられる。スライド構造は、スライド部材が一定の荷重で滑らかに作動し、ガタつきなどの不具合がないことが求められる。そのため、自動車のパネル等の固定部材とスライド部材とは、相互の寸法を正確に合わせ、摺動荷重が一定になるように調整する必要がある。
固定部材とスライド部材を作成するための金型は、寸法精度よく作成する必要があり、また量産工程で寸法ばらつきが生じないように注意する必要がある。
そのため、固定部材とスライド部材の細かい寸法調整をして作り込まなくても、一定の荷重で滑らかに作動するスライド構造が求められていた。
また、スライド部材を操作中に、又は、自動車の走行中にガタつきや異音が生じないスライド構造が求められていた。
特許文献1は、固定部材と、可動部材(スライド部材)と、摺動部材と、ボールプランジャとを備える可動部材のスライド構造を開示する。ボールプランジャは、ボールをバネで付勢することにより、摺動部材の可動部材との摺接面に可動部材を押し付けている。そのため、ボールと可動部材との間の摺動抵抗を小さくすることが出来る。
特許文献1のスライド構造は、ボールプランジャを使用して、可動部材を適度の荷重で押し付けるので、ガタや異音発生を防止することが出来る。また、ボールプランジャを押し付けるスプリングを変えることにより、摺動部材を押圧する荷重を変えることが出来る。
しかし、特許文献1のスライド構造は、固定部材、可動部材等の部材の寸法ばらつきにより、ボールプランジャとの間の距離が変化し、可動部材との間の摺動抵抗が変化する。その結果、このスライド構造を利用した引出し等の可動部材を操作するのに必要な荷重が変動する。
特許文献2は、一対のレール(固定部材)間に設けられるドア等の摺動体(スライド部材)の支持構造を開示する。この摺動体のレールとの対向縁には、レールに対してスライド可能なスプリング部材が組み付けられる。スプリング部材には、レールの内面に当接させる撓み変形可能な弾発片(板ばね)が3方向に形成されている。
特許文献2の支持構造は、摺動体とレールとの間の間隔のばらつきに応じてスプリング部材が変位するので、間隔のばらつきを吸収することが出来、摺動体を円滑に操作することが出来る。
しかし、特許文献2の支持構造は、摺動体の寸法ばらつきにより、弾発片の弾発力が変化する。そのため、摺動体の摺動荷重が変化する。
そのため、固定部材とスライド部材を正確に寸法調整して作らなくても、スライド部材が一定の荷重で滑らかに作動するスライド構造が求められていた。
また、スライド部材の操作中に、又は、自動車の走行中にガタつきや異音が生じないスライド構造が求められていた。
また、量産時の可動部材の寸法ばらつきにも対応するスライド構造が求められていた。
特開2008−155794号公報 特開2003−082925号公報
従って、本発明の目的は、固定部材とスライド部材を精度よく寸法調整して作らなくても、スライド部材が一定の荷重で滑らかに作動することのできる部品(スタビライザー)及びこのような部品を使用した取付構造を提供することである。
また、本発明の別の目的は、スライド部材の操作中や、自動車の走行中に、ガタつきや異音が生じない取付構造を提供することである。
この目的を達成するため、本発明では、固定部材に対してスライド部材がスライド可能に取り付けられた構造において、固定部材にスタビライザーを取り付け、スタビライザーの開口部から出るレバー先端部がスライド部材を押圧する。スタビライザーとスライド部材の面の間の距離が変化しても、レバー先端部がスライド部材を押圧する荷重はほぼ一定になる。そのため、スライド部材をスライドさせる荷重はほぼ一定である。
本発明の第1の態様は、固定部材に取り付けられ、前記固定部材内に対してスライド部材をスライド可能に支持するためのスタビライザーであって、
開口部を有するハウジングと、
前記ハウジング内に収容され、レバー軸部と、前記レバー軸部から延びるレバー本体部と、前記レバー本体部から湾曲しているレバー延長部と、前記レバー軸部から前記レバー本体部と反対方向に延びるレバーカム部とを有するレバーと、
前記ハウジングに固定される平板部と、前記平板部に隣接し、前記レバーカム部の先端のレバー接触部が当接して撓むことのできる曲面部とを有する板金スプリングと、を備え、
前記レバー延長部のレバー先端部は、前記ハウジングの前記開口部から外に出ている、ことを特徴とするスタビライザーである。
スタビライザーが、ハウジング内にレバーと、板金スプリングとを有すると、レバーのレバー延長部が押されるとき、レバーカム部が板金スプリングの曲面部を撓ませ、一定の反力を得て、レバー先端部に押圧力が生じる。
ハウジングが開口部を有すると、レバー延長部のレバー先端部が開口部から外に出て、レバー先端部はスライド部材に当接することが出来る。
前記レバー延長部は、前記レバー本体部に対して直角に屈曲していることが好ましい。
レバー延長部が、レバー本体部に対して直角に屈曲していると、レバー延長部は間隔があいたスライド部材の表面に当接することが出来る。
前記レバーの前記レバーカム部の軸線は、前記レバー本体部の軸線に対して一定の角度が付いていることが好ましい。
レバーのレバーカム部の軸線が、レバー本体部の軸線に対して一定の角度が付いていると、板金スプリングの曲面部に容易に当接することが出来る。
前記ハウジングは、前記レバー軸部を回転可能に支持する軸孔部と、
前記レバー延長部が前記ハウジング外に出るための前記開口部と、
前記板金スプリングの前記平板部を固定するための平板部固定部と、を有していることが好ましい。
ハウジングが、レバー軸部を回転可能に支持する軸孔部を有していると、レバーは軸心を中心として回転させることが出来る。
ハウジングが、レバー延長部が前記ハウジング外に出るための開口部を有していると、レバー延長部が開口部から出て、スライド部材の表面に当接することが出来る。
ハウジングが、板金スプリングの平板部を固定するための平板部固定部を有すると、板金スプリングの平板部をしっかりと固定することが出来る。
前記板金スプリングの前記曲面部の曲率半径は、前記レバーの前記レバーカム部の前記レバー接触部が、前記レバー軸部を中心として回転する回転半径より小さいことが好ましい。
板金スプリングの曲面部の曲率半径が、レバーカム部のレバー接触部がレバー軸部を中心として回転する回転半径より小さいと、レバーカム部を回転させると、レバー接触部が板金スプリングの曲面部に容易に当接することが出来る。
前記レバーのレバーカム部が、前記レバー軸部を中心として回転すると、前記レバー接触部は、前記板金スプリングの前記曲面部を押して、前記曲面部を撓ませることが好ましい。
レバー接触部が、板金スプリングの曲面部を押して湾曲させる量が大きくなると、板金スプリングを撓ませるのに必要な押圧力は、増加する。
前記レバーの前記レバーカム部が、前記レバー軸部を中心として回転すると、前記板金スプリングの固定された部分と前記曲面部の境界部から、前記レバー接触部が、前記板金スプリングの前記曲面部に当接する接点までの距離が増加することが好ましい。
板金スプリングが固定された部分である平面部から、板金スプリングとレバーの接点までの距離が増加すると、板金スプリングを撓ませるのに必要な押圧力は減少する。
前記ハウジングは、前記レバーのレバー先端部が前記ハウジング外へ移動するのを制限する外側当接部と、前記レバーのレバー先端部が前記ハウジング内へ移動するのを制限する内側当接部とを有することが好ましい。
ハウジングが、レバーのレバー先端部がハウジング外へ移動するのを制限する外側当接部と、レバーのレバー先端部がハウジング内へ移動するのを制限する内側当接部とを有すると、レバーの作動範囲が制限される。
前記レバーは、前記レバー本体部と前記レバー延長部の間の湾曲部の内側に、前記レバーのレバー先端部が外側に移動するのを制限すると共に前記レバーを補強するレバー補強部を有することが好ましい。
レバー本体部とレバー延長部の間の湾曲部の内側に、レバーのレバー先端部が外側に移動するのを制限すると共にレバーを補強するレバー補強部を有すると、レバー先端部が外側当接部に当接し外側に移動するのが制限され、またレバーが補強される。
本発明の第2の態様は、固定部材内にスライド部材がスライド可能に取り付けられた取付構造であって、
前記固定部材に取り付けられたスタビライザーを備え、
(1) 前記固定部材は、基部と、前記基部に形成されたスタビライザー取付部と、前記スライド部材をスライド可能に支持する支持部、を有し、
(2) 前記スタビライザーは、
開口部を有するハウジングと、
前記ハウジング内に収容され、レバー軸部と、前記レバー軸部から延びるレバー本体部と、前記レバー本体部から湾曲し、先端部が前記ハウジングの開口部から外に出るレバー延長部と、前記レバー軸部から前記レバー本体部と反対方向に延びるレバーカム部とを有するレバーと、
前記ハウジングに固定される平板部と、前記平板部に隣接し、前記レバーカム部が当接して撓むことのできる曲面部とを有する板金スプリングと、を有し、
(3) 前記スライド部材は、前記支持部により支持され、前記スタビライザーの前記レバー先端部が当接することのできる接地面、を有する、
ことを特徴とする取付構造である。
固定部材内にスライド部材をスライドさせることが出来、固定部材にスタビライザーが取り付けられ、スタビライザーのレバー先端部が、スライド部材の接地面に当接すると、スライド部材を一定の荷重で押圧し、スライド部材を滑らかにスライドさせることが出来る。
前記スタビライザーは、前記固定部材の上面に取り付けられ、前記スタビライザーの前記レバー先端部は、前記スライド部材の上面の前記接地面に当接していることが好ましい。
スタビライザーは、固定部材の上面に取り付けられ、スタビライザーのレバー先端部が、スライド部材の上面の接地面に当接していると、スライド部材をスライドさせて固定部材から出し入れしてもがたつき、異音が生じない。
前記スタビライザーは、前記固定部材の側面に取り付けられ、前記スタビライザーの前記レバー先端部は、前記スライド部材の側面の前記接地面に当接していることが好ましい。
スタビライザーは、固定部材の側面に取り付けられ、スタビライザーのレバー先端部が、前記スライド部材の側面の接地面に当接していると、スライド部材が横方向にずれないように保持することが出来る。
前記スタビライザーは、前記固定部材上面に2個取り付けられていることが好ましい。
スタビライザーが、固定部材上面の左右に2個取り付けられていると、上面の左右でスライド部材を上から押さえ、滑らかに摺動させることが出来る。
固定部材の上面の左右に取り付けた2つのスタビライザーのレバー先端部により、スライド部材の上面の接地面の側面も支持し、スライド部材が横方向にもずれないように保持することが出来る。
前記固定部材はケースであり、前記スライド部材は前記ケースに収納されるホルダーであることが好ましい。
ホルダーが小物ホルダーの場合は、ケースから小物ホルダーを引き出して、小物を収納することが出来る。ホルダーがカップホルダーの場合は、ケースからカップホルダーを引き出して、飲み物を入れたカップを保持することが出来る。
本発明によれば、固定部材とスライド部材を精度よく寸法調整して作らなくても、スライド部材が一定の荷重で滑らかに作動する取付構造を得ることができる。
また、本発明によれば、スライド部材寸法ばらつきにもスタビライザーが追従し、押し付け荷重が一定なので、操作に必要な荷重が一定で、ガタつきや異音が生じない取付構造を得ることができる。
本発明の実施形態によるスタビライザーの斜視図である。 図1のスタビライザーの他の方向から見た斜視図である。 図1のスタビライザーの分解斜視図である。 図1のスタビライザーの上面図である。 図1のスタビライザーの正面図である。 図1のスタビライザーの下面図である。 図1のスタビライザーの右側面図である。 図1のスタビライザーの図4のA−A線に沿った断面図である。 図8の拡大図である。 図9の状態からレバー延長部がハウジングの内側に少し入った状態の断面図である。 図10の状態からレバー延長部が更にハウジングの内側に少し入った状態の断面図である。 ホルダーをケースにほぼ収容した状態を表す斜視図である。 ホルダーをケースから引き出した状態を表す斜視図である。 図12のホルダーとケースの上面図である。 図12のホルダーとケースの正面図である。 図12のホルダーとケースの右側面図である。 図12のホルダーとケースの図14のC−C線に沿った断面図である。 図17のホルダーとケースのD部分の拡大図である。 図17のホルダーとケースのF−F線に沿った断面図である。
(スタビライザー)
以下、本発明の実施形態によるスタビライザーついて、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態によるスタビライザー1の斜視図である。図2は、スタビライザー1を他の方向から見た斜視図である。図3は、スタビライザー1の分解斜視図である。図4はスタビライザー1の上面図、図5は正面図、図6は下面図、図7は右側面図である。図8は、スタビライザー1の図4のA−A線に沿った断面図である。
図1〜11に示すスタビライザー1単体の説明においては、図5の正面図の上方向を上方向、横方向を横方向という。
図3を参照すると、スタビライザー1は、ハウジングの内部に、レバー軸部31を有するレバー30を備える。レバー30のレバー先端部33は、ハウジングの開口部から出ていて、数ミリメートル動くことが出来る。レバー30のレバー先端部33と反対側は、レバーカム部35である。レバー30が回転すると、レバーカム部35は、板金スプリング40の曲面部42を押して撓ませる。レバー30を回転させるのに必要なトルクは、レバー30の回転角度によらずほぼ一定である。そのため、レバー先端部33が、スライド部材に押し付けられる荷重は、スタビライザー1とスライド部材の間隔によらずほぼ一定である。
(第1、第2ハウジング)
スタビライザー1は、第1ハウジング10と、第2ハウジング20と、レバー30と、板金スプリング40とを備える。第1ハウジング10と第2ハウジング20とは、組み合わされてハウジングを形成する。ハウジングはレバー30と、板金スプリング40とを収容する。図5に示すように、第1ハウジング10の正面の中央部には、レバー軸部31の一方の端部を収容する軸孔部11が形成されている。第2ハウジング20の側面部の中央部には、レバー軸部31の他方の端部を収容する軸孔部21が形成されている。
図4に示すように、第1ハウジング10の上面の端部には、開口凹部13が形成されている。第2ハウジング20の上面の端部には、開口凹部23が形成されている。第1ハウジング10と第2ハウジング20を組み立てたときは、開口凹部13と開口凹部23とが対向し、ハウジングの開口部を形成する。開口部からレバー30のレバー延長部32が外部に突出するようになっている。
第1ハウジング10の下面の第2ハウジング20と合わさる面の端部近くには、凹状の長辺凹部12が形成されている。第2ハウジング20の下面の第1ハウジング10と合わさる面の端部近くには、凸状の長辺凸部22が形成されている。第1ハウジング10と第2ハウジング20を組み合わせるときは、第1ハウジング10の長辺凹部12と、第2ハウジング20の長辺凸部22とが組み合わされる。
図7に示すように、第1ハウジング10の右側面の下端部には、側面凸部17が形成されている。また、図3に示すように、右側面の内側には、内部凸部18が形成されている。
第2ハウジング20の右側面には、凸状の側面凸部24が形成されている。第2ハウジング20の右側面の内側には、内部凸部18を受け入れる孔(図示せず)が形成されている。
図3に示すように、第2ハウジング20の右側面に隣接して、角部凸部27が形成されている。第1ハウジング10の右側面に隣接して、角部凸部27を受け入れる孔(図示せず)が形成されている。
図7に示すように、第1ハウジング10の右側面の側面凸部17に隣接して、凹状の側面凹部14が形成されている。第2ハウジング20の右側面の端部近くには、凸状の側面凸部24が形成されている。第1ハウジング10の側面凹部14には、第2ハウジング20の側面凸部24と、板金スプリング40の平板部41の端部とを収容することが出来る。
図7に示すように、第1ハウジング10の側面凸部17と、第2ハウジング20の側面凸部24との間には、板金スプリング40の平板部41を挟んで固定することが出来る。図8に示すように、第1ハウジング10の内部凸部18と、第2ハウジング20の長辺凸部22との間には、板金スプリング40の平板部41を挟んで固定することが出来る。このように、板金スプリング40の平板部41を挟んでしっかりと固定することが出来る。
第1ハウジング10の左側面には、延長部15が形成されている。延長部15の一方は、斜面部15aになっている。第2ハウジング20の左側面には、延長部25が形成されている。延長部25の一方は、斜面部25aになっている。第1ハウジング10と第2ハウジング20を組み立てたときは、第1ハウジング10の延長部15と、第2ハウジング10の延長部25とは整列するようになっている。第1ハウジング10の延長部15と、第2ハウジング10の延長部25とは、スタビライザー1をカップホルダー等のケースに取り付けるときに使用される。
第1ハウジング10の右側面には、斜面部16aが形成されている。第2ハウジング20の右側面には、斜面部26aが形成されている。第1ハウジング10の斜面部16aと、第2ハウジング20の斜面部26aとは、スタビライザー1をカップホルダー等のケースに取り付けるときに使用される。
第1ハウジング10の上面の開口凹部13に隣接して、凸状の外側当接部19aが形成されている。第2ハウジング20の上面の開口凹部23に隣接して凸状の外側当接部29aが形成されている。レバー30がハウジングから最も外側に出た状態で、レバー30のレバー補強部34が外側当接部19a,29aに当接する。
図3に示すように、第1ハウジング10の外側当接部19aに隣接して、凸状の組立凸部19cが形成されている。第2ハウジング20の内側当接部29bに隣接して、凹状の組立凹部(図示せず)が形成されている。第1ハウジング10と第2ハウジング20を組み立てた状態では、第1ハウジング10の組立凸部19cは、第2ハウジング20の組立凹部に係合する。
このように、第1ハウジング10と第2ハウジング20とは、凸部と凹部とが組み合わさって、しっかりと組み立てられる。
第1ハウジング10の下面の内側には凸状の内側当接部19bが形成されている。第2ハウジング20の下面の内側には凸状の内側当接部29bが形成されている。レバー30が最もハウジング内に入った状態で、レバー30の湾曲部の外面が内側当接部19b,29bに当接する。
(レバー)
レバー30は、中央部にレバー軸部31を有する。レバー軸部31の両端部は、第1ハウジング10の軸孔部11と、第2ハウジング20の軸孔部21とに収容される。レバー30は、レバー軸部31を軸として一定角度回転可能になっている。レバー30は、レバー軸部31から延びるレバー本体部37と、レバー本体部37から直角方向に延びるレバー延長部32を有する。図8は、スタビライザー1の図4のA−A線に沿った断面図である。レバー本体部37とレバー延長部32との間の外面は曲面状になっている。レバー延長部32の先端部は、レバー先端部33である。レバー先端部33は、断面が円弧状の曲面である。
図8に示すホーム位置では、レバー本体部37の軸線は、第1ハウジング10、第2ハウジング20の上面、下面と平行な水平方向に延びる。
レバー延長部32のL字形に曲がる部分の内側には、薄いレバー補強部34が形成され、レバー延長部32を補強している。ホーム位置では、レバー補強部34は外側当接部19a,19bに当接し、レバー30の外側への動きが制限される。
レバー30のレバー延長部32と反対方向に、レバーカム部35が延びる。レバーカム部35の軸線は、レバー本体部37から一定の角度を持って延びている。レバーカム部35は、先端に向かって細くなる。
レバーカム部35の先端部は、レバー接触部36である。レバー接触部36は、板金スプリング40と接触する。レバー接触部36は、断面が円弧状の曲面である。
図9に示すように、レバー軸部31の軸線からレバー接触部36までの距離をR1とする。レバー30のレバー延長部32がハウジング内に押し込まれると、レバーカム部35の先端部のレバー接触部36は、レバー軸部31の軸線を中心として、半径R1の円弧を描く。
(板金スプリング)
板金スプリング40は、平板状の金属を折り曲げた形状のスプリングである。板金スプリング40は、平板状の平板部41と、断面が曲線状の曲面部42とを有する。平板部41は、第1ハウジング10と第2ハウジング20とにより挟まれて固定される部分である。
本発明の実施形態では、平板部41としたが、板金スプリング40をハウジングに固定することが出来れば、平板状でなくてもよい。
曲面部42は、レバー接触部36により押されて撓む部分である。曲面部42は、半径R2の円弧状の形状である。半径R2は、レバーカム部35の回転半径R1より小さい。
(スタビライザー)
第1ハウジング10と、第2ハウジング20とを組み立てたハウジングの内部に、レバー30と板金スプリング40とが配置されたスタビライザー1について説明する。
図8に示すように、レバー30と、板金スプリング40とは、ハウジング内に収容される。レバー30のレバー延長部32は、第1ハウジング10の開口凹部13と、第2ハウジング20の開口凹部23とにより形成される開口部から出ている。板金スプリング40は、ハウジング内にある。板金スプリング40の平板部41は、ハウジングに固定される。
レバー30のレバーカム部35の先端のレバー接触部36が、板金スプリング40の曲面部42に当接している。板金スプリング40の曲面部42は、レバー接触部36により押され、ハウジング内で撓むことが出来る。
第1ハウジング10の側面凸部17と、第2ハウジング20の側面凸部24との間には、板金スプリング40の平板部41の端部が挟まれて固定されている。第1ハウジング10の内部凸部18と、第2ハウジング20の長辺凸部22との間には、板金スプリング40の平板部41の端部から遠い側が挟まれて固定されている。
板金スプリング40の平板部41は、曲面部43に荷重がかかった時に動かないように、しっかりと固定されている。
図9〜図11を参照して、レバー先端部33が押された時のスタビライザーの動きについて説明する。図9は図8の拡大図である。レバー補強部34は外側当接部29aに当接し、レバー延長部32は最もハウジングの外に出ている。レバー30はホーム位置にある。図10は、図9の状態から、レバー延長部32が矢印P方向に押され、少しハウジングの内部に入った状態を表す断面図である。図11は、図10の状態から、レバー延長部32が更に矢印P方向に押され、最もハウジングの内部に入った状態を表す断面図である。レバー延長部32の湾曲部の外側は、内側当接部19b,29bに当接し、レバー延長部32はそれ以上内側に入ることが出来ない。
図9では、レバーカム部35の先端部のレバー接触部36が、板金スプリング40の曲面部42に接点S1で接触し、曲面部42を押している。接点S1は、ホーム位置で、レバー接触部36が板金スプリング40の曲面部42に荷重をかける点である。図9の状態で、板金スプリング40はレバー接触部36により押されて、ある程度撓んでいる。図9のホーム位置での、板金スプリング40の撓みβを0とする。
ホーム位置でのレバー本体部37の下面は水平面である。レバーカム部35は、先端部のレバー接触部36に向かって細くなっていく。レバーカム部35の中心線C1は、ハウジングの上下面と平行な水平面に対して一定の角度が付いている。
レバー軸部31の軸心を通る水平面h1から、接点S1までの垂直方向距離をα1とする。
図10では、レバー延長部32が、少しハウジングの内部に入っている。板金スプリング40の曲面部42は、レバー接触部36により押される。図9の状態での、曲面部42の位置を二点鎖線で示す。
レバーカム部35の中心線C1は、図9に示すホーム位置より、水平面h1に対して大きい角度となる。レバー軸部31の軸心を通る水平面h1から、レバー接触部36と板金スプリング40の曲面部42との接点S2までの垂直方向距離はα1より大きいα2となる。
板金スプリング40の曲面部42の半径R2は、レバー接触部36の回転半径R1より小さいので、板金スプリング40の曲面部42は、図9の状態より少し右方へ移動する。図9と比較して、接点S2での板金スプリング40の曲面部42の撓み量は、β2である。
図11では、レバー延長部32が更に、ハウジングの内部に入り、レバー延長部32の湾曲部の外側は、当接部19b,29bに当接している。板金スプリング40の曲面部42は、レバー接触部36により更に押される。図9の状態での、曲面部42の位置を二点鎖線で示す。
レバーカム部35の中心線C1は、水平面h1に対してより大きい角度となる。レバー接触部36と、板金スプリング40の曲面部42との接点S3と水平面h1の間の垂直方向距離はα2より大きいα3となる。
板金スプリング40の曲面部42は、図10の状態より更に右方へ移動している。図9と比較して、接点S3での板金スプリング40の曲面部42の撓み量は、β3である。
レバー延長部32がハウジング内へ押し込まれていくと、α寸法は、α1からα3へと大きくなっていく。α寸法は、レバー軸部31の軸心を通る水平面h1から、接点S1までの垂直方向距離であるが、α寸法が大きくなると、板金スプリング40の曲面部42を撓ませる接点Sが、固定されている平板部41と撓み可能な曲面部42の境界部から遠ざかる。即ち、板金スプリング40の固定された平面部41から接点Sまでの距離が増加することになる。そのため、レバー延長部32が押しこまれるにつれて、曲面部42を撓ませるのに必要な荷重が減少していく。
一方、レバー延長部32が押し込まれていくと、板金スプリング40の撓み量であるβ寸法が大きくなる。ここにβ寸法とは、レバーカム部35の中心線C1上で、レバー接触部36と板金スプリング40の曲面部42との接点Sから、レバー30がホーム位置にあるときの曲面部42の内側の曲線がレバーカム部35の中心線C1と交差する点までの長さを水平方向に投影した長さである。
より簡単には、レバー30がホーム位置にあるときの板金スプリング40の曲面部42の先端部の位置から、曲面部42の先端部が水平方向にずれた長さをβ寸法としてもよい。
レバー接触部36と板金スプリング40の曲面部42との接点Sは、レバー軸部31を中心として半径R1の円弧を描く。板金スプリング40の可動部である曲面部42は、R1より小さい半径R2の円弧状となっている。そのため、レバー接触部36と板金スプリング40との接点が、S1からS3へと上方に移動すると、板金スプリング40の撓み量βが増加していく。板金スプリング40の撓み量βが増加すると、荷重は急速に増加する。
そのため、レバー延長部32が押し込まれていくと、板金スプリング40を撓ませるのに必要な荷重が増加していく。
レバー延長部32が押し込まれていくと、α寸法とβ寸法とはともに増加する。α寸法が増加すると、板金スプリング40を撓ませるのに必要な荷重は小さくなる。β寸法が増加すると、板金スプリング40を撓ませるのに必要な荷重は急激に大きくなる。α寸法の増加量の方が、β寸法の増加量より大きい。
そのため、α寸法の増加による荷重の減少と、β寸法の増加による荷重の増加とが打ち消し合う。レバー延長部32が押し込まれ、レバーカム部35が板金スプリング40を撓ませ ていく行程において、板金スプリング40を撓ませるのに必要な荷重はほぼ一定となる。
スタビライザー1は、固定部材に取り付けられる。スタビライザー1のレバー先端部33は、スライド部材の表面に押し付けられる。スタビライザー1が取り付けられた固定部材と、スライド部材との距離が変わっても、レバー先端部33はスライド部材に押しつけられたままで、レバー延長部32がハウジングから出る長さが変化する。この場合、板金スプリング40を撓ませる荷重はほぼ一定である。従って、レバー先端部33が、スライド部材を押し付ける荷重はほぼ一定である。
(スタビライザーの使用例)
図12〜図19は、引き出し式カップホルダーのスライド構造として、本発明の実施形態のスタビライザー1を使用した例である。図12〜図19では、図15の正面図の奥行き方向を横方向、横方向を奥行き方向、縦方向を上下方向として説明する。この方向は、図1〜図11を参照して、スタビライザー1単体を説明したときの方向とは異なる。
図12は、カップを保持するホルダー50(スライド部材)と、ホルダー50を収容するケース60(固定部材)とを表す斜視図である。ホルダー50をスライド可能に保持するため、ケース60の上面に2個、側面に1個のスタビライザー1が取り付けられている。ケース60の上面のスタビライザー1のレバー先端部33は、ホルダー50の上面に当接している。ケース60の側面のスタビライザー1のレバー先端部33は、ホルダー50の側面に当接している。
図12は、ホルダー50をほぼ収容した状態を表し、図13はホルダー50を全部引き出した状態を表す。
ホルダー50について説明する。ホルダー50の車室側には、ホルダー50を引き出すための引出部51が形成されている。引出部51の少し奥には、コーヒーカップ等のカップを保持するためのカップ孔52が形成されている。図13に示すように、ホルダー50の両側の側面部には、奥行方向に溝部53が延びる。ケース60のケース枠部64からケース60の側面の内側に沿って突起67が設けられ、突起67は溝部53内に配置される。突起67は、溝部53と連係してホルダー50をスライド可能に支持する支持部として機能する。
ホルダー50の両側の側面部の溝部53の下側には、表面が滑らかな接地面54aが奥行方向に延びる。接地面54aには、スタビライザー1のレバー先端部33が当接して、押し付ける。
ホルダー50の上面部の両端部側には、表面が低くなり滑らかな接地面54bが奥行方向に延びる。ホルダー50の上面の横方向両端部はコーナーの丸みが付いているが、接地面54bはこのコーナー部を削って平らにして形成されている。接地面54bには、ケース60の上面のスタビライザー1のレバー先端部33が当接する。
ケース60について説明する。ケース60は、ホルダー50を包囲するボックス型の基部61を有する。基部61の上面と下面には、断面が六角形の集合であるハニカム部62が設けられている。ハニカム部62は、基部61を補強する。ケース60には、スタビライザー1を取り付けるための取付部63aが形成されている。基部61とハニカム部62とは、一体に成形される。
ケース60の側面には、スタビライザー1を取り付けるための取付部63bが形成されている。
ケース60は、一端部にホルダー50を包囲するようにケース枠部64を有する。ケース60の内側には、内方向に一対の突起67が形成されている。突起67は、ホルダー50の両側の側面部の溝部53内に入り、ホルダー50がスライドできるようになっている。突起67は、溝部53と連係してホルダー50をスライド可能に支持する支持部として機能する。
ケース枠部64の外側には、パネル固定部65が設けられている。パネル固定部65には、ビス止め用の孔が形成されている。パネル固定部65の孔にビスを挿入し、パネルにケース60を固定することが出来る。
ケース60の下側にも、パネル固定部66が設けられている。パネル固定部66には、ビス止め用の孔が形成されている。
ケース60の上面の両横側に一対のスタビライザー1が取り付けられる。ケース60の上面には、スタビライザー1のハウジングの延長部15,25と斜面部16a,26aを嵌め込むための取付部63aが形成されている。ケース60の取付部63aの下には、レバー延長部32が通る孔が形成されている。
取付部63aは、溝にスタビライザー1の延長部15,25を嵌め込む構造であるが、スタビライザー1をケース60に取り付ける方法は、制限されず任意の方法で取り付けることが出来る。
ケース60の上面の取付部63aに係合させて取り付けられたスタビライザー1は、下側にレバー延長部32が出て、レバー先端部33が、ホルダー50の接地面54bに当接する。ホルダー50を引き出すとき、スタビライザー1のハウジングの下面と、ホルダー50の接地面54bとの距離が変動しても、レバー先端部33が接地面54bに当接し、押圧する力は一定である。
本発明の実施形態では、ケース60のスタビライザー1を取り付ける面と、ホルダー50の接地面54a,bを細かく寸法合わせする必要がない。
また、量産のばらつきにより、スタビライザー1のハウジングの面と、ホルダー50の接地面54a,bとの距離が変動しても、レバー先端部33が接地面54a,bを押圧する力は一定である。従って、ホルダー50を滑らかに引き出すことが出来る。ホルダー50を操作するときに、ガタつき、異音などの問題もない。
図18は、図17のD部分の拡大図である。図17、18の横方向は横方向であり、縦方向は高さ方向である。ケース60の上側にスタビライザー1が取り付けられている。スタビライザー1のレバー延長部32は、ケース60の基部61の孔を抜け、レバー延長部32の先端部のレバー先端部33は、ホルダー50の上面の接地面54bに当接し、下方に押圧している。
ケース60の突起67は、ホルダー50の側面の溝部53に収容され、ホルダー50がスライドできるように保持されている。ケース60の突起67の横方向先端部と、ホルダー50の側面の溝部53の側面とは、少し間隔g2があいている。ホルダー50は、横方向に隙間があるので、細かい寸法合わせをしなくても、滑らかにスライドすることが出来る。
ホルダー50は、レバー先端部33により下方に押されるので、ケース60の突起67の上端部と、ホルダー50の側面の溝部53の上面とは密着している。
ケース60の突起67の下端部と、ホルダー50の側面の溝部53の底面とは上下方向に少し間隔g1があいている。細かい寸法合わせをしなくても、ホルダー50は滑らかにスライドすることが出来る。
レバー先端部33が押し付ける力がかかる溝部53の上面は、突起67の上面に当接する。溝部53の下面と突起67の下面は、間隔g1があいている。
図18に示すように、レバー先端部33は、ホルダー50の上面の接地面54bに当接し、下方に押圧している。接地面54bは、コーナー部を平らに削った面である。そのため、レバー先端部33は、接地面54bの左側の壁部も支えている。
図17の上面の左側にも、同様にスタビライザー1がある。左側のスタビライザー1のレバー先端部33は、ホルダー50の上面の左側の接地面54bに当接し、下方に押圧している。レバー先端部33は、上面の左側の接地面54bの右側の壁部も支えている。
即ち、ケース60の上面の左右一対のレバー先端部33により、ホルダー50が横方向にもずれないように保持している。左右一対のレバー先端部33は、ホルダー50が横方向に若干のずれを許容するようになっている。
このように、ケース60の上面のスタビライザー1が、ホルダー50を下方向に押し付けると共に、横方向にもずれないように支持する場合は、ケース60の側面のスタビライザー1はなくてもよい。
図17は、図14のC−C線に沿った断面図であり、図19は、図17のF−F線に沿った断面図である。ケース60の側面に1つのスタビライザー1が取り付けられる。
ケース60の側面には、スタビライザー1のハウジングの延長部15,25と斜面部16a,26aを嵌め込むための取付部63bが形成されている。
ケース60の左の側面にスタビライザー1が取り付けられる。上述したように、ケース60の側面のスタビライザー1はなくてもよい。
ケース60の側面のスタビライザー1が取り付けられる場合は、スタビライザー1の横側にレバー延長部32が出て、レバー先端部33が、接地面54aに当接する。ホルダー50を引き出すとき、スタビライザー1のハウジングを取り付けるケース60の側面と、ホルダー50の接地面54aとの横方向の距離が変動しても、レバー先端部33は接地面54aに当接し、押圧力は一定である。
ホルダー50は、レバー先端部33により横方向に押されるので、左側面では、ケース60の突起67の右端部と、ホルダー50の側面の溝部53の側面とは間隔g2があく。
図17の右の側面にはスタビライザー1は取り付けられていない。ホルダー50は、スタビライザー1のレバー先端部33により右方向に押されるので、右側面では、ケース60の突起67の左端部と、ホルダー50の側面の溝部53の側面とは密着する。
本発明の実施形態では、スタビライザー1のレバー先端部33からホルダー50の面までの距離が変化しても、レバー先端部33の可動範囲内において、ほぼ同じ荷重でホルダー50の面を押圧するので、ホルダー50をスライドさせるときの荷重は殆ど変化しない。そのため、ケース60とホルダー50の寸法を細かく調整する必要がない。
また、ホルダー50の寸法ばらつきがあってもホルダー50をスライドさせるときの荷重は殆ど変化しない。そのため、ホルダー50の操作に必要な荷重が一定で、ホルダー50を出し入れしても、ガタつきや異音が生じることはない。
1 スタビライザー
10 第1ハウジング
11 軸孔部
12 長辺凹部
13 開口凹部
14 側面凹部
15 延長部
15a 斜面部
16a 斜面部
17 側面凸部
18 内部凸部
19a 外側当接部
19b 内側当接部
19c 組立凸部
20 第2ハウジング
21 軸孔部
22 長辺凸部
23 開口凹部
24 側面凸部
25 延長部
25a 斜面部
26a 斜面部
27 角部凸部
29a 外側当接部
29b 内側当接部
30 レバー
31 レバー軸部
32 レバー延長部
33 レバー先端部
34 レバー補強部
35 レバーカム部
36 レバー接触部
37 レバー本体部
40 板金スプリング
41 平板部
42 曲面部
50 ホルダー
51 引出部
52 カップ孔
53 溝部
54a,54b 接地面
60 ケース
61 基部
62 ハニカム部
63a,b 取付部
64 ケース枠部
65 パネル固定部
66 パネル固定部
67 突起(支持部)

Claims (14)

  1. 固定部材に取り付けられ、前記固定部材内に対してスライド部材をスライド可能に支持するためのスタビライザーであって、
    開口部を有するハウジングと、
    前記ハウジング内に収容され、レバー軸部と、前記レバー軸部から延びるレバー本体部と、前記レバー本体部から湾曲しているレバー延長部と、前記レバー軸部から前記レバー本体部と反対方向に延びるレバーカム部とを有するレバーと、
    前記ハウジングに固定される平板部と、前記平板部に隣接し、前記レバーカム部の先端のレバー接触部が当接して撓むことのできる曲面部とを有する板金スプリングと、を備え、
    前記レバー延長部のレバー先端部は、前記ハウジングの前記開口部から外に出ている、ことを特徴とするスタビライザー。
  2. 請求項1に記載のスタビライザーであって、
    前記レバー延長部は、前記レバー本体部に対して直角に屈曲しているスタビライザー。
  3. 請求項1又は2に記載のスタビライザーあって、
    前記レバーの前記レバーカム部の軸線は、前記レバー本体部の軸線に対して一定の角度が付いているスタビライザー。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載のスタビライザーであって、
    前記ハウジングは、
    前記レバー軸部を回転可能に支持する軸孔部と、
    前記レバー延長部が前記ハウジング外に出るための前記開口部と、
    前記板金スプリングの前記平板部を固定するための平板部固定部と、を有しているスタビライザー。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載のスタビライザーであって、
    前記板金スプリングの前記曲面部の曲率半径は、前記レバーの前記レバーカム部の前記レバー接触部が、前記レバー軸部を中心として回転する回転半径より小さいスタビライザー。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載のスタビライザーであって、
    前記レバーの前記レバーカム部が、前記レバー軸部を中心として回転すると、前記レバー接触部は、前記板金スプリングの前記曲面部を押して、前記曲面部を撓ませるスタビライザー。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載のスタビライザーであって、
    前記レバーの前記レバーカム部が、前記レバー軸部を中心として回転すると、前記板金スプリングの固定された部分と前記曲面部の境界部から、前記レバー接触部が、前記板金スプリングの前記曲面部に当接する接点までの距離が増加するスタビライザー。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載のスタビライザーであって、
    前記ハウジングは、前記レバーのレバー先端部が前記ハウジング外へ移動するのを制限する外側当接部と、前記レバーのレバー先端部が前記ハウジング内へ移動するのを制限する内側当接部とを有するスタビライザー。
  9. 請求項8に記載のスタビライザーであって、
    前記レバーは、前記レバー本体部と前記レバー延長部の間の湾曲部の内側に、前記レバーのレバー先端部が外側に移動するのを制限すると共に前記レバーを補強するレバー補強部を有するスタビライザー。
  10. 固定部材内に対してスライド部材がスライド可能に取り付けられた取付構造であって、
    前記固定部材に取り付けられたスタビライザーを備え、
    (1) 前記固定部材は、基部と、前記基部に形成されたスタビライザー取付部と、前記スライド部材をスライド可能に支持する支持部、を有し、
    (2) 前記スタビライザーは、
    開口部を有するハウジングと、
    前記ハウジング内に収容され、レバー軸部と、前記レバー軸部から延びるレバー本体部と、前記レバー本体部から湾曲し、前記ハウジングの前記開口部から先端部が外に出るレバー延長部と、前記レバー軸部から前記レバー本体部と反対方向に延びるレバーカム部とを有するレバーと、
    前記ハウジングに固定される平板部と、前記平板部に隣接し、前記レバーカム部が当接して撓むことのできる曲面部とを有する板金スプリングと、を有し、
    (3) 前記スライド部材は、前記支持部により支持され、前記スタビライザーの前記レバー先端部が当接することのできる接地面、を有する、
    ことを特徴とする取付構造。
  11. 請求項10に記載の取付構造であって、
    前記スタビライザーは、前記固定部材の上面に取り付けられ、前記スタビライザーの前記レバー先端部は、前記スライド部材の上面の前記接地面に当接している取付構造。
  12. 請求項10に記載の取付構造であって、
    前記スタビライザーは、前記固定部材の側面に取り付けられ、前記スタビライザーの前記レバー先端部は、前記スライド部材の側面の前記接地面に当接している取付構造。
  13. 請求項11に記載の取付構造であって、
    前記スタビライザーは、前記固定部材の上面に2個取り付けられている取付構造。
  14. 請求項10乃至13の何れか1項に記載の取付構造であって、
    前記固定部材はケースであり、前記スライド部材は前記ケースに収納されるホルダーである取付構造。
JP2017109729A 2017-06-02 2017-06-02 スタビライザー Active JP6763822B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017109729A JP6763822B2 (ja) 2017-06-02 2017-06-02 スタビライザー
EP18810105.9A EP3647119B1 (en) 2017-06-02 2018-06-01 Stabilizer bar
PCT/JP2018/021249 WO2018221736A1 (ja) 2017-06-02 2018-06-01 スタビライザー
CN201880036487.5A CN110691719A (zh) 2017-06-02 2018-06-01 稳定器
US16/700,170 US11434680B2 (en) 2017-06-02 2019-12-02 Stabilizer bar

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017109729A JP6763822B2 (ja) 2017-06-02 2017-06-02 スタビライザー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018202994A true JP2018202994A (ja) 2018-12-27
JP6763822B2 JP6763822B2 (ja) 2020-09-30

Family

ID=64454890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017109729A Active JP6763822B2 (ja) 2017-06-02 2017-06-02 スタビライザー

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11434680B2 (ja)
EP (1) EP3647119B1 (ja)
JP (1) JP6763822B2 (ja)
CN (1) CN110691719A (ja)
WO (1) WO2018221736A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017210640B4 (de) 2017-06-23 2021-12-30 Audi Ag Ablagevorrichtung für ein Kraftfahrzeug, Verfahren zum Betreiben einer Ablagevorrichtung, Steuereinrichtung und Kraftfahrzeug
US11186373B1 (en) * 2020-07-09 2021-11-30 B/E Aerospace, Inc. System including resettable cupholder apparatus

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5812045U (ja) * 1981-07-16 1983-01-26 富士重工業株式会社 自動車のグロ−ブボツクスリツドロツク装置
JP3287081B2 (ja) * 1992-11-27 2002-05-27 株式会社ニフコ 引き出しユニット
US5897089A (en) * 1994-01-11 1999-04-27 Lescoa Inc Container holder
JP3278095B2 (ja) * 1995-01-31 2002-04-30 豊田合成株式会社 容器ホルダ装置
US5876007A (en) * 1998-05-08 1999-03-02 The Leslie Metal Arts Co., Inc. Container holder
JP4743812B2 (ja) * 2001-06-22 2011-08-10 三ツ星化成品株式会社 摺動体のサポート部材及びそれを使用した摺動体の支持構造
DE10143639A1 (de) * 2001-09-06 2003-03-27 Fischer Automotive Sys Gmbh Sektglashalter
JP2004175168A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 Nifco Inc 引出装置
JP2007159127A (ja) * 2005-11-30 2007-06-21 M2Sys Co Ltd 携帯端末機用スライド開閉装置
JP4290192B2 (ja) * 2006-12-25 2009-07-01 小島プレス工業株式会社 可動部材のスライド機構
JP5020851B2 (ja) * 2008-02-15 2012-09-05 小島プレス工業株式会社 車両用収納装置のドアの開閉装置
JP5336247B2 (ja) * 2009-04-14 2013-11-06 株式会社ニフコ 引出し装置
JP5276556B2 (ja) * 2009-09-14 2013-08-28 株式会社ニフコ 付勢装置
JP5333594B2 (ja) * 2010-07-21 2013-11-06 日本精工株式会社 ステアリング装置
DE102010037817A1 (de) * 2010-09-28 2012-03-29 Thyssenkrupp Steel Europe Ag Struktur- oder Fahrwerkteil eines Kraftfahrzeugs
JP5713625B2 (ja) * 2010-10-28 2015-05-07 日本発條株式会社 車両用シートのスライド構造
KR101251258B1 (ko) * 2011-11-03 2013-04-10 기아자동차주식회사 자동차 콘솔 박스의 컵 홀더
CN205908181U (zh) * 2013-10-28 2017-01-25 爱信精机株式会社 车辆用门开闭装置
JP7052581B2 (ja) * 2018-06-13 2022-04-12 豊田合成株式会社 収容装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6763822B2 (ja) 2020-09-30
EP3647119B1 (en) 2021-12-22
WO2018221736A1 (ja) 2018-12-06
CN110691719A (zh) 2020-01-14
EP3647119A1 (en) 2020-05-06
US11434680B2 (en) 2022-09-06
EP3647119A4 (en) 2020-12-09
US20200141170A1 (en) 2020-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5698613B2 (ja) スライド構造
JP5430431B2 (ja) 車両用シートリクライニング装置
JP4642651B2 (ja) 車両のブラインド部材、及び、そのブラインド部材を用いる間隙遮蔽構造
KR102052925B1 (ko) 차량용 컵홀더 장치의 커버
CN109982895A (zh) 车载电子装置安装结构
US9090179B2 (en) Vehicle seat reclining device
CN110089866B (zh) 保持装置
CN110546398A (zh) 单向缓冲机构
US11434680B2 (en) Stabilizer bar
JP6404176B2 (ja) 容器用スライド式蓋構造
JP2019006380A (ja) ヘッドレスト
JP4290192B2 (ja) 可動部材のスライド機構
KR20060016350A (ko) 트레이의 가이드 구조
JP6489246B2 (ja) 画像読取装置
JP6279056B1 (ja) シフト装置
JP2015217808A (ja) ヘッドレストおよびヘッドレストを備えた乗物用シート
JP2012155811A (ja) 光ピックアップの板金部品取付構造
CN214647505U (zh) 天窗装置
JP5634852B2 (ja) 車両用ミラーのミラーホルダー
CN108567254B (zh) 具有缓冲功能的连接机构与滑轨总成
JP6594842B2 (ja) 車両用ドアのアウトハンドル装置
JP2023130918A (ja) ラッチ受け
JP2016210230A (ja) 車載用電子機器
JP2607472Y2 (ja) 自動車用引出装置
JP2018075859A (ja) センタコンソールフロントボックス構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200811

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200910

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6763822

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250