JP2018200518A - 熱電発電トランスミッタ - Google Patents

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Abstract

【課題】設置位置の制限が少なく、自立電源によって長期にわたりセンシングを行うことのできる熱電発電トランスミッタを提供すること。
【解決手段】熱電発電トランスミッタは、端面が開口された筒状の外枠12、外枠12の一方の端面を覆う受熱板13、受熱板13から立設される柱状部材24、柱状部材24と熱伝導し易く配置される熱電発電モジュール25、外枠12の他方の端面における熱電発電モジュール25の配置位置に応じた端面を覆う放熱板14、熱電発電モジュール25により発電された電力により駆動し、センサ11で検出された検出信号を、外部に出力可能な演算処理装置231、外部からセンサ11からの検出信号が入力される端子17を備え、外枠12の内部において、熱電発電モジュール25および演算処理装置231の配置位置と、端子17の配置位置とが仕切られている。
【選択図】図4

Description

本発明は、熱電発電トランスミッタに関する。
従来、製鉄所、工場等の過酷な外部環境に晒される状況で長期にわたって、設備の保全、異常検知のために、温度、歪み等のセンシングを行う場合、これらの設備に無線センサ端末を設置して、その無線センサ端末から出力されたセンサ出力を収集するセンサネットワークシステムが知られている。
たとえば、特許文献1には、自立電源としての太陽電池モジュールと、太陽電池モジュールに接続され、電源を生成する電源回路と、電源回路からの電源電圧に基づいて、温度、歪み等の検知対象属性を検知するセンサと、センサの検知信号を無線送信信号に変換する無線送信信号生成回路とを備えた無線センサ端末が開示されている。
特開2016−157356号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の技術では、無線センサ端末内にセンサと自立電源である太陽電池モジュールが設けられるため、センシングをしたい部分と、良好な発電の確保とを両立しなければならず、無線センサ端末の設置位置が制限され、条件が整わないと実際の使用が困難であるという課題がある。
本発明の目的は、設置位置の制限が少なく、自立電源によって長期にわたりセンシングを行うことのできる熱電発電トランスミッタを提供することにある。
本発明の熱電発電トランスミッタは、
熱電発電を利用して、センサで検出された検出信号を外部に出力する熱電発電トランスミッタであって、
断熱性および電波透過性を有し、端面が開口された筒状の外枠と、
前記外枠の一方の端面を覆い、発熱源または吸熱源に取り付けられる受熱板と、
前記外枠の他方の端面の少なくとも一部を覆う放熱板と、
前記受熱板の前記外枠を覆う面、および前記放熱板の前記外枠を覆う面の少なくとも一方の面に立設され、前記受熱板または前記放熱板と熱伝導し易く配置される柱状部材と、
前記受熱板および前記柱状部材の間、前記受熱板から立設された前記柱状部材および前記放熱板から立設された前記柱状部材の間、ならびに、前記放熱板および前記柱状部材の間のいずれかに設けられ、前記受熱板および前記放熱板の温度差により発電する熱電発電モジュールと、
前記外枠の内部に配置され、前記熱電発電モジュールにより発電された電力により駆動し、前記センサで検出された検出信号を、外部に出力可能な演算処理装置と、
外部から前記センサからの検出信号が入力される端子とを備え、
前記外枠の内部において、前記熱電発電モジュールおよび前記演算処理装置の配置位置と、前記端子の配置位置とが仕切られている
ことを特徴とする。
この発明によれば、熱電発電モジュールおよび演算処理装置の配置位置と、端子の配置位置とが仕切られていることにより、熱電発電モジュールと、受熱板、柱状部材、および放熱板との密着性を維持しながら、端子にセンサを取り付けることができる。したがって、熱電発電トランスミッタの発電力が減じることがなく、自立電源によって長期にわたりセンシングを行うことができる。
また、トランスミッタの自立電源による発電を最適な環境で行い、端子に種々のセンサを装着することにより、遠隔の測定対象をセンシングすることができる。
本発明の実施形態に係る熱電発電トランスミッタが適用される工作機械の構造を示す斜視図。 前記実施形態における熱電発電トランスミッタの外観斜視図。 前記実施形態における熱電発電トランスミッタの外観斜視図。 前記実施形態における熱電発電トランスミッタの断面図。 前記実施形態における熱電発電トランスミッタの内部構造を示す斜視図。 前記実施形態における熱電発電トランスミッタを構成する回路基板の構造を示す斜視図。 前記実施形態における熱電発電トランスミッタを構成する熱電発電モジュールの構造を示す断面図。 前記実施形態における熱電発電トランスミッタを構成する回路構造を示す模式図。
[1]熱電発電トランスミッタ10が適用される門型フライス盤1
図1には、本実施形態に係る熱電発電トランスミッタ10が適用される門型フライス盤1が示されている。
門型フライス盤1は、ワークに対して切削加工を行う装置であり、ベッド2、テーブル3、コラム4、クロスレール5、主軸頭6、主軸7、および操作盤8を備える。
ベッド2は、門型フライス盤1の設置場所にアンカーボルト等により固定される基台である。
テーブル3は、ベッド2上に載置され、ベッド2上には、加工対象であるワークが設置される。
コラム4は、門型形状を有し、門型の両脚が、ベッド2の側縁に沿って移動可能に設けられており、ワークに対する加工具のY方向(ベッド2の長手方向)の位置決めを行う。
クロスレール5は、コラム4に対して上下方向に移動可能に設けられ、ワークに対する加工具のZ方向(ベッド2の上下方向)の位置決めを行う。
主軸頭6は、クロスレール5に沿って移動可能に設けられており、ワークに対する加工具のX方向(ベッド2の幅方向)の位置決めを行う。主軸頭6の内部には、主軸7を回転させるためのモータが設けられている。
主軸7は主軸頭6の先端に設けられ、種々の切削加工具が装着され、ワークの加工を行う。
操作盤8は、コラム4、クロスレール5、および主軸頭6の位置決めや、主軸7に装着された切削加工具によって、ワークに切削加工を行う制御装置として機能する。操作盤8は、演算処理装置および記憶装置を備え、ワークの加工に際しては、記憶装置からプログラムを呼び出して、実行することにより、自動加工を行うことができるようになっている。
このような門型フライス盤1の主軸頭6のモータ収納部分には、熱電発電トランスミッタ10が装着されている。熱電発電トランスミッタ10には、熱電対11が複数設けられている。それぞれの熱電対11は、精密加工において、加工精度に影響を及ぼす主軸頭6の各部位の温度を検出し、主軸頭6の温度分布を測定する。
詳しくは後述するが、熱電発電トランスミッタ10は、それぞれの熱電対11により検出された温度を、熱電発電を利用して外部に送信出力する発信装置である。熱電発電トランスミッタ10は、自立発電装置である熱電発電モジュール25と、熱電発電モジュール25により駆動する演算処理装置231とを備える(図4参照)。検出された温度は、遠隔で処理され、主軸頭6の温度分布の状態が解析される。
熱電発電トランスミッタ10は、門型フライス盤1の主軸頭6の発熱源となるモータが収容された部分に取り付けられ、内部のモータの回転により生じた熱を用いて熱電発電を行う。
[2]熱電発電トランスミッタ10の構造
図2から図4には、本実施形態に係る熱電発電トランスミッタ10が示されている。図2は、上面斜視図であり、図3は下面斜視図であり、図4は断面図である。
熱電発電トランスミッタ10は、熱電対11で検出された温度検出信号を、無線電波で外部に送信する送信装置であり、図2および図3に示すように、外枠12、受熱板13、放熱板14、封止板15、およびケーブルグランド16を備える。
外枠12は、両端面が開口された平面視矩形状の筒状体から構成され、無線出力を行うために、塩化ビニル、PPS等のプラスチック材料から構成される。なお、外枠12の材質は、これに限らず、断熱性を確保することができ、電波透過性を有する材料であればよい。
受熱板13は、外枠12の一方の端面の開口の全体を覆うアルミニウム製の矩形板状体から構成される。
放熱板14は、外枠12の他方の端面の開口の略半分を覆うアルミニウム製の矩形板状体から構成される。
封止板15は、外枠12の他方の端面の放熱板14で覆われていない部分を覆う部材であり、放熱板14と同様にアルミニウム製の矩形板状体から構成される。
ケーブルグランド16は、熱電対11のケーブルが挿入される部分であり、図2に示すように、熱電対11の端子は、外枠12の内部に設けられた端子台17にねじ等により固定される。
端子台17は、受熱板13の裏面側に設けられ、熱電対11のケーブルを固定するためのねじ孔が形成され、熱電対11の検出信号が入力される。
外枠12の他方の開口縁には、シール部材となるOリング18が設けられ、封止板15によって開口を塞ぎ、ねじ等で封止板15を外枠12に固定することにより、密閉されたシール構造とされる。なお、図4に示すように、外枠12の受熱板13で塞がれる端面、および放熱板14で塞がれる端面にもOリング18が設けられ、シール構造とされている。
受熱板13の受熱面の端部には、図3に示すように、外周端部に取付部材19が設けられている。取付部材19は、受熱板13にねじにより回転可能に取り付けられている。取付部材19を90°回転させることにより、孔が形成された部分を受熱板13の外部に突出させ、この孔にねじ等で発熱源となる主軸頭6の壁部に、熱電発電トランスミッタ10を固定することができる。
また、受熱板13の受熱面の外周近傍には、磁石20が設けられ、発熱源となる主軸頭6の壁部に、熱電発電トランスミッタ10を仮固定することができる。
受熱板13の外周端部および略中央部には、放熱板固定ねじ21が挿入されている。放熱板固定ねじ21は、外枠12を貫通し、図示を略したが、放熱板14に形成された雌ねじ孔に螺合し、放熱板14を外枠12に固定する。
放熱板14の固定構造をこのようにすることにより、図2に示すように、封止板15は外枠12から着脱可能とされるが、同じ方向から放熱板14は、外枠12から取り外すことができないようになっている。
図4に示すように、外枠12の内部には、隔壁22が設けられている。隔壁22は、端子台17の配置位置と、それ以外の部品の配置位置を仕切るための仕切り壁として設けられている。
隔壁22の底部には、図4および図5に示されるように開口部22Aが形成されている。この開口部22Aは、端子台17および回路基板23を接続する信号線22Bを引き通すために設けられている。なお、端子台17および回路基板23の信号線22Bの引き通しが終了したら、図4では図示を略したが、開口部22Aには、樹脂が充填され、開口部22Aを閉塞する。これにより、端子台17側に侵入した異物が、回路基板23側に入り込まないように密閉することができる。
樹脂は、開口部22Aを塞ぐ充填量とし、受熱板13および放熱板14の間には、空隙を設けられ、受熱板13および放熱板14間の断熱性を確保している。これにより、後述する熱電発電モジュール25の受熱板13側と、放熱板14側の温度差を保ち、熱電発電の効率を確保している。
回路基板23は、図4に示すように、回路素子実装面を下側に向けて、放熱板14の裏面に密着固定されている。回路基板23には、図6に示すように、演算処理装置231、増幅回路232、およびピンソケット233が実装されている。
演算処理装置231は、熱電対11からの検出信号を処理して温度検出信号に変換するとともに、処理した温度検出信号を外部に無線出力可能とする。
増幅回路232は、熱電対11からの検出信号を増幅して、演算処理装置231に出力する。
ピンソケット233には、LEDが装着され、LEDは、演算処理装置231の信号の入出力に応じて点消灯する。
図4に示すように、受熱板13の外枠12の開口を塞ぐ面には、柱状部材24が立設されている。柱状部材24は、受熱板13と一体形成されるアルミニウム製の柱状体である。柱状部材24および放熱板14の間には、熱電発電モジュール25が介装されている。
熱電発電モジュール25は、図7に示すように、基板251、電極252、および熱電素子25P、25Nを備える。
基板251は、セラミックやポリイミド製のフィルムなどから構成され、高温側および低温側に一対有し、互いに対向配置されている。
電極252は、それぞれの基板251の対向面に形成され、銅等の金属材料から構成される。
熱電素子25P、25Nは、対向する電極252の間に介在し、P型の熱電素子25PおよびN型の熱電素子25Nが交互に配列される。
P型の熱電素子25PおよびN型の熱電素子25Nの端面は、電極252に半田接合され、熱電発電モジュール25は、P型の熱電素子25PおよびN型の熱電素子25Nが交互に直列に接続された回路を形成する。
柱状部材24および熱電発電モジュール25の基板251の間には、熱伝導性の高いカーボンシートや熱伝導接着剤26などが介装され、基板251および放熱板14の間にもカーボンシートや熱伝導接着剤26などが介装される。
カーボンシートや熱伝導接着剤26などは、受熱板13から伝熱された柱状部材24の熱を、基板251に伝熱するとともに、上側の基板251の熱を放熱板14に伝熱し、熱を放射する伝熱層として機能する。つまり、柱状部材24、熱電発電モジュール25、および放熱板14は、相互に熱伝導可能に接続されている。
このような熱電発電モジュール25は、柱状部材24からの熱を下側の基板251で受け、上側の基板251から放熱板14に伝熱することにより、一対の基板251間に温度差が生じる。
この温度差によりゼーベック効果が生じ、P型の熱電素子25PおよびN型の熱電素子25Nによって形成される回路内に起電力が生じ、熱電発電が行われる。
図8には、熱電発電トランスミッタ10の回路構造が示されている。熱電発電モジュール25は、電源回路27を介して、演算処理装置231および増幅回路232と電気的に接続されている。
電源回路27は、コンデンサ271、昇圧トランス272、およびDC/DCコンバータ273を備える。
熱電発電モジュール25で発電された電力は、昇圧トランス272とDC/DCコンバータ273により昇圧され、コンデンサ271に蓄電される。
電源回路27は、コンデンサ271の充電電圧の閾値を監視しており、充電電圧が出力規定値を超えると、DC/DCコンバータ273のVout2から演算処理装置231および増幅回路232に出力され、演算処理装置231および増幅回路232が起動する。増幅回路232は、熱電対11による検出信号を増幅し、演算処理装置231に出力する。
演算処理装置231は、検出信号をメモリに格納し、所定の形式に変換処理を行った後、内蔵される無線モジュールにより、温度検出信号を外部に送信出力する。なお、外部への温度検出信号の送信出力のタイミングは、蓄電圧が3Vを超えるのをトリガとしているため、発熱源の温度に依存する。したがって、熱電発電モジュール25による発電力が大きければ、コンデンサ271への蓄電圧が3Vを超える頻度が高くなるため、温度検出信号は、細かいタイミングで送信出力される。送信出力された温度検出信号は、外部の受信手段により受信される。
[3]熱電発電トランスミッタ10の設置方法
次に、前述した熱電発電トランスミッタ10の門型フライス盤1への設置方法について説明する。
熱電発電トランスミッタ10を、門型フライス盤1の主軸頭6のモータの収納場所に応じた最も高温の位置に、磁石20により取り付ける。
次に、受信側で演算処理装置231から無線出力された信号を受信できるか否かを確認する。
演算処理装置231からの信号を受信できることが確認されたら、ドライバー等を用いて、封止板15を取り外し、端子台17に熱電対11をねじ止め固定する。
ケーブルグランド16から引き出された熱電対11の先端を、主軸頭6の測定したい部位に貼り付け、取付部材19を回転し、ねじ等により門型フライス盤1の主軸頭6に熱電発電トランスミッタ10を本固定する。その後、測定を開始する。
[4]実施形態の作用および効果
このような本実施形態では、熱電発電モジュール25および演算処理装置231の配置位置と、端子台17の配置位置とが仕切られている。これにより、熱電発電モジュール25と、柱状部材24および放熱板14との密着性を維持しながら、熱電対11の端子を端子台17に取り付けることができる。したがって、熱電発電トランスミッタ10の発電力が減じることなく、自立電源によって長期にわたりセンシングを行うことができる。
特に、内部に隔壁22を設け、さらに開口部22Aに樹脂を充填することにより、熱電発電モジュール25および演算処理装置231が配置される空間と、端子台17が配置される空間との間の空気の流通を完全に遮断できる。したがって、熱電発電モジュール25および回路基板23への塵埃等の侵入を完全に防止して、熱電発電モジュール25および回路基板23に故障が生じることを防止することができる。
受熱板13に磁石20が設けられていることにより、発熱源の設置面に熱電発電トランスミッタ10を仮固定して、受信側で検出信号の受信を確認することができる。そして、発熱源となるモータの最適な位置に熱電発電トランスミッタ10を取付部材19により本固定し、その後、熱電対11を最適な位置に貼り付けて、測定を行うことができる。
外枠12の端面にOリング18が設けられ、外枠12の端面を塞ぐ受熱板13、放熱板14、および封止板15によりシール構造が形成されている。これにより、熱電発電トランスミッタ10の内部に、金属片等の異物が侵入することを防止できるので、長期にわたって自立電源に基づいて、熱電対11による測定温度を送信出力することができる。
[5]実施形態の変形
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
たとえば、前記実施形態では、センサとして熱電対11を用いていたが、本発明はこれに限らず、サーミスタや、歪みゲージ等他のセンサを送信出力してもよい。
前記実施形態では、受熱板13の外枠12の開口を塞ぐ面から、柱状部材24が立設し、柱状部材24と放熱板14との間に熱電発電モジュール25が介装されていたが、本発明はこれに限られない。
すなわち、受熱板13の外枠12の開口を塞ぐ面と、放熱板14の外枠12の開口を塞ぐ面との両方から柱状部材が立設され、それぞれの柱状部材の間に熱電発電モジュール25を介装するようにしてもよい。また、放熱板14の外枠12の開口を塞ぐ面から柱状部材が立設され、柱状部材と受熱板13との間に熱電発電モジュール25を介装してもよい。
さらに、前記実施形態では、受熱板13および柱状部材24は一体形成されていたが、別体に形成し、受熱板13および柱状部材24の間に熱伝導接着剤を介装して、熱伝導し易くしてもよい。
前記実施形態では、門型フライス盤1に熱電発電トランスミッタ10を適用していたが、これに限らず、他の機械に適用してもよく、外部の設備に熱電発電トランスミッタ10を適用してもよい。
前記実施形態では、主軸頭6のモータの発熱を発熱源として、熱電発電トランスミッタ10を駆動していたが、本発明はこれに限られない。たとえば、受熱板13に密着させる面を吸熱源とし、放熱板14の側を高温側としてもよい。ただし、この場合、熱電発電モジュール25による発電の電位が逆転するために、電源回路27の配線を変更する必要がある。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および形状は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
1…門型フライス盤、2…ベッド、3…テーブル、4…コラム、5…クロスレール、6…主軸頭、7…主軸、8…操作盤、10…熱電発電トランスミッタ、11…熱電対、12…外枠、13…受熱板、14…放熱板、15…封止板、16…ケーブルグランド、17…端子台、18…Oリング、19…取付部材、20…磁石、21…放熱板固定ねじ、22…隔壁、22A…開口部、22B…信号線、23…回路基板、24…柱状部材、25…熱電発電モジュール、25N…熱電素子、25P…熱電素子、26…熱伝導接着剤、27…電源回路、231…演算処理装置、232…増幅回路、233…ピンソケット、251…基板、252…電極、271…コンデンサ、272…昇圧トランス、273…DC/DCコンバータ。

Claims (6)

  1. 熱電発電を利用して、センサで検出された検出信号を外部に出力する熱電発電トランスミッタであって、
    断熱性および電波透過性を有し、端面が開口された筒状の外枠と、
    前記外枠の一方の端面を覆い、発熱源または吸熱源に取り付けられる受熱板と、
    前記外枠の他方の端面の少なくとも一部を覆う放熱板と、
    前記受熱板の前記外枠を覆う面、および前記放熱板の前記外枠を覆う面の少なくとも一方の面に立設され、前記受熱板または前記放熱板と熱伝導し易く配置される柱状部材と、
    前記受熱板および前記柱状部材の間、前記受熱板から立設された前記柱状部材および前記放熱板から立設された前記柱状部材の間、ならびに、前記放熱板および前記柱状部材の間のいずれかに設けられ、前記受熱板および前記放熱板の温度差により発電する熱電発電モジュールと、
    前記外枠の内部に配置され、前記熱電発電モジュールにより発電された電力により駆動し、前記センサで検出された検出信号を、外部に出力可能な演算処理装置と、
    外部から前記センサからの検出信号が入力される端子とを備え、
    前記外枠の内部において、前記熱電発電モジュールおよび前記演算処理装置の配置位置と、前記端子の配置位置とが仕切られている
    ことを特徴とする熱電発電トランスミッタ。
  2. 請求項1に記載の熱電発電トランスミッタにおいて、
    前記熱電発電モジュールおよび前記演算処理装置と、前記端子との間には、隔壁が設けられていることを特徴とする熱電発電トランスミッタ。
  3. 請求項2に記載の熱電発電トランスミッタにおいて、
    前記隔壁により仕切られた前記端子の配置位置に応じた端面は、前記放熱板とは別の封止板により覆われ、
    前記封止板は、前記外枠から着脱可能に装着されていることを特徴とする熱電発電トランスミッタ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の熱電発電トランスミッタにおいて、
    前記受熱板には、前記発熱源または前記吸熱源に取り付けられる面に磁石が設けられていることを特徴とする熱電発電トランスミッタ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の熱電発電トランスミッタにおいて、
    前記受熱板には、前記発熱源または前記吸熱源に取り付けられる面に取付部材が設けられていることを特徴とする熱電発電トランスミッタ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の熱電発電トランスミッタにおいて、
    前記外枠および前記受熱板と、前記外枠および前記放熱板とは、シール部材で封止されていることを特徴とする熱電発電トランスミッタ。
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