JP2018199764A - ポリエステル樹脂、成形品およびポリエステル樹脂の製造方法 - Google Patents

ポリエステル樹脂、成形品およびポリエステル樹脂の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 耐熱性により優れたポリエステル樹脂、ならびに、ポリエステル樹脂を用いた成形品およびポリエステル樹脂の製造方法の提供。
【解決手段】ジオール成分由来の構成単位とジカルボン酸成分由来の構成単位から構成され、前記ジオール成分由来の構成単位が下記一般式(1)で表されるジオール由来の構成単位を含む、ポリエステル樹脂;一般式(1)中、R1およびR2は、それぞれ独立に、炭素数1〜7の直鎖のアルキル基、炭素数3〜7の分岐したアルキル基、または、アリール基を表し、R3は、それぞれ独立に、水素原子、ヘテロ原子を含む基、ハロゲン原子、炭素数1〜6の直鎖のアルキル基、炭素数3〜6の分岐したアルキル基、または、アリール基を含み炭素数が6〜12である基を表す。
Figure 2018199764

【選択図】 なし

Description

本発明は、ポリエステル樹脂、成形品およびポリエステル樹脂の製造方法に関する。特に、耐熱性に優れたポリエステル樹脂、ならびに、ポリエステル樹脂を用いた成形品およびポリエステル樹脂の製造方法に関する。
汎用ポリエステルであるポリエチレンテレフタレート(PET)は、抗張力、伸度、ヤング率、弾性回復率等の機械的性質、耐熱性、寸法安定性等の物理的性質、耐薬品性、耐水性等の化学的性質が優れ、安価であるために工業的に大きな価値を有していることはよく知られている。そして、PETは、繊維、タイヤコード、ボトル、フィルム等で多く用いられている。しかしながら、透明性が要求されるシート分野では、PETが、結晶化速度が速く、二次加工時に結晶化により白化しやすいため、シクロヘキサンジメタノール等で変性したPETが用いられている。また、ボトル分野では、結晶化速度を遅くするために、イソフタル酸やシクロヘキサンジメタノールをPETの変性成分として共重合した変性PETが用いられている。
しかしながら、上記の変性PET等は耐熱性に劣るために、耐熱性が要求される分野、例えば電照板、カーポート、耐熱食品容器等の分野では使用が制限されている。
かかる状況のもと、特許文献1には、下記構造式(X)で表されるスピログリコールを5〜60モル%、およびエチレングリコールを30〜95モル%(但し、前記モル%はスピログリコールとエチレングリコールの合計量に基づく)含むジオール成分と、テレフタル酸および/またはそのエステルを80〜100モル%含むジカルボン酸成分とを重縮合して得られたポリエステル樹脂であって、下記の(1)ないし(4)の性状を有するポリエステル樹脂が開示されている。
(1)フェノールと1,1,2,2−テトラクロロエタンとの重量比が6:4の混合溶媒を用いて25℃で測定した極限粘度IVが0.4〜1.5dL/gの範囲である。
(2)測定温度が240℃、剪断速度:100s-1で測定した際の溶融粘度が700〜5000Pa・sの範囲である。
(3)ポリエステル樹脂の分子量分布が2.5〜12.0である。
(4)示差走査型熱量計で測定されるポリエステル樹脂のガラス転移温度が90℃以上、かつ降温時結晶化発熱ピークの熱量が5J/g以下である。
構造式(X)
Figure 2018199764
特開2002−069165号公報
上記特許文献1に記載のポリエステル樹脂も耐熱性に優れた樹脂ではあるが、近年、さらに高い耐熱性を有するポリエステル樹脂が求められている。
本発明の目的は、上述の問題点に鑑み、耐熱性により優れたポリエステル樹脂、ならびに、ポリエステル樹脂を用いた成形品および前記ポリエステル樹脂の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題のもと、本発明者が検討を行った結果、特定の構造を有するジオールを用いることにより、上記課題を解決しうることを見出した。
具体的には、下記手段<1>により、好ましくは<2>〜<15>により、上記課題は解決された。
<1>ジオール成分由来の構成単位とジカルボン酸成分由来の構成単位から構成され、前記ジオール成分由来の構成単位が下記一般式(1)で表されるジオール由来の構成単位を含む、ポリエステル樹脂;
Figure 2018199764
一般式(1)中、R1およびR2は、それぞれ独立に、炭素数1〜7の直鎖のアルキル基、炭素数3〜7の分岐したアルキル基、または、アリール基を表し、R3は、それぞれ独立に、水素原子、ヘテロ原子を含む基、ハロゲン原子、炭素数1〜6の直鎖のアルキル基、炭素数3〜6の分岐したアルキル基、または、アリール基を含み炭素数が6〜12である基を表す。
<2>前記一般式(1)におけるR3が、それぞれ独立に、水素原子またはメチル基である、<1>に記載のポリエステル樹脂。
<3>前記一般式(1)におけるR1およびR2が、それぞれ独立に、エチル基、メチル基またはフェニル基であり、R3が、水素原子である、<1>に記載のポリエステル樹脂。
<4>前記一般式(1)におけるR1およびR2が、エチル基であり、R3が、水素原子である、<1>に記載のポリエステル樹脂。
<5>前記ジオール成分由来の構成単位の5〜60モル%が前記一般式(1)で表されるジオール由来の構成単位であり、前記ジオール成分由来の構成単位の95〜40モル%がエチレングリコール由来の構成単位である、<1>〜<4>のいずれか1つに記載のポリエステル樹脂。
<6>前記ジカルボン酸成分由来の構成単位が、テレフタル酸およびそのエステルからなる群から選択されるジカルボン酸成分に由来する構成単位を含む、<1>〜<5>のいずれか1つに記載のポリエステル樹脂。
<7>前記一般式(1)におけるR1およびR2が、それぞれ独立に、エチル基であり、R3が、水素原子であり、前記ジオール成分由来の構成単位の20〜40モル%が前記一般式(1)で表されるジオール由来の構成単位であり、前記ジオール成分由来の構成単位の80〜60モル%がエチレングリコール由来の構成単位であり、前記ジカルボン酸成分由来の構成単位が、テレフタル酸およびそのエステルからなる群から選択されるジカルボン酸成分に由来する構成単位を含む、<1>に記載のポリエステル樹脂。
<8>ガラス転移温度が101℃以上である、<1>〜<7>のいずれか1つに記載のポリエステル樹脂。
<9>マンガンおよびチタンを含む、<1>〜<8>のいずれか1つに記載のポリエステル樹脂。
<10>マンガンおよびチタンを含み、かつ、ガラス転移温度が106℃以上である、<1>〜<9>のいずれか1つに記載のポリエステル樹脂。
<11><1>〜<10>のいずれか1つに記載のポリエステル樹脂、または、前記ポリエステル樹脂を含む組成物から形成された成形品。
<12>下記一般式(1)で表されるジオールとジカルボン酸成分とを、マンガン、チタン、アンチモンおよびゲルマニウムからなる群から選択される少なくとも1種を含む触媒を用いて、重縮合反応させることを含む、ポリエステル樹脂の製造方法;
Figure 2018199764
一般式(1)中、R1およびR2は、それぞれ独立に、炭素数1〜7の直鎖のアルキル基、炭素数3〜7の分岐したアルキル基、または、アリール基を表し、R3は、それぞれ独立に、水素原子、ヘテロ原子を含む基、ハロゲン原子、炭素数1〜6の直鎖のアルキル基、炭素数3〜6の分岐したアルキル基、または、アリール基を含み炭素数が6〜12である基を表す。
<13>前記一般式(1)で表されるジオールとジカルボン酸成分とを、マンガンを含む触媒およびチタンを含む触媒を用いて、重縮合反応させることを含む、<12>に記載のポリエステル樹脂の製造方法。
<14>前記一般式(1)で表されるジオール5〜60モル%とエチレングリコール95〜40モル%を含むジオール成分と、テレフタル酸およびそのエステル、ならびに、2,6−ナフタレンジカルボン酸およびそのエステルからなる群から選択されるジカルボン酸成分を、重縮合反応させることを含む、<12>または<13>に記載のポリエステル樹脂の製造方法。
<15>前記ポリエステル樹脂が、<1>〜<10>のいずれか1つに記載のポリエステル樹脂である、<12>〜<14>のいずれか1つに記載のポリエステル樹脂の製造方法。
本発明により、耐熱性により優れたポリエステル樹脂、ならびに、ポリエステル樹脂を用いた成形品および前記ポリエステル樹脂の製造方法を提供可能になった。
以下において、本発明の内容について詳細に説明する。尚、本明細書において「〜」とはその前後に記載される数値を下限値および上限値として含む意味で使用される。
ポリエステル樹脂
本発明のポリエステル樹脂は、ジオール成分由来の構成単位とジカルボン酸成分由来の構成単位から構成され、ジオール成分由来の構成単位が一般式(1)で表されるジオール由来の構成単位を含むことを特徴とする。このような構成とすることにより、より耐熱性に優れたポリエステル樹脂が得られる。
Figure 2018199764
一般式(1)中、R1およびR2は、それぞれ独立に、炭素数1〜7の直鎖のアルキル基、炭素数3〜7の分岐したアルキル基、または、アリール基を表し、R3は、それぞれ独立に、水素原子、ヘテロ原子を含む基、ハロゲン原子、炭素数1〜6の直鎖のアルキル基、炭素数3〜6の分岐したアルキル基、または、アリール基を含み炭素数が6〜12である基を表す。
<一般式(1)で表されるジオール由来の構成単位>
本発明のポリエステル樹脂に含まれるジオール成分由来の構成単位は、一般式(1)で表されるジオール由来の構成単位を含む。
一般式(1)中、R1およびR2は、それぞれ独立に、炭素数1〜7の直鎖のアルキル基、炭素数3〜7の分岐したアルキル基、または、アリール基を表し、R3は、それぞれ独立に、水素原子、ヘテロ原子を含む基、ハロゲン原子、炭素数1〜6の直鎖のアルキル基、炭素数3〜6の分岐したアルキル基、または、アリール基を含み炭素数が6〜12である基を表す。
一般式(1)において、R1およびR2はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、炭素数1〜7の直鎖のアルキル基、炭素数3〜7の分岐したアルキル基、または、アリール基を表し、炭素数1〜7の直鎖のアルキル基が好ましい。
炭素数1〜7の直鎖のアルキル基は、炭素数1〜5の直鎖のアルキル基であることが好ましく、炭素数1〜3の直鎖のアルキル基であることがより好ましく、メチル基またはエチル基であることがさらに好ましい。
炭素数3〜7の分岐したアルキル基は、炭素数3〜5の分岐したアルキル基であることが好ましく、炭素数3または4の分岐したアルキル基であることがより好ましく、炭素数3の分岐したアルキル基であることがさらに好ましい。
アリール基は、炭素数6〜20のアリール基が好ましく、炭素数6〜14のアリール基がより好ましく、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基がさらに好ましく、フェニル基が一層好ましい。
一般式(1)におけるR1およびR2としては、例えば、それぞれ独立して、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルエチル基(tert−ブチル基)、n−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基(ネオペンチル基)、n−ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、n−ヘプチル基、1−メチルヘキシル基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、1,1−ジメチルペンチル基、1,2−ジメチルペンチル基、1,3−ジメチルペンチル基、1,4−ジメチルペンチル基、1,5−ジメチルペンチル基、2,2−ジメチルペンチル基、2,3−ジメチルペンチル基、2,4−ジメチルペンチル基、3,3−ジメチルペンチル基、3,4−ジメチルペンチル基、4,4−ジメチルペンチル基、1―エチルペンチル基、2−エチルペンチル基、3−エチルペンチル基、1−プロピルブチル基、2−プロピルブチル基、3−プロピルブチル基、1−エチル−1−メチルブチル基、1−エチル−2−メチルブチル基、1−エチル−3−メチルブチル基、2−エチル−1−メチルブチル基、2−エチル−2−メチルブチル基、2−エチル−3−メチルブチル基、および1,2,3−トリメチルブチル基、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基などが挙げられる。
これらの中ではR1とR2が、それぞれ独立して、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、またはフェニル基であることがより好ましく、メチル基、エチル基またはフェニル基がさらに好ましい。また、製造方法が特に簡便になるという観点から、R1とR2が同一であることが好ましく、R1とR2が同一であって、メチル基またはエチル基であることが特に好ましい。
一般式(1)において、R3は、それぞれ独立に、水素原子、ヘテロ原子を含む基、ハロゲン原子、炭素数1〜6の直鎖のアルキル基、炭素数3〜6の分岐したアルキル基、または、アリール基を含み炭素数が6〜12である基を表し、水素原子、炭素数1〜6の直鎖のアルキル基、炭素数3〜6の分岐したアルキル基、または、アリール基を含み炭素数が6〜12である基であることが好ましく、水素原子、炭素数1〜6の直鎖のアルキル基または炭素数3〜6の分岐したアルキル基であることがより好ましく、水素原子またはメチル基であることがさらに好ましく、水素原子が一層好ましい。
ヘテロ原子を含む基に含まれるヘテロ原子としては、酸素原子、硫黄原子、窒素原子が例示される。
ヘテロ原子を含む基は、アルコキシ基、アルキルチオエーテル基、アミノ基、ニトロ基が好ましい例として挙げられる。また、アルコキシ基またはアルキルチオエーテル基を構成するアルキル鎖は、炭素数1〜6の直鎖のアルキル鎖がであることが好ましく、炭素数1〜3の直鎖のアルキル鎖であることがより好ましい。
炭素数1〜6の直鎖のアルキル基は、炭素数1〜5の直鎖のアルキル基であることが好ましく、炭素数1〜3の直鎖のアルキル基であることがより好ましく、メチル基またはエチル基であることがさらに好ましい。
炭素数3〜6の分岐したアルキル基は、炭素数3〜5の分岐したアルキル基であることが好ましく、炭素数3または4の分岐したアルキル基であることがより好ましく、炭素数3の分岐したアルキル基であることがさらに好ましい。
アリール基を含み炭素数が6〜12である基は、フェニル基、または、フェニル基で置換されたアルキル基が好ましく、フェニル基がより好ましい。フェニル基で置換されたアルキル基を構成するアルキル基の炭素数は、1〜3が好ましく、1または2がより好ましく、1がさらに好ましい。
上記一般式(1)におけるR3としては、例えば、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルエチル基(tert−ブチル基)、n−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基(ネオペンチル基)、n−ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メトキシ基、エトキシ基、プロキオキシ基、ブトキシ基、メチルチオエーテル基、エチルチオエーテル基、アミノ基、ニトロ基、フェニル基、およびベンジル基が挙げられる。
これらの中ではR3は、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基であるとより好ましい。また、工業的に入手が容易であるという観点から、R3が水素原子である場合が特に好ましい。
一般式(1)で表されるジオールの好ましい実施形態として、一般式(1)におけるR1およびR2が、それぞれ独立に、エチル基またはメチル基であり、R3が水素原子であるジオールが例示される。
以下に、本発明で好ましく用いられる一般式(1)で表されるジオールを示す。一般式(1)で表されるジオールがこれらに限定されるものではないことは言うまでもない。尚、Meはメチル基を、Etはエチル基を、Prはプロピル基を、Buはブチル基を表す。
Figure 2018199764
Figure 2018199764
Figure 2018199764
Figure 2018199764
本発明で用いる一般式(1)で表されるジオールの融点は、例えば、220℃以下とすることができ、さらには218℃以下、200℃以下、180℃以下とすることもできる。一般式(1)で表されるジオールの融点の下限値は、特に定めるものではないが、例えば、150℃以上、さらには160℃以上であっても十分にハンドリング性に優れる。
また、本発明で用いる一般式(1)で表されるジオールは、2つの水酸基のβ位が水素原子を持たないネオ構造であり、β脱離によるオレフィンの生成が本質的に起こりにくいという利点もある。
一般式(1)で表されるジオールは、2つの6員環アセタール構造に起因する複数の幾何異性体を有してもよく、本発明では幾何異性体のいずれか一つまたは複数の混合物を示す。また3つの連続した6員環構造のそれぞれの立体配座も固定されておらず、可能な配座を自由に取ることができる。一般式(1)で表されるジオールの幾何異性体の生成比率は、反応条件(反応溶媒種、反応触媒種、反応温度)などによって変化し、特に制限は無い。本発明で得られるジスピロ構造を有するジオールの幾何異性体の混合物は、混合物のまま、あるいは従来公知の方法によって、各幾何異性体に分離して利用することができる。
一般式(1)で表されるジオールの分子量は、300〜550が好ましく、300〜500がより好ましい。
一般式(1)で表されるジオールは、下記一般式(2)で表される1,4−シクロヘキサンジオン誘導体と、下記一般式(3)で表されるトリオールを脱水環化反応させることによって得られる。一般式(2)で表される1,4−シクロヘキサンジオン誘導体および一般式(3)で表されるトリオールは、それぞれ、1種のみ用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
Figure 2018199764
一般式(2)中、R4は、水素原子、ヘテロ原子を含む基、ハロゲン原子、炭素数1〜6の直鎖のアルキル基、炭素数3〜6の分岐したアルキル基、または、アリール基を含み炭素数が6〜12である基を表す。
Figure 2018199764
一般式(3)中、R5は、炭素数1〜7の直鎖のアルキル基、炭素数3〜7の分岐したアルキル基、または、アリール基を表す。
一般式(2)におけるR4は、一般式(1)におけるR3と同義であり、好ましい範囲も同様である。
一般式(2)で表される1,4−シクロヘキサンジオン誘導体の製造方法については、特に制限は無く、従来公知の方法で製造されたものを用いることができる。例えば、Organic Syntheses, Coll. Vol. 5, p.288(1973)およびVol. 45, p.25(1965)にはコハク酸ジエステルから2段階での1,4−シクロヘキサンジオンの合成方法が報告されている。また、J. Chem. Soc., Perkin Trans. 1, 1979, p3095にはカルボニルのα位へアルキル基を導入した1,4−シクロヘキサンジオン誘導体の合成方法がある。より簡便に使用する際には、工業製品として流通しているものを精製して用いてもよいし、もしくは未精製のまま使用してもよい。
一般式(3)におけるR5は、一般式(1)におけるR1およびR2と同義であり、好ましい範囲も同様である。
本発明では、一般式(2)で表される化合物が、1,4−シクロヘキサンジオンであり、一般式(3)で表される化合物が、トリメチロールプロパンおよびトリメチロールエタンの少なくとも1種である場合が特に好ましい。
<エチレングリコール由来の構成単位>
本発明のポリエステル樹脂は、エチレングリコール由来の構成単位を含むことが好ましい。
本発明のポリエステル樹脂は、ジオール成分由来の構成単位の5〜60モル%が一般式(1)で表されるジオール由来の構成単位であり、ジオール成分由来の構成単位の95〜40モル%がエチレングリコール由来の構成単位であることが好ましく、ジオール成分由来の構成単位の20〜40モル%が一般式(1)で表されるジオール由来の構成単位であり、ジオール成分由来の構成単位の80〜60モル%がエチレングリコール由来の構成単位であることがより好ましい。
<他のジオール由来の構成単位>
さらに、本発明のポリエステル樹脂は、一般式(1)で表されるジオールおよびエチレングリコール以外の他のジオール由来の構成単位を含んでいてもよい。
本発明のポリエステル樹脂は、一般式(1)で表されるジオール由来の構成単位および他のジオール由来の構成単位をそれぞれ1種のみ含んでいてもよいし、2種以上含んでいてもよい。
他のジオールとしては、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−デカヒドロナフタレンジメタノール、1,3−デカヒドロナフタレンジメタノール、1,4−デカヒドロナフタレンジメタノール、1,5−デカヒドロナフタレンジメタノール、1,6−デカヒドロナフタレンジメタノール、2,7−デカヒドロナフタレンジメタノール、テトラリンジメタノール、ノルボルネンジメタノール、トリシクロデカンジメタノール、ペンタシクロドデカンジメタノール、トリメチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール等が例示される。
さらに、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール等のポリエーテル化合物類;4,4’−(1−メチルエチリデン)ビスフェノール、メチレンビスフェノール(ビスフェノールF)、4,4’−シクロヘキシリデンビスフェノール(ビスフェノールZ)、4,4’−スルホニルビスフェノール(ビスフェノールS)等のビスフェノール類;前記ビスフェノール類のアルキレンオキシド付加物;ヒドロキノン、レゾルシン、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルベンゾフェノン等の芳香族ジヒドロキシ化合物;および前記芳香族ジヒドロキシ化合物のアルキレンオキシド付加物等も例示できる。
本発明のポリエステル樹脂は、上記他のジオール由来の構成単位が、全ジオール成分由来の構成単位の5モル%以下であることが好ましく、3モル%以下であることがより好ましく、1モル%以下であることがさらに好ましい。
<ジカルボン酸成分由来の構成単位>
本発明のポリエステル樹脂に含まれるジカルボン酸成分由来の構成単位は、公知のジカルボン酸およびその誘導体(例えば、エステル)に由来する構成単位とすることができる。ジカルボン酸は、脂肪族ジカルボン酸であっても、芳香族ジカルボン酸であってもよい。
脂肪族ジカルボン酸としては、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、デカリンジカルボン酸、ノルボルナンジカルボン酸、トリシクロデカンジカルボン酸、ペンタシクロドデカンジカルボン酸、3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−カルボキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、5−カルボキシ−5−エチル−2−(1,1−ジメチル−2−カルボキシエチル)−1,3−ジオキサン等が例示される。また、これらのエステル等の誘導体であってもよい。
芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2−メチルテレフタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、ビフェニルジカルボン酸、テトラリンジカルボン酸等が例示される。また、これらのエステル等の誘導体であってもよい。
本発明のポリエステル樹脂におけるジカルボン酸成分由来の構成単位は、テレフタル酸およびそのエステル、ならびに、2,6−ナフタレンジカルボン酸およびそのエステルからなる群から選択されるジカルボン酸成分に由来する構成単位を含むことが好ましく、テレフタル酸およびそのエステルからなる群から選択されるジカルボン酸成分に由来する構成単位を含むことがより好ましく、テレフタル酸のエステルに由来する構成単位を含むことがさらに好ましい。
本発明では特に、ジカルボン酸成分に由来する構成単位の好ましくは70モル%以上が、より好ましくは80モル%以上が、さらに好ましくは85モル%以上が、一層好ましくは90モル%以上が、より一層好ましくは95モル%以上が、さらに一層好ましくは99モル%以上が、テレフタル酸およびそのエステル、ならびに、2,6−ナフタレンジカルボン酸およびそのエステルからなる群から選択されるジカルボン酸成分に由来する。
本発明のポリエステル樹脂は、ジオール成分由来の構成単位とジカルボン酸成分由来の構成単位から構成される。ここで、ジオール成分由来の構成単位とジカルボン酸成分由来の構成単位から構成されるとは、ジオール成分由来の構成単位とジカルボン酸成分由来の構成単位を主要構成単位とするものであり、他の化合物由来の構成単位を含んでいてもよい。また、本発明のポリエステル樹脂は、末端基を含んでいてもよい。本発明のポリエステル樹脂は、ジオール成分由来の構成単位とジカルボン酸成分由来の構成単位の合計が、全構成単位の80モル%以上を占めることが好ましく、85モル%以上を占めることがより好ましく、90モル%以上を占めることがさらに好ましく、95モル%以上を占めることが一層好ましく、97モル%以上を占めることがより一層好ましく、99モル%以上を占めることがさらに一層好ましい。
上記他の化合物由来の構成単位としては、ブチルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコールなどのモノアルコール由来の構成単位やトリメチロールプロパン、グリセリン、1,3,5−ペンタントリオール、ペンタエリスリトールなどの3価以上の多価アルコール由来の構成単位、安息香酸、プロピオン酸、酪酸などのモノカルボン酸由来の構成単位、トリメリット酸、ピロメリット酸など多価カルボン酸由来の構成単位、グリコール酸、乳酸、ヒドロキシ酪酸、2−ヒドロキシイソ酪酸、ヒドロキシ安息香酸などのオキシ酸由来の構成単位が例示される。
本発明のポリエステル樹脂の特に好ましい実施形態は、一般式(1)におけるR1およびR2が、それぞれ独立に、エチル基であり、R3が、水素原子であり、ジオール成分由来の構成単位の20〜40モル%が一般式(1)で表されるジオール由来の構成単位であり、ジオール成分由来の構成単位の80〜60モル%がエチレングリコール由来の構成単位であり、ジカルボン酸成分由来の構成単位が、テレフタル酸およびそのエステルからなる群から選択されるジカルボン酸成分に由来する構成単位を含むポリエステル樹脂である。
<ポリエステル樹脂の物性等>
本発明のポリエステル樹脂のガラス転移温度は、101℃以上であることが好ましく、102℃以上であることがより好ましく、106℃以上であることがさらに好ましく、107℃以上であることが一層好ましく、108℃以上であることがより一層好ましい。上記ガラス転移温度の上限は特に定めるものではないが、例えば、120℃以下、さらには110℃以下であっても、十分に要求性能を満たすものである。ガラス転移温度は、後述する実施例に記載の方法に従って測定される。実施例で用いている機器が廃番等により入手困難な場合、他の同等の性能を有する機器を使用することができる(以下、各種測定方法について同じ)。
本発明のポリエステル樹脂は、数平均分子量(Mn)が5,000以上であることが好ましく、7,000以上であることがより好ましく、10,000以上であってもよい。また、前記数平均分子量の上限は、50,000以下が好ましく、30,000以下がより好ましい。
本発明のポリエステル樹脂は、重量平均分子量(Mw)が10,000以上であることが好ましく、20,000以上であることがより好ましく、30,000以上であることがさらに好ましく、40,000以上であることが一層好ましく、50,000以上であることがより一層好ましい。また、前記重量平均分子量の上限は、500,000以下が好ましく、200,000以下がより好ましく、100,000以下であってもよい。
数平均分子量および重量平均分子量は、後述する実施例に記載の方法に従って測定される。
本発明のポリエステル樹脂の分散度(Mw/Mn)は、10.0以下が好ましく、6.0以下がより好ましい。また、前記分散度の下限値は、特に定めるものではないが、例えば、4.0以上、さらには4.5以上であってもよい。
本発明のポリエステル樹脂は、混合溶媒(質量比:フェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタン=6/4)を用いた25℃における極限粘度が、0.3dL/g以上であることが好ましく、0.4dL/g以上であることがより好ましく、0.5dL/g以上であってもよい。また、前記極限粘度は、1.5dL/g以下であることが好ましく、1.2dL/g以下であることがより好ましく、1.0dL/g以下であることがさらに好ましく、0.9dL/g以下であってもよい。極限粘度の測定方法の詳細は、後述する実施例に記載の方法に従う。
本発明のポリエステル樹脂は、測定温度260℃、予熱時間6分、剪断速度100(1/秒)の条件で測定した溶融粘度が、200Pa・s以上であることが好ましく、300Pa・s以上であることがより好ましく、350Pa・s以上であってもよい。また、前記溶融粘度は、2000Pa・s以下であることが好ましく、1800Pa・s以下であることがより好ましく、1500Pa・s以下であることがさらに好ましく、1200Pa・s以下であることが一層好ましく、1000Pa・s以下であることがより一層好ましい。溶融粘度の測定方法の詳細は、後述する実施例に記載の方法に従う。
本発明のポリエステル樹脂は、マンガンおよびチタンを含むことが好ましい。このような構成とすることにより、よりガラス転移温度が高いポリエステル樹脂が得られる。マンガンおよびチタンの量は、それぞれ独立に1.0〜100質量ppmであることが好ましい。
本発明のポリエステル樹脂は、上記ガラス転移温度、上記数平均分子量、上記重量平均分子量、上記分散度、上記極限粘度および上記溶融粘度の少なくとも2つ以上を組み合わせて満たすことが好ましく、上記のすべてを組み合わせて満たすことがより好ましい。さらに、本発明のポリエステル樹脂は、上記ガラス転移温度、上記数平均分子量、上記重量平均分子量、上記分散度、上記極限粘度および上記溶融粘度の少なくとも1つを満たし、マンガンおよびチタンを含むことが好ましい。特に、本発明のポリエステル樹脂は、上記ガラス転移温度を満たし、マンガンおよびチタンを含むことが好ましい。
ポリエステル樹脂の製造方法
本発明のポリエステル樹脂を製造する方法は特に制限はなく、従来公知の方法を適用することができる。例えばエステル交換法、直接エステル化法等の溶融重合法、または溶液重合法等を挙げることができる。エステル交換触媒、エステル化触媒、エーテル化防止剤、熱安定剤、光安定剤等の各種安定剤、重合調整剤等も従来既知のものを用いることができる。
本発明では、また、一般式(1)で表されるジオールとジカルボン酸成分とを、マンガン、チタン、アンチモンおよびゲルマニウムからなる群から選択される少なくとも1種を含む触媒を用いて、重縮合反応させることを含む、ポリエステル樹脂の製造方法を開示する。前記ポリエステル樹脂の製造方法は、一般式(1)で表されるジオールとジカルボン酸成分とを、マンガンを含む触媒およびチタンを含む触媒を用いて、重縮合反応させることを含むことが好ましい。このような構成とすることにより、より耐熱性に優れたポリエステル樹脂が得られる。さらに、前記ポリエステル樹脂の製造方法は、一般式(1)で表されるジオール5〜60モル%とエチレングリコール95〜40モル%を含むジオール成分と、テレフタル酸およびそのエステル、ならびに、2,6−ナフタレンジカルボン酸およびそのエステルからなる群から選択されるジカルボン酸成分を、重縮合反応させることを含むことが好ましい。
マンガンを含む触媒としては、酢酸マンガンなどの脂肪酸マンガン塩、炭酸マンガン、塩化マンガン、マンガンのアセチルアセトナート塩、水酸化マンガンが例示され、中でも、酢酸マンガンが好ましい。
チタンを含む触媒としては、テトラ−n−プロピルチタネート、テトラ−i−プロピルチタネート、テトラ−n−ブチルチタネート、テトラ−n−ブチルチタネートテトラマー、テトラ−t−ブチルチタネート、テトラシクロヘキシルチタネート、テトラフェニルチタネート、および、テトラベンジルチタネート等のチタンアルコキシド、チタンアルコキシドの加水分解により得られるチタン酸化物、チタンアルコキシドと珪素アルコキシドおよび/またはジルコニウムアルコキシドとの混合物の加水分解により得られるチタン−珪素および/またはジルコニウム複合酸化物、酢酸チタン、シュウ酸チタン、シュウ酸チタンカリウム、シュウ酸チタンナトリウム、チタン酸カリウム、チタン酸ナトリウム、チタン酸−水酸化アルミニウム混合物、塩化チタン、塩化チタン−塩化アルミニウム混合物、臭化チタン、フッ化チタン、六フッ化チタン酸カリウム、六フッ化チタン酸コバルト、六フッ化チタン酸マンガン、六フッ化チタン酸アンモニウム、チタンアセチルアセトナートが例示され、中でも、テトラ−n−ブチルチタネートが好ましい。
アンチモンを含む触媒としては、三酸化アンチモン、酢酸アンチモン、酒石酸アンチモン、酒石酸アンチモンカリ、オキシ塩化アンチモン、アンチモングリコレ−ト、五酸化アンチモン、トリフェニルアンチモンが例示され、三酸化アンチモンが好ましい。
ゲルマニウムを含む触媒としては、二酸化ゲルマニウム、四酸化ゲルマニウム、ゲルマニウムテトラメトキシド、ゲルマニウムテトラエトキシド、ゲルマニウムテトラプロポキシド、ゲルマニウムテトラブトキシド、ゲルマニウムテトラペンタキシド、ゲルマニウムテトラヘキソキシドが例示され、二酸化ゲルマニウムが好ましい。
上述のとおり、触媒は、1種のみ用いてもよいし、2種以上用いてもよく、2種以上用いることが好ましい。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法において、一般式(1)で表されるジオールの詳細、用いるジオール成分の種類やそのモル比率、用いるジカルボン酸成分の種類や比率等については、上記本発明のポリエステル樹脂のところで述べた事項と同様である。すなわち、本発明のポリエステル樹脂の製造方法によって得られるポリエステル樹脂は、上記本発明のポリエステル樹脂であることが好ましい。
成形品
本発明では、本発明のポリエステル樹脂または本発明のポリエステル樹脂を含む組成物から成形された成形品を開示する。本発明のポリエステル樹脂を含む組成物は、本発明のポリエステル樹脂を1種のみ含んでいてもよいし、2種以上含んでいてもよい。成形品は部品や部材であってもよい。
上記組成物には、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、可塑剤、増量剤、艶消し剤、乾燥調節剤、帯電防止剤、沈降防止剤、界面活性剤、流れ改良剤、乾燥油、ワックス類、フィラー、着色剤、補強剤、表面平滑剤、レベリング剤、硬化反応促進剤などの各種添加剤、成形助剤を添加することができる。各種添加剤等は、1種のみ含んでいてもよいし、2種以上含んでいてもよい。
また、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリアクリル酸樹脂、ポリメタクリル酸樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂(アクリロニトリル(Acrylonitrile)、ブタジエン(Butadiene)、スチレン(Styrene)共重合樹脂)、ポリイミド樹脂、AS樹脂(アクリロニトリル(Acrylonitrile)、スチレン (Styrene)の共重合樹脂)等の樹脂、オリゴマーを添加することもできる。
上記ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等が例示される。
上記樹脂は、1種のみ含んでいてもよいし、2種以上含んでいてもよい。
ポリエステル樹脂の用途
本発明のポリエステル樹脂または本発明のポリエステル樹脂を含む組成物は、種々の形態で、種々の用途に用いることができる。
本発明のポリエステル樹脂は、射出成形体、シート、フィルム、パイプ等の押出成形体、ボトル、発泡体、粘着材、接着剤、塗料等に用いることができる。具体的には、射出成形体はインサート成形でも二色成形でもよい。シートは単層でも多層でもよく、フィルムも単層でも多層でもよく、また未延伸のものでも、一方向、または二方向に延伸されたものでもよく、鋼板などに積層してもよい。フィルムはインフレーション成形したものでもよい。ボトルはダイレクトブローボトルでもインジェクションブローボトルでもよく、射出成形されたものでもよい。発泡体は、ビーズ発泡体でも押し出し発泡体でもよい。
本発明のポリエステル樹脂は、自動車などの車両で使用する製品、輸出入用の包装材、レトルト処理や電子レンジ加熱を行う食品包装材、加熱殺菌処理を行う哺乳瓶や食器等の容器、レンズ、照明具、光学用途などに、好ましく用いることができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、以下の公報に記載の添加剤を配合することができ、また、以下の公報に記載の用途に適用することができ、以下の公報に記載の技術を転用することができる;
特開2017−066391号公報、特開2016−132733号公報、特開2016−079243号公報、特開2017−071729号公報、特開2017−071728号公報、特開2017−061707号公報、特開2017−057333号公報、特開2017−052824号公報、特開2017−048329号公報、特開2017−008122号公報、特開2016−181720号公報、特開2016−166282号公報、特開2016−130305号公報、特開2016−121291号公報、特開2002−69165号公報、特開2008−260963号公報、特開2015−151544号公報および特開2015−169027号公報。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜、変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例に限定されるものではない。
<DSGの合成例>
3,12−(ジエチル−1,4,10,14−テトラオキサジスピロ[5,2,59,22]ヘキサデカン−3,12−ジイル)ジメタノール(ジスピログリコール)(DSG)は、以下の方法に従って合成した。
1,4−シクロヘキサンジオン(東京化成工業社製、試薬)10.0gと、トリメチロールプロパン(三菱ガス化学社製)25.1gと、トルエン(和光純薬工業社製、特級試薬)300gと、メタンスルホン酸(東京化成工業社製、試薬)0.26gとを、300mLの丸底フラスコに収容し、常圧下で釜内温度が90℃〜112℃となるように加熱して脱水環化反応を行った。その温度にて、反応によって生成した水をトルエンと共沸させながらディーン・スターク・トラップを用いて系内から系外へ除去して、水の留出が止まるまで10時間反応させた。水を除去した後の反応系内は生成物がスラリー状になっていた。反応スラリー液を25℃まで冷却したのち、生成物をろ過、苛性ソーダ水にて中和洗浄、水にて洗浄、減圧乾燥をすることでDSGを含む化合物30.3gを得た(GC純度98.4%、単離収率97%)。
Figure 2018199764
上記で得られた化合物の構造は1HNMR、13CNMR、DEPT、H−HCOSY、HMQCの各種スペクトルから同定した。
得られた化合物の融点は、177℃であった。
Figure 2018199764
<実施例1>
分縮器、全縮器、コールドトラップ、トルク検出機付き撹拌機、加熱装置、および窒素導入管を備えた1Lのポリエステル樹脂製造装置にテレフタル酸ジメチル350.6g、エチレングリコール106.5g、DSG186.6g、酢酸マンガン4水和物0.1328g、酢酸カリウム0.0709gを仕込み、215℃まで昇温しつつ窒素を50mL/分で流通しながらエステル交換反応を行った。エステル交換反応にて生成するメタノールの留出が停止した後、窒素流通を止め、反応液を215℃に維持したまま13.3kPaまで1時間かけて減圧した。さらに、反応液を215℃に維持し13.3kPaのまま75分間撹拌を続けた後、反応液に対して、チタンテトラブトキシド0.0307g、リン酸トリエチル0.1644gを加えた。その後、250℃、130Paまで1時間かけて昇温、減圧して重縮合反応を行った。そして、130Paになった時点で反応を終了し、ポリエステル樹脂を得た。
<実施例2>
分縮器、全縮器、コールドトラップ、トルク検出機付き撹拌機、加熱装置、および窒素導入管を備えた200mLのポリエステル樹脂製造装置にテレフタル酸ジメチル42.08g、エチレングリコール20.17g、DSG22.39g、チタンテトラブトキシド0.0037g、酢酸カリウム0.0128gを仕込み、215℃まで昇温しつつ窒素を50mL/分で流通しながらエステル交換反応を行った。エステル交換反応にて生成するメタノールの留出が停止した後、反応液に対して二酸化ゲルマニウム0.0019g、リン酸トリエチル0.0197gを加えた。その後、窒素流通を止め、反応液を215℃に維持したまま13.3kPaまで1時間かけて減圧し、さらに、反応液を215℃に維持し13.3kPaのまま75分間撹拌を続けた。その後、250℃、130Paまで1時間かけて昇温、減圧して重縮合反応を行った。そして、130Paに到達してから1時間10分後に反応を終了し、ポリエステル樹脂を得た。
<実施例3>
分縮器、全縮器、コールドトラップ、トルク検出機付き撹拌機、加熱装置、および窒素導入管を備えた200mLのポリエステル樹脂製造装置にテレフタル酸ジメチル42.08g、エチレングリコール22.86g、DSG22.39g、酢酸マンガン4水和物0.0159g、酢酸カリウム0.0043gを仕込み、215℃まで昇温しつつ窒素を50mL/分で流通しながらエステル交換反応を行った。エステル交換反応にて生成するメタノールの留出が停止した後、窒素流通を止め、反応液を215℃に維持したまま13.3kPaまで1時間かけて減圧した。さらに、反応液を215℃に維持し13.3kPaのまま75分間撹拌を続けた後、反応液に対して三酸化アンチモン0.0063g、リン酸トリエチル0.0197gを加えた。その後、250℃、130Paまで1時間かけて昇温、減圧して重縮合反応を行った。そして、130Paに到達してから1時間45分後に反応を終了し、ポリエステル樹脂を得た。
<実施例4>
分縮器、全縮器、コールドトラップ、トルク検出機付き撹拌機、加熱装置、および窒素導入管を備えた200mLのポリエステル樹脂製造装置にテレフタル酸ジメチル42.08g、エチレングリコール22.86g、DSG22.39g、酢酸マンガン4水和物0.0159g、酢酸カリウム0.0043gを仕込み、215℃まで昇温しつつ窒素を50mL/分で流通しながらエステル交換反応を行った。エステル交換反応にて生成するメタノールの留出が停止した後、窒素流通を止め、反応液を215℃に維持したまま13.3kPaまで1時間かけて減圧した。その後、反応液を215℃に維持し13.3kPaのまま75分間撹拌を続け、さらに、250℃、130Paまで1時間かけて昇温、減圧して重縮合反応を行った。そして、130Paに到達してから3時間30分後に反応を終了し、ポリエステル樹脂を得た。
<比較例1>
ポリエステル樹脂として、イーストマン社製、商品名:EASTAR 5011を使用した。
<比較例2>
ポリエステル樹脂として、イーストマン社製、商品名:EASTAR DN011を使用した。
<比較例3>
特開2002−68165号公報の実施例1において、SPGとEGの比率を、表1に記載の通り変更し、他は同様に行って、ポリエステル樹脂を得た。
<ガラス転移温度の測定>
得られたポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tg)は、(株)島津製作所製、示差走査型熱量計(型式:DSC/TA−50WS)を使用し、試料約5mgをアルミニウム製非密封容器に入れ、窒素ガス(50mL/分)気流中昇温速度20℃/分で測定し、DSC曲線の転移前後における基線の差の1/2だけ変化した温度をガラス転移温度とした。
<数平均分子量(Mn)および重量平均分子量(Mw)の測定>
得られたポリエステル樹脂のMnおよびMwは、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー装置を用い、以下の条件で測定した。
溶媒:クロロホルム
試料濃度:約0.01質量%
検出器:UV(Ultra Violet)、東ソー(株)製TSK standard POLYSTYRENE標準により検量した。
ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー装置は、東ソー(株)製HLC8320GPCを用いた。
<極限粘度の測定>
得られたポリエステル樹脂の極限粘度は、混合溶媒(質量比:フェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタン=6/4)を用い、25℃において、Viscotek社製Auto−Viscometer with SASPTMを用いて比粘度を測定し算出した。
<溶融粘度の測定>
得られたポリエステル樹脂の溶融粘度は、キャピログラフを用い、測定温度:260℃、予熱時間:6分、ノズル径:1mm、ノズル長:10mm、剪断速度:100(1/秒)で測定した。測定装置は、東洋精機社製、キャピログラフ 1Cを用いた。
Figure 2018199764
上記表1における記号は、以下のとおりである。
DMT:テレフタル酸ジメチル
CHDM:1,4−シクロヘキサンジメタノール
SPG:3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン(スピログリコール)
EG:エチレングリコール
上記表1から明らかなとおり、本発明のポリエステル樹脂は、耐熱性が高かった。特に、重縮合反応の触媒として、マンガンを含む触媒およびチタンを含む触媒を用いることにより、顕著に高いガラス転移温度を有するポリエステル樹脂が得られた。
本発明のポリエステル樹脂は、自動車などの車両で使用する製品、輸出入用の包装材、レトルト処理や電子レンジ加熱を行う食品包装材、加熱殺菌処理を行う哺乳瓶や食器等の容器、レンズ、照明具、光学用途などへの利用が期待される。

Claims (15)

  1. ジオール成分由来の構成単位とジカルボン酸成分由来の構成単位から構成され、前記ジオール成分由来の構成単位が下記一般式(1)で表されるジオール由来の構成単位を含む、ポリエステル樹脂;
    Figure 2018199764
    一般式(1)中、R1およびR2は、それぞれ独立に、炭素数1〜7の直鎖のアルキル基、炭素数3〜7の分岐したアルキル基、または、アリール基を表し、R3は、それぞれ独立に、水素原子、ヘテロ原子を含む基、ハロゲン原子、炭素数1〜6の直鎖のアルキル基、炭素数3〜6の分岐したアルキル基、または、アリール基を含み炭素数が6〜12である基を表す。
  2. 前記一般式(1)におけるR3が、それぞれ独立に、水素原子またはメチル基である、請求項1に記載のポリエステル樹脂。
  3. 前記一般式(1)におけるR1およびR2が、それぞれ独立に、エチル基、メチル基またはフェニル基であり、R3が、水素原子である、請求項1に記載のポリエステル樹脂。
  4. 前記一般式(1)におけるR1およびR2が、エチル基であり、R3が、水素原子である、請求項1に記載のポリエステル樹脂。
  5. 前記ジオール成分由来の構成単位の5〜60モル%が前記一般式(1)で表されるジオール由来の構成単位であり、前記ジオール成分由来の構成単位の95〜40モル%がエチレングリコール由来の構成単位である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂。
  6. 前記ジカルボン酸成分由来の構成単位が、テレフタル酸およびそのエステルからなる群から選択されるジカルボン酸成分に由来する構成単位を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂。
  7. 前記一般式(1)におけるR1およびR2が、それぞれ独立に、エチル基であり、R3が、水素原子であり、
    前記ジオール成分由来の構成単位の20〜40モル%が前記一般式(1)で表されるジオール由来の構成単位であり、前記ジオール成分由来の構成単位の80〜60モル%がエチレングリコール由来の構成単位であり、
    前記ジカルボン酸成分由来の構成単位が、テレフタル酸およびそのエステルからなる群から選択されるジカルボン酸成分に由来する構成単位を含む、
    請求項1に記載のポリエステル樹脂。
  8. ガラス転移温度が101℃以上である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂。
  9. マンガンおよびチタンを含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂。
  10. マンガンおよびチタンを含み、かつ、ガラス転移温度が106℃以上である、請求項1〜9のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂、または、前記ポリエステル樹脂を含む組成物から形成された成形品。
  12. 下記一般式(1)で表されるジオールとジカルボン酸成分とを、マンガン、チタン、アンチモンおよびゲルマニウムからなる群から選択される少なくとも1種を含む触媒を用いて、重縮合反応させることを含む、ポリエステル樹脂の製造方法;
    Figure 2018199764
    一般式(1)中、R1およびR2は、それぞれ独立に、炭素数1〜7の直鎖のアルキル基、炭素数3〜7の分岐したアルキル基、または、アリール基を表し、R3は、それぞれ独立に、水素原子、ヘテロ原子を含む基、ハロゲン原子、炭素数1〜6の直鎖のアルキル基、炭素数3〜6の分岐したアルキル基、または、アリール基を含み炭素数が6〜12である基を表す。
  13. 前記一般式(1)で表されるジオールとジカルボン酸成分とを、マンガンを含む触媒およびチタンを含む触媒を用いて、重縮合反応させることを含む、請求項12に記載のポリエステル樹脂の製造方法。
  14. 前記一般式(1)で表されるジオール5〜60モル%とエチレングリコール95〜40モル%を含むジオール成分と、テレフタル酸およびそのエステル、ならびに、2,6−ナフタレンジカルボン酸およびそのエステルからなる群から選択されるジカルボン酸成分を、重縮合反応させることを含む、請求項12または13に記載のポリエステル樹脂の製造方法。
  15. 前記ポリエステル樹脂が、請求項1〜10のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂である、請求項12〜14のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂の製造方法。
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