JP2018199348A - 乗物用シートリクライニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2ブラケットが「第2ブラケット回転許容範囲」から「第2ブラケット回転制限範囲」に向かって回転するときの引っ掛かりを抑制することができる乗物用シートリクライニング装置を提供する。
【解決手段】第1ポール40Aは第1制限部46A、第2ポール40Bは第2制限部46Bを有し、第2ブラケット31は外周壁と第1ポール許容部34xと第1ポール規制部34aと第2ポール規制部34bを有し、第2制限部46Bの負方向側端部102Bは第1逃がし部100Bが設けられており、第1ブラケット21に対する第2ブラケット31の回転角度のうち第1制限部46Aが第1ポール規制部34aと係合する角度から第1ポール許容部34xと係合する角度へ移行するときに、第1逃がし部100Bにより負方向側端部102Bと正方向側端部106Bが第1ブラケットに対する第2ブラケット31の回転方向に対し傾斜した方向で接触する。
【選択図】図13

Description

本発明は、シートバックの角度を調整する乗物用シートリクライニング装置に関する。
乗物の座席に用いられる乗物用シートリクライニング装置として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。係る特許文献1に記載の乗物用シートリクライニング装置は、相対回転する2つのブラケットと、第1ブラケットに配置される複数のポールと、ポールを径方向に移動させるカムとを備える。各ポールは、カムにより径方向外方に移動するように付勢され、かつカムの回転に応じて径方向に連動する。カムの回転により、ポールが径方向外方に移動して、ポールの外歯と第2ブラケットの内歯とが互いに噛合し、第1ブラケットに対し第2ブラケットが固定される、即ち、第2ブラケットの回転が制限される(第2ブラケット回転制限範囲)。
一方で、複数のポールのそれぞれには、径方向への移動を制限する制限部が設けられている。また、第2ブラケットには、各ポールの制限部に対応して、各ポールの径方向外方への移動を規制するポール規制部が設けられている。複数のポールのうち、所定ポールの制限部は、その他ポールの制限部と径方向高さが異なる。同様に複数のポール規制部のうち、所定ポール規制部は、その他ポール規制部と径方向高さが異なる。ここで、第1ブラケットに対する第2ブラケットの回転角度が所定範囲内にあるとき、所定ポール規制部が所定ポールの制限部と係合して径方向外方への移動が規制される。係る状態において、その他ポールは所定ポールに連動して一定の径方向位置に付勢され、その他ポールの制限部が第2ブラケットと接触しない宙吊り状態となる。これにより、各ポールが一斉に径方向外方の移動が制限されて、ポールの外歯と第2ブラケットの内歯とが互いに噛合しないで、第1ブラケットに対する第2ブラケットの回転が許容される(第2ブラケット回転許容範囲)。
国際公開第2016/129423号
しかしながら、上記特許文献1における乗物用シートリクライニング装置においては、第2ブラケットが、「第2ブラケット回転許容範囲」から「第2ブラケット回転制限範囲」に向かって回転するとき、その他ポールの制限部が、対応するその他ポール規制部上を通過する。この通過の際に、その他ポールの制限部の端部と、対応するその他ポール規制部の端部が僅かに接触する引っ掛かりが生じるおそれがあり、操作性における改善が望まれている。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、第2ブラケットが「第2ブラケット回転許容範囲」から「第2ブラケット回転制限範囲」に向かって回転するときの引っ掛かりを抑制することができる乗物用シートリクライニング装置を提供することにある。
上記課題を解決する乗物用シートリクライニング装置は、第1ブラケットと、前記第1ブラケットに対して正負方向に回転する第2ブラケットと、前記第1ブラケットに対して回転または移動するカムと、前記カムの回転または移動に基づいて前記第1ブラケットの径方向に移動して前記第2ブラケットへ係合する複数のポールとを備え、前記複数のポールのうち、第1ポールは径方向への移動を制限する第1制限部、第2ポールは径方向への移動を制限する第2制限部を有し、前記第2ブラケットは、前記第1ポール及び第2ポールに設けられた外歯と噛合する内歯が設けられた外周壁と、前記第1制限部との係合により前記第1ポールの径方向外方への移動を許容する第1ポール許容部と、前記第1ポール許容部よりも正方向側にかつ径方向内方に配置されて前記第1制限部との係合により前記第1ポールの径方向への移動を規制する第1ポール規制部と、前記第1ポール規制部よりも正方向側にかつ径方向内方に配置されて前記第2制限部との係合により前記第2ポールの径方向への移動を規制する第2ポール規制部と、を有し、前記第2制限部の負方向側端部又は前記第2ポール規制部の正方向側端部のいずれか一方は、径方向高さが変化する傾斜面を有する第1逃がし部が設けられており、前記第1ブラケットに対する前記第2ブラケットの回転角度のうち、前記第1制限部が前記第1ポール規制部と係合する角度から前記第1ポール許容部と係合する角度へ移行するときに、前記第1逃がし部により前記第2制限部の負方向側端部と前記第2ポール規制部の正方向側端部が、前記第1ブラケットに対する前記第2ブラケットの回転方向に対し傾斜した方向で接触する。
この構成によれば、第2制限部の負方向側端部又は第2ポール規制部の正方向側端部のいずれか一方は、径方向高さが変化する傾斜面を有する第1逃がし部が設けられる。第1ブラケットに対する第2ブラケットの回転角度のうち、第1制限部が第1ポール規制部と係合する角度から第1ポール許容部と係合する角度へ移行するときに、係る第1逃がし部により第2制限部の負方向側端部と第2ポール規制部の正方向側端部が、第1ブラケットに対する第2ブラケットの回転方向に対し傾斜した方向で接触する。そのため、第2ブラケットが「第2ブラケット回転許容範囲」から「第2ブラケット回転制限範囲」に向かって回転するときの引っ掛かりを抑制することができる乗物用シートリクライニング装置を提供することができる。
上記乗物用シートリクライニング装置は、前記第1逃がし部は、前記第2制限部の負方向側端部に設けられていることが好ましい。この構成によれば、第2ブラケットは、ポールの数が多くなるにつれてポール規制部の設定範囲及び形状を細かく設定することが想定される。そのため、ポール規制部側に第1逃がし部を設けた場合、ポールの径方向移動における許容と規制の正常な動きに影響を受けるおそれがある。しかしながら、上記構成のようにポール側の制限部に第1逃がし部を設けることで、ポールの径方向移動の際の正常な動きが得られ、ポールの径方向移動の許容と規制に影響を受けるおそれを抑制しつつ、第2ブラケットの回転の引っ掛かりを抑制することができる。
上記乗物用シートリクライニング装置は、前記複数のポールのうちの第3ポールは、径方向への移動を制限する第3制限部を有し、前記第2ブラケットは、更に、前記第3ポールに対応して設けられて前記第3ポールの第3制限部との係合により第3ポールの径方向への移動を規制する第3ポール規制部を有し、前記第3ポール規制部は、前記第2ポール規制部よりも正方向側にかつ径方向内方、径方向に等しい位置、または径方向外方に配置され、前記第3制限部の負方向側端部又は第3ポール規制部の正方向側端部のいずれか一方は、径方向高さが変化する傾斜面を有する第2逃がし部が設けられており、前記第1ブラケットに対する前記第2ブラケットの回転角度のうち、前記第1制限部が前記第1ポール規制部と係合する角度から前記第1ポール許容部と係合する角度へ移行するときに、前記第2逃がし部により前記第3制限部の負方向側端部と第3ポール規制部の正方向側端部が、前記第1ブラケットに対する前記第2ブラケットの回転方向に対し傾斜した方向で接触することが好ましい。この構成によれば、第2ポールと同様に第3ポールを設定することで、各ポールに加わる力の分散を図ることができる。また、第2ポールと同様に、第3ポールの第3制限部に第2逃がし部を設けることで、第2ブラケットの回転の引っ掛かりをより一層抑制することができる。
上記乗物用シートリクライニング装置は、前記第1逃がし部及び第2逃がし部は、径方向高さが漸次変化する傾斜面であることが好ましい。この構成によれば、ポールの制限部とポール規制部とが滑らかに通過しやすくなるため、より一層引っ掛かりを抑制し得る。
本発明は上記各発明の手段をとることにより、第2ブラケットが「第2ブラケット回転許容範囲」から「第2ブラケット回転制限範囲」に向かって回転するときの引っ掛かりを抑制することができる乗物用シートリクライニング装置を提供することができる。
実施形態に係る乗物用シートリクライニング装置を備えるシートの側面図である。 図1のII−II線断面図である。 乗物用シートリクライニング装置の分解斜視図である。 (a)は第1ブラケットの平面図であり、(b)は第1ブラケットの側面図である。 カムの平面図である。 (a)は第1ポールの斜視図であり、(b)は第2ポールの斜視図である。 (a)は第2ブラケットの平面図であり、(b)は図7(a)のVIIb−VIIb線断面図である。 第2ブラケットの段部の展開図である。 第1制限部〜第3制限部の配置位置関係を示す模式図である。 図2のX−X線断面図である。 図2のXI−XI線断面図である。 図2のXII−XII線断面図である。 (a)〜(b)は、本実施形態に係る乗物用シートリクライニング装置の第2ブラケット31の回転に対してポールの制限部とポール規制部との配置関係が変化する様子を図2のXII−XII線に沿って示した断面図である。 (a)〜(b)は、図13の(a)〜(b)に対応して、乗物用シートリクライニング装置が変化する様子を示した展開図である。 従来の乗物用シートリクライニング装置の第2ブラケットのポール規制部と各ポールの制限部との配置関係を示す展開図である。 本実施形態に係る乗物用シートリクライニング装置の第2ブラケットのポール規制部と各ポールの制限部との配置関係を示す展開図である。
図1〜図16を参照して、本実施形態に係る乗物用シートリクライニング装置10について説明する。
図1に示されるように、乗物用シートリクライニング装置10は、例えば、車両のフロア1等に設置されるシート2に適用される。シート2は、座面を構成するシートクッション3と、背凭れを構成するシートバック4とを備える。シートバック4は、シートクッション3に対して回転可能にかつ所定角度に維持可能に構成される。
シートバック4は、乗物用シートリクライニング装置10を介してシートクッション3に取り付けられる。乗物用シートリクライニング装置10は、シートバック4をシートクッション3に対して所定角度に維持する。
図2に示されるように、後述の第1ブラケット21及び第2ブラケット31のうちの一方の回転体が、シートクッション3に取り付けられているプレート3aに固定される。第1ブラケット21及び第2ブラケット31のうちの他方の回転体は、シートバック4に取り付けられているプレート4aに固定される。本実施形態では、第1ブラケット21がプレート3aに固定され、第2ブラケット31がプレート4aに固定される。
乗物用シートリクライニング装置10の中央部に、シャフト5が貫通する。シャフト5は、乗物用シートリクライニング装置10内に設けられたカム機構を動作させる。シャフト5の端部には、シャフト5を回転させるための操作レバー5aが取り付けられている。
乗物用シートリクライニング装置10がシート2に取り付けられた状態において、シャフト5の回転軸C1は、乗物用シートリクライニング装置10の回転軸C2、即ち、第1ブラケット21及び第2ブラケット31の回転軸と一致する。
以降の説明では、乗物用シートリクライニング装置10の回転軸C2を中心軸とする円周に沿う方向を周方向と、回転軸C2に垂直な方向(法線方向)を径方向とそれぞれ称す。また、シートバック4が後方に倒れるときに第2ブラケット31が回転する方向を後回転方向RX(または「正方向Fの回転」)と、後回転方向RXとは反対方向を「負方向Nの回転」とそれぞれ称す。
乗物用シートリクライニング装置10は、図2及び図3に示されるように、第1ブラケット21と、第2ブラケット31と、第1ポール40Aと、第2ポール40Bと、第3ポール40Cと、カム50と、カム50を付勢する渦巻きばね60と、第1ブラケット21及び第2ブラケット31とを保持する保持部材80とを備えている。カム機構は、カム50、渦巻きばね60、第1ポール40A、第2ポール40B、第3ポール40Cにより構成される。
保持部材80は、円環状の本体部81と、本体部81の周縁から中心に向かって延びるフランジ部82とを備える。フランジ部82には、内側(第2ブラケット31側)に向かって突出する突起83が設けられている。突起83により、第2ブラケット31の軸方向への移動の遊びが調整される。
本体部81は、第1ブラケット21の外周面22c及び第2ブラケット31の外周面33bを覆う。本体部81は、第1ブラケット21の外周面22cにレーザー溶接される。フランジ部82は、第2ブラケット31の外周壁33(図7参照)の外面33cを覆う。これにより、保持部材80は、第1ブラケット21と第2ブラケット31との間の軸方向の距離を所定の距離に維持して、第1ブラケット21及び第2ブラケット31を保持する。
第1ブラケット21は、図4(a)及び図4(b)に示されるように、円板状の本体部22と、第1ポール40A、第2ポール40B及び第3ポール40Cの移動をそれぞれ案内する3つのガイド部23と、第1ブラケット21を固定部材としてのプレート3aに取付けるための凸部27とを有する。
ガイド部23は、本体部22の内面22aから突出している。ガイド部23は、外方に延びるガイド面24と、周方向に延びる内側面23aとを有する。カム50は、3つのガイド部23の内側面23aに囲まれる領域に収容される。
隣り合う2つのガイド部23の対向する3つのガイド面24は、互いに平行である。ガイド面24は、本体部22の内面22aと協働して、ガイド溝26を構成する。ガイド溝26は、第1ポール40A、第2ポール40B及び第3ポール40Cにおける径方向への移動を案内する。
3つのガイド部23は、同一形状を有し、周方向に等角度で配置されている。このため、3つのガイド溝26は、周方向に等角度間隔に配置される。第1ブラケット21の外面22bにおいて、ガイド部23と反対側の部分が陥没している。
凸部27は、本体部22の外面22bにおいて、各ガイド溝26と反対側の部分から突出している。第1ブラケット21の内面22aにおいて、凸部27と反対側の部分が陥没している。
第1ブラケット21を固定部材としてのプレート3aに取り付ける際、第1ブラケット21の凸部27は、プレート3aに設けられた孔または切り欠きに挿入されて、プレート3aに溶接される。
本体部22の中央には渦巻きばね60の渦巻き部61が収容される収容部25が設けられている。収容部25には、径方向外方に向かって切り欠かれた連通溝25aが設けられている。図3に示す渦巻きばね60の外方係合部62及び端部62aが、連通溝25aに係合される。
本体部22のうち、後述する第2ポール40B、第3ポール40Cに対応するガイド溝26には、係合突起110B、係合突起110Cが内面22aから突出している。係合突起110Bは、後述する第2ポール40Bの摺動溝112B内に摺動可能に挿入される。同様に、係合突起110Cは、後述する第2ポール40Cの摺動溝112C内に摺動可能に挿入される。
カム50は、図2、図3及び図5に示されるように、第1ブラケット21及び第2ブラケット31の間に配置される。カム50は、第1ブラケット21の各ガイド部23の内側面23aに囲まれる領域に収容される。
カム50は、カム本体部51と、3本のポール係合部52と、図3、5に示す渦巻きばね60の内方係合部63に係合する2本のばね係合部53とを有する。3本のポール係合部52は、第1ポール40A、第2ポール40B及び第3ポール40Cにそれぞれ係合する。ポール係合部52は、カム50の第1面50aに設けられ、ばね係合部53は、カム50の図2に示す第2面50bに設けられている。
カム本体部51の中央には、シャフト5が嵌合する嵌合孔54が設けられている。カム50は、シャフト5の回転に連動する。具体的には、シャフト5に取り付けられている操作レバー5aの操作により、カム50が回転する。
カム本体部51の周面には、第1ポール40A、第2ポール40B及び第3ポール40Cのカム面に当接する3個のカム部、即ち、第1カム部55、第2カム部56、第3カム部57が等角度間隔で設けられている。第1カム部55は、第1ポール40Aの第1カム面44Aを押す第1押圧部55aと第2押圧部55bの2個を有する。第2カム部56は、第2ポール40Bの第2カム面44Bを押す第1押圧部56aと第2押圧部56bの2個を有する。第3カム部57は、第3ポール40Cの第3カム面44C(図10参照)を押す第1押圧部57aと第2押圧部57bの2個を有する。
カム50は、渦巻きばね60によって第1ブラケット21に対して所定の回転方向(以下、「付勢方向RB」と称す)に付勢される。すなわち、カム50には、渦巻きばね60によって、付勢方向RBに回転する付勢力が付与されている。
第1ポール40Aは、図2、図5、図6及び図10に示されるように互いに段違いに配置された第1ブロック41Aと第2ブロック42Aとを備える。具体的には、第1ブロック41Aは、第1ポール40Aの径方向外側に配置され、第2ブロック42Aは、第1ポール40Aの径方向内側に配置される。第1ブロック41Aは、第2ブロック42Aに対し回転軸C2の軸方向にずれて配置される。
第1ブロック41Aは、第1ブラケット21のガイド溝26に装着される。第1ブロック41A及びカム50は、回転軸C2の軸方向の同じ位置にそれぞれ配置される。第1ブロック41Aの外端面は、第2ブラケット31の内歯37と対向する端面であり、円弧状に構成されている。第1ブロック41Aの外端面には、第2ブラケット31の内歯37と噛合する外歯43Aが形成される。
第1ブロック41Aにおいて、外端面とは逆側の端面には、カム50の第1カム部55が当接する第1カム面44Aが形成されている。第1カム面44Aには、第1カム部55の第1押圧部55aが当接する部位と、第1カム部55の第2押圧部55bが当接する部位とが設けられている。
第2ブロック42Aは、カム50の第1面50a上に配置される。すなわち、第2ブロック42Aは、カム50と第2ブラケット31との間に配置される。第2ブロック42Aの外端面は、第2ブラケット31の段部34の内面に対向して配置される。
第2ブロック42Aの外端面と、第1ブロック41Aの外端面(外歯43A)の間には、第1制限部46Aが設けられている。第1制限部46Aは、第1ブロック41Aの面から第2ブラケット31に向かって突出している。第1制限部46Aは、図7(a)に示す第2ブラケット31の第1ポール規制部34aに当接して第1ポール40Aの径方向外方への移動を制限する。第1制限部46Aは、第1ポール規制部34aの第1内面35aに当接される当接面48Aを有する。第1制限部46Aの当接面48Aと外歯43Aとの間の径方向に沿った距離は、第2ブラケット31の段部構造との関係で所定距離に規制されている。
第2ブロック42Aの中央には、第2ブロック42Aを厚さ方向に貫通するカム孔47Aが設けられている。カム孔47Aは、周方向に延びると共に、図3に示す付勢方向RBに沿って内方に延びている。カム孔47A(図6参照)には、カム50のポール係合部52が挿通する。
第2ポール40Bは、第2制限部46Bの配置構成、即ち、第2制限部46Bの当接面48Bと外歯43Bとの配置関係と、第2制限部46Bにおける第1逃がし部100Bと、摺動溝112Bの構成を除いて、第1ポール40Aに準じた構成を有する。
第2制限部46Bの負方向側端部102Bは、角部が除かれて径方向高さが変化する傾斜面104Bを有する第1逃がし部100Bが設けられている。傾斜面104Bは、負方向側端部102Bから当接面48Bに向かって径方向高さが漸次増加する滑らかな面である。傾斜面104Bは、断面視で見て、直線でも曲線であってもよい。また、第1逃がし部100Bは、傾斜面104Bに限られず、途中で径方向高さが増加しない面を有する形状であってもよい。また、第1逃がし部100Bは、第2制限部46Bの負方向側端部102Bに限られず、第2ポール規制部34bの正方向側端部106Bに設けられるものであってもよい。このときの面形状は、径方向高さが漸次減少する滑らかな面であってもよいし、径方向高さが増加しない面を一部に有する形状であってもよい。
また、第2ポール40Bには、上述した係合突起110Bに対応して摺動溝112Bが設けられている。本実施形態における摺動溝112Bは、第1ブラケット21への組み付け時の視認性向上の観点より、第2ポール40Bの厚み方向に貫通した孔として設けられている。摺動溝112Bは、第1ブラケット21のガイド溝26に沿った方向に延びている。即ち、摺動溝112Bは、第2ポール40Bの径方向移動に沿って延びている。摺動溝112Bの外歯43B側は、係合突起110Bの径より大きい溝形状とされている。また摺動溝112Bは、外歯43Bから径方向内方に向かって係合突起110Bの径より先細った溝形状とされており、外歯43Bと内歯37が噛合する状態において第2ポール40Bの径方向移動に交差する方向に付勢する。
この摺動溝112Bの先細り形状は、外歯43B側から径方向内方に向かって、第1徐変部114Bと第2徐変部116Bを有する。第1徐変部114Bと第2徐変部116Bは、いずれも第2ポール40Bの径方向移動に対し交差する傾斜面として設けられている。ここで、第1徐変部114Bと第2徐変部116Bにおける第2ポール40Bの径方向移動に対する傾斜角度は、第1徐変部114Bよりも第2徐変部116Bのほうが大きく設定されている。係合突起110Bが係る第1徐変部114B、第2徐変部116Bに進入することで、いわゆる楔効果が徐々に働いて第2ポール40Bのガタを抑制する。
第2ポール40Bの外歯43Bの曲率半径は、微細に見ると、第2ブラケット31の内歯37の曲率半径より小さい。そのため、外歯43Bが内歯37と噛合する状態において、外歯43Bの周方向中央付近が深く噛合し、周方向両端が浅く噛合する。これは、外歯43Bと内歯37との円滑に噛合するために公差を必要とすることによる。一方において係る公差によって、外歯43Bと内歯37の噛合するときにガタつきが発生するおそれがある。そのため、摺動溝112B及び係合突起110Bは、第2ポール40Bにおけるガタつきの抑制に寄与する。また、従来構造では、ポールのガタつきを抑制するために、別部品を要していたため、組み付けの煩雑さが懸念されていた。しかしながら、第1ブラケット21の本体部22に係合突起110Bを設け、第2ポール40Bに摺動溝112Bを設けることで、部品点数を増やすことなく、第2ポール40Bのガタつきを抑制することができる。
なお、本実施形態では、第1ブラケット21に係合突起110Bが設けられ、第2ポール40Bに摺動溝112Bが設けられる態様を示した。これは、第1ブラケット21側に貫通する孔部を設けると、乗物用シートリクライニング装置10内に異物等が入ることが懸念される。また、摺動溝112Bは、内部部品である第2ポール40Bの方が作りやすいことに基づく。しかしながら、係合突起110Bと摺動溝112Bの関係は、逆の関係であってもよい。すなわち、係合突起110Bが第2ポール40Bに設けられ、摺動溝112Bが第1ブラケット21に設けられてもよい。また、摺動溝112Bは、第2ポール40Bの厚み方向に貫通しない溝形状であってもよい。
第3ポール40Cは、第3制限部46Cの配置構成、即ち、第3制限部46Cの当接面48Cと外歯43Cとの配置関係と、第3制限部46Cにおける第2逃がし部100Cと、摺動溝112Cの構成を除いて、第1ポール40Aに準じた構成を有する。
第3制限部46Cの負方向側端部102Cは、角部が除かれて径方向高さが変化する傾斜面104Cを有する第2逃がし部100Cが設けられている。傾斜面104Cは、負方向側端部102Cから当接面48Cに向かって径方向高さが漸次増加する滑らかな面である。傾斜面104Cは、断面視で見て、直線でも曲線であってもよい。また、第2逃がし部100Cは、第3制限部46Cに限られず、途中で径方向高さが増加しない面を有する形状であってもよい。また、第2逃がし部100Cは、第3制限部46Cの負方向側端部102Cに限られず、第3ポール規制部34cの正方向側端部106Cに設けられるものであってもよい。このときの面形状は、径方向高さが漸次減少する滑らかな面であってもよいし、径方向高さが増加しない面を一部に有する形状であってもよい。
また、第3ポール40Cには、上述した係合突起110Cに対応して摺動溝112Cが設けられている。本実施形態における摺動溝112Cは、第1ブラケット21への組み付け時の視認性向上の観点より、第3ポール40Cの厚み方向に貫通した孔として設けられている。摺動溝112Cは、第1ブラケット21のガイド溝26に沿った方向に延びている。即ち、摺動溝112Cは、第3ポール40Cの径方向移動に沿って延びている。摺動溝112Cの外歯43C側は、係合突起110Cの径より大きい溝形状とされている。また摺動溝112Cは、外歯43Cから径方向内方に向かって係合突起110Cの径より先細った溝形状とされており、外歯43Cと内歯37が噛合する状態において第3ポール40Cの径方向移動に交差する方向に付勢する。
この摺動溝112Cの先細り形状は、外歯43C側から径方向内方に向かって、第1徐変部114Cと第2徐変部116Cを有する。第1徐変部114Cと第2徐変部116Cは、いずれも第3ポール40Cの径方向移動に対し交差する傾斜面として設けられている。ここで、第1徐変部114Cと第2徐変部116Cにおける第3ポール40Cの径方向移動に対する傾斜角度は、第1徐変部114Cよりも第2徐変部116Cのほうが大きく設定されている。係合突起110Cが係る第1徐変部114C、第2徐変部116Cに進入することで、いわゆる楔効果が徐々に働いて第3ポール40Cのガタを抑制する。
第3ポール40Cの外歯43Cの曲率半径は、微細に見ると、第2ブラケット31の内歯37の曲率半径より小さい。そのため、外歯43Cが内歯37と噛合する状態において、外歯43Cの周方向中央付近が深く噛合し、周方向両端が浅く噛合する。これは、外歯43Cと内歯37との円滑に噛合するために公差を必要とすることによる。一方において係る公差によって、外歯43Bと内歯37の噛合するときにガタつきが発生するおそれがある。そのため、摺動溝112C及び係合突起110Cは、第3ポール40Cにおけるガタつきの抑制に寄与する。また、従来構造では、ポールのガタつきを抑制するために、別部品を要していたため、組み付けの煩雑さが懸念されていた。しかしながら、第1ブラケット21の本体部22に係合突起110Cを設け、第3ポール40Cに摺動溝112Cを設けることで、部品点数を増やすことなく、第3ポール40Cのガタつきを抑制することができる。
なお、本実施形態では、第1ブラケット21に係合突起110Cが設けられ、第3ポール40Cに摺動溝112Cが設けられる態様を示した。これは、第1ブラケット21側に貫通する孔部を設けると、乗物用シートリクライニング装置10内に異物等が入ることが懸念される。また、摺動溝112Cは、内部部品である第3ポール40Cの方が作りやすいことに基づく。しかしながら、係合突起110Cと摺動溝112Cの関係は、逆の関係であってもよい。すなわち、係合突起110Cが第3ポール40Cに設けられ、摺動溝112Cが第1ブラケット21に設けられてもよい。また、摺動溝112Cは、第3ポール40Cの厚み方向に貫通しない溝形状であってもよい。
また、本実施形態では、係合突起110Bと摺動溝112B、係合突起110Cと摺動溝112Cの2つ構成する態様を示したが、係合突起110Bと摺動溝112B、係合突起110Cと摺動溝112Cのいずれか一方の構成を有する態様であってもよい。また、係合突起と摺動溝の構成は、第1ポール40Aに設けられてもよい。
図7(a)〜図9を参照して第2ブラケット31について説明する。図7(a)及び図7(b)に示されるように、第2ブラケット31は、円板状の本体部32と、本体部32の外縁に沿って設けられた外周壁33とを有する。本体部32には、シャフト5が挿通する挿通孔32aが形成されている。
外周壁33の内周面33aには、全周にわたって、第1ポール40Aの外歯43A、第2ポール40Bの外歯43B及び第3ポール40Cの外歯43Cと噛合する内歯37が設けられている。外周壁33の外周面33bは、保持部材80に摺接する。外周壁33の外面33cは、図2に示す保持部材80の突起83に摺接する。本体部32の内面には、回転軸C2を中心とする環状の段部34が設けられている。
図8は、上方を第2ブラケット31の径方向内方として、下方を第2ブラケット31の径方向外方として、左右方向を第2ブラケット31の周方向としてそれぞれ示す。図8は、図2のXII−XII線に沿った断面を展開し、段部34と第1ポール40A〜第3ポール40Cにおける第1制限部46A〜第3制限部46Cを切り出した模式図に相当する。
段部34は、正方向Fに向かって順に、第1ポール許容部34xと、第1ポール規制部34aと、第2ポール規制部34bと、第2ポール許容部34yと、第3ポール規制部34cとを備える。
第1ポール許容部34xは、第1ポール40Aの径方向外方への移動を許容する。第1ポール許容部34xは、所定の半径、即ち、回転軸C2を中心とする半径の内面35xを有する。
第1ポール許容部34xの内面35xは、第1ポール40Aが第1制限部46Aを第1ポール許容部34xに配置して径方向外方に移動するとき、第1ポール40Aの外歯43Aが内歯37に噛み合うまで第1制限部46Aが内面35xに接触しないように構成される。すなわち、図7(a)に示す第2ブラケット31の内歯37と第1ポール許容部34xの内面35xとの間の距離LRaは、図6(a)に示す第1ポール40Aの外歯43Aと第1制限部46Aの当接面48Aとの間の距離LP1よりも僅かに短いか、または距離LP1に等しい。
第1ポール規制部34aは、第1ポール40Aの径方向外方への移動を規制する。第1ポール規制部34aは、第1ポール許容部34xの内面35xよりも小さい半径の第1内面35aを有する。第1ポール規制部34aは、第1ポール許容部34xの正方向F側に延びており、第2ポール規制部34bよりも大きい周方向の長さを有している。具体的には、第1ポール規制部34aは、第2ポール規制部34bの負方向側端部36bまで延びる。
第1ポール規制部34aの第1内面35aは、第1ポール40Aが第1制限部46Aを第1ポール規制部34aに配置して径方向外方に移動するとき、第1制限部46Aを第1内面35aに当接させた状態で第1ポール40Aの外歯43Aと第2ブラケット31の内歯37とが離間するように構成される。
また、第1ポール規制部34aの第1内面35aは、第2ポール40Bが第2制限部46Bを第1ポール規制部34aに配置して径方向外方に移動するとき、第2ポール40Bの外歯43Bが内歯37に噛み合うまで第2制限部46Bが第1ポール規制部34aの第1内面35aに接触しないように構成される。
すなわち、第2ブラケット31の内歯37と第1ポール規制部34aの第1内面35aとの間の距離LR1は、第1ポール40Aの外歯43Aと第1制限部46Aの当接面48Aとの間の距離LP1よりも長く、かつ図3に示す第2ポール40Bの外歯43Bと第2制限部46Bの当接面48Bとの間の距離LP2よりも僅かに短いか、または距離LP2に等しい。
第2ポール規制部34bは、第2ポール40Bの径方向外方への移動を規制する。第2ポール規制部34bは、第1ポール規制部34aの第1内面35aよりも小さい半径の第2内面35bを有する。
第2ポール規制部34bの第2内面35bは、第2ポール40Bが第2制限部46Bを第2ポール規制部34bに配置して径方向外方に移動するとき、第2制限部46Bを第2内面35bに当接させた状態で第2ポール40Bの外歯43Bと第2ブラケット31の内歯37とが離間するように構成される。すなわち、図7(a)に示す第2ブラケット31の内歯37と第2ポール規制部34bの第2内面35bとの間の距離LR2は、第2ポール40Bの外歯43Bと第2制限部46Bとの間の距離LP2よりも長い。
第2ポール許容部34yは、第3ポール40Cの径方向外方への移動を許容する。第2ポール許容部34yは、第2ポール規制部34bの第2内面35bよりも大きい半径の内面35yを有する。
第2ポール許容部34yの内面35yは、第3ポール40Cが第3制限部46Cを第2ポール許容部34yに配置して径方向外方に移動するとき、第3ポール40Cの外歯43Cが内歯37に噛み合うまで第3制限部46Cが第2ポール許容部34yの内面35yに接触しないように構成される。すなわち、図7(a)に示す第2ブラケット31の内歯37と第2ポール許容部34yの内面35yとの間の距離LRbは、図3に示す第3ポール40Cの外歯43Cと第3制限部46Cの当接面48Cとの間の距離LP3よりも僅かに短いか、または距離LP3に等しい。
第3ポール規制部34cは、第3ポール40Cの径方向外方への移動を規制する。第3ポール規制部34cは、第1ポール規制部34aの第1内面35aよりも小さい半径の第3内面35cを有する。
第3ポール規制部34cの第3内面35cは、第3ポール40Cが第3制限部46Cを第3ポール規制部34cに配置して径方向外方に移動するとき、第3制限部46Cを第3内面35cに当接させた状態で第3ポール40Cの外歯43Cと第2ブラケット31の内歯37とが離間するように構成される。すなわち、図7(a)に示す第2ブラケット31の内歯37と第3ポール規制部34cの第3内面35cとの距離LR3は、第3ポール40Cと第3制限部46Cとの間の距離LP3よりも長い。
図8を参照して、第1〜第3制限部46A〜46Cと第1〜第3ポール規制部34a〜34cとの周方向における配置関係について説明する。図8に示されるように、第1ポール40Aの第1規制部46Aにおける正方向F側の側面と第2ポール40Bの第2制限部46Bにおける正方向F側の側面との間の距離LT12は、第1ポール規制部34aの負方向N側の端面との間の距離LU12に等しい。
第2ポール40Bの第2制限部46Bにおける正方向F側の側面と第3ポール40Cの第3制限部46Cにおける正方向F側の側面との間の距離LT23は、第2ポール規制部34bの負方向N側の端面と第3ポール規制部34cの負方向N側の端面との間の距離LU23に等しい。
第3ポール40Cの第3制限部46Cにおける正方向F側の側面と第1ポール40Aの第1制限部46Aにおける正方向F側の側面との間の距離LT31は、第3ポール規制部34cの負方向N側の端面と第1ポール規制部34aの負方向N側の端面との間の距離LU31に等しい。以下、第1〜第3制限部46A〜46Cと第1〜第3ポール規制部34a〜34cとの周方向における距離関係を「ポール移動制限の周方向構造」と称す。
図9を参照して、第1〜第3制限部46A〜46Cの径方向における配置関係について説明する。図9は、第1〜第3制限部46A〜46Cだけを示し、第1〜第3制限部46A〜46Cのいずれにも力が加わっておらず、カム50との係合により規定される第1〜第3制限部46A〜46Cの配置関係を示す。
図9に示されるように、第1制限部46Aの当接面48Aは、第2制限部46Bの当接面48Bよりも径方向外方に位置する。第1制限部46Aの当接面48Aと第2制限部46Bとの間の離間距離LH12は、第1ポール規制部34aの第1内面35aと第2ポール規制部34bの第2内面35bとの間の段差距離LZ12よりも大きい。離間距離LH12と段差距離LZ12との差は、僅かな距離であり、後述するような外部要因の押圧力により解消され得る大きさに設定されている。
第1制限部46Aの当接面48Aは、第3制限部46Cの当接面48Cよりも径方向外方に位置する。第1制限部46Aの当接面48Aと第3制限部46Cの当接面48Cとの間の離間距離LH13は、第1ポール規制部34aの第1内面35aと第3ポール規制部34cの第3内面35cとの間の段差距離LZ13よりも大きい。離間距離LH13と段差距離LZ13との差は、僅かな距離であり、後述するような外部要因の押圧力により解消され得る大きさに設定されている。
以下、第1〜第3制限部46A〜46Cと第1〜第3ポール規制部34a〜34cとの間の径方向における距離関係を「ポール移動制限の径方向構造」と称す。「ポール移動制限の周方向構造」と「ポール移動制限の径方向構造」とによれば、第1ブラケット21に対する第2ブラケット31の回転角度が所定の値(以下、規定角と称す。)であるとき、第1〜第3制限部46A〜46Cの正方向側角部49A〜49Cが第1〜第3ポール規制部34a〜34cの負方向側端部36a〜36cにぞれぞれ当接し得る。
図10〜図12を参照して、乗物用シートリクライニング装置10の動作を説明する。図10は、各ポール40A〜40Cの外歯43A〜43Cと第2ブラケット31の内歯37とが噛合するロック状態を示す。図11は、各ポール40A〜40Cの径方向内側の位置に維持されることにより、各ポール40A〜40Cの外歯43A〜43Cと第2ブラケット31の内歯37とが噛合していないロック解除状態を示す。図12は、第1ポール40Aの径方向外方への移動が制限されることにより、各ポール40A〜40Cの外歯43A〜43Cと第2ブラケット31の内歯37とが噛合しないロック制限状態を示す。
乗物用シートリクライニング装置10は、次の2つの基本動作を含む。第1の基本動作は、操作レバー5aを操作してカム50が回転することによる各ポール40A〜40Cの動作である。第2の基本動作は、第2ブラケット31の回転角度により制御される各ポール40A〜40Cの移動制限である。第1の基本動作では、第1〜第3ポール40A〜40Cは同じように動作する。以下、第1ポール40Aを例にして説明する。
カム50は、付勢方向RBに回転するように付勢されている。カム50が付勢方向RBに回転すると、第1カム部55が第1ポール40Aの第1カム面44Aを押すため、第1ポール40Aが径方向外方へ移動する。そして、図10に示されるように、第1カム部55が第1ポール40Aを径方向外方へ押圧することで、第1ポール40Aの外歯43Aが第2ブラケット31の内歯37に噛合する。これにより、第2ブラケット31が第1ブラケット21に固定されて、乗物用シートリクライニング装置10がロック状態になる。
操作レバー5aの操作により、カム50が付勢方向RBとは反対方向に回転すると、カム50のポール係合部52が第1ポール40Aのカム孔47Aの内面を押すため、第1ポール40Aが径方向内方に移動する。すると、図11に示されるように、第1ポール40Aの外歯43Aが、第2ブラケット31の内歯37から離間する。これにより、第1ブラケット21に対して第2ブラケット31が回転不能となり、乗物用シートリクライニング装置10がロック解除状態になる。
図12を参照して、第2の基本動作について説明する。図12に示されるように、第2ブラケット31の第1ポール規制部34aが第1ポール40Aの第1制限部46Aに位置するときに操作レバー5aの操作が解除されると、カム50が付勢方向RBに回転する。カム50が回転すると、第1ポール40Aが径方向外方に移動し、第1ポール40Aの第1制限部46Aが第1ポール規制部34aに当接する。このため、第1ポール40Aが最も径方向外方へ移動する前に、その移動が阻止される。すなわち、第1ポール40Aの径方向への移動が制限されることにより、第1ポール40Aの外歯43Aと第2ブラケット31の内歯37とが離間した状態で維持される。また、第1ポール40Aの第1制限部46Aが第2ブラケット31の第1ポール規制部34aに当接することにより、カム50の回転が阻止され第2ポール40Bと第3ポール40Cの外方への移動も規制される。その結果、第2ポール40Bの外歯43B及び第3ポール40Cの外歯43Cと、第2ブラケット31の内歯37とが離間した状態で維持される。このようにして、第2ブラケット31の第1ポール規制部34aが第1ポール40Aの第1制限部46Aに位置するとき、乗物用シートリクライニング装置10は、ロック状態となることが制限されたロック制限状態、即ち、第2ブラケット31の回転が許容される状態になる。
図13(a)〜図13(d)及び図14(a)〜図14(d)を参照して、第2ブラケット31の回転に対する第1ポール40A〜第3ポール40Cと第1ポール規制部34a〜第3ポール規制部34cとの配置関係の変化について説明する。
図13(a)、図14(a)は、第1ブラケット21に対して第2ブラケット31が規定角よりも僅かに正方向Fに回転したときの第1ポール40A〜第3ポール40Cと第1ポール規制部34a〜第3ポール規制部34cの配置関係を示す。このとき、第1ポール40Aの第1制限部46Aは第1ポール許容部34xに、第2ポール40Bの第2制限部46Bは第1ポール規制部34aに、第3ポール40Cの第3制限部46Cは第2ポール許容部34yにそれぞれ配置される。第1ポール許容部34xは、第1ポール40Aの径方向外方への移動を許容し、第1ポール規制部34aは、第2ポール40Bの径方向外方への移動を許容し、第2ポール許容部34yは、第3ポール40Cの径方向外方への移動を許容する。このため、乗物用シートリクライニング装置10は、ロック状態になり得る。
図13(b)、図14(b)は第1ブラケット21に対して第2ブラケット31が規定角よりも所定角度だけ正方向Fに回転したときの第1ポール40A〜第3ポール40Cの第1制限部46A〜第3制限部46Cの配置関係を示す。このとき、第3ポール40Cの第3制限部46Cは、第2ポール規制部34bの正方向F側の端部に接近する。第1ポール40A〜第3ポール40Cの第1制限部46A〜第3制限部46Cと第2ブラケット31の段部34との関係は、図14(a)に示される場合と実質的に等しい。このため、乗物用シートリクライニング装置10は、ロック状態になり得る。なお、第1ポール40Aの第1制限部46Aが第1ポール許容部34xの位置に配置された角度範囲を「第2ブラケット回転制限範囲」と定義する(換言すれば、ロックゾーンと称する)。
図13(c)、図14(c)は、第1ブラケット21に対して第2ブラケット31が規定角よりも僅かに負方向Nに回転したときの第1ポール40A〜第3ポール40Cの第1制限部46A〜第3制限部46Cの配置関係を示す。このとき、第1ポール40Aの第1制限部46Aは、第1ポール規制部34aに配置されて、第1ポール規制部34aに接触する。このため、乗物用シートリクライニング装置10は、ロック制限状態になる。第2ポール40Bの第2制限部46Bは第2ポール規制部34bに、第3ポール40Cの第3制限部46Cは、第3ポール規制部34cにそれぞれ配置される。第1ポール規制部34aは、第1ポール40Aの径方向外方への移動を規制する。第2ポール40Bの第2制限部46Bは、第2ポール規制部34bに接触していないが、後述のような外部要因の押圧力が加わるときは、第2ポール規制部34bにより、径方向外方への移動が規制され得る。第3ポール40Cの第3制限部46Cは、第3ポール規制部34cに接触していないが、後述のような外部要因の押圧力が加わるときは、第3ポール規制部34cにより、径方向外方への移動が規制され得る。図14(c)は、便宜上、第2制限部46Bと第2ポール規制部34bとが接触し、第3制限部46Cと第3ポール規制部34cとが接触するように示すが、外部要因の押圧力が加わらない通常時は、上述したように、上記各制限部はポール規制部と接触していない。
図13(d)、図14(d)は、第1ブラケット21に対して第2ブラケット31が規定角よりも所定角度だけ負方向Nに回転したときの第1ポール40A〜第3ポール40Cの第1制限部46A〜第3制限部46Cの配置関係を示す。このとき、第1ポール40Aの第1制限部46Aは第1ポール規制部34aの位置に配置され、第1ポール40Aの第1制限部46Aの正方向側の側面は第2ポール規制部34bに接近する。このため、第1ポール40Aの径方向外方への移動が規制され、また第2ブラケット31の負方向N回転が規制される。また、第1ポール40Aの径方向外方への移動の阻止に伴ってカム50の回転が止まることにより、第2ポール40B、第3ポール40Cの径方向外方への移動も規制される。このようにして、乗物用シートリクライニング装置10はロック制限状態になる。第1ポール40Aの第1制限部46Aが第1ポール規制部34aの位置に配置された角度範囲を「第2ブラケット回転許容範囲」と定義する(換言すれば、フリーゾーンと称する)。
ここで、図13(c)〜図13(d)の範囲は、第2ブラケット31が第1ブラケット21に対して回転を許容された「第2ブラケット回転許容範囲」である。また、図13(a)〜図13(b)の範囲は、第2ブラケット31が第1ブラケット21に対して回転が制限された「第2ブラケット回転制限範囲」である。
第1ブラケット21に対する第2ブラケット31の回転角度のうち、第1制限部46Aが第1ポール規制部34aと係合する角度(図13(c)(d):「第2ブラケット回転許容範囲」)から第1ポール許容部34xと係合する角度(図13(a)(b):「第2ブラケット回転制限範囲」)へ移行するときの第2制限部46Bと第3制限部46Cについて説明する。
第2ブラケット31が、「第2ブラケット回転許容範囲」から「第2ブラケット回転制限範囲」に向かって回転するとき、第2制限部46Bは第2ポール規制部34b上を通過し、第3制限部46Cは第3ポール規制部34c上を通過する。このとき、第2制限部46Bの負方向側端部102Bと、第2ポール規制部34bの正方向側端部106Bは、第1逃がし部100Bによって、第1ブラケット21に対する第2ブラケット31の回転方向に対し傾斜した方向で接触するため引っ掛かりが抑制される。同様に、第3制限部46Cの負方向側端部102Cと、第3ポール規制部34cの正方向側端部106Cは、第2逃がし部100Cによって、第1ブラケット21に対する第2ブラケット31の回転方向に対し傾斜した方向で接触するため引っ掛かりが抑制される。すなわち、第1逃がし部100Bの傾斜面104Bは、フリーゾーンからロックゾーンに戻るときの引っ掛かりを抑制する面形状である。同様に、第2逃がし部100Cの傾斜面104Cはフリーゾーンからロックゾーンに戻るときの引っ掛かりを抑制する面形状である。
図14(c)を参照して、第2ブラケット31の段部構造について説明する。図14(c)に示すロック制限状態では、第1ポール40Aの第1制限部46Aが第1ポール規制部34aと接触する。また、第2ポール40Bの第2制限部46Bが第2ポール規制部34bに対して離間しているか又は摺接し得る。また、第3ポール40Cの第3制限部46Cが第3ポール規制部34cに対して離間しているか又は摺接し得る。図14(c)に示すロック制限状態から第2ブラケット31が正方向Fに回転すると、第1ポール40Aの第1制限部46Aと第1ポール規制部34aとが摺接する。第2ブラケット31の回転が進行すると、第1ポール40Aの第1制限部46Aと第1ポール規制部34aとの間の接触面積、第2ポール40Bの第2制限部46Bと第2ポール規制部34bとの間の接触可能面積、及び第3ポール40Cの第3制限部46Cと第3ポール規制部34cとの間の接触可能面積がいずれも、同じ態様で、漸次小さくなる。上述の「ポール移動制限の周方向構造」と「ポール移動制限の径方向構造」とにより、第2ブラケット31が規定角に至るまで、第1ポール40Aと第1ポール規制部34aの接触状態、第2ポール40Bと第2ポール規制部34bの接触可能状態、第3ポール40Cと第3ポール規制部34cの接触可能状態がい維持される。第2ブラケット31の回転角度が規定角になると、第1制限部46Aの正方向側角部49Aが第1ポール規制部34aの負方向側端部36aに当接し、第2制限部46Bの正方向側角部49Bが第2ポール規制部34bの負方向側端部36bと当接し、第3制限部46Cの正方向側角部49Cが第3ポール規制部34cの負方向側端部36cと当接し得る。
第2ポール40Bの第2制限部46Bの接触可能状態とは、第2ポール40Bが径方向外方へ移動することにより、第2ポール40Bの第2制限部46Bが第2ポール規制部34bに接触可能であることを示す。第3ポール40Cの第3制限部46Cの接触可能状態も、上記と同じ意味である。第2ポール40Bと第2ポール規制部34bとの間の接触可能面積とは、第2ポール40Bが径方向外方へ移動して第2ポール40Bの第2制限部46Bと第2ポール規制部34bとが接触した場合の接触面積を示す。第3ポール40Cと第3ポール規制部34cとの間の接触可能面積も、上記と同じ意味である。
従来構造のように制限部が1つしかなければ、第2ブラケット31が規定角に至り上述の接触面積が小さくなったとき、外部要因によりカム50が回転すると、外部要因によるカム50の押圧力は、制限部の正方向側角部に集中する。また、カム50は渦巻きばね60により付勢方向RBに付勢されているため、第2ブラケット31が規定角に至り上述の接触面積が小さくなったとき、渦巻きばね60の力に基づくカム50の押圧力は、制限部の正方向側角部に集中する。これに対して、上記構成によれば、カム50の押圧力を3個の第1制限部46A〜第3制限部46Cに分散させることができる。これにより、第1ポール40A〜第3ポール40Cの変形、特に、第1ポール40A〜第3ポール40C(特に、第1制限部46A〜第3制限部46C)の変形が抑制される。
外部要因によりカム50が回転する場合とは、次のような場合である。乗物用シートリクライニング装置10は、シート2の左右両側に配置されている。左右の乗物用シートリクライニング装置10のカム50は、連動する。このため、通常は、乗物用シートリクライニング装置10は、同じタイミングで、ロック制限状態からロック状態に移行する。しかし、稀に、一方の乗物用シートリクライニング装置10だけがロック状態に移行し、他方の乗物用シートリクライニング装置10がロック制限状態で維持されることがある。この状態で、一方の乗物用シートリクライニング装置10は、シートバック4をシートクッション3に固定して第2ブラケット31の回転を規制すると共に、他方の乗物用シートリクライニング装置10は、ロック制限状態に維持されている。ロック制限状態では、第1ブラケット21と第2ブラケット31とが相対回転し得ると共に、カム50が回転し易くなっている。このため、シート2の前後方向の揺れや乗物の振動等に起因して、操作レバー5aが僅かに揺れる。乗物の乗員者は、操作レバー5aの揺れを抑えるため、操作レバー5aを押し込むことにより、ロック解除とは逆の操作を行う。このとき、カム50は、付勢方向RBに回転する。これが、外部要因によりカム50が回転する場合に相当する。このような押し込み操作が行われると、操作レバー5aに回転させる押圧力がカム50を介してポールに加わる。このとき、ポールには、渦巻きばね60の付勢力、即ち、通常時にカム50に加わるよりも過大な力が、外部要因の押圧力として加わる。
図15及び図16を参照して、第2ブラケットの段部構造について説明する。図15は、従来の第2ブラケット31の段部構造を示す。図15に示すように、従来構造では、第1〜第3制限部146のそれぞれに対応して、ポール規制部134aとポール許容部134bとが設けられている。ポール規制部134a及びポール許容部134bは、周方向に交互にそれぞれ配置されている。この場合、第2ブラケット31の周縁部が3つの領域に区画されると共に、各区画に、ポール規制部134aとポール許容部134bとがそれぞれ設けられる。このため、上述のように本実施形態と同様の作用を奏する点もある。しかし、次の問題がある。
ここで、第2ブラケット31の段部34において第1ポール40A〜第3ポール40Cの径方向外方への移動が許容される範囲を「ポール移動許容範囲AQ」と定義する。第2ブラケット31の段部34において第1ポール40A〜第3ポール40Cの径方向外方への移動が規制される範囲を「ポール移動規制範囲AP」と定義する。ポール移動許容範囲AQとポール移動規制範囲APとを併せた範囲を「制御範囲AR」と定義する。従来構造では、第1ポール40A〜第3ポール40Cの制御範囲ARは重ならないため、制御範囲ARに対応する第2ブラケット31の回転角度(以下制御角度範囲と称す。)は実質上120度以下となり、制御角度範囲を120度以上にすることはできない。
制御角度範囲が120度よりも大きいことは、次のように乗物用シートリクライニング装置10の構成する場合に有用となる。例えば、シートクッション3に対してシートバック4が直角に配置されている位置を基準位置とした場合、シートバック4を前方に基準位置から50度までの範囲でロック制限状態となりかつ後方に基準位置から80度までの範囲でロック状態が可能となる。この場合、制御角度範囲は、130度であり、制御角度範囲を120度以上にすることができる。このような仕様が要求されている乗物には、図15に示す従来構造の乗物用シートリクライニング装置を用いることができない。
図16は、第1実施形態に係る第2ブラケット31の段部構造である。第1ポール規制部34aと第2ポール規制部34bとが、径方向の異なる位置にそれぞれ配置されている。また、第2ブラケット31の第1ポール規制部34aは、従来構造と異なり、第2ポール規制部34bの負方向側端部36bにまで延びている。この場合、第1ポール40Aのポール移動規制範囲APが、第2ポール40Bのポール移動許容範囲AQと重なっている(以下、この構造を、制御範囲ARの重なり構造と称す。)この構成によれば、第1ポール40Aのポール移動規制範囲APと第2ポール40Bのポール移動許容範囲AQとが重ならない従来構造に比べて、制御範囲ARが拡大され、第2ブラケット31の制御角度範囲が拡大される。
また、乗物用シートリクライニング装置10(図1参照)は、図13(a)に示されるように、乗物用シートリクライニング装置10がロック状態にあるとき、第1制限部46A〜第3制限部46Cが第1ポール許容部34x、第1ポール規制部34a、第2ポール規制部34bにそれぞれ接触しているか、または接触し得る状態、即ち、カム50から力が加わるときに接触する状態にある。
一方、図14(c)に示されるように、乗物用シートリクライニング装置10がロック制限状態にあるときは、第1制限部46Aだけが第1ポール規制部34aに接触する。一方、第2ポール40B及び第3ポール40Cは、第1制限部46Aが第1ポール規制部34aに接触することで、カム50による径方向への移動が制限されている。このため、第2ポール40Bの第2制限部46B及び第3ポール40Cの第3制限部46Cは、段部34に接触しない。
すなわち、図14(a)に示されるように、乗物用シートリクライニング装置10がロック状態であり、第1ポール40A〜第3ポール40Cに過大な荷重が加わるおそれがあるときは、第1ポール40Aの第1制限部46A、第2ポール40Bの第2制限部46B及び第3ポール40Cの第3制限部46Cが段部34に接触することにより、荷重が分散される。図14(c)又は図14(d)に示されるように、乗物用シートリクライニング装置10がロック制限状態にあり、第1ポール40A〜第3ポール40Cに過大な荷重が加わるおそれがないときは、第1ポール40Aが段部34に接触することにより、カム50による第2ポール40B及び第3ポール40Cの径方向の位置が制御される。このように、本実施形態によれば、乗物用シートリクライニング装置10がロック状態かロック制限状態かに応じて、段部34に接触する第1制限部46A〜第3制限部46Cの数が変化する(これを制限部係合構造と称する。)この構成により、制御角度の拡大とロック状態時の強度とを両立させることができる。
このように、本実施形態における乗物用シートリクライニング装置10によれば、第2制限部46Bの負方向側端部102Bは、径方向高さが変化する傾斜面104Bを有する第1逃がし部100Bが設けられる。第1ブラケット21に対する第2ブラケット31の回転角度のうち、第1制限部46Aが第1ポール規制部34aと係合する角度から第1ポール許容部34xと係合する角度へ移行するときに、係る第1逃がし部100Bにより第2制限部46Bの負方向側端部102Bと第2ポール規制部34bの正方向側端部106Bが、第1ブラケット21に対する第2ブラケット31の回転方向に対し傾斜した方向で接触する。そのため、第2ブラケット31が「第2ブラケット回転許容範囲」から「第2ブラケット回転制限範囲」に向かって回転するときの引っ掛かりを抑制することができる乗物用シートリクライニング装置10を提供することができる。
また、第1逃がし部100Bは、第2制限部46Bの負方向側端部102Bに設けられていることが好ましい。この構成によれば、第2ブラケット31は、ポールの数が多くなるにつれてポール規制部の設定範囲及び形状を細かく設定することが想定される。そのため、ポール規制部側に第1逃がし部100Bを設けた場合、ポールの径方向移動における許容と規制の正常な動きに影響を受けるおそれがある。しかしながら、上記構成のように第2ポール40B側の第2制限部46Bに第1逃がし部100Bを設けることで、第2ポール40Bの径方向移動の際の正常な動きが得られ、第2ポール40Bの径方向移動の許容と規制に影響を受けるおそれを抑制しつつ、第2ブラケット31の回転の引っ掛かりを抑制することができる。
また、複数のポールのうちの第3ポール40Cは、径方向への移動を制限する第3制限部46Cを有し、第2ブラケット31は、更に、第3ポール40Cに対応して設けられて第3ポール40Cの第3制限部46Cとの係合により第3ポール40Cの径方向への移動を規制する第3ポール規制部34cを有し、第3ポール規制部34cは、第2ポール規制部34bよりも正方向側にかつ径方向内方、径方向に等しい位置、または径方向外方に配置され、第3制限部46Cの負方向側端部102Cのいずれか一方は、径方向高さが変化する傾斜面104Cを有する第2逃がし部100Cが設けられており、第1ブラケット21に対する第2ブラケット31の回転角度のうち、第1制限部が第1ポール規制部と係合する角度から第1ポール許容部と係合する角度へ移行するときに、第2逃がし部100Cにより第3制限部46Cの負方向側端部と第3ポール規制部34cの正方向側端部106Cが、第1ブラケット21に対する第2ブラケット31の回転方向に対し傾斜した方向で接触することが好ましい。この構成によれば、第2ポール40Bと同様に第3ポール40Cを設定することで、各ポールに加わる力の分散を図ることができる。また、第2ポール40Bと同様に、第3ポール40Cの第3制限部46Cに第2逃がし部100Cを設けることで、第2ブラケット31の回転の引っ掛かりをより一層抑制することができる。
また、第1逃がし部100B、第2逃がし部100Cは、径方向高さが漸次変化する傾斜面であることが好ましい。この構成によれば、ポールの制限部とポール規制部とが滑らかに通過しやすくなるため、より一層引っ掛かりを抑制し得る。
また、第2ポール40B及び第3ポール40Cには、径方向移動に対応する方向に延びた摺動溝112B、112Cを有し、第1ブラケット21には摺動溝112B、112Cに摺動可能に挿入される係合突起110B、110Cを有する。また、係合突起110B、110Cは、第2ブラケット31と第2ポール40B及び第3ポール40Cが係合するときに、摺動溝112B、112Cの内面に接触する。これにより、係合突起110B、110Cは、第2ポール40B及び第3ポール40Cの径方向移動に交差する方向に付勢する。係る付勢によって第2ポール40B及び第3ポール40Cのがたつきを抑制し得る。また、係合突起110B、110Cと摺動溝112B、112Cは、乗物用シートリクライニング装置10の構成とされる第1ブラケット21と第2ポール40B及び第3ポール40Cに設けられていることから部品点数の増加を抑制し得る。また、第1ブラケット21に第2ポール40B及び第3ポール40Cを組み付ける際に、係合突起110B、110Cを摺動溝112B、112Cに挿入するため、組み付けの改善を図ることができる。よって、部品点数を増やすことなく、ポールのがたつきの抑制と、組み付けの改善を図る乗物用シートリクライニング装置10の提供を図ることができる。
また、乗物用シートリクライニング装置10は、係合突起110B、110Cは、第1ブラケット21に設けられており、摺動溝112B、112Cは、複数のポールの少なくとも1つに設けられている。これにより、摺動溝112B、112Cは、乗物用シートリクライニング装置10の内部部品である第2ポール40B及び第3ポール40Cに設ける方が作りやすく有効である。
また、乗物用シートリクライニング装置10は、摺動溝112B、112Cは、厚み方向に貫通している。これにより、第1ブラケット21に第2ポール40B及び第3ポール40Cを組み付けるときに、係合突起110B、110Cが摺動溝112B、112Cに挿入されているかの確認がしやすく視認性の向上が図られる。
また、乗物用シートリクライニング装置10は、摺動溝112B、112Cの内面は、径方向移動に対し交差する傾斜面として設けられる第1徐変部114B、114Cと第2徐変部116B、116Cを有しており、第1徐変部114B、114Cと第2徐変部116B、116Cは、第2ポール40B及び第3ポール40Cの径方向移動に対する傾斜角度が異なる。これにより、第2ポール40B及び第3ポール40Cの径方向移動に対する傾斜角度が異なる第1徐変部114B、114Cと第2徐変部116B、116Cを有することによってより一層、第2ポール40B及び第3ポール40Cのがたつきを抑制し得る。
また、乗物用シートリクライニング装置10は、摺動溝112B、112Cにおける第2徐変部116B、116Cは、第2ポール40B及び第3ポール40Cの径方向移動に対する傾斜角度が第1徐変部114B、114Cよりも大きく設定されており、第2ブラケット31と第2ポール40B及び第3ポール40Cの係合するときに係合突起110B、110Cが第2徐変部116B、116Cと接触する。これにより、第2ブラケット31と第2ポール40B及び第3ポール40Cが係合するときに、より一層第2ポール40B及び第3ポール40Cのがたつきを抑制し得る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されず、その他各種の形態で実施することができるものである。例えば、乗物用シートの例示として車両用シートを例示して説明したが、乗物は、車両に限定されず、船舶、航空機等の各種の乗物に適用し得る。
1 車両フロア
2 シート
3 シートクッション
3a プレート
4 シートバック
4a プレート
5 シャフト
5a 操作レバー
10 乗物用シートリクライニング装置
21 第1ブラケット
22 本体部
22a 内面
22b 外面
22c 外周面
23 ガイド部
23a 内側面
24 ガイド面
25 収容部
25a 連通溝
26 ガイド溝
27 凸部
31 第2ブラケット
32 本体部
32a 挿通孔
33 外周壁
33a 内周面
33b 外周面
33c 外面
34 段部
34a 第1ポール規制部
34b 第2ポール規制部
34c 第3ポール規制部
34x 第1ポール許容部
34y 第2ポール許容部
35a 第1内面
35b 第2内面
35c 第3内面
35x 内面
35y 内面
36a 負方向側端部
36b 負方向側端部
36c 負方向側端部
37 内歯
40A 第1ポール
41A 第1ブロック
42A 第2ブロック
43A 外歯
44A 第1カム面
46A 第1制限部
47A カム孔
48A 当接面
49A 正方向側角部
40B 第2ポール
43B 外歯
44B 第2カム面
46B 第2制限部
48B 当接面
49B 正方向側角部
40C 第3ポール
43C 外歯
44C 第3カム面
46C 第3制限部
48C 当接面
49C 正方向側角部
50 カム
50a 第1面
50b 第2面
51 カム本体部
52 ポール係合部
53 ばね係合部
54 嵌合孔
55 第1カム部
55a 第1押圧部
55b 第2押圧部
56 第2カム部
56a 第1押圧部
56b 第2押圧部
57 第3カム部
57a 第1押圧部
57b 第2押圧部
60 渦巻きばね
61 渦巻き部
62 外方係合部
62a 端部
63 内方係合部
80 保持部材
81 本体部
82 フランジ部
83 突起
134a ポール規制部
134b ポール許容部
146 制限部
AP ポール移動規制範囲
AQ ポール移動許容範囲
AR 制御範囲
C1 回転軸
C2 回転軸
F 正方向
N 負方向
LRa 距離
LRb 距離
LR1 距離
LR2 距離
LR3 距離
LP1 距離
LP2 距離
LP3 距離
LH12 離間距離
LH13 離間距離
LT12 距離
LT23 距離
LT31 距離
LU12 距離
LU23 距離
LU31 距離
LZ12 段差距離
LZ13 段差距離
RB 付勢方向
RX 後回転方向
100B 第1逃がし部
102B 負方向側端部
104B 傾斜面
106B 正方向側端部
110B 係合突起
112B 摺動溝
114B 第1徐変部
116B 第2徐変部
100C 第2逃がし部
102C 負方向側端部
104C 傾斜面
106C 正方向側端部
110C 係合突起
112C 摺動溝
114C 第1徐変部
116C 第2徐変部

Claims (4)

  1. 第1ブラケットと、
    前記第1ブラケットに対して正負方向に回転する第2ブラケットと、
    前記第1ブラケットに対して回転または移動するカムと、
    前記カムの回転または移動に基づいて前記第1ブラケットの径方向に移動して前記第2ブラケットへ係合する複数のポールとを備え、
    前記複数のポールのうち、第1ポールは径方向への移動を制限する第1制限部、第2ポールは径方向への移動を制限する第2制限部を有し、
    前記第2ブラケットは、
    前記第1ポール及び第2ポールに設けられた外歯と噛合する内歯が設けられた外周壁と、
    前記第1制限部との係合により前記第1ポールの径方向外方への移動を許容する第1ポール許容部と、
    前記第1ポール許容部よりも正方向側にかつ径方向内方に配置されて前記第1制限部との係合により前記第1ポールの径方向への移動を規制する第1ポール規制部と、
    前記第1ポール規制部よりも正方向側にかつ径方向内方に配置されて前記第2制限部との係合により前記第2ポールの径方向への移動を規制する第2ポール規制部と、を有し、
    前記第2制限部の負方向側端部又は前記第2ポール規制部の正方向側端部のいずれか一方は、径方向高さが変化する傾斜面を有する第1逃がし部が設けられており、
    前記第1ブラケットに対する前記第2ブラケットの回転角度のうち、前記第1制限部が前記第1ポール規制部と係合する角度から前記第1ポール許容部と係合する角度へ移行するときに、前記第1逃がし部により前記第2制限部の負方向側端部と前記第2ポール規制部の正方向側端部が、前記第1ブラケットに対する前記第2ブラケットの回転方向に対し傾斜した方向で接触する乗物用シートリクライニング装置。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートリクライニング装置であって、
    前記第1逃がし部は、前記第2制限部の負方向側端部に設けられている乗物用シートリクライニング装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の乗物用シートリクライニング装置であって、
    前記複数のポールのうちの第3ポールは、径方向への移動を制限する第3制限部を有し、
    前記第2ブラケットは、更に、前記第3ポールに対応して設けられて前記第3ポールの第3制限部との係合により第3ポールの径方向への移動を規制する第3ポール規制部を有し、
    前記第3ポール規制部は、前記第2ポール規制部よりも正方向側にかつ径方向内方、径方向に等しい位置、または径方向外方に配置され、
    前記第3制限部の負方向側端部又は第3ポール規制部の正方向側端部のいずれか一方は、径方向高さが変化する傾斜面を有する第2逃がし部が設けられており、
    前記第1ブラケットに対する前記第2ブラケットの回転角度のうち、前記第1制限部が前記第1ポール規制部と係合する角度から前記第1ポール許容部と係合する角度へ移行するときに、前記第2逃がし部により前記第3制限部の負方向側端部と第3ポール規制部の正方向側端部が、前記第1ブラケットに対する前記第2ブラケットの回転方向に対し傾斜した方向で接触する乗物用シートリクライニング装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の乗物用シートリクライニング装置であって、
    前記第1逃がし部及び第2逃がし部は、径方向高さが漸次変化する傾斜面である乗物用シートリクライニング装置。
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