JP2018195488A - 接続端子 - Google Patents

接続端子 Download PDF

Info

Publication number
JP2018195488A
JP2018195488A JP2017099155A JP2017099155A JP2018195488A JP 2018195488 A JP2018195488 A JP 2018195488A JP 2017099155 A JP2017099155 A JP 2017099155A JP 2017099155 A JP2017099155 A JP 2017099155A JP 2018195488 A JP2018195488 A JP 2018195488A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact member
contact
connection terminal
female connector
male
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017099155A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6564810B2 (ja
Inventor
健吾 町田
Kengo Machida
健吾 町田
泰弘 田中
Yasuhiro Tanaka
泰弘 田中
小林 浩
Hiroshi Kobayashi
浩 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Yazaki Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017099155A priority Critical patent/JP6564810B2/ja
Priority to US15/970,710 priority patent/US10205261B2/en
Priority to DE102018207483.6A priority patent/DE102018207483B4/de
Priority to CN201810476423.9A priority patent/CN108963504B/zh
Publication of JP2018195488A publication Critical patent/JP2018195488A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6564810B2 publication Critical patent/JP6564810B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/02Contact members
    • H01R13/10Sockets for co-operation with pins or blades
    • H01R13/11Resilient sockets
    • H01R13/111Resilient sockets co-operating with pins having a circular transverse section
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/02Contact members
    • H01R13/15Pins, blades or sockets having separate spring member for producing or increasing contact pressure
    • H01R13/187Pins, blades or sockets having separate spring member for producing or increasing contact pressure with spring member in the socket
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R4/00Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation
    • H01R4/10Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation effected solely by twisting, wrapping, bending, crimping, or other permanent deformation
    • H01R4/18Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation effected solely by twisting, wrapping, bending, crimping, or other permanent deformation by crimping
    • H01R4/183Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation effected solely by twisting, wrapping, bending, crimping, or other permanent deformation by crimping for cylindrical elongated bodies, e.g. cables having circular cross-section
    • H01R4/184Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation effected solely by twisting, wrapping, bending, crimping, or other permanent deformation by crimping for cylindrical elongated bodies, e.g. cables having circular cross-section comprising a U-shaped wire-receiving portion

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

【課題】接点部材の浮き上がりを抑えること。【解決手段】雄型接続体Tm1が挿入される内部空間31が設けられた雌型接続体30を有する端子本体10と、雌型接続体30の内部空間31に収容された接点部材20と、を備え、接点部材20は、雌型接続体30の内周面32に沿って形成された弧状の外周面21a側で雌型接続体30に対して電気的に接続される第1接点部21と、第1接点部21に連結されると共に、内部空間31の雄型接続体Tm1によって径方向の外側に向けて押動されて雄型接続体Tm1に対して電気的に接続される第2接点部22と、雌型接続体30の外壁面側で径方向の内側に向けた動きが係止され、これに伴い雌型接続体30の内周面32に対する第1接点部21の浮き上がりを抑える浮上抑制部23と、を有すること。【選択図】図1

Description

本発明は、接続端子に関する。
従来、相手側の雄端子の雄型接続体が挿入される柱状の内部空間が設けられた雌型接続体を有する端子本体と、その内部空間に収容され、雌型接続体と雄型接続体とに対して各々電気的に接続される接点部材と、を備えた接続端子が知られている。この種の接続端子については、例えば、下記の特許文献1及び2に開示されている。
特開2015−76199号公報 特許第5579213号公報
ところで、その接続端子において、接点部材は、弾性を有し且つ雌型接続体の内周面に沿う筒状に成形されており、この筒状の内方に雄型接続体が挿入された際に、そのバネ力を利用して、雌型接続体と雄型接続体とに対する電気的な接続を図っている。このため、この接続端子においては、雌型接続体の内周面に対して接点部材が浮き上がってしまう可能性がある。また、従来の接続端子では、例えば、径を窄めた状態で円筒状の接点部材を内部空間に挿入する際に、その接点部材を塑性域まで変形させ、雌型接続体の内周面に対するバネ力を低下させてしまい、このバネ力の低下に伴って、雌型接続体の内周面に対する接点部材の浮き上がりを発生させてしまう可能性がある。従来の接続端子は、そのような接点部材の浮き上がりによって、雄型接続体が挿入時に接点部材に衝突し、耐久性の低下や雄型接続体の挿入作業性の低下等を引き起こす虞がある。
そこで、本発明は、雌型接続体の内周面に対する接点部材の浮き上がりを抑えることが可能な接続端子を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明は、導電性材料から成り、相手側の雄端子の雄型接続体が挿入される円柱状の内部空間が設けられた雌型接続体、及び、電線の導電部が電気的に接続される電線接続体を有する端子本体と、導電性材料から成り、前記雌型接続体の内周面の周方向における一部に沿わせて前記内部空間に収容され且つ前記雌型接続体に対して電気的に接続されると共に、前記雌型接続体における雄端子挿入口としての開口から前記内部空間に挿入された前記雄型接続体に対して電気的に接続される接点部材と、を備える。そして、前記接点部材は、前記雌型接続体の前記内周面の周方向に沿って弧状に形成され、かつ、その弧状の外周面側で前記雌型接続体の前記内周面に対して電気的に接続される第1接点部と、前記第1接点部に連結された状態で前記内部空間に配置されると共に、前記内部空間に挿入された前記雄型接続体によって前記内部空間の径方向の外側に向けて押動され、かつ、前記雄型接続体に対して電気的に接続される第2接点部と、前記雌型接続体の外壁面側で前記径方向の内側に向けた動きが係止され、これに伴い前記雌型接続体の前記内周面に対する前記第1接点部の浮き上がりを抑える浮上抑制部と、を有することを特徴としている。
ここで、前記浮上抑制部は、前記雌型接続体の前記径方向の外側に配置され、前記雌型接続体の外壁面側で前記径方向の内側に向けた動きが係止される被係止部と、前記被係止部と前記第1接点部側とを繋ぐ連結部と、を有することが望ましい。
また、前記接点部材は、前記雌型接続体の軸線方向に沿って互いに間隔を空けて配置した少なくとも2つの前記第1接点部を有すると共に、隣り合う2つの前記第1接点部を連結させる連結部としての複数の前記第2接点部を有し、前記第2接点部は、前記内部空間に挿入された前記雄型接続体によって前記径方向の外側に押動された際に前記径方向の外側へと撓むように、隣り合う2つの前記第1接点部の間で前記径方向の内側に向けて凸となる弧状に形成することが望ましい。
また、前記浮上抑制部は、前記雌型接続体の前記開口側に配置された前記第1接点部に連接させることが望ましい。
本発明に係る接続端子は、雌型接続体の内周面に対する接点部材の浮き上がりを抑えることができるので、雄型接続体を雌型接続体の内部空間へと挿入させる際に、この雄型接続体の接点部材に対する衝突を回避し、この雄型接続体による第2接点部の径方向の外側への押動動作を可能にする。よって、この接続端子は、雌型接続体と接点部材との間及び雄型接続体と接点部材との間のそれぞれの電気的な接続が可能になるだけでなく、接点部材の耐久性を向上させることができる。そして、この接続端子は、自らの耐久性だけでなく、雄型接続体の耐久性をも向上させることができる。
図1は、実施形態の接続端子を示す斜視図である。 図2は、実施形態の接続端子を示す側面図である。 図3は、実施形態の接続端子を示す正面図である。 図4は、実施形態の接続端子を示す分解斜視図である。 図5は、実施形態の接点部材を示す斜視図である。 図6は、実施形態の接続端子を別角度から見た斜視図である。 図7は、変形例1の接続端子を示す斜視図である。 図8は、変形例1の接続端子を示す正面図である。 図9は、変形例1の接続端子を示す分解斜視図である。 図10は、変形例1の接続端子を別角度から見た斜視図である。 図11は、変形例2の接続端子を示す斜視図である。 図12は、変形例2の接続端子を示す正面図である。 図13は、変形例2の接続端子を示す分解斜視図である。 図14は、変形例2の接続端子を別角度から見た斜視図である。 図15は、変形例3の接続端子を示す斜視図である。 図16は、変形例3の接続端子を示す正面図である。 図17は、変形例3の接続端子を示す分解斜視図である。 図18は、図15のY−Y線断面図である。
以下に、本発明に係る接続端子の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係る接続端子の実施形態の1つを図1から図6に基づいて説明する。
図1から図4の符号1は、本実施形態の接続端子を示す。この接続端子1は、所謂雌端子であり、相手側の雄端子Tm(図2)との間で物理的且つ電気的な接続が構築される。この接続端子1は、端子本体10と接点部材20とを備えており、これらを互いに組み付けることで形成される。
端子本体10は、金属等の導電性材料から成る。この例示の端子本体10は、導電性の金属板を母材とし、切断や折り曲げ等のプレス加工を施して成形される。この端子本体10は、雌型接続体30と電線接続体40と連結体50とを有する。
雌型接続体30は、雄端子Tmの雄型接続体Tm1を挿入させるべく雌型に形成された部位であり、その挿入に伴って互いを電気的に接続させる。ここで、雌型接続体30は、柱状に成形された雄型接続体Tm1に合わせて、その柱状に相当する形状の内部空間31を有する筒状に成形されている。雌型接続体30は、その筒体における軸線方向の少なくとも一端を開口させている。その一端の開口31aは、雄型接続体Tm1の内部空間31への挿入口(雄端子挿入口)として利用されると共に、接点部材20の内部空間31への挿入口(接点部材挿入口)としても利用される。また、この開口31aは、雄型接続体Tm1を内部空間31から抜き取る際の抜去口としても利用される。この例示では、雌型接続体30の内部空間31と雄型接続体Tm1を相互間での挿抜が可能な円柱状に成形している。この例示の雌型接続体30は、その外形については問わないが、円柱状の内部空間31を少なくとも有するものとして成形しており、その軸線に沿って内部空間31に対する雄型接続体Tm1の挿入と抜去が行われる。ここでは、板状の母材を折り曲げ加工して円筒状に雌型接続体30を成形することで、その内方に円柱状の内部空間31を形成している。
電線接続体40は、電線Cの導電部Cw(図2)が電気的に接続される部位である。その接続は、例えば、加締め等の圧着加工によるもの、溶接によるもの、半田付けによるものなど、如何様なものであってもよい。この例示では、母材を折り曲げ加工してU字状の電線接続体40を形成している。その電線接続体40は、互いに対向している2つのバレル片部41を有しており、それぞれのバレル片部41を導電部Cwとしての電線Cの芯線に巻き付けて、その導電部Cwに圧着させることで、この導電部Cwに対して物理的且つ電気的に接続させる。
連結体50は、雌型接続体30と電線接続体40との間に介在させた部位であり、これらを連結させる。
接点部材20は、この端子本体10における雌型接続体30の内周面32(図4)に沿うよう形成されたものであり、開口31aから雌型接続体30の内部空間31に収容される。この接点部材20は、その収容状態において、雌型接続体30に対して電気的に接続されると共に、開口31aから内部空間31に収容された雄型接続体Tm1に対して電気的に接続される。この接点部材20は、金属等の導電性材料から成る。この例示の接点部材20は、導電性の金属板を母材とし、切断や折り曲げ等のプレス加工を施して成形される。
ここで、この接点部材20は、窄めたりしながら軸線方向(内部空間31への挿入方向に沿う方向)における各位置の曲率を適宜変化させ、その各位置を小さくした状態で内部空間31に挿入していくことになる。しかしながら、この接点部材20は、従来の接点部材のように雌型接続体の内部空間で円筒状になる場合、その挿入時の曲率の変化量が大きくなり、耐久性を低下させてしまう可能性がある。更に、そのような円筒状になる接点部材の場合には、軸線方向における各位置の曲率の変化量が大きくなるので、雌型接続体の内部空間への接点部材の挿入作業が行い難くなっている可能性がある。また、その挿入作業に替えて、雌型接続体の円筒状への折り曲げ成形に伴い接点部材を内方に包み込む場合でも、その接点部材は、円筒状に窄めた状態で雌型接続体の母材上に配置しなければならない。このため、従来の接続端子は、耐久性と生産性の点で向上の余地がある。
そこで、この接点部材20は、雌型接続体30の内周面32の周方向における一部に沿うように、その外観形状を形成する。この例示の接点部材20は、内部空間31が円柱状になっているので、軸線方向における各位置が弧状となるように外観形状を形成する。その弧の大きさは、円環とならない範囲内で中心角を設定する。従って、この接続端子1においては、円筒状の従来の接点部材と比較して、曲率の変化量を小さく抑えた状態で、接点部材20を内部空間31に挿入することができる。よって、その接点部材20は、その挿入時の曲率の変化を弾性域の範囲内に止めることができるので、その耐久性を向上させることができる。更に、この接点部材20によって、この接続端子1は、その生産性も向上させることができる。
具体的に、この接点部材20は、雌型接続体30に対して電気的に接続される第1接点部21と、内部空間31に収容された雄型接続体Tm1に対して電気的に接続される第2接点部22と、を有する。
第1接点部21は、雌型接続体30の内周面32の周方向に沿って弧状に形成されたものであり、その弧状の外周面21a(図5)側で雌型接続体30の内周面32に対して電気的に接続される。この例示の外周面21aには、径方向の外側に向けて膨出させた球面状の複数の接点21bを形成している。それぞれの接点21bは、外周面21aの周方向に沿って略等間隔で配置されている。第1接点部21は、それぞれの接点21bを介して雌型接続体30の内周面32に接触させる。
第2接点部22は、第1接点部21に連結された状態で内部空間31に配置される。この第2接点部22は、その内部空間31に挿入された雄型接続体Tm1によって内部空間31の径方向の外側(内周面32側)に向けて押動される。この第2接点部22は、その押動されている部分(被押動部)において雄型接続体Tm1と接触するので、その被押動部が接点となり、雄型接続体Tm1に対して電気的に接続される。
この接点部材20は、その第1接点部21と第2接点部22とを少なくとも1つずつ備える。例えば、接点部材20は、雌型接続体30の軸線方向(挿抜方向)に沿って互いに間隔を空けて配置した少なくとも2つの第1接点部21を有すると共に、隣り合う2つの第1接点部21を連結させる連結部としての複数の第2接点部22を有する。それぞれの第1接点部21は、内部空間31と同心上で、かつ、互いを軸線方向でオフセットさせたが如き状態に配置する。そして、それぞれの第2接点部22は、内部空間31に挿入された雄型接続体Tm1によって内部空間31の径方向の外側に向けて押動された際に、径方向の外側へと撓むように形成する。ここでは、隣り合う2つの第1接点部21の間で径方向の内側に向けて凸となる弧状に形成しており、その凸状における径方向の内側の頂点部分が接点としての被押動部となる。
この接点部材20は、雌型接続体30の内周面32の周方向における凡そ半分の領域と向かい合うように配置する。この例示では、それぞれのバレル片部41を繋ぐ連結部に連なる部分(例えば図3の紙面における内部空間31の底部側)に接点部材20が配置されている。但し、この接点部材20の内部空間31における周方向での配置場所は、必ずしも本例示の形態に限定するものではなく、その周方向における何れの位置であってもよい。
ところで、この接点部材20は、雄型接続体Tm1が内部空間31に挿入される前の状態で、第1接点部21の接点21bを雌型接続体30の内周面32に接触させておくことが望ましい。換言するならば、接点部材20は、その挿入前の状態で、雌型接続体30の内周面32からの第1接点部21の浮き上がりを抑えることによって、その内周面32に対する全体の浮き上がりを抑えておくことが望ましい。
そこで、本実施形態の接続端子1には、雌型接続体30の内周面32に対する接点部材20の浮き上がりを抑える浮上抑制構造を設けている。その浮上抑制構造は、接点部材20に設けた浮上抑制部23と、雌型接続体30に設けた係止部33と、で構成する(図1から図4及び図6)。
浮上抑制部23は、雌型接続体30の外壁面側で径方向の内側に向けた動きが係止され、これに伴い雌型接続体30の内周面32に対する第1接点部21の浮き上がりを抑えるものである。このため、この浮上抑制部23は、第1接点部21に対して、連接させた状態で設ける。この例示では、雌型接続体30の開口31a(雄端子挿入口)側に配置された第1接点部21に連接させている。
具体的に、本実施形態の浮上抑制部23は、雌型接続体30の径方向の外側に配置され、この雌型接続体30の外壁面側で径方向の内側に向けた動きが係止される被係止部23aと、この被係止部23aと連接対象の第1接点部21側とを繋ぐ連結部23bと、を有する(図1及び図3から図5)。係止部33は、その被係止部23aに対して径方向で対向する位置に配置する。この例示では、雌型接続体30が円筒状に形成されているので、この雌型接続体30の外周面の一部を係止部33として利用する。
浮上抑制部23においては、連接対象の第1接点部21から径方向の外側に向けて連結部23bを突出させ、この連結部23bの突出側の端部から周方向に向けて被係止部23aを突出させている。この例示の被係止部23aと連結部23bは、各々が片体形状に形成されている。例えば、連結部23bは、略矩形の片体形状に形成し、一方の平面が雌型接続体30の開口31a側の端部と向かい合うように配置する。また、被係止部23aは、L字状の片体形状に形成し、径方向の内側のL字状の壁面が雌型接続体30の外周面と向かい合うように配置する。ここでは、その被係止部23aとの対向位置にある雌型接続体30の外周面が係止部33となる。この例示の被係止部23aは、その雌型接続体30の外周面に沿うように湾曲させ、この外周面に対して径方向の内側のL字状の曲面が向かい合うように配置する。この例示では、L字状の一方の片部を連結部23bの突出側の端部から周方向に向けて突出させ、このL字状の他方の片部を一方の片部の突出側の端部から雌型接続体30の軸線方向に向けて突出させる。ここでは、接点部材20の雌型接続体30に対する挿入方向(雄型接続体Tm1の挿入方向)に向けて、被係止部23aの他方の片部を突出させている。この被係止部23aは、接点部材20が雌型接続体30に取り付けられているときに、係止部33に対して、接触させていてもよく、間隔が空いていてもよい。但し、間隔を空ける場合には、被係止部23aが係止部33で係止された際に、雌型接続体30の内周面32に対する接点部材20の浮き上がりが抑制されているように、その間隔を設定する。
その浮上抑制部23と係止部33との組み合わせは、周方向において少なくとも1組設ければよい。本実施形態では、この浮上抑制部23と係止部33との組み合わせを周方向に間隔を空けて2組設けている。一方の組み合わせでは、被係止部23aを他方の組み合わせの被係止部23aに向けて周方向に突出させている。また、他方の組み合わせでは、被係止部23aを一方の組み合わせの被係止部23aに向けて周方向に突出させている。
雌型接続体30には、開口31a側の端部に切欠き34が形成されている(図1から図4)。その切欠き34は、雌型接続体30の径方向における内側(内部空間31)と外側とを連通させるものである。連結部23bは、その内側と外側とを繋ぐように、切欠き34の中に配置される。この切欠き34は、連結部23b毎に形成している。この雌型接続体30においては、それぞれの切欠き34によって周方向で挟まれた一方の弧状部分35の外周面が係止部33として利用される。ここでは、その一方の弧状部分35として弧長の短い方を設定している。
このように、本実施形態の接続端子1は、接点部材20の浮上抑制構造を備えている。このため、この接続端子1においては、接点部材20が雌型接続体30の内周面32から浮き上がろうとした際に、接点部材20の浮上抑制部23における被係止部23aが雌型接続体30の外周面における係止部33で係止され、浮上抑制部23の径方向の内側に向けた動きが止められる。その際、この接続端子1においては、雌型接続体30の内周面32に対する連接対象の第1接点部21の浮き上がりが抑えられるので、これに伴って雌型接続体30の内周面32に対する第2接点部22の浮き上がりも抑えることができ、その結果として、雌型接続体30の内周面32に対する接点部材20の浮き上がりを抑制することができる。
従って、この接続端子1は、雄型接続体Tm1を雌型接続体30の内部空間31へと挿入させる際に、この雄型接続体Tm1の接点部材20に対する衝突を回避し、この雄型接続体Tm1による第2接点部22の径方向の外側への押動動作を可能にする。よって、この接続端子1は、雌型接続体30と接点部材20との間及び雄型接続体Tm1と接点部材20との間のそれぞれの電気的な接続が可能になるだけでなく、接点部材20の耐久性を向上させることができる。そして、この接続端子1は、自らの耐久性だけでなく、雄型接続体Tm1の耐久性をも向上させることができる。
更に、この接続端子1は、接点部材20の浮き上がりの抑制が可能なので、雌型接続体30に蓋部材等を被せなくても、雌型接続体30からの接点部材20の脱落を抑えることができる。このため、この接続端子1は、雄型接続体Tm1の挿入作業性を向上させることができる。
以上示したように、本実施形態の接続端子1は、接点部材20の浮き上がりの抑制効果及びこれに付随する効果について、端子本体10と接点部材20という必要最小限の部品で構成することができる。よって、この接続端子1は、自らの生産性の向上や原価の低減を図ることができると共に、挿入される雄端子Tmとの関わりの中でも生産性の向上や原価の低減を図ることができる。
ところで、本実施形態の雌型接続体30は、内周面32における接点部材20が配置されていない場所に、複数の接点部36を設けている(図3)。その接点部36は、内部空間31で径方向の内側に膨出させた膨出部として形成されたものである。内部空間31に収容された雄型接続体Tm1は、接点部材20とそれぞれの接点部36とで挟持され、この接点部材20と接点部36によって内部空間31での保持力が確保されている。従って、この雄型接続体Tm1は、雌型接続体30に対する電気的な接続が、接点部材20を介して間接的に成されると共に、接点部36によって直接的に成される。
この例示の雌型接続体30は、4つの接点部36を備える。具体的には、開口31a側の端部に周方向に間隔を空けて2つの接点部36を備えると共に、連結体50側の端部に周方向に間隔を空けて2つの接点部36を備える(図1から図4)。開口31a側の接点部36は、内周面32よりも径方向の内側に膨出させた球面状の膨出部である。連結体50側の接点部36は、内周面32よりも径方向の内側に膨出させた弧状の膨出部であり、軸線方向に延在させている。
また、この接続端子1においては、雄型接続体Tm1の挿入及び抜去に伴う雌型接続体30に対する接点部材20の軸線方向の位置ズレを抑える位置ズレ抑制構造が設けられている。
例えば、浮上抑制部23の連結部23bは、雄型接続体Tm1の挿入方向において、切欠き34の底部34aで係止される(図3及び図4)。このため、この連結部23bと切欠き34の底部34aは、雄端子挿入時における接点部材20の位置ズレ抑制構造として利用することができる。内部空間31への雄型接続体Tm1の挿入時には、雄型接続体Tm1との摩擦力等で接点部材20が雌型接続体30に対して動こうとしたとしても、連結部23bと切欠き34の底部34aとの間の係止作用によって、接点部材20を内部空間31の所定位置に止めておくことができる。このように、この位置ズレ抑制構造は、接点部材20の内部空間31に対する軸線方向の位置ズレを抑えることができるので、雌型接続体30と雄型接続体Tm1との間の電気的な接続状態を保ち続けることができる。更に、この位置ズレ抑制構造は、接点部材20を開口31aから内部空間31へと挿入する際にも、連結部23bを切欠き34の底部34aで係止させることができる。
また、連結部23bは、周方向において、雌型接続体30の弧状部分35の側壁部(切欠き34の側壁部34b)で係止される(図3及び図4)。このため、この連結部23bと切欠き34の側壁部34bは、接点部材20の周方向の位置ズレ抑制構造として利用することができる。この周方向の位置ズレ抑制構造は、雄端子挿入時や接点部材20の内部空間31への挿入時に、接点部材20の周方向への位置ズレを抑えることができる。
このように、これらの連結部23bと切欠き34によるそれぞれの位置ズレ抑制構造は、雄端子挿入時又は接点部材20の内部空間31への挿入時に、接点部材20を内部空間31の所定位置に収容し、その位置で止めておくことができる。従って、これらの位置ズレ抑制構造は、接点部材20を端子本体10に取り付ける際に、その相互間の位置決めのために利用することができる。
一方、雄端子抜去時の接点部材20の位置ズレ抑制構造については、接点部材20に設けた雄端子抜去時の被係止部24と、雌型接続体30に設けた挿入孔37と、で構成する(図1、図2及び図4)。被係止部24は、第1接点部21(この例示では開口31a側の第1接点部21)から径方向の外側で且つ雄型接続体Tm1の抜去方向側に向けて突出させている。この被係止部24は、略矩形の片体形状に形成し、雌型接続体30の挿入孔37の中に配置する。その挿入孔37は、雌型接続体30の径方向における内側(内部空間31)と外側とを連通させる貫通孔であり、被係止部24毎に形成している。この例示の挿入孔37は、先の切欠き34の雄端子挿入方向側の端部から周方向に沿って切り欠くことで形成されたものであり、雄端子抜去方向側に係止部としての壁部37aを有している。被係止部24は、その壁部37aによって、雄端子抜去方向側への動きが係止される。本実施形態では、この被係止部24と挿入孔37との組み合わせを周方向に間隔を空けて2組設けている。本実施形態では、2組の浮上抑制部23と係止部33との組み合わせ(浮上抑制構造)を周方向で挟み込むように、それぞれの被係止部24と挿入孔37との組み合わせ(雄端子抜去時の位置ズレ抑制構造)を配置している。
この雄端子抜去時の接点部材20の位置ズレ抑制構造は、内部空間31からの雄型接続体Tm1の開口31a側への抜去時に、雄型接続体Tm1との摩擦力等で接点部材20が雌型接続体30に対して動こうとしたとしても、被係止部24が挿入孔37の壁部37aで係止されるので、接点部材20を内部空間31の所定位置に止めておくことができる。従って、この位置ズレ抑制構造は、接点部材20の内部空間31に対する軸線方向の位置ズレを抑えることができるので、再び雄型接続体Tm1が挿入された際に、雌型接続体30と雄型接続体Tm1との間を電気的に接続させることができる。
このように、本実施形態の接続端子1は、これらの位置ズレ抑制構造と先の接点部材20の浮上抑制構造とが相俟って、雌型接続体30に蓋部材等を被せずとも、雌型接続体30からの接点部材20の脱落を抑えることができる。
[変形例1]
図7から図10の符号2は、本変形例の接続端子を示す。尚、本変形例の接続端子2において、前述した実施形態の接続端子1と同等の機能を持つものについては、説明の便宜上、その接続端子1と同じ符号を付して図示すると共に、その説明を省略する。
本変形例の接続端子2は、実施形態の接続端子1に対して、浮上抑制部23及び係止部33の組み合わせと被係止部24及び挿入孔37の組み合わせとの位置関係を変えたものであり、これ故に、その接続端子1と同様の様々な効果を得ることができる。
この接続端子2においては、接続端子1と同じように構成した2組の浮上抑制部23と係止部33との組み合わせを設けており、雌型接続体30の内周面32に対する接点部材20の浮き上がりを抑制することができる。
但し、この接続端子2では、接点部材20の周方向における両端に浮上抑制部23を1つずつ配置している。しかしながら、雌型接続体30の開口31a側の端部には、接続端子1と同じように、その浮上抑制部23の連結部23bに配置に合わせて、この連結部23bが挿入される切欠き34が設けられている。そして、この接続端子2には、その連結部23bと切欠き34の底部34aとから成る雄端子挿入時の位置ズレ抑制構造が設けられている。このため、本変形例の接続端子2においては、接続端子1と同じように、雄端子挿入時や接点部材20の内部空間31への挿入時に、その挿入方向に沿った接点部材20の内部空間31に対する位置ズレを抑えることができる。更に、この接続端子2においては、接続端子1と同じように、連結部23bと切欠き34の側壁部34bとから成る周方向の位置ズレ抑制構造が設けられているので、雄端子挿入時や接点部材20の内部空間31への挿入時に、接点部材20の内部空間31に対する周方向の位置ズレを抑えることができる。
また、この接続端子2では、雄端子抜去時の接点部材20の位置ズレ抑制構造(被係止部24と挿入孔37)について、接続端子1と同じように構成した2組の被係止部24と挿入孔37との組み合わせとして設けてもよい。但し、この例示では、上記の2組の浮上抑制部23と係止部33との組み合わせの配置に合わせて、次のように構成する。
この接続端子2においては、周方向における2組の浮上抑制部23と係止部33との組み合わせの間に、雄端子抜去時の位置ズレ抑制構造を配置する。本変形例の雄端子抜去時の位置ズレ抑制構造は、接点部材20に設けた少なくとも1つの被係止部24と、この被係止部24が挿入される雌型接続体30の挿入孔37と、で構成する。本変形例の被係止部24は、実施形態と同等の片体形状として形成されたものであり、周方向において2つの浮上抑制部23の間に配置されている。この例示では、この被係止部24を2つ設けている。一方、本変形例の挿入孔37は、実施形態と同様の貫通孔であるが、接点部材20に設けられている全ての被係止部24が挿入されるように形成する。このため、この例示では、雌型接続体30の周方向における2つの切欠き34の間に、周方向に沿う略矩形の挿入孔37を1つ形成している。この挿入孔37では、雄端子抜去方向側の壁部37aを2つの被係止部24の係止部として利用する。従って、本変形例の接続端子2においては、接続端子1と同じように、雄端子抜去時に、その抜去方向に沿った接点部材20の内部空間31に対する位置ズレを抑えることができる。
このように、本変形例の接続端子2においては、雄端子抜去時の接点部材20の位置ズレ抑制構造(2つの被係止部24と1つの挿入孔37との組み合わせ)よりも周方向で外側に、接点部材20の浮上抑制構造(浮上抑制部23と係止部33との組み合わせ)を1組ずつ配置している。そして、この接続端子2では、その2つの浮上抑制部23を接点部材20の周方向における両端に1つずつ配置している。このため、本変形例の接続端子2は、接点部材20の周方向における体格(つまり弧長)が実施形態の接続端子1と略同等であると仮定した場合、その接続端子1と比較して、雌型接続体30の内周面32に対する連接対象の第1接点部21の浮き上がりをより効果的に抑えることができる。よって、この接続端子2は、実施形態の接続端子1よりも高い接点部材20の浮き上がり抑制効果を得ることができる。
[変形例2]
図11から図14の符号3は、本変形例の接続端子を示す。尚、本変形例の接続端子3において、前述した実施形態の接続端子1と同等の機能を持つものについては、説明の便宜上、その接続端子1と同じ符号を付して図示すると共に、その説明を省略する。
本変形例の接続端子3は、実施形態の接続端子1に対して、雄端子抜去時の接点部材20の位置ズレ抑制構造の配置を変えたものであり、これ故に、その接続端子1と同様の様々な効果を得ることができる。
この接続端子3においては、接続端子1と同じように構成し且つ配置した2組の浮上抑制部23と係止部33との組み合わせを設けている。このため、この接続端子3は、雌型接続体30の内周面32に対する接点部材20の浮き上がりを抑制することができる。更に、この接続端子3においては、雌型接続体30の開口31a側の端部に、接続端子1と同じように形成し且つ配置した切欠き34を設けている。従って、この接続端子3には、浮上抑制部23の連結部23bと切欠き34の底部34aとから成る雄端子挿入時の位置ズレ抑制構造と、その連結部23bと切欠き34の側壁部34bとから成る周方向の位置ズレ抑制構造と、が設けられている。よって、本変形例の接続端子3においては、接続端子1と同じように、雄端子挿入時や接点部材20の内部空間31への挿入時に、その挿入方向に沿った接点部材20の内部空間31に対する位置ズレを抑えることができ、かつ、接点部材20の内部空間31に対する周方向の位置ズレを抑えることができる。
一方、雄端子抜去時の接点部材20の位置ズレ抑制構造については、接続端子1と同じように、接点部材20に設けた被係止部24と、雌型接続体30に設けた挿入孔37の壁部37aと、で構成し、これらの組み合わせを周方向に間隔を空けて2組設けている。但し、本変形例では、被係止部24を浮上抑制部23に一体化させている。この例示の被係止部24は、浮上抑制部23の連結部23bから周方向(他方の浮上抑制部23と係止部33との組み合わせの配置場所とは逆側)で且つ雄型接続体Tm1の抜去方向側に向けて突出させている。この被係止部24は、略矩形の片体形状に形成し、雌型接続体30の挿入孔37の中に配置する。その挿入孔37は、接続端子1と同様の貫通孔であり、雄端子抜去方向側に係止部としての壁部37aを有するように、切欠き34の雄端子挿入方向側の端部から周方向に沿って切り欠いている。従って、本変形例の接続端子3においては、接続端子1と同じように、雄端子抜去時に、その抜去方向に沿った接点部材20の内部空間31に対する位置ズレを抑えることができる。
[変形例3]
図15から図18の符号4は、本変形例の接続端子を示す。尚、本変形例の接続端子4において、前述した実施形態の接続端子1と同等の機能を持つものについては、説明の便宜上、その接続端子1と同じ符号を付して図示すると共に、その説明を省略する。
本変形例の接続端子4は、実施形態の接続端子1に対して、以下のように変更したものである。
先ず、本変形例の接続端子4においては、雌型接続体30の内部空間31において、周方向で実施形態の接続端子1とは逆側(略180度ズラした位置)に接点部材20を配置している。このため、本変形例の接続端子4では、4つの接点部36についても、内部空間31において、周方向で実施形態の接続端子1とは逆側(略180度ズラした位置)に配置している。但し、この接点部材20と接点部36の内部空間31における周方向の配置は、必ずしも本変形例の形態に限定するものではなく、例えば実施形態と同様のものであってもよい。
次に、本変形例の接続端子4においては、接点部材20の浮上抑制部23の形状を接続端子1に対して変えている。本変形例の浮上抑制部23は、接続端子1と同じように被係止部23aと連結部23bとを有しているが、これらに加えて突出部23cも有している(図17)。この浮上抑制部23は、連接対象の第1接点部21から雄端子抜去方向側に向けて突出部23cを突出させ、この突出部23cの突出側の端部から径方向の外側に向けて連結部23bを突出させ、この連結部23bの突出側の端部から雄端子挿入方向側に向けて被係止部23aを突出させている。この例示の被係止部23aと連結部23bと突出部23cは、各々が略矩形の片体形状に形成されている。この例示の被係止部23aは、接続端子1と同じように、径方向の内側の壁面が雌型接続体30の係止部33と向かい合うように配置する。
本変形例の係止部33は、その浮上抑制部23の形状及び配置に合わせたものとして設ける。この係止部33は、接続端子1と同じように雌型接続体30の外周面の一部を利用したものであってもよい。但し、この例示の雌型接続体30には、その外周面における開口31a側の端部の一部に、径方向の内側に凹ませた凹部33Aを形成する(図15から図17)。本変形例では、その凹部33Aの径方向における底面を係止部33として利用する。
その浮上抑制部23と係止部33との組み合わせは、周方向において少なくとも1組設ければよい。本変形例の接続端子4には、その浮上抑制部23と係止部33との組み合わせを1組設けている。この例示では、連接対象の第1接点部21の周方向における略中央に浮上抑制部23を設け、この浮上抑制部23の配置場所に合わせて係止部33を設けている。このため、本変形例の接点部材20の浮上抑制構造は、1組の浮上抑制部23と係止部33との組み合わせによって、雌型接続体30の内周面32に対する接点部材20の浮き上がりを抑制することができる。
尚、本変形例の接続端子4では、雌型接続体30に対する接点部材20の雄端子抜去方向側への突出を抑えるべく、雌型接続体30の開口31a側の端部を切り欠いて、その切欠きに連結部23bが収容されるようにしてもよい。
ここで、本変形例の接続端子4は、次のような雄端子挿入時の接点部材20の位置ズレ抑制構造と雄端子抜去時の接点部材20の位置ズレ抑制構造を備える。
雄端子挿入時の位置ズレ抑制構造は、浮上抑制部23が設けられている第1接点部21に設けた第1被係止部25を備える(図15から図17)。その第1被係止部25は、その第1接点部21から径方向の外側に突出させる。この例示の第1被係止部25は、略矩形の片体形状に形成している。雌型接続体30は、開口31a側の端部に、その第1被係止部25が挿入される切欠き38を備える(図15から図17)。第1被係止部25における雄端子挿入方向側の壁面は、その切欠き38の軸線方向における底部38aに対向している。このため、この例示では、その底部38aを第1被係止部25の係止部として利用し、この底部38aで第1被係止部25を係止する。つまり、ここでは、その第1被係止部25と底部38aとで雄端子挿入時の位置ズレ抑制構造を構成し、雄端子挿入時や接点部材20の内部空間31への挿入時に、その挿入方向に向けた接点部材20の内部空間31に対する位置ズレを抑える。この例示では、その第1被係止部25と底部38aとの組み合わせを周方向に間隔を空けて2組設けている。ここでは、その2組の第1被係止部25と底部38aとの組み合わせの間に、接点部材20の浮上抑制構造を配置している。
また、この接続端子4においては、その第1被係止部25を切欠き38の周方向における側壁部38bで係止することができる(図17)。このため、この接続端子4には、その第1被係止部25と切欠き38の側壁部38bとから成る周方向の位置ズレ抑制構造が設けられていることになり、雄端子挿入時や接点部材20の内部空間31への挿入時に、接点部材20の内部空間31に対する周方向の位置ズレを抑えることができる。
また、この接続端子4においては、浮上抑制部23の連結部23bにおける雄端子挿入方向側の壁面と、雌型接続体30の開口31a側の端面と、が互いに軸線方向で向かい合っている。このため、この接続端子4においては、これらを雄端子挿入時の位置ズレ抑制構造として利用してもよい。
雄端子抜去時の位置ズレ抑制構造は、接点部材20に設けた第2被係止部26を備える(図15、図17及び図18)。この例示の第2被係止部26は、接点部材20における連結体50側の端部に設ける。この例示では、連結体50側の第1接点部21に対して軸線方向に間隔を空けて配置された弧状部を第2被係止部26として利用する(図17)。この接続端子4においては、この第2被係止部26を雄端子抜去時に雌型接続体30で係止させることによって、接点部材20の内部空間31に対する雄端子抜去時の位置ズレを抑制する。このために、本変形例の雌型接続体30には、連結体50側の端部に、径方向の内側に傾倒させた傾倒部39を設けている。この例示では、その傾倒部39の連結体50側の端面39aを第2被係止部26の係止部として利用し、その端面39aで雄端子抜去時に第2被係止部26を係止する(図18)。つまり、ここでは、その第2被係止部26と傾倒部39の端面39aとで雄端子抜去時の位置ズレ抑制構造を構成する。具体的に、本変形例の接点部材20は、連結体50側の第1接点部21と第2被係止部26との間に、接点部材20の内部空間31への収容後に傾倒部39が挿入される貫通孔27を備えている(図17)。傾倒部39の端面39aは、その貫通孔27への挿入状態において、第2被係止部26と軸線方向で向かい合っている。従って、この位置ズレ抑制構造は、雄端子抜去時に、その抜去方向に向けた接点部材20の内部空間31に対する位置ズレを抑えることができる。更に、この位置ズレ抑制構造は、その貫通孔27の周方向におけるそれぞれの側壁と傾倒部39との間の間隔を各々狭めることによって、雌型接続体30に対する接点部材20の周方向の位置ズレを抑えることもできる。
1,2,3,4 接続端子
10 端子本体
20 接点部材
21a 外周面
21b 接点
21 第1接点部
22 第2接点部
23 浮上抑制部
23a 被係止部
23b 連結部
30 雌型接続体
31 内部空間
31a 開口
32 内周面
33 係止部
40 電線接続体
C 電線
Cw 導電部
Tm 雄端子
Tm1 雄型接続体

Claims (4)

  1. 導電性材料から成り、相手側の雄端子の雄型接続体が挿入される円柱状の内部空間が設けられた雌型接続体、及び、電線の導電部が電気的に接続される電線接続体を有する端子本体と、
    導電性材料から成り、前記雌型接続体の内周面の周方向における一部に沿わせて前記内部空間に収容され且つ前記雌型接続体に対して電気的に接続されると共に、前記雌型接続体における雄端子挿入口としての開口から前記内部空間に挿入された前記雄型接続体に対して電気的に接続される接点部材と、
    を備え、
    前記接点部材は、
    前記雌型接続体の前記内周面の周方向に沿って弧状に形成され、かつ、その弧状の外周面側で前記雌型接続体の前記内周面に対して電気的に接続される第1接点部と、
    前記第1接点部に連結された状態で前記内部空間に配置されると共に、前記内部空間に挿入された前記雄型接続体によって前記内部空間の径方向の外側に向けて押動され、かつ、前記雄型接続体に対して電気的に接続される第2接点部と、
    前記雌型接続体の外壁面側で前記径方向の内側に向けた動きが係止され、これに伴い前記雌型接続体の前記内周面に対する前記第1接点部の浮き上がりを抑える浮上抑制部と、
    を有することを特徴とした接続端子。
  2. 前記浮上抑制部は、前記雌型接続体の前記径方向の外側に配置され、前記雌型接続体の外壁面側で前記径方向の内側に向けた動きが係止される被係止部と、前記被係止部と前記第1接点部側とを繋ぐ連結部と、を有することを特徴とした請求項1に記載の接続端子。
  3. 前記接点部材は、前記雌型接続体の軸線方向に沿って互いに間隔を空けて配置した少なくとも2つの前記第1接点部を有すると共に、隣り合う2つの前記第1接点部を連結させる連結部としての複数の前記第2接点部を有し、
    前記第2接点部は、前記内部空間に挿入された前記雄型接続体によって前記径方向の外側に押動された際に前記径方向の外側へと撓むように、隣り合う2つの前記第1接点部の間で前記径方向の内側に向けて凸となる弧状に形成することを特徴とした請求項1又は2に記載の接続端子。
  4. 前記浮上抑制部は、前記雌型接続体の前記開口側に配置された前記第1接点部に連接させることを特徴とした請求項3に記載の接続端子。
JP2017099155A 2017-05-18 2017-05-18 接続端子 Active JP6564810B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017099155A JP6564810B2 (ja) 2017-05-18 2017-05-18 接続端子
US15/970,710 US10205261B2 (en) 2017-05-18 2018-05-03 Connection terminal
DE102018207483.6A DE102018207483B4 (de) 2017-05-18 2018-05-15 Verbindungsanschluss
CN201810476423.9A CN108963504B (zh) 2017-05-18 2018-05-17 连接端子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017099155A JP6564810B2 (ja) 2017-05-18 2017-05-18 接続端子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018195488A true JP2018195488A (ja) 2018-12-06
JP6564810B2 JP6564810B2 (ja) 2019-08-21

Family

ID=64272107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017099155A Active JP6564810B2 (ja) 2017-05-18 2017-05-18 接続端子

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10205261B2 (ja)
JP (1) JP6564810B2 (ja)
CN (1) CN108963504B (ja)
DE (1) DE102018207483B4 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022149432A1 (ja) * 2021-01-06 2022-07-14 株式会社オートネットワーク技術研究所 端子ユニット

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015122303B3 (de) * 2015-12-15 2017-04-20 Amphenol-Tuchel Electronics Gmbh Steckverbinderbuchse
JP6564810B2 (ja) * 2017-05-18 2019-08-21 矢崎総業株式会社 接続端子
CN108365371B (zh) * 2017-11-07 2020-10-02 得意精密电子(苏州)有限公司 电连接器及电连接器的制造方法
JP6730343B2 (ja) * 2018-03-01 2020-07-29 矢崎総業株式会社 端子接続構造
JP6802227B2 (ja) * 2018-09-14 2020-12-16 矢崎総業株式会社 接続端子
GB2585669B (en) * 2019-07-10 2023-07-05 Hypertac Sa Female contact with stamped beams and method of manufacture
CN114256665B (zh) * 2020-09-23 2023-12-19 台达电子工业股份有限公司 连接插座
CN112038805A (zh) * 2020-10-13 2020-12-04 陈丽霞 一种弯直头连接器插孔
US11862882B2 (en) 2021-05-26 2024-01-02 J.S.T. Corporation Tubular high current female terminal

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7462078B2 (en) * 2007-04-26 2008-12-09 Cheng Uei Precision Industry Co., Ltd. Power connectors
WO2013110303A1 (de) * 2012-01-27 2013-08-01 Schaltbau Gmbh Steckkontaktbuchse
JP2014238940A (ja) * 2013-06-06 2014-12-18 矢崎総業株式会社 接続端子
JP2015028900A (ja) * 2013-07-05 2015-02-12 矢崎総業株式会社 メス端子アセンブリ

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6899571B1 (en) * 2000-05-11 2005-05-31 Konnektech Ltd. Radially resilient electrical connector with welded grid
CN100470945C (zh) * 2001-10-18 2009-03-18 康内克技术有限公司 电连接器栅片固定器及其制造方法
DE102004018492B3 (de) * 2004-04-14 2006-02-09 Yazaki Europe Ltd., Hemel Hempstead Steckbuchse zum elektrisch leitenden Verbinden mit einem Steckstift, insbesondere Flachsteckstift
US7828609B2 (en) * 2008-05-30 2010-11-09 BYD Company Ltd. Line spring jack and its assembly method
JP5579213B2 (ja) 2012-03-12 2014-08-27 古河電気工業株式会社 雌端子、及び接続構造
US9236682B2 (en) * 2013-02-15 2016-01-12 Lear Corporation Cylindrical electric connector with biased contact
DE102013217256B3 (de) * 2013-08-29 2015-03-05 Robert Bosch Gmbh Buchse sowie Hochstromsteckverbindung, die eine solche Buchse aufweist
WO2015053295A1 (ja) 2013-10-07 2015-04-16 矢崎総業株式会社 メス端子
JP2015076199A (ja) 2013-10-07 2015-04-20 矢崎総業株式会社 雌端子金具
CN106654661B (zh) * 2016-08-17 2019-05-10 深圳市铭仕新得电子有限公司 一种弹性电连接器及其制备方法
CN106410470A (zh) * 2016-10-24 2017-02-15 常州德而法电子科技有限公司 低阻抗传输大电流用的电插头连接装置
JP6564810B2 (ja) * 2017-05-18 2019-08-21 矢崎総業株式会社 接続端子

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7462078B2 (en) * 2007-04-26 2008-12-09 Cheng Uei Precision Industry Co., Ltd. Power connectors
WO2013110303A1 (de) * 2012-01-27 2013-08-01 Schaltbau Gmbh Steckkontaktbuchse
JP2014238940A (ja) * 2013-06-06 2014-12-18 矢崎総業株式会社 接続端子
JP2015028900A (ja) * 2013-07-05 2015-02-12 矢崎総業株式会社 メス端子アセンブリ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022149432A1 (ja) * 2021-01-06 2022-07-14 株式会社オートネットワーク技術研究所 端子ユニット
JP7483214B2 (ja) 2021-01-06 2024-05-15 株式会社オートネットワーク技術研究所 端子ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
DE102018207483A1 (de) 2018-11-22
US20180337479A1 (en) 2018-11-22
US10205261B2 (en) 2019-02-12
CN108963504A (zh) 2018-12-07
DE102018207483B4 (de) 2023-03-30
CN108963504B (zh) 2020-02-28
JP6564810B2 (ja) 2019-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6564810B2 (ja) 接続端子
JP6546625B2 (ja) 接続端子
US9831602B1 (en) Connector
CN110224254B (zh) 连接端子
JP2009037794A (ja) コネクタ端子
JP6721622B2 (ja) 接続端子
JP2011228141A (ja) コネクタ
US11258212B2 (en) Ground terminal and connector including the same
JP6720236B2 (ja) 接続端子
CN110911873B (zh) 连接端子
CN115995706A (zh) 连接器
JP5707256B2 (ja) レバー式コネクタ
JP6452531B2 (ja) コネクタ
US10461456B2 (en) Connector
JP5534504B2 (ja) 低挿入力コネクタ
JP2019175728A (ja) コネクタ
JP2018156764A (ja) コネクタ
JP2016024894A (ja) 端子
JP5765299B2 (ja) コネクタ装置
JP2023061409A (ja) コネクタ
JP2012113932A (ja) レバー式コネクタ
JP2019057452A (ja) コネクタ
JP2017010622A (ja) コネクタ
JP2014010951A (ja) 電気コネクタ
JP2016154094A (ja) コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190729

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6564810

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250