JP5579213B2 - 雌端子、及び接続構造 - Google Patents

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この発明は、例えば、電気自動車の充電器やワイヤーハーネス等に適用される大電流に対応した雌端子、及び雌端子を接続する接続構造に関する。
例えば、電気自動車用充電器やワイヤーハーネスなどを電気的に接続する接続構造は、大電流容量に適応可能に電力損失を極力抑えて良好な電気的接続状態を確保する必要がある。そこで、互いに接続する接続構造において低い接触抵抗を実現するため、例えば、別部材から成る導電性で筒状のばね接点部材を雌端子に嵌着し、該ばね接点部材に雄端子を嵌挿して雌端子と雄端子とを電気的に接続している。
特許文献1に開示の「端子」もこのような接触ばね部材(ばね接点部材)を備えた端子の1つである。
特許文献1に開示の接触ばね部材は、円筒状の両側に配置した円環部と、該円環部と一体に連設された複数のスプリング片とで構成し、該複数のスプリング片のそれぞれは、その長さ方向の中間部分が径方向の内側に突出するよう側面視弓状に形成している。
さらに、接触ばね部材は、嵌挿室(嵌挿部)から脱落しないように、雄端子を挿入する挿入口の端部にキャップを取り付けることにより、スプリング片を弾性変形させた状態で嵌挿室に嵌着される。
上述した構成の接触ばね部材は、スプリング片の長さ方向の中間部分が径内方向に突出した側面視弓形状に形成しているため、雄端子を嵌挿室に嵌着した状態において、複数のスプリング片のそれぞれは、該スプリング片の長さ方向の中間部分が雄端子に対して接触した状態となる。
さらに、キャップにより接触ばね部材を圧縮することで、雄端子に対して接触しているスプリング片の接圧を高めることにより、しっかりした接触状態を確保することができ、特許文献1の大電流用の端子は、雄端子と雌端子との間の接触抵抗を低減し、電力損失の抑制を図ることができるとされている。
しかしながら、特許文献1の端子の場合、それぞれ別部材で構成した嵌挿室と、電線を圧着接続する電線圧着部とを連結して一体化する構成であるため、部品点数が多く、複雑な構造であった。
特開平8−31488号公報
そこでこの発明は、大電流に対応して接触抵抗の低減を図ることができるとともに、簡単な構造で構成できる雌端子及び接続構造を提供することを目的とする。
本発明は、雄端子に備えた突状の嵌挿ピンの嵌挿を許容する嵌挿部と、導線を絶縁被覆で被覆した被覆電線において、前記絶縁被覆から先端側で露出する露出導線を圧着接続する電線圧着部と、前記嵌挿部と前記電線圧着部と間のトランジション部とを備えた雌端子であって、前記嵌挿部を、前記嵌挿ピンの挿脱方向に貫通する筒状に形成するとともに、前記嵌挿部に、嵌挿される前記嵌挿ピンの外周面に対して付勢しながら接触する接触ばね部を有する筒状のばね接点部材を内包し、前記嵌挿部及び前記電線圧着部を、該嵌挿部及び該電線圧着部の形状に応じるとともに、前記嵌挿部及び前記電線圧着部が前記挿脱方向に連続する展開形状に形成され、曲げ加工を施して所定形状となる導電性の板材で構成し、前記ばね接点部材を、前記挿脱方向における両端に配置した支持端部で、前記挿脱方向中間部分で径内方向に突出する前記接触ばね部を支持する構成とし、筒状の前記嵌挿部における前記挿脱方向の両端部に、前記嵌挿ピンの径より大きく、かつ、前記ばね接点部材における前記支持端部の径より小さな径で径内方向に突出する突起部を備え、前記突起部を、前記嵌挿部における前記挿脱方向の端部を内曲げして構成するとともに、前記嵌挿部における挿入方向下流側における下半円部分において、トランジション部につながる部分が前記嵌挿部の底面より上方に盛り上がっていることを特徴とする。
上記筒状は、略円筒形、略鼓状の筒状、あるいは、四角形の筒状等の多角形筒状とすることができる。
上述の筒状のばね接点部材を内包するとともに、前記嵌挿ピンの挿脱方向に貫通する筒状は、軸方向が挿脱方向となる筒状のばね接点部材を、前記嵌挿ピンの挿脱方向に貫通することによって同方向となるひとまわり大きな筒状とすることができる。なお、嵌挿ピンの挿脱方向は、嵌挿ピンが嵌挿部に対して挿入する方向及び嵌挿部から脱出する方向である。
上述の前記嵌挿部及び前記電線圧着部に応じた展開形状は、例えば筒状を展開した四角形など、前記嵌挿部及び前記電線圧着部の形状を展開した形状である。
また、上述の曲げ加工を施して所定形状となるは、前記嵌挿部及び前記電線圧着部の形状を展開した展開形状に形状加工した板材に対して曲げ加工を施すことによって、前記嵌挿部及び前記電線圧着部の形状となることである。
上述の前記嵌挿部及び前記電線圧着部が前記挿脱方向に連続するは、前記嵌挿部及び前記電線圧着部がトランジション部を介して挿脱方向に連続する態様、あるいは前記嵌挿部及び前記電線圧着部が前記挿脱方向に直接連続する態様とすることができる。
上記径内方向に突出する突起部は、筒状の嵌挿部における端部の周方向の一部に形成される形状、全周に亘って形成される形状、あるいは全周に亘って所定間隔を隔てて複数形成される形状とすることができる。
また、嵌挿部における挿入方向上流側の端部と、挿入方向下流側の端部の両方に突起部を備える場合、その突起部の径内方向の突出量を、挿入方向上流側と挿入方向下流側で同じ突出量で構成してもよく、異なる突出量で構成してもよい。
上記内曲げは、筒状に構成した嵌挿部の端部における周縁部を径内方向に曲げることを意味し、側面視円弧状に形成するあるいは角部を形成するような曲げであることを含む概念である。さらには、嵌挿部の端部を径内方向に凸な側面視円弧状に曲げることを含む概念である。
この発明により、大電流に対応して接触抵抗の低減を図ることができる雌端子を、簡単な構造で構成することができる。
詳しくは、電線圧着部とともに雌端子を構成する嵌挿部に、筒状のばね接点部材を内包することにより、雄端子の嵌挿ピンを嵌挿部に嵌挿すると、嵌挿される前記嵌挿ピンの外周面に対して、ばね接点部材の接触ばね部が付勢しながら接触するため、しっかりした接触状態を確保することができる。
これにより、雄端子と雌端子とを電気的に接続した接続構造において、雄端子と雌端子間の接触抵抗を低減し、大電流に対応する電力損失の抑制を図ることができる。
また、筒状に形成した前記嵌挿部及び前記電線圧着部を、前記嵌挿部及び前記電線圧着部に応じた展開形状に形成され、曲げ加工を施して所定形状となる導電性の板材で構成したことにより、例えば、削り出し等で所定形状を形成した嵌挿部と比べ、嵌挿部の形状に応じた展開形状に形状加工した板材に曲げ加工(プレス加工)を施すことによって嵌挿部を形成できるため、簡単な構造で構成することができ、軽量化することができる。
また、板材の形状加工及び曲げ加工によって形成できるため、例えば、削り出し加工により嵌挿部を形成する場合に比べて、加工が容易であり、精度よく大量に加工することができる。したがって、生産効率を向上するとともに、製造コスト、材料コストを低減することができる。
さらには、上述の板材への形状加工と、形状加工された板材に対する曲げ加工は、プレス加工機で加工できるため、さらに生産効率を向上することができる。
また、前記ばね接点部材を、前記挿脱方向における両端の少なくとも一方に配置した支持端部で、前記挿脱方向中間部分で径内方向に突出する前記接触ばね部を支持する構成とし、筒状の前記嵌挿部における前記挿脱方向の両端部の少なくとも一方に、前記嵌挿ピンの径より大きく、かつ、前記ばね接点部材における前記支持端部の径より小さな径で径内方向に突出する突起部を備えることにより、ばね接点部材を嵌挿部に内包して確実に保持することができるとともに、嵌挿ピンが嵌挿部に挿通された接続構造における接続状態の安定性を向上することができる。
詳しくは、筒状の前記嵌挿部における前記挿脱方向の両端部の少なくとも一方に、前記嵌挿ピンの径より大きく、かつ、前記ばね接点部材における前記支持端部の径より小さな径で径内方向に突出する突起部を備えることにより、嵌挿部に嵌挿ピンを確実に挿通できるとともに、嵌挿部に内包されたばね接点部材が突起部によって嵌挿部から抜け出ることを防止できる。
また、前記嵌挿ピンの径より大きく、かつ、前記ばね接点部材における前記支持端部の径より小さな径で径内方向に突出する突起部を、前記嵌挿部における前記挿脱方向の両端部の少なくとも一方に備えているため、例えば、嵌挿部に嵌挿ピンが嵌挿された接続状態において、挿脱方向に交差する方向の力が雌端子や雄端子の一方に作用し、嵌挿部に対してこじるように嵌挿ピンが動く場合であっても、径内方向に突出する突起部によって、嵌挿ピンの嵌挿部に対する動きを制限することができる。このため、ばね接点部材を介した嵌挿部と嵌挿ピンの接続状態において、接続箇所に大きな負荷が作用することを抑制し、嵌挿ピンが嵌挿部に挿通された接続構造における接続状態の安定性を向上することができる。
さらには、挿入方向上流側の端部に突起部を備えた場合、嵌挿部に挿入される嵌挿ピンを、突起部でガイドすることができるため、嵌挿部に内包するばね接点部材に嵌挿ピンを確実かつ簡単に挿入することができる。
た、前記突起部を、前記嵌挿部における前記挿脱方向の端部を内曲げして構成するとともに、前記嵌挿部における挿入方向下流側における下半円部分において、トランジション部につながる部分が前記嵌挿部の底面より上方に盛り上がっていることにより、突起を別部材で構成する場合と比べ、部品点数や組み立て工数を低減することができる。したがって、材料コスト、生産コストを低減し、大電流に対応して接触抵抗の低減を図ることができるとともに、雌端子の構成をさらに簡略化し、安価で構成することができる。
またこの発明の態様として、前記曲げ加工において曲げる方向の曲げ加工方向を、前記挿脱方向を軸とした軸回りに曲げる方向とするとともに、前記嵌挿部において、前記筒状を展開した展開形状における曲げ加工方向の少なく一方の加工方向端部に、他方の加工方向端部に対して係止する係止部を備えることができる。
上述の展開形状における曲げ加工方向の少なく一方の加工方向端部に備えた、他方の加工方向端部に対して係止する係止部は、他方の加工方向端部に形成した被係止部に対して係止する係止部、一方の加工方向端部と他方の加工方向端部の両方に形成した係止部同士を係止する係止部とすることができる。また、係止部は複数設けてもよく、その場合、例えば、一方の加工方向端部に複数の係止部を形成し、他方の加工方向端部に複数の被係止部を形成する態様、あるいは一方の加工方向端部と他方の加工方向端部の両方にそれぞれ係止部と被係止部とを対応させて形成してもよい。
この発明により、ばね接点部材をさらに確実に内包できる筒状の嵌挿部を構成することができる。詳しくは、筒状の嵌挿部の展開形状における曲げ加工方向の少なく一方の加工方向端部に、他方の加工方向端部に対して係止する係止部を備えることにより、前記挿脱方向を軸とした軸回りに、展開形状に形成した板材を曲げ加工することで、一方の加工方向端部に形成した係止部を他方の加工方向端部と係止させて確実、且つ容易に筒状を構成することができる。
また、一方の加工方向端部と他方の加工方向端部とを係止部で係止して筒状を構成しているため、例えば、嵌挿部に嵌挿ピンが嵌挿された接続状態において、挿脱方向に交差する方向の力が雌端子や雄端子の一方に作用し、嵌挿部に対してこじるように嵌挿ピンが動く場合であっても、嵌挿部に対する嵌挿ピンのこじるような動きに対し、確実に筒状を保持することができる。したがって、嵌挿ピンが嵌挿部に挿通された接続構造における接続状態の安定性をより向上することができる。
またこの発明は、突状の嵌挿ピンと、導線を絶縁被覆で被覆した被覆電線において、前記絶縁被覆から先端側で露出する露出導線を圧着接続する電線圧着部とを備えた雄端子と、前記嵌挿ピンの嵌挿を許容する嵌挿部と、前記電線圧着部と、前記嵌挿部と前記電線圧着部と間のトランジション部とを備えた雌端子とで構成するとともに、前記嵌挿ピンを前記嵌挿部に嵌挿して電気的に接続する接続構造であって、前記嵌挿部を、前記嵌挿ピンの挿脱方向に貫通する筒状に形成するとともに、前記嵌挿部に、嵌挿される前記嵌挿ピンの外周面に対して付勢しながら接触する接触ばね部を有する筒状のばね接点部材を内包し、前記ばね接点部材を、前記挿脱方向における両端の少なくとも一方に配置した支持端部で、前記挿脱方向中間部分で径内方向に突出する前記接触ばね部を支持する構成とし、前記雌端子を、該嵌挿部及び該電線圧着部の形状に応じるとともに、前記嵌挿部及び前記電線圧着部が前記挿脱方向に連続する展開形状に形成され、曲げ加工を施して所定形状となる導電性の板材で構成し、筒状の前記嵌挿部における前記挿脱方向の両端部の少なくとも一方に、前記嵌挿ピンの径より大きく、かつ、前記ばね接点部材における前記支持端部の径より小さな径で径内方向に突出する突起部を備え、前記突起部を、前記嵌挿部における前記挿脱方向の端部を内曲げして構成するとともに、前記嵌挿部における挿入方向下流側における下半円部分において、トランジション部につながる部分が前記嵌挿部の底面より上方に盛り上がっていることを特徴とする。
またこの発明の態様として、前記曲げ加工において曲げる方向の曲げ加工方向を、前記挿脱方向を軸とした軸回りに曲げる方向とするとともに、曲げ加工方向を前記挿脱方向に対して直交する方向とするとともに、前記嵌挿部において、前記筒状を展開した展開形状における曲げ加工方向の少なく一方の加工方向端部に、他方の加工方向端部に対して係止する係止部を備えることができる。
これらの発明により、上述の雌端子で奏した作用効果と同様の作用効果を奏する接続構造を実現することができる。
この発明によれば、大電流に対応して接触抵抗の低減を図ることができるとともに、簡単な構造で構成できる雌端子及び接続構造を提供することができる。
雌端子の斜視図。 雌端子の説明図。 雌端子及び接続構造の説明図。
この発明の一実施形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は雌端子10の斜視図を示し、図2は雌端子10の説明図を示し、図3は雌端子10及び接続構造1の説明図を示している。
詳しくは、図2(a)は雌端子10の正面図を示し、図2(b)は雌端子10の背面図を示している。また、図3(a)は嵌挿前における雌端子10及び雄端子2の嵌挿ピン3の右側面図を示し、図3(b)は嵌挿ピン3を嵌挿部20に嵌挿した接続構造1の縦断面図を示している。
まず、雄端子2(図3参照)と電気的に接続して接続構造1を構成する雌端子10について説明する。
雌端子10は、軸方向Lの前方から後方に向かって、嵌挿部20、トランジション部30、及び圧着バレル40で構成している。なお、軸方向Lは、後述する雄端子2の嵌挿ピン3が嵌挿部20に挿入したり、挿入された嵌挿ピン3が嵌挿部20から脱出する挿脱方向と一致するため、本説明では軸方向Lに統一して説明する。また、軸方向Lにおける前方は、嵌挿部20に対して雄端子2の嵌挿ピン3を挿入する側であり、後方は、嵌挿部20に対して後述する被覆電線300を圧着バレル40で圧着する側としている。
嵌挿部20は、その軸方向が軸方向Lに一致するように延びる略円筒状に構成し、圧着バレル40は、背面視上開きの略U字型に形成し、トランジション部30は、嵌挿部20と圧着バレル40の間において、嵌挿部20と圧着バレル40の底面部分より盛り上がった態様で連続する背面視下向きに突な円弧状で形成している。
詳しくは、後述する打抜き形状板材100において幅方向Wに長い平面視略長方形状の板材(嵌挿部形成部110)を曲げ加工を施して形成した円筒状であり、内部に、雄端子2の嵌挿ピン3の嵌挿を許容する嵌挿空間20aを形成し、嵌挿空間20aに、ばね接点部材200を収容して装着可能に構成している。
なお、ばね接点部材200は、図3(b)に示すように、軸方向Lの両端に配置した正面視円環状の環状支持部201と、環状支持部201の間において、周方向に複数配置するとともに、軸方向Lの中間部分が径内側に湾曲する側面視弓状の接触ばね部202とで、略鼓形状に構成している。
嵌挿部20は、嵌挿部形成部110における幅方向W(図1参照)の一方側端部に形成した、平面視略円状の係止凸部51と、幅方向Wの他方側端部に形成した凹状の係止凹部52とで構成する係止固定部50において係止凸部51と係止凹部52とが互いに係止して円筒状をなしている。
また、嵌挿部20の軸方向Lの前方側端部には、周方向において所定間隔を隔てて複数配置し、径内方向に曲げ加工した、つまり内曲げした前方内曲げ突起21を備えている。
前方内曲げ突起21の径内側の先端部21aは、後述する雄端子2の嵌挿ピン3の外径より大きく、ばね接点部材200の環状支持部201の外径より小さな径となるように、曲げ長さ及び曲げ角度を設定している。なお、前方内曲げ突起21は全部で9個備えているが、その数に限定されない。
また、嵌挿部20の軸方向Lの後方側端部における、円筒状の周縁部のトランジション部30と対応する半円部分(以下、これを上半円部分という)には、端部を側面視、トランジション部30に向かって突出する円弧状に曲げ加工した後方円弧状突起22を備えている。
なお、後方円弧状突起22も、上述した前方内曲げ突起21と同様に、側面視下向きに突な円弧状の後方円弧状突起22におけるもっとも径内側となる最径内側部分22aが、後述する雄端子2の嵌挿ピン3の外径より大きく、ばね接点部材200の環状支持部201の外径より小さな径となるように、曲げ長さ及び曲げ角度を設定している。
また、後方円弧状突起22は、打抜き形状板材100における嵌挿部形成部110曲げ加工して円筒状を形成した際に、嵌挿部形成部110の幅方向Wの端部同士が対向する突合せ部分23の両側にそれぞれひとつずつ備えている。この後方円弧状突起22は、嵌挿部20における軸方向Lの後方側端部における上半円部分の周長に対して半分以上の長さの範囲に備えればよく、個数や長さは限定されない。
なお、嵌挿部20における軸方向Lの後方側端部における上半円部分以外の下半円部分には後方円弧状突起22を備えていないが、後述するトランジション部30につながる部分30aが嵌挿部20の底面より上方に盛り上がっているため、トランジション部30につながる部分30aが嵌挿部20の軸方向Lの後方側端部における下半円部分において後方円弧状突起22と同様の機能を達成している。
圧着バレル40は、図2(b)に示すように、被覆電線300において先端側で絶縁被覆301から露出する露出電線302(図3(b)参照)をカシメて圧着接続する部分であり、嵌挿部20と略同じ径の円弧状底部42と、円弧状底部42の幅方向Wの両側からそれぞれ外側斜め上方に延びるバレル片41とで背面視略U字状に構成したオープンバレルである。なお、バレル片41における先端部の外側には、外側角部を面取りした面取り部43を形成している。
トランジション部30は、嵌挿部20と圧着バレル40との間に配置され、嵌挿部20の底部と圧着バレル40の円弧状底部42と連続する背面視下向きに突な円弧状である。しかしながら、トランジション部30は、略同じ径で形成した嵌挿部20及び圧着バレル40に比べて小さな径で形成するとともに、嵌挿部20の底部や圧着バレル40の円弧状底部42より径内側に盛り上がるような態様で連続している。
このように、上述したような構成の嵌挿部20、トランジション部30、及び圧着バレル40を、軸方向Lの前方から後方に向かってこの順で配置するとともに一体構成した雌端子10は、図1において破線で示すような形状加工された打抜き形状板材100に曲げ加工を施して形成している。
詳しくは、打抜き形状板材100は、嵌挿部20の形状に対応する嵌挿部形成部110と、トランジション部30の形状に対応するトランジション形成部120と、圧着バレル40の形状に対応する圧着バレル形成部130とが軸方向Lの前方から後方に向かってこの順で配置された一枚の板材である。
嵌挿部形成部110は、幅方向Wに長い平面視略長方形であり、前方に前方内曲げ突起21に対応する前方凸部111を幅方向Wに所定間隔を隔てて複数備えている。また、嵌挿部形成部110における後方には、後方円弧状突起22に対応する後方凸部112を備えている。なお、後方凸部112は、嵌挿部形成部110の後方において連続するトランジション形成部120の幅方向W外側に位置している。また、前方凸部111及び後方凸部112の嵌挿部形成部110からの突出量は、曲げ加工して前方内曲げ突起21及び後方円弧状突起22を構成する長さで形成している。
さらに、嵌挿部形成部110の幅方向Wの端部の一方には係止凸部51を構成する円状凸部113と、他方の端部に係止凹部52を構成する円状凹部114を形成している。
トランジション部30を構成するトランジション形成部120は、嵌挿部形成部110に比べて幅方向Wに狭い平面視略正方形状で構成している。
圧着バレル40を構成する圧着バレル形成部130は、嵌挿部形成部110と略同じ幅方向Wの長さの平面視長方形である。なお、幅方向Wの端部の下側角部に面取り部43に対応する面取りを施している。
これら嵌挿部形成部110、トランジション形成部120及び圧着バレル形成部130を軸方向Lに連続して配置した一枚の打抜き形状板材100に対して、軸方向Lを軸中心とした軸周り(図1における矢印M参照)の曲げ加工を施して雌端子10を構成する。
詳しくは、まず、前方凸部111、及び後方凸部112に対して上方に曲げ加工を施して前方内曲げ突起21及び後方円弧状突起22を形成する。
そして、打抜き形状板材100に対して矢印M方向に所定径での曲げ加工を施す。このとき、嵌挿部形成部110に対して、嵌挿部20の径に対応する所定径で全体を曲げ加工しながら、円状凸部113と円状凹部114とを係止させて係止固定部50を構成し、円筒形とする。
また、圧着バレル形成部130に対しては、嵌挿部形成部110に対する径と同じ径で円弧状底部42に対応する部分に曲げ加工を施す。
さらに、トランジション形成部120に対しては、嵌挿部形成部110や圧着バレル形成部130に対する径より小さな径で曲げ加工する。
このように、打抜き形状板材100に対して、矢印M方向の曲げ加工を施すことによって雌端子10を構成することができる。なお、嵌挿部形成部110に対する曲げ加工の前に、嵌挿部形成部110の上部にばね接点部材200を配置してから曲げ加工を施すことによって、嵌挿部20における嵌挿空間20aにばね接点部材200を装着することができる。
なお、打抜き形状板材100に対して矢印M方向の曲げ加工を施してから前方凸部111や後方凸部112に曲げ加工を施して前方内曲げ突起21や後方円弧状突起22を形成する場合は、打抜き形状板材100に対して矢印M方向の曲げ加工をしてから嵌挿部20にばね接点部材200を収容して、前方凸部111や後方凸部112に曲げ加工を施すことにより、嵌挿部20の嵌挿空間20aにばね接点部材200を装着することができる。
このようにして打抜き形状板材100に曲げ加工を施して構成した雌端子10に対して、図3に示すように、軸方向Lの前方から後方に向う方向で、雄端子2の嵌挿ピン3を嵌挿部20に挿入することで、嵌挿空間20aに装着したばね接点部材200を介して雄端子2と雌端子10とは電気的に接続された接続構造1を構成することができる。
なお、図7において、雄端子2の嵌挿ピン3のみ図示しているが、嵌挿ピン3の軸方向Lの前方には、雌端子10における圧着バレル40と同様の圧着バレル(図示省略)を備え、圧着バレルで被覆電線の露出電線をカシメて圧着接続している。
このように、上述したように雌端子10を、雄端子2に備えた突状の嵌挿ピン3の嵌挿を許容する嵌挿部20と、導線を絶縁被覆301で被覆した被覆電線300において、絶縁被覆301から先端側で露出する露出電線302を圧着接続する圧着バレル40と、嵌挿部20と圧着バレル40との間に配置したトランジション部30とで構成し、軸方向Lに貫通する円筒状に形成した嵌挿部20に、嵌挿される嵌挿ピン3の外周面に対して付勢しながら接触する接触ばね部202を有する円筒状のばね接点部材200を内包し、嵌挿部20、トランジション部30及び圧着バレル40の形状に応じた展開形状である嵌挿部形成部110、トランジション形成部120及び圧着バレル形成部130が軸方向Lに連続する導電性の打抜き形状板材100に曲げ加工を施して構成したことにより、大電流に対応して接触抵抗の低減を図ることができる雌端子10を、簡単な構造で構成することができる。
詳しくは、圧着バレル40とともに雌端子10を構成する嵌挿部20に、円筒状のばね接点部材200を内包することにより、雄端子2の嵌挿ピン3を嵌挿部20に嵌挿して、雌端子10と雄端子2とを電気的に接続した接続構造1において、嵌挿される嵌挿ピン3の外周面に対して、ばね接点部材200の接触ばね部202が付勢しながら接触する。このため、しっかりした接触状態を確保することができる。
これにより、雄端子2と雌端子10とを電気的に接続した接続構造1の接続状態において、雄端子2と雌端子10間の接触抵抗を低減し、大電流に対応する電力損失の抑制を図ることができる。
また、円筒状の嵌挿部20、トランジション部30及び圧着バレル40で構成する雌端子10を、嵌挿部20、トランジション部30及び圧着バレル40の形状に応じた展開形状である嵌挿部形成部110、トランジション形成部120及び圧着バレル形成部130が軸方向Lに連続する導電性の打抜き形状板材100に曲げ加工を施して構成したことにより、例えば、削り出し等で所定形状を形成した嵌挿部と比べ、それぞれの形状に応じた展開形状に形状加工した打抜き形状板材100に曲げ加工(プレス加工)を施すことによって嵌挿部20を形成できるため、簡単な構造で構成することができ、軽量化することができる。
また、打抜き形状板材100の形状加工及び曲げ加工によって形成できるため、例えば、削り出し加工により嵌挿部を形成する場合に比べて、加工が容易であり、精度よく大量に加工することができる。したがって、生産効率を向上するとともに、製造コスト、材料コストを低減することができる。
さらには、平板材から打抜き形状板材100への形状加工工程と、形状加工された打抜き形状板材100に対する曲げ加工工程を、タンデムに配置したプレス加工機で加工する場合、さらに生産効率を向上することができる。
また、ばね接点部材200を、軸方向Lにおける両端に配置した環状支持部201で、軸方向L中間部分で径内方向に突出する接触ばね部202を支持する構成とし、円筒状の嵌挿部20における軸方向Lの両端部に、嵌挿ピン3の径より大きく、かつ、ばね接点部材200における環状支持部201の径より小さな径で径内方向に突出する前方内曲げ突起21及び後方円弧状突起22を備えることにより、ばね接点部材200を嵌挿部20に内包して確実に保持することができるとともに、嵌挿ピン3が嵌挿部20に挿通された接続状態の安定性を向上することができる。
詳しくは、円筒状の嵌挿部20における軸方向Lの両端部に、嵌挿ピン3の径より大きく、かつ、ばね接点部材200における環状支持部201の径より小さな径で径内方向に突出する前方内曲げ突起21及び後方円弧状突起22を備えることにより、嵌挿部20に嵌挿ピン3を確実に挿通できるとともに、嵌挿部20に内包されたばね接点部材200が前方内曲げ突起21及び後方円弧状突起22によって嵌挿部20から抜け出ることを防止できる。
また、嵌挿ピン3の径より大きく、かつ、ばね接点部材200における環状支持部201の径より小さな径で径内方向に突出する前方内曲げ突起21及び後方円弧状突起22を、嵌挿部20における軸方向Lの両端部に備えているため、例えば、嵌挿部20に嵌挿ピン3を嵌挿した接続構造1の接続状態において、軸方向Lに交差する方向の力が雌端子10や雄端子2に作用し、嵌挿部20に対してこじるように嵌挿ピン3が動く場合であっても、径内方向に突出する前方内曲げ突起21及び後方円弧状突起22によって、嵌挿ピン3の嵌挿部20に対する動きを制限することができる。
このため、ばね接点部材200を介した嵌挿部20と嵌挿ピン3の接続状態において、接続箇所に大きな負荷が作用することを抑制し、嵌挿ピン3が嵌挿部20に挿通された接続状態の安定性を向上することができる。
さらには、挿入方向上流側の端部に前方内曲げ突起21及び後方円弧状突起22を備え、嵌挿部20に挿入され、嵌挿部20を貫通する嵌挿ピン3を、前方内曲げ突起21及び後方円弧状突起22でガイドすることができるため、嵌挿部20に内包するばね接点部材200に嵌挿ピン3を確実かつ簡単に挿入することができる。
また、前方内曲げ突起21及び後方円弧状突起22を、嵌挿部20における軸方向Lの端部を内曲げして構成することにより、前方内曲げ突起や後方円弧状突起を別部材で構成する場合と比べ、部品点数や組み立て工数を低減することができる。したがって、材料コスト、生産コストを低減し、大電流に対応して接触抵抗の低減を図ることができるとともに、雌端子10の構成をさらに簡略化し、安価で構成することができる。
さらにまた、軸方向Lを軸とした矢印M方向に曲げ加工するとともに、嵌挿部20を展開した嵌挿部形成部110における曲げ加工方向である幅方向Wの一方側端部に、他方側端部に形成した係止凹部52に対して係止する係止凸部51を備えることにより、ばね接点部材200をさらに確実に内包できる円筒状の嵌挿部20を構成することができる。
詳しくは、円筒状の嵌挿部20の展開形状である嵌挿部形成部110における幅方向Wの一方側端部に、他方側端部に形成した係止凹部52に係止する係止凸部51を形成することにより、軸方向Lを軸として軸回りに嵌挿部形成部110を曲げ加工することで、幅方向Wの一側端部に形成した係止凸部51を、他方側端部に形成した係止凹部52に係止させて係止固定部50を構成し、確実、且つ容易に円筒状を構成することができる。
また、係止固定部50で係止して円筒状を構成しているため、例えば、嵌挿部20に嵌挿ピン3を嵌挿した接続構造1の接続状態において、軸方向Lに交差する方向の力が雌端子10や雄端子2に作用し、嵌挿部20に対してこじるように嵌挿ピン3が動く場合であっても、嵌挿部20に対しする嵌挿ピン3のこじるような動きに対し、確実に円筒状を保持することができる。したがって、嵌挿ピン3が嵌挿部20に挿通された接続状態の安定性をより向上することができる。
なお、係止凸部51と係止凹部52とを平面視略円形状に形成しているが、係止固定部50として係止状態が保持できればこの形状に限定されず、例えば、自由単に向かって幅広になるように形成した台形状、T型形状で形成してもよい。しかしながら、係止凸部51及び係止凹部52を平面視円形状で形成した場合、嵌挿部形成部110を矢印M方向に曲げ加工し、係止凸部51と係止凹部52とを係止させるときに、平面視円形の中心が略一致していれば係止凸部51と係止凹部52とが互いに多少捩れた方向であっても係止でき、利便性が高い。
このように、上述の構成の雌端子10と、突状の嵌挿ピン3と圧着バレル40とを備えた雄端子2とを、嵌挿ピン3を嵌挿部20に嵌挿することで、簡単な構造で、嵌挿部200を介し、大電流に対応して接触抵抗の低減を図ることができる接続構造1を構成することができる。
なお、上述の説明では、嵌挿部20、嵌挿部200、嵌挿ピン3を円筒状に構成したが、これらを、例えば、四角形の筒状等の多角形筒状で構成してもよく、さらに、嵌挿部20を略鼓状の円筒状に構成してもよい。
また、上述の雌端子10では、嵌挿部20と圧着バレル40との間にトランジション部30を設けたが、嵌挿部20と圧着バレル40とを軸方向Lに連続させた形状であってもよい。
また、嵌挿部20の軸方向Lにおける前方と後方に前方内曲げ突起21及び後方円弧状突起22を備えたが、前方内曲げ突起21及び後方円弧状突起22のうち一方のみを備えてもよい。また前方内曲げ突起21を後方円弧状突起22のような形状で形成してもよい。
さらには、嵌挿部形成部110を、幅方向Wの中央においてトランジション部30に連続する底部に対して幅方向Wの両側に拡げる略長方形状に形成したが、底部に対して幅方向Wの片側に伸びる長方形状として、底部と、片側に伸びた長方形状の端部とを係止固定部50で形成して円筒形を構成してもよい。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の露出導線は、露出電線302に対応し、
以下同様に、
電線圧着部は、圧着バレル40に対応し、
挿脱方向は、軸方向Lに対応し、
板材は、打抜き形状板材100に対応し、
支持端部は、環状支持部201に対応し、
突起部は、前方内曲げ突起21及び後方円弧状突起22に対応し、
軸回りに曲げる方向は、矢印M方向に対応し、
係止部は、係止凹部52とともに係止固定部50を構成する係止凸部51に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
なお、上述の説明では、圧着接続部としてオープンバレル形式の圧着バレル40について説明したが、嵌挿部20と同様の円筒状となるクローズバレルで構成してもよい。
1…接続構造
2…雄端子
3…嵌挿ピン
10…雌端子
20…嵌挿部
21…前方内曲げ突起
22…後方円弧状突起
40…圧着バレル
50…係止固定部
51…係止凸部
52…係止凹部
100…打抜き形状板材
200…ばね接点部材
201…環状支持部
202…接触ばね部
300…被覆電線
301…絶縁被覆
302…露出電線
L…軸方向

Claims (4)

  1. 雄端子に備えた突状の嵌挿ピンの嵌挿を許容する嵌挿部と、導線を絶縁被覆で被覆した被覆電線において、前記絶縁被覆から先端側で露出する露出導線を圧着接続する電線圧着部と、前記嵌挿部と前記電線圧着部と間のトランジション部とを備えた雌端子であって、
    前記嵌挿部を、前記嵌挿ピンの挿脱方向に貫通する筒状に形成するとともに、
    前記嵌挿部に、嵌挿される前記嵌挿ピンの外周面に対して付勢しながら接触する接触ばね部を有する筒状のばね接点部材を内包し、
    前記嵌挿部及び前記電線圧着部を、
    該嵌挿部及び該電線圧着部の形状に応じるとともに、前記嵌挿部及び前記電線圧着部が前記挿脱方向に連続する展開形状に形成され、曲げ加工を施して所定形状となる導電性の板材で構成し
    前記ばね接点部材を、
    前記挿脱方向における両端に配置した支持端部で、前記挿脱方向中間部分で径内方向に突出する前記接触ばね部を支持する構成とし、
    筒状の前記嵌挿部における前記挿脱方向の両端部に、
    前記嵌挿ピンの径より大きく、かつ、前記ばね接点部材における前記支持端部の径より小さな径で径内方向に突出する突起部を備え、
    前記突起部を、
    前記嵌挿部における前記挿脱方向の端部を内曲げして構成するとともに、
    前記嵌挿部における挿入方向下流側における下半円部分において、トランジション部につながる部分が前記嵌挿部の底面より上方に盛り上がっている
    雌端子。
  2. 前記曲げ加工において曲げる方向の曲げ加工方向を、前記挿脱方向を軸とした軸回りに曲げる方向とするとともに、
    前記嵌挿部において、
    前記筒状を展開した展開形状における曲げ加工方向の少なく一方の加工方向端部に、他方の加工方向端部に対して係止する係止部を備えた
    請求項に記載の雌端子。
  3. 突状の嵌挿ピンと、導線を絶縁被覆で被覆した被覆電線において、前記絶縁被覆から先端側で露出する露出導線を圧着接続する電線圧着部とを備えた雄端子と、
    前記嵌挿ピンの嵌挿を許容する嵌挿部と、前記電線圧着部と、前記嵌挿部と前記電線圧着部と間のトランジション部とを備えた雌端子とで構成するとともに、前記嵌挿ピンを前記嵌挿部に嵌挿して電気的に接続する接続構造であって、
    前記嵌挿部を、前記嵌挿ピンの挿脱方向に貫通する筒状に形成するとともに、
    前記嵌挿部に、嵌挿される前記嵌挿ピンの外周面に対して付勢しながら接触する接触ばね部を有する筒状のばね接点部材を内包し、
    前記ばね接点部材を、
    前記挿脱方向における両端の少なくとも一方に配置した支持端部で、前記挿脱方向中間部分で径内方向に突出する前記接触ばね部を支持する構成とし、
    前記雌端子を、
    該嵌挿部及び該電線圧着部の形状に応じるとともに、前記嵌挿部及び前記電線圧着部が前記挿脱方向に連続する展開形状に形成され、曲げ加工を施して所定形状となる導電性の板材で構成し、
    筒状の前記嵌挿部における前記挿脱方向の両端部の少なくとも一方に、
    前記嵌挿ピンの径より大きく、かつ、前記ばね接点部材における前記支持端部の径より小さな径で径内方向に突出する突起部を備え、
    前記突起部を、前記嵌挿部における前記挿脱方向の端部を内曲げして構成するとともに、
    前記嵌挿部における挿入方向下流側における下半円部分において、トランジション部につながる部分が前記嵌挿部の底面より上方に盛り上がっている
    接続構造。
  4. 前記曲げ加工において曲げる方向の曲げ加工方向を、前記挿脱方向を軸とした軸回りに曲げる方向とするとともに、
    前記加工方向を前記挿脱方向に対して直交する方向とするとともに、
    前記嵌挿部において、
    前記筒状を展開した展開形状における曲げ加工方向の少なく一方の加工方向端部に、他方の加工方向端部に対して係止する係止部を備えた
    請求項に記載の接続構造。
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