JP2016024894A - 端子 - Google Patents
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Abstract
【課題】相手端子との嵌合向きに制約がなく、相手端子との安定した接触荷重を確保できる端子を提供する。
【解決手段】端子1は、前端にオス端子の挿入口3aを有する円筒状の円筒部3と、円筒部3内に配置され、円筒部3の挿入口3aより内部に挿入されたオス端子に外側に弾性変形して接触するバネ部4と、円筒部3に一体に設けられ、円筒部3の外周を囲むように配置され、両方の側端部が円筒部3の両側端同士の合わせ端面3bとは異なる位置で円筒部3にそれぞれ固定された先端カバー部5とを備えた。
【選択図】図2
【解決手段】端子1は、前端にオス端子の挿入口3aを有する円筒状の円筒部3と、円筒部3内に配置され、円筒部3の挿入口3aより内部に挿入されたオス端子に外側に弾性変形して接触するバネ部4と、円筒部3に一体に設けられ、円筒部3の外周を囲むように配置され、両方の側端部が円筒部3の両側端同士の合わせ端面3bとは異なる位置で円筒部3にそれぞれ固定された先端カバー部5とを備えた。
【選択図】図2
Description
本発明は、相手端子が挿入される円筒部を有する端子に関する。
この種の従来の端子として、特許文献1に開示されたものが提案されている。このメス端子100は、図8に示すように、円筒状に折り曲げられたスリーブ部101と電線接続部110とを有する。このスリーブ部101には、先端面に開口する3つのスリット102a〜102cが形成されている。1つのスリット102aは、スリーブ部101の両方の側端の合わせ端面101aの位置に形成されている。このスリット102aの位置では、スリーブ部101の両方の側端面が離間している。このスリット102aの互いに向かい合う側端には、係止溝103がそれぞれ形成されている。スリーブ部101には、3つのスリット102a〜102cによって3つのバネ部104が形成されている。各バネ部104は、縮径・拡径方向に撓み変形する。各バネ部104の内面側には、打ち出しによって突部105がそれぞれ設けられている。スリーブ部101の外周には、Cリング120が装着されている。Cリング120の無荷重状態での内径は、スリーブ部101(バネ部104)の無荷重状態での外径より小さく形成されている。Cリング120の両方の側端には、加締め片部121が突設されている。この各加締め片部121が加締められてバネ部104の係止溝103に係止されている。
オス端子(図示せず)のタブ部(図示せず)がスリーブ部101内に挿入されると、タブ部が各突部105を拡径方向に押圧し、各バネ部104が拡径方向にCリング120を押圧しつつ弾性変形する。バネ部104の弾性復帰力とCリング120の弾性復帰力の合計が接触荷重となって、メス端子100とオス端子(図示せず)間が嵌合される。
この従来例では、オス端子のタブ部が円周形状のものであれば、すべてのかん合向きでオス端子とのかん合が可能であるため、かん合作業性が良い。
しかしながら、前記従来のメス端子100では、Cリング120の両端側が合わせ端面101aに臨むスリット102aの側端に係止されているため、スリーブ部101(バネ部104)の先端に物(電線等)が接触すると、スリーブ部101のバネ部104が開く方向に変移する恐れがある。バネ部104が開く方向に塑性変形すると、バネ力が低下してオス端子との接触荷重が低減し、オス端子との安定した接触荷重を確保できない。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、相手端子との嵌合向きに制約がなく、しかも、相手端子との安定した接触荷重を確保できる端子を提供することを目的とする。
本発明は、前端に相手端子の挿入口を有する円筒状の円筒部と、前記円筒部内に配置され、前記円筒部の前記挿入口より内部に挿入された前記相手端子に外側に弾性変形して接触するバネ部と、前記円筒部に一体に設けられ、前記円筒部の外周を囲むように配置され、両方の側端部が前記円筒部の両側端同士の合わせ端面とは異なる位置で前記円筒部にそれぞれ固定された先端カバー部とを備えたことを特徴とする端子である。
1枚の導電性の板材より形成され、前記先端カバー部は、前記円筒部の前端より延設されており、前記先端カバー部が前記円筒部の外周面側に折り返され、折り返された前記先端カバー部が前記円筒部の外周を囲むように折り曲げられ、且つ、前記先端カバー部の両方の前記側端部が前記円筒部に係止されることにより固定されたものであっても良い。前記円筒部には、両方の前記側端部とは異なる位置に係止孔が設けられ、前記先端カバー部の両方の前記側端部には、加締め部がそれぞれ設けられ、前記各加締め部が前記係止孔に入り込むよう加締められることでそれぞれ係止されたものであっても良い。前記先端カバー部は、前記バネ部の弾性変形領域の位置に配置されたものであっても良い。前記先端カバー部の後端面は、コネクタハウジングのランス係止部であっても良い。
本発明によれば、円筒部の合わせ端面が離間する方向(円筒部が開き方向)に移動するのを先端カバー部が阻止するため、円筒部の変形でバネ部の支持位置が移動して相手端子への接触荷重が低減するような事態が発生しない。以上より、相手端子との嵌合向きに制約がなく、しかも、相手端子との安定した接触荷重を確保できる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図7は本発明の一実施形態を示す。メス端子(端子)1は、図5に示すような1枚の導電性の板材を折り曲げ加工して形成されている。図5には、メス端子1の折り曲げ加工後における箇所と同一の符号を付して明確化を図る。
図1〜図4に示すように、メス端子1は、相手端子接続部2と電線接続部10とこれらを連結する連結部20とを備えている。相手端子接続部2は、円筒部3と、円筒部3に一体に形成された一対のバネ部4と、円筒部3の外周に配置された先端カバー部5とを備えている。
円筒部3は、前端にオス端子50の挿入口3aを有する円筒状である。円筒部3は、円筒状に折り曲げられ、折り曲げられた両方の側端面が互いに突き合わされ、合わせ端面3bとされている。
一対のバネ部4は、円筒部3の切り込みによって形成された箇所を円筒部3の内部に折り曲げられて形成されている。一対のバネ部4は、先端側に向かってその間隔が徐々に狭まる方向に傾斜し、先端手前の位置で互いの間隔が徐々に広まる方向に折れ曲がっている。一対のバネ部4は、その最も狭い位置の間隔が下記するオス端子50のタブ部51の直径寸法より小さい寸法に設定されている。各バネ部4の先端側は、外側に向かってテーパ状に形成されているため、相手端子であるオス端子50のタブ部51がバネ部4の先端面に干渉せず、スムーズに一対のバネ部4の間に導かれる。
先端カバー部5は、円筒部3の前端より延設部6を介して連結され、円筒部3の外周面側に折り返されている。折り返された先端カバー部5は、円筒部3の外周を囲むように円筒状に折り曲げられ、折り曲げられた両方の側端面が互いに突き合わされ、合わせ端面5bとされている。
先端カバー部5は、両方の側端の合わせ端面5bが円筒部3の両側端同士の合わせ端面3bとは異なる位置で円筒部3に固定されている。この実施形態では、双方の合わせ面3b、5bはほぼ180度対向位置に位置している。先端カバー部5の両方の側端箇所での円筒部3の固定構造は、次のようになっている。
つまり、先端カバー部5の両方の側端部には、加締め部5cがそれぞれ設けられている。円筒部3には、係止孔3cが設けられている。各加締め部5cが係止孔3cに入り込むよう加締められることでそれぞれ固定されている(図2(b)、(c)参照)。加締め部5cは、先端カバー部5の両方の側端部の一対のスリット(図5のs)の間を加締めることでそれぞれ形成されている。
先端カバー部5の先端は、円筒部3の先端より突出(図2(b)のd寸法)している。
先端カバー部5は、図6に示すように、各バネ部4の外側位置で、且つ、各バネ部4の弾性変形領域の位置、詳細には過剰な弾性変形を規制する位置に配置されている。
先端カバー部5の後端面は、図7に示すように、コネクタハウジング60のランス61が係止されるランス係止部5dに形成されている。
電線接続部10は、基底部10aより両側に延設された導体加締め部10bと、同じく基底部10aより両側に延設された電線加締め部10cとを有する。導体加締め部10bによって電線(図示せず)の露出された導体箇所を外側から覆うように加締める。電線加締め部10cによって絶縁外皮を剥ぎ取らない電線箇所を外側から覆うように加締める。
相手端子であるオス端子50は、円周面を有するロッド部51を有する。ロッド部51は、内部が中実でも中空(円筒)でも良い。
上記構成において、オス端子50のロッド部51がメス端子1の円筒部3に挿入されると、先ず、ロッド部51の先端が一対のバネ部4の間に進入し、各バネ部4に当接する。この状態よりさらに奥に挿入すると、一対のバネ部4が互いの間隔を広げる方向に弾性変形し、ロッド部51の挿入が許容される。ロッド部51が挿入完了位置まで挿入すると、これで双方の端子間が嵌合される。挿入完了位置では、一対のバネ部4の弾性復帰力を接触荷重としてメス端子1のバネ部4とオス端子50のロッド部51が接触する。
以上説明したように、メス端子1は、前端にオス端子50の挿入口3aを有する円筒状の円筒部3と、円筒部3内に配置され、円筒部3の挿入口3aより内部に挿入されたオス端子50に外側に弾性変形して接触するバネ部4と、円筒部3に一体に設けられ、円筒部3の外周を囲むように配置され、両方の側端部が円筒部3の両側端同士の合わせ端面3bとは異なる位置で円筒部3にそれぞれ固定された先端カバー部5とを備えている。従って、円筒部3の合わせ端面3bが離間する方向に移動(円筒部3の開き方向の変位)するのを先端カバー部5が阻止するため、円筒部3の変形でバネ部4の支持位置(基端位置)が移動してオス端子50への接触荷重が低減するような事態が発生しない。この実施形態のように、オス端子50のタブ部51が円周形状のものであれば、すべてのかん合向きでオス端子50とのかん合が可能であるため、かん合作業性が良い。以上より、オス端子50との嵌合向きに制約がなく、オス端子50との安定した接触荷重を確保できる。
先端カバー部5が円筒部3の外周に配置され、且つ、先端カバー部5の先端が円筒部3の先端より突出している。従って、電線等の物が円筒部3に直接接触することを防止できるため、円筒部3へのダメージ(変形等)を防止するような管理が不要である。
メス端子1は、1枚の導電性の板材より形成され、先端カバー部5は、円筒部3の前端より延設されており、先端カバー部5が円筒部3の外周面側に折り返され、折り返された先端カバー部5が円筒部3の外周を囲むように折り曲げられ、且つ、先端カバー部5の両方の側端部が円筒部3に係止されることにより固定されている。メス端子1が1枚の板材より形成されるため、従来例に比べて部品点数の削減になる。1枚の板材を折り曲げ加工すれば良いため、組付け工数の削減になる。
円筒部3には、両方の側端とは異なる位置に係止孔3cが設けられ、先端カバー部5の両方の側端部には、加締め部5cがそれぞれ設けられ、各加締め部5cが係止孔3cに入り込むよう加締められることでそれぞれ係止されている。従って、先端カバー部5の側端同士の固定が仮に外れても、固定が外れた位置に円筒部3の合わせ端面3bが存在しないため、円筒部3の拡径方向の変位を極力防止できる。
先端カバー部5は、バネ部4の弾性変形領域の位置、詳細には過剰な弾性変形を規制する位置に配置されている。従って、先端カバー部5によってバネ部4の過剰変形を防止できる。
先端カバー部5の後端面は、コネクタハウジング60のランス61が係止するランス係止部5dである。従って、メス端子1にランス係止部5dを別途形成する必要がない。
1 メス端子(端子)
3 円筒部
3a 挿入口
3b 合わせ端面
3c 係止孔
4 バネ部
5 先端カバー部
5b 合わせ端面
5c 加締め部
5d ランス係止部
50 オス端子(相手端子)
60 コネクタハウジング
61 ランス
3 円筒部
3a 挿入口
3b 合わせ端面
3c 係止孔
4 バネ部
5 先端カバー部
5b 合わせ端面
5c 加締め部
5d ランス係止部
50 オス端子(相手端子)
60 コネクタハウジング
61 ランス
Claims (5)
- 前端に相手端子の挿入口を有する円筒状の円筒部と、前記円筒部内に配置され、前記円筒部の前記挿入口より内部に挿入された前記相手端子に外側に弾性変形して接触するバネ部と、前記円筒部に一体に設けられ、前記円筒部の外周を囲むように配置され、両方の側端部が前記円筒部の両側端同士の合わせ端面とは異なる位置で前記円筒部にそれぞれ固定された先端カバー部とを備えたことを特徴とする端子。
- 請求項1記載の端子であって、
1枚の導電性の板材より形成され、
前記先端カバー部は、前記円筒部の前端より延設されており、前記先端カバー部が前記円筒部の外周面側に折り返され、折り返された前記先端カバー部が前記円筒部の外周を囲むように折り曲げられ、且つ、前記先端カバー部の両方の前記側端部が前記円筒部に係止されることにより固定されたことを特徴とする端子。 - 請求項2記載の端子であって、
前記円筒部には、両方の前記側端部とは異なる位置に係止孔が設けられ、
前記先端カバー部の両方の前記側端部には、加締め部がそれぞれ設けられ、前記各加締め部が前記係止孔に入り込むよう加締められることでそれぞれ係止されたことを特徴とする端子。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の端子であって、
前記先端カバー部は、前記バネ部の弾性変形領域の位置に配置されたことを特徴とする端子。 - 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の端子であって、
前記先端カバー部の後端面は、コネクタハウジングのランスが係止するランス係止部であることを特徴とする端子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014146715A JP2016024894A (ja) | 2014-07-17 | 2014-07-17 | 端子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014146715A JP2016024894A (ja) | 2014-07-17 | 2014-07-17 | 端子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016024894A true JP2016024894A (ja) | 2016-02-08 |
Family
ID=55271513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014146715A Pending JP2016024894A (ja) | 2014-07-17 | 2014-07-17 | 端子 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016024894A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022270261A1 (ja) * | 2021-06-23 | 2022-12-29 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 端子金具 |
-
2014
- 2014-07-17 JP JP2014146715A patent/JP2016024894A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022270261A1 (ja) * | 2021-06-23 | 2022-12-29 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 端子金具 |
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