JP2018194119A - ダンパー - Google Patents

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Abstract

【課題】ダンパーが備える部材の汎用性を高めることを可能としたダンパーを提供する。
【解決手段】減衰媒体を収容するハウジングと、ハウジングに対する相対的な回転をハウジング内で可能とするローター12とを備える。回転を一方向に定める一方向クラッチと回転軸とが同軸上で結合可能であり、回転軸を支持した状態の一方向クラッチが第1入力対象であり、一方向クラッチに支持されていない状態の回転軸が第2入力対象である。ローター12は、第1入力対象と同軸上で結合可能に構成された第1嵌合部32Aと、第2入力対象と同軸上で結合可能に構成されて第1嵌合部32Aと一体に回転する第2嵌合部32Bとを備える。第1嵌合部32Aと第1入力対象とが結合した状態と、第2嵌合部32Bと第2結合対象とが結合した状態とを別々に有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ダンパーに関する。
減衰対象の回転によるトルクを減衰するダンパーとして、一方向クラッチを備えるダンパーが知られている。このダンパーは、一方向クラッチ、一方向クラッチを収容するハウジング、および、一方向クラッチとハウジングとの間に収容される減衰媒体を備え、一方向クラッチは、ハウジングに対する回転が可能な状態でハウジングに収容されている。一方向クラッチは、内周面を有した円筒状を有する外輪を備え、外輪の内周面には、カム面を有し、かつ、円柱ころと、カム面に向けて円柱ころを付勢する板ばねとを保持する複数のポケットが形成されている。内周面は、減衰対象である回転軸のラジアル軸受としても機能する。
こうしたダンパーでは、回転軸が1つの方向に回転するときには、円柱ころがカム面に嵌ることによって一方向クラッチが回転軸とともに回転するため、回転軸のトルクがダンパーによって減衰される。一方で、回転軸が1つの方向とは逆の方向に回転するときには、回転軸が一方向クラッチに対して回転するため、回転軸のトルクがダンパーによって減衰されない(例えば、特許文献1参照)。
特許第3789181号
ところで、上述したダンパーでは、一方向クラッチの外輪における内周面が回転軸を支持するラジアル軸受として機能している。そのため、このダンパーを回転軸の回転する方向が上述した2つの方向のいずれであるときにも回転軸のトルクを減衰させるダンパーとして機能させるためには、ハウジングに対して回転する一方向クラッチの全体を他の機能を発現するための機構と交換しなければならない。それゆえに、ダンパーが備える部材の汎用性が高めることが求められている。
本発明は、ダンパーが備える部材の汎用性を高めることを可能としたダンパーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのダンパーは、減衰媒体を収容するハウジングと、前記ハウジングに対する相対的な回転を前記ハウジング内で可能とするローターと、を備える。前記ハウジングと前記ローターとのいずれか一方が入力対象と結合する結合対象であり、前記ハウジングおよび前記ローターのなかで前記結合対象以外が非結合対象であり、前記回転を一方向に定める一方向クラッチと回転軸とが同軸上で結合可能である。前記回転軸を支持した状態の前記一方向クラッチが第1入力対象であり、前記一方向クラッチに支持されていない状態の前記回転軸が第2入力対象である。前記結合対象は、前記第1入力対象と同軸上で結合可能に構成された第1結合部と、前記第2入力対象と同軸上で結合可能に構成されて前記第1結合部と一体に回転する第2結合部とを備える。前記第1結合部と前記第1入力対象とが結合した状態と、前記第2結合部と前記第2結合対象とが結合した状態とを別々に有する。
上記構成によれば、結合対象は、第1結合部に結合した一方向クラッチによって、一方向ダンパーを構成する部材として機能することができ、かつ、第2結合部に回転軸が結合することによって、二方向ダンパーを構成する部材として機能することができる。このように、1つの結合対象を互いに異なる機能を有したダンパーを構成する部材として用いることができるため、ダンパーが備える部材の汎用性を高めることができる。
上記ダンパーにおいて、前記結合対象は、被係合対象の回転によって、前記ハウジングに対する相対的な回転を前記ローターに前記ハウジング内で行わせる前記被係合対象と係合し、前記結合対象は、前記第1結合部と前記第1入力対象とが結合した状態と、前記第2結合部と前記第2入力対象とが結合した状態と、前記第2結合部と前記被係合対象とが係合した状態とを別々に有してもよい。
上記ダンパーにおいて、前記結合対象は、被係合対象の回転によって、前記ハウジングに対する相対的な回転を前記ローターに前記ハウジング内で行わせる前記被係合対象と結合し、前記第1結合部および前記第2結合部と一体に回転する係合部をさらに備え、かつ、前記第1結合部と前記第1入力対象とが結合した状態と、前記第2結合部と前記第2入力対象とが結合した状態と、前記被係合対象と前記係合部とが係合した状態とを別々に有してもよい。
上記構成によれば、ダンパーでは、第1結合部に第1入力対象が結合しているとき、および、第2結合部に第2入力対象が結合しているときに加えて、結合対象に被係合対象が係合しているときにも、ローターがハウジングに対して相対的に回転することができる。
上記ダンパーにおいて、前記結合対象は、前記ローターであり、前記第1結合部は、前記回転軸の周方向に繰り返される凹凸を有して前記第1入力対象が嵌る嵌合面を備え、前記第1入力対象が前記嵌合面に嵌ることによって、前記第1結合部と前記第1入力対象とが同軸上で結合してもよい。
上記構成によれば、一方向クラッチと嵌合する嵌合面が、回転軸の方向に凹凸を繰り返すため、回転軸の周方向において、一方向クラッチがローターに対してずれにくい。
上記ダンパーにおいて、前記結合対象は、前記ローターであり、前記ローターは、前記回転軸と同軸上に位置する筒部を備え、前記筒部の一方の端部は、前記第1結合部であり、前記筒部の他方の端部は、前記第2結合部であってもよい。
上記構成によれば、1つの筒部が、第1結合部と第2結合部との両方の機能を備えるため、ダンパーを構成する部材の点数を削減することが可能ともなる。
上記ダンパーにおいて、前記ハウジングの内表面は、前記回転軸の周方向に沿って延び、前記減衰媒体を収容する空間に向けて突き出た複数の凸面を含んでもよい。
上記構成によれば、ローターがハウジングに対して相対的に回転したときに、減衰媒体と凸面との間に摩擦が生じ、その摩擦によってダンパーの減衰力が高められる。
上記ダンパーにおいて、前記凸面は、前記回転軸が延びる方向に沿って突き出た第1凸面であり、前記ローターの外表面は、前記回転軸の周方向に沿って延び、前記回転軸が延びる方向に沿って前記ハウジングに向けて突き出た複数の第2凸面を備え、前記各第2凸面は、前記回転軸が延びる方向から見て、前記第1凸面と重ならないように構成され、前記第1凸面と前記第2凸面とが、前記減衰媒体を収容する前記空間の一部を区画してもよい。
上記構成によれば、ローターがハウジングに対して相対的に回転したときに、ローター側凸面とハウジング側凸面との間に収容された減衰媒体が剪断され、それによって、ダンパーの減衰力が高められる。
上記ダンパーにおいて、前記第2結合部は、前記回転軸の周方向に沿って並び、前記回転軸に接して前記回転軸を支持可能に構成された複数の凸部を備え、前記第2結合部と前記第2入力対象とが同軸上で結合する状態で、前記各凸部は前記回転軸を支持してもよい。
上記構成によれば、第2結合部の備える各凸部が回転軸を支持するため、回転軸が開店する際に、回転軸が第2結合部に対してずれにくい。
上記ダンパーにおいて、前記ダンパーは、前記一方向クラッチを備える一方向ダンパーであり、前記一方向クラッチは、前記回転軸に沿って延びる筒状を有し、内周面に複数の保持溝を有した収容部材と、前記回転軸に沿って延びる棒状を有し、前記保持溝に1つずつ保持される複数の円柱ころと、前記保持溝に1つずつ保持される複数の付勢部材と、を備え、前記各保持溝は、前記円柱ころを固定した状態で保持する固定部と、前記円柱ころを回転する状態で保持する非固定部と、前記付勢部材を保持する保持部とを含み、全ての前記保持溝にわたって、前記周方向に沿って前記固定部、前記非固定部、および、前記保持部がこの順に並び、前記各付勢部材は、前記円柱ころを前記保持部から前記固定部に向けて付勢し、前記各円柱ころは、前記保持溝と前記付勢部材とによって、前記回転軸が1つの方向に回転したときには前記固定部に位置し、前記回転軸が前記1つの方向とは反対の方向に回転したときには前記非固定部に位置するように前記保持溝内に保持されてもよい。
上記構成によれば、回転軸が1つの方向に回転したときには、複数の円柱ころが収容部材に固定されるため、収容部材が回転軸とともに回転する。そのため、回転軸のトルクがダンパーによって減衰される。これに対して、回転軸が1つの方向とは反対の方向に回転したときには、複数の円柱ころが収容部材に固定されないため、収容部材に対して回転軸が回転する。そのため、回転軸のトルクがダンパーによって減衰されない。このように、上記構成によれば、ダンパーが一方向ダンパーとして機能する。
本発明によれば、ダンパーが備える部材の汎用性を高めることができる。
第1実施形態のダンパーをキャップの表面と対向する方向から見たダンパーの斜視構造を示す斜視図。 第1実施形態のダンパーをハウジングの裏面と対向する方向から見たダンパーの斜視構造を示す斜視図。 第1実施形態のダンパーを複数の部材に分解して示す分解斜視図。 第1実施形態のローターを支持部の裏面と対向する方向から見た斜視構造を示す斜視図。 第1実施形態のローターを支持部の表面と対向する方向から見た斜視構造を示す斜視図。 第1実施形態の一方向クラッチを複数の部材に分解して示す分解斜視図。 第1実施形態のダンパーの断面構造であって図1のI−I線に沿う断面構造を示す断面図。 第1実施形態のダンパーにおける第2嵌合部に回転軸が嵌合した斜視構造を示す斜視図。 第2実施形態のダンパーに一方向クラッチが嵌め込まれた状態を模式的に示す断面図。 第2実施形態のダンパーにおけるハウジングに回転軸が接続された状態を模式的に示す断面図。 第3実施形態のダンパーに一方向クラッチが嵌め込まれた状態を模式的に示す断面図。 第3実施形態のダンパーにおけるローターに回転軸が接続された状態を模式的に示す断面図。
[第1実施形態]
図1から図8を参照して、ダンパーを具体化した第1実施形態を説明する。
図1は、ダンパーが備えるキャップの表面と対向する方向から見たダンパーの斜視構造を示している。
図1が示すように、ダンパー10は、回転式のダンパーであって、ハウジング11と、ローター12と、キャップ13とを備えている。ハウジング11は減衰媒体を収容し、ローター12は、ハウジング11に対する回転をハウジング11内で可能とする。ローター12は入力対象と結合する結合対象の一例であり、ハウジング11は非結合対象の一例である。第1実施形態のダンパー10では、ダンパー10の取付対象に対するハウジング11の位置が固定され、ローター12がハウジング11に対して回転する。キャップ13は、ハウジング11が有する開口を塞いでいる。
ローター12には、一方向クラッチ14が嵌め込まれる。一方向クラッチ14は、ローター12に対する回転ができない状態、かつ、ハウジング11に対してローター12とともに回転ができる状態でローター12に嵌め込まれている。一方向クラッチ14は、ハウジング11に対するローター12の回転を一方向に定め、一方向クラッチ14と回転軸RAとが同軸上で結合可能である。回転軸RAを支持した状態の一方向クラッチ14が第1入力対象の一例であり、一方向クラッチ14に支持されていない状態の回転軸RAが第2入力対象の一例である。一方向クラッチ14は、一方向クラッチ14を貫通する軸孔14aを有し、軸孔14aには、ダンパー10による減衰対象である回転軸RAが通される。
キャップ13の表面13Fと対向する方向から見て、一方向クラッチ14は、回転軸RAが延びる方向におけるローター12の内側に位置している。また、キャップ13の表面13Fと対向する方向から見て、一方向クラッチ14の一部、および、ローター12の一部がキャップ13の表面13Fから露出している。
ハウジング11は、キャップ13の表面13Fと対向する平面視において円状を有する周壁部から、径方向の外側に向けて突き出た取付部11Aを含み、取付部11Aは、回転軸RAの延びる方向に沿って取付部11Aを貫通する取付孔11A1を有している。取付孔11A1は、ハウジング11をダンパー10の取付対象に取り付けるための取付部材が通る孔であり、取付孔11A1に通された取付部材が取付対象に取り付けられることによって、ダンパー10が取付対象に固定される。
図2は、ハウジング11の裏面11Rと対向する方向から見たダンパー10の斜視構造を示している。
図2が示すように、ハウジング11の裏面11Rと対向する方向から見て、一方向クラッチ14は、ハウジング11の裏面11Rから露出している。また、ハウジング11の裏面11Rと対向する方向から見て、ローター12の一部がハウジング11の裏面11Rから露出している。
ハウジング11、ローター12、および、キャップ13は、同一の材料から形成されていることが好ましく、これら部材の主成分は、樹脂であってもよいし、金属であってもよいし、合金であってもよい。なお、ハウジング11、ローター12、および、キャップ13は互いに異なる材料から形成されてもよい。
図3が示すように、ハウジング11は、底部21と周壁部22とを備える円筒状を有している。底部21には、回転軸RAの延びる方向に沿って底部21を貫通する貫通孔21aが形成され、貫通孔21aを囲む円筒状を有した中央壁部23が位置している。中央壁部23の内周面には、底部21における径方向の内側に向けて、環状の窪みである段差部23aが、中央壁部23における周方向の全体に形成されている。段差部23aには、円環状を有するハウジング側シール部材15が嵌め込まれ、ハウジング側シール部材15は、エラストマーなどの弾性部材から形成されている。
ハウジング11の内表面は、回転軸RAの周方向に沿って延び、減衰媒体を収容する空間に向けて突き出た複数の凸面を有している。ハウジング11は、複数の内側壁部24、複数の中間壁部25、および、複数の外側壁部26を備えている。これらの壁部は、ハウジング11の底部21のうち、周壁部22と中央壁部23との間に位置している。各内側壁部24、各中間壁部25、および、各外側壁部26の外表面が、第1凸面の一例であり、回転軸RAが延びる方向に沿ってハウジング11における減衰媒体を収容する空間に突き出ている。
このうち、各内側壁部24は、ハウジング11の開口と対向する方向から見て円弧状を有し、1つの内側壁部24とその内側壁部24と隣り合う内側壁部24との間には、隙間が形成されている。複数の内側壁部24は、ハウジング11の開口と対向する方向から見て、底部21の中心を中心とした1つの円を描くように、中央壁部23の周方向に沿って等間隔で並んでいる。
各中間壁部25は、各内側壁部24に対して周壁部22寄りに位置している。各中間壁部25は、ハウジング11の開口と対向する方向から見て円弧状を有し、各中間壁部25において、中央壁部23の周方向に沿う長さは、内側壁部24における周方向に沿う長さよりも長い。1つの中間壁部25とその中間壁部25と隣り合う中間壁部25との間には、隙間が形成されている。複数の中間壁部25は、ハウジング11の開口と対向する方向から見て、底部21の中心を中心とした1つの円を描くように、中央壁部23の周方向に沿って等間隔で並んでいる。
各外側壁部26は、各中間壁部25に対して周壁部22寄りに位置している。各外側壁部26は、ハウジング11の開口と対向する方向から見て円弧状を有し、各外側壁部26における中央壁部23の周方向に沿う長さは、中間壁部25における周方向に沿う長さよりも長い。1つの外側壁部26とその外側壁部26と隣り合う外側壁部26との間には、隙間が形成されている。複数の外側壁部26は、ハウジング11の開口と対向する方向から見て、底部21の中心を中心とした1つの円を描くように、中央壁部23の周方向に沿って等間隔で並んでいる。
こうしたハウジング11を備えるダンパー10によれば、ローター12がハウジング11に対して回転したときに、減衰媒体と内側壁部24、中間壁部25、および、外側壁部26の各々の外表面である凸面との間に摩擦が生じ、その摩擦によって、ダンパー10の減衰力が高められる。
ハウジング11には、円盤状を有したローター12が、回転軸RAを中心として時計回り方向、および、反時計回り方向に沿った回転が可能な状態で収容されている。反時計回り方向が1つの方向の一例であり、時計回り方向が1つの方向とは反対の方向の一例である。ローター12は円盤状を有した支持部31と、支持部31の中央に位置し、かつ、ローター12の回転中心である筒部32とを備えている。筒部32は、支持部31の表面31Fから突き出るとともに、支持部31の裏面から突き出る円筒状を有している。
支持部31の表面31Fにおける筒部32の外側には、円環状を有した4つの表側壁部が同心円状に並んでいる。筒部32の径方向の外側に向けて、第1表側壁部33F、第2表側壁部34F、第3表側壁部35F、および、第4表側壁部36Fが記載の順に並んでいる。なお、支持部31の裏面における筒部32の外側にも、円環状を有した4つの裏側壁部が同心円上に並んでいる。筒部32の径方向の外側に向けて、第1裏側壁部、第2裏側壁部、第3裏側壁部、および、第4裏側壁部が記載の順に並んでいる。各裏側壁部の外表面が、第2凸面の一例である。
4つの表側壁部と、4つの裏側壁部とは、支持部31の表面31Fに対して面対称に位置している。筒部32の延びる方向から見て、第1表側壁部33Fは第1裏側壁部の全体に重なり、第2表側壁部34Fは第2裏側壁部の全体に重なり、第3表側壁部35Fは第3裏側壁部の全体に重なり、かつ、第4表側壁部36Fは第4裏側壁部の全体に重なっている。
4つの表側壁部のなかで、第1表側壁部33Fと第2表側壁部34Fとの間、第2表側壁部34Fと第3表側壁部35Fとの間、および、第3表側壁部35Fと第4表側壁部36Fとの間には、それぞれ隙間が形成されている。また、4つの裏側壁部のなかで、第1裏側壁部と第2裏側壁部との間、第2裏側壁部と第3裏側壁部との間、および、第3裏側壁部と第4裏側壁部との間にも、それぞれ隙間が形成されている。
筒部32の延びる方向から見て、支持部31のなかで、第1表側壁部33Fと第2表側壁部34Fとの間に位置する部分には、支持部31を貫通する複数の貫通孔31aが位置している。また、筒部32の延びる方向から見て、支持部31のなかで、第2表側壁部34Fと第3表側壁部35Fとの間に位置する部分にも、支持部31を貫通する複数の貫通孔31aが位置している。さらにまた、筒部32の延びる方向から見て、支持部31のなかで、第3表側壁部35Fと第4表側壁部36Fとの間に位置する部分にも、支持部31を貫通する複数の貫通孔31aが位置している。
キャップ13は円盤状を有し、キャップ13の中央には、キャップ13を貫通する貫通孔13aが位置している。キャップ13とローター12との間には、円環状を有したキャップ側シール部材16が位置し、キャップ側シール部材16は、上述したハウジング側シール部材15と同様、エラストマーなどの弾性材料から形成されている。
ダンパー10が組み立てられた状態では、ハウジング11の貫通孔21aに、ローター12の筒部32のなかで、支持部31の裏面から突き出た部分が通り、キャップ13の貫通孔13aに、ローター12の筒部32のなかで、支持部31の表面31Fから突き出た部分が通る。筒部32は、ハウジング11の貫通孔21a、および、キャップ13の貫通孔13aの各々に対して、ハウジング11に対する回転と、キャップ13に対する回転とが可能な状態で通る。また、ハウジング側シール部材15が、ハウジング11とローター12との間に挟まれ、キャップ側シール部材16が、ローター12とキャップ13との間に挟まれる。なお、一方向クラッチ14は、ローター12に対する一方向クラッチ14の回転が不可能な状態でローター12の筒部32に嵌っている。
図4および図5を参照して、ローター12の構成をより詳しく説明する。なお、図4は、支持部31の裏面と対向する方向から見たローター12の斜視構造を示す一方で、図5は、支持部31の表面31Fと対向する方向から見たローター12の斜視構造を示している。
図4が示すように、ローター12は、第1嵌合部32Aと、第2嵌合部32Bとを備えている。第1嵌合部32Aは第1結合部の一例であり、第2嵌合部32Bは第2結合部の一例である。第1嵌合部32Aは、回転軸RAを支持した状態の一方向クラッチ14と同軸上で結合可能に構成されている。第2嵌合部32Bは、一方向クラッチ14によって支持されていない状態の回転軸RAと同軸上で結合可能に構成されて第1嵌合部32Aと一体に回転する。ローター12を備えるダンパーは、第1嵌合部32Aと、回転軸RAを支持した状態の一方向クラッチ14とが結合した状態と、第2嵌合部32Bと、一方向クラッチ14に支持されていない状態の回転軸RAとが結合した状態とを別々に有している。
ローター12は、第1嵌合部32Aに嵌合した一方向クラッチ14によって、一方向ダンパーを構成する部材として機能することができ、かつ、第2嵌合部32Bに回転軸RAが嵌合することによって、二方向ダンパーを構成する部材として機能することができる。このように、1つのローター12を互いに異なる機能を有したダンパーを構成する部材として用いることができるため、ダンパーが備える部材の汎用性を高めることができる。
上述したように、ローター12は、回転軸RAと同軸上に位置する筒部32を備えている。筒部32における一方の端部は第1嵌合部32Aであり、他方の端部は第2嵌合部32Bである。そのため、1つの筒部32が、第1嵌合部32Aと第2嵌合部32Bとの両方の機能を備えるため、ダンパー10を構成する部材の点数を削減することが可能ともなる。
第1嵌合部32Aは、一方向クラッチ14が嵌る嵌合面の一例である内周面32AIを有している。内周面32AIは、回転軸RAの周方向に沿って繰り返される凹凸を有した嵌合面である。一方向クラッチ14が内周面32AIに嵌ることによって、第1嵌合部32Aと、一方向クラッチ14とが同軸上で結合する。第1嵌合部32Aは、筒部32のうち、支持部31の裏面31Rから突き出た部分と、支持部31の表面31Fから突き出た部分の一部とを含んでいる。第1嵌合部32Aは、底部32A1と周壁部32A2とから構成される筒状を有し、周壁部32A2が、上述した内周面32AIを含んでいる。
内周面32AIは、複数の弧状部AI1を含み、支持部31の裏面31Rと対向する平面視において、各弧状部AI1は円弧状を有し、複数の弧状部AI1は、筒部32の中心を中心とする1つの円を描くように、筒部32の周方向において等しい間隔を空けて並んでいる。筒部32の周方向において、互いに隣り合う弧状部AI1の間には、凹凸部AI2が位置している。凹凸部AI2は、凸部AI21と2つの凹部AI22とから構成され、支持部31の裏面31Rと対向する平面視において、凸部AI21は、弧状部AI1よりも径方向の内側に向けて突き出る一方で、凹部AI22は、弧状部AI1よりも径方向の外側に向けて窪んでいる。各凹凸部AI2では、2つの凹部AI22が、周方向において凸部AI21を挟んでいる。
第1嵌合部32Aに一方向クラッチ14が嵌め込まれると、一方向クラッチ14の外周面が、周壁部32A2の内周面32AIに接し、かつ、一方向クラッチ14の延びる方向における1つの端面が、底部32A1に接する。このとき、一方向クラッチ14と嵌合する内周面32AIが回転軸RAの周方向に凹凸を繰り返すため、回転軸RAの周方向において、一方向クラッチ14がローター12に対してずれにくい。
図5が示すように、第2嵌合部32Bは、回転軸RAの周方向に沿って並び、回転軸RAに接して回転軸RAを支持可能に構成された複数の凸部32B1を備えている。第2嵌合部32Bと回転軸RAとが同軸上で結合する状態で、各凸部32B1は回転軸RAを支持している。各凸部32B1は、筒部32の径方向における内側に向けて突き出た凸部であり、複数の凸部32B1は、筒部32の周方向の全体にわたって並んでいる。各凸部32B1は、第1嵌合部32Aの底部32A1から、筒部32が延びる方向において、支持部31の表面31Fから離れる方向に沿って延びている。各凸部32B1の先端が、筒部32の中心を中心とする円を描くように、筒部32の周方向において等しい間隔を空けて並んでいる。こうした第2嵌合部32Bによれば、第2嵌合部32Bの備える各凸部32B1が回転軸RAを支持するため、回転軸RAが回転する際に、回転軸RAが第2嵌合部32Bに対してずれにくい。
なお、第2嵌合部32Bは、一方向クラッチ14を備えるダンパー10、および、一方向クラッチ14を備えていないダンパーの両方に対して試験などを行うときに用いることも可能である。例えば、ハウジング11から露出する第2嵌合部32Bに、被係合対象の一例である試験用の器具であって、第2嵌合部32Bが有する複数の凸部32B1に嵌る嵌合部を有した器具を、ハウジング11に対するキャップ13側からダンパーに取り付ける。そして、器具を時計回り方向および反時計回り方向に回転させることによって、ハウジング11およびキャップ13のそれぞれに対してローター12を回転させることで、ダンパーに対する試験などを行うことができる。このように、ローター12は、第1嵌合部32Aと第1入力対象とが嵌合した状態と、第2嵌合部32Bと第2入力対象とが嵌合した状態と、第2嵌合部32Bと試験用の器具とが嵌合した状態とを別々に有する。
図6を参照して一方向クラッチ14の一例における構成をより詳しく説明する。
図6が示すように、一方向クラッチ14は、収容部材41と収容部材41の開口を覆う蓋部材42とを備えている。収容部材41は、回転軸RAに沿って延びる筒状を有し、内周面41aに複数の保持溝41a1を有している。各保持溝41a1は、回転軸RAに沿って延び、複数の保持溝41a1は、収容部材41の周方向において等しい間隔を空けて並んでいる。蓋部材42は円盤状を有し、蓋部材42の中央には、収容部材41の延びる方向に沿って蓋部材42を貫通する貫通孔42aが位置している。
一方向クラッチ14は、さらに複数の円柱ころ43と、複数の板ばね44とを備え、各板ばね44は、付勢部材の一例である。各円柱ころ43は、回転軸RAに沿って延びる棒状を有し、保持溝41a1に1つずつ保持されている。板ばね44は、円柱ころ43と同様、保持溝41a1に1つずつ保持されている。複数の板ばね44は、1つの環状部45に接続し、環状部45の周方向において、等しい間隔を空けて並んでいる。
各保持溝41a1は、円柱ころ43を固定した状態で保持する固定部a11と、円柱ころ43を回転する状態で保持する非固定部a12と、板ばね44を保持する保持部a13とを含んでいる。全ての保持溝41a1にわたって、回転軸RAの周方向に沿って固定部a11、非固定部a12、および、保持部a13がこの順に並んでいる。各板ばね44は、円柱ころ43を保持部a13から固定部a11に向けて付勢している。各円柱ころ43は、保持溝41a1と板ばね44とによって、回転軸RAが反時計回り方向に回転したときには固定部a11に位置し、回転軸RAが時計回りに回転したときには非固定部a12に位置するように保持溝41a1内に保持されている。
収容部材41の開口と対向する方向から見て、非固定部a12は、円柱ころ43が保持溝41a1に接する一方で、保持溝41a1には固定されない大きさを有した空間を区画し、固定部a11は、保持部a13から固定部a11に向かう方向に沿って先細る空間を区画するカム面である。
収容部材41の外周面41Sは、収容部材41における径方向の内側に向けて窪む複数の凹部41Saを有し、複数の凹部41Saは、収容部材41の周方向において等間隔で並んでいる。一方向クラッチ14が第1嵌合部32Aに嵌め込まれたとき、外周面41Sの各凹部41Saに、第1嵌合部32Aの内周面32AIに位置する1つの凸部AI21が嵌る。
こうした一方向クラッチ14によれば、回転軸RAが反時計回りに回転したときには、複数の円柱ころ43が収容部材41に固定されるため、収容部材41が回転軸RAとともに回転する。そのため、回転軸RAのトルクがダンパー10によって減衰される。これに対して、回転軸RAが時計回りに回転したときには、複数の円柱ころ43が収容部材41に固定されないため、収容部材41に対して回転軸RAが回転する。そのため、回転軸RAのトルクがダンパー10によって減衰されない。なお、一方向クラッチ14は、回転軸RAが時計回り方向に回転したときに、収容部材41が回転軸RAとともに回転する一方で、回転軸RAが反時計回り方向に回転したときに、収容部材41に対して回転軸RAが回転する構成でもよい。
図7は、図1のI−I線に沿うダンパー10の断面構造を示している。なお、図7では、図示の便宜上、一方向クラッチ14を1つの部材として示し、一方向クラッチ14が備える収容部材41、蓋部材42、円柱ころ43、板ばね44、および、環状部45のそれぞれの図示を省略している。
図7が示すように、キャップ13の裏面13Rには中央壁部51が位置し、中央壁部51は、貫通孔13aを取り囲み、ハウジング11に向けて突き出ている。キャップ13の裏面13Rのなかで、中央壁部51よりも径方向の外側には、複数のキャップ側壁部が位置し、各キャップ側壁部は、ハウジング11に向けて突き出ている。複数のキャップ側壁部は、それぞれキャップ13の中心を中心とする円弧状を有している。キャップ13の裏面において、キャップ13の中心から外側に向かう方向に沿って、複数の第1キャップ側壁部52、複数の第2キャップ側壁部53、および、複数の第3キャップ側壁部54が記載の順に並んでいる。
キャップ13の裏面13Rと対向する方向から見て、1つの第1キャップ側壁部52とその第1キャップ側壁部52と隣り合う第1キャップ側壁部52の間には、隙間が形成されている。複数の第1キャップ側壁部52は、キャップ13の裏面13Rと対向する方向から見て、キャップ13の中心を中心とした1つの円を描くように、中央壁部51の周方向に沿って等間隔で並んでいる。
キャップ13の裏面13Rと対向する方向から見て、1つの第2キャップ側壁部53とその第2キャップ側壁部53と隣り合う第2キャップ側壁部53との間には、隙間が形成されている。複数の第2キャップ側壁部53は、キャップ13の裏面13Rと対向する方向から見て、キャップ13の中心を中心とした1つの円を描くように、中央壁部51の周方向に沿って等間隔で並んでいる。
キャップ13の裏面13Rと対向する方向から見て、1つの第3キャップ側壁部54とその第3キャップ側壁部54と隣り合う第3キャップ側壁部54との間には、隙間が形成されている。複数の第3キャップ側壁部54は、キャップ13の裏面13Rと対向する方向から見て、キャップ13の中心を中心とした1つの円を描くように、中央壁部51の周方向に沿って等間隔で並んでいる。
各第1キャップ側壁部52は、第1表側壁部33Fと第2表側壁部34Fとの隙間に嵌め込まれている。各第2キャップ側壁部53は、第2表側壁部34Fと第3表側壁部35Fとの間に嵌め込まれている。各第3キャップ側壁部54は、第3表側壁部35Fと第4表側壁部36Fとの間に嵌め込まれている。
中央壁部51には、径方向の外側に向かって窪む段差部13bが形成されている。段差部13bには、上述したキャップ側シール部材16が嵌め込まれている。また、キャップ13の裏面13Rには、第3キャップ側壁部54よりも径方向の外側に、ハウジング11から離れる方向に向けて窪む段差部13cが形成されている。段差部13cには、ハウジング11の周壁部22が嵌め込まれている。
ローター12の第1裏側壁部33Rは、ハウジング11における中央壁部23と内側壁部24との隙間に嵌め込まれている。第2裏側壁部34Rは、内側壁部24と中間壁部25との隙間に嵌め込まれている。第3裏側壁部35Rは、中間壁部25と外側壁部26との隙間に嵌め込まれている。第4裏側壁部36Rは、外側壁部26と周壁部22との隙間に嵌め込まれている。4つの裏側壁部とハウジング11とはすきま嵌めの状態であり、ハウジング11と各裏側壁部との間には、微小なすきまが形成されている。この微小な隙間には、ゲル状の減衰媒体61が充填されている。
このようにローター12の外表面は、回転軸RAの周方向に沿って延びる複数の第2凸面の一例として4つの裏側壁部の外表面を備えている。各裏側壁部の外表面は、回転軸RAが延びる方向から見て、第1凸面の一例である上述した内側壁部24、中間壁部25、および、外側壁部26の各々の外表面と重ならないように構成されている。上述した第1凸面と第2凸面とが、減衰媒体61を収容する空間の一部を区画している。こうしたローター12によれば、ローター12がハウジング11に対して回転したときに、第1凸面と第2凸面との間に収容された減衰媒体61が剪断され、それによって、ダンパー10の減衰力が高められる。
また、ローター12は、4つの表側壁部を備え、各表側壁部は、回転軸RAが延びる方向から見て、中央壁部51、第1キャップ側壁部52、第2キャップ側壁部53、および、第3キャップ側壁部54と重ならないように構成されている。こうしたローター12によれば、ローター12がキャップ13に対して相対的に回転したときに、各表側壁部の外表面と、キャップ13が備える各壁部の外表面との間に収容された減衰媒体61が剪断され、それによって、ダンパー10の減衰力が高められる。
第1表側壁部33Fは、中央壁部51と第1キャップ側壁部52との隙間に嵌め込まれている。第2表側壁部34Fは、第1キャップ側壁部52と第2キャップ側壁部53との隙間に嵌め込まれている。第3表側壁部35Fは、第3キャップ側壁部54とハウジング11の周壁部22との間に嵌め込まれている。4つの表側壁部、キャップ13、および、ハウジング11はすきま嵌めの状態であり、これらの間には微小な隙間が形成されている。この微小な隙間には、上述した減衰媒体61が充填されている。
ハウジング11とキャップ13とによって区画された空間のうち、ローター12の筒部32よりも径方向の外側に位置する領域は、ローター12が回転することを可能にした回転領域である。これに対して、ハウジング11とローター12との隙間、および、キャップ13とローター12との隙間から構成される領域は、制動トルクを生じさせるトルク発生領域である。トルク発生領域に充填された減衰媒体61が、ローター12の回転によって剪断されることによって、ローター12を回転させようとする力が減衰する。
例えば、回転軸RAの回転に従動してローター12が回転するとき、トルク発生領域に充填された減衰媒体61の抵抗によって、回転軸RAには、減衰力である制動トルクが与えられる。このとき、減衰媒体61は、ローター12の径方向においてローター12の外表面に粘着する。さらに、減衰媒体61は、ローター12に形成された貫通孔31aを介して、支持部31の表面31Fと裏面31Rとの間を行き来することによって、支持部31の表面31Fから裏面31Rに向かう方向においても、ローター12の外表面に粘着する。ローター12は、ローター12の外表面に粘着した減衰媒体61を剪断しながら回転する。こうしたローター12の回転によっても、回転軸RAには制動トルクが与えられる。
減衰媒体61の剪断が発生する領域は、ローター12のなかで、第4表側壁部36Fおよび第4裏側壁部36Rから、第1表側壁部33Fおよび第1裏側壁部33Rまでの部分と、この部分と向かい合うハウジング11の一部、および、同部分と向かい合うキャップ13の一部によって挟まれる領域である。
なお、図8が示すように、ローター12が備える第1嵌合部32Aに一方向クラッチ14が嵌め込まれていないダンパー70では、回転軸RAが第2嵌合部32Bの備える複数の凸部32B1によって支持される。これにより、回転軸RAは、時計回り方向に回転するとき、および、反時計回り方向に回転するときの両方において、ローター12とともに回転する。そのため、回転軸RAのトルクは、時計回り方向に回転するとき、および、反時計回り方向に回転するときの両方において、ダンパー70によって減衰される。
以上説明したように、第1実施形態のダンパーによれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1)ローター12は、第1嵌合部32Aに嵌合した一方向クラッチ14によって、一方向ダンパーを構成する部材として機能することができ、かつ、第2嵌合部32Bに回転軸RAが嵌合することによって、二方向ダンパーを構成する部材として機能することができる。このように、1つのローター12を互いに異なる機能を有したダンパーを構成する部材として用いることができるため、ダンパーが備える部材の汎用性を高めることができる。
(2)ローター12に被係合対象が係合しているときにも、ローター12がハウジング11に対して相対的に回転することができる。
(3)一方向クラッチ14と嵌合する内周面32AIが、回転軸RAの周方向に凹凸を繰り返すため、回転軸RAの周方向において、一方向クラッチ14がローター12に対してずれにくい。
(4)1つの筒部32が、第1嵌合部32Aと第2嵌合部32Bとの両方の機能を備えるため、ダンパー10を構成する部材の点数を削減することが可能ともなる。
(5)ローター12がハウジング11に対して回転したときに、内側壁部24、中間壁部25、および、外側壁部26の各々の外表面と減衰媒体61との間に摩擦が生じ、その摩擦によって、ダンパー10の減衰力が高められる。
(6)ローター12がハウジング11に対して回転したときに、各裏側壁部の外表面とハウジング11の内側壁部24、中間壁部25、および、外側壁部26の各々の外表面との間に収容された減衰媒体61が剪断され、それによって、ダンパー10の減衰力が高められる。
(7)第2嵌合部32Bの備える各凸部32B1が回転軸RAを支持するため、回転軸RAが回転する際に、回転軸RAが第2嵌合部32Bに対してずれにくい。
(8)一方向クラッチ14によれば、回転軸RAが反時計回り方向に回転したときには、複数の円柱ころ43が収容部材41に固定されるため、収容部材41が回転軸RAとともに回転し、回転軸RAのトルクがダンパー10によって減衰される。これに対して、回転軸RAが時計回りに回転したときには、複数の円柱ころ43が収容部材41に回転されないため、収容部材41に対して回転軸RAが回転し、回転軸RAのトルクがダンパー10によって減衰されない。
なお、上述した第1実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・一方向クラッチ14は、上述したように1つの保持溝41a1に円柱ころ43と板ばね44とが保持された構成以外の構成であってもよい。要は、一方向クラッチは、ローター12が備える第1嵌合部32Aに嵌ることによって、ハウジング11に対するローター12の回転を一方向に定めるクラッチであればよい。
・第2嵌合部32Bは複数の凸部32B1を有しない構成でもよく、第2嵌合部32Bは、平坦な内周面を有した筒状を有してもよい。要は、第2嵌合部32Bは、第1嵌合部32Aに一方向クラッチ14が結合していない状態で、回転軸RAに結合することが可能な構成であればよい。こうした構成であっても、上述した(1)に準じた効果を得ることはできる。
・ローター12の形状は、ローター12の外表面が複数のローター側凸面を有しない平板状であってもよい。
・ハウジング11は、ハウジング11の内表面がハウジング側凸面を有しない平坦面である形状を有してもよい。なお、ハウジング11の内表面が平坦面である構成では、ローター12の外表面が複数のローター側凸面を有してもよいし、有しなくてもよい。
・第1嵌合部32Aの内周面32AIは、回転軸RAの周方向に沿って並ぶ凹凸を有しない平坦面であってもよい。また、第1嵌合部32Aの内周面32AIは、回転軸RAの延びる方向に沿って並ぶ凹凸を有してもよく、こうした構成では、第1嵌合部32Aに嵌った一方向クラッチ14が、第1嵌合部32Aから抜けにくくなる。
・ローター12の第2嵌合部32Bは、一方向クラッチ14に結合していない回転軸RAに結合することと、試験用の器具などが嵌ることとの両方が可能である。これに限らず、ローター12の第2嵌合部は、一方向クラッチ14に結合していない回転軸RAに結合する一方で、試験用の器具などには嵌らない構成であってもよく、こうした構成では、ローター12は、第2嵌合部以外の係合部であって、被係合対象の一例である試験用の器具に係合することが可能な部分を備えてもよい。係合部は、被係合対象の回転によって、ハウジング11に対する回転をローター12にハウジング11内で行わせる被係合対象と結合する部分である。ローター12は、第1嵌合部と第1入力対象とが結合した状態と第2嵌合部と第2入力対象とが結合した状態と、係合部と被係合対象とが係合した状態とを別々に有する。
こうした構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(9)ダンパーでは、第1結合部に第1入力対象が結合しているとき、および、第2結合部に第2入力対象が結合しているときに加えて、係合部に被係合対象が係合しているときにも、ローター12がハウジング11に対して相対的に回転することができる。
・ローター12において、第1嵌合部32Aおよび第2嵌合部32Bの少なくとも一方が、以下に記載する構成であってもよい。すなわち、第1嵌合部32Aは、第1嵌合部32Aに対して一方向クラッチ14が嵌ることによって、一方向クラッチ14がローター12に対して固定される構成でなくともよく、例えば、接着剤や締結部材によって一方向クラッチ14が結合される構成であってもよい。また、第2嵌合部32Bは、第2嵌合部32Bに対して回転軸RAが嵌ることによって、回転軸RAがローター12に対して固定される構成でなくともよく、例えば、接着剤や締結部材によって回転軸RAが結合される構成であってもよい。こうした構成であっても、上述した(1)に準じた効果を得ることはできる。
・キャップ13は、第1キャップ側壁部52、第2キャップ側壁部53、および、第3キャップ側壁部54を有しなくてもよい。
[第2実施形態]
図9および図10を参照して、第2実施形態のダンパーを説明する。第2実施形態は、上述した第1実施形態と比べて、ハウジングが結合対象の一例であり、ハウジングがローターに対して回転する点が主に異なっている。そのため、以下では、第1実施形態との相違点を詳しく説明する。なお、以下に参照する図9および図10では、図示の便宜上、ダンパーおよびダンパーの取付対象を模式的に示している。
図9が示すように、ダンパー80は、筒状を有するハウジング81と、ハウジング81に収容されたローター82と、ハウジング81の外周面に位置するとともに筒状を有した一方向クラッチ83とを備えている。ダンパー80のなかで、ローター82がダンパー80の取付対象200に取り付けられ、取付対象200に対するローター82の位置が固定されている。これに対して、ハウジング81はローター82に対する回転が可能である。一方向クラッチ83は、ハウジング81の外周面に位置し、ハウジング81の外周面が第1結合部81Aを含んでいる。一方向クラッチ83は、ローター82に対するハウジング81の回転を一方向に定める。
回転軸RAは、一方向クラッチ83のなかで、回転軸RAが延びる方向における一方の端部に接続している。一方向クラッチ83は、例えば、回転軸RAが反時計回り方向に回転するとき、ハウジング81と結合することによって、ハウジング81とともにローター82に対して回転する。これに対して、回転軸RAが時計回りに回転するとき、一方向クラッチ83は、ハウジング81に結合しないことによって、回転軸RAが回転する一方で、ハウジング81は回転しない。これにより、一方向クラッチ83は、ローター82に対するハウジング81の回転を一方向に定める。また、回転軸RAが反時計回り方向に回転するときのみ、回転軸RAのトルクが、ダンパー80によって減衰される。
図10が示すように、一方向クラッチ83がハウジング81に結合していないとき、回転軸RAがハウジング81に結合している。回転軸RAは、ハウジング81のなかで、回転軸RAが延びる方向における一方の端部に結合し、ハウジング81は、この一方の端部に第2結合部81Bを含んでいる。回転軸RAが時計回り方向に回転するとき、および、反時計回りに回転するときの両方において、ハウジング81が、回転軸RAとともにローター82に対して回転する。そのため、回転軸RAの回転方向に関わらず、回転軸RAが回転するときには、回転軸RAのトルクが、ダンパー90によって減衰される。
以上説明した第2実施形態によれば、上述した(1)に準じた効果を得ることができる。
[第3実施形態]
図11および図12を参照して、第3実施形態のダンパーを説明する。第3実施形態は、上述した第1実施形態と比べて、ローターに対する回転軸の位置が異なる。そのため、以下では、第1実施形態との相違点を詳しく説明する。なお、以下に参照する図11および図12では、図示の便宜上、ダンパーおよびダンパーの取付対象を模式的に示している。
図11が示すように、ダンパー100は、筒状を有するハウジング101と、同じく筒状を有し、ハウジング101に収容されたローター102と、ローター102の外周面の一部に位置するとともに筒状を有した一方向クラッチ103とを備えている。ダンパー100のなかで、ハウジング101が取付対象200に取り付けられ、取付対象200に対するハウジング101の位置が固定されている。これに対して、ローター102はハウジング101に対する回転が可能である。一方向クラッチ103は、ローター102の外周面の一部に位置し、ローター102の外周面が第1結合部102Aを含んでいる。一方向クラッチ103は、ハウジング101に対するローター102の回転を一方向に定める。
回転軸RAは、一方向クラッチ103の外周面に接続している。一方向クラッチ103は、例えば、回転軸RAが反時計回りに回転するとき、ローター102と結合することによって、ローター102とともにハウジング101に対して回転する。これに対して、回転軸RAが時計回りに回転するとき、一方向クラッチ103は、回転軸RAに結合しないことによって、回転軸RAが回転する一方で、ローター102は回転しない。これにより、一方向クラッチ103は、ローター102の回転を一方向に定める。また、回転軸RAが反時計回りに回転するときのみ、回転軸RAのトルクが、ダンパー100によって減衰される。
図12が示すように、一方向クラッチ103がローター102に結合していないとき、回転軸RAがローター102に結合している。回転軸RAは、回転軸RAが延びる方向における一方の端部において、ローター102の内周面に結合し、ローター102の内周面が、第2結合部102Bを含んでいる。回転軸RAが時計回りに回転するとき、および、反時計回りに回転するときの両方において、ローター102が、回転軸RAとともにハウジング101に対して回転する。そのため、回転軸RAの回転方向に関わらず、回転軸RAが回転するときには、回転軸RAのトルクが、ダンパー110によって減衰される。
以上説明した第3実施形態によれば、上述した(1)に準じた効果を得ることができる。
10,70,80,90,100,110…ダンパー、11,81,101…ハウジング、11A…取付部、11A1…取付孔、11R,13R,31R…裏面、12,82,102…ローター、13…キャップ、13a,21a,31a,42a…貫通孔、13b,13c,23a…段差部、13F,31F…表面、14,83,103…一方向クラッチ、14a…軸孔、15…ハウジング側シール部材、16…キャップ側シール部材、21,32A1…底部、22,32A2…周壁部、23,51…中央壁部、24…内側壁部、25…中間壁部、26…外側壁部、31…支持部、32…筒部、32A…第1嵌合部、32AI,41a…内周面、32B…第2嵌合部、32B1,AI21…凸部、33F…第1表側壁部、33R…第1裏側壁部、34F…第2表側壁部、34R…第2裏側壁部、35F…第3表側壁部、35R…第3裏側壁部、36F…第4表側壁部、36R…第4裏側壁部、41…収容部材、41a1…保持溝、41S…外周面、41Sa,AI22…凹部、42…蓋部材、43…円柱ころ、44…板ばね、45…環状部、52…第1キャップ側壁部、53…第2キャップ側壁部、54…第3キャップ側壁部、61…減衰媒体、81A,102A…第1結合部、81B,102B…第2結合部、200…取付対象、a11…固定部、a12…非固定部、a13…保持部、AI1…弧状部、AI2…凹凸部、RA…回転軸。

Claims (9)

  1. 減衰媒体を収容するハウジングと、
    前記ハウジングに対する相対的な回転を前記ハウジング内で可能とするローターと、を備え、
    前記ハウジングと前記ローターとのいずれか一方が入力対象と結合する結合対象であり、
    前記ハウジングおよび前記ローターのなかで前記結合対象以外が非結合対象であり、
    前記回転を一方向に定める一方向クラッチと回転軸とが同軸上で結合可能であり、
    前記回転軸を支持した状態の前記一方向クラッチが第1入力対象であり、
    前記一方向クラッチに支持されていない状態の前記回転軸が第2入力対象であり、
    前記結合対象は、
    前記第1入力対象と同軸上で結合可能に構成された第1結合部と、
    前記第2入力対象と同軸上で結合可能に構成されて前記第1結合部と一体に回転する第2結合部と、を備え、かつ、
    前記第1結合部と前記第1入力対象とが結合した状態と、前記第2結合部と前記第2入力対象とが結合した状態とを別々に有する
    ダンパー。
  2. 前記第2結合部は、
    被係合対象の回転によって、前記ハウジングに対する相対的な回転を前記ローターに前記ハウジング内で行わせる前記被係合対象と係合し、
    前記結合対象は、
    前記第1結合部と前記第1入力対象とが結合した状態と、前記第2結合部と前記第2入力対象とが結合した状態と、前記第2結合部と前記被係合対象とが係合した状態とを別々に有する
    請求項1に記載のダンパー。
  3. 前記結合対象は、前記ローターであり、
    前記第1結合部は、前記回転軸の周方向に繰り返される凹凸を有して前記第1入力対象が嵌る嵌合面を備え、前記第1入力対象が前記嵌合面に嵌ることによって、前記第1結合部と前記第1入力対象とが同軸上で結合する
    請求項1または2に記載のダンパー。
  4. 前記結合対象は、前記ローターであり、
    前記ローターは、前記回転軸と同軸上に位置する筒部を備え、
    前記筒部の一方の端部は、前記第1結合部であり、
    前記筒部の他方の端部は、前記第2結合部である
    請求項1から3のいずれか一項に記載のダンパー。
  5. 前記ハウジングの内表面は、前記回転軸の周方向に沿って延び、前記減衰媒体を収容する空間に向けて突き出た複数の凸面を含む
    請求項1から4のいずれか一項に記載のダンパー。
  6. 前記凸面は、前記回転軸が延びる方向に沿って突き出た第1凸面であり、
    前記ローターの外表面は、前記回転軸の周方向に沿って延び、前記回転軸が延びる方向に沿って前記ハウジングに向けて突き出た複数の第2凸面を備え、前記各第2凸面は、前記回転軸が延びる方向から見て、前記第1凸面と重ならないように構成され、
    前記第1凸面と前記第2凸面とが、前記減衰媒体を収容する前記空間の一部を区画する
    請求項5に記載のダンパー。
  7. 前記第2結合部は、前記回転軸の周方向に沿って並び、前記回転軸に接して前記回転軸を支持可能に構成された複数の凸部を備え、前記第2結合部と前記第2入力対象とが同軸上で結合する状態で、前記各凸部は前記回転軸を支持する
    請求項1から6のいずれか一項に記載のダンパー。
  8. 前記ダンパーは、前記一方向クラッチを備える一方向ダンパーであり、
    前記一方向クラッチは、
    前記回転軸に沿って延びる筒状を有し、内周面に複数の保持溝を有した収容部材と、
    前記回転軸に沿って延びる棒状を有し、前記保持溝に1つずつ保持される複数の円柱ころと、
    前記保持溝に1つずつ保持される複数の付勢部材と、
    を備え、
    前記各保持溝は、前記円柱ころを固定した状態で保持する固定部と、前記円柱ころを回転する状態で保持する非固定部と、前記付勢部材を保持する保持部とを含み、
    全ての前記保持溝にわたって、前記周方向に沿って前記固定部、前記非固定部、および、前記保持部がこの順に並び、
    前記各付勢部材は、前記円柱ころを前記保持部から前記固定部に向けて付勢し、
    前記各円柱ころは、前記保持溝と前記付勢部材とによって、前記回転軸が1つの方向に回転したときには前記固定部に位置し、前記回転軸が前記1つの方向とは反対の方向に回転したときには前記非固定部に位置するように前記保持溝内に保持される
    請求項1から7のいずれか一項に記載のダンパー。
  9. 前記結合対象は、
    被係合対象の回転によって、前記ハウジングに対する相対的な回転を前記ローターに前記ハウジング内で行わせる前記被係合対象と係合し、前記第1結合部および前記第2結合部と一体に回転する係合部をさらに備え、かつ、
    前記第1結合部と前記第1入力対象とが結合した状態と、前記第2結合部と前記第2入力対象とが結合した状態と、前記被係合対象と前記係合部とが係合した状態とを別々に有する
    請求項1に記載のダンパー。
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