JP7198145B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は動力伝達装置に関する。
駆動源としてのエンジンやモータからトランスミッション側に動力を伝達する装置として、特許文献1に示された動力伝達装置が提供されている。この特許文献1の装置は、第1フライホイールと、中間回転体と、第2フライホイールと、を有している。中間回転体は第1フライホイールに対して相対回転可能に配置され、第2フライホイールは中間回転体に対して相対回転可能に配置されている。また、第1フライホイールと中間回転体とは第1ダンパによって回転方向に弾性的に連結され、中間回転体と第2フライホイールとは第2ダンパによって回転方向に弾性的に連結されている。
そして、第1フライホイールに入力された動力は、第1ダンパ、中間回転体、第2ダンパ、第2フライホイールの経路で伝達され、第2フライホイールに装着されたクラッチ装置に入力される。また、動力が伝達される際に、第1ダンパ及び第2ダンパによって、回転変動による振動が減衰される。
特開2007-247723号公報
特許文献1に示されるような動力伝達装置においては、第1フライホイール、中間回転体、及び第2フライホイールの慣性量が、振動減衰性能に影響する。例えば、エンジンの仕様等によっては、入力側の第1フライホイールの慣性量に対して、出力側の第2フライホイールの慣性量を大きくすることによって、振動減衰性能を向上させることができる。
ここで、特許文献1のような動力伝達装置を、例えばハイブリッド車両に搭載する場合、第2フライホイールの出力側に、慣性量の大きなモータが装着されている。このため、出力側の慣性量、すなわち、第2フライホイールの慣性量を大きくしても、振動減衰性能に与える影響は小さい。
そこで、中間回転体の慣性量を大きくすることが好ましい。しかし、特許文献1の装置では、中間回転体の慣性量を大きくするのは困難である。
本発明の課題は、入力側部材と出力側部材の中間に配置された部材の慣性量を大きくし、振動減衰性能を向上することにある。
(1)本発明に係る動力伝達装置は、第1回転部材と、第2回転部材と、ダンパ機構と、を備えている。第1回転部材は内部にチャンバを有する。第2回転部材は第1回転部材と相対回転可能に配置されている。ダンパ機構は、第1回転部材と第2回転部材とを回転方向に弾性的に連結する。
また、ダンパ機構は、第1ダンパ部と、第2ダンパ部と、中間部材と、を有している。第1ダンパ部は、チャンバ内部に配置され、第1回転部材との間で動力を伝達する。第2ダンパ部は、チャンバ外部において第1ダンパ部の径方向内方に配置され、第2回転部材との間で動力を伝達する。中間部材は、チャンバ外部に配置されたイナーシャ部を有し、第1ダンパ部と第2ダンパ部とを連結する。
この装置では、例えば、第1回転部材に入力された動力は、第1ダンパ部→中間部材→第2ダンパ部→第2回転部材の経路で伝達される。そして、各ダンパ部の作動によって振動が減衰される。
ここでは、中間部材のイナーシャ部がチャンバの外部に配置されているので、中間部材を径方向外方まで延ばすことができ、従来装置に比較して中間部材の慣性量を大きくすることができる。したがって、例えば、本装置を第2回転部材の出力側にモータが装着されるようなハイブリッド車両に搭載した場合であっても、良好な振動減衰性能を得ることができる。
(2)好ましくは、第1回転部材は、外周部にチャンバの一部を構成する外周筒状部を有している。そして、イナーシャ部は、外周筒状部の径方向外方に配置されている。
ここでは、イナーシャ部は、第1回転部材の外周筒状部のさらに径方向外方に配置されているので、中間部材の慣性量を大きくすることができ、しかも、装置の軸方向寸法が大きくなるのを避けることができる。
(3)好ましくは、中間部材は、第1伝達部材と、第2伝達部材と、連結部材と、を有する。第1伝達部材は第1ダンパ部との間で動力を伝達する。第2伝達部材は第2ダンパ部との間で動力を伝達する。連結部材は、第1伝達部材と第2伝達部材とを連結し、イナーシャ部を外周部に有する。
ここでは、連結部材のイナーシャ部によって中間部材の慣性量を容易に大きくすることができる。したがって、容易に振動減衰性能を向上することができる。
(4)好ましくは、第1ダンパ部は複数の第1弾性部材を有し、第2ダンパ部を複数の第2弾性部材を有している。
また、好ましくは、第1伝達部材は、円板状の本体部と、複数の係合部と、を有している。係合部は、本体部から径方向外方に突出してチャンバ内に進入し、複数の第1弾性部材との間で動力を伝達する。
また、好ましくは、連結部材は、第1回転部材の軸方向の第1側の側面に沿って径方向外方に延び、内周端部が第1伝達部材の本体部に連結された円板状のプレートである。
さらに、好ましくは、第2伝達部材は、第1保持部材と、第2保持部材と、を有する。第1保持部材は、第2回転部材の軸方向の第1側において連結部材の側面に沿って延び、イナーシャ部に固定され、第2弾性部材を保持する第1保持部を有する。第2保持部材は、第2回転部材の軸方向の第2側に第1保持部材と対向して配置され、第1保持部材に固定され、第1保持部ととともに第2弾性部材を保持する第2保持部を有する。
この場合は、例えば、第1弾性部材に伝達された動力は、第1伝達部材に伝達され、さらに連結部材、第1保持部材及び第2保持部材、第2弾性部材、第2回転部材の順に伝達される。
ここでは、連結部材は第1回転部材の側面に沿って延びているので、軸方向の寸法を抑えながら、慣性量を大きくすることができる。また、第1保持部材は第2回転部材の軸方向の第1側において連結部材の側面に沿って延び、第2保持部材は、第2回転部材の軸方向の第2側に第1保持部材と対向して配置されているので、装置全体の軸方向の寸法を抑えることができる。
(5)好ましくは、第2弾性部材は、第1弾性部材と軸方向にずれた位置において、第1弾性部材の径方向内方に配置され、一部が第1伝達部材と軸方向において重なっている。
ここでは、第2弾性部材は、第1弾性部材と軸方向にずれた位置に配置されているが、その一部が第1伝達部材と軸方向において重なるように配置されている。したがって、装置の軸方向寸法を抑えることができる。
(6)好ましくは、チャンバの内部空間をシールするシール部をさらに備えている。
この場合は、チャンバ内にグリス等の粘性流体を封入でき、粘性流体による振動減衰効果を得ることができる。
(7)好ましくは、チャンバは、内部に粘性流体を有している。すなわち、チャンバ内に設けられた第1ダンパ部は湿式タイプのダンパとなっている。
このような湿式タイプのダンパでは、粘性流体によって潤滑を行うことができ、部材の摩耗を抑えることができる。
一方、湿式ダンパにおいて、多段特性、広捩り角度等を実現しようとすれば、内外周にスプリングを配置する必要がある。しかし、内外周のすべてのスプリングをチャンバ内に配置して湿式タイプにするためには、チャンバの容積が大きくなり、多量の粘性流体が必要になる。
そこで、ここでは、内部に粘性流体を有するチャンバ内に第1ダンパ部を配置して湿式タイプとし、第2ダンパ部をチャンバの外部に配置して乾式タイプとしている。
(8)好ましくは、第1回転部材はエンジンから動力が入力され、第2回転部材の出力側にはモータが接続されるものである。そして、この場合は、中間部材の慣性量は、モータの慣性量に対して、0.2倍以上3.0倍以下である。
ここでは、中間部材の慣性量を大きくして、ハイブリッド車両において良好な振動減衰性能を得ることができる。また、装置の大型化を避けることができる。
以上のような本発明では、入力側部材と出力側部材の中間に配置された部材の慣性量を大きくでき、振動減衰性能を向上することができる。
本発明の一実施形態による動力伝達装置の断面構成図。 図1の装置の正面図。 図1の装置の分解斜視図。 図1の拡大部分図。 本発明の他の実施形態を示す断面部分図。 本発明の一実施形態による動力伝達装置を搭載したハイブリッド車両の動力伝達経路の模式図。
[全体構成]
図1に、本発明の一実施形態による動力伝達装置10の断面を示している。また、図2は、図1の一部の部材を取り外して示す正面図である。また、図3は、動力伝達装置10の分解図である。この図3においては、一部の構成を省略している。
図1において、動力伝達装置10の右側には駆動源(例えばエンジン)が配置され、左側にはトランスミッション等の機構が配置される。以下、図1の右側を「エンジン側」(軸方向第2側)、左側を「トランスミッション側」(軸方向第1側)と記載する。また、本装置をハイブリッド車両に搭載した場合は、モータが左側(すなわち、出力側)に配置される。なお、図1のO-O線が回転中心線である。
動力伝達装置10は、入力側の第1回転部材1と、出力側の第2回転部材2と、動力伝達経路において第1回転部材1と第2回転部材2との間に配置されたダンパ機構3と、を備えている。
[第1回転部材1]
第1回転部材1は、駆動源からの動力が入力され、第1プレート11及び第2プレート12を有している。
第1プレート11は、中心部に開口11aを有する円板状に形成されている。内周部には複数の孔11bが形成されており、この孔11bに装着されるボルト(図示せず)によって、エンジン側の部材に固定される。第1プレート11の外周部には、エンジン側に突出する2つの収容部11cが形成されている。また、2つの収容部11cの間には、係合部11dが形成されている。
第2プレート12は、環状部12aと、外周筒状部12bと、を有している。環状部12aは、第1プレート11の外周部に軸方向に対向して配置され、それぞれ2つの収容部12c及び係合部12dを有している。収容部12cは、第1プレート11の収容部11cと対向して配置されており、トランスミッション側に突出して形成されている。また、係合部12dは、第1プレート11の係合部11dと対向して配置されている。外周筒状部12bは、環状部12aの外周端からエンジン側に延びて形成されている。そして、外周筒状部12bの先端部が、第1プレート11の外周端部に溶接により固定されている。なお、外周筒状部12bの外周面には、リングギア13が固定されている。
以上のような構成により、第1回転部材1の内部には、第1プレート11の外周部と第2プレート12(環状部12a及び外周筒状部12b)とによって囲まれたチャンバCが形成されている。このチャンバCの内部には、グリス等の粘性流体が封入されている。
[第2回転部材2]
第2回転部材2は第1回転部材1と相対回転可能である。第2回転部材2は、軸方向において第1回転部材1とほぼ同じ位置に配置されている。すなわち、第2回転部材2は第1回転部材1と径方向において重なるように配置されている。第2回転部材2はハブ15及びフランジ16を有している。
ハブ15は、筒状に形成され、先端部が第1プレート11の中心部の開口11aにまで延びている。ハブ15の内周面にはスプライン孔15aが形成されており、このスプライン孔15aにトランスミッション側の部材(図示せず)が係合する。
フランジ16は、ハブ15の外周面から径方向外方に延びており、円板状に形成されている。図2及び図3に示すように、フランジ16には4つの収容部16aが形成されている。各収容部16aは軸方向に貫通する開口である。
[ダンパ機構3]
ダンパ機構3は、第1回転部材1と第2回転部材2とを回転方向に弾性的に連結している。ダンパ機構3は、第1ダンパ部21と、第2ダンパ部22と、中間部材23と、を有している。
<第1ダンパ部21>
第1ダンパ部21は、第1回転部材1のチャンバC内部に配置され、第1回転部材1との間で動力を伝達する。すなわち、第1ダンパ部21は湿式タイプのダンパである。図2に示すように、第1ダンパ部21は2つの弾性ユニット24を有している。各弾性ユニット24は、5つの外周側スプリング26(第1弾性部材の一例)と、4つの中間シート27と、2つの端部シート28と、を有している。
5つの外周側スプリング26は円周方向に並べて配置されている。4つの中間シート27は隣接する外周側スプリング26の円周方向間に配置されている。2つの端部シート28は弾性ユニット24の円周方向の端部に配置されている。そして、2つの端部シート28は、第1プレート11及び第2プレート12の係合部11d,12dに当接している。したがって、第1回転部材1から係合部11d,12dを介して各弾性ユニット24に動力が伝達される。
<第2ダンパ部22>
第2ダンパ部22はチャンバCの外部に配置された乾式タイプのダンパである。第2ダンパ部22は、図1及び図2に示すように、4つの内周側スプリング30(第2弾性部材の一例)と、ヒステリシストルク発生機構31と、を有している。4つの内周側スプリング30は円周方向に並べて配置され、並列的に作動する。内周側スプリング30は、フランジ16に形成された収容部16aに、例えば圧縮された状態で収容されている。ヒステリシストルク発生機構31は、周知の構造と同様であり、摩擦部材や付勢部材としてのコーンスプリング等を有している。ヒステリシストルク発生機構31の詳細についてはここでは省略する。
<中間部材23>
中間部材23は、第1ダンパ部21と第2ダンパ部22とを連結する部材である。中間部材23は、図3及び図4に示すように、第1伝達部材35と、連結部材36と、第2伝達部材37と、を有している。なお、図4は図1の一部を拡大して示したものである。
-第1伝達部材35-
第1伝達部材35は第1ダンパ部21との間で動力を伝達する。図3に示すように、第1伝達部材35は、環状の本体部35aと、2つの係合部35bと、を有している。本体部35aの内周端部35cは、他の部分に比較して厚みが薄くなっており、この内周端部35cに、複数の連結用の孔35dが形成されている。また、2つの係合部35bは、本体部35aから径方向外方に突出し、チャンバC内に進入している。そして、2つの係合部35bは、端部シート28と係合する。これにより、弾性ユニット24に入力された動力は、端部シート28及び係合部35bを介して第1伝達部材35に伝達される。
図1に示すように、第1伝達部材35の本体部35aの軸方向両側にはシール部40が設けられている。より詳細には、図4に拡大して示すように、第1プレート11と本体部35aとの間、及び第2プレート12と本体部35aとの間には、それぞれ摩擦部材41及びコーンスプリング42が設けられている。摩擦部材41は、コーンスプリング42によって対応するプレート11,12の側面に押圧されている。これにより、チャンバC内の粘性流体が、外部に流出するのが防止されている。
-連結部材36-
連結部材36は、第1回転部材1のトランスミッション側に配置され、第1伝達部材35と第2伝達部材37とを連結する。連結部材36は、円板部36aと、固定部36bと、イナーシャ部36cと、を有している。
円板部36aは、第1回転部材1を構成する第2プレート12の側面に沿って径方向外方に延びている。固定部36bは、円板部36aの内周端部に形成され、円板部36aからエンジン側にオフセットされている。そして、固定部36bは、第1伝達部材35の内周端部の厚みの薄い部分35cに、リベット44により固定されている。イナーシャ部36cは、円板部36aの外周端部に、エンジン側に突出するように形成されている。イナーシャ部36cは、環状に形成され、軸方向の厚みが円板部36aに比較して厚い。そして、イナーシャ部36cは、第2プレート12の外周筒状部12bの外周面を、リングギア13が装着された部分を除いて覆うように配置されている。なお、イナーシャ部36cには、複数の固定用のねじ孔36dが形成されている。
-第2伝達部材37-
第2伝達部材37は第2ダンパ部22との間で動力を伝達する。第2伝達部材37は、第1保持プレート51(第1保持部材)と、第2保持プレート52(第2保持部材)と、を有している。
第1保持プレート51は、第2回転部材2のトランスミッション側で、かつ連結部材36のトランスミッション側に配置されている。第1保持プレート51は、径方向の中間部から外周部にかけて、連結部材36の側面に沿って延びている。そして、第1保持プレート51の外周端部は、連結部材36のイナーシャ部36cに、ボルト(図示せず)によって固定されている。第1保持プレート51の内周部には、4つの第1保持部51cが形成されている。第1保持部51cは、第2回転部材2の収容部16aと対向するように配置されている。第1保持部51cは、第2回転部材2の収容部16aに収容された内周側スプリング30を保持している。
第2保持プレート52は、第2回転部材2のエンジン側に第1保持プレート51と軸方向に対向して配置されている。第2保持プレート52は、円板部52aと、4つの連結部52bと、を有している。円板部52aには、4つの第2保持部52cが形成されている。第2保持部52cは、収容部16a及び第1保持部51cと対向するように配置されている。そして、第2保持部52cは、第1保持部51cとともに内周側スプリング30を保持しており、これにより、内周側スプリング30は、径方向及び軸方向への移動が規制されている。連結部52bは、円板部52aから外周側に突出して形成され、リベット53によって第1保持プレート51に固定されている。
[中間部材23の支持構造]
図1、図3、及び図4に示すように、第1回転部材1の内周端部には、支持部材55が装着されている。支持部材55は、環状の部材であり、固定部55aと、内周側支持部55bと、を有している。
固定部55aは、ボルトによって第1回転部材1の内周端部に固定されている。内周側支持部55bは、固定部55aの内周端部からトランスミッション側に延び、筒状に形成されている。
一方、第2保持プレート52の内周端部には外周側支持部52dが形成されている。外周側支持部52dは、第2保持プレート52の内周端部をエンジン側に延ばして形成されたものである。外周側支持部52dは、支持部材55の内周側支持部55bと径方向に対向している。
そして、外周側支持部52dと内周側支持部55bとの間に、軸受としてのブッシュ56が設けられている。これにより、外周側支持部52dはブッシュ56を介して内周側支持部55bに回転自在に支持されている。すなわち、第2保持プレート52を含む中間部材23は、支持部材55が固定された第1回転部材1に対して、径方向に位置決めされ、回転自在に支持されている。このため、装置の作動中において、中間部材23の姿勢を常に安定させることができる。
なお、ブッシュ56のトランスミッション側の端部は、径方向外方に折り曲げられ、この折り曲げられた部分56aが、第2回転部材2のフランジ16と第2保持プレート52との軸方向間に挟まれている。このため、ブッシュ56の軸方向の移動が規制されている。
[軸方向寸法を短縮するための構成]
本装置は、以下の構成によって、軸方向寸法の短縮化が実現されている。
(1)連結部材36が第2プレート12の側面に沿うように配置され、第1保持プレート51が連結部材36の側面に沿うように配置されている。
(2)第1伝達部材35の内周端部35cの厚みを薄くし、この部分35cに連結部材36の固定部36bを固定している。
(3)内周側スプリング30は、外周側スプリング26と軸方向にずれた位置において、第1伝達部材35の径方向内方に配置されている。そして、内周側スプリング30は、第1伝達部材35と軸方向において重なる位置に配置されている。
以上のような構成において、連結部材36の内周端部に複数の切欠36e(図3及び図4参照)を形成し、この切欠36e内に第2保持プレート52の第2保持部52cが進入している。すなわち、第2保持プレート52を第1伝達部材35側に近づけても、第2保持プレート52が、第1伝達部材35に固定された連結部材36の固定部36bに干渉しないように構成し、中間部材23の全体の軸方向寸法を抑えている。
(4)連結部材36の径方向中間部に開口36fを形成し、この開口36f内に第2保持プレート52の連結部52b及びリベット53が進入している。すなわち、第2保持プレート52を連結部材36に近づけても両者が干渉しないように構成し、中間部材23の全体の軸方向寸法を抑えている。
(5)図3に示すように、連結部材36のイナーシャ部36cには、複数の凹部36gが形成されている。凹部36gは、イナーシャ部36cの表面(トランスミッション側の端面)からエンジン側に凹むように形成されている。また、第1保持プレート51の外周端部の一部51gが、この凹部36gにはまり込むように、エンジン側にオフセットされている。そして、この第1保持プレート51のオフセットされた部分51gがイナーシャ部36cの凹部36gにボルトにより固定されている。したがって、ボルトの頭部が、トランスミッション側に突出せず、装置全体の軸方向寸法が抑えられている。
[動作]
第1回転部材1に動力が入力されると、動力は、第1プレート11及び第2プレート12の係合部11d,12dから端部シート28を介して外周側スプリング26に伝達される。外周側スプリング26の端部には、第1伝達部材35の係合部35bも係合しているので、外周側スプリング26に伝達された動力は、第1伝達部材35に伝達され、さらに連結部材36を介して第2伝達部材37の第1保持プレート51及び第2保持プレート52に伝達される。
第1保持プレート51の第1保持部51c及び第2保持プレート52の第2保持部52cには、内周側スプリング30が係合しており、かつ内周側スプリング30の端部は第2回転部材2の収容部16aの端面に当接している。したがって、第1保持プレート51及び第2保持プレート52から内周側スプリング30に伝達された動力は、第2回転部材2に伝達される。そして、動力は、第2回転部材2のハブ15のスプライン孔15aに係合するトランスミッション側の部材に出力される。
以上のような動力伝達の際に、外周側スプリング26及び内周側スプリング30が伸縮する。このとき、中間シート27及び端部シート28と、第1プレート11及び第2プレート12(すなわち、チャンバの内周面)と、の間で相対回転が生じる。また、第1保持プレート51及び第2保持プレート52と、第2回転部材2と、の間で相対回転が生じる。したがって、これらの部材の間で、摩擦抵抗、すなわちヒステリシストルクが発生する。また、チャンバCの内部を粘性流体が流通することによるヒステリシストルクも発生する。
以上のような作動によって、回転変動による振動を減衰することができる。特に、本実施形態の構成では、連結部材36を含む中間部材23の慣性量を大きく確保することができるので、従来装置に比較して振動減衰性能が向上する。また、第2回転部材2の出力側にモータが搭載されているようなハイブリッド車両に本装置を適用した場合は、振動減衰性能がより向上する。
また、中間部材23は、ブッシュ56によって、支持部材55が固定された第1回転部材1に対して、径方向に位置決めされ、回転自在に支持されている。このため、装置の作動中において、中間部材23の姿勢を常に安定させることができる。
さらに、第1ダンパ部21は内部に粘性流体を有するチャンバCに配置されているので、各部材を十分に潤滑することができ、第1ダンパ部21を構成する部材の摩耗を抑えることができる。
一方で、チャンバCの外部に第2ダンパ部22を配置しているので、チャンバCを大きくすることなく、捩り特性の広捩り角度化を実現することができる。
[ハイブリッド車両への適用]
図6は、本発明の一実施形態による動力伝達装置をハイブリッド車両に適用した場合の、動力伝達経路の模式図である。
図に示すように、第1回転部材1にはエンジン100から動力が入力される。そして、第1回転部材1に入力された動力は、外周側スプリング26、中間部材23,及び内周側スプリング30を介して第2回転部材2に伝達される。第2回転部材2には、第2回転部材2にスプライン係合する軸101を介してモータ102が接続され、モータ102にはさらに軸103を介してトランスミッション104が接続されている。
このような動力伝達経路において、中間部材23の慣性量は、モータ102の慣性量に対して0.2倍以上3.0倍以下であることが好ましい。中間部材23の慣性量がモータ102の慣性量に対して0.2倍以上であると、振動のピークがエンジンの常用回転数域より低い側に移動する。このため、常用回転数域での使用中に振動のピークが現れることがなく、また常用回転数域においても振動が抑えられ、振動減衰効果が向上する。しかし、中間部材の慣性料がモータ102の慣性量に対して0.2倍未満であると、以上のような効果が期待できなくなる場合がある。また、中間部材23の慣性量がモータ102の慣性量の3.0倍を超えると、中間部材23の形状が大きくなりすぎするために、装置が大きくなりすぎて好ましくない。
[他の実施形態]
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(a)前記実施形態では、中間部材23を第1回転部材1に支持する軸受としてブッシュ56を採用したが、図5に示すように、ボールベアリング60を採用してもよい。
この実施形態では、前記実施形態と同様に、第1回転部材1の内周端部に支持部材55が固定され、支持部材55は、固定部55aと、内周側支持部55bと、を有している。また、第2保持プレート52の内周端部には外周側支持部52dが形成されている。そして、第2保持プレート52の外周側支持部52dと、支持部材55の内周側支持部55bとの間に、ボールベアリング60が設けられている。
これにより、第2保持プレート52を含む中間部材23は、支持部材55が固定された第1回転部材1に対して、径方向に位置決めされ、回転自在に支持されている。
(b)ダンパ部を構成するスプリングの個数や配置については、前記実施形態に限定されない。種々の変形が可能である。
1 第1回転部材
2 第2回転部材
3 ダンパ機構
21 第1ダンパ部
22 第2ダンパ部
23 中間部材
26 外周側スプリング
30 内周側スプリング
35 第1伝達部材
35a 本体部
35b 係合部
36 連結部材
36c イナーシャ部
37 第2伝達部材
40 シール部
51 第1保持プレート
51c 第1保持部
52 第2保持プレート
52c 第2保持部
C チャンバ

Claims (8)

  1. 内部にチャンバを有する第1回転部材と、
    前記第1回転部材と相対回転可能に配置された第2回転部材と、
    前記第1回転部材と前記第2回転部材とを回転方向に弾性的に連結するダンパ機構と、
    を備え、
    前記ダンパ機構は、
    前記チャンバ内部に配置され、前記第1回転部材との間で動力を伝達する第1ダンパ部と、
    前記チャンバ外部において前記第1ダンパ部の径方向内方に配置され、前記第2回転部材との間で動力を伝達する第2ダンパ部と、
    前記チャンバ外部に配置されたイナーシャ部を有し、前記第1ダンパ部と前記第2ダンパ部とを連結する中間部材と、
    を有する、
    動力伝達装置。
  2. 前記第1回転部材は、外周部に前記チャンバの一部を構成する外周筒状部を有し、
    前記イナーシャ部は、前記外周筒状部の径方向外方に配置されている、
    請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記中間部材は、
    前記第1ダンパ部との間で動力を伝達する第1伝達部材と、
    前記第2ダンパ部との間で動力を伝達する第2伝達部材と、
    前記第1伝達部材と前記第2伝達部材とを連結し、前記イナーシャ部を外周部に有する連結部材と、
    を有する、
    請求項1又は2に記載の動力伝達装置。
  4. 前記第1ダンパ部は複数の第1弾性部材を有し、
    前記第2ダンパ部は複数の第2弾性部材を有し、
    前記第1伝達部材は、
    円板状の本体部と、
    前記本体部から径方向外方に突出して前記チャンバ内に進入し、複数の前記第1弾性部材との間で動力を伝達する複数の係合部と、
    を有し、
    前記連結部材は、前記第1回転部材の軸方向の第1側の側面に沿って径方向外方に延び、内周端部が前記第1伝達部材の本体部に連結された円板状のプレートであり、
    前記第2伝達部材は、
    前記第2回転部材の軸方向の第1側において前記連結部材の側面に沿って延び、前記イナーシャ部に固定され、前記第2弾性部材を保持する第1保持部を有する第1保持部材と、
    前記第2回転部材の軸方向の第2側に前記第1保持部材と対向して配置され、前記第1保持部材に固定され、前記第1保持部ととともに前記第2弾性部材を保持する第2保持部を有する第2保持部材と、
    を有する、
    請求項3に記載の動力伝達装置。
  5. 前記第2弾性部材は、前記第1弾性部材と軸方向にずれた位置において、前記第1伝達部材の径方向内方に配置され、一部が前記第1伝達部材と軸方向において重なっている、請求項4に記載の動力伝達装置。
  6. 前記チャンバ内部の空間をシールするシール部をさらに備えた、請求項1から5のいずれかに記載の動力伝達装置。
  7. 前記チャンバは、内部に粘性流体を有している、請求項6に記載の動力伝達装置。
  8. 前記第1回転部材はエンジンから動力が入力され、
    前記第2回転部材の出力側にはモータが接続されるものであり、
    前記中間部材の慣性量は、前記モータの慣性量に対して、0.2倍以上3.0倍以下である、
    請求項1から7の何れかに記載の動力伝達装置。
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