JP6524825B2 - 動吸振器付ダンパ装置 - Google Patents
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ダンパ装置は、変動トルクが生じたときに捩れ、コイルバネの弾性力や摩擦材による摩擦力(ヒステリシストルク)によって変動トルクを吸収する。
このように、第二弾性部材は、動吸振器としての機能と、動力伝達する機能との二つの機能を有する。そのため、動吸振器付ダンパ装置は、これら二つの機能を両立しつつ部品点数を削減して製品のコンパクト化を図ることができる。
本発明の動吸振器付ダンパ装置の第1の実施形態について図1〜図6を参照して説明する。
図1は、本実施形態の動吸振器付ダンパ装置をトルクコンバータに実施した場合の概略構成を示す断面図である。
また、図3は、第一回転体71と第二回転体72との間の相対変位θxが所定量θaを超えた位置から、第二コイルバネ75による動力伝達が開始されることを示している。
入力軸側クラッチ板8eと出力軸側クラッチ板8fとは、サポートプレート8gとピストン8aとの間で交互に配されている。
クラッチ制御室9aは、フロントカバー3とポンプインペラ5とにより囲われるロックアップ室9c内に独立して設けられる。クラッチ制御室9aは、円筒部材8c、ピストン8a、フロントハブ2、およびフロントカバー3によって、囲まれた空間にオイルが充填された部屋である。クラッチ制御室9aは、フロントハブ2に形成された油路を通じてオイルが供給される。クラッチ制御室9aの圧力が、ロックアップ室9cよりも高くなると、ピストン8aを軸方向の変速機側(図1の右側)に移動させ、クラッチ制御室9aの圧力が、ロックアップ室9cよりも低くなると、ピストン8aを軸方向のエンジン側(図1の左側)に移動させる。また、コンバータ室9bは、アウタシェル5bとアウタシェル6bとに囲まれた領域に相当する。
ステータ13は、ポンプインペラ5とタービンライナ6との間に介在され、ワンウェイクラッチ12に支持されている。
第一回転体71は、図1および図6に示すように、円盤状の第二回転体72を挟んで両側に配された一対の環状の部材であり、対となった環状の第一回転体71は、複数のリベット71cによって連結されている。複数のリベット71cは、第二回転体72の外周縁部に所定範囲で小径となるように設けられたガイド縁72fにより、第二回転体72と接触しないようになっている。対となった第一回転体71は、これらのリベット71cによる連結によって一体に回転する。エンジン側の第一回転体71は、径方向内側に突出したフランジ部71dを有し、フランジ部71dは、後述するロックアップクラッチ8の内側円筒部材8dにかしめ固定されている。内側円筒部材8dは、ロックアップクラッチ8が接合されたときに、エンジン側からの駆動トルクを第一回転体71に伝達する入力軸に相当する。第一回転体71は、内側円筒部材8dとともに一体に回転する。また、第一回転体71のフランジ部71dの内周面は、軸受として作用するタービンハブ61の外周面に摺動自在に支承されている。
本実施形態の作動において、第一回転体71を基準とし、第一回転体71に対して第二回転体72と動吸振器用慣性体73とが、相対変位を生ずる場合について説明する。
このように、第二コイルバネ75は、動吸振器としての機能と、動力伝達する機能との二つの機能を有する。そのため、これら二つの機能を両立させたまま部品点数を削減してダンパ装置としてのコンパクト化を図ることができる。
これによると、第一回転体71または第二回転体72の振動に対する動吸振器用慣性体73の制振力を効率よく第二コイルバネ75によって伝達することができる。動吸振器用慣性体73と第二コイルバネ75とは、第一回転体71または第二回転体72に対して周方向に重なるので、動吸振器として極めてコンパクトに製作することができる。
これによると、第一回転体71および第二回転体72に対してモーメントの腕が長い外周側に第二コイルバネ75を配設することで、第一回転体71または第二回転体72共振を相殺する大きな制振力を動吸振器用慣性体73に効率よく生じさせることができる。
また、駆動源としてエンジンを使用するものとしたが、これに限定されず、例えば、電動モータを駆動源とするものでもよい。
本発明の動吸振器付ダンパ装置の第二実施形態について図7〜図10を参照して説明する。
第二実施形態におけるトルクコンバータ100は、使用される動吸振器付ダンパ装置90の構成が第一実施形態のトルクコンバータ10と相違する。その他の構成は第一実施形態のトルクコンバータ10と同様なので、同じ符号を付与して説明を省略する。
図8の場合は、第一回転体91と第二回転体92との間に相対変位はなく、第二回転体92と動吸振器用慣性体93との間にも相対変位は生じていない。第一コイルバネ94および第二コイルバネ95は、自然長で、或いは少し圧縮された状態で、各窓孔等の周方向の両端部に当接した状態である。
これによると、動吸振器用慣性体93が付加される第二コイルバネ95を、内周側に設定することができるので、ダンパ装置全体をコンパクトに設計することができる。
また、上記実施形態において、動吸振器付ダンパ装置を、ロックアップクラッチ付きのトルクコンバータにおいて、ロックアップクラッチとトルクコンバータとの間に実施するものとしたが、これに限定されず、例えば、エンジン側からの駆動トルクの伝達を断切するクラッチと自動変速機との間に設けられるものでもよい。
また、第一弾性部材および第二弾性部材は、第一コイルバネ74および第二コイルバネ75としたが、これに限定されず、例えば、ゴム製の弾性部材でもよい。
Claims (5)
- 駆動源側から駆動トルクが入力される入力部材と一体回転するように設けられた第一回転体と、
前記第一回転体に同軸かつ相対回転可能に配設され、かつ前記駆動トルクに基づく駆動力を出力する出力部材と一体回転するように設けられた第二回転体と、
前記第一回転体および前記第二回転体に同軸かつ相対回転可能に設けられて、前記第一回転体および前記第二回転体の何れかの振動を抑制する動吸振器を構成する動吸振器用慣性体と、
前記第一回転体と前記第二回転体との間に設けられ、前記第一回転体と前記第二回転体とを動力伝達可能に連結する第一弾性部材と、
前記第一回転体と前記第二回転体との間に設けられるとともに、前記第一回転体および前記第二回転体のいずれか一方と前記動吸振器用慣性体との間に設けられる第二弾性部材と、を備え、
前記第二弾性部材は、
前記第一回転体の前記第二回転体に対する変位である相対変位が所定量より小さい場合には、前記第一回転体と前記第二回転体とを連結せず、かつ、前記第一回転体および前記第二回転体のいずれか一方と前記動吸振器用慣性体とを連結して前記動吸振器を構成し、
前記相対変位が前記所定量より大きい場合には、前記第一回転体と前記第二回転体とを動力伝達可能に連結する動吸振器付ダンパ装置。 - 前記動吸振器用慣性体は、前記第一回転体および前記第二回転体に対して周方向に複数配設された前記第二弾性部材に、周方向に重なる位置に配設される請求項1に記載の動吸振器付ダンパ装置。
- 前記第二弾性部材は、前記第一弾性部材の外周側に配設される請求項1または2に記載の動吸振器付ダンパ装置。
- 前記第二弾性部材は、前記第一弾性部材の内周側に配設される請求項1または2に記載の動吸振器付ダンパ装置。
- 駆動源側から駆動トルクが入力される入力部材と一体回転するように設けられた第一回転体と、
前記第一回転体に同軸かつ相対回転可能に配設され、かつ前記駆動トルクに基づく駆動力を出力する出力部材と一体回転するように設けられた第二回転体と、
前記第一回転体および前記第二回転体に同軸かつ相対回転可能に設けられて、前記第一回転体および前記第二回転体の何れかの振動を抑制する動吸振器を構成する動吸振器用慣性体と、
前記第一回転体と前記第二回転体との間に設けられ、前記第一回転体と前記第二回転体とを動力伝達可能に連結する第一弾性部材と、
前記第一回転体と前記第二回転体との間に設けられるとともに、前記第一回転体および前記第二回転体のいずれか一方と前記動吸振器用慣性体との間に設けられる第二弾性部材と、を備え、
前記第一回転体は、所定間隔で周方向に沿って複数設けられ、かつ前記第一弾性部材を保持する空間の周方向の両端部間の長さが前記第一弾性部材を自然長或いは縮んだ状態で保持する所定の第一長さで設けられた第一収容窓と、所定間隔で周方向に沿って複数設けられ前記第二弾性部材を収容する第二収容窓と、を有し、
前記第二回転体は、前記第一収容窓に対して回転方向において同じ位相で、前記所定の第一長さで複数設けられた第三収容窓と、前記第二収容窓に対して回転方向において同じ位相で複数設けられ前記第二弾性部材を収容する第四収容窓と、を有し、
前記動吸振器用慣性体は、前記第二収容窓および第四収容窓に対して回転方向において同じ位相で複数設けられ、かつ前記第二弾性部材を保持する空間の周方向の両端部間の長さが前記第二弾性部材を自然長或いは縮んだ状態で保持する所定の第二長さで設けられた第二弾性部材収容窓を有し、
前記第一回転体の第二収容窓および前記第二回転体の第四収容窓のいずれか一方の前記第二弾性部材を収容する空間の周方向の両端部間の長さは、前記第二弾性部材収容窓の前記所定の第二長さと同じ長さで設けられ、
前記第一回転体の第二収容窓および前記第二回転体の第四収容窓のいずれか他方の前記第二弾性部材を収容する空間の周方向の両端部間の長さは、前記第二弾性部材収容窓の前記所定の第二長さより長い所定の第三長さで設けられている動吸振器付ダンパ装置。
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JP2015136532A JP6524825B2 (ja) | 2015-07-07 | 2015-07-07 | 動吸振器付ダンパ装置 |
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JP2015136532A JP6524825B2 (ja) | 2015-07-07 | 2015-07-07 | 動吸振器付ダンパ装置 |
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JP2015136532A Active JP6524825B2 (ja) | 2015-07-07 | 2015-07-07 | 動吸振器付ダンパ装置 |
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