JP2018192046A - 着座者拘束構造 - Google Patents

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Shigeru Tajima
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Abstract

【課題】車椅子の着座者の拘束を簡素な構成で実現できる着座者拘束構造を提供する。【解決手段】着座者拘束構造は、車椅子に脱着可能な補助シート6と、シートベルトに連結される第1連結部71、およびフロアパネルに連結される第2連結部72を有する補助ベルト7と、補助シート6と補助ベルト7とを脱着可能に結合する第1結合部63および第2結合部73と、を備える。第1結合部63および第2結合部73は、面ファスナーである。【選択図】図2

Description

本発明は、着座者拘束構造に関するものである。
福祉車両等において、車椅子を車室に載せる場合がある。この場合、車室内で車椅子が意図せずに移動することを防止するために、車室に乗り入れた車椅子を車体に対して固定する必要がある。また、車椅子に乗員が着座する場合には、通常のシートに着座する乗員と同様に、シートベルトの装着が要求される。そこで従来、車室に乗り入れた車椅子を車体に対して固定するとともに、車椅子に着座する乗員を拘束する技術がある(例えば特許文献1参照)。
特許文献1には、車室の車椅子用スペースのフロア上の左右両側にそれぞれ、基端をフロアに結合したベルトからなる固縛部材を設け、車椅子の後部の左右両側にはそれぞれ、中間部を車椅子のフレームに連結し揺動可能とした帯状の金属板からなるベルト部材を設け、固縛部材の上端とベルト部材の下端とを連結手段により着脱可能に連結して車椅子を車室に固縛するとともに、車椅子の乗員の腰部を拘束するシートベルトのラップ部の左右両端をそれぞれ左右両側のベルト部材の上端に連結手段を介して着脱可能に連結して車椅子の乗員を車椅子に拘束する車両の車椅子固縛装置が記載されている。
特許第3636074号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の装置では、固縛部材に着脱可能に連結されるベルト部材を車椅子のフレームに連結するために、車椅子に締結用のブラケットを溶接する必要がある。よって、従来技術にあっては、車椅子の改造が必要となるので、車椅子の着座者の拘束を簡素な構成で実現するという点で改善の余地がある。
そこで本発明は、車椅子の着座者の拘束を簡素な構成で実現できる着座者拘束構造を提供するものである。
本発明の着座者拘束構造(例えば、実施形態における着座者拘束構造1)は、車椅子(例えば、実施形態における車椅子2)に脱着可能な補助シート(例えば、実施形態における補助シート6)と、シートベルト(例えば、実施形態におけるシートベルト3)に連結される第1連結部(例えば、実施形態における第1連結部71)、および車体(例えば、実施形態におけるフロアパネル9)に連結される第2連結部(例えば、実施形態における第2連結部72)を有する補助ベルト(例えば、実施形態における補助ベルト7)と、前記補助シートと前記補助ベルトとを脱着可能に結合する結合部(例えば、実施形態における第1結合部63,163、第2結合部73,173)と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、補助ベルトがシートベルトに連結される第1連結部、および車体に連結される第2連結部を有するので、補助ベルトを介してシートベルトを車体に連結することができる。これにより、補助シートが備え付けられた車椅子の着座者を拘束することができる。そして、結合部において補助シートと補助ベルトとが脱着可能に結合されるので、従来技術のように車椅子を改造することなく、補助シートに結合部を設けるだけで、補助ベルトによる上述した作用を実現することができる。したがって、車椅子の着座者の拘束を簡素な構成で実現できる着座者拘束構造を提供できる。
本発明の着座者拘束構造(例えば、実施形態における着座者拘束構造101)は、シートベルト(例えば、実施形態におけるシートベルト3)に連結される第1連結部(例えば、実施形態における第1連結部71)、および車体(例えば、実施形態におけるフロアパネル9)に連結される第2連結部(例えば、実施形態における第2連結部72)を有する補助ベルト(例えば、実施形態における補助ベルト7)と、車椅子(例えば、実施形態における車椅子2)の側部(例えば、実施形態におけるサイドカバー27)内側と前記補助ベルトとを脱着可能に結合する結合部(例えば、実施形態における第1結合部63、第2結合部73)と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、補助ベルトがシートベルトに連結される第1連結部、および車体に連結される第2連結部を有するので、補助ベルトを介してシートベルトを車体に連結することができる。これにより、車椅子の着座者を拘束することができる。そして、結合部において車椅子と補助ベルトとが脱着可能に結合されるので、従来技術のように車椅子を改造することなく、車椅子に結合部を設けるだけで、補助ベルトによる上述した作用を実現することができる。したがって、車椅子の着座者の拘束を簡素な構成で実現できる着座者拘束構造を提供できる。
上記の着座者拘束構造において、前記結合部は、面ファスナーである、ことが望ましい。
上記の着座者拘束構造において、前記結合部は、スナップボタンである、ことが望ましい。
本発明によれば、補助シートまたは車椅子と補助ベルトとを脱着可能に結合する構成を容易に形成することができる。
本発明によれば、車椅子の着座者の拘束を簡素な構成で実現できる着座者拘束構造を提供できる。
第1実施形態の着座者拘束構造の斜視図である。 第1実施形態の補助シートおよび補助ベルトの分解斜視図である。 第1実施形態の変形例の補助シートおよび補助ベルトの分解斜視図である。 第2実施形態の着座者拘束構造の斜視図である。 第2実施形態の着座者拘束構造の分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の着座者拘束構造の斜視図である。図2は、補助シートおよび補助ベルトの分解斜視図である。なお、図1では一部の構成を2点鎖線で透過して図示している。
図1および図2に示すように、第1実施形態の着座者拘束構造1は、車椅子2と、シートベルト3と、一対の前部固縛部材4と、一対の後部固縛部材5(図中には一方の後部固縛部材5のみ図示)と、補助シート6と、一対の補助ベルト7と、第1結合部63(結合部)と、第2結合部73(結合部)と、を備えている。なお、以下の説明における前後上下左右の向きは、車椅子2における前後上下左右の向きと同一とし、図中矢印UPは上方、矢印FRは前方、矢印LHは左方をそれぞれ示している。そして、車椅子2は、車椅子2が乗り入れる車両の前後上下左右の向きと、車椅子2における前後上下左右の向きと、が一致するように車両に乗り入れる。
図1に示すように、車椅子2は、一対の主フレーム10と、シート20と、バックサポート21と、レッグサポート22と、フットサポート23と、アームサポート24と、一対の駆動輪25と、一対のキャスタ26と、一対のサイドカバー27と、一対のブレーキ28(図中には一方のブレーキ28のみ図示)と、一対のグリップ29と、を備えている。
一対の主フレーム10は、左右両側に設けられている。一対の主フレーム10は、互いに左右対称に形成されている。一対の主フレーム10は、左右方向に接近させることで折り畳めるように、互いに連結されている。各主フレーム10は、ベースフレーム11と、フロントフレーム12と、バックフレーム13と、シートフレーム14と、バックサポートフレーム15と、アームフレーム16と、レッグフレーム17と、レッグフレームサポートフレーム18と、ティッピングレバー19と、を備えている。
ベースフレーム11は、主フレーム10の最下部に設けられている。ベースフレーム11は、前後方向に延在している。
フロントフレーム12は、ベースフレーム11の前端から上方に向かって延びている。
バックフレーム13は、ベースフレーム11の後端から上方に向かって延びている。
シートフレーム14は、フロントフレーム12の上端から後方に向かって延び、バックフレーム13の上端に接続している。
バックサポートフレーム15は、バックフレーム13の上端から上方に延びている。バックサポートフレーム15の上端部は、後方に向かって屈曲している。
アームフレーム16は、上下方向および前後方向の双方向に延びるL字状に形成されている。アームフレーム16は、フロントフレーム12の上端、およびバックサポートフレーム15に接続している。
レッグフレーム17は、フロントフレーム12の上端から前方に向かって延びた後、下方に向かって屈曲して前方かつ下方に向かって延び、さらに前方に向かって屈曲して前方に向かって延びている。
レッグフレームサポートフレーム18は、ベースフレーム11の前端から前方に向かって延び、レッグフレーム17に接続している。
ティッピングレバー19は、ベースフレーム11の後端から後方に向かって延びている。ティッピングレバー19は、介助者が車椅子2の前輪(キャスタ26)を上げる際に踏むためのレバーである。
シート20は、着座者の臀部を支持する。シート20は、例えば布等により形成され、一対のシートフレーム14間に張架されている。
バックサポート21は、着座者の腰部および背部を支持する。バックサポート21は、例えば布等により形成され、一対のバックサポートフレーム15間に張架されている。バックサポート21の下端部とシート20の後端部との間には、隙間が設けられている。
レッグサポート22は、着座者の脚部を支持する。レッグサポート22は、例えば布等により形成され、一対のレッグフレーム17の中間部同士の間に張架されている。
フットサポート23は、着座者の足部を支持する。フットサポート23は、例えば樹脂材料等により板状に形成されている。フットサポート23は、一対設けられ、各レッグフレーム17の先端部に回動可能に取り付けられている。各フットサポート23は、使用時には主面が上方に向くように展開され、車椅子2の折り畳み時には側方に跳ね上げられる。
アームサポート24は、着座者の腕部を支持する。アームサポート24は、例えば樹脂材料により形成されている。アームサポート24は、一対設けられ、アームフレーム16に固定されている。アームサポート24は、アームフレーム16の上面を覆うように配置されている。
駆動輪25は、主輪25aおよびハンドリム25bを備えている。主輪25aは、例えば各ベースフレーム11の外側に回転可能に連結されている。ハンドリム25bは、手で操作して主輪25aを回転させるための部材である。ハンドリム25bは、主輪25aと同心かつ主輪25aよりも小径の円環状に形成され、主輪25aの外側に固定されている。なお、主輪25aは、バックフレーム13に回転可能に連結されていてもよい。
キャスタ26は、車椅子2の方向転換を妨げないように、転動方向を自在に変化させることができる車輪である。キャスタ26は、各ベースフレーム11の前端に連結されている。
サイドカバー27は、着座者と駆動輪25との接触等を防止する。サイドカバー27は、シートフレーム14、バックサポートフレーム15およびアームフレーム16に囲まれた領域の下半部を閉塞するように配置されている。サイドカバー27は、例えば金属材料等の板材により形成されている。
ブレーキ28は、駆動輪25の回転を規制する。ブレーキ28は、例えばシートフレーム14に回動可能に連結されたレバーであり、下端部を主輪25aの外周に接触可能となっている。
グリップ29は、介助者が車椅子2を手押しする際に把持する。グリップ29は、バックサポートフレーム15の上端部を覆うように形成されている。
シートベルト3は、3点式のシートベルトである。シートベルト3は、車室側壁の上部から引き出し可能なウェビング30と、ウェビング30に設けられた一対のタングプレート31A,31Bと、を備えている。図示の例では、ウェビング30は、車室の右側壁から引き出し可能に設けられている。ウェビング30は、着座者の上胴部を拘束するショルダー部30aと、着座者の腰部を拘束するラップ部30bと、を一連に備えている。第1のタングプレート31Aは、第1のタングプレート31Aに形成されたスリットに、ウェビング30におけるショルダー部30aとラップ部30bとの境界が挿通されることで、ウェビング30に沿って移動自在に設けられている。第2のタングプレート31Bは、ラップ部30bの先端に設けられている。第2のタングプレート31Bは、第2のタングプレート31Bに設けられたスリットにウェビング30を挿通し、挿通されたウェビング30を折り返して縫合することにより、ウェビング30に取り付けられている。
前部固縛部材4は、基端においてフロアパネル9(車体)に連結されたウェビング40と、ウェビング40の先端に設けられ、車椅子2に係脱可能に係止される係止部41と、を備えている。ウェビング40とフロアパネル9との連結部は、それぞれ車椅子2の設置位置の前方における左右両側にそれぞれ設けられている。係止部41は、例えば車椅子2の主フレーム10に係止されるフック金具である。図示の例では、係止部は、ベースフレーム11とフロントフレーム12との接続部に係止される。ウェビング40とフロアパネル9との連結部から係止部41までの距離は、車椅子2の設置位置に応じて調整可能となっている。前部固縛部材4は、車椅子2の固縛時には、車椅子2とフロアパネル9とを緩みなく接続する。
後部固縛部材5は、基端においてフロアパネル9に連結されたウェビング50と、ウェビング50の先端に設けられ、補助ベルト7に連結されるバックル51と、を備えている。ウェビング50とフロアパネル9との連結部は、それぞれ車椅子2の設置位置の後方における左右両側にそれぞれ設けられている。ウェビング50とフロアパネル9との連結部からバックル51までの距離は、車椅子2の設置位置に応じて調整可能となっている。後部固縛部材5は、連結時には、補助ベルト7とフロアパネル9とを緩みなく接続する。
図1および図2に示すように、補助シート6は、車椅子2に脱着可能に備え付けられる。補助シート6は、シート20およびバックサポート21が面する着座空間に取り外し可能な状態で配置される。補助シート6は、例えば車椅子用のクッション等である。補助シート6は、シート20およびバックサポート21の少なくともいずれか一方と、着座者と、の間に介在する。図示の例では、補助シート6は、着座者の臀部を下方から支持する座面60と、着座者の腰部を後方から支持する背もたれ61と、着座者を側方から支持する一対のサイドサポート62と、を一連に備えている。各サイドサポート62は、座面60および背もたれ61の側縁から前方かつ上方に向かって延びている。各サイドサポート62は、サイドカバー27と着座者との間に介在する。各サイドサポート62の外側面には、第1結合部63が設けられている。第1結合部63は、補助シート6と補助ベルト7とを脱着可能に結合する。第1結合部63は、面ファスナーである。
補助ベルト7は、補助シート6に取り付けられる。補助ベルト7は、ストラップ70と、ストラップ70の一端部に設けられた第1連結部71と、ストラップ70の他端部に設けられた第2連結部72と、を備えている。
ストラップ70は、例えばシートベルト3のウェビング30と同様の材料により形成された帯状の部材である。ストラップ70の中間部における一方の主面には、第2結合部73が設けられている。第2結合部73は、補助シート6と補助ベルト7とを脱着可能に結合する。第2結合部73は、第1結合部63に結合可能な面ファスナーである。第1結合部63および第2結合部73は、面ファスナーの面直方向、すなわちストラップ70の延在方向に直交する方向で互いに結合する。
第1連結部71は、シートベルト3に設けられたタングプレート31A,31Bに連結されるバックルである。
第2連結部72は、後部固縛部材5のバックル51に連結されるタングプレートである。すなわち、第2連結部72は、後部固縛部材5を介してフロアパネル9に連結される。第2連結部72は、第2連結部72に設けられたスリットにストラップ70を挿通し、挿通されたストラップ70を折り返して縫合することにより、ストラップ70に取り付けられている。
各補助ベルト7は、ストラップ70を車椅子2のシート20の後端部とバックサポート21の下端部との間に挿通させた状態で、第2結合部73を補助シート6に設けられた第1結合部63に結合させる。この際、各補助ベルト7は、第1連結部71が車椅子2の着座空間に位置し、第2連結部72がシート20およびバックサポート21よりも後方の着座空間外に位置するように配置されている。そして、左側の補助ベルト7の第2連結部72に左側の後部固縛部材5のバックル51を連結し、右側の補助ベルト7の第2連結部72に右側の後部固縛部材5のバックル51を連結する。また、左側の補助ベルト7の第1連結部71にシートベルト3の第1のタングプレート31Aを連結し、右側の補助ベルト7の第1連結部71にシートベルト3の第2のタングプレート31Bを連結する。これにより、シートベルト3は、補助ベルト7を介して補助シート6に連結されるので、着座者を補助シート6が備え付けられた車椅子2に拘束することができる。また、シートベルト3は、補助ベルト7および後部固縛部材5を介してフロアパネル9に連結されるので、着座者を車体に拘束することができる。
このように、本実施形態では、着座者拘束構造1が、車椅子2に脱着可能な補助シート6と、シートベルト3に連結される第1連結部71、およびフロアパネル9に連結される第2連結部72を有する補助ベルト7と、補助シート6と補助ベルト7とを脱着可能に結合する第1結合部63および第2結合部73と、を備える構成とした。
この構成によれば、補助ベルト7がシートベルト3に連結される第1連結部71、およびフロアパネル9に連結される第2連結部72を有するので、補助ベルト7を介してシートベルト3をフロアパネル9に連結することができる。これにより、補助シート6が備え付けられた車椅子2の着座者を拘束することができる。そして、各結合部63,73において補助シート6と補助ベルト7とが脱着可能に結合されるので、従来技術のように車椅子を改造することなく、補助シート6に第1結合部63を設けるだけで、補助ベルト7による上述した作用を実現することができる。したがって、車椅子2の着座者の拘束を簡素な構成で実現できる着座者拘束構造1を提供できる。
また、補助シート6と補助ベルト7とが各結合部63,73において脱着可能に結合されるので、ボルト等を用いることなく、簡単に補助ベルト7を補助シート6に結合させることができる。
また、補助ベルト7は、補助シート6に対して結合されるので、補助ベルトが車椅子に締結固定される構成と比較して、車両の衝突時等に車椅子2に入力される荷重を小さくすることができる。
また、第1結合部63および第2結合部73は、面ファスナーであるので、補助シート6と補助ベルト7とを脱着可能に結合する構成を容易に形成することができる。
さらに、第1結合部63および第2結合部73は、面ファスナーであるので、第1結合部63および第2結合部73の面方向の相対変位が抑制される。これにより、補助シート6に対する補助ベルト7の回転等の変位が抑制される。このため、補助ベルト7が補助シート6に取り付けられた状態で、第1連結部71および第2連結部72の変位を抑制できる。よって、第1連結部71とシートベルト3のタングプレート31A,31Bとの連結作業、および第2連結部72と後部固縛部材5のバックル51との連結作業の作業性を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、第2連結部72がタングプレートであるが、これに限定されない。第2連結部は、後部固縛部材5に連結可能であればよい。例えば後部固縛部材5のウェビング50の先端にタングプレートが設けられ、第2連結部は、後部固縛部材5のタングプレートに連結されるバックルであってもよい。また、例えば後部固縛部材5のウェビング50の先端にフック金具が設けられ、第2連結部は、後部固縛部材5のフック金具が係止されるDリング等の部材であってもよい。
また、上記実施形態では、第1結合部63および第2結合部73が面ファスナーであるが、これに限定されない。図3に示すように、第1結合部163および第2結合部173は、互いに結合可能な1つまたは複数のスナップボタンであってもよい。この構成によれば、各結合部63,73が面ファスナーである場合と同様に、補助シート6と補助ベルト7とが各結合部163,173において脱着可能に結合されるので、ボルト等を用いることなく、簡単に補助ベルト7を補助シート6に結合させることができる。なお、各結合部163,173を複数のスナップボタンとすることで、補助シート6に対する補助ベルト7の回転等の変位を抑制できる。このため、各結合部63,73が面ファスナーである場合と同様に、第1連結部71とシートベルト3のタングプレート31A,31Bとの連結作業、および第2連結部72と後部固縛部材5のバックル51との連結作業の作業性を向上させることができる。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態の着座者拘束構造の斜視図である。図5は、第2実施形態の着座者拘束構造の分解斜視図である。
図4に示す第2実施形態では、着座者拘束構造101が補助シート6を備えておらず、補助ベルト7が車椅子2に脱着可能に結合する点で、第1実施形態と異なっている。
図4および図5に示すように、第2実施形態の着座者拘束構造101は、車椅子2と、シートベルト3と、一対の前部固縛部材4と、一対の後部固縛部材5と、一対の補助ベルト7と、第1結合部63と、第2結合部73と、を備えている。
車椅子2のサイドカバー27の内側面には、第1結合部63が設けられている。第1結合部63は、車椅子2のサイドカバー27と補助ベルト7とを脱着可能に係合する。第1結合部63は、第2結合部73に結合可能な面ファスナーである。第1結合部63が車椅子2のサイドカバー27の内側面に設けられているので、第1連結部71は着座空間に配置される。
このように、本実施形態では、着座者拘束構造101が、シートベルト3に連結される第1連結部71、およびフロアパネル9に連結される第2連結部72を有する補助ベルト7と、車椅子2のサイドカバー27の内側面と補助ベルト7とを脱着可能に結合する第1結合部63および第2結合部73と、を備える構成とした。
この構成によれば、補助ベルト7がシートベルト3に連結される第1連結部71、およびフロアパネル9に連結される第2連結部72を有するので、補助ベルト7を介してシートベルト3をフロアパネル9に連結することができる。これにより、車椅子2の着座者を拘束することができる。そして、第1結合部63および第2結合部73において車椅子2のサイドカバー27と補助ベルト7とが脱着可能に結合されるので、従来技術のように車椅子2を改造することなく、車椅子2のサイドカバー27に第1結合部63を設けるだけで、補助ベルト7による上述した作用を実現することができる。したがって、車椅子2の着座者の拘束を簡素な構成で実現できる着座者拘束構造101を提供できる。
また、車椅子2と補助ベルト7とが各結合部63,73において脱着可能に結合されるので、ボルト等を用いることなく、簡単に補助ベルト7を車椅子2に結合させることができる。
また、補助ベルト7は、車椅子2に対して脱着可能に結合されるので、車両の衝突時等、車椅子2に大きな負荷がかかった際には、第1結合部63および第2結合部73における結合が解除される。このため、補助ベルトが車椅子に締結固定される構成と比較して、車両の衝突時等に車椅子2に入力される荷重を小さくすることができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態においては、各結合部が面ファスナーまたはスナップボタンであるが、これに限定されない。各結合部は、互いに脱着可能であればよく、例えば磁石により構成されていてもよい。
また、上記第1実施形態においては、補助シート6は座面60、背もたれ61およびサイドサポート62を備えているが、これに限定されない。補助シートは、例えば座面のみにより構成され、第1結合部63,163が座面の側面に設けられていてもよい。また、補助シートは、例えば背もたれのみにより構成され、第1結合部63,163が背もたれの側面に設けられていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各実施形態および各変形例を適宜組み合わせてもよい。
1,101…着座者拘束構造 2…車椅子 3…シートベルト 6…補助シート 7…補助ベルト 9…フロアパネル(車体) 27…サイドカバー(車椅子の側部) 63,163…第1結合部(結合部) 71…第1連結部 72…第2連結部 73,173…第2結合部(結合部)

Claims (4)

  1. 車椅子に脱着可能な補助シートと、
    シートベルトに連結される第1連結部、および車体に連結される第2連結部を有する補助ベルトと、
    前記補助シートと前記補助ベルトとを脱着可能に結合する結合部と、
    を備えることを特徴とする着座者拘束構造。
  2. シートベルトに連結される第1連結部、および車体に連結される第2連結部を有する補助ベルトと、
    車椅子の側部内側と前記補助ベルトとを脱着可能に結合する結合部と、
    を備えることを特徴とする着座者拘束構造。
  3. 前記結合部は、面ファスナーである、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の着座者拘束構造。
  4. 前記結合部は、スナップボタンである、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の着座者拘束構造。
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