JP2005161955A - シートベルト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 大人用のシートベルトを子供用の3点式シートベルトとして簡易に利用できる。
【解決手段】 第1シートベルト装置が、車両側壁の上部と下部間で架け渡され、長さを調整可能に設けられたウェビング51と、該ウェビング51に摺動可能に結合されたタング54と、シート1の車両側壁とは反対側の側部下部に設けられ、タング54を結合分離可能なバックル41とで構成され、第2シートベルト装置が、一端がシート1の車両側壁側の側部下部に長さを調整可能に設けられたウェビング22と、上記第1バックル41と、ウェビング22の他端に設けられ、バックル41に結合分離可能なタング23とで構成され、第3シートベルト装置が、上記ウェビング22と、ウェビング22に摺動可能に結合され、バックル41に結合分離可能なタング24と、シート1の側部上部に設けられ、上記タング23を結合分離可能なバックル31とで構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 第1シートベルト装置が、車両側壁の上部と下部間で架け渡され、長さを調整可能に設けられたウェビング51と、該ウェビング51に摺動可能に結合されたタング54と、シート1の車両側壁とは反対側の側部下部に設けられ、タング54を結合分離可能なバックル41とで構成され、第2シートベルト装置が、一端がシート1の車両側壁側の側部下部に長さを調整可能に設けられたウェビング22と、上記第1バックル41と、ウェビング22の他端に設けられ、バックル41に結合分離可能なタング23とで構成され、第3シートベルト装置が、上記ウェビング22と、ウェビング22に摺動可能に結合され、バックル41に結合分離可能なタング24と、シート1の側部上部に設けられ、上記タング23を結合分離可能なバックル31とで構成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明はシートベルト装置に関し、特に、大人用の二点式シートベルトを子供用の3点式シートベルトとして利用できるシートベルト装置に関する。
図6には従来のシートベルト装置の一例を示す。シートベルトのウェビング61は車両側壁の下部に設けたベルトリトラクタ63から引き出し長さを調整可能に引き出され、側壁上部のショルダアンカ62へ架け渡された後、下方へ折り返されて車両フロアに設けた係止金具64に結合されている。ウェビング61の途中にはタング65がウェビング61に対して摺動可能に保持されている。また、車両側壁とは反対側のシート側面にはバックル66が設けられている。車両前方へ向けたシート1に大人が着座する場合には、ショルダアンカ62で折り返されて下方へ延びるウェビング61を図の鎖線で示すように、シートバック12前方とシートクッション11上方を横切るように三角形状に引き出し、三角形の頂点に位置するタング65を、車両側壁とは反対側のシート側面に設けたバックル66に結合して、着座した乗員の胸部と腰部を保持する3点式シートベルトとして使用する。
シート1に子供Mが着座する場合には、シートクッション11上に図6に示すように補助シート7を取り付けるが、大人用に設定してある3点式シートベルトは子供Mの体格には合わないため、引き出した上記ウェビング61を補助シート7の左右の肘掛71の下方に通して子供Mの腰部のみを保持する2点式シートベルトとして使用する。
一方、大人用のシートベルト装置として乗員の腰部のみを保持する2点式シートベルトを用いる場合がある。例えば回転式シートの場合、シートを後向きに先回させた状態では、前向きのときに使用する3点式シートベルトを適正に装着することができないため、別にこのような2点式シートベルトを設けている。後向き用のシートベルト装置を3点式ではなく2点式とするのは、前向き用のシートベルト装置の存在により、車両側壁に後向き用のシートベルト装置のショルダアンカを設置することができないからである。なお、特許文献1には、2点式シートベルトが記載されている。
実開平6−16129
しかし、補助シート7を使用した上記従来の装置では、3点式シートベルトを子供に対しては2点式シートベルトとしてしか利用できないという問題があった。
そこで本発明はこのような課題を解決するもので、大人用の2点式シートベルトを子供用の3点式シートベルトとして簡易に利用できるシートベルト装置を提供することを目的とする。
そこで本発明はこのような課題を解決するもので、大人用の2点式シートベルトを子供用の3点式シートベルトとして簡易に利用できるシートベルト装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明では、一端がシート(1)のシートクッション(11)の左右一側において該シート(1)又は車体に結合され、長さを調整可能に設けられたウェビング(22)と、シート(1)のシートクッション(11)の左右他側において該シート(1)または車体に固定された第1バックル(41)と、シート(1)のシートバック(12)の左右一側において該シート(1)または車体に固定された第2バックル(31)と、ウェビング(22)の他端に設けられ、第1バックル(41)ないし第2バックル(31)に選択的に結合分離可能な第1タング(23)と、ウェビング(22)に摺動可能に結合され、第1バックル(41)に結合分離可能な第2タング(24)と、を備え、第2タング(24)を第1バックル(41)から分離し、かつ第1タング(23)を第1バックル(41)に結合することにより大人用の2点式シートベルトとしてシート(1)への着座者の腰部を保持可能で、第1タング(23)を第2バックル(31)に結合し、かつ第2タング(24)を第1バックル(41)に結合することにより子供用の3点式シートベルトとしてシート(1)への着座者(M)の腰部および胸部を保持可能とする。
本第1発明においては、第1タングを第1バックルと結合した状態で、着座した大人の腰部を保持する2点式シートベルトとして使用でき、第1タングを第2バックルに結合するとともに、第2タングを第1バックルに結合すれば、着座した子供の腰部および胸部を保持する3点式シートベルトとして使用することができる。
本第2発明では、車両前方向きと車両後方向きに回転可能なシート用で、該シートが車両前方向きのときに大人が使用するための第1シートベルト装置と、該シートが車両後方向きのときに大人が使用するための第2シートベルト装置と、該シートが車両前向きおよび車両後向きのときに子供が使用するための第3シートベルト装置とを備えるシートベルト装置であって、
上記第1シートベルト装置が、車両側壁の上部と下部間で架け渡され、長さを調整可能に設けられた第1ウェビング(51)と、該第1ウェビング(51)に摺動可能に結合された第1タング(54)と、シート(1)の車両側壁とは反対側の側部下部に設けられ、第1タング(54)を結合分離可能な第1バックル(41)とで構成され、
上記第2シートベルト装置が、一端がシート(1)の車両側壁側の側部下部に長さを調整可能に設けられた第2ウェビング(22)と、上記第1バックル(41)と、該第2ウェビング(22)の他端に設けられ、第1バックル(41)に結合分離可能な第2タング(23)とで構成されており、
上記第3シートベルト装置が、上記第2ウェビング(22)と、該第2ウェビング(22)に摺動可能に結合され、第1バックル(41)に結合分離可能な第3タング(24)と、シート(1)の側部上部に設けられ、第2タング(23)を結合分離可能な第2バックル(31)とで構成されている。
上記第1シートベルト装置が、車両側壁の上部と下部間で架け渡され、長さを調整可能に設けられた第1ウェビング(51)と、該第1ウェビング(51)に摺動可能に結合された第1タング(54)と、シート(1)の車両側壁とは反対側の側部下部に設けられ、第1タング(54)を結合分離可能な第1バックル(41)とで構成され、
上記第2シートベルト装置が、一端がシート(1)の車両側壁側の側部下部に長さを調整可能に設けられた第2ウェビング(22)と、上記第1バックル(41)と、該第2ウェビング(22)の他端に設けられ、第1バックル(41)に結合分離可能な第2タング(23)とで構成されており、
上記第3シートベルト装置が、上記第2ウェビング(22)と、該第2ウェビング(22)に摺動可能に結合され、第1バックル(41)に結合分離可能な第3タング(24)と、シート(1)の側部上部に設けられ、第2タング(23)を結合分離可能な第2バックル(31)とで構成されている。
本第2発明においては、第1シートベルト装置を構成する第1タングと第1バックルを結合すれば、シートが車両前方向きのときに大人が3点式シートベルトとして使用することができる。また、第2シートベルト装置を構成する第2タングを第1バックルに結合すれば、シートが車両後方向きのときに大人が2点式シートベルトとして使用することができる。さらに、第3シートベルト装置を構成する第3タングを第1バックルに結合し、第2タングを第2バックルに結合すれば、シートが車両前方向きおよび車両後方向きのときに子供が3点式シートベルトとして使用することができる。
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以上のように、本発明のシートベルト装置によれば、大人用の2点式シートベルトを子供用の3点式シートベルトとして簡易に利用することができる。
図1に示すシートは車両前方向きと車両後方向きに回転可能なシートであり、シートクッション11とシートバック12を備えている。以下にこのシート1に適用した本発明のシートベルト装置の一例を示す。図1に示すように、シートクッション11の車両側壁側(図の左側)の側面後端にベルトリトラクタ21が設けられて、ここにウェビング22が引き出し長さを調整可能に巻き取られている。ベルトリトラクタ21の開口から露出するウェビング22の先端を掴んで引き出した状態を図2に示す。この図に示すようにウェビング22の先端にはタング23が固定されている。また、ウェビング22にはタング24が装着されている。タング24には開口が形成され、この開口内をウェビング22が挿通しており、これによりタング24がウェビング22に摺動可能に保持されている。シートバック12(図1)の車両側壁側の側面上端にはバックル31が設けられている。図3に示すように、バックル31はウェビング32を介してシートバック12内のフレーム13に結合されている。一方、シートクッション11の車両側壁とは反対側の側面後端にバックル41(図1)が設けられている。なお、車両側壁には従来技術で説明したと同様に、側壁下部のベルトリトラクタ53から引き出し長さを調整可能に引き出されて、側壁上部のショルダアンカ52へ架け渡されるウェビング51が設けられ、当該ウェビング51は、ショルダアンカ52から下方へ折り返されて車両フロア又は側壁に設けた係止部材55に結合されている。下方へ折り返されたウェビング51の途中にはタング54がウェビング51に対して摺動可能に保持されている。
このような構造で、図1に示す車両前方へ向いたシート1に大人が着座する場合には、ショルダアンカ52で折り返されて下方へ延びるウェビング51を、鎖線で示すようにシートバック12前方とシートクッション11上方を横切るような三角形状に引き出し、三角形の頂点に位置するタング54を、シート1側面に設けたバックル41に結合して、3点式シートベルトとして、着座した大人の乗員の胸部と腰部を保持させる(以上、第1シートベルト装置としての使用)。
シート1を車両後方へ向けて大人が着座する場合には、バックル41から上記タング54を分離し、シート1を後方へ回転させる。この状態では、シート1とショルダアンカ52との位置関係が変化するため上記第1シートベルト装置としての使用はできないとともに、車両衝突時に乗員の背中全体はシートバックで保持される。そこで、図4に示すように、ベルトリトラクタ21からウェビング22を引き出し、先端のタング23をバックル41に結合する。これにより、後方を向いた大人の乗員の腰部のみを保持する二点式シートベルトとして使用できる(以上、第2シートベルト装置としての使用)。
シート1に子供を着座させる場合には、ショルダアンカ52で折り返されて下方へ延びる第1シートベルト装置のウェビング51を前述のように三角形状に引き出したものでは、子供の体格に合わない。そこでこの場合には、図5に示すように、上記タング23をバックル41から分離し、ベルトリトラクタ21からウェビング22をさらに引き出して、引き出したウェビング先端の上記タング23を、ショルダアンカ52よりも低い位置にあるバックル31に結合する。この後、ウェビング22の中間に位置するタング24をバックル41に結合する。これにより、ウェビング22は第1シートベルト装置を使用した場合よりも低い位置でシートバック12前方とシートクッション11上方を横切るように三角形状に引き出される。これにより、着座した子供の乗員の胸部と腰部を保持する3点式シートベルトとして使用できる(以上、第3シートベルト装置としての使用)。この第3シートベルト装置はシートに設けられているから、シートが車両前方向きあるいは車両後方向きのいずれの場合でも使用することができる。
上記実施形態では回転式車両用シートに本発明を適用した場合について説明したが、車両用シートは固定されたものでも良く、この場合は、ベルトリトラクタ21、ウェビング22およびバックル41を車体側に設けることができる。また、子供用補助シート(ジュニアシート)を使用する場合にはこれに応じてバックル31の設置高さを設定しておく。さらに、補助シートを使用する場合と使用しない場合とで上記バックル31の高さを調整可能な構造とすることもできる。
1…シート、11…シートクッション、12…シートバック、22…ウェビング、23…タング、24…タング、31…バックル、41…バックル、51…ウェビング、54…タング、M…子供。
Claims (2)
- 一端がシートのシートクッションの左右一側において該シート又は車体に結合され、長さを調整可能に設けられたウェビングと、前記シートのシートクッションの左右他側において該シートまたは車体に固定された第1バックルと、前記シートのシートバックの左右一側において該シートまたは車体に固定された第2バックルと、前記ウェビングの他端に設けられ、前記第1バックルないし第2バックルに選択的に結合分離可能な第1タングと、前記ウェビングに摺動可能に結合され、前記第1バックルに結合分離可能な第2タングと、を備え、前記第2タングを前記第1バックルから分離し、かつ前記第1タングを前記第1バックルに結合することにより大人用の2点式シートベルトとして前記シートへの着座者の腰部を保持可能で、前記第1タングを前記第2バックルに結合し、かつ前記第2タングを前記第1バックルに結合することにより、子供用の3点式シートベルトとして前記シートへの着座者の腰部および胸部を保持可能なシートベルト装置。
- 車両前方向きと車両後方向きに回転可能なシート用で、該シートが車両前方向きのときに大人が使用するための第1シートベルト装置と、該シートが車両後方向きのときに大人が使用するための第2シートベルト装置と、該シートが車両前向きおよび車両後向きのときに子供が使用するための第3シートベルト装置とを備えるシートベルト装置であって、前記第1シートベルト装置が、車両側壁の上部と下部間で架け渡され、長さを調整可能に設けられた第1ウェビングと、該第1ウェビングに摺動可能に結合された第1タングと、前記シートの前記車両側壁とは反対側の側部下部に設けられ、前記第1タングを結合分離可能な第1バックルとで構成され、前記第2シートベルト装置が、一端が前記シートの前記車両側壁側の側部下部に長さを調整可能に設けられた第2ウェビングと、前記第1バックルと、該第2ウェビングの他端に設けられ、前記第1バックルに結合分離可能な第2タングとで構成されており、 前記第3シートベルト装置が、前記第2ウェビングと、該第2ウェビングに摺動可能に結合され、前記第1バックルに結合分離可能な第3タングと、前記シートの側部上部に設けられ、前記第2タングを結合分離可能な第2バックルとで構成されていることを特徴とするシートベルト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003402480A JP2005161955A (ja) | 2003-12-02 | 2003-12-02 | シートベルト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005161955A true JP2005161955A (ja) | 2005-06-23 |
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ID=34726031
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JP2003402480A Pending JP2005161955A (ja) | 2003-12-02 | 2003-12-02 | シートベルト装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011230658A (ja) * | 2010-04-28 | 2011-11-17 | Honda Motor Co Ltd | 車両用シート |
CN102862496A (zh) * | 2012-10-22 | 2013-01-09 | 三一重机有限公司 | 一种座椅及工程机械 |
WO2014044890A1 (es) * | 2012-09-18 | 2014-03-27 | Safedsign, S.L. | Sistema de retención infantil para una butaca de vehículo |
-
2003
- 2003-12-02 JP JP2003402480A patent/JP2005161955A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2014044890A1 (es) * | 2012-09-18 | 2014-03-27 | Safedsign, S.L. | Sistema de retención infantil para una butaca de vehículo |
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