JP2010233941A - シートベルトホルダ - Google Patents

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Abstract

【課題】シートベルトの装着を容易とするシートベルトホルダを提供することを目的とする。
【解決手段】ホルダ本体21を車いす2の背凭れ15に沿って配置可能な矩形状に形成し、ホルダ本体21下縁にベルト保持部22を左右に設ける。保持部22に連結部31,41のベルト32,42を挿通し、ホルダ本体21の表面33側に延出したベルト32,42の先端にベルト側バックル34,43を設ける。裏面35側に延出したベルト32,42の基端に固定用バックル36,44を設ける。連結部31,41の固定用バックル36,44をホルダ本体21下縁51より下方へ延出し、当該ホルダ本体21を車いす2の背凭れ15に沿ってセットした状態で、連結部31,41の固定用バックル36,44が座席部16の座面14と背凭れ15間の間隙17を挿通して座席部16の裏側へ延出可能とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、車いすに取り付けられるシートベルトホルダに関する。
従来、車いすに着座したまま搭乗できる車両が知られている。
この車両では、車いすをシートとして使用するため、車いすに着座した状態でシートベルトを装着する必要がある。
一般的な車いす用のシートベルトにおいては、車いすの車輪のスポーク間やアームレスト間にシートベルトを通して装着するように構成されているため、シートベルトの装着に手間が掛かってしまう。
そこで、これらを解決するための車いす固縛装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この車いす固縛装置によって車いすの着座者にシートベルトを装着する際には、両端にバックルが設けられたベルト部材を、車いすのフレームの両側部に設けられたブラケットにネジ止めし、両ベルト部材の一方のバックルを垂下する。そして、フロアパネルより延出した固縛部材のタングを、前記各ベルト部材の一方のバックルに係合するとともに、両ベルト部材の他方に設けられた各バックルに、ラップベルトの両端に設けられたタングを係合する。
これにより、車いす着座者の腰部を、前記ベルト部材を介してフロアに固定された前記ラップベルトで拘束できるように構成されている。
特開2002−209946号公報
しかしながら、このような従来にあっては、車いすのフレームにネジ止め用のブラケットを溶接しなければならなかった。
このため、このような改造を施していない車いすにおいては、シートベルトを装着することができないという問題があった。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、シートベルトの装着を容易とするシートベルトホルダを提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために本発明の請求項1のシートベルトホルダにあっては、シートベルトのラップベルト部の一端側及び他端側を車体に固定された第一固定部材及び第二固定部材に固定して車いす着座者の腰部を前記ラップベルト部で拘束する構造において、前記車いすの座席部に着脱自在にセットされるホルダ本体と、前記ラップベルト部の一端側を前記第一固定部材に着脱可能に連結する第一連結部と、前記ラップベルト部の他端側を前記第二固定部材に着脱可能に連結する第二連結部とを備え、前記第一連結部及び前記第二連結部を前記ホルダ本体に設け当該ホルダ本体と共に前記座席部にセット可能に構成した。
すなわち、車いすに着座した着座者にシートベルトのラップベルト部を装着する際には、前記車いすの座席部にホルダ本体をセットする。
このとき、ラップベルト部の一端側を第一固定部材に着脱可能に連結する第一連結部と、前記ラップベルト部の他端側を第二固定部材に着脱可能に連結する第二連結部とが前記ホルダ本体に設けられている。
このため、前記ホルダ本体を、前記座席部にセットするだけで、前記第一連結部及び前記第二連結部を前記ホルダ本体と共に前記座席部にセットすることができる。
この状態において、前記第一連結部を車体に固定された第一固定部材に連結して、ラップベルト部の一端側を車体に固定するとともに、前記第二連結部を前記車体に固定された第二固定部材に連結することによって、前記ラップベルト部の他端側を前記車体に固定する。
これにより、前記車いす着座者は、両端側が車体に固定された前記ラップベルト部によって腰部が拘束される。
また、請求項2のシートベルトホルダにおいては、前記ホルダ本体に、前記座席部の座面に沿って配置される座面部と、該座面部に折畳自在に連設され前記座席部の背凭れに沿って配置される背面部と、前記座面部の側縁と前記背面部の側縁とを連設し該背面部を前記座面部に対して起立した状態で前記座面部及び前記背面部間に張設されるガセットとを設ける一方、前記ラップベルト部の一端側に接続される第一ベルト側接続部を前記第一連結部に設けるとともに、前記ラップベルト部の他端側に接続される第二ベルト側接続部を前記第二連結部に設け、前記各ガセットに、近接した前記ベルト側接続部を支持した。
すなわち、前記ホルダ本体は、座面に沿って配置される座面部と、背凭れに沿って配置される背面部とによって構成されており、前記座面部の側縁と前記背面部の側縁との間には、前記背面部を前記座面部に対して起立した状態で前記座面部及び前記背面部間に張設されるガセットが設けられている。
そして、前記第一連結部には、前記ラップベルト部の一端側に接続される第一ベルト側接続部が設けられており、この第一ベルト側接続部は、近接するガセットに支持されている。また、前記第二連結部には、前記ラップベルト部の他端側に接続される第二ベルト側接続部が設けられており、この第二ベルト側接続部も、近接するガセットに支持されている。
このため、前記背面部を前記座面部に対して起立して当該ホルダ本体を座席部にセットした状態において、前記各ガセットが前記座面部及び前記背面部間に張設されるため、各ガセットに支持された前記各ベルト側接続部が前記座席部の側部に配置される。
さらに、請求項3のシートベルトホルダでは、前記背面部に当該背面部を前記背凭れに固定する為のベルトを設けた。
すなわち、前記ホルダ本体の前記背面部には、当該背面部を前記背凭れに固定する為のベルトが設けられており、当該ベルトによって前記背面部を前記背凭れに固定することで、前記背面部は、前記背凭れに密着された状態が形成される。
加えて、請求項4のシートベルトホルダにあっては、前記ホルダ本体を前記座席部にセットした状態で前記第一連結部及び前記第二連結部が前記座席部の座面と背凭れ間の間隙を挿通して当該座席部の裏側へ延出するように前記第一連結部及び前記第二連結部の固定位置を設定するとともに、前記間隙に挿入される前記第一連結部及び前記第二連結部の挿入部分に沿って配置されるガイド板を設けた。
すなわち、前記第一連結部及び前記第二連結部の挿入部分に沿って配置されるガイド板を備えており、これらの挿入部分を座面及び背凭れ間の間隙に挿入する際には、前記ガイド板によってガイドされる。
また、請求項5のシートベルトホルダにおいては、前記座席部の背凭れに沿って配置される前記ホルダ本体の背面部に、前記座席部の座面と前記背凭れ間の間隙に挿入される前記第一連結部及び前記第二連結部の挿入部分を収納する収納空間を設けるとともに、前記挿入部分を前記収納空間へ出し入れ操作する操作部を設けた。
すなわち、座席部の背凭れに沿って配置される背面部には、前記座席部の座面と前記背凭れ間の間隙に挿入される前記第一連結部及び前記第二連結部の挿入部分を収納する為の収納空間が形成されており、前記挿入部分を前記収納空間へ出し入れ操作する為の操作部を備えている。
このため、前記ホルダ本体を使用しない時には、前記操作部を操作することによって、前記第一連結部及び前記第二連結部の挿入部分は、前記背面部に設けられた前記収納空間に収納される。
また、当該ホルダ本体を座席部にセットする際には、前記操作部を操作することによって、前記収納空間から前記挿入部分が延出される。
そして、本発明の請求項6のシートベルトホルダにおいては、車いす着座者の腰部を拘束するラップベルト部の一端側を、車体に固定された第一固定部材に着脱可能に連結する第一連結部と、前記ラップベルト部の他端側を前記車体に固定された第二固定部材に着脱可能に連結する第二連結部とを備えたシートベルトホルダであって、前記車いすの座席部にセットされるホルダ本体に前記第一連結部と前記第二連結部とを設けるとともに、当該ホルダ本体を前記座席部にセットした状態で前記両連結部が前記座席部の座面と背凭れ間の間隙を挿通して当該座席部の裏側へ延出するように前記第一連結部及び前記第二連結部の固定位置を設定した。
すなわち、車いすに着座した着座者にシートベルトのラップベルト部を装着する際には、前記車いすの座席部にホルダ本体をセットする。
このとき、ラップベルト部の一端側を第一固定部材に着脱可能に連結する第一連結部と、前記ラップベルト部の他端側を第二固定部材に着脱可能に連結する第二連結部とが前記ホルダ本体に設けられている。
このため、前記ホルダ本体を、前記座席部にセットするだけで、前記第一連結部及び前記第二連結部を前記ホルダ本体と共に前記座席部にセットすることができる。
このとき、通常、車いすの座席部は、座面と背凭れとが別部材で構成されており、前記座面と前記背凭れとの間には、間隙が形成されている。
このため、前記ホルダ本体に設けられた前記第一連結部と前記第二連結部とを前記間隙を挿通して裏側へ延出することができるので、前記第一連結部を車体に固定された第一固定部材に連結して、ラップベルト部の一端側を車体に固定する。また、前記第二連結部を前記車体に固定された第二固定部材に連結することによって、前記ラップベルト部の他端側を前記車体に固定する。
これにより、前記車いす着座者は、両端側が車体に固定された前記ラップベルト部によって腰部が拘束される。
また、請求項7のシートベルトホルダにあっては、前記ホルダ本体に、前記座面に沿って配置される座面部と、該座面部に折畳自在に連設され前記背凭れに沿って配置される背面部と、前記座面部の側縁と前記背面部の側縁とを連設し該背面部を前記座面部に対して起立した状態で前記座面部及び前記背面部間に張設されるガセットとを設ける一方、前記ラップベルト部の一端側に接続される第一ベルト側接続部を前記第一連結部に設けるとともに、前記ラップベルト部の他端側に接続される第二ベルト側接続部を前記第二連結部に設け、前記各ガセットに、近接した前記ベルト側接続部を支持した。
すなわち、前記ホルダ本体は、座面に沿って配置される座面部と、背凭れに沿って配置される背面部とによって構成されており、前記座面部の側縁と前記背面部の側縁との間には、前記背面部を前記座面部に対して起立した状態で前記座面部及び前記背面部間に張設されるガセットが設けられている。
そして、前記第一連結部には、前記ラップベルト部の一端側に接続される第一ベルト側接続部が設けられており、この第一ベルト側接続部は、近接するガセットに支持されている。また、前記第二連結部には、前記ラップベルト部の他端側に接続される第二ベルト側接続部が設けられており、この第二ベルト側接続部も、近接するガセットに支持されている。
このため、前記背面部を前記座面部に対して起立して当該ホルダ本体を座席部にセットした状態において、前記各ガセットが前記座面部及び前記背面部間に張設されるため、各ガセットに支持された前記各ベルト側接続部が前記座席部の側部に配置される。
さらに、請求項8のシートベルトホルダでは、前記背面部に当該背面部を前記背凭れに固定する為のベルトを設けた。
すなわち、前記ホルダ本体の前記背面部には、当該背面部を前記背凭れに固定する為のベルトが設けられており、当該ベルトによって前記背面部を前記背凭れに固定することで、前記背面部は、前記背凭れに密着された状態が形成される。
加えて、請求項9のシートベルトホルダにあっては、前記間隙に挿入される前記第一連結部及び前記第二連結部の挿入部分に沿って配置されるガイド板を設けた。
すなわち、前記第一連結部及び前記第二連結部の挿入部分に沿って配置されるガイド板を備えており、これらの挿入部分を座面及び背凭れ間の間隙に挿入する際には、前記ガイド板によってガイドされる。
また、請求項10のシートベルトホルダにおいては、前記背凭れに沿って配置される前記ホルダ本体の背面部に、前記間隙に挿入される前記第一連結部及び前記第二連結部の挿入部分を収納する収納空間を設けるとともに、前記挿入部分を前記収納空間へ出し入れ操作する操作部を設けた。
すなわち、座席部の背凭れに沿って配置される背面部には、前記間隙に挿入される前記第一連結部及び前記第二連結部の挿入部分を収納する為の収納空間が形成されており、前記挿入部分を前記収納空間へ出し入れ操作する為の操作部を備えている。
このため、前記ホルダ本体を使用しない時には、前記操作部を操作することによって、前記第一連結部及び前記第二連結部の挿入部分は、前記背面部に設けられた前記収納空間に収納される。
また、当該ホルダ本体を座席部にセットする際には、前記操作部を操作することによって、前記収納空間から前記挿入部分が延出される。
以上説明したように本発明の請求項1のシートベルトホルダにあっては、前記ホルダ本体を前記座席部にセットするだけで、ラップベルト部の一端側を第一固定部材に着脱可能に連結する第一連結部と前記ラップベルト部の他端側を第二固定部材に着脱可能に連結する第二連結部とを、前記ホルダ本体と共に前記座席部にセットすることができる。
このため、車いすのフレームにネジ止め用のブラケットを溶接しなければシートベルトを装着することができなかった従来と比較して、車いすを改造すること無く、車いす着座者にシートベルトを容易に装着することができる。
したがって、シートベルトを装着できる車いすの適用範囲を広げることができる。
また、請求項2のシートベルトホルダにおいては、前記ホルダ本体を座席部にセットして前記背面部を前記座面部に対して起立することで、前記座面部及び前記背面部間に前記両ガセットを張設することができる。
これにより、前記各ガセットに支持された前記各ベルト側接続部を、前記座席部の側部に配置することができるので、各ベルト側接続部が着座者の下に入り込む恐れがある場合と比較して、各ベルト側接続部を見える位置に維持することができる。
したがって、介護者によるラップベルト部の装着作業が容易となり、利便性が向上する。
さらに、請求項3のシートベルトホルダでは、前記ホルダ本体の背面部に設けられたベルトによって当該背面部を前記背凭れに固定することで、前記背面部を、前記背凭れに密着した状態を形成することができる。
これにより、前記背面部が前記座面部に対して起立した状態を確実に形成することができるので、前記座面部及び前記背面部間に前記各ガセットを張設することができ、各ガセットに支持された各ベルト側接続部を確実に見える位置に保持することができる。
よって、前記各ベルト側接続部への前記ラップベルト部の接続を円滑に行うことができる。
加えて、請求項4のシートベルトホルダにあっては、前記第一連結部及び前記第二連結部の挿入部分を座面及び背凭れ間の間隙に挿入する際には、当該挿入部分の前記間隙への挿入をガイド板によってガイドすることができる。
このため、前記挿入部分が自由に揺動する場合と比較して、前記間隙への挿入をスムーズに行うことができ、前記座席部への前記ホルダ本体の装着を簡単に行うことができる。
また、請求項5のシートベルトホルダにおいては、座席部の背凭れに沿って配置される背面部に、前記第一連結部及び前記第二連結部の挿入部分を収納する為の収納空間が形成されており、前記挿入部分を前記収納空間へ出し入れ操作する為の操作部を備えている。
このため、前記ホルダ本体を使用しない時には、前記操作部を操作することによって、前記第一連結部及び前記第二連結部の挿入部分を、前記背面部に設けられた前記収納空間に収納することができる。
これにより、前記ホルダ本体を使用しない場合には、前記挿入部分を前記収納空間内に隠すことができ、外観品質を高めることができるとともに、前記各連結部の不用意な破損等を防止することができる。
そして、当該ホルダ本体を座席部にセットする際には、前記操作部を操作することによって、前記収納空間から前記挿入部分を延出することができる。これにより、車いす着座者へのシートベルトの装着が可能となる。
また、本発明の請求項6のシートベルトホルダにあっては、前記ホルダ本体を前記座席部にセットするだけで、ラップベルト部の一端側を第一固定部材に着脱可能に連結する第一連結部と前記ラップベルト部の他端側を第二固定部材に着脱可能に連結する第二連結部とを、前記ホルダ本体と共に前記座席部にセットすることができる。
このため、車いすのフレームにネジ止め用のブラケットを溶接しなければシートベルトを装着することができなかった従来と比較して、車いすを改造すること無く、車いす着座者にシートベルトを容易に装着することができる。
したがって、シートベルトを装着できる車いすの適用範囲を広げることができる。
そして、前記ホルダ本体を車いすの座席部にセットした状態において、当該ホルダ本体に設けられた前記第一連結部と前記第二連結部とを、座席部の座面と背凭れとの間に形成された間隙に挿通して前記座席部の裏側へ延出した後、車体に固定された各固定部材を前記各連結部に連結する。これにより、車いす着座者にシートベルを装着することができる。
このように、座面と背凭れとが別部材で構成された既存の車いす全般に対応することができるため、適用範囲が限られた従来と比較して、利便性が向上する。
また、請求項7のシートベルトホルダにおいては、前記ホルダ本体を座席部にセットして前記背面部を前記座面部に対して起立することで、前記座面部及び前記背面部間に前記両ガセットを張設することができる。
これにより、前記各ガセットに支持された前記各ベルト側接続部を、前記座席部の側部に配置することができるので、各ベルト側接続部が着座者の下に入り込む恐れがある場合と比較して、各ベルト側接続部を見える位置に維持することができる。
したがって、介護者によるラップベルト部の装着作業が容易となり、利便性が向上する。
さらに、請求項8のシートベルトホルダでは、前記ホルダ本体の背面部に設けられたベルトによって当該背面部を前記背凭れに固定することで、前記背面部を、前記背凭れに密着した状態を形成することができる。
これにより、前記背面部が前記座面部に対して起立した状態を確実に形成することができるので、前記座面部及び前記背面部間に前記各ガセットを張設することができ、各ガセットに支持された各ベルト側接続部を確実に見える位置に保持することができる。
よって、前記各ベルト側接続部への前記ラップベルト部の接続を円滑に行うことができる。
加えて、請求項9のシートベルトホルダにあっては、前記第一連結部及び前記第二連結部の挿入部分を座面及び背凭れ間の間隙に挿入する際には、当該挿入部分の前記間隙への挿入をガイド板によってガイドすることができる。
このため、前記挿入部分が自由に揺動する場合と比較して、前記間隙への挿入をスムーズに行うことができ、前記座席部への前記ホルダ本体の装着を簡単に行うことができる。
また、請求項10のシートベルトホルダにおいては、座席部の背凭れに沿って配置される背面部に、前記第一連結部及び前記第二連結部の挿入部分を収納する為の収納空間が形成されており、前記挿入部分を前記収納空間へ出し入れ操作する為の操作部を備えている。
このため、前記ホルダ本体を使用しない時には、前記操作部を操作することによって、前記第一連結部及び前記第二連結部の挿入部分を、前記背面部に設けられた前記収納空間に収納することができる。
これにより、前記ホルダ本体を使用しない場合には、前記挿入部分を前記収納空間内に隠すことができ、外観品質を高めることができるとともに、前記各連結部の不用意な破損等を防止することができる。
そして、当該ホルダ本体を座席部にセットする際には、前記操作部を操作することによって、前記収納空間から前記挿入部分を延出することができる。
このため、前記収納空間の出入口を前記間隙に合わせた状態で前記操作部を操作して前記収納空間から前記挿入部分を延出する動作によって、当該挿入部分を直接前記間隙に挿通することも可能となる。
本発明の第一の実施の形態を示す図で、(a)は正面側から見た斜視図であり、(b)は裏面側から見た斜視図である。 (a)は、同実施の形態のシートベルトホルダの取付手順を示す図であり、(b)は、同図(a)に続く取付手順を示す図である。 (a)は、同実施の形態のシートベルトホルダへのシートベルトの取付手順を示す図であり、(b)は、同図(a)に続く取付手順を示す図である。 本発明の第二の実施の形態を示す図で、(a)は正面側から見た斜視図であり、(b)は裏面側から見た斜視図である。 本発明の第三の実施の形態を正面側から見た斜視図である。 同実施の形態を裏面側から見た斜視図である。 (a)は、同実施の形態のシートベルトホルダの取付手順を示す図であり、(b)は、同図(a)に続く取付手順を示す図である。 (a)は、同実施の形態のシートベルトホルダへのシートベルトの取付手順を示す図であり、(b)は、同図(a)に続く取付手順を示す図である。 同実施の形態のシートベルトホルダを車いすに取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の第四の実施の形態を裏面側から見た斜視図である。 (a)は、同実施の形態のシートベルトホルダの取付手順を示す図であり、(b)は、同図(a)の要部を示す模式図である。 本発明の第五の実施の形態を裏面側から見た斜視図である。 本発明の第六の実施の形態を示す図で、(a)は側面図であり、(b)は裏面側から見た斜視図である。 本発明の第七の実施の形態の断面を示す模式図である。 同実施の形態の使用状態を示す斜視図である。
(第一の実施の形態)
以下、本発明の第一の実施の形態を図に従って説明する。
図1から図3は、本実施の形態にかかるシートベルトホルダ1(吊し型)を示す図であり、該シートベルトホルダ1は、車両に搭乗した車いす2をシートとして使用する際に、車いす着座者へのシートベルト3の装着を支援する装置である。
図2及び図3には、一般的な車いす2が示されており、該車いす2は、骨格を形成するフレーム11を備えている。該フレーム11の前端部には、自在輪12,12が設けられており、後端部には、車輪13,13が設けられている。前記フレーム11の左縁及び右縁間には、座面14と背凭れ15とが設けられており、着座者が着座する座席部16が形成されている。前記座面14と前記背凭れ15は、別部材で構成されており、前記座面14と前記背凭れ15との間には、間隙17が形成されている。
前記シートベルトホルダ1のホルダ本体21は、前記車いす2の前記座席部16にセットできるように構成されており、当該ホルダ本体21は、前記座席部16の前記背凭れ15に沿って配置される矩形状に形成されている。このホルダ本体21の下縁には、図1に示したように、長方形板状に形成されたベルト保持部22,22が左右に設けられており、各保持部22,22には、横長のベルト挿通穴23,23が形成されている。
前記ホルダ本体21の左部に設けられた保持部22には、第一連結部31を構成する第一ベルト32が挿通されている。この第一ベルト32の先端には、第一ベルト側接続部を構成する第一ベルト側バックル34が設けられており、前記裏面35側に延出した前記第一ベルト32の基端には、第一ベルト側接続部としての第一固定用バックル36が設けられている。
前記ホルダ本体21の右部に設けられた保持部22には、第二連結部41を構成する第二ベルト42が挿通されている。この第二ベルト42の先端には、第二ベルト側接続部を構成する第二ベルト側バックル43が設けられており、前記裏面35側に延出した前記第二ベルト42の基端には、第二ベルト側接続部としての第二固定用バックル44が設けられている。
前記第一連結部31の前記第一固定用バックル36は、図2に示したように、前記ホルダ本体21の下縁51より下方へ延出しており、当該ホルダ本体21を前記座席部16の前記背凭れ15に沿ってセットした状態において、前記第一連結部31の前記第一固定用バックル36が前記座席部16の前記座面14と前記背凭れ15間の前記間隙17を挿通して当該座席部16の裏側へ延出できる位置に設けられている。
前記第二連結部41の前記第二固定用バックル36は、前記ホルダ本体21の前記下縁51より下方へ延出しており、当該ホルダ本体21を前記座席部16の前記背凭れ15に沿ってセットした状態において、前記第二連結部41の前記第二固定用バックル44が前記間隙17を挿通して当該座席部16の裏側へ延出できる位置に設けられている。
一方、この車いす2が搭乗する車両の側壁面からは、図3の(a)に示したように、前記シートベルト3が図外のリトラクタから引き出し可能に延出しており、該シートベルト3の先端には、前記第二ベルト側バックル43に係脱可能の係合する先端タング61が設けられている。また、前記シートベルト3の中途部には、ベルトスルータング62が前記シートベルト3に沿って移動自在に挿通しており、該ベルトスルータング62は、前記第一ベルト側バックル34に係脱可能に係合できるように構成されている。
これにより、前記シートベルト3の先端に設けられた前記先端タング61を前記ホルダ本体21の前記第二ベルト側バックル43に係合するとともに、前記シートベルト3の中途部に設けられた前記ベルトスルータング62を前記第一ベルト側バックル34に係合することによって、前記シートベルト3には、前記リトラクタから前記第一ベルト側バックル34までの間が着座者の肩部を拘束するショルダー部71を形成し、前記第一ベルト側バックル34から前記第二ベルト側バックル43までの間が着座者の腰部を拘束するラップベルト部72を形成するように構成されている。
また、前記車両のフロア81には、図3の(b)に示したように、前記第一連結部31に接続される第一固定部材82と、前記第二連結部41に接続される第二固定部材83とが設けられている。
前記第一固定部材82は、前記フロア81に基端が固定された第一固定ベルト91を備えており、該第一固定ベルト91の先端部には、前記第一固定用バックル36と係合する第一固定用タング92が設けられている。前記第一固定ベルト91は、前記第一固定用タング92にて折り返されており、その長さを調整できるように構成されている。
前記第二固定部材83は、前記フロア81に基端が固定された第二固定ベルト101を備えており、該第二固定ベルト101の先端部には、前記第二固定用バックル44と係合する第二固定用タング102が設けられている。前記第二固定ベルト101は、前記第二固定用タング102にて折り返されており、その長さを調整できるように構成されている。
これにより、前記フロア81に固定された前記第一及び第二固定部材82,83の前記第一及び第二固定用タング92,102を前記ホルダ本体21の前記第一及び第二連結部31,41に設けられた前記第一及び第二固定用バックル36,44と係合するとともに、前記シートベルト3の前記先端タング61及び前記ベルトスルータング62を前記ホルダ本体21の前記第一及び第二ベルト側バックル34,43に係合することによって、前記着座者の腰部を拘束する前記ラップベルト部72の両端部を前記第一及び第二連結部31,41を介して車体に固定できるように構成されている。
以上の構成にかかる本実施の形態において、車いす2に着座した着座者にシートベルト3を装着する際には、前記車いす2の座席部16にホルダ本体21をセットする。
このとき、前記シートベルト3のラップベルト部72の一端側を第一固定部材82に着脱可能に連結する第一連結部31と、前記ラップベルト部72の他端側を第二固定部材83に着脱可能に連結する第二連結部41とが前記ホルダ本体21に設けられている。
このため、前記ホルダ本体21を、前記座席部16にセットするだけで、前記第一連結部31及び前記第二連結部41を前記ホルダ本体21と共に前記座席部16にセットすることができる。
このため、車いすのフレームにネジ止め用のブラケットを溶接しなければシートベルトを装着することができなかった従来と比較して、車いす2を改造すること無く、車いす着座者にシートベルト3を容易に装着することができる。
これにより、シートベルト3を装着できる車いす2の適用範囲を広げることができる。
このとき、一般的な車いす2の座席部16は、座面14と背凭れ15とが別部材で構成されており、前記座面14と前記背凭れ15との間には、間隙17が形成されている。
このため、前記ホルダ本体21に設けられた前記第一連結部31の第一固定用バックル36と前記第二連結部41の第二固定用バックル44とを前記間隙17へ挿入して裏側へ延出し、前記第一連結部31の第一固定用バックル36を、車体に固定された第一固定部材82の第一固定用タング92に連結して、前記シートベルト3のラップベルト部72の一端側を車体に固定することができる。また、前記第二連結部41の第二固定用バックル44を、車体に固定された第二固定部材83の前記第二固定用タング102に連結することによって、前記ラップベルト部72の他端側を前記車体に固定することができる。
これにより、前記車いす着座者は、両端側が車体に固定された前記ラップベルト部72によって腰部が拘束されるとともに、他端がリトラクタに支持されたショルダー部71によって肩部が拘束される。
このように、前記ホルダ本体21を車いす2の座席部16にセットすることにより、前記ホルダ本体21に設けられた前記第一連結部31の第一固定用バックル36と前記第二連結部41の第二固定用バックル44とを前記間隙17に挿通することができる。
これにより、車体に固定された各固定部材82,83に連結される前記両連結部31,41の両バックル36,44を、前記各固定部材82,83が配置された前記座席部16の裏側へ延出することができ、車いす着座者にシートベルト3のラップベルト部72を装着することができる。
このように、座面14と背凭れ15とが別部材で構成された一般的な既存の車いす全般に対応することができるため、適用範囲が限られた従来と比較して、利便性が向上する。
(第二の実施の形態)
図4は、第二の実施の形態にかかるシートベルトホルダ201(座椅子型)を示す図であり、第一の実施の形態と同一又は同等部分に付いては、同符号を付して説明を割愛するとともに、異なる部分に付いてのみ説明する。
すなわち、前記シートベルトホルダ201は、前記車いす2の座面14に沿って配置される矩形状の座面部211と、背凭れ15に沿って配置される矩形状の背面部212とを備えており、前記座面部211の後縁に前記背面部212の下縁51が折畳自在に連設されている。
前記第一及び第二連結部31,41を構成する前記第一及び第二ベルト32,42の中途部は、前記保持部22を挿通しており、前記両ベルト32,42は、前記座面部211の側縁にて折曲され表面側に延出するように構成されている。
このように構成されたシートベルトホルダ201であっても、第一の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、前記座面部211を前記座席部16の座面14上に配置できるので、前記座席部16への当該シートベルトホルダ201の装着を容易に行うことができる。
(第三の実施の形態)
図5から図9は、第三の実施の形態にかかるシートベルトホルダ301を示す図であり、第二の実施の形態と同一又は同等部分に付いては、同符号を付して説明を割愛するとともに、異なる部分に付いてのみ説明する。
すなわち、シートベルトホルダ301のホルダ本体21は、前記車いす2の座面14に沿って配置される矩形状の座面部211と、背凭れ15に沿って配置される矩形状の背面部212とを備えており、前記座面部211の後縁に前記背面部212の下縁51が折畳自在に連設されている。
前記座面部211と前記背面部212との間には、図5及び図6に示したように、前記座面部211の左縁311と前記背面部212の左縁312とを連設する第一ガセット313と、前記座面部211の右縁314と前記背面部212の右縁315とを連設する第二ガセット316とが設けられており、各ガセット313,316は、前記背面部212を前記座面部211に対して起立した起立状態317において、前記座面部211と前記背面部212との間に張設される長さに設定されている。
前記ラップベルト部72の一端側に設けられた先端タング61が接続される前記第二ベルト側バックル43は、前記第二ガセット316の外側面322に固定されており、前記ラップベルト部72の中途部に設けられたベルトスルータング62が接続される前記第一ベルト側バックル34は、前記第一ガセット313の外側面321に固定されている。
そして、前記背面部212の左縁312には、第一ベルト331の基端が固定されており、該第一ベルト331の先端には、小型の小バックル332が設けられている。また、前記背面部212の右縁315には、第二ベルト333の基端が固定されており、該第二ベルト333の先端には、前記小バックル332と係脱可能に係合する小型の小タング334が設けられている。
前記各ベルト331,333は、前記背面部212の自由端部側に設けられており、図7から図8に示したように、当該ホルダ本体21を前記座席部16にセットした状態で前記各ベルト331,333を前記背凭れ15の側部より裏面に回して前記小タング334を前記小バックル332に係合することで、前記背面部212を前記背凭れ15に密着した状態で当該ホルダ本体21を固定できるように構成されている。
なお、前記背面部212を前記座面部211側に折り畳んだ状態では、前記各ベルト331,333を前記座面部211の裏面に回して、前記小タング334を前記小バックル332に係合することで、前記背面部212と前記背面部とを密着させた折畳状態を維持できるように構成されている。
以上の構成にかかる本実施の形態においても、前述と同様の作用効果を得ることができる。
そして、前記ホルダ本体21は、車いす2の座面14に沿って配置される座面部211と、背凭れ15に沿って配置される背面部212とによって構成されており、前記座面部211の各縁311,314と前記背面部212の各縁312,315との間には、前記背面部212を前記座面部211に対して起立した状態で前記座面部211及び前記背面部212間に張設されるガセット313,316が設けられている。
そして、前記第一連結部31には、前記ラップベルト部72の一端側に接続される第一ベルト側接続部としての第一ベルト側バックル34が設けられており、この第一ベルト側バックル34は、近接する第一ガセット313に支持されている。また、前記第二連結部41には、前記ラップベルト部72の他端側に接続される第二ベルト側接続部としての第二ベルト側バックル43が設けられており、この第二ベルト側バックル43も、近接する第二ガセット316に支持されている。
このため、前記背面部212を前記座面部211に対して起立して当該ホルダ本体21を座席部16にセットした状態において、前記各ガセット313,316が前記座面部211及び前記背面部212間に張設されるため、各ガセット313,316に支持された前記各ベルト側バックル34,43を起こして前記座席部16の側部に配置することができる。
したがって、各ベルト側バックル34,43が着座者の下に入り込む恐れがある場合と比較して、各ベルト側バックル34,43を見える位置に維持することができ、介護者によるシートベルト3のラップベルト部72の装着作業が容易となり、利便性が向上する。
また、前記ホルダ本体21の前記背面部212には、当該背面部212を前記背凭れ15に固定する為のベルト331,333が設けられており、これらのベルト331,333によって前記背面部212を前記背凭れ15に固定することで、前記背面部212を前記背凭れ15に密着した状態を形成することができる。
これにより、前記背面部212が前記座面部211に対して起立した起立状態317を確実に形成することができるので、前記座面部211及び前記背面部212間に前記各ガセット313,316を張設することができ、各ガセット313,316に支持された各ベルト側バックル34,43を確実に見える位置に保持することができる。
よって、当該車いす2を押す介護者であっても、前記シートベルト3の先端タング61及びベルトスルータング62を前記各ベルト側バックル34,43に容易かつ円滑に接続することができる。
(第四の実施の形態)
図10及び図11は、第四の実施の形態にかかるシートベルトホルダ401を示す図であり、第三の実施の形態と同一又は同等部分に付いては、同符号を付して説明を割愛するとともに、異なる部分に付いてのみ説明する。
すなわち、前記シートベルトホルダ401のホルダ本体21を構成する背面部212左方の下縁51からは、第一ガイド板411が下方へ向けて延出しており、該第一ガイド板411は、前記車いす2の前記間隙17に挿入される前記第一連結部31の前記第一固定用バックル36及び該第一固定用バックル36基端の第一ベルト32の裏面に沿って延設されている。
前記第一ガイド板411の両側縁には、側壁部412,412が起立しており、当該第一ガイド板411は、断面コ字状に形成されている。この第一ガイド板411に沿って配設された前記第一固定用バックル36及び該第一固定用バックル36基端の第一ベルト32は、前記側壁部412,412間に配置されており、前記第一ガイド板411は、その先端が前記第一固定用バックル36より下方に延出する長さ寸法に設定されている。
この第一ガイド板411の前記側壁部412,412の先端部は、図11の(b)に示したように、先端へ向かうに従って高さ寸法が低くなるように構成されており、前記間隙17への挿入容易性が高められている。
また、前記背面部212右方の下縁51からは、図10に示したように、第二ガイド板421が下方へ向けて延出しており、該第二ガイド板421は、前記車いす2の前記間隙17に挿入される前記第二連結部41の前記第二固定用バックル44及び該第二固定用バックル44基端の第二ベルト42の裏面に沿って延設されている。
前記第二ガイド板421の両側縁にも、側壁部422,422が起立しており、当該第二ガイド板421は、断面コ字状に形成されている。この第二ガイド板421に沿って配設された前記第二固定用バックル44及び該第二固定用バックル44基端の第二ベルト42は、前記側壁部422,422間に配置されており、前記第二ガイド板421は、その先端が前記第二固定用バックル44より下方に延出する長さ寸法に設定されている。
この第二ガイド板421の前記側壁部422,422の先端部も、先端へ向かうに従って高さ寸法が低くなるように構成されており、前記間隙17への挿入容易性が高められている。
以上の構成にかかる本実施の形態においても、前述と同様の作用効果を得ることができる。
そして、前記第一連結部31及び前記第二連結部41の挿入部分に沿って延在する前記各ガイド板411,421を備えており、これらの挿入部分を座面14及び背凭れ15間の間隙17に挿入する際には、前記各ガイド板411,421のふらつきを防止した状態でガイドすることができる。
このため、前記挿入部分が自由に揺動する場合と比較して、前記間隙17への挿入をスムーズに行うことができ、前記座席部16への前記ホルダ本体21の装着を簡単に行うことができる。
(第五の実施の形態)
図12は、第五の実施の形態にかかるシートベルトホルダ501を示す図であり、第四の実施の形態と同一又は同等部分に付いては、同符号を付して説明を割愛するとともに、異なる部分に付いてのみ説明する。
すなわち、前記シートベルトホルダ501のホルダ本体21を構成する背面部212の下縁51からは、ガイド板511が下方へ向けて延出しており、該ガイド板511は、前記車いす2の前記間隙17に挿入される前記各連結部31,41の前記各固定用バックル36,44及び各固定用バックル36,44基端の各ベルト32,42の裏面に沿って延設されている。
前記ガイド板511の両側縁には、側壁部512,512が起立されており、当該ガイド板511は、断面コ字状に形成されている。このガイド板511に沿って配設された前記各固定用バックル36,44及び該各固定用バックル36,44基端の各ベルト32,42は、前記側壁部512,512間に配置されており、前記ガイド板511は、その先端が前記各固定用バックル36,44より下方に延出する長さ寸法に設定されている。
このガイド板511の前記側壁部512,512の先端部は、先端へ向かうに従って高さ寸法が低くなるように構成されており、前記間隙17への挿入容易性が高められている。
以上の構成にかかる本実施の形態においても、前述と同様の作用効果を得ることができる。
なお、前記第四の実施の形態及び前記第五の実施の形態においては、断面コ字状に形成されたガイド板411,421,511を例に挙げて説明したが、この形状に限定されるものではない。
(第六の実施の形態)
すなわち、図13は、第六の実施の形態にかかるシートベルトホルダ701を示す図であり、第四及び第五の実施の形態と同一又は同等部分に付いては、同符号を付して説明を割愛するとともに、異なる部分に付いてのみ説明する。
すなわち、前記シートベルトホルダ701の前記背面部212下縁51の左方に設けられた前記ベルト保持部22からは、第一へら型ガイド板711が下方へ向けて延出しており、該第一へら型ガイド板711は、前記車いす2の前記間隙17に挿入される前記第一連結部31の前記第一固定用バックル36及び該第一固定用バックル36基端の第一ベルト32の裏面に沿って延設されている。
この第一へら型ガイド板711は、板状部材によって形成されており、その下端部には、前記第一固定用バックル36側に湾曲して当該第一固定用バックル36の下端側に回り込んだ湾曲部712が形成されている。これにより、当該第一へら型ガイド板は、へら状に形成されている。
また、前記シートベルトホルダ701の前記背面部212下縁51の左方に設けられた前記ベルト保持部22からは、第二へら型ガイド板721が下方へ向けて延出しており、該第二へら型ガイド板721は、前記車いす2の前記間隙17に挿入される前記第二連結部41の前記第二固定用バックル44及び該第二固定用バックル44基端の第二ベルト42の裏面に沿って延設されている。
この第二へら型ガイド板721は、板状部材によって形成されており、その下端部には、前記第二固定用バックル44側に湾曲して当該第二固定用バックル44の下端側に回り込んだ湾曲部722が形成されている。これにより、当該第二へら型ガイド板721は、へら状に形成されている。
以上の構成にかかる本実施の形態においても、前述と同様の作用効果を得ることができる。
(第七の実施の形態)
図14及び図15は、第七の実施の形態にかかるシートベルトホルダ601を示す図であり、第四の実施の形態と同一又は同等部分に付いては、同符号を付して説明を割愛するとともに、異なる部分に付いてのみ説明する。
すなわち、前記シートベルトホルダ601のホルダ本体21を構成する背面部212は、図14に示したように、矩形状の緩衝材611と前記裏面35側の表皮612との間に隙間613が形成されており、この隙間613の下端部には、前記車いす2の前記間隙17に挿入される前記第一連結部31及び前記第二連結部41の挿入部分である各固定用バックル36,44及び各固定用バックル36,44基端の各ベルト32,42を収納する収納空間614が形成されている。
また、前記隙間613の左側部及び右側部には、図15にも示すように、各固定用バックル36,44及び各固定用バックル36,44基端の各ベルト32,42からなる前記挿入部分を、前記収納空間614へ出し入れ操作する為の操作部としてのバックル連動棒621,621が上下動自在に設けられている。
前記背面部212の左右側部に設けられた各バックル連動棒621,621は、長板状に形成されており、当該バックル連動棒621,621の下端部には、図13に示したように、対応するベルト32,42を移動自在に挿通する長穴622,622が設けられている。
また、前記各バックル連動棒621,621の上端部には、図15に示したように、リング状のグリップ631,631が一体形成されており、各グリップ631,631を握ってバックル連動棒621,621を上下移動することによって、該バックル連動棒621,621の下端部に支持された前記各固定用バックル36,44及び各固定用バックル36,44基端の各ベルト32,42からなる前記挿入部分を、前記背面部212の下縁51に開口した出入口632,632を介して前記収納空間614に出し入れできるように構成されている。
以上の構成にかかる本実施の形態においても、前述と同様の作用効果を得ることができる。
そして、前記座席部16の背凭れ15に沿って配置される背面部212には、前記第一連結部31及び前記第二連結部41の挿入部分を収納する為の収納空間614が形成されており、前記挿入部分を前記収納空間614へ出し入れ操作する為の操作部としてのバックル連動棒621,621を備えている。
このため、前記ホルダ本体21を使用しない時には、前記バックル連動棒621,621を上動操作することによって、前記第一連結部31及び前記第二連結部41の挿入部分を、前記背面部212に設けられた前記収納空間614に収納することができる。
これにより、前記ホルダ本体21を使用しない場合には、前記挿入部分を前記収納空間614内に隠すことができ、外観品質を高めることができるとともに、前記前記各固定用バックル36,44の不用意な破損等を防止することができる。
そして、当該ホルダ本体21を座席部16にセットする際には、前記バックル連動棒621,621を下動操作することによって、前記収納空間614から前記挿入部分を延出することができる。
このとき、前記収納空間614の出入口632,632を前記間隙17に合わせた状態で前記バックル連動棒621,621を下動操作して前記収納空間614から前記挿入部分を延出する動作によって、当該挿入部分を直接前記間隙17に挿通することも可能となる。
なお、前述した各実施の形態においては、着座者の肩部を拘束するショルダー部71と、着座者の腰部を拘束するラップベルト部72とを備えた三点式のシートベルト3を装着する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、前記第一連結部31の第一ベルト側バックル34と前記第二連結部41の第二ベルト側バックル43との間に架橋され、着座者の腰部を拘束するラップベルト部72のみからなるシートベルト3の装着に利用しても良い。
1 シートベルトホルダ
2 車いす
3 シートベルト
14 座面
15 背凭れ
16 座席部
17 間隙
21 ホルダ本体
31 第一連結部
34 第一ベルト側バックル
36 第一固定用バックル
41 第二連結部
43 第二ベルト側バックル
44 第二固定用バックル
71 ショルダー部
72 ラップベルト部
82 第一固定部材
83 第二固定部材
201 シートベルトホルダ
211 座面部
212 背面部
301 シートベルトホルダ
313 第一ガセット
316 第二ガセット
331 第一ベルト
333 第二ベルト
401 シートベルトホルダ
411 第一ガイド板
421 第二ガイド板
501 シートベルトホルダ
511 ガイド板
601 シートベルトホルダ
614 収納空間
621 バックル連動棒
632 出入口
701 シートベルトホルダ
711 第一へら型ガイド板
721 第二へら型ガイド板

Claims (10)

  1. シートベルトのラップベルト部の一端側及び他端側を車体に固定された第一固定部材及び第二固定部材に固定して車いす着座者の腰部を前記ラップベルト部で拘束する構造において、
    前記車いすの座席部に着脱自在にセットされるホルダ本体と、前記ラップベルト部の一端側を前記第一固定部材に着脱可能に連結する第一連結部と、前記ラップベルト部の他端側を前記第二固定部材に着脱可能に連結する第二連結部とを備え、
    前記第一連結部及び前記第二連結部を前記ホルダ本体に設け当該ホルダ本体と共に前記座席部にセット可能に構成したことを特徴とするシートベルトホルダ。
  2. 前記ホルダ本体に、前記座席部の座面に沿って配置される座面部と、該座面部に折畳自在に連設され前記座席部の背凭れに沿って配置される背面部と、前記座面部の側縁と前記背面部の側縁とを連設し該背面部を前記座面部に対して起立した状態で前記座面部及び前記背面部間に張設されるガセットとを設ける一方、
    前記ラップベルト部の一端側に接続される第一ベルト側接続部を前記第一連結部に設けるとともに、前記ラップベルト部の他端側に接続される第二ベルト側接続部を前記第二連結部に設け、前記各ガセットに、近接した前記ベルト側接続部を支持したことを特徴とする請求項1記載のシートベルトホルダ。
  3. 前記背面部に当該背面部を前記背凭れに固定する為のベルトを設けたことを特徴とする請求項2記載のシートベルトホルダ。
  4. 前記ホルダ本体を前記座席部にセットした状態で前記第一連結部及び前記第二連結部が前記座席部の座面と背凭れ間の間隙を挿通して当該座席部の裏側へ延出するように前記第一連結部及び前記第二連結部の固定位置を設定するとともに、
    前記間隙に挿入される前記第一連結部及び前記第二連結部の挿入部分に沿って配置されるガイド板を設けたことを特徴とする請求項1から3にいずれか記載のシートベルトホルダ。
  5. 前記座席部の背凭れに沿って配置される前記ホルダ本体の背面部に、前記座席部の座面と前記背凭れ間の間隙に挿入される前記第一連結部及び前記第二連結部の挿入部分を収納する収納空間を設けるとともに、前記挿入部分を前記収納空間へ出し入れ操作する操作部を設けたことを特徴とする請求項1から4にいずれか記載のシートベルトホルダ。
  6. 車いす着座者の腰部を拘束するラップベルト部の一端側を、車体に固定された第一固定部材に着脱可能に連結する第一連結部と、前記ラップベルト部の他端側を前記車体に固定された第二固定部材に着脱可能に連結する第二連結部とを備えたシートベルトホルダであって、
    前記車いすの座席部にセットされるホルダ本体に前記第一連結部と前記第二連結部とを設けるとともに、当該ホルダ本体を前記座席部にセットした状態で前記両連結部が前記座席部の座面と背凭れ間の間隙を挿通して当該座席部の裏側へ延出するように前記第一連結部及び前記第二連結部の固定位置を設定したことを特徴とするシートベルトホルダ。
  7. 前記ホルダ本体に、前記座面に沿って配置される座面部と、該座面部に折畳自在に連設され前記背凭れに沿って配置される背面部と、前記座面部の側縁と前記背面部の側縁とを連設し該背面部を前記座面部に対して起立した状態で前記座面部及び前記背面部間に張設されるガセットとを設ける一方、
    前記ラップベルト部の一端側に接続される第一ベルト側接続部を前記第一連結部に設けるとともに、前記ラップベルト部の他端側に接続される第二ベルト側接続部を前記第二連結部に設け、前記各ガセットに、近接した前記ベルト側接続部を支持したことを特徴とする請求項6記載のシートベルトホルダ。
  8. 前記背面部に当該背面部を前記背凭れに固定する為のベルトを設けたことを特徴とする請求項7記載のシートベルトホルダ。
  9. 前記間隙に挿入される前記第一連結部及び前記第二連結部の挿入部分に沿って配置されるガイド板を設けたことを特徴とする請求項6から8にいずれか記載のシートベルトホルダ。
  10. 前記背凭れに沿って配置される前記ホルダ本体の背面部に、前記間隙に挿入される前記第一連結部及び前記第二連結部の挿入部分を収納する収納空間を設けるとともに、前記挿入部分を前記収納空間へ出し入れ操作する操作部を設けたことを特徴とする請求項6から9にいずれか記載のシートベルトホルダ。
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